JPH06350035A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH06350035A
JPH06350035A JP13329393A JP13329393A JPH06350035A JP H06350035 A JPH06350035 A JP H06350035A JP 13329393 A JP13329393 A JP 13329393A JP 13329393 A JP13329393 A JP 13329393A JP H06350035 A JPH06350035 A JP H06350035A
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JP
Japan
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insulating film
film
conductivity type
substrate
type
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JP13329393A
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English (en)
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Yoichiro Niitsu
津 陽一郎 新
Hiroyuki Miyagawa
川 裕 之 宮
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 BJTの絶縁膜の形成をMOSのゲート絶縁
膜の厚さに左右されることなしにその工程で兼ねること
を可能とする。 【構成】 本発明は、上記前酸化膜16を剥離する際に
選択的にBJT領域では前酸化膜を残し、ゲート絶縁膜
18より厚い前酸化膜にエミッタ窓21を開けることで
ゲート絶縁膜18が薄膜化してもエミッタ・ベース間容
量を増加させない工程を提供するこの工程の後に、サリ
サイドを行うことにより、高融点金属−半導体化合物を
熱反応により拡散層上に自己整合的に形成することが可
能となる。また、前酸化膜16の選択エッチングの際、
MISキャパシタ部にも前酸化膜16を残置せしめれば
MISキャパシタの絶縁膜としても使用でき、キャパシ
タにゲート絶縁膜を用いる必要がないため、FETの特
性が制約を受けない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、最小のプロセスステッ
プ数でFET型半導体素子とBJT型半導体素子を同一
基板上に形成する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】相補型FETとバイポーラトランジスタ
(BJT)を同一基板上に形成すると、相補型FETの
低消費電力とBJTの高速性とが同時に実現され高性能
な半導体装置が実現されることが知られている。しかし
ながら、単純にFETの工程とBJTの工程を足し合わ
せて製造するとプロセスステップ数が大きくなり過ぎ、
コストが掛かり過ぎる。このため、BJTの工程の幾つ
かをFETの工程で兼ねる工夫が重要である。
【0003】その代表的なやり方の一つに、第二導電型
のエミッタ拡散層およびコレクタ拡散層と第二導電型F
ETのソース・ドレインとを同時に作成し、また、第一
導電型の外部ベース拡散層と第一導電型FETのソース
・ドレインとを同時に形成する方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法においては、拡散層上に自己整合的に高融点金属−半
導体化合物を熱反応により形成しようとする、いわゆる
サリサイド(selfalibnsilycidation) 工程において、
内部ベース拡散層領域中にあるエミッタ・ベース接合が
ショートしてしまうと言う問題がある。
【0005】このため、ゲート電極の多結晶半導体膜で
エミッタ上を覆い、高融点金属−半導体化合物を熱反応
により形成する際に保護することが行われることもあ
る。このプロセスでは、まず、内部ベース拡散層上のゲ
ート絶縁膜にエミッタ窓を開孔し、多結晶半導体膜を堆
積し、第二導電型不純物をこの多結晶半導体膜に導入し
て、ゲートならびにエミッタ電極として用いる。
【0006】しかしながら、この方法においてはエミッ
タ多結晶半導体膜がゲート絶縁膜を介して内部ベース拡
散層上に延在しているので、ゲート絶縁膜が薄い場合に
はエミッタ・ベース間の容量が増加してしまい素子の高
速化の障害となる。
【0007】さらに、従来、アナログ回路用の高性能の
MISキャパシタを同時に形成するのに、FETのMI
Sキャパシタをそのまま用いることが行われた。この場
合、CR遅延による特性の劣化を防止するためにゲート
絶縁膜の直下の基板中に高濃度の不純物をイオン注入し
て基板の抵抗値を下げる必要があったが、FETのゲー
ト絶縁膜厚がこのイオン注入によってダメージをうける
ため、ゲート絶縁膜をあまり薄くできないという不都合
があった。このためFETの特性が制約を被った。
【0008】本発明は上記従来技術の有する問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは同一基板
上にMOSトランジスタと別種の素子とを形成するにあ
たり、この別種の素子の絶縁膜の形成をMOSトランジ
スタのゲート絶縁膜の厚さに左右されることなしにその
ゲート絶縁膜形成工程で兼ねることができるようにした
半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
法は、同一基板上に第一導電型および第二導電型FET
と前記第二導電型電極を有する別種の素子とを形成する
にあたり、第一導電型半導体基板表面の前記第一導電型
FETの予定領域と前記別種の素子の予定領域とに前記
第二導電型の拡散層を形成する工程と、前記基板の前記
第二導電型FETの予定領域を囲む表面の素子間領域に
前記第一導電型不純物を導入し、前記基板表面の素子間
領域に厚い第一の絶縁膜を形成する工程と、前記基板表
面の全素子領域に前記第一の絶縁膜より薄い第二の絶縁
膜を形成し、前記第二の絶縁膜における前記第一および
第二導電型FETの素子領域上の部分を選択的に除去す
る工程と、前記第二の絶縁膜より薄い、前記FETのゲ
ート絶縁膜として用いる、第三の絶縁膜を前記基板表面
に形成する工程と、前記第二の絶縁膜二おける前記別種
の素子の電極領域上の部分に選択的に穴をあけて前記基
板表面を露出させる工程と、低抵抗多結晶半導体膜を前
記基板表面に形成し、該多結晶半導体膜を選択エッチン
グして前記第一および第二導電型FETのゲート電極、
ならびに前記別種の素子の前記第二導電型電極を形成す
る工程とを含んでいることを特徴とする。
【0010】
【作用】元来、相補型FETの工程では厚いフィールド
絶縁膜を熱酸化によって形成した後、フィールド絶縁膜
よりも薄くゲート絶縁膜よりも厚い熱酸化膜(前酸化膜
と称する)を形成し、一旦、この前酸化膜を剥離するこ
とが行われる。この目的はゲート絶縁膜を形成する前に
FET領域、特に、フィールド絶縁膜エッジ部の汚染を
除去するためである。この前酸化工程が行われないとフ
ィールド絶縁膜エッジ部の上をゲート電極が横切ると
き、この部分でゲート絶縁膜の耐圧が不良となるからで
ある。この工程はFETプロセス特有のもので、別種の
素子、例えば、BJTでは必要無いため、このBJTの
みを製造する場合には行われない。なぜならばBJTの
エミッタ拡散層はフィールド絶縁膜エッジから一定の余
裕を持って内部ベース拡散層中に形成されるからであ
る。
【0011】本発明は、上記前酸化膜を剥離する際に選
択的にBJT領域では前酸化膜を残し、このゲート絶縁
膜より厚い前酸化膜にエミッタ窓を開けることでゲート
絶縁膜厚が薄膜化してもエミッタ・ベース間容量を増加
させない工程を提供するものであり、これによって、高
融点金属−半導体化合物を熱反応により拡散層上に自己
整合的に形成することが可能となる。
【0012】また、本発明では上記前酸化膜の選択エッ
チングの際、MISキャパシタ部にも前酸化膜を残置せ
しめればMISキャパシタの絶縁膜としても使用でき、
キャパシタにゲート絶縁膜を用いる必要がないため、F
ETの特性が制約を受けない。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。
【0014】図1〜図6は本発明の一実施例によるP型
シリコン基板にPMOS、NMOS、NPN各型のトラ
ンジスタを製造するプロセスを示す。
【0015】図1(ST1)に示すように、4〜6Ωcm
の(100)P型シリコン基板1に0.8μmの熱酸化
膜2を形成し、フォトリソグラフィ工程によりNPNお
よびPMOSの予定領域の熱酸化膜2を選択的にエッチ
ングして基板表面を露出させ、酸化膜2をマスクとして
NPNおよびPMOS予定領域のシリコン基板1中に拡
散し、N型埋込み拡散層3を形成する。N型不純物とし
てはアンチモンまたは砒素またはリン、拡散層3のピー
ク不純物濃度は1E19cm-3以上、深さは2μm前後が
望ましい。
【0016】図1(ST2)に示すように、熱酸化膜2
を基板1表面より剥離したのち、P型不純物を基板1表
面全面にイオン注入する。P型不純物としては硼素、イ
オン注入加速電圧は100keV、ドーズは1E13〜
1E12cm-2が望ましい。その後、0.1μm程度の熱
酸化膜(図示しない)を基板1表面に形成した後、10
00〜1150℃でアニールしてイオン注入ダメージを
アニールアウトし、P型埋込み拡散層4をN型埋込み拡
散層3以外の基板1表面に自己整合的に形成し、基板1
表面の上記図示しない酸化膜を弗酸あるいは弗化アンモ
ニウム溶液により剥離してシリコン表面を露出させる。
なお、この工程でN型埋込み拡散層3中にイオン注入さ
れたP型不純物はN型不純物との相互拡散の影響により
N型埋込み拡散層3中に止められている。
【0017】図示しないが、リン等のN型不純物を添加
した雰囲気でエピタキシャル成長を行い、0.7〜1.
5μmのエピタキシャル層5(図1(ST3)参照)。
を基板1表面に形成する。このエピタキシャル層5中の
不純物濃度は1E16〜4E16cm-3であることが望ま
しい。
【0018】図1(ST3)に示すように、基板1表面
に0.1μm程度の熱酸化膜6を形成した後、フォトリ
ソグラフィ工程によってNMOS形成予定領域およびバ
イポーラアイソレーション領域にP型不純物をイオン注
入し、イオン注入層7を形成する。イオン種は硼素、加
速電圧は100keV、ドーズは1E13が望ましい。
このイオン注入の後、弗化アンモニウム溶液によりイオ
ン注入した領域の熱酸化膜6を選択的に除去し、レジス
トを剥離した後、0.1μmの熱酸化膜8を形成し、以
降のフォトリソグラフィ工程のための基準マーカーを形
成する。
【0019】次いで、図2(ST4)に示すように、再
度基板1表面の酸化膜6を剥離してシリコン表面を露出
させた後、熱酸化膜9を形成し、さらに、多結晶シリコ
ン膜10、シリコン窒化膜11を通常の低圧化学蒸着法
により堆積する。それらの膜9,10,11各々の望ま
しい厚さはそれぞれ0.1μm、0.15μm、0.2
μmである。
【0020】そして、フォトリソグラフィ工程により、
NMOS、PMOS、BJTの活性領域と基板コンタク
トないしウエルコンタクト領域をレジストで覆い、方向
性のプラズマエッチングによりシリコン窒化膜11をエ
ッチングする。このエッチング工程は多結晶シリコン膜
10をストッパーとして行われ、基板1のシリコンへの
エッチングダメージが入らないように考慮される。
【0021】その後、フォトリソグラフィ工程によりP
MOSおよびバイポーラ領域をレジストで覆い、シリコ
ン窒化膜とそのレジストをマスクとしてNMOS領域と
バイポーラアイソレーション領域のフィールド領域にP
型不純物のチャネルストッパイオン注入を行いイオン注
入層12を形成する。望ましい加速電圧は100ke
V、硼素のドーズは6E13cm-2である。
【0022】さらに、フォトリソグラフィ工程によりN
MOS領域とバイポーラアイソレーション領域をレジス
トで覆い、シリコン窒化膜とそのレジストとをマスクと
してPMOSおよびバイポーラ領域のフィールド領域に
N型不純物のチャネルストッパイオン注入を行いイオン
注入層13を形成する。望ましい加速電圧は160ke
V,リンのドーズは7E12cm-2である。
【0023】次いで、図2(ST5)に示すように、1
000℃の窒化雰囲気で30分ないし1時間アニールし
てイオン注入層7,12,13内のイオン注入ダメージ
をアニールアウトし、かつ不純物の活性化と拡散をおこ
ないP−ウエル拡散層7A、P型チャネルストッパ層1
2AおよびN型チャネルストッパ層13Aを形成し、連
続して1000℃でH2 O添加した酸化雰囲気において
酸化を行い、0.7〜0.9μmの厚いフィールド酸化
膜14を形成する。これらの熱工程により、埋込みP型
拡散層4の上部とP−ウエル拡散層7Aの下部が接続さ
れ、バイポーラ間の領域はPN接合によりアイソレーシ
ョンされる。
【0024】シリコン窒化膜11と多結晶シリコン膜1
0とを等方性のプラズマエッチングにより剥離し、コレ
クタコンタクト領域の酸化膜9を選択的にエッチングし
た後にコレクタコンタクト領域に選択的にN型不純物を
イオン注入する。望ましいイオン注入条件はリンを50
keVで5E15cm-2である。表面に薄い酸化膜を形成
した後950℃で一時間アニールし、コレクタコンタク
ト領域に埋め込み層に達する深いN型拡散層15を形成
する。
【0025】その後、図2(ST6)に示すように、9
50℃のH2 O添加酸化性雰囲気で基板1表面に0.1
μmの前酸化膜16を形成する。
【0026】フォトリソグラフィ工程により内部ベース
拡散層領域をレジストでマスクし、MOS領域の前酸化
膜16を弗化アンモニウム水溶液でエッチングし、シリ
コン表面を露出させる。
【0027】800℃のHCI添加酸化性雰囲気で基板
表面に10nm前後の犠牲酸化膜17を形成する。犠牲
酸化膜は次のチャネルイオン注入のフォトリソグラフィ
工程の際シリコン表面を汚染から保護する。
【0028】そして、図3(ST7)に示すように、フ
ォトリソグラフィ工程によりNMOSのチャネル部にチ
ャネルイオン注入を行う。望ましい条件は、硼素を15
keVで5E11〜3E12cm-2である。
【0029】フォトリソグラフィ工程によりPMOSの
チャネル部にチャネルイオン注入を行う。望ましい条件
は、燐を、240keV、4E12cm-2でイオン注入
し、砒素を320keVで2E12cm-2イオン注入し、
さらに硼素を、7keV、2〜4E12cm-2でイオン注
入する。
【0030】その後、弗酸ないしは弗化アンモニウム水
溶液で10nmの犠牲酸化膜17を剥離する。この犠牲
酸化膜17の厚さは前酸化膜16の厚さよりも一桁薄い
ので、エッチング時間を最適化することで内部ベース拡
散層上の前酸化膜厚は70nm以上とすることができ
る。
【0031】次いで、800℃のHCLの添加酸化性雰
囲気で基板表面に10〜20nmのゲート酸化膜18を
形成し、50nm前後の多結晶シリコン膜19を表面に
堆積し、フォトリソグラフィ工程により選択的に内部ベ
ース拡散層領域にP型不純物をイオン注入し内部ベース
イオン注入層20を形成する。望ましい条件は、硼素、
60keV、2〜6E13cm-2である。このようにする
と内部ベースイオン注入とエミッタ多結晶シリコン堆積
との間にゲート酸化工程が入らないのでベース幅を狭く
することができるという利点がある。ゲート絶縁膜18
上は多結晶シリコン膜19で保護されるので、ゲート絶
縁膜がフォトリソグラフィ工程のレジストにより汚染さ
れる事を防止できる。
【0032】続いて、図3(ST8)に示すように、フ
ォトリソグラフィ工程により内部ベース拡散層領域にエ
ミッタ窓21を開孔し、エミッタ部のシリコンを露出さ
せる。この時、同時にゲート電極の直接的基板コンタク
トを形成しても良い。
【0033】その後、図3(ST9)に示すように、追
加的に多結晶シリコン膜22を基板表面に堆積する。こ
のさい、堆積直前に100:1に希釈した弗酸水溶液に
基板1を浸し、エミッタ窓中のシリコン表面に付着した
自然酸化膜を剥離する必要がある。多結晶シリコン膜2
2の膜厚は0.1μmが望ましい。
【0034】そして、エミッタとNMOS領域の多結晶
シリコン膜23にN型不純物を選択的にイオン注入す
る。望ましい条件は、砒素、40keV、1E16cm-2
である。次に、PMOS領域の多結晶シリコン膜24に
P型不純物を選択的にイオン注入する。望ましい条件
は、硼素、6keV,1E16cm-2である。
【0035】さらに、図4(ST10)に示すように、
追加的に多結晶シリコン膜25を基板1表面に堆積す
る。この際、堆積直前に100:1に希釈した弗酸水溶
液に基板1を浸し、多結晶シリコン22表面についた自
然酸化膜を剥離することが望ましい。多結晶シリコン膜
25の膜厚は0.1μmが望ましい。
【0036】続いて、図4(ST11)示すように、多
結晶シリコン膜25,22,19を方向性プラズマエッ
チングによりエッチングし、NMOSゲート電極26
A、PMOSゲート電極26B、エミッタ電極27を形
成する。
【0037】そして、900〜850℃で10分程度酸
化することにより後酸化膜28を形成し、ゲート電極2
6A,26Bの表面を熱酸化膜で覆う。
【0038】その後、図4(ST12)示すように、フ
ォトリソグラフィ工程によりNMOS領域にN型不純物
をイオン注入し、低濃度のソース・ドレイン層29を形
成する。望ましい条件は、砒素、40keV,2E13
〜2E14cm-2である。
【0039】次に、絶縁膜を堆積し、方向性プラズマエ
ッチングによりゲートおよびエミッタ電極の側面に絶縁
膜の側壁30を形成する。この絶縁膜の堆積膜厚は50
〜100nmが望ましく、材料としてはシリコン窒化膜
が望ましい。側壁30の形成にあたっての方向性プラズ
マエッチングの際、ゲート電極上部、エミッタ電極上
部、ソース・ドレイン、および外部ベース領域の後酸化
膜28は取り除かれ、多結晶シリコン、またはシリコン
基板1表面が露出する。
【0040】そして、希弗酸等で露出したシリコン基板
1表面と多結晶シリコン表面の自然酸化膜を除去した
後、高融点金属膜31を基板1表面に堆積する。高融点
金属としてはチタンがシリサイド化した時の抵抗値が最
も低いので適するが、ニッケル、コバルト、白金、パラ
ジウム等を用いることもある。堆積膜厚は30〜70n
mが適する。
【0041】そして、図5(ST13)示すように、6
50℃のアルゴンガスまたはアルゴンと窒素の混合ガス
雰囲気で30秒アニールし、高融点金属とシリコンを反
応させ露出した基板1のシリコンおよびゲート・エミッ
タ多結晶シリコンの上部表面に60〜150nmのシリ
サイド層32を形成する。この際、ゲート・エミッタ多
結晶シリコン上では、深くても多結晶シリコン膜25多
結晶シリコン膜22との界面でシリサイド化が停止する
ようにする。このとき、ちょうど界面で反応が停止する
ことが望ましい。このことは25と多結晶シリコン膜2
2との界面に1nm前後のごく薄い自然酸化膜(図示し
ない)が存在するため、高融点金属膜厚を適切に選べば
比較的容易に行われる。この自然酸化膜の起源は多結晶
シリコン膜25の堆積時、620℃の炉中に基板1を入
れた直後に形成されたものである。
【0042】フィールド酸化膜14上ないし側壁30上
の未反応高融点金属膜を選択的に除去する。シリサイド
層はこの時エッチングされない。このために、硫酸と過
酸化水素水の混合水溶液、または水酸化アンモニウムと
過酸化水素水の混合水溶液が用いられる。未反応高融点
金属膜を配線層として利用しようとするときはフォトリ
ソグラフィ工程によって有機レジストで配線パターンを
描き、水酸化アンモニウムと過酸化水素水との混合水溶
液を用いて不要な未反応高融点金属膜を溶出させる。未
反応高融点金属膜を配線層として利用しないときはどち
らのエッチャントを用いても良い。。
【0043】図5(ST14)に示すように、NMOS
ソース・ドレイン領域とNPNコレクタコンタクト領域
とに同時にN型不純物をイオン注入し、高濃度ソース・
ドレイン層33およびNPNコレクタコンタクト層34
を形成する。
【0044】続いて、PMOSソース・ドレイン領域と
NPN外部ベース領域とに同時にP型不純物をイオン注
入し、高濃度ソース・ドレイン層35およびNPN外部
ベース層36を形成する。
【0045】さらに、化学蒸着法により不純物ドープし
ない二酸化シリコン膜37を基体表面に堆積し、さらに
硼素ないし燐を高濃度にドープした二酸化シリコン膜3
8を堆積し、800〜850℃の窒素雰囲気で一時間ア
ニールし、二酸化シリコン膜38をリフローすると共に
高濃度拡散層33〜36の不純物を活性化する。
【0046】その後、図6(ST15)に示すように、
フォトリソグラフィ工程によりゲート、ソース・ドレイ
ン、エミッタ・外部ベース、コレクタコンタクト、等に
接続するための穴39を二酸化シリコン膜37,38に
開け、金属膜40を蒸着し、その不要部分をエッチング
して回路の配線を形成する。この後、表面保護膜41を
堆積し、この表面保護膜41にボンディングワイヤーを
接続するための穴42を開孔する。
【0047】上記実施例のうち工程(ST1),(ST
2)はBJTの高性能化のためN+埋め込み層を形成す
る工程であるが、さほど高性能なBJTを必要としない
場合には省略する。また、時には(ST5)は省略して
も多くの場合、差支えない。また、集積度がさほど大き
くない時は工程(ST4)は省略する。また、工程(S
T9)ではPMOSゲートにP型不純物をNMOSゲー
トにN型不純物を導入したが、両者ともN型不純物にし
て工程を削減することもできる。
【0048】また、上記実施例では高濃度ソース・ドレ
イン拡散層の不純物導入をシリサイド反応工程の後に行
ったがシリサイド反応工程の前に導入することもありう
る。
【0049】本発明を応用して高性能のMOSキャパシ
タを形成することができる。図7に示すように、工程
(ST5)の際のコレクタコンタクト部と同時にキャパ
シタ部にもN型不純物を高濃度にイオン注入する。この
後、前酸化膜16を形成し、ゲート電極26Cをその上
に形成する。このようにすることで、ゲート絶縁膜を用
いた場合よりも絶縁耐圧や歩留りがよく、かつFETの
ゲート膜厚に関係なくMOSキャパシタを形成できるた
め、FETの特性に制約をつけないですむ。
【0050】なお、上記実施例では前酸化膜厚は0.1
μmとしたが、50nmまで薄くしてもなんら差支えな
い。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、工
程数を増加させることなく、内部ベース上に延在するエ
ミッタ多結晶シリコン膜と内部ベース拡散層との間の絶
縁膜厚をゲート絶縁膜厚より厚くでき、これによってエ
ミッタ・ベース間容量が低減されるためバイポーラトラ
ンジスタのカットオフセット周波数を従来に比べて向上
することができる。また、ゲート絶縁膜を用いた場合よ
りも絶縁耐圧や歩留りがよく、かつFETのゲート膜厚
に関係なくMISキャパシタを形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての相補型MOSFET
とBJTとを同一基板上に形成するプロセス中の工程S
T1〜STのデバイス断面図。
【図2】同プロセス中の工程ST4〜ST6のデバイス
断面図。
【図3】同プロセス中の工程ST7〜ST9のデバイス
断面図。
【図4】同プロセス中の工程ST10〜ST12のデバ
イス断面図。
【図5】同プロセス中の工程ST13,ST14のデバ
イス断面図。
【図6】同プロセス中の工程ST15のデバイス断面
図。
【図7】本発明の他の実施例として相補型MOSFET
とMISキャパシタとを同一基板上に形成するプロセス
を説明するためのデバイス断面図。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 2 二酸化シリコン基板 3 N型押込み層 4 P型押込み層 5 N型エピタキシャル層 6,8,9,28,37,38 二酸化シリコン膜 7 P型イオン注入層 10,19,22,25 多結晶シリコン膜 11,30 窒化シリコン膜 12 P型チャネルストッパイオン注入層 12A P型チャネルストッパ層 13 N型チャネルストッパイオン注入層 13A N型チャネルストッパ層 14 フィールド酸化膜 15 ディープN+ 拡散層 16 前酸化膜 17 犠牲酸化膜 18 ゲート酸化膜 20 内部ベースイオン注入層 21 エミッタ窓 23 N型多結晶シリコン層 24 P型多結晶シリコン層 26 ゲート電極 27 エミッタ電極 29 低濃度ドレイン拡散層 32 チタンシリサイド層 33 N型高濃度ドレイン層 33 N型コレクタコンタクト拡散層 35 P型高濃度ドレイン層 36 外部ベース拡散層 39 コンタクトホール 40 金属膜 41 絶縁膜 42 ボンディングワイヤ接続ホール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一基板上に第一導電型および第二導電型
    FETと前記第二導電型電極を有する別種の素子とを形
    成するにあたり、 第一導電型半導体基板表面の前記第一導電型FETの予
    定領域と前記別種の素子の予定領域とに前記第二導電型
    の拡散層を形成する工程と、 前記基板の前記第二導電型FETの予定領域を囲む表面
    の素子間領域に前記第一導電型不純物を導入し、前記基
    板表面の素子間領域に厚い第一の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記基板表面の全素子領域に前記第一の絶縁膜より薄い
    第二の絶縁膜を形成し、前記第二の絶縁膜における前記
    第一および第二導電型FETの素子領域上の部分を選択
    的に除去する工程と、 前記第二の絶縁膜より薄い、前記FETのゲート絶縁膜
    として用いる、第三の絶縁膜を前記基板表面に形成する
    工程と、 前記第二の絶縁膜二おける前記別種の素子の電極領域上
    の部分に選択的に穴をあけて前記基板表面を露出させる
    工程と、 低抵抗多結晶半導体膜を前記基板表面に形成し、該多結
    晶半導体膜を選択エッチングして前記第一および第二導
    電型FETのゲート電極、ならびに前記別種の素子の前
    記第二導電型電極を形成する工程とを含んでいることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】別種の素子が第二導電型縦型BJTでるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】別種の素子が第二導電極を有するMISキ
    ャパシタであることを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置の製造方法。
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