JP2002139825A - 露光用マスクの清掃方法および露光用マスクの清掃装置 - Google Patents

露光用マスクの清掃方法および露光用マスクの清掃装置

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JP2002139825A
JP2002139825A JP2000335975A JP2000335975A JP2002139825A JP 2002139825 A JP2002139825 A JP 2002139825A JP 2000335975 A JP2000335975 A JP 2000335975A JP 2000335975 A JP2000335975 A JP 2000335975A JP 2002139825 A JP2002139825 A JP 2002139825A
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mask
dust
resin
exposure mask
cleaning
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JP2000335975A
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Yogo Kawasaki
洋吾 川崎
Satoshi Tsujiku
聡 都竹
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の配線パターンを形成できる露光用マス
クの清掃方法および露光用マスクの清掃装置を提案す
る。 【解決手段】 除電装置120を用いてフォトマスク9
6を除電して、粘着ローラー100を用いてフォトマス
ク96を清掃する。フォトマスク96の清掃と、ほこり
102の再付着の防止とを行うため、微細な配線パター
ンを形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、プリント配線板
に用いる露光用マスクの清掃方法および清掃装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板の配線パターン形成工程
について、図13を参照して説明する。この基板130
の上には銅箔134を被覆させている(図13(A)参
照)。まず、銅箔134を被覆させた基板130の上に
感光性ドライフィルム132を貼り付ける。そして、感
光性ドライフィルム132上にパターン196aの描か
れた露光用マスク196を載置する。次いで、露光用マ
スク196に紫外線等を照射して、感光性ドライフィル
ム132を露光する(図13(B)参照)。その後、現
像処理することにより、感光性ドライフィルム132の
非露光部分を除去して、露光した個所に所定パターンの
レジスト132を残す(図13(C)参照)。続いて、
エッチング液を噴射して、レジスト132非形成部の銅
箔134を溶解除去する(図13(D)参照)。そし
て、薬品を用いてレジスト132を剥離、除去して、導
体パターン134を形成する(図13(E)参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ICチップ等を実装す
るためのパッケージ基板の製造作業は、ファインピッチ
で配線を形成できるように清浄度が高いクリーンルーム
内で行っている。しかしながら、クリーンルーム内に
も、微視的にほこりが存在する。図13を参照して上述
したように、露光を行う際には、露光用マスクに紫外線
を照射する。紫外線の照射によって露光用マスクが帯電
するため、クリーンルーム内のほこりが露光用マスクに
付着する。この付着したほこりを取り除くため、アルコ
ール等で露光用マスクを拭いて清掃している。しかし、
すぐに、露光用マスクにほこりが付着するため、露光用
マスクを綺麗な状態に保つことが困難であり、ほこりに
より、微細な配線パターンが形成できないことがある。
【0004】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、微細な
配線パターンを形成できる露光用マスクの清掃方法およ
び露光用マスクの清掃装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、請求項1の露光用マスクの清掃方法では、プリン
ト配線板の露光用マスクにおいて、少なくとも以下
(a)の工程を備えることを技術的特徴とする:(a)
粘着ローラを用いて、マスク上のほこりを取り除く工
程。
【0006】請求項1の露光用マスクの清掃方法では、
粘着ローラを用いて、ほこりが付着しているマスクを清
掃する。つまり、粘着ローラにほこりを付着させること
により、マスクからほこりを取り除くため、マスクを綺
麗な状態に保ち、微細な配線パターンを形成できる。
【0007】請求項2の露光用マスクの清掃方法では、
プリント配線板の露光用マスクにおいて、少なくとも以
下(a)の工程を備えることを技術的特徴とする:
(a)除電装置を用いて除電することによって、露光用
マスクを清掃する工程。
【0008】請求項2の露光用マスクの清掃方法では、
除電装置を用いて、帯電しているマスクを除電する。つ
まり、除電したことによって露光用マスクの帯電の影響
を除き、マスクへのほこりの付着を防ぐことができる。
したがって、マスクを綺麗な状態に保ち、微細な配線パ
ターンを形成することが可能となる。
【0009】請求項3の露光用マスクの清掃方法では、
プリント配線板の露光マスクにおいて、少なくとも以下
(a)〜(b)の工程を備えることを技術的特徴とす
る。:(a)除電装置を用いて、除電することによって
露光用マスクを清掃する工程;(b)粘着ローラを用い
て、前記露光用マスク上のほこりを取り除く工程;
【0010】請求項3の露光用マスクの清掃方法では、
除電装置によって、帯電しているマスクを除電した後、
粘着ローラを用いて、マスク上のほこりを取り除く。つ
まり、マスクを除電することにより、ほこりを取り除く
ことができる。更に、粘着ローラを使用するため、マス
クを綺麗な状態にできる。また、マスクを除電している
ため、ほこりの再付着を防止できる。したがって、微細
な配線パターンを形成することが可能となる。
【0011】請求項4の露光用マスクの清掃方法では、
請求項2または請求項3に記載のプリント配線板の露光
マスクの清掃方法において、集塵装置を用いて、前記ほ
こりを静電集塵する工程を更に備えることを技術的特徴
とする。
【0012】請求項4の露光用マスクの清掃方法では、
マスク上を清掃した後、集塵装置を用いて、ほこりを静
電集塵する。つまり、マスク上に残留したほこりや、粘
着ローラによって空気中に舞上がったほこりを静電集塵
するため、ほこりの再付着を防止できる。したがって、
マスクの綺麗な状態を保持できるため、微細な配線パタ
ーンを形成できる。
【0013】請求項5の露光用マスクの清掃装置では、
プリント配線板の露光マスクにおいて、マスク上のほこ
りを取り除く粘着ローラを備えることを技術的特徴とす
る。
【0014】請求項5の露光用マスクの清掃装置では、
粘着ローラによって、マスク上のほこりを取り除くこと
ができるため、マスクを綺麗な状態にすることができ
る。したがって、微細な配線パターンを形成することが
可能となる。
【0015】請求項6の露光用マスクの清掃装置では、
プリント配線板の露光マスクにおいて、マスクを除電す
る除電装置を備えることを技術的特徴とする。
【0016】請求項6の露光用マスクの清掃装置では、
除電装置により、帯電したマスクを除電する。つまり、
除電装置を備えることによって、帯電の影響を受けてマ
スクに付着したほこりを取り除くことができるため、マ
スクを綺麗な状態に保つことができる。したがって、微
細な配線パターンを形成することが可能となる。
【0017】請求項7の露光用マスクの清掃装置では、
プリント配線板の露光マスクにおいて、露光用マスクを
除電する除電装置と、前記露光用マスク上のほこりを取
り除く粘着ローラとを備えることを技術的特徴とする。
【0018】請求項7の露光用マスクの清掃装置では、
除電装置によって、帯電したマスクを除電した後、粘着
ローラによってマスクの清掃を行う。つまり、清掃装置
が除電装置と、粘着ローラとを備えているため、マスク
上のほこりを取り除くことができ、マスクを綺麗な状態
に保つことができる。更に、マスクを除電しているた
め、ほこりの再付着を防止できる。したがって、微細な
配線パターンを形成することが可能となる。
【0019】請求項8の露光用マスクの清掃装置では、
請求項6または請求項7に記載のプリント配線板の露光
マスクの清掃装置において、集塵装置を用いて、前記ほ
こりを静電集塵する集塵装置を備えることを技術的特徴
とする。
【0020】請求項8の露光用マスクの清掃装置では、
マスクを清掃した後、集塵装置によって、マスク上に残
ったほこりや、空気中のほこりを静電集塵する。つま
り、集塵装置を備えているため、ほこりの再付着を防止
できる。したがって、マスクを綺麗な状態を保つことが
できるため、微細な配線パターンを形成することが可能
となる。
【0021】請求項9の露光用マスクの除電装置では、
請求項6または請求項7に記載の前記除電装置は、空気
のイオン化を行い、イオン化した空気を利用して、前記
露光用マスクの帯電を中和することを技術的特徴とす
る。
【0022】請求項9の露光用マスクの除電装置では、
清掃装置内の空気をイオン化させて、清掃装置内に陽イ
オンと陰イオンとを発生させる。次いで、マスクの帯電
極性と反対の極性のイオンをマスク表面に付着させる。
そして、マスクの帯電を中和させて、マスクを除電す
る。つまり、除電装置によって、マスクを除電できるた
め、帯電によってマスク上に付着したほこりを取り除け
る。また、マスクにほこりの再付着を防止できる。した
がって、微細な配線パターンを形成することが可能とな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】まず、本発明の実施形態に係る露
光装置について図8を参照して説明する。露光装置12
6は、紫外線を照射する露光機127が備えられてい
る。露光装置126では、フォトマスク96が載置され
た基板30に露光機127を用いて、紫外線の照射を行
う(図8(A)参照)。ここで、フォトマスク96に
は、配線パターンが描画されている。配線パターンが描
画されたフォトマスク96を基板30の上に載置して露
光を行うと、基板30上の感光性ドライフィルム(図示
せず)に、配線パターンが露光される。更に、露光装置
126には、フォトマスク96を清掃装置124へ搬送
する搬送装置128が配置されている。露光終了後、フ
ォトマスク96を基板30から剥離する。続いて、搬送
装置128を用いて、フォトマスク96を清掃装置12
4へ搬送する。搬送装置128と接続されている清掃装
置124では、搬送されたフォトマスク96を清掃する
(図8(B)参照)。
【0024】本発明の実施形態に係る清掃装置124に
ついて図9を参照して説明する。清掃装置124は、フ
ォトマスク96の除電を行う除電装置120と、フォト
マスク96上のほこり102を取り除く粘着ローラ10
0と、フォトマスク96上のほこり102や空気中のほ
こり102を静電集塵する集塵装置122とから構成さ
れる。清掃装置124では、まず、除電装置120を用
いて、フォトマスク96の除電を行う。ほこり102
は、フォトマスク96への露光の際の帯電の影響を受け
てフォトマスク96に付着したため、この除電によっ
て、フォトマスク96に付着したほこり102を取り除
くと共に、ほこりの付着を防ぐことが可能となる。次
に、除電されたフォトマスク96上にあるほこり102
を粘着ローラ100を用いて取り除く。このときに、粘
着ローラ100によって空気中に舞上げられたほこり1
02を集塵装置122を用いて静電集塵する。
【0025】上述した粘着ローラ100の構成について
図10を参照して更に詳細に説明する。粘着ローラ10
0は、円筒表面が粘着面である円筒状に形成されたロー
ラ部100aと、ローラ部100aの長手方向を軸とし
て形成されたローラ軸100bと、ローラ軸100bと
接続されて、ローラ軸100bを中心にローラ部100
aを回転させるアーム部100cとから構成される。こ
の粘着ローラ100は、フォトマスク96上を回転する
ことによって、ローラ部100a表面の粘着面にフォト
マスク96上のほこり102を付着させながら、ほこり
102を取り除く。
【0026】上述した除電装置120の構成について図
11を参照して更に詳細に説明する。この除電装置12
0は、高圧を供給するパワーユニット104Aと、高圧
を放電電極106Aに印加する高圧ケーブル108と、
アース極110と、アース極110との間に高圧電界を
作り出す放電電極106Aとから構成される。アース電
極110は、放電電極106Aを覆うように配設されて
いる。除電装置120では、パワーユニット104Aか
ら高圧ケーブル108を介して、放電電極106Aに高
圧が印加される。この高圧の印加によって、放電電極1
06Aとアース極110との間に高圧電界が発生して、
空気がイオン化される。ここで、この高圧電界は交流電
界であるため、イオン化によって陽イオンと陰イオンと
が混在している。このイオン化された空気のうち、帯電
しているフォトマスク96の帯電極性と反対の極性を持
つイオンが、フォトマスク96に引きつけられ付着す
る。このイオンの付着によって、フォトマスク96の帯
電が中和されることとなり、フォトマスク96は除電さ
れる。
【0027】上述した集塵装置122の構成について図
12を参照して更に詳細に説明する。この集塵装置12
2は、電圧を供給するパワーユニット104Bと、空気
をイオン化する放電電極106Bと、ほこり102を集
塵する集塵電極112とから構成される。集塵電極11
2は、パワーユニット104Bと接続されて、パワーユ
ニット104Bは、放電電極106Bと接続されてい
る。集塵装置122では、パワーユニット104Bか
ら、放電電極106Bに高圧が印加される。放電電極1
06Bに高圧が印加されることによって、放電電極10
6Bは、イオンや電子を発生させる。この放電電極10
6Bが発生させた電子によって、ほこり102は帯電さ
れる。帯電されたほこり102は、集塵電極112に引
きつけられる。したがって、フォトマスク96上のほこ
り102を取り除くこととなる。
【0028】続いて、上述した露光装置を用いるプリン
ト配線板の製造工程について説明する。図7は、完成し
たプリント配線板10の断面図を示している。
【0029】プリント配線板10は、コア基板30の表
面及び裏面にビルドアップ配線層80A、80Bが形成
されている。コア基板30には、スルーホール36が形
成され、コア基板30の両面には、導体回路34が形成
されている。また、ビルドアップ配線層80A、80B
は、導体回路58(バイアホール60を含む)が形成さ
れた層間樹脂絶縁層50と、導体回路158(バイアホ
ール160を含む)が形成された層間樹脂絶縁層150
とからなる。層間樹脂絶縁層150上には、ソルダーレ
ジスト層70が配設されている。ソルダーレジスト層7
0には、導体回路158の開口部71a、バイアホール
160の開口部71b、及び、半田パッド75a、75
bが形成され、半田パッド75a、75b上には半田バ
ンプ78が配設されている。
【0030】引き続き、図7を参照して上述したプリン
ト配線板の製造方法について、図1〜図7を参照して説
明する。
【0031】(1)厚さ0.8mmのガラスエポキシ樹
脂またはBT(ビスマレイミド−トリアジン)樹脂から
なる基板30の両面に18μmの銅箔32がラミネート
されている銅張積層板30Aを出発材料とする(図1
(A)参照)。まず、この銅張積層板30Aをドリル削
孔し、続いてめっきレジストを形成した後、この基板に
無電解銅めっき処理を施してスルーホール36を形成
し、さらに、銅箔32を常法に従いパターン状にエッチ
ングすることにより、基板30の両面に下層導体回路3
4を形成する(図1(B)参照)。
【0032】(2)下層導体回路34を形成した基板3
0を水洗いし、乾燥した後、エッチング液を基板30の
両面にスプレイで吹きつけて、下層導体回路34の表面
とスルーホール36のランド表面36aとをエッチング
することにより、下層導体回路34の全表面に粗化面3
4α、36αを形成する(図1(C)参照)。ここで、
エッチング液として、イミダゾール銅(II)錯体10重
量部、グリコール酸7重量部、塩化カリウム5重量部お
よびイオン交換水78重量部を混合したものを使用す
る。
【0033】(3)熱硬化性樹脂であるエポキシ系樹脂
を主成分とする樹脂充填剤40を、基板30の両面に印
刷機を用いて塗布することにより、下層導体回路34間
またはスルーホール36内に充填し、加熱乾燥を行う。
即ち、この工程により、樹脂充填剤40が下層導体回路
34の間あるいはスルーホール36内に充填される(図
1(D)参照)。
【0034】(4)上記(3)の処理を終えた基板30
の片面を、ベルト研磨紙(三共理化学社製)を用いたベ
ルトサンダー研磨により、下層導体回路34の表面やス
ルーホール36のランド表面36aに樹脂充填剤40が
残らないように研磨し、ついで、上記ベルトサンダー研
磨による傷を取り除くためのバフ研磨を行う。このよう
な一連の研磨を基板30の他方の面についても同様に行
う。そして、充填した樹脂充填剤40を加熱硬化させる
(図2(A)参照)。
【0035】このようにして、スルーホール36等に充
填された樹脂充填剤40の表層部および下層導体回路3
4上面の粗化層34αを除去して基板30両面を平滑化
し、樹脂充填剤40と下層導体回路34とが粗化面34
αを介して強固に密着し、またスルーホール36の内壁
面と樹脂充填剤40とが粗化面36αを介して強固に密
着した配線基板を得る。
【0036】(5)次に、上記(4)の処理を終えた基
板30の両面に、上記(2)で用いたエッチング液と同
じエッチング液をスプレイで吹きつけ、一旦平坦化され
た下層導体回路34の表面とスルーホール36のランド
表面36aとをエッチングすることにより、下層導体回
路34の全表面に粗化面34βを形成する(図2(B)
参照)。
【0037】(6)次に、上記工程を経た基板の両面
に、厚さ50μmの熱硬化型樹脂シートを温度50〜1
50℃まで昇温しながら圧力5kg/cm2 で真空圧着
ラミネートし、層間樹脂絶縁層50を設ける(図2
(C)参照)。真空圧着時の真空度は、10mmHgで
ある。
【0038】(7)次に、波長10.4μmのCO2
スレーザにて、ビーム径5mm、トップハットモード、
パルス幅50μ秒、マスクの穴径0.5mm、1ショッ
トの条件でエポキシ系樹脂からなる層間樹脂絶縁層50
に直径80μmのバイアホール用開口51を設ける(図
2(D)参照)。この後、酸素プラズマを用いてデスミ
ア処理を行う。
【0039】(8)次に、クロム酸、過マンガン酸塩な
どの酸化剤等に浸漬させることによって、層間樹脂絶縁
層50の粗化面50αを設ける。(図3(A)参照)。
該粗化面50αは、0.1〜5μmの範囲で形成される
ことがよい。その一例として、過マンガン酸ナトリウム
溶液50g/l、温度60℃中に5〜25分間浸漬させ
ることによって、2〜3μmの粗化面50αを設ける。
上記以外には、日本真空技術株式会社製のSV−454
0を用いてプラズマ処理を行い、層間樹脂絶縁層50の
表面に粗化面50αを形成することもできる。この際、
不活性ガスとしてはアルゴンガスを使用し、電力200
W、ガス圧0.6Pa、温度70℃の条件で、2分間プ
ラズマ処理を実施する。
【0040】(9)次に、粗化面50αが形成された層
間樹脂絶縁層50上に、金属層53を設ける(図3
(B)参照)。金属層53は、無電解めっきによって形
成させる。予め、層間樹脂絶縁層50の表層にパラジウ
ムなどの触媒を付与させて、無電解めっき液に5〜60
分間浸漬させることにより、0.1〜5μmの範囲でめ
っき膜である金属層53を設ける。その一例として、 〔無電解めっき水溶液〕 NiSO4 0.003 mol/l 酒石酸 0.200 mol/l 硫酸銅 0.030 mol/l HCHO 0.050 mol/l NaOH 0.100 mol/l α、α´−ビピルジル 100 mg/l ポリエチレングリコール(PEG) 0.10 g/l 34℃の液温度で40分間浸漬させた。 上記以外でも上述したプラズマ処理と同じ装置を用い、
内部のアルゴンガスを交換した後、Ni及びCuをター
ゲットにしたスパッタリングを、気圧0.6Pa、温度
80℃、電力200W、時間5分間の条件で行い、Ni
/Cu金属層53を層間樹脂絶縁層50の表面に形成す
ることもできる。このとき、形成されたNi/Cu金属
層53の厚さは0.2μmである。
【0041】(10)上記処理を終えた基板30の両面
に、市販の感光性ドライフィルム94を貼り付け、配線
パターン96aが描画されたフォトマスク96を載置す
る。次いで、図8を参照して上述した露光機127を用
いて、100mJ/cm2 の紫外線で露光し(図3
(C)参照)、フォトマスク96の配線パターン96a
の非描画部を硬化させる。
【0042】(11)続いて、フォトマスク96と、基
板30とを剥離して、上述した図11に示す除電装置1
20を用いて、フォトマスク96を除電する。この除電
によって、帯電の影響を受けてフォトマスク96上に付
着したほこり102を取り除く(図4(A)参照)。更
に、上述した図10に示す粘着ローラ100を用いて、
このフォトマスク96上で粘着ローラ100を転がし
て、フォトマスク96上のほこり102を付着する(図
4(B)参照)。そして、上述した図12に示す集塵装
置122を用いて、フォトマスク96上に残留したほこ
り102や粘着ローラ100が空気中に舞上げたほこり
102を静電集塵する(図4(C)参照)。
【0043】(12)フォトマスク96と剥離した基板
30を、0.8%炭酸ナトリウムで現像処理し、フォト
マスク96の配線パターン96aの非描画部分(未硬化
部分)を溶解することで、厚さ15μmのめっきレジス
ト54のパターンを形成する(図5(A)参照)。上述
した図9の清掃装置124を用いて、フォトマスク96
を清掃したことによって、フォトマスク96にほこりが
付着しないため、ほこりの影響を全く受けず露光でき
る。したがって、この露光によって形成されためっきレ
ジスト54のパターンを精密に形成できるため、以降の
工程でファインピッチな配線パターンを形成できる。な
お、上述したマスクの清掃は、1回露光を行う毎に除電
を行い、数回露光を行った際に、粘着ローラ100によ
るほこりの除去を行うことが、作業効率の観点から好適
である。
【0044】(13)次に、以下の条件で電解めっきを
施して、厚さ15μmの電解めっき膜56を形成する
(図5(B)参照)。なお、電解めっき水溶液中の添加
剤は、アトテックジャパン社製のカパラシドHLであ
る。
【0045】〔電解めっき水溶液〕 硫酸 2.24 mol/l 硫酸銅 0.26 mol/l 添加剤 19.5 ml/l 〔電解めっき条件〕 電流密度 1 A/dm2 時間 65 分 温度 22±2 ℃
【0046】(14)ついで、めっきレジスト54を5
%NaOHで剥離除去した後、そのめっきレジスト54
の下に存在していたNi/Cu金属層53を硝酸および
硫酸と過酸化水素との混合液を用いるエッチングにて溶
解除去し、Ni/Cu金属層53及び電解めっき膜56
からなる厚さ16μmの導体回路58(バイアホール6
0を含む)を形成する(図5(C)参照)。
【0047】(15)次に、上記(5)の工程と同様に
エッチングを導体回路58(バイアホール60を含む)
の表面に行うことにより、導体回路58(バイアホール
60を含む)の表面に粗化面58αを形成する(図5
(D)参照)。
【0048】(16)続いて、上記(6)〜(15)の
工程を、繰り返すことにより、さらに上層に、層間樹脂
絶縁層150を形成する。そして、層間樹脂絶縁層15
0上に導体回路158(バイアホール160を含む)を
形成する(図6(A)参照)。
【0049】(17)次に、ジエチレングリコールジメ
チルエーテル(DMDG)に60重量%の濃度になるよ
うに溶解させた、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬社製)のエポキシ基50%をアクリル化した
感光性付与のオリゴマー(分子量:4000)46.6
7重量部、メチルエチルケトンに溶解させた80重量%
のビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェル社製、
商品名:エピコート1001)15重量部、イミダゾー
ル硬化剤(四国化成社製、商品名:2E4MZ−CN)
1.6重量部、感光性モノマーである多官能アクリルモ
ノマー(日本化薬社製、商品名:R604)3重量部、
同じく多価アクリルモノマー(共栄化学社製、商品名:
DPE6A)1.5重量部、分散系消泡剤(サンノプコ
社製、商品名:S−65)0.71重量部を容器にと
り、攪拌、混合して混合組成物を調製し、この混合組成
物に対して光重合開始剤としてベンゾフェノン(関東化
学社製)2.0重量部、光増感剤としてのミヒラーケト
ン(関東化学社製)0.2重量部を加えて、粘度を25
℃で2.0Pa・sに調整したソルダーレジスト組成物
(有機樹脂絶縁材料)を得る。なお、ソルダーレジスト
として市販のものを用いることもできる。なお、粘度測
定は、B型粘度計(東京計器社製、DVL−B型)で6
0rpmの場合はローターNo.4、6rpmの場合は
ローターNo.3によった。
【0050】(18)基板の両面に、上記ソルダーレジ
スト組成物を20μmの厚さで塗布し、70℃で20分
間、70℃で30分間の条件で乾燥処理を行った後、ソ
ルダーレジスト開口部71a、71bのパターンが描画
された厚さ5mmのフォトマスクをソルダーレジスト層
70に密着させて、1000mJ/cm2 の紫外線で露
光して、DMTG溶液で現像処理し、開口部71a(導
体回路158の半田パッド用)、開口部71b(バイア
ホール160の半田パッド用)を形成する。さらに、8
0℃で1時間、100℃で1時間、120℃で1時間、
150℃で3時間の条件でそれぞれ加熱処理を行ってソ
ルダーレジスト層70を硬化させ、開口部71a、71
bを有する、厚さが20μmのソルダーレジスト層(有
機樹脂絶縁層)70を形成する(図6(B)参照)。
【0051】(19)次に、ソルダーレジスト層70を
形成した基板を、塩化ニッケル(2.3×10-1mol
/l)、次亜リン酸ナトリウム(2.8×10-1mol
/l)、クエン酸ナトリウム(1.6×10-1mol/
l)を含むpH=4.5の無電解ニッケルめっき液に2
0分間浸漬して、開口部71a、71bに厚さ5μmの
ニッケルめっき層72を形成する。さらに、その基板を
シアン化金カリウム(7.6×10-3mol/l)、塩
化アンモニウム(1.9×10-1mol/l)、クエン
酸ナトリウム(1.2×10-1mol/l)、次亜リン
酸ナトリウム(1.7×10-1mol/l)を含む無電
解めっき液に80℃の条件で7.5分間浸漬して、ニッ
ケルめっき層72上に、厚さ0.03μmの金めっき層
74を形成する。これにより開口部71a、71b内
に、ニッケルめっき層72及び金めっき層74からなる
半田パッド75aを形成する。なお、半田パッド75
a、75bは表面が平坦な導体回路158上に形成され
た半田パッドであり、半田パッド75bは、バイアホー
ル160上に形成された半田パッドである。(図6
(C)参照)。
【0052】(20)次に、ソルダーレジスト層70の
開口部71a、71bと相対したパターンを形成された
印刷用マスクを用意する。この印刷用マスクをソルダー
レジスト層70に載置して、印刷用マスクを介して、半
田ペーストを印刷する。続いて、半田ペーストをリフロ
ーして半田バンプ78を形成する。上記工程を経て、半
田パッド75a、75bに半田バンプ78が形成された
プリント配線板10を製造することができる(図7参
照)。
【0053】上記工程によって、帯電しているフォトマ
スク96を除電して、粘着ローラ100でフォトマスク
96上のほこり102を取り除くことによって、フォト
マスク96を綺麗な状態に保つことができる。更に、集
塵装置122を用いて、静電集塵することによって、フ
ォトマスク96の清掃後、フォトマスク96にほこり1
02が付着しない。したがって、微細な配線パターンが
形成できる。
【0054】上述した熱硬化型樹脂シートには、難溶性
樹脂、可溶性粒子、硬化剤、その他の成分が含有されて
いる。それぞれについて以下に説明する。
【0055】本発明の製造方法において使用する熱硬化
型樹脂シートは、酸または酸化剤に可溶性の粒子(以
下、可溶性粒子という)が酸または酸化剤に難溶性の樹
脂(以下、難溶性樹脂という)中に分散したものであ
る。なお、本発明で使用する「難溶性」「可溶性」とい
う語は、同一の酸または酸化剤からなる溶液に同一時間
浸漬した場合に、相対的に溶解速度の早いものを便宜上
「可溶性」と呼び、相対的に溶解速度の遅いものを便宜
上「難溶性」と呼ぶ。
【0056】上記可溶性粒子としては、例えば、酸また
は酸化剤に可溶性の樹脂粒子(以下、可溶性樹脂粒
子)、酸または酸化剤に可溶性の無機粒子(以下、可溶
性無機粒子)、酸または酸化剤に可溶性の金属粒子(以
下、可溶性金属粒子)等が挙げられる。これらの可溶性
粒子は、単独で用いても良いし、2種以上併用してもよ
い。
【0057】上記可溶性粒子の形状は特に限定されず、
球状、破砕状等が挙げられる。また、上記可溶性粒子の
形状は、一様な形状であることが望ましい。均一な粗さ
の凹凸を有する粗化面を形成することができるからであ
る。
【0058】上記可溶性粒子の平均粒径としては、0.
1〜10μmが望ましい。この粒径の範囲であれば、2
種類以上の異なる粒径のものを含有してもよい。すなわ
ち、平均粒径が0.1〜0.5μmの可溶性粒子と平均
粒径が1〜3μmの可溶性粒子とを含有する等である。
これにより、より複雑な粗化面を形成することができ、
導体回路との密着性にも優れる。なお、本発明におい
て、可溶性粒子の粒径とは、可溶性粒子の一番長い部分
の長さである。
【0059】上記可溶性樹脂粒子としては、熱硬化性樹
脂、熱可塑性樹脂等からなるものが挙げられ、酸あるい
は酸化剤からなる溶液に浸漬した場合に、上記難溶性樹
脂よりも溶解速度が速いものであれば特に限定されな
い。上記可溶性樹脂粒子の具体例としては、例えば、エ
ポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリフ
ェニレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、フッ素樹脂等から
なるものが挙げられ、これらの樹脂の一種からなるもの
であってもよいし、2種以上の樹脂の混合物からなるも
のであってもよい。
【0060】また、上記可溶性樹脂粒子としては、ゴム
からなる樹脂粒子を用いることもできる。上記ゴムとし
ては、例えば、ポリブタジエンゴム、エポキシ変性、ウ
レタン変性、(メタ)アクリロニトリル変性等の各種変
性ポリブタジエンゴム、カルボキシル基を含有した(メ
タ)アクリロニトリル・ブタジエンゴム等が挙げられ
る。これらのゴムを使用することにより、可溶性樹脂粒
子が酸あるいは酸化剤に溶解しやすくなる。つまり、酸
を用いて可溶性樹脂粒子を溶解する際には、強酸以外の
酸でも溶解することができ、酸化剤を用いて可溶性樹脂
粒子を溶解する際には、比較的酸化力の弱い過マンガン
酸塩でも溶解することができる。また、クロム酸を用い
た場合でも、低濃度で溶解することができる。そのた
め、酸や酸化剤が樹脂表面に残留することがなく、後述
するように、粗化面形成後、塩化パラジウム等の触媒を
付与する際に、触媒が付与されなたかったり、触媒が酸
化されたりすることがない。
【0061】上記可溶性無機粒子としては、例えば、ア
ルミニウム化合物、カルシウム化合物、カリウム化合
物、マグネシウム化合物およびケイ素化合物からなる群
より選択される少なくとも一種からなる粒子等が挙げら
れる。
【0062】上記アルミニウム化合物としては、例え
ば、アルミナ、水酸化アルミニウム等が挙げられ、上記
カルシウム化合物としては、例えば、炭酸カルシウム、
水酸化カルシウム等が挙げられ、上記カリウム化合物と
しては、炭酸カリウム等が挙げられ、上記マグネシウム
化合物としては、マグネシア、ドロマイト、塩基性炭酸
マグネシウム等が挙げられ、上記ケイ素化合物として
は、シリカ、ゼオライト等が挙げられる。これらは単独
で用いても良いし、2種以上併用してもよい。
【0063】上記可溶性金属粒子としては、例えば、
銅、ニッケル、鉄、亜鉛、鉛、金、銀、アルミニウム、
マグネシウム、カルシウムおよびケイ素からなる群より
選択される少なくとも一種からなる粒子等が挙げられ
る。また、これらの可溶性金属粒子は、絶縁性を確保す
るために、表層が樹脂等により被覆されていてもよい。
【0064】上記可溶性粒子を、2種以上混合して用い
る場合、混合する2種の可溶性粒子の組み合わせとして
は、樹脂粒子と無機粒子との組み合わせが望ましい。両
者とも導電性が低くいため樹脂フィルムの絶縁性を確保
することができるとともに、難溶性樹脂との間で熱膨張
の調整が図りやすく、樹脂フィルムからなる層間樹脂絶
縁層にクラックが発生せず、層間樹脂絶縁層と導体回路
との間で剥離が発生しないからである。
【0065】上記難溶性樹脂としては、層間樹脂絶縁層
に酸または酸化剤を用いて粗化面を形成する際に、粗化
面の形状を保持できるものであれば特に限定されず、例
えば、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、これらの複合体等
が挙げられる。また、これらの樹脂に感光性を付与した
感光性樹脂であってもよい。感光性樹脂を用いることに
より、層間樹脂絶縁層に露光、現像処理を用いてビア用
開口を形成することできる。これらのなかでは、熱硬化
性樹脂を含有しているものが望ましい。それにより、め
っき液あるいは種々の加熱処理によっても粗化面の形状
を保持することができるからである。
【0066】上記難溶性樹脂の具体例としては、例え
ば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、
ポリイミド樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリオレフィン
樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は単独
で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。さらに
は、1分子中に、2個以上のエポキシ基を有するエポキ
シ樹脂がより望ましい。前述の粗化面を形成することが
できるばかりでなく、耐熱性等にも優れてるため、ヒー
トサイクル条件下においても、金属層に応力の集中が発
生せず、金属層の剥離などが起きにくいからである。
【0067】上記エポキシ樹脂としては、例えば、クレ
ゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェ
ノールノボラック型エポキシ樹脂、アルキルフェノール
ノボラック型エポキシ樹脂、ビフェノールF型エポキシ
樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエ
ン型エポキシ樹脂、フェノール類とフェノール性水酸基
を有する芳香族アルデヒドとの縮合物のエポキシ化物、
トリグリシジルイソシアヌレート、脂環式エポキシ樹脂
等が挙げられる。これらは、単独で用いてもよく、2種
以上を併用してもよい。それにより、耐熱性等に優れる
ものとなる。
【0068】本発明で用いる樹脂フィルムにおいて、上
記可溶性粒子は、上記難溶性樹脂中にほぼ均一に分散さ
れていることが望ましい。均一な粗さの凹凸を有する粗
化面を形成することができ、樹脂フィルムにビアやスル
ーホールを形成しても、その上に形成する導体回路の金
属層の密着性を確保することができるからである。ま
た、粗化面を形成する表層部だけに可溶性粒子を含有す
る樹脂フィルムを用いてもよい。それによって、樹脂フ
ィルムの表層部以外は酸または酸化剤にさらされること
がないため、層間樹脂絶縁層を介した導体回路間の絶縁
性が確実に保たれる。
【0069】上記樹脂フィルムにおいて、難溶性樹脂中
に分散している可溶性粒子の配合量は、樹脂フィルムに
対して、3〜40重量%が望ましい。可溶性粒子の配合
量が3重量%未満では、所望の凹凸を有する粗化面を形
成することができない場合があり、40重量%を超える
と、酸または酸化剤を用いて可溶性粒子を溶解した際
に、樹脂フィルムの深部まで溶解してしまい、樹脂フィ
ルムからなる層間樹脂絶縁層を介した導体回路間の絶縁
性を維持できず、短絡の原因となる場合がある。
【0070】上記樹脂フィルムは、上記可溶性粒子、上
記難溶性樹脂以外に、硬化剤、その他の成分等を含有し
ていることが望ましい。上記硬化剤としては、例えば、
イミダゾール系硬化剤、アミン系硬化剤、グアニジン系
硬化剤、これらの硬化剤のエポキシアダクトやこれらの
硬化剤をマイクロカプセル化したもの、トリフェニルホ
スフィン、テトラフェニルホスフォニウム・テトラフェ
ニルボレート等の有機ホスフィン系化合物等が挙げられ
る。
【0071】上記硬化剤の含有量は、樹脂フィルムに対
して0.05〜10重量%であることが望ましい。0.
05重量%未満では、樹脂フィルムの硬化が不十分であ
るため、酸や酸化剤が樹脂フィルムに侵入する度合いが
大きくなり、樹脂フィルムの絶縁性が損なわれることが
ある。一方、10重量%を超えると、過剰な硬化剤成分
が樹脂の組成を変性させることがあり、信頼性の低下を
招いたりしてしまうことがある。
【0072】上記その他の成分としては、例えば、粗化
面の形成に影響しない無機化合物あるいは樹脂等のフィ
ラーが挙げられる。上記無機化合物としては、例えば、
シリカ、アルミナ、ドロマイト等が挙げられ、上記樹脂
としては、例えば、ポリイミド樹脂、ポリアクリル樹
脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリフェニレン樹脂、メラ
ニン樹脂、オレフィン系樹脂等が挙げられる。これらの
フィラーを含有させることによって、熱膨脹係数の整合
や耐熱性、耐薬品性の向上などを図りプリント配線板の
性能を向上させることができる。
【0073】また、上記樹脂フィルムは、溶剤を含有し
ていてもよい。上記溶剤としては、例えば、アセトン、
メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、
酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテートやトル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。こ
れらは単独で用いてもよいし、2種類以上併用してもよ
い。
【0074】なお、上述した実施形態では、露光用マス
クとして、エッチングレジストの露光装置を例に挙げた
が、本発明の露光用マスクの清掃方法は、層間樹脂絶縁
層、ソルダーレジストを露光する露光用マスクにも用い
得ることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の
第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図2】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の
第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図3】(A)、(B)、(C)は、本発明の第1実施
形態に係るプリント配線板の製造工程図である。
【図4】(A)、(B)、(C)は、本発明の第1実施
形態に係る露光用マスクの清掃工程の説明図である。
【図5】(A)、(B)、(C)、(D)は、本発明の
第1実施形態に係るプリント配線板の製造工程図であ
る。
【図6】(A)、(B)、(C)は、本発明の第1実施
形態に係るプリント配線板の製造工程図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る露光装置を用いて
製造したプリント配線板の断面図である。
【図8】(A)、(B)は、本発明に係る露光装置の説
明図である。
【図9】本発明に係る清掃装置の説明図である。
【図10】図9に示す粘着ローラの説明図である。
【図11】図9に示す除電装置の説明図である。
【図12】図9に示す集塵装置の説明図である。
【図13】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)
は、従来技術におけるプリント配線板の露光用マスクを
用いた露光の説明図である。
【符号の説明】
30 コア基板 34 下層導体回路 36 スルーホール 40 樹脂充填剤 50 層間樹脂絶縁層 58 導体回路 60 バイアホール 70 ソルダーレジスト層 71a 開口部 71b 開口部 72 ニッケルめっき層 74 金めっき層 75a 半田パッド 75b 半田パッド 78 半田バンプ 80A、80B ビルドアップ配線層 94 感光性ドライフィルム 96 フォトマスク 100 粘着ローラ 100a ローラ部 100b ローラ軸 100c アーム部 102 ほこり 104A、104B パワーユニット 106A、106B 放電電極 108 高圧ケーブル 110 アース極 120 除電装置 122 集塵装置 124 清掃装置 126 露光装置 127 露光機 128 搬送装置 132 感光性ドライフィルム 134 銅箔 196 フォトマスク 158 導体回路 160 バイアホール

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線板の露光用マスクにおい
    て、少なくとも以下(a)の工程を備えることを特徴と
    する露光用マスクの清掃方法:(a)粘着ローラを用い
    て、マスク上のほこりを取り除く工程。
  2. 【請求項2】 プリント配線板の露光用マスクにおい
    て、少なくとも以下(a)の工程を備えることを特徴と
    する露光用マスクの清掃方法:(a)除電装置を用いて
    除電することによって露光用マスクを清掃する工程。
  3. 【請求項3】 プリント配線板の露光用マスクにおい
    て、少なくとも以下(a)〜(b)の工程を備えること
    を特徴とする露光用マスクの清掃方法:(a)除電装置
    を用いて除電することによって、露光用マスクを清掃す
    る工程;(b)粘着ローラを用いて、前記露光用マスク
    上のほこりを取り除く工程。
  4. 【請求項4】 集塵装置を用いて、前記ほこりを静電集
    塵する工程を更に備えることを特徴とする請求項2また
    は請求項3に記載の露光用マスクの清掃方法。
  5. 【請求項5】 プリント配線板の露光用マスクの清掃装
    置において、マスク上のほこりを取り除く粘着ローラを
    備えることを特徴とする露光用マスクの清掃装置。
  6. 【請求項6】 プリント配線板の露光用マスクの清掃装
    置において、マスクを除電する除電装置を備えることを
    特徴とする露光用マスクの清掃装置。
  7. 【請求項7】 プリント配線板の露光用マスクの清掃装
    置において、マスクを除電する除電装置と、前記露光用
    マスク上のほこりを取り除く粘着ローラとを備えること
    を特徴とする露光用マスクの清掃装置。
  8. 【請求項8】 前記露光用マスクの清掃装置において、
    前記ほこりを静電集塵する集塵装置を備えることを特徴
    とする請求項6または請求項7に記載の露光用マスクの
    清掃装置。
  9. 【請求項9】 前記除電装置は、空気のイオン化を行
    い、イオン化した前記空気を利用して、前記露光用マス
    クの帯電を中和することを特徴とする請求項6または請
    求項7に記載の露光用マスクの除電装置。
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