JP2002139675A - レーザ顕微鏡 - Google Patents
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Abstract
時に安定に制御する。 【解決手段】ビームスプリッタ21により波長λ1=4
88nmとλ2=514.5nmとの2波長のレーザ光
の一部を取り出し、プリズム22によりこれら波長λ1
=488nmとλ2=514.5nmとの2波長のレー
ザ光をスペクトル分解し、このスペクトル分解された2
ラインの強度を2分割フォトダイオード23により検出
し、制御器24により2分割フォトダイオード23から
出力される検出信号に基づいて波長λ1=488nmと
λ2=514.5nmとの両方のラインの光強度がそれ
ぞれ一定になるように、アルゴンレーザ2の出力端に固
定されたAOTF25を制御する。
Description
等の用途に用いられるもので、複数の発振波長からなる
レーザ光を対物レンズを通して標本に照射し、この標本
からの蛍光を検出するレーザ顕微鏡に関する。
ザ顕微鏡では、例えば細胞や組織を生きたまま長時間に
わたって観察することが要求される。例えば細胞や組織
内のカルシウム濃度の変化を観察する場合には、カルシ
ウム濃度に応じた蛍光を発する蛍光指示薬で標本を染色
し、この蛍光指示薬に適する波長のレーザ光(励起光)
を標本に照射し、この標本からの蛍光を検出する。この
場合、一般的に細胞や組織からのシグナル(蛍光)の変
化は極めて小さいので、標本に照射するレーザ光の強度
は長時間にわたって高い精度で安定していることが要求
される。
い原因としてはいくつか考えられる。一般的なヘリウム
ネオンレーザでは、発振出力をモニターして、これをフ
ィードバックして制御することは行われておらず、この
ために環境温度の変化等によりその発振出力は変動す
る。
4.5nmの波長のレーザ光で発振するアルゴンレーザ
には、発振出力をモニターして、フィードバック制御す
るものがある。しかし、波長488nm、514.5n
mのアルゴンレーザ光の総合出力をモニターしているの
で、各ラインの出力は発振モード(波長488nm、5
14.5nm)の間で競合し、このために各発振波長は
変動してしまう。さらに、アルゴンガスの消費により波
長488nm、514.5nmのアルゴンレーザ光の発
振出力の強度比が使用時間とともに変化する。
レーザ顕微鏡本体に導光するようなレーザ顕微鏡では、
環境温度の変化により光ファイバーによる出力変動や、
構成要素の熱変形による導光効率の変動により標本に照
射するレーザ光の強度が変動する。
変動すると、実際には標本からのシグナル(蛍光)は変
化していないにも拘わらず、あたかもシグナルの変化が
あったような誤った結果が生じる可能性がある。
の強度を安定化するための技術として例えば特開平11
−231222号公報、特開2000−206415号
公報がある。特開平11−231222号公報には、複
数の波長のレーザ光を結合した後、そのレーザ光の一部
をビームスプリッタにより分割し、次に交換可能なフィ
ルターにより波長を選択し、この選択された波長のレー
ザ光を光検出器(第一検出エレメント)により受光して
その波長のレーザ光の強度を検出し、この検出信号に基
づいてレーザ出力又はレーザ強度調整を行う、例えばレ
ーザと光ファイバーとの間に配置された音響光学素子
(例えばAOTF)によりレーザ光の強度を制御するこ
とが記載されている。
走査モジュールに接続されたレーザ放射を恒常的に監視
するために、制御ユニットが駆動した線型フィルタ輪又
は領域選択フィルター輪、又はフィルタースライダと組
み合わせて動作制御し、これにより選択されたレーザラ
インの出力を検出してその検出信号に基づいてAOTF
を駆動して、選択されたレーザラインの出力の安定を図
ることが記載されている。
は、細胞や組織の機能探索をさらに深めるために、これ
ら標本から2種類以上のシグナル(蛍光)を同時に検出
して、その機能解析を行うことが強く要求されている。
例えば、異なる波長の蛍光蛋白、GFP(緑色の蛍光を
発する蛋白:GREEN FLUORESCENT PROTEIN)とRFP
(赤色の蛍光を発する蛋白:RED FLUORESCENT PROTEI
N)とを細胞に遺伝子発現させ、これらの時間観察を行
うことである。
れら蛍光蛋白GFP、RFPに最適な波長である必要が
あり、しかもその2波長のレーザ光はどちらもその光強
度が安定していることが必要である。
る技術は、一つの波長のレーザ光の強度のみを安定化す
るためのものであって、同時に2波長以上の波長のレー
ザ光の強度を安定するように制御することはできない。
長からなるレーザ光強度を同時に安定に制御できるレー
ザ顕微鏡を提供することを目的とする。
明は、複数の発振波長からなるレーザ光を対物レンズを
通して標本に照射し、この標本からの蛍光を検出するレ
ーザ顕微鏡において、複数の発振波長からなる前記レー
ザ光をスペクトル分解するスペクトル分解手段と、この
スペクトル分解手段によりスペクトル分解されたレーザ
光を受光する受光素子列と、この受光素子列の出力信号
を受けて前記レーザ光を前記発振波長ごとに制御する制
御手段とを具備したことを特徴とするレーザ顕微鏡であ
る。
載のレーザ顕微鏡において、前記スペクトル分解手段
は、プリズム、回折光子、又はビームスプリッタである
ことを特徴とする。
は2記載のレーザ顕微鏡において、前記受光素子列は、
分割フォトダイオード、又は固体撮像素子であることを
特徴とする。
2又は3記載のレーザ顕微鏡において、複数の発振波長
からなる前記レーザ光をレーザ顕微鏡本体に導く光ファ
イバーを設けたことを特徴とする。
記載のレーザ顕微鏡において、前記レーザ光をコリメー
トするコリメータレンズと、このコリメータレンズによ
りコリメートされた前記レーザ光の一部を分離するビー
ムスプリッタと、このビームスプリッタにより分離され
た前記レーザ光をスペクトル分解するスペクトル分解手
段と、このスペクトル分解手段によりスペクトル分解さ
れたレーザ光を集光する集光レンズと、この集光レンズ
により集光されたレーザ光を受光する受光素子列とを1
つにブロック化し、レーザ顕微鏡本体に対して着脱自在
に構成したことを特徴とする。
の形態について図面を参照して説明する。
る。支持台1上には、アルゴンレーザ2が固定されてい
る。このアルゴンレーザ2は、波長λ1=488nmと
λ2=514.5nmとの2波長のレーザ光を発振する
ものである。
ザ光の光路上には、レーザ顕微鏡本体を構成する走査ユ
ニット3が設けられている。この走査ユニット3は、レ
ーザ光を標本4に走査するもので、レーザ光の光路上に
ビームスプリッタ5を配置し、このビームスプリッタ5
の反射光路上にX−Yスキャナ6を配置したものとなっ
ている。
FLUORESCENT PROTEIN) とを遺伝子発現させた細胞
である。
Yスキャナ6からビームスプリッタ5に入射する方向の
光路)上には、ミラー7を介してダイクロイックミラー
8とミラー9とが直列に配置されている。ダイクロイッ
クミラー8は、波長488nmと514.5nmの2波
長のレーザ光を標本4に照射したときに発する2つの波
長λ1’、λ2’の蛍光を分離するもので、一方の波長
λ1’の蛍光を反射し、他方の波長λ2’の蛍光を透過
する性能を有している。このうちダイクロイックミラー
8の反射光路上には、共焦点レンズ10a、共焦点ピン
ホール11a、バンドパスフィルタ12a及び光検出器
13aが配置され、かつダイクロイックミラー8の透過
光路上の上記ミラー9の反射光路上には、共焦点レンズ
10b、共焦点ピンホール11b、バンドパスフィルタ
12b及び光検出器13bが配置されている。
瞳投影レンズ14を介してミラー15と観察用プリズム
16とが設けられている。これらミラー15と観察用プ
リズム16とは、切り替え装置17によりいずれか一方
が光路上に配置されるようになっている。ミラー15の
反射光路上には、結像レンズ18を介して対物レンズ1
9が設けられている。なお、観察用プリズム16が光路
中に入ると、接眼レンズ20を通して標本4を目視観察
できる。
ビームスプリッタ5までのレーザ光の光路上には、ビー
ムスプリッタ21が配置されている。このビームスプリ
ッタ21は、波長λ1=488nmとλ2=514.5
nmとの2波長のレーザ光の一部を取り出すもので、そ
の取り出し光路上には、プリズム22が配置されてい
る。
mとλ2=514.5nmとの2波長のレーザ光をスペ
クトル分解するもので、この場合には波長λ1=488
nmとλ2=514.5nmとの2本のレーザ光に分離
するものである。
は、2分割フォトダイオード23が配置されている。こ
の2分割フォトダイオード23は、プリズム22により
スペクトル分解されたレーザ光を受光する受光素子列と
しての機能を有するもので、その分割面は、スペクトル
の分解される方向と同一方向に配置されている。
3から出力される検出信号を入力し、この検出信号に基
づいて波長λ1=488nmとλ2=514.5nmと
の両方のラインの光強度がそれぞれ一定になるように、
アルゴンレーザ2の出力端に固定されたAOTF25を
制御する機能を有している。
より、波長λ1=488nmとλ2=514.5nmと
の2本の発振波長に対して、波長選択を行うとともに、
出射出力を連続的に制御するものとなっている。
顕微鏡の作用について説明する。
mとλ2=514.5nmとの2波長のレーザ光が発振
出力されると、このレーザ光は、AOTF25を通過し
てビームスプリッタ21に入射し、その一部が取り出さ
れてプリズム22に入射する。
nmとλ2=514.5nmとの2波長のレーザ光がス
ペクトル分解され、2分割フォトダイオード23の分割
面に各ラインの2本のレーザ光が入射する。
ズム22によりスペクトル分解されたレーザ光を分割面
で受光してその検出信号を出力する。
3から出力される検出信号を入力し、この検出信号に基
づいて波長λ1=488nmとλ2=514.5nmと
の両方のラインの光強度がそれぞれ一定になるように、
アルゴンレーザ2の出力端に固定されたAOTF25を
制御(波長選択制御、振幅制御)する。
される波長λ1=488nmとλ2=514.5nmと
の2波長のレーザ光のラインに出力変動があると、これ
らラインの光強度の変動が2分割フォトダイオード23
により検出され、制御器24により波長λ1=488n
mとλ2=514.5nmとの両方のラインの光強度が
それぞれ一定になるようにAOTF25が制御される。
514.5nmとの両方のラインの光強度がそれぞれ一
定になるように制御されたレーザ光は、ビームスプリッ
タ5で反射され、X−Yスキャナ6によりX−Y方向に
走査される。
14を通過し、ミラー15で反射され、結像レンズ18
を通過し、対物レンズ19によりスポットを結んで標本
4上に走査される。
λ2’の各蛍光は、光路を逆方向に戻り、すなわち対物
レンズ19から結像レンズ18、ミラー15、瞳投影レ
ンズ14、X−Yスキャナ6を通り、さらにビームスプ
リッタ6を透過し、ミラー7で反射してダイクロイック
ミラー8に入射する。
長λ1’、λ2’の蛍光のうち一方の波長λ1’の蛍光
を反射し、他方の波長λ2’の蛍光を透過する。このう
ちダイクロイックミラー8で反射した波長λ1’の蛍光
は、共焦点レンズ10a、共焦点ピンホール11a、バ
ンドパスフィルタ12aを通って光検出器13aに入射
する。
した波長λ2’の蛍光は、共焦点レンズ10b、共焦点
ピンホール11b、バンドパスフィルタ12bを通って
光検出器13bに入射する。
ら出力される各蛍光強度信号を入力して蓄積し、それぞ
れX−Yスキャナ6の駆動信号に同期して画像が作像さ
れる。
は、ビームスプリッタ21により波長λ1=488nm
とλ2=514.5nmとの2波長のレーザ光の一部を
取り出し、プリズム22によりこれら波長λ1=488
nmとλ2=514.5nmとの2波長のレーザ光をス
ペクトル分解し、このスペクトル分解された2ラインの
強度を2分割フォトダイオード23により検出し、制御
器24により2分割フォトダイオード23から出力され
る検出信号に基づいて波長λ1=488nmとλ2=5
14.5nmとの両方のラインの光強度がそれぞれ一定
になるように、アルゴンレーザ2の出力端に固定された
AOTF25を制御するので、波長λ1=488nmと
λ2=514.5nmとの両方のラインの光強度を同時
にかつ安定して一定に制御でき、例えば標本4としてG
FPとYFPとを遺伝子発現させた細胞の長時間観察
を、極めて高い信頼性をもって行うことができる。又、
2分割フォトダイオード23を用いるので、安価に構成
できる。
ついて図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分
には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
る。ベース30には、主に波長λ1=488nm、λ2
=514.5nm、λ3=457.9nmの3波長のレ
ーザ光を発振出力するアルゴンレーザ31と、波長λ4
=543nmのレーザ光を発振出力するヘリウムネオン
レーザ32と、波長λ5=633nmのレーザ光を発振
出力するヘリウムネオンレーザ33とが設けられてい
る。このうちアルゴンレーザ31の出射光路上にはダイ
クロイックミラー34が配置され、ヘリウムネオンレー
ザ32の出射光路上にはダイクロイックミラー35が配
置され、ヘリウムネオンレーザ33の出射光路上にはミ
ラー36が配置され、これらレーザ31、32、33か
らそれぞれ発振出力されるレーザ光は合成されて1本の
レーザ光になっている。
出射端には、AOTF25が固定されている。このAO
TF25は、制御器24の制御により、波長λ1=48
8nm、λ2=514.5nm、λ3=457.9n
m、λ4=543nm、λ5=633nmの5本の発振
波長に対して、任意の組み合わせで波長選択が行えると
ともに、出射出力を連続的に制御するものとなってい
る。
ズ37を備えると共に、光ファイバー38の一端を固定
するファイバーカプラ39が固定されている。なお、光
ファイバー38の一方の光ファイバー端38aは、ファ
イバーカプラ39内の集光レンズ37の集光位置に位置
決めされている。
ニット3には、スペクトルを分解し監視するための1つ
のブロック40が着脱自在に設けられている。このブロ
ック40内には、図3の拡大構成図に示すように光ファ
イバー38の他方の光ファイバー端38bが挿入・固定
され、この光ファイバー端38bから出射されるレーザ
光の光路上にコリメータレンズ41を介してビームスプ
リッタ42が配置されている。このビームスプリッタ4
2は、コリメータレンズ41によりコリメートされたレ
ーザ光の一部を取り出すものである。
れたレーザ光の光路上には、プリズム43が配置されて
いる。
bから出射されたレーザ光を波長λ1=488nm、λ
2=514.5nm、λ3=457.9nm、λ4=5
43nm、λ5=633nmの5波長のレーザ光にスペ
クトル分解するものである。
は、集光レンズ44を介して一次元CCD45が配置さ
れている。この一次元CCD45は、プリズム45によ
りスペクトル分解されたレーザ光を受光する受光素子列
としての機能を有するもので、その分割面は、波長λ1
=488nm、λ2=514.5nm、λ3=457.
9nm、λ4=543nm、λ5=633nmの各ライ
ンに対応する5個のブロック面に分割され、これらブロ
ック面ごとに各検出信号を出力するものとなっている。
なお、これら検出信号は、各ブロック面ごとに各素子の
出力信号の和である。
される各検出信号を入力し、これら検出信号に基づいて
波長λ1=488nm、λ2=514.5nm、λ3=
457.9nm、λ4=543nm、λ5=633nm
の各ラインの光強度がそれ゛れ一定になるように、AO
TF25を制御する機能を有している。
に蛍光標識された標本4を同時に観察できるように、ダ
イクロイックミラー8a、8b、8c、共焦点レンズ1
0a、10b、10c、10d、共焦点ピンホール11
a、11b、11c、11d、バンドパスフィルタ12
a、12b、12c、12d及び光検出器13a、13
b、13c、13dと、ミラー9が設けられている。
顕微鏡の作用について説明する。
nm、λ2=514.5nm、λ3=457.9nmの
3波長のレーザ光光が発振出力され、ヘリウムネオンレ
ーザ32から波長λ4=543nmのレーザ光が発振出
力され、かつヘリウムネオンレーザ33から波長λ5=
633nmのレーザ光が発振出力されると、これらレー
ザ光は、ダイクロイックミラー34、35及びミラー3
6により1本のレーザ光に合成される。
わせで選択された波長のレーザ光は、AOTF25を通
過し、集光レンズ37により集光されて光ファイバー3
8の一方の光ファイバー端38aから入射し、この光フ
ァイバー38を伝播してブロック40に挿入された他方
の光ファイバー端38bから出射する。
レーザ光は、コリメータレンズ41によりコリメートさ
れ、ビームスプリッタ42によりその一部が取り出され
てプリズム43に入射する。
8bから出射されたレーザ光が波長λ1=488nm、
λ2=514.5nm、λ3=457.9nm、λ4=
543nm、λ5=633nmの5波長のレーザ光がス
ペクトル分解され、これらλ1=488nm、λ2=5
14.5nm、λ3=457.9nm、λ4=543n
m、λ5=633nmの各ラインが一次元CCD45の
5個のブロック面に入射する。
よりスペクトル分解されたレーザ光を受光し、そのブロ
ック面ごとに各検出信号を出力する。
される各検出信号を入力し、これら検出信号に基づいて
波長λ1=488nm、λ2=514.5nm、λ3=
457.9nm、λ4=543nm、λ5=633nm
の各ラインの光強度がそれぞれ一定になるように、AO
TF25を制御する。
514.5nm、λ3=457.9nm、λ4=543
nm、λ5=633nmのラインの中で任意の組み合わ
せで発振された波長のレーザ光に出力変動があると、こ
れらラインの光強度の変動が一次元CCD45により検
出され、制御器24によりλ1=488nm、λ2=5
14.5nm、λ3=457.9nm、λ4=543n
m、λ5=633nmの中で選択された各ラインの光強
度がそれぞれ一定になるようにAOTF25が制御され
る。
ぞれ一定になるように制御されたレーザ光は、ビームス
プリッタ5で反射し、X−Yスキャナ6によりX−Y方
向に走査される。
14を通過し、ミラー15で反射され、結像レンズ18
を通過し、対物レンズ19によりスポットを結んで標本
4上に走査される。
を逆方向に戻り、すなわち対物レンズ19から結像レン
ズ18、ミラー15、瞳投影レンズ14、X−Yスキャ
ナ6を通り、さらにビームスプリッタ5を透過し、ミラ
ー7で反射してダイクロイックミラー8a以後の光検出
器13a、13b、13c、13dに入射し、これら光
検出器から出力される各蛍光強度信号を入力して蓄積
し、それぞれX−Yスキャナ6の駆動信号に同期して画
像を形成し、最大4種類に蛍光標識した標本15の蛍光
画像が作像される。
は、ビームスプリッタ42により波長λ1=488n
m、λ2=514.5nm、λ3=457.9nm、λ
4=543nm、λ5=633nmの5波長のレーザ光
の中で、任意の組み合わせで選択された波長のレーザ光
の一部を取り出し、プリズム43によりこれら波長のレ
ーザ光をスペクトル分解し、このスペクトル分解された
各ラインの強度を一次元CCD45により検出し、制御
器24により一次元CCD45から出力される各検出信
号に基づいて各ラインの光強度がそれぞれ一定になるよ
うに、AOTF25を制御するので、波長λ1=488
nm、λ2=514.5nm、λ3=457.9nm、
λ4=543nm、λ5=633nmの5ラインの光強
度を同時にかつ安定して一定に制御でき、標本4を遺伝
子発現させた細胞の長時間観察を、極めて高い信頼性を
もって行うことができる。又、一次元CCD45を用い
たので、複数のレーザラインに対応でき、自由度の高い
設計が可能となる。
プリッタ42、プリズム43、集光レンズ44及び一次
元CCD45を1つのブロック40として構成したの
で、例えば倒立型の顕微鏡本体に走査ユニット3が接続
されている走査型レーザ顕微鏡がもう一台ある場合、使
用目的によって、これら正立型、倒立型を使い分けたい
ときに、レーザ光源及び各ラインの光強度を検出するC
CDを含むブロックを共通に使用でき、安価にすること
ができる。
の形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨
を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
発明が含まれており、開示されている複数の構成要件に
おける適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出でき
る。例えば、実施形態に示されている全構成要件から幾
つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとす
る課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で
述べられている効果が得られる場合には、この構成要件
が削除された構成が発明として抽出できる。
おけるスペクトル分解手段としては、プリズム22、4
3に限らず、回折光子、又はビームスプリッタを用いて
もよい。
本に照射する複数の波長からなるレーザ光強度を同時に
安定に制御できるレーザ顕微鏡を提供できる。
施の形態を示す構成図。
施の形態を示す構成図。
施の形態におけるブロック内の拡大構成図。
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の発振波長からなるレーザ光を対物
レンズを通して標本に照射し、この標本からの蛍光を検
出するレーザ顕微鏡において、 複数の発振波長からなる前記レーザ光をスペクトル分解
するスペクトル分解手段と、 このスペクトル分解手段によりスペクトル分解されたレ
ーザ光を受光する受光素子列と、 この受光素子列の出力信号を受けて前記レーザ光を前記
発振波長ごとに制御する制御手段と、を具備したことを
特徴とするレーザ顕微鏡。 - 【請求項2】 前記スペクトル分解手段は、プリズム、
回折光子、又はビームスプリッタであることを特徴とす
る請求項1記載のレーザ顕微鏡。 - 【請求項3】 前記受光素子列は、分割フォトダイオー
ド、又は固体撮像素子であることを特徴とする請求項1
又は2記載のレーザ顕微鏡。 - 【請求項4】 複数の発振波長からなる前記レーザ光を
レーザ顕微鏡本体に導く光ファイバーを設けたことを特
徴とする請求項1、2又は3記載のレーザ顕微鏡。 - 【請求項5】 前記レーザ光をコリメートするコリメー
タレンズと、このコリメータレンズによりコリメートさ
れた前記レーザ光の一部を分離するビームスプリッタ
と、このビームスプリッタにより分離された前記レーザ
光をスペクトル分解するスペクトル分解手段と、このス
ペクトル分解手段によりスペクトル分解されたレーザ光
を集光する集光レンズと、この集光レンズにより集光さ
れたレーザ光を受光する受光素子列とを1つにブロック
化し、レーザ顕微鏡本体に対して着脱自在に構成したこ
とを特徴とする請求項4項記載のレーザ顕微鏡。
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