JP2002138118A - グラフト共重合体及びそれを含む熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

グラフト共重合体及びそれを含む熱可塑性樹脂組成物

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JP2002138118A
JP2002138118A JP2000337341A JP2000337341A JP2002138118A JP 2002138118 A JP2002138118 A JP 2002138118A JP 2000337341 A JP2000337341 A JP 2000337341A JP 2000337341 A JP2000337341 A JP 2000337341A JP 2002138118 A JP2002138118 A JP 2002138118A
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graft copolymer
acrylic rubber
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Yutaka Ishii
裕 石井
Kimihide Nishimura
公秀 西村
Kazuhito Wada
一仁 和田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光沢、発色性に優れ、加工性の改善されたグ
ラフト共重合体及びそれを含む熱可塑性樹脂組成物を提
供する。 【解決手段】 pHが9.0未満の乳化重合系で得られ
たアクリルゴムの存在下にビニル系単量体を重合して得
られるグラフト共重合体及び該グラフト共重合体とビニ
ル系共重合体からなる熱可塑性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、光沢、発色性
(着色性)に優れ、成形加工時の高温滞留による光沢低
下、ヤケ、成形性(フローマーク)を改善したグラフト
共重合体またはそれを含む熱可塑性樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 スチレン系樹脂、とくにABS樹脂
は、その優れた耐衝撃性、耐熱性、剛性、加工性などを
有するため、各種雑貨、自動車の内外装材、ジャー炊飯
器、電子レンジ、掃除機などの家電製品のハウジング、
部品、電話機、ファクシミリなどのOA機器のハウジン
グ、部品などに広く使用されている。
【0003】近年、ABS樹脂の欠点である耐候性を改
良するために、ABS樹脂のゴム成分を、光、熱に対し
不安定な二重結合を有するブタジエン系ゴムから二重結
合をほとんど有さないアクリル系ゴムに変えたASA樹
脂が開発されている。しかし、アクリル系ゴムは、ブタ
ジエン系ゴムに比べて顔料を添加した際に色が鮮やかで
ない、即ち発色性に劣るあるいは光沢が劣るという問題
がある。前記発色性を改善するために大粒子と小粒子の
アクリル系ゴムを併用する方法(特開昭58−2221
39号公報)が提案されているが、発色性、光沢が充分
でない。
【0004】さらに、実用性の観点からアクリル系ゴム
とブタジエン系ゴム、シリコーン系ゴムとの併用が検討
されている。たとえば、ブタジエン系ゴムの存在下にア
クリル系モノマーを重合させてアクリル系ゴムとブタジ
エン系ゴムとの複合ゴムを製造する方法などが提案され
ている(特開昭57−167308号公報、特開平2−
29452号公報、特開平8−41143号公報)。し
かし、これらアクリル系ゴムとブタジエン系ゴム、シリ
コーン系ゴムとを併用する従来の方法では、ブタジエン
系ゴムやシリコーン系ゴムを併用しているにもかかわら
ず、発色性、光沢、耐衝撃性が充分に発現しないなどの
問題がある。
【0005】また、アクリル系ゴムの粒子径は基本的に
小さいほど発色性や光沢は有利になるが、ゴム粒径が小
さすぎると成形加工時に樹脂が高温で滞留した場合、ゴ
ムの凝集がおこり、かえって成形品の光沢低下を引き起
こしたり、熱安定性不足による樹脂劣化(ヤケ)がおこ
り易くなったり、フローマークなどの成形不良を生ずる
など欠点があった。これは、ゴムを小粒子にすることに
より、ゴムの表面積が大きくなり、ゴム‐グラフトポリ
マーのコア‐シェル構造の形成が不十分なため、ゴム凝
集が起こりやすくなるためと考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、前記のご
とき問題を解消した、発色性(着色性)、光沢に優れ、
かつ成形加工時の高温滞留による光沢低下、ヤケ、成形
性低下(フローマーク)を改善したグラフト共重合体及
びそれを含む熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本発明者らは、前記課
題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、アクリル系ゴ
ムの乳化重合を特定のpHに調整して行うことによっ
て、発色性(着色性)、光沢に優れ、成形加工時の高温
滞留による光沢低下、ヤケ、成形性低下(フローマー
ク)を改善することを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明は、pHが9.0未満の
乳化重合系で得られたアクリル系ゴム重合体(R)10
〜90重量%の存在下に、芳香族ビニル化合及びシアン
化ビニル化合物からなる単量体90〜10重量%を重合
して得られるグラフト共重合体(I)(請求項1)、ア
クリル系ゴム重合体(R)の存在下に単量体をpH9.
0未満の乳化重合系で重合を行うことを特徴とする請求
項1記載のグラフト共重合体(請求項2)、乳化重合で
使用する乳化剤がスルホン酸金属塩である請求項1記載
のグラフト共重合体(請求項3)、乳化重合で使用する
乳化剤がアルキルスルホン酸金属塩またはアルキルベン
ゼンスルホン酸金属塩である請求項1記載のグラフト共
重合体(請求項4)、アクリル系ゴム重合体(R)の体
積平均粒径が10〜135nmである請求項1記載のグ
ラフト共重合体(請求項4)、請求項1記載のグラフト
共重合体(I)10〜90重量部およびシアン化ビニル
化合物、芳香族ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エス
テル、マレイミド化合物およびこれらと共重合可能な単
量体から選ばれる2種または3種以上(ただし、2種の
ときはシアン化ビニル化合物、芳香族ビニル化合物、
(メタ)アクリル酸エステル、マレイミド化合物から選
ばれる)の単量体を重合して得られる共重合体(II)9
0〜10重量部[(I)と(II)合わせて100重量
部]からなる熱可塑性樹脂組成物(請求項6)、共重合
体(II)がpH9.0未満の重合系で得られた共重合体
であることを特徴とする請求項6記載の熱可塑性樹脂組
成物(請求項7)、アクリル系ゴム重合体(R)の体積
平均粒径が10〜135nmである請求項6記載の熱可
塑性樹脂組成物(請求項8)及び共重合体(II)が乳化
剤としてアルキルスルホン酸金属塩またはアルキルベン
ゼンスルホン酸金属塩を用いる乳化重合得られる共重合
体であるあることを特徴とする請求項6記載の熱可塑性
樹脂組成物(請求項9)に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】 本発明のグラフト共重合体
(I)を構成するアクリル系ゴム重合体(R)は耐衝撃
性向上のために使用される成分である。
【0010】アクリル系ゴム重合体(R)は、pH9.
0未満の乳化重合で得られるアクリルゴム系重合体で、
耐衝撃性の点からゲル分が好ましくは50%以上、より
好ましくは60%以上、更に好ましくは70%以上であ
る。
【0011】アクリル系ゴム重合体(R)の体積平均粒
径は特に制限はないが、光沢、発色性、耐衝撃性の点か
ら好ましくは10〜135nmである。体積平均粒径が
10nm未満になると耐衝撃性が低下する傾向が生じ、
135nmをこえると光沢、発色性が低下する傾向が生
じる。
【0012】アクリル系ゴム重合体(R)は、シリコー
ン系ゴム重合体またはジエン系ゴム重合体と併用するこ
とも可能で、その場合、アクリル系重合体(R)の比率
は、特に制限はない。発色性、光沢の点から、アクリル
系ゴム重合体(R)が40〜100%(重量%、以下同
様)、好ましくは50〜100%、更に好ましくは60
〜100%である。耐候性の点から、ジエン系ゴム重合
体は50%以下、好ましくは40%以下、更に好ましく
は30%以下である。
【0013】アクリル系ゴム重合体(R)としては、一
般にアクリル系ゴムとして用いられているものであれば
とくに限定なく使用することができる。その具体例とし
ては、たとえばアクリル酸ブチルゴム、ブタジエン−ア
クリル酸ブチルゴム、アクリル酸2−エチルヘキシル−
アクリル酸ブチルゴム、メタクリル酸2−エチルヘキシ
ル−アクリル酸ブチルゴム、アクリル酸ステアリル−ア
クリル酸ブチルゴム、ジメチルシロキサン−アクリル酸
ブチルゴム、シリコーンゴム/アクリル酸ブチル複合ゴ
ムなどがあげられる。これらのうちではアクリル酸ブチ
ルゴム、ブタジエン−アクリル酸ブチルゴムが好まし
い。
【0014】シリコーン系ゴム重合体としては、一般に
シリコーン系ゴムとして用いられているものであればと
くに限定なく使用することができる。その具体例として
は、たとえばポリジメチルシロキサンゴム、シリコーン
ゴム/アクリル酸ブチル複合ゴムなどがあげられる。こ
れらのうちではシリコーンゴム/アクリル酸ブチル複合
ゴムが好ましい。
【0015】ジエン系ゴム重合体としては、一般にジエ
ン系ゴムとして用いられているものであればとくに限定
なく使用することができる。その具体例としては、たと
えばブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アク
リロニトリル−ブタジエンゴム、ブチルアクリレート−
ブタジエンゴムなどがあげられる。これらのうちではブ
タジエンゴムあるいはスチレン−ブタジエンゴムが好ま
しい。
【0016】なお、アクリル系ゴム重合体としては、耐
衝撃性、加工性、製造安定性の点から、アルキル基の炭
素数が1〜12のアルキルアクリレートから選ばれる1
種以上のアルキルアクリレート好ましくは50〜99.
99%、より好ましくは60〜99.99%、更に好ま
しくは70〜99.99%、多官能性ビニル単量体好ま
しくは0.01〜10%、より好ましくは0.01〜9
%、更に好ましくは0.01〜8%、およびこれらと共
重合可能な単量体好ましくは0〜40%、より好ましく
は0〜31%、更に好ましくは0〜22%からなる単量
体混合物(D)(合計100%)を重合して得られる。
【0017】前記アルキル基の炭素数が1〜12のアル
キルアクリレートが50%未満になる、多官能性ビニル
単量体が10%をこえる、またはこれらと共重合可能な
単量体が40%をこえると、いずれの場合にも耐衝撃性
が低下する傾向が生じる。一方、アルキル基の炭素数が
1〜12のアルキルアクリレートが99.99%をこえ
ると、または多官能性ビニル単量体が0.01%未満に
なると、耐衝撃性、発色性が低下する傾向が生じる。
【0018】単量体混合物(D)におけるアルキル基の
炭素数が1〜12のアルキルアクリレートとしては、た
とえばメチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートなど
があげられる。これらは単独で用いてもよく2種以上を
組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、製造安
定性、経済性などの工業的見地から、炭素数1〜8のア
ルキル基を有するアルキルアクリレートが好ましく、と
くにブチルアクリレートが好ましい。
【0019】単量体混合物(D)における多官能性ビニ
ル単量体は分子中に2つ以上の重合性ビニル系官能基を
有する単量体であり、たとえばメタクリル酸アリル、ポ
リエチレングリコールジメタクリレート、トリアリルシ
アヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリメリッ
ト酸トリアリル、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレー
ト、ジシクロペンタジエン(メタ)アクリレート、1,
3,5−トリアクリロイルヘキサヒドロ−s−トリアジ
ンなどがあげられる。これらは単独で用いてもよく2種
以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちでは、
耐衝撃性の点から、メタクリル酸アリル、ポリエチレン
グリコールジメタクリレート、トリアリルシアヌレー
ト、トリアリルイソシアヌレートが好ましい。
【0020】単量体混合物(D)におけるこれらと共重
合可能な単量体としては、とくに限定はないが、たとえ
ばメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチ
ルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート
などの炭素数1〜12のアルキル基を有するアルキルメ
タクリレート;アクリロニトリル、メタクリロニトリル
などのシアン化ビニル化合物;スチレン、α−メチルス
チレン、p−メチルスチレン、p−イソプロピルスチレ
ン、クロルスチレン、ブロムスチレンなどの芳香族ビニ
ル化合物;(メタ)アクリル酸、グリシジル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トなどのアルキル(メタ)アクリレート以外の(メタ)
アクリル酸誘導体;マレイミド、N−フェニルマレイミ
ドなどのマレイミド化合物などがあげられる。これらは
単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。これらのうちでは、耐衝撃性、加工性、経済性の点
から、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、
アクリロニトリル、スチレン、グリシジルメタクリレー
トが好ましい。
【0021】本発明に使用するグラフト共重合体(I)
は、pH9.0未満の乳化重合系で得られたアクリル系
ゴム重合体(R)10〜90%の存在下にシアン化ビニ
ル化合物及び芳香族ビニル化合物からなる単量体(M)
90〜10%を重合して得られたグラフト共重合体
(I)である。シアン化ビニル化合物及び芳香族ビニル
化合物からなる単量体(M)は更に(メタ)アクリル酸
アルキルエステル、マレイミド化合物などその他共重合
可能な単量体を含んでもよい。グラフト共重合体(I)
はMEKに不溶成分を含むもので、グラフト率が好まし
くは15〜150%、より好ましくは25〜120%、
さらに好ましくは30〜100%である。グラフト率が
15%未満の場合、耐衝撃性および成形加工時の高温滞
留により光沢・成形性(フローマーク)が低下する傾向
が生じ、150%をこえると加工性が低下する傾向が生
じる。
【0022】グラフト共重合体(I)における単量体
(M)は、耐衝撃性、加工性の点から、シアン化ビニル
化合物好ましくは10〜45%、より好ましくは15〜
40%、更に好ましくは20〜35%、芳香族ビニル化
合物好ましくは55〜90%、より好ましくは60〜8
5%、更に好ましくは65〜80%、(メタ)アクリル
酸アルキルエステル好ましくは0〜35%、より好まし
くは0〜25%、更に好ましくは0〜15%、マレイミ
ド化合物好ましくは0〜35%、より好ましくは0〜2
5%、更に好ましくは0〜15%、その他共重合可能な
単量体好ましくは0〜30%、より好ましくは0〜20
%、更に好ましくは0〜10%(合計100%)の割合
である。シアン化ビニル化合物が10%未満になる、芳
香族ビニル化合物が90%をこえると、または共重合可
能な単量体が35%をこえると、いずれの場合も、耐衝
撃性が低下する傾向が生じる。シアン化ビニル化合物が
45%をこえると、(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル残基が35%をこえると、マレイミド化合物が35%
をこえると、または芳香族ビニル化合物が55%未満に
なると、いずれも加工性が低下する傾向が生じる。
【0023】単量体(M)を構成する前記シアン化ビニ
ル化合物としては、たとえばアクリロニトリル、メタク
リロニトリルなどががあげられる。これらは単独で用い
てもよく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0024】単量体(M)を構成する前記芳香族ビニル
化合物としては、たとえばスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、p−イソプロピルスチレン、
クロルスチレン、ブロムスチレンなどがあげられる。こ
れらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用い
てもよい。
【0025】単量体(M)を構成する前記(メタ)アク
リル酸エステルとしては、(メタ)アクリル酸と炭素数
1〜12の直鎖あるいは側鎖を有するアルコールとのエ
ステル、たとえばメタクリル酸メチル、メタクリル酸エ
チル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸などが
あげられる。これらは単独で用いてもよく2種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0026】単量体(M)を構成する前記マレイミド化
合物としては、例えばマレイミド、N−メチルマレイミ
ド、N−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、
N−ブチルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−
(p−メチルフェニル)マレイミドなどがあげられる。
これらは単独で用いてもよく2種以上を組み合わせて用
いてもよい。
【0027】単量体(M)を構成する前記その他共重合
可能な単量体としては、たとえば(メタ)アクリル酸、
グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシルエ
チル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステル以外の(メタ)アクリル酸誘導体などが
あげられる。これらは単独で用いてもよく2種以上を組
み合わせて用いてもよい。
【0028】工業的見地から、前記シアン化ビニル化合
物としてはアクリロニトリル、芳香族ビニル化合物とし
てはスチレン、(メタ)アクリル酸アルキルエステルと
してはメタクリル酸メチル、アクリル酸ブチル、マレイ
ミド化合物としてはN−フェニルマレイミドが好まし
い。
【0029】本発明に使用される熱可塑性樹脂組成物
(J)の成分である共重合体(II)は、シアン化ビニル
化合物、芳香族ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エス
テル、マレイミド化合物およびこれらと共重合可能な単
量体から選ばれる2種以上(ただし、2種のとき少なく
とも1種はシアン化ビニル化合物、芳香族ビニル化合
物、(メタ)アクリル酸エステル、マレイミド化合物か
ら選ばれる)からなる。共重合体(II)は、α−アルキ
ル置換芳香族ビニル化合物を好ましくは10〜85%、
より好ましくは30〜80%、更に好ましくは40〜7
8%含有するのが、耐衝撃性、耐熱性の点から好まし
い。
【0030】共重合体(II)は、耐衝撃性、発色性の点
から、シアン化ビニル化合物好ましくは10〜45%、
より好ましくは15〜40%、更に好ましくは20〜3
5%、芳香族ビニル化合物好ましくは55〜90%、よ
り好ましくは60〜85%、更に好ましくは65〜80
%、(メタ)アクリル酸エステル好ましくは0〜35
%、より好ましくは0〜25%、更に好ましくは0〜1
5%、マレイミド化合物好ましくは0〜35%、より好
ましくは0〜25%、更に好ましくは0〜15%、およ
びこれらと共重合可能な単量体好ましくは0〜30%、
より好ましくは0〜20%、更に好ましくは0〜10%
(合計100%)を重合して得られる共重合体である。
【0031】共重合体(II)を構成する前記シアン化ビ
ニル化合物としては、たとえばアクリロニトリル、メタ
クリロニトリルなどが、前記芳香族ビニル化合物として
は、たとえばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン、p−イソプロピルスチレン、クロルスチレ
ン、ブロムスチレン、ビニルナフタレンなどが、前記α
−アルキル置換芳香族ビニル化合物としては、たとえ
ば、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン、α−メ
チルクロルスチレン、イソプロペニルナフタレンなど
が、(メタ)アクリル酸エステルとしては、たとえば
(メタ)アクリル酸およびそのメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、2−ヒドロキシルエチル、2−エチルヘキ
シル、グリシジルなどの(メタ)アクリル酸エステル系
単量体などが、前記マレイミド化合物としては、たとえ
ばマレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレ
イミド、N−プロピルマレイミド、N−ブチルマレイミ
ド、N−フェニルマレイミド、N−(p−メチルフェニ
ル)マレイミドなどがあげられる。これらのうちでは、
工業的見地から、シアン化ビニル化合物としてはアクリ
ロニトリル、芳香族ビニル化合物としてはスチレン、α
−メチルスチレン、(メタ)アクリル酸エステルとして
はメチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ブチ
ルアクリレート、マレイミド化合物としてはN−フェニ
ルマレイミドが好ましい。
【0032】共重合体(II)の具体例としては、たとえ
ばスチレン−アクリロニトリル共重合体、α−メチルス
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−α−メ
チルスチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
マレイミド共重合体、スチレン−マレイミド−アクリロ
ニトリル共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−マ
レイミド−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アク
リロニトリル−メチルメタクリレート共重合体、α−メ
チルスチレン−アクリロニトリル−メチルメタクリレー
ト共重合体、スチレン−α−メチルスチレン−アクリロ
ニトリル−メチルメタクリレート共重合体、スチレン−
マレイミド−メチルメタクリレート共重合体、スチレン
−α−メチルスチレン−マレイミド−アクリロニトリル
−メチルメタクリレート共重合体、スチレン−アクリロ
ニトリル−ブチルアクリレート共重合体などがあげられ
る。
【0033】本発明の熱可塑性樹脂組成物(J)は、メ
チルエチルケトン可溶分の還元粘度(30℃、0.3g
/dl、N,N−ジメチルホルムアミド溶液)が0.3
〜2dl/g、好ましくは0.4〜1.5dl/g、さ
らに好ましくは0.5〜1dl/gである。還元粘度が
0.3dl/g未満になると、耐衝撃性が低下する傾向
が生じ、2dl/gをこえると加工性が低下する傾向が
生じる。
【0034】本発明の熱可塑性樹脂組成物(J)は、グ
ラフト共重合体(I)10〜90部(重量部、以下同
様)および共重合体(II)90〜10部(合計量が10
0部)からなり、該組成物中のアクリル系ゴム重合体
(R)の含有量が好ましくは5〜40%、より好ましく
は8〜35%、さらに好ましくは10〜33%である。
アクリル系ゴム重合体(R)の含有量が5%未満の場合
には耐衝撃性が低下する傾向があり、40%をこえる場
合には加工性が低下する傾向がある。
【0035】なお、熱可塑性樹脂組成物(J)に含まれ
るグラフト共重合体(I)および共重合体(II)の割合
は、アクリル系ゴム重合体(R)の含有量が5〜40%
になるように配合されることが好ましいが、通常、、グ
ラフト共重合体(I)が好ましくは10〜90部、より
好ましくは10〜80部、更に好ましくは10〜70
部、および重量体(II)が好ましくは10〜90部、よ
り好ましくは20〜90部、更に好ましくは30〜90
部からなる。グラフト共重合体(I)が10部未満にな
り、共重合体(II)が90部をこえると、耐衝撃性が低
下する傾向が生じ、グラフト共重合体(I)が90部を
こえ、共重合体(II)が10部未満になると加工性が低
下する傾向が生じる。
【0036】本発明の熱可塑性樹脂組成物(J)には、
一般に知られている酸化防止剤、熱安定剤、紫外線吸収
剤、顔料、帯電防止剤、滑剤を必要に応じて使用しても
よい。とくに、スチレン系樹脂などに用いられるフェノ
ール系、イオウ系、リン系、ヒンダードアミン系の安定
剤、抗酸化剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール
系の紫外線吸収剤および脂肪族炭化水素、高級脂肪酸と
高級アルコールとのエステル、脂肪酸金属塩、高級脂肪
酸のアミドまたはビスアミド、それらの変性体、オリゴ
アミド、有機系シリコーンオイルなどの内部滑剤、外部
滑剤などは、本発明の組成物を成形用樹脂組成物とし
て、より高性能なものとするために用いることができ
る。ことに有機系シリコーンオイルは、光沢、耐衝撃
性、摺動性、離型性の点から使用するのが好ましい。有
機系シリコーンオイルの具体例としては、たとえばポリ
ジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、
ポリジフェニルシロキサンなどである。これらのうちで
はポリジメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキ
サンが好ましい。有機系シリコーンオイルの分子量には
とくに限定はないが、1000(千)〜50万程度が好
ましい。有機系シリコーンオイルの動粘度にもとくに限
定はないが、25℃で0.1〜100万cSt(センチ
ストーク)が好ましく、耐衝撃性の点から、より好まし
くは1〜20万cSt、更に好ましくは10〜10万c
Stが好ましい。
【0037】これらの安定剤、滑剤は、単独で用いても
よく2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0038】つぎに、本発明の熱可塑性樹脂組成物
(J)の製法について説明する。
【0039】アクリル系ゴム重合体(R)の製造はゴム
の粒径分布、グラフト率を制御しやすいなどの点から、
乳化重合法により製造を行う。
【0040】乳化重合を行うpHの範囲は、9.0未満
であることが好ましい。pHが9.0以上だと、熱可塑
性樹脂組成物(J)の成形加工時に樹脂が高温で滞留し
た場合の成形品の光沢低下、ヤケ、フローマークの低下
がする。pHの下限にはとくに限定はないが、重合設備
等の腐食(錆)を防止する観点から、4.0以上である
のが好ましい。
【0041】上記範囲内のpHで乳化重合を行える乳化
剤として、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ア
ルキルスルホン酸ナトリウム、ジアルキルスルホコハク
酸ナトリウム、α−スルホ脂肪酸エステルナトリウム、
アルキルエーテルスルホン酸ナトリウムなどの公知のス
ルホン酸金属塩を使用することができる。また、高温滞
留時における乳化剤の熱分解によるガス生成を抑制する
という観点から、TGAによる分解温度が300℃以上
のものを使用するのが好ましい。この具体例としては、
炭素数12〜20のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、炭素数12〜20のアルキルスルホン酸ナトリウ
ムが挙げられる。さらに、製造上の取り扱いやすさ(排
水発泡性)という観点から、アルキルスルホン酸ナトリ
ウムを使用するのが好ましい。
【0042】また、上記範囲内のpHで乳化重合が行え
る限り、スルホン酸金属塩以外の乳化剤やpH調整剤を
併用してもかまわない。スルホン酸金属塩以外の乳化剤
としては、例えばオレイン酸ナトリウム、パルミチン酸
ナトリウム、ロジン酸ナトリウム、ロジン酸カリウムな
どの脂肪酸金属塩など公知の乳化剤を使用することがで
きる。pH調整剤としては、例えば炭酸ソーダ、炭酸カ
リウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、塩化アンモニウム、リ
ン酸アンモニウムなどの公知のpH調整剤を使用するこ
とができる。
【0043】アクリル系ゴム重合体(R)の製造は、重
合中のpH制御が容易なことおよびラテックス安定性と
いう観点から、ゴム製造中に乳化剤を二回以上に分けて
(重合開始前と重合開始後に1回以上)追加するのが好
ましい。
【0044】共重合体(II)は、本発明の範囲のものが
得られる限り、いかなる重合法を用いて製造したもので
もかまわない。たとえば、公知の塊状重合法、溶液重合
法、懸濁重合法、乳化重合法、乳化−懸濁重合法、乳化
−塊状重合法など、本発明の範囲内の組成に制御できれ
ばどの重合法よって製造したものでもよい。
【0045】また、本発明の範囲のものが得られる限
り、いかなる開始剤、連鎖移動剤を用いて製造したもの
でもかまわない。
【0046】前記開始剤としては、有機系過酸化物、無
機系過酸化物、アゾ化合物などの公知の開始剤を使用す
ることができる。過酸化物は還元剤と組み合わせたレド
ックス系開始剤としても使用することができる。これら
のうちでは、耐衝撃性、発色性の点から、有機系過酸化
物を使用するのが好ましい。
【0047】前記有機系過酸化物は、重合系にそのまま
添加する方法、単量体に混合して添加する方法、乳化剤
水溶液に分散させて添加する方法など、公知の添加法で
添加することができるが、耐衝撃性、発色性の点から、
単量体に混合して添加する方法あるいは乳化剤水溶液に
分散させて添加する方法が好ましい。
【0048】また、前記有機系過酸化物は、重合安定
性、粒径制御の点から、2価の鉄塩などの無機系還元剤
および(または)ホルムアルデヒドスルホキシル酸ソー
ダ、還元糖、アスコルビン酸などの有機系還元剤と組み
合わせたレドックス系開始剤として使用するのが好まし
い。
【0049】前記有機系過酸化物の具体例としては、た
とえばt−ブチルパーオキサイド、クメンハイドロパー
オキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキ
サイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド、1,
1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキサイ
ドなどのハイドロパーオキサイド類、クミルパーオキシ
オクテート、t−ブチルイソプロピルカーボネートなど
のパーオキシエステル類、シクロヘキサノンパーオキサ
イドなどのケトンパーオキサイド類、1,1−ビス(t
−ブチルパーオキシ)シクロヘキサンなどのパーオキシ
ケタール類、t−ブチルクミルパーオキサイドなどのジ
アルキルパーオキサイド類、ベンゾイルパーオキサイド
などのジアシルパーオキサイド類、ジイソプロピルパー
オキシジカーボネートなどのパーオキシジカーボネート
類などがあげられる。
【0050】前記無機系過酸化物の具体例としては、過
硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどがあげられる。
【0051】前記連鎖移動剤としては、たとえばt−ド
デシルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、α−
メチルスチレンダイマー、テルピノレンなど公知の連鎖
移動剤を使用することができる。
【0052】重合時の単量体や分子中に2つ以上の重合
性の官能基を有する多官能性ビニル系単量体の添加方法
としては、反応容器に連続的に滴下してもよく、一括で
添加してもよく、初期に一部を連続的にまたは一括で添
加し、その後残りを連続的に滴下するなど分割添加して
もよい。これらのうちでは、粒径制御の点から、単量体
は連続的に滴下する方法または初期に一部を一括添加
し、その後残りを連続滴下する方法が好ましい。
【0053】グラフト共重合体(I)の製造は、一般に
アクリル系ゴム重合体(R)ラテックスの存在下、シア
ン化ビニル化合物、芳香族ビニル化合物、(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル、マレイミド化合物およびこれら
と共重合可能な単量体から選ばれる2種又は3種以上
(ただし、2種のときはシアン化ビニル化合物、芳香族
ビニル化合物、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、
マレイミド化合物から選ばれる)からなる単量体をグラ
フト共重合させることにより行なわれる。
【0054】本発明の熱可塑性樹脂組成物(J)は、そ
の製造方法によって異なるが、グラフト共重合体
(I)、共重合体(II)を、たとえばラテックス、スラ
リー、溶液、粉末、ペレットなどの状態あるいはこれら
の組み合わせで混合して製造することができる。たとえ
ば、グラフト共重合体(I)、共重合体(II)がラテッ
クスから得られる場合、ポリマー粉末を回収するときは
通常の方法、たとえばラテックスに塩化カルシウム、塩
化マグネシウム、硫酸マグネシウムのようなアルカリ土
類金属の塩、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムのような
アルカリ金属の塩、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸のような
無機酸および有機酸を添加することでラテックスを凝固
させたのち、脱水乾燥する方法で実施することができ
る。また、スプレー乾燥法を使用することもできる。こ
の際、安定剤などの使用する量の一部を分散液の状態で
これら樹脂のラテックスあるいはスラリーに添加するこ
ともできる。
【0055】本発明の熱可塑性樹脂組成物(J)は、グ
ラフト共重合体(I)および共重合体(II)の粉末、ペ
レットなどに対し、必要に応じて前記の安定剤、滑剤、
顔料などを配合し、バンバリミキサー、ロールミル、1
軸押出機、2軸押出機など公知の溶融混練機で混練し、
射出成形、押出成形、ブロー成形、カレンダー成形など
公知の成形法で、目的の成形品に賦形することができ
る。
【0056】なお、本発明の熱可塑性樹脂組成物(J)
は、ポリカーボネート系樹脂、アミド系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、メタクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂等の
他の熱可塑性樹脂とブレンドしポリマーアロイとして使
用してもよい。
【0057】
【実施例】 以下、本発明の組成物を具体的な実施例に
基づいて説明するが、これら実施例は本発明を限定する
ものではない。なお、実施例および比較例で用いた原料
およびその略号は次の通り。 BA:ブチルアクリレート TAC:トリアリルシアヌレート AN:アクリロニトリル St:スチレン tDM:t−ドデシルメルカプタン CHP:クメンハイドロパーオキサイド PMI:N−フェニルマレイミド αMSt:α−メチルスチレン MMA:メチルメタクリレート 有機系シリコーンオイル:SH−200(ジメチルシリ
コーンオイル、動粘度:10000cSt)、東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン株式会社製。 乳化剤: アルキルベンゼンスルホン酸金属塩(ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム:ネオペレックス25、花王株式
会社製) アルキルスルホン酸金属塩(アルキルスルホン酸ナトリ
ウム(炭素数平均14):ラテムルPS、花王株式会社
製) ジアルキルスルホコハク酸金属塩(ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウム:ラピゾールB−80、日本油脂株式
会社製) 脂肪酸金属塩(パルミチン酸ナトリウム:PN−1、日
本油脂株式会社製)(オレイン酸カリウム:OSソー
プ、花王株式会社製) また、評価方法は次の通り。 (還元粘度)共重合体(II)を、濃度0.3g/dlの
N,N−ジメチルホルムアミド溶液として、30℃で、
ウベロード型粘度計で溶液粘度を測定して算出した。 (グラフト率)グラフト共重合体(I)のパウダーをメ
チルエチルケトンに溶解させて、遠心分離し、メチルエ
チルケトン可溶分と不溶分を得た。この可溶分と不溶分
との重量比率から、グラフト共重合体(I)のグラフト
率を算出した。 (ゴム重合体の体積平均粒径)各ラテックスについて、
日機装株式会社製のマイクロトラックUPA粒径分布計
を用いて測定した。 (重合転化率)ガスクロマトグラフィーの結果から算出
した。 (pH)乳化重合開始から終了時までのpHを堀場製作
所株式会社製 pHメーターM−8を用いて測定し、p
Hの変化の最大値と最小値を求めた。 [樹脂組成物の特性] (発色性)グラフト共重合体(I)と共重合体(II)か
らなる樹脂組成物100部に、エチレンビスステアリル
アミド1部、SH−200 0.5部、カーボン0.4
部を配合した黒色サンプル(ASTM規格1/4インチ
厚みバー、127mm長さ)を目視(5点法)にて下記
基準で評価した。
【0058】 5点:黒色でムラがない 4点:黒色でムラが若干ある 3点:やや青みがある黒色でややムラがある 2点:青みがある黒色でムラがある 1点:青みがある黒色でムラが激しい (光沢)株式会社ファナック製FAS−100B射出成
形機を使用し、シリンダー温度280℃、成形サイクル
3分間で、黒色サンプル(バターケース底:150×8
0×40mm)を成形した。1ショット目(高温滞留に
よる劣化を受けていない)および8ショット目(十分に
高温滞留を受け、光沢低下の変動が一定している)を日
本電色工業株式会社製VG−1D を使用し、60°×
60°反射率で評価した。単位:% (ヤケ)上記バターケースの1ショット目を基準とし、
8ショット目の変色(デルタE)を測定した。 (フローマーク)上記高温滞留後のバターケース(8シ
ョット目)を目視(5点法)にて下記基準で評価した。
【0059】 5点:フローマークが全くない 4点:フローマークがぼんやりと認められる。
【0060】3点:フローマークがはっきりと認められ
る。
【0061】2点:フローマークがバターケースの半面
に存在する。
【0062】1点:フローマークがバターケースの全面
に存在する。 (耐衝撃性)アイゾット衝撃強度で評価した。アイゾッ
ト衝撃強度は、ASTM D−256規格(1/4イン
チ厚み)にしたがって23℃で測定した(単位:J/
m)。 (流動性:SF)株式会社ファナック製FAS−100
B射出成形機を使用し、シリンダー温度250℃、射出
圧力132MPaで、3mm厚さのスパイラル形状の金
型内における樹脂の流動長(単位:mm)で評価した。
【0063】製造例1(アクリル系ゴム重合体(R)の
製造) アクリル系ゴム重合体(R−1) 重合機に純水200部を仕込み、重合機内を脱気し、チ
ッ素置換したのち、アルキルスルホン酸ナトリウム2.
0部を仕込んだ。45℃まで昇温し、エチレンジアミン
四酢酸二ナトリウム0.01部、硫酸第一鉄(七水塩)
0.0025部、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナト
リウム0.3部を加えた。1段目の単量体としてBA7
0部、TAC0.3部、CHP0.03部の混合物を6
時間連続滴下し、滴下終了後、45℃で1時間攪拌し
た。滴下1.5時間目、3時間目にアルキルスルホン酸
ナトリウムを各々0.5部、0.4部を添加した。つづ
いて、2段目の単量体としてBA30部、TAC0.5
部、CHP0.01部の混合物を3時間連続滴下し、滴
下終了後、45℃で1時間攪拌し、重合を終了した。転
化率は99%であった。得られたアクリル系ゴム重合体
(R−1)のラテックスの体積平均粒径は50nmであ
った。重合中のpHは7.8〜8.3であった。
【0064】アクリル系ゴム重合体(R−2) 表1に記載の原料を表1に記載の組成で用いた以外は、
アクリル系ゴム重合体(R−1)と同様にして重合し
た。ただし、乳化剤は初期(純水仕込み時)、単量体滴
下1.5時間目、3時間目にアルキルスルホン酸ナトリ
ウムを各々0.6部、0.5部、0.4部を添加した。
得られたアクリル系ゴム重合体(R−2)のラテックス
の体積平均粒径は120nmであった。重合中のpHは
7.8〜8.3であった。
【0065】アクリル系ゴム重合体(R−3) 表1に記載の原料を表1に記載の組成で用いた以外は、
アクリル系ゴム重合体(R−1)と同様にして重合し
た。ただし、乳化剤は初期(純水仕込み時)、単量体滴
下1.5時間目、3時間目にアルキルスルホン酸ナトリ
ウムを各々0.3部、0.5部、0.4部を添加した。
得られたアクリル系ゴム重合体(R−3)のラテックス
の体積平均粒径は180nmであった。重合中のpHは
7.8〜8.3であった。
【0066】アクリル系ゴム重合体(R−4)〜(R−
6) アクリル系ゴム重合体(R−2)と同様にして重合し
た。ただし、乳化剤としてアルキルスルホン酸ナトリウ
ムの代わりにジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、パルミチン酸ナ
トリウムをそれぞれ使用した。
【0067】アクリル系ゴム重合体(R−4)〜(R−
6)の原料の組成、乳化剤、重合中のpH、重合転化
率、体積平均粒径を表1に示す。
【0068】アクリル系ゴム重合体(R−7) アクリル系ゴム重合体(R−2)と同様にして重合し
た。ただし、乳化剤はアルキルスルホン酸ナトリウムの
代わりに、アルキルスルホン酸ナトリウム/パルミチン
酸ナトリウム=9/1の重量比率で混合したものを使用
した。得られたアクリル系ゴム重合体(R−2)のラテ
ックスの体積平均粒径は120nmであった。重合中の
pHは8.0〜8.5であった。
【0069】
【表1】 製造例2(シリコーン系ゴム重合体(S)の製造) シリコーン系ゴム重合体(S−1) 純水200部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム
3部、オクタメチルシクロテトラシロキサン100部、
テトラエトキシシラン2部、γ−メタクリロイルオキシ
プロピルジメトキシメチルシラン0.5部をホモジナイ
ザーで乳化分散させ、オルガノシロキサンのラテックス
を得た。重合機内を脱気し、チッ素置換したのち、前記
のオルガノシロキサンのラテックスを重合機に仕込み、
80℃に昇温し、ドデシルベンゼンスルホン酸0.2部
を加え、5時間攪拌したのち、23℃で24時間放置
し、そののち水酸化ナトリウムで中和し重合を終了し
た。重合転化率は92%、得られたゴムラテックス(S
−1)の体積平均粒径は80nmであった。重合中のp
Hは7.9〜8.3であった。
【0070】製造例3(ジエン系ゴム重合体(B)の製
造) ジエン系ゴム重合体(B−1) 耐圧重合機(100L)に水200部を仕込み、重合機
内を脱気し、チッ素置換したのち、ブタジエン100
部、オレイン酸カリウム1.0部、炭酸ナトリウム0.
05部、過硫酸カリウム0.2部、tDM0.15部を
仕込んだ。60℃まで昇温し、重合を開始し、重合を1
6時間で終了させ、ジエン系ゴム重合体(B−1)のラ
テックスを得た。得られたラテックスの重合転化率は9
5%、体積平均粒径は200nmであった。重合中のp
Hは9.6〜10.0であった。
【0071】製造例4(グラフト共重合体(I)の製
造) グラフト共重合体(I−1) アクリル系ゴム重合体(R−1)のラテックス45部
(固形分)、水250部を重合機に入れチッ素置換し、
65℃に昇温したのち、アルキルスルホン酸ナトリウム
0.3部(固形分)、エチレンジアミン四酢酸二ナトリ
ウム0.004部、硫酸第一鉄(七水塩)0.001
部、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.2
部を加え、AN14部、St41部およびCHP0.4
部の混合液を5時間かけて連続添加した。さらに2時間
の後重合を行い、グラフト共重合体(I−1)のラテッ
クスを得た。重合転化率は99%であった。重合中のp
Hは7.8〜8.3であった。重合転化率およびMEK
可溶量、MEK不溶量からグラフト率を求めた。結果を
表2に示す。
【0072】グラフト共重合体(I−2)〜(I−1
0) 表2に記載の原料、乳化剤を表2に記載の組成で用いた
以外は、グラフト共重合体(I−1)と同様にしてグラ
フト共重合体(I−2)〜(I−10)のラテックスを
得た。
【0073】グラフト共重合体(I−2)〜(I−1
0)の原料の組成、乳化剤、重合中のpH、重合転化
率、グラフト率を表2に示す。
【0074】
【表2】 製造例5(共重合体(II)の製造) 共重合体(II−1) 重合機に水250部、アルキルスルホン酸ナトリウム
0.5部(固形分)を投入し、60℃に昇温したのち、
チッ素置換した。つづいてエチレンジアミン四酢酸二ナ
トリウム0.01部、硫酸第一鉄(七水塩)0.002
5部、ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム0.
4部を加えたのち、AN25部、 St5部、αMSt
70部、t−DM0.20部およびCHP0.3部の混
合液を8時間かけて連続添加した。連続添加1.5時間
目に、アルキルスルホン酸ナトリウム0.5部(固形
分)、3時間目にアルキルスルホン酸ナトリウム0.5
部(固形分)を追加した。さらに1時間の後重合を行
い、共重合体(II−1)のラテックスを得た。重合転化
率は97%、還元粘度は0.55dl/gであった。重
合中のpHは7.8〜8.3であった。
【0075】共重合体(II−2)〜(II−4) 表3に記載の原料および乳化剤を表3に記載の割合で用
いた以外は、共重合体(II−1)と同様にして、共重合
体(II−2)〜(II−4)を製造した。
【0076】重合体(II−2)〜(II−4)の原料の組
成、乳化剤、重合中のpH、重合転化率、還元粘度を表
3に示す。
【0077】
【表3】 実施例1 グラフト共重合体(I−1)のラテックス、共重合体(I
I−1)のラテックスを表4に示す割合で混合し、フェ
ノール系抗酸化剤(旭電化工業株式会社製AO−50)
を加えたのち、塩化カルシウムを加えて凝固させた。凝
固スラリーを熱処理、脱水乾燥して、グラフト共重合体
(I−1)および共重合体(II−1)の混合樹脂粉末を
得た。ついで得られた混合樹脂粉末に、エチレンビスス
テアリルアミド1部、SH−200 0.5部、カーボ
ンブラック0.4部を配合し株式会社タバタ製20Lヘ
ンシェルミキサーで均一にブレンドした。さらに株式会
社タバタ製40mmの1軸押出機で、250℃で溶融混
練して、熱可塑性樹脂組成物のペレットを製造した。こ
のペレットから、株式会社ファナック製射出成形機FA
S−100Bを用いて250℃で必要なテストピースを
成形し、試験に供した。また、その他の評価も行なっ
た。結果を表4に示す。
【0078】実施例2〜11および比較例1〜2 表4に記載の原料を表4に記載の割合で用い、実施例1
と同様にしてペレットを製造し、テストピースを成形し
て試験に供した。また、その他の評価も行なった。結果
を表4に示す。 実施例12 グラフト共重合体(I−1)のラテックスに、フェノー
ル系抗酸化剤(旭電化工業株式会社製AO−50)を加
えたのち、塩化カルシウムを加えて凝固させた。凝固ス
ラリーを熱処理、脱水乾燥して、グラフト共重合体(I
−1)の樹脂粉末を得た。ついで得られた樹脂粉末30
部に、AS樹脂(商品名:セビアンN050SF、ダイ
セル工業株式会社製)70部、エチレンビスステアリル
アミド1部、SH−200 0.5部、カーボンブラッ
ク0.4部を配合し、実施例1と同様にしてペレットを
製造し、テストピースを成形して試験に供した。また、
その他の評価も行なった。結果を表4に示す。
【0079】
【表4】
【0080】
【発明の効果】 本発明の熱可塑性樹脂組成物は光沢、
発色性に優れ、成形加工時の高温滞留による光沢低下、
ヤケ、成形性(フローマーク)を改善した成形品を与え
る。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J002 BC06X BC07X BG04X BG05X BG06X BG09X BG10X BH01X BH02X BN12W FD030 FD050 GC00 GN00 4J011 KA04 KB05 KB13 KB14 KB19 KB29 4J026 AA45 AC09 AC32 BA05 BA06 BA31 BB03 DA04 DA07 DA09 DB04 DB08 DB10 DB15 DB24 FA04 GA01 GA09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 pHが9.0未満の乳化重合系で得られ
    たアクリル系ゴム重合体(R)10〜90重量%の存在
    下に、芳香族ビニル化合及びシアン化ビニル化合物から
    なる単量体90〜10重量%を重合して得られるグラフ
    ト共重合体(I)。
  2. 【請求項2】 アクリル系ゴム重合体(R)の存在下に
    単量体をpH9.0未満の乳化重合系で重合を行うこと
    を特徴とする請求項1記載のグラフト共重合体。
  3. 【請求項3】 乳化重合で使用する乳化剤がスルホン酸
    金属塩である請求項1記載のグラフト共重合体。
  4. 【請求項4】 乳化重合で使用する乳化剤がアルキルス
    ルホン酸金属塩またはアルキルベンゼンスルホン酸金属
    塩である請求項1記載のグラフト共重合体。
  5. 【請求項5】 アクリル系ゴム重合体(R)の体積平均
    粒径が10〜135nmである請求項1記載のグラフト
    共重合体。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のグラフト共重合体(I)
    10〜90重量部およびシアン化ビニル化合物、芳香族
    ビニル化合物、(メタ)アクリル酸エステル、マレイミ
    ド化合物およびこれらと共重合可能な単量体から選ばれ
    る2種または3種以上(ただし、2種のときはシアン化
    ビニル化合物、芳香族ビニル化合物、(メタ)アクリル
    酸エステル、マレイミド化合物から選ばれる)の単量体
    を重合して得られる共重合体(II)90〜10重量部
    [(I)と(II)合わせて100重量部]からなる熱可
    塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 共重合体(II)がpH9.0未満の重合
    系で得られた共重合体であることを特徴とする請求項6
    記載の熱可塑性樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 アクリル系ゴム重合体(R)の体積平均
    粒径が10〜135nmである請求項6記載の熱可塑性
    樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 共重合体(II)が乳化剤としてアルキル
    スルホン酸金属塩またはアルキルベンゼンスルホン酸金
    属塩を用いる乳化重合得られる共重合体であるあること
    を特徴とする請求項6記載の熱可塑性樹脂組成物。
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