JP2002134237A - 多極ジャック、多極プラグ、並びに多極ジャックと多極プラグとの接続構造 - Google Patents
多極ジャック、多極プラグ、並びに多極ジャックと多極プラグとの接続構造Info
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- Waveguide Switches, Polarizers, And Phase Shifters (AREA)
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Abstract
者の接続構造を提供する。ジャックでは、ボディの筒状
部を利用して2つの極数を追加する場合に、プラグ軸部
の根元部分にリング状電極を備える多極プラグを接続し
たときに2つの追加電極が短絡されないようにする。プ
ラグでは小形化を図る。接続構造ではコンパクトの形で
接続することができるようにする。 【解決手段】 ジャック側ボディの内側の4つの主電極
21〜24に、プラグ側軸部の4つの主電極61〜64
が接触する。ジャック側筒状部12の左右両側に第1追
加電極25と第2追加電極26とを前後及び内外に位置
をずらせて配備する。プラグ側基部40に同心状に第1
リング状電極65と第2リング状電極66とを設ける。
Description
極プラグ、並びに多極ジャックと多極プラグとの接続構
造に関する。
極ジャックやその相手方となる単頭型の多極プラグにつ
いての記載がある。この公報に記載されている多極ジャ
ックは、ボディの内側に4極を形成する4つの電極を有
していると共に、ボディの筒状部の外周に口金と称され
る5極目の固定電極がリング状に取り付けられ、さら
に、その固定電極の外側に間隔を隔てて弾性変形可能な
6極目の可動電極が配備されている。また、この多極ジ
ャックの相手方となる多極プラグは、多極ジャックの4
つの上記電極に各別に接触される4つの接点を備えた軸
部の根元部分の外側に、その根元部分と同心状に5極目
と6極目とを形成するリング状の2つの接続端子を有し
ており、これらの5極目及び6極目の2つの接続端子
が、多極ジャックの5極目の固定電極と6極目の可動電
極とに各別に接触するようになっている。
来の別の多極ジャックやその相手方となる単頭型の多極
プラグについての記載がある。この公報に記載されてい
る多極ジャックは、スリーブの外周部分の2箇所に2つ
の電極を有している。また、この多極ジャックの相手方
となる多極プラグには、軸部の根元部分の外側に、その
根元部分と同心状にリング状の2つの接点を有してい
る。
や実登第2548613号公報などにも、多極ジャック
や多極プラグなどに関する記載がある。
号公報に記載されている多極ジャックは、ボディに具備
された筒状部の外周に5極目の固定電極が取り付けら
れ、かつ、その固定電極の外側に6極目の可動電極が配
備されているので、たとえば軸部に4極、軸部の根元部
分にリング状の5極目の固定電極を備える5極の多極プ
ラグを接続したときに、多極プラグの5極目の固定電極
の内面と外面とが多極ジャック側の上記固定電極と上記
可動電極との両方に接触してそれらの固定電極と可動電
極とを短絡してしまうという問題がある。
ている多極ジャックについても、たとえば軸部に4極、
軸部の根元部分にリング状の5極目の固定電極を備える
5極の多極プラグを接続したときに、多極プラグの5極
目の固定電極の内面の2箇所に多極ジャック側のスリー
ブの外周部分の2つの電極が接触してそれらの電極が短
絡してしまうという問題がある。
たものであり、多極ジャックのボディに備わっている筒
状部を利用して2つの極数を追加する場合に、上記した
ような軸部の根元部分にリング状電極を備える多極プラ
グを接続したときでも、筒状部を利用して追加された2
つの電極が、多極プラグ側のリング状電極によって短絡
されることのない多極ジャックを提供することを目的と
する。
クJは、ボディ主部とこのボディ主部の前側に突出され
た筒状部とを一体に有するボディの内側に、上記筒状部
を通してその筒状部と同心位置又は略同心位置に挿入さ
れる多極プラグの軸部に前後に並べて設けられた複数の
主電極に各別に電気的に接続される複数の主電極を有し
ている。
状部が基部側の径大部とこの径大部の前端から突き出た
径小部とによって形成され、かつ、上記径大部と径小部
との境界に段付状に段差が形成されていると共に、径大
部の外側に第1追加電極が、径小部の外側に第2追加電
極が、それぞれ配備され、上記筒状部の軸線から上記第
1追加電極の接点までの間隔寸法が上記筒状部の軸線か
ら上記第2追加電極の接点までの間隔寸法よりも長く、
かつ、第1追加電極の接点が上記段差の後側に位置し、
第2追加電極の接点が上記段差の前側に位置している。
このようになっていると、軸部50の根元部分にリング
状電極(第5極)を備える多極プラグPを接続したとき
でも、そのリング状電極が筒状部を利用して追加された
第1及び第2の2つの追加電極に接触して両方の追加電
極が短絡されてしまうという事態が起こり得ない。
記第1追加電極の接点が、上記多極プラグの軸部の周囲
に設けられた第1リング状電極の内面側の接点に接触
し、上記第2追加電極の接点が、上記第1リンク状電極
の内側で上記多極プラグの軸部の周囲に同心状に設けら
れた第2リング状電極の内面側の接点に接触するように
なっている。このため、当該多極ジャックに、この多極
ジャックと同じ極数の多極プラグを接続することが可能
である。
差の後側に位置していることが特に望ましい。この構成
を採用すると、軸部50の根元部分にリング状電極(第
5極)を備え、かつ、そのリング状電極が上記筒状部の
径小部には嵌合するが径大部には嵌合し得ない内周直径
を有しているような多極プラグPの上記軸部をボディに
挿入した場合、この多極プラグPのリング状電極は多極
ジャック側の径大部の先端に当たるまで、すなわち多極
ジャック側の段差に当たるまで挿入されるだけであるの
で、そのリング状電極が多極ジャック側の第1追加電極
に接触するという事態が起こり得ない。そのため、多極
プラグの1つのリング状電極に多極ジャックの第1及び
第2の2つの追加電極が接触してそれらの追加電極が短
絡するという事態が起こらない。
径大部の外周直径が上記多極プラグの第1リング状電極
の内周直径よりも短くて上記第2リング状電極の内周直
径よりも長い寸法に形成され、上記径小部の外周直径が
上記第2リング状電極の内周直径よりも短い寸法に形成
されていることが望ましい。
ディ主部が、上記筒状部の左右両側に張り出した直方体
状の外形を有し、上記第1追加電極と上記第2追加電極
とが上記筒状部の左右に振り分けて各別に配備されてい
ると共に、上記第1追加電極から後方に延出する形に形
成された第1追加電極取付片と上記第2追加電極から後
方に延出する形に形成された第2追加電極取付片とのそ
れぞれが、上記筒状部の両側で上記ボディ主部に固定さ
れていることが望ましい。これによると、第1及び第2
の2つの追加電極を、もともと筒状部12の左右両側に
張り出しているボディ主部11を利用して取り付けるこ
とができるので、それらの各電極26,25を取り付け
る箇所がボディ10の外側に突き出るという事態が起こ
らず、そのことが、多極ジャックJの大型化を抑制する
ことに役立つ。
ディの内側に備わっている当該多極ジャック側の複数の
上記主電極によって4極が形成され、そのうちの3極が
上記ボディ主部の内側に配備された3つの主電極によっ
て形成され、残りの1極が上記筒状部の筒壁に開設され
た開口を通してその筒状部の内側に突出された1つの主
電極によって形成されている、という構成を採用するこ
とが可能になり、これによると、小形化を促進しやすい
6極の多極ジャックが得られる。
に並ぶ複数の主電極を備えた軸部を備え、それらの主電
極が多極ジャック側に備わっている複数の主電極に各別
に電気的に接続されるようになっている。このような多
極プラグは単頭型の多極プラグとして知られている。
根元部分の外側に、第1リング状電極とその第1リング
状電極の内側に間隔を隔てて同心状に配備された第2リ
ング状電極とが設けられ、第1リング状電極の内面側に
形成された接点が、ジャック側の第1追加電極の接点に
接触し、第2リング状電極の内面側に形成された接点
が、ジャック側の第2追加電極の接点に接触するように
なっていると共に、上記第1リング状電極の接点と上記
第2リング状電極の接点とが上記軸部の軸線方向に位置
ずれしていることが望ましい。
第1リング状電極が上記多極ジャック側の上記径大部に
嵌合可能な内周直径を有し、かつ、上記第2リング状電
極が上記多極ジャック側の上記径小部に嵌合可能で上記
径大部に嵌合不可能な内周直径を有し、上記多極ジャッ
ク側の上記径小部に対する上記第2リング状電極の嵌合
代が、上記多極ジャック側の上記径小部の軸長よりも短
くなっていることが望ましい。
ックに接続した場合に、多極プラグの第2リング状電極
が多極ジャック側の第1追加電極に接触するという事態
が起こり得ないので、その第2リング状電極に多極ジャ
ックの第1及び第2の2つの追加電極が接触してそれら
の追加電極が短絡するという事態が起こらない。
第1リング状電極と上記第2リング状電極とが、それら
の電極間に介在された電極間樹脂モールドによって電気
的に絶縁されていると共に、その電極間樹脂モールドの
端面が上記第2リング状電極の前端よりも前に突き出さ
ない箇所に位置していることが望ましい。
記軸部に備わっている複数の上記主電極によって4極が
形成され、上記第1リング状電極と上記第2リング状電
極とによって別の2極が形成されている、という構成を
採用することが可能である。
ラグとの接続構造は、ボディ主部とこのボディ主部の前
側に突出された筒状部とを一体に有する多極ジャック側
ボディの内側に前後に並べて配備された複数の主電極
に、上記筒状部を通してその筒状部と同心位置又は略同
心位置に挿入された単頭型の多極プラグの軸部に前後に
並べて設けられた複数の主電極が各別に電気的に接続さ
れている。そして、上記多極ジャックの筒状部が基部側
の径大部とこの径大部の前端から突き出た径小部とによ
って形成され、かつ、上記径大部と径小部との境界に段
付状に段差が形成されていると共に、上記径大部の外側
に配備された第1追加電極の接点が、上記多極プラグの
軸部の周囲に設けられた第1リング状電極の内面側の接
点に上記段差の後側で接触し、上記径小部の外側に配備
された第2追加電極の接点が、上記第1リンク状電極の
内側に同心状に設けられた第2リング状電極の内面側の
接点に上記段差の前側で接触している。この接続構造で
は、多極ジャック側の主電極及び多極プラグ側の主電極
の各数が4つである、という構成を採用することが可能
である。
端が、上記段差の後側に位置していることが望ましく、
また、上記第1リング状電極が上記多極ジャック側の上
記径大部に嵌合可能な内周直径を有し、かつ、上記第2
リング状電極が上記多極ジャック側の上記径小部に嵌合
可能で上記径大部に嵌合不可能な内周直径を有し、上記
多極ジャック側の上記径小部に対する上記第2リング状
電極の嵌合代が、上記多極ジャック側の上記径小部の軸
長よりも短くなっていることが望ましい。
ジャックに接続した場合に、多極プラグの第2リング状
電極が多極ジャック側の第1追加電極に接触するという
事態が起こり得ないので、その第2リング状電極に多極
ジャックの第1及び第2の2つの追加電極が接触してそ
れらの追加電極が短絡するという事態が起こらない。
接続構造は、上記した多極ジャックと多極プラグとを接
続することによって形成される。そして、多極ジャック
側の主電極及び多極プラグ側の主電極の各数を4つにし
ておくと、全体では6極の接続構造が得られる。
る多極ジャックJの実施形態を説明する。
は同正面図、図3は同横断平面図である。この多極ジャ
ックJは、電気絶縁性に富む合成樹脂の一体成形体でな
るボディ10を有する。このボディ10は、ボディ主部
11とこのボディ主部11の前側に突出された筒状部1
2とを一体に有し、ボディ主部11が筒状部12の左右
両側に張り出した直方体状の外形を有している。また、
多極ジャックJには6つの電極が備わっており、図1に
はそれらの各電極を符号21〜26で示してあり、以下
の説明では、これらの各電極を第1極21、第2極2
2、第3極23、第4極24、第5極25、第6極26
として簡略化して表記する。
極は全体で4極の主電極を形成し、そのうちの第1極2
1と第2極22とは、図1のようにボディ主部11の後
端開口からボディ10の内側に挿入され、第3極23
は、図1のようにボディ主部11の下側(底面側)から
ボディ10の内側に挿入されて、図3のようにそれぞれ
組み付けられている。また、第1極21と第2極22と
第3極23とにそれぞれ連設されている取付片21a,
22a,23aがボディ主部11の所定箇所に動かない
ように固定されて、第1極21と第2極22と第3極2
3とがこの順にボディ10の内側で後側から前側に向か
って並べられている。そして、第1極21と第2極22
と第3極23とにそれぞれ具備されている半田付け端子
21b,22b,23bがボディ主部11の下端からそ
の外側方に向けて突出されている。また、第1極21と
第2極22とにはそれぞれ1つずつの電極27,28が
組み合わされていて、一方の可動側の第1極21と固定
側の電極27とによって第1常閉スイッチSW1が形成
され、他方の可動側の第2極22と固定側の電極28と
によって第2常閉スイッチSW2が形成されている。な
お、電極27,28にも取付片27a,28aや半田付
け端子27b,28bが連設されていて、取付片27
a,28aがボディ主部11の内側の所定箇所に動かな
いように固定され、かつ、半田付け端子27b,28b
がボディ主部11の下端からその外側方又は後方に向け
て突出されている。図1で判るように、第4極24の取
付片24aはボディ主部11の上面側凹所13aや縦溝
13b収容された状態でそのボディ主部11の外側に取
り付けられる。そして、この第4極24が、筒状部12
の筒壁に開設された開口14を通して筒状部12の内側
に突出されている。
電極によって追加電極を形成しており、以下の説明で
は、第5極25を第1追加電極、第6極26を第2追加
電極として規定する。これら2つの追加電極は筒状部1
2を利用してその筒状部12の周囲の2箇所に各別に配
備されている。
径大部12aの前端から突き出た径小部12bとによっ
て形成されている。また、径大部12aと径小部12b
との境界に段付状に段差12cが形成されている。そし
て、径大部12aの外側に第1追加電極である第5極2
5が、径小部12bの外側に第2追加電極である第6極
26が、それぞれ配備されている。
筒状部12の外周の右側部分を欠除(所謂Dカット)す
ることによって形成された平坦面17に対してわずかな
間隔を隔てて対向配備された弾性を備える可動電極とし
て形成されている。また、図1又は図3のように、第5
極25には、その後方に延出する形に形成された取付片
25aや半田付け端子25bが備わっており、取付片2
5aが筒状部12の右側でボディ主部11の取付溝18
に差し込まれて固定されることによって第5極25が筒
状部12に対し接離方向に弾性変位可能になっており、
半田付け端子25bがボディ主部11の下端からその外
側方に突出されている。他方、第6極26は、筒状部1
2の外周の左側に形成された凹所15内に収容されてい
る。図1又は図3のように、第6極26にも、その後方
に延出する形に形成された取付片26aや半田付け端子
26bが備わっている。そして、取付片26aが筒状部
12の左側でボディ主部11の取付溝16に差し込まれ
て固定されており、その取付片26aに連設されている
半田付け端子26bがボディ主部11の下端からその外
側方に突出されている。
から第5極25の接点までの間隔寸法A1は、筒状部1
2の軸線から第6極26の接点26dまでの間隔寸法A
2よりも長い。また、第5極25の接点25dが段差1
2cの後側に位置し、第6極26の接点26dが段差1
2cの前側に位置している。さらに、第5極25の先端
25fは上記段差12cの後側に位置している。こうし
ておくと、軸部の根元部分に正円形のリング状電極を備
える多極プラグ(不図示)を接続したときでも、そのリ
ング状電極に第5極25と第6極26との両方が接触し
てそれらが短絡するという事態が起こらない。すなわ
ち、上記多極プラグの正円形のリング状電極が筒状部1
2の径大部12aの外側に嵌合されたときには、そのリ
ング状電極に接触する電極は第5極25だけであって、
第6極26は接触しない。また、多極プラグのリング状
電極が筒状部12の径小部12bには嵌合し得るが、径
大部12aには嵌合し得ない内周直径を有している場合
には、そのリング状電極が径小部12bだけに嵌合され
てリング状電極が第6極26だけに接触し、第5極25
には接触しない。すなわち、リング状電極が段差12c
に当たって径大部12aに嵌合して第5極25に接触し
たり第5極の先端25fに接触することはあり得ないか
らである。そのため、正円形のリング状電極に第5極2
5と第6極26との両方が接触してそれらが短絡すると
いう事態が起こらない。
12の外周の凹所15内に収容されてその筒状部12の
肉厚内に収まっているので、その第6極26が筒状部1
2の外側に突き出さない。しかも、第5極25が筒状部
12をDカットすることによって形成された平坦面17
に近接して配備されているので、その第5極25が筒状
部12から大きく離れた箇所に位置することはない。こ
れらのことから、第5極25と第6極26とは、筒状部
12が仮に正円筒状であるとした場合の筒状部形成スペ
ース内にほぼ収まるようになるので、筒状部12の外側
のスペースを第5極25と第6極26とが占めて多極ジ
ャックJが大型化するといった事態にはならない。
部12の左側でボディ主部11の取付溝16に差し込ま
れて固定されており、第5極25の取付片25aが筒状
部12の右側でボディ主部11の取付溝18に差し込ま
れて固定されていることにより、第5極25と第6極2
6とを取り付ける箇所がボディ10の外側に突き出ると
いう事態が起こらなくなって多極ジャックの大型化を来
さないという利点がある。
1〜第6の各電極によって図4に示した回路パターンを
形成している。
る多極プラグPの実施形態を説明する。
6は同正面図である。この多極プラグPは単頭型の多極
プラグであって、電気絶縁性に富む合成樹脂で成形され
た円形の基部40を有している。また、この多極プラグ
Pには6つの電極が備わっており、図5にはそれらの各
電極を符号61〜66で示してあり、以下の説明では、
これらの各電極を第1極(チップ電極)61、第2極6
2、第3極63、第4極64、第5極65、第6極66
として簡略化して表記する。
極は全体で4極の主電極を形成し、これらの各電極は、
上記基部40からまっすぐに突出された軸部50に、そ
の先端側から根元部分に向かってこの順に並べて具備さ
れていると共に、各電極の相互間に絶縁体でなるスペー
サ67,68,69が介在されている。
第4極64の外側に、第5極65を形成している第1リ
ング状電極と、その第5極65の内側に間隔を隔てて同
心状に配備された第6極66を形成している第2リング
状電極とが設けられている。そして、第5極65の内面
側に形成されている接点65aと第6極66の内面側に
形成されている接点66aとが軸部50の軸線方向に位
置ずれしている。また、第5極65と第6極66とが、
それらの電極間に介在された電極間樹脂モールド45に
よって電気的に絶縁されている。図例において、電極間
樹脂モールド45の端面45aはその前後方向での位置
が第6極66の前端と同じ位置になっているけれども、
この点は、電極間樹脂モールド45の端面45aが第6
極66の前端よりも後側に位置していてもよい。すなわ
ち、第6極66が電極間樹脂モールド45の端面45a
から突き出ていてもよい。
などで説明した多極ジャックJ側の径大部12aに嵌合
可能な内周直径を有し、第6極66が同多極ジャックJ
側の径小部12bに嵌合可能で径大部12aに嵌合不可
能な内周直径を有する。また、多極ジャックJ側の径小
部12bに対する上記第6極66の嵌合代が、多極ジャ
ックJ側の径小部12bの軸長よりも短くなっている。
この実施形態において、多極ジャックJ側の径小部12
bに対する上記第6極66の嵌合代は、基部40の端面
からの第6極66の突出長さB1によって規定されてお
り、その突出長さB1を図3に示した段差12cからの
径小部12bの突出長さB2よりも短くしてある(B1
<B2)。
ャックJと多極プラグPとの接続構造の実施形態を説明
する。
多極ジャックJと図5及び図6で説明した単頭型の多極
プラグPとが組み合わされる。すなわち、多極プラグP
の軸部50を、多極ジャックJの筒状部12を通してそ
の筒状部12と同心位置又は略同心位置に挿入すると、
図7のように、多極ジャックJ側の主電極である第1極
21から第4極24までの各電極に、多極プラグP側の
主電極である第1極61から第4極64までの各電極が
各別に弾接する。この状態では、多極ジャックJ側の第
1極21と第2極22とが外側に弾性変形するので、多
極ジャックJ側の第1常閉スイッチSW1と第2常閉ス
イッチSW2が開く。また、多極ジャックJ側の可動電
極である第5極25の接点25dに、多極プラグP側の
第5極65の接点65aが接触するのに対し、多極ジャ
ックJ側の第6極26の接点26dに、多極プラグP側
の第6極66の接点66dが接触する。このため、全体
として6極の接続構造が得られる。
したように、多極ジャックJ側の径小部12bに対する
上記第6極66の嵌合代(B1)が、多極ジャックJ側
の径小部12bの軸長(B2)よりも短くなっている。
さらに、第5極25の先端25fが上記段差12cの後
側に位置している。このため、多極ジャックJ側の第6
極26に接触した多極プラグP側の第6極66が、多極
ジャックJ側の第5極25にも接触するというような事
態が起こらなくなって、多極ジャックJ側の第5極25
と第6極26とが多極プラグP側の第6極66によって
不慮に短絡されてしまうという余地がなくなる。
の第6極26と第5極25とは、ボディ主部11の前端
からその前方へ比較的長く突き出た位置に配備されてい
る。こうしておくと、ボディ10に挿入されてきた多極
プラグP側のチップ電極である第1極61がボディ10
の内側の最も後方に位置する多極ジャックJ側の第1極
21に接触する前に、多極ジャックJの第6極26又は
第5極25が、多極プラグP側の第6極66又は第5極
65に接触するようになる。このように多極ジャックJ
に多極プラグPを接続する際の第5極25,65や第6
極26,66の接触タイミングを、第1極21,61が
接触するよりも先になるように定めておくと、筒状部1
2を利用して追加された第5極25又は第6極26を、
たとえばオーディオ機器のステレオモードとモノラルモ
ードとの認識用電極として使用できるようになり、その
ようにしておくことによって、それらのモードが認識さ
れないうちは、多極プラグP側の第1極61が多極ジャ
ック1J側の第1極21に接触して音声信号の授受が行
われないようにすることが可能になる。
グPは、主電極によって4極を形成し、追加電極によっ
て2極を形成することによって、全体として6極を形成
させてあるけれども、主電極によって形成される極数は
4極に限定されず、たとえば2極であっても、3極であ
ってもよい。
ディの筒状部を利用して2つの極数を追加する場合に、
軸部の根元部分にリング状電極を備える多極プラグを接
続したときに、2つの追加電極がそのリング状電極によ
って短絡されるという事態が起こらなくなるにもかかわ
らず、小形化が促進される。
根元部分の周囲に2つの電極が追加されているにもかか
わらず、小形化を促進しやすくなる。
の接続構造によれば、多極ジャックと多極プラグとをコ
ンパクトな形で接続することのできるようになる。ま
た、多極ジャック側の2つの追加電極が多極プラグ側の
リング状電極によって短絡されるという事態が起こらな
くなるにもかかわらず、小形化が促進される。
視図である。
ある。
ラグとの接続構造の横断平面図である。
(多極プラグ側の主電極) 21,22,23,24 第1極から第4極までの電極
(多極ジャック側の主電極) J 多極ジャック P 多極プラグ 12a 径大部 12b 径小部 12c 段差 25 第5極(第1追加電極) 25a 取付片(第1追加電極取付片) 25d 接点 26 第6極(第2追加電極) 26a 取付片(第2追加電極取付片) 26d 接点 65 第5極(第1リング状電極) 65a 接点 66 第6極(第2リング状電極) 66a 接点
Claims (13)
- 【請求項1】 ボディ主部とこのボディ主部の前側に突
出された筒状部とを一体に有するボディの内側に、上記
筒状部を通してその筒状部と同心位置又は略同心位置に
挿入される多極プラグの軸部に前後に並べて設けられた
複数の主電極に各別に電気的に接続される複数の主電極
を有する多極ジャックであって、 上記筒状部が基部側の径大部とこの径大部の前端から突
き出た径小部とによって形成され、かつ、上記径大部と
径小部との境界に段付状に段差が形成されていると共
に、径大部の外側に第1追加電極が、径小部の外側に第
2追加電極が、それぞれ配備され、上記筒状部の軸線か
ら上記第1追加電極の接点までの間隔寸法が上記筒状部
の軸線から上記第2追加電極の接点までの間隔寸法より
も長く、かつ、第1追加電極の接点が上記段差の後側に
位置し、第2追加電極の接点が上記段差の前側に位置し
ており、 上記第1追加電極の接点が、上記多極プラグの軸部の周
囲に設けられた第1リング状電極の内面側の接点に接触
し、上記第2追加電極の接点が、上記第1リンク状電極
の内側で上記多極プラグの軸部の周囲に同心状に設けら
れた第2リング状電極の内面側の接点に接触するように
なっていることを特徴とする多極ジャック。 - 【請求項2】 上記第1追加電極の先端が、上記段差の
後側に位置している請求項1に記載した多極ジャック。 - 【請求項3】 上記径大部の外周直径が上記多極プラグ
の第1リング状電極の内周直径よりも短くて上記第2リ
ング状電極の内周直径よりも長い寸法に形成され、上記
径小部の外周直径が上記第2リング状電極の内周直径よ
りも短い寸法に形成されている請求項1又は請求項2に
記載した多極ジャック。 - 【請求項4】 上記ボディ主部が、上記筒状部の左右両
側に張り出した直方体状の外形を有し、上記第1追加電
極と上記第2追加電極とが上記筒状部の左右に振り分け
て各別に配備されていると共に、上記第1追加電極から
後方に延出する形に形成された第1追加電極取付片と上
記第2追加電極から後方に延出する形に形成された第2
追加電極取付片とのそれぞれが、上記筒状部の両側で上
記ボディ主部に固定されている請求項1ないし請求項3
のいずれかに記載した多極ジャック。 - 【請求項5】 上記ボディの内側に備わっている当該多
極ジャック側の複数の上記主電極によって4極が形成さ
れ、そのうちの3極が上記ボディ主部の内側に配備され
た3つの主電極によって形成され、残りの1極が上記筒
状部の筒壁に開設された開口を通してその筒状部の内側
に突出された1つの主電極によって形成されている請求
項1ないし請求項4のいずれかに記載した多極ジャッ
ク。 - 【請求項6】 前後に並ぶ複数の主電極を備えた軸部を
備え、それらの主電極が多極ジャック側に備わっている
複数の主電極に各別に電気的に接続されるようになって
いる単頭型の多極プラグにおいて、 上記軸部の根元部分の外側に、第1リング状電極とその
第1リング状電極の内側に間隔を隔てて同心状に配備さ
れた第2リング状電極とが設けられ、第1リング状電極
の内面側に形成された接点が、ジャック側の第1追加電
極の接点に接触し、第2リング状電極の内面側に形成さ
れた接点が、ジャック側の第2追加電極の接点に接触す
るようになっていると共に、上記第1リング状電極の接
点と上記第2リング状電極の接点とが上記軸部の軸線方
向に位置ずれしていることを特徴とする多極プラグ。 - 【請求項7】 相手方ジャックが、ボディ主部とこのボ
ディ主部の前側に突出された筒状部とを一体に有し、こ
の筒状部が基部側の径大部とこの径大部の前端から突き
出た径小部とによって形成され、かつ、上記径大部と径
小部との境界に段付状に段差が形成されていると共に、
径大部の外側に上記第1追加電極が、径小部の外側に上
記第2追加電極が、それぞれ配備され、上記第1追加電
極の先端が、上記段差の後側に位置している多極ジャッ
クである多極プラグであって、 上記第1リング状電極が上記多極ジャック側の上記径大
部に嵌合可能な内周直径を有し、かつ、上記第2リング
状電極が上記多極ジャック側の上記径小部に嵌合可能で
上記径大部に嵌合不可能な内周直径を有し、 上記多極ジャック側の上記径小部に対する上記第2リン
グ状電極の嵌合代が、上記多極ジャック側の上記径小部
の軸長よりも短くなっている請求項6に記載した多極プ
ラグ。 - 【請求項8】 上記第1リング状電極と上記第2リング
状電極とが、それらの電極間に介在された電極間樹脂モ
ールドによって電気的に絶縁されていると共に、その電
極間樹脂モールドの端面が上記第2リング状電極の前端
よりも前に突き出さない箇所に位置している請求項6又
は請求項7に記載した多極プラグ。 - 【請求項9】 上記軸部に備わっている複数の上記主電
極によって4極が形成され、上記第1リング状電極と上
記第2リング状電極とによって別の2極が形成されてい
る請求項6ないし請求項8のいずれかに記載した多極プ
ラグ。 - 【請求項10】 ボディ主部とこのボディ主部の前側に
突出された筒状部とを一体に有する多極ジャック側ボデ
ィの内側に前後に並べて配備された複数の主電極に、上
記筒状部を通してその筒状部と同心位置又は略同心位置
に挿入された単頭型の多極プラグの軸部に前後に並べて
設けられた複数の主電極が各別に電気的に接続されてお
り、 上記多極ジャックの筒状部が基部側の径大部とこの径大
部の前端から突き出た径小部とによって形成され、か
つ、上記径大部と径小部との境界に段付状に段差が形成
されていると共に、 上記径大部の外側に配備された第1追加電極の接点が、
上記多極プラグの軸部の周囲に設けられた第1リング状
電極の内面側の接点に上記段差の後側で接触し、上記径
小部の外側に配備された第2追加電極の接点が、上記第
1リンク状電極の内側に同心状に設けられた第2リング
状電極の内面側の接点に上記段差の前側で接触している
ことを特徴とする多極ジャックと多極プラグとの接続構
造。 - 【請求項11】 上記第1追加電極の先端が、上記段差
の後側に位置している請求項10に記載した多極ジャッ
クと多極プラグとの接続構造。 - 【請求項12】 上記第1リング状電極が上記多極ジャ
ック側の上記径大部に嵌合可能な内周直径を有し、か
つ、上記第2リング状電極が上記多極ジャック側の上記
径小部に嵌合可能で上記径大部に嵌合不可能な内周直径
を有し、 上記多極ジャック側の上記径小部に対する上記第2リン
グ状電極の嵌合代が、上記多極ジャック側の上記径小部
の軸長よりも短くなっている請求項10又は請求項11
に記載した多極プラグ。 - 【請求項13】 多極ジャック側の主電極及び多極プラ
グ側の主電極の各数が4つである請求項10ないし請求
項12のいずれかに記載した多極ジャックと多極プラグ
との接続構造。
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