JP2002132806A - サーバシステム及び情報提供サービスシステム並びに情報提供サービス方法 - Google Patents

サーバシステム及び情報提供サービスシステム並びに情報提供サービス方法

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JP2002132806A
JP2002132806A JP2000318537A JP2000318537A JP2002132806A JP 2002132806 A JP2002132806 A JP 2002132806A JP 2000318537 A JP2000318537 A JP 2000318537A JP 2000318537 A JP2000318537 A JP 2000318537A JP 2002132806 A JP2002132806 A JP 2002132806A
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Yoshinobu Meifu
嘉信 命婦
Shinichiro Mori
信一郎 森
Keiji Mizuma
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話を用いた情報サービスの提供に当た
り、ユーザの端末位置から所定距離範囲にあるビルに関
する情報や、視界内の特定のビル内の店舗のサービス情
報などを取得でき、また、ユーザの移動方向を的確に把
握できるようにした、情報提供サービスシステム及び情
報提供サービス方法を提供する。 【解決手段】 サービスセンタ19が、3次元空間にお
ける建物の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間
範囲情報と建物に関連する施設情報又はその施設情報の
サービス情報を得るためのURLとを対応づけられたバ
ブルデータを保持するデータベース15と、携帯端末が
送信した該端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度
を有する位置情報に基づき該バブルデータのうち位置情
報を含む特定バブルデータに対応する特定URLを抽出
する抽出部40と、該特定URLに対応する特定サービ
ス情報を該端末に提供する提供部41とをそなえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯端末を
用いた位置情報サービスに用いて好適な、サーバ,ユー
ザ端末及び情報提供サービスシステム並びに情報提供サ
ービス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子データを保存するに当たっ
ては、ユーザ(企業,個人)は、キーボード,マウスな
どの処理装置を用いている。ユーザは、自分の意図を表
すために、別のハードウェアに変換し、そして、処理装
置に指示し、処理する内容に合わせて、データを検索し
たり保存している。
【0003】また、近年、携帯端末の普及により、モバ
イル環境が整備され、人間の位置を測定できる小型のG
PS(Global Positioning System)モジュールが普及
し、多様なサービスが提供されている。その一部は、ユ
ーザが位置する場所を測定して知らせる道案内サービス
として利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
は、データの検索・保存のときに、ユーザ自身の意図を
一旦、別形式のデータに変換しなければならず、この方
法によると、データはデジタル的に処理されなければな
らない。従って、ユーザは、自分の視界に入るものを棚
にしまうといった直接的な処理ができない。すなわち、
ユーザが、「北方向に進め」,「相対的に右/左」,
「やや右/前方/後方」といった、いわば、アナログ的
な感覚により検索できないので、人間感覚になじみやす
いとはいえず、利用しにくい。
【0005】このため、ユーザはデータ検索・保存の際
に、アナログ的な感覚により操作するほうが便利である
にもかかわらず、デジタル的な処理をしなければなら
ず、かつ、そのデジタル的な処理は、特別な知識と経験
とが必要であるという課題がある。また、携帯端末のサ
ービスは、主に、音声サービス用のものであって、ディ
スプレイが小さいため、ユーザが自分のいる位置の表示
には適していない。
【0006】さらに、音声による道案内(ナビゲート)
サービスにおいては、ユーザは携帯端末に内蔵されたり
又は外付けされたGPSモジュールを用いて、位置を把
握できる。このため、ナビゲートサービスにおいては、
システム側が、絶対的な表現として「北方向に進んで下
さい」と道案内することは可能である。その一方、ユー
ザが向いている方向までは把握できず、従って、システ
ム側が、ユーザの立場を考慮した相対的な表現として、
「直進してください」と道案内することはできない。そ
のため、このサービスは、東西南北が把握できない場合
は、ナビゲートしにくいという課題がある。
【0007】また、車両のように移動速度が高速の場合
は、GPS衛星と携帯端末との間にて発生するドップラ
ー効果により、ユーザの移動方向を把握することが可能
である。ところが、移動速度が歩行のように低速であっ
たり、ユーザが停止しているときは、ユーザ又は車両の
移動方向を把握できないという課題がある。一方、ユー
ザの動きを把握するために、システム運用者が高額な設
備を投資することは、実際的には、きわめて困難である
という課題がある。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、携帯電話を用いた情報サービスの提供に当た
り、ユーザの端末位置から所定距離範囲にあるビルに関
する情報や、視界内において特定のビル内にある店舗の
サービス情報などを取得でき、また、ユーザの移動方向
を的確に把握できるようにした、サーバ,ユーザ端末及
び情報提供サービスシステム及び情報提供サービス方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のサー
バは、ユーザ端末に対して情報を提供するシステムにお
いて、3次元空間における空間範囲情報と、提供するサ
ービス情報を得るための検索情報とを対応づけられたバ
ブルデータを保持するデータベースと、ユーザ端末から
送信された位置情報に基づいて、データベースが保持す
る空間範囲情報のうち位置情報を含む特定空間範囲情報
に対応する特定検索情報を抽出する抽出部と、抽出部に
て抽出された特定検索情報に対応する特定サービス情報
をユーザ端末に提供する提供部とをそなえて構成された
ことを特徴としている(請求項1)。
【0010】また、本発明のサーバは、3次元空間にお
ける物体の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間
範囲情報と、物体に関連する各種情報又はその各種情報
に関連するサービス情報を得るためのアドレスとを対応
づけられたバブルデータを保持するデータベースと、ユ
ーザ端末から送信されたユーザ端末の緯度,経度,高
度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づいて、デ
ータベースが保持する空間範囲情報のうち位置情報を含
む特定空間範囲情報に対応する特定アドレスを抽出する
抽出部と、抽出部にて抽出された特定アドレスに対応す
る特定サービス情報をユーザ端末に提供する提供部とを
そなえて構成されたことを特徴としている(請求項
2)。
【0011】さらに、本発明のサーバは、3次元空間に
おける建物の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空
間範囲情報と、建物に関連する施設情報又はその施設情
報のサービス情報を得るためのユニフォーム・リソース
・ロケータとを対応づけられたバブルデータを保持する
データベースと、ユーザ端末から送信されたユーザ端末
の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情
報に基づいて、データベースが保持するバブルデータの
うち位置情報を含む特定バブルデータに対応する特定ユ
ニフォーム・リソース・ロケータを抽出する抽出部と、
抽出部にて抽出された特定ユニフォーム・リソース・ロ
ケータに対応する特定サービス情報をユーザ端末に提供
する提供部とをそなえて構成されたことを特徴としてい
る(請求項3)。
【0012】このとき、ユーザ情報を保持するウェブ情
報出力部を設け、ウェブ情報出力部に保持されたユーザ
情報を保持するアドレスを生成するアドレス生成部をそ
なえて構成することもできる(請求項4)。そして、本
発明のサーバは、3次元空間における目標物の緯度,経
度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報と、バブル
径の内部に設けられたメッセージ情報の保持アドレスと
を対応づけられたバブルデータを保持するデータベース
と、ユーザ端末から送信されたユーザ端末の緯度,経
度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づい
て、データベースが保持するメッセージ情報を抽出する
抽出部と、抽出部にて抽出されたメッセージ情報をユー
ザ端末に提供する提供部とをそなえて構成されたことを
特徴としている(請求項5)。
【0013】また、前記のデータベースは、空間範囲情
報に基づくアドレスを電子メールアドレスとし、この電
子メールアドレスに対応して空間範囲情報を保持するよ
うに構成することもできる(請求項6)。さらに、本発
明のユーザ端末は、端末の緯度,経度,高度,方位及び
傾斜角度を有する位置情報を検出する検出部と、検出部
にて検出された位置情報をサーバに対して送信する送信
部と、送信部が送信した位置情報について、サーバが送
信した3次元空間における物体の緯度,経度,高度及び
バブル径からなる空間範囲情報のうち位置情報を含む特
定空間範囲情報に対応する特定サービス情報を受信する
受信部と、受信部にて受信した特定サービス情報を表示
する表示部とをそなえて構成されたことを特徴としてい
る(請求項7)。
【0014】加えて、本発明の情報提供サービスシステ
ムは、3次元空間における物体の緯度,経度,高度及び
バブル径からなる空間範囲情報と、物体に関連する各種
情報又はその各種情報に関連するサービス情報保持アド
レスとが対応づけられたバブルデータを保持するサーバ
と、サーバとネットワークを介して接続されバブルデー
タを用いて検索された各種情報を表示するユーザ端末と
をそなえ、サーバが、空間範囲情報と、提供するサービ
ス情報を検索するための検索情報とを対応づけられたバ
ブルデータを保持するデータベースと、ユーザ端末から
送信された位置情報に基づいて、データベースが保持す
る空間範囲情報のうち位置情報を含む特定空間範囲情報
に対応する特定検索情報を抽出する抽出部と、抽出部に
て抽出された特定検索情報に対応する特定サービス情報
をユーザ端末に提供する提供部とをそなえ、ユーザ端末
が、位置情報を検出する検出部と、検出部にて検出され
た位置情報をサーバに対して送信する送信部と、送信部
が送信した位置情報について、サーバが保持する特定サ
ービス情報を受信する受信部と、受信部にて受信したサ
ービス情報を表示する表示部とをそなえて構成されたこ
とを特徴としている(請求項8)。
【0015】そして、本発明の情報提供サービス方法
は、ユーザ端末が、ユーザ端末の緯度,経度,高度,方
位及び傾斜角度からなる位置情報を測定する測定ステッ
プと、ユーザ端末が、測定ステップにて測定された位置
情報と検索条件とをサーバに送信する測定情報送信ステ
ップと、サーバが、測定情報送信ステップにて送信され
た位置情報に基づいて、3次元空間における物体の緯
度,経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報と、
物体に関連する各種情報又はその各種情報に関連するサ
ービス情報を得るためのアドレスとを対応づけられた複
数のバブルデータの中から、複数の特定サービス情報を
検索して出力する検索ステップと、サーバが、検索ステ
ップにて検索された複数の特定サービス情報を、ユーザ
端末に対して通知する検索結果通知ステップとをそなえ
て構成されたことを特徴としている(請求項9)。
【0016】さらに、本発明の情報提供サービス方法
は、ユーザ端末が、端末の緯度,経度,高度,方位及び
傾斜角度を有する位置情報を測定する測定ステップと、
ユーザ端末が、測定ステップにて測定された位置情報を
サーバに送信する測定情報送信ステップと、サーバが、
情報送信ステップにて送信された位置情報と検索対象物
とに関する情報をデータベースに書き込む登録ステップ
とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項
10)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)本発明の第1実施形態の説明 図1は本発明を適用されるシステムの構成図である。こ
の図1に示す情報提供サービスシステム(以下、システ
ムと略称することがある)9は、ユーザ端末に対して情
報を提供するシステムであって、サービスセンタ19
と、複数の携帯端末11とをそなえるほか、無線基地局
(電波塔)10a,無線ネットワーク10,ゲートウェ
イサーバ13a,インターネット12,webサーバ1
3b,DNS(Domain Name System)サーバ13cなど
が接続されている。
【0018】このシステム9は、電話サービスなどに加
えて、次の,の2種類のサービスを提供する。 携帯端末11が向けられた方向の所定距離範囲にある
複数の建物の情報を携帯端末11に表示させるサービス
(以下、サービス1と称することがある)。例えば、ユ
ーザは、携帯端末11を所望の方向に向け、その端末位
置から100メートル(100m)の範囲にあるビルに
関する情報を得ることができる。
【0019】携帯端末11が指定した特定の建物に関
する情報を携帯端末11に表示させるサービス(以下、
サービス2と称することがある)。例えば、ユーザは、
携帯端末11を例えば目の前にあるビルに向け、そのビ
ル内の店舗が販売している商品情報などを得ることがで
きる。また、サービス1によると、ユーザはユーザから
100m以内にあるビルに関する情報を得ることができ
る。サービス2によると、ユーザはユーザの視線方向の
最初に見えるビルについての情報を得られるが、その背
後にあるビルについての情報を得ることはできない。
【0020】図1において、無線ネットワーク10は事
業者が運用している移動体通信システムのものである。
サービスセンタ19は、3次元空間における物体(例え
ば建物,建物の各フロア,看板など現実に存在する物又
は空間を移動する物)又は所望空間の緯度,経度,高度
及び後述するバブル径からなる空間占有情報(空間範囲
情報又は空間領域情報)と、その物体に関連する各種情
報又はその各種情報に関連するURL(Uniform Resour
ce Locator,ユニフォーム・リソース・ロケータ)とが
対応づけられたバブルデータを保持するサーバを含むも
のである。さらには、このサーバは、所望空間の空間占
有情報と、その所望空間に関連づけたい各種情報又はそ
の各種情報に関連するURLとが対応づけられたバブル
データをも含むことができる。バブルとは、上記空間占
有情報が3次元空間における特定の空間であり、それ
が、3次元空間に浮かんだ泡のごときものであり、これ
を用いて現実の建物を再現している。一般に、バブル
は、球形を連想するが、ここでは、特に球形に限定する
ものではない。
【0021】また、携帯端末(ユーザ端末)11は、サ
ービスセンタ19とインターネット12を介して接続さ
れそのバブルデータを用いて検索された各種情報を表示
するものであって、例えば携帯電話である。また、携帯
端末11は、無線ネットワーク10の加入者端末であっ
て、サービスセンタ19に自由にアクセスできるように
なっている。
【0022】そして、無線基地局10aは携帯端末11
と無線ネットワーク10とに接続されて無線信号を送受
信するものであり、ゲートウェイサーバ13aは所望の
URLを有するサーバが出力した信号のみを通過させる
ものであり、また、インターネット12はハイパーテキ
スト転送プロトコル(Hyper Text Transfer Protocol;
http)を用いた多数のサーバが接続されたものであ
る。そして、webサーバ13bは個人,企業などのコ
ンテンツを保持するものであり、そのコンテンツの一例
は図10に示すようになる。さらに、DNSサーバ13
cはホスト名に対応するIP(internet protocol)ア
ドレスを出力するものである。
【0023】なお、図1に示すシステム9は、後述する
第1実施形態の各変形例、第2実施形態、第3実施形態
及び第3実施形態の変形例においても同様の構成であ
る。図2は本発明の第1実施形態に係るサービスセンタ
19のブロック図である。第1実施形態においては、下
記の各部を有する1つのサーバが、サービスセンタ19
を構成する例を説明する。この図2に示すサービスセン
タ19は、データベース15,第1受信部16,第1送
信部17,抽出部40,提供部41,web情報出力部
18b,ゲートウェイ部(GW:Gate Way)18a,D
NS(DomainName Server)部18c,メール送受信部
18dをそなえて構成されている。
【0024】ここで、データベース(空間占有情報/U
RLデータベース)15は、3次元空間における物体の
緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間占有情報
と、物体に関連する各種情報又はその各種情報に関連す
るサービス情報を得るためのURLとを対応づけられた
バブルデータを保持するものである。また、データベー
ス15は、空間占有情報を処理するために、3次元地理
データを有している。なお、データベース15は、必ず
しもサービスセンタ19に設けられる必要はなく、イン
ターネット12に接続された別の場所のサーバに保持さ
れるようにしてもよい。また、このデータベース機能
は、図示を省略するが、ハードディスク,ROM(Read
Only Memory),RAM(Random Access Memory)など
により実現される。
【0025】また、物体に関連する各種情報とは、建物
に関連する施設情報であり、例えば、ビル,東京タワー
及びそれらのビルなどにある店舗情報などや、公共輸送
機関の駅情報などをいう。そして、各種情報に関連する
サービス情報とは、その施設情報のサービス情報であ
り、例えば、企業ビルの自社製品情報,東京タワーの開
館情報及びビル内のレストランや飲食店のメニューなど
や、駅の時刻表情報をいう。ここで、URLがサービス
情報を得るためのアドレスとして機能している。以下の
説明においては、特に断らない限り、これらについて同
様の意味で使用する。データベース15の構築の容易性
を考慮すると、空間占有情報と各種情報とを直接対応づ
けるのではなく、空間占有情報とURLとを対応づけて
データベース15を構築する方がより効率的である。
【0026】図8は本発明の第1実施形態に係るデータ
ベース15のデータを説明するための図である。この図
8に示す空間占有情報は、建物のオーナーや企業,レス
トランなどが、予め登録した建物などの物体についての
情報であって、このバブルデータは、緯度/経度/高度
/バブル径を、それぞれ、A/X/0/3で表されてい
る。また、各URLにより、提供するサービス情報が書
き込まれたコンテンツが簡易に検索できるようになって
いる。換言すれば、物体に関連するサービス情報を表示
したwebサイトが、URLに関連づけて保持されてい
るのである。
【0027】ここで、サービスセンタ19は、上記サー
ビス1を提供するに当たり、携帯端末11から送信され
た位置情報と検索距離範囲とを受信すると、その位置情
報を用いてユーザが指定する建物に対応するバブルデー
タを検索して、携帯端末11の位置から例えば北方向の
100mにある複数のビルを検索し、それら複数のビル
のそれぞれに対応する複数のURLを取得し、その複数
のURLに保持されたコンテンツをそれぞれ携帯端末1
1に対して送信する。
【0028】これにより、サービスセンタ19は、ユー
ザから100m以内にあるビルについてのサービス情報
を提供することができる。更に詳述すると、サービスセ
ンタ19はその位置情報に基づいて、バブルデータを、
検索ベクトルVを用いて検索するようになっている。こ
の検索ベクトルVとは、携帯端末11が送信する位置情
報に基づいて、端末位置から建物,ビル,店舗,寺院な
どの検索対象物に向かうベクトルである。また、検索ベ
クトルVは、サービスセンタ19によって携帯端末11
から送信される位置情報に基づいて生成され、サービス
センタ19は、検索対象物方向の検索ベクトルVと交差
する複数の情報バブル(バブルデータの空間占有情報の
イメージ)を検索結果として出力するのである。なお、
サービスセンタ19は、複数の情報バブルのうち、所定
距離範囲内にあるビルの内部にある店舗のサービス情報
を選択して携帯端末11に対して送信するようにもでき
る。
【0029】また、サービスセンタ19は、上記サービ
ス2を提供するに当たり、携帯端末11から送信された
位置情報を受信すると、端末の位置と方向とから上記同
様検索ベクトルVを生成し、該検索ベクトルVと最初に
交差する情報バブルを検索し、ユーザが指定した、例え
ばレストランが提供するランチメニューなどのコンテン
ツを、携帯端末11に対して送信する。これにより、サ
ービスセンタ19は、ユーザが指定した店舗などのサー
ビス情報を提供することができる。
【0030】さらに、空間占有情報のイメージは、図7
などを用いて後述するように、空間における球,楕円球
又は建物の容積に則した四角柱の形状をしており、この
形状は、種々変形して登録することができる。また、イ
メージは、閉じた空間(占有された空間)のみならず、
空間における所定範囲の部分であったり、片側無限大の
範囲に設定することもできる。
【0031】そして、データベース15に、バブルデー
タが書き込まれると、バブルデータの空間占有情報のイ
メージ(情報バブル)が発生し、そのデータベース15
から、バブルデータが消去されると、情報バブルが消滅
するのと同等の効果を有する。次に、図2において、第
1受信部16は、携帯端末11が送信した緯度,経度,
高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を受信するも
のである。この機能は、パソコンやワークステーション
が有する入力ポート、CPU(Central Processing Uni
t:図示省略),ROM,RAMなどにより実現され
る。
【0032】そして、抽出部40は、携帯端末11から
送信された携帯端末11の緯度,経度,高度,方位及び
傾斜角度を有する位置情報に基づいて、データベース1
5が保持する空間占有情報のうち位置情報を含む(上記
検索ベクトルVと交差する)特定空間占有情報に対応す
る特定URL(特定アドレス又は特定検索情報を意味す
る)を抽出するものである。
【0033】また、提供部41は、抽出部40にて抽出
された特定URLに対応する特定サービス情報を携帯端
末11に提供するものである。この提供部41は、携帯
端末11に、URLを提供(送信)したり、あるいは、
URLに対応するコンテンツ名称を提供することもでき
る。これについては、後述する。これにより、ユーザは
所望の検索対象物の情報を得ることができ、複雑な検索
が不要となる。
【0034】そして、第1送信部17(図2参照)は、
第1受信部16にて受信された携帯端末11からの位置
情報に基づいて、データベース15が保持する複数のバ
ブルデータ/URLのうち、その位置情報と対応するバ
ブルデータ/URLを選択し、そのURLに対応するw
ebサイトに表示されるサービス情報を携帯端末11に
対して送信するものであって、この機能は、パソコンや
ワークステーションが有する出力ポート、CPU,RO
M,RAMなどにより実現される。
【0035】web情報出力部18bは個人,レストラ
ンなどのコンテンツ(図10参照)を保持するものであ
り、URL生成部(アドレス生成部)55と、メッセー
ジ格納部56とを有する。このURL生成部55は、w
eb情報出力部18bに保持されたその個人,企業など
のサービス情報を保持するURLを生成するものであ
る。これにより、サービスセンタ19は、URL生成部
55によって、URLの一覧を管理でき、検索対象物に
対応するサービス情報を的確に提供できる。なお、メッ
セージ格納部56については後述する第1実施形態の第
1変形例において説明する。
【0036】そして、DNS部18cはホスト名とIP
アドレスとの変換テーブルを有し受信したホスト名に対
応するIPアドレスを出力するものである。また、メー
ル送受信部18dは電子メール(以下、メールと略称す
ることがある)を送受信するものであり、後述する第2
実施形態において説明するように、緯度,経度,高度,
及びバブル径の4種類の情報とメールアドレスとを対応
づける機能を有する。さらに、ゲートウェイ部18aは
公知のゲートウェイ機能を有するものである。
【0037】なお、これらの機能は、いずれも、CP
U,ROM,RAMなどが協働することにより実現され
る。さらに、このサービスセンタ19は、後述する第1
実施形態の各変形例,第2実施形態,第3実施形態及び
第3実施形態の変形例においても同様の構成である。ま
た、サービスセンタ19が有する各機能は、分散させる
こともできる。
【0038】図3は本発明の第1実施形態に係るサービ
スセンタ19の他のブロック図である。この図3に示す
サービスセンタ19は、図2に示す1つのサーバで構成
したサービスセンタの構成について、その各機能を複数
のサーバに分散して構成した例である。この図3に示す
サービスセンタ19は、ゲートウェイサーバ13a,w
ebサーバ13b,DNSサーバ13c,メールサーバ
13d,検索サーバ13e,データベース15a,15
bをそなえて構成されている。
【0039】ここで、ゲートウェイサーバ13aはゲー
トウェイ部18aと同様の機能を有する。また、web
サーバ13bはweb情報出力部18bと、DNSサー
バ13cはDNS部18cと、メールサーバ13dはメ
ール送受信部18dと、検索サーバ13eは提供部41
とそれぞれ同様である。さらに、上述したものと同一の
符号を有するものは同一のもの又は同様の機能を有する
ものなので、重複した説明を省略する。なお、この構成
は、第1実施形態の各変形例,第2実施形態,第3実施
形態及び第3実施形態の変形例においても同様の構成で
ある。
【0040】図4は本発明の第1実施形態に係る携帯端
末11のブロック図である。この図4に示す携帯端末1
1は、アンテナ11d,11e,検出部21,無線モジ
ュール11f,制御モジュール11g,表示部11h,
スピーカ11i,マイク11jをそなえて構成されてい
る。ここで、アンテナ11dは衛星から送信された無線
信号を受信するGPSアンテナであり、また、アンテナ
11eは無線ネットワーク10との間にて無線信号を送
受信するものである。
【0041】検出部21は、端末の緯度,経度,高度,
方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出するものであ
り、GPSモジュール(衛星情報受信部)11c,地磁
気センサ11b,傾斜センサ11aを有する。このGP
Sモジュール11cはグローバル・ポジショニング・シ
ステムを用いた衛星情報を受信しうるものである。この
衛星情報とは、携帯端末11の緯度,経度,高度の情報
である。また、GPSモジュール11cはアンテナ11
dの方向を制御できるようになっている。
【0042】地磁気センサ(方位センサ)11bは地磁
気を検出し方位を測定しうるものである。ここで、方位
の基準は、例えばアンテナ11eの伸張する方向を表
す。この地磁気センサ11bは、コイル(図示省略)を
有し、そのコイルを貫く磁束の大きさにより、地磁気を
測定するようになっている。なお、この測定方法は、公
知のものであるので、詳細な説明を省略する。
【0043】また、傾斜センサ(ジャイロセンサ)11
aは、携帯端末11の水平線からの傾斜角度を測定しう
るものである。この傾斜センサ11aは、ジャイロモジ
ュールと協働することにより、携帯端末11の姿勢を検
出するようになっている。図5は本発明の第1実施形態
に係る携帯端末11の位置情報測定の模式図であり、こ
の図5に示す携帯端末11は、緯度A,経度B及び高度
0の位置に置かれ、ビルQ方向に向けられている。そし
て、傾斜角度は、携帯端末11の長軸方向が、水平面と
なす角度θ(θは0以上90以下の実数)である。ここ
で、長軸方向とは、アンテナ11eの伸張方向である。
【0044】これにより、携帯端末11は、緯度A,経
度B及び高度0と、地磁気センサ11bにより測定され
た方位と、傾斜角度θとを取得し、サービスセンタ19
に対してこれらの位置情報を送信する。そして、サービ
スセンタ19は、その位置情報に基づいて、データベー
ス15が保持する空間占有情報のうちその位置情報を含
む特定空間占有情報に対応するURLを抽出し、そのU
RLに対応するコンテンツ(サービス情報)携帯端末1
1に対して送信するのである。
【0045】この傾斜角度の定義は、第1実施形態,第
1実施形態の各変形例及び第2実施形態においても同様
である。なお、第3実施形態においては、他の傾斜角度
を用いており、これについては、後述する。加えて、位
置情報の送信手順については、図22を用いて後述す
る。次に、無線モジュール11f(図4参照)は無線信
号を送受信するものであって、第2送信部22a,第2
受信部22bをそなえて構成されている。
【0046】この第2送信部22aは検出部21にて検
出された携帯端末11の位置情報をサービスセンタ19
に対して送信するものであり、また、第2受信部22b
は第2送信部22aが送信した位置情報について、サー
ビスセンタ19が送信した3次元空間における物体の緯
度,経度,高度及びバブル径からなる空間占有情報のう
ち上記の位置情報を含む特定空間占有情報に対応する特
定サービス情報を受信するものである。これらの第2送
信部22a及び第2受信部22bは、それぞれ、無線回
路からなる。
【0047】さらに、制御モジュール11gは携帯端末
11の各部分の動作を制御するほか、所定のプロトコル
スタックに基づいて送受信用のデータフォーマットを処
理するものであり、この機能は、CPU,ROM,RA
Mなどにより実現される。また、表示部11hは第2受
信部22bにて受信した特定サービス情報を表示するも
のであり、この機能は、ウィンドウディスプレイにより
実現される。さらに、スピーカ11iは音声を出力する
ものであり、マイク11jは音声を入力するものであ
る。これらは、いずれも、増幅器(図示省略)によっ
て、増幅されるようになっている。従って、携帯端末1
1は、表示,GPS受信,方位検出,無線信号の送受信
の各機能を有する。
【0048】ユーザはサービス1を受けるに当たり、携
帯端末11を所定の方向に向けて、検索する距離範囲を
例えば100mとして携帯端末11に入力する。そし
て、携帯端末11は携帯端末11の位置情報を取得し、
その位置情報と距離範囲とをサービスセンタ19に対し
て送信し、サービスセンタ19からのサービス情報を受
信するのである。また、ユーザは、サービスセンタ19
に対して、所定距離範囲内にあるビル内の店舗にあるサ
ービス情報を選択して送信するように要求することもで
きる。なお、ユーザは距離範囲を入力する代わりに、予
め携帯端末11に例えば100m以内にするように設定
するようにもできる。あるいは、サービスセンタ19側
において、予め100m以内のものを検索するように設
定してもよい。
【0049】これにより、ユーザは、ユーザの視線方向
にあるAビル,Bビル,Cビルと3種類のビルに関する
情報又はそれらに関連する情報を得ることができる。ま
た、ユーザはサービス2を受けるに当たり、携帯端末1
1をレストランがあるDビルの9階方向に向ける。そし
て、携帯端末11は、取得した位置情報をサービスセン
タ19に対して送信し、サービスセンタ19からそのレ
ストランに関するサービス情報を得る。これにより、ユ
ーザは特定のビルについてのサービス情報を得ることが
できる。
【0050】次に、図6〜図13を用いて、サービスセ
ンタ19が携帯端末11の位置情報から所望のサービス
情報を取得してそのサービス情報をユーザに対して提供
するサービスについて説明する。図6は本発明の第1実
施形態に係る建物配置を模式的に示す図である。この図
6に示す4件の建物の位置は、いずれも、同一の経度を
有し、異なる緯度を有する。例えば、Aビルは緯度A−
1〜A+1の範囲に位置し、また、Bビル,Cスタジア
ム,Dタワーの中心位置は、それぞれ、緯度B,C,D
である。なお、これらの緯度,経度の単位は、ともに、
゜(度),’(分),”(秒)であり、以下の説明でも
同様である。
【0051】そして、ユーザがAビルの3階において、
例えばサービス1を受けるため、携帯端末11を用いて
位置情報を取得し送信する。図7は本発明の第1実施形
態に係るバブルデータの空間占有情報のイメージ(情報
バブル)を示す図であって、この図7に示す情報バブル
1〜17は、図6に示すA〜Dの建物に相当するイメー
ジを表している。これらの情報バブル1〜17は、いず
れも、物体の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空
間占有情報と、この物体に関連する各種情報又はその各
種情報に関連するURLなどの情報とが対応づけられて
いる。
【0052】ここで、情報バブル1,5,8,9は、そ
れぞれ、Aビル,Bビル,Cスタジアム,Dタワーを表
す。そして、建物の大きさを含む空間占有情報に応じ
て、情報バブルが生成されるのである。また、情報バブ
ル1は、その内部に、情報バブル2,3,4を有する。
これらの情報バブル2,3,4は、それぞれ、Aビルの
各階のフロアに相当するイメージを表す。
【0053】図8は本発明の第1実施形態に係るバブル
データを説明するための図である。この図8に示す番号
は、図7に示す情報バブルに付された識別番号である。
また、緯度/経度/高度/バブル径からなる空間占有情
報が、それぞれ、A/X/0/3で表されている。ここ
で、A,Bはそれぞれ度数である。また、高度0は建物
が地面に接している場合を表し、高度1,2,3はいず
れも真値(例えば15m,30m,45m)に対応した
値を表している。地下の店舗などについては、高度は、
マイナスの値を用いて表されるようになっている。
【0054】図9は本発明の第1実施形態に係る他のバ
ブルデータを説明するための図であって、この図9に示
すように、空間占有情報は、真値を保持するようにもで
きる。また、この図9に示すURL又はURLに対応す
るコンテンツ名称(例えばAビル,Cスタジアム)が、
携帯端末11に対して送信され、ユーザがそのURL又
はコンテンツ名称をクリックすると図10に示すコンテ
ンツが表示される。コンテンツ名称を表示させるために
は、予めURLに対応づけてコンテンツ名称を登録して
おくことにより可能となる。
【0055】図10は本発明の第1実施形態に係るコン
テンツの一例を示す図である。この図10に示すコンテ
ンツが、空間占有情報と対応づけられてwebサーバ1
3b又はweb情報出力部18bに保持され、ユーザ
は、サービス情報を得るのである。また、バブル径(図
8参照)は、情報バブルが球形のときの半径を表す。情
報バブルが楕円球のときはその長径及び短径を表し、そ
れぞれに対応する値を設定する必要がある。さらに、情
報バブルが建物の容積に則した四角柱の形状のときはそ
の四角柱の幅などを表す。なお、図8におけるバブル径
1,2,3はともに、真値に対応した値を表す。このほ
か、情報バブルとして円柱形状とすることもできる。
【0056】図11(a)〜(h)はいずれも本発明の
第1実施形態に係る建物データの一例を示す図であり、
これらの図に示される(A,B,C)は、情報バブルの
中心位置である。情報バブルのどの位置を中心位置に設
定するかは、任意に決めて統一して使用すればよい。図
11(a)は四角柱であり、中心位置は底面の中心であ
る。この図11(a)に示すD,E及びFは、それぞ
れ、緯度幅,経度幅,高度幅を表し、例えば、20m,
20m,10mという値である。そして、これらの幅
が、予め、データベース15に保持され、情報バブルを
生成するときに考慮されるのである。
【0057】例えば(x,y,z)座標において、原点
(0,0,0)を通る検索ベクトルVは、(x,y,
z)=(0,0,0)+(V1,V2,V3)で表され
る。ここで、V1,V2,V3は、それぞれ、方向ベクト
ルのx,y,z成分である。そして、この検索ベクトル
Vが、上記立体幅内において交差するかが計算されるの
である。
【0058】図11(b)は球であり、中心位置は球の
中心である。そして、情報バブルの検索に当たっては、
携帯端末11の緯度,経度,高度を座標原点として、球
を表す式と検索ベクトルVを表す式とを用いて、交差点
の有無が検出される。例えば原点(0,0,0)を中心
位置とする半径Rの球は、x2+y2+z2=R2で表され
る。そして、検索ベクトルVの式と球の式とを用いて、
交差点が計算されるのである。
【0059】図11(c)は楕円球であり、中心位置は
楕円球の中心である。原点(0,0,0)を中心位置と
する長軸a,短軸bの楕円球は、(x/b)2+(y/
b)2+(z/a)2=1で表される。加えて、図11
(d)に示す球の中心位置は球の最下点であり、図11
(e)に示す楕円球の中心位置は楕円球の最下点であ
り、図11(f)に示す球の中心位置は球の最上点であ
り、図11(g)に示す楕円球の中心位置は楕円球の最
上点であり、図11(d)に示す球の中心位置は球の最
下点である。
【0060】図11(h)は円柱であり、中心位置は底
面の中心である。また、原点(0,0,0)を中心位置
とし半径Rで高さHの円柱は、x2+y2=R2かつ(0
≦z≦H)で表される。また、サービスセンタ19が表
示する情報バブルの範囲については、契約料などによっ
て、種々変更できる。個人で登録する場合は、基本的
に、半径5m以内の情報バブルである。
【0061】具体的には、図11(b)〜(g)に示す
球又は楕円球の半径や長軸,短軸の大きさを変化させる
のである。また、例えば、図11(a)に示す四角柱の
空間占有情報は、閉じた領域のみならず、緯度Eと付さ
れた辺に平行な方向の広い範囲の領域に設定することも
できる。加えて、一例として、図11(h)に示す円柱
の空間占有情報についても、z方向の中心位置よりも上
側に無限大に設定するようにもできる。
【0062】これにより、Aビル(図6,図7参照)内
の企業は、自社のサービス内容を紹介するための自社ホ
ームページのURLを、例えば自社ビルの空間占有情報
と対応づけてバブルデータに登録する。すなわち、Aビ
ル全体が、情報バブル1として登録され、また、Aビル
内の1階の3店舗と、2階の2店舗と、3階の1店舗と
が、それぞれ、情報バブル10〜15として、登録され
るのである。
【0063】図12は本発明の第1実施形態に係るバブ
ルデータを用いたサービスの概念図である。ユーザが携
帯端末11を建物に向けると、サービスセンタ19を介
して、その建物内の企業の業務内容が、携帯端末11に
表示される。また、表示される内容は、企業広告のみな
らず、レストランのメニューなどである。従って、企業
の広告や、レストランのメニュー及び評判などが、予め
バブルデータとして登録され、そして、ユーザは、検索
タグとして、携帯端末11を用いて位置情報を送信す
る。
【0064】これにより、ユーザは、長い距離が離れた
レストランのメニューなどを簡単に得ることができる。
また、これにより、ユーザは、ビルの外側からもそのビ
ルに入っている店舗のサービス情報などを簡単に知るこ
とができるようになる。図13(a),(b)はそれぞ
れ本発明の第1実施形態に係る情報表示の一例を示す図
であり、サービスセンタ19によって検索された所定距
離範囲にある複数の建物におけるサービス情報が表示さ
れている。
【0065】そして、表示部11hは、検索対象物につ
いて表示された項目を選択して詳細な情報を表示するよ
うになっている。すなわち、ユーザは、入手した複数の
対象の一覧から一項目を選択することにより、さらに詳
細な情報が入手できるのである。例えば、図13(a)
において、ユーザが「Cスタジアム」にカーソルを合わ
せて選択すると、図13(b)に示すように、Cスタジ
アムに関する詳細情報が表示される。また、その一覧の
うち、詳細情報を有するものは、*印(無料)や+印
(有料)が付されている。例えば、無料詳細情報として
は、お買い得情報やレストランのメニューなどであり、
有料詳細情報としては、観光案内情報や地価などであ
る。
【0066】このように、ユーザは携帯端末11を向け
るだけで、サービス1を受け、複数のバブルデータから
各種のサービス情報を入手できる。また、サービス2に
ついても、ユーザは、指定したBビルにあるレストラン
登録のサービス情報を得ることができる。従って、ユー
ザは、インターネット12における検索サービスのよう
なデジタル的な処理をせずに、人間感覚を基本にしたア
ナログ的な感覚により検索でき、ユーザは、自分が見え
る範囲内の店舗に関する情報を簡単に得ることができ
る。すなわち、ユーザは、「この場所」や「あの場所」
といったアナログ的な感覚により、所望のサービス情報
を得ることができる。
【0067】また、レストランの店主などは、雑誌など
の広告をせずに、店舗の空間占有情報とURLとをサー
ビスセンタ19にバブルデータとして登録することによ
り、ユーザに対して直接、自店舗のサービス情報を提供
できるようになる。そして、このように、情報が公開さ
れるので、ユーザは、ユーザが見える対象物に関する情
報を、非常に簡単にかつ早く取り出すことが可能とな
る。
【0068】上述の構成により、本発明の情報提供サー
ビスシステムにおけるバブルデータの登録動作につい
て、さらに、図14〜図33を参照して詳述する。図1
4は本発明の第1実施形態に係る情報提供サービスシス
テムへの登録を説明するためのシーケンスを示す図であ
り、携帯端末11とサービスセンタ19との間において
送受信されるデータが模式的に表示されている。また、
ユーザが携帯端末11の位置情報を用いて登録する場合
の例である。
【0069】まず、この図14に示すステップP1に
て、ユーザは、携帯端末11に表示される複数のメニュ
ーの中からを選択して、位置登録(メッセージ位置登
録)を開始し、携帯端末11が上記のセンサ群を用い
て、端末の緯度,経度,高度を有する位置情報を測定す
る(測定ステップ)。次に、ステップP2にて、携帯端
末11は、測定された位置情報と端末識別情報とををサ
ービスセンタ19に送信する(測定情報送信ステッ
プ)。
【0070】サービスセンタ19は、そのデータを受信
すると(ステップP3)、携帯端末11に対して利用規
約などを送信する(ステップP4)。この規約は、有料
サービスを受けるのか、又は、無料サービスでよいのか
をユーザに選択させるものである。例えば、ユーザは、
大きなバブル径(例えば5m以上)か又は小さなバブル
径(5m以下)にするかについて選択する。
【0071】ここで、ステップP5にて、ユーザが広告
効果を期待して、大きなバブルを選択すると、と付さ
れたルートを通り、携帯端末11には、具体的な登録に
必要なパラメータが表示される(ステップP9)。これ
に対して、ユーザが小さなバブルを選択すると、と付
されたルートを通り、携帯端末11には、メッセージの
入力が促される(ステップP6)。
【0072】そして、ステップP7にて、ユーザがその
入力を終了すると、そのメッセージは、サービスセンタ
19に送信されて、サービスセンタ19は、送信された
位置情報と検索対象物とに関する情報をそれぞれデータ
ベース15に書き込む(登録ステップ)。ここで、サー
ビスセンタ19は、3次元空間における物体の緯度,経
度,高度及びバブル径からなる空間占有情報をURLに
変換し、このURLをwebサーバ13bのURL生成
部55に書き込む。また、サービスセンタ19は、リン
クさせたいコンテンツをデータベース15に書き込む。
【0073】そして、携帯端末11には、登録完了の旨
が表示される(ステップP8)。なお、この登録は、専
用のアプリケーションソフトウェアが用いられている。
このように、企業又は個人のユーザの登録により、バブ
ルデータが生成される。また、ユーザは、パソコン(図
示省略)を用いて、インターネット12を介してサービ
スセンタ19にアクセスし、バブルデータを登録するこ
ともできる。
【0074】図15は本発明の第1実施形態に係る情報
提供サービスシステムへのパソコンを用いた登録を説明
するためのシーケンスを示す図である。まず、ユーザ
は、パソコンを用いてサービスセンタ19にアクセスす
る(ステップS1)。そして、サービスセンタ19がア
クセス処理してから(ステップS2)、サービスセンタ
19のホームページのコンテンツを携帯端末11に送信
し(ステップS3)、そのホームページのコンテンツが
表示される(ステップS4)。
【0075】ここで、ユーザは、そのホームページから
登録メニューを選択し、そのメニューをサービスセンタ
19に対して送信し(ステップS5)、サービスセンタ
19は地図情報を取得し(ステップS6)、その地図情
報を携帯端末11に送信する(ステップS7)。ステッ
プS8にて、パソコンは地図情報を受信する(地図情報
取得ステップ)。
【0076】そして、ステップS9にて、パソコンは地
図情報取得ステップにて受信した地図情報から、自分の
サービス情報を登録したい建物の場所を選択し(サービ
ス提供場所選択ステップ)、選択場所をサービスセンタ
19に送信する。サービスセンタ19が処理してから
(ステップS10)、位置情報の入力要求を携帯端末1
1に送信し(ステップS11)、パソコンには、詳細な
入力画面が表示される(ステップS12)。
【0077】そして、ユーザは、空間占有情報を決定す
るためのバブル径,掲載日数,URLなどを送信し(ス
テップS13)、サービスセンタ19はバブルデータを
登録し(ステップS14)、携帯端末11に対して登録
完了を通知し(ステップS15)、ユーザは登録する内
容メッセージを書き込むのである(ステップS16)。
ステップS14にて、登録されたユーザのホームページ
などのURLがある場合は、サービスセンタ19はUR
Lを送信するが、そのURLがない場合は、提供したい
情報を送信する。
【0078】また、ステップS14において、パソコン
とネットワークを介して接続されたサービスセンタ19
は、ユーザ端末からの提供したい情報を、webサーバ
13bに格納し、格納場所に対応するURLを決定す
る。そして、サービスセンタ19は、サービス提供場所
選択ステップにて選択されたその場所にそのURLと対
応づけてバブルデータを生成する(生成ステップ)。す
なわち、サービスセンタ19は、サービス情報を保持す
るURLを生成して(ステップS17)、そのURLと
空間占有情報とを対応づけてデータベース15に登録す
る(ステップS18)。
【0079】従って、ユーザは、種々の通信端末を用い
て、登録でき、利便性が向上する。図16は本発明の第
1実施形態に係るバブルデータの料金体系を説明するた
めの図である。この図16に示す料金体系は、システム
運用者と、システム9を利用して広告するものとの間に
て契約されるものである。具体的には、バブル径が小さ
いもの(5m)は、低い料金に設定され、また、バブル
径が大きいもの(100m)は、高い料金に設定され
る。あるいは、掲載期間により料金を設定することもで
きる。
【0080】このように、例えばユーザが東京タワーに
ついて、サービス情報を登録したい場合は、携帯端末1
1によらず、パソコンから登録できるようになる。ま
た、システム運用者は、通信端末を持つユーザの利便性
のため、東京タワーなどの有名な建物や、公共施設など
を、予め、それらの建物の大きさに合わせた大きさを有
する情報バブル及び基本情報を設定しておくこともでき
る。
【0081】次に、ユーザによるサービス情報の登録/
検索時のデータの流れについて、図17を用いて説明す
る。図17は本発明の第1実施形態に係るデータ送受信
のシーケンスを示す図であり、携帯端末11とサービス
センタ19との間におけるデータ送受信の一例が示され
ている。
【0082】まず、ユーザは検索したい方向に対して携
帯端末11を向けて、位置情報を取得する操作を開始
し、検索対象を指定し(ステップQ1)、GPSデー
タ,地磁気データ(方位データ),傾斜データ(傾斜角
度)及び高度データが、それぞれ、サービスセンタ19
に対して送信される。ここで、サービス1の場合、サー
ビスセンタ19は、ユーザが位置する場所と、携帯端末
11の方位と、傾斜角データ(傾斜角度)とに基づい
て、予め登録されている空間占有情報と比較する(ステ
ップQ2)。サービスセンタ19は、その比較結果に基
づいて検索対象物の建物(ビル,店舗,寺院)や山,川
などの中から、検索結果の一覧として、例えば近い順に
3種類を選択して特定し(ステップQ3)、その検索結
果をデータフィールドに挿入して携帯端末11に対して
送信する。
【0083】また、サービス2の場合、サービスセンタ
19は、特定のビルなどのサービス情報を検索し、その
検索結果を送信する。さらに、ユーザは、サービスセン
タ19から送信されたデータの中から、自分が知りたい
又は見たいと思う詳細情報の項目を選択し(ステップQ
4)、その選択データ番号をサービスセンタ19に対し
て送信する。
【0084】そして、ステップQ4の後、サービスセン
タ19は、この選択データ番号に基づいて、コンテンツ
を検索し、詳細情報を携帯端末11に対して送信する。
これにより、ユーザは、視界にある建物において、直
接、ビジネスしている企業などが有する有用な情報を得
ることができる。続いて、図18〜図24を用いて、サ
ービス情報の検索方法について説明する。これらの図に
示す丸い物体は、バブルデータの空間占有情報のイメー
ジ(情報バブル)を表し、それぞれには、符号が付され
ている。
【0085】本発明の情報提供サービス方法は、上記の
検索ステップが、まず、位置情報とバブルデータの空間
占有情報とに基づいて、バブルデータの空間占有情報の
イメージを示す複数の情報バブルの中から以下に記載す
る第1の条件に基づいて1又は複数の情報バブル(第2
情報バブル)を抽出する(抽出ステップ)。この抽出に
当たり、複数の情報バブルの中から検索対象物に対して
向けられた携帯端末11の方向を表す検索ベクトルVと
交差する交差情報バブルを1又は複数の情報バブルとし
て、抽出するようになっている。
【0086】抽出ステップにて抽出された1又は複数の
情報バブルの中から以下に記載する第2の条件に基づく
1又は複数の情報バブル(第3情報バブル)を選択して
その1又は複数の情報バブルに対応するURLを抽出す
る(アドレス抽出ステップ)。次に、アドレス抽出ステ
ップにて抽出されたURLに対応するサービス情報を選
択して出力する(選択ステップ)。
【0087】そして、上記のサービス1及びサービス2
を提供するために、第1の条件と第2の条件とが付加さ
れ、以下に示す図18〜図24を用いて、それぞれの検
索態様について説明する。これらの複数の条件により、
サービスに応じた抽出・選択が可能となる。また、各態
様においては、いずれも、ユーザが建物Aにおり、そこ
から傾斜角度θの方向にある建物を検索する。これらの
情報バブル1,2,3は、それぞれ、建物B,C,Dの
オーナーなどが予めサービスセンタ19に、空間占有情
報とURLとを対応づけて登録されたものである。
【0088】まず、サービス1の態様について説明す
る。図18(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態に係るサービス1の検索態様を説明するための図で
ある。抽出に当たり(抽出ステップ)、複数の情報バブ
ルの中から、検索ベクトルVの方向に位置するものを1
又は複数の情報バブルとして抽出するように構成され、
選択に当たり(選択ステップ)、1又は複数の情報バブ
ルのすべてを出力するようになっている。なお、サービ
ス1において、ユーザは、距離を変化させて、検索する
こともできる。
【0089】このため、建物Bのオーナーは、建物Bが
建物Cよりも小さくても、バブル径を大きく設定して建
物Cよりも検索ヒットする率を高くでき、これにより、
建物の大きさによらない検索が可能となる。このよう
に、バブル径と情報掲示期間とに基づいて料金体系が設
定されるので、企業又はレストランなどは効率よく広告
でき、従って、ユーザは情報の質に応じてその内容を見
ることができる。
【0090】図19は本発明の第1実施形態に係るサー
ビス1にて距離指定した検索態様を説明するための図で
ある。この図19に示す携帯端末11は、緯度A,経度
Bの位置に設けられている。抽出に当たり(抽出ステッ
プ)、複数の情報バブルの中から、検索ベクトルVの方
向に位置するものを例えば50個の情報バブルとして抽
出するように構成され、選択に当たり(選択ステッ
プ)、その50個の情報バブルの中から例えば携帯端末
11の位置(A,B)から100m以内所定距離範囲に
ある5個の情報バブルを出力するようになっている。
【0091】また、ユーザは、検索ベクトルVの方向に
て、2カ所のポイント間に登録された情報バブルを選択
するようにもできる。従って、ユーザは、所望のサービ
ス情報を得るために、絞り込みできるようになる。次
に、サービス2の態様について説明する。図20
(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係る
サービス2の検索態様を説明するための図である。ま
た、情報バブル1,2,3のバブル径と建物の実際の大
きさとは、比例していない。
【0092】ここで、図20(b)に示す検索ベクトル
Vは建物B,C,Dのそれぞれに対応する情報バブル
1,2,3のすべてと交差している。従って、図20
(a)に示す建物Bは、ユーザの検索視界に入っていな
いのにもかかわらず、選択されてしまう。そのため、抽
出に当たり(抽出ステップ)、地図データを用いること
により、物体(建物など)のうち携帯端末11が向けら
れた方向の最初に見える物体を第2情報バブルとして抽
出するようになっている。この地図データは、データベ
ース15に予め保持されており、提供部41(図2参
照)又は検索サーバ13e(図3参照)は、高さ情報を
含む地図データを用いて、建物B,C,Dのそれぞれに
対応する高さh1(m),h2(m),h3(m)を取
得し、ユーザの視界内にて、ユーザが最初に見るものは
建物Cであることを認識する。
【0093】そして、提供部41又は検索サーバ13e
は、それぞれ、検索結果として、建物Cに関する情報を
優先的に抽出し、その情報を携帯端末11に対して送信
する。これにより、より正確な配置を考慮してデータ抽
出が可能となり、ユーザは自分の視界にある建物を検索
することができ、サービス2が提供される。
【0094】また、サービス2の提供に当たり、検索対
象物の形状と配置とを考慮して1又は複数の情報バブル
を抽出するようにもできる。図21(a),(b)はそ
れぞれ本発明の第1実施形態に係るサービス2の他の検
索態様を説明するための図である。図21(b)に示す
建物B,C,Dに対応する情報バブル1,2,3のそれ
ぞれが、大きさ及び形状のそれぞれと同一の容積及び寸
法にされて登録され(図11(a)参照)、また、地図
データに基づいて、抽出されるのである。
【0095】これにより、実際の大きさなどが再現され
るので、ユーザが検索したい建物を正確に抽出すること
ができ、かつ、視界内において、一番手前の建物の情報
が確実にヒットされるようになる。つまり、建物Bの情
報バブルが排除され、建物Cの情報が表示される。次
に、図22〜図24を用いて、サービス1及びサービス
2についての情報提供サービス方法について説明する。
【0096】図22は本発明の第1実施形態に係るサー
ビス1を説明するためのシーケンスを示す図であり、こ
の図22を用いて携帯端末11に対する情報サービスを
提供する方法を説明する。ステップR1にて、ユーザ
は、視界内の北方向にある検索対象物を検索するため
に、検索項目(「これ何情報」と書かれたもの)を選択
する。そして、携帯端末11は、携帯端末11の緯度,
経度,高度,方位及び傾斜角度からなる位置情報を測定
する(測定ステップ)。
【0097】次に、ステップR2にて、携帯端末11
が、測定ステップにて測定された位置情報と検索条件と
をサービスセンタ19に送信する(測定情報送信ステッ
プ)。ここで、携帯端末11は、端末識別情報をもサー
ビスセンタ19に送信する。サービスセンタ19は、そ
のデータを受信すると(ステップR3)、ステップR4
にて、サービスセンタ19は、測定情報送信ステップに
て送信された位置情報に基づいて、空間占有情報と、サ
ービス情報を得るためのURLとを対応づけられたバブ
ルデータの中から、複数の特定サービス情報を検索して
出力する(検索ステップ)。
【0098】ステップR5における検索は、ユーザ端末
から送信される位置情報に基づいて検索ベクトルVの方
向に位置する複数の情報バブルの中から、座標(A,
B)と携帯端末11から北方向の100mの空間占有情
報とに基づいて、1又は複数の情報バブルを抽出し(抽
出ステップ)、抽出された1又は複数の情報バブルの中
から、携帯端末11から近い順に、URLに対応する複
数の情報バブル3,2,5(図19参照)を選択してこ
れらの情報バブルに対応するURLを抽出する(アドレ
ス抽出ステップ)。アドレス抽出ステップにて抽出され
たURLに対応するサービス情報を選択して出力する
(選択ステップ)。
【0099】そして、ステップR6にて、サービスセン
タ19は、検索ステップにて検索された複数の特定サー
ビス情報を、携帯端末11に対して通知する(検索結果
通知ステップ)。ここで、検索対象物について、ユーザ
は、文字,画像,音声などの情報を入手できるようにな
っており、操作性が向上する。携帯端末11は、その結
果を表示し(ステップR7)、ユーザは、検索対象物に
ついての複数の項目を得る。さらに、ユーザは複数の項
目から1つを選択し(ステップR8)、その項目をサー
ビスセンタ19に対して送信する(ステップR9)。サ
ービスセンタ19はコンテンツを検索し(ステップR1
0)、その検索結果を携帯端末11に対して送信し(ス
テップR11)、携帯端末11がそのコンテンツを表示
して(ステップR12)、ユーザはサービス情報を得
る。従って、ユーザの視界にある建物を、携帯端末11
の位置と距離とによって検索できる。
【0100】次に、ユーザがビル内のレストランを検索
する方法について、図23及び図24(a)〜(e)を
用いて説明する。図23は本発明の第1実施形態に係る
サービス情報の取得方法を説明するためのシーケンスを
示す図であり、図24(a)〜(e)はそれぞれ本発明
の第1実施形態に係るサービス情報取得の模式的に示す
図である。図24(a)に示すユーザ(検索者)は、ビ
ルの最上階にあるレストランの情報を検索する(図23
に示すステップQ10)。
【0101】そして、ステップQ11にて、ユーザは、
サービスに対応した携帯端末11をそのビルの最上階に
向けて検索ボタン(図示省略)を押す。この操作は、図
22において、ユーザが携帯端末11をレストランに向
けて、「これ何情報」をクリックするのと同等の操作
である。さらに、ステップQ12にて、検索者の位置情
報が取得される(図24(b)参照)。具体的には、ユ
ーザの位置が、緯度A/経度B/高度C/携帯端末11
の向きDが、それぞれ、取得される。ここで、向きDは
例えば北0/南180のように取得される。
【0102】次に、ステップQ13にて、携帯端末11
は、サービスセンタ19にこれらの情報と検索条件とを
送信する。ステップQ14にて、サービスセンタ19
は、対象情報を検索する。図24(c)に示すように、
情報バブル1,2,5がヒットしている。ステップQ1
6にて、サービスセンタ19は、携帯端末11に、検索
結果を送信する。ステップQ17にて、携帯端末11
は、その検索結果を表示し(図24(d)参照)、ステ
ップQ18にて、ユーザが例えば2を選択した場合、ス
テップQ19にて、携帯端末11は、その指定されたユ
ーザに関するURLをサービスセンタ19に送信し、そ
して、ステップQ20にて、サービスセンタ19は、携
帯端末11にweb情報を送信し、ステップQ21に
て、携帯端末11にその情報が表示される(図24
(e)参照)。
【0103】このように、ユーザの視界に入る建物につ
いて、人間感覚を基本にして、アナログ的な感覚により
ユーザが関心のあるものを簡単に検索できる。従って、
ユーザは、自分が指定した方向に位置する建物(造形
物,自然物)に関する情報を得ることができる。そし
て、このように、ユーザは、携帯端末11を所望の方向
に向け、その端末位置から100mの範囲にあるビルに
関する情報を入手できる。また、ユーザは、携帯端末1
1を目の前にあるビルに向け、そのビル内の店舗が販売
している商品情報などを得ることができる。
【0104】このように、広告主は、携帯端末11を持
つユーザに対して広告することができ、また、サービス
センタ19の運用者は、広告料金を得てサービスを提供
できる。さらに、ユーザは自由にかつ簡単にサービス情
報を得られる。また、このようにして、広告主、サービ
ス運用者及びユーザの三者がいずれも利益を得ることが
できる。
【0105】(A1)本発明の第1実施形態の第1変形
例の説明 第1変形例の情報提供サービスは、駅前や広場に設置さ
れた情報掲示塔を利用して、ユーザが例えば伝言を残す
ような待合い広場としての機能を発揮するサービスであ
り、図2,図3,図25および図26を用いて説明す
る。第1変形例の情報提供サービスシステムは、図2又
は図3に示すサービスセンタ19の構成と同様な構成の
掲示サーバを有する。ここで、図2において、メッセー
ジ格納部56はユーザから入力されるメッセージを保持
するものであって、例えばメモリからなる。そして、こ
のメッセージが、バブルデータ(空間占有情報と、サー
ビス情報を得るためのURLとを対応づけられたもの)
のうち空間占有情報と対応づけられて、メッセージ格納
部56に書き込まれるようになっている。
【0106】さらに、このメッセージと空間占有情報と
の対応づけは、複数のメッセージが、その空間占有情報
の内部に設けられた複数の小さな情報バブルに割り当て
られ、それら複数の小さな情報バブルのそれぞれに個別
のURLが付与されるようになっている。そして、個別
のURLのそれぞれに、メッセージが保持されるのであ
る。
【0107】なお、バブルデータの登録手順は、上述し
た手順と同様である。また、第1受信部16にて受信さ
れたメッセージは、携帯端末11の位置情報からその位
置情報を含む空間占有情報が検索され、この空間占有情
報に対応づけられたメッセージ格納部56に登録される
のである。一方、抽出部40にて携帯端末11の位置情
報に基づいて、その位置情報を含む空間占有情報が検索
され、この空間占有情報に対応づけられたメッセージ格
納部56から、メッセージが抽出され、そして、提供部
41にてそのメッセージが携帯端末11に提供され、第
1送信部17にてそのメッセージが携帯端末11に送信
されるのである。
【0108】従って、複数のユーザが書き込みしたメッ
セージは、それぞれ、個別に保持されるとともに、ユー
ザは、他のユーザのメッセージを得ることができ、待合
い広場としての機能が実現される。なお、第1実施形態
の各変形例においては、上記の携帯端末11と同一のも
のが使用されており、上述したものと同一の符号を有す
るものは同一のもの又は同様の機能を有するものなの
で、重複した説明を省略する。
【0109】以下、図面を参照して、サービスセンタ1
9が掲示サーバとして機能する方法について説明する。
図25(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態
の第1変形例に係るサービスを説明するための図であ
る。この図25(a)に示す情報掲示塔10bは、ユー
ザの目標物である。
【0110】第1変形例において、サービス情報の登録
に当たり、まず、携帯端末11が端末の緯度,経度,高
度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を測定する(測
定ステップ)。また、検索対象物としての情報掲示塔に
対して携帯端末11が向けられる。そして、携帯端末1
1は位置情報を取得する。次に、携帯端末11が、測定
ステップにて測定された位置情報をサービスセンタ19
に送信し(測定情報送信ステップ)、同時に、ユーザに
より入力される所望のメッセージが送信される。ここ
で、携帯端末11は、取得した位置情報を無線信号によ
り基地局10a(図1参照)に送信する。
【0111】次に、サービスセンタ19は、情報送信ス
テップにて送信された位置情報と検索対象物とに関する
情報をデータベース15に書き込む(登録ステップ)。
ここで、予め書き込まれた情報バブルに上書きされない
ようにするため、サービスセンタ19は、複数の情報バ
ブルが重ならないように、空間占有情報を設定するよう
になっている。
【0112】このように、複数のユーザからのサービス
センタ19にメッセージが登録されるのである。また、
第1変形例において本発明の情報提供サービス方法は、
この掲示塔のバブルデータ(掲示塔バブル)を検索し、
この掲示塔バブルに対応するURLを取得し、そのUR
Lに書き込まれたサービス情報とメッセージとを携帯端
末11に対して送信する。
【0113】これにより、多数のユーザからの、例えば
売り買い情報が送受信され、情報掲示塔10bが待合い
広場として機能する。図25(b)には、情報バブルB
1,B2が示されている。この情報バブルB2は、ユー
ザ(個人)が登録したものであり、そのバブル径は小さ
い。また、情報バブルB1は、大きなバブル径であり、
多数の小さい情報バブルB2を有する。すなわち、情報
バブルB1は、掲示塔情報バブルとして機能している。
【0114】これにより、ユーザが情報バブルB1を選
択すると、情報バブルB1に含まれるすべての又は選択
した情報バブルB2を得ることができる。従って、ユー
ザからの検索ベクトルVが交差する情報バブルB2の個
数が、例えば2個しか得られない場合でも、ユーザは、
これらの小さな情報バブルB2を簡単に検索できる。
【0115】図26(a)は本発明の第1実施形態の第
1変形例に係るバブルデータの一例を示す図であり、図
26(b)は本発明の第1実施形態の第1変形例に係る
情報表示の一例を示す図である。図26(a)に示す空
間占有情報のうちの最上位に書き込まれたものは、情報
バブルB1を表し、バブル径は例えば20mである。ま
た、それよりも下位に書き込まれたものは、いずれも、
情報バブルB2を表し、バブル径は1mである。そし
て、情報バブルB1に対応するURLをユーザがクリッ
クすると、図26(b)に示すように、大きな情報バブ
ルB1に含まれる小さな情報バブルB2がすべて表示さ
れる。加えて、ディスプレイ表示された情報は、フォン
ツー機能を用いることにより、直接、電話することも可
能になっている。なお、バブル径”1”が5mを表し、
バブル径”2”が10mを表すように設定することもで
きる。
【0116】このように、ユーザは携帯端末11を用い
て、簡単に情報を登録でき、他のユーザは、その情報を
やはり簡単に得ることができる。従って、地域情報など
が、有効に利用され、システム運用者はビジネス上、又
は、個人的にも付加価値の高いサービスを提供でき、ま
た、ユーザは、より付加価値の高いサービスを受けるこ
とができる。
【0117】(A2)本発明の第1実施形態の第2変形
例の説明 第2変形例は、鉄道、バスなどの公共輸送機関のターミ
ナルにおけるサービスを説明する。図27は本発明の第
1実施形態の第2変形例に係るサービスを説明するため
の図である。この図27に示す駅の周辺にいるユーザ
が、携帯端末11を用いて、必要な情報を得られるよう
になっている。
【0118】また、データベース15が、図示を省略す
るが、バブルデータとして、公共輸送ターミナルに関す
るサービス情報,輸送時刻に関する情報を保持するよう
になっている。図28は本発明の第1実施形態の第2変
形例に係るバブルデータの空間占有情報のイメージ(情
報バブル)を示す図である。この図28に示す情報バブ
ルは、上り/下り時刻情報のそれぞれと、駅案内情報と
が別々に生成されている。そして、ユーザが携帯端末1
1を各方向に向けて、情報バブルを別々にヒットさせる
ことによって、各方向ごとの具体的な時刻が携帯端末1
1に表示されるのである。
【0119】これにより、ユーザは、正確な時刻を簡単
に得ることができる。また、ユーザは、駅の中に入っ
て、時刻表や案内板を見ないでも、外から有用な情報を
得ることができる。なお、別々に生成された情報バブル
を1つの情報バブルを用いて表すこともできる。
【0120】図29は本発明の第1実施形態の第2変形
例に係るサービスの第2の例を説明するための図であ
る。この図29に示す駅案内情報バブルは、上り/下り
時刻情報バブルや駅構内情報(図示省略)を含む大きな
情報バブルである。そして、ユーザがこの大きな情報バ
ブルを選択すると、上り/下り時刻情報がまとめて携帯
端末11に表示されるのである。
【0121】また、データベース15が、輸送時刻に関
する情報を現在時刻に応じて更新するようになってお
り、例えば上り時刻が、現在時刻と連動して表示される
ようになっている。これにより、例えば事故が発生した
ときには、時刻情報バブルが、時事刻々と変動するの
で、ユーザはより正確な輸送時刻を得ることができ、サ
ービスが向上する。
【0122】また、図示を省略するが、バスやタクシー
などの時刻管理に適用することもでき、上り車線/下り
車線ごとに情報バブルを設けることができる。これによ
り、バスやタクシーなどが渋滞に巻き込まれて正確な運
行ができなくても、現在時刻が反映されて、ユーザは正
確な情報を得ることができる。 (A3)本発明の第1実施形態の第3変形例の説明 第3変形例は、車両や歩行中の人のような移動体につい
てのサービスを説明する。上記のデータベース15が、
移動する物体から送信される位置情報に基づいてバブル
データのうち空間占有情報のバブル径を逐次更新するよ
うになっている。
【0123】図30は本発明の第1実施形態の第3変形
例に係るサービスを説明するための図である。この図3
0に示す車両52や歩行中の人53が、バブルデータを
個別に生成して登録するのである。すなわち、車両52
が、所定の時間ごと又は移動距離ごとに、サービスセン
タ19に対して、その時点における位置情報を送信する
のである。また、人53自身も、その時点における位置
情報を送信する。
【0124】図31は本発明の第1実施形態の第3変形
例に係るバブルデータの空間占有情報のイメージ(情報
バブル)を示す図である。この図31に示す情報バブル
は、車両52又は人53の移動にともなってその情報バ
ブルの位置が変化する。なお、URLに保持されたコン
テンツも逐次更新することができる。これにより、ユー
ザは車両52に直接、携帯端末11を向けることによっ
て、その車両52が有する情報(例えば広告)を得るこ
とができる。さらに、高い頻度でその情報が更新される
ので、ユーザはきめ細かい情報を得ることができる。
【0125】(A4)本発明の第1実施形態の第4変形
例の説明 本変形例は、美術館のような展示場におけるサービスを
提供する例である。図32は本発明の第1実施形態の第
4変形例に係るサービスを説明するための図であり、こ
の図32に示す美術館には、絵画54が設けられてい
る。そして、この美術館には、データベースを有するサ
ーバ(図示省略)が設けられ、ユーザが携帯端末11
を、絵画54に対して向けると、その絵画54について
の情報を得ることができるのである。
【0126】これにより、規模の小さい施設において
も、ユーザ自身の携帯端末11を用いて、サービスを提
供できる。また、本変形例は、携帯端末11が、距離測
位センサ11kを設けるようにしてもよい。図33は本
発明の第1実施形態の第4変形例に係る携帯端末のブロ
ック図である。この図33に示す携帯端末41は、物体
と携帯端末41との間の距離を測位(以下、測定と称す
ることがある)できる機能を有する携帯端末であって、
それ以外の機能については、上記の携帯端末11と同様
のものである。また、図33に示すもので、上述したも
のと同一の符号を有するものは同一のもの又は同様の機
能を有するものなので、重複した説明を省略する。
【0127】ここで、距離測位センサ11kは、携帯端
末41と他の物体との距離を測定するものである。ユー
ザが携帯端末41を、絵画54に対して向けることによ
り、距離測位センサ11kが、ユーザと絵画54との距
離を測定する。携帯端末41は、その距離を美術館に設
けられたサーバに送信し、サーバがその距離に基づいて
所望の距離範囲にある情報が検索され、ユーザは所望の
情報を得るのである。
【0128】なお、この距離測位センサ11kの代わり
に、ユーザが自ら距離を入力できるように設定すること
もできる。これにより、携帯端末41が、施設に設けら
れたサーバに対して送信する情報の量が減少し、送受信
効率が向上する。従って、サーバは、より多くのユーザ
からのアクセスを許容でき、サービスの品質を向上させ
ることができる。
【0129】また、本変形例は、テーマパークにおける
遊技施設に関する情報や、プラネタリウムにおける星座
に関する情報や、観光地の山,川,半島,島などにおけ
る地理や歴史に関する情報を提供する場合にも適用する
こともできる。この場合、携帯端末11(又は携帯端末
41)が、各情報に応じた専用のモードを設定するよう
にしておくようにする。例えば、「星座情報検索コー
ナ」のモードを通常のバブルデータ受信モードとは、別
個に設けるようにする。
【0130】これにより、ユーザは、通常のバブルデー
タとの混乱を防止でき、かつ、場所に応じた適切な情報
を得ることができる。 (A5)本発明の第1実施形態の第5変形例の説明 本変形例は、携帯端末11が方位センサ11bを有しな
い場合について説明する。
【0131】図34は本発明の第1実施形態の第5変形
例に係るサービスを説明するための図である。この図3
4に示す情報バブル3は、他の情報バブル1,2との間
に存在し、そのバブル径を大きくすることによって、情
報バブル1又は2と接触するようにして検索される。こ
こで、情報バブル3は、情報バブル1とは接触している
が、情報バブル2とは接触していない。従って、この例
では、情報バブル1のみの情報が検索されて、サービス
センタ19から携帯端末11に対してその抽出された情
報が送信される。
【0132】また、秘匿したい情報を有するバブルデー
タのうち空間占有情報のバブル径は小さく、また、企業
の宣伝広告情報を有するバブルデータのうち空間占有情
報のバブル径は大きく設定するようにもできる。さら
に、バブルデータは、ユーザによって、バブル径の大き
さが指定されてから検索される。従って、コンテンツプ
ロバイダなどのシステム運用者は、企業宣伝という観点
から、特定の空間範囲を、企業に販売できる。そして、
その販売価格は、空間占有情報とバブル径とから算定す
ることも可能である。
【0133】このようにして、例えば携帯端末11のセ
ンサ群が故障した場合でも、ユーザは検索できるように
なり、かつ、バブル径を大きくするだけで検索範囲を変
更できるので、簡単な情報検索が可能となる。 (B)本発明の第2実施形態の説明 第2実施形態のサービスは、第1実施形態のサービスと
同様であり、サービスセンタ19と携帯端末11との間
のデータがメールにより送受信される点が異なる。ここ
で、メールサーバ13d(図3参照),メール送受信部
18d(図2参照)は、いずれも、緯度,経度,高度及
びバブル径とメールアドレスとを対応づける機能(GP
Sマッピング対応機能)を有する。
【0134】図35は本発明の第2実施形態に係るサー
ビスの概念図である。この図35に示すシステム9a
は、物体(例えば建物,建物の各フロア,看板など現実
に存在する物又は空間を移動する物)の緯度,経度,高
度及びバブル径からなる空間占有情報と、この物体に関
連する各種情報又はその各種情報に関連するURLなど
の情報とが対応づけられたデータを保持する、サービス
センタ19と、これらのサービスセンタ19とインター
ネット12を介して接続され情報に付されたサービス情
報を表示しうる携帯端末(ユーザ端末)11とをそなえ
た、情報提供サービスシステム9aである。
【0135】そして、図35に示すユーザは、取得した
情報を、メールを利用して、データベース15a,15
b(図2参照)に書き込むのである。例えば、この図3
5に示すユーザが、お勧めの食事名を、メールにより登
録し、他のユーザが、その内容を見るのである。また、
データベース15が、携帯端末11の緯度,経度及び高
度に関する情報並びに空間占有情報を相互に対応づけた
データをメールアドレスとし、このメールアドレスに対
応してバブルデータを保持するようになっている。
【0136】すなわち、位置情報自身が、メールアドレ
スとして用いられ、そのメールアドレスに直接、サービ
ス情報が対応づけられている。従って、例えば駅のメッ
セージ掲示板サービスなどに適用できる。ユーザは、駅
の黒板にメッセージを書き込まずに、待ち合わせの他の
ユーザに対して、メッセージを残すことが可能である。
【0137】また、レストランの店主は、自分で、例え
ば飲食物などのサービス情報を、バブルデータにリンク
させて登録でき、これにより、店主は、一般のユーザに
対して店舗の宣伝が可能となる。従って、企業は、ユー
ザに対し、意見などの宛先としてそのメールアドレスを
示すので、そのメールアドレスに対応したバブルデータ
が利用される。
【0138】図36は本発明の第2実施形態に係る情報
提供サービスシステムへの登録を説明するためのシーケ
ンスを示す図であり、メールを用いて登録される例が示
されている。まず、携帯端末11は入力画面を表示し
(ステップA1)、ユーザが、その画面からアドレスを
選択すると、そのアドレスの入力画面に切り換わる(ス
テップA2)。ステップA3にて、ユーザが「空間にメ
ッセージをマッピングする」を選択すると、携帯端末1
1は、位置情報を取得して、メールアドレスに変換す
る。
【0139】そして、ユーザは、メッセージを入力して
(ステップA4)、そのメールをサービスセンタ19に
送信する。サービスセンタ19がそのメールデータを受
信すると(ステップA5)、バブル径などは最小値を選
択して(ステップA6)、webサーバ(GPSweb
サーバ)13b又はweb情報出力部18bのデータベ
ース15a,15bに書き込む(ステップA7)。
【0140】図37は本発明の第2実施形態に係る情報
提供サービスを説明するためのシーケンスを示す図であ
り、携帯端末11とメールサーバ(GPSマッピング対
応メールサーバ)13dとwebサーバ(GPSweb
サーバ)13bとの間におけるデータの送受信が示され
ている。まず、ステップA10にて、ユーザ(例えば企
業の担当者)が、東京のF社の本社前に、F社の企業プ
ロファイルのバブルデータを設定する。このバブルデー
タが設定される位置は、東経139゜46'01.4"
で、北緯35゜40'46.1"で、高度15mで、バブ
ル径100mである。そして、ユーザは、この企業プロ
ファイルに対応して、メールアドレスを設ける。このア
ドレスは、例えばE13946014N3540461H1500B10000@gps.n
ifty.ne.jpとする。そして、ユーザは、このアドレスに
宛てて、検索条件と企業プロファイルとをメールする。
【0141】ステップA11にて、メールサーバ13d
は、上記の検索条件と企業プロファイルとを受信して、
検索を開始し、その添付ファイルは企業プロファイルと
してwebサーバ13bに登録される。これにより、ユ
ーザが所定の範囲を示す値をメールアドレスとして、送
信し、その範囲にある空間占有情報を含むバブルデータ
が、検索される。
【0142】また、これにより、位置という検索タグが
使用でき、ユーザは簡単にかつ早く情報を得ることが可
能になる。ここで、例えば、バブル径が大きく設定され
たバブルデータは検索されやすいが、バブル径が小さく
設定されたバブルデータは検索されにくくなる。そのた
め、秘匿したい情報を有するバブルデータのバブル径は
小さく、また、企業プロファイルなどのできるだけ多く
のユーザに宣伝したい情報を有するバブルデータのバブ
ル径は大きく設定するようにもできる。
【0143】図38は本発明の第2実施形態に係る検索
方法を説明するためのシーケンスを示す図である。この
図38に示すステップB1にて、ユーザが、携帯端末1
1を用いて指定検索を実行する。ここで、検索条件は、
上記と同様である。そして、携帯端末11は、その条件
を、webサーバ13bに対して送信して検索を依頼す
る。送信内容は、例えば、http://www.gps.nifty.ne.jp
/Titles?qt=%C5%EC%B7%D0139%A1%EB46%A1%C701.6%A1%C9
%CB%CC%BO%DE35%A1%EB40%A1%C746.5%A1%C9%B9%E2%C5%D9
%A3%B10%A3%ED&SUBMIT=+%B8%A1%BA%F7+&lk=noframes&sv
x=100600&col=JWとなる。
【0144】次に、ステップB2にて、webサーバ1
3bは、検索条件を用いて検索し、ヒットしたデータを
表示し、携帯端末11に対して送信し、ステップB3に
て、携帯端末11は、その検索した結果ヒットした候補
を表示する。その表示例は、表示例B4のようになる。
続いて、ユーザは、侯補を選択し(ステップB5)、そ
の候補をwebサーバ13bに送信する。ステップB6
にて、webサーバ13bは、対象となるファイルを携
帯端末11に対して送信し、ステップB7にて、携帯端
末11は、そのファイルの内容を表示し、ユーザは、例
えば資本金などのプロファイル(B8参照)を得る。
【0145】このように、メールアドレスが位置タグと
して用いられ、メールアドレスにリンクされたメッセー
ジとデータとが、ユーザに対して出力され、ユーザは、
企業広告や、レストランのメニュー及び評判に関する情
報を得ることができる。また、このように、ユーザは自
分の視界内の建物についての情報を、「こちらの方向」
といったアナログ的な感覚により検索できる。
【0146】さらに、このように、サービスが、携帯端
末11と、webサーバ13bとの間にて行なわれるの
で、レストランは特別な装備を要せずにサービスを実現
できる。加えて、このように、ユーザがバブル径の大き
さを指定して検索するので、コンテンツプロバイダのよ
うなシステム運用者は、企業宣伝という観点から、特定
の空間範囲を、企業に販売できる。そして、その販売価
格は、空間占有情報とバブル径とから算定することも可
能である。
【0147】(C)本発明の第3実施形態の説明 第3実施形態のシステム9は、音声による道案内サービ
スを提供するものである。すなわち、サービスセンタ1
9が、携帯端末から送信された視線方向を認識し、地図
データに基づいて、ユーザが見える目標物(例えば看板
など)を、携帯端末に対して送信し、携帯端末に設けら
れた音声回路により道案内するのである。
【0148】また、第3実施形態のシステム9も、物体
(例えば建物,建物の各フロア,看板など現実に存在す
る物又は空間を移動する物)の緯度,経度,高度及びバ
ブル径からなる空間占有情報と、この物体に関連する各
種情報又はその各種情報に関連するURLなどの情報と
が対応づけられたデータを保持するサーバと、このサー
バとネットワーク12を介して接続され情報に付された
サービス情報を表示しうる携帯端末(ユーザ端末)とを
そなえた、情報提供サービスシステムである。
【0149】図39は本発明の第3実施形態に係る携帯
端末のブロック図である。この図39に示す携帯端末3
1は、サービスセンタ19とネットワーク12を介して
接続され情報に付されたサービス情報を表示しうるもの
であって、例えば携帯電話である。そして、携帯端末3
1は、音声案内部23を設け、また、端末位置を検出す
る検出部21aが、GPSモジュール11c,地磁気セ
ンサ11b,距離測位センサ11kをそなえ、傾斜セン
サ31c,使用手判別センサ(使用手判別部)31a,
31bを有する。
【0150】なお、図39に示すもので、上述したもの
と同一の符号を有するものは同一のもの又は同様の機能
を有するものなので、重複した説明を省略する。音声案
内部23は、第2受信部22bにて受信された、特定サ
ービス情報の提供場所を音声ファイルにより道案内する
ものである。この機能は、携帯端末31に設けられたR
OMにより実現される。すなわち、音声案内部23は、
複数種類の音声ファイルを有し、サービスセンタ19か
ら送信される例えば識別情報によって、例えば、「直進
してください」「次の角を右折です」,「次の角を左折
です」などの音声データを出力できるようになってい
る。
【0151】これにより、サービスセンタ19から携帯
端末31に対して送信するデータ量を低減することがで
きる。また、これにより、携帯端末31がサービスセン
タ19に対して、携帯端末31の姿勢情報を送信し、そ
して、サービスセンタ19が、ユーザに目標物を通知す
る際に、音声データを送信する代わりに、識別情報を送
信し、所望の音声ファイルが再生され、ユーザに指示さ
れるのである。
【0152】また、図42(a),(b)はともに本発
明の第3実施形態に係る傾斜角度の検出方法を説明する
ための図である。図42(a)に示す傾斜センサ31c
はユーザの頭の傾きを検出する。そして、その傾斜角度
に基づいて、視線方向が得られるようになっている。ま
た、ユーザは、視線,携帯端末31及び検索対象物が一
直線になるようにする。
【0153】図42(b)に示す携帯端末31の底面
が、正面から見たときに水平面から傾斜角度α(αは0
以上90以下の実数)をなして傾斜しており、ユーザの
視線方向が検出されるようになっている。なお、携帯端
末31の底面が水平でない場合、傾斜角度αは、携帯端
末31の筺体を貫く縦の中心軸線と垂直な面が、水平面
となす角度を表す。
【0154】そして、携帯端末31の第2送信部22a
が、携帯端末31の水平線からの傾斜角度に基づき検出
されたユーザの視線方向をサービスセンタ19に送信す
るように構成され、サービスセンタ19が、その視線方
向に基づいてユーザが知りたい検索対象物を検索するよ
うになっている。これにより、携帯端末31の傾斜角度
が自動的に検出されるので、ユーザは音声による道案内
サービスを円滑に受けることができる。
【0155】さらに、図39に示す使用手判別センサ3
1a,31bは、いずれも、携帯端末31の筺体に当て
られた指の本数を検出しユーザの使用(保持)している
手を判別するものである。ユーザが携帯端末31を持つ
場合に、右手と左手との違いによって、人体が正面を向
いているときの携帯端末31の傾斜角度は正反対とな
る。このため、ユーザが携帯端末31を持つ手の右左を
自動的に検出して、その傾斜角度が得られるようになっ
ている。
【0156】図40は本発明の第3実施形態に係る携帯
端末31の正面図であるが、筺体の側面に使用手判別セ
ンサ31a,31bが、設けられている。この使用手判
別センサ31a,31bは、いずれも、例えば、可変抵
抗器を用いたデバイスを用いて実現できる。すなわち、
指が触れたところだけその抵抗値が変化して、指が1
本,4本の違いを検出できる機能を有するデバイスが利
用できる。
【0157】図41は本発明の第3実施形態に係る使用
手判別センサ31a,31bを説明するための図であ
り、この図41に示す携帯端末31は、ユーザの右手に
より保持されている。使用手判別センサ31aは、筺体
と接触する指の本数は4本と判別し、また、使用手判別
センサ31bは、指が1本と判別する。ユーザがこの携
帯端末31を左手に持ち換えると、使用手判別センサ3
1a,31bは、それぞれ、指の本数を4本又は1本と
判別する。
【0158】従って、判別された本数の組み合わせに基
づいて、ユーザが使用する手が自動的に判別され、これ
により、サービスセンタ19に対して送信すべき、携帯
端末31の向きに関する情報量を低減させることができ
る。図43は本発明の第3実施形態に係る方位の検出方
法を説明するための図であり、ユーザの上方から、頭を
見たものである。そして、この図43に示す携帯端末3
1は、携帯端末31から物体50に向かう方向を、ユー
ザの視線方向(前方)と地磁気とにより取得する。ここ
で、携帯端末31の内部又は筺体外部に設けられた地磁
気センサ11bにより、地磁気の値が得られ、方位Dが
得られる。
【0159】そして、携帯端末31の第2送信部22a
が、携帯端末31の水平線からの傾斜角度に基づき検出
されたユーザの視線方向をサービスセンタ19に送信す
るように構成され、サービスセンタ19が、その視線方
向に基づいて所望の検索対象物を検索するようになって
いる。これにより、ユーザの視線方向は、地図データに
基づいて認識され、ユーザは、ユーザが見える目標物
(例えば看板など)に関する情報を得るのである。ま
た、音声案内部23は、サービスセンタ19から送信さ
れる識別情報によって、「次の角を右折です」などの音
声を再生する。
【0160】また、これにより、携帯端末31がサービ
スセンタ19に対して、携帯端末31の姿勢情報を送信
し、そして、サービスセンタ19が、ユーザに目標物を
通知し、所望の音声ファイルが再生され、ユーザに指示
されるのである。また、地磁気センサ11bに加えて、
携帯端末31の傾斜角度が考慮されるので、サービスが
実現される。
【0161】これにより、端末位置が、GPSモジュー
ル11cにより測定されるとともに、検索ベクトルV
が、地磁気センサ11b、傾斜センサ31cにより測定
され、携帯端末31の3次元における方向が検出される
のである。また、これにより、地磁気センサ11bによ
るデータに、傾斜センサ11aによるデータを加味する
ことによって、検出部21aにて検出された測定値が適
切に補正される。従って、より精度の高い位置を登録す
ることができるようになる。
【0162】さらに、これにより、ユーザの移動速度が
高速のときのみならず、ユーザが低速又は停止している
ときにも、ユーザの移動方向を把握できる。上述の構成
により、本発明の第3実施形態に係るサービス方法につ
いて、図44(a)〜(c)と図45とを用いて詳述す
る。図44(a)〜(c)はいずれも本発明の第3実施
形態に係る携帯端末31の姿勢検出を説明するための図
であり、これらの図44(a)〜(c)のそれぞれに示
す建物(四角形で建物と示されたもの)の間を、ユーザ
が移動している。
【0163】まず、図44(a)に示す携帯端末31の
絶対位置が、GPSモジュール11cにて検出される
(黒丸で示したもの)。次に、図44(b)に示す携帯
端末31の正面の方位が、地磁気センサ11bと使用手
判別センサ31bとによって検出される(矢印で示した
もの)。さらに、図44(c)に示す携帯端末31の傾
斜角度が、傾斜センサ11aによって、検出されるので
ある(建物への方向を示す矢印参照)。
【0164】図45は本発明の第3実施形態に係るサー
ビス例のシーケンスを示す図である。まず、携帯端末3
1は所望の目的地までの道案内をサービスセンタ19に
依頼し(ステップC1)、サービスセンタ19は、経路
を探索し、携帯端末31(移動機)に対して位置情報を
要求し(ステップC2)、また、携帯端末31は現在の
位置情報をサービスセンタ19に送信する(ステップC
3)。
【0165】そして、サービスセンタ19は、現在、携
帯端末31が向いている方向に基づいて、音声により、
右又は左の情報を、相対的な表現で指示を通知し(ステ
ップC4)、携帯端末31は、サービスセンタ19によ
り指示された間隔で位置情報を送信サービスセンタ19
に送信する(ステップC5)。また、サービスセンタ1
9は、交差点などの特異点の手前において、携帯端末3
1の向いている方向を送信するように携帯端末31に対
して要求し(ステップC6)、携帯端末31はサービス
センタ19に対して方位を通知する(ステップC7)。
【0166】さらに、サービスセンタ19は、現在、携
帯端末31が向いている方向から、右又は左の情報を、
相対的な表現で指示を通知し(ステップC8)、携帯端
末31は目的地に到着する(ステップC9)。このよう
に、地磁気と、方位と、GPS情報と、傾斜角度と、ユ
ーザが使用する手の情報とが、それぞれ、自動的に検出
され、携帯端末31とサービスセンタ19との間におけ
るデータ送受信により、ユーザは所望の場所に効率よく
到達できる。
【0167】なお、ユーザの使用する手を検出する代わ
りに、予め、右又は左をデータベース15に登録するこ
ともできる。図46は本発明の第3実施形態に係る他の
使用手判別方法を説明するための図である。この図46
に示す設定画面がユーザに表示され、ユーザは使用手を
設定するようにしている。すなわち、携帯端末31は、
通話時に使用する手を指定するように表示し、ユーザが
選択するのである。
【0168】従って、ユーザの移動速度が高速のときの
みならず、ユーザが低速又は停止しているときにも、ユ
ーザの移動方向を把握できる。また、従って、高額な設
備を投資せずに、ユーザはそのようなサービスを受ける
ことができる。このように、携帯端末31と、サービス
センタ19との間にて行なわれるので、レストランは特
別な装備を要せずにサービスを実現できる。
【0169】そして、このように、バブルデータは登録
されて、ユーザがバブル径の大きさを指定して検索する
ので、システム運用者(例えばコンテンツプロバイダ)
は、企業宣伝という観点から、特定の空間範囲を、企業
に販売できる。その販売価格は、空間占有情報とバブル
径とから算定することも可能となる。このようにして、
システム9は、人間が把握しにくい表現を使用せず、
「北方向に進め」,「相対的に右/左」,「やや右/前
方/後方」といった表現を用いるので、人間感覚になじ
みやすいアナログ的な感覚により道案内が可能となる。
【0170】(C1)本発明の第3実施形態の変形例の
説明 第3実施形態における携帯端末31は、音声通話が可能
な携帯電話のみならず、データ通信機能のみを有するデ
ータ通信端末を用いることができる。すなわち、本変形
例のデータ通信端末(図示省略)は、サービスセンタ1
9とネットワーク12を介して接続され情報に付された
サービス情報を表示しうるユーザ端末であって、上記の
検出部21aと、第2送信部22aと、第2受信部22
bと、表示部11hとをそなえて構成されている。
【0171】そして、本変形例のデータ通信端末は、第
2受信部22bにて受信された、サービス情報を提供す
る検索対象物の場所について、所定の音声ファイルを用
いて道案内する音声案内部23を有する。これにより、
上記の携帯端末31と同様に、データ通信端末は、サー
ビスセンタ19に対して、データ通信端末の姿勢につい
ての情報を送信し、そして、サービスセンタ19が、ユ
ーザに目標物を通知し、所望の音声ファイルが再生さ
れ、ユーザに指示される。
【0172】このように、登録されたバブルデータによ
り検索されるので、システム運用者は、企業宣伝を提案
できる。また、このようにして、システム9は、人間が
把握しにくい表現を使用せず、人間感覚になじみやすい
アナログ的な感覚により道案内が可能となる。 (D)その他 本発明は上述した実施態様及びその変形態様に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種
々変形して実施することができる。
【0173】物体に関連する各種情報は、上述したほ
か、市役所,公園,遊園地,歴史的建物及び自然物の山
などについても可能である。各種情報に関連するサービ
ス情報は、これらに対して、それぞれ、生活情報,開園
時間情報,アトラクション空き時間情報,歴史解説及び
観光情報などについても可能である。また、検出部21
(21a)は、携帯端末11(31,41)の外部に設
けることもでき、この場合、検出部21(21a)は、
検出対象物体の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を
有する位置情報を検出する。さらに、その場合は、検出
対象物体の位置情報は、緯度,経度,高度,方位及び傾
斜角度に限定されるものではない。
【0174】加えて、データベース15は、3次元空間
における空間範囲情報として、星座などの天体情報を保
持し、サービス情報として、これらの天体情報を提供す
るようにもできる。また、データベース15の表記内容
は、上述したもの以外にも、設計方針などによって、種
々変更されうる。また、上述したURLの代わりに、U
RI(Uniform Resource Identifier,ユニフォーム・
リソース・アイデンティファイア)や、URN(Unifor
m Resource Name,ユニフォーム・リソース・ネーム)
をアドレスとして使用することもできる。よく知られて
いるように、URIはhttpを用いたインターネット
12の資源に対して統一的に付与された名称であって、
例えば、インターネット12の資源であるコンピュータ
名を表すIPアドレスである。また、URLは、インタ
ーネット12の資源を示すURIの前に、その資源に対
して適用するプロトコルを記入されたものであって、そ
の書式は、「プロトコル:URI」で表される。例え
ば、http://130.***,ftp://130.***,gopher://130.**
*などである。なお、URNは唯一のアドレスを表すも
のである。
【0175】携帯端末11(携帯端末31又は携帯端末
41)は、無線ネットワーク10にて、システム運用者
との加入者契約や広告などに基づき無料でサービスセン
タ19にアクセスできる。また、ユーザ端末は携帯電
話,データ通信端末に限らず、無線送受信機を有する携
帯型パソコンであっても実施可能である。従って、図1
5における登録は、パソコンのほか、携帯電話,データ
通信端末を用いることもできる。なお、図15にて地図
情報はユーザ側に予め用意されたハードディスクやCD
−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などの記
録媒体に記録し、それらから得るようにもできる。
【0176】第1実施形態において、検索条件は、例え
ば、ユーザが指定した検索対象物の前後にも、造形物や
自然物があれば、それらも含めて、表示し、かつ、その
表示する数を限定して一覧を表示するようにもできる。
第1実施形態の第3変形例において、人53が自分の位
置情報を登録することによって、迷子を防止したり、又
は、外出した家族の行き先を管理できるようになる。
【0177】第1実施形態の第4変形例において、コン
サート会場において、演奏曲目やその曲目についての情
報をバブルデータとして、登録することも可能である。 (E)付記 (付記1) ユーザ端末に対して情報を提供するシステ
ムにおいて、3次元空間における空間範囲情報と、提供
するサービス情報を得るための検索情報とを対応づけら
れたバブルデータを保持するデータベースと、該ユーザ
端末から送信された位置情報に基づいて、該データベー
スが保持する該空間範囲情報のうち該位置情報を含む特
定空間範囲情報に対応する特定検索情報を抽出する抽出
部と、該抽出部にて抽出された該特定検索情報に対応す
る特定サービス情報を該ユーザ端末に提供する提供部と
をそなえて構成されたことを特徴とする、サーバ。
【0178】(付記2) ユーザ端末に対して情報を提
供するシステムにおいて、3次元空間における物体の緯
度,経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報と、
該物体に関連する各種情報又はその各種情報に関連する
サービス情報を得るためのアドレスとを対応づけられた
バブルデータを保持するデータベースと、該ユーザ端末
から送信された該ユーザ端末の緯度,経度,高度,方位
及び傾斜角度を有する位置情報に基づいて、該データベ
ースが保持する該空間範囲情報のうち該位置情報を含む
特定空間範囲情報に対応する特定アドレスを抽出する抽
出部と、該抽出部にて抽出された該特定アドレスに対応
する特定サービス情報を該ユーザ端末に提供する提供部
とをそなえて構成されたことを特徴とする、サーバ。
【0179】(付記3) ユーザ端末に対して情報を提
供するシステムにおいて、3次元空間における建物の緯
度,経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報と、
該建物に関連する施設情報又はその施設情報のサービス
情報を得るためのユニフォーム・リソース・ロケータと
を対応づけられたバブルデータを保持するデータベース
と、該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末の緯度,
経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づ
いて、該データベースが保持する該バブルデータのうち
該位置情報を含む特定バブルデータに対応する特定ユニ
フォーム・リソース・ロケータを抽出する抽出部と、該
抽出部にて抽出された該特定ユニフォーム・リソース・
ロケータに対応する特定サービス情報を該ユーザ端末に
提供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴とす
る、サーバ。
【0180】(付記4) ユーザ情報を保持するウェブ
情報出力部を設け、該ウェブ情報出力部に保持された該
ユーザ情報を保持するアドレスを生成するアドレス生成
部をそなえて構成されたことを特徴とする、付記3記載
のサーバ。 (付記5) ユーザ端末に対して情報を提供するシステ
ムにおいて、3次元空間における目標物の緯度,経度,
高度及びバブル径からなる空間範囲情報と、該バブル径
の内部に設けられたメッセージ情報の保持アドレスとを
対応づけられたバブルデータを保持するデータベース
と、該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末の緯度,
経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づ
いて、該データベースが保持する該メッセージ情報を抽
出する抽出部と、該抽出部にて抽出された該メッセージ
情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそなえて構成
されたことを特徴とする、サーバ。
【0181】(付記6) 該データベースが、該空間範
囲情報に基づくアドレスを電子メールアドレスとし、こ
の電子メールアドレスに対応して該空間範囲情報を保持
するように構成されたことを特徴とする、付記1〜付記
5のいずれか一に記載のサーバ。 (付記7) 該データベースが、該バブルデータとし
て、公共輸送ターミナルに関するサービス情報,輸送時
刻に関する情報を保持するように構成されたことを特徴
とする、付記1〜付記5のいずれか一に記載のサーバ。
【0182】(付記8) 該データベースが、該輸送時
刻に関する情報を現在時刻に応じて更新するように構成
されたことを特徴とする、付記7記載のサーバ。 (付記9) 該データベースが、移動する物体から送信
される該位置情報に基づいて該バブルデータのバブル径
を逐次更新するように構成されたことを特徴とする、付
記1〜付記5のいずれか一に記載のサーバ。
【0183】(付記10) ユーザ端末に対して情報を
提供するシステムにおいて、物体の位置情報を検出する
検出部と、該検出部にて検出された該位置情報をサーバ
に対して送信する送信部と、該送信部が送信した該位置
情報について、該サーバが送信した3次元空間における
空間範囲情報のうち該位置情報を含む特定空間範囲情報
に対応する特定サービス情報を受信する受信部と、該受
信部にて受信した該特定サービス情報を表示する表示部
とをそなえて構成されたことを特徴とする、ユーザ端
末。
【0184】(付記11) ユーザ端末に対して情報を
提供するシステムにおいて、物体の緯度,経度,高度,
方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出する検出部
と、該検出部にて検出された該位置情報をサーバに対し
て送信する送信部と、該送信部が送信した該位置情報に
ついて、該サーバが送信した3次元空間における物体の
緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報の
うち該位置情報を含む特定空間範囲情報に対応する特定
サービス情報を受信する受信部と、該受信部にて受信し
た該特定サービス情報を表示する表示部とをそなえて構
成されたことを特徴とする、ユーザ端末。
【0185】(付記12) ユーザ端末に対して情報を
提供するシステムにおいて、端末の緯度,経度,高度,
方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出する検出部
と、該検出部にて検出された該位置情報をサーバに対し
て送信する送信部と、該送信部が送信した該位置情報に
ついて、該サーバが送信した3次元空間における物体の
緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報の
うち該位置情報を含む特定空間範囲情報に対応する特定
サービス情報を受信する受信部と、該受信部にて受信し
た該特定サービス情報を表示する表示部とをそなえて構
成されたことを特徴とする、ユーザ端末。
【0186】(付記13) 該検出部が、方位を測定し
うる方位センサと、グローバル・ポジショニング・シス
テムを用いた衛星情報を受信しうる衛星情報受信部とを
そなえて構成されたことを特徴とする、付記10〜付記
12のいずれか一に記載のユーザ端末。
【0187】(付記14) 該検出部が、該ユーザ端末
の水平線からの傾斜角度を測定しうる傾斜センサをそな
えて構成されたことを特徴とする、付記10〜付記12
のいずれか一に記載のユーザ端末。 (付記15) 該ユーザ端末の筺体に当てられた指の本
数を検出しユーザの使用している手を判別する使用手判
別部をそなえて構成されたことを特徴とする、付記10
〜付記12のいずれか一に記載のユーザ端末。
【0188】(付記16) 該受信部にて受信された、
該特定サービス情報の提供場所を音声ファイルにより道
案内する音声案内部をそなえて構成されたことを特徴と
する、付記10〜付記12のいずれか一に記載のユーザ
端末。 (付記17) ユーザ端末に対して情報を提供するシス
テムにおいて、3次元空間における物体の緯度,経度,
高度及びバブル径からなる空間範囲情報と、該物体に関
連する各種情報又はその各種情報に関連するサービス情
報保持アドレスとが対応づけられたバブルデータを保持
するサーバと、該サーバとネットワークを介して接続さ
れ該バブルデータを用いて検索された該各種情報を表示
するユーザ端末とをそなえ、該サーバが、該空間範囲情
報と、提供するサービス情報を検索するための検索情報
とを対応づけられたバブルデータを保持するデータベー
スと、該ユーザ端末から送信された位置情報に基づい
て、該データベースが保持する該空間範囲情報のうち該
位置情報を含む特定空間範囲情報に対応する特定検索情
報を抽出する抽出部と、該抽出部にて抽出された該特定
検索情報に対応する特定サービス情報を該ユーザ端末に
提供する提供部とをそなえ、該ユーザ端末が、該位置情
報を検出する検出部と、該検出部にて検出された該位置
情報を該サーバに対して送信する送信部と、該送信部が
送信した該位置情報について、該サーバが保持する該特
定サービス情報を受信する受信部と、該受信部にて受信
した該サービス情報を表示する表示部とをそなえて構成
されたことを特徴とする、情報提供サービスシステム。
【0189】(付記18) 該送信部が、該ユーザ端末
の水平線からの傾斜角度に基づき検出された該ユーザの
視線方向を該サーバに送信するように構成され、該サー
バが、該視線方向に基づいて所望の検索対象物を検索す
るように構成されたことを特徴とする、付記17記載の
情報提供サービスシステム。 (付記19) ユーザ端末に対して情報を提供するシス
テムにおいて、該ユーザ端末が、該ユーザ端末の緯度,
経度,高度,方位及び傾斜角度からなる位置情報を測定
する測定ステップと、該ユーザ端末が、該測定ステップ
にて測定された該位置情報と検索条件とをサーバに送信
する測定情報送信ステップと、該サーバが、該測定情報
送信ステップにて送信された該位置情報に基づいて、3
次元空間における物体の緯度,経度,高度及びバブル径
からなる空間範囲情報と、該物体に関連する各種情報又
はその各種情報に関連するサービス情報を得るためのア
ドレスとを対応づけられた複数のバブルデータの中か
ら、複数の特定サービス情報を検索して出力する検索ス
テップと、該サーバが、該検索ステップにて検索された
該複数の特定サービス情報を、該ユーザ端末に対して通
知する検索結果通知ステップとをそなえて構成されたこ
とを特徴とする、情報提供サービス方法。
【0190】(付記20) 該検索ステップが、該位置
情報と該バブルデータの該空間範囲情報とに基づいて、
該バブルデータの空間占有情報のイメージを示す複数の
情報バブルの中から第1の条件に基づいて第2情報バブ
ルを抽出する抽出ステップと、該抽出ステップにて抽出
された該第2情報バブルの中から第2の条件に基づく第
3情報バブルを選択して該第3情報バブルに対応するユ
ニフォーム・リソース・ロケータを抽出するアドレス抽
出ステップと、該アドレス抽出ステップにて抽出された
該ユニフォーム・リソース・ロケータに対応する該特定
サービス情報を選択して出力する選択ステップとをそな
えて構成されたことを特徴とする、付記19記載の情報
提供サービス方法。
【0191】(付記21) 該抽出ステップが、該複数
の情報バブルの中から検索対象物に対して向けられた該
ユーザ端末の方向を表す検索ベクトルと交差する交差情
報バブルを該第2情報バブルとして、抽出するように構
成されたことを特徴とする、付記20記載の情報提供サ
ービス方法。
【0192】(付記22) 該抽出ステップが、該複数
の情報バブルの中から、該検索ベクトルの方向に位置す
るものを該第2情報バブルとして抽出するように構成さ
れ、該選択ステップが、該第2情報バブルをすべて出力
するように構成されたことを特徴とする、付記21記載
の情報提供サービス方法。 (付記23) 該選択ステップが、該第2情報バブルの
中から所定距離範囲にあるものを出力するように構成さ
れたことを特徴とする、付記22記載の情報提供サービ
ス方法。
【0193】(付記24) 該抽出ステップが、地図デ
ータを用いることにより、該物体のうち該ユーザ端末が
向けられた方向の最初に見える該物体を該第2情報バブ
ルとして抽出するように構成されたことを特徴とする、
付記21記載の情報提供サービス方法。 (付記25) 該抽出ステップが、該検索対象物の形状
と配置とを考慮して該第2情報バブルを抽出するように
構成されたことを特徴とする、付記21記載の情報提供
サービス方法。
【0194】(付記26) 該検索結果通知ステップの
後、該ユーザ端末が、該検索結果通知ステップにて通知
された該複数の特定サービス情報のうち該ユーザが選択
したサービス情報を、該サーバに対して送信する選択情
報送信ステップと、該ユーザ端末が、該選択情報送信ス
テップにて選択された該サービス情報を表示する表示ス
テップとをそなえて構成されたことを特徴とする、付記
19記載の情報提供サービス方法。
【0195】(付記27) ユーザ端末に対して情報を
提供するシステムにおいて、該ユーザ端末が、端末の緯
度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を
測定する測定ステップと、該ユーザ端末が、該測定ステ
ップにて測定された該位置情報を該サーバに送信する測
定情報送信ステップと、該サーバが、該情報送信ステッ
プにて送信された該位置情報と該検索対象物とに関する
情報をデータベースに書き込む登録ステップとをそなえ
て構成されたことを特徴とする、情報提供サービス方
法。
【0196】(付記28) 該測定ステップが、該検索
対象物としての情報掲示塔に対して該ユーザ端末が向け
られるように構成され、該情報送信ステップが、ユーザ
により入力される所望のメッセージを送信するように構
成されたことを特徴とする、付記27記載の情報提供サ
ービス方法。 (付記29) 該検索結果通知ステップが、該検索対象
物について、該ユーザが、文字,画像,音声等の情報を
入手しうるように構成されたことを特徴とする、付記1
9記載の情報提供サービス方法。
【0197】(付記30) ユーザ端末に対して情報を
提供するシステムにおいて、通信端末が地図情報を取得
する地図情報取得ステップと、該通信端末が該地図情報
取得ステップにて受信した該地図情報から所望のサービ
ス提供場所を選択するサービス提供場所選択ステップ
と、該通信端末とネットワークを介して接続されたサー
バが、該サービス提供場所選択ステップにて選択された
該場所に対応づけてバブルデータを生成する生成ステッ
プとをそなえて構成されたことを特徴とする、情報提供
サービス方法。
【0198】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のサーバ
(請求項1〜6),ユーザ端末(請求項7)及び情報提
供サービスシステム(請求項8)並びに情報提供サービ
ス方法(請求項9,10)によれば、以下のような効果
ないし効果が得られる。 (1)サーバが、3次元空間における空間範囲情報と、
提供するサービス情報を得るための検索情報とを対応づ
けられたバブルデータを保持するデータベースと、ユー
ザ端末から送信された位置情報に基づいて、データベー
スが保持する空間範囲情報のうち位置情報を含む特定空
間範囲情報に対応する特定検索情報を抽出する抽出部
と、抽出部にて抽出された特定検索情報に対応する特定
サービス情報をユーザ端末に提供する提供部とをそなえ
て構成されているので、ユーザはユーザが見える範囲内
の店舗に関する情報を簡単に得ることができ、また、ユ
ーザはユーザ端末を目の前にあるビルに向けそのビル内
の店舗が販売している商品情報などを得ることができる
(請求項1)。
【0199】(2)サーバが、3次元空間における物体
の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報
と、物体に関連する各種情報又はその各種情報に関連す
るサービス情報を得るためのアドレスとを対応づけられ
たバブルデータを保持するデータベースと、ユーザ端末
から送信されたユーザ端末の緯度,経度,高度,方位及
び傾斜角度を有する位置情報に基づいて、データベース
が保持する空間範囲情報のうち位置情報を含む特定空間
範囲情報に対応する特定アドレスを抽出する抽出部と、
抽出部にて抽出された特定アドレスに対応する特定サー
ビス情報をユーザ端末に提供する提供部とをそなえて構
成されているので、例えば広告主はユーザ端末を持つユ
ーザに対して広告でき、情報提供サービスシステムの運
用者は広告料金を得てサービスを提供でき、さらに、ユ
ーザは自由にかつ簡単にサービス情報を得られる。ま
た、広告主、サービス運用者及びユーザの三者がいずれ
も利益を得ることができる(請求項2)。
【0200】(3)サーバが、3次元空間における建物
の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報
と、建物に関連する施設情報又はその施設情報のサービ
ス情報を得るためのユニフォーム・リソース・ロケータ
とを対応づけられたバブルデータを保持するデータベー
スと、ユーザ端末から送信されたユーザ端末の緯度,経
度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づい
て、データベースが保持するバブルデータのうち位置情
報を含む特定バブルデータに対応する特定ユニフォーム
・リソース・ロケータを抽出する抽出部と、抽出部にて
抽出された特定ユニフォーム・リソース・ロケータに対
応する特定サービス情報をユーザ端末に提供する提供部
とをそなえて構成されているので、例えば建物,建物の
各フロア,看板などの検索対象物の情報について、ユー
ザは簡単に得ることができ、また、ユーザは高額な設備
を投資せずにサービス情報を得ることができる(請求項
3)。
【0201】(4)ウェブ情報出力部に保持されたユー
ザ情報を保持するアドレスを生成するアドレス生成部を
そなえて構成することもでき、このようにすれば、ユニ
フォーム・リソース・ロケータの一覧を管理でき、検索
対象物に対応するサービス情報を的確に提供できる(請
求項4)。 (5)サーバが、3次元空間における目標物の緯度,経
度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報と、バブル
径の内部に設けられたメッセージ情報の保持アドレスと
を対応づけられたバブルデータを保持するデータベース
と、ユーザ端末から送信されたユーザ端末の緯度,経
度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づい
て、データベースが保持するメッセージ情報を抽出する
抽出部と、抽出部にて抽出されたメッセージ情報をユー
ザ端末に提供する提供部とをそなえて構成されているの
で、多数のユーザが自分の情報を登録でき、サービス情
報提供システムの運用者はビジネス上、個人的に付加価
値の高いサービスを提供でき、また、ユーザは、より付
加価値の高いサービスを受けることができる(請求項
5)。
【0202】(6)データベースが、空間範囲情報に基
づくアドレスを電子メールアドレスとし、この電子メー
ルアドレスに対応して空間範囲情報を保持するように構
成することもでき、このようにすれば、ユーザは簡単に
かつ早く情報を得ることができる(請求項6)。 (7)ユーザ端末が、端末の緯度,経度,高度,方位及
び傾斜角度を有する位置情報を検出する検出部と、検出
部にて検出された位置情報をサーバに対して送信する送
信部と、送信部が送信した位置情報について、サーバが
送信した3次元空間における物体の緯度,経度,高度及
びバブル径からなる空間範囲情報のうち位置情報を含む
特定空間範囲情報に対応する特定サービス情報を受信す
る受信部と、受信部にて受信した特定サービス情報を表
示する表示部とをそなえて構成されているので、ユーザ
はユーザが見える範囲内の店舗に関する情報を簡単に得
ることができ、また、ユーザはユーザ端末を目の前にあ
るビルに向けそのビル内の店舗が販売している商品情報
などを得ることができる(請求項7)。
【0203】(8)情報提供サービスシステムが、3次
元空間における物体の緯度,経度,高度及びバブル径か
らなる空間範囲情報と、物体に関連する各種情報又はそ
の各種情報に関連するサービス情報保持アドレスとが対
応づけられたバブルデータを保持するサーバと、サーバ
とネットワークを介して接続されバブルデータを用いて
検索された各種情報を表示するユーザ端末とをそなえて
構成されているので、ユーザの視界に入る建物につい
て、アナログ的な感覚によりユーザが関心のあるものを
簡単に検索でき、ユーザは、自分が指定した方向に位置
する造形物,自然物及び天体に関する情報や、その検索
対象物について、文字,画像及び音声などのデータを得
られる(請求項8)。
【0204】(9)情報提供サービス方法が、ユーザ端
末が、ユーザ端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角
度からなる位置情報を測定する測定ステップと、ユーザ
端末が、測定ステップにて測定された位置情報と検索条
件とをサーバに送信する測定情報送信ステップと、サー
バが、測定情報送信ステップにて送信された位置情報に
基づいて、3次元空間における物体の緯度,経度,高度
及びバブル径からなる空間範囲情報と、物体に関連する
各種情報又はその各種情報に関連するサービス情報を得
るためのアドレスとを対応づけられた複数のバブルデー
タの中から、複数の特定サービス情報を検索して出力す
る検索ステップと、サーバが、検索ステップにて検索さ
れた複数の特定サービス情報を、ユーザ端末に対して通
知する検索結果通知ステップとをそなえて構成されてい
るので、ユーザは付加価値の高いサービスを受けられる
ほか、例えばシステム運用者は企業宣伝ができる(請求
項9)。
【0205】(10)情報提供サービス方法が、ユーザ
端末が、端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を
有する位置情報を測定する測定ステップと、ユーザ端末
が、測定ステップにて測定された位置情報をサーバに送
信する測定情報送信ステップと、サーバが、情報送信ス
テップにて送信された位置情報と検索対象物とに関する
情報をデータベースに書き込む登録ステップとをそなえ
て構成されているので、ユーザは自分が見える対象物に
関する情報を非常に簡単にかつ早く取り出すことができ
る(請求項10)。
【0206】(11)データベースが、バブルデータと
して、公共輸送ターミナルに関するサービス情報,輸送
時刻に関する情報を保持するように構成されてもよく、
このようにすれば、ユーザは、正確な時刻を簡単に得る
ことができ、ユーザは、駅の中に入って、時刻表や案内
板を見ないで、外から有用な情報を得ることができる。
【0207】(12)データベースが、輸送時刻に関す
る情報を現在時刻に応じて更新するように構成されても
よく、このようにすれば、ユーザはより正確な輸送時刻
を得ることができ、サービスが向上する。 (13)データベースが、移動する物体から送信される
位置情報に基づいてバブルデータのバブル径を逐次更新
するように構成されてもよく、このようにすれば、ユー
ザはきめ細かい情報を得ることができる。
【0208】(14)ユーザ端末が、物体の緯度,経
度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出す
る検出部と、検出部にて検出された位置情報をサーバに
対して送信する送信部と、送信部が送信した位置情報に
ついて、サーバが送信した3次元空間における物体の緯
度,経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報のう
ち位置情報を含む特定空間範囲情報に対応する特定サー
ビス情報を受信する受信部と、受信部にて受信した特定
サービス情報を表示する表示部とをそなえて構成されて
いるので、人間感覚を基本にしたアナログ的な感覚によ
り検索が可能となる。
【0209】(15)ユーザ端末が、端末の緯度,経
度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出す
る検出部と、検出部にて検出された位置情報をサーバに
対して送信する送信部と、送信部が送信した位置情報に
ついて、サーバが送信した3次元空間における物体の緯
度,経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報のう
ち位置情報を含む特定空間範囲情報に対応する特定サー
ビス情報を受信する受信部と、受信部にて受信した特定
サービス情報を表示する表示部とをそなえて構成されて
いるので、人間感覚を基本にしたアナログ的な感覚によ
り検索が可能となる。
【0210】(16)検出部が、方位を測定しうる方位
センサと、グローバル・ポジショニング・システムを用
いた衛星情報を受信しうる衛星情報受信部とをそなえて
構成されてもよく、このようにすれば、ユーザの移動速
度が高速のときのみならず、ユーザが低速又は停止して
いるときにも、ユーザの移動方向を把握できる (17)検出部が、ユーザ端末の水平線からの傾斜角度
を測定しうる傾斜センサをそなえて構成されてもよく、
このようにすれば、例えばレストランは特別な装備を要
せずにサービスを実現できる。
【0211】(18)ユーザ端末の筺体に当てられた指
の本数を検出しユーザの使用している手を判別する使用
手判別部をそなえて構成されてもよく、このようにすれ
ば、サーバに対して送信すべき、ユーザ端末の向きに関
する情報量を低減させることができる。 (19)受信部にて受信された、特定サービス情報の提
供場所を音声ファイルにより道案内する音声案内部をそ
なえて構成されてもよく、このようにすれば、サーバか
らユーザ端末に対して送信するデータ量を低減すること
ができる。
【0212】(20)送信部が、ユーザ端末の水平線か
らの傾斜角度に基づき検出されたユーザの視線方向をサ
ーバに送信するように構成され、サーバが、視線方向に
基づいて所望の検索対象物を検索するように構成されて
もよく、このようにすれば、ユーザ端末の傾斜角度が自
動的に検出されるので、ユーザは音声案内サービスを円
滑に受けることができる。
【0213】(21)検索ステップが、位置情報とバブ
ルデータの空間範囲情報とに基づいて、バブルデータの
空間占有情報のイメージを示す複数の情報バブルの中か
ら第1の条件に基づいて第2情報バブルを抽出する抽出
ステップと、抽出ステップにて抽出された第2情報バブ
ルの中から第2の条件に基づく第3情報バブルを選択し
て第3情報バブルに対応するユニフォーム・リソース・
ロケータを抽出するアドレス抽出ステップと、アドレス
抽出ステップにて抽出されたユニフォーム・リソース・
ロケータに対応する特定サービス情報を選択して出力す
る選択ステップとをそなえて構成されてもよく、このよ
うにすれば、サービスに応じて条件を設定することがで
きる。
【0214】(22)前記検索ステップが、次の〜
のように、抽出・出力される。 複数の情報バブルの中から検索対象物に対して向けら
れたユーザ端末の方向を表す検索ベクトルと交差する交
差情報バブルを第2情報バブルとして、抽出するように
構成されてもよく、このようにすれば、ユーザの視界に
ある建物を簡単に検索でき、建物の大きさによらない検
索が可能となる。
【0215】抽出ステップが、複数の情報バブルの中
から、検索ベクトルの方向に位置するものを第2情報バ
ブルとして抽出するように構成され、選択ステップが、
第2情報バブルをすべて出力するように構成されてもよ
く、このようにすれば、建物のオーナーは、自分の建物
が他の建物よりも小さくても、バブル径を大きく設定す
ることによって他の建物よりも検索ヒットする率を高く
でき建物の大きさによらない検索が可能となる。
【0216】選択ステップが、第2情報バブルの中か
ら所定距離範囲にあるものを出力するように構成されて
もよく、このようにすれば、ユーザは、所望のサービス
情報を得るために、絞り込み検索できる。 抽出ステップが、地図データを用いることにより、物
体のうちユーザ端末が向けられた方向の最初に見える物
体を第2情報バブルとして抽出するように構成されても
よく、このようにすれば、より正確な配置を考慮してデ
ータ抽出が可能となり、ユーザは自分の視界にある建物
を検索することができる。
【0217】抽出ステップが、検索対象物の形状と配
置とを考慮して第2情報バブルを抽出するように構成さ
れてもよく、このようにすれば、実際の大きさなどが再
現されるので、ユーザが検索したい建物を正確に抽出す
ることができ、かつ、一番手前の建物の情報が確実に抽
出される。 (23)検索結果通知ステップの後、ユーザ端末が、検
索結果通知ステップにて通知された複数の特定サービス
情報のうちユーザが選択したサービス情報を、サーバに
対して送信する選択情報送信ステップと、ユーザ端末
が、選択情報送信ステップにて選択されたサービス情報
を表示する表示ステップとをそなえて構成されてもよ
く、このようにすれば、ユーザは、視界内にある建物な
どが有する有用な情報を直接、得ることができる。
【0218】(24)測定ステップが、検索対象物とし
ての情報掲示塔に対してユーザ端末が向けられるように
構成され、情報送信ステップが、ユーザにより入力され
る所望のメッセージを送信するように構成されてもよ
く、このようにすれば、例えば待ち合わせの他のユーザ
に対して、メッセージを残すことが可能である。 (25)検索結果通知ステップが、検索対象物につい
て、ユーザが、文字,画像,音声等の情報を入手しうる
ように構成されてもよく、このようにすれば、操作性が
向上する。
【0219】(26)情報提供サービス方法が、通信端
末が地図情報を取得する地図情報取得ステップと、通信
端末が地図情報取得ステップにて受信した地図情報から
所望のサービス提供場所を選択するサービス提供場所選
択ステップと、通信端末とネットワークを介して接続さ
れたサーバが、サービス提供場所選択ステップにて選択
された場所に対応づけてバブルデータを生成する生成ス
テップとをそなえて構成されているので、種々の通信端
末を用いて、登録でき、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用されるシステムの構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るサービスセンタの
ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るサービスセンタの
他のブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る携帯端末のブロッ
ク図である。
【図5】は本発明の第1実施形態に係る携帯端末の位置
情報測定の模式図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る建物配置を模式的
に示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るバブルデータの空
間占有情報のイメージを示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るバブルデータを説
明するための図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る他のバブルデータ
を説明するための図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係るコンテンツの一
例を示す図である。
【図11】(a)〜(h)はいずれも本発明の第1実施
形態に係る建物データの一例を示す図である。
【図12】本発明の第1実施形態に係るバブルデータを
用いたサービスの概念図である。
【図13】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態に係る情報表示の一例を示す図である。
【図14】本発明の第1実施形態に係る情報提供サービ
スシステムへの登録を説明するためのシーケンスを示す
図である。
【図15】本発明の第1実施形態に係る情報提供サービ
スシステムへのパソコンを用いた登録を説明するための
シーケンスを示す図である。
【図16】本発明の第1実施形態に係るバブルデータの
料金体系を説明するための図である。
【図17】本発明の第1実施形態に係るデータ送受信の
シーケンスを示す図である。
【図18】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態に係るサービス1の検索態様を説明するための図で
ある。
【図19】本発明の第1実施形態に係るサービス1にて
距離指定した検索態様を説明するための図である。
【図20】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態に係るサービス2の検索態様を説明するための図で
ある。
【図21】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態に係るサービス2の他の検索態様を説明するための
図である。
【図22】本発明の第1実施形態に係るサービス1を説
明するためのシーケンスを示す図である。
【図23】本発明の第1実施形態に係るサービス情報の
取得方法を説明するためのシーケンスを示す図である。
【図24】(a)〜(e)はそれぞれ本発明の第1実施
形態に係るサービス情報取得の模式的に示す図である。
【図25】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態の第1変形例に係るサービスを説明するための図で
ある。
【図26】(a)は本発明の第1実施形態の第1変形例
に係るバブルデータの一例を示す図であり、(b)は本
発明の第1実施形態の第1変形例に係る情報表示の一例
を示す図である。
【図27】本発明の第1実施形態の第2変形例に係るサ
ービスを説明するための図である。
【図28】本発明の第1実施形態の第2変形例に係るバ
ブルデータの空間占有情報のイメージを示す図である。
【図29】本発明の第1実施形態の第2変形例に係るサ
ービスの第2の例を説明するための図である。
【図30】本発明の第1実施形態の第3変形例に係るサ
ービスを説明するための図である。
【図31】本発明の第1実施形態の第3変形例に係るバ
ブルデータの空間占有情報のイメージを示す図である。
【図32】本発明の第1実施形態の第4変形例に係るサ
ービスを説明するための図である。
【図33】本発明の第1実施形態の第4変形例に係る携
帯端末のブロック図である。
【図34】本発明の第1実施形態の第5変形例に係るサ
ービスを説明するための図である。
【図35】本発明の第2実施形態に係るサービスの概念
図である。
【図36】本発明の第2実施形態に係る情報提供サービ
スシステムへの登録を説明するためのシーケンスを示す
図である。
【図37】本発明の第2実施形態に係る情報提供サービ
スを説明するためのシーケンスを示す図である。
【図38】本発明の第2実施形態に係る検索方法を説明
するためのシーケンスを示す図である。
【図39】本発明の第3実施形態に係る携帯端末のブロ
ック図である。
【図40】本発明の第3実施形態に係る携帯端末の正面
図である。
【図41】本発明の第3実施形態に係る使用手判別セン
サを説明するための図である。
【図42】(a),(b)はともに本発明の第3実施形
態に係る傾斜角度の検出方法を説明するための図であ
る。
【図43】本発明の第3実施形態に係る方位の検出方法
を説明するための図である。
【図44】(a)〜(c)はいずれも本発明の第3実施
形態に係る携帯端末の姿勢検出を説明するための図であ
る。
【図45】本発明の第3実施形態に係るサービス例のシ
ーケンスを示す図である。
【図46】本発明の第3実施形態に係る他の使用手判別
方法を説明するための図である。
【符号の説明】
9,9a システム 10 無線ネットワーク 10a 基地局 10b 情報掲示塔 11,31,41 携帯端末 11a,31c 傾斜センサ 11b 地磁気センサ 11c GPSモジュール 11d,11e アンテナ 11f 無線モジュール 11g 制御モジュール 11h 表示部 11i スピーカ 11j マイク 11k 距離測位センサ 12 インターネット 13a ゲートウェイサーバ 13b webサーバ 13c DNSサーバ 13d メールサーバ 13e 検索サーバ 15a,15b データベース 16 第1受信部 17 第1送信部 18 サーバ 18a ゲートウェイ部 18b web情報出力部 18c DNS部 18d メール送受信部 19 サービスセンタ 21,21a 検出部 22a 第2送信部 22b 第2受信部 23 音声案内部 31a,31b 使用手判別センサ 40 抽出部 41 提供部 50 物体 52 車両 53 人 54 絵画 55 URL生成部 56 メッセージ格納部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月20日(2001.9.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項10】 ユーザ端末に対して情報を提供するシ
ステムにおいて、 端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位
置情報を検出する検出部と、 該検出部にて検出された該位置情報をサーバに対して送
信する送信部と、 該送信部が送信した該位置情報について、該サーバが送
信した3次元空間における物体の緯度,経度,高度及び
バブル径からなる空間範囲情報のうち該位置情報を含む
特定空間範囲情報に対応する特定サービス情報を受信す
る受信部と、 該受信部にて受信した該特定サービス情報を表示する表
示部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ユーザ
端末。
【請求項17】 ユーザ端末に対して情報を提供するシ
ステムにおいて、 3次元空間における物体の緯度,経度,高度及びバブル
径からなる空間範囲情報と、該物体に関連する各種情報
又はその各種情報に関連するサービス情報保持アドレス
とが対応づけられたバブルデータを保持するサーバと、 該サーバとネットワークを介して接続され該バブルデー
タを用いて検索された該各種情報を表示するユーザ端末
とをそなえ、 該サーバが、 該空間範囲情報と、提供するサービス情報を検索するた
めの検索情報とを対応づけられたバブルデータを保持す
るデータベースと、 該ユーザ端末から送信された位置情報に基づいて、該デ
ータベースが保持する該空間範囲情報のうち該位置情報
を含む特定空間範囲情報に対応する特定検索情報を抽出
する抽出部と、 該抽出部にて抽出された該特定検索情報に対応する特定
サービス情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそな
え、 該ユーザ端末が、 該位置情報を検出する検出部と、 該検出部にて検出された該位置情報を該サーバに対して
送信する送信部と、 該送信部が送信した該位置情報について、該サーバが保
持する該特定サービス情報を受信する受信部と、 該受信部にて受信した該サービス情報を表示する表示部
とをそなえて構成されたことを特徴とする、情報提供サ
ービスシステム。
【請求項19】 ユーザ端末に対して情報を提供するシ
ステムにおいて、 該ユーザ端末が、該ユーザ端末の緯度,経度,高度,方
位及び傾斜角度からなる位置情報を測定する測定ステッ
プと、 該ユーザ端末が、該測定ステップにて測定された該位置
情報と検索条件とをサーバに送信する測定情報送信ステ
ップと、 該サーバが、該測定情報送信ステップにて送信された該
位置情報に基づいて、 3次元空間における物体の緯度,経度,高度及びバブル
径からなる空間範囲情報と、該物体に関連する各種情報
又はその各種情報に関連するサービス情報を得るための
アドレスとを対応づけられた複数のバブルデータの中か
ら、複数の特定サービス情報を検索して出力する検索ス
テップと、 該サーバが、該検索ステップにて検索された該複数の特
定サービス情報を、該ユーザ端末に対して通知する検索
結果通知ステップとをそなえて構成されたことを特徴と
する、情報提供サービス方法。
【請求項27】 ユーザ端末に対して情報を提供するシ
ステムにおいて、 該ユーザ端末が、端末の緯度,経度,高度,方位及び傾
斜角度を有する位置情報を測定する測定ステップと、 該ユーザ端末が、該測定ステップにて測定された該位置
情報を該サーバに送信する測定情報送信ステップと、 該サーバが、該情報送信ステップにて送信された該位置
情報と該検索対象物とに関する情報をデータベースに書
き込む登録ステップとをそなえて構成されたことを特徴
とする、情報提供サービス方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、前記のデータベースは、空間範囲情
報に基づくアドレスを電子メールアドレスとし、この電
子メールアドレスに対応して空間範囲情報を保持するよ
うに構成することもできる(請求項6)。前記データベ
ースは、バブルデータとして、公共輸送ターミナルに関
するサービス情報,輸送時刻に関する情報を保持するよ
うに構成されてもよく(請求項7)、輸送時刻に関する
情報を現在時刻に応じて更新するように構成されてもよ
く(請求項8)、また、移動する物体から送信される位
置情報に基づいてバブルデータのバブル径を逐次更新す
るように構成されてもよい(請求項9)。さらに、本発
明のユーザ端末は、端末の緯度,経度,高度,方位及び
傾斜角度を有する位置情報を検出する検出部と、検出部
にて検出された位置情報をサーバに対して送信する送信
部と、送信部が送信した位置情報について、サーバが送
信した3次元空間における物体の緯度,経度,高度及び
バブル径からなる空間範囲情報のうち位置情報を含む特
定空間範囲情報に対応する特定サービス情報を受信する
受信部と、受信部にて受信した特定サービス情報を表示
する表示部とをそなえて構成されたことを特徴としてい
る(請求項10)。加えて、本発明のユーザ端末は、物
体の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置
情報を検出する検出部と、検出部にて検出された位置情
報をサーバに対して送信する送信部と、送信部が送信し
た位置情報について、サーバが送信した3次元空間にお
ける物体の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間
範囲情報のうち位置情報を含む特定空間範囲情報に対応
する特定サービス情報を受信する受信部と、受信部にて
受信した特定サービス情報を表示する表示部とをそなえ
て構成されたことを特徴としている(請求項11)。そ
して、本発明のユーザ端末は、端末の緯度,経度,高
度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出する検出
部と、検出部にて検出された位置情報をサーバに対して
送信する送信部と、送信部が送信した位置情報につい
て、サーバが送信した3次元空間における物体の緯度,
経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報のうち位
置情報を含む特定空間範囲情報に対応する特定サービス
情報を受信する受信部と、受信部にて受信した特定サー
ビス情報を表示する表示部とをそなえて構成されたこと
を特徴としている(請求項12)。また、検出部は、方
位を測定しうる方位センサと、グローバル・ポジショニ
ング・システムを用いた衛星情報を受信しうる衛星情報
受信部とをそなえて構成されてもよく(請求項13)、
ユーザ端末の水平線からの傾斜角度を測定しうる傾斜セ
ンサをそなえて構成されてもよい(請求項14)。さら
に、ユーザ端末の筺体に当てられた指の本数を検出しユ
ーザの使用している手を判別する使用手判別部をそなえ
て構成することができる(請求項15)。加えて、受信
部にて受信された、特定サービス情報の提供場所を音声
ファイルにより道案内する音声案内部をそなえて構成す
ることもできる(請求項16)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】加えて、本発明の情報提供サービスシステ
ムは、3次元空間における物体の緯度,経度,高度及び
バブル径からなる空間範囲情報と、物体に関連する各種
情報又はその各種情報に関連するサービス情報保持アド
レスとが対応づけられたバブルデータを保持するサーバ
と、サーバとネットワークを介して接続されバブルデー
タを用いて検索された各種情報を表示するユーザ端末と
をそなえ、サーバが、空間範囲情報と、提供するサービ
ス情報を検索するための検索情報とを対応づけられたバ
ブルデータを保持するデータベースと、ユーザ端末から
送信された位置情報に基づいて、データベースが保持す
る空間範囲情報のうち位置情報を含む特定空間範囲情報
に対応する特定検索情報を抽出する抽出部と、抽出部に
て抽出された特定検索情報に対応する特定サービス情報
をユーザ端末に提供する提供部とをそなえ、ユーザ端末
が、位置情報を検出する検出部と、検出部にて検出され
た位置情報をサーバに対して送信する送信部と、送信部
が送信した位置情報について、サーバが保持する特定サ
ービス情報を受信する受信部と、受信部にて受信したサ
ービス情報を表示する表示部とをそなえて構成されたこ
とを特徴としている(請求項17)。この送信部は、ユ
ーザ端末の水平線からの傾斜角度に基づき検出されたユ
ーザの視線方向をサーバに送信するように構成され、サ
ーバが、視線方向に基づいて所望の検索対象物を検索す
るように構成されてもよい(請求項18)。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】そして、本発明の情報提供サービス方法
は、ユーザ端末が、ユーザ端末の緯度,経度,高度,方
位及び傾斜角度からなる位置情報を測定する測定ステッ
プと、ユーザ端末が、測定ステップにて測定された位置
情報と検索条件とをサーバに送信する測定情報送信ステ
ップと、サーバが、測定情報送信ステップにて送信され
た位置情報に基づいて、3次元空間における物体の緯
度,経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報と、
物体に関連する各種情報又はその各種情報に関連するサ
ービス情報を得るためのアドレスとを対応づけられた複
数のバブルデータの中から、複数の特定サービス情報を
検索して出力する検索ステップと、サーバが、検索ステ
ップにて検索された複数の特定サービス情報を、ユーザ
端末に対して通知する検索結果通知ステップとをそなえ
て構成されたことを特徴としている(請求項19)。
記検索ステップは、位置情報とバブルデータの空間範囲
情報とに基づいて、バブルデータの空間占有情報のイメ
ージを示す複数の情報バブルの中から第1の条件に基づ
いて第2情報バブルを抽出する抽出ステップと、抽出ス
テップにて抽出された第2情報バブルの中から第2の条
件に基づく第3情報バブルを選択して第3情報バブルに
対応するユニフォーム・リソース・ロケータを抽出する
アドレス抽出ステップと、アドレス抽出ステップにて抽
出されたユニフォーム・リソース・ロケータに対応する
特定サービス情報を選択して出力する選択ステップとを
そなえて構成されてもよい(請求項20)。また、この
抽出ステップは、複数の情報バブルの中から検索対象物
に対して向けられたユーザ端末の方向を表す検索ベクト
ルと交差する交差情報バブルを第2情報バブルとして、
抽出するように構成されてもよく、複数の情報バブルの
中から、検索ベクトルの方向に位置するものを第2情報
バブルとして抽出するように構成されてもよい(請求項
21)。この選択ステップは、第2情報バブルをすべて
出力するように構成されてもよく(請求項22)、第2
情報バブルの中から所定距離範囲にあるものを出力する
ように構成されてもよい(請求項23)。そして、前記
抽出ステップは、地図データを用いることにより、物体
のうちユーザ端末が向けられた方向の最初に見える物体
を第2情報バブルとして抽出するように構成されてもよ
く(請求項24)、検索対象物の形状と配置とを考慮し
て第2情報バブルを抽出するように構成されてもよい
(請求項25)。加えて、前記検索結果通知ステップの
後、ユーザ端末が、検索結果通知ステップにて通知され
た複数の特定サービス情報のうちユーザが選択したサー
ビス情報を、サーバに対して送信する選択情報送信ステ
ップと、ユーザ端末が、選択情報送信ステップにて選択
されたサービス情報を表示する表示ステップとをそなえ
て構成することもできる(請求項26)。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】さらに、本発明の情報提供サービス方法
は、ユーザ端末が、端末の緯度,経度,高度,方位及び
傾斜角度を有する位置情報を測定する測定ステップと、
ユーザ端末が、測定ステップにて測定された位置情報を
サーバに送信する測定情報送信ステップと、サーバが、
情報送信ステップにて送信された位置情報と検索対象物
とに関する情報をデータベースに書き込む登録ステップ
とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項
27)。この測定ステップは、検索対象物としての情報
掲示塔に対してユーザ端末が向けられるように構成さ
れ、情報送信ステップが、ユーザにより入力される所望
のメッセージを送信するように構成されてもよい(請求
項28)。また、検索結果通知ステップは、検索対象物
について、ユーザが、文字,画像,音声等の情報を入手
しうるように構成されてもよい(請求項29)。さら
に、本発明の情報提供サービス方法は、通信端末が地図
情報を取得する地図情報取得ステップと、通信端末が地
図情報取得ステップにて受信した地図情報から所望のサ
ービス提供場所を選択するサービス提供場所選択ステッ
プと、通信端末とネットワークを介して接続されたサー
バが、サービス提供場所選択ステップにて選択された場
所に対応づけてバブルデータを生成する生成ステップと
をそなえて構成されたことを特徴としている(請求項3
0)。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0198
【補正方法】変更
【補正内容】
【0198】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のサーバ
(請求項1〜),ユーザ端末(請求項10〜16)及
び情報提供サービスシステム(請求項17,18)並び
に情報提供サービス方法(請求項19〜30)によれ
ば、以下のような効果ないし効果が得られる。 (1)サーバが、3次元空間における空間範囲情報と、
提供するサービス情報を得るための検索情報とを対応づ
けられたバブルデータを保持するデータベースと、ユー
ザ端末から送信された位置情報に基づいて、データベー
スが保持する空間範囲情報のうち位置情報を含む特定空
間範囲情報に対応する特定検索情報を抽出する抽出部
と、抽出部にて抽出された特定検索情報に対応する特定
サービス情報をユーザ端末に提供する提供部とをそなえ
て構成されているので、ユーザはユーザが見える範囲内
の店舗に関する情報を簡単に得ることができ、また、ユ
ーザはユーザ端末を目の前にあるビルに向けそのビル内
の店舗が販売している商品情報などを得ることができる
(請求項1)。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0202
【補正方法】変更
【補正内容】
【0202】(6)データベースが、空間範囲情報に基
づくアドレスを電子メールアドレスとし、この電子メー
ルアドレスに対応して空間範囲情報を保持するように構
成することもでき、このようにすれば、ユーザは簡単に
かつ早く情報を得ることができる(請求項6)。 (7)ユーザ端末が、端末の緯度,経度,高度,方位及
び傾斜角度を有する位置情報を検出する検出部と、検出
部にて検出された位置情報をサーバに対して送信する送
信部と、送信部が送信した位置情報について、サーバが
送信した3次元空間における物体の緯度,経度,高度及
びバブル径からなる空間範囲情報のうち位置情報を含む
特定空間範囲情報に対応する特定サービス情報を受信す
る受信部と、受信部にて受信した特定サービス情報を表
示する表示部とをそなえて構成されているので、ユーザ
はユーザが見える範囲内の店舗に関する情報を簡単に得
ることができ、また、ユーザはユーザ端末を目の前にあ
るビルに向けそのビル内の店舗が販売している商品情報
などを得ることができる(請求項10)。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0203
【補正方法】変更
【補正内容】
【0203】(8)情報提供サービスシステムが、3次
元空間における物体の緯度,経度,高度及びバブル径か
らなる空間範囲情報と、物体に関連する各種情報又はそ
の各種情報に関連するサービス情報保持アドレスとが対
応づけられたバブルデータを保持するサーバと、サーバ
とネットワークを介して接続されバブルデータを用いて
検索された各種情報を表示するユーザ端末とをそなえて
構成されているので、ユーザの視界に入る建物につい
て、アナログ的な感覚によりユーザが関心のあるものを
簡単に検索でき、ユーザは、自分が指定した方向に位置
する造形物,自然物及び天体に関する情報や、その検索
対象物について、文字,画像及び音声などのデータを得
られる(請求項17)。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0204
【補正方法】変更
【補正内容】
【0204】(9)情報提供サービス方法が、ユーザ端
末が、ユーザ端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角
度からなる位置情報を測定する測定ステップと、ユーザ
端末が、測定ステップにて測定された位置情報と検索条
件とをサーバに送信する測定情報送信ステップと、サー
バが、測定情報送信ステップにて送信された位置情報に
基づいて、3次元空間における物体の緯度,経度,高度
及びバブル径からなる空間範囲情報と、物体に関連する
各種情報又はその各種情報に関連するサービス情報を得
るためのアドレスとを対応づけられた複数のバブルデー
タの中から、複数の特定サービス情報を検索して出力す
る検索ステップと、サーバが、検索ステップにて検索さ
れた複数の特定サービス情報を、ユーザ端末に対して通
知する検索結果通知ステップとをそなえて構成されてい
るので、ユーザは付加価値の高いサービスを受けられる
ほか、例えばシステム運用者は企業宣伝ができる(請求
19)。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0205
【補正方法】変更
【補正内容】
【0205】(10)情報提供サービス方法が、ユーザ
端末が、端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を
有する位置情報を測定する測定ステップと、ユーザ端末
が、測定ステップにて測定された位置情報をサーバに送
信する測定情報送信ステップと、サーバが、情報送信ス
テップにて送信された位置情報と検索対象物とに関する
情報をデータベースに書き込む登録ステップとをそなえ
て構成されているので、ユーザは自分が見える対象物に
関する情報を非常に簡単にかつ早く取り出すことができ
る(請求項27)。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0206
【補正方法】変更
【補正内容】
【0206】(11)データベースが、バブルデータと
して、公共輸送ターミナルに関するサービス情報,輸送
時刻に関する情報を保持するように構成されてもよく、
このようにすれば、ユーザは、正確な時刻を簡単に得る
ことができ、ユーザは、駅の中に入って、時刻表や案内
板を見ないで、外から有用な情報を得ることができる
(請求項7)
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0207
【補正方法】変更
【補正内容】
【0207】(12)データベースが、輸送時刻に関す
る情報を現在時刻に応じて更新するように構成されても
よく、このようにすれば、ユーザはより正確な輸送時刻
を得ることができ、サービスが向上する(請求項8)。 (13)データベースが、移動する物体から送信される
位置情報に基づいてバブルデータのバブル径を逐次更新
するように構成されてもよく、このようにすれば、ユー
ザはきめ細かい情報を得ることができる(請求項9)
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0208
【補正方法】変更
【補正内容】
【0208】(14)ユーザ端末が、物体の緯度,経
度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出す
る検出部と、検出部にて検出された位置情報をサーバに
対して送信する送信部と、送信部が送信した位置情報に
ついて、サーバが送信した3次元空間における物体の緯
度,経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報のう
ち位置情報を含む特定空間範囲情報に対応する特定サー
ビス情報を受信する受信部と、受信部にて受信した特定
サービス情報を表示する表示部とをそなえて構成されて
いるので、人間感覚を基本にしたアナログ的な感覚によ
り検索が可能となる(請求項11)
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0209
【補正方法】変更
【補正内容】
【0209】(15)ユーザ端末が、端末の緯度,経
度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出す
る検出部と、検出部にて検出された位置情報をサーバに
対して送信する送信部と、送信部が送信した位置情報に
ついて、サーバが送信した3次元空間における物体の緯
度,経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報のう
ち位置情報を含む特定空間範囲情報に対応する特定サー
ビス情報を受信する受信部と、受信部にて受信した特定
サービス情報を表示する表示部とをそなえて構成されて
いるので、人間感覚を基本にしたアナログ的な感覚によ
り検索が可能となる(請求項12)
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0210
【補正方法】変更
【補正内容】
【0210】(16)検出部が、方位を測定しうる方位
センサと、グローバル・ポジショニング・システムを用
いた衛星情報を受信しうる衛星情報受信部とをそなえて
構成されてもよく、このようにすれば、ユーザの移動速
度が高速のときのみならず、ユーザが低速又は停止して
いるときにも、ユーザの移動方向を把握できる(請求項
13)。 (17)検出部が、ユーザ端末の水平線からの傾斜角度
を測定しうる傾斜センサをそなえて構成されてもよく、
このようにすれば、例えばレストランは特別な装備を要
せずにサービスを実現できる(請求項14)
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0211
【補正方法】変更
【補正内容】
【0211】(18)ユーザ端末の筺体に当てられた指
の本数を検出しユーザの使用している手を判別する使用
手判別部をそなえて構成されてもよく、このようにすれ
ば、サーバに対して送信すべき、ユーザ端末の向きに関
する情報量を低減させることができる(請求項15)。 (19)受信部にて受信された、特定サービス情報の提
供場所を音声ファイルにより道案内する音声案内部をそ
なえて構成されてもよく、このようにすれば、サーバか
らユーザ端末に対して送信するデータ量を低減すること
ができる(請求項16)
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0212
【補正方法】変更
【補正内容】
【0212】(20)送信部が、ユーザ端末の水平線か
らの傾斜角度に基づき検出されたユーザの視線方向をサ
ーバに送信するように構成され、サーバが、視線方向に
基づいて所望の検索対象物を検索するように構成されて
もよく、このようにすれば、ユーザ端末の傾斜角度が自
動的に検出されるので、ユーザは音声案内サービスを円
滑に受けることができる(請求項18)
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0213
【補正方法】変更
【補正内容】
【0213】(21)検索ステップが、位置情報とバブ
ルデータの空間範囲情報とに基づいて、バブルデータの
空間占有情報のイメージを示す複数の情報バブルの中か
ら第1の条件に基づいて第2情報バブルを抽出する抽出
ステップと、抽出ステップにて抽出された第2情報バブ
ルの中から第2の条件に基づく第3情報バブルを選択し
て第3情報バブルに対応するユニフォーム・リソース・
ロケータを抽出するアドレス抽出ステップと、アドレス
抽出ステップにて抽出されたユニフォーム・リソース・
ロケータに対応する特定サービス情報を選択して出力す
る選択ステップとをそなえて構成されてもよく、このよ
うにすれば、サービスに応じて条件を設定することがで
きる(請求項20)
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0214
【補正方法】変更
【補正内容】
【0214】(22)前記検索ステップが、次の〜
のように、抽出・出力される。 複数の情報バブルの中から検索対象物に対して向けら
れたユーザ端末の方向を表す検索ベクトルと交差する交
差情報バブルを第2情報バブルとして、抽出するように
構成されてもよく、このようにすれば、ユーザの視界に
ある建物を簡単に検索でき、建物の大きさによらない検
索が可能となる(請求項21)
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0215
【補正方法】変更
【補正内容】
【0215】抽出ステップが、複数の情報バブルの中
から、検索ベクトルの方向に位置するものを第2情報バ
ブルとして抽出するように構成され、選択ステップが、
第2情報バブルをすべて出力するように構成されてもよ
く、このようにすれば、建物のオーナーは、自分の建物
が他の建物よりも小さくても、バブル径を大きく設定す
ることによって他の建物よりも検索ヒットする率を高く
でき建物の大きさによらない検索が可能となる(請求項
22)
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0216
【補正方法】変更
【補正内容】
【0216】選択ステップが、第2情報バブルの中か
ら所定距離範囲にあるものを出力するように構成されて
もよく、このようにすれば、ユーザは、所望のサービス
情報を得るために、絞り込み検索できる(請求項2
3)。 抽出ステップが、地図データを用いることにより、物
体のうちユーザ端末が向けられた方向の最初に見える物
体を第2情報バブルとして抽出するように構成されても
よく、このようにすれば、より正確な配置を考慮してデ
ータ抽出が可能となり、ユーザは自分の視界にある建物
を検索することができる(請求項24)
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0217
【補正方法】変更
【補正内容】
【0217】抽出ステップが、検索対象物の形状と配
置とを考慮して第2情報バブルを抽出するように構成さ
れてもよく、このようにすれば、実際の大きさなどが再
現されるので、ユーザが検索したい建物を正確に抽出す
ることができ、かつ、一番手前の建物の情報が確実に抽
出される(請求項25)。 (23)検索結果通知ステップの後、ユーザ端末が、検
索結果通知ステップにて通知された複数の特定サービス
情報のうちユーザが選択したサービス情報を、サーバに
対して送信する選択情報送信ステップと、ユーザ端末
が、選択情報送信ステップにて選択されたサービス情報
を表示する表示ステップとをそなえて構成されてもよ
く、このようにすれば、ユーザは、視界内にある建物な
どが有する有用な情報を直接、得ることができる(請求
項26)
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0218
【補正方法】変更
【補正内容】
【0218】(24)測定ステップが、検索対象物とし
ての情報掲示塔に対してユーザ端末が向けられるように
構成され、情報送信ステップが、ユーザにより入力され
る所望のメッセージを送信するように構成されてもよ
く、このようにすれば、例えば待ち合わせの他のユーザ
に対して、メッセージを残すことが可能である(請求項
28)。 (25)検索結果通知ステップが、検索対象物につい
て、ユーザが、文字,画像,音声等の情報を入手しうる
ように構成されてもよく、このようにすれば、操作性が
向上する(請求項29)
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0219
【補正方法】変更
【補正内容】
【0219】(26)情報提供サービス方法が、通信端
末が地図情報を取得する地図情報取得ステップと、通信
端末が地図情報取得ステップにて受信した地図情報から
所望のサービス提供場所を選択するサービス提供場所選
択ステップと、通信端末とネットワークを介して接続さ
れたサーバが、サービス提供場所選択ステップにて選択
された場所に対応づけてバブルデータを生成する生成ス
テップとをそなえて構成されているので、種々の通信端
末を用いて、登録でき、利便性が向上する(請求項3
0)。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年1月15日(2002.1.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 サーバシステム及び情報提供サービス
システム並びに情報提供サービス方法
【特許請求の範囲】
【請求項】 ユーザ端末に対して情報を提供するサー
システムにおいて、 3次元空間に対応する緯度,経度,高度及びバブル径か
らなる複数の3次元空間範囲情報と、複数の各種情報又
はその各種情報に関連するサービス情報を得るための
数のアドレスとの各々を対応づけられた複数のバブルデ
ータを保持するデータベースと、 該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末の緯度,経
度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づい
て、該データベースが保持する該複数の3次元空間範囲
情報のうち該位置情報を含む少なくとも一つの3次元
間範囲情報に対応する少なくとも一つのアドレスを抽出
する抽出部と、 該抽出部にて抽出された該アドレスに対応する各種情報
又は特定サービス情報を該ユーザ端末に提供する提供部
とをそなえて構成されたことを特徴とする、サーバシス
テム
【請求項】 ユーザ端末に対して情報を提供するサー
システムにおいて、 3次元空間に対応する緯度,経度,高度及びバブル径か
らなる複数の3次元空間範囲情報と、サービス情報を得
るための複数のユニフォーム・リソース・ロケータと
各々を対応づけられた複数のバブルデータを保持するデ
ータベースと、 該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末の緯度,経
度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づい
て、該データベースが保持する該複数の3次元空間範囲
情報のうち該位置情報を含む少なくとも一つの3次元空
間範囲情報に対応する少なくとも一つのユニフォーム・
リソース・ロケータを抽出する抽出部と、 該抽出部にて抽出された該ユニフォーム・リソース・ロ
ケータに対応する特定サービス情報を該ユーザ端末に提
供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴とす
る、サーバシステム
【請求項】 ユーザ情報を保持するウェブ情報出力部
を設け、 該ウェブ情報出力部に保持された該ユーザ情報を保持す
るアドレスを生成するアドレス生成部をそなえて構成さ
れたことを特徴とする、請求項記載のサーバシステ
【請求項】 ユーザ端末に対して情報を提供するサー
システムにおいて、 3次元空間に対応する目標空間の緯度,経度,高度及び
バブル径からなる複数の3次元空間範囲情報と、該3次
元空間範囲情報と複数のメッセージ情報対応の複数の
持アドレスとの各々を対応づけられた複数のバブルデー
タを保持するデータベースと、 該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末の位置情報に
基づいて、少なくとも一つの該3次元空間範囲情報を特
定し、該3次元空間範囲情報に対応する該メッセージ情
報を抽出する抽出部と、 該抽出部にて抽出された該メッセージ情報を該ユーザ端
末に提供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴
とする、サーバシステム
【請求項ユーザ端末に対して情報を提供するサー
バシステムにおいて、 3次元空間に対応する目標空間の緯度,経度,高度及び
バブル径からなる複数の3次元空間範囲情報と、該3次
元空間範囲情報と複数のメッセージ情報対応の複数の電
子メールアドレスとの各々を対応づけられた複数のバブ
ルデータを保持するデータベースと、 該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末の位置情報に
基づいて、少なくとも一つの該3次元空間範囲情報を特
定し、該3次元空間範囲情報に対応する該メッセージ情
報を抽出する抽出部と、 該抽出部にて抽出された該メッセージ情報を該ユーザ端
末に提供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴
とする、サーバシステム。
【請求項】 該データベースが、 該バブルデータとして、公共輸送ターミナルに関するサ
ービス情報,輸送時刻に関する情報を保持するように構
成されたことを特徴とする、請求項1〜請求項のいず
れか一項記載のサーバシステム
【請求項10】 該データベースが、 該輸送時刻に関する情報を現在時刻に応じて更新するよ
うに構成されたことを特徴とする、請求項記載のサー
システム
【請求項11】 該データベースが、 移動する物体から送信される該位置情報に基づいて該バ
ブルデータの3次元空間範囲情報を逐次更新するように
構成されたことを特徴とする、請求項1〜請求項のい
ずれか一項記載のサーバシステム
【請求項12】 ユーザ端末に対してサーバから情報を
提供する情報提供サービスシステムにおいて サーバが、3次元空間に対応する緯度,経度,高度及びバブル径か
らなる複数の3次元 空間範囲情報と、サービス情報を検
索するための複数の検索情報との各々を対応づけられた
複数のバブルデータを保持するデータベースと、 該ユーザ端末から送信された位置情報に基づいて、該デ
ータベースが保持する複数の3次元空間範囲情報のうち
該位置情報を含む少なくとも一つの3次元空間範囲情報
に対応する少なくとも一つの検索情報を抽出する抽出部
と、 該抽出部にて抽出された該検索情報に対応するサービス
情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそなえ、 該ユーザ端末が、 該位置情報を検出する検出部と、 該検出部にて検出された該位置情報を該サーバに対して
送信する送信部と、 該サーバから提供されるサービス情報を受信する受信部
と、 該受信部にて受信した該サービス情報を表示する表示部
とをそなえて構成されたことを特徴とする、情報提供サ
ービスシステム。
【請求項13】 該送信部が、該ユーザ端末の水平線か
らの傾斜角度に基づき検出された該ユーザの視線方向を
該サーバに送信するように構成され、 該サーバが、該視線方向に基づいて所望のサービス情報
を抽出するように構成されたことを特徴とする、請求項
12記載の情報提供サービスシステム。
【請求項14】 ユーザ端末に対して情報を提供するシ
ステムにおいて、ユーザ端末から送信された緯度,経度,高度,方位及び
傾斜角度を含む 位置情報を受信する受信ステップと、 該受信ステップにて受信された該位置情報 に基づいて、
3次元空間における緯度,経度,高度及びバブル径から
なる複数の3次元空間範囲情報と、各種情報又はその各
種情報に関連するサービス情報を得るための複数のアド
レスとの各々を対応づけられた複数のバブルデータの中
から、少なくとも一つの各種情報又はサービス情報を検
索して出力する検索ステップと、 検索ステップにて検索された該各種情報又はサービス
情報を、該ユーザ端末に対して通知する検索結果通知ス
テップとをそなえて構成されたことを特徴とする、情報
提供サービス方法。
【請求項15】 該検索ステップが、 該位置情報と該バブルデータの該3次元空間範囲情報と
に基づいて、該バブルデータ内の複数の3次元空間範囲
情報の中から第1の条件に基づいて少なくとも一つの3
次元空間範囲情報を抽出する抽出ステップをそなえて構
成されたことを特徴とする、請求項14記載の情報提供
サービス方法。
【請求項16】 該抽出ステップが、 該複数の3次元空間範囲情報の中から該ユーザ端末
ら送信された位置情報に基づく検索ベクトルと交差する
少なくとも一つの3次元空間範囲情報を抽出するように
構成されたことを特徴とする、請求項15記載の情報提
供サービス方法。
【請求項17】 該抽出ステップが、前記検索ベクトルと交差する複数の3次元空間範囲情報
のうち、 所定距離範囲にあるものを抽出するように構成
されたことを特徴とする、請求項16記載の情報提供サ
ービス方法。
【請求項18】 該抽出ステップが、前記検索ベクトルと最初に交差する3次元空間範囲情報
抽出するように構成されたことを特徴とする、請求項
16記載の情報提供サービス方法。
【請求項19】 ユーザ端末に対して情報を提供するシ
ステムにおいて、 該ユーザ端末から送信された緯度,経度,高度,方位及
び傾斜角度を有する位置情報及び該位置情報に関連づけ
て登録するための提供情報受信する受信ステップと、 該受信ステップにて受信した該位置情報と該提供情報
索対象物とを対応づけてデータベースに書き込む登録ス
テップとをそなえて構成されたことを特徴とする、情報
提供サービス方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば携帯端末を
用いた位置情報サービスに用いて好適な、サーバシステ
及び情報提供サービスシステム並びに情報提供サービ
ス方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子データを保存するに当たっ
ては、ユーザ(企業,個人)は、キーボード,マウスな
どの処理装置を用いている。ユーザは、自分の意図を表
すために、別のハードウェアに変換し、そして、処理装
置に指示し、処理する内容に合わせて、データを検索し
たり保存している。
【0003】また、近年、携帯端末の普及により、モバ
イル環境が整備され、人間の位置を測定できる小型のG
PS(Global Positioning System)モジュールが普及
し、多様なサービスが提供されている。その一部は、ユ
ーザが位置する場所を測定して知らせる道案内サービス
として利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ユーザ
は、データの検索・保存のときに、ユーザ自身の意図を
一旦、別形式のデータに変換しなければならず、この方
法によると、データはデジタル的に処理されなければな
らない。従って、ユーザは、自分の視界に入るものを棚
にしまうといった直接的な処理ができない。すなわち、
ユーザが、「北方向に進め」,「相対的に右/左」,
「やや右/前方/後方」といった、いわば、アナログ的
な感覚により検索できないので、人間感覚になじみやす
いとはいえず、利用しにくい。
【0005】このため、ユーザはデータ検索・保存の際
に、アナログ的な感覚により操作するほうが便利である
にもかかわらず、デジタル的な処理をしなければなら
ず、かつ、そのデジタル的な処理は、特別な知識と経験
とが必要であるという課題がある。また、携帯端末のサ
ービスは、主に、音声サービス用のものであって、ディ
スプレイが小さいため、ユーザが自分のいる位置の表示
には適していない。
【0006】さらに、音声による道案内(ナビゲート)
サービスにおいては、ユーザは携帯端末に内蔵されたり
又は外付けされたGPSモジュールを用いて、位置を把
握できる。このため、ナビゲートサービスにおいては、
システム側が、絶対的な表現として「北方向に進んで下
さい」と道案内することは可能である。その一方、ユー
ザが向いている方向までは把握できず、従って、システ
ム側が、ユーザの立場を考慮した相対的な表現として、
「直進してください」と道案内することはできない。そ
のため、このサービスは、東西南北が把握できない場合
は、ナビゲートしにくいという課題がある。
【0007】また、車両のように移動速度が高速の場合
は、GPS衛星と携帯端末との間にて発生するドップラ
ー効果により、ユーザの移動方向を把握することが可能
である。ところが、移動速度が歩行のように低速であっ
たり、ユーザが停止しているときは、ユーザ又は車両の
移動方向を把握できないという課題がある。一方、ユー
ザの動きを把握するために、システム運用者が高額な設
備を投資することは、実際的には、きわめて困難である
という課題がある。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、携帯電話を用いた情報サービスの提供に当た
り、ユーザの端末位置から所定距離範囲にあるビルに関
する情報や、視界内において特定のビル内にある店舗の
サービス情報などを取得でき、また、ユーザの移動方向
を的確に把握できるようにした、サーバシステム及び情
報提供サービスシステム並びに情報提供サービス方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のサー
システムは、3次元空間に対応する複数の3次元空間
範囲情報と、サービス情報を得るための複数の検索情報
の各々を対応づけられた複数のバブルデータを保持す
るデータベースと、ユーザ端末から送信された位置情報
に基づいて、データベースが保持する複数の3次元空間
範囲情報のうち位置情報を含む少なくとも一つの3次元
空間範囲情報に対応する少なくとも一つの検索情報を抽
出する抽出部と、抽出部にて抽出された索情報に対応
るサービス情報をユーザ端末に提供する提供部とをそ
なえて構成されたことを特徴としている(請求項1)。
また、本発明のサーバシステムは、3次元空間に対応す
る複数の3次元空間範囲情報と、サービス情報を得るた
めの複数の検索情報との各々を対応づけられた複数のバ
ブルデータを保持するデータベースと、ユーザ端末から
送信された位置情報により求まる検索ベクトルに基づい
て、データベースが保持する複数の3次元空間範囲情報
のうち少なくとも一つの3次元空間範囲情報に対応する
少なくとも一つの検索情報を抽出する抽出部と、抽出部
にて抽出された検索情報に対応するサービス情報をユー
ザ端末に提供する提供部とをそなえて構成されたことを
特徴としている(請求項2)。さらに、本発明のサーバ
システムは、3次元空間に対応する任意の大きさに設定
可能な複数の3次元空間範囲情報と、サービス情報を得
るための複数の検索情報との各々を対応づけられた複数
のバブルデータを保持するデータベースと、ユーザ端末
から送信された位置情報に基づいて、データベースが保
持する複数の3次元空間範囲情報のうち位置情報を含む
少なくとも一つの3次元空間範囲情報に対応する少なく
とも一つの検索情報を抽出する抽出部と、抽出部にて抽
出された検索情報に対応するサービス情報をユーザ端末
に提供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴と
している(請求項3)。
【0010】また、本発明のサーバシステムは、3次元
空間に対応する緯度,経度,高度及びバブル径からなる
複数の3次元空間範囲情報と、複数の各種情報又はその
各種情報に関連するサービス情報を得るための複数の
ドレスとの各々を対応づけられた複数のバブルデータを
保持するデータベースと、ユーザ端末から送信されたユ
ーザ端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有す
る位置情報に基づいて、データベースが保持する複数の
3次元空間範囲情報のうち位置情報を含む少なくとも一
つの3次元空間範囲情報に対応する少なくとも一つの
ドレスを抽出する抽出部と、抽出部にて抽出されたア
レスに対応する各種情報又は特定サービス情報をユーザ
端末に提供する提供部とをそなえて構成されたことを特
徴としている(請求項)。
【0011】さらに、本発明のサーバシステムは、3次
元空間に対応する緯度,経度,高度及びバブル径からな
複数の3次元空間範囲情報と、サービス情報を得るた
めの複数のユニフォーム・リソース・ロケータとの各々
を対応づけられた複数のバブルデータを保持するデータ
ベースと、ユーザ端末から送信されたユーザ端末の緯
度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に
基づいて、データベースが保持する複数の3次元空間範
囲情報のうち位置情報を含む少なくとも一つの3次元空
間範囲情報に対応する少なくとも一つのユニフォーム・
リソース・ロケータを抽出する抽出部と、抽出部にて抽
出されたユニフォーム・リソース・ロケータに対応する
特定サービス情報をユーザ端末に提供する提供部とをそ
なえて構成されたことを特徴としている(請求項)。
【0012】このとき、ユーザ情報を保持するウェブ情
報出力部を設け、ウェブ情報出力部に保持されたユーザ
情報を保持するアドレスを生成するアドレス生成部をそ
なえて構成することもできる(請求項)。そして、本
発明のサーバシステムは、3次元空間に対応する目標
間の緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の3次
空間範囲情報と、3次元空間範囲情報と複数のメッセ
ージ情報対応の複数の保持アドレスとの各々を対応づけ
られた複数のバブルデータを保持するデータベースと、
ユーザ端末から送信されたユーザ端末の位置情報に基づ
いて、少なくとも一つの3次元空間範囲情報を特定し、
3次元空間範囲情報に対応するメッセージ情報を抽出す
る抽出部と、抽出部にて抽出されたメッセージ情報をユ
ーザ端末に提供する提供部とをそなえて構成されたこと
を特徴としている(請求項)。
【0013】また、本発明のサーバシステムは、3次元
空間に対応する目標空間の緯度,経度,高度及びバブル
径からなる複数の3次元空間範囲情報と、3次元空間範
囲情報と複数のメッセージ情報対応の複数の電子メール
アドレスとの各々を対応づけられた複数のバブルデータ
を保持するデータベースと、ユーザ端末から送信された
ユーザ端末の位置情報に基づいて、少なくとも一つの3
次元空間範囲情報を特定し、3次元空間範囲情報に対応
するメッセージ情報を抽出する抽出部と、抽出部にて抽
出されたメッセージ情報をユーザ端末に提供する提供部
とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項
8)。前記データベースは、バブルデータとして、公共
輸送ターミナルに関するサービス情報,輸送時刻に関す
る情報を保持するように構成されてもよく(請求項
)、輸送時刻に関する情報を現在時刻に応じて更新す
るように構成されてもよく(請求項10)、また、移動
する物体から送信される位置情報に基づいてバブルデー
タの3次元空間範囲情報を逐次更新するように構成され
てもよい(請求項11
【0014】えて、本発明の情報提供サービスシステ
ムは、3次元空間に対応する緯度,経度,高度及びバブ
ル径からなる複数の3次元空間範囲情報と、サービス情
報を検索するための複数の検索情報との各々を対応づけ
られた複数のバブルデータを保持するデータベースと、
ユーザ端末から送信された位置情報に基づいて、データ
ベースが保持する複数の3次元空間範囲情報のうち位置
情報を含む少なくとも一つの3次元空間範囲情報に対応
する少なくとも一つの検索情報を抽出する抽出部と、抽
出部にて抽出された検索情報に対応するサービス情報を
ユーザ端末に提供する提供部とをそなえ、ユーザ端末
が、位置情報を検出する検出部と、検出部にて検出され
た位置情報をサーバに対して送信する送信部と、サーバ
から提供されるサービス情報を受信する受信部と、受信
部にて受信したサービス情報を表示する表示部とをそな
えて構成されたことを特徴としている(請求項12)。
この送信部は、ユーザ端末の水平線からの傾斜角度に基
づき検出されたユーザの視線方向をサーバに送信するよ
うに構成され、サーバが、視線方向に基づいて所望の
ービス情報を抽出するように構成されてもよい(請求項
13)。
【0015】そして、本発明の情報提供サービス方法
は、ユーザ端末に対して情報を提供するシステムにおい
て、ユーザ端末から送信された緯度,経度,高度,方位
及び傾斜角度を含む位置情報を受信する受信ステップ
と、受信ステップにて受信された位置情報に基づいて、
3次元空間における緯度,経度,高度及びバブル径から
なる複数の3次元空間範囲情報と、各種情報又はその各
種情報に関連するサービス情報を得るための複数のアド
レスとの各々を対応づけられた複数のバブルデータの中
から、少なくとも一つの各種情報又はサービス情報を検
索して出力する検索ステップと、検索ステップにて検索
された各種情報又はサービス情報を、ユーザ端末に対し
て通知する検索結果通知ステップとをそなえて構成され
たことを特徴としている(請求項14)。前記検索ステ
ップは、位置情報とバブルデータの3次元空間範囲情報
とに基づいて、バブルデータ内の複数の3次元空間範囲
情報の中から第1の条件に基づいて少なくとも一つの3
次元空間範囲情報を抽出する抽出ステップをそなえて構
成されてもよい(請求項15)。また、この抽出ステッ
プは、複数の3次元空間範囲情報の中からユーザ端末
から送信された位置情報に基づく検索ベクトルと交差す
少なくとも一つの3次元空間範囲情報を抽出するよう
に構成されてもよい(請求項16。こ抽出ステップ
は、前記検索ベクトルと交差する複数の3次元空間範囲
情報のうち、所定距離範囲にあるものを抽出するように
構成されてもよい(請求項17)。そして、前記抽出ス
テップは、前記検索ベクトルと最初に交差する3次元空
間範囲情報を抽出するように構成されてもよい(請求項
18
【0016】らに、本発明の情報提供サービス方法
は、ユーザ端末から送信された緯度,経度,高度,方位
及び傾斜角度を有する位置情報及び位置情報に関連づけ
て登録するための提供情報受信する受信ステップと、
受信ステップにて受信した位置情報と提供情報検索対象
物とを対応づけてデータベースに書き込む登録ステップ
とをそなえて構成されたことを特徴としている(請求項
19)。そして、本発明のサーバシステムは、ユーザ端
末に対して情報を提供するサーバシステムにおいて、3
次元空間に対応する複数の3次元空間範囲情報と、サー
ビス情報を得るための複数の検索情報との各々を対応づ
けられた複数のバブルデータを保持するデータベース
と、ユーザ端末から送信された位置情報及び位置情報に
関連づけて登録するための提供情報を前記データベース
に登録する登録手段とをそなえて構成されたことを特徴
としている(請求項20)。さらに、本発明のサーバ
ステムは、3次元空間に対応する緯度,経度,高度及び
バブル径からなる複数の3次元空間範囲情報と、各3次
元空間範囲情報に関連づけて登録される提供情報との各
々を対応づけられた複数のバブルデータを保持するデー
タベースと、ユーザ端末から送信されたユーザ端末の位
置情報と、位置情報に関連づけて登録される提供情報を
前記データベースにバブルデータとして登録する登録手
段と、ユーザ端末から送信されたユーザ端末の緯度,経
度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づい
て、データベースが保持する複数の3次元空間範囲情報
のうち位置情報を含む少なくとも一つの3次元空間範囲
情報に対応する少なくとも一つの各提供情報を抽出する
抽出部と、抽出部にて抽出された提供情報をユーザ端末
に提供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴と
している(請求項21)。前記登録手段にてバブルデー
タとして提供情報を登録する際に、提供情報に対応する
バブル径を予め決められた所定のバブル径として設定す
ることもでき(請求項21)、前記登録手段にてバブル
データとして提供情報を登録する際に、提供情報に対応
するバブル径として、ユーザが選択した任意のバブル径
を設定することもできる(請求項23)。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)本発明の第1実施形態の説明 図1は本発明を適用されるシステムの構成図である。こ
の図1に示す情報提供サービスシステム(以下、システ
ムと略称することがある)9は、ユーザ端末に対して情
報を提供するシステムであって、サービスセンタ19
と、複数の携帯端末11とをそなえるほか、無線基地局
(電波塔)10a,無線ネットワーク10,ゲートウェ
イサーバ13a,インターネット12,webサーバ1
3b,DNS(Domain Name System)サーバ13cなど
が接続されている。
【0018】このシステム9は、電話サービスなどに加
えて、次の,の2種類のサービスを提供する。 携帯端末11が向けられた方向の所定距離範囲にある
複数の建物の情報を携帯端末11に表示させるサービス
(以下、サービス1と称することがある)。例えば、ユ
ーザは、携帯端末11を所望の方向に向け、その端末位
置から100メートル(100m)の範囲にあるビルに
関する情報を得ることができる。
【0019】携帯端末11が指定した特定の建物に関
する情報を携帯端末11に表示させるサービス(以下、
サービス2と称することがある)。例えば、ユーザは、
携帯端末11を例えば目の前にあるビルに向け、そのビ
ル内の店舗が販売している商品情報などを得ることがで
きる。また、サービス1によると、ユーザはユーザから
100m以内にあるビルに関する情報を得ることができ
る。サービス2によると、ユーザはユーザの視線方向の
最初に見えるビルについての情報を得られるが、その背
後にあるビルについての情報を得ることはできない。
【0020】図1において、無線ネットワーク10は事
業者が運用している移動体通信システムのものである。
サービスセンタ19は、3次元空間における物体(例え
ば建物,建物の各フロア,看板など現実に存在する物又
は空間を移動する物)又は所望空間の緯度,経度,高度
及び後述するバブル径からなる空間占有情報(3次元
間範囲情報又は3次元空間領域情報)と、その物体に関
連する各種情報又はその各種情報に関連するURL(Un
iform Resource Locator,ユニフォーム・リソース・ロ
ケータ)とが対応づけられたバブルデータを保持するサ
ーバを含むものである。さらには、このサーバは、所望
空間の空間占有情報と、その所望空間に関連づけたい各
種情報又はその各種情報に関連するURLとが対応づけ
られたバブルデータをも含むことができる。バブルと
は、上記空間占有情報が3次元空間における特定の空間
であり、それが、3次元空間に浮かんだ泡のごときもの
であり、これを用いて現実の建物を再現している。一般
に、バブルは、球形を連想するが、ここでは、特に球形
に限定するものではない。
【0021】また、携帯端末(ユーザ端末)11は、サ
ービスセンタ19とインターネット12を介して接続さ
れそのバブルデータを用いて検索された各種情報を表示
するものであって、例えば携帯電話である。また、携帯
端末11は、無線ネットワーク10の加入者端末であっ
て、サービスセンタ19に自由にアクセスできるように
なっている。
【0022】そして、無線基地局10aは携帯端末11
と無線ネットワーク10とに接続されて無線信号を送受
信するものであり、ゲートウェイサーバ13aは所望の
URLを有するサーバが出力した信号のみを通過させる
ものであり、また、インターネット12はハイパーテキ
スト転送プロトコル(Hyper Text Transfer Protocol;
http)を用いた多数のサーバが接続されたものであ
る。そして、webサーバ13bは個人,企業などのコ
ンテンツを保持するものであり、そのコンテンツの一例
は図10に示すようになる。さらに、DNSサーバ13
cはホスト名に対応するIP(internet protocol)ア
ドレスを出力するものである。
【0023】なお、図1に示すシステム9は、後述する
第1実施形態の各変形例、第2実施形態、第3実施形態
及び第3実施形態の変形例においても同様の構成であ
る。図2は本発明の第1実施形態に係るサービスセンタ
19のブロック図である。第1実施形態においては、下
記の各部を有する1つのサーバ(サーバシステム)が、
サービスセンタ19を構成する例を説明する。この図2
に示すサービスセンタ19は、データベース15,第1
受信部16,第1送信部17,抽出部40,提供部4
1,web情報出力部18b,ゲートウェイ部(GW:G
ate Way)18a,DNS(Domain Name Server)部1
8c,メール送受信部18dをそなえて構成されてい
る。
【0024】ここで、データベース(空間占有情報/U
RLデータベース)15は、3次元空間における物体の
緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間占有情報
と、物体に関連する各種情報又はその各種情報に関連す
るサービス情報を得るためのURLとを対応づけられた
バブルデータを保持するものである。また、データベー
ス15は、空間占有情報を処理するために、3次元地理
データを有している。なお、データベース15は、必ず
しもサービスセンタ19に設けられる必要はなく、イン
ターネット12に接続された別の場所のサーバに保持さ
れるようにしてもよい。また、このデータベース機能
は、図示を省略するが、ハードディスク,ROM(Read
Only Memory),RAM(Random Access Memory)など
により実現される。
【0025】また、物体に関連する各種情報とは、建物
に関連する施設情報であり、例えば、ビル,東京タワー
及びそれらのビルなどにある店舗情報などや、公共輸送
機関の駅情報などをいう。そして、各種情報に関連する
サービス情報とは、その施設情報のサービス情報であ
り、例えば、企業ビルの自社製品情報,東京タワーの開
館情報及びビル内のレストランや飲食店のメニューなど
や、駅の時刻表情報をいう。ここで、URLがサービス
情報を得るためのアドレスとして機能している。以下の
説明においては、特に断らない限り、これらについて同
様の意味で使用する。データベース15の構築の容易性
を考慮すると、空間占有情報と各種情報とを直接対応づ
けるのではなく、空間占有情報とURLとを対応づけて
データベース15を構築する方がより効率的である。
【0026】図8は本発明の第1実施形態に係るデータ
ベース15のデータを説明するための図である。この図
8に示す空間占有情報は、建物のオーナーや企業,レス
トランなどが、予め登録した建物などの物体についての
情報であって、このバブルデータは、緯度/経度/高度
/バブル径を、それぞれ、A/X/0/3で表されてい
る。また、各URLにより、提供するサービス情報が書
き込まれたコンテンツが簡易に検索できるようになって
いる。換言すれば、物体に関連するサービス情報を表示
したwebサイトが、URLに関連づけて保持されてい
るのである。すなわち、データベース15は、3次元空
間に対応する複数の空間占有情報(3次元空間範囲情
報)と、サービス情報を得るための複数のURL(検索
情報)との各々を対応づけられた例えば17個のバブル
データを保持している。従って、データベース15は、
3次元空間に対応する目標空間の緯度,経度,高度及び
バブル径からなる複数の空間占有情報と、これらの空間
占有情報と複数のメッセージ対応の複数の保持アドレス
との各々を対応づけられた例えば17個のバブルデータ
を保持していることになる。
【0027】ここで、サービスセンタ19は、上記サー
ビス1を提供するに当たり、携帯端末11から送信され
た位置情報と検索距離範囲とを受信すると、その位置情
報を用いてユーザが指定する建物に対応するバブルデー
タを検索して、携帯端末11の位置から例えば北方向の
100mにある複数のビルを検索し、それら複数のビル
のそれぞれに対応する複数のURLを取得し、その複数
のURLに保持されたコンテンツをそれぞれ携帯端末1
1に対して送信する。
【0028】これにより、サービスセンタ19は、ユー
ザから100m以内にあるビルについてのサービス情報
を提供することができる。更に詳述すると、サービスセ
ンタ19はその位置情報に基づいて、バブルデータを、
検索ベクトルVを用いて検索するようになっている。こ
の検索ベクトルVとは、携帯端末11が送信する位置情
報に基づいて、端末位置から建物,ビル,店舗,寺院な
どの検索対象物に向かうベクトルである。また、検索ベ
クトルVは、サービスセンタ19によって携帯端末11
から送信される位置情報に基づいて生成され、サービス
センタ19は、検索対象物方向の検索ベクトルVと交差
する複数の情報バブル(バブルデータの空間占有情報の
イメージ)を検索結果として出力するのである。なお、
サービスセンタ19は、複数の情報バブルのうち、所定
距離範囲内にあるビルの内部にある店舗のサービス情報
を選択して携帯端末11に対して送信するようにもでき
る。
【0029】また、サービスセンタ19は、上記サービ
ス2を提供するに当たり、携帯端末11から送信された
位置情報を受信すると、端末の位置と方向とから上記同
様検索ベクトルVを生成し、該検索ベクトルVと最初に
交差する情報バブルを検索し、ユーザが指定した、例え
ばレストランが提供するランチメニューなどのコンテン
ツを、携帯端末11に対して送信する。これにより、サ
ービスセンタ19は、ユーザが指定した店舗などのサー
ビス情報を提供することができる。
【0030】さらに、空間占有情報のイメージは、図7
などを用いて後述するように、空間における球,楕円球
又は建物の容積に則した四角柱の形状をしており、この
形状は、種々変形して登録することができる。また、イ
メージは、閉じた空間(占有された空間)のみならず、
空間における所定範囲の部分であったり、片側無限大の
範囲に設定することもできる。従って、データベース1
5は、3次元空間に対応する任意の大きさに設定可能な
複数の空間占有情報と、サービス情報を得るための複数
のURLとの各々を対応づけられた複数のバブルデータ
を保持している。
【0031】そして、データベース15に、バブルデー
タが書き込まれると、バブルデータの空間占有情報のイ
メージ(情報バブル)が発生し、そのデータベース15
から、バブルデータが消去されると、情報バブルが消滅
するのと同等の効果を有する。次に、図2において、第
1受信部16は、携帯端末11が送信した緯度,経度,
高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を受信するも
のである。この機能は、パソコンやワークステーション
が有する入力ポート、CPU(Central Processing Uni
t:図示省略),ROM,RAMなどにより実現され
る。
【0032】そして、抽出部40は、携帯端末11から
送信された携帯端末11の緯度,経度,高度,方位及び
傾斜角度を有する位置情報に基づいて、データベース1
5が保持する空間占有情報のうち位置情報を含む(上記
検索ベクトルVと交差する)特定空間占有情報に対応す
る特定URL(特定アドレス又は特定検索情報を意味す
る)を抽出するものである。
【0033】また、提供部41は、抽出部40にて抽出
された特定URLに対応する特定サービス情報を携帯端
末11に提供するものである。この提供部41は、携帯
端末11に、URLを提供(送信)したり、あるいは、
URLに対応するコンテンツ名称を提供することもでき
る。これについては、後述する。これにより、ユーザは
所望の検索対象物の情報を得ることができ、複雑な検索
が不要となる。従って、サービスセンタ19は、データ
ベース15と、携帯端末11から送信された位置情報に
基づいて、データベース15が保持する例えば17個の
空間占有情報のうち位置情報を含む空間占有情報に対応
するURLを抽出する抽出部40と、抽出部40にて抽
出されたURLに対応するサービス情報を携帯端末11
に提供する提供部41とをそなえて構成されたことにな
る。また、従って、サービスセンタ19は、3次元空間
に対応する緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数
の空間占有情報と、各空間占有情報に関連づけて登録さ
れる提供情報(例えば提供サービス情報)との各々を対
応づけられた複数のバブルデータを保持するデータベー
ス15と、携帯端末11から送信された携帯端末11の
位置情報と、位置情報に関連づけて登録される提供情報
をデータベース15にバブルデータとして登録する登録
手段と、携帯端末11から送信された携帯端末11の緯
度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に
基づいて、データベース15が保持する複数の空間占有
情報のうち位置情報を含む空間占有情報に対応する各提
供情報を抽出する抽出部40と、抽出部40にて抽出さ
れた提供情報を携帯端末11に提供する提供部41とを
そなえて構成されたことになる。
【0034】そして、第1送信部17(図2参照)は、
第1受信部16にて受信された携帯端末11からの位置
情報に基づいて、データベース15が保持する複数のバ
ブルデータ/URLのうち、その位置情報と対応するバ
ブルデータ/URLを選択し、そのURLに対応するw
ebサイトに表示されるサービス情報を携帯端末11に
対して送信するものであって、この機能は、パソコンや
ワークステーションが有する出力ポート、CPU,RO
M,RAMなどにより実現される。
【0035】web情報出力部18bは個人,レストラ
ンなどのコンテンツ(図10参照)を保持するものであ
り、URL生成部(アドレス生成部)55と、メッセー
ジ格納部56とを有する。このURL生成部55は、w
eb情報出力部18bに保持されたその個人,企業など
のサービス情報を保持するURLを生成するものであ
る。これにより、サービスセンタ19は、URL生成部
55によって、URLの一覧を管理でき、検索対象物に
対応するサービス情報を的確に提供できる。なお、メッ
セージ格納部56については後述する第1実施形態の第
1変形例において説明する。
【0036】そして、DNS部18cはホスト名とIP
アドレスとの変換テーブルを有し受信したホスト名に対
応するIPアドレスを出力するものである。また、メー
ル送受信部18dは電子メール(以下、メールと略称す
ることがある)を送受信するものであり、後述する第2
実施形態において説明するように、緯度,経度,高度,
及びバブル径の4種類の情報とメールアドレスとを対応
づける機能を有する。さらに、ゲートウェイ部18aは
公知のゲートウェイ機能を有するものである。
【0037】なお、これらの機能は、いずれも、CP
U,ROM,RAMなどが協働することにより実現され
る。さらに、このサービスセンタ19は、後述する第1
実施形態の各変形例,第2実施形態,第3実施形態及び
第3実施形態の変形例においても同様の構成である。ま
た、サービスセンタ19が有する各機能は、分散させる
こともできる。
【0038】図3は本発明の第1実施形態に係るサービ
スセンタ19の他のブロック図である。この図3に示す
サービスセンタ19は、図2に示す1つのサーバで構成
したサービスセンタの構成について、その各機能を複数
のサーバ(サーバシステム)に分散して構成した例であ
る。この図3に示すサービスセンタ19は、ゲートウェ
イサーバ13a,webサーバ13b,DNSサーバ1
3c,メールサーバ13d,検索サーバ13e,データ
ベース15をそなえて構成されている。
【0039】ここで、ゲートウェイサーバ13aはゲー
トウェイ部18aと同様の機能を有する。また、web
サーバ13bはweb情報出力部18bと、DNSサー
バ13cはDNS部18cと、メールサーバ13dはメ
ール送受信部18dと、検索サーバ13eは提供部41
とそれぞれ同様である。さらに、上述したものと同一の
符号を有するものは同一のもの又は同様の機能を有する
ものなので、重複した説明を省略する。なお、この構成
は、第1実施形態の各変形例,第2実施形態,第3実施
形態及び第3実施形態の変形例においても同様の構成で
ある。
【0040】図4は本発明の第1実施形態に係る携帯端
末11のブロック図である。この図4に示す携帯端末1
1は、アンテナ11d,11e,検出部21,無線モジ
ュール11f,制御モジュール11g,表示部11h,
スピーカ11i,マイク11jをそなえて構成されてい
る。ここで、アンテナ11dは衛星から送信された無線
信号を受信するGPSアンテナであり、また、アンテナ
11eは無線ネットワーク10との間にて無線信号を送
受信するものである。
【0041】検出部21は、端末の緯度,経度,高度,
方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出するものであ
り、GPSモジュール(衛星情報受信部)11c,地磁
気センサ11b,傾斜センサ11aを有する。このGP
Sモジュール11cはグローバル・ポジショニング・シ
ステムを用いた衛星情報を受信しうるものである。この
衛星情報とは、携帯端末11の緯度,経度,高度の情報
である。また、GPSモジュール11cはアンテナ11
dの方向を制御できるようになっている。
【0042】地磁気センサ(方位センサ)11bは地磁
気を検出し方位を測定しうるものである。ここで、方位
の基準は、例えばアンテナ11eの伸張する方向を表
す。この地磁気センサ11bは、コイル(図示省略)を
有し、そのコイルを貫く磁束の大きさにより、地磁気を
測定するようになっている。なお、この測定方法は、公
知のものであるので、詳細な説明を省略する。
【0043】また、傾斜センサ(ジャイロセンサ)11
aは、携帯端末11の水平線からの傾斜角度を測定しう
るものである。この傾斜センサ11aは、ジャイロモジ
ュールと協働することにより、携帯端末11の姿勢を検
出するようになっている。図5は本発明の第1実施形態
に係る携帯端末11の位置情報測定の模式図であり、こ
の図5に示す携帯端末11は、緯度A,経度B及び高度
0の位置に置かれ、ビルQ方向に向けられている。そし
て、傾斜角度は、携帯端末11の長軸方向が、水平面と
なす角度θ(θは0以上90以下の実数)である。ここ
で、長軸方向とは、アンテナ11eの伸張方向である。
【0044】これにより、携帯端末11は、緯度A,経
度B及び高度0と、地磁気センサ11bにより測定され
た方位と、傾斜角度θとを取得し、サービスセンタ19
に対してこれらの位置情報を送信する。そして、サービ
スセンタ19は、その位置情報に基づいて、データベー
ス15が保持する空間占有情報のうちその位置情報を含
む特定空間占有情報に対応するURLを抽出し、そのU
RLに対応するコンテンツ(サービス情報)携帯端末
11に対して送信するのである。
【0045】この傾斜角度の定義は、第1実施形態,第
1実施形態の各変形例及び第2実施形態においても同様
である。なお、第3実施形態においては、他の傾斜角度
を用いており、これについては、後述する。加えて、位
置情報の送信手順については、図22を用いて後述す
る。次に、無線モジュール11f(図4参照)は無線信
号を送受信するものであって、第2送信部22a,第2
受信部22bをそなえて構成されている。
【0046】この第2送信部22aは検出部21にて検
出された携帯端末11の位置情報をサービスセンタ19
に対して送信するものであり、また、第2受信部22b
は第2送信部22aが送信した位置情報について、サー
ビスセンタ19が送信した3次元空間における物体の緯
度,経度,高度及びバブル径からなる空間占有情報のう
ち上記の位置情報を含む特定空間占有情報に対応する特
定サービス情報を受信するものである。これらの第2送
信部22a及び第2受信部22bは、それぞれ、無線回
路からなる。
【0047】さらに、制御モジュール11gは携帯端末
11の各部分の動作を制御するほか、所定のプロトコル
スタックに基づいて送受信用のデータフォーマットを処
理するものであり、この機能は、CPU,ROM,RA
Mなどにより実現される。また、表示部11hは第2受
信部22bにて受信した特定サービス情報を表示するも
のであり、この機能は、ウィンドウディスプレイにより
実現される。さらに、スピーカ11iは音声を出力する
ものであり、マイク11jは音声を入力するものであ
る。これらは、いずれも、増幅器(図示省略)によっ
て、増幅されるようになっている。従って、携帯端末1
1は、表示,GPS受信,方位検出,無線信号の送受信
の各機能を有する。
【0048】ユーザはサービス1を受けるに当たり、携
帯端末11を所定の方向に向けて、検索する距離範囲を
例えば100mとして携帯端末11に入力する。そし
て、携帯端末11は携帯端末11の位置情報を取得し、
その位置情報と距離範囲とをサービスセンタ19に対し
て送信し、サービスセンタ19からのサービス情報を受
信するのである。また、ユーザは、サービスセンタ19
に対して、所定距離範囲内にあるビル内の店舗にあるサ
ービス情報を選択して送信するように要求することもで
きる。なお、ユーザは距離範囲を入力する代わりに、予
め携帯端末11に例えば100m以内にするように設定
するようにもできる。あるいは、サービスセンタ19側
において、予め100m以内のものを検索するように設
定してもよい。
【0049】これにより、ユーザは、ユーザの視線方向
にあるAビル,Bビル,Cビルと3種類のビルに関する
情報又はそれらに関連する情報を得ることができる。ま
た、ユーザはサービス2を受けるに当たり、携帯端末1
1をレストランがあるDビルの9階方向に向ける。そし
て、携帯端末11は、取得した位置情報をサービスセン
タ19に対して送信し、サービスセンタ19からそのレ
ストランに関するサービス情報を得る。これにより、ユ
ーザは特定のビルについてのサービス情報を得ることが
できる。
【0050】次に、図6〜図13を用いて、サービスセ
ンタ19が携帯端末11の位置情報から所望のサービス
情報を取得してそのサービス情報をユーザに対して提供
するサービスについて説明する。図6は本発明の第1実
施形態に係る建物配置を模式的に示す図である。この図
6に示す4件の建物の位置は、いずれも、同一の経度を
有し、異なる緯度を有する。例えば、Aビルは緯度A−
1〜A+1の範囲に位置し、また、Bビル,Cスタジア
ム,Dタワーの中心位置は、それぞれ、緯度B,C,D
である。なお、これらの緯度,経度の単位は、ともに、
゜(度),’(分),”(秒)であり、以下の説明でも
同様である。
【0051】そして、ユーザがAビルの3階において、
例えばサービス1を受けるため、携帯端末11を用いて
位置情報を取得し送信する。図7は本発明の第1実施形
態に係るバブルデータの空間占有情報のイメージ(情報
バブル)を示す図であって、この図7に示す情報バブル
1〜17は、図6に示すA〜Dの建物に相当するイメー
ジを表している。これらの情報バブル1〜17は、いず
れも、物体の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空
間占有情報と、この物体に関連する各種情報又はその各
種情報に関連するURLなどの情報とが対応づけられて
いる。
【0052】ここで、情報バブル1,5,8,9は、そ
れぞれ、Aビル,Bビル,Cスタジアム,Dタワーを表
す。そして、建物の大きさを含む空間占有情報に応じ
て、情報バブルが生成されるのである。また、情報バブ
ル1は、その内部に、情報バブル2,3,4を有する。
これらの情報バブル2,3,4は、それぞれ、Aビルの
各階のフロアに相当するイメージを表す。
【0053】図8は本発明の第1実施形態に係るバブル
データを説明するための図である。この図8に示す番号
は、図7に示す情報バブルに付された識別番号である。
また、緯度/経度/高度/バブル径からなる空間占有情
報が、それぞれ、A/X/0/3で表されている。ここ
で、A,Bはそれぞれ度数である。また、高度0は建物
が地面に接している場合を表し、高度1,2,3はいず
れも真値(例えば15m,30m,45m)に対応した
値を表している。地下の店舗などについては、高度は、
マイナスの値を用いて表されるようになっている。
【0054】図9は本発明の第1実施形態に係る他のバ
ブルデータを説明するための図であって、この図9に示
すように、空間占有情報は、真値を保持するようにもで
きる。また、この図9に示すURL又はURLに対応す
るコンテンツ名称(例えばAビル,Cスタジアム)が、
携帯端末11に対して送信され、ユーザがそのURL又
はコンテンツ名称をクリックすると図10に示すコンテ
ンツが表示される。コンテンツ名称を表示させるために
は、予めURLに対応づけてコンテンツ名称を登録して
おくことにより可能となる。
【0055】図10は本発明の第1実施形態に係るコン
テンツの一例を示す図である。この図10に示すコンテ
ンツが、空間占有情報と対応づけられてwebサーバ1
3b又はweb情報出力部18bに保持され、ユーザ
は、サービス情報を得るのである。また、バブル径(図
8参照)は、情報バブルが球形のときの半径を表す。情
報バブルが楕円球のときはその長径及び短径を表し、そ
れぞれに対応する値を設定する必要がある。さらに、情
報バブルが建物の容積に則した四角柱の形状のときはそ
の四角柱の幅などを表す。なお、図8におけるバブル径
1,2,3はともに、真値に対応した値を表す。このほ
か、情報バブルとして円柱形状とすることもできる。
【0056】図11(a)〜(h)はいずれも本発明の
第1実施形態に係る建物データの一例を示す図であり、
これらの図に示される(A,B,C)は、情報バブルの
中心位置である。情報バブルのどの位置を中心位置に設
定するかは、任意に決めて統一して使用すればよい。図
11(a)は四角柱であり、中心位置は底面の中心であ
る。この図11(a)に示すD,E及びFは、それぞ
れ、緯度幅,経度幅,高度幅を表し、例えば、20m,
20m,10mという値である。そして、これらの幅
が、予め、データベース15に保持され、情報バブルを
生成するときに考慮されるのである。
【0057】例えば(x,y,z)座標において、原点
(0,0,0)を通る検索ベクトルVは、(x,y,
z)=(0,0,0)+(V1,V2,V3)で表され
る。ここで、V1,V2,V3は、それぞれ、方向ベクト
ルのx,y,z成分である。そして、この検索ベクトル
Vが、上記立体幅内において交差するかが計算されるの
である。
【0058】図11(b)は球であり、中心位置は球の
中心である。そして、情報バブルの検索に当たっては、
携帯端末11の緯度,経度,高度を座標原点として、球
を表す式と検索ベクトルVを表す式とを用いて、交差点
の有無が検出される。例えば原点(0,0,0)を中心
位置とする半径Rの球は、x2+y2+z2=R2で表され
る。そして、検索ベクトルVの式と球の式とを用いて、
交差点が計算されるのである。従って、サービスセンタ
19は、3次元空間に対応する複数の空間占有情報と、
サービス情報を得るための複数のURLとの各々を対応
づけられた複数のバブルデータを保持するデータベース
15と、携帯端末11から送信された位置情報により求
まる検索ベクトルVに基づいてデータベース15が保持
する複数の空間占有情報のうちの空間占有情報に対応す
るURLを抽出する抽出部40と、抽出部40にて抽出
されたURLに対応するサービス情報を携帯端末11に
提供する提供部41とをそなえて構成されたことにな
る。
【0059】図11(c)は楕円球であり、中心位置は
楕円球の中心である。原点(0,0,0)を中心位置と
する長軸a,短軸bの楕円球は、(x/b)2+(y/
b)2+(z/a)2=1で表される。加えて、図11
(d)に示す球の中心位置は球の最下点であり、図11
(e)に示す楕円球の中心位置は楕円球の最下点であ
り、図11(f)に示す球の中心位置は球の最上点であ
り、図11(g)に示す楕円球の中心位置は楕円球の最
上点であり、図11(d)に示す球の中心位置は球の最
下点である。
【0060】図11(h)は円柱であり、中心位置は底
面の中心である。また、原点(0,0,0)を中心位置
とし半径Rで高さHの円柱は、x2+y2=R2かつ(0
≦z≦H)で表される。また、サービスセンタ19が表
示する情報バブルの範囲については、契約料などによっ
て、種々変更できる。個人で登録する場合は、基本的
に、半径5m以内の情報バブルである。
【0061】具体的には、図11(b)〜(g)に示す
球又は楕円球の半径や長軸,短軸の大きさを変化させる
のである。また、例えば、図11(a)に示す四角柱の
空間占有情報は、閉じた領域のみならず、緯度Eと付さ
れた辺に平行な方向の広い範囲の領域に設定することも
できる。加えて、一例として、図11(h)に示す円柱
の空間占有情報についても、z方向の中心位置よりも上
側に無限大に設定するようにもできる。
【0062】これにより、Aビル(図6,図7参照)内
の企業は、自社のサービス内容を紹介するための自社ホ
ームページのURLを、例えば自社ビルの空間占有情報
と対応づけてバブルデータに登録する。すなわち、Aビ
ル全体が、情報バブル1として登録され、また、Aビル
内の1階の3店舗と、2階の2店舗と、3階の1店舗と
が、それぞれ、情報バブル10〜15として、登録され
るのである。
【0063】図12は本発明の第1実施形態に係るバブ
ルデータを用いたサービスの概念図である。ユーザが携
帯端末11を建物に向けると、サービスセンタ19を介
して、その建物内の企業の業務内容が、携帯端末11に
表示される。また、表示される内容は、企業広告のみな
らず、レストランのメニューなどである。従って、企業
の広告や、レストランのメニュー及び評判などが、予め
バブルデータとして登録され、そして、ユーザは、検索
タグとして、携帯端末11を用いて位置情報を送信す
る。
【0064】これにより、ユーザは、長い距離が離れた
レストランのメニューなどを簡単に得ることができる。
また、これにより、ユーザは、ビルの外側からもそのビ
ルに入っている店舗のサービス情報などを簡単に知るこ
とができるようになる。図13(a),(b)はそれぞ
れ本発明の第1実施形態に係る情報表示の一例を示す図
であり、サービスセンタ19によって検索された所定距
離範囲にある複数の建物におけるサービス情報が表示さ
れている。
【0065】そして、表示部11hは、検索対象物につ
いて表示された項目を選択して詳細な情報を表示するよ
うになっている。すなわち、ユーザは、入手した複数の
対象の一覧から一項目を選択することにより、さらに詳
細な情報が入手できるのである。例えば、図13(a)
において、ユーザが「Cスタジアム」にカーソルを合わ
せて選択すると、図13(b)に示すように、Cスタジ
アムに関する詳細情報が表示される。また、その一覧の
うち、詳細情報を有するものは、*印(無料)や+印
(有料)が付されている。例えば、無料詳細情報として
は、お買い得情報やレストランのメニューなどであり、
有料詳細情報としては、観光案内情報や地価などであ
る。
【0066】このように、ユーザは携帯端末11を向け
るだけで、サービス1を受け、複数のバブルデータから
各種のサービス情報を入手できる。また、サービス2に
ついても、ユーザは、指定したBビルにあるレストラン
登録のサービス情報を得ることができる。従って、ユー
ザは、インターネット12における検索サービスのよう
なデジタル的な処理をせずに、人間感覚を基本にしたア
ナログ的な感覚により検索でき、ユーザは、自分が見え
る範囲内の店舗に関する情報を簡単に得ることができ
る。すなわち、ユーザは、「この場所」や「あの場所」
といったアナログ的な感覚により、所望のサービス情報
を得ることができる。
【0067】また、レストランの店主などは、雑誌など
の広告をせずに、店舗の空間占有情報とURLとをサー
ビスセンタ19にバブルデータとして登録することによ
り、ユーザに対して直接、自店舗のサービス情報を提供
できるようになる。そして、このように、情報が公開さ
れるので、ユーザは、ユーザが見える対象物に関する情
報を、非常に簡単にかつ早く取り出すことが可能とな
る。
【0068】上述の構成により、本発明の情報提供サー
ビスシステムにおけるバブルデータの登録動作につい
て、さらに、図14〜図33を参照して詳述する。図1
4は本発明の第1実施形態に係る情報提供サービスシス
テムへの登録を説明するためのシーケンスを示す図であ
り、携帯端末11とサービスセンタ19との間において
送受信されるデータが模式的に表示されている。また、
ユーザが携帯端末11の位置情報を用いて登録する場合
の例である。
【0069】まず、この図14に示すステップP1に
て、ユーザは、携帯端末11に表示される複数のメニュ
ーの中からを選択して、位置登録(メッセージ位置登
録)を開始し、携帯端末11が上記のセンサ群を用い
て、端末の緯度,経度,高度を有する位置情報を測定す
る(測定ステップ)。次に、ステップP2にて、携帯端
末11は、測定された位置情報と端末識別情報とをサ
ビスセンタ19に送信する(測定情報送信ステップ)。
【0070】サービスセンタ19は、そのデータを受信
すると(ステップP3)、携帯端末11に対して利用規
約などを送信する(ステップP4)。この規約は、有料
サービスを受けるのか、又は、無料サービスでよいのか
をユーザに選択させるものである。例えば、ユーザは、
大きなバブル径(例えば5m以上)か又は小さなバブル
径(5m以下)にするかについて選択する。
【0071】ここで、ステップP5にて、ユーザが広告
効果を期待して、大きなバブルを選択すると、と付さ
れたルートを通り、携帯端末11には、具体的な登録に
必要なパラメータが表示される(ステップP9)。これ
に対して、ユーザが小さなバブルを選択すると、と付
されたルートを通り、携帯端末11には、メッセージの
入力が促される(ステップP6)。
【0072】そして、ステップP7にて、ユーザがその
入力を終了すると、そのメッセージは、サービスセンタ
19に送信されて、サービスセンタ19は、送信された
位置情報と検索対象物とに関する情報をそれぞれデータ
ベース15に書き込む(登録ステップ)。従って、サー
ビスセンタ19は、携帯端末11から送信された位置情
報及び位置情報に関連づけて登録するための提供情報を
前記データベース15に登録する登録手段とをそなえて
構成されたことになる。ここで、サービスセンタ19
は、3次元空間における物体の緯度,経度,高度及びバ
ブル径からなる空間占有情報をURLに変換し、このU
RLをwebサーバ13bのURL生成部55に書き込
む。また、サービスセンタ19は、リンクさせたいコン
テンツをデータベース15に書き込む。従って、本発明
の情報提供サービス方法は、携帯端末11から送信され
た緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情
報及び位置情報に関連づけて登録するための提供情報を
受信する受信ステップと、受信ステップにて受信した位
置情報と提供情報検索対象物とを対応づけてデータベー
ス15に書き込む登録ステップとをそなえて構成された
ことになる。
【0073】そして、携帯端末11には、登録完了の旨
が表示される(ステップP8)。なお、この登録は、専
用のアプリケーションソフトウェアが用いられている。
このように、企業又は個人のユーザの登録により、バブ
ルデータが生成される。また、ユーザは、パソコン(図
示省略)を用いて、インターネット12を介してサービ
スセンタ19にアクセスし、バブルデータを登録するこ
ともできる。
【0074】図15は本発明の第1実施形態に係る情報
提供サービスシステムへのパソコンを用いた登録を説明
するためのシーケンスを示す図である。まず、ユーザ
は、パソコンを用いてサービスセンタ19にアクセスす
る(ステップS1)。そして、サービスセンタ19がア
クセス処理してから(ステップS2)、サービスセンタ
19のホームページのコンテンツを携帯端末11に送信
し(ステップS3)、そのホームページのコンテンツが
表示される(ステップS4)。
【0075】ここで、ユーザは、そのホームページから
登録メニューを選択し、そのメニューをサービスセンタ
19に対して送信し(ステップS5)、サービスセンタ
19は地図情報を取得し(ステップS6)、その地図情
報を携帯端末11に送信する(ステップS7)。ステッ
プS8にて、パソコンは地図情報を受信する(地図情報
取得ステップ)。
【0076】そして、ステップS9にて、パソコンは地
図情報取得ステップにて受信した地図情報から、自分の
サービス情報を登録したい建物の場所を選択し(サービ
ス提供場所選択ステップ)、選択場所をサービスセンタ
19に送信する。サービスセンタ19が処理してから
(ステップS10)、位置情報の入力要求を携帯端末1
1に送信し(ステップS11)、パソコンには、詳細な
入力画面が表示される(ステップS12)。
【0077】そして、ユーザは、空間占有情報を決定す
るためのバブル径,掲載日数,URLなどを送信し(ス
テップS13)、サービスセンタ19はバブルデータを
登録し(ステップS14)、携帯端末11に対して登録
完了を通知し(ステップS15)、ユーザは登録する内
容メッセージを書き込むのである(ステップS16)。
ステップS14にて、登録されたユーザのホームページ
などのURLがある場合は、サービスセンタ19はUR
Lを送信するが、そのURLがない場合は、提供したい
情報を送信する。
【0078】また、ステップS14において、パソコン
とネットワークを介して接続されたサービスセンタ19
は、携帯端末11からの提供したい情報を、webサー
バ13bに格納し、格納場所に対応するURLを決定す
る。そして、サービスセンタ19は、サービス提供場所
選択ステップにて選択されたその場所にそのURLと対
応づけてバブルデータを生成する(生成ステップ)。す
なわち、サービスセンタ19は、サービス情報を保持す
るURLを生成して(ステップS17)、そのURLと
空間占有情報とを対応づけてデータベース15に登録す
る(ステップS18)。
【0079】従って、ユーザは、種々の通信端末を用い
て、登録でき、利便性が向上する。図16は本発明の第
1実施形態に係るバブルデータの料金体系を説明するた
めの図である。この図16に示す料金体系は、システム
運用者と、システム9を利用して広告するものとの間に
て契約されるものである。具体的には、バブル径が小さ
いもの(5m)は、低い料金に設定され、また、バブル
径が大きいもの(100m)は、高い料金に設定され
る。あるいは、掲載期間により料金を設定することもで
きる。
【0080】このように、例えばユーザが東京タワーに
ついて、サービス情報を登録したい場合は、携帯端末1
1によらず、パソコンから登録できるようになる。ま
た、システム運用者は、通信端末を持つユーザの利便性
のため、東京タワーなどの有名な建物や、公共施設など
を、予め、それらの建物の大きさに合わせた大きさを有
する情報バブル及び基本情報を設定しておくこともでき
る。
【0081】次に、ユーザによるサービス情報の登録/
検索時のデータの流れについて、図17を用いて説明す
る。図17は本発明の第1実施形態に係るデータ送受信
のシーケンスを示す図であり、携帯端末11とサービス
センタ19との間におけるデータ送受信の一例が示され
ている。
【0082】まず、ユーザは検索したい方向に対して携
帯端末11を向けて、位置情報を取得する操作を開始
し、検索対象を指定し(ステップQ1)、GPSデー
タ,地磁気データ(方位データ),傾斜データ(傾斜角
度)及び高度データが、それぞれ、サービスセンタ19
に対して送信される。ここで、サービス1の場合、サー
ビスセンタ19は、ユーザが位置する場所と、携帯端末
11の方位と、傾斜角データ(傾斜角度)とに基づい
て、予め登録されている空間占有情報と比較する(ステ
ップQ2)。サービスセンタ19は、その比較結果に基
づいて検索対象物の建物(ビル,店舗,寺院)や山,川
などの中から、検索結果の一覧として、例えば近い順に
3種類を選択して特定し(ステップQ3)、その検索結
果をデータフィールドに挿入して携帯端末11に対して
送信する。
【0083】また、サービス2の場合、サービスセンタ
19は、特定のビルなどのサービス情報を検索し、その
検索結果を送信する。さらに、ユーザは、サービスセン
タ19から送信されたデータの中から、自分が知りたい
又は見たいと思う詳細情報の項目を選択し(ステップQ
4)、その選択データ番号をサービスセンタ19に対し
て送信する。
【0084】そして、ステップQ4の後、サービスセン
タ19は、この選択データ番号に基づいて、コンテンツ
を検索し、詳細情報を携帯端末11に対して送信する。
これにより、ユーザは、視界にある建物において、直
接、ビジネスしている企業などが有する有用な情報を得
ることができる。続いて、図18〜図24を用いて、サ
ービス情報の検索方法について説明する。これらの図に
示す丸い物体は、バブルデータの空間占有情報のイメー
ジ(情報バブル)を表し、それぞれには、符号が付され
ている。
【0085】本発明の情報提供サービス方法は、上記の
検索ステップが、まず、位置情報とバブルデータの空間
占有情報とに基づいて、バブルデータの空間占有情報の
イメージを示す複数の情報バブルの中から以下に記載す
る第1の条件に基づいて1又は複数の情報バブル(第2
情報バブル)を抽出する(抽出ステップ)。すなわち、
この抽出ステップは、複数の空間占有情報の中から、携
帯端末11から送信された位置情報に基づく検索ベクト
ルVと交差する空間占有情報を抽出するように構成され
たことになる。この抽出に当たり、複数の情報バブルの
中から検索対象物に対して向けられた携帯端末11の方
向を表す検索ベクトルVと交差する交差情報バブルを1
又は複数の情報バブルとして、抽出するようになってい
る。すなわち、検索ベクトルVと交差する複数の空間占
有情報のうち、例えば100m以内などの所定距離範囲
にあるものが抽出されるのである
【0086】抽出ステップにて抽出された1又は複数の
情報バブルの中から以下に記載する第2の条件に基づく
1又は複数の情報バブル(第3情報バブル)を選択して
その1又は複数の情報バブルに対応するURLを抽出す
る(アドレス抽出ステップ)。次に、アドレス抽出ステ
ップにて抽出されたURLに対応するサービス情報を選
択して出力する(選択ステップ)。
【0087】そして、上記のサービス1及びサービス2
を提供するために、第1の条件と第2の条件とが付加さ
れ、以下に示す図18〜図24を用いて、それぞれの検
索態様について説明する。これらの複数の条件により、
サービスに応じた抽出・選択が可能となる。また、各態
様においては、いずれも、ユーザが建物Aにおり、そこ
から傾斜角度θの方向にある建物を検索する。これらの
情報バブル1,2,3は、それぞれ、建物B,C,Dの
オーナーなどが予めサービスセンタ19に、空間占有情
報とURLとを対応づけて登録されたものである。
【0088】まず、サービス1の態様について説明す
る。図18(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態に係るサービス1の検索態様を説明するための図で
ある。抽出に当たり(抽出ステップ)、複数の情報バブ
ルの中から、検索ベクトルVの方向に位置するものを1
又は複数の情報バブルとして抽出するように構成され、
選択に当たり(選択ステップ)、1又は複数の情報バブ
ルのすべてを出力するようになっている。なお、サービ
ス1において、ユーザは、距離を変化させて、検索する
こともできる。
【0089】このため、建物Bのオーナーは、建物Bが
建物Cよりも小さくても、バブル径を大きく設定して建
物Cよりも検索ヒットする率を高くでき、これにより、
建物の大きさによらない検索が可能となる。このよう
に、バブル径と情報掲示期間とに基づいて料金体系が設
定されるので、企業又はレストランなどは効率よく広告
でき、従って、ユーザは情報の質に応じてその内容を見
ることができる。
【0090】図19は本発明の第1実施形態に係るサー
ビス1にて距離指定した検索態様を説明するための図で
ある。この図19に示す携帯端末11は、緯度A,経度
Bの位置に設けられている。抽出に当たり(抽出ステッ
プ)、複数の情報バブルの中から、検索ベクトルVの方
向に位置するものを例えば50個の情報バブルとして抽
出するように構成され、選択に当たり(選択ステッ
プ)、その50個の情報バブルの中から例えば携帯端末
11の位置(A,B)から100m以内所定距離範囲に
ある5個の情報バブルを出力するようになっている。
【0091】また、ユーザは、検索ベクトルVの方向に
て、2カ所のポイント間に登録された情報バブルを選択
するようにもできる。従って、ユーザは、所望のサービ
ス情報を得るために、絞り込みできるようになる。次
に、サービス2の態様について説明する。図20
(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係る
サービス2の検索態様を説明するための図である。ま
た、情報バブル1,2,3のバブル径と建物の実際の大
きさとは、比例していない。
【0092】ここで、図20(b)に示す検索ベクトル
Vは建物B,C,Dのそれぞれに対応する情報バブル
1,2,3のすべてと交差している。従って、図20
(a)に示す建物Bは、ユーザの検索視界に入っていな
いのにもかかわらず、選択されてしまう。そのため、抽
出に当たり(抽出ステップ)、地図データを用いること
により、物体(建物など)のうち携帯端末11が向けら
れた方向の最初に見える物体を第2情報バブルとして抽
出するようになっている(従って、抽出ステップは、検
索ベクトルVと最初に交差する空間占有情報を抽出する
ように構成されたことになる。)。この地図データは、
データベース15に予め保持されており、提供部41
(図2参照)又は検索サーバ13e(図3参照)は、高
さ情報を含む地図データを用いて、建物B,C,Dのそ
れぞれに対応する高さh1(m),h2(m),h3
(m)を取得し、ユーザの視界内にて、ユーザが最初に
見るものは建物Cであることを認識する。
【0093】そして、提供部41又は検索サーバ13e
は、それぞれ、検索結果として、建物Cに関する情報を
優先的に抽出し、その情報を携帯端末11に対して送信
する。これにより、より正確な配置を考慮してデータ抽
出が可能となり、ユーザは自分の視界にある建物を検索
することができ、サービス2が提供される。
【0094】また、サービス2の提供に当たり、検索対
象物の形状と配置とを考慮して1又は複数の情報バブル
を抽出するようにもできる。図21(a),(b)はそ
れぞれ本発明の第1実施形態に係るサービス2の他の検
索態様を説明するための図である。図21(b)に示す
建物B,C,Dに対応する情報バブル1,2,3のそれ
ぞれが、大きさ及び形状のそれぞれと同一の容積及び寸
法にされて登録され(図11(a)参照)、また、地図
データに基づいて、抽出されるのである。
【0095】これにより、実際の大きさなどが再現され
るので、ユーザが検索したい建物を正確に抽出すること
ができ、かつ、視界内において、一番手前の建物の情報
が確実にヒットされるようになる。つまり、建物Bの情
報バブルが排除され、建物Cの情報が表示される。次
に、図22〜図24を用いて、サービス1及びサービス
2についての情報提供サービス方法について説明する。
【0096】図22は本発明の第1実施形態に係るサー
ビス1を説明するためのシーケンスを示す図であり、こ
の図22を用いて携帯端末11に対する情報サービスを
提供する方法を説明する。ステップR1にて、ユーザ
は、視界内の北方向にある検索対象物を検索するため
に、検索項目(「これ何情報」と書かれたもの)を選択
する。そして、携帯端末11は、携帯端末11の緯度,
経度,高度,方位及び傾斜角度からなる位置情報を測定
する(測定ステップ)。
【0097】次に、ステップR2にて、携帯端末11
が、測定ステップにて測定された位置情報と検索条件と
をサービスセンタ19に送信する(測定情報送信ステッ
プ)。ここで、携帯端末11は、端末識別情報をもサー
ビスセンタ19に送信する。サービスセンタ19は、そ
のデータを受信すると(ステップR3)、ステップR4
にて、サービスセンタ19は、測定情報送信ステップに
て送信された位置情報に基づいて、空間占有情報と、サ
ービス情報を得るためのURLとを対応づけられたバブ
ルデータの中から、複数の特定サービス情報を検索して
出力する(検索ステップ)。
【0098】ステップR5における検索は、携帯端末1
から送信される位置情報に基づいて検索ベクトルVの
方向に位置する複数の情報バブルの中から、座標(A,
B)と携帯端末11から北方向の100mの空間占有情
報とに基づいて、1又は複数の情報バブルを抽出し(抽
出ステップ)、抽出された1又は複数の情報バブルの中
から、携帯端末11から近い順に、URLに対応する複
数の情報バブル3,2,5(図19参照)を選択してこ
れらの情報バブルに対応するURLを抽出する(アドレ
ス抽出ステップ)。アドレス抽出ステップにて抽出され
たURLに対応するサービス情報を選択して出力する
(選択ステップ)。
【0099】そして、ステップR6にて、サービスセン
タ19は、検索ステップにて検索された複数の特定サー
ビス情報を、携帯端末11に対して通知する(検索結果
通知ステップ)。ここで、検索対象物について、ユーザ
は、文字,画像,音声などの情報を入手できるようにな
っており、操作性が向上する。携帯端末11は、その結
果を表示し(ステップR7)、ユーザは、検索対象物に
ついての複数の項目を得る。さらに、ユーザは複数の項
目から1つを選択し(ステップR8)、その項目をサー
ビスセンタ19に対して送信する(ステップR9)。サ
ービスセンタ19はコンテンツを検索し(ステップR1
0)、その検索結果を携帯端末11に対して送信し(ス
テップR11)、携帯端末11がそのコンテンツを表示
して(ステップR12)、ユーザはサービス情報を得
る。従って、ユーザの視界にある建物を、携帯端末11
の位置と距離とによって検索できる。従って、本発明の
情報提供サービス方法は、携帯端末11から送信された
緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を含む位置情報を
受信する受信ステップと、受信ステップにて受信された
位置情報に基づいて、3次元空間における緯度,経度,
高度及びバブル径からなる複数の空間占有情報と、各種
情報又はその各種情報に関連するサービス情報を得るた
めの複数のアドレスとの各々を対応づけられた複数のバ
ブルデータの中から、一つの各種情報又はサービス情報
を検索して出力する検索ステップと、検索ステップにて
検索された各種情報又はサービス情報を、携帯端末11
に対して通知する検索結果通知ステップとをそなえて構
成されたことになる。
【0100】次に、ユーザがビル内のレストランを検索
する方法について、図23及び図24(a)〜(e)を
用いて説明する。図23は本発明の第1実施形態に係る
サービス情報の取得方法を説明するためのシーケンスを
示す図であり、図24(a)〜(e)はそれぞれ本発明
の第1実施形態に係るサービス情報取得の模式的に示す
図である。図24(a)に示すユーザ(検索者)は、ビ
ルの最上階にあるレストランの情報を検索する(図23
に示すステップQ10)。
【0101】そして、ステップQ11にて、ユーザは、
サービスに対応した携帯端末11をそのビルの最上階に
向けて検索ボタン(図示省略)を押す。この操作は、図
22において、ユーザが携帯端末11をレストランに向
けて、「これ何情報」をクリックするのと同等の操作
である。さらに、ステップQ12にて、検索者の位置情
報が取得される(図24(b)参照)。具体的には、ユ
ーザの位置が、緯度A/経度B/高度C/携帯端末11
の向きDが、それぞれ、取得される。ここで、向きDは
例えば北0/南180のように取得される。
【0102】次に、ステップQ13にて、携帯端末11
は、サービスセンタ19にこれらの情報と検索条件とを
送信する。ステップQ14にて、サービスセンタ19
は、対象情報を検索する。図24(c)に示すように、
情報バブル1,2,5がヒットしている。ステップQ1
6にて、サービスセンタ19は、携帯端末11に、検索
結果を送信する。ステップQ17にて、携帯端末11
は、その検索結果を表示し(図24(d)参照)、ステ
ップQ18にて、ユーザが例えば2を選択した場合、ス
テップQ19にて、携帯端末11は、その指定されたユ
ーザに関するURLをサービスセンタ19に送信し、そ
して、ステップQ20にて、サービスセンタ19は、携
帯端末11にweb情報を送信し、ステップQ21に
て、携帯端末11にその情報が表示される(図24
(e)参照)。
【0103】このように、ユーザの視界に入る建物につ
いて、人間感覚を基本にして、アナログ的な感覚により
ユーザが関心のあるものを簡単に検索できる。従って、
ユーザは、自分が指定した方向に位置する建物(造形
物,自然物)に関する情報を得ることができる。そし
て、このように、ユーザは、携帯端末11を所望の方向
に向け、その端末位置から100mの範囲にあるビルに
関する情報を入手できる。また、ユーザは、携帯端末1
1を目の前にあるビルに向け、そのビル内の店舗が販売
している商品情報などを得ることができる。
【0104】このように、広告主は、携帯端末11を持
つユーザに対して広告することができ、また、サービス
センタ19の運用者は、広告料金を得てサービスを提供
できる。さらに、ユーザは自由にかつ簡単にサービス情
報を得られる。また、このようにして、広告主、サービ
ス運用者及びユーザの三者がいずれも利益を得ることが
できる。
【0105】(A1)本発明の第1実施形態の第1変形
例の説明 第1変形例の情報提供サービスは、駅前や広場に設置さ
れた情報掲示塔を利用して、ユーザが例えば伝言を残す
ような待合い広場としての機能を発揮するサービスであ
り、図2,図3,図25および図26を用いて説明す
る。第1変形例の情報提供サービスシステムは、図2又
は図3に示すサービスセンタ19の構成と同様な構成の
掲示サーバを有する。ここで、図2において、メッセー
ジ格納部56はユーザから入力されるメッセージを保持
するものであって、例えばメモリからなる。そして、こ
のメッセージが、バブルデータ(空間占有情報と、サー
ビス情報を得るためのURLとを対応づけられたもの)
のうち空間占有情報と対応づけられて、メッセージ格納
部56に書き込まれるようになっている。
【0106】さらに、このメッセージと空間占有情報と
の対応づけは、複数のメッセージが、その空間占有情報
の内部に設けられた複数の小さな情報バブルに割り当て
られ、それら複数の小さな情報バブルのそれぞれに個別
のURLが付与されるようになっている。そして、個別
のURLのそれぞれに、メッセージが保持されるのであ
る。すなわち、メッセージ(メッセージ情報)は、空間
占有情報を特定し、この空間占有情報に対応するもので
ある。従って、システム9は、携帯端末11に対して情
報を提供するものであって、3次元空間に対応する目標
空間の緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の空
間占有情報と、空間占有情報と複数のメッセージ対応の
複数のURLとの各々を対応づけられた複数のバブルデ
ータを保持するデータベース15と、携帯端末11から
送信された携帯端末11の位置情報に基づいて、一つの
空間占有情報を特定し、その空間占有情報に対応するメ
ッセージを抽出する抽出部40と、抽出部40にて抽出
されたメッセージを携帯端末11に提供する提供部41
とをそなえて構成されたことになる。
【0107】なお、バブルデータの登録手順は、上述し
た手順と同様である。また、第1受信部16にて受信さ
れたメッセージは、携帯端末11の位置情報からその位
置情報を含む空間占有情報が検索され、この空間占有情
報に対応づけられたメッセージ格納部56に登録される
のである。一方、抽出部40にて携帯端末11の位置情
報に基づいて、その位置情報を含む空間占有情報が検索
され、この空間占有情報に対応づけられたメッセージ格
納部56から、メッセージが抽出され、そして、提供部
41にてそのメッセージが携帯端末11に提供され、第
1送信部17にてそのメッセージが携帯端末11に送信
されるのである。
【0108】従って、複数のユーザが書き込みしたメッ
セージは、それぞれ、個別に保持されるとともに、ユー
ザは、他のユーザのメッセージを得ることができ、待合
い広場としての機能が実現される。なお、第1実施形態
の各変形例においては、上記の携帯端末11と同一のも
のが使用されており、上述したものと同一の符号を有す
るものは同一のもの又は同様の機能を有するものなの
で、重複した説明を省略する。
【0109】以下、図面を参照して、サービスセンタ1
9が掲示サーバとして機能する方法について説明する。
図25(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態
の第1変形例に係るサービスを説明するための図であ
る。この図25(a)に示す情報掲示塔10bは、ユー
ザの目標物である。
【0110】第1変形例において、サービス情報の登録
に当たり、まず、携帯端末11が端末の緯度,経度,高
度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を測定する(測
定ステップ)。また、検索対象物としての情報掲示塔に
対して携帯端末11が向けられる。そして、携帯端末1
1は位置情報を取得する。次に、携帯端末11が、測定
ステップにて測定された位置情報をサービスセンタ19
に送信し(測定情報送信ステップ)、同時に、ユーザに
より入力される所望のメッセージが送信される。ここ
で、携帯端末11は、取得した位置情報を無線信号によ
り基地局10a(図1参照)に送信する。
【0111】次に、サービスセンタ19は、情報送信ス
テップにて送信された位置情報と検索対象物とに関する
情報をデータベース15に書き込む(登録ステップ)。
ここで、予め書き込まれた情報バブルに上書きされない
ようにするため、サービスセンタ19は、複数の情報バ
ブルが重ならないように、空間占有情報を設定するよう
になっている。
【0112】このように、複数のユーザからのサービス
センタ19にメッセージが登録されるのである。また、
第1変形例において本発明の情報提供サービス方法は、
この掲示塔のバブルデータ(掲示塔バブル)を検索し、
この掲示塔バブルに対応するURLを取得し、そのUR
Lに書き込まれたサービス情報とメッセージとを携帯端
末11に対して送信する。
【0113】これにより、多数のユーザからの、例えば
売り買い情報が送受信され、情報掲示塔10bが待合い
広場として機能する。図25(b)には、情報バブルB
1,B2が示されている。この情報バブルB2は、ユー
ザ(個人)が登録したものであり、そのバブル径は小さ
い。また、情報バブルB1は、大きなバブル径であり、
多数の小さい情報バブルB2を有する。すなわち、情報
バブルB1は、掲示塔情報バブルとして機能している。
【0114】これにより、ユーザが情報バブルB1を選
択すると、情報バブルB1に含まれるすべての又は選択
した情報バブルB2を得ることができる。従って、ユー
ザからの検索ベクトルVが交差する情報バブルB2の個
数が、例えば2個しか得られない場合でも、ユーザは、
これらの小さな情報バブルB2を簡単に検索できる。
【0115】図26(a)は本発明の第1実施形態の第
1変形例に係るバブルデータの一例を示す図であり、図
26(b)は本発明の第1実施形態の第1変形例に係る
情報表示の一例を示す図である。図26(a)に示す空
間占有情報のうちの最上位に書き込まれたものは、情報
バブルB1を表し、バブル径は例えば20mである。ま
た、それよりも下位に書き込まれたものは、いずれも、
情報バブルB2を表し、バブル径は1mである。そし
て、情報バブルB1に対応するURLをユーザがクリッ
クすると、図26(b)に示すように、大きな情報バブ
ルB1に含まれる小さな情報バブルB2がすべて表示さ
れる。加えて、ディスプレイ表示された情報は、フォン
ツー機能を用いることにより、直接、電話することも可
能になっている。なお、バブル径”1”が5mを表し、
バブル径”2”が10mを表すように設定することもで
きる。
【0116】このように、ユーザは携帯端末11を用い
て、簡単に情報を登録でき、他のユーザは、その情報を
やはり簡単に得ることができる。従って、地域情報など
が、有効に利用され、システム運用者はビジネス上、又
は、個人的にも付加価値の高いサービスを提供でき、ま
た、ユーザは、より付加価値の高いサービスを受けるこ
とができる。
【0117】(A2)本発明の第1実施形態の第2変形
例の説明 第2変形例においては、鉄道、バスなどの公共輸送機関
のターミナルにおけるサービスを説明する。図27は本
発明の第1実施形態の第2変形例に係るサービスを説明
するための図である。この図27に示す駅の周辺にいる
ユーザが、携帯端末11を用いて、必要な情報を得られ
るようになっている。
【0118】また、データベース15が、図示を省略す
るが、バブルデータとして、公共輸送ターミナルに関す
るサービス情報,輸送時刻に関する情報を保持するよう
になっている。図28は本発明の第1実施形態の第2変
形例に係るバブルデータの空間占有情報のイメージ(情
報バブル)を示す図である。この図28に示す情報バブ
ルは、上り/下り時刻情報のそれぞれと、駅案内情報と
が別々に生成されている。そして、ユーザが携帯端末1
1を各方向に向けて、情報バブルを別々にヒットさせる
ことによって、各方向ごとの具体的な時刻が携帯端末1
1に表示されるのである。
【0119】これにより、ユーザは、正確な時刻を簡単
に得ることができる。また、ユーザは、駅の中に入っ
て、時刻表や案内板を見ないでも、外から有用な情報を
得ることができる。なお、別々に生成された情報バブル
を1つの情報バブルを用いて表すこともできる。
【0120】図29は本発明の第1実施形態の第2変形
例に係るサービスの第2の例を説明するための図であ
る。この図29に示す駅案内情報バブルは、上り/下り
時刻情報バブルや駅構内情報(図示省略)を含む大きな
情報バブルである。そして、ユーザがこの大きな情報バ
ブルを選択すると、上り/下り時刻情報がまとめて携帯
端末11に表示されるのである。
【0121】また、データベース15が、輸送時刻に関
する情報を現在時刻に応じて更新するようになってお
り、例えば上り時刻が、現在時刻と連動して表示される
ようになっている。これにより、例えば事故が発生した
ときには、時刻情報バブルが、時事刻々と変動するの
で、ユーザはより正確な輸送時刻を得ることができ、サ
ービスが向上する。
【0122】また、図示を省略するが、バスやタクシー
などの時刻管理に適用することもでき、上り車線/下り
車線ごとに情報バブルを設けることができる。これによ
り、バスやタクシーなどが渋滞に巻き込まれて正確な運
行ができなくても、現在時刻が反映されて、ユーザは正
確な情報を得ることができる。 (A3)本発明の第1実施形態の第3変形例の説明 第3変形例においては、車両や歩行中の人のような移動
体についてのサービスを説明する。上記のデータベース
15が、移動する物体から送信される位置情報に基づい
てバブルデータのうち空間占有情報のバブル径を逐次更
新するようになっている。
【0123】図30は本発明の第1実施形態の第3変形
例に係るサービスを説明するための図である。この図3
0に示す車両52や歩行中の人53が、バブルデータを
個別に生成して登録するのである。すなわち、車両52
が、所定の時間ごと又は移動距離ごとに、サービスセン
タ19に対して、その時点における位置情報を送信する
のである。また、人53自身も、その時点における位置
情報を送信する。
【0124】図31は本発明の第1実施形態の第3変形
例に係るバブルデータの空間占有情報のイメージ(情報
バブル)を示す図である。この図31に示す情報バブル
は、車両52又は人53の移動にともなってその情報バ
ブルの位置が変化する。なお、URLに保持されたコン
テンツも逐次更新することができる。図31に示すよう
に、人物の移動にあわせて情報バブルが更新され、ま
た、車の移動にあわせて情報バブルが更新される。従っ
て、データベース15が、移動する物体(車両52又は
人53)から送信される位置情報に基づいてバブルデー
タの空間占有情報を逐次更新するように構成されたこと
になる。これにより、ユーザは車両52に直接、携帯端
末11を向けることによって、その車両52が有する情
報(例えば広告)を得ることができる。さらに、高い頻
度でその情報が更新されるので、ユーザはきめ細かい情
報を得ることができる。
【0125】(A4)本発明の第1実施形態の第4変形
例の説明 本変形例は、美術館のような展示場におけるサービスを
提供する例である。図32は本発明の第1実施形態の第
4変形例に係るサービスを説明するための図であり、こ
の図32に示す美術館には、絵画54が設けられてい
る。そして、この美術館には、データベースを有するサ
ーバ(図示省略)が設けられ、ユーザが携帯端末11
を、絵画54に対して向けると、その絵画54について
の情報を得ることができるのである。
【0126】これにより、規模の小さい施設において
も、ユーザ自身の携帯端末11を用いて、サービスを提
供できる。また、本変形例は、携帯端末11が、距離測
位センサ11kを設けるようにしてもよい。図33は本
発明の第1実施形態の第4変形例に係る携帯端末のブロ
ック図である。この図33に示す携帯端末41は、物体
と携帯端末41との間の距離を測位(以下、測定と称す
ることがある)できる機能を有する携帯端末であって、
それ以外の機能については、上記の携帯端末11と同様
のものである。また、図33に示すもので、上述したも
のと同一の符号を有するものは同一のもの又は同様の機
能を有するものなので、重複した説明を省略する。
【0127】ここで、距離測位センサ11kは、携帯端
末41と他の物体との距離を測定するものである。ユー
ザが携帯端末41を、絵画54に対して向けることによ
り、距離測位センサ11kが、ユーザと絵画54との距
離を測定する。携帯端末41は、その距離を美術館に設
けられたサーバに送信し、サーバがその距離に基づいて
所望の距離範囲にある情報が検索され、ユーザは所望の
情報を得るのである。
【0128】なお、この距離測位センサ11kの代わり
に、ユーザが自ら距離を入力できるように設定すること
もできる。これにより、携帯端末41が、施設に設けら
れたサーバに対して送信する情報の量が減少し、送受信
効率が向上する。従って、サーバは、より多くのユーザ
からのアクセスを許容でき、サービスの品質を向上させ
ることができる。
【0129】また、本変形例は、テーマパークにおける
遊技施設に関する情報や、プラネタリウムにおける星座
に関する情報や、観光地の山,川,半島,島などにおけ
る地理や歴史に関する情報を提供する場合にも適用する
こともできる。この場合、携帯端末11(又は携帯端末
41)が、各情報に応じた専用のモードを設定するよう
にしておくようにする。例えば、「星座情報検索コー
ナ」のモードを通常のバブルデータ受信モードとは、別
個に設けるようにする。
【0130】これにより、ユーザは、通常のバブルデー
タとの混乱を防止でき、かつ、場所に応じた適切な情報
を得ることができる。 (A5)本発明の第1実施形態の第5変形例の説明 本変形例においては、携帯端末11が方位センサ11b
を有しない場合について説明する。
【0131】図34は本発明の第1実施形態の第5変形
例に係るサービスを説明するための図である。この図3
4に示す情報バブル3は、他の情報バブル1,2との間
に存在し、そのバブル径を大きくすることによって、情
報バブル1又は2と接触するようにして検索される。こ
こで、情報バブル3は、情報バブル1とは接触している
が、情報バブル2とは接触していない。従って、この例
では、情報バブル1のみの情報が検索されて、サービス
センタ19から携帯端末11に対してその抽出された情
報が送信される。
【0132】また、秘匿したい情報を有するバブルデー
タのうち空間占有情報のバブル径は小さく、また、企業
の宣伝広告情報を有するバブルデータのうち空間占有情
報のバブル径は大きく設定するようにもできる。さら
に、バブルデータは、ユーザによって、バブル径の大き
さが指定されてから検索される。従って、コンテンツプ
ロバイダなどのシステム運用者は、企業宣伝という観点
から、特定の空間範囲を、企業に販売できる。そして、
その販売価格は、空間占有情報とバブル径とから算定す
ることも可能である。
【0133】このようにして、例えば携帯端末11のセ
ンサ群が故障した場合でも、ユーザは検索できるように
なり、かつ、バブル径を大きくするだけで検索範囲を変
更できるので、簡単な情報検索が可能となる。 (B)本発明の第2実施形態の説明 第2実施形態のサービスは、第1実施形態のサービスと
同様であり、サービスセンタ19と携帯端末11との間
のデータがメールにより送受信される点が異なる。ここ
で、メールサーバ13d(図3参照),メール送受信部
18d(図2参照)は、いずれも、緯度,経度,高度及
びバブル径とメールアドレスとを対応づける機能(GP
Sマッピング対応機能)を有する。
【0134】図35は本発明の第2実施形態に係るサー
ビスの概念図である。この図35に示すシステム9a
は、物体(例えば建物,建物の各フロア,看板など現実
に存在する物又は空間を移動する物)の緯度,経度,高
度及びバブル径からなる空間占有情報と、この物体に関
連する各種情報又はその各種情報に関連するURLなど
の情報とが対応づけられたデータを保持する、サービス
センタ19と、これらのサービスセンタ19とインター
ネット12を介して接続され情報に付されたサービス情
報を表示しうる携帯端末11とをそなえた、情報提供サ
ービスシステム9aである。
【0135】そして、図35に示すユーザは、取得した
情報を、メールを利用して、データベース15(図2参
照)に書き込むのである。例えば、この図35に示すユ
ーザが、お勧めの食事名を、メールにより登録し、他の
ユーザが、その内容を見るのである。また、データベー
ス15が、携帯端末11の緯度,経度及び高度に関する
情報並びに空間占有情報を相互に対応づけたデータをメ
ールアドレスとし、このメールアドレスに対応してバブ
ルデータを保持するようになっている。
【0136】すなわち、位置情報自身が、メールアドレ
スとして用いられ、そのメールアドレスに直接、サービ
ス情報が対応づけられている。従って、例えば駅のメッ
セージ掲示板サービスなどに適用できる。ユーザは、駅
の黒板にメッセージを書き込まずに、待ち合わせの他の
ユーザに対して、メッセージを残すことが可能である。
【0137】また、レストランの店主は、自分で、例え
ば飲食物などのサービス情報を、バブルデータにリンク
させて登録でき、これにより、店主は、一般のユーザに
対して店舗の宣伝が可能となる。従って、企業は、ユー
ザに対し、意見などの宛先としてそのメールアドレスを
示すので、そのメールアドレスに対応したバブルデータ
が利用される。従って、本システム9aは、3次元空間
に対応する目標空間の緯度,経度,高度及びバブル径か
らなる複数の空間占有情報と、これらの空間占有情報と
複数のメッセージ対応の複数のメールアドレスとの各々
を対応づけられた複数のバブルデータを保持するデータ
ベース15と、携帯端末11から送信された携帯端末1
1の位置情報に基づいて、空間占有情報を特定し、空間
占有情報に対応するメッセージを抽出する抽出部40
と、抽出部40にて抽出されたメッセージを携帯端末1
1に提供する提供部41とをそなえて構成されたことに
なる。
【0138】図36は本発明の第2実施形態に係る情報
提供サービスシステムへの登録を説明するためのシーケ
ンスを示す図であり、メールを用いて登録される例が示
されている。まず、携帯端末11は入力画面を表示し
(ステップA1)、ユーザが、その画面からアドレスを
選択すると、そのアドレスの入力画面に切り換わる(ス
テップA2)。ステップA3にて、ユーザが「空間にメ
ッセージをマッピングする」を選択すると、携帯端末1
1は、位置情報を取得して、メールアドレスに変換す
る。
【0139】そして、ユーザは、メッセージを入力して
(ステップA4)、そのメールをサービスセンタ19に
送信する。サービスセンタ19がそのメールデータを受
信すると(ステップA5)、バブル径などは最小値を選
択して(ステップA6)、webサーバ(GPSweb
サーバ)13b又はweb情報出力部18bのデータベ
ース15に書き込む(ステップA7)。
【0140】図37は本発明の第2実施形態に係る情報
提供サービスを説明するためのシーケンスを示す図であ
り、携帯端末11とメールサーバ(GPSマッピング対
応メールサーバ)13dとwebサーバ(GPSweb
サーバ)13bとの間におけるデータの送受信が示され
ている。まず、ステップA10にて、ユーザ(例えば企
業の担当者)が、東京のF社の本社前に、F社の企業プ
ロファイルのバブルデータを設定する。このバブルデー
タが設定される位置は、東経139゜46'01.4"
で、北緯35゜40'46.1"で、高度15mで、バブ
ル径100mである。そして、ユーザは、この企業プロ
ファイルに対応して、メールアドレスを設ける。このア
ドレスは、例えばE13946014N3540461H1500B10000@gps.n
ifty.ne.jpとする。そして、ユーザは、このアドレスに
宛てて、検索条件と企業プロファイルとをメールする。
【0141】ステップA11にて、メールサーバ13d
は、上記の検索条件と企業プロファイルとを受信して、
検索を開始し、その添付ファイルは企業プロファイルと
してwebサーバ13bに登録される。これにより、ユ
ーザが所定の範囲を示す値をメールアドレスとして、送
信し、その範囲にある空間占有情報を含むバブルデータ
が、検索される。
【0142】また、これにより、位置という検索タグが
使用でき、ユーザは簡単にかつ早く情報を得ることが可
能になる。ここで、例えば、バブル径が大きく設定され
たバブルデータは検索されやすいが、バブル径が小さく
設定されたバブルデータは検索されにくくなる。そのた
め、秘匿したい情報を有するバブルデータのバブル径は
小さく、また、企業プロファイルなどのできるだけ多く
のユーザに宣伝したい情報を有するバブルデータのバブ
ル径は大きく設定するようにもできる。
【0143】図38は本発明の第2実施形態に係る検索
方法を説明するためのシーケンスを示す図である。この
図38に示すステップB1にて、ユーザが、携帯端末1
1を用いて指定検索を実行する。ここで、検索条件は、
上記と同様である。そして、携帯端末11は、その条件
を、webサーバ13bに対して送信して検索を依頼す
る。送信内容は、例えば、http://www.gps.nifty.ne.jp
/Titles?qt=%C5%EC%B7%D0139%A1%EB46%A1%C701.6%A1%C9
%CB%CC%BO%DE35%A1%EB40%A1%C746.5%A1%C9%B9%E2%C5%D9
%A3%B10%A3%ED&SUBMIT=+%B8%A1%BA%F7+&lk=noframes&sv
x=100600&col=JWとなる。
【0144】次に、ステップB2にて、webサーバ1
3bは、検索条件を用いて検索し、ヒットしたデータを
表示し、携帯端末11に対して送信し、ステップB3に
て、携帯端末11は、その検索した結果ヒットした候補
を表示する。その表示例は、表示例B4のようになる。
続いて、ユーザは、侯補を選択し(ステップB5)、そ
の候補をwebサーバ13bに送信する。ステップB6
にて、webサーバ13bは、対象となるファイルを携
帯端末11に対して送信し、ステップB7にて、携帯端
末11は、そのファイルの内容を表示し、ユーザは、例
えば資本金などのプロファイル(B8参照)を得る。
【0145】このように、メールアドレスが位置タグと
して用いられ、メールアドレスにリンクされたメッセー
ジとデータとが、ユーザに対して出力され、ユーザは、
企業広告や、レストランのメニュー及び評判に関する情
報を得ることができる。また、このように、ユーザは自
分の視界内の建物についての情報を、「こちらの方向」
といったアナログ的な感覚により検索できる。
【0146】さらに、このように、サービスが、携帯端
末11と、webサーバ13bとの間にて行なわれるの
で、レストランは特別な装備を要せずにサービスを実現
できる。加えて、このように、ユーザがバブル径の大き
さを指定して検索するので、コンテンツプロバイダのよ
うなシステム運用者は、企業宣伝という観点から、特定
の空間範囲を、企業に販売できる。そして、その販売価
格は、空間占有情報とバブル径とから算定することも可
能である。
【0147】(C)本発明の第3実施形態の説明 第3実施形態のシステム9は、音声による道案内サービ
スを提供するものである。すなわち、サービスセンタ1
9が、携帯端末から送信された視線方向を認識し、地図
データに基づいて、ユーザが見える目標物(例えば看板
など)を、携帯端末に対して送信し、携帯端末に設けら
れた音声回路により道案内するのである。
【0148】また、第3実施形態のシステム9も、物体
(例えば建物,建物の各フロア,看板など現実に存在す
る物又は空間を移動する物)の緯度,経度,高度及びバ
ブル径からなる空間占有情報と、この物体に関連する各
種情報又はその各種情報に関連するURLなどの情報と
が対応づけられたデータを保持するサーバと、このサー
バとネットワーク12を介して接続され情報に付された
サービス情報を表示しうる携帯端末(ユーザ端末)とを
そなえた、情報提供サービスシステムである。
【0149】図39は本発明の第3実施形態に係る携帯
端末のブロック図である。この図39に示す携帯端末3
1は、サービスセンタ19とネットワーク12を介して
接続され情報に付されたサービス情報を表示しうるもの
であって、例えば携帯電話である。そして、携帯端末3
1は、音声案内部23を設け、また、端末位置を検出す
る検出部21aが、GPSモジュール11c,地磁気セ
ンサ11b,距離測位センサ11kをそなえ、傾斜セン
サ31c,使用手判別センサ(使用手判別部)31a,
31bを有する。
【0150】なお、図39に示すもので、上述したもの
と同一の符号を有するものは同一のもの又は同様の機能
を有するものなので、重複した説明を省略する。音声案
内部23は、第2受信部22bにて受信された、特定サ
ービス情報の提供場所を音声ファイルにより道案内する
ものである。この機能は、携帯端末31に設けられたR
OMにより実現される。すなわち、音声案内部23は、
複数種類の音声ファイルを有し、サービスセンタ19か
ら送信される例えば識別情報によって、例えば、「直進
してください」「次の角を右折です」,「次の角を左折
です」などの音声データを出力できるようになってい
る。
【0151】これにより、サービスセンタ19から携帯
端末31に対して送信するデータ量を低減することがで
きる。また、これにより、携帯端末31がサービスセン
タ19に対して、携帯端末31の姿勢情報を送信し、そ
して、サービスセンタ19が、ユーザに目標物を通知す
る際に、音声データを送信する代わりに、識別情報を送
信し、所望の音声ファイルが再生され、ユーザに指示さ
れるのである。
【0152】また、図42(a),(b)はともに本発
明の第3実施形態に係る傾斜角度の検出方法を説明する
ための図である。図42(a)に示す傾斜センサ31c
はユーザの頭の傾きを検出する。そして、その傾斜角度
に基づいて、視線方向が得られるようになっている。ま
た、ユーザは、視線,携帯端末31及び検索対象物が一
直線になるようにする。
【0153】図42(b)に示す携帯端末31の底面
が、正面から見たときに水平面から傾斜角度α(αは0
以上90以下の実数)をなして傾斜しており、ユーザの
視線方向が検出されるようになっている。なお、携帯端
末31の底面が水平でない場合、傾斜角度αは、携帯端
末31の筺体を貫く縦の中心軸線と垂直な面が、水平面
となす角度を表す。
【0154】そして、携帯端末31の第2送信部22a
が、携帯端末31の水平線からの傾斜角度に基づき検出
されたユーザの視線方向をサービスセンタ19に送信す
るように構成され、サービスセンタ19が、その視線方
向に基づいてユーザが知りたい検索対象物を検索(ユー
ザが知りたいサービス情報を抽出)するようになってい
る。これにより、携帯端末31の傾斜角度が自動的に検
出されるので、ユーザは音声による道案内サービスを円
滑に受けることができる。
【0155】さらに、図39に示す使用手判別センサ3
1a,31bは、いずれも、携帯端末31の筺体に当て
られた指の本数を検出しユーザの使用(保持)している
手を判別するものである。ユーザが携帯端末31を持つ
場合に、右手と左手との違いによって、人体が正面を向
いているときの携帯端末31の傾斜角度は正反対とな
る。このため、ユーザが携帯端末31を持つ手の右左を
自動的に検出して、その傾斜角度が得られるようになっ
ている。
【0156】図40は本発明の第3実施形態に係る携帯
端末31の正面図であるが、筺体の側面に使用手判別セ
ンサ31a,31bが、設けられている。この使用手判
別センサ31a,31bは、いずれも、例えば、可変抵
抗器を用いたデバイスを用いて実現できる。すなわち、
指が触れたところだけその抵抗値が変化して、指が1
本,4本の違いを検出できる機能を有するデバイスが利
用できる。
【0157】図41は本発明の第3実施形態に係る使用
手判別センサ31a,31bを説明するための図であ
り、この図41に示す携帯端末31は、ユーザの右手に
より保持されている。使用手判別センサ31aは、筺体
と接触する指の本数は4本と判別し、また、使用手判別
センサ31bは、指が1本と判別する。ユーザがこの携
帯端末31を左手に持ち換えると、使用手判別センサ3
1a,31bは、それぞれ、指の本数を4本又は1本と
判別する。
【0158】従って、判別された本数の組み合わせに基
づいて、ユーザが使用する手が自動的に判別され、これ
により、サービスセンタ19に対して送信すべき、携帯
端末31の向きに関する情報量を低減させることができ
る。図43は本発明の第3実施形態に係る方位の検出方
法を説明するための図であり、ユーザの上方から、頭を
見たものである。そして、この図43に示す携帯端末3
1は、携帯端末31から物体50に向かう方向を、ユー
ザの視線方向(前方)と地磁気とにより取得する。ここ
で、携帯端末31の内部又は筺体外部に設けられた地磁
気センサ11bにより、地磁気の値が得られ、方位Dが
得られる。
【0159】そして、携帯端末31の第2送信部22a
が、携帯端末31の水平線からの傾斜角度に基づき検出
されたユーザの視線方向をサービスセンタ19に送信す
るように構成され、サービスセンタ19が、その視線方
向に基づいて所望の検索対象物を検索するようになって
いる。これにより、ユーザの視線方向は、地図データに
基づいて認識され、ユーザは、ユーザが見える目標物
(例えば看板など)に関する情報を得るのである。ま
た、音声案内部23は、サービスセンタ19から送信さ
れる識別情報によって、「次の角を右折です」などの音
声を再生する。
【0160】また、これにより、携帯端末31がサービ
スセンタ19に対して、携帯端末31の姿勢情報を送信
し、そして、サービスセンタ19が、ユーザに目標物を
通知し、所望の音声ファイルが再生され、ユーザに指示
されるのである。また、地磁気センサ11bに加えて、
携帯端末31の傾斜角度が考慮されるので、サービスが
実現される。
【0161】これにより、端末位置が、GPSモジュー
ル11cにより測定されるとともに、検索ベクトルV
が、地磁気センサ11b、傾斜センサ31cにより測定
され、携帯端末31の3次元における方向が検出される
のである。また、これにより、地磁気センサ11bによ
るデータに、傾斜センサ11aによるデータを加味する
ことによって、検出部21aにて検出された測定値が適
切に補正される。従って、より精度の高い位置を登録す
ることができるようになる。
【0162】さらに、これにより、ユーザの移動速度が
高速のときのみならず、ユーザが低速又は停止している
ときにも、ユーザの移動方向を把握できる。上述の構成
により、本発明の第3実施形態に係るサービス方法につ
いて、図44(a)〜(c)と図45とを用いて詳述す
る。図44(a)〜(c)はいずれも本発明の第3実施
形態に係る携帯端末31の姿勢検出を説明するための図
であり、これらの図44(a)〜(c)のそれぞれに示
す建物(四角形で建物と示されたもの)の間を、ユーザ
が移動している。
【0163】まず、図44(a)に示す携帯端末31の
絶対位置が、GPSモジュール11cにて検出される
(黒丸で示したもの)。次に、図44(b)に示す携帯
端末31の正面の方位が、地磁気センサ11bと使用手
判別センサ31bとによって検出される(矢印で示した
もの)。さらに、図44(c)に示す携帯端末31の傾
斜角度が、傾斜センサ11aによって、検出されるので
ある(建物への方向を示す矢印参照)。
【0164】図45は本発明の第3実施形態に係るサー
ビス例のシーケンスを示す図である。まず、携帯端末3
1は所望の目的地までの道案内をサービスセンタ19に
依頼し(ステップC1)、サービスセンタ19は、経路
を探索し、携帯端末31(移動機)に対して位置情報を
要求し(ステップC2)、また、携帯端末31は現在の
位置情報をサービスセンタ19に送信する(ステップC
3)。
【0165】そして、サービスセンタ19は、現在、携
帯端末31が向いている方向に基づいて、音声により、
右又は左の情報を、相対的な表現で指示を通知し(ステ
ップC4)、携帯端末31は、サービスセンタ19によ
り指示された間隔で位置情報を送信サービスセンタ19
に送信する(ステップC5)。また、サービスセンタ1
9は、交差点などの特異点の手前において、携帯端末3
1の向いている方向を送信するように携帯端末31に対
して要求し(ステップC6)、携帯端末31はサービス
センタ19に対して方位を通知する(ステップC7)。
【0166】さらに、サービスセンタ19は、現在、携
帯端末31が向いている方向から、右又は左の情報を、
相対的な表現で指示を通知し(ステップC8)、携帯端
末31は目的地に到着する(ステップC9)。このよう
に、地磁気と、方位と、GPS情報と、傾斜角度と、ユ
ーザが使用する手の情報とが、それぞれ、自動的に検出
され、携帯端末31とサービスセンタ19との間におけ
るデータ送受信により、ユーザは所望の場所に効率よく
到達できる。
【0167】なお、ユーザの使用する手を検出する代わ
りに、予め、右又は左をデータベース15に登録するこ
ともできる。図46は本発明の第3実施形態に係る他の
使用手判別方法を説明するための図である。この図46
に示す設定画面がユーザに表示され、ユーザは使用手を
設定するようにしている。すなわち、携帯端末31は、
通話時に使用する手を指定するように表示し、ユーザが
選択するのである。
【0168】従って、ユーザの移動速度が高速のときの
みならず、ユーザが低速又は停止しているときにも、ユ
ーザの移動方向を把握できる。また、従って、高額な設
備を投資せずに、ユーザはそのようなサービスを受ける
ことができる。このように、携帯端末31と、サービス
センタ19との間にて行なわれるので、レストランは特
別な装備を要せずにサービスを実現できる。
【0169】そして、このように、バブルデータは登録
されて、ユーザがバブル径の大きさを指定して検索する
ので、システム運用者(例えばコンテンツプロバイダ)
は、企業宣伝という観点から、特定の空間範囲を、企業
に販売できる。その販売価格は、空間占有情報とバブル
径とから算定することも可能となる。このようにして、
システム9は、人間が把握しにくい表現を使用せず、
「北方向に進め」,「相対的に右/左」,「やや右/前
方/後方」といった表現を用いるので、人間感覚になじ
みやすいアナログ的な感覚により道案内が可能となる。
【0170】(C1)本発明の第3実施形態の変形例の
説明 第3実施形態における携帯端末31は、音声通話が可能
な携帯電話のみならず、データ通信機能のみを有するデ
ータ通信端末を用いることができる。すなわち、本変形
例のデータ通信端末(図示省略)は、サービスセンタ1
9とネットワーク12を介して接続され情報に付された
サービス情報を表示しうるユーザ端末であって、上記の
検出部21aと、第2送信部22aと、第2受信部22
bと、表示部11hとをそなえて構成されている。
【0171】そして、本変形例のデータ通信端末は、第
2受信部22bにて受信された、サービス情報を提供す
る検索対象物の場所について、所定の音声ファイルを用
いて道案内する音声案内部23を有する。これにより、
上記の携帯端末31と同様に、データ通信端末は、サー
ビスセンタ19に対して、データ通信端末の姿勢につい
ての情報を送信し、そして、サービスセンタ19が、ユ
ーザに目標物を通知し、所望の音声ファイルが再生さ
れ、ユーザに指示される。
【0172】このように、登録されたバブルデータによ
り検索されるので、システム運用者は、企業宣伝を提案
できる。また、このようにして、システム9は、人間が
把握しにくい表現を使用せず、人間感覚になじみやすい
アナログ的な感覚により道案内が可能となる。 (D)その他 本発明は上述した実施態様及びその変形態様に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種
々変形して実施することができる。
【0173】物体に関連する各種情報は、上述したほ
か、市役所,公園,遊園地,歴史的建物及び自然物の山
などについても可能である。各種情報に関連するサービ
ス情報は、これらに対して、それぞれ、生活情報,開園
時間情報,アトラクション空き時間情報,歴史解説及び
観光情報などについても可能である。また、検出部21
(21a)は、携帯端末11(31,41)の外部に設
けることもでき、この場合、検出部21(21a)は、
検出対象物体の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を
有する位置情報を検出する。さらに、その場合は、検出
対象物体の位置情報は、緯度,経度,高度,方位及び傾
斜角度に限定されるものではない。
【0174】加えて、データベース15は、3次元空間
における空間範囲情報として、星座などの天体情報を保
持し、サービス情報として、これらの天体情報を提供す
るようにもできる。また、データベース15の表記内容
は、上述したもの以外にも、設計方針などによって、種
々変更されうる。また、上述したURLの代わりに、U
RI(Uniform Resource Identifier,ユニフォーム・
リソース・アイデンティファイア)や、URN(Unifor
m Resource Name,ユニフォーム・リソース・ネーム)
をアドレスとして使用することもできる。よく知られて
いるように、URIはhttpを用いたインターネット
12の資源に対して統一的に付与された名称であって、
例えば、インターネット12の資源であるコンピュータ
名を表すIPアドレスである。また、URLは、インタ
ーネット12の資源を示すURIの前に、その資源に対
して適用するプロトコルを記入されたものであって、そ
の書式は、「プロトコル:URI」で表される。例え
ば、http://130.***,ftp://130.***,gopher://130.**
*などである。なお、URNは唯一のアドレスを表すも
のである。
【0175】携帯端末11(携帯端末31又は携帯端末
41)は、無線ネットワーク10にて、システム運用者
との加入者契約や広告などに基づき無料でサービスセン
タ19にアクセスできる。また、ユーザ端末は携帯電
話,データ通信端末に限らず、無線送受信機を有する携
帯型パソコンであっても実施可能である。従って、図1
5における登録は、パソコンのほか、携帯電話,データ
通信端末を用いることもできる。なお、図15にて地図
情報はユーザ側に予め用意されたハードディスクやCD
−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などの記
録媒体に記録し、それらから得るようにもできる。
【0176】第1実施形態において、検索条件は、例え
ば、ユーザが指定した検索対象物の前後にも、造形物や
自然物があれば、それらも含めて、表示し、かつ、その
表示する数を限定して一覧を表示するようにもできる。
第1実施形態の第3変形例において、人53が自分の位
置情報を登録することによって、迷子を防止したり、又
は、外出した家族の行き先を管理できるようになる。
【0177】第1実施形態の第4変形例において、コン
サート会場において、演奏曲目やその曲目についての情
報をバブルデータとして、登録することも可能である
【0178】
【発明の効果】以上、詳述したように、本発明のサーバ
システム及び情報提供サービスシステム並びに情報提供
サービス方法によれば、以下のような効果ないし効果が
得られる。 (1)サーバシステムが、3次元空間に対応する複数の
空間範囲情報、サービス情報を得るための複数の検索
情報との各々を対応づけられた複数のバブルデータを保
持するデータベースと、ユーザ端末から送信された位置
情報に基づいて、データベースが保持する複数の空間範
囲情報のうち位置情報を含む少なくとも一つの空間範囲
情報に対応する少なくとも一つの検索情報を抽出する抽
出部と、抽出部にて抽出された索情報に対応するサ
ビス情報をユーザ端末に提供する提供部とをそなえて構
成されているので、ユーザはユーザが見える範囲内の店
舗に関する情報を簡単に得ることができ、また、ユーザ
はユーザ端末を目の前にあるビルに向けそのビル内の店
舗が販売している商品情報などを得ることができる(請
求項1)。また、サーバシステムが、3次元空間に対応
する複数の空間範囲情報と、サービス情報を得るための
複数の検索情報との各々を対応づけられた複数のバブル
データを保持するデータベースと、ユーザ端末から送信
された位置情報により求まる検索ベクトルに基づいて、
データベースが保持する複数の空間範囲情報のうち少な
くとも一つの空間範囲情報に対応する少なくとも一つの
検索情報を抽出する抽出部と、抽出部にて抽出された検
索情報に対応するサービス情報をユーザ端末に提供する
提供部とをそなえて構成されているので、ユーザは情報
を容易に得られる(請求項2)。さらに、サーバシステ
ムが、3次元空間に対応する任意の大きさに設定可能な
複数の空間範囲情報と、サービス情報を得るための複数
の検索情報との各々を対応づけられた複数のバブルデー
タを保持するデータベースと、ユーザ端末から送信され
た位置情報に基づいて、データベースが保持する複数の
空間範囲情報のうち位置情報を含む少なくとも一つの空
間範囲情報に対応する少なくとも一つの検索情報を抽出
する抽出部と、抽出部にて抽出された検索情報に対応す
るサービス情報をユーザ端末に提供する提供部とをそな
えて構成されているので、やはり、ユーザは商品情報を
得られる(請求項3)。
【0179】(2)サーバシステムが、3次元空間に対
応する緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の空
間範囲情報と、複数の各種情報又はその各種情報に関連
するサービス情報を得るための複数のアドレスとの各々
を対応づけられた複数のバブルデータを保持するデータ
ベースと、ユーザ端末から送信されたユーザ端末の緯
度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に
基づいて、データベースが保持する複数の空間範囲情報
のうち位置情報を含む少なくとも一つの空間範囲情報
対応する少なくとも一つのアドレスを抽出する抽出部
と、抽出部にて抽出されたアドレスに対応する各種情報
又は特定サービス情報をユーザ端末に提供する提供部と
をそなえて構成されているので、例えば広告主はユーザ
端末を持つユーザに対して広告でき、情報提供サービス
システムの運用者は広告料金を得てサービスを提供で
き、さらに、ユーザは自由にかつ簡単にサービス情報を
得られる。また、広告主、サービス運用者及びユーザの
三者がいずれも利益を得ることができる(請求項)。
【0180】(3)サーバシステムが、3次元空間に対
応する緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の空
間範囲情報、サービス情報を得るための複数のユニフ
ォーム・リソース・ロケータとの各々を対応づけられた
複数のバブルデータを保持するデータベースと、ユーザ
端末から送信されたユーザ端末の緯度,経度,高度,方
位及び傾斜角度を有する位置情報に基づいて、データベ
ースが保持する複数の空間範囲情報のうち位置情報を含
少なくとも一つの空間範囲情報に対応する少なくとも
一つのユニフォーム・リソース・ロケータを抽出する抽
出部と、抽出部にて抽出されたユニフォーム・リソース
・ロケータに対応する特定サービス情報をユーザ端末に
提供する提供部とをそなえて構成されているので、例え
ば建物,建物の各フロア,看板などの検索対象物の情報
について、ユーザは簡単に得ることができ、また、ユー
ザは高額な設備を投資せずにサービス情報を得ることが
できる(請求項)。
【0181】(4)ウェブ情報出力部に保持されたユー
ザ情報を保持するアドレスを生成するアドレス生成部を
そなえて構成することもでき、このようにすれば、ユニ
フォーム・リソース・ロケータの一覧を管理でき、検索
対象物に対応するサービス情報を的確に提供できる(請
求項)。 (5)サーバシステムが、3次元空間に対応する目標
間の緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の空間
範囲情報と、空間範囲情報と複数のメッセージ情報対応
の複数の保持アドレスとの各々を対応づけられた複数の
バブルデータを保持するデータベースと、ユーザ端末か
ら送信されたユーザ端末の位置情報に基づいて、少なく
とも一つの空間範囲情報を特定し、空間範囲情報に対応
するメッセージ情報を抽出する抽出部と、抽出部にて抽
出されたメッセージ情報をユーザ端末に提供する提供部
とをそなえて構成されているので、多数のユーザが自分
の情報を登録でき、サービス情報提供システムの運用者
はビジネス上、個人的に付加価値の高いサービスを提供
でき、また、ユーザは、より付加価値の高いサービスを
受けることができる(請求項)。
【0182】(6)サーバシステムが、3次元空間に対
応する目標空間の緯度,経度,高度及びバブル径からな
る複数の空間範囲情報と、空間範囲情報と複数のメッセ
ージ情報対応の複数の電子メールアドレスとの各々を対
応づけられた複数のバブルデータを保持するデータベー
スと、ユーザ端末から送信されたユーザ端末の位置情報
に基づいて、少なくとも一つの空間範囲情報を特定し、
空間範囲情報に対応するメッセージ情報を抽出する抽出
部と、抽出部にて抽出されたメッセージ情報をユーザ端
末に提供する提供部とをそなえて構成されているので、
ユーザは簡単にかつ早く情報を得ることができる(請求
8)。
【0183】()情報提供サービスシステムが、サー
バが3次元空間に対応する緯度,経度,高度及びバブル
径からなる複数の3次元空間範囲情報と、サービス情報
を検索するための複数の検索情報との各々を対応づけら
れた複数のバブルデータを保持するデータベースと、ユ
ーザ端末から送信された位置情報に基づいて、データベ
ースが保持する複数の3次元空間範囲情報のうち位置情
報を含む少なくとも一つの3次元空間範囲情報に対応す
る少なくとも一つの検索情報を抽出する抽出部と、抽出
部にて抽出された検索情報に対応するサービス情報をユ
ーザ端末に提供する提供部とをそなえ、ユーザ端末が、
位置情報を検出する検出部と、検出部にて検出された位
置情報をサーバに対して送信する送信部と、サーバから
提供されるサービス情報を受信する受信部と、受信部に
て受信したサービス情報を表示する表示部とをそなえて
構成されているので、ユーザの視界に入る建物につい
て、アナログ的な感覚によりユーザが関心のあるものを
簡単に検索でき、ユーザは、自分が指定した方向に位置
する造形物,自然物及び天体に関する情報や、その検索
対象物について、文字,画像及び音声などのデータを得
られる(請求項12)。 (前記送信部は、ユーザ端末の水平線からの傾斜角
度に基づき検出されたユーザの視線方向をサーバに送信
するように構成され、サーバが、視線方向に基づいて所
望のサービス情報を抽出するように構成されてもよく、
このようにすれば、ユーザ端末の傾斜角度が自動的に検
出されるので、ユーザは音声による道案内サービスを円
滑に受けることができる(請求項13)。
【0184】(9)情報提供サービス方法が、ユーザ端
末に対して情報を提供するシステムにおいて、ユーザ端
末から送信された緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度
を含む位置情報を受信する受信ステップと、サーバが受
信ステップにて受信された位置情報に基づいて、3次元
空間における緯度,経度,高度及びバブル径からなる
数の3次元空間範囲情報と、各種情報又はその各種情報
に関連するサービス情報を得るための複数のアドレスと
の各々を対応づけられた複数のバブルデータの中から、
少なくとも一つの各種情報又はサービス情報を検索して
出力する検索ステップと、検索ステップにて検索された
各種情報又はサービス情報を、ユーザ端末に対して通知
する検索結果通知ステップとをそなえて構成されている
ので、ユーザは付加価値の高いサービスを受けられるほ
か、例えばシステム運用者は企業宣伝ができる(請求項
14)。
【0185】(10)検索ステップが、位置情報とバブ
ルデータの3次元空間範囲情報とに基づいて、バブルデ
ータ内の複数の3次元空間範囲情報の中から第1の条件
に基づいて少なくとも一つの3次元空間範囲情報を抽出
する抽出ステップをそなえて構成されてもよく、このよ
うにすれば、ユーザは自分が見える対象物に関する情報
を非常に簡単にかつ早く取り出すことができる(請求項
15)。
【0186】(11)データベースが、バブルデータと
して、公共輸送ターミナルに関するサービス情報,輸送
時刻に関する情報を保持するように構成されてもよく、
このようにすれば、ユーザは、正確な時刻を簡単に得る
ことができ、ユーザは、駅の中に入って、時刻表や案内
板を見ないで、外から有用な情報を得ることができる
(請求項9)
【0187】(12)データベースが、輸送時刻に関す
る情報を現在時刻に応じて更新するように構成されても
よく、このようにすれば、ユーザはより正確な輸送時刻
を得ることができ、サービスが向上する(請求項
)。 (13)データベースが、移動する物体から送信される
位置情報に基づいてバブルデータの3次元空間範囲情報
を逐次更新するように構成されてもよく、このようにす
れば、ユーザはきめ細かい情報を得ることができる(請
求項11)。
【0188】(14)抽出ステップが、複数の3次元空
間範囲情報の中からユーザ端末から送信された位置情
報に基づく検索ベクトルと交差する少なくとも一つの3
次元空間範囲情報を抽出するように構成されてもよく、
このようにすれば、サービスに応じて条件を設定するこ
とができる(請求項16)。
【0189】(15)前記抽出ステップは、前記検索ベ
クトルと最初に交差する3次元空間範囲情報を抽出する
ように構成されてもよく、このようにすれば、ユーザの
視界にある建物を簡単に検索でき、建物の大きさによら
ない検索が可能となる(請求項18
【0190】(16)抽出ステップは、前記検索ベクト
ルと交差する複数の3次元空間範囲情報のうち、所定距
離範囲にあるものを抽出するように構成されてもよい
(請求項17
【0191】(17)サーバシステムが、ユーザ端末に
対して情報を提供するサーバシステムにおいて、3次元
空間に対応する複数の3次元空間範囲情報と、サービス
情報を得るための複数の検索情報との各々を対応づけら
れた複数のバブルデータを保持するデータベースと、ユ
ーザ端末から送信された位置情報及び位置情報に関連づ
けて登録するための提供情報を前記データベースに登録
する登録手段とをそなえて構成されているので、ユーザ
は、視界内にある建物などが有する有用な情報を直接、
得ることができる(請求項20)。サーバシステムが、
3次元空間に対応する緯度,経度,高度及びバブル径か
らなる複数の3次元空間範囲情報と、各3次元空間範囲
情報に関連づけて登録される提供情報との各々を対応づ
けられた複数のバブルデータを保持するデータベース
と、ユーザ端末から送信されたユーザ端末の位置情報
と、位置情報に関連づけて登録される提供情報を前記デ
ータベースにバブルデータとして登録する登録手段と、
ユーザ端末から送信されたユーザ端末の緯度,経度,高
度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づいて、デ
ータベースが保持する複数の3次元空間範囲情報のうち
位置情報を含む少なくとも一つの3次元空間範囲情報に
対応する少なくとも一つの各提供情報を抽出する抽出部
と、抽出部にて抽出された提供情報をユーザ端末に提供
する提供部とをそなえて構成されているので、より正確
な配置を考慮してデータ抽出が可能となり、ユーザは自
分の視界にある建物を検索することができる(請求項2
1)。前記登録手段にてバブルデータとして提供情報を
登録する際に、提供情報に対応するバブル径を予め決め
られた所定のバブル径として設定することもでき、この
ようにすれば、ユーザの視界にある建物を簡単に検索で
き、建物の大きさによらない検索が可能となる(請求項
22)。前記登録手段にてバブルデータとして提供情報
を登録する際に、提供情報に対応するバブル径として、
ユーザが選択した任意のバブル径を設定することもで
き、このようにすれば、建物のオーナーは、自分の建物
が他の建物よりも小さくても、バブル径を大きく設定す
ることによって他の建物よりも検索ヒットする率を高く
でき建物の大きさによらない検索が可能となる(請求項
23)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用されるシステムの構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るサービスセンタの
ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るサービスセンタの
他のブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る携帯端末のブロッ
ク図である。
【図5】は本発明の第1実施形態に係る携帯端末の位置
情報測定の模式図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る建物配置を模式的
に示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るバブルデータの空
間占有情報のイメージを示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るバブルデータを説
明するための図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る他のバブルデータ
を説明するための図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係るコンテンツの一
例を示す図である。
【図11】a)〜(h)はいずれも本発明の第1実施
形態に係る建物データの一例を示す図である。
【図12】本発明の第1実施形態に係るバブルデータを
用いたサービスの概念図である。
【図13】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態に係る情報表示の一例を示す図である。
【図14】本発明の第1実施形態に係る情報提供サービ
スシステムへの登録を説明するためのシーケンスを示す
図である。
【図15】本発明の第1実施形態に係る情報提供サービ
スシステムへのパソコンを用いた登録を説明するための
シーケンスを示す図である。
【図16】本発明の第1実施形態に係るバブルデータの
料金体系を説明するための図である。
【図17】本発明の第1実施形態に係るデータ送受信の
シーケンスを示す図である。
【図18】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態に係るサービス1の検索態様を説明するための図で
ある。
【図19】本発明の第1実施形態に係るサービス1にて
距離指定した検索態様を説明するための図である。
【図20】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態に係るサービス2の検索態様を説明するための図で
ある。
【図21】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態に係るサービス2の他の検索態様を説明するための
図である。
【図22】本発明の第1実施形態に係るサービス1を説
明するためのシーケンスを示す図である。
【図23】本発明の第1実施形態に係るサービス情報の
取得方法を説明するためのシーケンスを示す図である。
【図24】(a)〜(e)はそれぞれ本発明の第1実施
形態に係るサービス情報取得の模式的に示す図である。
【図25】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施
形態の第1変形例に係るサービスを説明するための図で
ある。
【図26】(a)は本発明の第1実施形態の第1変形例
に係るバブルデータの一例を示す図であり、(b)は本
発明の第1実施形態の第1変形例に係る情報表示の一例
を示す図である。
【図27】本発明の第1実施形態の第2変形例に係るサ
ービスを説明するための図である。
【図28】本発明の第1実施形態の第2変形例に係るバ
ブルデータの空間占有情報のイメージを示す図である。
【図29】本発明の第1実施形態の第2変形例に係るサ
ービスの第2の例を説明するための図である。
【図30】本発明の第1実施形態の第3変形例に係るサ
ービスを説明するための図である。
【図31】本発明の第1実施形態の第3変形例に係るバ
ブルデータの空間占有情報のイメージを示す図である。
【図32】本発明の第1実施形態の第4変形例に係るサ
ービスを説明するための図である。
【図33】本発明の第1実施形態の第4変形例に係る携
帯端末のブロック図である。
【図34】本発明の第1実施形態の第5変形例に係るサ
ービスを説明するための図である。
【図35】本発明の第2実施形態に係るサービスの概念
図である。
【図36】本発明の第2実施形態に係る情報提供サービ
スシステムへの登録を説明するためのシーケンスを示す
図である。
【図37】本発明の第2実施形態に係る情報提供サービ
スを説明するためのシーケンスを示す図である。
【図38】本発明の第2実施形態に係る検索方法を説明
するためのシーケンスを示す図である。
【図39】本発明の第3実施形態に係る携帯端末のブロ
ック図である。
【図40】本発明の第3実施形態に係る携帯端末の正面
図である。
【図41】本発明の第3実施形態に係る使用手判別セン
サを説明するための図である。
【図42】(a),(b)はともに本発明の第3実施形
態に係る傾斜角度の検出方法を説明するための図であ
る。
【図43】本発明の第3実施形態に係る方位の検出方法
を説明するための図である。
【図44】(a)〜(c)はいずれも本発明の第3実施
形態に係る携帯端末の姿勢検出を説明するための図であ
る。
【図45】本発明の第3実施形態に係るサービス例のシ
ーケンスを示す図である。
【図46】本発明の第3実施形態に係る他の使用手判別
方法を説明するための図である。
【符号の説明】 9,9a システム 10 無線ネットワーク 10a 基地局 10b 情報掲示塔 11,31,41 携帯端末 11a,31c 傾斜センサ 11b 地磁気センサ 11c GPSモジュール 11d,11e アンテナ 11f 無線モジュール 11g 制御モジュール 11h 表示部 11i スピーカ 11j マイク 11k 距離測位センサ 12 インターネット 13a ゲートウェイサーバ 13b webサーバ 13c DNSサーバ 13d メールサーバ 13e 検索サーバ 1データベース 16 第1受信部 17 第1送信 8a ゲートウェイ部 18b web情報出力部 18c DNS部 18d メール送受信部 19 サービスセンタ 21,21a 検出部 22a 第2送信部 22b 第2受信部 23 音声案内部 31a,31b 使用手判別センサ 40 抽出部 41 提供部 50 物体 52 車両 53 人 54 絵画 55 URL生成部 56 メッセージ格納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 506 G06F 17/60 506 5K101 H04B 7/26 H04M 3/42 U H04M 3/42 3/493 3/493 11/08 11/08 H04B 7/26 M (72)発明者 水間 圭司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B049 AA02 CC02 DD00 EE05 FF04 GG03 GG06 5B075 ND03 ND06 NK02 NK43 PP02 PP14 PQ02 PR10 UU14 5K015 AB01 AD01 GA00 5K024 AA76 AA77 CC11 DD01 DD02 FF01 FF04 GG01 GG10 GG13 5K067 BB04 DD20 EE02 EE10 EE16 FF02 FF03 GG01 GG11 HH05 HH11 HH23 LL11 5K101 KK16 LL12 MM07 NN18

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザ端末に対して情報を提供するシス
    テムにおいて、 3次元空間における空間範囲情報と、提供するサービス
    情報を得るための検索情報とを対応づけられたバブルデ
    ータを保持するデータベースと、 該ユーザ端末から送信された位置情報に基づいて、該デ
    ータベースが保持する該空間範囲情報のうち該位置情報
    を含む特定空間範囲情報に対応する特定検索情報を抽出
    する抽出部と、 該抽出部にて抽出された該特定検索情報に対応する特定
    サービス情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそな
    えて構成されたことを特徴とする、サーバ。
  2. 【請求項2】 ユーザ端末に対して情報を提供するシス
    テムにおいて、 3次元空間における物体の緯度,経度,高度及びバブル
    径からなる空間範囲情報と、該物体に関連する各種情報
    又はその各種情報に関連するサービス情報を得るための
    アドレスとを対応づけられたバブルデータを保持するデ
    ータベースと、 該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末の緯度,経
    度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づい
    て、該データベースが保持する該空間範囲情報のうち該
    位置情報を含む特定空間範囲情報に対応する特定アドレ
    スを抽出する抽出部と、 該抽出部にて抽出された該特定アドレスに対応する特定
    サービス情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそな
    えて構成されたことを特徴とする、サーバ。
  3. 【請求項3】 ユーザ端末に対して情報を提供するシス
    テムにおいて、 3次元空間における建物の緯度,経度,高度及びバブル
    径からなる空間範囲情報と、該建物に関連する施設情報
    又はその施設情報のサービス情報を得るためのユニフォ
    ーム・リソース・ロケータとを対応づけられたバブルデ
    ータを保持するデータベースと、 該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末の緯度,経
    度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づい
    て、該データベースが保持する該バブルデータのうち該
    位置情報を含む特定バブルデータに対応する特定ユニフ
    ォーム・リソース・ロケータを抽出する抽出部と、 該抽出部にて抽出された該特定ユニフォーム・リソース
    ・ロケータに対応する特定サービス情報を該ユーザ端末
    に提供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴と
    する、サーバ。
  4. 【請求項4】 ユーザ情報を保持するウェブ情報出力部
    を設け、 該ウェブ情報出力部に保持された該ユーザ情報を保持す
    るアドレスを生成するアドレス生成部をそなえて構成さ
    れたことを特徴とする、請求項3記載のサーバ。
  5. 【請求項5】 ユーザ端末に対して情報を提供するシス
    テムにおいて、 3次元空間における目標物の緯度,経度,高度及びバブ
    ル径からなる空間範囲情報と、該バブル径の内部に設け
    られたメッセージ情報の保持アドレスとを対応づけられ
    たバブルデータを保持するデータベースと、 該ユーザ端末から送信された該ユーザ端末の緯度,経
    度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づい
    て、該データベースが保持する該メッセージ情報を抽出
    する抽出部と、 該抽出部にて抽出された該メッセージ情報を該ユーザ端
    末に提供する提供部とをそなえて構成されたことを特徴
    とする、サーバ。
  6. 【請求項6】 該データベースが、 該空間範囲情報に基づくアドレスを電子メールアドレス
    とし、この電子メールアドレスに対応して該空間範囲情
    報を保持するように構成されたことを特徴とする、請求
    項1〜請求項5のいずれか一項記載のサーバ。
  7. 【請求項7】 ユーザ端末に対して情報を提供するシス
    テムにおいて、 端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位
    置情報を検出する検出部と、 該検出部にて検出された該位置情報をサーバに対して送
    信する送信部と、 該送信部が送信した該位置情報について、該サーバが送
    信した3次元空間における物体の緯度,経度,高度及び
    バブル径からなる空間範囲情報のうち該位置情報を含む
    特定空間範囲情報に対応する特定サービス情報を受信す
    る受信部と、 該受信部にて受信した該特定サービス情報を表示する表
    示部とをそなえて構成されたことを特徴とする、ユーザ
    端末。
  8. 【請求項8】 ユーザ端末に対して情報を提供するシス
    テムにおいて、 3次元空間における物体の緯度,経度,高度及びバブル
    径からなる空間範囲情報と、該物体に関連する各種情報
    又はその各種情報に関連するサービス情報保持アドレス
    とが対応づけられたバブルデータを保持するサーバと、 該サーバとネットワークを介して接続され該バブルデー
    タを用いて検索された該各種情報を表示するユーザ端末
    とをそなえ、 該サーバが、 該空間範囲情報と、提供するサービス情報を検索するた
    めの検索情報とを対応づけられたバブルデータを保持す
    るデータベースと、 該ユーザ端末から送信された位置情報に基づいて、該デ
    ータベースが保持する該空間範囲情報のうち該位置情報
    を含む特定空間範囲情報に対応する特定検索情報を抽出
    する抽出部と、 該抽出部にて抽出された該特定検索情報に対応する特定
    サービス情報を該ユーザ端末に提供する提供部とをそな
    え、 該ユーザ端末が、 該位置情報を検出する検出部と、 該検出部にて検出された該位置情報を該サーバに対して
    送信する送信部と、 該送信部が送信した該位置情報について、該サーバが保
    持する該特定サービス情報を受信する受信部と、 該受信部にて受信した該サービス情報を表示する表示部
    とをそなえて構成されたことを特徴とする、情報提供サ
    ービスシステム。
  9. 【請求項9】 ユーザ端末に対して情報を提供するシス
    テムにおいて、 該ユーザ端末が、該ユーザ端末の緯度,経度,高度,方
    位及び傾斜角度からなる位置情報を測定する測定ステッ
    プと、 該ユーザ端末が、該測定ステップにて測定された該位置
    情報と検索条件とをサーバに送信する測定情報送信ステ
    ップと、 該サーバが、該測定情報送信ステップにて送信された該
    位置情報に基づいて、3次元空間における物体の緯度,
    経度,高度及びバブル径からなる空間範囲情報と、該物
    体に関連する各種情報又はその各種情報に関連するサー
    ビス情報を得るためのアドレスとを対応づけられた複数
    のバブルデータの中から、複数の特定サービス情報を検
    索して出力する検索ステップと、 該サーバが、該検索ステップにて検索された該複数の特
    定サービス情報を、該ユーザ端末に対して通知する検索
    結果通知ステップとをそなえて構成されたことを特徴と
    する、情報提供サービス方法。
  10. 【請求項10】 ユーザ端末に対して情報を提供するシ
    ステムにおいて、 該ユーザ端末が、端末の緯度,経度,高度,方位及び傾
    斜角度を有する位置情報を測定する測定ステップと、 該ユーザ端末が、該測定ステップにて測定された該位置
    情報を該サーバに送信する測定情報送信ステップと、 該サーバが、該情報送信ステップにて送信された該位置
    情報と該検索対象物とに関する情報をデータベースに書
    き込む登録ステップとをそなえて構成されたことを特徴
    とする、情報提供サービス方法。
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