JP4633936B2 - 情報処理装置および方法、並びに提供媒体 - Google Patents
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Description
【0001】
本発明は、情報処理装置および方法、並びに提供媒体に関し、特に、地図データを保持することなく、かつ、変化に富んだ経路誘導をすることができるようにした情報処理装置および方法、並びに提供媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
所定の人工衛星からの電波を受信して所在地の緯度と経度を算出するGPS(Global Positioning System)を応用したカーナビゲーション装置が普及している。
【0003】
しかしながら、従来のカーナビゲーション装置は、GPS受信装置をはじめ、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体に記憶されている地図データを再生するドラブ、地図画像を表示するディスプレイ、およびこれらを制御するCPUなどの制御装置などの多くの装置により構成されており、カーナビゲーション装置が大型化し、それを携帯して使用するのが困難である課題があった。また、カーナビゲーション装置を構成する各装置は、それぞれ高価であり、その結果、カーナビゲーション装置自体が高価になる課題があった。
【0004】
また、CD−ROMやDVD−ROMなどの記録媒体は、多くの情報(地図情報)を記憶することができるが、有限であり、その結果、カーナビゲーション装置における経路誘導の内容が制限される課題があった。
【0005】
さらに、従来のカーナビゲーション装置における経路誘導方法は、設定した目的地までの経路に対する誘導であり、例えば、ユーザの趣味や、移動目的(例えば、観光など)に対応する、変化に富んだ誘導方法が提案されておらず、利用者により豊富な情報を提供できない課題があった。
【発明の開示】
【0006】
本発明は以上の点に考慮してなされたもので、安価で、かつ、小型化された情報処理装置において、変化に富んだ誘導を行うための情報提示を提案しようとするものである。
【0007】
かかる課題を解決するため本発明においては、サーバに、ネットワークを介して接続される携帯型の情報処理装置において、GPS、ユーザからのマニュアル入力、基地局位置信号のそれぞれによる位置検出を行う位置検出手段を有し、そのうちいずれか1つを用いて携帯型の情報処理装置の現在位置の位置情報を検出する検出手段と、検出手段により検出された位置情報をサーバに送信する第1の送信手段と、経路探索条件として、携帯型の情報処理装置の現在地及び目的地と、移動にかかる所要時間が最短であるという条件、若しくは観光所要時間、若しくはルートが当該携帯型の情報処理装置のユーザの趣味に適しているという条件、若しくはルートが安全であるという条件とをユーザによって入力する入力手段と、入力手段により入力された経路探索条件をサーバに送信する第2の送信手段と、サーバにおいて、第1の送信手段から送信された位置情報を取得すると共に、第2の送信手段から送信された経路探索条件を受信し、経路探索条件に対応する地図データを生成すると共に、当該地図データにガイドポイントとして、観光名所、又はユーザの趣味に適応した場所若しくは物、又はサーバが管理する他の端末を設定し、位置情報に対応して設定されたガイドポイントをガイドするガイダンスデータを生成して、当該サーバからネットワークを介して送信されて来るガイダンスデータを受信する受信手段と、受信手段により受信されたガイダンスデータの内容をユーザに対して当該ユーザの移動に応じて提示する出力制御手段とを設けるようにする。
【0008】
本発明によれば、位置情報が検出され、検出された位置情報がサーバに送信され、所定の経路探索条件が入力され、入力された経路探索条件がサーバに送信され、サーバより送信される、送信された位置情報と送信された経路探索条件に対応するガイダンスデータが受信され、受信されたガイダンスデータの出力が制御されるため、かかる情報処理装置を安価で、かつ、小型にすることができると共に、サーバにおいて、端末より送信される位置情報が取得され、端末より送信される所定の経路探索条件が受信され、受信された経路探索条件に対応する地図データが検出され、検出された地図データに、受信された経路探索条件に対応するガイドポイントが設定され、取得された位置情報に対応して、設定されたガイドポイントをガイダンスするためのガイダンスデータが生成され、生成されたガイダンスデータが情報処理装置に送信されることから、変化に富んだ誘導を実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0010】
図1は、本発明を適用したナビゲーションサービス提供システムの構成例を表している。この例において、ユーザAにより携帯されている携帯端末1は、N個の基地局2−1乃至2−N(以下、基地局2−1乃至2−Nを個々に区別する必要がない場合、単に、基地局2と記述する)のうち、通信経路上に最も近い基地局2−1と無線で通信し、基地局2−1が接続されているネットワーク3を介して、ナビゲーションサーバ4に接続される。
【0011】
基地局2は、携帯端末1に対するネットワーク3との接続処理を実行するとともに、自分自身の位置を示す信号(以下、基地局位置信号と称する)を、一定周期で空中に出力する。この基地局位置信号は、それぞれ基地局IDやその位置情報(緯度、経度など)など所定の情報が設定されており、また、基地局2−1乃至2−Nのそれぞれから同期して出力される。
【0012】
ナビゲーションサーバ4は、所定のナビゲーション情報(後述)を保持し、経路探索条件(後述)に対応した地図データを提供する経路探索サービスや、携帯端末1の位置に対応して、所定のガイダンスデータを提供するガイダンスサービスなどを実行する。なお、以下において、経路探索サービスおよびガイダンスサービスを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、ナビゲーションサービスと称する。
【0013】
ナビゲーション情報管理サーバ5は、所定のナビゲーション情報を保持し、管理(更新)するとともに、要求に応じてナビゲーションサーバ4に供給する。
【0014】
次に、上述した経路探索サービスとガイダンスサービスの概略について説明する。例えば、ユーザAが、経路探索サービスを受けるための所定の操作を、携帯端末1に対して行い、現在地(または出発地)や目的地、移動の目的などの経路探索条件を入力すると、その経路探索条件が、基地局2−1およびネットワーク3を介してナビゲーションサーバ4に送信される。
【0015】
これにより、ナビゲーションサーバ4からは、経路探索条件に対応する地図データが検出され、携帯端末1に提供され、例えば、図2に示すような地図画像が、携帯端末1のLCD18(図3)に表示される。図2においては、三角の旗で示される現在地から四角の旗で示される目的地への経路が、ラインLで示されている。これにより、ユーザAは、現在地から目的地までの経路を把握することができる。
【0016】
そこで、ユーザAは、携帯端末1を携帯し、ラインLに沿って現在地から目的地まで移動するが、ここで、ユーザAは、携帯端末1に対して所定の操作を行うことより、ガイダンスサービスを受けることができる。
【0017】
ユーザAは、ラインLにより示される道路を移動し、図中、太枠で囲まれているガイドポイント(建物B、建物F、および公園Z)のうち、例えば、建物Bに所定の距離以内に近づくと、建物Bに関するガイダンスデータがナビゲーションサーバ4から携帯端末1に送信される。携帯端末1においては、送信されたガイダンスデータが受信され、それに対応して所定の情報が出力される。例えば、建物Bが近づいている旨を示すメッセージや音声が出力されたり、また建物Bに関す情報が出力される。これにより、ユーザAは、ガイドポイントを効率的に、また確実に訪れることができる。
【0018】
なお、経路(ラインL)およびガイドポイントは、経路探索条件に基づいて決定される。例えば、移動目的が観光であることが経路探索条件に設定されていたとすると、ガイドポイントは、観光名所とされ、また、絵画に興味があることが設定されていたとすると、美術館とされる。
【0019】
次に、図3を参照して、携帯端末1の構成例を説明する。CPU11は、ROM1に記憶されている、例えば、端末ナビゲーションプログラムに従って、各種の処理を実行する。ROM12にはまた、合成音データも記憶されている。RAM13はCPU11が各種の処理を実行する上において必要なデータやプログラムを適宜記憶する。
【0020】
SIM(Subscribe Identity Module)カード14は、携帯端末1に対して脱着可態な記録媒体であり、そこには、ユーザAのユーザIDや、ユーザAが使用する言語の種類を示す情報(以下、使用言語情報と記述する)などが記憶されている。なお、SIMカード14が脱着可能とされていることより、複数のユーザが携帯端末1を利用することができる。ドライブ15は、SIMカード14に対して情報を記録または再生する。
【0021】
キーボード16およびタブレット17は、CPU11に所定の指令を入力するとき、ユーザAにより適宜操作されるが、この例の場合、タブレット17は、LCD18の表示上に設けられ、ユーザAはペン17Aを利用して、手書きの文字をタブレット17から入力することができる。LCD18は、文字、画像、およびタブレット17における入力を補助する画像(ソフトキーなど)が表示される。
【0022】
ジョグダイヤル19は、所定の情報を選択するとき、ユーザにより操作される。バイブレータ20は、携帯端末1の本体を振動させ、その振動により、例えば、信号の着信をユーザAに通知する。
【0023】
マイクロフォン21およびスピーカ22が接続されている音声入出力部23は、図4に示すように、A/Dコンバータ31、増幅器32、D/Aコンバータ33、および増幅器34により構成される。音声入出力部23は、DSP(Digital Signal Processor)24により制御される。なお、音声入出力部23の動作の詳細は後述する。
【0024】
図3に戻り、通信部25は、ベースバンド回路およびRF回路により構成され、アンテナ25Aを介して基地局2に対して信号を送受信する。方位センサ26は、携帯端末1の向き(携帯端末1の所定の面が向いている方向)を検出するための地磁気を検出する。インタフェース27は、ドライブ15乃至方位センサ26とCPU11およびDSP24との間に配置され、インタフェース処理を実行する。
【0025】
図5は、携帯端末1の端末ナビゲーションプログラムの機能的構成例を表している。制御部41は、各部を制御する。ユーザ情報記憶部42は、ユーザIDや使用言語情報を記憶する。入出力制御部43は、キーボード16、タブレット17、およびジョグダイヤル19からの入力を制御するとともに、LCD18およびバイブレータ20への出力を制御する。
【0026】
音声入出力制御部44は、マイクロフォン21からの入力を制御するとともに、スピーカ22への出力を制御する。
【0027】
通信制御部45は、基地局2との通信を制御する。端末位置情報検出部46は、携帯端末1の位置および向きを検出する。
【0028】
なお、図5に示すように、制御部41は、CPU11、ROM12、およびRAM1により構成され、ユーザ情報記憶部42は、SIMカード14およびドライブ15により構成され、入出力制御部43は、キーボード16、タブレット17、ジョグダイヤル19、LCD18、およびバイブレータ20により構成される。
【0029】
また、音声入出力制御部44は、ROM12、RAM13、マイクロフォン21、スピーカ22、音声入出力部23、およびDSP24により構成され、通信制御部45は、通信部24により構成され、端末位置情報検出部46は、CPU11、ROM2、RAM13、および方位センサ26により構成される。
【0030】
次に、音声が入力された場合の携帯端末1の処理手順を、図6のフローチャートを参照して説明する。ステップS1において、マイクロフォン21からユーザAの音声が入力されと、ステップS2において、マイクロフォン21は、入力された音声を電圧信号に変換し、増幅器32に出力する。
【0031】
ステップS3において、増幅器32は、マイクロフォン21からの電圧信号を増幅し、A/Dコンバータ31に出力する。ステップS4において、A/Dコンバータ31は、増幅器32からの信号をPCM(Pulse Code Modulation)変換し、デジタル信号に変換し、DSP24に出力する。
【0032】
なお、この例においては、マイクロフォン21からの音声は、上述したように音声信号に変換された後、ナビゲーションサーバ4に送信され、そこで音声認識されるが、DSP24が、A/Dコンバータ31からのデジタル音声信号に対して、所定の音響分析を実行することにより、CPU11が音声認識することができるようにし、CPU11による音声認識結果が、ナビゲーションサーバ4に送信されるようにすることもできる。また、DSP24による音響分析結果がナビゲーションサーバ4に送信され、ナビゲーションサーバ4において、その音響分析結果を用いて音声認識が行われるようにすることもできる。
【0033】
次に、音声を出力する場合の携帯端末1の処理手順を、図7のフローチャートを参照して説明する。ステップS11において、通信部25により合成音声信号が受信されると、ステップS12において、DSP24は、受信された音声信号がTTS処理用音声信号(後述する図18のステップS311)であるか否かを判定し、TTS処理用音声信号であると判定した場合、ステップS13に進む。
【0034】
ステップS13において、DSP24は、例えば、ROM12に記憶されている合音データを読み出し、読み出した合成音データと受信された音声信号とに基づいて合成音を生成し、D/Aコンバータ33に出力する。
【0035】
ステップS14において、D/Aコンバータ33は、DSP24からの音声信号をアナログ信号に変換し、増幅器34に出力する。ステップS15において、増幅器34は、D/Aコンバータ33からのアナログ信号を増幅する。ステップS16において、増幅器34により増幅された信号は、スピーカ22から出力される。
【0036】
ステップS12において、ステップS11で受信された音声信号がTTS処理された音声信号ではないと判定された場合、ステップS17に進み、DSP24は、PCM処理された信号であるか否かを判定し、PCM処理された信号であると判定した場合、ステップS13における処理をスキップし、ステップS14に進む。
【0037】
ステップS17において、PCM処理された信号ではないと判定された場合、ステップS18に進み、DSP24は、ステップS11で受信された信号がADPCM等によりエンコードされた音声信号であると判定し、自分自身でデコードし、その後ステップS14に進む。
【0038】
次に、端末位置情報検出処理を実行する場合の携帯端末1の端末位置情報検出部46の処理手順を、図8のフローチャートを参照して説明する。ステップS21において、端末位置情報検出部46は、通信制御部45を制御し、基地局2−1乃至2−Nから送信される基地局位置信号を受信させる。なお、この場合、携帯端末1が存在する所定の領域(範囲内)に位置する基地局2からの基地局位置信号が、通信制御部45により受信されるものとする。
【0039】
ステップS22において、端末位置情報検出部46は、通信制御部45により受信された基地局位置信号のそれぞれから、基地局IDまたその位置情報(緯度や経度など)を読み取り、送信元の基地局2の位置を検出したり、基地局位置信号の到達時間差を算出するなどの処理を実行し、携帯端末1の位置(例えば、緯度、経度)を検出する。
【0040】
次に、ステップS23において、端末位置情報検出部46は、方位センサ26から地磁気を検出し、検出結果に基づいて、携帯端末1の向き(携帯端末1の所定の面が向いている方位)を検出する。
【0041】
ステップS24において、端末位置情報検出部46は、通信制御部45を制御し、ステップS22で検出した携帯端末1の位置およびステップS23で検出した方向を、SIMカード14より得られるユーザIDとともに、ナビゲーションサーバ4に送信させる。なお、以下において、ステップS22で検出された携帯端末1の位置およびステップS23で検出された方向を個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、端末位置情報と記述する。
【0042】
次に、ステップS25において、端末位置情報検出部46は、所定の時間Tの間待機し、時間Tが経過したとき、ステップS21に戻り、それ以降の処理を実行する。すなわち、周期Tで、携帯端末1の端末位置情報が検出され、ナビゲーションサーバ4に送信される。
【0043】
なお、ステップS22において、所定の時間の間継続的に、携帯端末1の位置を検出するようにし、携帯端末1の移動情報を検出するようにすることもできる。
【0044】
また、GPS受信回路、およびGPSアンテナをさらに設けて、GPSやDGPSにより、携帯端末1の位置が検出されるようにすることができたり、PHSにおけるセルナンバーを利用し、または現在地が把握されている他の携帯端末を利用して、携帯端末1の位置が検出されるようにすることができる。さらに、ユーザAにより入力される、例えば、住所などの正確な位置情報に基づいて、携帯端末1の位置が検出されるようにすることもできる。
【0045】
図9は、ナビゲーションサーバ4の構成例を表している。CPU51は、ROM52またはハードディスク54に記憶されているプログラムに従って各種処理を実行する。RAM53は、CPU51により処理が実行されるときに、データやプログラムを一時的に記憶する。
【0046】
ハードディスク54は、サーバナビゲーションプログラムの他、ナビゲーション情報を保持している。なお、ハードディスク54に代わり、光ディスクや光磁気ディスクなどを設けるようにしてもよい。また、このような記録媒体を複数設けるようにしてもよい。
【0047】
通信部55は、ネットワーク3に接続され、このナビゲーションサーバ4宛の信号を受信するとともに、信号を出力する。インタフェース56は、ハードディスク54および通信部55とCPU51との間に配置され、インタフェース処理を実行する。
【0048】
図10は、ナビゲーションサーバ4のサーバナビゲーションプログラムの機能的構成例を表している。制御部61は、各部を制御する。ユーザ情報記憶部62は、ユーザIDや使用言語情報などを記憶する。
【0049】
音声認識部63は、所定の地域において用いられる固有名詞の音声認識用言語データがそれぞれ記憶されている、N個の言語データ記憶部63A−1乃至63A−Nを有し、それらのうちのいずれか1個の言語データ記憶部63Aを参照して、供給される音声信号を音声認識し、対応するテキストデータを生成する。
【0050】
この例では、言語データ記憶部63A−1には、「東京タワー」、「皇居」、「国会議事堂」など、日本(東京)において使用される固有名詞の音声認識用言語データが記憶されている。また、言語データ記憶部63A−2には、「自由の女神」、「エンパイヤステートビル」など、アメリカ(ニューヨーク)において使用される固有名詞の音声認識用言語データが記憶されている。言語データ記憶部63A−3乃至63A−Nにも、言語データ記憶部63A−1,63A−2と同様に、所定の地域において使用される固有名詞の音声認識用言語データがそれぞれ記憶されている。
【0051】
手書き文字認識部64は、供給される手書き文字データを文字認識し、対応するテキストデータを生成する。
【0052】
DTMFデコード部65は、供給されるDTMFトーンデータをデコードし、キーデータデコード部66は、キーデータをデコードする。必要データ処理部67は、供給される必要データ(後述)に対して所定の処理を施し、制御部61が読み取り可態なデータに変換する。
【0053】
ナビゲーション情報記憶部68は、地図データの他、交通関連情報、宿泊施設情報、公共施設情報、旅行ガイド情報(以下、これらを個々に区別する必要がない場合、これらをまとめて、ナビゲーション情報と記述する)など、後述する経路探索処理およびガイダンス処理に必要な情報が記憶されている。また、ナビゲーション情報のそれぞれには、更新すべき期限(有効期限)が設定されている。
【0054】
経路探索情報記憶部69は、経路探索条件(後述)や経路探索結果としての地図データなどを記憶する。端末位置情報取得部70は、供給される端末位置情報を取得する処理を制御する。
【0055】
プログラムデータ生成部71は、プログラムデータを生成し、画像データ生成部72は、画像データを生成し、音声データ生成部73は、音声データを生成する。
【0056】
翻訳処理部74は、所定の地域において用いられる固有名詞の音声認識用言語データがそれぞれ記憶されている、N個の言語データ記憶部74A−1乃至74−Nを有しており、それらのうちのいずれか1個を参照して、供給されたテキストデータを、他の言語に対応するテキストデータに変換(翻訳)する。
【0057】
この例では、言語データ記憶部74A−1には、「東京タワー」、「皇居」、「国会議事堂」など、日本(東京)において使用される固有名詞の翻訳用言語データが記憶されている。また、言語データ記憶部74A−2には、「自由の女神」、「エンパイヤステートビル」など、アメリカ(ニューヨーク)において使用される固有名詞の翻訳用言語データが記憶されている。言語データ記憶部74A−3乃至74A−Nにも、言語データ記憶部74A−1,74A−2と同様に、所定の地域において使用される固有名詞の翻訳用言語データがそれぞれ記憶されている。
【0058】
TTS(Text to Speach)処理部75は、供給されるテキストデータに基づいて合成音データを生成する。
【0059】
通信制御部76は、データの送受信する処理を制御する。
【0060】
次に、データを受信した場合のナビゲーションサーバ4の処理手順を、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0061】
ステップS51において、通信制御部76により、データが受信されると、ステップS52において、制御部61は、受信されたデータが音声信号であるか否かを判定し、音声信号であると判定した場合、ステップS53において、音声認識処理を開始する。ステップS53における音声認識処理の詳細は、図12のフローチャートに示されている。
【0062】
すなわち、ステップS71において、制御部61は、端末位置情報取得部70を制御し、携帯端末1から、周期Tで送信されてくるユーザIDを含む端末位置情報を受信する処理を実行させる。これにより、端末位置情報取得部70は、携帯端末1から送信されてくる端末位置情報を通信制御部76を介して受信し、制御部61に通知する。
【0063】
ステップS72において、制御部61は、端末位置情報取得部70から通知された端末位置情報に基づいて、携帯端末1の位置を検出し、音声認識部63に通知する。
【0064】
次に、ステップS73において、制御部61は、ユーザ情報記憶部62に記憶される使用言語情報を参照し、音声認識される音声(言葉)の言語の種類(ユーザAの使用する言語)を検出し、音声認識部63に通知する。
【0065】
ステップS74において、音声認識部63は、ステップS72で通知された携帯端末1の位置(地域)に対応する言語データ記憶部63Aを選択する。例えば、通知された位置が、また日本国領土を示す場合、言語データ記憶部63A−1が選択される。またアメリカ国領土内を示す場合、言語データ記憶部63A−2が選択される。
【0066】
次に、ステップS75において、音声認識部63は、ステップS74で選択した言語データ記憶部63Aの、ステップS73で通知された言語の種類の音声認識用言語データを参照して、ステップS52で受信された音声信号を音声認識し、対応するテキストデータを生成する。これにより、処理は完了され、図11に戻る。
【0067】
ステップS52で、ステップS51で受信されたデータが音声信号ではないと判定された場合、ステップS54に進み、制御部61は、受信されたデータが、手書き文字データであるか否かを判定し、手書き文字データであると判定した場合、ステップS55に進む。ステップS55において、制御部61は、手書き文字認識部64を制御し、ステップS51で受信された手書き文字データを文字認識させ、対応するテキストデータを生成させる。
【0068】
ステップS54で、ステップS51で受信されたデータが手書き文字データではないと判定された場合、ステップS56に進み、制御部61は、受信されたデータが、DTMFトーンデータであるか否かを判定し、DTMFトーンデータであると判定した場合、ステップS57に進む。ステップS57において、制御部61は、DTMFデコード部65を制御し、ステップS51で受信されたDTMFトーンデータをデコードさせる。
【0069】
ステップS56で、ステップS51で受信されたデータがDTMFトーンデータではないと判定された場合、ステップS58に進み、制御部61は、そのデータが、キーデータ(例えば、携帯端末1のキーボード16のキーの操作に対応するデータ)であるか否かを判定し、キーデータであると判定した場合、ステップS59に進む。ステップS59において、制御部61は、キーデータデコード部66を制御し、ステップS51で受信されたキーデータをデコードさせる。
【0070】
ステップS58で、ステップS51で受信されたデータがキーデータではないと判定された場合、ステップS60に進み、制御部61は、そのデータが、例えば、端末位置情報など、経路探索処理およびガイダンス処理を実行するのに必要なデータ(以下、必要データと称する)(制御信号も含む)であるか否かを判定し、必要データであると判定した場合、ステップS61に進む。ステップS61において、制御部61は、必要データ処理部67を制御し、ステップS51で受信された必要データに対して所定の処理を実行させる。
【0071】
ステップS53,S55,S57,S59,S61における処理が実行され後、処理は終了され、それぞれのステップで処理されたステップS51で受信されたデータは、制御部61に供給される。また、ステップS60で、ステップS51で受信されたデータが必要データでもないと判定された場合は、受信されたデータがテキストデータであると判定され、何の処理もされずに処理は終了され、ステップS51で受信されたテキストデータは、そのまま制御部61に供給される。
【0072】
このようにして、データの種類に対応する処理が施されるので、制御部61は、入力されたデータを認識することができる。
【0073】
次に、ナビゲーション情報記憶部68に記憶されているナビゲーション情報を更新する場合のナビゲーションサーバ4の処理手順を、図13のフローチャートを参照して説明する。
【0074】
ステップS81において、制御部61は、例えば、何らかの処理の1つのステップとして、ナビゲーション情報記憶部68から所定のナビゲーション情報を読み出すと、ステップS82において、読み出したナビゲーション情報の有効期限を検出し、有効期限が過ぎてるいるか否かを判定し、有効期限が過ぎていると判定した場合、ステップS83に進む。
【0075】
ステップS83において、制御部61は、通信制御部76を制御し、ナビゲーション情報管理サーバ5にアクセスさせ、有効期限が更新されたナビゲーション情報を受信させる。次に、ステップS84において、制御部61は、ステップS83で受信されたナビゲーション情報を取得し、ステップS85において、ステップS81で読み出した有効期限が過ぎたナビゲーション情報に代えて、ナビゲーション情報記憶部68に記憶させる。
【0076】
一方、ステップS82において、有効期限が過ぎていないと判定した場合、制御部61は、ステップS86において、ステップS81で読み出したナビゲーション情報を所得し、処理を終了させる。
【0077】
このようにして、ナビゲーション情報記憶部68に記憶されセいるナビゲーション情報は、制御部61に読み出される度に、その有効期限が確認され、必要に応じて更新される。
【0078】
次に、経路探索サービスの提供を受ける場合の携帯端末1の処理手順を、図14を参照して説明する。なお、この携帯端末1の処理手順に対応するナビゲーションサーバ4の処理手順は、後述する。
【0079】
携帯端末1において端末ナビゲーションプログラムが起動されている状態において、ユーザAにより、経路探索サービスの提供を受けるための操作が、例えば、キーボード16に対して行われると、制御部41は、ステップS101において、ユーザ情報記憶部42からユーザIDおよび使用言語情報を読み出すとともに、それを、経路探索を要求する信号(以下、経路探索要求信号と記述する)に付随させ、通信制御部45を制御し、基地局2(この例の場合、基地局2−1)を介して、ナビゲーションサーバ4に送信させる。
【0080】
ステップS102において、制御部41は、ナビゲーションサーバ4からの経路探索要求信号に対する応答信号が、通信制御部45により受信されるまで待機し、応答信号が受信されると、ステップS103において、制御部41は、端末位置情報検出部46を制御し、端末位置情報検出処理を開始させる。ステップS103における端末位置情報検出処理は、図8のフローチャートを参照してすでに説明してあるので、その詳細な説明は省略するが、これにより、携帯端末1の端末位置情報が、周期Tで検出され、ナビゲーションサーバ4に送信される。
【0081】
次に、ステップS104において、制御部41は、入出力制御部43を制御し、経路探索条件の入力を促すメッセージをLCD18に表示させたり、音声入出力制御部44を制御し、LCD18に表示されるメッセージを音声でスピーカ22を介して、ユーザAに出力(提示)させる。
【0082】
ステップS105において、制御部41は、入出力制御部43または音声入出力制御部44から経路探索条件が入力されるまで待機し、経路探索条件が入力されると、ステップS106に進み、通信制御部45を制御し、入力された経路探索条件をナビゲーションサーバ4に送信させる。
【0083】
この例においては、ユーザAは、経路探索条件を、キーボード16を操作して入力したり、ペン17Aを使って、タブレット17から手書き文字で入力したり、またはマイクロフォン21から音声で入力する。なお、以下において、このような携帯端末1に対するデータ入力操作を個々に区別する必要がない場合、まとめて、データ入力操作と称する。
【0084】
また、ここで入力される経路探索条件の例を、下記に示す。なお、この例においては、現在地および目的地、移動の目的が観光であること、翻訳が必要であることが、経路探索条件とされ、データ入力操作により携帯端末1に入力されるものとする。
【0085】
・現在地(または出発地)および目的地
・移動の目的(例えば、観光や仕事)
・移動条件(例えば、所要時間が少ない経路、安全な経路、移動距離が最も短い経路、観光することができる時間)
・趣味(例えば、スポーツや絵画)
・翻訳が必要か否か
【0086】
次に、ステップS107において、制御部41は、通信制御部45を制御し、ナビゲーションサーバ4から送信されてくる地図データ(経路探索条件に対応した地図データ)を受信させ、ステップS108において、入出力制御部43を制御し、LCD18に表示させる。これにより、図2に示したようが地図が、LCD18に表示される。
【0087】
次に、図14のフローチャートで説明した携帯端末1の処理手順に対応して、携帯端末1に地図データを提供する処理(経路探索処理)を実行する場合のナビゲーションサーバ4の処理手順を、図15のフローチャートを参照して説明する。
【0088】
ハードディスク54に保持されているサーバナビゲーションプログラムが起動されている状態において、ステップS121において、ナビゲーションサーバ4の制御部61は、通信制御部76を制御し、携帯端末1から送信されてくる経路探索要求信号を受信させる。なお、通信制御部76により信号が受信されると、実際は、図11のフローチャートで説明した処理が実行され(この場合、ステップS61における処理が実行され)、これにより、制御部61は、ステップS121で受信された信号が経路探索要求信号であることを把握する。
【0089】
ステップS122において制御部61は、経路探索要求信号に付随しているユーザIDと使用言語情報を読み取り、ユーザ情報記憶部62に記憶させる。ステップS123において、制御部61は、通信制御部76を制御し、経路探索要求信号の応答信号を、携帯端末1に送信させる。
【0090】
ステップS124において、制御部61は、通信制御部76により、携帯端末1から送信されてくる経路探索条件が受信されるまで待機し、経路探索条件が受信されると、ステップS125に進む。
【0091】
なお、この場合においても、ステップS124で、携帯端末1からの経路探索条件が受信されたとき、図11のフローチャートで説明した処理が実行され、これにより、制御部61は、ステップS124で受信されたデータが経路探索条件であることを把握する。
【0092】
例えば、携帯端末1において、経路探索条件が音声でマイクロフォン21から入力された場合、図11のステップS53における音声認識処理が実行され、また、タブレット17から手書き文字で入力された場合、ステップS55における手書き文字認識処理が実行される。
【0093】
次に、ステップS125において、制御部61は、ステップS124で受信された経路探索条件を、ステップS122で記憶されたユーザIDとともに、経路探索情報記憶部69に記憶させ、ステップS126において、経路探索条件に対応する地図データを、ナビゲーション情報記憶部68から読み出す。なお、このとき、制御部61は、図13のフローチャートで説明した処理を実行する。例えば、制御部61は、読み出されたナビゲーション情報(この場合、地図データ)の有効期限を確認し、それが過ぎている場合、ナビゲーション情報管理サーバ5からの有効期限が更新されたナビゲーション情報を取得する。
【0094】
ステップS127において、制御部61は、経路探索情報記憶部69に記憶されている経路探索条件を参照し、ステップS126で読み出した地図データに経路とガイドポイントを設定する。この例の場合、ユーザAの移動目的が、観光とされているので、観光名所がガイドポイントとされる。図2の例では、建物B、建物F、および公園Zがガイドポイントとされている。
【0095】
ステップS128において、制御部61は、ステップS127で経路とガイドポイントが設定された地図データを、ステップS122で記憶されたユーザIDとともに、経路探索情報記憶部69に記憶させる。
【0096】
次に、ステップS129において、制御部61は、画像データ生成部72を制御し、ステップS127でガイドポイントが設定された地図データに基づいて画像データを生成させる。ステップS130において、制御部61は、通信制御部76を制御し、ステップS129で生成された画像データを、携帯端末1に送信させる。これにより、処理は終了される。
【0097】
次に、ガイダンスサービスの提供を受ける場合の携帯端末1の処理手順を、図16を参照して説明する。なお、この携帯端末1の処理手順に対応するナビゲーションサーバ4の処理手順は後述する。
【0098】
図2に示した地図が、携帯端末1のLCD18に表示されている状態において、ユーザAによりガイダンスサービスを受けるための操作が、例えば、キーボード16に対して行われると、制御部41は、ステップS201において、通信制御部45を制御し、ユーザ情報記憶部42に記憶されているユーザIDと、ガイダンスデータの提供を要求する信号(以下、ガイダンス要求信号と称する)をナビゲーションサーバ4に送信させる。
【0099】
ステップS202において、制御部41は、通信制御部45を制御し、ナビゲーションサーバ4から送信されてくるガイダンスデータを受信させる。ステップS203において、制御部41は、入出力制御部43および音声入出力制御部44を制御し、ステップS202で受信されたガイダンスデータを出力させる。すなわち、ガイダンスデータに画像データが含まれている場合、またはテキストデータが含まれている場合、その画像データおよびテキストデータは、入出力制御部43を介して、LCD18に表示される。また、ガイダンスデータに音声データが含まれている場合、その音声データは、音声入出力制御部44を介して、スピーカ22から出力される。
【0100】
次に、ステップS204において、制御部41は、ユーザAにより、ガイダンスサービスを中止させるための操作が、例えば、キーボード16に対して行われたか否かを判定し、そのような操作が行われたと判定した場合、ステップS205に進み、ガイダンスデータの提供の中止を通知するための信号(以下、ガイダンス中止信号と称する)を、通信制御部45を制御し、ナビゲーションサーバ4に送信させる。
【0101】
ステップS204で、ガイダンスサービスを中止させるための操作が行われていないと判定された場合、ステップS206に進み、制御部41は、通信制御部45により、ナビゲーションサーバ4から送信されてくる、ガイダンスデータの全てが送信された旨を示す信号(以下、データ送信完了信号と称する)が受信されたか否かを判定する。ステップS206で、データ送信完了信号が受信されていないと判定された場合、制御部41は、ステップS202に戻り、それ以降の処理を実行する。
【0102】
ステップS205で、ガイダンス中止信号が送信されとき、またはステップS206で、データ送信完了信号が受信された判定されたとき、処理は終了される。
【0103】
次に、図16のフローチャートで説明した携帯端末1の処理手順に対応して、携帯端末1にガイダンスサービスを提供する場合のナビゲーションサーバ4の処理手順を、図17のフローチャートを参照して説明する。ステップS221において、ナビゲーションサーバ4の制御部61は、通信制御部76を制御し、携帯端末1から送信されてくるユーザIDとガイダンス要求信号を受信させる。
【0104】
ステップS222において、端末位置情報取得部70を制御し、携帯端末1から、周期Tで送信されてくるユーザIDと端末位置情報を受信する処理を開始させる。これにより、端末位置情報取得部70は、携帯端末1から送信される端末位置情報を通信制御部76を介して受信し、制御部61に通知する。
【0105】
次に、ステップS223において、制御部61は、端末位置情報取得部70から通知される端末位置情報から、携帯端末1の位置を検出する。ステップS224において、制御部61は、ステップS223で検出した携帯端末1の位置が、経路探索情報記憶部69に、携帯端末1のユーザIDに対応して記憶されている地図データ(図15のステップS128で記憶された地図データ)に含まれているか否かを判定し、その地図データに含まれていると判定した場合、ステップS225に進む。
【0106】
ステップS225において、制御部61は、ステップS223で検出した携帯端末1の位置に基づいて、携帯端末1と、そのユーザIDに対応した地図データに設定されたガイドポイントとの位置関係を検出し、携帯端末1との距離が所定の値以下になるガイドポイントが存在するか否かを判定する。すなわち、制御部61は、携帯端末1(ユーザA)が移動し、ガイドポイント(図2の例では、建物B、建物F、公園Z)に接近しているか否かを判定する。
【0107】
ステップS225で、携帯端末1との距離が所定の値以下になるガイドポイントがまだ存在しないと判定した揚合、制御部61は、ステップS223に戻り、それ以降の処理を実行する。ステップS225で、そのようなガイドポイントが存在すると判定した場合、制御部61は、ステップS226に進み、ステップS225で検出したガイドポイントのガイダンスデータに、後述するステップS227で設定されるデータ提供済フラグが設定されているか否か、すなわち、このガイドポイントのガイダンスデータがすでに携帯端末1に提供されたか否かが判定される。
【0108】
ステップS226で、データ提供済フラグが設定されていないと判定された場合、すなわち、このガイドポイントのガイダンスデータが携帯端末1にまだ提供されていないと判定された場合、ステップS227に進む。
【0109】
このように、ガイダンスデータの提供履歴が確認されるようにしておくことより、同じガイドポイントのガイダンスデータが、何度も携帯端末1に提供されることを防止し、ユーザAが、何度も同じガイダンスを受けないようにしている。
【0110】
ステップS227において、制御部61は、ステップS225で検出したガイドポイントに関連する情報を、ナビゲーション情報記憶部68から読み出す。なお、このとき、制御部61は、ステップS225で検出したガイドポイントに、データ提供済フラグを設定する。
【0111】
次に、ステップS228において、ガイダンスデータを生成する。ステップS228におけるガイダンスデータ生成処理の詳細は、図18のフローチャートに示されている。
【0112】
すなわち、ステップS301において、制御部61は、ステップS227で読み出したデータの種類が、携帯端末1を制御するためのプログラムデータであるか否かを判定する。ステップS301で、データの種類がプログラムデータであると判定された場合、ステップS302に進み、制御部61は、プログラムデータ生成部71を制御し、ステップS227で読み出したデータに基づいて、ガイダンスデータ(プログラムデータ)を生成させる。
【0113】
ステップS301で、ステップS227で読み出されたデータの種類がプログラムデータではないと判定された場合、ステップS303に進み、そのデータの種類が画像データであるか否かが判定される。ステップS303で、データの種類が画像データであると判定された場合、ステップS304に進み、制御部61は、画像データ生成部72を制御し、ステップS227で読み出すたデータに基づいて、ガイダンスデータ(画像データ)を生成させる。
【0114】
ステップS303で、ステップS227で読み出されたデータの種類が画像データではないと判定された場合、ステップS305に進み、そのデータの種類が、PCMやADPCMなどにおいて用いられる音声データ(コード)であるか否かが判定される。ステップS305で、データの種類が音声データであると判定された場合、ステップS306に進み、制御部61は、音声データ生成部73を制御し、ステップS227で読み出したデータに基づいて、ガイダンスデータ(音声データ)を生成させる。
【0115】
ステップS305で、ステップS227で読み出されたデータの種類が音声データではないと判定された場合、ステップS307に進み、そのデータの種類がテキストデータであるか否かが判定される。ステップS307で、データの種類がテキストデータであると判定された場合、ステップS308に進む。なお、ステップS227で読み出されたテキストデータは、所定の言語の種類(例えば、日本語)に対応したテキストデータである。
【0116】
ステップS308において、制御部61は、経路探索情報記憶部69に記憶されている経路探索条件に、翻訳要求が設定されているか否かを判定し、設定されていると判定した場合、ステップS309に進む。
【0117】
ステップS309において、翻訳処理が実行されるが、その詳細は、図19のフローチャートに示されている。
【0118】
すなわち、ステップS351において、制御部61は、ステップS223で検出した携帯端末1の位置(地域)を翻訳処理部74に通知する、これにより、翻訳処理部74は、通知された携帯端末1の位置に対応する言語データ記憶部74Aを選択する。例えば、通知された位置が、日本国内を示す場合、言語データ記憶部74A−1が選択され、またアメリカ国内を示す場合、言語データ記憶部74A−2が選択される。
【0119】
次に、ステップS352において、翻訳処理部74は、ステップS227で読み出されたテキストデータを、ステップS351で選択した言語データ記憶部74Aを参照して、ユーザAの使用言語に変換(翻訳)する。これにより、処理は終了し、図18のステップS308に戻る。
【0120】
ステップS308で、翻訳が要求されていないと判定された場合、またはステップS309における翻訳処理が完了したとき、ステップS310に進み、制御部61は、ステップS227で読み出したテキストデータを音声データに変換する必要があるか否かを判定する。なお、この例においては、音声データに変換されるべきものである場合、そのテキストデータにはその旨が指定されているものとする。なお、テキストデータを音声データに変換する処理を、以下では、TTS処理と記述する。
【0121】
ステップS310で、TTS処理が必要であると判定された場合、ステップS311に進み、制御部61は、TTS処理部75を制御し、ステップS310における翻訳処理がスキップされたテキストデータ、または翻訳されたテキストデータに対して、TTS処理を実行させる。その後、処理は終了される。
【0122】
一方、ステップS310で、TTS処理が必要ないと判定された場合、ステップS311における処理はスキップされ、処理は終了される。
【0123】
ステップS307で、ステップS227で読み出されたデータの種類が、テキストデータでもないと判定された場合、ステップS312に進み、制御部61は、所定の制御信号であると判定し、自分自身で所定の処理を施し、ガイダンスデータを生成する。その後、処理は終了され、図17のステップS229に進む。
【0124】
ガイダンスデータは、ユーザAにより設定された経路探索条件に対応して各種のデータにより生成される。
【0125】
ステップS229において、制御部61は、ステップS228で生成されたガイダンスデータを、通信制御部76を制御し、携帯端末1に送信させる。
【0126】
ステップS224において、ステップS223で検出された携帯端末1の位置が、経路探索情報記憶部69に記憶されている地図データに含まれていないと判定された場合、ステップS230に進み、制御部61は、ナビゲーション情報記憶部68から、携帯端末1の位置に対応する地図データを読み出す。
【0127】
次に、ステップS231において、制御部61は、ステップS230で読み出した地図データに経路とガイドポイントを設定し、それを、ステップS232において、ユーザIDに対応させて経路探索情報記憶部69に記憶させる。そして、ステップ233において、制御部61は、経路探索情報記憶部69に記憶させた地図データを、通信制御部76を制御し、携帯端末1に送信させる。その後制御部61は、ステップS223に戻り、それ以降の処理を実行する。
【0128】
一方、ステップS229においてガイダンスデータが送信された場合、ステップS234に進み、制御部61は、設定されたガイドポイントの全てに、ユーザAに対するユーザ提供済フラグが設定されているか否か、すなわち、ガイダンスされるべきガイドポイントが存在するか否かを判定する。
【0129】
ステップS234で、ガイドポイントの全てに、ユーザ提供済フラグが設定されたと判定された場合、すなわち、ガイダンスされていないガイドポイントが存在しないと判定された場合、ステップS235に進み、通信制御部76を制御し、データ送信完了信号を携帯端末1に対して送信させる。
【0130】
ステップS234で、ガイダンスされていないガイドポイントが存在すると判定された場合、ステップS236に進み、制御部61は、通信制御部76により、ガイダンス中止信号が受信されたか否かを判定し、ガイダンス中止信号が受信されていないと判定した場合、ステップS223に戻り、それ以降の処理を実行する。
【0131】
ステップS236で、ガイダンス中止信号が受信されたと判定された場合、またはステップS235で、データ送信完了信号が送信されたと判定された場合、ステップS237に進み、制御部61は、端末位置情報取得部70を制御し、携帯端末1の端末位置情報の取得処理を中止させる。
【0132】
以上においては、経路探索処理の結果として、現在地から目的地までの探索経路が指定された地図データのみが、携帯端末1に送信される場合を例として説明したが、例えば、目的地までの、交通手段、距離、時間、進行方向など情報も、携帯端末1に提供することができる。また、ガイドポイント以外の建物や場所の詳細な情報を携帯端末1に提供することもできる。ただし、この場合、携帯端末1には、画像データ以外のデータ(例えば、音声データやテキストデータ)が送信されるので、図18のフローチャートで説明した処理における場合と同様の処理により、経路探索データを生成する必要がある。
【0133】
また、以上においては、携帯端末1において、地図データが表示され、ガイダンスされる場合を例として説明したが、地図データの表示は必ずにも必要ではなく、例えば、音声のみによるガイダンスも可能である。なお、この場合、図14のステップS107、図15のステップS129,S130、図17のステップS233等の処理が省略される。
【0134】
以上においては、ガイドポイントを建物や公園の場合を例として説明したが、下車する駅をガイドポイントとすることで、その駅が近づいたことがユーザに通知されるようにすることもできる。これにより、ユーザが下車すべき駅を乗り過ごすことが防止される。
【0135】
以上のように、ナビゲーションサーバ4により、ナビゲーションサービス提供システムに登録されている携帯端末の現在地が把握されるので、例えば、他の携帯端末の位置データの提供を受けることにより、他の携帯端末を携帯するユーザの現在地を把握することができる。また、互いの現在地への移動をガイダンスさせることもできる。
【0136】
また、ユーザIDや言語情報の他、生年月日や血液型などの情報をSIMカード14に登録させ、ナビゲーションサーバ4に供給することで、ナビゲーションサーバ4において、他のユーザからの生年月日や血液型により、いわゆる、相性占いなどが行われ、その結果相性がよいされたユーザの現在地の位置データの提供を受けることもできる。また、SIMカード14に登録されている情報を、予めユーザ情報記憶部62に記憶させておくこともできる。
【0137】
さらに、ナビゲーションサーバ4に、交通機関、宿泊施設などの予約機能をさらに設け、携帯端末1において指定された交通機関や宿泊施設の予約をすることができるようにすることもできる。
【0138】
なお、本明細書において、システムの用語は、複数の装置、手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0139】
また、上記したような処理を行うコンピュータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、磁気ディスク、CD−ROM、固体メモリなどの記録媒体の他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0140】
本発明は、携帯ナビゲーションシステムに適用することができる。
【符号の説明】
【0141】
1……携帯端末、2……基地局、3……ネットワーク、4……ナビゲーションサーバ、5……ナビゲーション情報管理サーバ、11……CPU、12……ROM、13……RAM、14……SIMカード、15……ドライブ、16……キーボード、17……タブレット、18……LCD、19……ジョグダイヤル、20……バイブレータ、21……マイクロフォン、22……スピーカ、23……音声入出力部、24……DSP、25……通信部、26……方位センサ、27……インタフェース、31……A/Dコンバータ、32……増幅器、33……D/Aコンバータ、34……増幅器、41……制御部、42……ユーザ情報記憶部、43……入出力制御部、44……音声入出力制御部、45……通信制御部、46……端末位置情報検出部、51……CPU、52……ROM、53……RAM、54……ハードディスク、55……通信部、56……インタフェース、61……制御部、62……ユーザ情報記憶部、63……音声認識部、64……手書き文字認識部、65……DTMFデコード部、66……キーデータデコード部、67……必要データ処理部、68……ナビゲーション情報記憶部、69……経路探索情報記憶部、70……端末位置情報取得部、71……プログラムデータ生成部、72……画像データ生成部、73……音声データ生成部、74……翻訳処理部、75……TTS処理部。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明を適用したナビゲーションサービス提供システムの構成例を表す図である。
図2は、ナビゲーションサービスを説明するための図である。
図3は、図1の携帯端末1の構成例を表すブロック図である。
図4は、図3の音声入出力部23の構成例を表すブロック図である。
図5は、図1の携帯端末1の機能的構成例を表すブロック図である。
図6は、音声入力処理を実行する場合の携帯端末1の処理手順を説明するフローチャートである。
図7は、音声出力処理を実行する揚合の携帯端末1の処理手順を説明するフローチャートである。
図8は、端末位置情報検出処理を実行する携帯端末1の処理手順を説明するフローチャートである。
図9は、図1のナビゲーションサーバ4の構成例を表すブロック図である。
図10は、図1のナビゲーションサーバ4の機能的構成例を表すブロック図である。
図11は、データ入力処理を実行する場合のナビゲーションサーバ4の処理手順を説明するフローチャートである。
図12は、音声認識処理を実行する場合のナビゲーションサーバ4の処理手順を説明するフローチャートである。
図13は、ナビゲーション情報更新処理を実行する場合のナビゲーションサーバ4の処理手順を説明するフローチャートである。
図14は、地図データの提供を受ける場合の携帯端末1の処理手順を説明するフローチャートである。
図15は、経路探索処理を実行する場合のナビゲーションサーバ4の処理手順を説明するフローチャートである。
図16は、ガイダンスデータを受ける処理を実行する場合の携帯端末1の処理手順を説明するフローチャートである。
図17は、ガイダンス処理を実行する場合のナビゲーションサーバ4の処理手順を説明するフローチャートである。
図18は、ガイダンスデータ生成処理を実行する場合のナビゲーションサーバ4の処理手順を説明するフローチャートである。
図19は、翻訳処理を実行する場合のナビゲーションサーバ4の処理手順を説明するフローチャートである。
Claims (3)
- サーバに、ネットワークを介して接続される携帯型の情報処理装置において、
GPS、ユーザからのマニュアル入力、基地局位置信号のそれぞれによる位置検出を行う位置検出手段を有し、上記サーバからガイダンスデータを得る際にいずれか1つの上記位置検出手段を選択して上記携帯型の情報処理装置の現在位置の位置情報を検出する検出手段と、
上記検出手段により検出された上記位置情報を上記サーバに送信する第1の送信手段と、
経路探索条件として、上記携帯型の情報処理装置の現在地及び目的地と、観光又は仕事のいずれかの移動目的と、所要時間が少ない経路、又は安全な経路、又は移動距離が最も短かい経路、又は観光することができる時間のいずれかの移動条件と、趣味とをユーザによって入力する入力手段と、
上記入力手段により入力された上記経路探索条件を上記サーバに送信する第2の送信手段と、
上記サーバにおいて、上記第1の送信手段から送信された上記位置情報を取得すると共に、上記第2の送信手段から送信された上記経路探索条件を受信し、上記経路探索条件に対応する地図データを生成すると共に、当該地図データにガイドポイントとして、観光名所、又は上記ユーザの趣味に適応した場所を設定し、上記位置情報に対応して設定された上記ガイドポイントをガイドするガイダンスデータを生成して、当該サーバから上記ネットワークを介して送信されて来る上記ガイダンスデータを受信する受信手段と、
上記受信手段により受信された上記ガイダンスデータの内容を上記ユーザに対して当該ユーザが上記ガイドポイントに対して所定の距離以内に近づいたとき提示する出力制御手段と
を具える情報処理装置。 - サーバに、ネットワークを介して接続される携帯型の情報処理装置の情報処理方法において、
GPS、ユーザからのマニュアル入力、基地局位置信号のそれぞれによる位置検出を行う位置検出手段を有し、上記サーバからガイダンスデータを得る際にいずれか1つの上記位置検出手段を選択して上記携帯型の情報処理装置の現在位置の位置情報を検出する検出ステップと、
上記位置検出手段により検出された上記位置情報を第1の送信手段によって上記サーバに送信する第1の送信ステップと、
ユーザが入力手段を入力操作することによって、経路探索条件として、上記携帯型の情報処理装置の現在地及び目的地と、観光又は仕事のいずれかの移動目的と、所要時間が少ない経路、又は安全な経路、又は移動距離が最も短かい経路、又は観光することができる時間のいずれかの移動条件と、趣味とを入力する入力ステップと、
上記入力手段により入力された上記経路探索条件を第2の送信手段によって上記サーバに送信する第2の送信ステップと、
上記サーバにおいて、上記第1の送信手段から送信された上記位置情報を取得すると共に、上記第2の送信手段から送信された上記経路探索条件を受信し、上記経路探索条件に対応する地図データを生成すると共に、当該地図データにガイドポイントとして、観光名所、又は上記ユーザの趣味に適応した場所を設定し、上記位置情報に対応して設定された上記ガイドポイントをガイドするガイダンスデータを生成して、当該サーバから上記ネットワークを介して送信されて来る上記ガイダンスデータを受信手段によって受信する受信ステップと、
上記受信手段により受信された上記ガイダンスデータの内容を出力制御手段によって上記ユーザに対して当該ユーザが上記ガイドポイントに対して所定の距離以内に近づいたとき提示する出力制御ステップと
を具える情報処理方法。 - サーバに、ネットワークを介して接続される携帯型の情報処理装置に対して、
GPS、ユーザからのマニュアル入力、基地局位置信号のそれぞれによる位置検出を行う位置検出手段を有し、上記サーバからガイダンスデータを得る際にいずれか1つの上記位置検出手段を選択して上記携帯型の情報処理装置の現在位置の位置情報を検出する検出ステップと、
上記位置検出手段により検出された上記位置情報を第1の送信手段によって上記サーバに送信する第1の送信ステップと、
ユーザが入力手段を入力操作することによって、経路探索条件として、上記携帯型の情報処理装置の現在地及び目的地と、観光又は仕事のいずれかの移動目的と、所要時間が少ない経路、又は安全な経路、又は移動距離が最も短かい経路、又は観光することができる時間のいずれかの移動条件と、趣味とを入力する入力ステップと、
上記入力手段により入力された上記経路探索条件を上記サーバに送信する第2の送信ステップと、
上記サーバにおいて、上記第1の送信手段から送信された上記位置情報を取得すると共に、上記第2の送信手段から送信された上記経路探索条件を受信し、上記経路探索条件に対応する地図データを生成すると共に、当該地図データにガイドポイントとして、観光名所、又は上記ユーザの趣味に適応した場所を設定し、上記位置情報に対応して設定された上記ガイドポイントをガイドするガイダンスデータを生成して、当該サーバから上記ネットワークを介して送信されて来る上記ガイダンスデータを受信手段によって受信する受信ステップと、
上記受信手段により受信された上記ガイダンスデータの内容を出力制御手段によって上記ユーザに対して当該ユーザが上記ガイドポイントに対して所定の距離以内に近づいたとき提示する出力制御ステップと
を含む処理を実行させるコンピュータが読み取り可能なプログラムを提供する提供媒体。
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