JP3811071B2 - ユーザ端末 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば携帯端末を用いた位置情報サービスに用いて好適な、ユーザ端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子データを保存するに当たっては、ユーザ(企業,個人)は、キーボード,マウスなどの処理装置を用いている。ユーザは、自分の意図を表すために、別のハードウェアに変換し、そして、処理装置に指示し、処理する内容に合わせて、データを検索したり保存している。
【0003】
また、近年、携帯端末の普及により、モバイル環境が整備され、人間の位置を測定できる小型のGPS(Global Positioning System)モジュールが普及し、多様なサービスが提供されている。その一部は、ユーザが位置する場所を測定して知らせる道案内サービスとして利用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ユーザは、データの検索・保存のときに、ユーザ自身の意図を一旦、別形式のデータに変換しなければならず、この方法によると、データはデジタル的に処理されなければならない。従って、ユーザは、自分の視界に入るものを棚にしまうといった直接的な処理ができない。すなわち、ユーザが、「北方向に進め」,「相対的に右/左」,「やや右/前方/後方」といった、いわば、アナログ的な感覚により検索できないので、人間感覚になじみやすいとはいえず、利用しにくい。
【0005】
このため、ユーザはデータ検索・保存の際に、アナログ的な感覚により操作するほうが便利であるにもかかわらず、デジタル的な処理をしなければならず、かつ、そのデジタル的な処理は、特別な知識と経験とが必要であるという課題がある。
また、携帯端末のサービスは、主に、音声サービス用のものであって、ディスプレイが小さいため、ユーザが自分のいる位置の表示には適していない。
【0006】
さらに、音声による道案内(ナビゲート)サービスにおいては、ユーザは携帯端末に内蔵されたり又は外付けされたGPSモジュールを用いて、位置を把握できる。このため、ナビゲートサービスにおいては、システム側が、絶対的な表現として「北方向に進んで下さい」と道案内することは可能である。
その一方、ユーザが向いている方向までは把握できず、従って、システム側が、ユーザの立場を考慮した相対的な表現として、「直進してください」と道案内することはできない。そのため、このサービスは、東西南北が把握できない場合は、ナビゲートしにくいという課題がある。
【0007】
また、車両のように移動速度が高速の場合は、GPS衛星と携帯端末との間にて発生するドップラー効果により、ユーザの移動方向を把握することが可能である。ところが、移動速度が歩行のように低速であったり、ユーザが停止しているときは、ユーザ又は車両の移動方向を把握できないという課題がある。
一方、ユーザの動きを把握するために、システム運用者が高額な設備を投資することは、実際的には、きわめて困難であるという課題がある。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、携帯電話を用いた情報サービスの提供に当たり、ユーザの端末位置から所定距離範囲にあるビルに関する情報や、視界内において特定のビル内にある店舗のサービス情報などを取得でき、また、ユーザの移動方向を的確に把握できるようにした、ユーザ端末を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明のユーザ端末は、ユーザ端末に対して情報を提供するシステムにおいて使用されるユーザ端末であって、端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出する検出部と、検出部にて検出された位置情報をサーバに対して送信する送信部と、送信部が送信した位置情報について、サーバが送信した3次元空間に対応する物体の緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の3次元空間範囲情報のうち位置情報を含む少なくとも一つの3次元空間範囲情報に対応するサービス情報を受信する受信部と、受信部にて受信したサービス情報を表示する表示部と、ユーザ端末の筺体に当てられた指の本数を検出しユーザの使用している手の左右を判別し、その判別結果に応じて、前記検出部で検出された傾斜角度から正反対の傾斜角度を取得するための使用手判別部とをそなえて構成されたことを特徴としている。
【0010】
また、本発明に関連する技術のユーザ端末は、緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出する検出部と、検出部にて検出された位置情報をサーバに対して送信する送信部と、送信部が送信した位置情報について、サーバが送信した3次元空間に対応する緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の3次元空間範囲情報のうち位置情報に基づく検索ベクトルと交差する少なくとも一つの3次元空間範囲情報に対応するサービス情報を受信する受信部と、受信部にて受信したサービス情報を表示する表示部とをそなえて構成されたことを特徴としている。
【0011】
さらに、本発明に関連する技術のユーザ端末は、端末の位置情報を検出する検出部と、検出部にて検出された位置情報をサーバに対して送信する送信部と、送信部が送信した位置情報について、サーバが送信した3次元空間における緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の3次元空間範囲情報のうち位置情報を含む少なくとも一つの3次元空間範囲情報に対応するサービス情報を受信する受信部と、受信部にて受信したサービス情報を表示する表示部とをそなえて構成されたことを特徴としている。
【0012】
上記検出部は、方位を測定しうる方位センサと、グローバル・ポジショニング・システムを用いた衛星情報を受信しうる衛星情報受信部とをそなえて構成されてもよく、また、ユーザ端末の水平線からの傾斜角度を測定しうる傾斜センサをそなえて構成されてもよい。
【0013】
また、受信部にて受信された、サービス情報の提供場所を音声ファイルにより道案内する音声案内部をそなえて構成することもできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A)本発明の第1実施形態の説明
図1は本発明を適用されるシステムの構成図である。この図1に示す情報提供サービスシステム(以下、システムと略称することがある)9は、ユーザ端末に対して情報を提供するシステムであって、サービスセンタ19と、複数の携帯端末11とをそなえるほか、無線基地局(電波塔)10a,無線ネットワーク10,ゲートウェイサーバ13a,インターネット12,webサーバ13b,DNS(Domain Name System)サーバ13cなどが接続されている。
【0015】
このシステム9は、電話サービスなどに加えて、次の▲1▼,▲2▼の2種類のサービスを提供する。
▲1▼携帯端末11が向けられた方向の所定距離範囲にある複数の建物の情報を携帯端末11に表示させるサービス(以下、サービス1と称することがある)。例えば、ユーザは、携帯端末11を所望の方向に向け、その端末位置から100メートル(100m)の範囲にあるビルに関する情報を得ることができる。
【0016】
▲2▼携帯端末11が指定した特定の建物に関する情報を携帯端末11に表示させるサービス(以下、サービス2と称することがある)。例えば、ユーザは、携帯端末11を例えば目の前にあるビルに向け、そのビル内の店舗が販売している商品情報などを得ることができる。
また、サービス1によると、ユーザはユーザから100m以内にあるビルに関する情報を得ることができる。サービス2によると、ユーザはユーザの視線方向の最初に見えるビルについての情報を得られるが、その背後にあるビルについての情報を得ることはできない。
【0017】
図1において、無線ネットワーク10は事業者が運用している移動体通信システムのものである。
サービスセンタ19は、3次元空間における物体(例えば建物,建物の各フロア,看板など現実に存在する物又は空間を移動する物)又は所望空間の緯度,経度,高度及び後述するバブル径からなる空間占有情報(3次元空間範囲情報又は3次元空間領域情報)と、その物体に関連する各種情報又はその各種情報に関連するURL(Uniform Resource Locator,ユニフォーム・リソース・ロケータ)とが対応づけられたバブルデータを保持するサーバを含むものである。さらには、このサーバは、所望空間の空間占有情報と、その所望空間に関連づけたい各種情報又はその各種情報に関連するURLとが対応づけられたバブルデータをも含むことができる。バブルとは、上記空間占有情報が3次元空間における特定の空間であり、それが、3次元空間に浮かんだ泡のごときものであり、これを用いて現実の建物を再現している。一般に、バブルは、球形を連想するが、ここでは、特に球形に限定するものではない。
【0018】
また、携帯端末(ユーザ端末)11は、サービスセンタ19とインターネット12を介して接続されそのバブルデータを用いて検索された各種情報を表示するものであって、例えば携帯電話である。また、携帯端末11は、無線ネットワーク10の加入者端末であって、サービスセンタ19に自由にアクセスできるようになっている。
【0019】
そして、無線基地局10aは携帯端末11と無線ネットワーク10とに接続されて無線信号を送受信するものであり、ゲートウェイサーバ13aは所望のURLを有するサーバが出力した信号のみを通過させるものであり、また、インターネット12はハイパーテキスト転送プロトコル(Hyper Text Transfer Protocol;http)を用いた多数のサーバが接続されたものである。そして、webサーバ13bは個人,企業などのコンテンツを保持するものであり、そのコンテンツの一例は図10に示すようになる。さらに、DNSサーバ13cはホスト名に対応するIP(internet protocol)アドレスを出力するものである。
【0020】
なお、図1に示すシステム9は、後述する第1実施形態の各変形例、第2実施形態、第3実施形態及び第3実施形態の変形例においても同様の構成である。
図2は本発明の第1実施形態に係るサービスセンタ19のブロック図である。第1実施形態においては、下記の各部を有する1つのサーバが、サービスセンタ19を構成する例を説明する。この図2に示すサービスセンタ19は、データベース15,第1受信部16,第1送信部17,抽出部40,提供部41,web情報出力部18b,ゲートウェイ部(GW:Gate Way)18a,DNS(Domain Name Server)部18c,メール送受信部18dをそなえて構成されている。
【0021】
ここで、データベース(空間占有情報/URLデータベース)15は、3次元空間における物体の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間占有情報と、物体に関連する各種情報又はその各種情報に関連するサービス情報を得るためのURLとを対応づけられたバブルデータを保持するものである。また、データベース15は、空間占有情報を処理するために、3次元地理データを有している。なお、データベース15は、必ずしもサービスセンタ19に設けられる必要はなく、インターネット12に接続された別の場所のサーバに保持されるようにしてもよい。また、このデータベース機能は、図示を省略するが、ハードディスク,ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory)などにより実現される。
【0022】
また、物体に関連する各種情報とは、建物に関連する施設情報であり、例えば、ビル,東京タワー及びそれらのビルなどにある店舗情報などや、公共輸送機関の駅情報などをいう。そして、各種情報に関連するサービス情報とは、その施設情報のサービス情報であり、例えば、企業ビルの自社製品情報,東京タワーの開館情報及びビル内のレストランや飲食店のメニューなどや、駅の時刻表情報をいう。ここで、URLがサービス情報を得るためのアドレスとして機能している。以下の説明においては、特に断らない限り、これらについて同様の意味で使用する。データベース15の構築の容易性を考慮すると、空間占有情報と各種情報とを直接対応づけるのではなく、空間占有情報とURLとを対応づけてデータベース15を構築する方がより効率的である。
【0023】
図8は本発明の第1実施形態に係るデータベース15のデータを説明するための図である。この図8に示す空間占有情報は、建物のオーナーや企業,レストランなどが、予め登録した建物などの物体についての情報であって、このバブルデータは、緯度/経度/高度/バブル径を、それぞれ、A/X/0/3で表されている。また、各URLにより、提供するサービス情報が書き込まれたコンテンツが簡易に検索できるようになっている。換言すれば、物体に関連するサービス情報を表示したwebサイトが、URLに関連づけて保持されているのである。
【0024】
ここで、サービスセンタ19は、上記サービス1を提供するに当たり、携帯端末11から送信された位置情報と検索距離範囲とを受信すると、その位置情報を用いてユーザが指定する建物に対応するバブルデータを検索して、携帯端末11の位置から例えば北方向の100mにある複数のビルを検索し、それら複数のビルのそれぞれに対応する複数のURLを取得し、その複数のURLに保持されたコンテンツをそれぞれ携帯端末11に対して送信する。
【0025】
これにより、サービスセンタ19は、ユーザから100m以内にあるビルについてのサービス情報を提供することができる。
更に詳述すると、サービスセンタ19はその位置情報に基づいて、バブルデータを、検索ベクトルVを用いて検索するようになっている。この検索ベクトルVとは、携帯端末11が送信する位置情報に基づいて、端末位置から建物,ビル,店舗,寺院などの検索対象物に向かうベクトルである。また、検索ベクトルVは、サービスセンタ19によって携帯端末11から送信される位置情報に基づいて生成され、サービスセンタ19は、検索対象物方向の検索ベクトルVと交差する複数の情報バブル(バブルデータの空間占有情報のイメージ)を検索結果として出力するのである。なお、サービスセンタ19は、複数の情報バブルのうち、所定距離範囲内にあるビルの内部にある店舗のサービス情報を選択して携帯端末11に対して送信するようにもできる。
【0026】
また、サービスセンタ19は、上記サービス2を提供するに当たり、携帯端末11から送信された位置情報を受信すると、端末の位置と方向とから上記同様検索ベクトルVを生成し、該検索ベクトルVと最初に交差する情報バブルを検索し、ユーザが指定した、例えばレストランが提供するランチメニューなどのコンテンツを、携帯端末11に対して送信する。これにより、サービスセンタ19は、ユーザが指定した店舗などのサービス情報を提供することができる。
【0027】
さらに、空間占有情報のイメージは、図7などを用いて後述するように、空間における球,楕円球又は建物の容積に則した四角柱の形状をしており、この形状は、種々変形して登録することができる。また、イメージは、閉じた空間(占有された空間)のみならず、空間における所定範囲の部分であったり、片側無限大の範囲に設定することもできる。
【0028】
そして、データベース15に、バブルデータが書き込まれると、バブルデータの空間占有情報のイメージ(情報バブル)が発生し、そのデータベース15から、バブルデータが消去されると、情報バブルが消滅するのと同等の効果を有する。
次に、図2において、第1受信部16は、携帯端末11が送信した緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を受信するものである。この機能は、パソコンやワークステーションが有する入力ポート、CPU(Central Processing Unit:図示省略),ROM,RAMなどにより実現される。
【0029】
そして、抽出部40は、携帯端末11から送信された携帯端末11の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報に基づいて、データベース15が保持する空間占有情報のうち位置情報を含む(上記検索ベクトルVと交差する)特定空間占有情報に対応する特定URL(特定アドレス又は特定検索情報を意味する)を抽出するものである。
【0030】
また、提供部41は、抽出部40にて抽出された特定URLに対応する特定サービス情報(サービス情報)を携帯端末11に提供するものである。この提供部41は、携帯端末11に、URLを提供(送信)したり、あるいは、URLに対応するコンテンツ名称を提供することもできる。これについては、後述する。これにより、ユーザは所望の検索対象物の情報を得ることができ、複雑な検索が不要となる。
【0031】
そして、第1送信部17(図2参照)は、第1受信部16にて受信された携帯端末11からの位置情報に基づいて、データベース15が保持する複数のバブルデータ/URLのうち、その位置情報と対応するバブルデータ/URLを選択し、そのURLに対応するwebサイトに表示されるサービス情報を携帯端末11に対して送信するものであって、この機能は、パソコンやワークステーションが有する出力ポート、CPU,ROM,RAMなどにより実現される。
【0032】
web情報出力部18bは個人,レストランなどのコンテンツ(図10参照)を保持するものであり、URL生成部(アドレス生成部)55と、メッセージ格納部56とを有する。このURL生成部55は、web情報出力部18bに保持されたその個人,企業などのサービス情報を保持するURLを生成するものである。これにより、サービスセンタ19は、URL生成部55によって、URLの一覧を管理でき、検索対象物に対応するサービス情報を的確に提供できる。なお、メッセージ格納部56については後述する第1実施形態の第1変形例において説明する。
【0033】
そして、DNS部18cはホスト名とIPアドレスとの変換テーブルを有し受信したホスト名に対応するIPアドレスを出力するものである。また、メール送受信部18dは電子メール(以下、メールと略称することがある)を送受信するものであり、後述する第2実施形態において説明するように、緯度,経度,高度,及びバブル径の4種類の情報とメールアドレスとを対応づける機能を有する。さらに、ゲートウェイ部18aは公知のゲートウェイ機能を有するものである。
【0034】
なお、これらの機能は、いずれも、CPU,ROM,RAMなどが協働することにより実現される。さらに、このサービスセンタ19は、後述する第1実施形態の各変形例,第2実施形態,第3実施形態及び第3実施形態の変形例においても同様の構成である。
また、サービスセンタ19が有する各機能は、分散させることもできる。
【0035】
図3は本発明の第1実施形態に係るサービスセンタ19の他のブロック図である。この図3に示すサービスセンタ19は、図2に示す1つのサーバで構成したサービスセンタの構成について、その各機能を複数のサーバに分散して構成した例である。この図3に示すサービスセンタ19は、ゲートウェイサーバ13a,webサーバ13b,DNSサーバ13c,メールサーバ13d,検索サーバ13e,データベース15をそなえて構成されている。
【0036】
ここで、ゲートウェイサーバ13aはゲートウェイ部18aと同様の機能を有する。また、webサーバ13bはweb情報出力部18bと、DNSサーバ13cはDNS部18cと、メールサーバ13dはメール送受信部18dと、検索サーバ13eは提供部41とそれぞれ同様である。
さらに、上述したものと同一の符号を有するものは同一のもの又は同様の機能を有するものなので、重複した説明を省略する。なお、この構成は、第1実施形態の各変形例,第2実施形態,第3実施形態及び第3実施形態の変形例においても同様の構成である。
【0037】
図4は本発明の第1実施形態に係る携帯端末11のブロック図である。この図4に示す携帯端末11は、アンテナ11d,11e,検出部21,無線モジュール11f,制御モジュール11g,表示部11h,スピーカ11i,マイク11jをそなえて構成されている。
ここで、アンテナ11dは衛星から送信された無線信号を受信するGPSアンテナであり、また、アンテナ11eは無線ネットワーク10との間にて無線信号を送受信するものである。
【0038】
検出部21は、端末の位置情報(例えば物体又は端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報)を検出するものであり、GPSモジュール(衛星情報受信部)11c,地磁気センサ11b,傾斜センサ11aを有する。
このGPSモジュール11cはグローバル・ポジショニング・システムを用いた衛星情報を受信しうるものである。この衛星情報とは、携帯端末11の緯度,経度,高度の情報である。また、GPSモジュール11cはアンテナ11dの方向を制御できるようになっている。
【0039】
地磁気センサ(方位センサ)11bは地磁気を検出し方位を測定しうるものである。ここで、方位の基準は、例えばアンテナ11eの伸張する方向を表す。この地磁気センサ11bは、コイル(図示省略)を有し、そのコイルを貫く磁束の大きさにより、地磁気を測定するようになっている。なお、この測定方法は、公知のものであるので、詳細な説明を省略する。
【0040】
また、傾斜センサ(ジャイロセンサ)11aは、携帯端末11の水平線からの傾斜角度を測定しうるものである。この傾斜センサ11aは、ジャイロモジュールと協働することにより、携帯端末11の姿勢を検出するようになっている。
図5は本発明の第1実施形態に係る携帯端末11の位置情報測定の模式図であり、この図5に示す携帯端末11は、緯度A,経度B及び高度0の位置に置かれ、ビルQ方向に向けられている。そして、傾斜角度は、携帯端末11の長軸方向が、水平面となす角度θ(θは0以上90以下の実数)である。ここで、長軸方向とは、アンテナ11eの伸張方向である。
【0041】
これにより、携帯端末11は、緯度A,経度B及び高度0と、地磁気センサ11bにより測定された方位と、傾斜角度θとを取得し、サービスセンタ19に対してこれらの位置情報を送信する。そして、サービスセンタ19は、その位置情報に基づいて、データベース15が保持する空間占有情報のうちその位置情報を含む特定空間占有情報に対応するURLを抽出し、そのURLに対応するコンテンツ(サービス情報)を携帯端末11に対して送信するのである。
【0042】
この傾斜角度の定義は、第1実施形態,第1実施形態の各変形例及び第2実施形態においても同様である。なお、第3実施形態においては、他の傾斜角度を用いており、これについては、後述する。加えて、位置情報の送信手順については、図22を用いて後述する。
次に、無線モジュール11f(図4参照)は無線信号を送受信するものであって、第2送信部22a,第2受信部22bをそなえて構成されている。
【0043】
この第2送信部22aは検出部21にて検出された携帯端末11の位置情報をサービスセンタ19に対して送信するものであり、検出部21にて検出された位置情報をサービスセンタ19に対して送信するのである。また、第2受信部22bは第2送信部22aが送信した位置情報について、サービスセンタ19が送信した3次元空間における物体の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間占有情報のうち上記の位置情報を含む特定空間占有情報に対応する特定サービス情報を受信するものである。
【0044】
すなわち、この第2受信部22bは、第2送信部22aが送信した位置情報について、サービスセンタ19が送信した3次元空間に対応する物体の緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の空間占有情報のうち位置情報を含む空間占有情報に対応するサービス情報を受信するものである。
これらの第2送信部22a及び第2受信部22bは、それぞれ、無線回路からなる。
【0045】
さらに、制御モジュール11gは携帯端末11の各部分の動作を制御するほか、所定のプロトコルスタックに基づいて送受信用のデータフォーマットを処理するものであり、この機能は、CPU,ROM,RAMなどにより実現される。また、表示部11hは第2受信部22bにて受信した特定サービス情報を表示するものであり、この機能は、ウィンドウディスプレイにより実現される。さらに、スピーカ11iは音声を出力するものであり、マイク11jは音声を入力するものである。これらは、いずれも、増幅器(図示省略)によって、増幅されるようになっている。従って、携帯端末11は、表示,GPS受信,方位検出,無線信号の送受信の各機能を有する。
【0046】
従って、本携帯端末11は、携帯端末11に対して情報を提供する情報提供サービスシステム9において使用されるものであって、緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出する検出部21と、検出部21にて検出された位置情報をサービスセンタ19に対して送信する第2送信部22aと、第2送信部22aが送信した位置情報について、サービスセンタ19が送信した3次元空間に対応する緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の空間占有情報のうち位置情報に基づく検索ベクトルVと交差する一つ以上の空間占有情報に対応するサービス情報を受信する第2受信部22bと、第2受信部22bにて受信したサービス情報を表示する表示部11hとをそなえて構成されたことになる。
【0047】
ユーザはサービス1を受けるに当たり、携帯端末11を所定の方向に向けて、検索する距離範囲を例えば100mとして携帯端末11に入力する。そして、携帯端末11は携帯端末11の位置情報を取得し、その位置情報と距離範囲とをサービスセンタ19に対して送信し、サービスセンタ19からのサービス情報を受信するのである。また、ユーザは、サービスセンタ19に対して、所定距離範囲内にあるビル内の店舗にあるサービス情報を選択して送信するように要求することもできる。なお、ユーザは距離範囲を入力する代わりに、予め携帯端末11に例えば100m以内にするように設定するようにもできる。あるいは、サービスセンタ19側において、予め100m以内のものを検索するように設定してもよい。
【0048】
これにより、ユーザは、ユーザの視線方向にあるAビル,Bビル,Cビルと3種類のビルに関する情報又はそれらに関連する情報を得ることができる。
また、ユーザはサービス2を受けるに当たり、携帯端末11をレストランがあるDビルの9階方向に向ける。そして、携帯端末11は、取得した位置情報をサービスセンタ19に対して送信し、サービスセンタ19からそのレストランに関するサービス情報を得る。これにより、ユーザは特定のビルについてのサービス情報を得ることができる。
【0049】
次に、図6〜図13を用いて、サービスセンタ19が携帯端末11の位置情報から所望のサービス情報を取得してそのサービス情報をユーザに対して提供するサービスについて説明する。
図6は本発明の第1実施形態に係る建物配置を模式的に示す図である。この図6に示す4件の建物の位置は、いずれも、同一の経度を有し、異なる緯度を有する。例えば、Aビルは緯度A−1〜A+1の範囲に位置し、また、Bビル,Cスタジアム,Dタワーの中心位置は、それぞれ、緯度B,C,Dである。なお、これらの緯度,経度の単位は、ともに、゜(度),’(分),”(秒)であり、以下の説明でも同様である。
【0050】
そして、ユーザがAビルの3階において、例えばサービス1を受けるため、携帯端末11を用いて位置情報を取得し送信する。
図7は本発明の第1実施形態に係るバブルデータの空間占有情報のイメージ(情報バブル)を示す図であって、この図7に示す情報バブル1〜17は、図6に示すA〜Dの建物に相当するイメージを表している。これらの情報バブル1〜17は、いずれも、物体の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間占有情報と、この物体に関連する各種情報又はその各種情報に関連するURLなどの情報とが対応づけられている。
【0051】
ここで、情報バブル1,5,8,9は、それぞれ、Aビル,Bビル,Cスタジアム,Dタワーを表す。そして、建物の大きさを含む空間占有情報に応じて、情報バブルが生成されるのである。また、情報バブル1は、その内部に、情報バブル2,3,4を有する。これらの情報バブル2,3,4は、それぞれ、Aビルの各階のフロアに相当するイメージを表す。
【0052】
図8は本発明の第1実施形態に係るバブルデータを説明するための図である。この図8に示す番号は、図7に示す情報バブルに付された識別番号である。また、緯度/経度/高度/バブル径からなる空間占有情報が、それぞれ、A/X/0/3で表されている。ここで、A,Bはそれぞれ度数である。
また、高度0は建物が地面に接している場合を表し、高度1,2,3はいずれも真値(例えば15m,30m,45m)に対応した値を表している。地下の店舗などについては、高度は、マイナスの値を用いて表されるようになっている。
【0053】
図9は本発明の第1実施形態に係る他のバブルデータを説明するための図であって、この図9に示すように、空間占有情報は、真値を保持するようにもできる。また、この図9に示すURL又はURLに対応するコンテンツ名称(例えばAビル,Cスタジアム)が、携帯端末11に対して送信され、ユーザがそのURL又はコンテンツ名称をクリックすると図10に示すコンテンツが表示される。コンテンツ名称を表示させるためには、予めURLに対応づけてコンテンツ名称を登録しておくことにより可能となる。
【0054】
図10は本発明の第1実施形態に係るコンテンツの一例を示す図である。この図10に示すコンテンツが、空間占有情報と対応づけられてwebサーバ13b又はweb情報出力部18bに保持され、ユーザは、サービス情報を得るのである。
また、バブル径(図8参照)は、情報バブルが球形のときの半径を表す。情報バブルが楕円球のときはその長径及び短径を表し、それぞれに対応する値を設定する必要がある。さらに、情報バブルが建物の容積に則した四角柱の形状のときはその四角柱の幅などを表す。なお、図8におけるバブル径1,2,3はともに、真値に対応した値を表す。このほか、情報バブルとして円柱形状とすることもできる。
【0055】
図11(a)〜(h)はいずれも本発明の第1実施形態に係る建物データの一例を示す図であり、これらの図に示される(A,B,C)は、情報バブルの中心位置である。情報バブルのどの位置を中心位置に設定するかは、任意に決めて統一して使用すればよい。
図11(a)は四角柱であり、中心位置は底面の中心である。この図11(a)に示すD,E及びFは、それぞれ、緯度幅,経度幅,高度幅を表し、例えば、20m,20m,10mという値である。そして、これらの幅が、予め、データベース15に保持され、情報バブルを生成するときに考慮されるのである。
【0056】
例えば(x,y,z)座標において、原点(0,0,0)を通る検索ベクトルVは、(x,y,z)=(0,0,0)+(V1,V2,V3)で表される。ここで、V1,V2,V3は、それぞれ、方向ベクトルのx,y,z成分である。そして、この検索ベクトルVが、上記立体幅内において交差するかが計算されるのである。
【0057】
図11(b)は球であり、中心位置は球の中心である。そして、情報バブルの検索に当たっては、携帯端末11の緯度,経度,高度を座標原点として、球を表す式と検索ベクトルVを表す式とを用いて、交差点の有無が検出される。
例えば原点(0,0,0)を中心位置とする半径Rの球は、x2+y2+z2=R2で表される。そして、検索ベクトルVの式と球の式とを用いて、交差点が計算されるのである。
【0058】
図11(c)は楕円球であり、中心位置は楕円球の中心である。原点(0,0,0)を中心位置とする長軸a,短軸bの楕円球は、(x/b)2+(y/b)2+(z/a)2=1で表される。加えて、図11(d)に示す球の中心位置は球の最下点であり、図11(e)に示す楕円球の中心位置は楕円球の最下点であり、図11(f)に示す球の中心位置は球の最上点であり、図11(g)に示す楕円球の中心位置は楕円球の最上点であり、図11(d)に示す球の中心位置は球の最下点である。
【0059】
図11(h)は円柱であり、中心位置は底面の中心である。また、原点(0,0,0)を中心位置とし半径Rで高さHの円柱は、x2+y2=R2かつ(0≦z≦H)で表される。
また、サービスセンタ19が表示する情報バブルの範囲については、契約料などによって、種々変更できる。個人で登録する場合は、基本的に、半径5m以内の情報バブルである。
【0060】
具体的には、図11(b)〜(g)に示す球又は楕円球の半径や長軸,短軸の大きさを変化させるのである。また、例えば、図11(a)に示す四角柱の空間占有情報は、閉じた領域のみならず、緯度Eと付された辺に平行な方向の広い範囲の領域に設定することもできる。加えて、一例として、図11(h)に示す円柱の空間占有情報についても、z方向の中心位置よりも上側に無限大に設定するようにもできる。
【0061】
これにより、Aビル(図6,図7参照)内の企業は、自社のサービス内容を紹介するための自社ホームページのURLを、例えば自社ビルの空間占有情報と対応づけてバブルデータに登録する。すなわち、Aビル全体が、情報バブル1として登録され、また、Aビル内の1階の3店舗と、2階の2店舗と、3階の1店舗とが、それぞれ、情報バブル10〜15として、登録されるのである。
【0062】
図12は本発明の第1実施形態に係るバブルデータを用いたサービスの概念図である。ユーザが携帯端末11を建物に向けると、サービスセンタ19を介して、その建物内の企業の業務内容が、携帯端末11に表示される。また、表示される内容は、企業広告のみならず、レストランのメニューなどである。
従って、企業の広告や、レストランのメニュー及び評判などが、予めバブルデータとして登録され、そして、ユーザは、検索タグとして、携帯端末11を用いて位置情報を送信する。
【0063】
これにより、ユーザは、長い距離が離れたレストランのメニューなどを簡単に得ることができる。また、これにより、ユーザは、ビルの外側からもそのビルに入っている店舗のサービス情報などを簡単に知ることができるようになる。
図13(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係る情報表示の一例を示す図であり、サービスセンタ19によって検索された所定距離範囲にある複数の建物におけるサービス情報が表示されている。
【0064】
そして、表示部11hは、検索対象物について表示された項目を選択して詳細な情報を表示するようになっている。すなわち、ユーザは、入手した複数の対象の一覧から一項目を選択することにより、さらに詳細な情報が入手できるのである。例えば、図13(a)において、ユーザが「Cスタジアム」にカーソルを合わせて選択すると、図13(b)に示すように、Cスタジアムに関する詳細情報が表示される。また、その一覧のうち、詳細情報を有するものは、*印(無料)や+印(有料)が付されている。例えば、無料詳細情報としては、お買い得情報やレストランのメニューなどであり、有料詳細情報としては、観光案内情報や地価などである。
【0065】
このように、ユーザは携帯端末11を向けるだけで、サービス1を受け、複数のバブルデータから各種のサービス情報を入手できる。
また、サービス2についても、ユーザは、指定したBビルにあるレストラン登録のサービス情報を得ることができる。
従って、ユーザは、インターネット12における検索サービスのようなデジタル的な処理をせずに、人間感覚を基本にしたアナログ的な感覚により検索でき、ユーザは、自分が見える範囲内の店舗に関する情報を簡単に得ることができる。すなわち、ユーザは、「この場所」や「あの場所」といったアナログ的な感覚により、所望のサービス情報を得ることができる。
【0066】
また、レストランの店主などは、雑誌などの広告をせずに、店舗の空間占有情報とURLとをサービスセンタ19にバブルデータとして登録することにより、ユーザに対して直接、自店舗のサービス情報を提供できるようになる。
そして、このように、情報が公開されるので、ユーザは、ユーザが見える対象物に関する情報を、非常に簡単にかつ早く取り出すことが可能となる。
【0067】
上述の構成により、本発明の情報提供サービスシステムにおけるバブルデータの登録動作について、さらに、図14〜図33を参照して詳述する。
図14は本発明の第1実施形態に係る情報提供サービスシステムへの登録を説明するためのシーケンスを示す図であり、携帯端末11とサービスセンタ19との間において送受信されるデータが模式的に表示されている。また、ユーザが携帯端末11の位置情報を用いて登録する場合の例である。
【0068】
まず、この図14に示すステップP1にて、ユーザは、携帯端末11に表示される複数のメニューの中から▲4▼を選択して、位置登録(メッセージ位置登録)を開始し、携帯端末11が上記のセンサ群を用いて、端末の緯度,経度,高度を有する位置情報を測定する(測定ステップ)。
次に、ステップP2にて、携帯端末11は、測定された位置情報と端末識別情報とをサービスセンタ19に送信する(測定情報送信ステップ)。
【0069】
サービスセンタ19は、そのデータを受信すると(ステップP3)、携帯端末11に対して利用規約などを送信する(ステップP4)。この規約は、有料サービスを受けるのか、又は、無料サービスでよいのかをユーザに選択させるものである。例えば、ユーザは、大きなバブル径(例えば5m以上)か又は小さなバブル径(5m以下)にするかについて選択する。
【0070】
ここで、ステップP5にて、ユーザが広告効果を期待して、大きなバブルを選択すると、▲2▼と付されたルートを通り、携帯端末11には、具体的な登録に必要なパラメータが表示される(ステップP9)。これに対して、ユーザが小さなバブルを選択すると、▲1▼と付されたルートを通り、携帯端末11には、メッセージの入力が促される(ステップP6)。
【0071】
そして、ステップP7にて、ユーザがその入力を終了すると、そのメッセージは、サービスセンタ19に送信されて、サービスセンタ19は、送信された位置情報と検索対象物とに関する情報をそれぞれデータベース15に書き込む(登録ステップ)。ここで、サービスセンタ19は、3次元空間における物体の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間占有情報をURLに変換し、このURLをwebサーバ13bのURL生成部55に書き込む。また、サービスセンタ19は、リンクさせたいコンテンツをデータベース15に書き込む。
【0072】
そして、携帯端末11には、登録完了の旨が表示される(ステップP8)。なお、この登録は、専用のアプリケーションソフトウェアが用いられている。
このように、企業又は個人のユーザの登録により、バブルデータが生成される。
また、ユーザは、パソコン(図示省略)を用いて、インターネット12を介してサービスセンタ19にアクセスし、バブルデータを登録することもできる。
【0073】
図15は本発明の第1実施形態に係る情報提供サービスシステムへのパソコンを用いた登録を説明するためのシーケンスを示す図である。
まず、ユーザは、パソコンを用いてサービスセンタ19にアクセスする(ステップS1)。そして、サービスセンタ19がアクセス処理してから(ステップS2)、サービスセンタ19のホームページのコンテンツを携帯端末11に送信し(ステップS3)、そのホームページのコンテンツが表示される(ステップS4)。
【0074】
ここで、ユーザは、そのホームページから登録メニューを選択し、そのメニューをサービスセンタ19に対して送信し(ステップS5)、サービスセンタ19は地図情報を取得し(ステップS6)、その地図情報を携帯端末11に送信する(ステップS7)。
ステップS8にて、パソコンは地図情報を受信する(地図情報取得ステップ)。
【0075】
そして、ステップS9にて、パソコンは地図情報取得ステップにて受信した地図情報から、自分のサービス情報を登録したい建物の場所を選択し(サービス提供場所選択ステップ)、選択場所をサービスセンタ19に送信する。
サービスセンタ19が処理してから(ステップS10)、位置情報の入力要求を携帯端末11に送信し(ステップS11)、パソコンには、詳細な入力画面が表示される(ステップS12)。
【0076】
そして、ユーザは、空間占有情報を決定するためのバブル径,掲載日数,URLなどを送信し(ステップS13)、サービスセンタ19はバブルデータを登録し(ステップS14)、携帯端末11に対して登録完了を通知し(ステップS15)、ユーザは登録する内容メッセージを書き込むのである(ステップS16)。ステップS14にて、登録されたユーザのホームページなどのURLがある場合は、サービスセンタ19はURLを送信するが、そのURLがない場合は、提供したい情報を送信する。
【0077】
また、ステップS14において、パソコンとネットワークを介して接続されたサービスセンタ19は、ユーザ端末(携帯端末11)からの提供したい情報を、webサーバ13bに格納し、格納場所に対応するURLを決定する。そして、サービスセンタ19は、サービス提供場所選択ステップにて選択されたその場所にそのURLと対応づけてバブルデータを生成する(生成ステップ)。すなわち、サービスセンタ19は、サービス情報を保持するURLを生成して(ステップS17)、そのURLと空間占有情報とを対応づけてデータベース15に登録する(ステップS18)。
【0078】
従って、ユーザは、種々の通信端末を用いて、登録でき、利便性が向上する。図16は本発明の第1実施形態に係るバブルデータの料金体系を説明するための図である。この図16に示す料金体系は、システム運用者と、システム9を利用して広告するものとの間にて契約されるものである。具体的には、バブル径が小さいもの(5m)は、低い料金に設定され、また、バブル径が大きいもの(100m)は、高い料金に設定される。あるいは、掲載期間により料金を設定することもできる。
【0079】
このように、例えばユーザが東京タワーについて、サービス情報を登録したい場合は、携帯端末11によらず、パソコンから登録できるようになる。
また、システム運用者は、通信端末を持つユーザの利便性のため、東京タワーなどの有名な建物や、公共施設などを、予め、それらの建物の大きさに合わせた大きさを有する情報バブル及び基本情報を設定しておくこともできる。
【0080】
次に、ユーザによるサービス情報の登録/検索時のデータの流れについて、図17を用いて説明する。
図17は本発明の第1実施形態に係るデータ送受信のシーケンスを示す図であり、携帯端末11とサービスセンタ19との間におけるデータ送受信の一例が示されている。
【0081】
まず、ユーザは検索したい方向に対して携帯端末11を向けて、位置情報を取得する操作を開始し、検索対象を指定し(ステップQ1)、GPSデータ,地磁気データ(方位データ),傾斜データ(傾斜角度)及び高度データが、それぞれ、サービスセンタ19に対して送信される。
ここで、サービス1の場合、サービスセンタ19は、ユーザが位置する場所と、携帯端末11の方位と、傾斜角データ(傾斜角度)とに基づいて、予め登録されている空間占有情報と比較する(ステップQ2)。サービスセンタ19は、その比較結果に基づいて検索対象物の建物(ビル,店舗,寺院)や山,川などの中から、検索結果の一覧として、例えば近い順に3種類を選択して特定し(ステップQ3)、その検索結果をデータフィールドに挿入して携帯端末11に対して送信する。
【0082】
また、サービス2の場合、サービスセンタ19は、特定のビルなどのサービス情報を検索し、その検索結果を送信する。
さらに、ユーザは、サービスセンタ19から送信されたデータの中から、自分が知りたい又は見たいと思う詳細情報の項目を選択し(ステップQ4)、その選択データ番号をサービスセンタ19に対して送信する。
【0083】
そして、ステップQ4の後、サービスセンタ19は、この選択データ番号に基づいて、コンテンツを検索し、詳細情報を携帯端末11に対して送信する。
これにより、ユーザは、視界にある建物において、直接、ビジネスしている企業などが有する有用な情報を得ることができる。
続いて、図18〜図24を用いて、サービス情報の検索方法について説明する。これらの図に示す丸い物体は、バブルデータの空間占有情報のイメージ(情報バブル)を表し、それぞれには、符号が付されている。
【0084】
本発明の情報提供サービス方法は、上記の検索ステップが、まず、位置情報とバブルデータの空間占有情報とに基づいて、バブルデータの空間占有情報のイメージを示す複数の情報バブルの中から以下に記載する第1の条件に基づいて1又は複数の情報バブル(第2情報バブル)を抽出する(抽出ステップ)。この抽出に当たり、複数の情報バブルの中から検索対象物に対して向けられた携帯端末11の方向を表す検索ベクトルVと交差する交差情報バブルを1又は複数の情報バブルとして、抽出するようになっている。
【0085】
抽出ステップにて抽出された1又は複数の情報バブルの中から以下に記載する第2の条件に基づく1又は複数の情報バブル(第3情報バブル)を選択してその1又は複数の情報バブルに対応するURLを抽出する(アドレス抽出ステップ)。
次に、アドレス抽出ステップにて抽出されたURLに対応するサービス情報を選択して出力する(選択ステップ)。
【0086】
そして、上記のサービス1及びサービス2を提供するために、第1の条件と第2の条件とが付加され、以下に示す図18〜図24を用いて、それぞれの検索態様について説明する。これらの複数の条件により、サービスに応じた抽出・選択が可能となる。
また、各態様においては、いずれも、ユーザが建物Aにおり、そこから傾斜角度θの方向にある建物を検索する。これらの情報バブル1,2,3は、それぞれ、建物B,C,Dのオーナーなどが予めサービスセンタ19に、空間占有情報とURLとを対応づけて登録されたものである。
【0087】
まず、サービス1の態様について説明する。
図18(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係るサービス1の検索態様を説明するための図である。抽出に当たり(抽出ステップ)、複数の情報バブルの中から、検索ベクトルVの方向に位置するものを1又は複数の情報バブルとして抽出するように構成され、選択に当たり(選択ステップ)、1又は複数の情報バブルのすべてを出力するようになっている。なお、サービス1において、ユーザは、距離を変化させて、検索することもできる。
【0088】
このため、建物Bのオーナーは、建物Bが建物Cよりも小さくても、バブル径を大きく設定して建物Cよりも検索ヒットする率を高くでき、これにより、建物の大きさによらない検索が可能となる。
このように、バブル径と情報掲示期間とに基づいて料金体系が設定されるので、企業又はレストランなどは効率よく広告でき、従って、ユーザは情報の質に応じてその内容を見ることができる。
【0089】
図19は本発明の第1実施形態に係るサービス1にて距離指定した検索態様を説明するための図である。この図19に示す携帯端末11は、緯度A,経度Bの位置に設けられている。抽出に当たり(抽出ステップ)、複数の情報バブルの中から、検索ベクトルVの方向に位置するものを例えば50個の情報バブルとして抽出するように構成され、選択に当たり(選択ステップ)、その50個の情報バブルの中から例えば携帯端末11の位置(A,B)から100m以内所定距離範囲にある5個の情報バブルを出力するようになっている。
【0090】
また、ユーザは、検索ベクトルVの方向にて、2カ所のポイント間に登録された情報バブルを選択するようにもできる。従って、ユーザは、所望のサービス情報を得るために、絞り込みできるようになる。
次に、サービス2の態様について説明する。
図20(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係るサービス2の検索態様を説明するための図である。また、情報バブル1,2,3のバブル径と建物の実際の大きさとは、比例していない。
【0091】
ここで、図20(b)に示す検索ベクトルVは建物B,C,Dのそれぞれに対応する情報バブル1,2,3のすべてと交差している。従って、図20(a)に示す建物Bは、ユーザの検索視界に入っていないのにもかかわらず、選択されてしまう。
そのため、抽出に当たり(抽出ステップ)、地図データを用いることにより、物体(建物など)のうち携帯端末11が向けられた方向の最初に見える物体を第2情報バブルとして抽出するようになっている。この地図データは、データベース15に予め保持されており、提供部41(図2参照)又は検索サーバ13e(図3参照)は、高さ情報を含む地図データを用いて、建物B,C,Dのそれぞれに対応する高さh1(m),h2(m),h3(m)を取得し、ユーザの視界内にて、ユーザが最初に見るものは建物Cであることを認識する。
【0092】
そして、提供部41又は検索サーバ13eは、それぞれ、検索結果として、建物Cに関する情報を優先的に抽出し、その情報を携帯端末11に対して送信する。
これにより、より正確な配置を考慮してデータ抽出が可能となり、ユーザは自分の視界にある建物を検索することができ、サービス2が提供される。
【0093】
また、サービス2の提供に当たり、検索対象物の形状と配置とを考慮して1又は複数の情報バブルを抽出するようにもできる。
図21(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係るサービス2の他の検索態様を説明するための図である。図21(b)に示す建物B,C,Dに対応する情報バブル1,2,3のそれぞれが、大きさ及び形状のそれぞれと同一の容積及び寸法にされて登録され(図11(a)参照)、また、地図データに基づいて、抽出されるのである。
【0094】
これにより、実際の大きさなどが再現されるので、ユーザが検索したい建物を正確に抽出することができ、かつ、視界内において、一番手前の建物の情報が確実にヒットされるようになる。つまり、建物Bの情報バブルが排除され、建物Cの情報が表示される。
次に、図22〜図24を用いて、サービス1及びサービス2についての情報提供サービス方法について説明する。
【0095】
図22は本発明の第1実施形態に係るサービス1を説明するためのシーケンスを示す図であり、この図22を用いて携帯端末11に対する情報サービスを提供する方法を説明する。
ステップR1にて、ユーザは、視界内の北方向にある検索対象物を検索するために、検索項目(「これ何情報」と書かれたもの)を選択する。そして、携帯端末11は、携帯端末11の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度からなる位置情報を測定する(測定ステップ)。
【0096】
次に、ステップR2にて、携帯端末11が、測定ステップにて測定された位置情報と検索条件とをサービスセンタ19に送信する(測定情報送信ステップ)。ここで、携帯端末11は、端末識別情報をもサービスセンタ19に送信する。
サービスセンタ19は、そのデータを受信すると(ステップR3)、ステップR4にて、サービスセンタ19は、測定情報送信ステップにて送信された位置情報に基づいて、空間占有情報と、サービス情報を得るためのURLとを対応づけられたバブルデータの中から、複数の特定サービス情報を検索して出力する(検索ステップ)。
【0097】
ステップR5における検索は、ユーザ端末(携帯端末11)から送信される位置情報に基づいて検索ベクトルVの方向に位置する複数の情報バブルの中から、座標(A,B)と携帯端末11から北方向の100mの空間占有情報とに基づいて、1又は複数の情報バブルを抽出し(抽出ステップ)、抽出された1又は複数の情報バブルの中から、携帯端末11から近い順に、URLに対応する複数の情報バブル3,2,5(図19参照)を選択してこれらの情報バブルに対応するURLを抽出する(アドレス抽出ステップ)。アドレス抽出ステップにて抽出されたURLに対応するサービス情報を選択して出力する(選択ステップ)。
【0098】
そして、ステップR6にて、サービスセンタ19は、検索ステップにて検索された複数の特定サービス情報を、携帯端末11に対して通知する(検索結果通知ステップ)。ここで、検索対象物について、ユーザは、文字,画像,音声などの情報を入手できるようになっており、操作性が向上する。
携帯端末11は、その結果を表示し(ステップR7)、ユーザは、検索対象物についての複数の項目を得る。さらに、ユーザは複数の項目から1つを選択し(ステップR8)、その項目をサービスセンタ19に対して送信する(ステップR9)。サービスセンタ19はコンテンツを検索し(ステップR10)、その検索結果を携帯端末11に対して送信し(ステップR11)、携帯端末11がそのコンテンツを表示して(ステップR12)、ユーザはサービス情報を得る。従って、ユーザの視界にある建物を、携帯端末11の位置と距離とによって検索できる。
【0099】
次に、ユーザがビル内のレストランを検索する方法について、図23及び図24(a)〜(e)を用いて説明する。
図23は本発明の第1実施形態に係るサービス情報の取得方法を説明するためのシーケンスを示す図であり、図24(a)〜(e)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係るサービス情報取得の模式的に示す図である。図24(a)に示すユーザ(検索者)は、ビルの最上階にあるレストランの情報を検索する(図23に示すステップQ10)。
【0100】
そして、ステップQ11にて、ユーザは、サービスに対応した携帯端末11をそのビルの最上階に向けて検索ボタン(図示省略)を押す。この操作は、図22において、ユーザが携帯端末11をレストランに向けて、「▲4▼これ何情報」をクリックするのと同等の操作である。さらに、ステップQ12にて、検索者の位置情報が取得される(図24(b)参照)。具体的には、ユーザの位置が、緯度A/経度B/高度C/携帯端末11の向きDが、それぞれ、取得される。ここで、向きDは例えば北0/南180のように取得される。
【0101】
次に、ステップQ13にて、携帯端末11は、サービスセンタ19にこれらの情報と検索条件とを送信する。ステップQ14にて、サービスセンタ19は、対象情報を検索する。図24(c)に示すように、情報バブル1,2,5がヒットしている。
ステップQ16にて、サービスセンタ19は、携帯端末11に、検索結果を送信する。ステップQ17にて、携帯端末11は、その検索結果を表示し(図24(d)参照)、ステップQ18にて、ユーザが例えば2を選択した場合、ステップQ19にて、携帯端末11は、その指定されたユーザに関するURLをサービスセンタ19に送信し、そして、ステップQ20にて、サービスセンタ19は、携帯端末11にweb情報を送信し、ステップQ21にて、携帯端末11にその情報が表示される(図24(e)参照)。
【0102】
このように、ユーザの視界に入る建物について、人間感覚を基本にして、アナログ的な感覚によりユーザが関心のあるものを簡単に検索できる。従って、ユーザは、自分が指定した方向に位置する建物(造形物,自然物)に関する情報を得ることができる。
そして、このように、ユーザは、携帯端末11を所望の方向に向け、その端末位置から100mの範囲にあるビルに関する情報を入手できる。また、ユーザは、携帯端末11を目の前にあるビルに向け、そのビル内の店舗が販売している商品情報などを得ることができる。
【0103】
このように、広告主は、携帯端末11を持つユーザに対して広告することができ、また、サービスセンタ19の運用者は、広告料金を得てサービスを提供できる。さらに、ユーザは自由にかつ簡単にサービス情報を得られる。
また、このようにして、広告主、サービス運用者及びユーザの三者がいずれも利益を得ることができる。
【0104】
(A1)本発明の第1実施形態の第1変形例の説明
第1変形例の情報提供サービスは、駅前や広場に設置された情報掲示塔を利用して、ユーザが例えば伝言を残すような待合い広場としての機能を発揮するサービスであり、図2,図3,図25および図26を用いて説明する。
第1変形例の情報提供サービスシステムは、図2又は図3に示すサービスセンタ19の構成と同様な構成の掲示サーバを有する。ここで、図2において、メッセージ格納部56はユーザから入力されるメッセージを保持するものであって、例えばメモリからなる。そして、このメッセージが、バブルデータ(空間占有情報と、サービス情報を得るためのURLとを対応づけられたもの)のうち空間占有情報と対応づけられて、メッセージ格納部56に書き込まれるようになっている。
【0105】
さらに、このメッセージと空間占有情報との対応づけは、複数のメッセージが、その空間占有情報の内部に設けられた複数の小さな情報バブルに割り当てられ、それら複数の小さな情報バブルのそれぞれに個別のURLが付与されるようになっている。そして、個別のURLのそれぞれに、メッセージが保持されるのである。
【0106】
なお、バブルデータの登録手順は、上述した手順と同様である。また、第1受信部16にて受信されたメッセージは、携帯端末11の位置情報からその位置情報を含む空間占有情報が検索され、この空間占有情報に対応づけられたメッセージ格納部56に登録されるのである。
一方、抽出部40にて携帯端末11の位置情報に基づいて、その位置情報を含む空間占有情報が検索され、この空間占有情報に対応づけられたメッセージ格納部56から、メッセージが抽出され、そして、提供部41にてそのメッセージが携帯端末11に提供され、第1送信部17にてそのメッセージが携帯端末11に送信されるのである。
【0107】
従って、複数のユーザが書き込みしたメッセージは、それぞれ、個別に保持されるとともに、ユーザは、他のユーザのメッセージを得ることができ、待合い広場としての機能が実現される。
なお、第1実施形態の各変形例においては、上記の携帯端末11と同一のものが使用されており、上述したものと同一の符号を有するものは同一のもの又は同様の機能を有するものなので、重複した説明を省略する。
【0108】
以下、図面を参照して、サービスセンタ19が掲示サーバとして機能する方法について説明する。
図25(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態の第1変形例に係るサービスを説明するための図である。この図25(a)に示す情報掲示塔10bは、ユーザの目標物である。
【0109】
第1変形例において、サービス情報の登録に当たり、まず、携帯端末11が端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を測定する(測定ステップ)。また、検索対象物としての情報掲示塔に対して携帯端末11が向けられる。そして、携帯端末11は位置情報を取得する。
次に、携帯端末11が、測定ステップにて測定された位置情報をサービスセンタ19に送信し(測定情報送信ステップ)、同時に、ユーザにより入力される所望のメッセージが送信される。ここで、携帯端末11は、取得した位置情報を無線信号により基地局10a(図1参照)に送信する。
【0110】
次に、サービスセンタ19は、情報送信ステップにて送信された位置情報と検索対象物とに関する情報をデータベース15に書き込む(登録ステップ)。ここで、予め書き込まれた情報バブルに上書きされないようにするため、サービスセンタ19は、複数の情報バブルが重ならないように、空間占有情報を設定するようになっている。
【0111】
このように、複数のユーザからのサービスセンタ19にメッセージが登録されるのである。
また、第1変形例において本発明の情報提供サービス方法は、この掲示塔のバブルデータ(掲示塔バブル)を検索し、この掲示塔バブルに対応するURLを取得し、そのURLに書き込まれたサービス情報とメッセージとを携帯端末11に対して送信する。
【0112】
これにより、多数のユーザからの、例えば売り買い情報が送受信され、情報掲示塔10bが待合い広場として機能する。
図25(b)には、情報バブルB1,B2が示されている。この情報バブルB2は、ユーザ(個人)が登録したものであり、そのバブル径は小さい。また、情報バブルB1は、大きなバブル径であり、多数の小さい情報バブルB2を有する。すなわち、情報バブルB1は、掲示塔情報バブルとして機能している。
【0113】
これにより、ユーザが情報バブルB1を選択すると、情報バブルB1に含まれるすべての又は選択した情報バブルB2を得ることができる。
従って、ユーザからの検索ベクトルVが交差する情報バブルB2の個数が、例えば2個しか得られない場合でも、ユーザは、これらの小さな情報バブルB2を簡単に検索できる。
【0114】
図26(a)は本発明の第1実施形態の第1変形例に係るバブルデータの一例を示す図であり、図26(b)は本発明の第1実施形態の第1変形例に係る情報表示の一例を示す図である。図26(a)に示す空間占有情報のうちの最上位に書き込まれたものは、情報バブルB1を表し、バブル径は例えば20mである。また、それよりも下位に書き込まれたものは、いずれも、情報バブルB2を表し、バブル径は1mである。そして、情報バブルB1に対応するURLをユーザがクリックすると、図26(b)に示すように、大きな情報バブルB1に含まれる小さな情報バブルB2がすべて表示される。加えて、ディスプレイ表示された情報は、フォンツー機能を用いることにより、直接、電話することも可能になっている。なお、バブル径”1”が5mを表し、バブル径”2”が10mを表すように設定することもできる。
【0115】
このように、ユーザは携帯端末11を用いて、簡単に情報を登録でき、他のユーザは、その情報をやはり簡単に得ることができる。
従って、地域情報などが、有効に利用され、システム運用者はビジネス上、又は、個人的にも付加価値の高いサービスを提供でき、また、ユーザは、より付加価値の高いサービスを受けることができる。
【0116】
(A2)本発明の第1実施形態の第2変形例の説明
第2変形例においては、鉄道、バスなどの公共輸送機関のターミナルにおけるサービスを説明する。
図27は本発明の第1実施形態の第2変形例に係るサービスを説明するための図である。この図27に示す駅の周辺にいるユーザが、携帯端末11を用いて、必要な情報を得られるようになっている。
【0117】
また、データベース15が、図示を省略するが、バブルデータとして、公共輸送ターミナルに関するサービス情報,輸送時刻に関する情報を保持するようになっている。
図28は本発明の第1実施形態の第2変形例に係るバブルデータの空間占有情報のイメージ(情報バブル)を示す図である。この図28に示す情報バブルは、上り/下り時刻情報のそれぞれと、駅案内情報とが別々に生成されている。そして、ユーザが携帯端末11を各方向に向けて、情報バブルを別々にヒットさせることによって、各方向ごとの具体的な時刻が携帯端末11に表示されるのである。
【0118】
これにより、ユーザは、正確な時刻を簡単に得ることができる。また、ユーザは、駅の中に入って、時刻表や案内板を見ないでも、外から有用な情報を得ることができる。
なお、別々に生成された情報バブルを1つの情報バブルを用いて表すこともできる。
【0119】
図29は本発明の第1実施形態の第2変形例に係るサービスの第2の例を説明するための図である。この図29に示す駅案内情報バブルは、上り/下り時刻情報バブルや駅構内情報(図示省略)を含む大きな情報バブルである。そして、ユーザがこの大きな情報バブルを選択すると、上り/下り時刻情報がまとめて携帯端末11に表示されるのである。
【0120】
また、データベース15が、輸送時刻に関する情報を現在時刻に応じて更新するようになっており、例えば上り時刻が、現在時刻と連動して表示されるようになっている。
これにより、例えば事故が発生したときには、時刻情報バブルが、時事刻々と変動するので、ユーザはより正確な輸送時刻を得ることができ、サービスが向上する。
【0121】
また、図示を省略するが、バスやタクシーなどの時刻管理に適用することもでき、上り車線/下り車線ごとに情報バブルを設けることができる。これにより、バスやタクシーなどが渋滞に巻き込まれて正確な運行ができなくても、現在時刻が反映されて、ユーザは正確な情報を得ることができる。
(A3)本発明の第1実施形態の第3変形例の説明
第3変形例においては、車両や歩行中の人のような移動体についてのサービスを説明する。上記のデータベース15が、移動する物体から送信される位置情報に基づいてバブルデータのうち空間占有情報のバブル径を逐次更新するようになっている。
【0122】
図30は本発明の第1実施形態の第3変形例に係るサービスを説明するための図である。この図30に示す車両52や歩行中の人53が、バブルデータを個別に生成して登録するのである。
すなわち、車両52が、所定の時間ごと又は移動距離ごとに、サービスセンタ19に対して、その時点における位置情報を送信するのである。また、人53自身も、その時点における位置情報を送信する。
【0123】
図31は本発明の第1実施形態の第3変形例に係るバブルデータの空間占有情報のイメージ(情報バブル)を示す図である。この図31に示す情報バブルは、車両52又は人53の移動にともなってその情報バブルの位置が変化する。なお、URLに保持されたコンテンツも逐次更新することができる。
これにより、ユーザは車両52に直接、携帯端末11を向けることによって、その車両52が有する情報(例えば広告)を得ることができる。さらに、高い頻度でその情報が更新されるので、ユーザはきめ細かい情報を得ることができる。
【0124】
(A4)本発明の第1実施形態の第4変形例の説明
本変形例は、美術館のような展示場におけるサービスを提供する例である。
図32は本発明の第1実施形態の第4変形例に係るサービスを説明するための図であり、この図32に示す美術館には、絵画54が設けられている。そして、この美術館には、データベースを有するサーバ(図示省略)が設けられ、ユーザが携帯端末11を、絵画54に対して向けると、その絵画54についての情報を得ることができるのである。
【0125】
これにより、規模の小さい施設においても、ユーザ自身の携帯端末11を用いて、サービスを提供できる。
また、本変形例は、携帯端末11が、距離測位センサ11kを設けるようにしてもよい。
図33は本発明の第1実施形態の第4変形例に係る携帯端末のブロック図である。この図33に示す携帯端末41は、物体と携帯端末41との間の距離を測位(以下、測定と称することがある)できる機能を有する携帯端末であって、それ以外の機能については、上記の携帯端末11と同様のものである。また、図33に示すもので、上述したものと同一の符号を有するものは同一のもの又は同様の機能を有するものなので、重複した説明を省略する。
【0126】
ここで、距離測位センサ11kは、携帯端末41と他の物体との距離を測定するものである。ユーザが携帯端末41を、絵画54に対して向けることにより、距離測位センサ11kが、ユーザと絵画54との距離を測定する。携帯端末41は、その距離を美術館に設けられたサーバに送信し、サーバがその距離に基づいて所望の距離範囲にある情報が検索され、ユーザは所望の情報を得るのである。
【0127】
なお、この距離測位センサ11kの代わりに、ユーザが自ら距離を入力できるように設定することもできる。
これにより、携帯端末41が、施設に設けられたサーバに対して送信する情報の量が減少し、送受信効率が向上する。従って、サーバは、より多くのユーザからのアクセスを許容でき、サービスの品質を向上させることができる。
【0128】
また、本変形例は、テーマパークにおける遊技施設に関する情報や、プラネタリウムにおける星座に関する情報や、観光地の山,川,半島,島などにおける地理や歴史に関する情報を提供する場合にも適用することもできる。
この場合、携帯端末11(又は携帯端末41)が、各情報に応じた専用のモードを設定するようにしておくようにする。例えば、「星座情報検索コーナ」のモードを通常のバブルデータ受信モードとは、別個に設けるようにする。
【0129】
これにより、ユーザは、通常のバブルデータとの混乱を防止でき、かつ、場所に応じた適切な情報を得ることができる。
(A5)本発明の第1実施形態の第5変形例の説明
本変形例においては、携帯端末11が方位センサ11bを有しない場合について説明する。
【0130】
図34は本発明の第1実施形態の第5変形例に係るサービスを説明するための図である。この図34に示す情報バブル3は、他の情報バブル1,2との間に存在し、そのバブル径を大きくすることによって、情報バブル1又は2と接触するようにして検索される。ここで、情報バブル3は、情報バブル1とは接触しているが、情報バブル2とは接触していない。従って、この例では、情報バブル1のみの情報が検索されて、サービスセンタ19から携帯端末11に対してその抽出された情報が送信される。
【0131】
また、秘匿したい情報を有するバブルデータのうち空間占有情報のバブル径は小さく、また、企業の宣伝広告情報を有するバブルデータのうち空間占有情報のバブル径は大きく設定するようにもできる。
さらに、バブルデータは、ユーザによって、バブル径の大きさが指定されてから検索される。従って、コンテンツプロバイダなどのシステム運用者は、企業宣伝という観点から、特定の空間範囲を、企業に販売できる。そして、その販売価格は、空間占有情報とバブル径とから算定することも可能である。
【0132】
このようにして、例えば携帯端末11のセンサ群が故障した場合でも、ユーザは検索できるようになり、かつ、バブル径を大きくするだけで検索範囲を変更できるので、簡単な情報検索が可能となる。
(B)本発明の第2実施形態の説明
第2実施形態のサービスは、第1実施形態のサービスと同様であり、サービスセンタ19と携帯端末11との間のデータがメールにより送受信される点が異なる。ここで、メールサーバ13d(図3参照),メール送受信部18d(図2参照)は、いずれも、緯度,経度,高度及びバブル径とメールアドレスとを対応づける機能(GPSマッピング対応機能)を有する。
【0133】
図35は本発明の第2実施形態に係るサービスの概念図である。この図35に示すシステム9aは、物体(例えば建物,建物の各フロア,看板など現実に存在する物又は空間を移動する物)の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間占有情報と、この物体に関連する各種情報又はその各種情報に関連するURLなどの情報とが対応づけられたデータを保持する、サービスセンタ19と、これらのサービスセンタ19とインターネット12を介して接続され情報に付されたサービス情報を表示しうる携帯端末(ユーザ端末)11とをそなえた、情報提供サービスシステム9aである。
【0134】
そして、図35に示すユーザは、取得した情報を、メールを利用して、データベース15(図2参照)に書き込むのである。例えば、この図35に示すユーザが、お勧めの食事名を、メールにより登録し、他のユーザが、その内容を見るのである。
また、データベース15が、携帯端末11の緯度,経度及び高度に関する情報並びに空間占有情報を相互に対応づけたデータをメールアドレスとし、このメールアドレスに対応してバブルデータを保持するようになっている。
【0135】
すなわち、位置情報自身が、メールアドレスとして用いられ、そのメールアドレスに直接、サービス情報が対応づけられている。従って、例えば駅のメッセージ掲示板サービスなどに適用できる。ユーザは、駅の黒板にメッセージを書き込まずに、待ち合わせの他のユーザに対して、メッセージを残すことが可能である。
【0136】
また、レストランの店主は、自分で、例えば飲食物などのサービス情報を、バブルデータにリンクさせて登録でき、これにより、店主は、一般のユーザに対して店舗の宣伝が可能となる。従って、企業は、ユーザに対し、意見などの宛先としてそのメールアドレスを示すので、そのメールアドレスに対応したバブルデータが利用される。
【0137】
図36は本発明の第2実施形態に係る情報提供サービスシステムへの登録を説明するためのシーケンスを示す図であり、メールを用いて登録される例が示されている。
まず、携帯端末11は入力画面を表示し(ステップA1)、ユーザが、その画面からアドレスを選択すると、そのアドレスの入力画面に切り換わる(ステップA2)。ステップA3にて、ユーザが「空間にメッセージをマッピングする」を選択すると、携帯端末11は、位置情報を取得して、メールアドレスに変換する。
【0138】
そして、ユーザは、メッセージを入力して(ステップA4)、そのメールをサービスセンタ19に送信する。サービスセンタ19がそのメールデータを受信すると(ステップA5)、バブル径などは最小値を選択して(ステップA6)、webサーバ(GPSwebサーバ)13b又はweb情報出力部18bのデータベース15に書き込む(ステップA7)。
【0139】
図37は本発明の第2実施形態に係る情報提供サービスを説明するためのシーケンスを示す図であり、携帯端末11とメールサーバ(GPSマッピング対応メールサーバ)13dとwebサーバ(GPSwebサーバ)13bとの間におけるデータの送受信が示されている。
まず、ステップA10にて、ユーザ(例えば企業の担当者)が、東京のF社の本社前に、F社の企業プロファイルのバブルデータを設定する。このバブルデータが設定される位置は、東経139゜46'01.4"で、北緯35゜40'46.1"で、高度15mで、バブル径100mである。そして、ユーザは、この企業プロファイルに対応して、メールアドレスを設ける。このアドレスは、例えばE13946014N3540461H1500B10000@gps.nifty.ne.jpとする。そして、ユーザは、このアドレスに宛てて、検索条件と企業プロファイルとをメールする。
【0140】
ステップA11にて、メールサーバ13dは、上記の検索条件と企業プロファイルとを受信して、検索を開始し、その添付ファイルは企業プロファイルとしてwebサーバ13bに登録される。
これにより、ユーザが所定の範囲を示す値をメールアドレスとして、送信し、その範囲にある空間占有情報を含むバブルデータが、検索される。
【0141】
また、これにより、位置という検索タグが使用でき、ユーザは簡単にかつ早く情報を得ることが可能になる。
ここで、例えば、バブル径が大きく設定されたバブルデータは検索されやすいが、バブル径が小さく設定されたバブルデータは検索されにくくなる。そのため、秘匿したい情報を有するバブルデータのバブル径は小さく、また、企業プロファイルなどのできるだけ多くのユーザに宣伝したい情報を有するバブルデータのバブル径は大きく設定するようにもできる。
【0142】
図38は本発明の第2実施形態に係る検索方法を説明するためのシーケンスを示す図である。この図38に示すステップB1にて、ユーザが、携帯端末11を用いて指定検索を実行する。ここで、検索条件は、上記と同様である。そして、携帯端末11は、その条件を、webサーバ13bに対して送信して検索を依頼する。送信内容は、例えば、http://www.gps.nifty.ne.jp/Titles?qt=%C5%EC%B7%D0139%A1%EB46%A1%C701.6%A1%C9%CB%CC%BO%DE35%A1%EB40%A1%C746.5%A1%C9%B9%E2%C5%D9%A3%B10%A3%ED&SUBMIT=+%B8%A1%BA%F7+&lk=noframes&svx=100600&col=JWとなる。
【0143】
次に、ステップB2にて、webサーバ13bは、検索条件を用いて検索し、ヒットしたデータを表示し、携帯端末11に対して送信し、ステップB3にて、携帯端末11は、その検索した結果ヒットした候補を表示する。その表示例は、表示例B4のようになる。続いて、ユーザは、侯補を選択し(ステップB5)、その候補をwebサーバ13bに送信する。ステップB6にて、webサーバ13bは、対象となるファイルを携帯端末11に対して送信し、ステップB7にて、携帯端末11は、そのファイルの内容を表示し、ユーザは、例えば資本金などのプロファイル(B8参照)を得る。
【0144】
このように、メールアドレスが位置タグとして用いられ、メールアドレスにリンクされたメッセージとデータとが、ユーザに対して出力され、ユーザは、企業広告や、レストランのメニュー及び評判に関する情報を得ることができる。
また、このように、ユーザは自分の視界内の建物についての情報を、「こちらの方向」といったアナログ的な感覚により検索できる。
【0145】
さらに、このように、サービスが、携帯端末11と、webサーバ13bとの間にて行なわれるので、レストランは特別な装備を要せずにサービスを実現できる。
加えて、このように、ユーザがバブル径の大きさを指定して検索するので、コンテンツプロバイダのようなシステム運用者は、企業宣伝という観点から、特定の空間範囲を、企業に販売できる。そして、その販売価格は、空間占有情報とバブル径とから算定することも可能である。
【0146】
(C)本発明の第3実施形態の説明
第3実施形態のシステム9は、音声による道案内サービスを提供するものである。すなわち、サービスセンタ19が、携帯端末から送信された視線方向を認識し、地図データに基づいて、ユーザが見える目標物(例えば看板など)を、携帯端末に対して送信し、携帯端末に設けられた音声回路により道案内するのである。
【0147】
また、第3実施形態のシステム9も、物体(例えば建物,建物の各フロア,看板など現実に存在する物又は空間を移動する物)の緯度,経度,高度及びバブル径からなる空間占有情報と、この物体に関連する各種情報又はその各種情報に関連するURLなどの情報とが対応づけられたデータを保持するサーバと、このサーバとネットワーク12を介して接続され情報に付されたサービス情報を表示しうる携帯端末(ユーザ端末)とをそなえた、情報提供サービスシステムである。
【0148】
図39は本発明の第3実施形態に係る携帯端末のブロック図である。この図39に示す携帯端末31は、サービスセンタ19とネットワーク12を介して接続され情報に付されたサービス情報を表示しうるものであって、例えば携帯電話である。そして、携帯端末31は、音声案内部23を設け、また、端末位置を検出する検出部21aが、GPSモジュール11c,地磁気センサ11b,距離測位センサ11kをそなえ、傾斜センサ31c,使用手判別センサ(使用手判別部)31a,31bを有する。
【0149】
なお、図39に示すもので、上述したものと同一の符号を有するものは同一のもの又は同様の機能を有するものなので、重複した説明を省略する。
音声案内部23は、第2受信部22bにて受信された、特定サービス情報の提供場所を音声ファイルにより道案内するものである。この機能は、携帯端末31に設けられたROMにより実現される。すなわち、音声案内部23は、複数種類の音声ファイルを有し、サービスセンタ19から送信される例えば識別情報によって、例えば、「直進してください」「次の角を右折です」,「次の角を左折です」などの音声データを出力できるようになっている。
【0150】
これにより、サービスセンタ19から携帯端末31に対して送信するデータ量を低減することができる。また、これにより、携帯端末31がサービスセンタ19に対して、携帯端末31の姿勢情報を送信し、そして、サービスセンタ19が、ユーザに目標物を通知する際に、音声データを送信する代わりに、識別情報を送信し、所望の音声ファイルが再生され、ユーザに指示されるのである。
【0151】
また、図42(a),(b)はともに本発明の第3実施形態に係る傾斜角度の検出方法を説明するための図である。図42(a)に示す傾斜センサ31cはユーザの頭の傾きを検出する。そして、その傾斜角度に基づいて、視線方向が得られるようになっている。また、ユーザは、視線,携帯端末31及び検索対象物が一直線になるようにする。
【0152】
図42(b)に示す携帯端末31の底面が、正面から見たときに水平面から傾斜角度α(αは0以上90以下の)をなして傾斜しており、ユーザの視線方向が検出されるようになっている。なお、携帯端末31の底面が水平でない場合、傾斜角度αは、携帯端末31の筺体を貫く縦の中心軸線と垂直な面が、水平面となす角度を表す。
【0153】
そして、携帯端末31の第2送信部22aが、携帯端末31の水平線からの傾斜角度に基づき検出されたユーザの視線方向をサービスセンタ19に送信するように構成され、サービスセンタ19が、その視線方向に基づいてユーザが知りたい検索対象物を検索するようになっている。これにより、携帯端末31の傾斜角度が自動的に検出されるので、ユーザは音声による道案内サービスを円滑に受けることができる。
【0154】
さらに、図39に示す使用手判別センサ31a,31bは、いずれも、携帯端末31の筺体に当てられた指の本数を検出しユーザの使用(保持)している手を判別するものである。ユーザが携帯端末31を持つ場合に、右手と左手との違いによって、人体が正面を向いているときの携帯端末31の傾斜角度は正反対となる。このため、ユーザが携帯端末31を持つ手の右左を自動的に検出して、その傾斜角度が得られるようになっている。
【0155】
図40は本発明の第3実施形態に係る携帯端末31の正面図であるが、筺体の側面に使用手判別センサ31a,31bが、設けられている。この使用手判別センサ31a,31bは、いずれも、例えば、可変抵抗器を用いたデバイスを用いて実現できる。すなわち、指が触れたところだけその抵抗値が変化して、指が1本,4本の違いを検出できる機能を有するデバイスが利用できる。
【0156】
図41は本発明の第3実施形態に係る使用手判別センサ31a,31bを説明するための図であり、この図41に示す携帯端末31は、ユーザの右手により保持されている。使用手判別センサ31aは、筺体と接触する指の本数は4本と判別し、また、使用手判別センサ31bは、指が1本と判別する。ユーザがこの携帯端末31を左手に持ち換えると、使用手判別センサ31a,31bは、それぞれ、指の本数を4本又は1本と判別する。
【0157】
従って、判別された本数の組み合わせに基づいて、ユーザが使用する手が自動的に判別され、これにより、サービスセンタ19に対して送信すべき、携帯端末31の向きに関する情報量を低減させることができる。
図43は本発明の第3実施形態に係る方位の検出方法を説明するための図であり、ユーザの上方から、頭を見たものである。そして、この図43に示す携帯端末31は、携帯端末31から物体50に向かう方向を、ユーザの視線方向(前方)と地磁気とにより取得する。ここで、携帯端末31の内部又は筺体外部に設けられた地磁気センサ11bにより、地磁気の値が得られ、方位Dが得られる。
【0158】
そして、携帯端末31の第2送信部22aが、携帯端末31の水平線からの傾斜角度に基づき検出されたユーザの視線方向をサービスセンタ19に送信するように構成され、サービスセンタ19が、その視線方向に基づいて所望の検索対象物を検索するようになっている。
これにより、ユーザの視線方向は、地図データに基づいて認識され、ユーザは、ユーザが見える目標物(例えば看板など)に関する情報を得るのである。また、音声案内部23は、サービスセンタ19から送信される識別情報によって、「次の角を右折です」などの音声を再生する。
【0159】
また、これにより、携帯端末31がサービスセンタ19に対して、携帯端末31の姿勢情報を送信し、そして、サービスセンタ19が、ユーザに目標物を通知し、所望の音声ファイルが再生され、ユーザに指示されるのである。また、地磁気センサ11bに加えて、携帯端末31の傾斜角度が考慮されるので、サービスが実現される。
【0160】
これにより、端末位置が、GPSモジュール11cにより測定されるとともに、検索ベクトルVが、地磁気センサ11b、傾斜センサ31cにより測定され、携帯端末31の3次元における方向が検出されるのである。
また、これにより、地磁気センサ11bによるデータに、傾斜センサ11aによるデータを加味することによって、検出部21aにて検出された測定値が適切に補正される。従って、より精度の高い位置を登録することができるようになる。
【0161】
さらに、これにより、ユーザの移動速度が高速のときのみならず、ユーザが低速又は停止しているときにも、ユーザの移動方向を把握できる。
上述の構成により、本発明の第3実施形態に係るサービス方法について、図44(a)〜(c)と図45とを用いて詳述する。
図44(a)〜(c)はいずれも本発明の第3実施形態に係る携帯端末31の姿勢検出を説明するための図であり、これらの図44(a)〜(c)のそれぞれに示す建物(四角形で建物と示されたもの)の間を、ユーザが移動している。
【0162】
まず、図44(a)に示す携帯端末31の絶対位置が、GPSモジュール11cにて検出される(黒丸で示したもの)。
次に、図44(b)に示す携帯端末31の正面の方位が、地磁気センサ11bと使用手判別センサ31bとによって検出される(矢印で示したもの)。
さらに、図44(c)に示す携帯端末31の傾斜角度が、傾斜センサ11aによって、検出されるのである(建物への方向を示す矢印参照)。
【0163】
図45は本発明の第3実施形態に係るサービス例のシーケンスを示す図である。まず、携帯端末31は所望の目的地までの道案内をサービスセンタ19に依頼し(ステップC1)、サービスセンタ19は、経路を探索し、携帯端末31(移動機)に対して位置情報を要求し(ステップC2)、また、携帯端末31は現在の位置情報をサービスセンタ19に送信する(ステップC3)。
【0164】
そして、サービスセンタ19は、現在、携帯端末31が向いている方向に基づいて、音声により、右又は左の情報を、相対的な表現で指示を通知し(ステップC4)、携帯端末31は、サービスセンタ19により指示された間隔で位置情報を送信サービスセンタ19に送信する(ステップC5)。
また、サービスセンタ19は、交差点などの特異点の手前において、携帯端末31の向いている方向を送信するように携帯端末31に対して要求し(ステップC6)、携帯端末31はサービスセンタ19に対して方位を通知する(ステップC7)。
【0165】
さらに、サービスセンタ19は、現在、携帯端末31が向いている方向から、右又は左の情報を、相対的な表現で指示を通知し(ステップC8)、携帯端末31は目的地に到着する(ステップC9)。
このように、地磁気と、方位と、GPS情報と、傾斜角度と、ユーザが使用する手の情報とが、それぞれ、自動的に検出され、携帯端末31とサービスセンタ19との間におけるデータ送受信により、ユーザは所望の場所に効率よく到達できる。
【0166】
なお、ユーザの使用する手を検出する代わりに、予め、右又は左をデータベース15に登録することもできる。
図46は本発明の第3実施形態に係る他の使用手判別方法を説明するための図である。この図46に示す設定画面がユーザに表示され、ユーザは使用手を設定するようにしている。すなわち、携帯端末31は、通話時に使用する手を指定するように表示し、ユーザが選択するのである。
【0167】
従って、ユーザの移動速度が高速のときのみならず、ユーザが低速又は停止しているときにも、ユーザの移動方向を把握できる。
また、従って、高額な設備を投資せずに、ユーザはそのようなサービスを受けることができる。
このように、携帯端末31と、サービスセンタ19との間にて行なわれるので、レストランは特別な装備を要せずにサービスを実現できる。
【0168】
そして、このように、バブルデータは登録されて、ユーザがバブル径の大きさを指定して検索するので、システム運用者(例えばコンテンツプロバイダ)は、企業宣伝という観点から、特定の空間範囲を、企業に販売できる。その販売価格は、空間占有情報とバブル径とから算定することも可能となる。
このようにして、システム9は、人間が把握しにくい表現を使用せず、「北方向に進め」,「相対的に右/左」,「やや右/前方/後方」といった表現を用いるので、人間感覚になじみやすいアナログ的な感覚により道案内が可能となる。
【0169】
(C1)本発明の第3実施形態の変形例の説明
第3実施形態における携帯端末31は、音声通話が可能な携帯電話のみならず、データ通信機能のみを有するデータ通信端末を用いることができる。
すなわち、本変形例のデータ通信端末(図示省略)は、サービスセンタ19とネットワーク12を介して接続され情報に付されたサービス情報を表示しうるユーザ端末であって、上記の検出部21aと、第2送信部22aと、第2受信部22bと、表示部11hとをそなえて構成されている。
【0170】
そして、本変形例のデータ通信端末は、第2受信部22bにて受信された、サービス情報を提供する検索対象物の場所について、所定の音声ファイルを用いて道案内する音声案内部23を有する。
これにより、上記の携帯端末31と同様に、データ通信端末は、サービスセンタ19に対して、データ通信端末の姿勢についての情報を送信し、そして、サービスセンタ19が、ユーザに目標物を通知し、所望の音声ファイルが再生され、ユーザに指示される。
【0171】
このように、登録されたバブルデータにより検索されるので、システム運用者は、企業宣伝を提案できる。
また、このようにして、システム9は、人間が把握しにくい表現を使用せず、人間感覚になじみやすいアナログ的な感覚により道案内が可能となる。
(D)その他
本発明は上述した実施態様及びその変形態様に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0172】
物体に関連する各種情報は、上述したほか、市役所,公園,遊園地,歴史的建物及び自然物の山などについても可能である。各種情報に関連するサービス情報は、これらに対して、それぞれ、生活情報,開園時間情報,アトラクション空き時間情報,歴史解説及び観光情報などについても可能である。
また、検出部21(21a)は、携帯端末11(31,41)の外部に設けることもでき、この場合、検出部21(21a)は、検出対象物体の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出する。さらに、その場合は、検出対象物体の位置情報は、緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度に限定されるものではない。
【0173】
加えて、データベース15は、3次元空間における空間範囲情報として、星座などの天体情報を保持し、サービス情報として、これらの天体情報を提供するようにもできる。また、データベース15の表記内容は、上述したもの以外にも、設計方針などによって、種々変更されうる。
また、上述したURLの代わりに、URI(Uniform Resource Identifier,ユニフォーム・リソース・アイデンティファイア)や、URN(Uniform Resource Name,ユニフォーム・リソース・ネーム)をアドレスとして使用することもできる。よく知られているように、URIはhttpを用いたインターネット12の資源に対して統一的に付与された名称であって、例えば、インターネット12の資源であるコンピュータ名を表すIPアドレスである。また、URLは、インターネット12の資源を示すURIの前に、その資源に対して適用するプロトコルを記入されたものであって、その書式は、「プロトコル:URI」で表される。例えば、http://130.***,ftp://130.***,gopher://130.***などである。なお、URNは唯一のアドレスを表すものである。
【0174】
携帯端末11(携帯端末31又は携帯端末41)は、無線ネットワーク10にて、システム運用者との加入者契約や広告などに基づき無料でサービスセンタ19にアクセスできる。
また、ユーザ端末は携帯電話,データ通信端末に限らず、無線送受信機を有する携帯型パソコンであっても実施可能である。従って、図15における登録は、パソコンのほか、携帯電話,データ通信端末を用いることもできる。なお、図15にて地図情報はユーザ側に予め用意されたハードディスクやCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)などの記録媒体に記録し、それらから得るようにもできる。
【0175】
第1実施形態において、検索条件は、例えば、ユーザが指定した検索対象物の前後にも、造形物や自然物があれば、それらも含めて、表示し、かつ、その表示する数を限定して一覧を表示するようにもできる。
第1実施形態の第3変形例において、人53が自分の位置情報を登録することによって、迷子を防止したり、又は、外出した家族の行き先を管理できるようになる。
【0176】
第1実施形態の第4変形例において、コンサート会場において、演奏曲目やその曲目についての情報をバブルデータとして、登録することも可能である。
【0177】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明のユーザ端末によれば、ユーザ端末に対して情報を提供するシステムにおいて使用されるユーザ端末であって、端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出する検出部と、検出部にて検出された位置情報をサーバに対して送信する送信部と、送信部が送信した位置情報について、サーバが送信した3次元空間に対応する物体の緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の3次元空間範囲情報のうち位置情報を含む少なくとも一つの3次元空間範囲情報に対応するサービス情報を受信する受信部と、受信部にて受信したサービス情報を表示する表示部と、ユーザ端末の筺体に当てられた指の本数を検出しユーザの使用している手の左右を判別し、その判別結果に応じて、前記検出部で検出された傾斜角度から正反対の傾斜角度を取得するための使用手判別部とをそなえて構成されているので、ユーザはユーザが見える範囲内の店舗に関する情報を簡単に得ることができ、また、ユーザはユーザ端末を目の前にあるビルに向けそのビル内の店舗が販売している商品情報などを得ることができる。さらに、サーバに対して送信すべき、ユーザ端末の向きに関する情報量を低減させることができる。
【0178】
また、本発明に関連する技術のユーザ端末によれば、緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出する検出部と、検出部にて検出された位置情報をサーバに対して送信する送信部と、送信部が送信した位置情報について、サーバが送信した3次元空間に対応する緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の3次元空間範囲情報のうち位置情報に基づく検索ベクトルと交差する少なくとも一つの3次元空間範囲情報に対応するサービス情報を受信する受信部と、受信部にて受信したサービス情報を表示する表示部とをそなえて構成されているので、人間感覚を基本にしたアナログ的な感覚により検索が可能となる。
【0179】
さらに、本発明に関連する技術のユーザ端末によれば、端末の位置情報を検出する検出部と、検出部にて検出された位置情報をサーバに対して送信する送信部と、送信部が送信した位置情報について、サーバが送信した3次元空間における緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の3次元空間範囲情報のうち位置情報を含む少なくとも一つの3次元空間範囲情報に対応するサービス情報を受信する受信部と、受信部にて受信したサービス情報を表示する表示部とをそなえて構成されているので、人間感覚を基本にしたアナログ的な感覚により検索が可能となる。
【0180】
上記検出部は、方位を測定しうる方位センサと、グローバル・ポジショニング・システムを用いた衛星情報を受信しうる衛星情報受信部とをそなえて構成されてもよく、このようにすれば、ユーザの移動速度が高速のときのみならず、ユーザが低速又は停止しているときにも、ユーザの移動方向を把握できる。
【0181】
また、ユーザ端末の水平線からの傾斜角度を測定しうる傾斜センサをそなえて構成されてもよく、このようにすれば、例えばレストランは特別な装備を要せずにサービスを実現できる。
【0182】
また、受信部にて受信された、特定サービス情報の提供場所を音声ファイルにより道案内する音声案内部をそなえて構成することもでき、このようにすれば、サーバからユーザ端末に対して送信するデータ量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用されるシステムの構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るサービスセンタのブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るサービスセンタの他のブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る携帯端末のブロック図である。
【図5】は本発明の第1実施形態に係る携帯端末の位置情報測定の模式図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る建物配置を模式的に示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るバブルデータの空間占有情報のイメージを示す図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るバブルデータを説明するための図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係る他のバブルデータを説明するための図である。
【図10】本発明の第1実施形態に係るコンテンツの一例を示す図である。
【図11】(a)〜(h)はいずれも本発明の第1実施形態に係る建物データの一例を示す図である。
【図12】本発明の第1実施形態に係るバブルデータを用いたサービスの概念図である。
【図13】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係る情報表示の一例を示す図である。
【図14】本発明の第1実施形態に係る情報提供サービスシステムへの登録を説明するためのシーケンスを示す図である。
【図15】本発明の第1実施形態に係る情報提供サービスシステムへのパソコンを用いた登録を説明するためのシーケンスを示す図である。
【図16】本発明の第1実施形態に係るバブルデータの料金体系を説明するための図である。
【図17】本発明の第1実施形態に係るデータ送受信のシーケンスを示す図である。
【図18】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係るサービス1の検索態様を説明するための図である。
【図19】本発明の第1実施形態に係るサービス1にて距離指定した検索態様を説明するための図である。
【図20】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係るサービス2の検索態様を説明するための図である。
【図21】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係るサービス2の他の検索態様を説明するための図である。
【図22】本発明の第1実施形態に係るサービス1を説明するためのシーケンスを示す図である。
【図23】本発明の第1実施形態に係るサービス情報の取得方法を説明するためのシーケンスを示す図である。
【図24】(a)〜(e)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係るサービス情報取得の模式的に示す図である。
【図25】(a),(b)はそれぞれ本発明の第1実施形態の第1変形例に係るサービスを説明するための図である。
【図26】(a)は本発明の第1実施形態の第1変形例に係るバブルデータの一例を示す図であり、(b)は本発明の第1実施形態の第1変形例に係る情報表示の一例を示す図である。
【図27】本発明の第1実施形態の第2変形例に係るサービスを説明するための図である。
【図28】本発明の第1実施形態の第2変形例に係るバブルデータの空間占有情報のイメージを示す図である。
【図29】本発明の第1実施形態の第2変形例に係るサービスの第2の例を説明するための図である。
【図30】本発明の第1実施形態の第3変形例に係るサービスを説明するための図である。
【図31】本発明の第1実施形態の第3変形例に係るバブルデータの空間占有情報のイメージを示す図である。
【図32】本発明の第1実施形態の第4変形例に係るサービスを説明するための図である。
【図33】本発明の第1実施形態の第4変形例に係る携帯端末のブロック図である。
【図34】本発明の第1実施形態の第5変形例に係るサービスを説明するための図である。
【図35】本発明の第2実施形態に係るサービスの概念図である。
【図36】本発明の第2実施形態に係る情報提供サービスシステムへの登録を説明するためのシーケンスを示す図である。
【図37】本発明の第2実施形態に係る情報提供サービスを説明するためのシーケンスを示す図である。
【図38】本発明の第2実施形態に係る検索方法を説明するためのシーケンスを示す図である。
【図39】本発明の第3実施形態に係る携帯端末のブロック図である。
【図40】本発明の第3実施形態に係る携帯端末の正面図である。
【図41】本発明の第3実施形態に係る使用手判別センサを説明するための図である。
【図42】(a),(b)はともに本発明の第3実施形態に係る傾斜角度の検出方法を説明するための図である。
【図43】本発明の第3実施形態に係る方位の検出方法を説明するための図である。
【図44】(a)〜(c)はいずれも本発明の第3実施形態に係る携帯端末の姿勢検出を説明するための図である。
【図45】本発明の第3実施形態に係るサービス例のシーケンスを示す図である。
【図46】本発明の第3実施形態に係る他の使用手判別方法を説明するための図である。
【符号の説明】
9,9a システム
10 無線ネットワーク
10a 基地局
10b 情報掲示塔
11,31,41 携帯端末
11a,31c 傾斜センサ
11b 地磁気センサ
11c GPSモジュール
11d,11e アンテナ
11f 無線モジュール
11g 制御モジュール
11h 表示部
11i スピーカ
11j マイク
11k 距離測位センサ
12 インターネット
13a ゲートウェイサーバ
13b webサーバ
13c DNSサーバ
13d メールサーバ
13e 検索サーバ
15 データベース
16 第1受信部
17 第1送信部
18a ゲートウェイ部
18b web情報出力部
18c DNS部
18d メール送受信部
19 サービスセンタ
21,21a 検出部
22a 第2送信部
22b 第2受信部
23 音声案内部
31a,31b 使用手判別センサ
40 抽出部
41 提供部
50 物体
52 車両
53 人
54 絵画
55 URL生成部
56 メッセージ格納部

Claims (2)

  1. ユーザ端末に対して情報を提供するシステムにおいて使用されるユーザ端末であって、
    端末の緯度,経度,高度,方位及び傾斜角度を有する位置情報を検出する検出部と、
    該検出部にて検出された該位置情報をサーバに対して送信する送信部と、
    該送信部が送信した該位置情報について、該サーバが送信した3次元空間に対応する物体の緯度,経度,高度及びバブル径からなる複数の3次元空間範囲情報のうち該位置情報を含む少なくとも一つの3次元空間範囲情報に対応するサービス情報を受信する受信部と、
    該受信部にて受信した該サービス情報を表示する表示部と、
    該ユーザ端末の筺体に当てられた指の本数を検出しユーザの使用している手の左右を判別し、その判別結果に応じて、該検出部で検出された傾斜角度から正反対の傾斜角度を取得するための使用手判別部をそなえて構成されたことを特徴とする、ユーザ端末。
  2. 該受信部にて受信された、該サービス情報の提供場所を音声ファイルにより道案内する音声案内部をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載のユーザ端末。
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