JP5068002B2 - ネットワークを介した位置情報の提供 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワークを介して地理的な位置を表す情報を提供する技術に関するものである。
近年、インターネットの普及により、Webサーバ等を用いたシステムによって多種多様な情報が提供されている。また、提供される情報を閲覧するための装置として、提供された情報が示す地理的な位置(例えば、店の場所等)を地図で表す装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平7−28813号公報 特開2003−67379号公報
ところで、このような情報を提供するシステムでは、ユーザがテキストや画像等を含む記事(情報)を登録すれば、他の多数のユーザがその記事を閲覧することができる。この際、頻繁に新しい情報が登録されていれば、他のユーザは、頻繁に新しい情報を閲覧することが可能となる。ところが、情報を登録するためのユーザの負担が大きい場合があった。特に、地理的な位置を表す情報を準備することは、情報を登録するユーザにとって大きな負担となっていた。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を軽減することができる技術を提供することを目的とする。
上述の課題の少なくとも一部を解決するために、本発明による第1の態様に係るサーバは、ネットワークを介して情報を提供するサーバであって、前記ネットワークに接続された第1クライアント装置からテキストを含む情報である投稿情報を受信する投稿情報受信部と、前記投稿情報を含む情報である提供情報を生成する提供情報生成部と、前記テキストの中から、地理的位置に関連付けられた文字列である位置文字列を抽出する位置文字列抽出部と、前記抽出された位置文字列に関連付けられた地理的位置を含むとともに地理的な範囲が定められた地図画像に関連する地図画像情報を生成する地図画像情報生成部と、前記ネットワークに接続された第2クライアント装置からの要求に応じて、前記提供情報と前記地図画像情報とを、前記第2クライアント装置へ送信することが可能な情報送信部と、を備える。
このサーバによれば、ユーザが地理的位置を表す文字列を含む記事をサーバに登録すれば、サーバによって、その地理的位置を含む地図画像に関連する地図画像情報が提供されるので、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を軽減することができる。
上記サーバにおいて、前記情報送信部は、前記第2クライアント装置から、前記提供情報と前記地図画像情報とのうちの一方のみを指定する要求を受けた場合には、前記提供情報と前記地図画像情報との代わりに、前記指定された情報のみを前記第2クライアント装置へ送信することとしてもよい。
この構成によれば、サーバは、第2クライアント装置の要求に応じた適切な情報を送信することが可能となる。
上記各サーバにおいて、前記投稿情報受信部が前記投稿情報を受信する度に、前記位置文字列抽出部は、前記投稿情報受信部が受信した新たな投稿情報のみを対象として前記抽出処理を実行し、前記提供情報生成部は、前記新たな投稿情報を前記提供情報に追加することによって、前記抽出処理済みの提供情報を生成することとしてもよい。
この構成によれば、投稿された複数の投稿情報に対して、投稿される度に逐次、位置文字列抽出部による抽出処理が実行されるので、複数の投稿情報を含む提供情報を提供する場合でも、各投稿情報に対して抽出処理を行うためのサーバへの負担が短時間に集中することを抑制することができる。
上記各サーバにおいて、前記地図画像情報生成部が生成する前記地図画像情報は地図画像であってもよい。
この構成によれば、サーバによって、その地理的位置を含む地図画像が提供されるので、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を軽減することができる。
上記サーバにおいて、前記提供情報生成部は、複数種類の提供情報を生成することが可能であるとともに、前記投稿情報を、前記第1クライアント装置からの指示で指定された種類の提供情報に追加し、前記地図画像情報生成部は、地理的な範囲が同じであるとともに表示される内容が互いに異なる複数種類の地図画像を生成することが可能であるとともに、前記地図画像の内容の種類を、前記投稿情報が追加される提供情報の種類に応じて決定してもよい。
この構成によれば、サーバによって提供される地図画像の内容を、提供情報の内容の種類に適したものとすることができるので、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を大幅に軽減することができる。
なお、この構成においては、前記情報送信部は、前記複数種類の提供情報の中から、前記第2クライアント装置からの指示で指定された種類の提供情報である指定提供情報と、前記指定提供情報に含まれる投稿情報に応じて生成された地図画像とを、前記第2クライアント装置へ送信することが好ましい。
上記各サーバにおいて、前記地図画像情報生成部は、地理的な範囲が同じであるとともに表示される内容が互いに異なる複数種類の地図画像を生成することが可能であり、前記サーバは、さらに、前記テキストの中から、前記地図画像の種類のいずれかに関連付けられた文字列である地図種文字列を抽出する地図種文字列抽出部を備え、前記地図画像情報生成部は、生成する地図画像の内容の種類を、前記抽出された地図種文字列に基づいて決定してもよい。
この構成によれば、サーバによって提供される地図画像の内容を、テキストの内容に適したものとすることができるので、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を大幅に軽減することができる。
上記各サーバにおいて、前記地図画像情報生成部は、地理的な範囲の大きさが互いに異なる複数種類の地図画像を生成することが可能であり、前記サーバは、さらに、前記テキストの中から、地理的な範囲の大きさに関連付けられた文字列である範囲文字列を抽出する範囲文字列抽出部を備え、前記地図画像情報生成部は、生成する地図画像が表す地理的な範囲の大きさを、前記抽出された範囲文字列に基づいて決定してもよい。
この構成によれば、サーバによって提供される地図画像が表す範囲の大きさを、テキストの内容に適したものとすることができるので、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を大幅に軽減することができる。
上記各サーバにおいて、前記地図画像情報生成部は、地理的な範囲が同じであるとともに時期範囲が互いに異なる複数種類の地図画像を生成することが可能であり、さらに、生成する地図画像の時期範囲の種類を、前記投稿情報に関する時間に基づいて決定してもよい。
この構成によれば、サーバによって提供される地図画像の時期範囲を、記事に関する時間に適したものとすることができるので、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を大幅に軽減することができる。
上記各サーバにおいて、前記地図画像情報生成部は、1つの前記投稿情報に含まれる前記テキストから複数の位置文字列が抽出された場合には、前記複数の位置文字列のそれぞれが表す地理的位置を通る経路を表す地図画像を生成してもよい。
この構成によれば、サーバによって提供される地図画像の内容を、複数の位置を通る経路を表すものとすることができるので、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を大幅に軽減することができる。
上記各サーバにおいて、さらに、前記第2クライアント装置から、地理的な位置を表す情報である追加位置情報を受信する追加位置情報受信部を備え、前記地図画像情報生成部は、前記追加位置情報が表す地理的位置と、前記抽出された位置文字列に関連付けられた地理的位置と、を通る経路を表す地図画像を生成してもよい。
この構成によれば、サーバによって提供される地図画像の内容を、追加位置情報が表す位置と、記事に含まれる位置文字列に関する位置と、を通る経路を表すものとすることができるので、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を大幅に軽減することができる。
上記各サーバにおいて、前記第1クライアント装置からの要求に応じて、前記投稿情報受信部は、前記投稿情報のうちの前記テキストを含む少なくとも一部の情報を受信するとともに、前記地図画像情報生成部は、前記テキストに基づいて前記地図画像を生成し、さらに、前記情報送信部は、前記投稿情報の修正が可能な状態で、前記地図画像を前記第1クライアント装置へ送信してもよい。
この構成によれば、ユーザは、サーバによって提供された地図画像を確認して投稿情報を修正することができるので、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を大幅に軽減することができる。
また、本発明による第2の態様に係るサーバは、ネットワークを介して情報を提供するサーバであって、前記ネットワークに接続された第1クライアント装置の要求に応じて前記サーバへ送信された地理的な位置を表す位置情報を受信する位置情報受信部と、前記位置情報に基づいて、前記位置情報が表す地理的位置に関連付けられた文字列である位置表示文字列を生成する位置表示文字列生成部と、前記位置表示文字列を前記第1クライアント装置へ送信する位置表示文字列送信部と、前記第1クライアント装置から、前記位置表示文字列を含むテキストを含む情報である投稿情報を受信する投稿情報受信部と、前記投稿情報を含む情報である提供情報を生成する提供情報生成部と、前記ネットワークに接続された第2クライアント装置からの要求に応じて、前記提供情報を前記第2クライアント装置へ送信する提供情報送信部と、を備える。
このサーバによれば、位置情報が表す地理的位置に関する文字列がサーバによって提供されるので、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を軽減することができる。
上記サーバにおいて、前記位置情報受信部は、前記第1クライアント装置から前記位置情報を受信してもよい。
この構成によれば、サーバによって提供される文字列を、ユーザが記事を投稿するために用いる第1クライアント装置から送られた位置情報に適したものとすることができるので、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を大幅に軽減することができる。
上記各サーバにおいて、さらに、前記地理的な位置の指定に用いられる指定用地図画像を生成する指定用地図画像生成部と、前記指定用地図画像を前記ネットワークを介して送信する指定用地図画像送信部と、を備え、前記位置情報受信部が前記位置情報を受信する前に、前記指定用地図画像生成部が前記指定用地図画像を生成するとともに、前記指定用地図画像送信部が前記生成された指定用地図画像を前記第1クライアント装置へ送信し、前記位置情報受信部は、前記送信された指定用地図画像上の位置を表す位置情報を前記第1クライアント装置から受信してもよい。
この構成によれば、サーバによって提供される文字列を、第1クライアント装置に予め送信された指定用地図画像上における位置に適したものとすることができるので、地理的な位置を表す情報を提供するためのユーザの負担を大幅に軽減することができる。
なお、上述した第1の態様と第2の態様とにおいて、第1クライアント装置と第2クライアント装置とは、同じクライアント装置であってもよい。
なお、本発明は種々の形態で実現することが可能であり、例えば、情報提供方法および情報提供装置、それらの方法または装置の機能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した記録媒体等の形態で実現することができる。
次に、この発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.第4実施例:
E.第5実施例:
F.第6実施例:
G.第7実施例:
H.第8実施例:
I.第9実施例:
J.第10実施例:
K.変形例:
A.第1実施例:
図1は、本発明の一実施例としてのネットワークシステム300の構成を示す説明図である。このネットワークシステム300は、インターネットINETを介して接続された、2つのクライアントコンピュータ100a、100bと、Webサーバ200と、を有している。
各クライアントコンピュータ100a、100bでは、Webブラウザ(以下、単に「ブラウザ」とも呼ぶ)が動作している。Webブラウザは、Webサーバ200からWebページを取得し、モニタ(図示省略)にWebページを表示する。ユーザは、Webブラウザを操作することによって、Webサーバ200に対して種々の指示を行うことができる。
Webサーバ200は、データ処理部210と、通信部250と、日時を計測するタイマ260と、種々のデータを格納するデータ格納部270と、を備えている。データ処理部210は、クライアントコンピュータ100a、100bからの要求に応じてWebページの更新と送信とを行う。この際、データ処理部210は、通信部250を介してインターネットINETとのデータのやり取りを行う。データ格納部270は、Webページを表すWebページデータと、Webページの更新に用いる種々のデータとを格納する。データ格納部270としては、HDDやRAM等の種々のメモリを用いることができる。なお、第1実施例では、Webページデータは、HTML(Hyper Text Markup Language)で記述されている。ただし、Webページデータの形式としては、他の任意の形式(例えば、Java(Sun Microsystems社の登録商標))を採用してもよい。
図1には、データ処理部210の内部構成が示されている。第1実施例のデータ処理部210は、Webデータ受信部212と、Webデータ送信部214と、Webデータ生成部216と、構文解析部218と、位置データ管理部220と、地図データ管理部222と、を備えている。データ処理部210はCPUとメモリとを有しており、コンピュータプログラムを実行することによって各構成要素の機能を実現する。各構成要素の機能の詳細については後述する。
データ処理部210が実行するコンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された形態で供給され得る。このような記録媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り可能な種々の媒体を利用できる。なお、データ処理部210の機能の一部、または、全部をハードウェアによって実現してもよい。
図2は、Webサーバ200が提供するWebページの一例を示す説明図である。このWebページは、カレンダ領域CLと、年月指定領域YMAと、カテゴリ指定領域CAと、記事表示領域RAと、を有している。記事表示領域RAには、テキスト(図中では破線で示されている)を含む複数の記事が表示されている。これら複数の記事は、インターネットINETを介して投稿されたものである。各記事の上部には、その記事が投稿された日付が表されている。複数の記事は記事表示領域RA内に時系列の新しい順に提示されている。
また、各記事の下部には、その記事の投稿時刻と、その記事に対するコメントへのリンクと、その記事に関連するWebページへのリンク(「トラックバック」とも呼ばれる)と、が示されている。Webページの閲覧者が「コメント」を操作すると、その記事に関連するコメントが表示され、「トラックバック」を操作するとその記事に関連するWebページへのリンクの一覧が表示される(図示省略)。「コメント」と「トラックバック」とは、Webページの閲覧者が自由に追加(投稿)することができる。「コメント」としては、上述の記事と同様に、テキストを含む情報(記事)を投稿することができる。また、括弧内の数字は、それぞれ、コメントの数と、トラックバックの数とを示している。なお、「リンク」は、HTMLでは「ハイパーリンク」とも呼ばれ、ユーザはリンクを操作することによって、リンク先の情報を閲覧することが可能である。
また、カレンダ領域CLには、1箇月分のカレンダが表示されている。日付を操作すると、その日に投稿された記事が記事表示領域RAに表示される。また、年月指定領域YMAを操作すれば、指定された年と月とのカレンダがカレンダ領域CLに表示される。また、第1実施例では、記事が複数種類のカテゴリに分類されている。カテゴリ指定領域CAには、記事を分類する3つのカテゴリ(「買い物」「グルメ」「映画」)が表示されている。ユーザが、カテゴリ指定領域CAに提示されたカテゴリの1つを操作すると、記事表示領域RAには、指定されたカテゴリの記事が表示される。なお、カテゴリの総数としては、3に限らず任意の数を採用することができる。
図3は、記事を投稿する処理の手順を示すフローチャートである。図3には、クライアントコンピュータ100aから記事を投稿する場合が示されている。ステップS100では、ユーザが記事を入力する。この入力は、Webブラウザが表示する入力画面を用いて行われる。
図4は、入力画面の一例を示す説明図である。この入力画面ISは、図2のWebページと同様に、Webサーバ200によって提供されるWebページである。この入力画面ISは、カテゴリメニューCMと、タイトルフィールドTFと、本文フィールドBFと、登録ボタンRBと、を有している。ユーザは、カテゴリメニューCMを操作することによって、記事を投稿するためのカテゴリを指定することができる。さらに、ユーザは、タイトルフィールドTFにタイトルを表すテキスト(以下「タイトルテキスト」と呼ぶ)を入力し、本文フィールドBFに本文を表すテキスト(以下「本文テキスト」と呼ぶ)を入力することができる。
ユーザが、登録ボタンRBを操作すると、入力画面ISに入力された各情報を含む記事データが、クライアントコンピュータ100aからWebサーバ200へ送信される(図3:ステップS110)。Webサーバ200では、受信した記事を追加したWebページが、以下の手順(ステップS120〜S150)に従って作成される。
図5は、記事を追加する処理の概要を示す説明図である。Webサーバ200(図1)では、まず、Webデータ受信部212が記事データを受信する。次に、ステップS120(図3)で、構文解析部218が、本文テキストの中から位置文字列を抽出する。図5には、位置文字列が登録された位置データベースPDBの一例が示されている。位置データベースには、種々の文字列と、地理的な位置を表す座標(図5の例では、緯度と経度)と、が関連付けられて登録されている。このように、位置文字列とは、地理的位置に関連付けられた文字列を意味している。このような位置データベースPDBは、Webサーバ200のデータ格納部270に格納されている。図5の例では、構文解析部218は、本文テキストから「B駅」という位置文字列を抽出している。なお、位置文字列としては、建物の名前に限らず、行政区域の名前(例えば、市名や町名)や店舗の名前等、地理的な位置に関連のある種々の文字列を採用することができる。
次のステップS130では、位置データ管理部220が、抽出された位置文字列に関連付けられた緯度と経度とを位置データベースPDBを用いて取得する。次のステップS140では、Webデータ生成部216が、Webページデータの更新を行う。この際、本文テキストと、タイトルテキストと、緯度と経度とを表すデータ(以下「緯度/経度データ」とも呼ぶ)と、タイマ260から得られる記事データの受信日時と、が用いられる(詳細は後述)。次のステップS150では、Webデータ生成部216は、生成した更新済のWebページデータをデータ格納部270に格納する。なお、データ格納部270には、各カテゴリ毎にWebページデータが格納されている。Webデータ生成部216は、指定されたカテゴリのWebページデータに、記事を追加する。
図6は、生成されたWebページの一例を示す説明図である。記事表示領域RAには、投稿された最新の記事(最も上の記事)を含む複数の記事が表示されている。また、投稿された記事の下部には、地図ボタンMBが表示されている。この地図ボタンMBは、地図画像へのリンクを示している。このリンク先を表すデータ(以下「リンク先データ」と呼ぶ。例えばURL(Uniform Resource Locator))は、上述した「緯度/経度データ」を含んでいる。このリンク先の地図画像は、Webサーバ200によって提供される(詳細は後述)。なお、図3に示す処理は、記事が投稿される度に実行される。また、地図ボタンMBは、記事毎に設けられる。ただし、位置文字列が抽出されなかった記事に対しては、地図ボタンMBは設けられない。
図7は、このような更新されたWebページを閲覧する処理の手順を示すフローチャートである。図7には、クライアントコンピュータ100b(図1)でWebページを閲覧する場合が示されている。ステップS200では、クライアントコンピュータ100bがWebサーバ200へWebページの閲覧要求を送信する。このような閲覧要求は、例えば、クライアントコンピュータ100bで動作しているブラウザにおいて、ユーザが所定のURLを入力した場合や、ユーザがWebページへのリンクを操作した場合に、送信される。
次のステップS210では、Webサーバ200において、Webデータ受信部212が閲覧要求を受信し、Webデータ送信部214が、閲覧要求で指定されたWebページデータをクライアントコンピュータ100bに送信する。すると、クライアントコンピュータ100bでは、ブラウザがWebページデータを受信し、その内容(図6)を表示する(ステップS220)。
次に、ユーザが地図ボタンMB(図6)を操作すると、クライアントコンピュータ100bは、Webサーバ200から地図画像を取得する。図8は、クライアントコンピュータ100bが、地図画像を取得する様子の概要を示す説明図である。ユーザが地図ボタンMBを操作すると、クライアントコンピュータ100bがWebサーバ200へ、「緯度/経度データ」を含むリンク先の閲覧要求(リンク先データ)を送信する(図7:ステップS230:Yes)。リンク先データは、Webサーバ200のWebデータ受信部212によって受信される。
次に、地図データ管理部222が、リンク先データに含まれる「緯度/経度データ」を抽出するとともに、地図データベースMDBを参照することによって、「緯度/経度データ」が表す位置を中心とする地図画像を表す地図画像データを生成する(図7:ステップS240)。ここで、地図データベースMDBは、データ格納部270(図1)に格納されたデータベースであり、地図情報(道路や建物等の地物の位置と形状)が地理的な座標(例えば、緯度と経度)に関連付けられて登録されたデータベースである。なお、地図データ管理部222は、地図画像が表す地理的な範囲の大きさとして、所定の大きさ(例えば、500m×500m)を採用する。
以後、Webデータ生成部216が、地図画像を表示するためのWebページデータを生成し(図7:ステップS250)、Webデータ送信部214が、Webページデータをクライアントコンピュータ100bへ送信する(ステップS260)。クライアントコンピュータ100bでは、Webブラウザが、地図画像を含むWebページ(図8)を表示する(ステップS270)。
このように、第1実施例では、地理的な位置を表す文字列を含むテキストをサーバに登録すれば、テキストに加えて、その位置を含む地図画像もサーバによって提供される。その結果、情報を登録するユーザが地図画像を準備しなくても、閲覧者はその位置を含む地図画像を閲覧することができるので、情報を登録するユーザの負担を大幅に軽減することが可能となる。
なお、図5の例では、抽出された位置文字列が1つだけであったが、複数の位置文字列が抽出される場合もある。このような場合には、Webページに各位置文字列毎の地図ボタンを表示することとすればよい。この代わりに、地図データ管理部222が、全ての位置を含む1つの地図画像を生成することとしてもよい。また、地図ボタンを表示する代わりに、本文テキストにおける位置文字列自身が地図画像へのリンクを示すこととしてもよい。
また、第1実施例では、地図画像が表す地理的な範囲の大きさが予め決まっていたが、この代わりに、ユーザが範囲の大きさを指定することとしてもよい。この際、記事を投稿するユーザが大きさを指定することとしてもよく、また、記事を閲覧するユーザが大きさを指定することとしてもよい。この際、ユーザが、複数の大きさの候補の中から1つを指定することとしてもよい。例えば、ユーザが、複数の候補を表すプルダウンメニュー(図示省略)を操作することによって、候補の中の1つを指定することとしてもよい。
なお、地理的な範囲を定める形式としては、範囲の位置を表す座標と、範囲の形と大きさ(例えば、500m×500mの四角)とを用いる形式に限らず、任意の形式を採用することができる。例えば、地図画像の形と大きさとを予め定めておき、地図画像の中心位置を表す座標と、地図画像の縮尺と、を用いて地理的な範囲を定めてもよい。
なお、第1実施例では、投稿された記事に対して地図画像を提供することとしているが、さらに、コメントに対しても地図画像を提供することとしてもよい。この際、コメントに位置文字列が含まれている場合であっても、その位置文字列が基の記事にも含まれている場合には、そのコメントに関しては、その位置文字列に関する地図画像を提供しないこととしてもよい。こうすれば、基の記事を閲覧した後に、その記事に関連するコメントを閲覧しているユーザに、同じ地図画像を2重に提供することを防止することができる。
なお、本実施例では、位置データ管理部220と地図データ管理部222との全体が、本発明における「地図画像情報生成部」に相当する。また、地図データ管理部222が生成する地図画像が「地図画像情報」に相当する。
B.第2実施例:
図9は、第2実施例におけるWebページと地図画像との概要を示す説明図である。図5、図8に示す第1実施例との差異は、地図データ管理部222が、地図データベースMDBを参照することによって、地理的な範囲が同じであるとともに、表示内容が互いに異なる複数種類の地図画像を生成することが可能である点である。他の構成は、図1に示す第1実施例と同じである。
図9に示す例では、地図データ管理部222は、店舗地図と、映画館地図と、飲食店地図と、の3種類の地図画像を生成することが可能である。店舗地図には店舗の位置と名称とが表示され、映画館地図には映画館の位置と名称とが表示され、飲食店地図には飲食店の位置と名称とが表示される。
また、図9には、Webデータ生成部216がWebページデータに記事を追加する様子が示されている。図5に示す第1実施例との差異は、地図ボタンMBに関連付けられたリンク先データが、地図種類を識別するデータ(以下「地図種類データ」と呼ぶ)を含む点である。なお、記事を追加する処理は、図3と同様の手順に従って行われる。
図9の右上には、地図種類と、Webページのカテゴリと、の対応関係を定めるテーブル(以下「カテゴリ地図種類テーブル」と呼ぶ)が示されている。図9の例では、「買い物」には「店舗地図」が関連付けられ、さらに、「映画」には「映画館地図」が、「グルメ」には「飲食店地図」が、それぞれ、関連付けられている。このカテゴリ地図種類テーブルは、Webサーバ200のデータ格納部270に予め格納されている。Webデータ生成部216は、記事を登録すべきカテゴリに関連付けられた地図の種類を表す「地図種類データ」を「緯度/経度データ」とともに、地図ボタンMBのリンク先データに組み込む(図3:ステップS140)。図9の例では、カテゴリ「映画」に関連付けられた「映画館地図」を表す地図種類データが組み込まれる。
また、図9の下部には、地図データ管理部222が地図画像を生成する様子が示されている。この処理は、図7と同様の手順に従って行われる。Webページを閲覧するユーザが地図ボタンMBを操作すると、「緯度/経度データ」と「地図種類データ」とを含むリンク先データが、Webサーバ200へ送信される(図7:ステップS230)。地図データ管理部222は、「緯度/経度データ」に基づいて地図画像が表す位置を決定し、「地図種類データ」に基づいて地図画像の種類を決定する。図9の例では、カテゴリ「映画」に関連付けられた映画館地図が生成される(図7:ステップS240)。
このように、第2実施例では、記事が登録されたWebページの種類に応じて、地図画像の種類が決定されるので、Webページの種類に適した地図画像を提供することが可能となる。なお、位置データベースPDBの内容は、ユーザの指示に従って修正できることとしてもよい。
なお、飲食店地図において、特定の飲食店のみを表示することとしてもよい。例えば、広告料を提供した飲食店のみを飲食店地図に表示することとしてもよい。こうすれば、Webページの閲覧者に、広告料を提供した飲食店を積極的に紹介することができる。これは、他の種類の地図(例えば、店舗地図や映画館地図)についても同様である。
C.第3実施例:
図10は、第3実施例におけるWebページと地図画像との概要を示す説明図である。図9に示す第2実施例との差異は、本文テキストの解析結果に基づいて地図画像の種類が決定される点である。他の構成は、図9に示す第2実施例と同じである。図10の例では、地図データ管理部222は、図9に示す第2実施例と同様に、店舗地図と、映画館地図と、飲食店地図と、を生成することが可能である。
図10には、Webデータ生成部216がWebページデータに記事を追加する様子が示されている。第3実施例では、構文解析部218(図1)は、本文テキストの中から、位置文字列に加えてカテゴリ文字列を抽出する。図10の右上には、カテゴリ文字列が登録されたカテゴリ文字列データベースCDBが示されている。このカテゴリ文字列データベースCDBには、種々の文字列と地図種類とが関連付けられて登録されている。例えば、「鞄」には「店舗地図」が関連付けられ、さらに、「食事」には「飲食店地図」が、「映画」には「映画館地図」が、それぞれ、関連付けられている。このように、カテゴリ文字列とは、地図の内容の種類のいずれかに関連付けられた文字列を意味している。このようなカテゴリ文字列データベースCDBは、Webサーバ200のデータ格納部270に格納されている。図10の例では、構文解析部218は、本文テキストから「食事」というカテゴリ文字列を抽出している。なお、カテゴリ文字列としては、地図の内容の種類に関連のある任意の文字列を採用することができる。
Webデータ生成部216は、抽出されたカテゴリ文字列に関連付けられた地図種類を識別する地図種類データを、「緯度/経度データ」とともに、リンク先データに組み込む(図3:ステップS140)。図10の例では、「飲食店地図」を示す地図種類データが組み込まれる。
Webページを閲覧するユーザが地図ボタンMBを操作すると、「緯度/経度データ」と「地図種類データ」とを含むリンク先データが、Webサーバ200へ送信される(図7:ステップS230)。地図データ管理部222は、「緯度/経度データ」に基づいて地図画像が表す位置を決定し、「地図種類データ」に基づいて地図画像の種類を決定する。図10の例では、カテゴリ文字列「食事」に関連付けられた飲食店地図が生成される(図7:ステップS240)。
このように、第3実施例では、本文テキストから抽出されたカテゴリ文字列に応じて、地図画像の種類が決定されるので、記事の内容に適した地図画像を提供することが可能となる。なお、カテゴリ文字列データベースCDBの内容は、ユーザの指示に従って修正できることとしてもよい。
なお、1つの本文テキストから複数のカテゴリ文字列が抽出される場合もある。この場合には、カテゴリ文字列の数を地図種類毎に算出し、カテゴリ文字列の数の最も多い地図種類を採用することとすればよい。また、本文テキストからカテゴリ文字列を抽出する際には、位置文字列を含む1文(1つの文章)のみからカテゴリ文字列を抽出することとしてもよい。なお、地図種類を決定する方法としては、本文テキストから抽出されたカテゴリ文字列に基づいて地図種類を決定する任意の方法を用いることができる。例えば、本文テキストにおける文字列の位置が最も前にあるカテゴリ文字列に関連付けられた地図種類を採用してもよく、最も後ろにあるカテゴリ文字列に関連付けられた地図種類を採用してもよい。
D.第4実施例:
図11は、第4実施例におけるWebページと地図画像との概要を示す説明図である。図5、図8に示す第1実施例との差異は、本文テキストの解析結果に基づいて地図画像が表す範囲の大きさが決定される点である。他の構成は、図1に示す第1実施例と同じである。
図11の例では、地図データ管理部222は、「10km×10km」と「100m×100m」と「40m×40m」と、の地理的な範囲の大きさが異なる3種類の地図画像を生成することが可能である。
また、図11には、Webデータ生成部216がWebページデータに記事を追加する様子が示されている。第4実施例では、構文解析部218(図1)は、本文テキストの中から、位置文字列に加えて範囲文字列を抽出する。図11右上には、範囲文字列が登録された範囲文字列データベースRDBの一例が示されている。この範囲文字列データベースRDBには、種々の文字列と範囲の大きさとが関連付けられて登録されている。例えば、「前」には「半径20m」が関連付けられ、さらに、「近く」には「半径50m」が関連付けられている。このように、範囲文字列とは、地理的な範囲の大きさに関連付けられた文字列を意味している。このような範囲文字列データベースRDBは、Webサーバ200のデータ格納部270に格納されている。図11の例では、構文解析部218は、本文テキストから「前」という範囲文字列を抽出している。なお、範囲文字列としては、距離や範囲の大きさを表す任意の文字列を採用することができる。
Webデータ生成部216は、抽出された範囲文字列に関連付けられた範囲の大きさを識別する地図範囲データを、「緯度/経度データ」とともに、リンク先データに組み込む(図3:ステップS140)。図11の例では、「半径20m」を示す地図範囲データが組み込まれる。なお、範囲文字列が抽出されなかった場合には、「範囲文字列無し」に関連付けられた「半径5km」を示す地図範囲データが採用される。
Webページを閲覧するユーザが地図ボタンMBを操作すると、「緯度/経度データ」と「地図範囲データ」とを含むリンク先データが、Webサーバ200へ送信される(図7:ステップS230)。地図データ管理部222は、「緯度/経度データ」に基づいて地図画像が表す位置を決定し、「地図範囲データ」に基づいて地図画像の範囲の大きさを決定する。第4実施例では、地図画像の範囲の大きさは、利用可能な範囲の大きさの中の、「地図範囲データ」が示す範囲を含む最も狭い範囲の大きさに決定される。図11の例では、範囲文字列「前」に関連付けられた「半径20m」を含む最も狭い範囲「40m×40m」を表す地図画像が生成される(図7:ステップS240)。
このように、第4実施例では、本文テキストから抽出された範囲文字列に応じて地図画像の範囲の大きさが決定されるので、記事の内容に適した範囲を表す地図画像を提供することができる。
なお、地図画像の範囲の大きさを決定する方法としては、抽出された範囲文字列に基づいて範囲の大きさを決定する任意の方法を採用することができる。例えば、範囲文字列と、生成される地図画像の範囲の大きさ(例えば「1km×1km」)と、を予め関連付けておき、抽出された範囲文字列に関連する範囲の大きさを、そのまま採用してもよい。なお、範囲文字列データベースRDBの内容は、ユーザの指示に従って修正できることとしてもよい。
また、本文テキストから範囲文字列を抽出する際には、位置文字列を修飾する言葉(単語や熟語等)の中から範囲文字列を抽出することが好ましい。例えば、本文テキストでの言葉の並び順において、位置文字列に隣接する言葉の中から範囲文字列を抽出することとしてもよい。こうすれば、「...B駅近く...」のような文から、位置文字列「B駅」を修飾する範囲文字列「近く」を抽出することができる。また、位置文字列との間に所定の接続言葉が挟まれた言葉の中から範囲文字列を抽出することとしてもよい。所定の接続言葉としては、例えば、「の」を採用することができる。こうすれば、「...B駅の近く...」のような文から、位置文字列「B駅」を修飾する範囲文字列「近く」を抽出することができる。また、「の近く」のように位置文字列に隣接して使用されるとともに、複数の単語で構成される文字列を範囲文字列として採用してもよい。
また、範囲文字列としては、距離や範囲の大きさを直接に表す文字列に限らず、他の文字列を採用してもよい。例えば、移動距離に関する文字列を範囲文字列として用いてもよい。例えば、「ドライブ」や「車」といった文字列が本文テキストに含まれている場合には、投稿された記事は、比較的長い距離を移動したときの話題に関する可能性が高い。そこで、「ドライブ」「車」を、比較的広い大きさ(例えば、縮尺1/5000や、1km×1km)に関連付けて用いることとしてもよい。一方、「散歩」や「徒歩」といった文字列が本文テキストに含まれている場合には、投稿された記事は、比較的短い距離を移動したときの話題に関する可能性が高い。そこで、「散歩」「徒歩」を、比較的狭い大きさ(例えば、縮尺1/1500や、200m×200m)に関連付けて用いることとしてもよい。このように、移動距離に関する文字列を範囲文字列として用いれば、話題に適した範囲を表す地図画像を生成することができる。なお、移動距離に関する文字列としては、上述の文字列に限らず、他の文字列を採用してもよい。
E.第5実施例:
図12は、第5実施例におけるWebページと地図画像との概要を示す説明図である。図8に示す第1実施例との差異は、地図データ管理部222が、地図データベースMDBを参照することによって、地理的な範囲が同じであるとともに、年月の範囲が互いに異なる複数種類の地図画像を生成することが可能である点である。他の構成は、図1に示す第1実施例と同じである。
図12に示す例では、地図データ管理部222は、「2002年12月以前」の地図画像と、「2003年1月〜12月」の地図画像と、「2004年1月以降」の地図画像と、の3種類の地図画像を生成することが可能である。「2002年12月以前」の地図画像には、2002年12月以前の道路や建物の様子が表示され、「2003年1月〜12月」の地図画像には、2003年1月〜12月における道路や建物の様子が表示され、「2004年1月以降」の地図画像には、2004年1月以降の道路や建物の様子が表示される。
また、図12には、Webデータ生成部216が記事を追加して生成したWebページデータが示されている。第5実施例では、Webデータ生成部216は、記事データを受信した年月、すなわち、記事が投稿された年月を表す年月データを、「緯度/経度データ」とともに、地図ボタンMBのリンク先データに組み込む(図3:ステップS140)。
Webページを閲覧するユーザが地図ボタンMBを操作すると、「緯度/経度データ」と「年月データ」とを含むリンク先データが、Webサーバ200へ送信される(図7:ステップS230)。地図データ管理部222は、「緯度/経度データ」に基づいて地図画像が表す位置を決定し、「年月データ」に基づいて地図画像の年月の範囲を決定する。第5実施例では、投稿年月を含む年月の範囲が選択される。図12の例では、投稿年月「2003年7月」を含む「2003年1月〜12月」の地図画像が生成される(図7:ステップS240)。
図12には、生成された地図画像を表示するWebページWP2が示されている。このWebページWP2は、地図ボタンMBを操作することによって、クライアントコンピュータ100bのブラウザに表示される。このWebページWP2は、地図画像MIと、地図画像を説明するコメントMCと、最新地図ボタンLMBと、を有している。コメントMCは、表示されている地図画像の適用年月範囲が「2003年1月〜12月」である旨を表している。また、最新地図ボタンLMBは、最新の地図画像へのリンクを示している。この最新地図ボタンLMBを操作すると、最新の地図画像がブラウザに表示される。
このように、第5実施例では、本文テキストの受信時期(年月)、すなわち、記事の投稿時期に応じて地図画像の年月の範囲が決定されるので、記事の投稿時の年月に適した地図画像を提供することができる。
なお、地図画像の適用時期を表す形式としては、年月を用いる形式に限らず、任意の形式を採用することができる。例えば、年月日を用いてもよく、年月日時分を用いてもよい。
また、生成される地図画像の時期範囲を選択する方法としては、投稿時期に応じて時期範囲を選択する任意の方法を採用することができる。例えば、地図データ管理部222が、投稿時期を含む時期範囲の地図画像に加えて最新の地図画像を生成し、さらに、Webデータ生成部216が、これら2種類の地図画像を同時に表示するWebページを生成することとしてもよい。いずれの場合も、生成される地図画像は、投稿時期を含む時期範囲の地図画像を含むことが好ましい。こうすれば、Webページを閲覧するユーザは、記事が投稿された時期における道路や建物の様子を確認することができる。
なお、投稿時期を特定する方法としては、記事データを受信した受信時を用いる方法に限らず、種々の方法を用いることができる。例えば、記事を投稿するクライアント装置から、記事の発信時を表す情報が送信される場合には、その発信時を用いてもよい。また、投稿時期の代わりに、投稿された記事に関する種々の時間に基づいて地図画像の時期範囲を選択することとしてもよい。例えば、本文テキストに日時を表す文字列が含まれている場合には、その文字列が表す日時に応じて時期範囲を選択することとしてもよい。この際、構文解析部218が日時を表す文字列を抽出することとすればよい。このように投稿された記事に関する時間としては、Webサーバ200が記事を受信した時間や、クライアント装置が記事を送信した時間に限らず、本文テキストを解析して得られる時間を用いることができる。
ところで、地図データベースMDBは適宜更新される。ただし、新たな地図データベースの整備には長期間(例えば、1年)を要する場合がある。例えば、半年前の様子を表す地図画像を、現在は提供できない場合がある。ところが、さらに半年後には、地図データベースMDBが更新されて提供可能となる場合がある。従って、地図データ管理部222は、クライアントコンピュータ100bから地図画像の閲覧の要求がある度に、地図画像を生成し直すことが好ましい。こうすれば、常に最新の地図画像を提供することが可能となる。
F.第6実施例:
図13は、第6実施例におけるWebページと地図画像との概要を示す説明図である。図5、図8に示す第1実施例との差異は、複数の位置文字列が抽出された場合に、地図データ管理部222が、各位置を通る経路を表す地図画像を生成する点である。他の構成は、図1に示す第1実施例と同じである。
図13には、Webデータ生成部216がWebページデータに記事を追加する様子が示されている。図13の例では、構文解析部218(図1)は、本文テキストの中から、3つの位置文字列(「I広場」「J灯台」「K公園」)を抽出している。そこで、位置データ管理部220は、各位置文字列に関連する緯度と経度とを取得する。次に、Webデータ生成部216は、3つの緯度と経度との組み合わせを用いてWebページデータを生成する。具体的には、Webデータ生成部216は、3つの「緯度/経度データ」(以下、位置文字列の登場順に「第1〜第3緯度/経度データ」と呼ぶ)を1つの地図ボタンMBのリンク先データに組み込む(図3:ステップS140)。
Webページを閲覧するユーザが地図ボタンMBを操作すると、3つの「緯度/経度データ」を含むリンク先データが、Webサーバ200へ送信される(図7:ステップS230)。地図データ管理部222は、3つの「緯度/経度データ」が表す位置を経由する経路を表す地図画像を生成する(図7:ステップS240)。この際、経路としては、複数の位置を、本文テキストにおいて位置文字列が登場した順番に辿る経路を採用すればよい。また、経路を探索する方法としては、ダイクストラ法等の種々の周知の方法を採用することができる。
このように、第6実施例では、本文テキストから複数の位置文字列が抽出された場合には、各位置を経由する経路を表す地図画像が提供される。その結果、情報(記事)を登録するユーザが、各位置を訪れるための経路を表す地図画像を準備しなくても、閲覧者は、各位置を訪れるための経路を閲覧することができるので、記事を登録するユーザの負担を大幅に軽減することができる。
なお、経路としては、各位置を通る任意の経路を採用することができる。例えば、本文テキストにおいて同じ位置文字列が重複して登場する場合には、最初に登場した位置文字列のみを用いて経路を決定することとしてもよい。また、各位置を1回ずつ通る複数の経路の中から、総移動距離が理論上の最短に比較的近い経路を近似的に求め、得られた経路を採用してもよい。
また、経路が通る位置に、Webページを閲覧するユーザの指示に従って、記事とは独立な他の位置(以下「追加位置」と呼ぶ)を追加することとしてもよい。この場合も、経路としては、任意の経路を採用することができる。例えば、追加位置を起点とする経路を採用してもよく、追加位置を終点とする経路を採用してもよい。
位置を追加する方法としては、任意の方法を採用することができる。例えば、ユーザが地図ボタンMBを操作することによって、クライアントコンピュータ100bから、その現在位置を表す現在位置情報が、Webサーバ200へ送信されることとしてもよい。Webサーバ200では、Webデータ受信部212が現在位置情報を受信し、地図データ管理部222が、現在位置と、位置文字列が表す位置と、を通る経路を表す地図画像を生成する。ここで、クライアントコンピュータ100bに位置検出装置を設けておけば、現在位置情報の送信のためのユーザの負担を軽減することができる。位置検出装置としては、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用したものを用いることができる。
また、ユーザが任意に入力したテキストに基づいて追加位置を決定してもよい。例えば、地図ボタンMBを含むWebページにテキストを入力可能なフィールドを設け(図示省略)、位置データ管理部220が、入力されたテキストから位置文字列を抽出して追加位置を決定すればよい。入力されたテキストは、地図ボタンMBの操作によって、Webサーバ200へ送信されることとすればよい。
このように、地図データ管理部222が、追加位置と、記事から抽出された位置文字列に関する地理的位置と、を通る経路を表す地図画像を生成すれば、地図画像を、Webページを閲覧するユーザの好みに適したものとすることができる。また、この場合には、記事から抽出された位置文字列の数は1つであってもよい。なお、Webサーバ200へ送信される追加位置を表す情報としては、テキスト(位置文字列)や、緯度と経度とを表す情報等の、位置に関連する種々の情報を採用することができる。また、この実施例では、Webデータ受信部212が、本発明における「追加位置情報受信部」に相当する。
G.第7実施例:
上述した各実施例では、Webサーバ200は、記事(テキスト)を表示するWebページと、地図画像を表示するWebページと、を独立に提供しているが(図8)、この代わりに、記事と地図画像との両方を含むWebページを提供することとしてもよい。図14は、このようなWebページの一例を示す説明図である。図14の例では、追加された記事の下部に地図画像が表示されている。Webデータ生成部216は、記事データと、地図データ管理部222が生成した地図画像データと、を用いることによって、記事と地図画像とを含むWebページを生成することができる。この際、図3のステップS140において、地図データ管理部222が、図7のステップS240と同様に、地図画像データを生成すればよい。
H.第8実施例:
図15は、第8実施例における、記事の入力画面の一例を示す説明図である。図4に示す第1実施例の入力画面ISとの差異は、地図ボタンMBaを有している点である。
図16は、図15の入力画面ISaを用いて記事を投稿する処理の手順を示すフローチャートである。ステップS300では、ユーザが入力画面ISaに記事を入力する。さらに、ユーザが地図ボタンMBaを操作すると(ステップS310:Yes)、入力された各情報(記事データ)が、Webサーバ200に送信される。
Webサーバ200(図1)では、記事データに基づいて地図画像が生成される。まず、図3のステップS120、S130と同様に、構文解析部218が本文テキストから位置文字列を抽出し(ステップS320)、位置データ管理部220が位置文字列に関連する緯度と経度とを取得する(ステップS330)。次に、図7のステップS240、S250、S260と同様に、地図データ管理部222が、位置文字列が表す位置を含む地図画像を生成し(ステップS340)、Webデータ生成部216が地図画像を表示するためのWebページを生成し(ステップS350)、Webデータ送信部214がWebページデータをクライアントコンピュータ100aへ送信する(ステップS360)。
クライアントコンピュータ100aでは、Webブラウザが、地図画像を含むWebページを表示する(ステップS370。図示省略)。記事を投稿するユーザは、表示された地図画像を確認することによって、本文テキストが意図するものであるか否かを確認することができる。
ユーザが、もとの入力画面ISaに戻り、登録ボタンRBを操作すると(ステップS380:Yes)、記事データが、Webサーバ200へ送信される(ステップS390)。Webサーバ200では、受信した記事を追加したWebページの作成と格納とが行われる(ステップS395)。このWebページ作成格納処理は、上述した各実施例と同様の手順(例えば、図3のステップS120〜S150)に従って行われる。
一方、ユーザは、もとの入力画面ISaに戻り、登録ボタンRBを操作せずに(ステップS380:No)入力画面ISaを操作することによって(ステップS300)、記事を修正することができる。その後、ユーザは、地図ボタンMBaを操作することによって、修正後の記事に基づく地図画像を確認することができる。また、登録ボタンRBを操作することによって、修正後の記事を登録することができる。
このように、第8実施例では、地理的な位置を表す文字列を含む記事の修正が可能な状態で、その位置を含む地図画像がサーバによって提供される。その結果、ユーザは、地図画像を確認しながら、記事を修正することができるので、記事(情報)を登録するユーザの負担を大幅に軽減することができる。
なお、記事の修正が可能な状態で提供される地図画像としては、上述した各実施例と同様に種々のものを採用することができる。例えば、図9や図10に示す実施例のように、地図画像の種類を、記事を登録するWebページの種類や本文テキストから抽出されたカテゴリ文字列に応じて決定してもよい。また、図11に示す実施例のように、本文テキストから抽出された範囲文字列に応じて地図画像の範囲の大きさを決定してもよく、図12に示す実施例のように、記事の投稿時期に応じて地図画像の時期の範囲を決定してもよい。さらに、図13に示す実施例のように、本文テキストから複数の位置文字列が抽出された場合には、各位置を経由する経路を表す地図画像を提供することとしてもよく、また、追加位置と、位置文字列に関する位置と、を通る経路を表す地図画像を提供してもよい。また、ユーザが地図ボタンMBaを操作したときに(図16:ステップS310:Yes)、クライアントコンピュータ100aからWebサーバ200へ送信される情報は、記事データの全てを含んでいる必要はなく、地図画像の生成に要求される情報のみを含んでいればよい。
また、記事の修正が可能な状態で提供された地図画像を、記事として投稿することができることとしてもよい。この際、投稿者が地図画像を編集できることとしてもよい。こうすれば、目的地に目印を記入するなどした好みの地図画像を投稿することができる。
I.第9実施例:
図17は、本発明の別の実施例としてのネットワークシステム300aの構成を示す説明図である。このネットワークシステム300aは、基地局ネットワークBNETに接続された複数の基地局BS1〜BS5と、基地局と無線通信で接続された携帯電話600と、インターネットINETに接続されたWebサーバ200aと、基地局ネットワークBNETとインターネットINETとを接続する中継サーバ500と、を有している。なお、基地局の数としては、5に限らず任意の数を採用することができる。
携帯電話600は、通信部610と、データ処理部620と、位置検出部630と、モニタ650と、を備えている。データ処理部620はCPUとメモリとを有しており、コンピュータプログラムを実行することによって、Webブラウザとしての機能を実現する。Webブラウザはモニタ650に表示される。ここで、データ処理部620は、通信部610を介して基地局とのデータのやり取りを行う。また、位置検出部630は、例えば、GPS(Global Positioning System)を利用して現在位置を検出することが可能である。検出した現在位置の利用方法については後述する。
Webサーバ200aは、図1に示すWebサーバ200と同様に、インターネットINETを介してWebページを提供する。図1のWebサーバ200との差異は、データ処理部210aが、位置文字列提供部224を有している点だけであり、他の構成は、図1に示すWebサーバ200と同じである。なお、図17では、Webサーバ200aの構成要素として、データ処理部210aと、通信部250と、のみが示されており、他の構成要素は図示が省略されている。
中継サーバ500は、基地局ネットワークBNETとインターネットINETとの間で、データを中継する。例えば、携帯電話600から、Webサーバ200aへ対するWebページの閲覧要求が送信された場合には、携帯電話600から基地局を介して基地局ネットワークBNETに送られた閲覧要求を、インターネットINETへ中継する。また、Webサーバ200aから、携帯電話600へ対するWebページデータが送信された場合には、Webサーバ200aからインターネットINETへ送られたWebページデータを、基地局ネットワークBNETへ中継する。このようにして、携帯電話600では、ブラウザが、Webサーバ200aによって提供されたWebページを表示する。また、同様に、携帯電話600からWebサーバ200aへの記事の投稿も行われる。
図18は、携帯電話600から記事を投稿する手順を示すフローチャートである。ステップS400では、ユーザが記事を入力する。この入力は、携帯電話600のWebブラウザが表示する入力画面を用いて行われる。
図19は、記事を投稿する様子を示す説明図である。図19(A)には、入力画面の一例が示されている。この入力画面ISbは、カテゴリメニューCMbと、タイトルフィールドTFbと、本文フィールドBFbと、現在位置ボタンPBと、登録ボタンRBbと、を有している。カテゴリメニューCMbは図4のカテゴリメニューCMと同じ機能を有し、タイトルフィールドTFbは図4のタイトルフィールドTFと、本文フィールドBFbは図4の本文フィールドBFと、それぞれ、同じ機能を有している。
ユーザが、記事を入力し(図18:ステップS400)、さらに、現在位置ボタンPBを操作すると(ステップS410:Yes)、位置検出部630(図17)が現在位置を検出し、現在位置を表す現在位置データが、通信部610によってWebサーバ200aへ送信される。この現在位置データは、本実施例では、緯度と経度とを表している。
Webサーバ200aでは、Webデータ受信部212が携帯電話600から送られた現在位置データを受信し、位置文字列提供部224が、位置データベースPDBを参照することによって、現在位置を表す文字列を取得する(ステップS420)。具体的には、現在位置データが表す現在位置(緯度/経度)に最も近い位置(緯度/経度)に関連付けられた位置文字列を取得する。図19(B)には、位置データベースPDBの一例が示されている。図19(B)の例では、「M駅」という位置文字列が選択されている。
次のステップS430では、Webデータ送信部214(図17)が、選択された位置文字列を、携帯電話600へ送信する。すると、携帯電話600では、本文フィールドBFbの本文テキストに位置文字列が追加される(ステップS440)。図19(C)には、位置文字列(この例では「M駅」)が追加された後の入力画面ISbが示されている。さらに、ユーザは、登録ボタンRBbを操作せずに(ステップS450:No)、入力画面ISbを操作することによって、記事を修正することができる(ステップS400、図19(D))。
次に、ユーザが登録ボタンRBbを操作すると、入力画面ISbに入力された各情報(記事)が、携帯電話600からWebサーバ200aへ送信される(ステップS450:Yes、S460)。Webサーバ200aでは、受信した記事を追加したWebページの作成と格納とが行われる(ステップS470)。このWebページ作成格納処理は、上述した各実施例と同様の手順(例えば、図3のステップS120〜S150)に従って行われる。
このように、第9実施例では、サーバによって現在位置を表す文字列が提供されるので、現在位置を表す文字列を含む記事を投稿するユーザの負担を大幅に軽減することができる。例えば、初めて訪れた場所を表現する記事を登録する際に、その場所の名前を知らなくても、サーバによって提供される言葉を用いて、適切なテキストを登録することができる。
なお、図19の例では、Webサーバ200aは、現在位置に最も近い位置に関連する1つの位置文字列を提供していたが、現在位置に近い複数の位置文字列を提供することとしてもよい。この場合には、携帯電話600において、提供された複数の文字列の中から記事に使用する位置文字列をユーザが指定することとすればよい。
なお、本実施例では、携帯電話600が、本発明における、記事を送信する「第1クライアント装置」に相当するとともに、位置情報(現在位置データ)を送信する装置にも相当する。また、Webデータ受信部212が「位置情報受信部」と「投稿情報受信部」とに相当し、位置文字列提供部224が「位置表示文字列生成部」に相当し、Webデータ送信部214が「位置表示文字列送信部」と「提供情報送信部」とに相当する。
また、図17に示すネットワークシステム300aでは、携帯電話600は、複数の基地局BS1〜BS5の中の1つの基地局を用いて通信を行う。この際、通常は、携帯電話600に最も近い基地局が通信に使用される。従って、通信に使用されている基地局を識別することによって、携帯電話600のおおよその現在位置を把握することができる。そこで、Webサーバ200aが、通信に使用されている基地局の識別結果に基づく位置文字列を携帯電話600へ送信することとしてもよい。
例えば、携帯電話600の現在位置ボタンPB(図19(A))を操作すると、携帯電話600が、現在位置ボタンPBを操作した旨の指示を中継サーバ500へ送信し、さらに、指示を受けた中継サーバ500が、通信に使用されている基地局を識別する基地局識別情報をWebサーバ200aに送信することとしてもよい。ここで、Webサーバ200aのデータ格納部270(図示省略)には、基地局識別情報と位置文字列との対応関係を定める基地局位置文字列テーブルを予め格納しておく(図示省略)。位置文字列としては、例えば、基地局BS1に対しては「X町」、基地局BS2に対しては「Y町」、というように、その基地局が位置する住所を表す文字列を採用することができる。位置文字列提供部224は、この基地局位置文字列テーブルを参照することによって、基地局識別情報に応じた位置文字列を取得する。取得された位置文字列は、Webデータ送信部214によって携帯電話600へ送信される。この場合には、携帯電話600の位置検出部630を省略することができる。また、「基地局識別情報」が「位置情報」に相当し、さらに、中継サーバ500が、位置情報(基地局識別情報)を送信する装置に相当する。
J.第10実施例:
図20は、第10実施例における、携帯電話600から記事を投稿する手順を示すフローチャートである。図18に示す第9実施例との差異は、携帯電話600の現在位置の代わりにユーザによって指定された地図上の位置を表す位置文字列が、Webサーバ200aから携帯電話600へ提供される点だけである。他の構成は、図17に示すネットワークシステム300aと同じである。
図21は、記事を投稿する様子を示す説明図である。図21(A)には、入力画面の一例が示されている。図19(A)の入力画面ISbとの差異は、現在位置ボタンPBの代わりに地図検索ボタンMSBが設けられている点である。他の構成は、入力画面ISbと同じである。
ユーザが、記事を入力し(図20:ステップS500)、さらに、地図検索ボタンMSBを操作すると(ステップS510:Yes)、位置検出部630(図17)が現在位置を検出し、検出された現在位置を表す現在位置データがWebサーバ200aへ送信される。これらの処理は、図18のステップS400、S410と同じである。
Webサーバ200aでは、Webデータ受信部212が携帯電話600から送られた現在位置データを受信する。さらに、図7のステップS240、S250、S260と同様に、地図データ管理部222が、現在位置を含む地図画像を生成し(ステップS512)、Webデータ生成部216が、地図画像を表示するためのWebページデータを生成し(ステップS514)、Webデータ送信部214が、Webページデータを携帯電話600へ送信する(ステップS516)。
次のステップS518では、携帯電話600において、Webブラウザが、地図画像を含むWebページを表示する。図21(B)には、Webページの一例が示されている。このWebページには、地図画像と、OKボタンOBと、が示されている。ユーザは、Webブラウザを操作することによって、地図上の1つの位置を指定することができる。図21(B)では、ユーザの指定した位置が十字印CPで示されている。ユーザがOKボタンOBを操作すると、ユーザの指定した位置を表す位置データがWebサーバ200aへ送信される。この位置データは、例えば、地図画像中における相対的な位置を表す座標データ(例えば、X座標とY座標)である。
Webサーバ200aでは、Webデータ受信部212が携帯電話600から送られた位置データを受信し、位置文字列提供部224が、位置データベースPDBを参照することによって、位置を表す文字列を取得する(ステップS520)。この処理は、図18のステップS420と同じである。図21(C)の例では、「P会館」という文字列が選択されている。選択された位置文字列は、Webデータ送信部214によって携帯電話600へ送信される(ステップS530)。なお、位置文字列提供部224は、位置データと、地図画像が表す緯度と経度とを用いることによって、指定された位置の緯度と経度とを算出することができる。
携帯電話600では、本文フィールドBFbの本文テキストに位置文字列が追加される(ステップS540)。図21(D)には、位置文字列(この例では「P会館」)が追加された後の入力画面IScが示されている。
以後、ユーザは、登録ボタンRBbを操作せずに(ステップS550:No)、入力画面IScを操作することによって、記事を修正することができる(ステップS500、図21(E))。また、ユーザが登録ボタンRBbを操作すると、入力画面IScに入力された各情報(記事)が、携帯電話600からWebサーバ200aへ送信される(ステップS560)。Webサーバ200aでは、受信した記事を追加したWebページの作成と格納とが行われる(ステップS570)。これらの処理S550、S560、S570は、図18のステップS450、S460、S470と、それぞれ、同じである。
このように、第10実施例では、Webサーバ200aは、地図画像を提供するとともに、その地図画像上の一点を指定するユーザの指示に従って、指定された位置を表す文字列を提供する。その結果、ユーザは、地図上の位置を指定するだけで、その位置を表す文字列を含む記事を作成することができるので、位置を表す文字列を含む記事を投稿するユーザの負担を大幅に軽減することができる。
なお、位置を指定するための地図画像としては、携帯電話600の現在位置を含む地図画像に限らず、任意の地図画像を採用することができる。例えば、ユーザが指定した住所位置を含む地図画像を採用してもよい。この場合には、携帯電話600(図17)の位置検出部630を省略することができる。
また、地図上で指定された位置を表す位置データとしては、地図画像中における相対的な位置を表す座標データに限らず、地理的な位置を表す任意のデータを採用することができる。例えば、地図画像中における相対的な位置から算出された緯度と経度とを表すデータを用いてもよい。
なお、本実施例では、Webデータ送信部214が、本発明における「指定用地図画像送信部」にも相当し、地図データ管理部222は「指定用地図画像生成部」にも相当する。
なお、上述の第9実施例と第10実施例とでは、Webサーバ200a(図17)が構文解析部218と位置データ管理部220とを有しているが、これらの構成要素を省略してもよい。但し、これらの構成要素を有することとし、さらに、上述した各実施例(第1〜第8実施例)と同様に、Webサーバ200aが、記事と、記事に含まれる位置文字列が表す位置を含む地図画像と、を提供することが好ましい。
K.変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
変形例1:
上述の各実施例において、記事としては、テキスト(本文テキストとタイトルテキスト)に限らず、他の種々の種類のデータを含むものを採用してもよい。例えば、画像を含む記事を投稿できることとしてもよい。ここで、記事に画像が含まれている場合には、その記事に関する地図画像を閲覧用のクライアント装置に送信するか否かを、閲覧者が指定できることとしてもよい。こうすれば、投稿された画像を観察することによって地理的な位置を確認することができる場合に、さらに、地図画像を受信することを抑制することができる。また、記事を表すWebページにおいて投稿日時を記録しないこととしてもよい。この場合には、Webサーバ200、200aからタイマ260を省略することができる。また、Webサーバ200、200aが提供するWebページとしては、投稿された記事が累積的に追加されたものに限らず、投稿された記事を含む任意のWebページを採用することができる。例えば、最新の記事のみを含むWebページを提供することとしてもよい。
変形例2:
上述の各実施例において、Webページを閲覧するためのクライアント装置としては、クライアントコンピュータ100aや携帯電話600に限らず、携帯情報端末(PDAとも呼ばれる)や、車載用のナビゲーション装置等の種々の装置を用いることができる。これは、記事を投稿するためのクライアント装置についても、同様である。
なお、上述の各実施例では、地図画像情報として地図画像を用いているが、地図画像情報としては、位置文字列に関連付けられた地理的位置を含むとともに地理的な範囲が定められた地図画像に関連する種々の情報を採用することができる。例えば、地図画像の中心位置を表す座標(以下「中心座標」と呼ぶ)と地図画像の縮尺との組み合わせを、地図画像情報として用いてもよい。通常のナビゲーション装置は、地図データベースMDBと同様の地図データベースを格納している。そこで、このような地図データベースを格納する装置が、Webページを閲覧するクライアント装置として機能する場合には、地図画像そのものをサーバから受信する代わりに、中心座標と縮尺とを受信すれば、適切な地図画像を表示することができる。このように、地図画像情報としては、位置文字列に関連付けられた地理的位置を含む地理的な範囲を特定する情報を採用することができる。
変形例3:
上述の各実施例において、Webサーバ200、200aが有する複数の機能は、別々のコンピュータハードウェア上に分散させて実現されていてもよい。
変形例4:
上述の各実施例では、地図画像の閲覧を要求する際に地図画像を特定するために用いる情報(以下「特定情報」と呼ぶ)として、「緯度/経度データ」を含む情報を用いている。但し、地図画像の特定情報としては、他の任意の種類の情報を採用することができる。例えば、地図画像データを格納するデータファイルのファイル名を特定情報として用いても良い。この場合には、地図データ管理部222(図1)が、記事の登録の際に、図7のステップS240と同様に地図画像データを生成して、データファイルをデータ格納部270に格納すればよい。また、地図画像を表すWebページのURLを特定情報として用いてもよい。この場合には、記事の登録の際に、地図データ管理部222が地図画像を生成して、データ格納部270に格納し、さらに、Webデータ生成部216が、その地図画像を表示するWebページを生成して、データ格納部270に格納すればよい。
変形例5:
上述の各実施例では、Webサーバ200によって提供される地図画像は、以下の特徴を有している。
(1)地図画像は、投稿された記事(本文テキスト)から抽出された位置文字列が表す位置を含む(第1実施例:図5、図8)。
(2)地図画像の内容の種類が、記事が登録されたWebページの種類(カテゴリ)に応じて決定される(第2実施例:図9)。
(3)地図画像の内容の種類が、投稿された記事(本文テキスト)から抽出されたカテゴリ文字列に応じて決定される(第3実施例:図10)。
(4)地図画像の範囲の大きさが、投稿された記事(本文テキスト)から抽出された範囲文字列に応じて決定される(第4実施例:図11)。
(5)地図画像の時期範囲の種類が、記事の投稿時期に応じて決定される(第5実施例:図12)。
(6)投稿された記事(本文テキスト)から複数の位置文字列が抽出された場合には、地図画像は、それら複数の位置を通る経路を表す(第6実施例:図13)。
(7)地図画像は、投稿された記事(本文テキスト)から抽出された位置文字列が表す位置と、追加位置と、を通る経路を表す(第6実施例)。
なお、地図画像が有する特徴としては、これらの特徴(1)〜(7)の任意の組み合わせを採用することができる。ただし、少なくとも特徴(1)を有していることが好ましい。また、特徴(2)(3)に関しては、いずれか一方のみを採用することが好ましい。
また、地図画像としては、2次元的な地図画像に限らず、3次元的な地図画像を採用してもよい。3次元的な地図画像としては、例えば、道路や住宅等の地物の位置と形状とを3次元で表現した3次元モデル情報を用い、所定の視点から所定の視野枠内を通して地物を眺めて得られる画像を採用することができる。この際、画像内に位置文字列が表す位置が含まれるように視点と視野枠とを設定すればよい。また、3次元的な地図画像が表す地理的な範囲を、2次元的な地図画像を生成する場合と同様に、地表面における範囲を用いて定めてもよい。また、地図画像としては、静止画像に限らず動画像を採用してもよい。例えば、3次元的な地図画像を用いる場合に、視点を、位置文字列が表す位置を中心として回転させて得られる動画像を用いることとしてもよい。また、経路に沿って視点を移動させることによって得られる動画像を用いることとしてもよい。
変形例6:
上記実施例において、ハードウェアによって実現されていた構成の一部をソフトウェアに置き換えるようにしてもよく、逆に、ソフトウェアによって実現されていた構成の一部をハードウェアに置き換えるようにしてもよい。
変形例7:
上記実施例1において、クライアントコンピュータを携帯電話とし、当該携帯電話に位置検出部(たとえば、GPS)を付属し、このGPSにより取得された現在位置情報を、投稿情報とともにサーバに送信するよう、構成することも可能である。こうすることにより、投稿記事から位置文字列が抽出できない場合であっても、現在位置情報を利用することで、地図画像を生成することが可能となる。また、投稿記事から位置文字列が抽出できた場合であっても、その抽出された位置文字列の正確性を、現在位置情報と照合することで判断することができる。この場合、位置文字列の指し示す位置と、現在位置情報とが大きく異なる場合には、携帯電話(ユーザ)に問い合わせるよう構成することで、ユーザの意図に沿った地図画像を作成することが可能となる。
変形例8:
上述の各実施例では、Webサーバ200は、投稿された記事と地図画像とを提供しているが、クライアントコンピュータ100bからの要求に応じて、いずれか一方のみを提供することとしてもよい。例えば、携帯電話等の画像を充分に大きく表示できない装置を用いてWebページを閲覧する場合がある。このような場合には、テキストのみを送信することとしてもよい。また、車載用のナビゲーション装置を用いる場合には、地図画像のみを送信することとしてもよい。Webサーバ200が送信する情報を切り替える方法としては、任意の方法を用いることが可能である。例えば、テキストのみを送信するためのURLと、画像のみを送信するためのURLを準備し、クライアント装置を操作するユーザが、適宜、好みのURL指定する方法を用いることができる。
変形例9:
なお、上述の各実施例では、Webサーバ200が地図画像情報を送信することとしているが、この代わりに、位置文字列が表す位置を通る経路を案内する文章(テキスト)を送信することとしてもよい。例えば、位置文字列が表す地理的な位置から最寄りの駅へ至る経路を案内する文章を送信することとしてもよい。この場合には、地図データベースMDBに、道路や交差点の名前を格納しておき、さらに、経路を表す文章(テキスト)を生成する経路案内文章生成部(図示省略)をWebサーバ200に設けておけばよい。経路案内文章生成部は、地図データベースMDBを参照しつつ、「A1通りを北進、B1交差点を右折・・・」といった経路を表すテキストを生成すればよい。
本発明の一実施例としてのネットワークシステム300の構成を示す説明図である。 Webサーバ200が提供するWebページの一例を示す説明図である。 記事を投稿する処理の手順を示すフローチャートである。 入力画面の一例を示す説明図である。 記事を追加する処理の概要を示す説明図である。 生成されたWebページの一例を示す説明図である。 更新されたWebページを閲覧する処理の手順を示すフローチャートである。 クライアントコンピュータ100bが地図画像を取得する様子の概要を示す説明図である。 第2実施例におけるWebページと地図画像との概要を示す説明図である。 第3実施例におけるWebページと地図画像との概要を示す説明図である。 第4実施例におけるWebページと地図画像との概要を示す説明図である。 第5実施例におけるWebページと地図画像との概要を示す説明図である。 第6実施例におけるWebページと地図画像との概要を示す説明図である。 第7実施例におけるWebページの一例を示す説明図である。 第8実施例における記事の入力画面の一例を示す説明図である。 入力画面ISaを用いて記事を投稿する処理の手順を示すフローチャートである。 本発明の別の実施例としてのネットワークシステム300aの構成を示す説明図である。 携帯電話600から記事を投稿する手順を示すフローチャートである。 記事を投稿する様子を示す説明図である。 第10実施例における携帯電話600から記事を投稿する手順を示すフローチャートである。 記事を投稿する様子を示す説明図である。
符号の説明
100a、100b...クライアントコンピュータ
200、200a...Webサーバ
210、210a...データ処理部
212...Webデータ受信部
214...Webデータ送信部
216...Webデータ生成部
218...構文解析部
220...位置データ管理部
222...地図データ管理部
224...位置文字列提供部
250...通信部
260...タイマ
270...データ格納部
300、300a...ネットワークシステム
500...中継サーバ
600...携帯電話
610...通信部
620...データ処理部
630...位置検出部
650...モニタ
INET...インターネット
BNET...基地局ネットワーク
CA...カテゴリ指定領域
RA...記事表示領域
PB...現在位置ボタン
OB...OKボタン
RB、RBb...登録ボタン
MC...コメント
TF、TFb...タイトルフィールド
BF、BFb...本文フィールド
CL...カレンダ領域
CM、CMb...カテゴリメニュー
CP...十字印
IS、ISa、ISb、ISc...入力画面
BS1、BS2、BS3、BS4、BS5...基地局
PDB...位置データベース
CDB...カテゴリ文字列データベース
RDB...範囲文字列データベース
YMA...年月指定領域

Claims (9)

  1. ネットワークを介して情報を提供するサーバであって、
    前記ネットワークに接続された第1クライアント装置からテキストを含む情報である投稿情報を受信する投稿情報受信部と、
    前記投稿情報を含む情報である提供情報を生成する提供情報生成部と、
    前記テキストの中から、地理的位置に関連付けられた文字列である位置文字列を抽出する位置文字列抽出部と、
    前記テキストの中から、地図画像の種類に関連付けられた地図種文字列を抽出する地図種文字列抽出部と、
    前記抽出された位置文字列に関連付けられた地理的位置を含む地図画像として、地理的な範囲が同じであるとともに表示される内容が互いに異なる複数種類の地図画像のうちから、前記抽出された地図種文字列に基づいて決定した一種類の地図画像を生成する地図画像情報生成部と、
    前記ネットワークに接続された第2クライアント装置からの要求に応じて、前記提供情報と前記生成された地図画像とを、前記第2クライアント装置へ送信することが可能な情報送信部と、
    を備え
    前記複数種類の地図画像は、前記地図画像の種類に応じた異なる種類の地物の位置と名称とをそれぞれ表示する地図画像であり、
    前記地図画像情報生成部は、
    複数の地図種文字列と地図画像の種類との対応関係を予め定めた地図種文字列データベースを参照して、前記抽出された地図種文字列に対応する地図画像の種類を決定し、
    前記決定した一種類の地図画像として、前記地図画像の種類に応じた種類の地物の位置と名称とを表示する地図画像を生成する、
    サーバ。
  2. ネットワークを介して情報を提供するサーバであって、
    前記ネットワークに接続された第1クライアント装置からテキストを含む情報である投稿情報を受信する投稿情報受信部と、
    前記投稿情報を含む情報である提供情報を生成する提供情報生成部と、
    前記テキストの中から、地理的位置に関連付けられた文字列である位置文字列を抽出する位置文字列抽出部と、
    前記テキストの中から、地理的な範囲の大きさに関連付けられた文字列である範囲文字列を抽出する範囲文字列抽出部と、
    前記抽出された位置文字列に関連付けられた地理的位置を含む地図画像として、地理的な範囲の大きさが互いに異なる複数種類の地図画像のうちから、前記抽出された範囲文字列に基づいて決定した一種類の地図画像を生成する地図画像情報生成部と、
    前記ネットワークに接続された第2クライアント装置からの要求に応じて、前記提供情報と前記生成された地図画像とを、前記第2クライアント装置へ送信することが可能な情報送信部と、
    を備える、
    サーバ。
  3. ネットワークを介して情報を提供するサーバであって、
    前記ネットワークに接続された第1クライアント装置からテキストを含む情報である投稿情報を受信する投稿情報受信部と、
    前記投稿情報を含む情報である提供情報を生成する提供情報生成部と、
    前記テキストの中から、地理的位置に関連付けられた文字列である位置文字列を抽出する位置文字列抽出部と、
    前記抽出された位置文字列に関連付けられた地理的位置を含む地図画像として、地理的な範囲が同じであるとともに時期範囲が互いに異なる複数種類の地図画像のうちから、前記投稿情報に関する時間に基づいて決定した一種類の地図画像を生成する地図画像情報生成部と、
    前記ネットワークに接続された第2クライアント装置からの要求に応じて、前記提供情報と前記生成された地図画像とを、前記第2クライアント装置へ送信することが可能な情報送信部と、
    を備える、
    サーバ。
  4. ネットワークに接続されたコンピュータを用いて、前記ネットワークを介して情報を提供する方法であって、
    (a)前記コンピュータが、前記ネットワークに接続された第1クライアント装置からテキストを含む情報である投稿情報を受信してメモリに格納する工程と、
    (b)前記コンピュータが、前記投稿情報を含む情報である提供情報を生成する工程と、
    (c)前記コンピュータが、前記メモリに格納されたテキストの中から、地理的位置に関連付けられた文字列である位置文字列を抽出する工程と、
    (d)前記コンピュータが、前記テキストの中から、地図画像の種類に関連付けられた文字列である地図種文字列を抽出する工程と、
    (e)前記コンピュータが、前記抽出された位置文字列に関連付けられた地理的位置を含む地図画像として、地理的な範囲が同じであるとともに表示される内容が互いに異なる複数種類の地図画像のうちから、前記抽出された地図種文字列に基づいて決定した一種類の地図画像を生成する工程と、
    (f)前記コンピュータが、前記ネットワークに接続された第2クライアント装置からの要求に応じて、前記提供情報と前記生成された地図画像とを、前記第2クライアント装置へ送信する工程と、
    を備え、
    前記複数種類の地図画像は、前記地図画像の種類に応じた異なる種類の地物の位置と名称とをそれぞれ表示する地図画像であり、
    前記工程(e)は、
    前記コンピュータが、複数の地図種文字列と地図画像の種類との対応関係を予め定めた地図種文字列データベースを参照して、前記抽出された地図種文字列に対応する地図画像の種類を決定する工程と、
    前記コンピュータが、前記決定した一種類の地図画像として、前記地図画像の種類に応じた種類の地物の位置と名称とを表示する地図画像を生成する工程と、を含む、
    情報の提供方法。
  5. ネットワークに接続されたコンピュータを用いて、前記ネットワークを介して情報を提供する方法であって、
    (a)前記コンピュータが、前記ネットワークに接続された第1クライアント装置からテキストを含む情報である投稿情報を受信してメモリに格納する工程と、
    (b)前記コンピュータが、前記投稿情報を含む情報である提供情報を生成する工程と、
    (c)前記コンピュータが、前記メモリに格納されたテキストの中から、地理的位置に関連付けられた文字列である位置文字列を抽出する工程と、
    (d)前記コンピュータが、前記テキストの中から、地理的な範囲の大きさに関連付けられた文字列である範囲文字列を抽出する工程と、
    (e)前記コンピュータが、前記抽出された位置文字列に関連付けられた地理的位置を含む地図画像として、地理的な範囲の大きさが互いに異なる複数種類の地図画像のうちから、前記抽出された範囲文字列に基づいて決定した一種類の地図画像を生成する工程と、
    (f)前記コンピュータが、前記ネットワークに接続された第2クライアント装置からの要求に応じて、前記提供情報と前記生成された地図画像とを、前記第2クライアント装置へ送信する工程と、
    を備える、情報の提供方法。
  6. ネットワークに接続されたコンピュータを用いて、前記ネットワークを介して情報を提供する方法であって、
    (a)前記コンピュータが、前記ネットワークに接続された第1クライアント装置からテキストを含む情報である投稿情報を受信してメモリに格納する工程と、
    (b)前記コンピュータが、前記投稿情報を含む情報である提供情報を生成する工程と、
    (c)前記コンピュータが、前記メモリに格納されたテキストの中から、地理的位置に関連付けられた文字列である位置文字列を抽出する工程と、
    (d)前記コンピュータが、前記抽出された位置文字列に関連付けられた地理的位置を含む地図画像として、地理的な範囲が同じであるとともに時期範囲が互いに異なる複数種類の地図画像のうちから、前記投稿情報に関する時間に基づいて決定した一種類の地図画像を生成する工程と、
    (e)前記コンピュータが、前記ネットワークに接続された第2クライアント装置からの要求に応じて、前記提供情報と前記生成された地図画像とを、前記第2クライアント装置へ送信する工程と、
    を備える、情報の提供方法。
  7. ネットワークに接続されたコンピュータに、前記ネットワークを介して情報を提供する処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    (a)前記ネットワークに接続された第1クライアント装置からテキストを含む情報である投稿情報を受信する機能と、
    (b)前記投稿情報を含む情報である提供情報を生成する機能と、
    (c)前記テキストの中から、地理的位置に関連付けられた文字列である位置文字列を抽出する機能と、
    (d)前記テキストの中から、地図画像の種類に関連付けられた文字列である地図種文字列を抽出する機能と、
    (e)前記抽出された位置文字列に関連付けられた地理的位置を含む地図画像として、地理的な範囲が同じであるとともに表示される内容が互いに異なる複数種類の地図画像のうちから、前記抽出された地図種文字列に基づいて決定した一種類の地図画像を生成する機能と、
    (f)前記ネットワークに接続された第2クライアント装置からの要求に応じて、前記提供情報と前記生成された地図画像とを、前記第2クライアント装置へ送信する機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラムであり、
    前記複数種類の地図画像は、前記地図画像の種類に応じた異なる種類の地物の位置と名称とをそれぞれ表示する地図画像であり、
    前記一種類の地図画像を生成する機能は、
    前記コンピュータが、複数の地図種文字列と地図画像の種類との対応関係を予め定めた地図種文字列データベースを参照して、前記抽出された地図種文字列に対応する地図画像の種類を決定する機能と、
    前記コンピュータが、前記決定した一種類の地図画像として、前記地図画像の種類に応じた種類の地物の位置と名称とを表示する地図画像を生成する機能と、を含む、コンピュータプログラム
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  8. ネットワークに接続されたコンピュータに、前記ネットワークを介して情報を提供する処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    (a)前記ネットワークに接続された第1クライアント装置からテキストを含む情報である投稿情報を受信する機能と、
    (b)前記投稿情報を含む情報である提供情報を生成する機能と、
    (c)前記テキストの中から、地理的位置に関連付けられた文字列である位置文字列を抽出する機能と、
    (d)前記テキストの中から、地理的な範囲の大きさに関連付けられた文字列である範囲文字列を抽出する機能と、
    (e)前記抽出された位置文字列に関連付けられた地理的位置を含む地図画像として、地理的な範囲の大きさが互いに異なる複数種類の地図画像のうちから、前記抽出された範囲文字列に基づいて決定した一種類の地図画像を生成する機能と、
    (f)前記ネットワークに接続された第2クライアント装置からの要求に応じて、前記提供情報と前記生成された地図画像とを、前記第2クライアント装置へ送信する機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
  9. ネットワークに接続されたコンピュータに、前記ネットワークを介して情報を提供する処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、
    (a)前記ネットワークに接続された第1クライアント装置からテキストを含む情報である投稿情報を受信する機能と、
    (b)前記投稿情報を含む情報である提供情報を生成する機能と、
    (c)前記テキストの中から、地理的位置に関連付けられた文字列である位置文字列を抽出する機能と、
    (d)前記抽出された位置文字列に関連付けられた地理的位置を含む地図画像として、地理的な範囲が同じであるとともに時期範囲が互いに異なる複数種類の地図画像のうちから、前記投稿情報に関する時間に基づいて決定した一種類の地図画像を生成する機能と、
    (e)前記ネットワークに接続された第2クライアント装置からの要求に応じて、前記提供情報と前記生成された地図画像とを、前記第2クライアント装置へ送信する機能と、
    をコンピュータに実現させるコンピュータプログラム。
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