JPH09297532A

JPH09297532A - 端末装置

Info

Publication number: JPH09297532A
Application number: JP8113694A
Authority: JP
Inventors: Tomoyuki Kiyosue; 悌之清末; Takuya Inudou; 拓也犬童
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 1996-05-08
Filing date: 1996-05-08
Publication date: 1997-11-18

Abstract

(57)【要約】【課題】画面上に表示されている現在の映像に、位置
に基づく情報を重畳表示させるようにした端末装置を得
ることである。【解決手段】携帯型パーソナルコンピュータ１に映像
入力用テレビカメラ２と、位置データ取得用のグローバ
ルポジショニングシステムアンテナ４と、通信用送受信
装置３を付属させ、さらに端末内のハードディスク内に
データベースを保持させ、制御手段により前記アンテナ
を用いて取得した端末装置の現在の位置情報を検索キー
としてデータベースから関連情報を取得し、画像に重畳
させて表示する構成を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯して移動でき
る端末装置、いわゆるモバイル端末装置に関わる技術で
あり、かつ、このモバイル端末装置上での表示方法に関
わる技術である。

【０００２】そして、オフィスのような、固定した場所
で使用するパーソナルコンピュータではなく、移動先
で、もしくは、移動しながら使用するパーソナルコンピ
ュータに関わる。

【０００３】

【従来の技術】従来、携帯保持することができる端末装
置は存在したが、位置や時間を記録するときに、端末装
置が自動的に取得することができないため、人間が入力
をしなければならなかった。

【０００４】また、テレビカメラもしくはスチールカメ
ラに通信装置を接続した装置があったが、これは、ネッ
トワーク回線を通して、送信側で取得した画像を相手側
に送ることができるが、その時の撮影位置などの付属情
報は別途送信しなければならなかった。送信側でも、記
録して保持することはできなかった。

【０００５】さらに、デスクトップ上で使用するテレビ
会議システムがあったが、これは、使用する場所を固定
して用いてることが前提であるため、上記のテレビカメ
ラ送信装置と同様、送信側で、位置などの付属情報を保
持しておらず、またその必要もなく、送信することもで
きなかった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】以上、従来の端末技術
では、現在の位置データを取得する手段がなかったた
め、自端末装置上に位置データに基づく情報を表示する
ことができなかった。また、通信先に位置データを送信
できなかったため、受信側で、位置データに基づく、情
報表示ができなかった。

【０００７】端末装置の位置に基づく表示ができないた
め、画面上の重畳表示に際しても、現在、テレビカメラ
から入力されている映像に関係する情報を表示する方法
がなかった。

【０００８】本発明の目的は、送信側端末装置が自端末
装置の地理的位置を把握できないという点を解決し、画
面上に表示されている現在の映像に、位置に基づく情報
を重畳表示させることができる端末装置を提供すること
にある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、携帯型の移動
端末装置に、テレビカメラと位置データ取得装置（グロ
ーバルポジショニングシステム）を接続し、テレビカメ
ラから入力された映像に、これと関係する情報を重畳し
て画面上に表示することを最も主要な特徴とする。

【００１０】従来の技術とは、映像、位置データを同時
に取得し、かつ、取得した映像、位置データに基づく情
報の表示を端末装置上で同時に行う点が異なる。

【００１１】

【発明の実施の形態】

〔第１実施形態〕以下、第１実施形態（請求項１に対
応）について、図面を用い、詳細に説明する。

【００１２】図１に、本発明にかかる端末装置の構成図
を示す。この図において、１は携帯型パーソナルコンピ
ュータで、１Ａはその表示部である。２は映像入力用テ
レビカメラ、３は通信用送受信装置である。４は位置デ
ータ取得用のグローバルポジショニングシステム（以
下、ＧＰＳという）アンテナである。なお、ＧＰＳアン
テナそのものは周知であるので、その説明は省略する。

【００１３】図２に、データ入力後の処理フローを示
す。この処理フロー用いて図１の端末装置の動作を説明
する。映像入力用テレビカメラ（以下、単に、テレビカ
メラという）２から入力された映像データ１４は、端末
装置の映像表示機能を用いてそのまま表示部１Ａに表示
２２を行う。または、画像処理・認識処理１５を行っ
て、映像中の特徴物の抽出を行い、認識データ１６を得
る。認識データ１６には、一例として、対象物の名称な
どがある。得られた認識データ１６を用いてデータベー
ス（ＤＢ）検索処理１７を行い、対象物の付属情報、関
連情報である検索出力１８を得、表示２２を行う。

【００１４】位置データ取得用のＧＰＳアンテナ４から
入力された信号をもとにして得られた位置データ１９
は、ＤＢ検索処理２０を行って、地理情報（場所の名称
など）・関連情報（「対象物近し」など）２１を得、こ
れを画面上での表示２２を行う。地理情報・関連情報２
１は、認識データ１６と共に対象物を特定するためのＤ
Ｂ検索処理１７の入力として使用でき、その後に得られ
る検索出力１８の精度を高めることができる。

【００１５】通信用送受信装置３で得られた受信データ
１１は、内容を元にＤＢ検索・変換処理１２を行い、検
索出力・表示データ１３を得る。受信データ１１の一例
として、送信側端末ＩＤ番号と送信側の端末装置の地理
情報、これを変換して得られる検索出力・表示データ１
３の例としては、端末ＩＤに基づく画面表示用アバタの
種類、画面上での表示位置がある。検索出力・表示デー
タ１３は、受信側の端末装置上での表示２２を行う。

【００１６】表示２２を行う対象となる、映像データ１
４、検索出力１８、地理情報・関連情報２１はそのまま
送信２３の対象となる。

【００１７】そして、上記のような制御を行う制御手段
としては携帯型パーソナルコンピュータ１中のＣＰＵが
受け持ち、その表示部１Ａに表示を行う。

【００１８】〔第２実施形態〕次に、本発明の第２実施
形態について説明する。

【００１９】以下の説明は、図２中に示した表示２２で
の処理内容の展開に関わるものである。

【００２０】表示２２は、携帯型パーソナルコンピュー
タ１の表示部１Ａで行われるが、この表示部１Ａは図３
に示すように、映像データ１４の表示用の下位プレーン
３１と、その他のデータの表示用の上位プレーン３２と
に分けて表示する構成となっている。図３では、映像表
示用ビットプレーンを下位プレーン３１に、その他のデ
ータの重畳表示用ビットプレーンを上位プレーン３２と
して示しているが、逆にしてもよい。

【００２１】映像表示用ビットプレーンである下位プレ
ーン３１は、映像表示がモノクロの場合１プレーン（１
ビット、２色）、カラーの場合に色数によって８プレー
ン（８ビット、２５６色）や２４プレーン（２４ビッ
ト、１６４０万色、フルカラー）を用意する。

【００２２】重畳表示用ビットプレーンである上位プレ
ーン３２は、表現能力は少なくて良いので、１ないし２
プレーンを用意する。以下簡単のため、下位プレーン３
１を８枚、上位プレーン３２を１枚として説明を進め
る。なお、各プレーンは理論的ビットプレーンであり、
各ビットプレーンの値をオアで重畳する。

【００２３】図４に、下位プレーン３１と上位プレーン
３２とが重なって表示２２を行う様子を示してある。

【００２４】図４では、テレビカメラ２からの映像を図
３に示す下位プレーン３１に入力・表示し、ＧＰＳアン
テナ４からの位置入力に基づく情報表示を図３に示す上
位プレーン３２に入力し表示２２をしている。

【００２５】図４では、ＧＰＳアンテナ４からの位置入
力に基づく情報表示として、現在位置の建造物と進行方
向の道路形状を示している。

【００２６】図５に、図４と異なる表示２２を示す（請
求項２に対応）。

【００２７】図５では、上位プレーンに３２に表示する
情報として、現在位置を示す近景情報，少し向こうの情
報を示す中景情報，さらに遠方の情報を示す遠景情報を
示してあるが、３つの情報のうちのいずれか１つ、また
は２つを選択することもできる。なお、上位，下位プレ
ーン３２，３１を備えていない通常の表示部１Ａであっ
ても、映像表示と共に、その他のデータを重畳表示させ
ることもできる。

【００２８】図６は、図４，図５の実施形態で用いられ
ている処理の流れ図である。なお、（Ｓ１）〜（Ｓ８）
は各処理を示す。

【００２９】処理（Ｓ１）でテレビカメラ２からの映像
入力を行い、これをそのまま処理（Ｓ２）で、下位プレ
ーン３１上に表示する。

【００３０】一方、処理（Ｓ３）では画像入力と同時に
ＧＰＳアンテナ４からデータ受信を行い、処理（Ｓ４）
で位置算出を行う。ここでは、緯度経度の位置情報を得
ることができる。処理（Ｓ５）では、遠景表示，近景表
示などの指示情報を受け、これと前回の位置情報、今回
の位置情報をもとに、処理（Ｓ６）でデータベースから
の検索処理を行う。検索の結果得られた情報は、処理
（Ｓ７）で、配置位置を決定し、処理（Ｓ８）で上位プ
レーン３２上に表示する。

【００３１】処理（Ｓ２）と処理（Ｓ８）で、それぞれ
の上位，下位プレーン３２，３１上に表示されたもの
は、重畳されて、ユーザは同時に見ることになる。

【００３２】次に、図６中の処理（Ｓ６）と、処理（Ｓ
７）の詳細な処理内容を説明する。

【００３３】図７は、図６中の処理（Ｓ６）で行う、位
置データをキーとして関連情報を検索する処理の際に対
象とするデータベースの構成である。

【００３４】データベース中の登録対象は、それぞれ位
置データ１（緯度情報）、位置データ２（経度情報）、
位置データ３（遠，中，近情報）、対象の属性（道路情
報か、建物情報かなど）、表示する情報（テキストデー
タ、図形データなど）を与えられて登録されている。

【００３５】図８を用いて、図６の処理（Ｓ６）で行
う、現在位置データをキーとして関連情報を検索する処
理について説明する。

【００３６】図８中では、以下の定義がなされている。

【００３７】○は前回取得された位置情報に基づく位置
を示す記号である。図８中ではＰ−１として表示されて
いる。また、位置座標は（ｘ−１，ｙ−１）として表
す。それぞれ緯度、経度として考えて良い。

【００３８】◎は今回取得された位置情報に基づき、現
在位置を示す記号である。図８中ではＰｏとして表示さ
れている。また、位置座標は（ｘｏ，ｙｏ）として表
す。

【００３９】●は登録された対象の位置を示す記号であ
り、複数存在する。ここでは、その中の一つをＰｉとし
て図８中に示し、その位置座標を（ｘｉ，ｙｉ）として
表している。

【００４０】上記した情報から、まず進行方向ベクトル
Ｖｄを算出する。Ｖｄ＝（ｘｄ，ｙｄ）としたとき、ｘ
ｄ＝ｘｏ−ｘ−１，ｙｄ＝ｙｏ−ｙ−１である。

【００４１】ここで、データベース中の個々の登録対象
について以下の処理を行う。以下の説明では、ｉ番目の
登録対象に対する処理を行うこととして記述を進める。
全ての登録対象について処理を行うためには、ｉは１か
ら増やして、最後の登録対象Ｉまでについて処理をすれ
ばよい。

【００４２】１）まず、現在位置Ｐｏと対象存在位置Ｐ
ｉの間のベクトルＶｉを算出する。

【００４３】

【数１】としたとき、

【００４４】

【数２】である。

【００４５】２）次に、ＶｄとＶｉが成す角度θを算出
する。

【００４６】

【数３】ただし、

【００４７】

【数４】である。

【００４８】３）ここで、予め定められた視野角をαと
し、この半分の値より大きければ、視野に入らない対象
として以下の処理を行わない。

【００４９】即ち、θ＞α／２なら、以下の処理をスキ
ップする。

【００５０】４）次に、対象となる距離Ｌｉを求める。

【００５１】

【数５】５）Ｌｉが現在指示されている距離範囲、例えば、図５
中の遠景，近景のボタンなどで与えられる数値より大き
ければ、検索対象外として以下の処理を行わない。

【００５２】即ち、ユーザの操作により与えられる数値
をＬ１とすれば、Ｌｉ＞Ｌｌなら、以下の処理をスキッ
プする。

【００５３】６）ここまでの処理で残った登録対象を、
表示するものとして、データベース中の情報を、以下の
表示処理に渡す。

【００５４】図９を用いて、図６の処理（Ｓ７）で行
う、検索後に得られた情報を画面上に表示するときの位
置の決定方法について説明する。

【００５５】図９中では、以下の定義がなされている。

【００５６】Ｈは検索結果を表示する画面、もしくは画
面内のウィンドウの縦方向の長さ、即ち高さである。

【００５７】Ｌは同じく検索結果の表示画面、もしくは
ウィンドウの横方向の長さ、即ち幅である。

【００５８】ｌ'ｉは検索結果として得られた登録対象
の表示情報の表示位置の、表示画面もしくはウィンドウ
の幅の中心線から右側への距離である。

【００５９】ｈ'ｉは、同じく表示位置の、表示画面も
しくはウィンドウの下からの距離である。表示位置ｌ'
ｉ，ｈ'ｉを以下の手続きで決定する。

【００６０】１）横の位置は、現在位置と検索抽出され
た登録対象との間の位置関係から定める。即ち、

【００６１】

【数６】従って、

【００６２】

【数７】２）縦の位置は、一例として、以下のような関係ｆ
（ｘ）を用いて決定する。

【００６３】

【数８】即ち、

【００６４】

【数９】もちろん、位置の決定方法は、これ以外の手法を用いて
も良いことはいうまでもない。

【００６５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は移動端末
装置に、テレビカメラと位置データ取得装置を接続し、
テレビカメラから入力された映像は、これと関係する情
報を重畳して画面上に表示するので、検索場所の情報を
もとにして検索処理が行えるので、より利用者にとって
適切な情報検索を行うことができる。このとき利用者
は、検索時には位置について意識しなくても良いという
利点がある。

【００６６】また、画面上に近景情報，中景情報，遠景
情報を選択して表示できるので、位置情報の取り込みが
容易となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる端末装置の一実施形態の構成を
示す図である。

【図２】図１における各種データの入力後の処理フロー
を示す図である。

【図３】図１の表示部の構成を示すの説明図である。

【図４】図１の表示部の表示機能概要を示した図であ
る。

【図５】図１の表示部の他の表示機能概要を示した図で
ある。

【図６】図４，図５の実施形態における処理の流れを説
明するためのフロー図である。

【図７】位置データをキーとして関連情報を検索するデ
ータベースの格納構成を説明するための図である。

【図８】現在位置をキーとしてデータベース中から登録
情報を抽出する処理を説明するための図である。

【図９】検索処理後得られた情報を画面上に表示すると
きの表示位置について説明するための図である。

【符号の説明】

１携帯型パーソナルコンピュータ１Ａ表示部２映像入力用テレビカメラ３通信用送受信装置４位置データ取得用のＧＰＳアンテナ１１受信データ１２ＤＢ検索・変換処理１３検索出力・表示データ１４映像データ１５画像処理・認識処理１６認識データ１７ＤＢ検索処理１８検索出力１９位置データ２０ＤＢ検索処理２１地理情報・関連情報２２表示２３送信３１下位プレーン３２上位プレーン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】パーソナルコンピュータに、映像入力用
テレビカメラと、位置データ取得用のグローバルポジシ
ョニングシステムアンテナと、通信用の送受信装置を付
属させ、さらに、端末装置内のハードディスク内に保持
させたデータベースと、前記映像入力用テレビカメラか
ら入力した画像を前記パーソナルコンピュータの表示部
の端末画像上に表示し、前記グローバルポジショニング
システムアンテナを用いて取得した端末装置の現在の位
置情報を検索キーとして、前記データベースから関連情
報を取得し、前記画像に重畳させて表示する制御手段と
を備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項２】制御手段は、現在位置を示す近景情報，
少し向こうの情報を示す中景情報，遠方の情報を示す遠
景情報のうちの１つまたは２つ以上を選択して表示する
ものであることを特徴とする請求項１に記載の端末装
置。