JP2002130311A - 複列玉軸受及びその組立方法 - Google Patents

複列玉軸受及びその組立方法

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JP2002130311A
JP2002130311A JP2000318677A JP2000318677A JP2002130311A JP 2002130311 A JP2002130311 A JP 2002130311A JP 2000318677 A JP2000318677 A JP 2000318677A JP 2000318677 A JP2000318677 A JP 2000318677A JP 2002130311 A JP2002130311 A JP 2002130311A
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balls
ring
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Seizo Miyazaki
晴三 宮崎
Toshihisa Ikeda
寿央 池田
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NSK Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C43/00Assembling bearings
    • F16C43/04Assembling rolling-contact bearings
    • F16C43/06Placing rolling bodies in cages or bearings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
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    • F16C19/18Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
    • F16C19/181Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
    • F16C19/183Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2列の軌道溝を有する外輪と1列の軌道溝を有
する2つの内輪とを備えた複列玉軸受において、2列目
の玉を1列目の内輪の内側を通して挿入することによ
り、2列目の軸受を容易に組み立てることができる複列
玉軸受及びその組立方法を提供する。 【解決手段】複列玉軸受における第1の内輪2及び第2
の内輪3の軌道溝2a,3aの位置は、2列目の玉5が
第1の内輪2及び第2の内輪3間を通過可能なように離
隔されている。複列玉軸受の組立においては、1列目の
玉4を外輪1の1列目の軌道溝1aと第1の内輪2の軌
道溝2aとの間に組み付けた後、2列目の玉5を、第1
の内輪2の内側を通過させて、外輪1の2列目の軌道溝
1bと第2の内輪3の軌道溝3aとの間に組み付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク駆
動装置、フロッピディスク駆動装置、光ディスク駆動装
置、ビデオテープレコーダー(VTR)などテープスト
レージ駆動装置等の情報機器において、スピンドルモー
タ、スイングアームの回転支持部等に用いられる複列玉
軸受及びその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアンギュラ玉軸受ユニットとし
て、例えば、図4に示すものが知られている(特公平6
- 46046号公報参照)このアンギュラ玉軸受は、2
列の軌道面101a,101bを有する外輪101と、
2列の軌道面102a,102bを有する内輪102
と、外輪101の上列側の軌道面101aと内輪102
の上列側の軌道面102aとの間に配設される上列側の
玉103と、外輪101の下列側の軌道面101bと内
輪102の下列側の軌道面102bとの間に配設される
下列側の玉104とを備え、内輪102には、上端面1
07から軌道面102a,102b間に渡って貫通した
玉挿入用孔105が形成されている。
【0003】そして、このアンギュラ玉軸受を組み立て
るには、外輪101の内側に内輪102を入れ、外輪1
01と内輪102とを径方向に相互に偏心させて、外輪
101と内輪102との間に三日月形の空間を形成し、
さらに、外輪101を図面下方かつ内輪102を図面上
方に相対的にずらせて、三日月形の空間を軸方向に広
げ、この空間の上列側の軌道面101a、102aに、
内輪102の上端面107側から肩部106を通過させ
て所定数の玉103を挿入する。次に、外輪101と内
輪102の軸方向のずれを戻し、三日月形空間の下側列
の軌道面101b、102bに、内輪102の端面10
7から玉挿入用孔105を通過させて、所定数の玉10
4を挿入する。次いで、外輪101と内輪102との径
方向の偏心をもとに戻して同心とし、上側列及び下側列
の玉103,104を等配し、保持器(図示せず)を挿
入して組立を完了するようになっている。
【0004】しかしながら、図4に示すアンギュラ玉軸
受の組立方法は、内輪102が1つの場合に適用される
ものであって、内輪を2つ有する複列玉軸受には適用す
ることができない。従って、外輪に2列の軌道溝を形成
すると共に、軌道溝を1列つづつ形成した内輪を2つ有
する図5に示すような複列玉軸受にあっては、以下の組
立方法により組立が行われていた。
【0005】先ず、外輪201の内側に第1の内輪20
2を入れ、外輪201と第1の内輪202とを径方向に
相互に偏心させて、外輪201と第1の内輪202との
間に三日月形の空間を形成し、この空間の軌道溝201
a,202aに、第1の内輪202の左端面(あるいは
上端面)202b側から所定数の玉204を挿入する。
次に、外輪201と第1の内輪202との径方向の偏心
をもとに戻して同心とし、1列目の玉204を等配す
る。そして、保持器206を第1の内輪202の左端面
202b側から挿入して一方列の軸受の組立を完了させ
る。
【0006】その後、図6に示すように(特開昭58-
34724号公報に示されている従来の組込み方法例参
照)、外輪201の内側に内輪案内部材212で第2の
内輪203を保持し、外輪201と第2の内輪203と
を径方向に偏心させて、外輪201と第2の内輪203
との間に三日月形の空間を形成し、この空間の軌道溝2
01b、203aに第2の内輪203の上端面203b
側から所定数の玉205を挿入する。次に、外輪201
と第2の内輪203との径方向の偏心を元に戻して同心
とし、玉支承部材211を玉205がない方へ回転させ
ながら抜き取る。その後、2列目の玉205を等配す
る。そして保持器207を第2の内輪203の上端面2
03b側から挿入して他方列の軸受の組立を完了させ
る。
【0007】また、2列目の玉205を組込む他の方法
として、例えば、図7に示すものが知られている(特開
昭49- 44142号公報参照)。この方法によれば、
第2の内輪203を第1の内輪202に対して下側に台
座215上に配置し、この第2の内輪203を外輪20
1に対して偏心させた状態で、玉205を下側から三日
月形の空間に供給するようになっている。
【0008】なお、図5中、符号208,209は外輪
201の両端に装着された軸受シール、210はスピン
ドルモータ等の回転軸である。また、図7中、符号21
3は玉205を平らに散らすための圧力ノズル、214
は三日月形の玉受け部材である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この図
6に示す従来の2列目の玉の組込み方法にあっては、内
輪202,203の内径が4mm以下の軸受に適用する
のは、玉支承部材211が非常に細くなり、玉支承部材
211の製作も困難で、細いことから弾性変形が大きく
なり位置コントロールも困難になっている。
【0010】また、図7に示す組込み方法にあっても、
内輪202,203の内径が4mm以下に適用するのは
困難であるという問題があった。即ち、内輪202,2
03の内径が4mm以下の場合、玉の外径は通常2mm
以下であり、図7に示す組込み方法の場合、玉205を
下側から供給していることから、玉205を押し込む力
が必要であり、玉205が少しでもどこかに引っかかる
ことによって傷がついてしまうからである。特に、ハー
ドディスク駆動装置やビデオテープレコーダなどのスピ
ンドルモータでは音響の問題から玉205に僅かな傷が
つくことが認められない。
【0011】従って、本発明は上述の課題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、2列の軌道溝を有する外
輪と1列の軌道溝を有する2つの内輪とを備えた複列玉
軸受において、2列目の玉を1列目の内輪の内側を通し
て挿入することにより、2列目の軸受を容易に組み立て
ることができる複列玉軸受及びその組立方法を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のうち請求項1に係る複列玉軸受の組立方法
は、2列の軌道溝を内径面に形成した外輪と、1列の軌
道溝をそれぞれ外径面に形成した2つの第1の内輪及び
第2の内輪と、前記外輪の2列の軌道溝と前記第1の内
輪及び前記第2の内輪の軌道溝との間に配設された2列
の玉とを備えた複列玉軸受の組立方法において、1列目
の前記玉を前記外輪の1列目の軌道溝と前記第1の内輪
の軌道溝との間に組み付けた後、2列目の前記玉を、前
記第1の内輪の内側を通過させて、前記外輪の2列目の
軌道溝と前記第2の内輪の軌道溝との間に組み付けるこ
とを特徴としている。
【0013】本発明のうち請求項2に係る複列玉軸受の
組立方法は、2列の軌道溝を内径面に形成した外輪と、
1列の軌道溝をそれぞれ外径面に形成した2つの第1の
内輪及び第2の内輪と、前記外輪の2列の軌道溝と前記
第1の内輪及び前記第2の内輪の軌道溝との間に配設さ
れた2列の玉とを備えた複列玉軸受の組立方法におい
て、1列目の前記玉を前記外輪の1列目の軌道溝と前記
第1の内輪の軌道溝との間に組み付けた後、2列目の前
記玉を前記第1の内輪の内側から前記外輪の2列目の軌
道溝及び前記第2の内輪の軌道溝に案内するパイプ形状
の治具を前記第1の内輪の内側に挿入し、2列目の前記
玉を前記パイプ形状の治具を介して前記外輪の2列目の
軌道溝と前記第2の内輪の軌道溝との間に組み付けるこ
とを特徴としている。
【0014】本発明のうち請求項3に係る複列玉軸受の
組立方法は、2列の軌道溝を内径面に形成した外輪と、
1列の軌道溝をそれぞれ外径面に形成した2つの第1の
内輪及び第2の内輪と、前記外輪の2列の軌道溝と前記
第1の内輪及び前記第2の内輪の軌道溝との間に配設さ
れた2列の玉とを備えた複列玉軸受の組立方法におい
て、1列目の前記玉を前記外輪の1列目の軌道溝と前記
第1の内輪の軌道溝との間に組み付けた後、2列目の前
記玉を前記第1の内輪の内側から前記外輪の2列目の軌
道溝及び前記第2の内輪の軌道溝に案内する案内溝又は
案内通路を有する治具を前記第2の内輪の内側に挿入
し、その後、2列目の前記玉を、前記第1の内輪の内側
を通過させてから前記治具の前記案内溝又は案内通路を
通過させて、前記外輪の2列目の軌道溝と前記第2の内
輪の軌道溝との間に組み付けることを特徴としている。
【0015】また、本発明のうち請求項4に係る複列玉
軸受の組立方法は、請求項3記載の発明において、前記
治具は、前記第2の内輪の内側に挿入される大径部と、
該大径部から前記第1の内輪の内側を前記第1の内輪の
軸方向内側端面より外側へ延びる出っ張り部とを有し、
前記案内溝又は案内通路が、前記出っ張り部の軸方向外
側端面から前記第1の内輪と前記第2の内輪との間に位
置する前記大径部あるいは前記出っ張り部の側部に至る
まで延びていることを特徴としている。
【0016】更に、本発明のうち請求項5に係る複列玉
軸受の組立方法は、請求項2乃至4のうちいずれか一項
記載の発明において、前記第1の内輪の内径が4mm以
下であることを特徴としている。本発明のうち請求項6
に係る複列玉軸受は、2列の軌道溝を内径面に形成した
外輪と、1列の軌道溝をそれぞれ外径面に形成した2つ
の第1の内輪及び第2の内輪と、前記外輪の2列の軌道
溝と前記第1の内輪及び前記第2の内輪の軌道溝との間
に配設された2列の玉とを備え、前記第1の内輪及び前
記第2の内輪の軌道溝の位置を、2列目の前記玉が前記
第1の内輪及び前記第2の内輪間を通過可能なように離
隔させたことを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明に係る複列玉軸受の組
立方法の第1実施形態を説明する断面図である。図1に
おける複列玉軸受は、所定ピッチPaを置いて2列の軌
道溝1a,1bを内径面に形成した外輪1と、1列の軌
道溝2a,3aをそれぞれ外径面に形成した2つの第1
の内輪2及び第2の内輪3と、外輪1の2列の軌道溝1
a,1bと第1の内輪2及び2の内輪3の軌道溝2a,
3aとの間に配設された2列の玉4,5とを備えてい
る。そして、第1の内輪2及び第2の内輪3の軌道溝2
a,3aは、それぞれ第1の内輪2及び第2の内輪3の
幅中央からずれて設けられ、第1の内輪2と第2の内輪
3との内輪間がBだけ離隔されている。この軌道溝2
a,3aのずれは、玉5が内輪間を通過できるものであ
れば、一方だけずれていてもよい。
【0018】この複列玉軸受の組立に際しては、先ず、
外輪1の内側に第1の内輪2を入れ、外輪1と第1の内
輪2とを径方向に相互に偏心させて、外輪1と第1の内
輪2との間に三日月形の空間を形成し、この空間の軌道
溝1a,2aに、外輪1の軸方向外側端面(図1におい
ては上端面)1c側から所定数の玉4を挿入する。次
に、外輪1と第1の内輪2との径方向の偏心をもとに戻
して同心とし、1列目の玉4を等配する。そして、保持
器6を外輪1の端面1cから挿入して一方列の軸受の組
立を完了させる。
【0019】次いで、外輪1の内側に第2の内輪3を端
面1cと反対側の軸方向外側端面(図1においては下端
面)1d側から入れると共に、第2の内輪3を外輪1に
対して径方向に距離Eaだけ偏心させて、外輪1と第2
の内輪3との間に三日月形の空間を形成する。この状態
で、台座7の三日月形受け部7aが前記三日月形の空間
に入りこむように、外輪1、両内輪2,3、及び玉4を
含む軸受を台座7上に載置する。そして、2列目の玉5
を第1の内輪2の内側から外輪1の2列目の軌道溝1b
及び第2の内輪3の軌道溝3aに案内する湾曲したパイ
プ形状の治具8を、その端部が各内輪2,3間に位置す
るように第1の内輪2の内側に挿入する。その後、2列
目の玉5を、外輪1の上端面1c側からパイプ形状の治
具8を介して、各内輪2,3間を通して三日月形空間の
外輪1の2列目の軌道溝1bと第2の内輪3の軌道溝3
aとに挿入する。すると、2列目の玉5は、台座7の三
日月形受け部7aによって受けられて下側への落下が阻
止される。そして、外輪1と第2の内輪3との径方向の
偏心をもとに戻して同心とし、2列目の玉5を等配して
組み付け、図示しない保持器を外輪1の下端面1d側か
ら挿入して他方列の軸受の組立を完了させる。
【0020】以上の複列玉軸受の組立においては、1列
目の玉4を外輪の1列目の軌道溝1aと第1の内輪2の
軌道溝2aとの間に組み付けた後、2列目の玉5を、第
1の内輪2の内側を通過させて、外輪1の2列目の軌道
溝1bと第2の内輪3の軌道溝3aとの間に組み付ける
ようにしているので、非常に細い製作困難な玉支承部材
が不要で、挿入した玉5の位置も溝位置に安定して、2
列目の軸受を容易に組み立てることができる。
【0021】そして、2列目の軸受の組立に際し、2列
目の玉5を、外輪1の上端面1c側からパイプ形状の治
具8を介して、三日月形空間の外輪1の2列目の軌道溝
1bと第2の内輪3の軌道溝3aとに挿入するようにし
ているので、2列目の玉5が確実に外輪1の2列目の軌
道溝1bと第2の内輪3の軌道溝3aとに導かれ、2列
目の軸受の組立をより一層容易、確実に行うことができ
る。
【0022】以上のように組み立てられた複列玉軸受
は、第1の内輪2及び第2の内輪3をスピンドルモータ
の回転軸(図示せず)に圧入又は接着によって固定する
と共に、外輪1をスピンドルモータのハウジング(図示
せず)に接着によって固定することにより、スピンドル
モータに組み付けられる。次に、本発明に係る複列玉軸
受の組立方法の第2実施形態を図2を参照して説明す
る。図2は、本発明に係る複列玉軸受の組立方法の第2
実施形態を説明する断面図である。
【0023】図2における複列玉軸受は、図1に示す複
列玉軸受と同様に、所定ピッチPbを置いて2列の軌道
溝11a,11bを内径面に形成した外輪11と、1列
の軌道溝12a,13aをそれぞれ外径面に形成した2
つの第1の内輪12及び第2の内輪13と、外輪11の
2列の軌道溝11a,11bと第1の内輪12及び第2
の内輪13の軌道溝12a,13aとの間に配設された
2列の玉14,15とを備えている。そして、第1の内
輪12及び第2の内輪13の軌道溝12a,13aは、
それぞれ第1の内輪12及び第2の内輪13の幅中央か
らずれて設けられ、第1の内輪12と第2の内輪13と
の内輪間がBだけ離隔されている。この軌道溝12a,
13aのずれは、玉15が内輪間を通過できるものであ
れば、一方だけずれていてもよい。但し、図2における
複列玉軸受の各内輪12,13の内径は、4mm以下で
図1における複列玉軸受の各内輪2,3の内径よりもか
なり小さくなっている。このため、図2の複列玉軸受の
組立に際し、図1に示すような湾曲したパイプ形状の治
具8をその端部が各内輪12,13間に位置するように
第1の内輪12の内側に挿入することができない。従っ
て、図2に示す複列玉軸受の組立に際しては、2列目の
玉15を第1の内輪12の内側から外輪11の2列目の
軌道溝11b及び第2の内輪13の軌道溝13aに案内
する案内溝17cを有する治具17の突出部分17bを
第2の内輪13の内側に挿入するようにしている。突出
部分17bの外径は第2の内輪13の内径よりもやや小
さく形成されている。突出部分17bは、その先端面が
第2の内輪13の軸方向内側端面を超えて第1の内輪1
2の軸方向内側端面の近傍に至るまで挿入される。そし
て、案内溝17cは、突出部分17bの先端の一側を切
り欠くように、突出部分17bの先端面の略中央部から
突出部分17bの側面に向けて湾曲して形成されてい
る。
【0024】図2における複列玉軸受の具体的な組立方
法について説明すると、先ず、外輪11の内側に第1の
内輪12を入れ、外輪11と第1の内輪12とを径方向
に相互に偏心させて、外輪11と第1の内輪12との間
に三日月形の空間を形成し、この空間の軌道溝11a,
12aに、外輪11の軸方向外側端面(図2においては
上端面)11c側から所定数の玉14を挿入する。次
に、外輪11と第1の内輪12との径方向の偏心をもと
に戻して同心とし、1列目の玉14を等配する。そし
て、保持器16を外輪1の端面11c側から挿入して一
方列の軸受の組立を完了させる。保持器16は、外輪1
1の内側端面11d側から挿入してもよい。
【0025】次いで、外輪11の内側に第2の内輪13
を端面11cと反対側の軸方向外側端面(図2において
は下端面)11d側から入れると共に、第2の内輪13
を外輪11に対して径方向に距離Ebだけ偏心させて、
外輪11と第2の内輪13との間に三日月形の空間を形
成する。この状態で、治具17の突出部分17bが第2
の内輪13の内側に入り込むとともに治具17の三日月
形受け部17aが前記三日月形の空間に入りこむよう
に、外輪11、両内輪12,13、及び玉14を含む軸
受を治具17上に載置する。そして、2列目の玉5を外
輪11の上端面11c側から第1の内輪12の内側を通
過させる。すると、2列目の玉5は、治具17の突出部
分17bの案内溝17cによって各内輪12,13間を
通って三日月形空間の外輪11の2列目の軌道溝11b
と第2の内輪13の軌道溝13aとに挿入される。この
とき、2列目の玉15は、治具17の三日月形受け部1
7aによって受けられて下側への落下が阻止される。そ
して、外輪11と第2の内輪13との径方向の偏心をも
とに戻して同心とし、2列目の玉15を等配して組み付
け、図示しない保持器を外輪11の下端面11d側から
挿入して他方列の軸受の組立を完了させる。
【0026】以上の複列玉軸受の組立においても、1列
目の玉14を外輪11の1列目の軌道溝11aと第1の
内輪12の軌道溝12aとの間に組み付けた後、2列目
の玉15を、第1の内輪12の内側を通過させて、外輪
11の2列目の軌道溝11bと第2の内輪13の軌道溝
13aとの間に組み付けるようにしているので、非常に
細い製作困難な玉支承部材が不要で、挿入した玉15の
位置も溝位置に安定して、2列目の軸受を容易に組み立
てることができる。
【0027】そして、2列目の軸受の組立に際し、2列
目の玉15を第1の内輪12の内側から外輪11の2列
目の軌道溝11b及び第2の内輪13の軌道溝13aに
案内する案内溝17cを有する治具17の突出部分17
bを第2の内輪13の内側に挿入するようにしているの
で、第1の内輪12の内径が小さくてその内側から2列
目の玉15を案内する治具を挿入できない場合でも、2
列目の玉15を三日月形空間の外輪11の2列目の軌道
溝11bと第2の内輪13の軌道溝13aとに挿入する
ことが容易に行え、2列目の軸受の組立を容易に行うこ
とができる。
【0028】以上のように組み立てられた複列玉軸受
は、図1に示す複列玉軸受と同様に、第1の内輪12及
び第2の内輪13をスピンドルモータの回転軸(図示せ
ず)に圧入又は接着によって固定すると共に、外輪11
をスピンドルモータのハウジング(図示せず)に接着に
よって固定することにより、スピンドルモータに組み付
けられる。
【0029】最後に、本発明に係る複列玉軸受の組立方
法の第3実施形態を図3を参照して説明する。図3は、
本発明に係る複列玉軸受の組立方法の第3実施形態を説
明する断面図である。図3における複列玉軸受は、図1
に示す複列玉軸受と同様に、所定ピッチPcを置いて2
列の軌道溝21a,21bを内径面に形成した外輪21
と、1列の軌道溝22a,23aをそれぞれ外径面に形
成した2つの第1の内輪22及び第2の内輪23と、外
輪21の2列の軌道溝21a,21bと第1の内輪22
及び第2の内輪23の軌道溝22a,23aとの間に配
設された2列の玉24,25とを備えている。そして、
第1の内輪22及び第2の内輪23の軌道溝22a,2
3aは、それぞれ第1の内輪22及び第2の内輪23の
幅中央からずれて設けられ、第1の内輪22と第2の内
輪23との内輪間がBだけ離隔されている。この軌道溝
22a,23aのずれは、玉25が内輪間を通過できる
ものであれば、一方だけずれていてもよい。
【0030】この図3における複列玉軸受において、各
内輪22,23の内径は、図1における複列玉軸受の各
内輪2,3とほぼ同一であるが、複列玉軸受の組立に際
しては、図1における複列玉軸受と異なり、2列目の玉
25を第1の内輪22の内側から外輪21の2列目の軌
道溝21b及び第2の内輪23の軌道溝23aに案内す
る案内通路27eを有する治具27の突出部分27bを
第2の内輪23の内側に挿入するようにしている点で異
なっている。そして、治具27の突出部分27bは、第
2の内輪23の内側を通り抜ける第2の内輪23の内径
よりもやや小さな外径を有する大径部27cと、大径部
27cから第1の内輪22の内側を第1の内輪22の軸
方向外側端面とほぼ同一面に至るまで延びる小径部(出
っ張り部)27dとを有し、案内通路27eは、小径部
27dの軸方向外側端面から第1の内輪22と第2の内
輪23との間に位置する突出部分27bの側部に至るま
で湾曲して延びている。なお、小径部27dは円径だけ
ではなく、芯がずれた円弧で削り取られた形や、6角柱
など第2の内輪23を通し第1の内輪22に挿入できれ
ばよい。また、小径部27dの軸方向外側端面は第1の
内輪22の軸方向外側端面と同一面に限定されるもので
はなく、第1の内輪22の軸方向内側端面より外側へ延
びていればよい。また、三日月形受け部27a及び小径
部27dは、治具27と一体でなくともよい。
【0031】そして、図3における複列玉軸受の組立方
法について説明すると、先ず、外輪21の内側に第1の
内輪22を入れ、外輪21と第1の内輪22とを径方向
に相互に偏心させて、外輪21と第1の内輪22との間
に三日月形の空間を形成し、この空間の軌道溝21a,
22aに、外輪21の軸方向外側端面(図3においては
上端面)21c側から所定数の玉24を挿入する。次
に、外輪21と第1の内輪22との径方向の偏心をもと
に戻して同心とし、1列目の玉24を等配する。そし
て、保持器26を外輪21の端面21c側から挿入して
一方列の軸受の組立を完了させる。
【0032】次いで、外輪21の内側に第2の内輪23
を端面21cと反対側の軸方向外側端面(図3において
は下端面)21d側から入れると共に、第2の内輪23
を外輪21に対して径方向に距離Ecだけ偏心させて、
外輪21と第2の内輪23との間に三日月形の空間を形
成する。この状態で、治具27の突出部分27bの大径
部27cが第2の内輪23の内側に、小径部27dが第
1の内輪22の内側に入り込むとともに治具27の三日
月形受け部27aが前記三日月形の空間に入りこむよう
に、外輪21、両内輪22,23、及び玉24を含む軸
受を治具27上に載置する。そして、2列目の玉25を
外輪21の上端面21c側から案内通路27e内を通過
させる。すると、2列目の玉5は、各内輪22,23間
を通って三日月形空間の外輪21の2列目の軌道溝21
bと第2の内輪23の軌道溝23aとに挿入される。こ
のとき、2列目の玉25は、治具27の三日月形受け部
27aによって受けられて下側への落下が阻止される。
そして、外輪21と第2の内輪23との径方向の偏心を
もとに戻して同心とし、2列目の玉25を等配して組み
付け、図示しない保持器を外輪21の下端面21d側か
ら挿入して他方列の軸受の組立を完了させる。
【0033】以上の複列玉軸受の組立においても、1列
目の玉24を外輪21の1列目の軌道溝21aと第1の
内輪22の軌道溝22aとの間に組み付けた後、2列目
の玉25を、第1の内輪22の内側を通過させて、外輪
21の2列目の軌道溝21bと第2の内輪23の軌道溝
23aとの間に組み付けるようにしているので、非常に
細い製作困難な玉支承部材が不要で、挿入した玉25の
位置も溝位置に安定して、2列目の軸受を容易に組み立
てることができる。
【0034】そして、2列目の軸受の組立に際し、治具
27の突出部分27bは、第2の内輪23の内側を通り
抜ける第2の内輪23の内径よりもやや小さな外径を有
する大径部27cと、大径部27cから第1の内輪22
の内側を第1の内輪22の軸方向外側端面とほぼ同一面
に至るまで延びる小径部27dとを有し、案内通路27
eは、小径部27dの軸方向外側端面から第1の内輪2
2と第2の内輪23との間に位置する突出部分27bの
側部に至るまで湾曲して延びているので、図2の治具1
7を使用する場合と比べて、2列目の玉25を三日月形
空間の外輪21の2列目の軌道溝21bと第2の内輪2
3の軌道溝23aとに確実に挿入することができる。
【0035】以上のように組み立てられた複列玉軸受
は、図1に示す複列玉軸受と同様に、第1の内輪22及
び第2の内輪23をスピンドルモータの回転軸(図示せ
ず)に圧入又は接着によって固定すると共に、外輪21
をスピンドルモータのハウジング(図示せず)に接着に
よって固定することにより、スピンドルモータに組み付
けられる。
【0036】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、本発明はこれに限定されず、種々の変更を行う
ことができる。例えば、1列目と2列目の玉間のピッチ
が長い場合には、2列目の玉を案内する案内溝や案内通
路をスパイラル状に形成し、玉の通過速度を遅くして玉
を傷つかないようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項1に係る複列玉軸受の組立方法によれば、1列目の玉
を外輪の1列目の軌道溝と第1の内輪の軌道溝との間に
組み付けた後、2列目の玉を、第1の内輪の内側を通過
させて、外輪の2列目の軌道溝と第2の内輪の軌道溝と
の間に組み付けるので、非常に細い製作困難な玉支承部
材が不要で、挿入した2列目の玉も溝位置に安定して、
2列目の軸受を容易に組み立てることができる。
【0038】また、本発明のうち請求項2に係る複列玉
軸受の組立方法によれば、1列目の玉を外輪の1列目の
軌道溝と第1の内輪の軌道溝との間に組み付けた後、2
列目の玉を第1の内輪の内側から外輪の2列目の軌道溝
及び第2の内輪の軌道溝に案内するパイプ形状の治具を
第1の内輪の内側に挿入し、2列目の玉をパイプ形状の
治具を介して外輪の2列目の軌道溝と第2の内輪の軌道
溝との間に組み付けるので、2列目の玉が確実に外輪の
2列目の軌道溝と第2の内輪の軌道溝とに導かれ、2列
目の軸受の組立をより一層容易、確実に行うことができ
る。
【0039】本発明のうち請求項3に係る複列玉軸受の
組立方法によれば、1列目の玉を外輪の1列目の軌道溝
と第1の内輪の軌道溝との間に組み付けた後、2列目の
玉を第1の内輪の内側から外輪の2列目の軌道溝及び第
2の内輪の軌道溝に案内する案内溝又は案内通路を有す
る治具を第2の内輪の内側に挿入し、その後、2列目の
玉を、第1の内輪の内側を通過させてから治具の案内溝
又は案内通路を通過させて、外輪の2列目の軌道溝と前
記第2の内輪の軌道溝との間に組み付けるので、第1の
内輪の内径が小さくてその内側から2列目の玉を案内す
る治具を挿入できない場合でも、2列目の玉を三日月形
空間の外輪の2列目の軌道溝と第2の内輪の軌道溝とに
挿入することが容易に行え、2列目の軸受の組立を容易
に行うことができる。
【0040】本発明のうち請求項4に係る複列玉軸受の
組立方法によれば、請求項3記載の発明において、前記
治具は、前記第2の内輪の内側に挿入される大径部と、
該大径部から前記第1の内輪の内側を前記第1の内輪の
軸方向内側端面より外側へ延びる出っ張り部とを有し、
前記案内溝又は案内通路が、前記出っ張り部の軸方向外
側端面から前記第1の内輪と前記第2の内輪との間に位
置する前記大径部あるいは前記出っ張り部の側部に至る
まで延びているので、請求項3記載の発明と比べて、2
列目の玉を三日月形空間の外輪の2列目の軌道溝と第2
の内輪の軌道溝とに確実に挿入することができる。
【0041】本発明のうち請求項5に係る複列玉軸受の
組立方法によれば、請求項2乃至4のうちいずれか一項
記載の発明において、前記第1の内輪の内径が4mm以
下であるので、第1の内輪の内径が4mm以下でその内
側から2列目の玉を案内する治具を挿入できない場合で
も、2列目の玉を三日月形空間の外輪の2列目の軌道溝
と第2の内輪の軌道溝とに挿入することが容易に行え、
2列目の軸受の組立を容易に行うことができる。
【0042】更に、本発明のうち請求項6に係る複列玉
軸受によれば、第1の内輪及び第2の内輪の軌道溝の位
置を、2列目の玉が前記第1の内輪及び前記第2の内輪
間を通過可能なように離隔させたので、2列目の玉の挿
入の際に、2列目の玉が第1の内輪及び第2の内輪間を
確実に通過することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複列玉軸受の組立方法の第1実施
形態を説明する断面図である。
【図2】本発明に係る複列玉軸受の組立方法の第2実施
形態を説明する断面図である。
【図3】本発明に係る複列玉軸受の組立方法の第3実施
形態を説明する断面図である。
【図4】従来例の複列玉軸受の組立方法を説明する断面
図である。
【図5】従来の他の例の複列玉軸受の組立方法を説明す
る断面図である。
【図6】従来例の2列目の玉の組込み方法を説明するた
めの断面図である。
【図7】従来の他の例の2列目の玉の組込み方法を説明
するための断面図である。
【符号の説明】
1,11,21 外輪 1a,11a,21a 1列目の軌道溝 1b、11b、21b 2列目の軌道溝 2,12,22 第1の内輪 2a,12a,22a 軌道溝 3,13,23 第2の内輪 3a,13a,23a 軌道溝 4,14,24 1列目の玉 5,15,25 2列目の玉 6,16,26 保持器 7 台座 8,17,27 治具 7a,17a,27a 三日月形受け部 17b,27b 突出部分 17c 案内溝 27c 大径部 27d 小径部(出っ張り部) 27e 案内通路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2列の軌道溝を内径面に形成した外輪と、
    1列の軌道溝をそれぞれ外径面に形成した2つの第1の
    内輪及び第2の内輪と、前記外輪の2列の軌道溝と前記
    第1の内輪及び前記第2の内輪の軌道溝との間に配設さ
    れた2列の玉とを備えた複列玉軸受の組立方法におい
    て、 1列目の前記玉を前記外輪の1列目の軌道溝と前記第1
    の内輪の軌道溝との間に組み付けた後、2列目の前記玉
    を、前記第1の内輪の内側を通過させて、前記外輪の2
    列目の軌道溝と前記第2の内輪の軌道溝との間に組み付
    けることを特徴とする複列玉軸受の組立方法。
  2. 【請求項2】2列の軌道溝を内径面に形成した外輪と、
    1列の軌道溝をそれぞれ外径面に形成した2つの第1の
    内輪及び第2の内輪と、前記外輪の2列の軌道溝と前記
    第1の内輪及び前記第2の内輪の軌道溝との間に配設さ
    れた2列の玉とを備えた複列玉軸受の組立方法におい
    て、 1列目の前記玉を前記外輪の1列目の軌道溝と前記第1
    の内輪の軌道溝との間に組み付けた後、2列目の前記玉
    を前記第1の内輪の内側から前記外輪の2列目の軌道溝
    及び前記第2の内輪の軌道溝に案内するパイプ形状の治
    具を前記第1の内輪の内側に挿入し、2列目の前記玉を
    前記パイプ形状の治具を介して前記外輪の2列目の軌道
    溝と前記第2の内輪の軌道溝との間に組み付けることを
    特徴とする複列玉軸受の組立方法。
  3. 【請求項3】2列の軌道溝を内径面に形成した外輪と、
    1列の軌道溝をそれぞれ外径面に形成した2つの第1の
    内輪及び第2の内輪と、前記外輪の2列の軌道溝と前記
    第1の内輪及び前記第2の内輪の軌道溝との間に配設さ
    れた2列の玉とを備えた複列玉軸受の組立方法におい
    て、 1列目の前記玉を前記外輪の1列目の軌道溝と前記第1
    の内輪の軌道溝との間に組み付けた後、2列目の前記玉
    を前記第1の内輪の内側から前記外輪の2列目の軌道溝
    及び前記第2の内輪の軌道溝に案内する案内溝又は案内
    通路を有する治具を前記第2の内輪の内側に挿入し、そ
    の後、2列目の前記玉を、前記第1の内輪の内側を通過
    させてから前記治具の前記案内溝又は案内通路を通過さ
    せて、前記外輪の2列目の軌道溝と前記第2の内輪の軌
    道溝との間に組み付けることを特徴とする複列玉軸受の
    組立方法。
  4. 【請求項4】前記治具は、前記第2の内輪の内側に挿入
    される大径部と、該大径部から前記第1の内輪の内側を
    前記第1の内輪の軸方向内側端面より外側へ延びる出っ
    張り部とを有し、前記案内溝又は案内通路が、前記出っ
    張り部の軸方向外側端面から前記第1の内輪と前記第2
    の内輪との間に位置する前記大径部あるいは前記出っ張
    り部の側部に至るまで延びていることを特徴とする請求
    項3記載の複列玉軸受の組立方法。
  5. 【請求項5】前記第1の内輪の内径が4mm以下である
    ことを特徴とする請求項2乃至4のうちいずれか一項記
    載の複列玉軸受の組立方法。
  6. 【請求項6】2列の軌道溝を内径面に形成した外輪と、
    1列の軌道溝をそれぞれ外径面に形成した2つの第1の
    内輪及び第2の内輪と、前記外輪の2列の軌道溝と前記
    第1の内輪及び前記第2の内輪の軌道溝との間に配設さ
    れた2列の玉とを備え、前記第1の内輪及び前記第2の
    内輪の軌道溝の位置を、2列目の前記玉が前記第1の内
    輪及び前記第2の内輪間を通過可能なように離隔させた
    ことを特徴とする複列玉軸受。
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