JP2002310165A - 軸受装置 - Google Patents

軸受装置

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JP2002310165A
JP2002310165A JP2001115239A JP2001115239A JP2002310165A JP 2002310165 A JP2002310165 A JP 2002310165A JP 2001115239 A JP2001115239 A JP 2001115239A JP 2001115239 A JP2001115239 A JP 2001115239A JP 2002310165 A JP2002310165 A JP 2002310165A
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JP
Japan
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peripheral surface
outer ring
cylindrical housing
bearing device
fixed
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Application number
JP2001115239A
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Inventor
Seizo Miyazaki
晴三 宮崎
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外輪に変形を生じさせることなく円筒ハウジ
ングを外輪の外周面に固定でき、HDD装置等の精密機
器用として好適な軸受装置を提供する。 【解決手段】 二つの外輪13A,13B同士を突き合
わせて円筒ハウジングHにより固定するときに、外輪1
3A,13Bの突き合わせ部分を他の部分より厚肉に形
成し、この厚肉部分18A,18Bに円筒ハウジングH
を固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオテー
プレコーダ(VTR)用モータ、レーザビームプリンタ
(LBP)用モータ、ハードディスクドライブ装置(H
DD)用スピンドルモータの回転支持部やHDDスイン
グアーム用モータの揺動支持部などに用いられる軸受装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばHDD装置の磁気ディスク駆動用
として用いられるスピンドルモータの回転部を支持する
軸受装置として、特開平7−167133号公報に開示
されたものが知られている。この軸受装置は二つの内輪
と一つの外輪とを有して構成され、外輪を円筒ハウジン
グの内周面に嵌合固定して使用される。
【0003】このような軸受装置はモータ等への組み付
けが容易であるが、外輪の内周面に複数列の外輪軌道を
形成しなけばならないため、単列玉軸受に比べて製造が
難しいという問題を有している。そこで、このような問
題を解決するため、特開平10−159843号公報に
は、二つの外輪を用いてモータ等の回転部を支持するよ
うにした軸受装置が開示されている。このような軸受装
置は、特開平7−167133号公報記載の軸受装置の
ように、外輪の内周面に複数列の外輪軌道を形成しなく
てもよいので、製造が容易となるという利点を有してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような軸受装置では、内周面に外輪軌道を有する二つの
外輪の端面同士を突き合わせ、この状態で円筒ハウジン
グを二つの外輪の外周面にそれぞれ固定してモータ等に
組み付けられるため、ハウジングの真円度形状や接着の
場合の収縮などによって外輪が変形することがあり、外
輪の変形が外輪軌道に伝わり、軸受の回転精度を低下さ
せることがあった。
【0005】本発明は上記の問題点に鑑みてなされたも
ので、外輪に変形を生じさせることなく円筒ハウジング
を外輪の外周面に固定でき、HDD装置等の精密機器用
として好適な軸受装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に係る発明は、内周面にそれ
ぞれ外輪軌道を有する二つの外輪の端面同士を互いに突
き合わせた状態で前記外輪の外周に円筒ハウジングを外
嵌し、この円筒ハウジングを前記外輪の外周面にそれぞ
れ固定して構成される軸受装置であって、前記二つの外
輪の突き合わせ部分もしくは該突き合わせ部と反対側の
端部に他の部分より厚肉で且つ前記外輪の外周面と略同
径の外周面を有する環状厚肉部を形成し、前記円筒ハウ
ジングを前記環状厚肉部に固定したことを特徴とする。
【0007】また、本発明のうち請求項2に係る発明
は、内周面にそれぞれ外輪軌道を有する二つの外輪の端
面同士を互いに突き合わせた状態で前記外輪の外周に円
筒ハウジングを外嵌して構成される軸受装置であって、
前記二つの外輪の突き合わせ部分もしくは該突き合わせ
部と反対側の端部に他の部分より厚肉で且つ前記外輪の
外周面と略同径の外周面を有する環状厚肉部を形成する
と共に該環状厚肉部と前記外輪軌道との間の前記外輪の
内周面に環状溝部を形成し、前記円筒ハウジングを前記
環状厚肉部に固定したことを特徴とする。
【0008】請求項1及び2に係る発明では、外輪の突
き合わせ部もしくは該突き合わせ部と反対側の端部に他
の部分より厚肉で且つ外輪の外周面と略同径の外周面を
有する環状厚肉部を形成し、円筒ハウジングを環状厚肉
部に固定することにより、外輪がハウジングの真円度形
状や接着の場合の収縮などによって変形することを防止
できる。
【0009】また、請求項2に係る発明では、環状厚肉
部と外輪軌道との間の外輪の内周面に環状溝部を形成す
ることにより、ハウジングの真円度形状や接着の場合の
収縮などによる変形が生じても環状薄肉部が変形するこ
とによって外輪の変形が外輪軌道に伝わるのを防止でき
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明に係る軸受装置の第1の実
施形態を図1に示す。同図において、符号10は例えば
HDD用スピンドルモータの固定軸Sを支持する軸受装
置を示し、この軸受装置10は二つの単列玉軸受11
A,11Bから構成されている。各玉軸受11A,11
Bは内輪12A,12B、外輪13A,13B、転動体
14、保持器15、シールド板16を有しており、外輪
13A,13B同士を突き合わせて軸受装置10を構成
している。また、軸受装置10は外輪13A,13Bの
突き合わせ部分に円筒ハウジングHを例えば接着等の方
法(但し、これに限定されるものでない)で固定してス
ピンドルモータの固定軸Sに組み付けられている。
【0011】軸受装置10を構成する玉軸受11A,1
1Bの外輪13A,13Bには、外輪13A,13Bと
同径の外周面を有する環状厚肉部18A,18Bが設け
られている。これらの環状厚肉部18A,18Bは外輪
13A,13Bの一端部(この場合は突き合わされる側
の端部)に一体に形成されており、これら環状厚肉部1
8A,18Bの外周面上に円筒ハウジングHが固定され
ている。
【0012】また、外輪13A,13Bは内周面に環状
溝部19A,19Bを有しており、これらの環状溝部1
9A,19Bは外輪13A,13Bの内周面に形成され
た外輪軌道20と環状厚肉部18A,18Bとの間に形
成されている。なお、外輪13Aに設けられた環状厚肉
部18Aは外輪13Bに設けられた環状厚肉部18Bよ
りも幅広に形成されており、これにより外輪13Aと外
輪13Bとの突き合わせ部は二つの外輪軌道20間の中
央位置から軸方向に外れた位置に形成されている。
【0013】このような軸受装置をHDD用スピンドル
モータ等に組み付ける場合には、玉軸受11A,11B
の内輪12A,12Bが所定の位置にセットされるよう
に外輪13Aの端部に形成された環状厚肉部18Aと外
輪13Bの端部に形成された環状厚肉部18Bとを突き
合わせる。次に、この状態で外輪13A,13Bの外周
に円筒ハウジングHをその端部が環状厚肉部18A,1
8Bの突き合わせ部に位置するように外嵌して固定す
る。このとき、円筒ハウジングHの端部が固定される部
分は他の部分よりも厚肉となっているので、外輪13
A,13Bがハウジング内径の真円度や接着の場合の収
縮などによって大きく変形することを防止できる。した
がって、外輪13A,13Bの突き合わせ部に変形を生
じさせることなく軸受装置10をHDD用スピンドルモ
ータの固定軸S等に精度良く組み付けることができ、ス
ピンドルモータの回転精度を高めることができる。
【0014】また、ハウジング内径の真円度や接着の場
合の収縮による変形が外輪13A,13Bに生じたとし
ても環状厚肉部18A,18Bと外輪軌道20との間の
外輪13A,13Bの内周面に形成された環状溝部19
A,19Bが変形することによって外輪13A,13B
の変形が外輪軌道20に伝わることを防止できる。な
お、上述した第1の実施形態では外輪13A,13Bの
突き合わせ部分を他の部分よりも厚肉に形成して変形を
防止するようにしたが、図2に示す第2の実施形態のよ
うに、突き合わせ部と反対側の外輪13A,13B端部
を他の部分よりも厚肉に形成し、この部分18A,18
Bの外周面に円筒ハウジングHを固定するようにしても
第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0015】また、第1及び第2の実施形態では内輪を
それぞれ有する二つの玉軸受11A,11Bの外輪13
A,13B同士を円筒ハウジングHにより突き合わせ固
定する場合を例示したが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、例えば図3に示す第3の実施形態や図4に
示す第5の実施形態のように、内輪12Bを有する玉軸
受11Bの外輪13Bと内輪を有さない玉軸受11Aの
外輪13Aとを円筒ハウジングHにより突き合わせ固定
する場合についても適用可能であることは勿論である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、二つの外輪の突き合わせ部に変形を生じさ
せることなく軸受装置をHDD用スピンドルモータ等に
精度良く組み付けることができ、スピンドルモータの回
転精度を高めることができる。請求項2に係る発明によ
れば、変形が外輪に生じたとしても外輪の内周面に形成
された環状溝部が変形することによって外輪の変形が外
輪軌道に伝わることを防止でき、これにより軸受装置を
HDD用スピンドルモータ等により精度良く組み付ける
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る軸受装置の断面
図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る軸受装置の断面
図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る軸受装置の断面
図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る軸受装置の断面
図である。
【符号の説明】
10 軸受装置 11A,11B 玉軸受 12A,12B 内輪 13A,13B 外輪 14 転動体 15 保持器 16 シールド板 18A,18B 環状厚肉部 19A,19B 環状溝部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面にそれぞれ外輪軌道を有する二つ
    の外輪の端面同士を互いに突き合わせた状態で前記外輪
    の外周に円筒ハウジングを外嵌し、この円筒ハウジング
    を前記外輪の外周面にそれぞれ固定して構成される軸受
    装置であって、 前記二つの外輪の突き合わせ部分もしくは該突き合わせ
    部と反対側の端部に他の部分より厚肉で且つ前記外輪の
    外周面と略同径の外周面を有する環状厚肉部を形成し、
    前記円筒ハウジングを前記環状厚肉部に固定したことを
    特徴とする軸受装置。
  2. 【請求項2】 内周面にそれぞれ外輪軌道を有する二つ
    の外輪の端面同士を互いに突き合わせた状態で前記外輪
    の外周に円筒ハウジングを外嵌し、この円筒ハウジング
    を前記外輪の外周面にそれぞれ固定して構成される軸受
    装置であって、 前記二つの外輪の突き合わせ部分もしくは該突き合わせ
    部と反対側の端部に他の部分より厚肉で且つ前記外輪の
    外周面と略同径の外周面を有する環状厚肉部を形成する
    と共に該環状厚肉部と前記外輪軌道との間の前記外輪の
    内周面に環状溝部を形成し、前記円筒ハウジングを前記
    環状厚肉部に固定したことを特徴とする軸受装置。
JP2001115239A 2001-04-13 2001-04-13 軸受装置 Pending JP2002310165A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10357109A1 (de) * 2003-12-06 2005-07-07 Fag Kugelfischer Ag Lageranordnung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE10357109A1 (de) * 2003-12-06 2005-07-07 Fag Kugelfischer Ag Lageranordnung

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