JPH10267035A - 直動玉軸受け - Google Patents

直動玉軸受け

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JPH10267035A
JPH10267035A JP7013797A JP7013797A JPH10267035A JP H10267035 A JPH10267035 A JP H10267035A JP 7013797 A JP7013797 A JP 7013797A JP 7013797 A JP7013797 A JP 7013797A JP H10267035 A JPH10267035 A JP H10267035A
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JP
Japan
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ball
guide groove
retainer
ball bearing
linear motion
Prior art date
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Application number
JP7013797A
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English (en)
Inventor
Toru Takada
亨 高田
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造効率が高く、多数の玉が配置できて剛性
を高めることができる直動玉軸受けの提供。 【解決手段】 工作機械の主軸に設けられている直動玉
軸受け26は、保持器32に玉36毎に孔を設けている
のでは無く、複数の玉36を一列に収納できる案内溝3
4が設けられて、その中に複数の玉36が一列に配列さ
れて配置されている。このため、玉毎に孔を形成したり
加締めたりする必要が無いので、製造効率が高く、コス
トダウンを実現できる。また、1つの案内溝34には、
複数の玉36がほとんど隙間が無いほど稠密に配置でき
るので、玉36が独立して配置されている場合よりも、
多数の玉36が配置可能である。また、保持器32の加
工の手間の割にも多数の玉36が収納可能である。した
がって、直動玉軸受け26自体の剛性を十分に高めるこ
とが容易にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械の主軸部
等に用いられる直動玉軸受けに関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械の主軸部には、回転時の主軸の
熱膨張を逃すために、高速回転する軸受けの外輪の支持
部に直動玉軸受けを用いる場合が多い。この直動玉軸受
けにおいては、図11に示すごとく、比較的厚い金属円
筒体からなる保持器102に、鋼球106を配置するた
めの孔104を、配置する鋼球106の数だけ開け、そ
の孔104に鋼球106を配置して、それぞれの孔10
4の入り口を、図12に示すごとく加締加工により加締
部104a,104bを形成して鋼球106が保持器1
02から脱落しないようにしている。このようにして鋼
球106が配置された保持器102は、外筒108内に
収納されて、止め輪110,112にて外筒108の内
面の円筒状軌道面114に固定される。
【0003】そして、図12に示すごとく、保持器10
2内部に、軸116が挿入されることにより、熱膨張等
により軸116と、ハウジング118側に取り付けられ
た外筒108との間で相対的な移動があった場合には、
軸116と外筒108とに接触している鋼球106が回
転して、スムーズに相対移動を行わせる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このように、
保持器102において、鋼球106の1つ1つに、孔1
04を形成し、更に孔104に1つ1つ鋼球106を挿
入して、それぞれの位置で加締加工を行って加締部10
4a,104bを形成する作業を行う必要があるため、
極めて手間のかかる煩雑な作業となり、製造効率が低く
てコストアップとなっていた。また、鋼球106毎に孔
104を開けていることから、配置できる鋼球106の
数も限られ、直動玉軸受けとして必要な剛性を得ること
ができない場合があった。
【0005】本発明は、製造効率が高く、従来よりも多
数の玉が配置できて剛性を高めることができる直動玉軸
受けの提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の
直動玉軸受けは、円筒状の保持器と、この保持器に複数
設けられた案内溝と、この各案内溝毎に、循環不能に複
数個配置された玉とを備えたことを特徴とする。
【0007】保持器には玉毎に孔が設けられているので
は無く、案内溝が設けられてその中に玉が複数個配置さ
れている。このため、玉毎に孔を形成したり加締めたり
する必要が無いので、製造効率が高く、コストダウンを
実現できる。また、1つの案内溝に複数の玉が配置され
るので、玉が独立して配置されている場合よりも、多数
の玉が配置可能であり、直動玉軸受けとして必要な剛性
を得ることが容易である。
【0008】この案内溝は、保持器の軸方向に長く形成
されていても良いし、保持器の周方向に長く形成されて
いても良く、あるいは保持器に螺旋状に形成されていて
も良い。案内溝の幅は、玉の直径以上でも良いが、玉の
直径よりも小さくても良い。案内溝の幅が玉の直径より
も小さい場合には、玉の中央部でなく、玉の中央から外
れた一部分が案内溝の内部に入って、先端が反対側に飛
び出すとともに、玉が案内溝から外れないようにガイド
される。
【0009】なお、案内溝の幅が玉の直径よりも小さい
場合には、その案内溝の一部に、玉の直径よりも大きい
玉挿入部を形成しても良い。このように玉挿入部を形成
すると、工作機械の主軸等に保持器を取り付けてから、
玉を案内溝と軸側あいるいハウジング側との間に、玉挿
入部から玉を挿入して配置させることができ、玉の配置
作業も効率的となる。
【0010】なお、このように玉挿入部を形成した保持
器は、案内溝に配置された玉が玉挿入部に移動すること
を阻止することができる阻止部材を有する構成としても
良い。例えば、玉挿入部に爪部を設けて、爪部の折り曲
げ状態により、玉の出し入れ可能状態と不可能状態とを
調整できるようにする。このように構成すると、案内溝
への玉の配置作業の際に、他の案内溝に配置した玉が、
玉挿入部から、こぼれ出ることはなく、配置作業が効率
的となる。
【0011】なお、直動玉軸受けを、軸側とハウジング
側との間に取り付けるに際しては、直動玉軸受けは、例
えば、保持器を外側から覆い、玉に内周面で接触する外
筒を設けた構成とする。外筒は、玉との接触移動経路に
断面円弧状の溝を形成すると、玉と外筒との接触面積が
増大するので、直動玉軸受け自体の剛性を高めることが
できる。
【0012】また、直動玉軸受けを、軸側とハウジング
側との間に取り付けるに際しては、直動玉軸受けには、
外筒以外にあるいは外筒とともに、例えば、保持器の内
側から玉に外周面で接触する内筒を設けた構成としても
良い。この場合も、内筒は、玉との接触移動経路に断面
円弧状の溝が形成すると、玉と内筒との接触面積が増大
するので、直動玉軸受け自体の剛性を高めることができ
る。
【0013】また、本発明の直動玉軸受けの他の構成と
しては、円筒状の第1保持器と、この第1保持器に複数
設けられた第1案内溝と、第1保持器の外側に、第1保
持器と同軸に配置され、第1保持器の外周面との間に隙
間部を形成する円筒状の第2保持器と、この第2保持器
に、第1案内溝と対応する位置でかつ第1案内溝と対応
する形状で設けられた第2案内溝と、各第1案内溝と、
この第1案内溝に対応する第2案内溝との間に、それぞ
れ循環不能に複数個配置された玉とを備えた構成として
も良い。
【0014】このように構成することにより、第1保持
器および第2保持器に、前述した1つ用いられている保
持器の場合よりも薄い材料を用いても、十分に玉を保持
することができる。したがって、保持器の加工が容易で
ある。これら第1案内溝および第2案内溝は、第1保持
器および第2保持器の軸方向に長く形成されていても良
く、第1案内溝および第2案内溝は、第1保持器および
第2保持器の周方向に長く形成されていても良く、ある
いは第1案内溝および第2案内溝は、第1保持器および
第2保持器に螺旋状に形成されていても良い。
【0015】なお、第1案内溝および第2案内溝の幅
を、玉の直径よりも小さく形成すると、外筒や内筒と組
み合わせる前に、既に第1保持器と第2保持器との間に
て玉を保持することができ、組み立て作業性や運搬性が
良くなる。また、第1案内溝の一部または第2案内溝の
一部に、玉の直径よりも大きい玉挿入部を形成すれば、
第1保持器と第2保持器とを組み合わせた状態で、玉を
第1保持器と第2保持器との間に配置することができ、
玉の配置作業が効率的である。
【0016】この場合、第1保持器または第2保持器
は、第1案内溝と第2案内溝との間に配置された玉が玉
挿入部に移動することを阻止することができる阻止部材
を設ければ、第1案内溝と第2案内溝との間への玉の配
置作業の際に、他の第1案内溝と第2案内溝との間へ配
置した玉が、玉挿入部からこぼれ出ることはなく、配置
作業が効率的となる。例えば、前述したごとくの爪部を
保持器に形成すれば良い。
【0017】また、第1保持器と第2保持器とを結合し
て一体化すれば、一層、玉の配置作業や運搬性が向上す
る。更に、第2保持器の外側から覆い、玉に内周面で接
触する外筒を設けても良く、更に、第1保持器の内側か
ら玉に外周面で接触する内筒を設けても良い。
【0018】また、外筒および内筒の一方または両方
に、玉との接触移動経路に断面円弧状の溝を形成すれ
ば、玉と外筒または内筒との接触面積が増大するので、
直動玉軸受け自体の剛性を高めることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、上述した発明が適用された工
作機械の主軸の概略構成を示す断面図であり、図2はそ
の部分拡大断面図である。
【0020】ハウジング2の内周部にはインダクション
モータ4のステータ6が固定されている。インダクショ
ンモータ4のロータ8は工作機械の主軸10に設けられ
ている。主軸10の先端部(図1の左側)にはテーパ部
12が設けられ、工具14をテーパ部12に把持するた
めのドローバー機構16が配設されている。主軸10の
前端部(図1の左側)には、主軸10を支持するアンギ
ュラコンタクトタイプの軸受け18がハウジング2内に
配置されている。
【0021】また、主軸10の後端部(図1の右側およ
び図2)には主軸10を支持するアンギュラコンタクト
タイプの軸受け20がスリーブ22内に配置されてい
る。ハウジング2の後端部には、リアハウジング24が
配置され、前記リアハウジング24の内周面に直動玉軸
受け26が圧入されている。前記スリーブ22は、その
外周面を直動玉軸受け26によって軸方向に移動可能に
保持されている。なお、スリーブ22には、係止リング
22aがボルトBにて取り付けられ、係止リング22a
から外側に突出する係止片22bが、リアハウジング2
4に設けられて軸方向に突出するストッパー24aによ
り接触して回転が不能とされている。このことにより、
直動玉軸受け26は軸方向のみに移動可能とされてい
る。
【0022】図3は、直動玉軸受け26の分解斜視図で
ある。直動玉軸受け26は、円筒状軌道面28を持つ外
筒30、複数の案内溝34が形成された保持器32、玉
36、および2つの止め輪38から成る。薄いプレス鋼
板で形成されている保持器32には、軸方向に細長い案
内溝34が円周方向に並んだ状態で、それぞれ独立し
て、複数本形成されている。この案内溝34の幅は玉3
6の直径よりもわずかに大きい。
【0023】軸に直角に切断した図4の部分断面図に示
すごとく、玉36は、外筒30の円筒状軌道面28に接
触し、その対称点はスリーブ22と点接触した状態で、
それぞれ複数個が、案内溝34内に一列に配列された状
態で収容されている。案内溝34は他の案内溝34から
は、ぞれぞれ独立しているので、玉36は案内溝34間
で循環することはなく、また各案内溝34内でも、玉3
6の1つ分の余裕も無く、わずかな隙間で稠密に配置さ
れているので、ほとんど移動することはない。
【0024】保持器32は、外筒30内に収容されてい
るとともに、外筒30の両端部に嵌合された止め輪38
により保持器32の両端が係止されて、保持器32が外
筒30より抜け出さないようになっている。上述した構
成において、主軸10がインダクションモータ4の駆動
力によって回転し、ロータ8あるいは軸受け18,20
の発熱により、主軸10が軸端方向(図1,図2で右)
に膨張しても、スリーブ22は玉36の転がり運動によ
って軸方向にスムーズに移動できる。
【0025】上述したごとく、本実施の形態の工作機械
の主軸10に設けられている直動玉軸受け26は、保持
器32に玉36毎に孔を設けているのでは無く、複数の
玉36を一列に収納できる案内溝34が設けられて、そ
の中に複数の玉36が一列に配列されて配置されてい
る。このため、玉毎に孔を形成したり加締めたりする必
要が無いので、製造効率が高く、コストダウンを実現で
きる。また、1つの案内溝34には、複数の玉36がほ
とんど隙間が無いほど稠密に配置できるので、玉36が
独立して配置されている場合よりも、多数の玉36が配
置可能である。また、保持器32の加工の手間の割にも
多数の玉36が収納可能である。したがって、直動玉軸
受け26自体の剛性を十分に高めることが容易にでき
る。
【0026】[実施の形態2]本実施の形態2は、図5
に部分断面図で示すごとく、保持器42のみ異なり、他
の構成は実施の形態1と同じである。保持器42は薄い
鋼板で形成され、軸方向に細長い案内溝44が円周方向
に、複数個が配列されている。これら案内溝44の幅
は、玉36の直径よりもわずかに小さい。保持器42の
外周面側から案内溝44に、1列に稠密に配置された玉
36は、玉36の中央部までは案内溝44には挿入でき
ないが、玉36の一部が挿入されるので、玉36が案内
溝44から外れることはない。
【0027】案内溝44に一部が挿入された玉36の先
端は、案内溝44から外筒30とは反対方向に突出して
スリーブ22に接触している。したがって、主軸10が
インダクションモータ4の駆動力によって回転し、ロー
タ8あるいは軸受け18,20の発熱により、主軸10
が軸端方向に膨張しても、スリーブ22が玉36の転が
り運動によって軸方向にスムーズに移動できる。
【0028】このような構成では、保持器42を、実施
の形態1の保持器32よりも薄くできるので、工作機械
の軽量化や材料コストの低下に貢献できる。また、直動
玉軸受けをリアハウジング24から取り外しても、すな
わちスリーブ22を抜いたとしても、玉36が直動玉軸
受けから脱落しない。
【0029】[実施の形態3]本実施の形態3の直動玉
軸受け52は、図6の分解斜視図および軸とは直角方向
に切断した図7の部分断面図に示すごとく、保持器58
のみ異なり、他の構成は実施の形態1と同じである。
【0030】保持器58は、内側保持器54と外側保持
器56とから構成されている。内側保持器54(第1保
持器に該当)は、薄い鋼板で形成され、軸方向に細長い
案内溝60が、円周方向に複数本配列されている。これ
ら案内溝60の幅は、玉36の直径よりもわずかに小さ
い。同様に、外側保持器56(第2保持器に該当)は、
薄い鋼板で形成され、軸方向に細長い案内溝62が、円
周方向に複数本配列されている。これら案内溝62の幅
は、玉36の直径よりもわずかに小さい。これら内側保
持器54の案内溝60と外側保持器56の案内溝62と
は、相互に対向する位置に同じ長さでペアとして形成さ
れている。
【0031】内側保持器54と外側保持器56との間に
は、内側保持器54の案内溝60と外側保持器56の案
内溝62とに一部が挿入された状態で、それぞれ複数の
玉36が一列に稠密に配置されている。案内溝60,6
2には、保持器58の外周面側から玉36の一部が挿入
されるので、玉36が案内溝60,62から外れること
はない。また、玉36は、両案内溝60,62から、そ
れぞれ一部が外に突出しているので、外側保持器56か
ら突出した部分は、外筒30の円筒状軌道面28に接触
し、内側保持器54から突出した部分は、スリーブ22
に接触する。
【0032】内側保持器54と外側保持器56とは、軸
に沿って切断した図8の部分断面図に示すごとく、内側
保持器54の両端を外側に折り曲げて、それぞれ鍔部6
4を形成し、鍔部64の先端と外側保持器56の先端と
を溶接等で接合して一体化し、保持器58を形成してい
る。
【0033】玉36は保持器58を一体化する前に、案
内溝60,62間に配置し、その後、保持器58を一体
化しても良いが、ここでは、外側保持器56の案内溝6
2の一端側に玉挿入部66を設けている。この玉挿入部
66は、玉36の直径より大きい円形に切り欠かれてい
る。このため、図8の矢印Aの方向に玉36を内側保持
器54と外側保持器56との間に入れ、その後、矢印S
の方向に移動させることにより、案内溝60,62の間
に方向に玉36を配置することができる。
【0034】本実施の形態3の直動玉軸受け52は、上
述したごとく形成されているので、実施の形態1と同様
な効果とともに、保持器58には、前記実施の形態1,
2の保持器32,42の場合よりも薄い材料を用いて
も、十分に玉36を保持することができることから、保
持器の加工が容易である。しかも、工作機械の主軸10
に組み込む前に、既に内側保持器54と外側保持器56
との間にて玉36を保持することができ、組み立て作業
性や運搬性が良好となる。
【0035】また、外側保持器56の案内溝62の一部
に、玉36の直径よりも大きい玉挿入部66が形成され
ているので、内側保持器54と外側保持器56とを組み
合わせて保持器58を形成した状態で、玉36を内側保
持器54の案内溝60と外側保持器56の案内溝62と
の間に配置することができ、玉36の配置作業が効率的
である。
【0036】[実施の形態4]本実施の形態4では、部
分拡大した斜視図である図9に示すごとく、玉挿入部6
6に爪部68(阻止部材に該当)を設けた点が実施の形
態3とは異なる。他の構成は実施の形態3と同じであ
る。玉36を、内側保持器54と外側保持器56との間
に挿入する際には、爪部68を図に実線で示すごとく、
外側保持器56の外周面56aにほぼ直角となるように
立てておき、玉36の挿入が終了すれば、図に破線で示
すごとく倒して、玉挿入部66の中央に向かうように、
すなわち外周面56aに沿うようにしておけば、保持器
58の組み付け作業中に、玉36が玉挿入部66からこ
ぼれ落ちることはない。
【0037】他の効果は、実施の形態3と同じである。 [実施の形態5]本実施の形態5では、図10に示すご
とく、直動玉軸受け26の構成に対して、外筒30の円
筒状軌道面28の内、玉36との接触移動経路に断面円
弧状の溝72を設けた点が、実施の形態1と異なる。他
の構成は同じである。
【0038】このように断面円弧状の溝72を設ける
と、玉36と外筒30との接触面積が増大するので、直
動玉軸受け26自体の剛性を高めることができる。ま
た、スリーブ22側にも、同様に玉36との接触移動経
路に断面円弧状の溝74を設けても良く、更に直動玉軸
受け26の剛性を高めることができる。
【0039】断面円弧状の溝72,74は、いずれか一
方のみ設けても良い。 [その他]前記各実施の形態1〜5の案内溝34は、軸
方向に長く形成されていたが、この案内溝は、保持器3
2,42,54,56の周方向に長く形成されていても
良く、あるいは保持器32,42,54,56に螺旋状
に形成されていても良い。
【0040】なお、実施の形態2においても、実施の形
態3と同じく案内溝44の幅が玉36の直径よりも小さ
いので、その案内溝44の一部に、玉36の直径よりも
大きい玉挿入部を形成しても良い。このように玉挿入部
を形成すると、工作機械の主軸等に保持器42を取り付
けてから、玉挿入部から玉36を案内溝44に配置させ
ることができ、玉36の配置も効率的となる。また、こ
のように玉挿入部を形成した保持器42は、案内溝44
に配置された玉36が玉挿入部に移動することを阻止す
ることができる爪部を、実施の形態4と同様に設けても
良い。このように構成すると、案内溝44への玉36の
配置作業の際に、一旦配置した玉36が玉挿入部から、
こぼれ出ることはなく、配置作業が効率的となる。
【0041】前記各実施の形態1〜5では、工作機械の
主軸10とハウジング2側との間に取り付けるに際して
は、外筒30を設けていたが、外筒30以外にあるいは
外筒30とともに、保持器32,42,58の内側から
玉36に外周面で接触する内筒を設けた構成としても良
い。この場合も、内筒は、玉36との接触移動経路に断
面円弧状の溝を形成すると、玉36と内筒との接触面積
が増大するので、直動玉軸受け26自体の剛性を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1としての工作機械の主軸の概略
構成を示す軸に沿った方向で切断した断面図である。
【図2】 図1の部分拡大断面図である
【図3】 実施の形態1における直動玉軸受けの分解斜
視図である。
【図4】 実施の形態1における直動玉軸受けの軸直角
方向で切断した部分断面図である。
【図5】 実施の形態2における直動玉軸受けの軸直角
方向で切断した部分断面図である。
【図6】 実施の形態3における直動玉軸受けの分解斜
視図である。
【図7】 実施の形態3における直動玉軸受けの軸直角
方向で切断した部分断面図である。
【図8】 実施の形態3における直動玉軸受けの軸に沿
った方向で切断した部分断面図である。
【図9】 実施の形態4における直動玉軸受けの部分拡
大斜視図である。
【図10】 実施の形態5における直動玉軸受けの軸直
角方向で切断した部分断面図である。
【図11】 従来の直動玉軸受けの分解斜視図である。
【図12】 従来の直動玉軸受けの軸直角方向で切断し
た部分断面図である。
【符号の説明】
2…ハウジング 4…インダクションモータ
6…ステータ 8…ロータ 10…工作機械の主軸 12…テーパ
部 14…工具 16…ドローバー機構 22…スリー
ブ 22a…係止リング 22b…係止片 24…リア
ハウジング 24a…ストッパー 28…円筒状軌道面 30…
外筒 32…保持器 34…案内溝 36…玉 38…
止め輪 42…保持器 44…案内溝 54…内側保持器 56…外側保持器 56a…外周面 58…保持器
60…案内溝 62…案内溝 64…鍔部 66…玉挿入部 6
8…爪部 72…断面円弧状の溝 74…断面円弧状の溝

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の保持器と、 該保持器に複数設けられた案内溝と、 該各案内溝毎に、循環不能に複数個配置された玉と、 を備えたことを特徴とする直動玉軸受け。
  2. 【請求項2】前記案内溝は、前記保持器の軸方向に長く
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の直動玉
    軸受け。
  3. 【請求項3】前記案内溝は、前記保持器の周方向に長く
    形成されていることを特徴とする請求項1記載の直動玉
    軸受け。
  4. 【請求項4】前記案内溝は、前記保持器に螺旋状に形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の直動玉軸受
    け。
  5. 【請求項5】前記案内溝の幅は、前記玉の直径よりも小
    さいことを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の直
    動玉軸受け。
  6. 【請求項6】前記案内溝の一部は、前記玉の直径よりも
    大きい玉挿入部を形成していることを特徴とする請求項
    5記載の直動玉軸受け。
  7. 【請求項7】前記保持器は、前記案内溝に配置された前
    記玉が前記玉挿入部に移動することを阻止することがで
    きる阻止部材を有することを特徴とする請求項6記載の
    直動玉軸受け。
  8. 【請求項8】更に、 前記保持器を外側から覆い、前記玉に内周面で接触する
    外筒を設けたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか
    記載の直動玉軸受け。
  9. 【請求項9】前記外筒は、前記玉との接触移動経路に断
    面円弧状の溝が形成されていることを特徴とする請求項
    8記載の直動玉軸受け。
  10. 【請求項10】更に、 前記保持器の内側から前記玉に外周面で接触する内筒を
    設けたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載の
    直動玉軸受け。
  11. 【請求項11】前記内筒は、前記玉との接触移動経路に
    断面円弧状の溝が形成されていることを特徴とする請求
    項10記載の直動玉軸受け。
  12. 【請求項12】円筒状の第1保持器と、 該第1保持器に複数設けられた第1案内溝と、 前記第1保持器の外側に、第1保持器と同軸に配置さ
    れ、前記第1保持器の外周面との間に隙間部を形成する
    円筒状の第2保持器と、 該第2保持器に、前記第1案内溝と対応する位置でかつ
    前記第1案内溝と対応する形状で設けられた第2案内溝
    と、 前記各第1案内溝と、該第1案内溝に対応する前記第2
    案内溝との間に、それぞれ循環不能に複数個配置された
    玉と、 を備えたことを特徴とする直動玉軸受け。
  13. 【請求項13】前記第1案内溝および前記第2案内溝
    は、前記第1保持器および前記第2保持器の軸方向に長
    く形成されていることを特徴とする請求項12記載の直
    動玉軸受け。
  14. 【請求項14】前記第1案内溝および前記第2案内溝
    は、前記第1保持器および前記第2保持器の周方向に長
    く形成されていることを特徴とする請求項12記載の直
    動玉軸受け。
  15. 【請求項15】前記第1案内溝および前記第2案内溝
    は、前記第1保持器および前記第2保持器に螺旋状に形
    成されていることを特徴とする請求項12記載の直動玉
    軸受け。
  16. 【請求項16】前記第1案内溝および前記第2案内溝の
    幅は、前記玉の直径よりも小さいことを特徴とする請求
    項12〜15のいずれか記載の直動玉軸受け。
  17. 【請求項17】前記第1案内溝の一部または前記第2案
    内溝の一部は、前記玉の直径よりも大きい玉挿入部を形
    成していることを特徴とする請求項16のいずれか記載
    の直動玉軸受け。
  18. 【請求項18】前記第1保持器または前記第2保持器
    は、前記第1案内溝と前記第2案内溝との間に配置され
    た前記玉が前記玉挿入部に移動することを阻止すること
    ができる阻止部材を有することを特徴とする請求項17
    記載の直動玉軸受け。
  19. 【請求項19】更に、 前記第2保持器の外側から覆い、前記玉に内周面で接触
    する外筒を設けたことを特徴とする請求項12〜18の
    いずれか記載の直動玉軸受け。
  20. 【請求項20】前記外筒は、前記玉との接触移動経路に
    断面円弧状の溝が形成されていることを特徴とする請求
    項19記載の直動玉軸受け。
  21. 【請求項21】更に、 前記第1保持器の内側から前記玉に外周面で接触する内
    筒を設けたことを特徴とする請求項12〜20のいずれ
    か記載の直動玉軸受け。
  22. 【請求項22】前記内筒は、前記玉との接触移動経路に
    断面円弧状の溝が形成されていることを特徴とする請求
    項21記載の直動玉軸受け。
  23. 【請求項23】前記第1保持器と前記第2保持器とが結
    合されて一体化されていることを特徴とする請求項12
    〜22のいずれか記載の直動玉軸受け。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005073574A1 (ja) * 2004-01-29 2005-08-11 Thk Co.,Ltd. ケージ固定型直線案内装置
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