JP2008038967A - 直動軸受 - Google Patents

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Takaki Okawara
恭樹 大川原
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Abstract

【課題】外筒の内周面に溝を形成する必要がなく、そして外筒のロッド周方向への回転移動が防止された直動軸受を提供すること。
【解決手段】軸に垂直な断面の内縁が円形の外筒、軸方向に伸びる長孔を周方向に沿って互いに間隔を介して複数個備え、この長孔の各々に複数個の転動体を各転動体の一部分を内周側に突き出させた状態で回転可能に保持する内筒、および外周面に軸方向に伸びる複数本の溝を周方向に沿って互いに間隔を介して備えたロッドからなり、上記内筒が上記外筒の内側に嵌め合わせれて固定されており、かつ上記ロッドが、ロッドの溝の各々に内筒の長孔に保持された転動体の各々が収容配置された状態にて、上記内筒の内側に挿入されてなる直動軸受。
【選択図】図2

Description

本発明は、プリント配線板への小型電子部品の装着装置、あるいは各種の機械加工装置を構成する部品として有利に用いることができる直動軸受に関する。
従来より、筒体と、この筒体に挿入されたロッドとの間に複数個の球体(転動体)を介在させ、これらの球体の転動により両者の軸方向に沿う相対移動(直動)を可能とした直動軸受は既に知られている。
直動軸受としては、筒体とロッドとの間にて球体が転動循環され、筒体とロッドとの相対移動の距離に制限のない無限循環型の直動軸受(例えば、特許文献1参照)や、筒体とロッドとの間にて球体がロッドの軸方向に転動され、筒体とロッドとが、球体が筒体内にて転動可能な範囲で相対的に移動可能とされている非無限循環型の直動軸受が知られている。
無限循環型の直動軸受は、筒体とロッドとの相対移動の距離に制限がないという利点を有しているものの、両者の間で球体を転動循環させるため、その構造が複雑で小型化することが難しい。従って、例えば、小型の機械加工装置を構成する部品としては、非無限循環型の直動軸受が用いられる場合が多い。なお、以下の説明においては、「非無限循環型の直動軸受」を単に「直動軸受」という。
前記の(非無限循環型の)直動軸受においては、筒体のロッド周方向への回転移動を防止するため、ロッドの外周面には、ロッドの軸方向に伸びる複数本の溝が周方向に沿って互いに間隔をあけて形成され、そして筒体の内周面には、上記のロッドの各溝と対向する位置に複数本の溝が形成される。そして互いに対向している筒体の溝とロッドの溝との間には複数個の球体が嵌め合わされ、これにより筒体のロッド軸方向への移動(直動)が可能とされ且つロッド周方向への回転移動が防止される。このような構成の直動軸受は、例えば、特許文献2に記載されている。
特許文献3には、筒体(以下、外筒という)の溝とロッドの溝との間に嵌め合わされている球体を、外筒からロッドを抜き取った際に脱落しないように保持する円筒状の保持器(以下、内筒という)を備えた直動軸受が開示されている。この内筒には、複数個の透孔が形成されており、これらの透孔の各々には、外筒の溝とロッドの溝との間に嵌め合わされた球体の各々が、その一部分を内周側に突き出させた状態で回転可能に保持されている。このため、外筒からロッドを抜き取った場合でも、各々の球体は内筒に保持されているために脱落することはない。
特開2005−249179号公報 特開2005−16688号公報 実公昭29−16708号公報
これまでに説明したように、従来の直動軸受では、外筒のロッド周方向への回転移動を防止するため、外筒の内周面とロッドの外周面との各々に複数本の溝を形成する必要がある。このように外筒の内周面に複数本の溝を形成するためには、外筒の内側に研削用の細長い工具を挿入しながら溝を形成するという手間のかかる機械加工が必要である。特に、小型の直動軸受を製造する際には、内径の小さな外筒の内周面に溝を精密に形成することは難しい。
本発明の課題は、外筒の内周面に溝を形成する必要がなく、そして外筒のロッド周方向への回転移動が防止された直動軸受を提供することにある。
本発明者は、上述した課題について研究を重ねた結果、軸に垂直な断面の内縁が円形の外筒の内側に、複数個の転動体を保持する内筒を嵌め合わせて固定し、そして軸方向に伸びる複数本の溝を備えたロッドを、これらの溝の各々に上記転動体の各々が収容配置された状態にて内筒の内側に挿入することにより、外筒の内周面に溝を形成しなくとも、外筒のロッド周方向への回転移動が防止された直動軸受を提供できることを見出し、本発明に到達した。
従って、本発明は、軸に垂直な断面の内縁が円形の外筒、軸方向に伸びる長孔を周方向に沿って互いに間隔を介して複数個備え、この長孔の各々に複数個の転動体を各転動体の一部分を内周側に突き出させた状態で回転可能に保持する内筒、および外周面に軸方向に伸びる複数本の溝を周方向に沿って互いに間隔を介して備えたロッドからなり、上記内筒が上記外筒の内側に嵌め合わされて固定されており、かつ上記ロッドが、ロッドの溝の各々に内筒の長孔に保持された転動体の各々が収容配置された状態にて、上記内筒の内側に挿入されてなる直動軸受にある。
このように、軸方向に伸びる長孔を周方向に沿って複数個備える内筒を持つ直動軸受の構成を、以下、第一の構成という。第一の構成の直動軸受の好ましい態様は、次の通りである。
(1)外筒の一方の端部から外筒の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部が伸びていて、この延長部の先端部もしくはその近傍にて、上記ロッドが延長部の内周面に形成された摺動面によって摺動可能に支持されている。
(2)外筒の一方の端部から外筒の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部が伸びていて、上記ロッドが上記延長部の内周面に備えられた転動体によって直動可能に支持されている。
(3)ロッドの内部にロッドの側面もしくは一方の端面と、ロッドの他方の端面とを結ぶ気体通路が形成されている。
(4)内筒に保持されている転動体の各々が、外筒とロッドとにより加圧された状態にてロッドの溝の各々に収容配置されている。
本発明はまた、軸に垂直な断面の内縁が円形の外筒、軸方向に配列された複数個の長孔の組を周方向に沿って互いに間隔を介して複数組備え、この長孔の各々に一個もしくは二個以上の転動体を各転動体の一部分を内周側に突き出させた状態で回転可能に保持する内筒、および外周面に軸方向に伸びる複数本の溝を周方向に沿って互いに間隔を介して備えたロッドからなり、上記内筒が上記外筒の内側に嵌め合わされて固定されており、かつ上記ロッドが、ロッドの溝の各々に内筒の長孔に保持された転動体の各々が収容配置された状態にて、上記内筒の内側に挿入されてなる直動軸受にもある。
このように、軸方向に配列された複数個の長孔の組を周方向に沿って複数組備える内筒を持つ直動軸受の構成を、以下、第二の構成という。第二の構成の直動軸受の好ましい態様は、次の通りである。
(1)外筒の一方の端部から外筒の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部が伸びていて、この延長部の先端部もしくはその近傍にて、上記ロッドが延長部の内周面に形成された摺動面によって摺動可能に支持されている。
(2)外筒の一方の端部から外筒の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部が伸びていて、上記ロッドが上記延長部の内周面に備えられた転動体によって直動可能に支持されている。
(3)ロッドの内部にロッドの側面もしくは一方の端面と、ロッドの他方の端面とを結ぶ気体通路が形成されている。
(4)内筒に保持されている転動体の各々が、外筒とロッドとにより加圧された状態にてロッドの溝の各々に収容配置されている。
本発明はまた、軸に垂直な断面の内縁が円形の外筒、軸方向に配列された複数個の円孔の組を周方向に沿って互いに間隔を介して複数組備え、この円孔の各々に一個の転動体を転動体の一部分を内周側に突き出させた状態で回転可能に保持する内筒、および外周面に軸方向に伸びる複数本の溝を周方向に沿って互いに間隔を介して備えたロッドからなり、上記内筒が上記外筒の内側に嵌め合わされて固定されており、かつ上記ロッドが、ロッドの溝の各々に内筒の円孔に保持された転動体の各々が収容配置された状態にて、上記内筒の内側に挿入されてなる直動軸受にもある。
このように、軸方向に配列された複数個の円孔の組を周方向に沿って複数組備える内筒を持つ直動軸受の構成を、以下、第三の構成という。第三の構成の直動軸受の好ましい態様は、次の通りである。
(1)外筒の一方の端部から外筒の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部が伸びていて、この延長部の先端部もしくはその近傍にて、上記ロッドが延長部の内周面に形成された摺動面によって摺動可能に支持されている。
(2)外筒の一方の端部から外筒の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部が伸びていて、上記ロッドが上記延長部の内周面に備えられた転動体によって直動可能に支持されている。
(3)ロッドの内部にロッドの側面もしくは一方の端面と、ロッドの他方の端面とを結ぶ気体通路が形成されている。
本発明の直動軸受は、軸に垂直な断面の内縁が円形の外筒を用いているため、従来の直動軸受のように研削用の工具を挿入して外筒の内周面に溝を形成する必要がない。そして本発明の直動軸受においては、その転動体の各々がロッドの溝に嵌め合わされて溝の長さ方向に転動可能とされているため、外筒をロッドに対してロッド軸方向に相対的に移動(直動)することができ、その一方で、転動体の各々はロッド周方向への転動が規制されており、これらの転動体を保持している内筒と外筒とが互いに固定されているため、外筒のロッド周方向への回転移動が防止されている。
次に、本発明の第一の構成の直動軸受を、小型の機械加工装置等に有利に用いることができる小さなサイズの直動軸受を代表例として説明する。
図1は、本発明の第一の構成の直動軸受の一例を示す斜視図であり、そして図2及び図3は、図1に記入した切断線I−I線及び切断線II−II線のそれぞれに沿って切断した直動軸受10の断面図である。また、図4は、図1〜図3に示す内筒15の構成を示す斜視図である。
直動軸受10は、軸に垂直な断面の内縁11が円形の外筒12、軸方向に伸びる長孔13を周方向に沿って互いに間隔を介して複数個(例えば、四個)備え、長孔13の各々に複数個(例えば、五個)の転動体14を各転動体の一部分を内周側に突き出させた状態で回転可能に保持する内筒15、および外周面に軸方向に伸びる複数本(例えば、四本)の溝16を周方向に沿って互いに間隔を介して備えたロッド17を備えており、そして上記の内筒15が上記の外筒12の内側に嵌め合わされて固定されており、かつ上記のロッド17が、ロッド17の溝16の各々に内筒15の長孔13に保持された転動体14の各々が収容配置された状態にて、上記内筒15の内側に挿入された構成を有している。
外筒12は、その断面の内縁11が円形に設定されており、前記の従来の直動軸受のように研削用の工具を挿入して、その内周面に溝を形成する必要はない。外筒12は、例えば、その外径(図2:D1 )が3.00mmに、そして内径(図2:D2 )が2.00mmに設定される。外筒12の材料としては、通常、鋼、銅合金、あるいはステンレススチールなどの金属材料が用いられる。また、例えば、直動軸受が水中あるいは高温の環境下で使用される場合には、外筒12をセラミック材料から形成することもできる。
内筒15は、上記の外筒12の内側に嵌め合わされて固定されている。内筒15と外筒12とを固定する方法に特に制限は無いが、その例として、内筒を外筒に圧入して固定する方法、内筒を接着剤で外筒に固定する方法、そして内筒と外筒とを固定する用具(後に説明する固定用のピンあるいは環状の固定具など)を用いて固定する方法が挙げられる。図1〜図3に示す直動軸受10の場合には、内筒15を外筒12に圧入することにより両者が互いに固定されている。
内筒15は、図4に示すように、軸方向に伸びる長孔13を周方向に沿って互いに間隔を介して複数個(例えば、四個)備えている。内筒15は、例えば、その内径(図4:D4 )が1.25mmに設定される。なお、内筒15の外径(図4:D3 )は、内筒15を外筒に圧入して固定するために、外筒の内径(図2:D2 )よりも僅かに(例えば、5μm程度)大きい長さに設定される。
内筒15の材料としては、例えば、切削加工によって長孔13を容易に形成できる軟質金属(代表例、真鍮)あるいは樹脂材料を用いることが好ましい。樹脂材料の例としては、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンスルフィド(PPS)樹脂、およびポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂が挙げられる。なお、内筒15は、樹脂材料を各種の成形法(例、射出成形法、圧縮成形法、あるいは注型法など)で成形して作製してもよい。
図2及び図3に示すように、内筒15は、各々の長孔13に複数個(例えば、五個)の転動体14を、各転動体の一部分を内周側に突き出させた状態にて回転可能に保持している。
各々の長孔に収容する転動体の数が多いほど直動軸受のロッド径方向の耐荷重を大きくすることができるものの、内筒の長さが長くなる。このため、内筒の各々の長孔に収容する転動体の数は、通常、2〜10個の範囲内の数に設定される。
直動軸受10の各々の転動体14としては、例えば、直径が0.6mmの球状の転動体が用いられている。すなわち、各々の転動体14は、内筒15の内周面から約0.23mm突き出した状態にて内筒15に保持されている。これらの転動体14の各々は、内筒15の内側に挿入されているロッド17の溝16の各々に収容配置されている。転動体14の材料の例は、外筒12の場合と同様である。
ロッド17は、例えば、その外径(図2:D5 )が1.00mmに、そして溝16の深さ(図2:H)が0.10mmに設定される。ロッド17の材料の例は、外筒12の場合と同様である。
ロッドに形成する溝の本数(すなわち内筒の長孔の数)に特に制限は無いが、通常は、3〜10本の範囲内に設定される。この溝の数が多いほど、ロッドの周囲に多くの数の転動体が配置されるため、直動軸受のロッド径方向の耐荷重を大きくすることができるものの、ロッドの溝(すなわち内筒の長孔)を形成する作業に手間がかかる。また、ロッドの外周面にロッドの軸を挟んで対向するように一対の溝を形成する場合には、両者の溝を、ロッドを一対の工具で挟みながら同時に溝加工して容易に形成することができる。これらの点を考慮すると、ロッドの溝の数は3〜6本の範囲にあることが好ましく、4本もしくは6本であることが好ましく、4本であることが特に好ましい。
直動軸受10は、例えば、次の手順により組み立てることができる。先ず、外筒12の内側に、内筒15の一方の端部の側の一部分(例えば、全長の2/3程度の長さの部分)を圧入する。次に、外筒12を内筒15の他方の端部の側が上方に配置されるように傾け、外筒12から突き出ている内筒15の上記他方の端部の側から、長孔13の各々に複数個(例えば、五個)の転動体14を入れる。これにより、各々の転動体14は、各々の長孔13の内部を内筒15の上記一方の端部の側に向かって(下方に)移動する。そして、内筒15の残りの部分(上記他方の端部の側)を外筒12の内側に圧入して、内筒15を外筒12に固定する。最後に、ロッド17を周方向に回しながら、その溝16の各々に上記の転動体14の各々が収容配置されるようにして内筒15の内側に挿入することにより、直動軸受10を組み立てることができる。
図5は、図2に示す直動軸受10の外筒12を図の右側に移動(直動)させた状態を示す図である。このように、直動軸受10においては、その転動体14の各々が、ロッド17の溝16に嵌め合わされて溝の長さ方向に転動可能とされていため、外筒12をロッド17に対してロッド軸方向に相対的に移動(直動)することができ、その一方で、転動体14の各々はロッド周方向への転動が規制されており、これらの転動体14を保持している内筒15と外筒12とが互いに固定されているため、外筒12のロッド周方向への回転移動が防止されている。このように、本発明の直動軸受10は、外筒12のロッド周方向への回転移動を防止する溝を外筒の内周面に形成する必要がないため、その小型化が容易である。
図5に示す直動軸受10において、外筒12のロッド17に対する移動距離は、転動体14のロッド17に対する移動距離の二倍となる。すなわち、図5に示す直動軸受10の外筒12を図の左側に移動させる場合の外筒12の可動距離は、図に記入した転動体の可動距離L1 の二倍の長さになる。同様に、図5に示す直動軸受10のロッド17を図の右側に移動させる場合のロッド17の可動距離もまた、図に記入した転動体の可動距離L1 の二倍の長さになる。従って、内筒15の各々の長孔13の長さは、直動軸受の用途により定まる外筒(あるいはロッド)の可動距離、外筒内に収容配置する転動体の数などをもとにして適当な長さに設定される。また、各々の長孔13の幅が転動体14の直径よりも大きく、長孔13の幅方向にて内筒15と転動体14との間に隙間が生ずると、外筒12がロッド17の周方向に僅かに回転移動するようになる。このため、直動軸受の用途にも依るが、内筒15の長孔13の幅は、通常、転動体14の直径以上、転動体14の直径の1.5倍以下(好ましくは1.2倍以下)の範囲内の長さに設定される。
ロッド17の溝16の各々には、上記の内筒15に保持されている転動体14の各々が、外筒12とロッド17とにより加圧された状態にて収容配置されていることが好ましい。これにより、ロッド17が、複数個の転動体14を介して外筒12の内側に更に緊密に支持されるため、外筒12とロッド17との相対移動の直進性が向上するからである。
転動体14の各々を外筒12とロッド17により加圧するためには、例えば、外筒12の内周面とロッド17の溝16との間隔を、転動体14の直径よりも僅かに(例えば、1〜5μm程度)小さな間隔に設定すればよい。外筒の内周面とロッドの溝との間隔は、例えば、外筒12の内径、あるいはロッド17の外径及び溝16の深さにより調節することができる。また、外筒12の内周面とロッド17の溝16との間隔を変更せずに、この間隔よりも僅かに(例えば、1〜5μm程度)大きな直径を持つ転動体を内筒15の長孔13に収容して転動体を加圧することもできる。
図6は、本発明の第一の構成の直動軸受の別の一例を示す正面図であり、そして図7及び図10は、図6に記入した切断線III−III線及び切断線IV−IV線のそれぞれに沿って切断した直動軸受60の断面図である。また、図8は、図7に記入した切断線V−V線に沿って切断した直動軸受60の断面図であり、そして図9は、図6の直動軸受60の背面図である。
図6〜図10に示す直動軸受60の基本構成は、図1〜図3に示す直動軸受10と同様であるため、以下では両者の直動軸受の相違点について説明する。
図10に示すように、直動軸受60の内筒15は、外筒12の内部に挿入された後、その端部を部分的に加圧変形する(かしめる)ことにより形成された変形部26が、外筒12の内周面に周方向に形成された溝25に押し込まれることにより外筒12に固定されている。このように、外筒12の内周面11には、外筒12のロッド17の周方向への回転移動を防止するために用いられる、転動体が嵌め合わされる溝が形成されていなければ、補助的な溝(例えば、上記のように内筒15と外筒12とを互いに固定するために用いられる溝25)が形成されていてもよい。
また、図6〜図10に示すように、直動軸受60のロッド17の内部にロッドの一方の端面と、ロッドの他方の端面とを結ぶ気体通路24を形成することもできる。このような気体通路24が備えられていると、例えば、直動軸受60のロッド17の一方の端部に排気装置を接続し、そして他方の端部に小型電子部品を接触させた状態にて気体通路24の内部を上記排気装置で排気して減圧することにより、小型電子部品を吸着することが可能となる。すなわち、直動軸受60を、例えば、小型電子部品を吸着して移動(直動)する部品として使用することができる。なお、気体通路は、ロッドの側面とロッドの端面とを結ぶように形成されていてもよい。この場合には、気体通路のロッド側面の端部に排気装置が接続される。
そして、直動軸受60においては、外筒12の一方の端部から外筒12の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部21が伸びていて、延長部21の先端部にて、上記のロッド17が延長部21の内周面に形成された摺動面22によって摺動可能に支持されている。このように、ロッド17を延長部の21の摺動面22で支持することにより、ロッド17が転動体14と延長部21の摺動面22との両者によって支持されるため、外筒12とロッド17との相対移動の直線性が向上する。
また、上記のように延長部21の外周径を外筒12の外周径よりも小さくすることにより、直動軸受60を、その延長部21において別の軸受により回転可能に精密に支持することができる。これにより、外筒12とロッド17とを相対的に移動するとともに、延長部21にて別の軸受により支持された直動軸受60(例えば、上記のように気体通路の内部を排気することにより、端部に小型電子部品を吸着した直動軸受)の全体を所定の角度で回転させることが可能になる。
図11は、本発明の第一の構成の直動軸受の更に別の一例を示す断面図である。図11の直動軸受110の構成は、内筒15に保持されている複数個の転動体27の各々として、側面が膨出した円柱状の転動体(コロ)が用いられていること以外は図1〜3に示す直動軸受10と同様である。このような転動体27を用いると、各々の転動体27とロッド17の溝16との接触面積が増加するため、直動軸受のロッド径方向の耐荷重を大きくすることができる。従って、耐荷重の大きさを維持したまま直動軸受の外筒の径方向のサイズを小さくすることができる。
次に、本発明の第二の構成の直動軸受について説明する。図12は、本発明の第二の構成の直動軸受の一例を示す断面図であり、そして図13は、図12に記入した切断線VI−VI線に沿って切断した直動軸受120の断面図である。
直動軸受120は、軸に垂直な断面の内縁11が円形の外筒12、軸方向に配列された複数個の長孔の組(例えば、三個の長孔33a、33b、33cからなる長孔の組)を周方向に沿って互いに間隔を介して複数組(例えば、六組)備え、この長孔の各々に一個の転動体14を各転動体の一部分を内周側に突き出させた状態で回転可能に保持する内筒35、および外周面に軸方向に伸びる複数本(例えば、六本)の溝16を周方向に沿って互いに間隔を介して備えたロッド17を備えており、上記の内筒35が上記の外筒12の内側に嵌め合わされて固定されており、かつ上記のロッド17が、ロッド17の溝16の各々に内筒35の長孔に保持された転動体14の各々が収容配置された状態にて、上記内筒35の内側に挿入された構成を有している。
第二の構成の直動軸受120は、ロッド17が、軸方向に配列された長孔33a、33b、33cの各々に収容された転動体14によって、三カ所にて支持されているため、外筒12とロッド17との相対移動の直進性に優れている。
図14は、本発明の第二の構成の直動軸受の別の一例を示す正面図であり、そして図15は、図14に記入した切断線VII−VII線に沿って切断した直動軸受140の断面図である。
図14及び図15に示す直動軸受140の基本構成は、図12及び図13に示す直動軸受120と同様であるため、以下では両者の直動軸受の相違点について説明する。
直動軸受140の内筒35と外筒12とは、外筒12の一方の端部の側の内周面に形成された溝36a及び内筒35の一方の端部の側の外周面に形成された溝36bから構成される孔部に、内筒固定用のピン37を圧入することにより互いに固定されている。このようなピン37を用いると、内筒35の全体を外筒12に圧入して固定する必要がないため、直動軸受の組み立てが容易である。なお、内筒と外筒とは、このようなピンの複数本を用いて、両者の一方の端部の側にて複数の箇所にて固定してもよいし、あるいは両者の両端の各々の端部の側にて固定してもよい。
また、内筒固定用のピンを、上記の孔部に圧入せずに、その表面に接着剤を付着させた後に挿入することにより、内筒と外筒とを互いに固定してもよい。更にまた、外筒と内筒とに周方向に加わる荷重が小さい場合には、上記の孔部の内部に接着剤を充填して固化させることにより両者を互いに固定してもよい。
そして、図15に示すように、外筒12の外周面にねじ溝32を形成することにより、直動軸受140を別の部品(例えば、直動軸受140の外筒12を回転可能に支持する別の軸受など)に接続することが容易になる。
図16は、本発明の第二の構成の直動軸受の更に別の一例を示す断面図であり、そして図17は、図16に記入した切断線VIII−VIII線に沿って切断した直動軸受160の断面図である。
図16及び図17に示す直動軸受160の構成は、内筒35の各々の長孔に保持させる転動体14の数、そして内筒35と外筒12との固定方法が異なること以外は図14及び図15に示す直動軸受140と同様である。
図16及び図17に示すように、第二の構成の直動軸受160もまた、内筒35の各々の長孔に収容する転動体14の数を増加させる(各々の長孔に二個あるいは二個以上の転動体を収容する)ことにより、ロッド径方向の耐荷重を大きくすることができる。
また、直動軸受160の内筒35と外筒12とは、外筒12の外周面から内周面に貫通する透孔38a及び内筒35の外周面に形成された溝38bから構成される孔部に、内筒固定用のピン37を圧入することにより互いに固定されている。このような固定方法は、内筒35を外筒12に挿入した後に、例えば、ドリルなどを用いて上記の孔部を容易に形成できる利点があり、内筒35が備える長孔の組の数が少ない(例えば、三組)場合に有効な固定方法である。このようなピンの複数個を用いて、内筒と外筒とを周方向に沿って複数の箇所にて固定してもよい。
図18は、本発明の第二の構成の直動軸受の更に別の一例を示す正面図であり、図19は、図18の直動軸受180の一部切り欠き平面図であり、そして図20は、図18に記入した切断線IX−IX線に沿って切断した直動軸受180の断面図である。
図18〜図20に示す直動軸受180の構成は、内筒35が、各々二個の転動体14を保持する長孔33a及び長孔33bからなる長孔の組を四組備えていること、そして内筒35と外筒12との固定方法が異なること以外は図16及び図17に示す直動軸受160と同様である。
直動軸受180の内筒35と外筒12とは、各々周方向に一部分が切り欠かれた環状の形状を持つ一対の固定具54、55により互いに固定されている。図21は、直動軸受180が備える固定具54の斜視図である。固定具54と固定具55とは互いに同一の形状に設定されている。以下では、固定具54を例として、内筒35と外筒12とを固定する方法について説明する。
直動軸受180の外筒12の一方の端部の側には、固定具54を嵌め合わせるために用いる切り欠き部51と、外筒12の内周面に周方向に伸びる溝52とが備えられている。同様に、内筒35の一方の端部の側には、切り欠き部53が備えられている。固定具54は、外筒12の切り欠き部51及び溝52、そして内筒35の切り欠き部53に嵌め合わされている。
固定具54は、例えば、金属材料や樹脂材料などの弾性を示す材料から形成されており、周方向の一部分が切り欠かれた環状の形状を有している。このため、固定具54は、その端部54a、54bに両者の外側から力を付与することにより、両端部の間隔が狭くなり、その外径が小さくなるように変形し、この力の付与を停止することにより元の形状に復帰する。従って、固定具54を、上記のようにして端部54a、54bに力を付与して外径が小さくなるように変形させた状態で、内筒35が挿入された外筒12の開口部に挿入すると、固定具54の外縁部54cが外筒12の溝52に到達した際に固定具54の外径が拡がって(固定具54が元の形状に復帰して)、外筒12の切り欠き部51及び溝52、そして内筒35の切り欠き部53に固定具54が嵌め合わされる。
この固定具54が備える一対の突起54d、54eの外側面は、外筒12の切り欠き部51の端面、そして内筒35の切り欠き部53の端面のそれぞれに接触する。これにより、内筒35及び外筒12は、それぞれ固定具54に対して回転することができなくなり互いに固定される。このような固定具54を用いると、圧入あるいは接着剤を利用する固定方法と比較して、内筒35が挿入された外筒12の開口から固定具54を押し込むという簡単な操作によって内筒35と外筒12とを互いに固定することができる。
図22は、本発明の第二の構成の直動軸受の更に別の一例を示す正面図であり、図23は、図22の直動軸受220の一部切り欠き平面図であり、そして図24は、図22に記入した切断線X−X線に沿って切断した直動軸受220の断面図である。また、図25は、図22の直動軸受220が備える固定具56の構成を示す斜視図である。
図22〜図24に示す直動軸受220の構成は、内筒35と外筒12とを互いに固定するために用いる固定具56の形状が異なること以外は図18〜図20に示す直動軸受180と同様である。
直動軸受220が備える固定具56は、端部56a、56bに両者の外側から力を付与することにより、その外径が小さくなるように変形させることができる。そして、この固定具56には、前記の端部56a、56bとは別の位置に、外筒12の切り欠き部51及び内筒35の切り欠き部53に嵌め合わされる突起部56dが備えられている。固定具56は、外筒12の切り欠き部51及び内筒35の切り欠き部53に対応する形状の突起を備えているため、外筒12と内筒35とに周方向に大きな力が加わった場合にも両者の確実な固定状態を維持することができる。
図26は、本発明の第二の構成の直動軸受の更に別の一例を示す断面図である。図26に示す直動軸受260の構成は、内筒35を外筒12に圧入することにより両者が互いに固定されていること、そして以下に説明するように、外筒12の一方の端部に延長部21と転動体23とが備えられていること以外は図22〜図24に示す直動軸受220と同様である。
直動軸受260においては、外筒12の一方の端部から外筒12の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部21が伸びていて、ロッド17が延長部21の内周面に備えられた転動体23によって直動可能に支持されている。これらの転動体23の各々は、転動体保持具39の長孔39aに回転可能に保持されている。
このように、ロッド17を延長部21の転動体23で支持することにより、ロッド17が転動体14と延長部21の転動体23との両者によって支持されるため、外筒12とロッド17との相対移動の直進性が向上する。そして、上記のように延長部21の外周径を外筒12の外周径よりも小さくすることにより、直動軸受260を延長部21にて別の軸受により回転可能に支持することにより、外筒12とロッド17とを相対的に移動するとともに、延長部にて支持された直動軸受260の全体を所定の角度で回転させることが可能になる。
図27は、本発明の第二の構成の直動軸受の更に別の一例を示す断面図である。図27の直動軸受270の構成は、転動体23の保持具40が複数個(例えば、四個)の円孔40aを周方向に沿って互いに間隔をあけて備え、この円孔40aの各々に一個の転動体が回転可能に保持されていること以外は図26の直動軸受260と同様である。
図27の直動軸受270は、保持具40の円孔40aを、例えば、ドリル等を用いて簡単に形成できるため、その作製が容易であるという利点を有している。
直動軸受270の内筒35に保持されている転動体14の各々は、外筒12とロッド17とにより加圧された状態にてロッド17の溝16の各々に収容配置されていることが好ましく、転動体23の各々は外筒12の延長部21とロッド17とにより加圧されていない状態にてロッド17の溝16の各々に収容配置されていることが好ましい。直動軸受270の転動体23が加圧状態にてロッド17の溝16の各々に収容配置されていると、外筒12(あるいはロッド17)の移動距離に対して転動体23の移動距離が1/2であるため、転動体23が円孔40aの側壁に接触して外筒(あるいはロッド)の円滑な移動を妨げ易いからである。
最後に、本発明の第三の構成の直動軸受について説明する。図28は、本発明の第三の構成の直動軸受の一例を示す断面図であり、そして図29は、図28に記入した切断線XI−XI線に沿って切断した直動軸受280の断面図である。
直動軸受280は、軸に垂直な断面の内縁11が円形の外筒12、軸方向に配列された複数個の円孔の組(例えば、四個の円孔43a、43b、43c、43dからなる円孔の組)を周方向に沿って互いに間隔を介して複数組(例えば、四組)備え、この円孔の各々に一個の転動体14を転動体の一部分を内周側に突き出させた状態で回転可能に保持する内筒45、および外周面に軸方向に伸びる複数本の溝16を周方向に沿って互いに間隔を介して備えたロッド17を備えており、上記の内筒45が上記の外筒12の内側に嵌め合わされて固定されており、かつ上記のロッド17が、ロッド17の溝の各々16に内筒45の円孔に保持された転動体14の各々が収容配置された状態にて、上記内筒45の内側に挿入された構成を有している。
図28及び図29に示す直動軸受280の各々の転動体14は、図27の直動軸受270の延長部21に備えられた転動体23の場合と同様の理由により、外筒12とロッド17とにより加圧されていない状態にてロッド17の溝16の各々に収容配置されていることが好ましい。このため、直動軸受280は、上記の第一の構成の直動軸受及び第二の構成の直動軸受の内筒の長孔に保持された転動体が、外筒12とロッド17とにより加圧された状態にてロッド17の溝16の各々に収容配置されている場合よりも外筒とロッドとの相対移動の直線性が低下するものの、外筒12とロッド17との相対移動の距離に制限がなく、そして内筒45の円孔の各々を、例えば、ドリル等を用いて簡単に形成できるため、その作製が容易であるという利点を有している。
本発明の第一の構成の直動軸受の一例を示す斜視図である。 図1に記入した切断線I−I線に沿って切断した直動軸受10の断面図である。 図1に記入した切断線II−II線に沿って切断した直動軸受10の断面図である。 図1から図3に示す内筒15の構成を示す斜視図である。 図2に示す直動軸受10の外筒12を図の右側に移動(直動)させた状態を示す図である。 本発明の第一の構成の直動軸受の別の一例を示す正面図である。 図6に記入した切断線III−III線に沿って切断した直動軸受60の断面図である。 図7に記入した切断線V−V線に沿って切断した直動軸受60の断面図である。 図6の直動軸受60の背面図である。 図6に記入した切断線IV−IV線に沿って切断した直動軸受60の断面図である。 本発明の第一の構成の直動軸受の更に別の一例を示す断面図である。 本発明の第二の構成の直動軸受の一例を示す断面図である。 図12に記入した切断線VI−VI線に沿って切断した直動軸受120の断面図である。 本発明の第二の構成の直動軸受の別の一例を示す正面図である。 図14に記入した切断線VII−VII線に沿って切断した直動軸受140の断面図である。 本発明の第二の構成の直動軸受の更に別の一例を示す断面図である。 図16に記入した切断線VIII−VIII線に沿って切断した直動軸受160の断面図である。 本発明の第二の構成の直動軸受の更に別の一例を示す正面図である。 図18の直動軸受180の一部切り欠き平面図である。 図18に記入した切断線IX−IX線に沿って切断した直動軸受180の断面図である。 図18の直動軸受が備える固定具54の構成を示す斜視図である。 本発明の第二の構成の直動軸受の更に別の一例を示す正面図である。 図22の直動軸受220の一部切り欠き平面図である。 図22に記入した切断線X−X線に沿って切断した直動軸受220の断面図である。 図22の直動軸受が備える固定具56の構成を示す斜視図である。 本発明の第二の構成の直動軸受の更に別の一例を示す断面図である。 本発明の第二の構成の直動軸受の更に別の一例を示す断面図である。 本発明の第三の構成の直動軸受の一例を示す断面図である。 図28に記入した切断線XI−XI線に沿って切断した直動軸受280の断面図である。
符号の説明
10 第一の構成の直動軸受
11 外筒の断面の内縁
12 外筒
13 長孔
14 転動体
15 内筒
16 溝
17 ロッド
21 外筒の延長部
22 摺動面
23 転動体
24 気体の通路
25 外筒の溝
26 変形部
27 転動体
32 ねじ溝
33a、33b、33c 長孔
35 内筒
36a 外筒の溝
36b 内筒の溝
37 固定用のピン
38a 外筒の透孔
38b 内筒の溝
39 転動体保持具
39a 転動体保持具の長孔
40 転動体保持具
40a 転動体保持具の円孔
43a、43b、43c、43d 円孔
45 内筒
51 外筒の切り欠き部
52 外筒の溝
53 内筒の切り欠き部
54、55 固定具
54a、54b 固定具の端部
54c 固定具の外縁部
54d、54e 固定具の突起部
56、57 固定具
56a、56b 固定具の端部
56c 固定具の外縁部
56d 固定具の突起部
60、110 第一の構成の直動軸受
120、140、160、180、220、260、270 第二の構成の直動軸受
280 第三の構成の直動軸受

Claims (14)

  1. 軸に垂直な断面の内縁が円形の外筒、軸方向に伸びる長孔を周方向に沿って互いに間隔を介して複数個備え、該長孔の各々に複数個の転動体を各転動体の一部分を内周側に突き出させた状態で回転可能に保持する内筒、および外周面に軸方向に伸びる複数本の溝を周方向に沿って互いに間隔を介して備えたロッドからなり、上記内筒が上記外筒の内側に嵌め合わされて固定されており、かつ上記ロッドが、該ロッドの溝の各々に内筒の長孔に保持された転動体の各々が収容配置された状態にて、該内筒の内側に挿入されてなる直動軸受。
  2. 外筒の一方の端部から該外筒の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部が伸びていて、該延長部の先端部もしくはその近傍にて、上記ロッドが該延長部の内周面に形成された摺動面によって摺動可能に支持されている請求項1に記載の直動軸受。
  3. 外筒の一方の端部から該外筒の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部が伸びていて、上記ロッドが該延長部の内周面に備えられた転動体によって直動可能に支持されている請求項1に記載の直動軸受。
  4. ロッドの内部にロッドの側面もしくは一方の端面と、ロッドの他方の端面とを結ぶ気体通路が形成されている請求項1乃至3のうちのいずれかの項に記載の直動軸受。
  5. 内筒に保持されている転動体の各々が、外筒とロッドとにより加圧された状態にてロッドの溝の各々に収容配置されている請求項1乃至4のうちのいずれかの項に記載の直動軸受。
  6. 軸に垂直な断面の内縁が円形の外筒、軸方向に配列された複数個の長孔の組を周方向に沿って互いに間隔を介して複数組備え、該長孔の各々に一個もしくは二個以上の転動体を各転動体の一部分を内周側に突き出させた状態で回転可能に保持する内筒、および外周面に軸方向に伸びる複数本の溝を周方向に沿って互いに間隔を介して備えたロッドからなり、上記内筒が上記外筒の内側に嵌め合わされて固定されており、かつ上記ロッドが、該ロッドの溝の各々に内筒の長孔に保持された転動体の各々が収容配置された状態にて、該内筒の内側に挿入されてなる直動軸受。
  7. 外筒の一方の端部から該外筒の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部が伸びていて、該延長部の先端部もしくはその近傍にて、上記ロッドが該延長部の内周面に形成された摺動面によって摺動可能に支持されている請求項6に記載の直動軸受。
  8. 外筒の一方の端部から該外筒の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部が伸びていて、上記ロッドが該延長部の内周面に備えられた転動体によって直動可能に支持されている請求項6に記載の直動軸受。
  9. ロッドの内部にロッドの側面もしくは一方の端面と、ロッドの他方の端面とを結ぶ気体通路が形成されている請求項6乃至8のうちのいずれかの項に記載の直動軸受。
  10. 内筒に保持されている転動体の各々が、外筒とロッドとにより加圧された状態にてロッドの溝の各々に収容配置されている請求項6乃至9のうちのいずれかの項に記載の直動軸受。
  11. 軸に垂直な断面の内縁が円形の外筒、軸方向に配列された複数個の円孔の組を周方向に沿って互いに間隔を介して複数組備え、該円孔の各々に一個の転動体を該転動体の一部分を内周側に突き出させた状態で回転可能に保持する内筒、および外周面に軸方向に伸びる複数本の溝を周方向に沿って互いに間隔を介して備えたロッドからなり、上記内筒が上記外筒の内側に嵌め合わされて固定されており、かつ上記ロッドが、該ロッドの溝の各々に内筒の円孔に保持された転動体の各々が収容配置された状態にて、該内筒の内側に挿入されてなる直動軸受。
  12. 外筒の一方の端部から該外筒の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部が伸びていて、該延長部の先端部もしくはその近傍にて、上記ロッドが該延長部の内周面に形成された摺動面によって摺動可能に支持されている請求項11に記載の直動軸受。
  13. 外筒の一方の端部から該外筒の外周径よりも小さい外周径を持つ延長部が伸びていて、上記ロッドが該延長部の内周面に備えられた転動体によって直動可能に支持されている請求項11に記載の直動軸受。
  14. ロッドの内部にロッドの側面もしくは一方の端面と、ロッドの他方の端面とを結ぶ気体通路が形成されている請求項11乃至13のうちのいずれかの項に記載の直動軸受。
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