JP2005273882A - 真空対応型静圧流体軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固定軸体がシンプルな内部構造を有して、その製造が容易であり且つ排気効率も優れている真空対応型静圧流体軸受を提供する。
【解決手段】 大気中に通じた大気開放通路と、排気手段に通じた排気通路と、複数の運動案内外面とを有する固定軸体と、運動案内外面に対面する軸受内面を有して固定軸体に沿って移動する可動体と、運動案内外面及び軸受内面の間に形成された微小隙間のそれぞれに静圧流体を供給する流体供給口と、を備え、軸受内面は、それぞれ、流体供給口を連続的に囲む大気開放溝と、大気開放溝のさらに外側を連続的に囲む排気溝とを有し、可動体の大気開放溝及び排気溝が、それぞれ、固定軸体の対応する大気開放通路及び排気通路に連通しており、各軸受内面の排気溝が、軸受内面の端部に配置されて、隣接する軸受内面の排気溝に連通している。
【選択図】図2

Description

本発明は、系外に加圧気体を流出させない真空対応型静圧流体軸受に関する。本発明は、詳細には、真空環境下で半導体露光工程や検査工程あるいは成膜工程等が行なわれる精密測定装置や精密加工装置等の軸受部分を構成する真空対応型静圧流体軸受に関する。
従来、高精度な案内及び位置決めを行なうためのスライド装置として、静圧流体軸受が用いられている。静圧流体軸受は、可動体と固定軸体との間の微小隙間に加圧気体を供給することにより静圧流体層を形成して可動体を固定軸体に対して静圧支持するものである。このような静圧流体軸受を真空チャンバー内に設置して真空環境下で動作させるためには、微小隙間に存する加圧気体を系外に流出させないで回収するための機構を設けることが必要である。
そこで、図6及び7に示すような、真空環境下でも動作可能な真空対応型静圧流体軸受が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。図6は従来技術に係る真空対応型静圧流体軸受の全体構成を示し、図7は図6の矢印で示した箇所の断面図であり、静圧流体軸受の内部構造を示している。
図6示した静圧流体軸受は、四角柱状の固定軸体110と、この固定軸体110を囲繞する可動体120とからなる。固定軸体110と可動体120との間には、微小隙間140が設けられている。可動体120に設けられた給気管130から加圧気体が供給され、給気周回通路134を通じて、可動体120の内壁面の略中央に配置されたエアパッド142に供給される。
エアパッド142から噴出した加圧気体は、微小隙間140に供給されて、薄い膜状の静圧流体層が形成される。静圧流体層を介在させることによって、可動体120が固定軸体110上を滑動することができるようになっている。
エアパッド4から噴出して微小隙間140に供給された加圧気体は、まず、エアパッド4を取り囲むように形成された大気開放溝136に導かれたあと、大気開放溝136に対向配置された大気連絡通路117を経て、大気開放通路116から大気中に放出される。
大気開放溝136から放出されずに洩れ出た気体は、大気開放溝136を取り囲むように形成されたラビリンス隙間を通過したあと、その外側を取り囲むように形成された排気溝138に導かれる。排気溝138に導かれた気体は、排気溝138に対向配置された排気連絡通路115を経て、排気通路114に導かれる。排気通路114に接続されている真空ポンプが、排気溝138、排気連絡通路115及び排気通路114を排気することにより、大気開放溝136から漏れ出た気体が回収される。
このように、静圧流体軸受に供給された加圧気体が全て回収されて静圧流体軸受の系外に洩れ出ることがないように構成されているために、静圧流体軸受を真空チャンバー内に設置しても、所定の真空度が維持される。
特開2000−230552号公報
しかしながら、上記の従来技術に係る静圧流体軸受では、固定軸体110及び可動体120の各対向面に、それぞれ、排気連絡通路115及び排気溝138が設けられている。すなわち、固定軸体110の内部には、上側の左右の端部に配置された排気連絡通路115とそれらに連通する上側排気通路114とが設けられているとともに、下側の左右の端部に配置された排気連絡通路115とそれらに連通する下側排気通路114との二つの排気系が設けられている。大気連絡通路117が三次元的に設けられていることに加えて、排気連絡通路115も同様に三次元的に設けることは、固定軸体110の内部構造を非常に複雑にする。複雑な内部構造を有する固定軸体110を加工することは非常に困難であり、その加工費用も非常に高価であるという問題がある。
また、ある大きさの断面積を有する固定軸体110において多数個の排気通路114を配置することは、一個当たりの排気通路114の断面積が小さくなることを意味する。排気通路114の断面積が小さくなると、排気通路114の排気抵抗が大きくなって、排気効率が低下する。その結果、排気能力の小さな真空ポンプで排気すると、十分な排気が得られないために、加圧気体の一部が軸受系外に洩れ出て真空チャンバー内の真空度を悪くしてしまうという問題がある。
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、固定軸体がシンプルな内部構造を有して、その製造が容易であり且つ排気効率も優れている真空対応型静圧流体軸受を提供することである。
課題を解決するための手段および作用・効果
上記技術的課題を解決するために、本発明によれば、大気中に通じた大気開放通路と、排気手段に通じた排気通路と、複数の運動案内外面とを有する固定軸体と、該運動案内外面に対面する軸受内面を有して該固定軸体に沿って移動する可動体と、運動案内外面及び軸受内面の間に形成された微小隙間のそれぞれに静圧流体を供給する流体供給口と、を備え、上記軸受内面は、それぞれ、上記流体供給口を連続的に囲む大気開放溝と、大気開放溝のさらに外側を連続的に囲む排気溝とを有し、可動体の大気開放溝及び排気溝が、それぞれ、固定軸体の対応する大気開放通路及び排気通路に連通しており、各軸受内面の排気溝が、軸受内面の端部に配置されて、隣接する軸受内面の排気溝に連通していることを特徴とする真空対応型静圧流体軸受が提供される。
上記真空対応型静圧流体軸受によれば、可動体の各軸受内面の排気溝が、軸受内面の端部に配置されて、隣接する軸受内面の排気溝に連通しているので、各軸受内面の排気溝が一つの排気溝としてつながっている。したがって、複数の排気溝の中から少なくとも一つを選択してそこから排気すれば、全ての軸受内面の排気溝を排気したことと同じことになる。したがって、各軸受内面の排気溝に対してそれぞれ排気経路を設けて個別に排気することが不要になって、排気系が簡略化される。排気系の簡略化によって、固定軸体の内部構造が非常にシンプルになって、固定軸体の加工も容易になり、その加工費用も非常に低減することができる。
一つにつながった各排気溝に対して複数の排気系で排気することもできるが、一つの排気通路の断面積を大きくして排気効率を向上させるために、排気通路は、一つの排気系からなることが好ましい。
排気通路の排気口は、固定軸体のコーナー部近傍に配置することもできるが、固定軸体の一つのコーナー部が部分的に切り欠かれて、その切欠部に排気通路の排気口が設けられていることが好ましい。
上記構成によれば、排気通路の排気口が部分的に切り欠かれたコーナー部に設けられて内側に引っ込んだ状態にあるので、可動体が移動したときに排気口の破損が起こりにくくなっている。さらに、排気口が一つの軸受内面だけに設けられた場合よりも、排気口の断面積を大きく取ることができるので、排気抵抗を小さくすることができる。
固定軸体は、三角柱形状や五角柱形状や六角柱形状等の多角柱形状や、少なくとも一部が長手方向に蒲鉾状に切り欠かれた大略円柱形状であってもよい。固定軸体が四角柱形状である場合、コーナー部が直角を有して加工性や加工コストが優れていることから、固定軸体は四角柱形状であることが好ましい。
可動体は、ブロック状部材を加工して所望の形状に仕上げることもできるが、好ましくは、複数の板状部材を組み合わせてなる。各板状部材を所望の形状に加工したあと、それらを組み合わせて可動体にすることにより、複雑な形状のものを高精度に且つ低コストで加工することができる。
流体供給口は、固定軸体に設けることもできるが、固定軸体の構造を簡略化するために、可動体に設けられていることが好ましい。
固定軸体及び可動体としては、金属系材料やセラミックス材料等の各種の高剛性材料が使用可能である。好ましくは、固定軸体及び可動体は、それぞれ、ヤング率が30GPa以上で430GPa以下のセラミックス材料からなる。このような材料は、高剛性で熱膨張係数が小さくて加工歪が小さいために高精度な位置決めが可能であり、鏡面状の面が容易に得られて、硬質体と衝突したときに隆起した圧痕が残らない等の利点が得られる。
以下に、図1乃至5を参照しながら、本発明の実施形態に係る真空対応型静圧流体軸受1について詳細に説明する。
図1に示した真空対応型静圧流体軸受1は、大略四角柱形状をした固定軸体10と、この固定軸体10を部分的に囲繞する可動体20とからなる。固定軸体10及び可動体20は、アルミナ又は炭化珪素を主成分とするセラミックス材料から構成されている。固定軸体10の一端には、先端が2つに分岐された大気開放管6が接続されている。固定軸体10の他端には、排気管4が接続されている。可動体20の上側外面には、給気管30が接続されている。
図2は、図1のB−B線の矢視断面図である。固定軸体10が可動体20に挿通されている。固定軸体10と可動体20との間には、約1乃至約3μmの微小な隙間40が設けられている。
可動体20は、おおよそ左右対称に構成されており、上板22a、下板22b、左側板22c及び右側板22dという4つの平板状部材に分割されて構成されている。すなわち、一回り大きいサイズの上板22a及び下板22bが、小さいサイズの左側板22c及び右側板22dを挟むように構成されている。上板22aと左側板22cとが、左上接合面26aで接合されている。上板22aと右側板22dとが、右上接合面26bで接合されている。下板22bと左側板22cとが左下接合面26dで接合されている。下板22bと右側板22dとが右上接合面26dで接合されている。各平板状部材22a〜22dはネジ止めされて、可動体20として一体化されている。給気管30からの加圧気体を各平板状部材22a〜22dのエアパッド42に供給するために、各平板状部材22a〜22dに連通した給気周回通路34が形成されている。
なお、左側板22c及び右側板22dを上板22a及び下板22bよりも一回り大きいサイズにすることも可能である。また、各接合面26a〜26dを斜め45度にして、平板状部材を均等な四分割構成にすることも可能である。
給気管30が上板22aに接続されていることを除いて、各平板状部材22a〜22dはおおよそ同じ構造をしている。上板22a、下板22b、左側板22c及び右側板22dは、それぞれ、固定軸体10に対向する面として、軸受上側内面24a、軸受下側内面24b、軸受左側内面24c及び軸受右側内面24dを有している。軸受上側内面24a、軸受下側内面24b、軸受左側内面24c及び軸受右側内面24dは、鏡面状に仕上げられている。
軸受上側内面24a、軸受下側内面24b、軸受左側内面24c及び軸受右側内面24dは、いわゆるラビリンスシール構造を備えている。まず、軸受上側内面24aのラビリンスシール構造について説明する。
軸受上側内面24aの大略中央部には、多孔質体からなるエアパッド42が埋設されている。エアパッド42は、給気連絡通路32を介して給気管30に接続されている。エアパッド42の外側部分には、エアパッド42を取り囲む大気開放溝36が形成されている。エアパッド42から大気開放溝36に向けて流出する流体の流れは、内側ラビリンス隙間35で規制されている。
大気開放溝36の外側部分には、大気開放溝36を取り囲む排気溝38が形成されている。排気溝38は、軸受上側内面24aの左右の端部に配置されて、左上接合面26a及び右上接合面26bまで延在している。排気溝38の終端部は閉じた状態になっている。大気開放溝36から排気溝38に向けて流出する流体の流れは、外側ラビリンス隙間37で規制されている。
次に、軸受左側内面24cについて説明する。軸受左側内面24cの大略中央部には、多孔質体からなるエアパッド42が埋設されている。エアパッド42は、給気連絡通路32を介して給気周回通路34に接続されている。エアパッド42の外側部分には、エアパッド42を取り囲む大気開放溝36が形成されている。エアパッド42から大気開放溝36に向けて流出する流体の流れは、内側ラビリンス隙間35で規制されている。
大気開放溝36の外側部分には、大気開放溝36を取り囲む排気溝38が形成されている。排気溝38は、軸受左側内面24cの上下の端部に配置されている。排気溝38の終端部は、開いた状態になっている。大気開放溝36から排気溝38に向けて流出する流体の流れは、外側ラビリンス隙間37で規制されている。
上板22aと左側板22cとが接合されたときには、軸受上側内面24aの排気溝38であって左上接合面26aまで延在している部分が、軸受左側内面24cの排気溝38の開いた終端部に接続されている。
なお、軸受下側内面24bは、軸受上側内面24aと同様の構成をしており、軸受右側内面24dは、軸受左側内面24cと同様の構成をしている。
軸受上側内面24aの排気溝38が、軸受右側内面24dの排気溝38及び軸受左側内面24cの排気溝38にそれぞれ連通している。軸受下側内面24bの排気溝38も、軸受右側内面24dの排気溝38及び軸受左側内面24cの排気溝38にそれぞれ連通している。したがって、隣接する軸受内面24a〜24dの排気溝38が全て連通している。すなわち、軸受内面24a〜24dの各排気溝38が一つに接続されている。
次に、固定軸体10について説明する。
固定軸体10の軸ボディ12の内部には、いずれも軸長手方向に延在し且つ貫通した、二つの大気開放通路16及び一つの排気通路14が形成されている。
固定軸体10は、いずれもフラットで鏡面状に仕上げられた運動案内上側外面18a、運動案内下側外面18b、運動案内左側外面18c及び運動案内右側外面18dを有している。可動体20が固定軸体10に組み付けられたときには、運動案内上側外面18a、運動案内下側外面18b、運動案内左側外面18c及び運動案内右側外面18dが、それぞれ、軸受上側内面24a、軸受下側内面24b、軸受左側内面24c及び軸受右側内面24dに対して微小間隔を持って対向配置される。
大気開放通路16が固定軸体10の右上部及び左下部にそれぞれ配置されている。右上の大気開放通路16からは、軸受上側内面24a及び軸受右側内面24dの大気開放溝36にそれぞれ連通する大気連絡通路17が分岐されている。左下の大気開放通路16からは、軸受下側内面24bの大気開放溝36及び軸受左側内面24cの大気開放溝36にそれぞれ連通する大気連絡通路17が分岐されている。
一つの排気通路14が固定軸体10の左上部に配置されている。固定軸体10の一つのコーナー部が部分的に切り欠かれて、コーナー切欠部13が形成されている。排気連絡通路15は、排気通路14とコーナー切欠部13とをつないでいる。図4に示すように、排気連絡通路15の上端部には、開口した排気口が形成されている。排気連絡通路15の排気口が、左上の排気溝38に対向するように配置されている。なお、排気抵抗が小さくなるように、排気通路14は大気開放通路16よりも大口径に寸法構成されている。コーナー切欠部13は、軸長手方向の大略中央に形成されている。このように構成することによって、可動体20が固定軸体10の両端位置にきたときでも、排気連絡通路15と各排気溝38とを連通させるレイアウトが容易となるという効果がある。
図2を参照しながら、真空対応型静圧流体軸受1に供給された加圧気体が全て回収されて真空対応型静圧流体軸受1の系外に洩れ出ないメカニズムについて説明する。
可動体20に設けられた給気管30から供給された加圧気体が、給気周回通路34を通じて、可動体20の上板22a、下板22b、左側板22c及び右側板22dの給気連絡通路32にそれぞれ供給される。給気連絡通路32に供給された加圧気体は、上板22a、下板22b、左側板22c及び右側板22dの各エアパッド42から放出される。各エアパッド42から放出された加圧気体が微小隙間40に供給されて、薄い膜状の静圧流体層が形成される。静圧流体層を介在させることによって、可動体20が固定軸体10上を軸長手方向に滑動することができる。
各エアパッド42に供給された加圧気体は、あらゆる方向に略均等に放出されて、内側ラビリンス隙間35を通過して大気開放溝36に導かれる。大気開放溝36に導かれた加圧気体は、大気開放溝36に対向配置された大気連絡通路17を経て、大気開放通路16から大気中に放出される。
大気開放溝36から放出されずに洩れ出た気体は、外側ラビリンス隙間37を通過したあと、排気溝38に導かれる。排気溝38に導かれた気体は、排気溝38に対向配置された排気連絡通路15を経て、排気通路14に導かれる。排気通路14に接続されている真空ポンプ(不図示)が、排気溝38、排気連絡通路15及び排気通路14を排気することにより、大気開放溝36から洩れ出た全ての気体が回収される。
このように、真空対応型静圧流体軸受1に供給された加圧気体が全て回収されて静圧流体軸受1の系外に洩れ出ることがないために、静圧流体軸受1を真空チャンバー内に設置しても、所定の真空度が維持される。
上述した真空対応型静圧軸受1は、好適には、各種の半導体製造装置の中に組み込まれて使用される。例えば、図5に示す、ステージ制御機構を備えた露光装置70において、レチクル80、ウェーハ84等の移動対象物が載置された各種ステージの移動動作を高精度に制御する際に用いられる。
露光装置70は、レチクル80上に形成されたパターンの露光範囲を拡大するために、照明光学系72からの露光光をスキャンスリット74によりスリット状に制限する。そして、このスリット光を用いてレチクル80上に形成されたパターンの一部をウェーハ84上に縮小投影した状態で、レチクル80とウェーハ84とを投影光学系86に対して同期走査してパターンをウェーハ84上に逐次転写するようにする。このような露光装置70において、レチクル80及びウェーハ84を高精度に位置決めし、あるいはレチクル80及び/又はウェーハ84を一定速度で高精度に走査するために、レチクル粗動ステージ78及びウェーハステージ82が用いられる。本発明に係る真空対応型静圧軸受1がこれらのステージ78,82に用いられることにより、各ステージ78,82の位置が高精度に制御される。
本発明のより具体的な実施の形態について説明する。すなわち、真空対応型静圧流体軸受1を試作し、その真空対応能力を確認する実験を行なった。
固定軸体10として、アルミナ純度が99.9%のアルミナセラミックスからなり、断面が40mm×40mmであり長さが250mmである四角柱形状のものを用いた。可動体20として、アルミナ純度が99.9%のアルミナセラミックスからなり、上板22a、下板22b、左側板22c及び右側板22dの四つの平板を組み合わせて構成した。上板22a及び下板22bは、幅が60mmであり厚さが20mmであり長さが80mmである平板である。左側板22c及び右側板22dは、幅が40mmであり厚さが20mmであり長さが80mmである平板である。
可動体20と固定軸体10との微小隙間が0.003mmとなるように調節した。可動体20と固定軸体10との微小隙間に、給気管30からの0.4MPaの加圧気体を供給して、可動体20を固定軸体10上に静圧支持させた。排気速度200L/秒のターボ分子ポンプを排気通路14に接続して排気した。その結果、排気溝38からの加圧気体の回収効率が向上して、10−5Paの真空チャンバー内で使用しても真空チャンバー内の真空度を低下させることなく使用することができた。
本発明に係る真空対応型静圧流体軸受の正面図である。 図1のB−B線の矢視断面図である。 本発明に係る真空対応型静圧流体軸受の分解斜視図である。 本発明に係る真空対応型静圧流体軸受の固定軸体の斜視図である。 本発明に係る真空対応型静圧流体軸受が使用される露光装置の斜視図である。 従来技術に係る真空対応型静圧流体軸受の正面図である。 図6のA−A線の矢視断面図である。
符号の説明
1 真空対応型静圧流体軸受
4 排気管
6 大気開放管
10 固定軸体
12 軸ボディ
13 コーナー切欠部
14 排気通路
15 排気連絡通路
16 大気開放通路
17 大気連絡通路
18a 運動案内上側外面
18b 運動案内下側外面
18c 運動案内左側外面
18d 運動案内右側外面
20 可動体
22a 上板
22b 下板
22c 左側板
22d 右側板
24a 軸受上側内面
24b 軸受下側内面
24c 軸受左側内面
24d 軸受右側内面
26a 左上接合面
26b 右上接合面
26c 左下接合面
26d 右下接合面
30 給気管
32 給気連絡通路
34 給気周回通路
35 内側ラビリンス隙間
36 大気開放溝
37 外側ラビリンス隙間
38 排気溝
40 微小隙間
42 エアパッド
70 露光装置
72 照明光学系
74 スキャンスリット
76 微動ステージ
78 粗動ステージ
80 レチクル
82 ウェーハステージ
84 ウェーハ
86 投影光学系

Claims (7)

  1. 大気中に通じた大気開放通路と、排気手段に通じた排気通路と、複数の運動案内外面とを有する固定軸体と、
    該運動案内外面に対面する軸受内面を有して該固定軸体に沿って移動する可動体と、
    運動案内外面及び軸受内面の間に形成された微小隙間のそれぞれに静圧流体を供給する流体供給口と、を備え、
    上記軸受内面は、それぞれ、上記流体供給口を連続的に囲む大気開放溝と、該大気開放溝のさらに外側を連続的に囲む排気溝とを有し、
    可動体の大気開放溝及び排気溝が、それぞれ、固定軸体の対応する大気開放通路及び排気通路に連通しており、
    各軸受内面の排気溝が、軸受内面の端部に配置されて、隣接する軸受内面の排気溝に連通していることを特徴とする真空対応型静圧流体軸受。
  2. 上記排気通路は、一つの排気系からなることを特徴とする、請求項1記載の真空対応型静圧流体軸受。
  3. 上記固定軸体の一つのコーナー部には部分的に切欠かれた切欠部が設けられており、その切欠部に排気通路の排気口が設けられていることを特徴とする、請求項2記載の真空対応型静圧流体軸受。
  4. 上記固定軸体は、四角柱形状をしていることを特徴とする、請求項1記載の真空対応型静圧流体軸受。
  5. 上記可動体は、複数の板状部材を組み合わせてなることを特徴とする、請求項1記載の真空対応型静圧流体軸受。
  6. 上記流体供給口は、可動体に設けられていることを特徴とする、請求項1記載の真空対応型静圧流体軸受。
  7. 上記固定軸体及び可動体は、それぞれ、ヤング率が340GPa以上で430GPa以下のセラミックス材料からなることを特徴とする、請求項1記載の真空対応型静圧流体軸受。
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