JP2002106562A - 静圧気体直線案内装置 - Google Patents

静圧気体直線案内装置

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JP2002106562A
JP2002106562A JP2000296014A JP2000296014A JP2002106562A JP 2002106562 A JP2002106562 A JP 2002106562A JP 2000296014 A JP2000296014 A JP 2000296014A JP 2000296014 A JP2000296014 A JP 2000296014A JP 2002106562 A JP2002106562 A JP 2002106562A
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JP
Japan
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gas
static pressure
moving body
pressure gas
guide device
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JP2000296014A
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English (en)
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Kenichi Iwasaki
健一 岩崎
Takashi Kobayashi
小林  隆
Nobuo Shimazu
信生 島津
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Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C29/00Bearings for parts moving only linearly
    • F16C29/02Sliding-contact bearings
    • F16C29/025Hydrostatic or aerostatic
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/06Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings
    • F16C32/0603Bearings not otherwise provided for with moving member supported by a fluid cushion formed, at least to a large extent, otherwise than by movement of the shaft, e.g. hydrostatic air-cushion bearings supported by a gas cushion, e.g. an air cushion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16C2300/00Application independent of particular apparatuses
    • F16C2300/40Application independent of particular apparatuses related to environment, i.e. operating conditions
    • F16C2300/62Application independent of particular apparatuses related to environment, i.e. operating conditions low pressure, e.g. elements operating under vacuum conditions

Abstract

(57)【要約】 【課題】ステージ機構系の高速度化、高加速度化、長寿
命化が可能で、高精度が長期間にわたって維持すること
ができ、且つ高真空環境で使用可能な静圧気体案内装置
を提供する。 【解決手段】静圧気体直線案内装置において、移動体を
浮上させるための気体の噴出部と、気体を排気するため
の排気部とを備え、移動体の端面から露出した固定体を
覆うように外囲体を配設し気体を排気するための真空排
気ポンプを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置や
測定装置等において、真空中で用いる静圧気体直線案内
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】静圧気体案内装置は非接触式であるた
め、摩擦抵抗が無く、ステージ装置を高速に駆動するこ
とができ、またステージ移動にともなう微小振動や発塵
といった課題を解消することができる。そこで半導体デ
バイスの高密度化に対応して真空中で高速且つ高精度で
動作する静圧気体直線案内装置が開発されている。
【0003】例えば図6は、真空中で動作する静圧気体
直線案内装置の一例である(特開昭62−180115
号公報参照)。この静圧気体案内装置では、支持台61
で固定体62を両端支持し、移動体63は前記固定体6
2を摺動軸として図中矢印で示した方向に直線運動す
る。
【0004】前記移動動体63には気体導入孔64が形
成されこの気体導入孔64から供給された圧縮気体は固
定体62と移動体63の摺動面に静圧の潤滑膜を形成し
前記移動体63を円滑に直線移動する。
【0005】気体導入孔64から供給された気体は前記
固定体62と移動体63との隙間を通過し外部に放出さ
れるが、固定体62の外周を覆う如く、移動体63が移
動する両側には気密性と伸縮性をもった外囲体65a、
65bを備えてあり、この外囲体65a、65bの各内
部空間はそれぞれ排気孔66a、66bによって外部と
連結され気体が排出される。
【0006】このように外囲体65a、65bを備える
ことで供給した気体が漏れることを防止し、真空中でも
使用することができる。例えば上記外囲体65a、65
bをネオプレン(登録商標)ゴムで形成することで10
-1Paの真空環境での使用を可能にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら最近の半
導体製造装置においては、10-4Pa以上の高真空環境
で動作することが要求されるように成ってきた。
【0008】ところが上記従来の静圧気体案内装置は、
このような高真空環境下では外囲体65a、65bの内
部と外部の圧力差のために、ネオプレンゴムが急激に膨
張し、ひいては破断に至り使用できなくなるという問題
があった。
【0009】破断を防ぐためには外囲体65a,65b
に剛性の高い金属ベローズを用いる必要があるが、その
場合は、金属ベローズの収縮抵抗が大きいために移動真
直性能が甚だしく阻害されることとなり、この収縮抵抗
に打ち勝つ駆動力が必要になるという不都合があった。
【0010】さらには金属ベローズは疲労破壊するため
に長期の使用には耐えないという問題もあった本発明は
上述した不都合に鑑みてなされたものであり、ステージ
機構系の高速度化、高加速度化、長寿命化が可能であ
り、しかも高精度が長期間にわたって維持することがで
き、10-4Pa以上の高真空環境で使用可能な静圧気体
案内装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、固定体と移動体の微少隙間に静圧気
体を供給し、上記移動体を固定体上に浮上させて円滑に
移動させるようにした静圧気体直線案内装置において、
前記移動体の固定体に対する摺動面に、移動体を浮上さ
せるための気体の噴出部と、当該気体を排気するための
排気部とを備え、前記移動体の端面から露出した固定体
を覆うように外囲体を配設し、該外囲体で覆われた空間
内の気体を排気するための真空排気ポンプを備えたこと
を特徴とする。
【0012】また本発明では、移動体の固定体に対する
摺動面に備えた排気部は、二重の排気溝からなり、かつ
少なくとも内側に位置する排気溝の内壁が、前記摺動面
に対し外側に40度〜65度傾斜していることを特徴と
する。
【0013】また本発明では移動体を、エアーシリンダ
又はリニアモータで駆動するようにしたことを特徴す
る。
【0014】また本発明では外囲体はゴムなどの弾性体
又は収縮可能な蛇腹状の金属体により構成したことを特
徴とする。
【0015】さらに本発明では固定体及び移動体をアル
ミナ又は炭化珪素を主成分とするセラミックスにより構
成したことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態として、半
導体製造装置に用いるステージに適用した静圧気体直線
案内装置について説明する。
【0017】図1は、本発明の第1の実施形態の断面図
である。
【0018】真空チャンバー1は真空チャンバー排気孔
2を通して不図示の真空排気ポンプにより外部に排出さ
れる。
【0019】この真空チャンバー1内に配置された静圧
気体直線案内装置は移動体3と、真空チャンバー1に固
定された固定体4との微少隙間に静圧気体を供給し、前
記固定体4上で前記移動体3を浮上させた状態で円滑に
移動させるようにしたものである。
【0020】前記移動体3の固定体4に対する摺動面に
は、移動体3を浮上させるための気体の噴出部であるエ
アーパッド5と、当該気体の排気部である2つの吸引溝
6,7とを備えている。
【0021】また前記移動体3の端面から真空チャンバ
ー1の壁面までの間に露出した固定体4を覆い、真空チ
ャンバー1内への気体の流入を防止するためにシリコン
ゴムなどの弾性体により構成した外囲体であるベローズ
8a、8bを備え、該ベローズ8a,8bで覆われた空
間に、前記微少隙間から流出される気体を回収するため
の気体回収用排気孔9を真空チャンバー1の壁面に配設
し、前記気体回収用排気孔9には不図示の真空排気ポン
プを配設してある。
【0022】さらに、エアーパッド5には、圧縮気体を
供給するための気体供給パイプ10が連結され、当該気
体の真空チャンバー1内への流入を防止するための吸引
溝6,7にはそれぞれ吸引パイプ11,12が連結され
て不図示の排気ポンプにより真空チャンバー外部に排出
される。
【0023】この静圧気体軸受は、まず、気体給気パイ
プ10より供給した圧縮気体はエアパット5によって固
定体4に拡散噴出され移動体3と固定体4との隙間に静
圧気体層を形成することで移動体3を固定体4上に静圧
支持する。移動体3は固定体4と非接触であることか
ら、この間での摺動抵抗は皆無であり、移動体3を固定
体4に沿って滑らかに移動させることができる。また、
供給された圧縮気体は、エアーパッド5の周囲に形成さ
れた二重の排気溝6,7より吸引パイプ11,12を介
して回収することにより、外囲体であるベローズ8a、
8bで覆われた空間に流出される気体を僅かな量とする
ことができる、さらに、外囲体であるベローズ8a、8
bで覆われた空間に流出した僅かな量の気体は真空チャ
ンバー1の壁面に配設された気体回収用排気孔9を介し
て真空チャンバー1の外部に排出することにより、外囲
体であるベローズ8a、8bで覆われた空間と真空チャ
ンバー1の圧力差を小さくすることができ、これによっ
で前記外囲体であるベローズ8a、8bは極めて薄いシ
リコンゴムなどで構成しても膨張することなく、また移
動体3の移動精度に悪影響をあたえることがない。
【0024】図2は、本発明の第2の実施形態の静圧気
体直線案内装置における軸受部分のみを示す断面図であ
る。
【0025】この静圧気体軸受は、両端が固定された柱
状体であって、その外壁をガイド面22とする固定体4
と、該固定体4を囲繞する筒状体であって、その内壁を
摺動面24とする移動体3とから成り、摺動面24に
は、気体の噴出部であるエアパッド5と該エアパッド5
と連通し、ガイド面22に向けて空気などの圧縮気体を
噴出する給気孔25を有し、該給気孔25から圧縮気体
を噴出させ、エアパッド5によって拡散させることで、
ガイド面22との微少な隙間21に静圧気体層を形成
し、移動体3を固定体4上に静圧支持するようになって
いる。また図示していないが図1と同様のベローズを備
えている。
【0026】また、摺動面24には、前記エアパッド5
の周囲に刻設され、ガイド面22との隙間21に噴出さ
れた圧縮気体の排気部である二重の排気溝6,7を備
え、内側に位置する排気孔6、即ち給気孔25に近い排
気溝6の内壁を、摺動面24に対して40度〜65度の
角度αで開口部から外側へ広がるように傾斜させるとと
もに、外側に位置する排気孔7、即ち給気孔25より遠
い排気溝7の内壁を、摺動面24に対して垂直に形成し
てある。
【0027】なお、移動体3の内部には、各摺動面24
に形成された給気孔25と連通する給気通路10、及び
各摺動面24に形成された排気溝6,7と連通する吸引
通路26,27を設けてあり、給気通路25はホース1
0を介して不図示の圧縮ポンプと、各吸引通路26,2
7はホース11,12を介して不図示の吸引ポンプにそ
れぞれ接続してある。
【0028】そして、この静圧気体軸受を用いて移動体
3を移動させるには、まず、給気孔5より空気などの圧
縮気体をガイド面22に向けて噴出する。この時、エア
パット5によって圧縮気体は拡散され、ガイド面22と
の隙間21に静圧気体層を形成して移動体3を固定体4
上に静圧支持する。
【0029】移動体3は固定体4と非接触であることか
ら、この間での摺動抵抗は皆無であり、移動体3を固定
体4に沿って滑らかに移動させることができる。
【0030】また、ガイド面22と摺動面24との隙間
21に供給された圧縮気体は、給気孔25の周囲に形成
された二重の排気溝6,7より不図示の吸引ポンプによ
って回収し、ガイド面22と摺動面21との隙間Tより
気体が漏れることを防止するのであるが、本発明によれ
ば、少なくとも内側に位置する排気溝6の内壁を、摺動
面24に対して40度〜65度の角度αで傾斜させてあ
るから、排気溝6により大部分の気体を回収し、残存す
る気体を外側の排気溝7によって回収することにより、
ガイド面22と摺動面24との隙間21より漏洩する気
体量を極めて少なくすることができる。これによってベ
ローズ内の圧力とチャンバー内の圧力差を小さくするこ
とができ、10-4Paを越える高真空環境下でもその真
空度を低下させることなく作動させることができる。
【0031】ところで、このような効果を奏するために
は、前述したように、二重の排気溝6,7のうち、少な
くとも内側に位置する排気溝6の内壁を、摺動面24に
対して40〜65度の角度αで開口部から外側へ広がる
ように傾斜させることが重要である。
【0032】即ち、ガイド面22と摺動面24との隙間
Tに噴出された圧縮気体を効率良く回収するためには、
排気溝6の内壁をできるだけ傾斜させた方が良いのであ
るが、摺動面24に対する角度αが40度未満では、こ
れ以上傾斜させても気体の回収効率を高めることができ
ず、逆に、摺動面24に対する角度αが65度を越える
と、気体の回収効率が悪く、二重の排気溝6,7では隙
間Tから漏洩する気体量が多くなりすぎるために、10
-4Paを越える高真空環境下ではその真空度を低下させ
ることなく動作させることができないからである。な
お、好ましくは摺動面24に対して40〜45度の角度
αで開口部から外側へ広がるように傾斜させることが良
い。
【0033】また、排気溝6,7による気体の回収効率
を高めるためには、内側に位置する排気溝6の溝幅L
を、外側に位置する排気溝7の溝幅Nの2倍以上とする
とともに、排気溝6と排気溝7との間隔Mを、外側に位
置する排気溝7の溝幅Nと同等あるいはそれ以上長くす
ることが好ましい。これは、内側に位置する排気溝6の
溝幅Lが、外側に位置する排気溝7の溝幅Nの2倍未満
では、溝幅Lが狭いために排気溝6にて回収できる気体
量をそれほど多くすることができないからであり、ま
た、排気溝6と排気溝7との間隔Mが、外側に位置する
排気溝7の溝幅N未満であると、両者間の間隔Mが短す
ぎるため、この間を通過する気体の流量が大きく、排気
溝7に流れ込む気体量が増大し、二重の排気溝6,7に
よる気体の回収効率が低下するからである。
【0034】なお、図2では排気溝6の内側のみを傾斜
させた例を示したが、外側の排気溝7の内側も排気溝6
と同様の条件で傾斜させても良く、より効率的に気体を
回収することができる。
【0035】上記移動体3の分解斜視図を図3に示す。
【0036】この実施形態では、固定体4の断面及び、
移動体3の開口部断面を長方形または正方形とした。こ
の理由は、移動体3の軸受剛性を高めることと、該移動
体軸受けの製造の容易さからである。
【0037】移動体3は、4枚の板から構成されるが、
図3では、底板30と側面板31の一部のみ示されてお
り、以下、底板30に基づいて説明する。
【0038】各板の固定体4との摺動面に備えられたエ
アーパッド5は、エアー噴出部32の群と、各エアー噴
出部32及びエアー噴出部32の群を取り囲むように配
置された大気解放用溝33からなり、エアーパッド5と
端面30aとの間に配置された2つの吸引溝6,7とを
備える。
【0039】エアー噴出部32は、「田」の字状の溝3
2aと当該「田」の字の中央に配置され、溝32aに所
定圧力のエアーを供給するためのオリフィス32bから
構成され、前記エアーによりスライド軸を浮上させる。
【0040】大気解放用溝33の作用は、エアーパッド
から排出した圧縮気体の圧力をほぼ大気圧まで減圧し、
吸引溝6,7の排気効率を高めることにある。
【0041】吸引溝6,7は、固定体を取り囲むように
配置され、前記吸引溝6,7は、大気圧を所定の圧力ま
で減圧する、吸引溝7は、吸引溝6による所定圧をほぼ
真空チャンバー1内の真空度まで減圧するためのもので
ある。
【0042】吸引溝6,7の底部には、吸引用の穴が設
けられ、図示していない真空ポンプに接続される。
【0043】たとえば、吸引溝6にはロータリーポンプ
が接続され、吸引溝7にはターボ分子ポンプあるいはロ
ータリポンプが接続される。
【0044】また、本実施形態において、移動体3の摺
動面に設けられた吸引溝6,7はそれぞれ2つの溝から
構成されているが、これに限られるものではない、たと
えば、VUVやEUVの露光装置のように比較的低真空
で使用されるものは、上述した吸引溝6,7を1つにす
ることができる。また、超高真空で使用される電子ビー
ム露光装置等では、さらに溝数を増やすことにより真空
チャンバー内を所定の真空環境に保つことができる。
【0045】さらに他の実施形態を説明する。
【0046】図4(a)は、本発明の第3の実施形態を
示した上面図、図4(b)は縦断面図である。この実施
形態は前述した実施形態と同様の構造であるが、2本の
固定体42a、42bで移動体43を支持するようにし
たものであり、これは移動体43の両端を支持すること
により安定した支持を得ることにある。以下第1の実施
形態との相違点について述べる、真空チャンバー1に固
定した2本の固定体42a,42bは平行に配置され、
各固定体42a,42bを挟んで配設される移動体43
上にはステージ基板44が取り付けられる。
【0047】ステージ基板44の中央部には、開口部4
4aが開いている。これは、半導体露光用マスク(図中
省略した)に照射する電子線を導くための窓である。
【0048】なお、本実施形態では、移動体43の上面
にステージ基板を設けたが、これに限られるものではな
く、移動体43の下面に設けることも可能である。
【0049】また、移動体43を駆動するためにエアー
サーボシリンダ45を用いている。該エアサーボシリン
ダ45は駆動による発熱が無いため熱による装置の移動
精度劣化が無く、さらには電磁モータのような磁性を発
生することが無いため電子線に悪影響を及ぼすことが無
いため、特に電子線を用いた高精度半導体露光装置に用
いるに好適である。
【0050】前記エアサーボシリンダ45に取り付けら
れた駆動棒46は真空チャンバー1を貫通し、移動体4
3の側面中央部に取付られる。駆動棒46は、エアーサ
ーボシリンダ45の駆動力を移動体43に伝達する役割
を果たす。
【0051】真空チャンバー1の貫通部41bと当該貫
通部に対向するエアーサーボシリンダ45の対向面41
aには、ゴムなどの弾性体又は収縮可能な蛇腹状の金属
体により構成されたベローズ47が取り付けられる。
【0052】エアーサーボシリンダ45から排出される
圧縮気体は当該エアサーボシリンダに配設された吸引排
気孔48により外部の不図示の排気ポンプと連結され
る、ベローズ47及び上記吸引排気孔48の作用によ
り、貫通部41bからのエアーの漏れを防止し、真空チ
ャンバー内部の真空度を保つことが可能となる。
【0053】なお、図4(b)において、真空チャンバ
ー1の下面に配設された配管49は不図示の真空排気ポ
ンプに接続され真空チャンバー1内の気体を外部に排出
する、また真空チャンバー1の上面には何も示されてい
ないが、電子ビームを用いた走査型露光装置においては
電子ビームを発生し、当該電子ビームを偏向、走査する
鏡筒部が配置されることは言うまでもない。
【0054】さらに他の実施形態を説明する。
【0055】図5(a)は第4の実施形態の上面図、図
5(b)は第4の実施形態の縦断面図である。
【0056】本実施形態では、図4に示されたX軸エア
スライドの移動体43上にY軸エアスライドを設置する
構成としたものであり、X軸方向のスライド軸受構造は
第3の実施形態と同様である。
【0057】即ち、第3の実施形態と同様真空チャンバ
ー1に固定した2本の固定体42a,42bは平行に配
置され、各固定体42a,43bで支持される移動体4
3上には前記各固定体42a,43bに対して直角方向
に、固定体をなすYスライド軸54a、54bが配設さ
れる、該Yスライド軸54a、54bを挟んで支持され
るエアースライド軸受け55a、55b上に移動体をな
すYステージ52が取り付けられる。さらにX軸と同様
にYスライド軸54a、54bの周囲を覆う様にベロー
ズを備えている。
【0058】Yステージ52の中央部には、開口部52
aが開いている。これは、半導体露光用のマスク(図中
省略した)に照射する電子線を導くための窓である。
【0059】第4の実施形態では、Yステージ52駆動
用アクチュエータとしてエアーサーボシリンダ56を用
い、当該エアーサーボシリンダ56を真空チャンバー5
0の内部に配置することを特徴とする。
【0060】これにより、Yステージ52の駆動力を高
め、Yステージ52の移動速度、及び加速度を高めるこ
とができる。
【0061】第3、4の実施形態において、駆動用のア
クチュエータとしてエアーサーボシリンダを使用した
が、これに限られるものではなく、例えばリニアモータ
を使うことも可能である。
【0062】第1,2,3,4の実施形態において、主
要な構成要素すなわち、第1及び2の実施形態では、移
動体3、固定体4、エアーパッド5、第3及び第4の実
施形態では2本の固定体42a,42b、移動体43、
ステージ基板44、駆動棒46、Yスライド固定体54
a、54b、エアースライド軸受け55a、55b、エ
アーサーボシリンダ56は、高剛性、軽量、かつ、非磁
性材料であるセラミックが使用される。
【0063】特に、大型構造部品の製作及び高精度加工
が比較的容易なアルミナ(Al23)や炭化珪素(Si
C)を主成分とするセラミックスが用いられる。アルミ
ナセラミックスとしては、Al23を主成分としてSi
2,MgO,CaO等の焼結助剤を含むものを用い、
炭化珪素質セラミックスとしては、SiCを主成分とし
てB,C、またはAl23,Y23等の焼結助材を含む
ものを用いる。そして、これらの原料を加圧成形法や鋳
込成形法等の方法で所定形状に成形した後、焼成するこ
とで上記各部材を製造することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、移動体を浮上させるた
めの気体の噴出部と、当該気体を排気するための排気部
を移動体に備え、さらに移動体の端面から露出した固定
体を覆うように外囲体を配設することによって、真空チ
ャンバーの内部で使用されるステージ機構にも関わら
ず、案内を静圧気体軸受けによる非接触案内とすること
ができ、駆動時の振動を無くし、駆動時の姿勢精度を長
期間にわたって高精度に維持することができる。
【0065】また軸受の隙間から露出する僅かな気体を
外囲体であるベローズで覆うことにより真空チャンバー
内の真空度を10-4Pa以上の高真空度に維持すること
ができる。
【0066】さらには、外囲体であるベローズで覆われ
た空間と真空チャンバー内の圧力差が微小であるために
当該ベローズは従来に比べ、薄く柔軟な材料が使用で
き、収縮抵抗も無視できる程度となり、ひいてはベロー
ズの長期安定性が得られることとなる。
【0067】高剛性軽量材料であるセラミックス製ステ
ージをエアサーボシリンダで駆動することにより、ステ
ージ移動の精度を維持しつつ、移動の高速、高加速度化
を達成することができ、半導体製造装置のスループット
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図3】本発明の第1、第2の実施形態におけるエアス
ライド軸受けの分解斜視図である。
【図4】本発明の第3の実施形態を示し、(a)は上面
図、(b)は縦断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態を示し(a)は上面図、
(b)は縦断面図である。
【図6】従来の静圧気体直線案内装置を示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1:真空チャンバー 2:真空チャンバー排気孔 3:移動体 4:固定体4 5:エアーパッド 6,7:吸引溝 8a、8b:ベローズ 9:気体回収用排気孔 10:気体供給パイプ 11,12:吸引パイプ 22:ガイド面 24:摺動面 25:給気孔 26,27:吸引通路 30:底板 31:側面板 32:エアー噴出部 33:大気解放用溝 42a、42b:固定体 43:移動体 44:ステージ基板 45:エアーサーボシリンダ 46:駆動棒 47:ベローズ 48:吸引排気孔 49:配管 54a、54b:Yスライド軸 55a、55b:エアースライド軸受け 56:エアーサーボシリンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J102 AA02 BA05 CA11 EA02 EA07 EA10 EA22 EA23 EA24 FA06 GA19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定体と移動体の微少隙間に静圧気体を供
    給し、上記移動体を固定体上に浮上させて円滑に移動さ
    せるようにした静圧気体直線案内装置において、前記移
    動体の固定体に対する摺動面に、移動体を浮上させるた
    めの気体の噴出部と、当該気体を排気するための排気部
    とを備え、前記移動体の端面から露出した固定体を覆う
    ように外囲体を配設し、該外囲体で覆われた空間内の気
    体を排気するための真空排気ポンプを備えたことを特徴
    とする静圧気体直線案内装置。
  2. 【請求項2】前記移動体の固定体に対する摺動面に備え
    た排気部は、二重の排気溝からなり、かつ少なくとも内
    側に位置する排気溝の内壁が、前記摺動面に対し外側に
    40度〜65度傾斜していることを特徴とする請求項1
    記載の静圧気体直線案内装置。
  3. 【請求項3】前記移動体を、エアーシリンダ又はリニア
    モータで駆動するようにしたことを特徴する請求項1又
    は2記載の静圧気体直線案内装置。
  4. 【請求項4】上記外囲体はゴムなどの弾性体又は収縮可
    能な蛇腹状の金属体により構成したことを特徴とする請
    求項1から3のいずれかに記載の静圧気体直線案内装
    置。
  5. 【請求項5】上記固定体及び移動体をアルミナ又は炭化
    珪素を主成分とするセラミックスにより構成したことを
    特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の静圧気体
    直線案内装置。
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