JP2017020599A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ Download PDF

Info

Publication number
JP2017020599A
JP2017020599A JP2015140019A JP2015140019A JP2017020599A JP 2017020599 A JP2017020599 A JP 2017020599A JP 2015140019 A JP2015140019 A JP 2015140019A JP 2015140019 A JP2015140019 A JP 2015140019A JP 2017020599 A JP2017020599 A JP 2017020599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
lubricant
actuator
ball screw
housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015140019A
Other languages
English (en)
Inventor
真人 三觜
Masato Mitsuhashi
真人 三觜
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IAI Corp
Original Assignee
IAI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by IAI Corp filed Critical IAI Corp
Priority to JP2015140019A priority Critical patent/JP2017020599A/ja
Publication of JP2017020599A publication Critical patent/JP2017020599A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

【課題】 ねじとナットの間に潤滑剤を効果的に供給できるアクチュエータを提供すること。【解決手段】 ねじと、上記ねじに螺合されたナットと、上記ナットを保持するナットホルダと、上記ナットホルダの内側であって上記ナットの移動方向の少なくとも片側に設けられた潤滑剤保持部と、上記ナットホルダに設けられ上記潤滑剤保持部への給油を可能にするナットホルダ側潤滑剤供給孔と、を具備したことで、上記潤滑剤保持部に直接給油し、上記潤滑剤保持部から効果的に潤滑剤を供給するもの。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、ハウジング内に設置されたねじとナットによるねじナット機構を備えたアクチュエータに係り、特に、ねじとナットの間に潤滑剤を効果的に供給できるように工夫したものに関する。
従来のアクチュエータを開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、及び、特許文献3がある。
特許文献1に記載された電動シリンダの給油構造の場合には、外筒に給油口を設けるとともに、ボールナットに給脂孔を形成し、上記給脂孔の位置を上記給油口の位置に合わせ、上記給油口及び給脂孔を介して、ボールねじ軸とボールナットの間に、例えば、グリースを供給するものである。
また、特許文献2に記載された電動シリンダの給脂機構の場合には、外筒に給脂口を形成するとともに、ボールナットに給脂孔を形成し、上記給脂口に設置されている給脂口金を外して、上記給脂口及び給脂孔を介して、ねじ軸とボールナットの間に、例えば、グリースを供給するものである。
さらに、特許文献3に記載されたアクチュエータの場合には、スライダに注入口とグリース通路を形成するとともに、ボールねじナットにもグリース通路を形成し、上記両グリース通路を介して、ボールねじ軸とボールねじナットの間に、例えば、グリースを供給するものである。また、この特許文献3に記載されたアクチュエータの場合には、ボールねじナットの両側にカラーを設置し、供給されたグリースの流出を防止するようにしている。
実公昭58−13198号公報 特開平10−252855号公報 特開2013−145037号公報
上記従来の構成によると次のような問題があった。
まず、特許文献1に記載された電動シリンダの給油機構の場合には、ボールねじとボールナットの間に、グリースを直接供給する構成にはなっているが、その供給されたグリースを保持する構成がなく、その為、グリースをボールねじとボールナットの間に長期にわたって効果的に供給できるとはいえなかった。
これは、特許文献2に記載された電動シリンダの給脂機構の場合も同じであり、ねじ軸とボールナットの間にグリースを直接供給する構成にはなっているが、その供給されたグリースを保持する構成がなく、その為、グリースをボールねじとボールナットの間に長期にわたって効果的に供給できるとはいえなかった。
これに対して、特許文献3に記載されたアクチュエータの場合には、ボールねじナットの両側にカラーを設け、供給されたグリースの流出を防止するようにしているので、ある程度のグリースの保持は可能であるが、多くのグリースはボールねじ軸の表面に付着してカラーの外側に流出してしまい、結局、特許文献1、特許文献2の場合と同様に、グリースをボールねじ軸とボールねじナットの間に長期にわたって効果的に供給できるとはいえなかった。
また、これは、特許文献1、特許文献2、特許文献3の全てに共通していえることであるが、給油するための孔をボールナット(ボールねじナット)に形成しており、その際、ボールナット(ボールねじナット)の内部構成との関係でその孔を大きくすることは難しく、結局、小さな孔となってしまい、それが原因して、給油自体が効果的に行われないおそれも恐れもあった。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、ねじとナットの間に潤滑剤を効果的に供給できるアクチュエータを提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1によるアクチュエータは、ねじと、上記ねじに螺合されたナットと、上記ナットを保持するナットホルダと、上記ナットホルダの内側であって上記ナットの移動方向の少なくとも片側に設けられた潤滑剤保持部と、上記ナットホルダに設けられ上記潤滑剤保持部への給油を可能にするナットホルダ側潤滑剤供給孔と、を具備したことを特徴とするものである。
また、請求項2によるアクチュエータは、請求項1記載のアクチュエータにおいて、ハウジング側潤滑剤供給孔が形成されたハウジング内に配置され、上記ナットが移動方向の所定の位置にあるときに上記ハウジング側潤滑剤供給孔と上記ナットホルダ側潤滑剤供給孔が連通され、上記潤滑剤保持部への外部からの給油が可能になることを特徴とするものである。
また、請求項3によるアクチュエータは、請求項1又は請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑剤保持部は上記ナットの移動方向の両側に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項4によるアクチュエータは、請求項3記載のアクチュエータにおいて、上記ナットホルダ側潤滑剤供給孔は上記潤滑剤保持部に対応して二箇所に設けられていることを特徴とするものである。
また、請求項5によるアクチュエータは、請求項1〜請求項4の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑剤保持部は上記ナットに対して潤滑剤保持部材を離間・配置して構成されていることを特徴とするものである。
また、請求項6によるアクチュエータは、請求項5記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑剤保持部材はシール部材であることを特徴とするものである。
また、請求項7によるアクチュエータは、請求項5記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑剤保持部材は上記潤滑剤が含浸・保持される潤滑剤含浸部材であることを特徴とするものである。
以上述べたように、本願発明の請求項1によるアクチュエータによると、ねじと、上記ねじに螺合されたナットと、上記ナットを保持するナットホルダと、上記ナットホルダの内側であって上記ナットの移動方向の少なくとも片側に設けられた潤滑剤保持部と、上記ナットホルダに設けられ上記潤滑剤保持部への給油を可能にするナットホルダ側潤滑剤供給孔と、を具備したので、上記潤滑剤を上記潤滑剤保持部に直接供給でき、これにより、ねじとナットの間に上記潤滑剤を効果的に供給できる。
また、請求項2によるアクチュエータによると、請求項1記載のアクチュエータにおいて、ハウジング側潤滑剤供給孔が形成されたハウジング内に配置され、上記ナットが移動方向の所定の位置にあるときに上記ハウジング側潤滑剤供給孔と上記ナットホルダ側潤滑剤供給孔が連通され、上記潤滑剤保持部への外部からの給油が可能になるため、効果的に上記潤滑剤を供給することができる。
また、請求項3によるアクチュエータによると、請求項1又は請求項2記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑剤保持部は上記ナットの移動方向の両側に設けられているため、効果的に上記潤滑剤を保持することができる。
また、請求項4によるアクチュエータによると、請求項3記載のアクチュエータにおいて、上記ナットホルダ側潤滑剤供給孔は上記潤滑剤保持部に対応して二箇所に設けられているので、効果的に潤滑剤を供給することができる。
また、請求項5によるアクチュエータによると、請求項1〜請求項4の何れかに記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑剤保持部は上記ナットに対して潤滑剤保持部材を離間・配置して構成されているので、上記潤滑剤保持部材によって上記潤滑剤を保持することで、より多くの潤滑剤を保持できる。
また、請求項6によるアクチュエータによると、請求項5記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑剤保持部材はシール部材であるので、上記シール部材によって上記潤滑剤の漏出を防止することで、より多くの潤滑剤を保持できる。
また、請求項7によるアクチュエータによると、請求項5記載のアクチュエータにおいて、上記潤滑剤保持部材は上記潤滑剤が含浸・保持される潤滑剤含浸部材であるので、上記潤滑剤含浸部材に上記潤滑剤を含浸させることで、より多くの潤滑剤を保持できる。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、アクチュエータの斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図1のII―II断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図2のIII部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図3のIV―IV断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図5(a)はナット収容部材の斜視図、図5(b)は回転規制部材の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、アクチュエータの縦断面図でありボールねじナット付近を拡大した図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、アクチュエータの縦断面図でありボールねじナット付近を拡大した図である。
以下、図1乃至図5を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
この第1の実施の形態によるアクチュエータ1には、図1に示すように、ハウジング3がある。このハウジング3内には、例えば、図2に示すように、ロッド5が前後方向(図2中左右方向)に移動可能に設置されている。このロッド5の先端部(図2中左側)は、上記ハウジング3の外部に出没可能に配置されていて、そこには先端金具6が螺合・固定されており、この先端金具6を介して図示しない取付対象物が設置されることになる。
図2乃至図4に示すように、上記ロッド5は中空部材であり、その内部には、ボールねじ軸11が設置されている。このボールねじ軸11の外周面には、螺旋溝12が形成されている。また、上記ボールねじ軸11は、上記ハウジング3の後端側(図2中右端側)に設置されたベアリングケース13内に内装された軸受15、15によって回転可能に支持されている。また、このボールねじ軸11は、上記ベアリングケース13の後端側(図2中右端側)に設置されたモータケース17内のモータ19によって、回転・駆動される。上記ボールねじ軸11の後端側(図2中右端側)と上記モータ19の出力軸21はオルダムカップリング機構23によって連結されている。
上記オルダムカップリング機構23は、上記ボールねじ軸11に固着されたハブ23aと、上記モータ19の出力軸21に固着されたハブ23bと、上記ハブ23aと上記ハブ23bに対して係合されるスライダ23cによって構成されている。
また、上記モータ19の後端側にはエンコーダ25が設置されており、上記モータ19の出力軸21の回転方向や回転角度等を検出できるようになっている。
上記ボールねじ軸11には、ボールねじナット31が螺合されている。このボールねじナット31は、略円筒形のボールねじナット本体33と、このボールねじナット本体33の前後方向両端側にそれぞれ設置されたエンドキャップ35a、35bとから構成される。上記ボールねじナット本体33の内周面には図示しない螺旋溝が形成されるとともに、上記ボールねじナット本体33の内部には図示しない無負荷循環路が形成されている。また、上記エンドキャップ35a、35bの内部には、図示しないリターン路がそれぞれ形成されている。上記ボールねじ軸11の螺旋溝12と上記ボールねじナット本体33の図示しない螺旋溝との間の空間、上記エンドキャップ35aの図示しないリターン路、上記ボールねじナット本体33の図示しない無負荷循環路、及び、上記エンドキャップ35bの図示しないリターン路内には、図示しない複数の鋼球が転動・循環される。
また、上記ボールねじナット本体33の後端にはフランジ部37が突設されている。
また、図2に示すように、上記ボールねじナット31には、ナットホルダ40を介して、上記ロッド5が固着されている。このナットホルダ40は、ナット収容部材41とナット固定部材49とから構成されている。上記ナット収容部材41は、図5(a)に示すように、略円筒形であり、その内部に上記ボールねじナット31が収容されている。図3に示すように、上記ナット収容部材41の内周面の前端側(図3中左端側)には雌ねじ部43が形成されている。この雌ねじ部43に上記ロッド5の後端側(図2中右側)に形成された雄ねじ部45が螺合されている。
また、上記ナット収容部材41には、図5(a)に示すように、周方向に等間隔な3箇所に、ピン係合用貫通孔47、47、47が形成されている。これらピン係合用貫通孔47、47、47の、上記ナット収容部材41内周側は縮径されている。
また、上記ナット収容部材41の後端側(図2中左側)に既に述べたナット固定部材49が螺合・固定されている。すなわち、上記ナット収容部材41の後端側(図2中左側)に雄ねじ部51が形成されており、上記ナット固定部材49に雌ねじ部53が形成されていて、上記雄ねじ部51と上記雌ねじ部53とを螺合させることにより、上記ナット固定部材49と上記ナット収容部材41との間にボールねじナット本体33のフランジ部37が挟持・固定されている。
また、図3に示すように、上記ナット収容部材41の内周面のボールねじナット31の前方側(図3中左側)には、段付部55が形成されている。この段付部55には、円筒形状の潤滑剤保持部材57が係合・設置されている。この潤滑材保持部材57は、例えば、多孔質材料によって構成されており、潤滑剤としての図示しないグリース保持されるものである。
また、上記潤滑剤保持部材57と上記ボールねじナット31との間には空間58が設けられており、この空間58にも上記図示しないグリースが保持される。すなわち、上記空間58と上記潤滑剤保持部材57によって潤滑剤保持部59が構成されている。
また、図3に示すように、上記ナット収容部材41には、上記ナット収容部材41の内部と外部とを連絡するナットホルダ側潤滑剤供給孔61が形成されている。また、ハウジング3にもハウジング3の内部と外部とを連絡するハウジング側潤滑剤供給孔63が形成されている。上記ナットホルダ側潤滑剤供給孔61と上記ハウジング側潤滑剤供給孔63とは、例えば、上記ロッド5、ひいては、上記ボールねじナット31が原点に位置しているときに連通するようになっており、このとき、例えば、図示しないグリースガンを用いて、上記ナットホルダ側潤滑剤供給孔61と上記ハウジング側潤滑剤供給孔63を介して、上記潤滑剤保持部59内に、直接、図示しないグリースを供給するようになっている。
また、上記ナット収容部材41の外周側には、図2、図3に示すように、樹脂製の回転規制部材71が被冠される構成になっている。
なお、回転規制部材71の材質としては樹脂に限定されるものではない。
また、上記回転規制部材71は、略円筒形の部材であり、ピン係合用貫通孔73、73、73が形成されている。
そして、上記回転規制部材71と上記ナット収容部材41は、ピン90、90、90を、ブッシュ89を介して上記ピン係合用貫通孔73、73、73に圧入すると共に、上記ピン係合用貫通孔47、47、47に圧入することにより一体化され、それによって、上記ナット収容部材41と上記回転規制部材71の相対的な回転と軸方向への移動が規制される。
なお、前記したように、上記ピン係合用貫通孔47、47、47の、上記ナット収容部材41内周側は縮径されているので、上記ピン90、90、90が、上記ナット収容部材41の内周側に脱落することはない。
上記回転規制部材71の外周側であって周方向に等間隔な3箇所には、回転規制部75、75、75が突出・形成されており、上記回転規制部材71の外周側であって、上記回転規制部75、75、75の間にも回転規制部77、77、77が突出・形成されている。これら回転規制部77、77、77も、周方向に等間隔に配置されている。
なお、上記回転規制部75、75、75の内、図5(b)中真上に位置する回転規制部75の幅は他の回転規制部75の幅より若干大きく設定されている。図中符号76は上記幅の大きな回転規制部75の位置を示すための目印である。
一方、図4に示すように、上記ハウジング3の内側には、ハウジング側回転規制部としての3本の溝79、79、79が前後方向(図4(a)中紙面垂直方向)に延長・形成されている。上記回転規制部77、77、77が上記溝79、79、79に係合されることにより、上記ボールねじ軸11が回転された際の上記ボールねじナット31の回転が規制されるとともに、上記ボールねじナット31ひいては上記ロッド5が前後方向(図2中左右方向)にガイドされることになる。
なお、上記ハウジング3の内周側には、上記回転規制部75、75、75に対応する溝81、81、81が形成されている。これら回転規制部75、75、75が僅かな隙間を介して溝81、81、81に係合することによっても回転を規制する構成になっている。
また、上記回転規制部77、77、77には、図5(b)に示すように、それぞれ後端側(図5(b)中右上端側)に切欠部83が形成されており、この切欠部83の両側が弾性保持部85、85となっている。これら弾性保持部85、85の外側部は外方に出っ張った形状をなしている。上記回転規制部77、77、77が上記溝79、79、79に圧入されることにより、上記弾性保持部85、85が相互に接近する方向に弾性変形され、それによって、弾性保持力が発揮されることになる。又、上記弾性保持部85、85が上記溝79内で適宜弾性変形することにより動作時の振動に起因した衝撃を吸収するように構成されている。又、上記切欠部83の奥には略円形をなす貫通孔87が穿孔されていて、上記弾性保持部85、85の基部の厚みを薄くしている。それによって、弾性保持部85、85が弾性変形し易い構成になっている。
次に、この第1の実施の形態による作用について説明する。
まず、モータ19によってボールねじ軸11が回転されると、ボールねじナット31、ナット収容部材41ひいてはロッド5が前後方向(図2中左右方向)に移動される。
その際、回転規制部材71の回転規制部77、77、77とハウジング3の内側の溝79、79、79との係合構造、及び、回転規制部75、75、75と溝81、81、81との係合構造によって、上記ボールねじナット31の回転が規制されるとともに、前後方向(図2中左右方向)にガイドされる。
個々の回転規制部77の弾性保持部85、85は上記溝79内に弾性変形可能な状態で内装されており、弾性変形することにより上記ボールねじナット31の移動の際の振動に起因した衝撃が吸収され、また、アクチュエータ1の駆動時に発生する騒音が低減される。
また、例えば、上記ロッド5ひいては上記ボールねじナット31が原点に位置しているとき、例えば、図示しないグリースガンを用いて、ハウジング側潤滑剤供給孔63とナットホルダ側潤滑剤供給孔61を介して、空間58内に、直接、図示しないグリースを供給するようになっている。
上記図示しないグリースは空間58内に保持され、その一部は潤滑剤保持部材57に含浸・保持される。そして、上記ロッド5、上記ボールねじナット31、及び、上記ナット収容部材41が移動される際、上記空間58内又は潤滑剤保持部材57から、上記図示しないグリースがボールねじ軸11の外周面に供給されていく。
次に、この第1の実施の形態による効果について説明する。
まず、ハウジング3にハウジング3の内部と外部とを連絡するハウジング側潤滑剤供給孔63が形成されているとともに、上記ナット収容部材41にも上記ナット収容部材41の内部と外部とを連絡するナットホルダ側潤滑剤供給孔61が形成されているので、上記ハウジング側潤滑剤供給孔63及び上記ナットホルダ側潤滑剤供給孔61を介して、上記潤滑剤保持部59に、直接、図示しないグリースを供給することができる。
又、供給されたグリースはボールねじナット31と潤滑剤保持部材57との間の空間58内に保持されるとともに、その一部は上記潤滑剤保持部材57に含浸・保持されることになるので、グリースの流出を防止することができ、ボールねじ軸11とボールねじナット31との間に、グリースを長期にわたって効果的に供給できる。
次に、図6を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。
この第2の実施の形態によるアクチュエータ91は、前記第1の実施の形態のアクチュエータ1と略同様の構成であるが、前記第1の実施の形態におけるナット固定部材49(図3に示す)の代わりに、ナット固定部材93が用いられている。このナット固定部材93は、前記第1の実施の形態におけるナット固定部材49よりも後端側(図6中右端側)に延長されており、その後端側(図6中右端側)には、潤滑剤保持部材95が設置されている。
また、上記潤滑剤保持部材95と上記ボールねじナット31との間にも空間97が設けられており、この空間97と上記潤滑剤保持部材95によって潤滑剤保持部99が構成されている。上記空間97内にもグリースが保持されるとともに上記潤滑剤保持部材95にもグリースが含浸・保持される。
なお、前記第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
この第2の実施の形態の場合は、前記第1の実施の形態における作用・効果に加え、次のような作用・効果を奏するものである。すなわち、上記ボールねじナット31の後端側(図6中左側)にも、潤滑剤保持部99があるため、より効果的に図示しないグリースを保持することができる。
なお、上記潤滑剤保持部99側には、ナットホルダ側潤滑剤供給孔61、ハウジング側潤滑剤供給孔63か設けられていないが、上記ボールねじナット31が移動されれば、上記潤滑剤保持部99側にも上記図示しないグリースが移動される。
次に、図7を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。
この第3の実施の形態によるアクチュエータ101は、前記第2の実施の形態のアクチュエータ91と略同様の構成であるが、上記ボールねじナット31の後端側(図7中左側)においても、ナット固定部材93にナットホルダ側潤滑剤供給孔103が形成されているとともに、ハウジング3にハウジング側潤滑剤供給孔105が形成されている。
なお、前記第1の実施の形態及び第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
この第3の実施の形態の場合は、前記第2の実施の形態における作用・効果に加え、次のような作用・効果を奏するものである。すなわち、上記ボールねじナット31の後端側(図7中左側)に設けられた潤滑剤保持部99にも、ナットホルダ側潤滑剤供給孔103とハウジング側潤滑剤供給孔105があるため、更に効果的に図示しないグリースを供給することができる。
なお、本発明は前記第1〜第3の実施の形態に限定されない。
例えば、ハウジング側潤滑剤供給孔、ナットホルダ側潤滑剤供給孔の数や位置については、様々な場合が考えられる。例えば、ハウジング側潤滑剤供給孔を原点以外の位置に設ける場合や、ハウジング側潤滑剤供給孔及びナットホルダ側潤滑剤供給孔を側面側に設ける場合等が考えられる。
また、潤滑剤保持部材として、シール部材を用いることも考えられる。この場合、上記シール部材自体に潤滑剤が含浸・保持されることはないが、上記シール部材によって、潤滑剤保持部からの潤滑剤の流出を防止することができる。
また、ハウジングにボールねじナットの移動方向に延長された開口部が形成されており、ナット収容部材として上記開口部から外部に突出されたスライダが設置されたアクチュエータに、本発明が適用される場合も考えられる。
また、潤滑剤保持部を潤滑剤保持部材のみから構成することも考えられる。
また、前記第1〜第3の実施の形態では潤滑剤としてグリースを使用した場合を例に挙げて説明したが、それに限定されるものではなく、様々な潤滑剤に適用可能である。
その他、図示した構成は一例であり様々な場合が考えられる。
本発明は、例えば、ハウジング内に設置されたねじとナットによるねじナット機構により、上記ナットに固着された可動部を前後に移動させるアクチュエータに係り、ねじとナットの間に潤滑剤を効果的に供給できるように工夫したものに関し、特に、産業用ロボットに用いられるアクチュエータに好適である。
1 アクチュエータ
3 ハウジング
11 ボールねじ軸(ねじ)
31 ボールねじナット(ナット)
40 ナットホルダ
57 潤滑剤保持部材
58 空間
59 潤滑剤保持部
61 ナットホルダ側潤滑剤供給孔
63 ハウジング側潤滑剤供給孔
91 アクチュエータ
95 潤滑剤保持部材
99 潤滑剤保持部
101 アクチュエータ
103 ナットホルダ側潤滑剤供給孔
105 ハウジング側潤滑剤供給孔

Claims (7)

  1. ねじと、
    上記ねじに螺合されたナットと、
    上記ナットを保持するナットホルダと、
    上記ナットホルダの内側であって上記ナットの移動方向の少なくとも片側に設けられた潤滑剤保持部と、
    上記ナットホルダに設けられ上記潤滑剤保持部への給油を可能にするナットホルダ側潤滑剤供給孔と、
    を具備したことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 請求項1記載のアクチュエータにおいて、
    ハウジング側潤滑剤供給孔が形成されたハウジング内に配置され、
    上記ナットが移動方向の所定の位置にあるときに上記ハウジング側潤滑剤供給孔と上記ナットホルダ側潤滑剤供給孔が連通され、上記潤滑剤保持部への外部からの給油が可能になることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 請求項1又は請求項2記載のアクチュエータにおいて、
    上記潤滑剤保持部は上記ナットの移動方向の両側に設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  4. 請求項3記載のアクチュエータにおいて、
    上記ナットホルダ側潤滑剤供給孔は上記潤滑剤保持部に対応して二箇所に設けられていることを特徴とするアクチュエータ。
  5. 請求項1〜請求項4の何れかに記載のアクチュエータにおいて、
    上記潤滑剤保持部は上記ナットに対して潤滑剤保持部材を離間・配置して構成されていることを特徴とするアクチュエータ。
  6. 請求項5記載のアクチュエータにおいて、
    上記潤滑剤保持部材はシール部材であることを特徴とするアクチュエータ。
  7. 請求項5記載のアクチュエータにおいて、
    上記潤滑剤保持部材は上記潤滑剤が含浸・保持される潤滑剤含浸部材であることを特徴とするアクチュエータ。
JP2015140019A 2015-07-13 2015-07-13 アクチュエータ Pending JP2017020599A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015140019A JP2017020599A (ja) 2015-07-13 2015-07-13 アクチュエータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015140019A JP2017020599A (ja) 2015-07-13 2015-07-13 アクチュエータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017020599A true JP2017020599A (ja) 2017-01-26

Family

ID=57887715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015140019A Pending JP2017020599A (ja) 2015-07-13 2015-07-13 アクチュエータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017020599A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022239730A1 (ja) * 2021-05-10 2022-11-17 株式会社小松製作所 電動シリンダ及び作業機械

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001041304A (ja) * 1999-07-30 2001-02-13 Iai:Kk アクチュエータ
WO2014115648A1 (ja) * 2013-01-25 2014-07-31 株式会社アイエイアイ アクチュエータ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001041304A (ja) * 1999-07-30 2001-02-13 Iai:Kk アクチュエータ
WO2014115648A1 (ja) * 2013-01-25 2014-07-31 株式会社アイエイアイ アクチュエータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022239730A1 (ja) * 2021-05-10 2022-11-17 株式会社小松製作所 電動シリンダ及び作業機械

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6235492B2 (ja) アクチュエータ
JP6092976B1 (ja) アクチュエータ
JP6570114B2 (ja) アクチュエータ
JP2017020598A (ja) アクチュエータ
JP6393496B2 (ja) 潤滑部材を備えた直動案内ユニット
JP2017020599A (ja) アクチュエータ
JP6508196B2 (ja) アンギュラ玉軸受
JP4941134B2 (ja) 直動ねじ装置
JP6228503B2 (ja) ボールねじナット
KR102300420B1 (ko) 볼나사
TWI705205B (zh) 滾珠螺釘
JP3214017U (ja) ローラスプラインアセンブリ
JP3173993U (ja) 給油機構付きボールスプライン
TWI708017B (zh) 滾珠螺釘
JP2010156376A (ja) 転がり軸受装置
JP2008240776A (ja) アンギュラ玉軸受
JP2008064207A (ja) ボールねじ装置
KR200286013Y1 (ko) 스터드 타입 트랙롤러 베어링
JP5961925B2 (ja) ボールねじ装置及びその製造方法
JP6092636B2 (ja) アクチュエータ
JP6631013B2 (ja) ボールねじ
JP2008222362A (ja) 作業車輌の揺動部材支持構造
JP3189087U (ja) 連設軸受筒
JP6383553B2 (ja) ボールスプライン
JP2006316890A (ja) 直動案内装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190221

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190902