JP3214017U - ローラスプラインアセンブリ - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のボールスプラインアセンブリと異なり、比較的に高いラジアル負荷に耐え得るローラスプラインアセンブリを提供する。【解決手段】スプライン軸と、外筒22と、複数のローラ保持部材23と、複数の循環スリーブセットと、2つのエンドキャップと、複数のローラ26とを備える。前記スプライン軸の複数の軌道溝内にローラ保持部材23を設置することにより複数のローラ通路R1を形成し、外筒22の複数の循環貫通孔222内に前記複数の循環スリーブセットを設置することで、複数の循環通路R2を形成し、前記2つのエンドキャップには、それぞれ複数の還流通路を設け、これらの還流通路の両端をそれぞれ各ローラ通路R1と各循環通路R2に接続することによって、対応する複数のローラ通路R1と、複数の循環通路R2と、複数の還流通路とにより複数のローラ循環経路が共同形成され、これら複数のローラ循環経路内に複数のローラ26を収容する。【選択図】図4A

Description

本考案は、ローラスプラインアセンブリに関するものである。
ボールスプラインアセンブリは、外筒をスプライン軸上において直線運動を行わせるリニアガイド装置であり、スチールボールを用いてスプライン溝でロールさせる構造であるため、トルクを伝達すると同時に、直線運動を行わせる機構である。各ボールスプラインアセンブリにおいて、ボール保持器は、コアの役割を果たし、一方では、ボール回転をガイドするために十分な剛性を持たなければならず、他方では、構造において、全体的なアセンブリの作動の低下、または異常なノイズ発生を回避するために、非常に高い精度要求がある。
図1を参照すると、図1は従来のボールスプラインアセンブリ1の分解概略図である。ボールスプラインアセンブリ1はスプライン軸11と、外筒12と、エンドキャップ13と、ボール保持器14と、前記複数の部材の間を循環運動するボール15とを備え、防塵部材16はエンドキャップ13に設置される。ボール保持器14はスプライン軸11と外筒12との間に設置することによって、組立前に、または外筒12をスプライン軸11と分離する時に、ボール15をその位置に維持し落下を避けることができる。
しかしながら、図1のボールスプラインアセンブリ1は、ボール15とボール保持器14の構造設計に制限されるため、ボールスプラインアセンブリ1が長時間に渡って、比較的に高いラジアル負荷を受ける時、ボール保持器14はダメージを受け易く、ボール15が運動時に振動する可能性があり、特に、ボール15が高速で運動する時に、ボール15が脱落する可能性が高くなり、ユーザの操作にリスクが生じる。
本考案の目的は、従来のボールスプラインアセンブリと異なるものを提供することにあり、より具体的には、本考案は比較的に高いラジアル負荷に耐えることができるローラスプラインアセンブリを提供することを目的とする。
本考案のローラスプラインアセンブリは、スプライン軸と、外筒と、複数のローラ保持部材と、複数の循環スリーブセットと、2つのエンドキャップと、複数のローラとを備える。スプライン軸は1つの軸本体と複数の軌道溝を有し、各軌道溝は軸本体の表面に位置すると同時に、2つの軸受表面を有する。外筒はスプライン軸にかぶせると同時に、スライド設置し、外筒は複数のローラ溝と複数の循環貫通孔を有し、前記複数のローラ溝は前記複数の循環貫通孔に対応して設置する。前記複数のローラ保持部材は前記複数の軌道溝内に対応して設置し、前記複数のローラ保持部材と、前記複数の軌道溝の前記複数の軸受表面及び前記複数のローラ溝は対応して複数のローラ通路を形成する。前記複数の循環スリーブセットは前記外筒の前記複数の循環貫通孔内に対応して設置することで、複数の循環通路を形成し、前記複数の循環通路は前記複数のローラ通路に対応して設置する。前記複数のエンドキャップは、スプライン軸にかぶせると同時に、それぞれ外筒の両端に設けられ、前記複数のエンドキャップは、複数の還流通路を有し、各還流通路の両端はそれぞれ各ローラ通路と各循環通路に接続すると同時に、対応する前記複数のローラ通路と、前記複数の循環通路と、前記複数の還流通路は複数のローラ循環経路を共同形成する。前記複数のローラは前記複数のローラ循環経路に収容される。
一実施例において、前記複数のローラ溝、または前記複数の循環貫通孔の数は前記複数の軌道溝の2倍である。
一実施例において、各ローラ溝はそれぞれ取付面を有し、取付面は軸受表面に対向して設置する。
一実施例において、各ローラ溝は、それぞれ取付面に接続する第1側面を更に有し、各ローラ保持部材はそれぞれ第1側面に対向して設置する第2側面を有し、第2側面は軸受表面に隣接し、軸受表面と、取付面と、第1側面と、第2側面は1つのローラ通路を共同形成する。
一実施例において、各ローラ保持部材はスプライン軸の軸方向に沿って、対応する各軌道溝内に設置する。
一実施例において、1つのローラ保持部材とスプライン軸、及び外筒は2つのローラ通路を形成する。
一実施例において、スプライン軸のラジアル方向の断面において、スプライン軸上の同じ側に位置する前記複数のローラ循環経路は交差設置である。
一実施例において、前記複数のローラ通路と前記複数の循環通路の数はそれぞれ4つであると同時に、スプライン軸のラジアル方向の断面において、前記複数のローラ通路と対応する前記複数の循環通路の接続線の延伸線が四辺形を構成する。
一実施例において、各循環スリーブセットはそれぞれ複数のスリーブを有し、前記複数のスリーブは1つの循環通路を形成する。
一実施例において、各循環スリーブセットの両端はそれぞれ前記複数のエンドキャップに接続し、前記外筒の一側面に面する。
一実施例において、循環スリーブセットの各スリーブはそれぞれ直筒部と突出部を有し、前記複数の直筒部は循環貫通孔に設置し、エンドキャップは、前記複数の突出部に対応して設置する凹部を有し、前記複数の突出部は凹部に設置する。
一実施例において、循環スリーブセットの前記複数の突出部の外側は第1円弧面を有し、エンドキャップは第2円弧面を更に有し、第1円弧面と第2円弧面は1つの還流通路を共同形成する。
上記より、本考案のローラスプラインアセンブリにおいて、ローラ保持部材をスプライン軸の軌道溝内に対応して設置することによって、ローラ保持部材と、軌道溝の軸受表面と、外筒のローラ溝が対応して複数のローラ通路を形成する。また、循環スリーブセットを循環貫通孔内に対応して設置することによって、複数の循環通路を形成し、エンドキャップの還流通路の両端は、それぞれローラ通路と循環通路に接続すると同時に、対応するローラ通路と、循環通路と、還流通路とによって、複数のローラ循環経路の構造設計を共同形成することで、ローラがローラ循環経路内で循環運動することができる。このように本考案のローラスプラインアセンブリはローラを利用して、それらのローラがスプライン軸のローラ通路等と線接触しつつ移動するため、従来のボールスプラインアセンブリにおける点接触と比べて振動の発生が少なく、これにより本考案のローラスプラインアセンブリは比較的に高いラジアル負荷に耐えることができる。また、ローラの高速移動時における脱落も少ない。
従来のボールスプラインアセンブリの分解図である。 本考案の一実施例に係るローラスプラインアセンブリの組立概略図である。 本考案の一実施例に係るローラスプラインアセンブリの分解図である。 図2Aに示すローラスプラインアセンブリの一部断面図である。 図2Aに示すローラスプラインアセンブリの断面線A−Aの断面概略図である。 図4Aに示すローラスプラインアセンブリの一部拡大図である。 本考案のもう1つの実施例に係るローラスプラインアセンブリの分解図である。 図5に示した実施例における1つの循環スリーブセットの分解図である。 図5に示した実施例における循環スリーブセットとエンドキャップの概略図である。 図5に示した実施例における循環スリーブセットとエンドキャップの概略図である。 図5に示した実施例における互いに組み合わせた2つの循環スリーブセットに、対応するローラを収装した組立概略図である。 図5に示した実施例における互いに組み合わせた2つの循環スリーブセットに、ローラを収装していない状態を示す組立概略図である。
関連する図面を参照しながら、本考案の好ましい実施例に係るローラスプラインアセンブリを以下の通りに説明し、このうち同じ部材は同じ符号を付して説明する。
図2Aと図2Bを参照されたい。本考案の一実施例に係るローラスプラインアセンブリの組立概略図と分解図である。本実施例に係るローラスプラインアセンブリ2はスプライン軸21と、外筒22と、複数のローラ保持部材23と、複数の循環スリーブセット24と、2つのエンドキャップ25と、複数のローラ26とを備える。
スプライン軸21は1つの軸本体211と複数の軌道溝212を有し、各軌道溝212は軸本体211の表面に位置する。本実施例において、スプライン軸21は2つの軌道溝212を有し、軸本体211に対向する表面に位置するのを例とするが、軌道溝212の数はこれに制限されず、応用の必要に応じて調整することができる。その他の実施例において、スプライン軸21は複数の軌道溝212を有することができる。製造において、研磨装置を利用すると同時に、軸本体211に対して加工研削を行うことによって、複数の軌道溝212は、1回の操作により、例えば2つの軌道溝212を完成することができる。
外筒22はスプラインナットとも呼ばれ、両端開口の筒状の金属部材である。外筒22はスプライン軸21にかぶせると同時に、スライド設置(スライド可能に設置)する。外筒22とスプライン軸21との隙間は、0.05mm〜1mmであるが、これに制限されない。外筒22は複数のローラ溝221と複数の循環貫通孔222を有し、前記複数のローラ溝221と前記複数の循環貫通孔222は対応して設置する。具体的に言うと、ローラ溝221と循環貫通孔222の数は同一であると同時に、対向設置であり、且つローラ溝221、または循環貫通孔222の数は、スプライン軸21の軌道溝212の2倍である。本実施例において、軌道溝212の数は2つであり、ローラ溝221と循環貫通孔222の数はそれぞれ4つであると同時に、2つのローラ溝221と2つの循環貫通孔222は1つの軌道溝212に対応する。
本実施例のローラ溝221はV型長溝であり、外筒22の内側に位置すると同時に、スプライン軸21の軸方向に沿って、延伸すると同時に、外筒22の両端に貫通する。循環貫通孔222はスプライン軸21の軸方向に沿って、延伸すると同時に、外筒22の両端まで延在する。製造において、外筒22の内側にV型溝を加工製造し、ローラ溝221を形成すると同時に、外筒22の両端の表面から加工(例えば、穿孔)することで、循環貫通孔222を形成する。循環貫通孔222の断面は施工しやすくするために、円形である。
また、本実施例の外筒22はフランジ無しの構造設計を例とするが、これに制限されない。その他の実施例において、外筒22の一端、または両端はフランジを有することで、ローラスプラインアセンブリの応用範囲を拡大することができる。
前記複数のローラ保持部材23はスプライン軸21の前記複数の軌道溝212内に対応設置すると同時に、前記複数のローラ保持部材23と前記複数の軌道溝212、及び前記複数のローラ溝221に対応して複数のローラ通路R1を形成する(図2Bに図示しない。以下の図3、図4A、図4Bにおいて説明する)。本実施例において、ローラ保持部材23の数は、2つの軌道溝212の数に対応し、2つである。各ローラ保持部材23はスプライン軸21の軸方向に沿って、それぞれ対応する各軌道溝212内に設置し、且つ1つのローラ保持部材23と1つの軌道溝212、及び1つのローラ溝221に対応して1つのローラ通路R1を形成し、更に同様のもう1つのローラ保持部材23と、同様のもう1つの軌道溝212、及び他のローラ溝221に対応してもう1つのローラ通路R1を形成する。従って、本実施例のローラ通路R1の数は4つのローラ溝221(または4つの循環貫通孔222)の数に対応して4つである。
図2Bと図3を参照されたい。図3は図2Aに示すローラスプラインアセンブリ2の断面図である。まず、図面を簡潔、且つ読者に本実施例を理解し易くするために、図3は1つの側面に1つのローラ保持部材23と2群列のローラ26、及び2つの循環貫通孔22内にそれぞれ挿通された2つの循環スリーブセット24(図3では指示記号は省略)のみを示すが、本考案はこれに制限されない。ローラ保持部材23の数は軌道溝212の数に対応し、ローラ26、及び循環スリーブセット24の数は、ローラ溝221と循環貫通孔222の数に対応するのが好ましい。
図2Bと図3に示すように、前記複数のローラ保持部材23と前記複数の軌道溝212、及び前記複数のローラ溝221に対応して複数のローラ通路R1を形成し、循環スリーブセット24は循環貫通孔222内に対応設置することで、複数の循環通路R2を形成すると同時に、前記複数の循環通路R2と前記複数のローラ通路R1はそれぞれ対応設置する。ローラ通路R1は、ローラ26がスプライン軸21に沿って移動する時の通路を構成することで、ローラ26の移動方向と位置を制限する。循環通路R2はローラ26が循環還流時の通路を構成することで、ローラ26が循環還流時の移動方向と位置を制限する。
本実施例において、循環スリーブセット24の数は循環貫通孔222の数に対応し、4つである。循環スリーブセット24の形状は循環貫通孔222の形状に対応すると同時に、各循環スリーブセット24はそれぞれ対応する各循環貫通孔222に緊密に接続することで、各循環スリーブセット24を各循環貫通孔222に挿入する時に複数の循環通路R2を形成することができる。本実施例の各循環スリーブセット24はそれぞれ2つのスリーブ241、242を有し、スリーブ241、242を組合わせた後、中央部に循環通路R2を形成することができる。しかし、これに限定されない。異なる実施例において、スリーブの数は3つ、または4つであることができ、各循環貫通孔222に挿入する時に複数の循環通路R2を形成することができれば良い。
各エンドキャップ25は、それぞれ複数の還流通路R3(図2B)を有する。本実施例は、外筒22が4つのローラ溝221と4つの循環貫通孔222を有する場合を例とする。よって、各エンドキャップ25は、各部材構造に対応して4つの還流通路R3を有するのが好ましい。しかし、これに制限されない。
2つのエンドキャップ25は、スプライン軸21にかぶると同時に、それぞれ外筒22の両端に設置することで、エンドキャップ25の還流通路R3はローラ通路R1と循環通路R2に対応し、且つ還流通路R3の両端はそれぞれローラ通路R1と循環通路R2に接続する。各循環スリーブセット24の両端はそれぞれ前記複数のエンドキャップ25の外筒22に面する一側面に接続する。詳しく言うと、2つのスリーブ241、242を組合わせた後の循環スリーブセット24の両端は、それぞれ前記複数のエンドキャップ25の外筒22に面する側面に接続することで、循環スリーブセット24から構成される循環通路R2とエンドキャップ25の還流通路R3は連通し、ローラ26は、循環通路R2と還流通路R3内を連続的にローリングすることができる。また、各還流通路R3の両端は、対応するローラ通路R1と循環通路R2に接続することで、図2B、図3に示すように複数のローラ循環経路RPを共同形成し、ローラ26がこれらのローラ循環経路RP内に収容されて循環することができる。
よって、各ローラ26がローラ通路R1内からエンドキャップ25の位置に移動する時、エンドキャップ25の対応する還流通路R3に沿って、対応する循環通路R2に導き、循環運動を繰り返す。具体的には、ローラ26はローラ通路R1から、エンドキャップ25の還流通路R3のアーク構造の設計に沿って、還流通路R3に入るように導かれ、更に還流通路R3によって、対応する循環通路R2に導かれ、ローラ26が循環通路R2から他端のエンドキャップ25まで運動した時には、他端のエンドキャップ25の還流通路R3のアーク構造の設計によって、対応するローラ通路R1に導かれることで、循環運動を構成する。
図4Aと図4Bに示すように、図4Aは図2Aに示すローラスプラインアセンブリの断面線A−Aの断面概略図である。図4Bは図4Aに示すローラスプラインアセンブリ2の一部拡大図である。読者が本実施例を理解しやすいために、図面を簡潔化し、図4Aは右側の2つのローラ26のみを示し、左側の2つのローラ26は図示しない。
図4Aと図4Bにおいて、各軌道溝212(図2B)はそれぞれ2つの軸受表面213、214を有し、軸受表面213、214は、ローラ26がローラ通路R1において、移動する時、軸本体211への接続面として接続する。本実施例の軌道溝212は2つの軸受表面213、214以外に、更にこれら2つの軸受表面213、214を接続する底面215を有し、2つのローラ保持部材23はそれぞれ2つの軌道溝212の底面215に対応設置する。
また、各ローラ溝221はそれぞれ取付面223を有し、取付面223は軌道溝212の軸受表面213、214に対向して設置する。各ローラ溝221は取付面223に接続する第1側面224を更に有し、各ローラ保持部材23はそれぞれ第1側面224に対向して設置する第2側面231を有する。第2側面231は軸受表面(213、または214)に隣接すると同時に、1つの軸受表面213と、1つの取付面223と、1つの第1側面224と、1つの第2側面231は1つのローラ通路R1を共同形成し、他の軸受表面214と、他の取付面223と、他の第1側面224と、他の第2側面231は、別のローラ通路R1を共同形成する。よって、1つのローラ保持部材23とスプライン軸21及び外筒22は2つのローラ通路R1を形成し、したがって2つのローラ保持部材23は合計4つのローラ通路R1を形成することで、ローラ26を軸本体211に沿ってローリングすることができる。
スプライン軸21のラジアル方向断面において、スプライン軸21上の同じ側に位置する前記複数のローラ循環経路RPは、交差設置(図3に示すように、2つのローラ26はスプライン軸21の軸方向に沿って見ると、交差している)である。具体的に言うと、2つの群列のローラ26はエンドキャップ25の還流通路R3内で運動する時、ラジアル方向断面から見ると、互いに交差している。それにもかかわらず、空間上において、同じ側のローラ循環経路RPは、エンドキャップ25にある2つの還流通路R3に沿って形成され、実際には互いに干渉しないため、2つのローラ26は、還流時において、互いに干渉しない。
本実施例のローラ通路R1と循環通路R2の数は4つであるので、図4Aに示すスプライン軸21のラジアル方向断面において、各ローラ通路R1と対応する各循環通路R2との接続線Lの延伸線(仮想直線)によって四辺形(以下、菱形、または正方形、O型接続点とも称する。)を構成することができる。本実施例のローラスプラインアセンブリ2のローラ26は、スプライン軸21の軌道溝212において、それぞれ線接触であり、図1のボールスプラインアセンブリ1(従来のボールスプラインアセンブリは点接触である)と比較して、本考案のローラスプラインアセンブリ2はより高いラジアル負荷に耐えることができる。
更に説明すべきことは、本実施例のローラスプラインアセンブリ2が上記O型接続点であるため、外筒22がねじりモーメントを受け、例えば、外筒22が正(又は逆)時計方向にトルク(Torgue)を受ける時、本実施例のローラスプラインアセンブリ2の構造は比較的に大きなねじりモーメントに耐えることができる。
加工製造をより容易で、より迅速に行い、ローラスプラインアセンブリの製造コストを低減するために、以下、他の実施例のローラスプラインアセンブリを提案する。
図5から図6Eを参照されたい。図5は本考案のもう1つの実施例に係るローラスプラインアセンブリ2aの分解図である。図6Aは図5に示した実施例における1つの循環スリーブセットの分解図である。図6Bと図6Cはそれぞれ図5に示した実施例における循環スリーブセットとエンドキャップの概略図である。図6Dは図5に示した実施例における互いに組み合わせた2つの循環スリーブセットに、対応するローラを収装した組立概略図である。図6Eは図5に示した実施例における互いに組み合わせた2つの循環スリーブセットに、ローラを収装していない状態を示す組立概略図である。
本実施例のローラスプラインアセンブリ2aの循環スリーブセット24は同じく2つのスリーブ241、242を有し、2つのスリーブ241、242を組合せた後、1つの循環通路R2(図6A)を形成する。しかし、前記実施例のローラスプラインアセンブリ2との主な違いは、図6Aに示すように、本実施例のローラスプラインアセンブリ2aの2つのスリーブ241、242及び組み合わせた後の循環スリーブセット24は、いずれもL型である。スリーブ241は、直筒部2411と突出部2412を有し、スリーブ242は、直筒部2421と突出部2422を有し、直筒部2411は突出部2412に接続し、直筒部2421は突出部2422に接続すると同時に、前記複数の直筒部2411、2421は外筒22の循環貫通孔222内に設置する。ここにおいて、スリーブ241、242は、それぞれ一体成型された単一部品を例とする。もちろん、2つの部材を1つのスリーブにすることができる。図6B〜図6Eに示すように、本実施例のエンドキャップ25は、組み合わせた後の前記複数の突出部2412、2422に対応して設置する凹部251を有し、前記複数の突出部2412、2422はエンドキャップ25の凹部251に挿入して凹部251内に設置することで、エンドキャップ25と組み合わせることができる。
また、各循環スリーブセット24の前記複数の突出部2412、2422の外側はそれぞれ第1円弧面243を有し、エンドキャップ25は更に内側に窪んだ第2円弧面252を有し、且つ第1円弧面243と第2円弧面252は1つの還流通路R3(図示しないが、前記図2Bの実施例で図示したものと同様の機能、役割を果たすもの)を共同形成する。ここにおいて、凹部251は、組み合わせた後の突出部2412、2422の形状と互いに合致すると同時に、凹部251はスルーホールの孔であり、且つ第2円弧面252の下側に位置する。よって、循環スリーブセット24はエンドキャップ25と組合わせた後、循環スリーブセット24の前記複数の突出部2412、2422の外側の第1円弧面243とエンドキャップ25の第2円弧面252は1つの還流通路R3を共同形成することで、ローラ26は、還流通路R3を通じてローリングすることができる。
ローラスプラインアセンブリ2aのその他の技術内容は前記実施例のローラスプラインアセンブリ2と同じ部材であるため、ここで、繰り返して述べない。
上記より、本考案のローラスプラインアセンブリにおいて、ローラ保持部材をスプライン軸の軌道溝内に対応して設置することによって、ローラ保持部材と、軌道溝の軸受表面と、外筒のローラ溝は対応して複数のローラ通路を形成する。また、循環スリーブセットは循環貫通孔内に対応して設置することによって、複数の循環通路を形成し、エンドキャップの還流通路の両端は、それぞれローラ通路と循環通路に接続すると同時に、対応するローラ通路と、循環通路と、還流通路とによって複数のローラ循環経路の構造設計を共同形成することで、ローラがローラ循環経路内で循環運動することができる。よって、本考案のローラスプラインアセンブリはローラを利用して、それらのローラがスプライン軸のローラ通路と線接触しつつ移動するため、従来のボールスプラインアセンブリにおける点接触と比べて振動の発生が少なく、これにより本考案のローラスプラインアセンブリは比較的に高いラジアル負荷に耐えることができる。また、ローラの高速移動時における脱落も少ない。
上記実施例は例示的なものであって、本考案を限定するためのものではない。本考案の技術的思想および範囲から逸脱することなく行われる等価の修正または変更は、いずれも別紙の実用新案登録請求の範囲に含まれる。
本考案は以上の如く構成したため、従来のボールスプラインアセンブリと比べて、本考案のローラスプラインアセンブリは比較的に高いラジアル負荷に耐えることができる。また、本考案の循環スリーブセットは循環貫通孔内に対応して設置することによって、複数の循環通路を形成し、ローラ通路と、循環通路と、還流通路は複数のローラ循環経路の構造設計を共同形成することで、ローラがローラ循環経路内で循環運動することができる。よって、本考案のローラスプラインアセンブリはスプライン軸に沿って往復移動することができるローラスプラインアセンブリを提供し得るものである。
1 ボールスプラインアセンブリ
11、21 スプライン軸
12、22 外筒
13、25 エンドキャップ
14 ボール保持器
15 ボール
16 防塵部材
2、2a ローラスプラインアセンブリ
211 軸本体
212 軌道溝
213、214 軸受表面
215 底面
221 ローラ溝
222 循環貫通孔
223 取付面
224 第1側面
23 ローラ保持部材
231 第2側面
24 循環スリーブセット
241、242 スリーブ
2411、2421 直筒部
2412、2422 突出部
243 第1円弧面
25 エンドキャップ
251 凹部
252 第2円弧面
26 ローラ
A−A 断面線
L 接続線
R1 ローラ通路
R2 循環通路
R3 還流通路
RP ローラ循環経路

Claims (10)

  1. 1つの軸本体と複数の軌道溝を有し、各前記軌道溝は前記軸本体の表面に位置すると同時に、2つの軸受表面を有するスプライン軸と、
    前記スプライン軸にかぶせると同時に、スライド設置する外筒と、
    前記複数の軌道溝内に対応して設置する複数のローラ保持部材と、
    前記外筒の複数の循環貫通孔内に対応して設置することで、複数の循環通路を形成し、前記複数の循環通路は複数のローラ通路に対応して設置する複数の循環スリーブセットと、
    前記スプライン軸にかぶせると同時に、前記外筒の両端にそれぞれ設けられる2つのエンドキャップと、
    複数のローラ循環経路に収容される複数のローラと、を備え
    前記外筒は複数のローラ溝と複数の循環貫通孔を有し、前記複数のローラ溝は前記複数の循環貫通孔に対応して設置し、
    前記複数のローラ保持部材と前記複数の軌道溝の前記複数の軸受表面、及び前記複数のローラ溝は対応して複数のローラ通路を形成し、
    前記複数のエンドキャップは、複数の還流通路を有し、各前記還流通路の両端はそれぞれ各前記ローラ通路と各前記循環通路に接続すると同時に、対応する前記複数のローラ通路と前記複数の循環通路、及び前記複数の還流通路は複数のローラ循環経路を共同形成することを特徴とするローラスプラインアセンブリ。
  2. 各前記ローラ溝はそれぞれ取付面を有し、前記取付面は前記軸受表面に対向して設置することを特徴とする請求項1に記載のローラスプラインアセンブリ。
  3. 各前記ローラ溝は、それぞれ前記取付面に接続する第1側面を更に有し、各前記ローラ保持部材はそれぞれ前記第1側面に対向して設置する第2側面を有し、前記第2側面は前記軸受表面に隣接し、前記軸受表面と、前記取付面と、前記第1側面と、前記第2側面は1つの前記ローラ通路を共同形成することを特徴とする請求項2に記載のローラスプラインアセンブリ。
  4. 1つの前記ローラ保持部材と前記スプライン軸、及び前記外筒は2つの前記ローラ通路を形成することを特徴とする請求項1に記載のローラスプラインアセンブリ。
  5. 前記スプライン軸のラジアル方向の断面において、前記スプライン軸上の同じ側に位置する前記複数のローラ循環経路は交差設置であることを特徴とする請求項1に記載のローラスプラインアセンブリ。
  6. 前記複数のローラ通路と前記複数の循環通路の数はそれぞれ4つであると同時に、前記スプライン軸のラジアル方向の断面において、前記複数のローラ通路とこれに対応する前記複数の循環通路との接続線の延伸線が四辺形を構成することを特徴とする請求項1に記載のローラスプラインアセンブリ。
  7. 各前記循環スリーブセットはそれぞれ複数のスリーブを有し、前記複数のスリーブは1つの前記循環通路を形成することを特徴とする請求項1に記載のローラスプラインアセンブリ。
  8. 各前記循環スリーブセットの両端はそれぞれ前記複数のエンドキャップに接続し、前記外筒の一側面に面することを特徴とする請求項7に記載のローラスプラインアセンブリ。
  9. 前記循環スリーブセットの各前記スリーブはそれぞれ直筒部と突出部を有し、前記複数の直筒部は前記循環貫通孔に設置し、前記エンドキャップは、前記複数の突出部に対応して設置する凹部を有し、前記複数の突出部は凹部に設置することを特徴とする請求項7に記載のローラスプラインアセンブリ。
  10. 前記循環スリーブセットの前記複数の突出部の外側は第1円弧面を有し、前記エンドキャップは第2円弧面を更に有し、前記第1円弧面と前記第2円弧面は1つの前記還流通路を共同形成することを特徴とする請求項9に記載のローラスプラインアセンブリ。
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