JP4454383B2 - 直動軸受機構 - Google Patents

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Description

本発明は、外筒に、複数の転動体を保持した保持器を内蔵し、保持器を介して外筒に挿通された軸が直線運動するようにした直動軸受機構に関するものである。
従来の直動軸受機構は、外筒の内壁面にリテーナを嵌入保持し、リテーナを介して軸を挿通すると共に、前記内壁面に転動体の転動溝として直線平行リブを複数対、形成する一方、軸の周面に直線平行リブと対向する直線溝を複数、形成し、外筒と軸とが周方向に相対回転しないようにしている。(例えば、特許文献1参照)。ここでは、転動溝及び直線溝を4条、転動体(「鋼球」に相当する)の径の6〜14%の深さで円周方向に90度ごとに形成している。
特開2002−323043公報(第3頁、第3図、第4図等)
しかしながら、従来の直動軸受機構においては、軸の周面に外筒の内壁面の4条の転動溝に対向する直線溝を形成するために、軸を加工するときの寸法精度を高く保つ必要があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、加工及び組み付けが容易で大量生産に好適な直動軸受機構を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明の直動軸受機構は、長手方向に直線運動する軸と、軸を挿通して支持する軸支持手段と、軸と軸支持手段との間に介在する複数の第1の転動体と、複数の第1の転動体を保持する保持手段と、保持手段が軸支持手段から離脱するのを阻止する保持手段離脱阻止手段と、を備えた直動軸受機構であって、上記軸の周面に長手方向に伸びる1条の軸溝を、保持手段第1の凹面を、そして保持手段離脱阻止手段の端面第2の凹面をそれぞれ形成し両凹面に、別に用意した第2の転動体を保持させ、かつ第2の転動体が軸溝に係合するようにした構成を有している。
また、請求項2に係る本発明の直動軸受機構は、請求項1において、第2の転動体が球形であり、第1の凹面と、第2の凹面と、によって略球面を形成するようにした構成を有している。
また、後に説明する本発明に包含されない直動軸受機構は、長手方向周面に軸溝が形成された、長手方向に直線運動する軸と、軸を挿通して支持する軸支持手段と、軸と軸支持手段との間に介在する複数の第1の転動体と、複数の第1の転動体を保持する保持手段と、保持手段が軸支持手段から離脱するのを阻止する阻止手段と、を備えた直動軸受機構であって、軸支持手段の法線方向に形成された貫通孔に嵌合され、保持手段を通して軸溝に係合された係合軸を備えた構成を有している。
の直動軸受機構は、上記係合軸を、保持手段に形成された間隙に挿入し、係合軸の一端に形成された球面部を軸溝に係合した構成を有していてもよい
また、請求項に係る本発明の直動軸受機構は、長手方向に直線運動する軸と、軸を挿通して支持する軸支持手段と、軸と軸支持手段との間に介在する複数の第1の転動体と、複数の第1の転動体を保持する保持手段と、保持手段が軸支持手段から離脱するのを阻止する保持手段離脱阻止手段と、を備えた直動軸受機構であって、上記軸の周面に長手方向に伸びる1条の軸溝を、そして保持手段凹面をそれぞれ形成し該凹面と保持手段離脱阻止手段の端面とに、別に用意した第2の転動体を保持させ、かつ第2の転動体が軸溝に係合するようにした構成を有している。
さらに、請求項に係る本発明の直動軸受機構は、長手方向に直線運動する軸と、軸を挿通して支持する軸支持手段と、軸と軸支持手段との間に介在する複数の第1の転動体と、複数の第1の転動体を保持する保持手段と、保持手段が軸支持手段から離脱するのを阻止する保持手段離脱阻止手段と、を備えた直動軸受機構であって、上記軸の周面に長手方向に伸びる1条の軸溝を形成し、保持手段離脱阻止手段を両端側に爪部が形成された略C字状の止め輪から構成し、保持手段に凹面を、そして軸支持手段凹面をそれぞれ形成し前記の両爪部と両凹面とに、別に用意した第2の転動体を保持させ、かつ第2の転動体が軸溝に係合するようにした構成を有している。
本発明は、保持手段に形成された第1の凹面と、阻止手段の端面に形成された第2の凹面とによって第2の転動体を保持し、第2の転動体が、軸溝に係合するようにしたことにより、1条の軸溝で済むために加工及び組み付けが容易で大量生産に好適であるという効果を有する直動軸受機構を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る直動軸受機構について、図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る直動軸受機構を図1に示す。図1(a)は径方向の断面図、図1(b)は軸方向の断面図、である。また、図2(a)に、直動軸受機構1の正面形状を示し、図2(b)〜(e)に各部品の正面形状を示す。図2(b)は外筒の正面形状、図2(c)は止め輪の正面形状、図2(d)は保持器の正面形状、図2(e)は軸の正面形状、である。なお、軸方向とは、軸16の長手方向(スラスト方向)であり、図1(b)においては軸線lの延在する方向である。
図1、図2において、直動軸受機構1は、保持器(リテーナ)13を介して軸16を挿通して支持する外筒11と、外筒11の内壁面に嵌入され、複数の転動体15及び回り止め転動体14を保持する筒状の保持器13と、外筒11の内壁面に嵌入され、保持器13の移動を規制すると共に回り止め転動体14を保持する2つの止め輪12と、外筒11に挿通、支持されて直線運動する円柱状の軸16と、を有する構成である。この軸16の外周には、軸線に平行な軸溝161が1条、軸方向に亘って形成されている。
保持器13の内径は、軸16より大きく、外径は外筒11の内径より小さく設定されている。また、保持器13には、複数の転動体15を転動自在に保持するための無限軌道溝132が外周に4つ、円周方向に等角度(90度)で形成されている。それぞれの無限軌道溝132は、一対の旋回部132aと一対の直線部132bとからなり、さらに1つの直線部132bは、保持器13の内壁面を貫通している。この貫通箇所は、転動体15が軸16と接触する負荷領域Lとなっている。さらに、保持器13には、回り止め転動体14を嵌入保持するための穴、すなわち凹面部131が内周に2つ、軸溝161と平行位置(ここでは、保持器13の長手方向両端上部)に形成されている。この凹面部131は、回り止め転動体14の形状に応じた略球面形状となっている。
止め輪12の一端面には、保持器13に嵌入された回り止め転動体14を保持するための凹面部121が形成され、双方の凹面部121が対向している。また、止め輪12の分割部122は、円周方向で軸溝161と位相がずれる位置にある。
図3に、直動軸受機構1における回り止め転動体14の保持状態を示す。
図3において、保持器13の凹面部131と止め輪12の凹面部121(図1に示す)とは、回り止め転動体14を固定して保持している。ここでは、少なくとも初期状態において、回り止め転動体14が軸溝161と非接触となるように固定している。また、軸溝161の断面形状が円弧をなしているために、回り止め転動体14と軸溝161の底部161a、縁部161b、161cのそれぞれとの間隙は略等しい。
なお、転動体15、回り止め転動体14としては、例えばスチール製ボール、ステンレススチール製ボール、セラミックス製ボール等を用いることができる。
以上のように構成された直動軸受機構1について、その作用を説明する。
例えば、軸16に対して軸方向(図1(b)中、左右方向)の荷重がかかったとき、無限軌道溝132の直線部132bに保持されて軸16に接している複数の転動体15は、軸16の周曲面と接して転動する。ここでは、転動体15の転がり(転動)を利用して荷重による力の損失を抑えている。このとき、保持器13の凹面部131及び止め輪12の凹面部121に嵌入保持された回り止め転動体14は、軸溝161と非接触の状態を保っている。従って、複数の転動体15の転動により、軸16は、回り止め転動体14と非接触状態を保ちながら軸方向に直線運動する。
また、軸16に対して周方向(例えば、図1(a)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸16の軸溝161の周面に回り止め転動体14が近接しているために、軸溝161の縁部161bが回り止め転動体14に当接するか、又は回り止め転動体14と縁部161bとの間隙が狭まることにより、回り止め転動体14は変形する。一方、回り止め転動体14と縁部161cとの間隙は広がる。ここで、軸16が時計方向に回転しようとすると、保持器13及び止め輪12が外筒11の内壁面に嵌入、保持されているために、回り止め転動体14により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸16の回転が規制される。
さらに、軸16に対して反時計方向の荷重がかかったとき、軸16の軸溝161の周面に回り止め転動体14が近接しているために、軸溝161の縁部161cが回り止め転動体14に当接するか、又は回り止め転動体14と縁部161cとの間隙が狭まることにより、回り止め転動体14は変形する。一方、回り止め転動体14と縁部161bとの間隙は広がる。ここで、上述したように回り止め転動体14により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸16の回転が規制される。
従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、外筒11に対する軸16の周方向回転を規制することとなる。
ここで、外筒11に、回り止め転動体14嵌入済みの保持器13を嵌入するとき、まず外筒11の所定部位に無限軌道溝132の直線部132bの負荷領域Lを合わせる。次いで、保持器13を嵌入し、旋回部132aを嵌入し残した状態で、この旋回部132aから複数の転動体15を無限軌道溝132内に装填する。さらに、保持器13を外筒11の所定位置まで嵌入した後、保持器13両端に嵌入された回り止め転動体14に止め輪12の凹面部121を合わせ、止め輪12を圧入する。次いで、保持器13及び止め輪12に保持された回り止め転動体14に、軸溝161を合わせて外筒11に軸16を挿入する。
このような本発明の第1の実施形態に係る直動軸受機構1によれば、長手方向周面に軸溝161が形成された、長手方向に直線運動をする軸16と、軸16を挿通して支持する外筒11と、軸16と外筒11との間に介在する複数の転動体15と、複数の転動体15を保持する保持器13と、保持器13が外筒11から離脱するのを阻止する止め輪12と、を備え、保持器13に形成された凹面部131と、止め輪12の端面に形成された凹面部121とによって回り止め転動体14を保持し、回り止め転動体14が軸溝161に係合するようにし、軸16に対して1条の軸溝161のみを形成したので、研削加工、塑性加工による加工量が少なく、熱処理による変形も少なくて済み、加工が容易である。また、軸16を組み付けるときの位置決めが容易である。よって、大量生産に好適である。この構成は、請求項1に係る発明の実施の一形態である。
また、本実施形態によれば、回り止め転動体14が球形であり、凹面部131と凹面部121とによって略球面を形成するようにしたことにより、外筒11に保持器13を嵌入し、さらに止め輪12を回り止め転動体14に合わせて嵌入するときの位置決めが容易である。
また、本実施形態によれば、回り止め転動体14は、初期位置において軸溝161に非接触であり、複数の転動体15は軸16の周曲面上を転動自在としているために、従来の直動軸受機構に比べ、より走行抵抗の少ない円滑な直線運動を実現できる。この構成は、請求項2に係る発明の実施の一形態である。
なお、上述した実施形態では、2つの回り止め転動体14を嵌入保持するための穴、すなわち凹面部121、凹面部131による略球面が2つ、軸溝161と平行位置(止め輪12、保持器13の径方向上部)に設けられた場合について説明したが、本発明はこのほかに、長手方向において軸線lについて対称となるよう、上記略球面を例えば4つ、8つなど複数設けても同様の効果が得られるものである。さらに、片側の止め輪12の凹面部121と保持器13の一端側の凹面部131とで、1つの回り止め転動体14を嵌入保持するようにしても同様の効果が得られるものである。この場合は、凹面部121と凹面部131も、それぞれ1つで済むので、部品数を削減すると共に加工及び組み付けがさらに容易となる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る直動軸受機構の回り止め転動体の保持状態を図4に示す。なお、本実施形態の直動軸受機構1は、軸溝161′の形状を除き、第1の実施形態と概ね同様の構成を有するために、同一構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図4において、保持器13の凹面部131と止め輪12の凹面部121(図1に示す)とは、回り止め転動体14を固定して保持している。ここでは、少なくとも初期状態において、回り止め転動体14が軸溝161′と非接触となるように固定している。軸溝161′は、その断面形状が略V字となるように形成されている。具体的には、回り止め転動体14と軸溝161′の底部161a′との間隙が、回り止め転動体14と軸溝161′の縁部161b′(又は161c′)との間隙よりも大きくなるようにしている。
以上のように構成された直動軸受機構1について、その作用を説明する。
例えば、軸16に対して軸方向(図1(b)中、左右方向)の荷重がかかったとき、複数の転動体15は、軸16の周曲面と接して転動する。ここでは、転動体15の転がり(転動)を利用して荷重による力の損失を抑えている。このとき、回り止め転動体14は、軸溝161′と非接触の状態を保っている。従って、複数の転動体15の転動により、軸16は、回り止め転動体14と非接触状態を保ちながら軸方向に直線運動する。
また、軸16に対して周方向(例えば、図1(a)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸16の軸溝161′の周面に回り止め転動体14が近接しているために、軸溝161の縁部161b′が回り止め転動体14に当接するか、又は回り止め転動体14と縁部161b′との間隙が狭まることにより、回り止め転動体14は変形する。一方、回り止め転動体14と縁部161c′との間隙は広がる。ここで、軸16が時計方向に回転しようとすると、保持器13及び止め輪12が外筒11の内壁面に嵌入、保持されているために、回り止め転動体14により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸16の回転が規制される。
さらに、軸16に対して反時計方向の荷重がかかったとき、軸16の軸溝161′の周面に回り止め転動体14が近接しているために、軸溝161′の縁部161c′が回り止め転動体14に当接するか、又は回り止め転動体14と縁部161c′との間隙が狭まることにより、回り止め転動体14は変形する。一方、回り止め転動体14と縁部161b′との間隙は広がる。ここで、上述したように回り止め転動体14により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸16の回転が規制される。
従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、外筒11に対する軸16の周方向回転を規制することとなる。
このような本発明の第2の実施形態に係る直動軸受機構1によれば、軸溝161′の断面形状が略V字となるようにしているので、軸溝の断面形状が円弧となるようにした場合(例えば、第1の実施形態に示す)に比べ、軸溝の加工が容易であるという効果も得られる。
[第3の実施形態]
本発明の第3の実施形態に係る直動軸受機構の回り止め転動体の保持状態を図5に示す。なお、本実施形態の直動軸受機構1は、回り止め転動体14の保持状態を除き、第1の実施形態と概ね同様の構成を有するために、同一構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図5において、保持器13の凹面部131と止め輪12の凹面部121(図1に示す)とは、回り止め転動体14を転動自在に保持している。また、回り止め転動体14が軸溝161の底部161aと接触し、縁部161b、161cと離間するようにしている。
以上のように構成された直動軸受機構1について、その作用を説明する。
例えば、軸16に対して軸方向(図1(b)中、左右方向)の荷重がかかったとき、複数の転動体15は、軸16の周曲面と接して転動し、2つの回り止め転動体14は、軸溝161と接して転動する。ここでは、回り止め転動体14、転動体15の転がり(転動)を利用して荷重による力の損失を抑えている。従って、2つの回り止め転動体14、複数の転動体15の転動により、軸16は軸方向に直線運動する。
また、軸16に対して周方向(例えば、図1(a)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸16の軸溝161の縁部161b、161cに回り止め転動体14が近接しているために、縁部161bが回り止め転動体14に当接するか、又は回り止め転動体14と縁部161bとの間隙が狭まることにより、回り止め転動体14は変形する。一方、回り止め転動体14と縁部161cとの間隙は広がる。ここで、軸16が時計方向に回転しようとすると、保持器13及び止め輪12が外筒11の内壁面に嵌入、保持されているために、回り止め転動体14により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸16の回転が規制される。
さらに、軸16に対して反時計方向の荷重がかかったとき、軸16の軸溝161の縁部161b、161cに回り止め転動体14が近接しているために、縁部161cが回り止め転動体14に当接するか、又は回り止め転動体14と縁部161cとの間隙が狭まることにより、回り止め転動体14は変形する。一方、回り止め転動体14と縁部161bとの間隙は広がる。ここで、上述したように回り止め転動体14により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸16の回転が規制される。
従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、外筒11に対する軸16の周方向回転を規制することとなる。
このような本発明の第3の実施形態に係る直動軸受機構1によれば、回り止め転動体14が、保持器13及び止め輪12によって転動自在に保持されているために、第1、第2の実施形態に比べ、走行抵抗の少ない直動軸受機構1を実現できるという効果も得られる。
[第4の実施形態]
本発明の第4の実施形態に係る直動軸受機構の回り止め転動体の保持状態を図6に示す。なお、本実施形態の直動軸受機構1は、軸溝161′の形状及び回り止め転動体14の保持状態を除き、第1の実施形態と概ね同様の構成を有するために、同一構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図6において、保持器13の凹面部131と止め輪12の凹面部121(図1に示す)とは、回り止め転動体14を転動自在に保持している。また、回り止め転動体14が、軸溝161′の底部161a′と離間し、縁部161b′、161c′と接触するように、軸溝161′の断面形状は略V字に形成されている。ここで、回り止め転動体14と軸溝161′の底部161a′との間隙は、回り止め転動体14と軸溝161′の縁部161b′(又は161c′)との間隙よりも大きい。
以上のように構成された直動軸受機構1について、その作用を説明する。
例えば、軸16に対して軸方向(図1(b)中、左右方向)の荷重がかかったとき、複数の転動体15は、軸16の周曲面と接して転動し、2つの回り止め転動体14は、軸溝161と接して転動する。ここでは、回り止め転動体14、転動体15の転がり(転動)を利用して荷重による力の損失を抑えている。従って、2つの回り止め転動体14、複数の転動体15の転動により、軸16は軸方向に直線運動する。
また、軸16に対して周方向(例えば、図1(a)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸16の軸溝161′の縁部161b′、161c′近傍に回り止め転動体14が接しているために、縁部161b′が回り止め転動体14に当接するか、又は回り止め転動体14と縁部161b′との間隙が狭まることにより、回り止め転動体14は変形する。一方、回り止め転動体14と縁部161c′との間隙は広がる。ここで、軸16が時計方向に回転しようとすると、保持器13及び止め輪12が外筒11の内壁面に嵌入、保持されているために、回り止め転動体14により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸16の回転が規制される。
さらに、軸16に対して反時計方向の荷重がかかったとき、軸16の軸溝161′の縁部161b′、161c′近傍に回り止め転動体14が接しているために、縁部161c′が回り止め転動体14に当接するか、又は回り止め転動体14と縁部161c′との間隙が狭まることにより、回り止め転動体14は変形する。一方、回り止め転動体14と縁部161b′との間隙は広がる。ここで、上述したように回り止め転動体14により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸16の回転が規制される。
従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、外筒11に対する軸16の周方向回転を規制することとなる。
このような本発明の第4の実施形態に係る直動軸受機構1によれば、回り止め転動体14が、保持器13及び止め輪12によって転動自在に保持されているために、第1、第2の実施形態に比べ、走行抵抗の少ない直動軸受機構1を実現できるという効果も得られる。さらに、軸溝161′の断面形状が略V字となるようにしているので、軸溝の断面形状が円弧となるようにした場合(例えば、第1、第3の実施形態に示す)に比べ、軸溝の加工が容易であるという効果も得られる。
[第5の実施形態(本発明の実施形態ではない)
参考のため第5の実施形態に係る直動軸受機構を図7に示す。ここで、図7(a)は径方向の断面図、図7(b)は軸方向の断面図、である。また、図8に、回り止めピン17及び回り止めピン17の保持状態を示す。なお、本実施形態の直動軸受機構1は、回り止めピン17及び回り止めピン17の保持状態を除き、第1の実施形態と概ね同様の構成を有するために、同一構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図7において、直動軸受機構1は、回り止めピン17を有する構成である。この回り止めピン17は、外筒11を貫通して穿たれた貫通孔111に挿入、嵌合されると共に、保持器13に形成された保持溝133、止め輪12の分割部122の間隙に挿入、保持されている。この構成は、図1の2つの回り止め転動体14を2つの回り止めピン17で置換したものである。ここで、回り止めピン17の径は、回り止め転動体14の径と略同一に設定されている。また、止め輪12の分割部122の間隙は、回り止め転動体14の径よりも大きく設定されている。
図8において、回り止めピン17は、外筒11の貫通孔111(図1に示す)、保持器13の保持溝133、止め輪12の分割部122(図1に示す)によって、固定保持されている。また、回り止めピン17の先端部171には、略球面が形成されている。ここでは、少なくとも初期状態において、先端部171が軸溝161と非接触となるように固定している。また、軸溝161の断面形状が円弧をなしているために、先端部171と軸溝161の底部161a、縁部161b、161cのそれぞれとの間隙は略等しい。
以上のように構成された直動軸受機構1について、その作用を説明する。
例えば、軸16に対して軸方向(図1(b)中、左右方向)の荷重がかかったとき、無限軌道溝132の直線部132bに保持されて軸16に接している複数の転動体15は、軸16の周曲面と接して転動する。ここでは、転動体15の転がり(転動)を利用して荷重による力の損失を抑えている。このとき、回り止めピン17は、軸溝161と非接触の状態を保っている。従って、複数の転動体15の転動により、軸16は、回り止めピン17と非接触状態を保ちながら軸方向に直線運動する。
また、軸16に対して周方向(例えば、図1(a)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸16の軸溝161の周面に回り止めピン17の先端部171が近接しているために、軸溝161の縁部161bが先端部171に当接するか、又は先端部171と縁部161bとの間隙が狭まることにより、回り止めピン17は変形する。一方、先端部171と縁部161cとの間隙は広がる。ここで、軸16が時計方向に回転しようとすると、保持器13及び止め輪12が外筒11の内壁面に嵌入、保持されているために、回り止めピン17により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸16の回転が規制される。
さらに、軸16に対して反時計方向の荷重がかかったとき、軸16の軸溝161の周面に回り止めピン17の先端部171が近接しているために、軸溝161の縁部161cが先端部171に当接するか、又は先端部171と縁部161cとの間隙が狭まることにより、回り止めピン17は変形する。一方、先端部171と縁部161bとの間隙は広がる。ここで、上述したように回り止めピン17により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸16の回転が規制される。
従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、外筒11に対する軸16の周方向回転を規制することとなる。
このような第5の実施形態に係る直動軸受機構1によれば、長手方向周面に軸溝161が形成された、長手方向に直線運動をする軸16と、軸16を挿通して支持する外筒11と、軸16と外筒11との間に介在する複数の転動体15と、複数の転動体15を保持する保持器13と、保持器13が外筒11から離脱するのを阻止する止め輪12と、外筒11の法線方向に形成された貫通孔111に嵌合され、保持器13を通して軸溝161に係合された回り止めピン17と、を備えたことにより、回り止め転動体14を用いた第1〜第4の実施形態に比べ、回り止めピン17、貫通孔111等の加工及び組み付けが容易であるという効果も得られる。よって、大量生産に好適である
また、本実施形態によれば、回り止めピン17の先端部171を軸溝161に係合し、回り止めピン17を止め輪12の分割部122に挿入したことにより、外筒11に保持器13を嵌入し、回り止めピン17を貫通孔111から保持器13の保持溝133に挿入し、回り止めピン17に分割部122を合わせて止め輪12を嵌入できるので、回り止め転動体14を用いた第1〜第4の実施形態に比べ、位置決めが容易であるという効果も得られる
[第6の実施形態]
本発明の第6の実施形態に係る直動軸受機構を図9に示す。ここで、図9(a)は本実施形態における軸方向の要部断面図、図9(b)は第1の実施形態における軸方向の要部断面図、である。なお、本実施形態の直動軸受機構1は、回り止め転動体14の保持状態を除き、第1の実施形態と概ね同様の構成を有するために、同一構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図9(a)において、保持器13の凹面部131′と止め輪12の端面121′とは、回り止め転動体14を固定して保持している。すなわち、止め輪12においては、プレーンな端面121′の1点で回り止め転動体14と接することになる。ここでも、第1の実施形態を適用し、少なくとも初期状態において、回り止め転動体14が軸溝161と非接触となるように固定している。同じく、軸溝161の断面形状が円弧をなすようにし、回り止め転動体14と軸溝161の底部、縁部(図3の161a、161b、161cに相当する)のそれぞれとの間隙が略等しくなるようにしている。ここで、図9(b)に示す構成と比較すると、止め輪12の端面に凹面部121を形成しないので、凹面部131′が凹面部131に比べて深くなっている。また、回り止め転動体14嵌入後の凹面部131′と端面121′との間隙は、外筒11に対する保持器13を嵌入を容易にするためのものである。
このような本発明の第6の実施形態に係る直動軸受機構1によれば、長手方向周面に軸溝161が形成された、長手方向に直線運動をする軸16と、軸16を挿通して支持する外筒11と、軸16と外筒11との間に介在する複数の転動体15と、複数の転動体15を保持する保持器13と、保持器13が外筒11から離脱するのを阻止する止め輪12と、を備え、保持器13に形成された凹面部131′と、止め輪12の端面121′とによって回り止め転動体14を保持し、回り止め転動体14が軸溝161に係合するようにし、軸16に対して1条の軸溝161のみを形成したので、第1〜第5の実施形態に比べて加工量が少なくて済むという効果も得られる。なお、本実施形態の止め輪12のプレーンな端面121′、保持器13の凹面部131′を、第2〜第5の実施形態に適用しても、同様の効果が得られるものである。この構成は、請求項に係る発明の実施の一形態である。
[第7の実施形態]
本発明の第7の実施形態に係る直動軸受機構を図10に示す。ここで、図10(a)は直動軸受機構1の正面形状を示す。また、図10(b)〜(e)は各部品の正面形状を示し、図10(b)は外筒の正面形状、図10(c)は止め輪の正面形状、図10(d)は保持器の正面形状、図10(e)は軸の正面形状、である。さらに、本実施形態に係る直動軸受機構の要部を図11に示す。ここで、図11(a)は本実施形態における軸方向の断面図、図11(b)は同じく平面図、である。なお、本実施形態の直動軸受機構1は、回り止め転動体14′の保持状態を除き、第1の実施形態と概ね同様の構成を有するために、同一構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図10、図11では、直動軸受機構1の一端側を図示しているが、外筒11両端側の内周面には凹面部112が形成されている。同じく、保持器13の両端面には凹面部131″が形成されている。ここでは、凹面部112及び凹面部131″が略球面を形成するようにしている。さらに、止め輪12の両端側には、分割部122に突出して対向するように爪部123a、123bが形成されている。この爪部123a、123bと、凹面部112と、凹面部131″とが、回り止め転動体14′を固定して保持している。止め輪12は、爪部123a、123bの2点で回り止め転動体14′と接し、爪部123a、123bの一部は、外筒11の筒端から突出している。ここでも、第1の実施形態を適用し、少なくとも初期状態において、回り止め転動体14′が軸溝161と非接触となるように固定している。同じく、軸溝161の断面形状が円弧をなすようにし、回り止め転動体14′と軸溝161の底部、縁部(図3の161a、161b、161cに相当する)のそれぞれとの間隙が略等しくなるようにしている。ここで、第1の実施形態と比較すると、回り止め転動体14′の径を大きくするとともに、外筒11に凹面部112を形成し、止め輪12に爪部123a、123bを形成している。この回り止め転動体14′の大型化により、軸16の周方向の外力による変形に対抗する応力が増し、直動軸受機構1の剛性が高まることになる。さらに、外筒11には、凹面部112と同一形状の凹面部を内周面に3箇所形成し、それぞれの凹面部の位相が90度ずれるようにしている。このように、同一形状の凹面部を対称配置することにより、外筒形成時の加熱処理及び冷却処理に起因する変形を抑制することが期待される
以上のように構成された直動軸受機構1について、その作用を説明する。
例えば、軸16に対して軸方向(図10中、左右方向)の荷重がかかったとき、無限軌道溝(図1の132に相当する)の直線部(図1の132bに相当する)に保持されて軸16に接している複数の転動体15は、軸16の周曲面と接して転動する。このとき、保持器13の凹面部131″、止め輪12の爪部123a、123b及び外筒11の凹面部112に保持された回り止め転動体14′は、軸溝161と非接触の状態を保っている。従って、複数の転動体15の転動により、軸16は、回り止め転動体14′と非接触状態を保ちながら軸方向に直線運動する。
また、軸16に対して周方向(例えば、図11中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸16の軸溝161の周面に回り止め転動体14′が近接しているために、軸溝161の第1の縁部(図3の161bに相当する)が回り止め転動体14′に当接するか、又は回り止め転動体14′と第1の縁部との間隙が狭まることにより、回り止め転動体14′は変形する。一方、回り止め転動体14′と第2の縁部(図3の161cに相当する)との間隙は広がる。ここで、軸16が時計方向に回転しようとすると、保持器13及び止め輪12が外筒11の内壁面に嵌入、保持されているために、回り止め転動体14′により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸16の回転が規制される。
さらに、軸16に対して反時計方向の荷重がかかったとき、軸16の軸溝161の周面に回り止め転動体14′が近接しているために、軸溝161の第2の縁部が回り止め転動体14′に当接するか、又は回り止め転動体14′と第2の縁部との間隙が狭まることにより、回り止め転動体14′は変形する。一方、回り止め転動体14′と第1の縁部との間隙は広がる。ここで、上述したように回り止め転動体14′により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸16の回転が規制される。
従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、外筒11に対する軸16の周方向回転を規制することとなる。
このような本発明の第7の実施形態に係る直動軸受機構1によれば、長手方向周面に軸溝161が形成された、長手方向に直線運動する軸16と、軸16を挿通して支持する外筒11と、軸16と外筒11との間に介在する複数の転動体15と、複数の転動体15を保持する保持器13と、保持器13が外筒11から離脱するのを阻止する、略C字状の止め輪12と、を備え、この止め輪12の両端には爪部123a、123bが形成されており、保持器13の凹面部131″と、止め輪12の両端に形成された爪部123a、123bと、外筒11の凹面部112とによって回り止め転動体14′を保持し、回り止め転動体14′が軸溝161に係合するようにしたことにより、回り止め転動体14′に分割部122を合わせて止め輪12を嵌入できるので、分割部122と回り止め転動体14′の保持位置とが異なる第1〜第4、第6の実施形態に比べ、位置決め及び組み付けが容易であるという効果も得られる。さらに、止め輪12の両端に爪部123a、123bを形成し、外筒11に凹面部112を形成することにより、第1〜第4、第6の実施形態に比べ、上述したように回り止め転動体14′を大型化して直動軸受機構1の剛性をさらに高めるという効果も得られる。この構成は、請求項に係る本発明の実施の一形態である。なお、本実施形態を第1〜第4の実施形態に適用しても同様の効果が期待される。
以上のように、本発明に係る直動軸受機構は、保持手段に形成された第1の凹面と、阻止手段の端面に形成された第2の凹面とによって第2の転動体を保持し、第2の転動体が、軸溝に係合するようにしたことにより、1条の軸溝で済むために加工及び組み付けが容易で大量生産に好適であるという効果を有し、外筒に、複数の転動体を保持した保持器を内蔵し、保持器を介して外筒に挿通された軸が直線運動するようにした直動軸受機構等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る直動軸受機構の断面図(径方向、軸方向)である。 本発明の第1の実施形態に係る直動軸受機構及び各部品の正面図である。 本発明の第1の実施形態に係る直動軸受機構の要部拡大図である。 本発明の第2の実施形態に係る直動軸受機構の要部拡大図である。 本発明の第3の実施形態に係る直動軸受機構の要部拡大図である。 本発明の第4の実施形態に係る直動軸受機構の要部拡大図である。 本発明に包含されない第5の実施形態に係る直動軸受機構の断面図(径方向、軸方向)である。 5の実施形態に係る直動軸受機構の要部拡大図である。 本発明の第6の実施形態に係る直動軸受機構の要部拡大図である。 本発明の第7の実施形態に係る直動軸受機構及び各部品の正面図である。 本発明の第7の実施形態に係る直動軸受機構の要部拡大図である。
符号の説明
1 直動軸受機構
11 外筒(「軸支持手段」に相当する)
12 止め輪(「阻止手段」に相当する)
13 保持器(「保持手段」に相当する)
14、14′ 回り止め転動体(「第2の転動体」に相当する)
15 転動体(「第1の転動体」に相当する)
16 軸
17 回り止めピン(「係合軸」に相当する)
111 貫通孔
112 外筒の凹面部(「軸支持手段に形成された凹面」に相当する)
121 止め輪の凹面部(「第2の凹面」に相当する)
121′ 止め輪の端面
122 止め輪の分割部(「阻止手段に形成された間隙」に相当する)
123a、123b 止め輪の爪部
131、131′、131″ 保持器の凹面部(「第1の凹面」、「保持手段に形成された凹面」に相当する)
132 無限軌道溝
132a 無限軌道溝の旋回部
132b 無限軌道溝の直線部
133 保持器の保持溝
161、161′ 軸溝
161a、161a′ 軸溝の底部
161b、161b′ 軸溝の縁部
161c、161c′ 軸溝の縁部
171 回り止めピンの先端部

Claims (4)

  1. 手方向に直線運動する軸と、軸を挿通して支持する軸支持手段と、軸と軸支持手段との間に介在する複数の第1の転動体と、複数の第1の転動体を保持する保持手段と、保持手段が軸支持手段から離脱するのを阻止する保持手段離脱阻止手段と、を備えた直動軸受機構であって、
    上記軸の周面に長手方向に伸びる1条の軸溝を、保持手段第1の凹面を、そして保持手段離脱阻止手段の端面第2の凹面をそれぞれ形成し両凹面に、別に用意した第2の転動体を保持させ、かつ第2の転動体が軸溝に係合するようにしたことを特徴とする直動軸受機構。
  2. 請求項1に記載の直動軸受機構において、
    第2の転動体が球形であり、第1の凹面と、第2の凹面と、によって略球面を形成するようにしたことを特徴とする直動軸受機構。
  3. 長手方向に直線運動する軸と、軸を挿通して支持する軸支持手段と、軸と軸支持手段との間に介在する複数の第1の転動体と、複数の第1の転動体を保持する保持手段と、保持手段が軸支持手段から離脱するのを阻止する保持手段離脱阻止手段と、を備えた直動軸受機構であって、
    上記軸の周面に長手方向に伸びる1条の軸溝を、そして保持手段に凹面をそれぞれ形成し、該凹面と保持手段離脱阻止手段の端面とに、別に用意した第2の転動体を保持させ、かつ第2の転動体が軸溝に係合するようにしたことを特徴とする直動軸受機構。
  4. 長手方向に直線運動する軸と、軸を挿通して支持する軸支持手段と、軸と軸支持手段との間に介在する複数の第1の転動体と、複数の第1の転動体を保持する保持手段と、保持手段が軸支持手段から離脱するのを阻止する保持手段離脱阻止手段と、を備えた直動軸受機構であって、
    上記軸の周面に長手方向に伸びる1条の軸溝を形成し、保持手段離脱阻止手段を両端側に爪部が形成された略C字状の止め輪から構成し、保持手段に凹面を、そして軸支持手段に凹面をそれぞれ形成し、前記の両爪部と両凹面とに、別に用意した第2の転動体を保持させ、かつ第2の転動体が軸溝に係合するようにしたことを特徴とする直動軸受機構。
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