JP2005113938A - ストローク軸受機構 - Google Patents

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Takaki Okawara
恭樹 大川原
Sousaku Kimura
壮作 木村
Ippei Hashiguchi
一平 橋口
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Abstract

【課題】 軸及び外筒の周方向回転を規制することのできるストローク軸受機構を提供する。
【解決手段】 ストローク軸受機構1に、直線運動をする略円柱状の軸11と、軸11を挿通して支持する外筒15と、を備え、外筒15の内周には、複数の鋼球13を転動可能に保持したリテーナ12を備え、軸11と外筒15とが鋼球13を介して相対的に移動するようにし、軸11には、軸方向に渡って平面111、112を形成し、鋼球13のいずれか(鋼球131、132を含む)が平面111、112と接するように配している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の転動体を保持したリテーナが外筒に装着され、リテーナを介して外筒に挿通された軸が直線的に移動するようにしたストローク軸受機構に関するものである。
従来のストローク軸受機構は、図13に示すように、リテーナ1200が装着された外筒1500と、鋼球1300を転動可能に保持するリテーナ1200と、リテーナ1200に鋼球1300を介して挿通された軸1100と、リテーナ1200及び鋼球1300の脱落を防止するための止め輪1400a、1400bとを備え、軸11のスラスト方向からの外力により、リテーナ1200及び軸11が鋼球1300との接点の摩擦で左右方向に移動可能なように構成している(例えば、特許文献1参照)。
特開平8‐86312号公報(第3頁、図5、図6)
しかしながら、従来のストローク軸受機構においては、外力により軸及び外筒の周方向(ラジアル方向)に荷重がかかったとき、軸及び外筒の周方向回転を規制する点について充分な配慮がなされておらず、さらに改善の余地がある。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、軸及び外筒の周方向回転を規制することのできるストローク軸受機構を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明のストローク軸受機構は、直線運動をする円柱状の軸と、前記軸を挿通して支持する中空柱状の軸支持手段と、を備え、前記軸支持手段の内周には、複数の転動体を転動可能に保持した中空柱状の保持手段を備え、前記軸と前記軸支持手段とが前記転動体を介して相対的に移動するようにしたストローク軸受機構において、前記軸には、軸方向に渡って平面が形成されており、前記転動体が平面と接するように配された構成を有している。
請求項2に係る本発明のストローク軸受機構は、請求項1において、前記平面が、前記軸の軸線を挟んで対向するように2面形成された構成を有している。
請求項3に係る本発明のストローク軸受機構は、請求項1において、前記平面が、前記軸の軸線を挟んで対向するように4面形成され、隣り合う前記平面の位相が90°ずれるように配された構成を有している。
請求項4に係る本発明のストローク軸受機構は、請求項1から請求項3のいずれか1項において、前記転動体が、前記軸の平面と曲面との境界部近傍に配された構成を有している。
請求項5に係る本発明のストローク軸受機構は、請求項4において、前記平面が、前記軸の周方向で2曲面と隣接し、前記転動体が、前記平面と前記2曲面との境界部近傍に配された構成を有している。
請求項6に係る本発明のストローク軸受機構は、請求項2から請求項5のいずれか1項において、前記軸支持手段の内周には、前記軸の平面と対向する平面が形成された構成を有している。
本発明は、ストローク軸受機構において、軸方向に渡って平面を形成し、転動体が平面と接するようにしたことにより、軸支持手段又は軸の周方向に荷重がかかったとき、前記転動体が軸の外周と軸支持手段の内周とで挟み締め付けられて変形し、前記転動体の付近では、軸の外周と軸支持手段の内周との間隙が狭まるように変化することによって軸支持手段又は軸の周方向回転を規制できるという効果を有するストローク軸受機構を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係るストローク軸受機構について、図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係るストローク軸受機構を図1に示す。ここで、軸方向とは、軸11の長手方向(スラスト方向)であり、図1(a)においては軸線Lの延在する方向である。また、平面の幅とは、軸11の周方向(ラジアル方向)の長さである。さらに、直線Lは、図1(b)において軸線Lと直交する直線であり、直線Lは、図1(b)において直線Lと直交する直線である。
図1において、ストローク軸受機構1は、リテーナ12が装着された外筒15と、複数の鋼球13を介して軸11が装着されたリテーナ12と、直線Lに平行となるように形成された平面112を有する軸11と、外筒15内でリテーナ12の移動を規制する止め輪14a、14bと、を有する構成である。
また、軸11の平面112は、軸方向に渡って形成され、その幅が、少なくとも、鋼球13の径の2倍以上となるようにしている。
また、外筒15は、中空円筒部材で構成され、リテーナ12を介して軸11を挿通する挿通孔を有している。この外筒15の両端側に設けた止め輪14a、14bにより、リテーナ12が外筒から外れないようにしている。
また、リテーナ12は、中空円筒部材で構成され、外筒15に対して移動可能なように外筒15の内周に係合されている。リテーナ12の内径は軸11の外径より大きく、リテーナ12の外径は外筒15の内径よりも小さくしている。リテーナ12には、複数の鋼球13を転動自在に保持するための孔溝が、中空円筒部材の長手方向に直線的に並べられ、孔溝の列が10列平行になっている。換言すれば、上記孔溝は、軸線Lと略平行なリテーナ12周面の仮想線に対して千鳥状に配置されている。また、上記軸線Lに対して上記孔溝の列がリテーナ12の周方向に所定の角度をもって形成されている。
また、複数の鋼球13は、リテーナ12に転動可能に保持されている。ここで、例えば径の小さい鋼球132″、133〜136は、軸11外周の曲面と接し、径の大きい鋼球131は、平面111の周方向下端部と接している。さらに、リテーナ12の長手方向において、鋼球131の列と平面111上で隣り合う列の鋼球は、軸11の平面111の幅方向上端部と接している。また、リテーナ12の長手方向において、鋼球133の列及び鋼球135の列に挟まれた列の鋼球、鋼球134の列及び鋼球136の列に挟まれた列の鋼球、鋼球132″の列及び鋼球136の列に挟まれた列の鋼球は、軸11の曲面と接している。なお、軸11の外周とリテーナ12の内周との間隙が、軸11外周の曲面と平面112とで異なるために、鋼球の径を大小2種類、設定して軸11とリテーナ12との間隙(組み合せ間隙)を保ち、各方向からの外力に抗して軸線方向にスムーズに転動するようにしている。
以上のように構成されたストローク軸受機構1について、その作用を説明する。
軸11に対して軸線方向(図1(a)中、左右方向)の荷重がかかったとき、例えば、大径の鋼球131は軸11の平面111と接して回転し、小径の鋼球132″、133〜136は、軸11の曲面と接して回転する。ここでは、鋼球の転がり(転動)を利用して荷重による力の損失を抑えている。一方、軸11に対して周方向(例えば、図1(b)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸11の半径が軸心から平面111までの距離よりも大きいために、鋼球131が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球131の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球131が軸11の平面111の周方向下端部と下部曲面との境界付近で接しているためでもある。ここで、軸11が時計方向に回転しようとすると、上述した間隙の変化で、平面111に接している鋼球131により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の回転が規制される。さらに、軸11に対して反時計方向の荷重がかかったとき、鋼球131の列と平面111上で隣り合う列の鋼球が、平面111の幅方向上端部と上部曲面との境界付近で接しているため、上述したように軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まって軸11の反時計方向回転が規制される。従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、軸11及び外筒15の周方向の回転を規制できることとなる。
このような本発明の第1の実施形態に係るストローク軸受機構1によれば、直線運動をする略円柱状の軸11と、軸11を挿通して支持する外筒15(「中空柱状の軸支持手段」に相当する)と、を備え、外筒15の内周には、複数の鋼球13(「転動体」に相当する)を転動可能に保持したリテーナ12(「中空柱状の保持手段」に相当する)を備え、軸11と外筒15とが鋼球13を介して相対的に移動するようにし、軸11には、軸方向に渡って平面111が形成されており、鋼球13(鋼球131を含む)が平面111と接するように配されたので、軸11が時計方向に回転しようとすると、平面111と接する鋼球13が、軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、その鋼球13の付近で、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まることとなる。この間隙の変化で、平面111と接している鋼球13により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の回転が規制される。よって、周方向の外力に抗しながら、軸11と外筒15とが軸線方向に対してスムーズに相対移動できる。これは、請求項1に係る発明を適用した実施形態に相当する。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係るストローク軸受機構を図2に示す。ここで、軸方向とは、軸11の長手方向(スラスト方向)であり、図2(a)においては軸線Lの延在する方向である。また、平面の幅とは、軸11の周方向(ラジアル方向)の長さである。さらに、直線Lは、図2(b)において軸線Lと直交する直線であり、直線Lは、図2(b)において直線Lと直交する直線である。なお、本実施形態は、鋼球131の配置、軸11の形状を除き、第1の実施形態と概ね同様の構成を有しているために、同一構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図2において、ストローク軸受機構1の軸11は、直線Lを挟んで対向するように2平面111、112が形成された構成を有している。この2平面111、112は、軸方向に渡って形成され、その幅が、少なくとも、鋼球13の径の2倍以上となるようにしている。
また、リテーナ12は、第1の実施形態に準じ、中空円筒部材で構成され、外筒15に対して移動可能に係合されている。リテーナ12の内径は軸11の外径より大きく、リテーナ12の外径は外筒15の内径よりも小さくしている。リテーナ12には、複数の鋼球13を転動自在に保持するための孔溝が、中空円筒部材の長手方向に直線的に並べられ、孔溝の列が10列平行になっている。換言すれば、上記孔溝は、軸線Lと略平行なリテーナ12周面の仮想線に対して千鳥状に配置されている。また、上記軸線Lに対して上記孔溝の列がリテーナ12の周方向に所定の角度をもって形成されている。
また、複数の鋼球13は、リテーナ12に転動可能に保持されている。ここで、径の小さい鋼球133〜136は、軸11外周の曲面と接し、径の大きい鋼球131、132は、それぞれ平面111の周方向下端部、平面112の周方向上端部と接している。また、鋼球131、132は軸心を挟んで対向し、軸心について点対称となっている。さらに、リテーナ12の長手方向において、鋼球131の列と平面111上で隣り合う列の鋼球は、平面111の幅方向上端部と接し、鋼球132の列と平面112上で隣り合う列の鋼球は、平面112の幅方向下端部と接している。これらの両鋼球も、軸芯について点対称となっている。また、リテーナ12の長手方向において、鋼球133の列及び鋼球135の列に挟まれた列の鋼球は、軸11の曲面(図2(b)中、上部曲面)と接し、鋼球134の列及び鋼球136の列に挟まれた列の鋼球は、軸11の曲面(図2(b)中、下部曲面)と接している。これらの両鋼球も、軸芯について点対称となっている。なお、軸11とリテーナ12との間隙が、軸11外周の曲面と平面111、112とで異なるために、鋼球の径を大小2種類、設定して軸11とリテーナ12との間隙(組み合せ間隙)を保ち、各方向からの外力に抗して軸線方向にスムーズに転動するようにしている。
以上のように構成されたストローク軸受機構1について、その作用を説明する。
軸11に対して軸線方向(図2(a)中、左右方向)の荷重がかかったとき、大径の鋼球131、132は軸11の平面111、112と接して回転し、小径の鋼球133〜136は、軸11の曲面と接して回転する。この回転により、リテーナ12は外筒15に対して軸線方向に相対移動する。ここでは、鋼球の転がり(転動)を利用して荷重による力の損失を抑えている。一方、軸11に対して周方向(例えば、図2(b)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸11は時計方向に回転しようとする。このとき、軸11の半径が軸心から平面111、112までの距離よりも大きいために、鋼球131、132が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球131、132の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、大径の鋼球131が軸11の平面111の周方向下端部と下部曲面との境界付近で接し、鋼球132が軸11の平面112の周方向上端部と上部曲面との境界付近で接しているためでもある。上述した間隙の変化で、平面112、112に接している鋼球131、132により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の時計方向回転が規制される。さらに、軸11に対して反時計方向の荷重がかかったとき、軸11は反時計方向に回転しようとする。このとき、軸11の半径が軸心から平面111、112までの距離よりも大きいために、鋼球131の列と平面111上で隣り合う列の鋼球、及び鋼球132の列と平面112上で隣り合う列の鋼球が、軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、これらの鋼球の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球131の列と平面111上で隣り合う列の鋼球が、平面111の幅方向上端部と上部曲面との境界付近で接し、鋼球132の列と平面112上で隣り合う列の鋼球が、平面112の幅方向下端部と下部曲面との境界付近で接しているためでもある。上述した間隙の変化で、平面111、112と接している、上記隣り合う両列の鋼球により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の反時計方向回転が規制される。従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、軸11及び外筒15の周方向の回転を規制できることとなる。
このような本発明の第2の実施形態に係るストローク軸受機構1によれば、平面111、112が、軸11の軸線Lを挟んで対向するように2面形成されたので、軸11の平面の4箇所で軸11と鋼球13とが接触することとなり、1平面が形成された場合に比べ、より確実に軸11の周方向回転を規制できる。これは、請求項2に係る発明を適用した実施形態に相当する。
また、本実施形態によれば、鋼球13が、軸11の平面111、112と曲面との境界近傍に配されたので、上述したように鋼球13が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球13付近で軸11とリテーナ12との間隙が狭まることによって、軸11の周方向回転を規制できる。これは、請求項4に係る発明を適用した実施形態に相当する。
また、本実施形態によれば、例えば、平面111が、軸11の周方向で2曲面と隣接し、鋼球13(例えば、「平面111の鋼球131」、「平面112において、鋼球132の列と周方向で隣接する列の鋼球」を含む)が、平面111と2曲面との境界近傍に配されたので、上述したように、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、軸11の周方向回転を規制できる。換言すれば、軸線Lを挟んで対向する2平面111、112と平行であって、かつ軸芯を通る直線Lについて、鋼球13が線対称に配置されたので、上述したように、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、軸11の周方向回転を規制できる。これは、請求項5に係る発明を適用した実施形態に相当する。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係るストローク軸受機構1を図3に示す。これは、第1、第2の実施形態とは、ピン16等を設けることによってリテーナ12の周方向回転を規制する機能を新たに加えた点が相違している。なお、本実施形態は、ピン16等を除き、第2の実施形態と概ね同様の構成を有しているために、同一構成には同一符号を付与して説明を省略する。ここで、軸方向とは、軸11の長手方向(スラスト方向)であり、図3(a)においては軸線Lの延在する方向である。また、平面の幅とは、軸11の周方向(ラジアル方向)の長さである。さらに、直線Lは、図3(b)において軸線Lと直交する直線であり、直線Lは、図3(b)において直線Lと直交する直線である。
図3において、ストローク軸受機構1は、ピン16を有する構成である。ピン16は、外筒15を貫通して穿たれた孔151に挿入、嵌合されると共に、リテーナ12を貫通して穿たれた長孔121に挿入、係合されている。この構成は、図1の止め輪14a、14bを二つのピン16で置換したものである。なお、図3では、二つのピン16のうち、一方が挿入された状態を示している。ここで、長孔121は、軸線Lに対して略平行に穿たれており、その長径は所定の長さに設定され、その短径は孔151の径と略同一に設定されている。なお、リテーナ12には、複数の鋼球13を転動自在に保持するための孔溝が、中空円筒部材の長手方向に直線的に並べられ、孔溝の列が8列平行になっている。ここでは、リテーナ12に長孔121を設けたために、第2の実施形態と比べて、軸11の曲面における溝孔の列が2列少ない構成となっている。
以上のように構成されたストローク軸受機構1について、その作用を説明する。
ピン16は、外筒15及びリテーナ12に挿入されているために、外力によってリテーナ12が軸方向に動いたとき、外筒15に対するリテーナ12の移動が、長孔121の長径内で収まるように規制する。この規制により、リテーナ12及び鋼球13が外筒15から脱落するのを防止する。また、長孔121の短径と孔151の径とが略同一に設定されているために、リテーナ12が周方向に移動しないように固定する。
このような本発明の第3の実施形態に係るストローク軸受機構1によれば、ピン16、孔151、長孔121を有することにより、リテーナ12及び鋼球13が外筒15から脱落するのを防止し、さらにリテーナ12が周方向に移動しないように規制できる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係るストローク軸受機構を図4に示す。ここで、軸方向とは、軸11の長手方向(スラスト方向)であり、図4(a)においては軸線Lの延在する方向である。また、平面の幅とは、軸11の周方向(ラジアル方向)の長さである。さらに、直線Lは、図4(b)において軸線Lと直交する直線であり、直線Lは、図4(b)において直線Lと直交する直線である。なお、本実施形態は、鋼球131、132の配置を除き、第3の実施形態と概ね同様の構成を有しているために、同一構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図4において、ストローク軸受機構1の径の大きい鋼球131、132は、直線Lについて線対称となっている。この配置により、鋼球131は平面111の周方向下端部と接し、鋼球132は平面112の周方向下端部と接している。なお、リテーナ12には、複数の鋼球13を転動自在に保持するための孔溝が、中空円筒部材の長手方向に直線的に並べられ、孔溝の列が7列平行になっている。ここでは、リテーナ12に長孔121を設けたために、第2の実施形態と比べて、軸11の曲面における溝孔の列が3列少ない構成となっている。
以上のように構成されたストローク軸受機構1について、その作用を説明する。
軸11に対して軸線方向(図3(a)中、左右方向)の荷重がかかったとき、第3の実施形態と同様に外筒15に対するリテーナ12の移動が、長孔121の長径内で収まるように規制する。一方、軸11に対して周方向(例えば、図3(b)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸11は時計方向に回転しようとする。このとき、軸11の半径が軸心から平面111までの距離よりも大きいために、例えば鋼球131が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球131の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、大径の鋼球131が軸11の平面111の周方向下端部と下部曲面との境界付近で接しているためでもある。上述した間隙の変化で、平面111に接している鋼球131により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の時計方向回転が規制される。さらに、軸11に対して周方向(例えば、図3(b)中、反時計方向)の荷重がかかったとき、軸11は反時計方向に回転しようとする。このとき、軸11の半径が軸心から平面112までの距離よりも大きいために、例えば鋼球132が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球132の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球132が軸11の平面112の周方向下端部と下部曲面との境界付近で接しているためでもある。上述した間隙の変化で、平面112に接している鋼球132により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の反時計方向回転が規制される。従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、軸11及び外筒15の周方向の回転を規制できる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態に係るストローク軸受機構を図5に示す。これは、第3、第4の実施形態とは、リテーナ12を外筒15に対して固定することによってリテーナ12の周方向回転を規制する点が相違している。なお、本実施形態は、リテーナ12の孔溝122と鋼球137、138の配置、及びピン16の不使用を除き、第3、第4の実施形態と概ね同様の構成を有しているために、同一構成には同一符号を付与して説明を省略する。ここで、軸方向とは、軸11の長手方向(スラスト方向)であり、図5(a)においては軸線Lの延在する方向である。また、平面の幅とは、軸11の周方向(ラジアル方向)の長さである。さらに、直線Lは、図5(b)において軸線Lと直交する直線であり、直線Lは、図5(b)において直線Lと直交する直線である。
図5において、ストローク軸受機構1のリテーナ12は、それぞれ複数の鋼球13を転動自在に保持するための直線状の軌道溝122が、中空円筒部材の長手方向に二つ直線上に並べられ、その軌道溝122の列が平行に配置された構成を有している。また、リテーナ12は、外筒15に対して固定されている。さらに、リテーナ12は、軸線Lに対して、上記軌道溝122の列がリテーナ12の周方向に所定の角度をもって、10列形成された構成を有している。
また、複数の鋼球13には、径の異なる大小2種類があり、これらはリテーナ12の軌道溝122ごとに三つずつ、転動可能に保持されている。ここで、径の小さい鋼球133〜138は、軸11外周の曲面と接し、径の大きい鋼球131、132、139、140は2平面111、112の周方向端部と接している。また、鋼球131と鋼球140、鋼球132と鋼球139は、それぞれ軸心について点対称となっている。さらに、鋼球131と鋼球132、鋼球139と鋼球140は直線Lについて線対称となっている。
以上のように構成されたストローク軸受機構1について、その作用を説明する。
軸11に対して軸線方向(図5(a)中、左右方向)の荷重がかかったとき、それぞれの軌道溝122内の三つの鋼球は、軸11の平面111、112又は曲面と接して回転しながら、軌道溝122内を左右方向に移動する。この鋼球13の移動と共に軸11は、軸線方向に移動する。一方、軸11に対して周方向(例えば、図5(b)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸11は時計方向に回転しようとする。このとき、軸11の半径が軸心から平面111、112までの距離よりも大きいために、例えば鋼球131、140が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球131、140の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、大径の鋼球131が平面111の周方向下端部と下部曲面の境界付近で接し、大径の鋼球140が平面112の周方向上端部と上部曲面の境界付近で接しているためでもある。上述した間隙の変化で、平面111、112に接している鋼球131、140により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の時計方向回転が規制される。さらに、軸11に対して周方向(例えば、図5(b)中、反時計方向)の荷重がかかったとき、軸11は反時計方向に回転しようとする。このとき、軸11の半径が軸心から平面111、112までの距離よりも大きいために、例えば鋼球139、132が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球139、132の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球132が平面112の周方向下端部と下部曲面の境界付近で接し、鋼球139が平面111の周方向上端部と上部曲面の境界付近で接しているためでもある。上述した間隙の変化で、平面111、112に接している鋼球139、132により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の反時計方向回転が規制される。従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、軸11及び外筒15の周方向の回転を規制できる。
なお、本発明の第5の実施形態に係るストローク軸受機構1によれば、リテーナ12の軌道溝122内に鋼球13を保持し、さらにリテーナ12を外筒15に対して固定することにより、リテーナ12及び鋼球13が外筒15から脱落するのを防止すると共に、リテーナ12が周方向に移動しないように規制できる。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態に係るストローク軸受機構を図6に示す。ここで、軸方向とは、軸11の長手方向(スラスト方向)であり、図6(a)においては軸線Lの延在する方向である。また、平面の幅とは、軸11の周方向(ラジアル方向)の長さである。さらに、直線Lは、図6(b)において軸線Lと直交する直線であり、直線Lは、図6(b)において直線Lと直交する直線である。
図6において、ストローク軸受機構1は、リテーナ12に保持された鋼球13と係合する軌道溝152を有する外筒15と、複数の同一径の鋼球13を介して軸11が装着されたリテーナ12と、軸心を挟んで対向するように形成された2平面111、112及び2平面113、114を有する軸11と、第1の実施形態を適用した止め輪14a、14bと、を有する構成である。
また、軸11の平面111〜114は、軸11の軸方向に渡って形成され、その幅が、少なくとも、鋼球13の径より大きくなるようにした構成を有している。また、平面111と平面112、平面113と平面114は、それぞれ軸芯を挟んで対向しており、4平面111〜114のうちの隣り合う平面同士の位相が90°ずれている。
また、外筒15は、中空円筒部材で構成され、リテーナ12を介して軸11を挿通する挿通孔を有している。この中空円筒部材の内周面には、直線状の軌道溝152が4条、長手方向に渡って互いに略平行となるように形成されている。
また、リテーナ12は、中空円筒部材で構成され、外筒15に対し、鋼球13を介して軸方向(図6(a)中、左右方向)に移動可能に係合されている。リテーナ12の内径は軸11の外径より大きく、リテーナ12の外径は外筒15の軌道溝152部の内径よりも小さくしている。リテーナ12には、複数の鋼球13を転動自在に保持するための孔溝が、中空円筒部材の長手方向に直線的に並べられ、孔溝の列が4列、平行になっている。また、軸11の軸芯に対して4列がリテーナ12の周方向に所定の角度をもって形成されている。この4列の孔溝は、4条の軌道溝152に対向している。
また、複数の鋼球13は同一径を有し、例えば、鋼球131は、軸11の平面111の幅方向上端部と接し、鋼球132は、軸11の平面112の幅方向上端部と接した構成を有している。ここで、鋼球131、132は直線Lに対して線対称となっている。また、鋼球133は、軸11の平面113の幅方向右端部と接し、鋼球134は、軸11の平面114の幅方向右端部と接した構成を有している。ここで、鋼球133、134は直線Lに対して線対称となっている。
以上のように構成されたストローク軸受機構1について、その作用を説明する。
軸11に対して軸線方向(図6(a)中、左右方向)の荷重がかかったとき、鋼球13は軸11の平面111〜114のいずれかと接しながら、外筒15の軌道溝152に係合して回転し、軸11及びリテーナ12は左右方向に移動する。一方、軸11に対して周方向(例えば、図6(b)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸11は時計方向に回転しようとする。このとき、軸11の半径が軸心から平面112、114までの距離よりも大きいために、例えば鋼球132、134が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球132、134の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球132が平面112の周方向上端部と曲面の境界付近で接し、鋼球134が平面114の周方向右端部と曲面の境界付近で接しているためでもある。上述した間隙の変化で、平面112、114に接している鋼球132、134により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の時計方向回転が規制される。また、軸11に対して反時計方向の荷重がかかったとき、軸11は反時計方向に回転しようとする。このとき、軸11の半径が軸心から平面111、113までの距離よりも大きいために、例えば鋼球131、133が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球131、133の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球131、133が、それぞれ軸11の平面111の幅方向上端部、及び平面113の幅方向右端部と接しているためでもある。上述した間隙の変化で、平面111、113に接している鋼球131、133により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の反時計方向回転が規制される。従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、軸11及び外筒15の周方向の回転を規制できる。
このような本発明の第6の実施形態に係るストローク軸受機構1によれば、4平面111〜114が、軸11の軸線Lを挟んで対向するように形成され、隣り合う平面の位相が90°ずれるように配されたので、上述したように少なくとも4平面111〜114と接している4鋼球が、軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まることとなり、対向する2平面111、112を形成した場合に比べ、軸11の周方向回転をより確実に規制できる。これは、請求項3に係る発明の実施形態に相当する。
[第7の実施形態]
次に、本発明の第7の実施形態に係るストローク軸受機構を図7に示す。ここで、軸方向とは、軸11の長手方向(スラスト方向)であり、図7(a)においては軸線Lの延在する方向である。また、平面の幅とは、軸11の周方向(ラジアル方向)の長さである。さらに、直線Lは、図7(b)において軸線Lと直交する直線であり、直線Lは、図7(b)において直線Lと直交する直線である。
図7において、ストローク軸受機構1は、リテーナ12が装着された外筒15と、複数の同一径の鋼球13を介して軸11が装着されたリテーナ12と、軸線Lを挟んで対向するように形成された2平面111、112を有する軸11と、第1の実施形態を適用した止め輪14a、14bと、を有する構成である。
また、軸11の2平面111、112は、第2の実施形態を適用し、軸方向に渡って形成され、その幅が、少なくとも、鋼球13の径の2倍以上となるようにしている。
また、外筒15は、中空円筒部材で構成され、その内面に軸線Lを挟んで対向するように形成された2平面151、152′を有し、リテーナ12を介して軸11を挿通する挿通孔を有している。なお、軸11を挿通して装着したとき、平面151、152′は、それぞれ平面111、112と略平行に対向するようにしている。
また、リテーナ12は、第1の実施形態を適用した中空円筒部材で構成され、外筒15に対して接着又は圧入により固設されている。リテーナ12の内径は軸11の外径より大きく、リテーナ12の外径は外筒15の内径よりも小さくしている。リテーナ12には、複数の鋼球13を転動自在に保持するための孔溝が、中空円筒部材の長手方向に直線的に並べられ、それぞれの孔溝の列が10列平行になっている。換言すれば、上記孔溝は、軸線Lと略平行なリテーナ12周面の仮想線に対して千鳥状に配置されている。また、軸線Lに対して10列の孔溝がリテーナ12の周方向に所定の角度をもって形成されている。
また、同一径の複数の鋼球13は、リテーナ12に転動可能に保持されている。例えば、鋼球133〜136は、軸11外周の曲面と接し、鋼球131は平面111の幅方向下端部と接し、鋼球132は平面112の幅方向上端部と接している。また、鋼球131、132は軸心に対して点対称となっている。なお、外筒15の内周に、軸11の平面111、112と略平行な平面151、152′を形成することにより、軸11の外周面と外筒15の内周面との間隙が略一定となるために、同一径の鋼球13を使用している。
以上のように構成されたストローク軸受機構1について、その作用を説明する。
軸11に対して軸線方向(図7(a)中、左右方向)の荷重がかかったとき、第2の実施形態に準じ、例えば、鋼球131、132は、それぞれ軸11の平面111、112と接して回転し、鋼球133〜136は、軸11の曲面と接して回転する。一方、軸11に対して周方向(例えば、図7(b)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸11は時計方向に回転しようとする。このとき、軸11の半径が軸心から平面111までの距離よりも大きいために、例えば鋼球131、132が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球131、132の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球131が軸11の平面111の周方向下端部と下部曲面との境界付近で接し、鋼球132が軸11の平面112の周方向上端部と上部曲面との境界付近で接しているためでもある。上述した間隙の変化で、平面111、112に接している鋼球131、132により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の時計方向回転が規制される。さらに、軸11に対して反時計方向の荷重がかかったとき、軸11は反時計方向に回転しようとする。このとき、軸11の半径が軸心から平面111までの距離よりも大きいために、鋼球131の列と平面111上で隣り合う列の鋼球、及び鋼球132の列と平面112上で隣り合う列の鋼球が、軸11の外周と外筒15の内周とで共に挟み締め付けられて変形し、双方の列と隣り合う両列の鋼球の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球131の列と平面111上で隣り合う列の鋼球が、平面111の幅方向上端部と上部曲面との境界付近で接し、鋼球132の列と平面112上で隣り合う列の鋼球が、平面112の幅方向下端部と下部曲面との境界付近で接しているためでもある。上述した間隙の変化で、平面111、112に接している、上記隣り合う両列の鋼球により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の反時計方向回転が規制される。ここで、「上述した間隙」は、「平面111と平面151との間隙」、「平面112と平面152′との間隙」に相当する。なお、図8(a)の鋼球131′は、リテーナ12の長手方向で鋼球131の列と隣り合う列の鋼球に相当し、平面111の幅方向上端部と接している。従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、軸11及び外筒15の周方向の回転を規制できる。
また、本実施形態では、鋼球13が軸11の平面111、112の幅方向端部と接するようにしているが、これに対し、鋼球13が軸11の平面111、112の幅方向中央部と接するようにした場合(図8(b)の1311、1321に示す)には、上記境界部から相対的に遠くなるので、鋼球1311、1321の移動量が大きくなる。
このような本発明の第7の実施形態に係るストローク軸受機構1によれば、外筒15(「軸支持手段」に相当する)の内周には、軸11の平面111、112と対向する平面151、152′が形成されたので、上述したように、軸11の外周面と外筒15の内周面との間隙が略一定となり、同一径の鋼球13を用いてストローク軸受機構1を構成できる。これは、請求項6に係る発明の実施形態に相当する。
[第8の実施形態]
次に、本発明の第8の実施形態に係るストローク軸受機構を図9に示す。ここで、軸方向とは、軸11の長手方向(スラスト方向)であり、図9(a)においては軸線Lの延在する方向である。また、平面の幅とは、軸11の周方向(ラジアル方向)の長さである。さらに、直線Lは、図9(b)において軸線Lと直交する直線であり、直線Lは、図9(b)において直線Lと直交する直線である。なお、本実施形態は、鋼球の配置、及び軸、外筒の平面を除き、第7の実施形態と概ね同様の構成を有しているために、同一構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図9において、ストローク軸受機構1の軸11には、平面111〜114が軸方向に渡って形成され、平面111と平面112が直線Lを挟んで対向し、平面113と平面114が直線Lを挟んで対向した構成を有している。また、隣り合う平面同士の位相が90°ずれるようにしている。さらに、平面111〜114の幅が、少なくとも、鋼球13の径より大きくなるようにしている。また、外筒15の内周面には、軸11の平面111〜114とそれぞれ対向する、平面151、152′、153、154が、外筒15の長手方向に渡って形成され、その幅が、平面111〜114の幅より大きくなるようにした構成を有している。また、隣り合う平面同士の位相が90°ずれるようにしている。また、リテーナ12は、複数の鋼球13を転動自在に保持するための孔溝の列を長手方向に8列有し、このうちの4列(例えば、鋼球131〜134をそれぞれ含む4列)が、互いに平行、かつ軸芯に対してリテーナ12の周方向に等角度「90°」をもって形成された構成を有している。また、複数の鋼球13は同一径を有し、例えば、鋼球131は、軸11の平面111の幅方向下端部と接し、鋼球132は、軸11の平面112の幅方向上端部と接し、鋼球133は、軸11の平面113の幅方向左端部と接し、鋼球134は、軸11の平面114の幅方向右端部と接している。さらに、鋼球131と鋼球132、及び鋼球133と鋼球134が、それぞれ軸芯について点対称となっている。一方、リテーナ12の長手方向で鋼球131と隣り合う鋼球は、軸11の平面111の幅方向上端部と接し、リテーナ12の長手方向で鋼球132と隣り合う鋼球は、軸11の平面112の幅方向下端部と接し、リテーナ12の長手方向で鋼球133と隣り合う鋼球は、軸11の平面113の幅方向右端部と接し、リテーナ12の長手方向で鋼球134と隣り合う鋼球は、軸11の平面114の幅方向左端部と接している。さらに、リテーナ12の長手方向で、鋼球131と隣り合う鋼球と、鋼球132と隣り合う鋼球とが、軸芯について点対称となっており、リテーナ12の長手方向で、鋼球133と隣り合う鋼球と、鋼球134と隣り合う鋼球とが、軸芯について点対称となっている。
以上のように構成されたストローク軸受機構1について、その作用を説明する。
軸11に対して軸線方向(図9(a)中、左右方向)の荷重がかかったとき、第6の実施形態に準じ、鋼球13は軸11の平面111〜114のいずれかと接して回転し、左右方向に移動する。一方、軸11に対して周方向(例えば、図9(b)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸11の半径が軸心から平面111〜114までの距離よりも大きいために、例えば鋼球131〜134が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球131〜134の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球131〜134が、それぞれ軸11の平面111の幅方向下端部、平面112の幅方向上端部、平面113の幅方向左端部、平面114の幅方向右端部と接しているためでもある。上述した間隙の変化で、平面111〜114に接している鋼球131〜134により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の時計方向回転が規制される。また、軸11に対して周方向(例えば、図9(b)中、反時計方向)の荷重がかかったときは、軸11の半径が軸心から平面111〜114までの距離よりも大きいために、例えばリテーナ12の長手方向の平面111〜114で、それぞれ鋼球131〜134の列と隣り合う列の鋼球が、軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、それぞれの上記隣り合う列の鋼球の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、それぞれの上記隣り合う鋼球が、平面111の幅方向上端部、平面112の幅方向下端部、平面113の幅方向右端部、平面114の幅方向左端部と接しているためでもある。上述した間隙の変化で、平面111〜114に接している、それぞれの上記隣り合う鋼球により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の反時計方向回転が規制される。従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、軸11及び外筒15の周方向の回転を規制できる。なお、「上述した間隙」は、「平面111と平面151との間隙」、「平面112と平面152′との間隙」、「平面113と平面153との間隙」、「平面114と平面154との間隙」に相当する。
[第9の実施形態]
次に、本発明の第9の実施形態に係るストローク軸受機構を図10に示す。ここで、軸方向とは、軸11の長手方向(スラスト方向)であり、図10(a)においては軸線Lの延在する方向である。また、平面の幅とは、軸11の周方向(ラジアル方向)の長さである。さらに、直線Lは、図10(b)において軸線Lと直交する直線であり、直線Lは、図10(b)において直線Lと直交する直線である。なお、本実施形態は、鋼球の配置を除き、第8の実施形態と概ね同様の構成を有しているために、同一構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図10において、ストローク軸受機構1のリテーナ12は、複数の鋼球13を転動自在に保持するための孔溝の列を4列有し、この4列が、長手方向について互いに平行、かつ軸芯に対してリテーナ12の周方向に所定の角度をもって形成された構成を有している。また、複数の鋼球13は同一径を有し、例えば、鋼球131は、軸11の平面111の幅方向上端部と接し、鋼球132は、軸11の平面112の幅方向上端部と接した構成を有している。ここで、鋼球131、132は直線Lについて線対称となっている。また、鋼球133は、軸11の平面113の幅方向右端部と接し、鋼球134は、軸11の平面114の幅方向右端部と接した構成を有している。ここで、鋼球133、134は軸線Lについて線対称となっている。
以上のように構成されたストローク軸受機構1について、その作用を説明する。
軸11に対して軸線方向(図10(a)中、左右方向)の荷重がかかったとき、第8の実施形態に準じ、鋼球13は軸11の平面111〜114のいずれかと接して回転し、軸11は左右方向に移動する。一方、軸11に対して周方向(例えば、図10(b)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸11の半径が軸心から平面112、114までの距離よりも大きいために、例えば鋼球132、134が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球132、134の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球132、134が、それぞれ軸11の平面112の幅方向上端部、平面114の幅方向右端部と接しているためでもある。上記間隙は、「平面112と平面152′との間隙」、「平面114と平面154との間隙」に相当する。上述した間隙の変化で、平面112、114と接している鋼球132、134により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の時計方向回転が規制される。また、軸11に対して反時計方向の荷重がかかったとき、軸11の半径が軸心から平面111、113までの距離よりも大きいために、例えば鋼球131、133が軸11の外周と外筒15の内周とで挟み締め付けられて変形し、鋼球131、133の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球131、133は、それぞれ軸11の平面111の幅方向上端部、平面113の幅方向右端部と接しているためでもある。上記間隙は、「平面111と平面151との間隙」、「平面113と平面153との間隙」に相当する。上述した間隙の変化で、平面111、113に接している鋼球131、133により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の反時計方向回転が規制される。従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、軸11及び外筒15の周方向の回転を規制できる。
[第10の実施形態]
次に、本発明の第10の実施形態に係るストローク軸受機構1を図11に示す。
図11において、ストローク軸受機構1は、内周面に4平面151、152′、153、154が形成され、リテーナ12に保持された鋼球13と係合する、4条の直線状の軌道溝152を有する外筒15と、外筒15の内周平面に対向する平面が外周面に形成され、複数の同一径の鋼球13を介して軸11が装着されたリテーナ12と、軸心を挟んで2面ずつ対向するように形成された4平面111〜114、及び2面ずつ対向するように形成された4曲面を有する軸11と、第1の実施形態を適用した止め輪14a、14bと、を有する構成である。
また、軸11の平面111〜114は、軸方向に渡って形成され、その幅が、少なくとも、鋼球13の径より大きくなるようにしている。
また、外筒15は、中空円筒部材で構成され、リテーナ12を介して軸11を挿通する挿通孔を有している。この中空円筒部材の内周に形成された4平面151、152′、153、154は、隣り合う平面同士の位相が90°ずれている。また、外筒15の内周断面は略長方形をなし、長方形の四隅に曲部(R部)が形成されている。このR部は、上述した4条の軌道溝152に相当し、この軌道溝152は、長手方向に渡って互いに略平行となるように形成されている。
また、リテーナ12は、中空角柱部材で構成され、外周には、外筒15の4平面151、152′、153、154に対向する4平面が形成され、内周には4曲面が形成されている。この4平面のうちの隣り合う平面同士は位相が90°ずれている。また、リテーナ12は、外筒15の軌道溝152に対し、鋼球13を介して係合されている。リテーナ12の内径は軸11の外径より大きく、リテーナ12の外径は外筒15の軌道溝152部の内径よりも小さくしている。リテーナ12には、複数の鋼球13を転動自在に保持するための孔溝の列が、中空角柱部材の長手方向に直線的に4列並べられ、この4列が平行になっている。また、軸11の軸芯に対して4列がリテーナ12の内周方向に所定の角度をもって形成されている。この4列は、4条の軌道溝152に対向している。
また、複数の鋼球13は、同一径であってリテーナ12の孔溝のそれぞれに転動可能に保持されている。例えば、鋼球131は、軸11の平面111の幅方向下端部と接し、鋼球132は、軸11の平面112の幅方向上端部と接している。ここで、鋼球131、132は直線Lについて線対称としている。また、鋼球133は、軸11の平面113の幅方向右端部と接し、鋼球134は、軸11の平面114の幅方向左端部と接している。ここで、鋼球133、134は直線Lに対して線対称としている。
以上のように構成されたストローク軸受機構1について、その作用を説明する。
軸11に対して軸線方向(図11(a)中、左右方向)の荷重がかかったとき、第6の実施形態に準じ、鋼球13は軸11の平面111〜114のいずれかと接しながら、外筒15の軌道溝152に係合して回転し、軸11及びリテーナ12は左右方向に移動する。一方、軸11に対して周方向(例えば、図11(b)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸11の半径が軸心から平面111、112までの距離よりも大きいために、例えば鋼球131、132が軸11の外周と外筒15の内周(R部を含む)とで挟み締め付けられて変形し、鋼球131、132の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球131、132が、それぞれ軸11の平面111の幅方向下端部、平面112の幅方向上端部と接しているためでもある。上記間隙は、「平面111と平面111に対向するR部との間隙」、「平面112と平面112に対向するR部との間隙」に相当する。上述した間隙の変化で、平面111、112に接している鋼球131、132により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の時計方向回転が規制される。また、軸11に対して反時計方向の荷重がかかったとき、軸11の半径が軸心から平面113、114までの距離よりも大きいために、例えば鋼球133、134が軸11の外周と外筒15の内周(R部を含む)とで挟み締め付けられて変形し、鋼球133、134の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、鋼球133、134が、それぞれ軸11の平面113の幅方向右端部、平面114の幅方向左端部と接しているためでもある。上記間隙は、「平面113と平面113に対向するR部との間隙」、「平面114と平面114に対向するR部との間隙」に相当する。上述した間隙の変化で、平面113、114に接している鋼球133、134により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の反時計方向回転が規制される。従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、軸11及び外筒15の周方向の回転を規制できる。
[第11の実施形態]
次に、本発明の第11の実施形態に係るストローク軸受機構を図12に示す。ここで、軸方向とは、軸11の長手方向(スラスト方向)であり、図12(a)においては軸線Lの延在する方向である。また、平面の幅とは、軸11の周方向(ラジアル方向)の長さである。さらに、直線Lは、図12(b)において軸線Lと直交する直線であり、直線Lは、図12(b)において直線Lと直交する直線である。なお、本実施形態は、鋼球の配置を除き、第6の実施形態と概ね同様の構成を有しているために、同一構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図12において、ストローク軸受機構1の外筒15は、中空円筒部材で構成され、この中空円筒部材の内周面には、直線状の軌道溝152が4条、長手方向に渡って互いに略平行となるように形成されている。また、軸11の軸芯に対して4条の軌道溝152がリテーナ12の周方向に等角度「90°」をもって形成されている。
また、リテーナ12には、複数の鋼球13を転動自在に保持するための孔溝が、中空円筒部材の長手方向に直線的に並べられ、孔溝の列が4列、平行になっている。また、軸11の軸芯に対して4列がリテーナ12の周方向に等角度「90°」をもって形成されている。この4列の孔溝は、4条の軌道溝152に対向している。
また、複数の同一径の鋼球13は、リテーナ12の孔溝のそれぞれに転動可能に保持されている。例えば、鋼球131は、軸11の平面111の幅方向中央部と接し、鋼球132は、軸11の平面112の幅方向中央部と接している。ここで、鋼球131、132は軸心に対して点対称であり、かつ直線Lに対して線対称となっている。また、鋼球133は、軸11の平面113の幅方向中央部と接し、鋼球134は、軸11の平面114の幅方向中央部と接している。ここで、鋼球133、134は軸心に対して点対称であり、かつ軸線Lに対して線対称となっている。なお、鋼球13の径は、平面111〜114の幅より大きくなるようにしている。
以上のように構成されたストローク軸受機構1について、その作用を説明する。
軸11に対して軸線方向(図12(a)中、左右方向)の荷重がかかったとき、第6の実施形態に準じ、鋼球13は軸11の平面111〜114のいずれかと接しながら、外筒15の軌道溝152に係合して回転し、軸11及びリテーナ12は左右方向に移動する。一方、軸11に対して周方向(例えば、図12(b)中、時計方向)の荷重(モーメント荷重)がかかったとき、軸11は時計方向に回転しようとする。このとき、軸11の半径が軸心から平面111〜114までの距離よりも大きいために、例えば鋼球131〜134が軸11の外周と外筒15の内周(R部を含む)とで挟み締め付けられて変形し、鋼球131〜134の付近では、軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まる。これは、上述したように、鋼球131〜134がいずれも平面111〜114の幅方向中央部で接しながら、その径が平面111〜114の幅よりも小さいために、鋼球131〜134と軸11との接点が実質的に平面と曲面との境界付近となることにもよる。上述した間隙の変化で、平面111〜114と接している鋼球131〜134により、荷重による変形に対抗する応力が生じて軸11の時計方向回転が規制される。また、軸11に対して反時計方向の荷重がかかったときも、上述したように軸11の外周と外筒15の内周との間隙が狭まって軸11の反時計方向回転が規制される。従って、時計方向、反時計方向のいずれに荷重がかかっても、軸11及び外筒15の周方向の回転を規制できる。
なお、上述した第3、第4の実施形態のピン16を用いた構成を、第1、第2、第6〜第11の実施形態のいずれかに適用しても、同様の効果が得られるものである。また、第1の実施形態等の止め輪14a、14bを用いた構成を、第3、第4の実施形態のいずれかに適用しても、同様の効果が得られるものである。さらに、第7、第8の実施形態の平面を有する外筒15を用いた構成を、第1〜第6、第9、第11の実施形態のいずれかに適用しても、同様の効果が得られるものである。
また、上述したそれぞれの実施形態ではリテーナ12で保持する転動体として鋼球13を用いた場合について説明したが、本発明はこのほかに、セラミックボール、ローラ等を用いても同様の効果が得られるものである。
以上のように、本発明に係るストローク軸受機構は、軸方向に渡って平面を形成し、転動体(「鋼球」に相当する)が平面と接するようにしたことにより、軸支持手段(「外筒」に相当する)又は軸の周方向に荷重がかかったとき、前記転動体が軸の外周と軸支持手段の内周とで挟み締め付けられて変形し、前記転動体の付近では、軸の外周と軸支持手段の内周との間隙が狭まることによって、軸支持手段又は軸の周方向回転を規制できるという効果を有し、複数の鋼球を保持したリテーナ(「保持手段」に相当する)が外筒に装着され、リテーナを介して外筒に挿通された軸が直線的に移動するようにしたストローク軸受機構等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係るストローク軸受機構の横断面(a)及び縦断面(b)を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るストローク軸受機構の横断面(a)及び縦断面(b)を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係るストローク軸受機構の横断面(a)及び縦断面(b)を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係るストローク軸受機構の横断面(a)及び縦断面(b)を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係るストローク軸受機構の横断面(a)及び縦断面(b)を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係るストローク軸受機構の横断面(a)及び縦断面(b)を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係るストローク軸受機構の横断面(a)及び縦断面(b)を示す図である。 本発明の第7の実施形態に係る鋼球の移動量を説明する図である。 本発明の第8の実施形態に係るストローク軸受機構の横断面(a)及び縦断面(b)を示す図である。 本発明の第9の実施形態に係るストローク軸受機構の横断面(a)及び縦断面(b)を示す図である。 本発明の第10の実施形態に係るストローク軸受機構の横断面(a)及び縦断面(b)を示す図である。 本発明の第11の実施形態に係るストローク軸受機構の横断面(a)及び縦断面(b)を示す図である。 従来のストローク軸受機構の横断面(a)及び縦断面(b)を示す図である。
符号の説明
1 ストローク軸受機構
11 軸
12 リテーナ
13 鋼球
14a、14b 止め輪
15 外筒
16 ピン

Claims (6)

  1. 直線運動をする円柱状の軸と、前記軸を挿通して支持する中空柱状の軸支持手段と、を備え、前記軸支持手段の内周には、複数の転動体を転動可能に保持した中空柱状の保持手段を備え、前記軸と前記軸支持手段とが前記転動体を介して相対的に移動するようにしたストローク軸受機構において、
    前記軸には、軸方向に渡って平面が形成されており、前記転動体が前記平面と接するように配されたことを特徴とするストローク軸受機構。
  2. 前記平面が、前記軸の軸線を挟んで対向するように2面形成されたことを特徴とする請求項1に記載のストローク軸受機構。
  3. 前記平面が、前記軸の軸線を挟んで対向するように4面形成され、隣り合う前記平面の位相が90°ずれるように配されたことを特徴とする請求項1に記載のストローク軸受機構。
  4. 前記転動体が、前記軸の平面と曲面との境界部近傍に配されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のストローク軸受機構。
  5. 前記平面が、前記軸の周方向で2曲面と隣接し、前記転動体が、前記平面と前記2曲面との境界部近傍に配されたことを特徴とする請求項4に記載のストローク軸受機構。
  6. 前記軸支持手段の内周には、前記軸の平面と対向する平面が形成されたことを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか1項に記載のストローク軸受機構。
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