JP2007285367A - スラスト負荷対応転がり軸受 - Google Patents
スラスト負荷対応転がり軸受 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007285367A JP2007285367A JP2006111630A JP2006111630A JP2007285367A JP 2007285367 A JP2007285367 A JP 2007285367A JP 2006111630 A JP2006111630 A JP 2006111630A JP 2006111630 A JP2006111630 A JP 2006111630A JP 2007285367 A JP2007285367 A JP 2007285367A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- width
- inner ring
- thrust load
- area
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/54—Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
- F16C19/541—Systems consisting of juxtaposed rolling bearings including at least one angular contact bearing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/16—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls
- F16C19/163—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/34—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load
- F16C19/36—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers
- F16C19/364—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings for both radial and axial load with a single row of rollers with tapered rollers, i.e. rollers having essentially the shape of a truncated cone
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Abstract
【課題】 スラスト負荷対応転がり軸受にアキシアル荷重が負荷された際に、この軸受の内外輪の弾性変形量がほぼ同一となるようにして、転動体への負荷分布を軸方向に均一化し、軸受の長寿命化を図る。
【解決手段】 スラスト負荷対応転がり軸受がアンギュラ玉軸受1である場合、外輪3の軸受背面側の幅面W3の面積と、内輪2の軸受正面側の幅面W2の面積とを略同じとする。また、スラスト負荷対応転がり軸受が円すいころ軸受である場合、外輪の軸受背面側の幅面またはこの幅面から内径側へ続く仮想延長面を含む幅面における外径縁からころ中心径までの範囲の面積と、内輪の軸受正面側の幅面またはこの幅面から外径側へ続く仮想延長面を含む幅面における内径縁から上記ころ中心径までの範囲の面積とを略同じする。
【選択図】 図1
【解決手段】 スラスト負荷対応転がり軸受がアンギュラ玉軸受1である場合、外輪3の軸受背面側の幅面W3の面積と、内輪2の軸受正面側の幅面W2の面積とを略同じとする。また、スラスト負荷対応転がり軸受が円すいころ軸受である場合、外輪の軸受背面側の幅面またはこの幅面から内径側へ続く仮想延長面を含む幅面における外径縁からころ中心径までの範囲の面積と、内輪の軸受正面側の幅面またはこの幅面から外径側へ続く仮想延長面を含む幅面における内径縁から上記ころ中心径までの範囲の面積とを略同じする。
【選択図】 図1
Description
この発明は、ボールねじの支持部等のように大きなアキシアル荷重が負荷される箇所に用いられるスラスト負荷対応転がり軸受に関する。
電機プレス機のプレス駆動部や、電動射出成形機の射出部には、回転力を推力に変換するためのボールねじが設けられている。このボールねじを支持する軸受としては、アンギュラ玉軸受(例えば特許文献1)や円すいころ軸受等のスラスト負荷対応転がり軸受が使用される。この支持部には非常に大きなアキシアル荷重が負荷されるため、例えば図11および図12に示すようなスラスト負荷対応転がり軸受41を並列組合せにて多列に使用することが多い。なお、図11および図12は、従来のアンギュラ玉軸受を示している。
特開2003−166551号公報
上述したように、ボールねじ支持部に用いる軸受では、プレス機や射出成形機の可動部から、軸受41の内輪42や外輪43に比較的大きな負荷荷重が加わる。これにより、内輪42や外輪43が負荷荷重によって軸方向に弾性変形する。ところで、従来のスラスト負荷対応転がり軸受41は、図11および図12にも例示されているように、内輪42の径方向の肉厚と外輪43の径方向の肉厚にさほど差が無いため、図12(A)において網目を付して示す内輪42の軸受正面側の幅面W42の面積A42に比べ、図12(B)において網目を付して示す外輪43の軸受背面側の幅面W43の面積A43が格段に大きかった(A42:A43=1:1.2〜2)。このため、内輪42および外輪43が軸方向に弾性変形するとき、内輪42の軸方向移動量と外輪43の軸方向移動量とが異なり、内輪軌道面46および外輪軌道面47の軸方向位置が一致しなくなる事態が生じた。このような事態となった場合、軸受の各列において転動体44への負荷分布が軸方向に不均一となり、軸受寿命に悪影響を与える。
この発明の目的は、スラスト負荷対応転がり軸受にアキシアル荷重が負荷された際に、この軸受の内外輪の弾性変形量がほぼ同一となるようにして、転動体への負荷分布を軸方向に均一化し、軸受の長寿命化を図ることである。
この発明のスラスト負荷対応転がり軸受は、軸受がアンギュラ玉軸受である場合、外輪の軸受背面側の幅面の面積と、内輪の軸受正面側の幅面の面積とを略同じとしたことを特徴とする。具体的には、外輪の軸受背面側の幅面の面積と、内輪の軸受正面側の幅面の面積との比を、1.2〜1.0とするのが好ましい。
外輪の軸受背面側の幅面の面積と、内輪の軸受正面側の幅面の面積とが略同じであると、軸受にアキシアル荷重が負荷されたとき、内輪の軸方向移動量と外輪の軸方向移動量とがほぼ同じになり、内輪軌道面および外輪軌道面の軸方向位置がほぼ一致する。このため、転動体への負荷分布が軸方向に均一になり、軸受の長寿命化が図れる。
外輪の軸受背面側の幅面の面積と、内輪の軸受正面側の幅面の面積とが略同じであると、軸受にアキシアル荷重が負荷されたとき、内輪の軸方向移動量と外輪の軸方向移動量とがほぼ同じになり、内輪軌道面および外輪軌道面の軸方向位置がほぼ一致する。このため、転動体への負荷分布が軸方向に均一になり、軸受の長寿命化が図れる。
この発明のスラスト負荷対応転がり軸受は、ボールねじの支持に用いられてアキシアル荷重を負荷する軸受支持部に好適に用いることができる。
ボールねじ支持部は大きなアキシアル荷重が負荷される軸受支持部であり、この軸受支持部にこの発明のスラスト負荷対応転がり軸受を用いることにより、上記したこの発明の作用効果が最大限に発揮させられ、ボールねじを安定して支持することができる。
ボールねじ支持部は大きなアキシアル荷重が負荷される軸受支持部であり、この軸受支持部にこの発明のスラスト負荷対応転がり軸受を用いることにより、上記したこの発明の作用効果が最大限に発揮させられ、ボールねじを安定して支持することができる。
この発明のスラスト負荷対応転がり軸受は、軸受が円すいころ軸受である場合、外輪の軸受背面側の幅面またはこの幅面から内径側へ続く仮想延長面を含む幅面における外径縁からころ中心径までの範囲の面積と、内輪の軸受正面側の幅面またはこの幅面から外径側へ続く仮想延長面を含む幅面における内径縁から上記ころ中心径までの範囲の面積とを略同じとしたことを特徴とする。この場合も、外輪の軸受背面側の幅面またはこの幅面から内径側へ続く仮想延長面を含む幅面における外径縁からころ中心径までの範囲の面積と、内輪の軸受正面側の幅面またはこの幅面から外径側へ続く仮想延長面を含む幅面における内径縁から上記ころ中心径までの面積との比を、1.2〜1.0とするのが好ましい。
外輪の軸受背面側の幅面またはこの幅面から内径側へ続く仮想延長面を含む幅面における外径縁からころ中心径までの範囲の面積と、内輪の軸受正面側の幅面またはこの幅面から外径側へ続く仮想延長面を含む幅面における内径縁から上記ころ中心径までの範囲の面積とが略同じであると、軸受にアキシアル荷重が負荷されたとき、内輪の軸方向移動量と外輪の軸方向移動量とがほぼ同じになり、内輪軌道面および外輪軌道面の軸方向位置がほぼ一致する。このため、転動体への負荷分布が軸方向に均一になり、軸受の長寿命化が図れる。
外輪の軸受背面側の幅面またはこの幅面から内径側へ続く仮想延長面を含む幅面における外径縁からころ中心径までの範囲の面積と、内輪の軸受正面側の幅面またはこの幅面から外径側へ続く仮想延長面を含む幅面における内径縁から上記ころ中心径までの範囲の面積とが略同じであると、軸受にアキシアル荷重が負荷されたとき、内輪の軸方向移動量と外輪の軸方向移動量とがほぼ同じになり、内輪軌道面および外輪軌道面の軸方向位置がほぼ一致する。このため、転動体への負荷分布が軸方向に均一になり、軸受の長寿命化が図れる。
この発明のスラスト負荷対応転がり軸受を複数個並設して、転がり軸受並列組合せ体とすることができる。
複数のスラスト負荷対応転がり軸受を互いに向きを逆にして並設した転がり軸受並列組合せ体とした場合は、正面側および背面側いずれの方向からのアキシアル荷重の負荷も受けることができる。また、複数のスラスト負荷対応転がり軸受を同じ向きで並設した転がり軸受並列組合せ体とした場合は、大きなアキシアル荷重の負荷を受けることができる。3個以上のスラスト負荷対応転がり軸受を、向きを逆にしたものと、向きを同じにしたものとを組み合わせて、転がり軸受並列組合せ体としても良い。
複数のスラスト負荷対応転がり軸受を互いに向きを逆にして並設した転がり軸受並列組合せ体とした場合は、正面側および背面側いずれの方向からのアキシアル荷重の負荷も受けることができる。また、複数のスラスト負荷対応転がり軸受を同じ向きで並設した転がり軸受並列組合せ体とした場合は、大きなアキシアル荷重の負荷を受けることができる。3個以上のスラスト負荷対応転がり軸受を、向きを逆にしたものと、向きを同じにしたものとを組み合わせて、転がり軸受並列組合せ体としても良い。
この発明のスラスト負荷対応転がり軸受は、軸受がアンギュラ玉軸受である場合、外輪の軸受背面側の幅面の面積と、内輪の軸受正面側の幅面の面積とを略同じとし、また、軸受が円すいころ軸受である場合、外輪の軸受背面側の幅面またはこの幅面から内径側へ続く仮想延長面を含む幅面における外径縁からころ中心径までの範囲の面積と、内輪の軸受正面側の幅面またはこの幅面から外径側へ続く仮想延長面を含む幅面における内径縁から上記ころ中心径までの範囲の面積とを略同じとしたため、軸受にアキシアル荷重が負荷された際に、この軸受の内外輪の弾性変形量がほぼ同一となり、転動体への負荷分布が軸方向に均一化することにより、軸受の長寿命化を図ることができる。
この発明の第1の実施形態を図1および図2と共に説明する。このスラスト負荷対応転がり軸受1はアンギュラ玉軸受であり、内輪2の外周に形成された軌道面6と、外輪3の内周に形成された軌道面7との間に、転動体である複数のボール4が介在している。これらボール4は、保持器5のポケット5aに保持されている。内輪2は、負荷側(正面側F)の外径を大きくし、外輪3は負荷側(背面側B)の内径を小さくしてあり、軌道面6,7に接触角θが生じている。軸受組立の都合上、内輪2の非負荷側には軌道面6の肩の一方を落とした部分であるカウンタボア8が形成され、外輪3の非負荷側にも軌道面7の一方の肩を落とした部分であるカウンタボア9が形成されている。
アンギュラ玉軸受であるこのスラスト負荷対応転がり軸受1は、ボール4の中心径10(ピッチ円径PCD)から内輪2の内周までの距離の方が、ボール4の中心径10から外輪3の外周までの距離よりも長くすることにより、内輪2の軸受正面側の幅面W2の面積(図2(A)で網目を付して示す部分)A2と、外輪3の軸受背面側の幅面W3の面積(図2(B)で網目を付して示す部分の面積)A3とを略同じにしてある。具体的には、A2:A3=1:1.0〜1.2とするのが好ましい。
図1は内外輪2,3間の軸受空間の両側にシールが設けられていない開放型の軸受を示しているが、本発明は、内外輪2,3間の軸受空間の両側にシールが設けられている密封型の軸受についても適用できる。図3は密封型の軸受の一例を示すものであり、このアンギュラ玉軸受1は、外輪3の内周面に形成されたシール取付溝11,12にシール13,14が取付けられている。シール13,14の先端のリップ部は内輪2の外周面に接触している。このような接触型シールとせずに、先端が内輪2に接触しない非接触型シールとしてもよい。密封型の軸受の場合も、上記同様、内輪2の軸受正面側の幅面W2の面積A2と、外輪3の軸受背面側の幅面W3の面積A3とを略同じとする。
図4は、上記実施形態のアンギュラ玉軸受を用いた工作機械の送り機構を示す。テーブル51は、基台52にガイド(図示せず)を介して進退自在に設置されており、駆動モータ53の駆動により、ボールねじ54を介して進退駆動される。ボールねじ54は、ナット55がテーブル51に取付けられ、ねじ軸56が両端の支持部57,58で基台52に回転自在に支持されている。ねじ軸56は、駆動モータ53のモータ軸53aとカップリング59を介して連結されている。上記各支持部57,58は、ハウジング57a,58aに設置された転がり軸受により,ねじ軸56を支持するものである。このうち、駆動モータ53側の支持部57は大きなアキシアル荷重を受ける箇所であり、この支持部57の転がり軸受に上記実施形態のアンギュラ玉軸受1が用いられている。このような大きなアキシアル荷重を受ける箇所では、アンギュラ玉軸受1を複列に組合せることが多い。
図5は、アンギュラ玉軸受1を4列に組合せた例を示している。この例では、4列のうち、一方(図の右)の端の2列を正面合わせとし、残りの2列を隣の向きと同じとしてあり(DFTT組合せ)、3列でアキシアル荷重を受ける構成としている。このように複数列にアンギュラ玉軸受1を配列した場合、外輪3の正面側の幅面W3、および内輪2の背面側の幅面W2に大きなアキシアル荷重が負荷される。それにより、複列の外輪3および内輪2におけるP3,P2の部分に弾性変形が生じる。
この発明のアンギュラ玉軸受1は、外輪3の軸受背面側の幅面W3の面積A3と、内輪2の軸受正面側の幅面W2の面積A2とが略同じであるため、外輪3のP3部分の軸方向変形量と内輪2のP2部分の軸方向変形量とがほぼ等しく、内輪軌道面6および外輪軌道面7の軸方向の位置ずれが生じない。このため、転動体であるボール4への負荷分布が軸方向にほぼ均一となり、軸受の長寿命化を図れる。
この発明のアンギュラ玉軸受1は、外輪3の軸受背面側の幅面W3の面積A3と、内輪2の軸受正面側の幅面W2の面積A2とが略同じであるため、外輪3のP3部分の軸方向変形量と内輪2のP2部分の軸方向変形量とがほぼ等しく、内輪軌道面6および外輪軌道面7の軸方向の位置ずれが生じない。このため、転動体であるボール4への負荷分布が軸方向にほぼ均一となり、軸受の長寿命化を図れる。
次に、この発明の第2の実施形態を図6および図7と共に説明する。このスラスト負荷対応転がり軸受21は円すいころ軸受であり、内輪22と、外輪23と、これら内外輪22,23間に介在する転動体である複数個の円すいころ24とを備えている。内輪22は、外周に円すい面からなる軌道面26が形成されたものであり、軌道面26の大径側および小径側に大鍔22aおよび小鍔22bをそれぞれ有する。外輪23は、内周に内輪22の軌道面26に対向する軌道面27が形成されたものであり、鍔無しとされている。円すいころ24は、外周が転動面28として形成され、上記両軌道面26,27間で転動自在となっている。円すいころ24は、内輪22の負荷側(正面側F)の方が外輪23の負荷側(背面側B)よりも直径が大きい形状であり、その中心軸は軸受の中心軸に対して傾斜させてあり、接触角θが生じている。各円すいころ24は、保持器25のポケット25a内に入れられ、円周方向に所定の間隔を隔てて保持されている。
円すいころ軸受であるこのスラスト負荷対応転がり軸受21は、円すいころ24の中心径30(ピッチ円径PCD)から内輪22の内周までの距離の方が、円すいころ24の中心径30から外輪23の外周までの距離よりも長くすることにより、内輪22の軸受正面側の幅面W22における外径縁から円すいころ24の中心径30までの範囲の面積(図7(A)で網目を付して示す部分の面積)A22と、外輪23の軸受背面側の幅面W23における外径縁から円すいころ24の中心径30までの範囲の面積(図7(B)で網目を付して示す部分の面積)A23とを略同じにしてある。具体的には、アンギュラ玉軸受の場合と同様に、A22:A23=1:1.0〜1.2とする。なお、円すいころ24の中心Oは、この円すいころ24の回転中心軸上で両端面からそれぞれ等距離の位置である。
また、図8および図9に示すように、接触角αが比較的小さく、外輪23の軸受背面側の幅面W23の内周端が円すいころ24の中心径30よりも内径側に位置し、かつ内輪22の軸受正面側の幅面W22が円すいころ24の中心径30よりも外径側に位置している円すいころ軸受21については、内輪22の軸受正面側の幅面W22から外径側へ続く仮想延長面を含む幅面における内径縁から円すいころ24の中心径30までの範囲の面積(図9(A)で網目を付して示す部分の面積)A22と、外輪23の軸受背面側の幅面W23から内径側へ続く仮想延長線を含む幅面における外径縁から円すいころ24の中心径30までの範囲の面積(図9(B)で網目を付して示す部分の面積)A23とを略同じとする。
図10に示すように、円すいころ軸受21も、アンギュラ玉軸受1と同様に、複数個並設した転がり軸受並列組合せ体として使用することができる。その場合、外輪23の正面側の幅面W23、および内輪22の背面側の幅面W22に大きなアキシアル荷重が負荷される。それにより、複列の外輪23および内輪22におけるP23,P22の部分に弾性変形が生じる。
この発明の円すいころ軸受21は、外輪23の軸受背面側の幅面W23またはこの幅面W23から内径側へ続く仮想延長面を含む幅面における外径縁からころ中心径30までの範囲の面積A23と、内輪22の軸受正面側の幅面W22またはこの幅面W22から外径側へ続く仮想延長面を含む幅面における内径縁から上記ころ中心径30までの範囲の面積A22とが略同じであるため、外輪23のP23部分の軸方向変形量と内輪22のP22部分の軸方向変形量とがほぼ等しく、内輪軌道面26および外輪軌道面27の軸方向の位置ずれが生じない。このため、転動体である円すいころ24への負荷分布が軸方向にほぼ均一となり、軸受の長寿命化を図れる。
この発明の円すいころ軸受21は、外輪23の軸受背面側の幅面W23またはこの幅面W23から内径側へ続く仮想延長面を含む幅面における外径縁からころ中心径30までの範囲の面積A23と、内輪22の軸受正面側の幅面W22またはこの幅面W22から外径側へ続く仮想延長面を含む幅面における内径縁から上記ころ中心径30までの範囲の面積A22とが略同じであるため、外輪23のP23部分の軸方向変形量と内輪22のP22部分の軸方向変形量とがほぼ等しく、内輪軌道面26および外輪軌道面27の軸方向の位置ずれが生じない。このため、転動体である円すいころ24への負荷分布が軸方向にほぼ均一となり、軸受の長寿命化を図れる。
1…アンギュラ玉軸受(スラスト負荷対応転がり軸受)
2,22…内輪
3,23…外輪
4…ボール(転動体)
5,25…保持器
21…円すいころ軸受(スラスト負荷対応転がり軸受)
24…円すいころ(転動体)
30…ころ中心径
W2,W22…内輪の軸受正面側の幅面
W3,W23…外輪の軸受背面側の幅面
2,22…内輪
3,23…外輪
4…ボール(転動体)
5,25…保持器
21…円すいころ軸受(スラスト負荷対応転がり軸受)
24…円すいころ(転動体)
30…ころ中心径
W2,W22…内輪の軸受正面側の幅面
W3,W23…外輪の軸受背面側の幅面
Claims (4)
- アンギュラ玉軸受において、外輪の軸受背面側の幅面の面積と、内輪の軸受正面側の幅面の面積とを略同じとしたことを特徴とするスラスト負荷対応転がり軸受。
- 請求項1において、ボールねじの支持に用いられてアキシアル荷重を負荷するものであるスラスト負荷対応転がり軸受。
- 円すいころ軸受において、外輪の軸受背面側の幅面またはこの幅面から内径側へ続く仮想延長面を含む幅面における外径縁からころ中心径までの範囲の面積と、内輪の軸受正面側の幅面またはこの幅面から外径側へ続く仮想延長面を含む幅面における内径縁から上記ころ中心径までの範囲の面積とを略同じとしたことを特徴とするスラスト負荷対応転がり軸受。
- 請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のスラスト負荷対応転がり軸受を複数個並設した転がり軸受並列組合せ体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006111630A JP2007285367A (ja) | 2006-04-14 | 2006-04-14 | スラスト負荷対応転がり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006111630A JP2007285367A (ja) | 2006-04-14 | 2006-04-14 | スラスト負荷対応転がり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007285367A true JP2007285367A (ja) | 2007-11-01 |
Family
ID=38757351
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006111630A Pending JP2007285367A (ja) | 2006-04-14 | 2006-04-14 | スラスト負荷対応転がり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007285367A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009222145A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Ntn Corp | 多列転がり軸受 |
WO2012114790A1 (ja) * | 2011-02-25 | 2012-08-30 | 日本精工株式会社 | 多列組合せ玉軸受 |
JP2012177413A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Nsk Ltd | 多列組合せ玉軸受 |
JP2012177412A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Nsk Ltd | 多列組合せ玉軸受 |
JP2012255499A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Nsk Ltd | 多列組合せ玉軸受 |
JP2012255498A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Nsk Ltd | 多列組合せ玉軸受 |
JP2013228034A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Nsk Ltd | 多列組合せ玉軸受 |
CN109322931A (zh) * | 2018-11-27 | 2019-02-12 | 瓦房店轴承集团国家轴承工程技术研究中心有限公司 | 双向推力角接触球轴承尼龙保持架装球装置 |
CN112325069A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-02-05 | 武汉滨湖电子有限责任公司 | 一种俯仰传动装置及其轴承间隙调节方法 |
-
2006
- 2006-04-14 JP JP2006111630A patent/JP2007285367A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009222145A (ja) * | 2008-03-17 | 2009-10-01 | Ntn Corp | 多列転がり軸受 |
WO2012114790A1 (ja) * | 2011-02-25 | 2012-08-30 | 日本精工株式会社 | 多列組合せ玉軸受 |
JP2012177413A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Nsk Ltd | 多列組合せ玉軸受 |
JP2012177412A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Nsk Ltd | 多列組合せ玉軸受 |
US9360046B2 (en) | 2011-02-25 | 2016-06-07 | Nsk Ltd. | Multiple row combination ball bearing |
JP2012255499A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Nsk Ltd | 多列組合せ玉軸受 |
JP2012255498A (ja) * | 2011-06-09 | 2012-12-27 | Nsk Ltd | 多列組合せ玉軸受 |
JP2013228034A (ja) * | 2012-04-25 | 2013-11-07 | Nsk Ltd | 多列組合せ玉軸受 |
CN109322931A (zh) * | 2018-11-27 | 2019-02-12 | 瓦房店轴承集团国家轴承工程技术研究中心有限公司 | 双向推力角接触球轴承尼龙保持架装球装置 |
CN112325069A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-02-05 | 武汉滨湖电子有限责任公司 | 一种俯仰传动装置及其轴承间隙调节方法 |
CN112325069B (zh) * | 2020-10-29 | 2022-06-28 | 武汉滨湖电子有限责任公司 | 一种俯仰传动装置及其轴承间隙调节方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2007285367A (ja) | スラスト負荷対応転がり軸受 | |
KR20110003348A (ko) | 경사 롤링 베어링, 특히 2열의 텐덤-볼 롤러 베어링 | |
WO2012144371A1 (ja) | 直動案内機構 | |
JP2009524788A (ja) | アンギュラコンタクト転がり軸受特に多列球面ころ軸受 | |
JP4476286B2 (ja) | 複合転がり軸受 | |
KR101623694B1 (ko) | 복열 롤러 베어링 | |
JP2006200677A (ja) | スラスト玉軸受 | |
WO2008119597A3 (de) | Vierreihiges axial-schrägwälzlager mit kugelrollen, insbesondere zur rundtischlagerung an werkzeugmaschinen | |
JP2011153639A (ja) | スラストころ軸受 | |
JP2005188720A (ja) | ボールスプライン | |
JP2008240831A (ja) | 転がり軸受及び転がり軸受の組立て方法 | |
JP4454336B2 (ja) | 直動軸受機構 | |
JP4292779B2 (ja) | 転がりねじ装置 | |
JP2012149703A (ja) | 自動調心ころ軸受 | |
JP6903761B2 (ja) | 複列玉軸受及びその製造方法 | |
JP2012172784A (ja) | 玉軸受 | |
JP2006183718A (ja) | 転がり軸受 | |
JPWO2006112378A1 (ja) | 円筒ころ軸受 | |
JP2004314203A (ja) | 工作機械テーブル装置及び工作機械テーブル装置用転がり軸受 | |
RU2685632C1 (ru) | Роликовый подшипник качения | |
JP5218231B2 (ja) | 転がり軸受用保持器、並びにこれを備えた内輪組立体、外輪組立体、および転がり軸受 | |
JP2006194375A (ja) | スラスト円筒ころ軸受 | |
JP2006077875A (ja) | ころがり軸受 | |
JP2001050264A (ja) | 転がり軸受 | |
JP2015183807A (ja) | ラジアルころ軸受 |