JP2011089612A - 針状ころ軸受用の保持器及び針状ころ軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】保持器の分断箇所を押し広げて軸状部材に嵌め合いする際の白化現象の発生を抑制することが可能な針状ころ軸受用の保持器及び針状ころ軸受を提供する。
【解決手段】保持器10は、軸方向に並列する第1環状部21及び第2環状部22と、第1環状部21及び第2環状部22を連結して複数の針状ころ4をそれぞれ保持する複数の保持孔3を形成する複数の柱部30、第1分断柱部31、及び第2分断柱部32と、第1分断柱部31と第2分断柱部32の間、及び第1環状部21及び第2環状部22の円周方向の1箇所を分断する分断部6と、分断部6に対向する位置に設けられ、分断部6の間隔を広げたときに生じる応力が低減されるように厚さが薄く形成された内面凹部5Aとを有する。
【選択図】図1
【解決手段】保持器10は、軸方向に並列する第1環状部21及び第2環状部22と、第1環状部21及び第2環状部22を連結して複数の針状ころ4をそれぞれ保持する複数の保持孔3を形成する複数の柱部30、第1分断柱部31、及び第2分断柱部32と、第1分断柱部31と第2分断柱部32の間、及び第1環状部21及び第2環状部22の円周方向の1箇所を分断する分断部6と、分断部6に対向する位置に設けられ、分断部6の間隔を広げたときに生じる応力が低減されるように厚さが薄く形成された内面凹部5Aとを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、針状ころ軸受用の保持器及び針状ころ軸受に関し、特に円周の一箇所が分断された、弾性を有する針状ころ軸受用の保持器、及びその保持器を有する針状ころ軸受に関する。
従来の針状ころ軸受用保持器として、円筒状に形成され、円周方向の一箇所が軸方向に沿って分断された合成樹脂製のものがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の針状ころ軸受用の保持器は、合成樹脂で形成され、全体が円筒状を呈している。この保持器には針状ころを保持するための保持孔が円周方向に沿って複数形成され、隣接する2つの保持孔の間に介在する柱部の1つが軸方向に分断された一箇所割り構造を有している。
この保持器の保持孔に針状ころを保持して構成された針状ころ軸受を例えば車両の自動変速機等に組み付ける際は、分断された一端部を他端部の内径側にもぐりこませるようにして縮径した状態で、保持器をシェル状外輪の内周部位に組み込み、弾性復帰力によって保持器が元の大きさに戻るように膨らむことにより、シェル状外輪から抜け出ないように固定される。シェル状外輪は、例えば車両の自動変速機のステーターシャフトの内周面に圧入され、針状ころ軸受の内周部位に入力軸が挿入されることにより、針状ころ軸受が自動変速機に組み付けられる。
このような合成樹脂製の保持器を有する針状ころ軸受を、上記の組み付け方法とは異なる組み付け方法、すなわち保持器の分断箇所を押し広げて軸状の部材の外周部位に嵌めこむことにより組み付けを行う方法を採用した場合には、保持器が大きく変形するため、内周面の一部に塑性変形が発生し、白化することがある。白化とは、成形体の表面部に細かい無数の亀裂が生じ、延性破面となることで、白っぽく見えるようになる現象をいう。従って、保持器の素材の硬さや肉厚等によっては、このような組み付け方法を採用することができず、その用途が限られていた。
従って、本発明の目的は、保持器の分断箇所を押し広げて軸状部材に嵌め合いする際の白化現象の発生を抑制することが可能な針状ころ軸受用の保持器及び針状ころ軸受を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、軸方向に並列する第1及び第2の環状部と、前記第1及び第2の環状部を連結して複数の針状ころをそれぞれ保持する複数の保持孔を形成する複数の柱部と、前記第1及び第2の環状部、及び前記複数の柱部のうちの1つの柱部を円周方向の1箇所で分断する分断部と、前記分断部に対向する位置に設けられ、前記分断部の間隔を広げたときに生じる応力が低減されるように厚さが薄く形成された応力低減部とを有する針状ころ軸受用の保持器を提供する。
本発明によると、保持器の分断箇所を押し広げて軸状部材に嵌め合いする際の白化現象の発生を抑制することが可能となる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る針状ころ軸受を示す斜視図である。この針状ころ軸受1は、保持器10と複数(本実施の形態では16個)の針状ころ4とから構成されている。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る針状ころ軸受を示す斜視図である。この針状ころ軸受1は、保持器10と複数(本実施の形態では16個)の針状ころ4とから構成されている。
(保持器の構成)
保持器10は、例えばポリアミド46等の弾性を有する合成樹脂を成型した成型体である。保持器10は、軸方向に並列して設けられた第1環状部21及び第2環状部22と、これら第1環状部21及び第2環状部22を軸方向に連結する複数(本実施の形態では15個)の柱部30、一つの第1分断柱部31、及び一つの第2分断柱部32を、保持器10の中心軸線に対する円周方向に沿って環状に配置して構成されている。第1分断柱部31と第2分断柱部32は、分断部6で円周方向に分断されている。
保持器10は、例えばポリアミド46等の弾性を有する合成樹脂を成型した成型体である。保持器10は、軸方向に並列して設けられた第1環状部21及び第2環状部22と、これら第1環状部21及び第2環状部22を軸方向に連結する複数(本実施の形態では15個)の柱部30、一つの第1分断柱部31、及び一つの第2分断柱部32を、保持器10の中心軸線に対する円周方向に沿って環状に配置して構成されている。第1分断柱部31と第2分断柱部32は、分断部6で円周方向に分断されている。
保持器10には、第1環状部21及び第2環状部22と、複数の柱部30、第1分断柱部31、及び第2分断柱部32とによって、複数の針状ころ4をそれぞれ保持する複数の保持孔3が形成されている。第1分断柱部31と第2分断柱部32は、これらが組み合わされて一つの柱部を構成する。すなわち、保持孔3は、第1環状部21及び第2環状部22と、これら第1及び第2環状部21,22を連結する複数の柱部とによって形成され、この複数の柱部のうちの一つが第1分断柱部31及び第2分断柱部32によって構成されている。
第1分断柱部31には、第2分断柱部32に対向する端面31bに対して円周方向に窪んだ凹部31aが形成されている。この凹部31aは、端面31bの軸方向の中央部に形成されている。
また、第2分断柱部32には、軸方向の中央部が円周方向に突出した凸部32aが形成されている。第1分断柱部31と第2分断柱部32とは、保持器10に外力が作用しない状態では円周方向に空隙を介して離間しているが、保持器10を縮径する力が作用すると、凹部31aに凸部32aが嵌合し、第1分断柱部31と第2分断柱部32とが接するように構成されている。
第1環状部21及び第2環状部22は、複数の柱部30、第1分断柱部31、及び第2分断柱部32の軸方向の一端部及び他端部にそれぞれ連結され、保持器10の軸方向の両端部に配置されている。また、第1環状部21及び第2環状部22は、第1分断柱部31と第2分断柱部32とが分断された分断位置の軸方向に対応する箇所で、分断部6によりそれぞれ分断されている。これにより、第1分断柱部31及び第2分断柱部32は、その軸方向から見た場合に、一箇所で分断された略C字状を呈している。
(応力低減部の構成)
保持器10の内面の分断部6に対向する位置には、応力低減部の一例としての内面凹部5Aが設けられている。内面凹部5Aは、1つの柱部30、及び第1環状部21及び第2環状部22に亘って、保持器10の中心軸に平行な軸方向に延びるように形成されている。
保持器10の内面の分断部6に対向する位置には、応力低減部の一例としての内面凹部5Aが設けられている。内面凹部5Aは、1つの柱部30、及び第1環状部21及び第2環状部22に亘って、保持器10の中心軸に平行な軸方向に延びるように形成されている。
より詳細には、内面凹部5Aは、1つの柱部30の内面の周方向の中央部に、柱部30の長手方向に沿うようにして設けられ、その幅寸法は柱部30の内面の幅寸法よりも短く形成されている。また、内面凹部5Aは、柱部30の軸方向の両端部から延出して第1環状部21及び第2環状部22にも設けられ、保持器10の内面を軸方向に横断する直線状に形成されている。内面凹部5Aの軸方向の一側は保持器10の軸方向の一端面21aに開口し、内面凹部5Aの軸方向の他側は保持器10の軸方向の他端面22aに開口している。
内面凹部5Aは軸方向直交断面が半円状の曲面で形成され、内面凹部5Aが形成された部分の保持器10の厚さは他の部分よりも薄くなっている。内面凹部5Aの底部(厚さが最も薄くなる部分)における保持器10の厚さ方向の寸法は、内面凹部5Aが形成されていない部分の厚さ方向の寸法の5%から40%に設定されている。
(針状ころの構成)
針状ころ4は、軸受鋼等の金属材料で形成された円柱形状の転動体であり、保持孔3に回転可能に保持されている。また、針状ころ4は、柱部30、第1分断柱部31、及び第2分断柱部32の側面に形成された図略の突起によって、保持器10の内周側及び外周側に抜け出ないように抜け止めされている。
針状ころ4は、軸受鋼等の金属材料で形成された円柱形状の転動体であり、保持孔3に回転可能に保持されている。また、針状ころ4は、柱部30、第1分断柱部31、及び第2分断柱部32の側面に形成された図略の突起によって、保持器10の内周側及び外周側に抜け出ないように抜け止めされている。
(針状ころ軸受の組み付け)
図2は、針状ころ軸受1を軸状部材であるシャフト9の外周部に組み付ける際の状態を示す図である。針状ころ軸受1のシャフト9の外周部への組み付けは、第1分断柱部31と第2分断柱部32との分断位置の間隔、すなわち第2分断柱部32の凸部32aの先端面32bと第1分断柱部31の端面31bとの間の最小距離が、シャフト9の直径Dの寸法以上になるように保持器10を押し広げ、保持器10をシャフト9に向かう矢印Aの方向へ移動し、シャフト9の外周側から針状ころ軸受1を装着することにより行う。
図2は、針状ころ軸受1を軸状部材であるシャフト9の外周部に組み付ける際の状態を示す図である。針状ころ軸受1のシャフト9の外周部への組み付けは、第1分断柱部31と第2分断柱部32との分断位置の間隔、すなわち第2分断柱部32の凸部32aの先端面32bと第1分断柱部31の端面31bとの間の最小距離が、シャフト9の直径Dの寸法以上になるように保持器10を押し広げ、保持器10をシャフト9に向かう矢印Aの方向へ移動し、シャフト9の外周側から針状ころ軸受1を装着することにより行う。
この際、保持器10の全体が弾性変形するが、内面凹部5Aが設けられた部位は他の部位よりも大きく変形することで、保持器10の内面凹部5Aが設けられていない部分の変形量を抑制している。一方、内面凹部5Aが設けられた柱部30は、他の柱部30よりも大きく変形することになるが、内面凹部5Aが形成されていることにより厚みが薄く形成されているので、この部位ではより柔軟に弾性変形し、塑性変形及び白化現象の発生を抑制している。
針状ころ軸受1がシャフト9の外周部に組み付けられると、保持器10は、保持器10自体の弾性により元の形状に戻る。そして、針状ころ軸受1は、その外周部に嵌め込まれる他部材とシャフト9の間で、これら両部材を相対回転可能に支持する。
[第1の実施の形態の効果]
以上説明した本発明の第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
以上説明した本発明の第1の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)1つの柱部30、及びその軸方向に対応する第1環状部21及び第2環状部22の部位に内面凹部5Aを設け、その部分の保持器10の厚みが薄くなるように構成したので、針状ころ軸受1をシャフト9に組み付ける際に保持器10が柔軟に変形し、内面凹部5Aが設けられた柱部30、第1環状部21、及び第2環状部22に塑性変形及び白化現象が発生することを抑制できると共に、他の部位における変形量を抑制することができる。
(2)内面凹部5Aが設けられた部分は、他の部分よりも柔軟に弾性変形するので、針状ころ軸受1をシャフト9に組み付ける際に、第1分断柱部31と第2分断柱部32との間を押し広げるために要する力が内面凹部5Aを有しない場合よりも小さくなり、針状ころ軸受1の組み付けが容易化される。
[第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る針状ころ軸受を示し、(a)は針状ころ軸受全体の斜視図、(b)は針状ころ軸受を軸方向から見た一部拡大図である。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る針状ころ軸受を示し、(a)は針状ころ軸受全体の斜視図、(b)は針状ころ軸受を軸方向から見た一部拡大図である。
本実施の形態に係る針状ころ軸受1Aは、第1の実施の形態に係る針状ころ軸受1と同様、軸方向に並列する第1環状部21及び第2環状部22と、これらを連結して複数の保持孔3を形成する複数の柱部30、第1分断柱部31、及び第2分断柱部32と、複数の保持孔3にそれぞれ保持された複数の針状ころ4とを含んで構成されているが、応力低減部の構成が第1の実施の形態とは異なっている。
本実施の形態に係る応力低減部は、第1の実施の形態と同じ位置及び形状の内面凹部5Aに加え、内面凹部5Aに対応する保持器10の外周側に形成された外面凹部5Bを有して構成されている。
外面凹部5Bは、1つの柱部30、及び第1環状部21及び第2環状部22のそれぞれの外周面に亘って、保持器10の中心軸に平行な方向に延びる直線状に形成されている。また、外面凹部5Bは、軸方向直交断面が半円状の曲面で形成され、その軸方向の一側は保持器10の軸方向の一端面21aに開口し、軸方向の他側は保持器10の軸方向の他端面22aに開口している。内面凹部5A及び外面凹部5Bが形成された部分の保持器10の厚さは他の部分よりも薄くなっている。
[第2の実施の形態の効果]
以上説明した本発明の第2の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
以上説明した本発明の第2の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)1つの柱部30、及びその軸方向に対応する第1環状部21及び第2環状部22の部位の内外周に内面凹部5A及び外面凹部5Bを設け、この部分の保持器10の厚みが薄くなるように構成したので、針状ころ軸受1Aをシャフト9に組み付ける際に保持器10が柔軟に変形し、内面凹部5A及び外面凹部5Bが設けられた柱部30に塑性変形及び白化現象が発生することを抑制できると共に、他の柱部30における変形量を抑制することができる。
(2)内面凹部5A及び外面凹部5Bを設けることにより、内面凹部5Aのみを設けた場合に比べてより柔軟に保持器10が弾性変形するので、針状ころ軸受1Aの組み付けがさらに容易化される。
[第3の実施の形態]
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る針状ころ軸受を示し、(a)は針状ころ軸受全体の斜視図、(b)は針状ころ軸受を軸方向から見た一部拡大図である。
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る針状ころ軸受を示し、(a)は針状ころ軸受全体の斜視図、(b)は針状ころ軸受を軸方向から見た一部拡大図である。
本実施の形態に係る針状ころ軸受1Bは、第1の実施の形態に係る針状ころ軸受1と同様、軸方向に並列する第1環状部21及び第2環状部22と、これらを連結して複数の保持孔3を形成する複数の柱部30、第1分断柱部31、及び第2分断柱部32と、複数の保持孔3にそれぞれ保持された複数の針状ころ4とを含んで構成されているが、応力低減部の構成が第1の実施の形態とは異なっている。
本実施の形態に係る応力低減部は、保持器10の内面における1つの保持孔3の軸方向の両側に一対の凹部5C,5Cを有して構成されている。一対の凹部5C,5Cは、保持器10の分断部6に対向する位置に形成された保持孔3の円周方向の中央部から、保持器10の中心軸に平行な方向に延びるように、第1環状部21及び第2環状部22の内面に形成されている。また、一対の凹部5C,5Cは、軸方向直交断面が半円状の曲面で形成され、その軸方向の一側は保持孔3の軸方向の端面に開口し、軸方向の他側は保持器10の端面21a,22aにそれぞれ開口している。一対の凹部5C,5Cが形成された部分の第1環状部21及び第2環状部22の厚さは他の部分よりも薄くなっている。
[第3の実施の形態の効果]
以上説明した本発明の第3の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
以上説明した本発明の第3の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)保持孔3の軸方向の両端面から保持器の軸方向の両端面に至る第1環状部21及び第2環状部22の内面に一対の凹部5C,5Cを形成したので、針状ころ軸受1Bをシャフト9に組み付ける際に保持器10が柔軟に変形し、保持器10に塑性変形及び白化現象が発生することを抑制できる。
(2)一対の凹部5C,5Cが形成された部分は、他の部分よりも柔軟に弾性変形するので、針状ころ軸受1をシャフト9に組み付ける際に、第1分断柱部31と第2分断柱部32との間を押し広げるために要する力が一対の凹部5C,5Cを有しない場合よりも小さくなり、針状ころ軸受1Bの組み付けが容易化される。
[第4の実施の形態]
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る針状ころ軸受を示し、(a)は針状ころ軸受全体の斜視図、(b)は針状ころ軸受を軸方向から見た一部拡大図である。
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る針状ころ軸受を示し、(a)は針状ころ軸受全体の斜視図、(b)は針状ころ軸受を軸方向から見た一部拡大図である。
本実施の形態に係る針状ころ軸受1Cは、第1の実施の形態に係る針状ころ軸受1と同様、軸方向に並列する第1環状部21及び第2環状部22と、これらを連結して複数の保持孔3を形成する複数の柱部30、第1分断柱部31、及び第2分断柱部32と、複数の保持孔3にそれぞれ保持された複数の針状ころ4とを含んで構成されているが、応力低減部の構成が第1の実施の形態とは異なっている。
本実施の形態に係る応力低減部は、2つの柱部30及びそれらの軸方向の両側に延出して設けられた2つの凹部5D,5Dを有して構成されている。凹部5D,5Dは、柱部30、及び第1環状部21及び第2環状部22に亘って、保持器10の中心軸に平行な方向に延びる直線状に形成され、それぞれの軸方向の両端は、保持器10の軸方向の両端面21a,22aに開口している。一方の凹部5Dが形成された柱部30と、他方の凹部5Dが形成された柱部30との間には、凹部5Dが形成されていない2つの柱部30が介在している。
[第4の実施の形態の効果]
以上説明した本発明の第4の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
以上説明した本発明の第4の実施の形態によれば、次に示す効果が得られる。
(1)2つの柱部30、及びその軸方向に対応する第1環状部21及び第2環状部22の部位の内周に2つの凹部5D,5Dを設け、この部分の保持器10の厚みが薄くなるように構成したので、針状ころ軸受1Cをシャフト9に組み付ける際に、1つの内面凹部5Aのみを設けた場合に比べてより柔軟に保持器10が弾性変形するので、針状ころ軸受1Cの組み付けがさらに容易化される。
(2)2つの凹部5D,5Dを設けることにより、保持器10に1つの内面凹部5Aを有する第1の実施の形態に係る針状ころ軸受1に比較して、針状ころ軸受1Cをシャフト9に組み付けるために必要な変形量を2箇所の凹部5D,5Dで分担できるため、より確実に塑性変形及び白化現象の発生を抑制できる。
以上、本発明の針状ころ軸受用保持器、及び針状ころ軸受を上記の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能であり、例えば次に示すような変形も可能である。
(1)第1、第3及び第4の実施の形態では、保持器10の内周面のみに凹部を設けたが、これらの凹部の周方向位置に対応する部位の保持器10の外周面のみに凹部を設けてもよい。
(2)各凹部の軸方向断面形状は、半円状に限らず、例えば矩形状や三角形状であってもよい。また、保持器10の内周側から外周側に、又は外周側から内周側に向かって切れ込みが形成されたスリット状であってもよい。
(3)各凹部が形成される位置は、上記実施の形態に示した位置に限らず、保持器10の分断位置に対向する位置に設けられていればよい。より具体的には、保持器10の分断位置を円周方向の中心とする保持器10の半円状の円弧領域以外の領域に凹部が形成されていればよい。
(4)保持器10の材質は、ポリアミド46に限らず、例えばポリアミド66や、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、あるいはポリイミド(PI)、若しくはこれらの材質を主成分として他の補強材等を含有した材料であってもよい。
1,1A,1B,1C…針状ころ軸受、3…保持孔、4…針状ころ、5A…内面凹部、5B…外面凹部、5C…凹部、5D…凹部、9…シャフト、10…保持器、21…第1環状部、21a…端面、22…第2環状部、22a…端面、30…柱部、31…第1分断柱部、31a…凹部、31b…端面、32…第2分断柱部、32a…凸部、32b…先端面
Claims (4)
- 軸方向に並列する第1及び第2の環状部と、
前記第1及び第2の環状部を連結して複数の針状ころをそれぞれ保持する複数の保持孔を形成する複数の柱部と、
前記第1及び第2の環状部、及び前記複数の柱部のうちの1つの柱部を円周方向の1箇所で分断する分断部と、
前記分断部に対向する位置に設けられ、前記分断部の間隔を広げたときに生じる応力が低減されるように厚さが薄く形成された応力低減部と
を有する針状ころ軸受用の保持器。 - 前記応力低減部は、少なくとも前記第1及び第2の環状部に設けられた軸方向に延びる凹部である請求項1に記載の針状ころ軸受用の保持器。
- 前記応力低減部は、前記複数の柱部のうちの少なくとも一つの柱部、及び前記第1及び第2の環状部の前記少なくとも一つの柱部の軸方向に対応する部位に設けられた、軸方向に延びる凹部である請求項1又は2に記載の針状ころ軸受用の保持器。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の針状ころ軸受用の保持器と、
前記保持器に形成された前記複数の保持孔にそれぞれ保持された複数の針状ころと
を有する針状ころ軸受。
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