JP2008019991A - 転がり軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】強磁性体型制振合金材料からなる制振部材を有し、かつ、制振性に優れる転がり軸受装置を提供すること。
【解決手段】玉軸受1と、強磁性型制振合金からなる制振部材2とで転がり軸受装置を構成する。玉軸受1の軸方向の断面において、玉軸受1の外輪6の外周面16が、径方向の外方に凸の曲線形状を描くように、外輪6の外周面16を形成する。外輪6の外周面16と、外輪6の外周面に径方向に対向する制振部材2の内周面22とは、外輪6の外周面16の軸方向の寸法の領域内で、互いに接触する部分と、互いに接触しない部分とを有している。制振部材2は、外輪6に閉まり嵌めされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、転がり軸受および制振部材を有する転がり軸受装置に関する。
双晶型制振合金材料からなる制振部材は、その内部に歪みが発生しても、その制振性が殆ど変化しない一方、温度変動によって、その制振性が変化することが知られている。一方、強磁性型制振合金材料からなる制振部材は、その内部に歪みが発生した場合、制振性が著しく低下する一方、温度変化によって、その制振性が殆ど変化しないことが知られている。
従来、制振部材を有する転がり軸受装置としては、特開2004−293729号公報(特許文献1)に記載されているものがある。
この転がり軸受装置は、円錐ころ軸受と、制振材料からなる制振部材とを有している。制振部材は、断面L字状の形状を有している。上記制振部材の内面は、円錐ころ軸受の外輪の外周面および大端面に当接している。上記制振部材には、荷重が付与されている。
上記従来の転がり軸受装置では、上記制振部材に、荷重が付与されているから、上記従来の転がり軸受装置の制振部材の材料として、強磁性型制振合金材料を使用した場合、上記制振部材に付与された荷重によって、制振部材の内部に歪みが発生して、制振性が著しく低下するという問題がある。
特開2004−293729号公報
そこで、本発明の課題は、強磁性体型制振合金材料からなる制振部材を有し、かつ、制振性に優れる転がり軸受装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の転がり軸受装置は、
内輪、外輪および転動体を有する転がり軸受と、
上記外輪の外周面に上記外輪の径方向に対向する内周面を有すると共に、強磁性型制振合金材料からなる制振部材と
を備え、
上記外輪の上記外周面は、上記制振部材の上記内周面に接触している第1部分と、上記制振部材の上記内周面との間に上記径方向に隙間を有する第2部分とを有していることを特徴としている。
本発明によれば、上記外輪の上記外周面が、上記制振部材の上記内周面に接触している第1部分を有しているから、例えば、制振部材を第1部分に閉まり嵌めすることによって、制振部材を外輪に問題なく固定することができる。また、本発明によれば、制振部材の材料として、強磁性型制振合金材料が使用されているから、制振部材の材料が双晶型制振合金材料からなる制振部材と異なり、温度変化によって、外輪と制振部材との嵌合いが変化することが殆どなくて、制振部材を確実に外輪に固定することができる。
また、本発明によれば、上記外輪の上記外周面が、上記制振部材の上記内周面との間に上記径方向に隙間を有する第2部分を有していて、上記外輪に径方向に対向している制振部材の上記内周面に、上記外輪と接触していない非接触部分が存在しているから、制振部材の上記非接触部分の周辺に低歪み領域を形成することができる。したがって、制振部材の歪みを効率的に開放することができて、制振部材が、歪みが大きくなると制振性が失われる強磁性型制振合金材料からなる制振部材であったとしても、振動を問題なく制振できる。
尚、双晶型制振合金材料からなる制振部材は、その内部に歪みが発生しても、その制振性が殆ど変化しない性質を有しているから、上記外輪の上記外周面に、上記制振部材の上記内周面との間に上記径方向に隙間を有する第2部分を形成したとしても、制振性が向上することがない。すなわち、本発明は、双晶型制振合金材料からなる制振部材を有する転がり軸受装置とは何等関係がない。
また、一実施形態の転がり軸受装置は、上記外輪の中心軸を含む断面において、上記外輪の外周面が、上記径方向の外方に凸の曲線形状を有している。
上記実施形態によれば、外輪と制振部材との非接触部分を大きくすることができる。したがって、制振部材の制振性を優れたものにすることができる。また、上記断面において、上記外輪の外周面が、上記径方向の外方に凸の曲線形状を有しているから、外輪の上記第1部分と、外輪の上記第2部分との境界付近に過度な面圧がかかることがない。したがって、外輪の上記境界付近に割れや亀裂が発生することを防止できる。
また、一実施形態の転がり軸受装置は、上記外輪の中心軸を含む断面において、上記制振部材の上記内周面は、上記径方向の内方に凸の曲線形状を有している。
上記実施形態によれば、外輪と制振部材との非接触部分を大きくすることができる。したがって、制振部材の制振性を優れたものにすることができる。また、上記断面において、上記制振部材の上記内周面は、上記径方向の内方に凸の曲線形状を有しているから、制振部材の内周面において外輪と接触している部分と、制振部材の内周面において外輪と接触していない部分との境界付近に過度な面圧がかかることがない。したがって、制振部材の上記境界付近に割れや亀裂が発生することを防止できる。
また、一実施形態の転がり軸受装置は、上記外輪の上記外周面は、第1外周面と、この第1外周面から上記径方向の外方に突出する第2外周面とを有し、上記第1外周面と上記制振部材の上記内周面との間には、上記径方向に隙間が存在している一方、上記第2外周面は、上記制振部材の上記内周面と接触している。
上記実施形態によれば、上記外輪の上記第1部分と上記外輪の上記第2部分との割合を、容易に調整することができ、上記制振部材における上記外輪との接触部と、上記制振部材における上記外輪との非接触部との割合を、容易に調整することができる。
また、一実施形態の転がり軸受装置は、上記制振部材の上記内周面が、第1内周面と、この第1内周面から上記径方向の内方に突出する第2内周面とを有し、上記第1内周面と上記外輪の上記外周面との間には、上記径方向に隙間が存在している一方、上記第2内周面は、上記外輪の上記外周面と接触している。
上記実施形態によれば、上記制振部材における上記外輪との接触部と、上記制振部材における上記外輪との非接触部との割合を、容易に調整することができる。
また、本発明の転がり軸受装置は、
内輪、外輪および転動体を有する転がり軸受と、
上記内輪の内周面に上記内輪の径方向に対向する外周面を有すると共に、強磁性型制振合金材料からなる制振部材と
を備え、
上記内輪の上記内周面は、上記制振部材の上記外周面に接触している第1部分と、上記制振部材の上記外周面との間に上記径方向に隙間を有する第2部分とを有している。
本発明によれば、上記内輪の上記内周面が、上記制振部材の上記外周面に接触している第1部分を有しているから、例えば、制振部材を第1部分に閉まり嵌めすることによって、制振部材を内輪に問題なく固定することができる。また、本発明によれば、制振部材の材料として、強磁性型制振合金材料が使用されているから、制振部材の材料が双晶型制振合金材料からなる制振部材と異なり、温度変化によって、内輪と制振部材との嵌合いが変化することが殆どなくて、制振部材を確実に内輪に固定することができる。
また、本発明によれば、上記内輪の上記内周面が、上記制振部材の上記外周面との間に上記径方向に隙間を有する第2部分を有しているから、上記制振部材の外周面における内輪と接触していない部分の周辺に、低歪み領域を形成することができる。したがって、制振部材の歪みを効率的に開放できて、制振部材が、歪みが大きくなると制振性が失われる強磁性型制振合金材料からなる制振部材であったとしても制振性が失われることがなくて、振動を問題なく制振できる。
また、一実施形態の転がり軸受装置は、上記内輪の中心軸を含む断面において、上記内輪の内周面は、上記径方向の内方に凸の曲線形状を有している。
上記実施形態によれば、内輪と制振部材との非接触部分を大きくすることができる。したがって、制振部材の制振性を優れたものにすることができる。また、上記断面において、上記内輪の内周面が、上記径方向の内方に凸の曲線形状を有しているから、上記第1部分と上記第2部分との境界付近に過度な面圧がかかることがなくて、上記内輪の上記境界付近に割れや亀裂が発生することを防止できる。
また、一実施形態の転がり軸受装置は、上記内輪の中心軸を含む断面において、上記制振部材の上記外周面は、上記径方向の外方に凸の曲線形状を有している。
上記実施形態によれば、内輪と制振部材との非接触部分を大きくすることができる。したがって、制振部材の制振性を優れたものにすることができる。また、上記断面において、上記制振部材の上記外周面が、上記径方向の外方に凸の曲線形状を有しているから、制振部材の外周面における内輪と接触している部分と、制振部材の外周面にける内輪と接触していない部分との境界付近に過度な面圧がかかることがない。したがって、上記制振部材の上記境界付近に割れや亀裂が発生することを防止できる。
また、一実施形態の転がり軸受装置は、上記内輪の上記内周面は、第1内周面と、この第1内周面から上記径方向の内方に突出している第2内周面とを有し、上記第1内周面と上記制振部材の上記外周面との間には、上記径方向に隙間が存在している一方、上記第2内周面は、上記制振部材の上記外周面と接触している。
上記実施形態によれば、上記内輪の第1部分と内輪の第2部分との割合を、容易に調整することができ、制振部材における内輪との接触部と、上制振部材における内輪との非接触部との割合を、容易に調整することができる。
また、一実施形態の転がり軸受装置は、上記制振部材の上記外周面が、第1外周面と、この第1外周面から上記径方向の外方に突出している第2外周面とを有し、上記第1外周面と上記内輪の上記内周面との間には、上記径方向に隙間が存在している一方、上記第2外周面は、上記内輪の上記内周面と接触している。
上記実施形態によれば、制振部材における内輪との接触部と、上制振部材における内輪との非接触部との割合を、容易に調整することができる。
本発明の転がり軸受装置によれば、外輪の外周面(または内輪の内周面)が、制振部材の内周面(または制振部材の外周面)に接触している第1部分を有しているから、例えば、制振部材を第1部分に閉まり嵌めすることによって、制振部材を外輪(または内輪)に問題なく固定することができる。また、本発明によれば、制振部材の材料として、強磁性型制振合金材料が使用されているから、制振部材の材料が双晶型制振合金材料からなる制振部材と異なり、温度変化によって、外輪(または内輪)と制振部材との嵌合いが変化することが殆どなくて、制振部材を確実に外輪(または内輪)に固定することができる。
また、本発明によれば、外輪の外周面(または内輪の内周面)が、制振部材の内周面(または制振部材の外周面)との間に径方向に隙間を有する第2部分を有していて、外輪(または内輪)に径方向に対向している制振部材の内周面(または制振部材の外周面)に、外輪(または内輪)と接触していない非接触部分が存在しているから、この制振部材の非接触部分の周辺に低歪み領域を形成することができて、制振部材の歪みを効率的に開放することができる。したがって、制振部材が、歪みが大きくなると制振性が失われる強磁性型制振合金材料からなる制振部材であったとしても、振動を問題なく制振できる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態の転がり軸受装置の軸方向の断面図である。
この転がり軸受装置は、転がり軸受の一例としての玉軸受1と、制振部材2とを備える。
上記玉軸受1は、内輪5と、外輪6と、転動体の一例としての玉7とを有する。
上記内輪5は、この転がり軸受装置が設置されている工作機械等の回転軸(図示せず)に外嵌されて固定されている。
一方、上記外輪6の外周面16には、クラウニングが施されている。すなわち、図1に示すように、上記外輪6の中心軸を含む断面において、外輪6の外周面16は、径方向の外方に凸の曲線状の形状を有している。上記断面において、上記外輪6の径方向の最外方の点は、外輪6の中心軸の垂直の二等分面上に位置し、外輪6の外周面16は、上記垂直二等分面に対して略面対称になっている。
玉7は、内輪5の軌道面としての軌道溝と、外輪6の軌道面としての軌道溝との間に、保持器(図示しない)によって保持された状態で、周方向に所定の間隔を隔てられて複数配置されている。
上記制振部材2は、強磁性型制振合金材料からなっている。ここで、強磁性型制振合金材料としては、例えば、Fe−Al系合金材料、Fe−Cr系合金材料(例えば、サイレンタロイ(登録商標)やジェンタロイ(登録商標)等)、または、Co−Ni系合金等がある。また、強磁性型制振合金材料としては、例えば、特開昭52−73118号公報、特開平04−99148号公報および特開平06−220583号公報に記載されている強磁性型制振合金材料等がある。尚、この発明の制振部材の材料として、如何なる強磁性型制振合金材料を採用しても良いことは言うまでもない。
上記制振部材2は、軸方向の断面において、断面L字状の形状を有している。詳しくは、上記制振部材2は、軸方向の半断面(外輪の中心軸を境とした場合の半分の断面領域)において、略軸方向に延在する軸方向部分17と、軸方向延在部17の径方向の内方の面の軸方向の一端部(端を含む)から径方向の内方に延在する径方向延在部18とからなっている。
上記軸方向延在部17は、外周円筒面20を有している。一方、上記軸方向延在部17の内面における径方向延在部18が突出していない内面部分は、外輪6の外周面16に外輪6の径方向に対向する内周円筒面22を構成している。
図1に示すように、軸方向延在部17の内周円筒面22は、外輪6のクラウニングが施された外周面16における軸方向の中央部分24と接触している一方、軸方向延在部17の内周円筒面22は、外輪6の外周面16における軸方向の両側の端部と非接触になっている。逆に言えば、外輪6の外周面16は、軸方向延在部17の内周円筒面22における軸方向の中央部分28と接触している一方、外輪6の外周面16は、軸方向延在部17の内周円筒面22における軸方向の両側の端部と非接触になっている。上記外輪6の外周面16における軸方向の中央部分24は、制振部材2の内周円筒面22に接触している第1部分を構成している。一方、上記外輪6の外周面16における軸方向の両側の端部は、制振部材2の内周円筒面22との間に径方向に隙間を有しており、第2部分を構成している。
上記外輪6の外周面16の上記中央部分24は、制振部材2の上記中央部分28に閉まり嵌めされている。また、上記軸方向延在部17の外周円筒面20は、この転がり軸受装置が設置される工作機械等のハウジング14の内周円筒面に閉まり嵌めされている。上記ハウジング14は、その内周円筒面から径方向の内方に突出する突出部分29を有している。上記径方向延在部18の軸方向の外方の端面は、ハウジング14の突出部分29の軸方向の端面に当接している。このようにして、転がり軸受装置における、軸方向のハウジング14の突出部分29側の移動を制限している。
上記第1実施形態の転がり軸受装置によれば、上記外輪6の外周面16が、制振部材2の内周円筒面22に接触している第1部分を有しているから、例えば、制振部材2を第1部分に閉まり嵌めすることによって、制振部材2を外輪6に問題なく固定することができる。また、本発明によれば、制振部材2の材料として、強磁性型制振合金材料が使用されているから、制振部材の材料が双晶型制振合金材料からなる制振部材と異なり、温度変化によって、外輪6と制振部材2との嵌合いが変化することが殆どなくて、制振部材2を確実に外輪6に固定することができる。
また、上記第1実施形態の転がり軸受装置によれば、上記外輪6の外周面16が、制振部材2の内周円筒面22との間に径方向に隙間を有する第2部分を有していて、外輪6に径方向に対向している制振部材2の内周円筒面22に、外輪6と接触していない非接触部分が存在しているから、この制振部材2の非接触部分の周辺に、図1において点線で囲まれた領域である低歪み領域30,31を形成することができて、制振部材2の歪みを効率的に開放することができる。したがって、制振部材2が、歪みが大きくなると制振性が失われる強磁性型制振合金材料からなる制振部材であったとしても、振動を問題なく制振することができる。
また、上記第1実施形態の転がり軸受装置によれば、外輪6と制振部材2との非接触部分を大きくすることができる。したがって、制振部材2の制振性を優れたものにすることができる。また、外輪6の中心軸を含む断面において、外輪6の外周面16が、径方向の外方に凸の曲線形状を有しているから、外輪6の上記第1部分と、外輪6の上記第2部分との境界付近に過度な面圧がかかることがない。したがって、外輪6の上記境界付近に割れや亀裂が発生することを防止できる。
尚、上記第1実施形態の転がり軸受装置では、上記外輪6の中心軸を含む断面において、外輪6の外周面16は、径方向の外方に凸の曲線状の形状を有していた。ここで、径方向の外方に凸の曲線状の形状には、例えば、円弧形状、楕円の一部の形状、放物線の一部の形状、双曲線の一部の形状等がある。外輪の外周面は、外輪の中心軸を含む軸方向の断面において、径方向の外方に凸の曲線状の形状を有していれば、如何なる形状であっても良い。
また、上記第1実施形態の転がり軸受装置では、外輪6の外周面16に、クラウニングが施されている一方、外輪6の外周面に径方向に対向する制振部材2の内周面が、内周円筒面22であったが、この発明では、外輪の外周面が外周円筒面である一方、輪の外周面に径方向に対向する制振部材の内周面に、径方向の内方に凸のクラウニングが施されていてもよい。このようにして、外輪の外周面と、この外輪の外周面に径方向に対向する制振部材の内周面に、互いに接触する部分と、互いに接触しない部分とを形成しても良い。制振部材の内周円筒面にクラウニングが施されている場合、外輪と制振部材との非接触部分を大きくすることができる。したがって、制振部材2の制振性を優れたものにすることができる。また、制振部材の内周面における外輪と接触している部分と、制振部材の内周面における外輪と接触していない部分との境界部分に、接触面圧が過大である部分が形成されることがない。したがって、制振部材の内周面に亀裂が発生することを防止できる。
また、上記第1実施形態の転がり軸受装置では、制振部材2が、断面L字状の形状を有していたが、この発明では、制振部材は、断面直線状(円筒形状)の形状等、断面L字状の形状以外の形状を有していても良い。
また、上記第1実施形態の転がり軸受装置は、玉軸受1を含む構成であったが、この発明の転がり軸受装置は、ころ軸受(円筒ころ軸受、円錐ころ軸受)等、玉軸受以外の転がり軸受を含む構成であっても良い。
また、上記第1実施形態の転がり軸受装置では、図1に示すように、玉軸受1の軸方向の両側において、内輪5と外輪6との間の開口が、シールされていない構造であるが、この発明では、軸方向の少なくとも一方の開口が、金属製の板からなるシール部材(シールド板)、または、金属製の芯金部とゴム製のシールリップとを有するシール部材でシールされていても良い。また、少なくとも一方の開口をシール部材でシールする場合、シール部材は、回転輪に対して接触して摺動する構造であっても良く、回転輪に対して非接触なラビリンス構造であっても良い。
また、上記第1実施形態の転がり軸受装置では、玉7を保持する保持器を使用したが、この発明の転がり軸受装置が玉軸受を含む構成である場合、保持器として、冠形保持器を使用しても良く、二つの環状部の間を複数の柱部で連結してなる構造の保持器を使用しても良い。また、この発明の転がり軸受装置は、保持器を有さない構造であっても良く、この発明の転がり軸受装置は、所謂総玉軸受を含む構成であっても良い。
また、上記第1実施形態の転がり軸受装置では、制振部材2が玉軸受1の径方向の外方に位置する部分を有する転がり軸受装置を、回転軸と、静止部材であるハウジング14との間に配置したが、この発明では、制振部材が転がり軸受の径方向の外方に位置する部分を有する転がり軸受装置を、静止部材である軸と、回転部材であるハウジング(スリーブ)との間に配置しても良い。
また、上記第1実施形態の転がり軸受装置では、ハウジング14に径方向内方に突出する突出部29を設け、このハウジング14の径方向の突出部分29の軸方向の端面に、制振部材2の軸方向の一方の端面を当接させることによって、制振部材2における軸方向のハウジング14が突出している側の移動を制限するようにした。しかしながら、ハウジングに径方向の内方に突出する部分を二つ設け、この二つのハウジングの突出部の間に、制振部材を配置することによって、制振部材の軸方向の移動を、制振部材の軸方向の両側で制限しても良いことは言うまでもない。
尚、双晶型制振合金材料からなる制振部材は、その内部に歪みが発生しても、その制振性が殆ど変化しない性質を有しているから、外輪の外周面に、制振部材の内周面との間に径方向に隙間を有する第2部分を形成したとしても、制振性が向上することがない。すなわち、本発明は、双晶型制振合金材料からなる制振部材を有する転がり軸受装置とは何等関係がない。
また、一般的には、外輪の硬度の方が、制振部材の硬度よりも高くなる。このことから、上記断面曲線状の形状を、研磨によって形成する場合、制振部材ではなくて外輪を研磨して、制振部材の内周面ではなくて外輪の外周面を、断面曲線状に形づくる方が好ましい。というのは、堅い部材の方が削り安くて研磨加工し易く、加工で形状の精度を出し易いからである。
(第2実施形態)
図2は、本発明の第2実施形態の転がり軸受装置の軸方向の断面図である。
この転がり軸受装置は、外輪46の外周面が、断面曲線状の形状を有するのではなくて、外輪46の外周面が、外径が異なる二つの外周円筒面45,47を有している点のみが、第1実施形態の転がり軸受装置と異なる。
第2実施形態の転がり軸受装置では、第1実施形態の転がり軸受装置の構成部と同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略することにする。また、第2実施形態の転がり軸受装置では、第1実施形態の転がり軸受装置と共通の作用効果および変形例については説明を省略することにし、第1実施形態の転がり軸受装置と異なる構成、作用効果および変形例についてのみ説明を行うことにする。
第2実施形態の転がり軸受装置は、玉軸受41と制振部材2とを備える。玉軸受41の外輪46の外周面は、第1外周面としての第1外周円筒面45と、この第1外周円筒面45から径方向の外方に突出する第2外周面としての第2外周円筒面47とを有している。第2外周円筒面47は、第1外周円筒面45の軸方向の略中央部から突出している。外輪46の外周面は、外輪46の中心軸の垂直二等分面に対して略面対称になっている。
上記第1外周円筒面45と、制振部材2の内周円筒面22との間には、径方向に隙間が存在している一方、第2外周円筒面47は、制振部材2の内周円筒面22と接触している。
上記制振部材2の軸方向延在部17の内周円筒面22における、第1外周円筒面45に径方向に対向する部分の周辺領域には、図2において点線で囲まれた領域である低歪み領域50,51が形成されている。外輪46の第2外周円筒面47は、制振部材2の内周面に接触している第1部分を構成し、外輪46の第1外周円筒面45は、制振部材2の内周面との間に径方向に隙間を有する第2部分を構成している。
上記第2実施形態の転がり軸受装置によれば、外輪46の外周面における制振部材2と接触する第1部分と、外輪46の外周面における制振部材2と接触しない第2部分との割合を、容易に調整することができて、制振部材2における外輪46との接触部と、制振部材2における外輪46との非接触部との割合を、容易に調整することができる。
尚、上記第2実施形態の転がり軸受装置では、外輪46の外周面が、互いに不連続な二つの外周円筒面45,47を有していたが、この発明では、外輪の外周面は、互いに不連続な三つ以上の外周円筒面を有していても良い。また、上記第2実施形態の転がり軸受装置では、外輪46の外周面を、互いに不連続な二つの外周円筒面45,47で構成したが、この発明では、外輪の外周面における互いに不連続な複数の外周面部分のうちの少なくとも一つは、外周円筒面ではなくて例えば、外周円錐面等の円筒面形状以外の形状を有する外周面であっても良い。
また、上記第2実施形態の転がり軸受装置では、外輪46の外周面が、断面凸状の形状を有し、外輪46の外周面の軸方向の中央部分に、制振部材2の内周面に接触している第1部分を形成すると共に、外輪46の外周面の軸方向の両端部に、制振部材2の内周面との間に径方向に隙間を有する第2部分を形成した。
しかしながら、この発明では、外輪の外周面を、断面凹形状に形成し、外輪の外周面の軸方向の両端部に、制振部材の内周面に接触している第1部分を形成すると共に、外輪の外周面の軸方向の中央部分に、制振部材の内周面との間に径方向に隙間を有する第2部分を形成しても良い。
また、上記第2実施形態の転がり軸受装置では、外輪46の外周面が、第1外周円筒面45と、この第1外周円筒面45から径方向の外方に突出する第2外周円筒面47とを有する一方、外輪46の外周面に径方向に対向する制振部材2の内周面が、内周円筒面22であった。しかしながら、この発明では、外輪の外周面が、外周円筒面である一方、外輪の外周面に径方向に対向する制振部材の内周面が、第1内周面と、この第1内周面から上記径方向の内方に突出する第2内周面とを有し、第1内周面と外輪の外周面との間には、径方向に隙間が存在している一方、第2内周面は、外輪の外周面と接触している構成であっても良く、この場合も、外輪の外周面における制振部材と接触する第1部分と、外輪の外周面における制振部材と接触しない第2部分との割合を、容易に調整できる。ここで、外輪の外周面を、円筒形状に成形すると共に、制振部材の内周面を、断面凸形状や、断面凹形状に形成しても良いことは、言うまでもない。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態の転がり軸受装置の軸方向の断面図である。
この転がり軸受装置は、転がり軸受の一例としての玉軸受101と、制振部材102とを備える。
上記玉軸受101は、内輪105と、外輪106と、転動体の一例としての玉107とを有する。
上記外輪106は、この転がり軸受装置が設置されている工作機械等のハウジング114に内嵌されて固定されている。
一方、上記内輪105の内周面116には、クラウニングが施されている。すなわち、図3に示すように、上記内輪105の中心軸を含む断面において、内輪105の内周面116は、径方向の外方に凸の曲線状の形状を有している。上記断面において、上記内輪105の径方向の最内方の点は、略内輪の中心軸の垂直二等分面上に位置している。また、上記内輪105の内周面116は、上記垂直二等分面に対して略面対称になっている。
玉107は、内輪105の軌道面としての軌道溝と、外輪106の軌道面としての軌道溝との間に、保持器(図示しない)によって保持された状態で、周方向に所定の間隔を隔てられて複数配置されている。
上記制振部材102は、強磁性型制振合金材料からなっている。ここで、強磁性型制振合金材料としては、例えば、Fe−Al系合金材料、Fe−Cr系合金材料(例えば、サイレンタロイ(登録商標)やジェンタロイ(登録商標)等)、または、Co−Ni系合金等がある。また、強磁性型制振合金材料としては、例えば、特開昭52−73118号公報、特開平04−99148号公報および特開平06−220583号公報に記載されている強磁性型制振合金材料等がある。尚、この発明の制振部材の材料として、如何なる強磁性型制振合金材料を採用しても良いことは言うまでもない。
上記制振部材102は、軸方向の断面において、断面L字状の形状を有している。詳しくは、上記制振部材102は、軸方向の半断面において、略軸方向に延在する軸方向部分117と、軸方向延在部117の径方向の外方の面の軸方向の一端部(端を含む)から径方向の外方に延在する径方向延在部118とからなっている。
上記軸方向延在部117は、内周円筒面120を有している。一方、上記軸方向延在部117の外面における径方向延在部118が突出していない外面部分は、内輪105の内周面116に内輪105の径方向に対向する外周円筒面122を構成している。
図3に示すように、軸方向延在部117の外周円筒面122は、クラウニングが施されている内輪105の内周面116における、軸方向の中央部分124と接触している一方、軸方向延在部117の外周円筒面122は、内輪105の内周面116における軸方向の両側の端部と非接触になっている。逆に言えば、内輪105の内周面116は、軸方向延在部117の外周円筒面122における軸方向の中央部分128と接触している一方、内輪105の内周面116は、軸方向延在部117の外周円筒面122における軸方向の両側の端部と非接触になっている。上記内輪105の内周面116における軸方向の中央部分124は、制振部材102の外周円筒面122に接触している第1部分を構成している。一方、上記内輪105の内周面116における軸方向の両側の端部は、制振部材102の外周円筒面122との間に径方向に隙間を有しており、第2部分を構成している。
制振部材102の上記中央部分128は、内輪105の内周面116の上記中央部分124に閉まり嵌めされている。また、上記軸方向延在部117の内周円筒面120は、この転がり軸受装置が設置される工作機械等の回転軸109の外周面に閉まり嵌めされている。また、上記ハウジング114は、その内周円筒面から径方向の内方に突出する突出部分129を有している。上記外輪106の軸方向の外方の端面は、ハウジング114の突出部分129の軸方向の端面に当接している。このようにして、転がり軸受装置の軸方向のハウジング114の突出部分129側の移動を制限している。
上記第3実施形態の転がり軸受装置によれば、上記内輪105の内周面116が、制振部材102の外周円筒面122に接触している第1部分を有しているから、例えば、制振部材102を第1部分に閉まり嵌めすることによって、制振部材102を内輪105に問題なく固定することができる。また、本発明によれば、制振部材102の材料として、強磁性型制振合金材料が使用されているから、制振部材の材料が双晶型制振合金材料からなる制振部材と異なり、温度変化によって、内輪105と制振部材102との嵌合いが変化することが殆どなくて、制振部材102を確実に内輪105に固定することができる。
また、上記第3実施形態の転がり軸受装置によれば、上記内輪105の内周面116が、制振部材102の外周円筒面122との間に径方向に隙間を有する第2部分を有していて、内輪105に径方向に対向している制振部材102の外周円筒面122に、内輪105と接触していない非接触部分が存在しているから、この制振部材102の非接触部分の周辺に、図3において点線で囲まれた領域である低歪み領域130,131を形成することができて、制振部材102の歪みを効率的に開放することができる。したがって、制振部材102が、歪みが大きくなると制振性が失われる強磁性型制振合金材料からなる制振部材であったとしても、振動を問題なく制振することができる。
また、上記第3実施形態の転がり軸受装置によれば、内輪105の内周面116が、径方向の内方に凸の曲線形状を有しているから、内輪105と制振部材102との非接触部分を大きくすることができる。したがって、制振部材102の制振性を優れたものにすることができる。また、内輪105の上記第1部分と、内輪105の上記第2部分との境界付近に過度な面圧がかかることがない。したがって、内輪105の上記境界付近に割れや亀裂が発生することを防止できる。
尚、上記第3実施形態の転がり軸受装置では、上記内輪105の中心軸を含む断面において、内輪105の内周面116は、径方向の内方に凸の曲線状の形状を有していた。ここで、径方向の内方に凸の曲線状の形状には、例えば、円弧形状、楕円の一部の形状、放物線の一部の形状、双曲線の一部の形状等がある。内輪の内周面は、内輪の中心軸を含む軸方向の断面において、径方向の内方に凸の曲線状の形状を有していれば、如何なる形状であっても良い。
また、上記第3実施形態の転がり軸受装置では、内輪105の内周面116に、クラウニングが施されている一方、内輪105の内周面に径方向に対向する制振部材102の外周面が、外周円筒面122であったが、この発明では、内輪の内周面が内周円筒面である一方、内輪の内周面に径方向に対向する制振部材の外周面に、径方向の外方に凸のクラウニングが施されていても良い。このようにして、内輪の内周面と、この内輪の内周面に径方向に対向する制振部材の外周面に、互いに接触する部分と、互いに接触しない部分とを形成しても良い。制振部材の外周円筒面にクラウニングが施されている場合、内輪と制振部材との非接触部分を大きくすることができて、制振部材の制振性を優れたものにすることができる。また、制振部材の外周面における内輪と接触している部分と、制振部材の外周面における内輪と接触していない部分との境界部分に、接触面圧が過大である部分が形成されることがないから、制振部材の外周面に亀裂等の損傷が発生することを防止できる。
また、上記第3実施形態の転がり軸受装置は、玉軸受101を含む構成であったが、この発明の転がり軸受装置は、ころ軸受(円筒ころ軸受、円錐ころ軸受)等、玉軸受以外の転がり軸受を含む構成であっても良い。
また、上記第3実施形態の転がり軸受装置では、図3に示すように、玉軸受101の軸方向の両側において、内輪105と外輪106との間の開口が、シールされていない構造であるが、この発明では、軸方向の少なくとも一方の開口が、金属製の板からなるシール部材(シールド板)、または、金属製の芯金部とゴム製のシールリップとを有するシール部材でシールされていても良い。また、少なくとも一方の開口をシール部材でシールする場合、シール部材は、回転輪に対して接触して摺動する構造であっても良く、回転輪に対して非接触なラビリンス構造であっても良い。
また、上記第3実施形態の転がり軸受装置では、玉107を保持する保持器を使用したが、この発明の転がり軸受装置が玉軸受を含む構成である場合、保持器として、冠形保持器を使用しても良く、二つの環状部の間を複数の柱部で連結してなる構造の保持器を使用しても良い。また、この発明の転がり軸受装置は、保持器を有さない構造であっても良く、この発明の転がり軸受装置は、所謂総玉軸受を含む構成であっても良い。
また、上記第3実施形態の転がり軸受装置では、制振部材102が玉軸受101の径方向の内方に位置する部分を有する転がり軸受装置を、回転軸109と、回転部材であるハウジング114との間に配置したが、この発明では、制振部材が転がり軸受の径方向の内方に位置する部分を有する転がり軸受装置を、静止部材である軸と、回転部材であるハウジング(スリーブ)との間に配置しても良い。
また、上記第3実施形態の転がり軸受装置では、ハウジング114に径方向内方に突出する突出部129を設け、このハウジング114の径方向の突出部分129の軸方向の端面に、外輪106の軸方向の一方の端面を当接させることによって、転がり軸受装置における軸方向のハウジング114が突出している側の移動を制限するようにした。しかしながら、ハウジングに径方向の内方に突出する部分を二つ設け、この二つのハウジングの突出部の間に、外輪を配置することによって、転がり軸受装置の軸方向の移動を、転がり軸受装置の軸方向の両側で制限しても良いことは言うまでもない。また、回転軸109に図3に180で示すような径方向外方突出部を設けて、この径方向外方突出部180の軸方向の端面に、制振部材の軸方向の一方の端面を当接させても良い。このようにして、転がり軸受装置の軸方向の一方の側の移動を制限しても良い。
尚、一般的には、内輪の硬度の方が、制振部材の硬度よりも高くなる。このことから、上記断面曲線状の形状を、研磨によって形成する場合、制振部材ではなくて内輪を研磨して、制振部材の外周面ではなくて内輪の内周面を、断面曲線状に形づくる方が好ましい。というのは、堅い部材の方が削り安くて研磨加工し易く、加工で形状の精度を出し易いからである。
(第4実施形態)
図4は、本発明の第4実施形態の転がり軸受装置の軸方向の断面図である。
この転がり軸受装置は、内輪145の内周面が、断面曲線状の形状を有するのではなくて、内輪145の内周面が、内径が異なる二つの内周円筒面146,147を有している点のみが、第3実施形態の転がり軸受装置と異なる。
第4実施形態の転がり軸受装置では、第3実施形態の転がり軸受装置の構成部と同一構成部には同一参照番号を付して説明を省略することにする。また、第4実施形態の転がり軸受装置では、第3実施形態の転がり軸受装置と共通の作用効果および変形例については説明を省略することにし、第3実施形態の転がり軸受装置と異なる構成、作用効果および変形例についてのみ説明を行うことにする。
第4実施形態の転がり軸受装置は、玉軸受141と制振部材102とを備える。玉軸受141の内輪145の内周面は、第1内周面としての第1内周円筒面146と、この第1内周円筒面146から径方向の内方に突出する第2内周面としての第2内周円筒面147とを有している。第2内周円筒面147は、第1内周円筒面146の軸方向の略中央部から突出している。内輪145の内周面は、内輪145の中心軸の垂直二等分面に対して略面対称になっている。上記第1内周円筒面146と、制振部材102の外周円筒面122との間には、径方向に隙間が存在している一方、第2内周円筒面147は、制振部材102の外周円筒面122と接触している。
上記制振部材102の軸方向延在部117の外周円筒面122における、第1内周円筒面146に径方向に対向する部分の周辺領域には、図4において点線で囲まれた領域である低歪み領域150,151が形成されている。内輪145の第2内周円筒面147は、制振部材102の外周面に接触している第1部分を構成し、内輪145の第1内周円筒面146は、制振部材102の内周面との間に径方向に隙間を有する第2部分を構成している。
上記第4実施形態の転がり軸受装置によれば、内輪145の内周面における制振部材102と接触する第1部分と、内輪145の内周面における制振部材102と接触しない第2部分との割合を、容易に調整することができて、制振部材102における内輪145との接触部と、制振部材102における内輪145との非接触部との割合を、容易に調整することができる。
尚、上記第4実施形態の転がり軸受装置では、内輪145の内周面が、互いに不連続な二つの内周円筒面146,147を有していたが、この発明では、内輪の内周面は、互いに不連続な三つ以上の内周円筒面を有していても良い。
また、上記第4実施形態の転がり軸受装置では、内輪145の内周面を、互いに不連続な二つの内周円筒面146,147で構成したが、この発明では、内輪の内周面における互いに不連続な複数の内周面部分のうちの少なくとも一つは、内周円筒面ではなくて例えば、内周円錐面等の円筒面形状以外の形状を有する内周面であっても良い。
また、上記第4実施形態の転がり軸受装置では、内輪145の内周面が、断面凸状の形状を有し、内輪145の内周面の軸方向の中央部分に、制振部材102の外周面に接触している第1部分を形成すると共に、内輪145の内周面の軸方向の両端部に、制振部材102の外周面との間に径方向に隙間を有する第2部分を形成した。
しかしながら、この発明では、内輪の内周面を、断面凹形状に形成し、内輪の内周面の軸方向の両端部に、制振部材の外周面に接触している第1部分を形成すると共に、内輪の内周面の軸方向の中央部分に、制振部材の外周面との間に径方向に隙間を有する第2部分を形成しても良い。
尚、上記第4実施形態の転がり軸受装置では、内輪145の内周面が、第1内周円筒面146と、この第1内周円筒面146から径方向の外方に突出する第2内周円筒面147とを有する一方、内輪145の内周面に径方向に対向する制振部材102の外周面が、外周円筒面122であった。しかしながら、この発明では、内輪の内周面が、内周円筒面である一方、内輪の内周面に径方向に対向する制振部材の外周面が、第1外周面と、この第1外周面から上記径方向の外方に突出する第2外周面とを有し、第1外周面と内輪の内周面との間には、径方向に隙間が存在している一方、第2外周面は、内輪の内周面と接触している構成であっても良く、この場合、内輪の内周面における制振部材と接触する第1部分と、内輪の内周面における制振部材と接触しない第2部分との割合を、容易に調整できる。尚、内輪の内周面を、円筒形状に成形すると共に、制振部材の外周面を、断面凸形状や、断面凹形状に形成しても良いことは、言うまでもない。
本発明の第1実施形態の転がり軸受装置の軸方向の断面図である。 本発明の第2実施形態の転がり軸受装置の軸方向の断面図である。 本発明の第3実施形態の転がり軸受装置の軸方向の断面図である。 本発明の第4実施形態の転がり軸受装置の軸方向の断面図である。
符号の説明
1,41,101,141 玉軸受
2,102 制振部材
16 外周面
22 内周円筒面
45 第1外周円筒面
47 第2外周円筒面
116 内周面
122 外周円筒面
146 第1内周円筒面
147 第2内周円筒面

Claims (10)

  1. 内輪、外輪および転動体を有する転がり軸受と、
    上記外輪の外周面に上記外輪の径方向に対向する内周面を有すると共に、強磁性型制振合金材料からなる制振部材と
    を備え、
    上記外輪の上記外周面は、上記制振部材の上記内周面に接触している第1部分と、上記制振部材の上記内周面との間に上記径方向に隙間を有する第2部分とを有していることを特徴とする転がり軸受装置。
  2. 請求項1に記載の転がり軸受装置において、
    上記外輪の中心軸を含む断面において、上記外輪の外周面は、上記径方向の外方に凸の曲線形状を有していることを特徴とする転がり軸受装置。
  3. 請求項1に記載の転がり軸受装置において、
    上記外輪の中心軸を含む断面において、上記制振部材の上記内周面は、上記径方向の内方に凸の曲線形状を有していることを特徴とする転がり軸受装置。
  4. 請求項1に記載の転がり軸受装置において、
    上記外輪の上記外周面は、第1外周面と、この第1外周面から上記径方向の外方に突出する第2外周面とを有し、
    上記第1外周面と上記制振部材の上記内周面との間には、上記径方向に隙間が存在している一方、上記第2外周面は、上記制振部材の上記内周面と接触していることを特徴とする転がり軸受装置。
  5. 請求項1に記載の転がり軸受装置において、
    上記制振部材の上記内周面は、第1内周面と、この第1内周面から上記径方向の内方に突出する第2内周面とを有し、
    上記第1内周面と上記外輪の上記外周面との間には、上記径方向に隙間が存在している一方、上記第2内周面は、上記外輪の上記外周面と接触していることを特徴とする転がり軸受装置。
  6. 内輪、外輪および転動体を有する転がり軸受と、
    上記内輪の内周面に上記内輪の径方向に対向する外周面を有すると共に、強磁性型制振合金材料からなる制振部材と
    を備え、
    上記内輪の上記内周面は、上記制振部材の上記外周面に接触している第1部分と、上記制振部材の上記外周面との間に上記径方向に隙間を有する第2部分とを有していることを特徴とする転がり軸受装置。
  7. 請求項6に記載の転がり軸受装置において、
    上記内輪の中心軸を含む断面において、上記内輪の内周面は、上記径方向の内方に凸の曲線形状を有していることを特徴とする転がり軸受装置。
  8. 請求項6に記載の転がり軸受装置において、
    上記内輪の中心軸を含む断面において、上記制振部材の上記外周面は、上記径方向の外方に凸の曲線形状を有していることを特徴とする転がり軸受装置。
  9. 請求項6に記載の転がり軸受装置において、
    上記内輪の上記内周面は、第1内周面と、この第1内周面から上記径方向の内方に突出している第2内周面とを有し、
    上記第1内周面と上記制振部材の上記外周面との間には、上記径方向に隙間が存在している一方、上記第2内周面は、上記制振部材の上記外周面と接触していることを特徴とする転がり軸受装置。
  10. 請求項6に記載の転がり軸受装置において、
    上記制振部材の上記外周面は、第1外周面と、この第1外周面から上記径方向の外方に突出している第2外周面とを有し、
    上記第1外周面と上記内輪の上記内周面との間には、上記径方向に隙間が存在している一方、上記第2外周面は、上記内輪の上記内周面と接触していることを特徴とする転がり軸受装置。
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