JP2015212567A - 転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】スリンガを内輪に圧入する際におけるスリンガの変形、内輪の外周面の傷付き、及びスリンガの表面処理の摩耗を防止することができる転がり軸受を提供する。
【解決手段】外輪11と内輪12との間の軸受空間を密封する密封装置15を備え、密封装置15は、外輪11の内周面に取り付けられるシール部材20と、内輪12の外周面に取り付けられるスリンガ30と、を備え、スリンガ30は、内輪12の外周面に圧入される円筒部31と、円筒部31の軸方向端部から径方向外側に延びる円板部32と、を有し、スリンガ30の円筒部31の少なくとも内周面にゴム材からなるコーティング層33を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、転がり軸受に関し、より詳細には、例えば、自動車エンジンの補機用プーリを回転可能に支持する転がり軸受に関する。
従来の転がり軸受としては、外輪(外方部材)と内輪(内方部材)との間を密封する密封装置を備え、密封装置が、外輪の内周面に圧入されるシール部材と、内輪の外周面に圧入される金属製のスリンガと、を備えるものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2007−187218号公報 特開2001−050288号公報
しかしながら、上記特許文献1、2に記載の転がり軸受では、内輪とスリンガとの嵌め合い部分が金属同士であるため、スリンガを内輪に圧入する際に、スリンガの変形、内輪の外周面の傷付き、及びスリンガの表面処理の摩耗が生じることがあった。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、スリンガを内輪に圧入する際におけるスリンガの変形、内輪の外周面の傷付き、及びスリンガの表面処理の摩耗を防止することができる転がり軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、外輪軌道面と内輪軌道面との間に転動可能に配置される複数の転動体と、外輪と内輪との間の軸受空間を密封する密封装置と、を備え、密封装置は、外輪の内周面に取り付けられるシール部材と、内輪の外周面に取り付けられるスリンガと、を備え、スリンガは、内輪の外周面に圧入される円筒部と、円筒部の軸方向端部から径方向外側に延びる円板部と、を有する転がり軸受であって、スリンガの円筒部の少なくとも内周面にゴム材からなるコーティング層を形成することを特徴とする転がり軸受。
(2)コーティング層は、円筒部の全体及び円板部の径方向内端部を覆うように形成されることを特徴とする(1)に記載の転がり軸受。
(3)コーティング層の内輪と接触する面を断面波形状に形成することを特徴とする(1)又は(2)に記載の転がり軸受。
本発明によれば、スリンガの円筒部の少なくとも内周面にゴム材からなるコーティング層を形成するため、内輪とスリンガとの嵌め合い部分における金属同士の接触を回避することができる。これにより、スリンガを内輪に圧入する際におけるスリンガの変形、内輪の外周面の傷付き、及びスリンガの表面処理の摩耗を防止することができる。また、コーティング層がゴム材からなるため、ゴム材の弾性変形特性を利用して、スリンガを内輪に圧入する際に必要な力を低減することができ、スリンガの組み込み性能を向上することができる。
本発明に係る転がり軸受の一実施形態を説明する要部断面図である。 図1に示す密封装置の周辺の拡大断面図である。 密封装置の第1変形例を説明する拡大断面図である。 密封装置の第2変形例を説明する拡大断面図である。 密封装置の第3変形例を説明する拡大断面図である。
以下、本発明に係る転がり軸受の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態の転がり軸受10は、図1に示すように、内周面に外輪軌道面11aを有する外輪11と、外周面に内輪軌道面12aを有する内輪12と、外輪軌道面11aと内輪軌道面12aとの間に転動可能に配置される複数の玉(転動体)13と、複数の玉13を転動可能に保持する保持器14と、外輪11と内輪12との間の軸受空間を密封する一対の密封装置15と、を備える。
密封装置15は、図1に示すように、外輪11の内周面の軸方向端部に取り付けられるシール部材20と、内輪12の外周面の軸方向端部に取り付けられるスリンガ30と、を備える。スリンガ30は、シール部材20よりも軸方向外側に配置されている。
シール部材20は、鋼板などの金属板を円環状に形成した芯金21と、芯金21に固着され、ゴムやエラストマーなどの弾性材料からなる円環状のシール部22と、を備える。そして、シール部材20は、外輪11の内周面の軸方向端部に形成される係止溝11bに圧入などによって固定されている。また、内輪12の外周面のスリンガ30より軸方向内側部分には、後述するシールリップ23が摺接するシール溝12bが形成されている。
シール部22は、図2に示すように、芯金21の内周縁から径方向内側且つ軸方向内側に斜めに延び、シール溝12bに摺接するシールリップ23と、シールリップ23の先端部から軸方向外側に延び、シール溝12bとの間にラビリンスシールを形成するサブリップ24と、芯金21の内周縁から径方向内側に延び、シール溝12bとの間にラビリンスシールを形成するダストリップ25と、を有する。
スリンガ30は、シール溝12bより軸方向外側の内輪12の外周面に圧入される円筒部31と、円筒部31の軸方向外端部から径方向外側に延びる円板部32と、を有する。そして、スリンガ30の円筒部31の全体及び円板部32の径方向内端部を覆うようにゴム材からなるコーティング層33が形成されている。このため、内輪12とスリンガ30との嵌め合い部分における金属同士の接触が回避される。
以上説明したように、本実施形態の転がり軸受10によれば、スリンガ30の円筒部31の全体及び円板部32の径方向内端部を覆うようにゴム材からなるコーティング層33が形成されるため、内輪12とスリンガ30との嵌め合い部分における金属同士の接触を回避することができる。これにより、スリンガ30を内輪12に圧入する際におけるスリンガ30の変形、内輪12の外周面の傷付き、及びスリンガ30の表面処理の摩耗を防止することができる。また、コーティング層33がゴム材からなるため、ゴム材の弾性変形特性を利用して、スリンガ30を内輪12に圧入する際に必要な力を低減することができ、スリンガ30の組み込み性能を向上することができる。
なお、本実施形態の第1変形例として、図3に示すように、コーティング層33は、スリンガ30の円筒部31の内周面から円板部32の径方向内端部の外側面のみに形成されていてもよい。この場合、コーティング層33を形成するための材料を少なくすることができるので、コスト面で有利である。
また、本実施形態の第2変形例として、図4に示すように、コーティング層33の内輪12と接触する面、即ち、スリンガ30の円筒部31に形成されるコーティング層33の内周面33aを断面波形状に形成してもよい。この場合、コーティング層33と内輪12の外周面との接触面積を少なくすることができるので、スリンガ30を内輪12に圧入する際に必要な力を更に低減することができ、スリンガ30の組み込み性能を更に向上することができる。
また、本実施形態の第3変形例として、図5に示すように、シール部材20のシール部22が、芯金21の径方向略中央位置から径方向外側且つ軸方向外側に斜めに延び、スリンガ30の円板部32に摺接するサイドリップ26を更に有していてもよい。この場合、サイドリップ26が追加されるため、密封装置15の密封性能を向上することができる。なお、本変形例の場合、シールリップ23及びサブリップ24を削除してもよい。
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、玉軸受に本発明を適用した場合を例示したが、これに限定されず、円すいころ軸受、円筒ころ軸受、及びニードルころ軸受など他種の転がり軸受に本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、単列転がり軸受に本発明を適用した場合を例示したが、これに限定されず、複列転がり軸受、又は、3列以上の多列転がり軸受に本発明を適用してもよい。
10 転がり軸受
11 外輪
11a 外輪軌道面
12 内輪
12a 内輪軌道面
13 玉(転動体)
14 保持器
15 密封装置
20 シール部材
21 芯金
22 シール部
23 シールリップ
24 サブリップ
25 ダストリップ
26 サイドリップ
30 スリンガ
31 円筒部
32 円板部
33 コーティング層
33a 内周面

Claims (3)

  1. 内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動可能に配置される複数の転動体と、前記外輪と前記内輪との間の軸受空間を密封する密封装置と、を備え、
    前記密封装置は、前記外輪の内周面に取り付けられるシール部材と、前記内輪の外周面に取り付けられるスリンガと、を備え、
    前記スリンガは、前記内輪の外周面に圧入される円筒部と、前記円筒部の軸方向端部から径方向外側に延びる円板部と、を有する転がり軸受であって、
    前記スリンガの前記円筒部の少なくとも内周面にゴム材からなるコーティング層を形成することを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記コーティング層は、前記円筒部の全体及び前記円板部の径方向内端部を覆うように形成されることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 前記コーティング層の前記内輪と接触する面を断面波形状に形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の転がり軸受。
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