JP2016023727A - 転がり軸受の密封装置及び転がり軸受 - Google Patents

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浩太郎 樋本
Kotaro Himoto
浩太郎 樋本
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Abstract

【課題】予圧が負荷され内輪が軸方向一方側に移動したとしても、軸受トルクを増加させることなく、密封性能を維持することができる転がり軸受の密封装置及び転がり軸受を提供することにある。【解決手段】軸受10の外輪11の内周面に取り付けられ、軸受10の外輪11と内輪12との間の軸受空間を密封する密封装置21,22であって、密封装置21,22は、内輪12の外周面に形成されるシール溝12bに対向する2つのシールリップ25,26をそれぞれ有し、2つのシールリップ25,26の少なくとも一方が、シール溝12bの外側壁面12c及び内側壁面12dの少なくとも一方に常時接触する。【選択図】図1

Description

本発明は、転がり軸受の密封装置、及びその密封装置を用いた転がり軸受に関する。
従来の転がり軸受として、内輪及び外輪と、内輪軌道面と外輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の玉と、外輪の内周面の軸方向両端部にそれぞれ取り付けられる密封装置と、を備え、一方の密封装置が、内輪の外周面に形成されるシール溝の外側壁面に摺接するシールリップを有し、他方の密封装置が、シール溝の内側壁面に摺接するシールリップを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−250201号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の転がり軸受では、内輪に軸方向一方側の予圧が負荷されたとき、内輪が軸方向一方側に移動して、シールリップとシール溝との締め代(接触代)がなくなり、潤滑剤漏洩や異物浸入を防止する密封性能が失われ、軸受寿命が短くなるという問題があった。また、予圧負荷時にも締め代がなくならないように、予め締め代を大きく設定することが考えられるが、この場合、シールリップ接触面における摩擦力が増加して、軸受トルクが過大になる問題があった。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、予圧が負荷され内輪が軸方向一方側に移動したとしても、軸受トルクを増加させることなく、密封性能を維持することができる転がり軸受の密封装置及び転がり軸受を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1)軸受の外輪の内周面に取り付けられ、軸受の外輪と内輪との間の軸受空間を密封する転がり軸受の密封装置であって、内輪の外周面に形成されるシール溝に対向する2つのシールリップを有し、2つのシールリップの少なくとも一方が、シール溝の外側壁面及び内側壁面の少なくとも一方に常時接触することを特徴とする転がり軸受の密封装置。
(2)内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、外輪軌道面と内輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の転動体と、外輪の内周面に取り付けられ、外輪と内輪との間の軸受空間を密封する密封装置と、を備える転がり軸受であって、密封装置が、(1)に記載の密封装置であることを特徴とする転がり軸受。
本発明によれば、内輪の外周面に形成されるシール溝に対向する2つのシールリップを有し、2つのシールリップの少なくとも一方が、シール溝の外側壁面及び内側壁面の少なくとも一方に常時接触するため、予圧が負荷され内輪が軸方向一方側に移動したとしても、軸受トルクを増加させることなく、密封性能を維持することができる。
本発明に係る密封装置の一実施形態が用いられた転がり軸受を説明する要部断面図である。 図1に示すシールリップ周辺の拡大断面図である。 図2の内輪に予圧が負荷され内輪が移動した状態を説明する拡大断面図である。 転がり軸受の第1変形例を説明する要部断面図である。 転がり軸受の第2変形例を説明する要部断面図である。 密封装置の第1変形例を説明する図2に対応する拡大断面図である。 図6の内輪に予圧が負荷され内輪が移動した状態を説明する拡大断面図である。
以下、本発明に係る密封装置が用いられた転がり軸受の一実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態の転がり軸受10は、図1に示すように、内周面に外輪軌道面11aを有する外輪11と、外周面に内輪軌道面12aを有する内輪12と、外輪軌道面11aと内輪軌道面12aとの間に転動自在に配置される複数の玉(転動体)13と、複数の玉13を周方向に略等間隔に保持する保持器14と、外輪11の内周面の軸方向端部に取り付けられ、外輪11と内輪12との間の軸受空間を密封する第1密封装置21及び第2密封装置22と、を備える。なお、第1密封装置21は図1の左側の密封装置であり、第2密封装置22は図1の右側の密封装置である。
第1及び第2密封装置21,22は、図1及び図2に示すように、鋼板などの金属板を円環状に形成した芯金23と、芯金23に固着され、ゴムや熱可塑性エラストマーなどの弾性材料からなる円環状のシール部24と、を備える。そして、第1及び第2密封装置21,22は、その外周縁部が外輪11の内周面の軸方向端部に形成される係止溝11bに嵌合されることによって、外輪11に支持固定される。また、内輪12の外周面の軸方向端部には、シール溝12bが形成されている。
シール部24は、図2に示すように、芯金23の内周縁から径方向内側に延び、シール溝12bに対向する2つのシールリップ25,26を有する。なお、軸方向外側に位置する略Y字状のシールリップを外側シールリップ25とし、軸方向内側に位置するシールリップを内側シールリップ26とする。また、シールリップ25,26の先端の形状としては、シール溝12bとの接触面積を低減するために円弧状にすることが好ましい。
そして、本実施形態では、図2に示すように、内輪12に予圧が負荷されてない状態において、第1密封装置21の外側シールリップ25が、シール溝12bの外側壁面12cに対して接触するように設定され、第1密封装置21の内側シールリップ26が、シール溝12bの内側壁面12dに対して非接触となるように設定されている。また、第2密封装置22の外側シールリップ25が、シール溝12bの外側壁面12cに対して非接触となるように設定され、第2密封装置22の内側シールリップ26が、シール溝12bの内側壁面12dに対して接触するように設定されている。
また、図2に示すように、第1密封装置21の外側シールリップ25とシール溝12bの外側壁面12cとの締め代(アキシアル方向の接触代)Aが、第1密封装置21の内側シールリップ26とシール溝12bの内側壁面12dとの間の接触余裕量(アキシアル方向の隙間寸法)Bと略同一に設定されている。
また、同様に、第2密封装置22の内側シールリップ26とシール溝12bの内側壁面12dとの締め代(アキシアル方向の接触代)Aが、第2密封装置22の外側シールリップ25とシール溝12bの外側壁面12cとの間の接触余裕量(アキシアル方向の隙間寸法)Bと略同一に設定されている。
このように構成された転がり軸受10では、図3に示すように、内輪12に軸方向一方側の予圧が負荷され、内輪12が軸方向一方側に移動したとしても、第1密封装置21の内側シールリップ26がシール溝12bの内側壁面12dに接触すると共に、第2密封装置22の外側シールリップ25がシール溝12bの外側壁面12cに接触する。従って、予圧無負荷状態及び予圧負荷状態のいずれにおいても、第1密封装置21の外側及び内側シールリップ25,26の一方、及び第2密封装置22の外側及び内側シールリップ25,26の一方が、シール溝12bの外側及び内側壁面12c,12dの一方に接触するように構成されている。このため、予圧が負荷され内輪12が軸方向一方側に移動したとしても、密封性能を維持することができ、さらに、外側及び内側シールリップ25,26が同時にシール溝12bに接触しないため、軸受トルクの増加を防止することができる。なお、内輪12の予圧方向を図3に矢印として示す。
以上説明したように、本実施形態の転がり軸受10によれば、第1及び第2密封装置21,22の外側及び内側シールリップ25,26の一方が、シール溝12bの外側及び内側壁面12c,12dの一方に常時接触するため、予圧が負荷され内輪12が軸方向一方側に移動したとしても、軸受トルクを増加させることなく、第1及び第2密封装置21,22の密封性能を維持することができる。従って、転がり軸受10の潤滑剤漏洩や異物浸入を防止することができる。
また、本実施形態の転がり軸受10の第1変形例として、図4に示すように、上記第2密封装置22がなくてもよい。この場合、予圧が負荷され内輪12が軸方向一方側に移動したとしても、軸受トルクを増加させることなく、転がり軸受10の軸方向一方側における潤滑剤漏洩や異物浸入を防止することができる。
また、本実施形態の転がり軸受10の第2変形例として、図5に示すように、上記第1密封装置21がなくてもよい。この場合、予圧が負荷され内輪12が軸方向一方側に移動したとしても、軸受トルクを増加させることなく、転がり軸受10の軸方向一方側における潤滑剤漏洩や異物浸入を防止することができる。
また、本実施形態の密封装置21,22の変形例として、図6に示すように、第1密封装置21の外側シールリップ25とシール溝12bの外側壁面12cとの締め代A(第2密封装置22の内側シールリップ26とシール溝12bの内側壁面12dとの締め代A)が、第1密封装置21の内側シールリップ26とシール溝12bの内側壁面12dとの間の接触余裕量B(第2密封装置22の外側シールリップ25とシール溝12bの外側壁面12cとの間の接触余裕量B)よりも大きく設定されていてもよい。
この場合、予圧が負荷され内輪12が軸方向一方側に移動した際、図7に示すように、第1密封装置21の外側及び内側シールリップ25,26(第2密封装置22の外側及び内側シールリップ25,26)の両方が、シール溝12bの外側及び内側壁面12c,12dに同時に接触する。
本変形例によれば、外側及び内側シールリップ25,26の両方が、シール溝12bの外側及び内側壁面12c,12dに同時に接触するため、第1及び第2密封装置21,22の密封性能を高めることができる。しかしながら、本変形例は、上記実施形態と比較して軸受トルクが増加してしまうため、軸受トルクを考慮する必要のない箇所に使用されるものとする。
なお、本発明は上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、転がり軸受として、玉軸受を採用したが、これに限定されず、円すいころ軸受、円筒ころ軸受など種々の転がり軸受を採用してもよい。
また、上記実施形態では、転がり軸受として、単列の転がり軸受を採用したが、これに限定されず、複列以上の転がり軸受を採用してもよい。
10 転がり軸受
11 外輪
11a 外輪軌道面
11b 係止溝
12 内輪
12a 内輪軌道面
12b シール溝
12c 外側壁面
12d 内側壁面
13 玉(転動体)
14 保持器
21 第1密封装置(左側)
22 第2密封装置(右側)
23 芯金
24 シール部
25 外側シールリップ
26 内側シールリップ
A 締め代
B 接触余裕量

Claims (2)

  1. 軸受の外輪の内周面に取り付けられ、軸受の外輪と内輪との間の軸受空間を密封する転がり軸受の密封装置であって、
    前記内輪の外周面に形成されるシール溝に対向する2つのシールリップを有し、
    前記2つのシールリップの少なくとも一方が、前記シール溝の外側壁面及び内側壁面の少なくとも一方に常時接触することを特徴とする転がり軸受の密封装置。
  2. 内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置される複数の転動体と、前記外輪の内周面に取り付けられ、前記外輪と前記内輪との間の軸受空間を密封する密封装置と、を備える転がり軸受であって、
    前記密封装置が、請求項1に記載の密封装置であることを特徴とする転がり軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022092025A1 (ja) * 2020-10-29 2022-05-05 Ntn株式会社 転がり軸受
WO2022138357A1 (ja) * 2020-12-25 2022-06-30 Ntn株式会社 転がり軸受

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