WO2014196582A1 - ガイドブッシュ及びラックピニオン式ステアリングギヤユニット - Google Patents

ガイドブッシュ及びラックピニオン式ステアリングギヤユニット Download PDF

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洋斗 水谷
啓太郎 寺尾
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Abstract

 ガイドブッシュは、全体として円筒状を構成するように組み合わされた複数のブッシュ素子を備える。複数のブッシュ素子は、嵌合筒部を備える。嵌合筒部は、ハウジングの嵌合保持部分に内嵌され、嵌合筒部内側に挿通した変位軸の外周面を軸方向の変位を可能に案内するように構成された内周面を有する。前記複数のブッシュ素子の周方向端面同士を当接させた状態に於ける前記複数のブッシュ素子の外接円の直径は、前記嵌合保持部分の内径以下である。

Description

ガイドブッシュ及びラックピニオン式ステアリングギヤユニット
 本発明は、軸をハウジングに対し軸方向の変位を自在に支持するガイドブッシュ、及び、このガイドブッシュを使用した自動車のステアリング装置のラックピニオン式ステアリングギヤユニットに関する。
 従来から、ラックピニオン式のステアリングギヤユニットを備えた自動車のステアリング装置が広く使用されている。図16~20は、この様なステアリング装置の従来構造の1例を示している。このステアリング装置は、図16に全体構成を示す様に、運転者が操作するステアリングホイール1の回転運動を、ラックピニオン式のステアリングギヤユニット5によって直線運動に変換する事により、図示しない左右の操舵輪に対して所望の舵角を付与可能な構成を有する。この様な構成を実現する為に具体的には、ステアリングホイール1を、ステアリングシャフト2の後端部に固定している。これと共に、このステアリングシャフト2の前端部を、1対の自在継手3、3及び中間シャフト4を介して、ステアリングギヤユニット5を構成するピニオン軸6の基端部に接続している。更に、このステアリングギヤユニット5を構成する、ピニオン軸6に噛合させたラック軸7の両端部に、それぞれが左右の操舵輪に対して連結される、1対のタイロッド8、8の基端部を接続している。
 ステアリングギヤユニット5は、図17~20に詳示する様に、ハウジング9と、ピニオン軸6と、ラック軸7と、押圧手段10とを備える。ハウジング9は、車体に固定されるもので、ラック軸7の中間部を収容する第一収容体11と、ピニオン軸6の先半部を収容する第二収容体12と、押圧手段10を収容する第三収容体13とを、一体に備える。ピニオン軸6は、外周面の先端寄り部分にピニオン歯14を有する。この様なピニオン軸6は、先半部を第二収容体12の内側に挿入した状態で、この第二収容体12に対し、1対の転がり軸受15、16により回転のみ可能に支持されている。
 ラック軸7は、前面の軸方向一端寄り部分にラック歯17を有する。このラック軸7の外周面は、このラック歯17を形成した部分を除き、円筒面である。即ち、このラック軸7の外周面の断面形状は、軸方向に関してラック歯17から外れた部分では円形であり、軸方向に関してこのラック歯17を形成した部分では、このラック歯17に対応する部分が直線で、残りの部分が円弧形である。この様なラック軸7は、軸方向中間部を第一収容体11の内側に挿通すると共に、ラック歯17をピニオン歯14に噛合させた状態で、第一収容体11に対し、1対のガイドブッシュ18、18を介して軸方向の変位を可能に支持されている。
 ガイドブッシュ18、18は、耐油性を有する合成樹脂、自己潤滑性を有する金属、含油メタル等の低摩擦材により、全体を円筒状に造られている。ガイドブッシュ18、18の内周面は周方向複数箇所図18にガイド凸部20、20を有し、ガイドブッシュ18、18の外周面は周方向少なくとも1箇所図18に係合凸部21、21を有している。図18と図19は、特許文献1に開示された例を示している。この例では、ガイドブッシュ18、18の内周面は周方向ほぼ等間隔の3箇所にガイド凸部20、20を有し、ガイドブッシュ18、18の外周面は周方向等間隔の2箇所に係合凸部21、21を有している。ガイドブッシュ18、18は、係合凸部21、21を、第一収容体11の内周面の両端寄り部分に形成した係合凹部19、19に係合させる事により、周方向の位置決めを図った状態で、この第一収容体11の内周面の両端寄り部分に設けられた嵌合保持部分36、36に内嵌固定されている。この状態で、各ガイド凸部20、20の先端面を、ラック軸7の外周面のうち、ラック歯17から外れた部分に対し、軸方向の摺動を可能に接触させている。
 押圧手段10は、第三収容体13の内側に収容されており、押圧部材22と、ばね23とを備える。押圧部材22の先端面である押圧面を、ラック軸7の背面のうち、このラック軸7を挟んでピニオン軸6と反対側の部分に対し、このラック軸7の軸方向の摺動を可能に接触させている。この状態で、ばね23により、押圧部材22をラック軸7の背面に向け、弾性的に押圧している。これにより、ピニオン歯14とラック歯17との噛合部に予圧を付与する事によって、この噛合部で異音が発生するのを抑制する共に、ステアリング装置の操作感を向上させている。押圧部材22は、全体が上述の様な低摩擦材により造られているか、或いは、ラック軸7の背面と摺接する押圧面に低摩擦材層を有している。
 上述の様に構成するステアリングギヤユニット5のうち、ピニオン軸6の基端部に、中間シャフト4の前端部を、自在継手3を介して接続している。これと共に、ラック軸7の軸方向両端部に、タイロッド8、8の基端部を、ボールジョイント24、24を介して接続している。ボールジョイント24、24は、ラック軸7の両端部に対し、それぞれねじ止め等により固定されている。
 運転者がステアリングホイール1を操作すると、このステアリングホイール1の回転が、ステアリングシャフト2と、自在継手3、3及び中間シャフト4とを介して、ピニオン軸6に伝達される。この結果、ラック軸7が軸方向に変位し、これに伴って、タイロッド8、8が押し引きされる事により、左右の操舵輪に所望の舵角が付与される。
 ところが、上述の様な、従来構造のステアリング装置の場合、ステアリングホイール1の操作に伴うラック軸7の軸方向変位を、円滑に行えない可能性がある。即ち、ハウジング9を構成する第一収容体11の両端寄り部分に設けた嵌合保持部分36、36の内周面の真円度は、必ずしも良好ではない。この為、嵌合保持部分36、36に、ハウジング9を構成する金属材料よりも軟らかい材料製のガイドブッシュ18、18を内嵌固定(圧入)すると、ガイドブッシュ18、18が弾性変形して、ガイドブッシュ18、18の内周面に設けたガイド凸部20、20の内接円の真円度が低くなる可能性がある。この結果、各ガイド凸部20、20の先端面とラック軸7の外周面との摺接部に作用する接触面圧が不均一となって、このラック軸7の軸方向変位が円滑に行えなくなる可能性がある。
 これに対し、特許文献2と特許文献3は、嵌合保持部分の内周面の真円度が十分でない場合にも、内側を挿通したラック軸の軸方向変位を円滑に行わせる事ができるガイドブッシュの構造を開示している。図21と図22は、特許文献3に開示されたガイドブッシュの構造を示している。ガイドブッシュ18aは、嵌合筒部25と、1対の弾性リング26、26と、鍔部27と、を備える。嵌合筒部25は、全体を円筒状とし、軸方向内端部乃至中間部の周方向複数箇所にスリット28、28を、周方向に隣り合うスリット28、28の間部分の軸方向外端部乃至中間部にスリット29、29をそれぞれ形成し、各スリット28、29の存在に基づき径方向寸法を拡縮可能としている。本明細書全体において、軸方向に関して「内」は、自動車への組み付け状態で車体の幅方向中央側であり、図1、3~6、8、10、13、20~21の左側である。反対に、軸方向に関して「外」は、自動車への組み付け状態で車体の幅方向外側であり、図1、3~6、8、10、13、20~21の右側である。嵌合筒部25には、ハウジング9a(第一収容体11a)の内部の圧力を調整する(通気の流れを確保する)為に、その軸方向内端部に、外径が軸方向中間部乃至外端部より小さな小径部37を設けると共に、その内周面に軸方向両端部が嵌合筒部25の端面と各スリット28、29の奥端縁とにそれぞれ開口した通気用凹溝30a、30bを設けている。弾性リング26、26は、嵌合筒部25の外周面に設けた係止凹溝31、31に掛け渡されている。弾性リング26、26は、Oリングの如く、自由状態での断面形状が円形であり、断面形状の外径(線径)は、自由状態で、係止凹溝31、31の深さよりも大きい。鍔部27は、嵌合筒部25の軸方向外端部の外周面から径方向外方に突出した状態で設けられている。図示の例の場合、鍔部27の軸方向外端面に全周に亙って係止凹溝32を設け、この係止凹溝32に、Oリングの如き弾性リング33を係止している。
 上述の様なガイドブッシュ18aを、ハウジング9aを構成する第一収容体11aの軸方向両端寄り部分に設けられた嵌合保持部分36aに組み付ける際には、円筒状の治具等を用いて、各スリット28、29の幅を縮め、嵌合筒部25を縮径させた状態でこの嵌合保持部分36aに挿入した後、この嵌合筒部25の内側にラック軸7を挿通し、この嵌合筒部25を弾性的に拡径する。これにより、弾性リング26、26が、係止凹溝31、31の底面と嵌合保持部分36aの内周面との間で弾性的に圧縮される(挟持される)。これと共に、鍔部27が、この嵌合保持部分36aの軸方向外端部(開口側端部)に形成された係合凹溝34と係合し、弾性リング33が、係止凹溝32の底面と第一収容体11aの軸方向外端縁(開口端縁)に設けた内向鍔部35の軸方向内側面との間で弾性的に圧縮される。これにより、第一収容体11a内でガイドブッシュ18a、延いては、ラック軸7ががたつくのを防止する。
 上述の様な特許文献3の構造によれば、弾性リング26、26により嵌合筒部25の内周面が、ラック軸7の外周面に向け適切な大きさの力で弾性的に押し付けられる為、嵌合保持部分36aの内周面の真円度が良好でない場合にも、ラック軸7をガイドブッシュ18aにより軸方向の円滑な変位を可能に支持する事ができる。但し、嵌合筒部25の周方向複数箇所にスリット28、29や通気用凹溝30a、30bを設ける必要があり、ガイドブッシュ18aの製造コストが増大したり、嵌合筒部25の内周面とラック軸7の外周面との当接(摺接)面積が小さくなって、この嵌合筒部25の内周面の耐摩耗性を十分に確保できなくなる可能性がある。更に、小径部37を設ける事により、ガイドブッシュ18a全体としての軸方向寸法が大きくなる為、コスト上昇等の不都合を生じる。更に、ガイドブッシュ18aを、ハウジング9aに組み付ける際に、ガイドブッシュ18aを大きく縮径させるため、組み付け性が低くなる。
日本国特開2012-1070号公報 日本国特開2004-347105号公報 日本国特開2006-234152号公報
 本発明は、上述の様な事情に鑑みて、嵌合保持部分にラック軸の如き変位軸をがたつきなく支持し、且つ、耐摩耗性を十分に確保できる構造を、安価に実現することを目的とする。
 本発明の一態様によれば、ガイドブッシュは、全体として円筒状を構成するように組み合わされた複数のブッシュ素子を備える。複数のブッシュ素子は、嵌合筒部を備える。嵌合筒部は、ハウジングの嵌合保持部分に内嵌するように構成され、嵌合筒部内側に挿通した変位軸(例えばラックピニオン式ステアリングギヤユニットを構成するラック軸)の外周面を軸方向の変位を可能に案内するように構成された内周面を有する。前記複数のブッシュ素子の周方向端面同士を当接させた状態に於ける前記複数のブッシュ素子の外接円の直径は、前記嵌合保持部分の内径以下である。前記嵌合筒部を前記嵌合保持部分に内嵌し、前記変位軸を嵌合筒部に挿通した状態で、前記複数のブッシュ素子の周方向端面の間に隙間が設けられる。
 前記複数のブッシュ素子は、鍔部をさらに備えてもよい。前記鍔部は、前記嵌合筒部の軸方向一部の外周面から径方向外方に突出した状態で設けられ、前記嵌合保持部分の内周面に形成された係合凹溝と係合するように構成されている。前記複数のブッシュ素子の周方向端面同士を当接させた状態に於ける前記鍔部の外接円の直径は、前記嵌合保持部分の内径以下である。
 前記複数のブッシュ素子の個数をnとし、前記嵌合保持部分に組み付けた状態での前記鍔部の外接円の直径をDとし、前記嵌合保持部分の内径をdとした場合に、前記隙間の周方向に関する幅Lを(D-d)sin(π/n)以上、即ち、L≧(D-d)sin(π/n)であってもよい。
 ガイドブッシュは、前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する前の状態で前記複数のブッシュ素子同士を連結し、前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する事に伴って周方向に破断若しくは伸張するように構成された接合部をさらに備えてもよい。前記接合部は、前記複数のブッシュの周方向端面の間に掛け渡す状態で設けられ、当該周方向端面の少なくとも軸方向一部を互いに連結する。
 本発明の他の態様によれば、ガイドブッシュは、嵌合筒部と、接合部とを備える。嵌合筒部は、ハウジングの嵌合保持部分に内嵌するように構成された嵌合筒部であって、嵌合筒部の内側に挿通した変位軸(例えばラックピニオン式ステアリングギヤユニットを構成するラック軸)の外周面軸方向の変位を可能に案内するように構成された内周面と、周方向少なくとも1箇所に不連続部とを有する。前記接合部は、前記不連続部を挟む前記嵌合筒部の周方向端面の間に掛け渡す状態で設けられ、当該周方向端面の少なくとも軸方向一部を互いに連結する。前記接合部は、前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する事に伴って周方向に破断若しくは伸張するように構成されている。前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する事により、前記不連続部の周方向に関する幅が拡がる。
互いに連結する。
 ガイドブッシュは、鍔部をさらに備えてもよい。前記鍔部は、前記嵌合筒部の軸方向一部の外周面から径方向外方に突出した状態で設けられ、前記嵌合保持部分の内周面に形成された係合凹溝と係合するように構成されている。
 前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する前の状態で、前記鍔部の外接円の直径が、前記嵌合保持部分の内径以下であってもよい。
 前記不連続部は、周方向複数箇所に設けられてもよい。前記ガイドブッシュを、複数の部分円筒状のブッシュ素子を、前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する前の状態で前記接合部により連結する事で構成されていてもよい。
 前記接合部は、前記嵌合筒部の軸方向片端部において前記複数のブッシュ素子の周方向端面の間に掛け渡された状態で設けられ、前記鍔部は、前記嵌合筒部の軸方向他端部に設けられ、前記複数のブッシュ素子の周方向端面は、前記嵌合筒部の軸方向他端部において、周方向に関して互いに対向し、前記嵌合筒部の軸方向外側に向かう程互いに離隔する方向に傾斜した1対の傾斜面部を有してもよい。前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する前の状態で、且つ、前記1対の傾斜面部同士を当接乃至近接対向させた状態で、前記鍔部の外接円の直径が前記嵌合保持部分の内径以下である。或いは、前記不連続部は、周方向1箇所のみに設けられてもよい。
 前記ガイドブッシュは、合成樹脂の射出成形により一体に造られていてもよい。
 前記ガイドブッシュは、弾性リングをさらに備え、前記嵌合筒部の外周面は係止凹溝を有し、前記弾性リングが前記係止凹溝に掛け渡されていてもよい。
 前記弾性リングの自由状態での断面形状が円形であり、当該弾性リングの断面形状の外径が、自由状態で、前記係止凹溝の深さよりも大きくてもよい。
 本発明の他の態様によれば、ラックピニオン式ステアリングギヤユニットは、ハウジングと、上述のガイドブッシュと、ラック軸と、ピニオン軸と、押圧手段とを備える。ハウジングは、嵌合保持部分を有し、車体に固定されるように構成されている。前記ガイドブッシュは、前記嵌合保持部分に固定される。前記ラック軸は、軸方向一部分にラック歯が形成された前面を有し、前記ガイドブッシュの内側に挿通された状態で、前記ハウジングの内側に支持される。前記ピニオン軸は、軸方向一部分にピニオン歯が形成された外周面を有し、このピニオン歯を前記ラック歯に噛合させた状態で、前記ハウジングの内側に回転可能に支持される。前記押圧手段は、押圧部材を有し、前記ラック軸を挟んで前記ピニオン軸と反対側の前記ラック軸の背面の部分を前記押圧部材が弾性的に押圧した状態で、前記ハウジングの内側に設けられる。前記ラック軸の軸方向に関して、前記嵌合保持部分は、ハウジングの少なくとも一方の端部に設けられ、当該一方の端部はハウジングの他方の端部よりも前記ピニオン軸から遠い。前記ラック軸の外周面は、前記ガイドブッシュの内周面により軸方向の変位を可能に案内された状態で、前記ハウジングの内側に支持されている。
 上述の様に構成する本発明のガイドブッシュ及びラックピニオン式ステアリングギヤユニットによれば、嵌合保持部分に変位軸をがたつきなく支持し、且つ、耐摩耗性を十分に確保できる構造を、安価に実現できる。即ち、本発明のガイドブッシュを嵌合保持部分に組み付ける際には、ブッシュ素子の周方向端面同士を当接させ、このガイドブッシュの外径を縮径した状態で、前記嵌合保持部分に挿入する。嵌合筒部の内側にラック軸の如き変位軸を挿通するのに伴って、前記ガイドブッシュの外径を拡径し、この嵌合筒部の外周面を前記嵌合保持部分の内周面に当接乃至近接対向させると共に、外周面の軸方向一部に設けた鍔部を係合凹溝と係合させる。この結果、前記ガイドブッシュを介して、前記変位軸を前記嵌合保持部分にがたつきなく支持できると共に、この変位軸の軸方向変位を円滑に行う事ができる。本発明の場合、前記嵌合保持部分に組み付けた状態で、前記複数のブッシュ素子の周方向端面の間に隙間が介在した状態となり、この隙間に基づき前記ハウジングの内部の圧力を調整する(通気を確保する)事ができる。従って、前述した特許文献2に記載の構造の様に、このハウジングの内部の圧力を調整する為に、前記嵌合筒部に、通気の流れを確保する為の小径部及び通気用凹溝を設ける必要がない。この為、前記ガイドブッシュの軸方向長さを短くしても、前記嵌合筒部の内周面と前記変位軸の外周面との摺接面積が過度に狭くなる事がない。この結果、前記ガイドブッシュの耐摩耗性を十分に確保しつつ、小型化する事ができる。本発明の場合、このガイドブッシュを複数のブッシュ素子を組み合わせる事により、外径を拡縮可能にすると共に、ハウジングの内部の圧力を調整可能に構成している。従って、特許文献3の構造の様に、周方向複数箇所にスリットや通気用凹溝を設ける必要がなく、製造コストが徒に増大するのを防止できる。
 上述の様に構成する本発明のガイドブッシュ及びラックピニオン式ステアリングギヤユニットによれば、ハウジングの嵌合保持部分へのガイドブッシュの組み付けを容易に行う事ができる。即ち、本発明のガイドブッシュは、嵌合筒部の内側に変位軸を挿通する前の状態で、不連続部を挟む位置に存在する周方向端面の間に掛け渡す状態で設けた接合部により、この接合部を介して連結された周方向端面が、前記嵌合筒部の軸方向及び径方向に相対変位する事を防止できる。この為、ガイドブッシュが、複数の素子(ブッシュ素子)に分離したりする事を防止できて、このガイドブッシュの形状を略円筒状に保持する事ができる。この様な本発明のガイドブッシュを前記嵌合保持部分に組み付ける際には、このガイドブッシュをそのまま(弾性リングにより僅かに縮径した状態を含む)この嵌合保持部分に挿入し、その後、前記嵌合筒部に前記変位軸を挿通する。これにより、前記接合部を破断若しくは伸張させて、このガイドブッシュの外径を拡径(全ての不連続部の幅を広げる)と共に、場合によっては複数の素子に分離する。前記嵌合筒部の外周面を前記嵌合保持部分の内周面に当接乃至近接対向させると共に、この嵌合筒部の外周面の軸方向一部に設けた鍔部を係合凹溝と係合させる。この結果、前記ガイドブッシュ、延いては、前記変位軸を前記嵌合保持部分にがたつきなく支持する事ができる。この様に本発明によれば、前記ガイドブッシュをこの嵌合保持部分に対して大きな力で圧入したり、このガイドブッシュを縮径させつつ、この嵌合保持部分に挿入する為の治具が不要となって、前記組み付け作業を容易化できる。しかも、本発明のガイドブッシュは、ラック軸を挿通する前の状態で、略円筒状に形状を保持できる(複数の素子に分離する事がない)為、これによる組み付け性の向上を図れると共に、運搬性の向上を図れる。
本発明の第1実施形態に係る構造の拡大断面図。 第1実施形態に係るガイドブッシュの端面図と当該端面図の右方から見たガイドブッシュの側面図とを含み、ガイドブッシュの内側にラック軸を挿通する前の状態を示す。 ガイドブッシュの端面図と当該端面図の右方から見たガイドブッシュの側面図とを含み、ガイドブッシュの内側にラック軸を挿通した後の状態を示す。 ハウジングの拡大断面図。 ガイドブッシュをハウジングに組み付ける方法を説明する図。 第1実施形態の第1変形例に係る構造の拡大断面図。 第1実施形態の第2変形例に係る構造の拡大断面図。 第1実施形態の第3変形例に係るガイドブッシュの端面図であり、ガイドブッシュの内側にラック軸を挿通する前の状態を示す。 図6Aのガイドブッシュの端面図であり、ガイドブッシュの内側にラック軸を挿通した後の状態を示す。 本発明の第2実施形態に係る構成の拡大断面図。 第2実施形態に係るガイドブッシュの端面図と当該端面図の右方から見たガイドブッシュの側面図とを含み、ガイドブッシュの内側にラック軸を挿通する前の状態を示す。 第2実施形態に係るガイドブッシュの端面図と当該端面図の右方から見たガイドブッシュの側面図とを含み、ガイドブッシュの内側にラック軸を挿通した後の状態を示す。 図8のガイドブッシュをハウジングに組み付ける方法を説明する図。 第2実施形態の第1変形例に係るガイドブッシュの端面図と当該端面図の右方から見たガイドブッシュの側面図とを含み、ガイドブッシュの内側にラック軸を挿通する前の状態を示す。 図11Aのガイドブッシュの端面図と当該端面図の右方から見たガイドブッシュの側面図とを含み、ガイドブッシュの内側にラック軸を挿通した後の状態を示す。 第2実施形態の第2変形例に係るガイドブッシュの端面図であり、ガイドブッシュの内側にラック軸を挿通する前の状態を示す。 図12Aのガイドブッシュの端面図であり、ガイドブッシュの内側に挿通した後の状態を示す。 第2実施形態の第3変形例に係る構造の拡大断面図。 図13Aのガイドブッシュの側面図であり、ガイドブッシュの内側にラック軸を挿通する前の状態を示す。 第2実施形態の第4変形例に係るガイドブッシュの端面図であり、ガイドブッシュの内側にラック軸を挿通する前の状態を示す。 図14Aのガイドブッシュの端面図であり、ガイドブッシュの内側に挿通した後の状態を示す。 第1実施形態と第2実施形態の他の変形例に係る構造の拡大断面図である。 第1従来例に係るステアリング装置の部分切断側面図。 図16のa-a断面図。 図17のb-b断面図。 図17のc-c断面図。 図16のd-d断面図。 第2従来例に係る構造の拡大断面図。 図21のガイドブッシュの側面図。
 図1~4は、本発明の第1実施形態を示している。本例の特徴は、嵌合保持部分36bにラック軸7をがたつきなく支持でき、且つ、耐摩耗性を十分に確保する為の構造を、製造コストの増大を抑えつつ実現する点にある。その他の部分の構成及び作用は、前述の図16~19に示した従来構造と同様であるから、重複する図示及び説明は省略する。
 本例のガイドブッシュ18bは、それぞれが半円筒状の1対のブッシュ素子38、38を組み合わせる事により全体を円筒状、且つ、外径を拡縮可能に構成している。この様なガイドブッシュ18bは、嵌合筒部25aと、1対の弾性リング26a、26aと、鍔部27aとを備える。嵌合筒部25aは、内側にラック軸7を挿通すると共に、内周面によりこのラック軸7の外周面を軸方向の変位を可能に案内する。嵌合筒部25aの外周面には、1対の係止凹溝31a、31aを設けている。弾性リング26a、26aは、係止凹溝31a、31aにそれぞれ掛け渡されている。弾性リング26a、26aは、ガイドブッシュ18bを、ハウジング9bを構成する第一収容体11bの軸方向端部に設けられた嵌合保持部分36bに組み付ける前の状態で、ブッシュ素子38、38同士が分離する事を防止する為の。鍔部27aは、嵌合筒部25aの軸方向外端部の外周面から径方向外方に突出した状態で設けられている。
 上述の様なガイドブッシュ18bを、嵌合保持部分36bに組み付ける際には、ブッシュ素子38、38の周方向端面同士を当接させる事により、ガイドブッシュ18bの外径を縮径させた状態で、このガイドブッシュ18bを嵌合保持部分36b内に挿入し、嵌合筒部25aの軸方向内端面をこの嵌合保持部分36bの奥端面(段差面)に突き当てる。嵌合筒部25aの内側にラック軸7を挿通し、ブッシュ素子38、38の周方向端面の間に隙間39、39を設ける事で、ガイドブッシュ18bの外径を拡径する。この状態では、嵌合筒部25aの外周面が嵌合保持部分36bの内周面に当接乃至近接対向する。即ち、前述した特許文献3のガイドブッシュの場合と同様に、弾性リング26a、26aとして、Oリングの如く、自由状態での断面形状が円形であり、断面形状の外径(線径)が、自由状態で、係止凹溝31a、31aの深さよりも大きいものを使用すれば、嵌合筒部25aの外周面と嵌合保持部分36bの内周面とは、環状隙間を介し近接対向する。この状態では、弾性リング26a、26aが係止凹溝31a、31aの底面と嵌合保持部分36bの内周面との間で弾性的に圧縮(挟持)される。これに対し、弾性リング26a、26aとして、断面形状のラック軸7の径方向に関する厚さが、自由状態で、係止凹溝31a、31aの深さ以下のものを使用した場合、嵌合筒部25aの外周面と嵌合保持部分36bの内周面とが当接する。この場合には、弾性リング26a、26aとして、図示の様な自由状態での断面形状が円形のものに限らず、例えば矩形や楕円形のものを使用する事もできる。何れにしても、ガイドブッシュ18bの外径を拡径した状態では、鍔部27aが、嵌合保持部分36bに軸方向外端寄り部分に全周に亙って設けられた係合凹溝34aと係合する(鍔部27aの外周面と係合凹溝34aの底面とが当接乃至近接対向する)。この様な構造を実現する為に、本例の場合、ガイドブッシュ18bの各部の形状を、次の様に規制している。
 即ち、ガイドブッシュ18bをがたつきなく保持する為、嵌合筒部25aの内側にラック軸7を挿通した状態で、この嵌合筒部25aの外径が嵌合保持部分36bの内径と、鍔部27aの外径が係合凹溝34aの底面の内径と、それぞれ、ほぼ同じとなる様にしている。ガイドブッシュ18bを嵌合保持部分36bに挿入可能とすべく、ブッシュ素子38、38の周方向端面同士を当接させた(隙間39、39を0にした)状態で、鍔部27aの外径(外接円の直径)D0が、嵌合保持部分36bの内径d以下(D0<d)となる様に規制している。具体的には、ブッシュ素子38、38の個数をn(本例の場合は2個)とし、嵌合筒部25aの内径側にラック軸7を挿通した状態に於ける鍔部27の外径をDとした場合に、隙間39の周方向に関する幅Lが(D-d)sin(π/n)以上となる様に、ガイドブッシュ18bの形状を規制している。ブッシュ素子38、38の周方向端面同士を当接させた状態で、ガイドブッシュ18bの最小内径Dは、ラック軸7の外径Dよりも小さい。
 上述の様な本例のガイドブッシュ18bによれば、嵌合保持部分36bにラック軸7をがたつきなく支持でき、且つ、耐摩耗性を十分に確保できる構造を安価に実現できる。即ち、本例の場合、ガイドブッシュ18bの内側にラック軸7を挿通し、嵌合保持部分36bに組み付けた状態で、嵌合筒部25aの外周面とこの嵌合保持部分36bの内周面とが当接乃至近接対向する。従って、ラック軸7をこの嵌合保持部分36bに、ガイドブッシュ18bを介してがたつきなく支持でき、ステアリングホイール1(図16参照)の操作に伴ってラック軸7の軸方向変位を円滑に行う事ができる。特に、1対の弾性リング26a、26aの自由状態に於ける外径を、嵌合筒部25aの外周面に設けた係止凹溝31a、31aの深さよりも大きくした場合、係止凹溝31a、31aの底面と、嵌合保持部分36bの内周面との間で、1対の弾性リング26a、26aを弾性的に挟持される。この為、この嵌合保持部分36bの内周面の真円度が良好でない場合にも、ラック軸7の軸方向変位を円滑に行う事ができる。この理由に就いては、前述の特許文献3の構造の場合と同様である。一方、弾性リング26a、26aの自由状態に於ける外径を、係止凹溝31a、31aの深さ以下とした場合には、嵌合筒部25aの外周面と嵌合保持部分36bの内周面とを、係止凹溝31a、31aを設けた部分と隙間39、39を設けた部分とを除いた広い範囲で、当接させる事ができる。この結果、ラック軸7から加わるラジアル荷重を支承する部分の面積を広くする事ができる。
 ガイドブッシュ18bを嵌合保持部分36bに組み付けた状態で、ブッシュ素子38、38の周方向端面の間に隙間39、39が介在した状態となる。本例の場合、隙間39、39に基づいてハウジング9bの内部の圧力を調整できる。従って、特許文献3の構造の様に、嵌合筒部25aに、小径部やスリットに開口した通気用凹溝を設ける必要がない。この為、ガイドブッシュ18bの軸方向長さが徒に増大したり、嵌合筒部25aの内周面とラック軸7の外周面との摺接面積が過度に狭くなる事を防止できる。本例の場合には、ガイドブッシュ18bを構成するブッシュ素子38、38の内周面全体を、ラック軸7の外周面に当接させる事ができる。この結果、ガイドブッシュ18bの耐摩耗性を十分に確保しつつ、このガイドブッシュ18bを小型化できる。本例の場合、ブッシュ素子38、38を組み合わせる事により、ガイドブッシュ18bの外径を拡縮可能にし、嵌合保持部分36bに挿入自在とすると共に、ハウジング9bの内部の圧力を調整する為の隙間39、39を設けている。従って、特許文献3の構造の様に、周方向複数箇所にスリットや通気用凹溝を設ける必要がない為、製造コストが徒に増大するのを防止できる。
 図5と図6は、第1実施形態の第1変形例と第2変形例を示している。図5の例の場合、ガイドブッシュ18cの鍔部27bを、嵌合筒部25aの軸方向内端部の外周面に設けている。図6の例の場合、ガイドブッシュ18dの鍔部27cを、嵌合筒部25aの軸方向中間部の外周面に設けている。その他の部分の構成及び作用は、上述した第1実施形態と同様であるから、重複する部分に関する図示並びに説明は省略する。
 図7Aと図7Bは、第1実施形態の第3変形例を示している。本例の場合、ガイドブッシュ18eは、それぞれが部分円筒状の3個のブッシュ素子38a、38aを組み合わせる事により全体を円筒状、且つ、外径を拡縮可能に構成している。その他の部分の構成及び作用は、前述した第1実施形態と同様であるから、重複する部分に関する図示並びに説明は省略する。
 図8~10は、本発明の第2実施形態を示している。本例の特徴は、嵌合保持部分36bへの組み付けを容易に行う為のガイドブッシュ18fの構造を実現する点にある。その他の部分の構成及び作用は、前述の図16~19に示した従来構造と同様であるから、重複する図示及び説明は省略する。
 本例のガイドブッシュ18fは、それぞれが合成樹脂製で略半円筒状の1対のブッシュ素子38b、38cを組み合わせる事により全体を略円筒状に構成しており、周方向2箇所(直径方向反対位置)に、不連続部(隙間)39a、39bを有している。即ち、本例の場合、ブッシュ素子38b、38cの周方向端面の間部分を、不連続部39a、39bとしている。ガイドブッシュ18fは、嵌合筒部25aと、1対の弾性リング26a、26aと、鍔部27aと、接合部40とを備える。嵌合筒部25aは、内側にラック軸7を挿通すると共に、内周面によりこのラック軸7の外周面を軸方向の変位を可能に案内する。嵌合筒部25aの外周面には、1対の係止凹溝31a、31aを設けている。弾性リング26a、26aは、全体が円環状で、Oリングの如く、自由状態での断面形状が円形のもので、係止凹溝31a、31aにそれぞれ掛け渡されている。鍔部27aは、嵌合筒部25aの軸方向外端部(図8の右端部)の外周面から径方向外方に突出した(突出量をブッシュ素子38b、38cの中央部で最も大きくした)状態で設けられている。接合部40は、ガイドブッシュ18fをハウジング9bに組み付ける前の状態で、このガイドブッシュ18fの形状を略円筒状に保持できる程度の強度を有するものであり、細径の円柱状で嵌合筒部25aの軸方向内端部(図8の左端部)のうちで、不連続部39a、39bのうちの一方の不連続部39aを挟んだ位置に存在するブッシュ素子38b、38cの周方向端面の間に掛け渡す状態で設けている。具体的には、一方のブッシュ素子38bの周方向端部に切り欠き部42を形成し、当該部分に接合部40を配置している。本例の場合、他方の不連続部39bには、接合部を設けていない(単なる隙間としている)。この様な構造により、ガイドブッシュ18fは、ハウジング9bを構成する第一収容体11bの軸方向外端部に設けられた嵌合保持部分36bに組み付ける前の状態で、接合部40を介して連結されたブッシュ素子38b、38cの周方向端部同士が、嵌合筒部25aの軸方向及び径方向に相対変位する事を防止している。これにより、ブッシュ素子38b、38c同士が分離する事を防止して、ガイドブッシュ18fの形状を略円筒状に保持している。
 上述の様なガイドブッシュ18f(弾性リング26a、26aを除く部分)は、合成樹脂を射出成形する事により全体を一体に造っている。即ち、キャビティの内面のうちでブッシュ素子38b、38cとなるべき部分同士の間に、溶解合成樹脂が流れるランナー部を設けた成形型を用いて射出成形する事で、ブッシュ素子38b、38cの周方向端面同士を接合部40により連結したガイドブッシュ18fを造る。
 上述の様なガイドブッシュ18fを嵌合保持部分36bに組み付ける際には、このガイドブッシュ18fをそのまま(弾性リング26a、26aの弾力により不連続部39bの幅が縮まり、僅かに縮径した状態を含む)この嵌合保持部分36b内に挿入し、嵌合筒部25aの軸方向内端面をこの嵌合保持部分36bの奥端面(段差面)に突き当てる。この嵌合筒部25aの内側にラック軸7を挿通し、ブッシュ素子38b、38cを、接合部40の引っ張り応力及び弾性リング26a、26aの弾力に抗して、互いに離隔する方向に変位させる。これにより、接合部40を裂断し、不連続部39a、39bの周方向に関する幅を拡げる(L0→L1にする)事で、ガイドブッシュ18fの外径を拡径し、ブッシュ素子38b、38cを互いに分離する。嵌合筒部25aの外周面を、嵌合保持部分36bの内周面に当接乃至近接対向させる。即ち、前述した特許文献3のガイドブッシュの場合と同様に、弾性リング26a、26aとして、断面形状の外径(線径)が、自由状態で、係止凹溝31a、31aの深さよりも大きいものを使用すれば、嵌合筒部25aの外周面と嵌合保持部分36bの内周面とは、環状隙間を介し近接対向する。この状態では、弾性リング26a、26aが係止凹溝31a、31aの底面と嵌合保持部分36bの内周面との間で弾性的に圧縮(挟持)される。これに対し、弾性リング26a、26aとして、断面形状のラック軸7の径方向に関する厚さが、自由状態で、係止凹溝31a、31aの深さ以下のものを使用した場合、嵌合筒部25aの外周面と嵌合保持部分36bの内周面とが当接する。この場合には、弾性リング26a、26aとして、図示の様な自由状態での断面形状が円形のものに限らず、例えば矩形や楕円形のものを使用する事もできる。何れにしても、ガイドブッシュ18fの外径を拡径した状態では、鍔部27aが、嵌合保持部分36bの軸方向外端寄り部分に全周に亙って設けられた係合凹溝34aと係合する(鍔部27aの外周面と係合凹溝34aの底面とが当接乃至近接対向する)。
 不連続部39a、39bの周方向に関する幅を拡げる事で、ハウジング9bの内部を外気に連通させ、このハウジング9bの内部の圧力の調整(通気の確保)を可能にする。この様な構造を実現する為に、本例の場合、ガイドブッシュ18fの各部の形状を、次の様に規制している。即ち、嵌合筒部25aの内側にラック軸7を挿通する前の状態(自由状態、不連続部39a、39bの周方向に関する幅がL0の状態)で、鍔部27aの外径(外接円の直径)D0が、嵌合保持部分36bの内径d以下(D0≦d)となる様にしている。これに対し、嵌合筒部25aの内側にラック軸7を挿通した状態では、この嵌合筒部25aの外径が嵌合保持部分36bの内径と、鍔部27aの外径が係合凹溝34aの底面の内径と、それぞれ、ほぼ同じとなる様に規制している。具体的には、ブッシュ素子38b、38cの個数をn(本例の場合は2個)とし、嵌合筒部25aの内径側にラック軸7を挿通した状態に於ける鍔部27aの外径をDとし、同じく不連続部39a(39b)の周方向に関する幅をL1とした場合に、この幅L1が(D-d)sin(π/n)以上、即ち、L1≧(D-d)sin(π/n)となる様に、ガイドブッシュ18fの形状を規制し
ている。
 上述の様な本例のガイドブッシュ18fによれば、嵌合保持部分36bへの組み付けを容易に行う事ができる。即ち、本例のガイドブッシュ18fは、その内側にラック軸7を挿通する前の状態で、それぞれが半円筒状の1対のブッシュ素子38b、38cの周方向端部同士を接合部40により連結しており、この接合部40を介して連結された周方向端部同士が、嵌合筒部25aの軸方向及び径方向に相対変位する事を防止できる。これにより、ブッシュ素子38b、38c同士が分離する事を防止できて、ガイドブッシュ18fの形状を略円筒状に保持できる。このガイドブッシュ18fは、嵌合筒部25aの内側にラック軸7を挿通する前の状態で、鍔部27aの外径D0が嵌合保持部分36bの内径d以下となる様に、各部の寸法を規制している。この為、ガイドブッシュ18fを嵌合保持部分36bに組み付ける際に、このガイドブッシュ18fをそのままこの嵌合保持部分36bに挿入する事ができる。即ち、このガイドブッシュ18fをこの嵌合保持部分36bに対し大きな力で圧入したり、外径を縮径させつつ挿入する為の治具が不要になって、この組み付け作業の容易化(作業効率の向上)を図れる。嵌合筒部25aの内側にラック軸7を挿通する事により、接合部40を裂断すると共に弾性リング26a、26aを弾性変形させて、不連続部39a、39bの周方向に関する幅を拡げて、ガイドブッシュ18fの外径を拡径する。これにより、ブッシュ素子38b、38cを分離する。嵌合筒部25aの外周面と嵌合保持部分36bの内周面とを当接乃至近接対向させると共に、鍔部27aと係合凹溝34aとを係合させる。この結果、ガイドブッシュ18f、延いては、ラック軸7を、ガイドブッシュ18fを介し嵌合保持部分36bにがたつきなく支持でき、ステアリングホイール1(図16参照)の操作に伴ってラック軸7の軸方向変位を円滑に行う事ができる。
 更に、本例の場合、弾性リング26a、26aを係止凹溝31a、31aに掛け渡すだけでなく、接合部40を設ける事により、嵌合筒部25aの内側にラック軸7を挿通する前の状態で、ブッシュ素子38b、38cが分離したり、ガイドブッシュ18fが拡径するのを防止できる。この為、このガイドブッシュ18fを複数のブッシュ素子38b、38cから構成した場合にも、取り扱い性及び運搬性を確保できる。即ち、ガイドブッシュ18fを製造工場で造って、この製造工場からラックアンドピニオン式ステアリング装置の組立工場に搬送し、嵌合保持部分36bに組み付けるまでの間、ブッシュ素子38b、38cが互いに分離するのを有効に防止できる。特に本例の場合、ブッシュ素子38b、38c同士を接合部40により連結して成るガイドブッシュ18fを、合成樹脂の射出成形により一体に造っている為、部品点数が増大する事で管理コストが増大したり、組立作業が面倒になる事を防止できる。ブッシュ素子38b、38c同士を接合部40により連結している為、ブッシュ素子38b、38cが分離したり、径方向にずれる事を防止した状態で、弾性リング26a、26aを係止凹溝31a、31aに掛け渡す作業を行う事ができる。従って、係止凹溝31a、31aに弾性リング26a、26aを掛け渡す作業を容易に行う事もできる。
 弾性リング26a、26aの自由状態に於ける外径を、係止凹溝31a、31aの深さよりも大きくした場合、係止凹溝31a、31aの底面と、嵌合保持部分36bの内周面との間で、1対の弾性リング26a、26aが弾性的に挟持される。この為、この嵌合保持部分36bの内周面の真円度が良好でない場合にも、ラック軸7の軸方向変位を円滑に行う事ができる。この理由に就いては、前述の特許文献3の構造の場合と同様である。一方、弾性リング26a、26aの自由状態に於ける外径を、係止凹溝31a、31aの深さ以下とした場合には、嵌合筒部25aの外周面と嵌合保持部分36bの内周面とを、係止凹溝31a、31aを設けた部分と不連続部39a、39bを設けた部分とを除いた広い範囲で、当接させる事ができる。この結果、ラック軸7から加わるラジアル荷重を支承する部分の面積を広くする事ができる。
 本例の場合、ガイドブッシュ18fを1対のブッシュ素子38b、38cを組み合わせて構成する事により、このガイドブッシュ18fの外径を拡径可能にすると共に、ハウジング9bの内部の圧力の調整(通気の確保)を可能にしている。従って、特許文献3の構造の様に、嵌合筒部25aに、ガイドブッシュ18fの外径を拡縮可能としたり、通気の流れを確保する為の小径部37や複数のスリット28、29(図21と図22参照)、更には小径部37及びスリット28、29に開口した通気用凹溝30a、30b(図21と図22参照)を設ける必要がない。この為、ガイドブッシュ18fの製造コストが徒に増大するのを抑えられる。本例の場合、通気用凹溝30a、30bを設けていない為、ガイドブッシュ18fを構成するブッシュ素子38b、38cの内周面全体を、ラック軸7の外周面に当接させる事ができる。従って、ガイドブッシュ18fの軸方向長さを短くしても、嵌合筒部25aの内周面とラック軸7の外周面との摺接面積が過度に狭くなる事を防止できる為、ガイドブッシュ18fの耐摩耗性を十分に確保しつつ、このガイドブッシュ18fを小型化できる。
 図11Aと図11Bは、本発明の第2実施形態の第1変形例を示している。本例のガイドブッシュ18gは、嵌合保持部分36b(図8と図10参照)に組み付け、内側にラック軸7を挿通する前の状態で、1対のブッシュ素子38b、38cが分離するのを防止する為の接合部40、40を、周方向反対側2箇所に設けている。即ち、周方向2箇所に設けられた不連続部39a、39bに、それぞれ接合部40、40を設けている。この様な構成を有する本例の場合には、ガイドブッシュ18gの形状を略円筒状に保持する効果をより大きく得られる。その他の部分の構成及び作用は、上述した第2実施形態と同様であるから、重複する部分に関する図示並びに説明は省略する。
 図12Aと図12Bは、第2実施形態の第2変形例を示している。本例の場合、ガイドブッシュ18hは、それぞれが部分円筒状(1/3略円筒状)の3個のブッシュ素子38d~38fを組み合わせる事により全体を略円筒状に構成している。各ブッシュ素子38d~38fが分離するのを防止する為の接合部40、40を、周方向3箇所に存在する不連続部39c~39eのうち、2箇所の不連続部39c、39dを挟む、各ブッシュ素子38d~38fの周方向端面の間に設けている。この様な構成を有する本例の場合には、不連続部39a~39cの数が3つとなる為、ハウジング9b(図8参照)の内部の圧力調整をより効果的に行う事ができる。その他の部分の構成及び作用は、前述した第2実施形態と同様であるから、重複する部分に関する図示並びに説明は省略する。
 図13Aと図13Bは、第2実施形態の第3変形例を示している。本例のガイドブッシュ18iは、嵌合筒部25aの軸方向外端部で、周方向に関し互いに対向する1対のブッシュ素子38g、38hの周方向端面に、軸方向外側に向かう程互いに離隔する方向に傾斜した1対の傾斜面部41、41をそれぞれ設けている。嵌合筒部25aの軸方向内端部で、ブッシュ素子38g、38hの周方向端面の間に、接合部40aをそれぞれ掛け渡す状態で設けている。
 本例の場合、嵌合筒部25aにラック軸7を挿通する前の状態(本例では自由状態)で、傾斜面部41、41同士を当接乃至近接対向させている。これにより、鍔部27aの外径D0を、嵌合保持部36bの内径d以下としている(D0≦d)。本例の場合、嵌合筒部25aの内側にラック軸7を挿通する事に伴い、接合部40aを周方向に伸張(塑性変形或いは弾性変形)させると共に、ブッシュ素子38g、38hを揺動変位させ、傾斜面部41、41同士の間の幅を拡げる。これにより、ガイドブッシュ18iの外径(鍔部27aの外径)を拡径する。この様な構成を有する本例の場合には、組み付け後の状態に於いても、ブッシュ素子38g、38hを分離しなくても済む為、ガイドブッシュ18iの交換作業等の作業効率の向上も図れる。その他の部分の構成及び作用は、前述した第2実施形態と同様であるから、重複する部分に関する図示並びに説明は省略する。
 図14Aと図14Bは、第2実施形態の第4変形例を示している。本例のガイドブッシュ18jは、嵌合筒部25bの周方向1箇所に不連続部39fを設けている。この嵌合筒部25bのうちで、この不連続部39fを挟む位置に存在する周方向端面の間に掛け渡す状態で、接合部40を設けている。本例の場合、この接合部40を設ける事で、嵌合筒部25bの内側にラック軸7を挿通する前の状態で、このガイドブッシュ18j(鍔部27a)の外径D0を嵌合保持部分36b(図8参照)の内径d以下にし、このガイドブッシュ18jをこの嵌合保持部36bに組み付ける(挿入する)作業の容易化を図っている。その他の部分の構成及び作用は、前述した第2実施形態と同様であるから、重複する部分に関する図示並びに説明は省略する。
 図15は第1実施形態の他の変形例を示している。本変形例の場合、ガイドブッシュ18kには鍔部27aを設けられていない。ハウジング9bの嵌合保持部分36cには、鍔部27aが係止する係合凹溝34aが設けられていない。代わりに、嵌合保持部分36bそのものが凹溝形状として構成されている。この凹溝形状の軸方向長さは、ガイドブッシュ18kの全長よりも僅かに長い。ガイドブッシュ18kを構成する複数のブッシュ素子37iの周方向端面同士を当接させた状態に於ける複数のブッシュ素子37iの外接円の直径は、嵌合保持部分36cの内径以下である。ガイドブッシュ18kの嵌合保持部分36cへの装着は、上記実施形態と同様に、ガイドブッシュ18kを縮径した後、ラック軸7を挿通してガイドブッシュ18kの外径を拡径して行う。ガイドブッシュ18kの軸方向移動は、嵌合保持部分36cの軸方向両端部の段差部によって規制される。嵌合保持部分36cの軸方向外側の段差部を形成する突部の内径は、嵌合保持部分36cの内径よりも小さく、複数のブッシュ素子37iの周方向端面同士を当接させた状態に於ける複数のブッシュ素子37iの外接円の直径以上である。図15では、第2実施形態の接合部40が示されていないが、鍔部27aと係合凹溝34aを有さない本例は、第2実施形態の他の変形例としても適用可能である。
 前述した第1実施形態と第2実施形態およびそれら変形例は何れも、1対の弾性リングを、嵌合筒部の外周面に1対の係止凹溝にそれぞれ掛け渡した場合に就いて説明した。但し、この嵌合筒部の外周面に掛け渡す弾性リングは3本以上であっても構わない。ガイドブッシュをハウジングに設けられた嵌合保持部分に組み付ける前の状態で、或いは、この嵌合筒部の内側に変位軸を挿通する前の状態で、ガイドブッシュの外径が不用意に拡径したり、複数のブッシュ素子同士が分離する事を防止する事のみを目的とする(この嵌合保持部分の真円度が良好でない場合にも、ラック軸の軸方向変位を円滑に行える構造を採用しない)場合には、嵌合筒部に掛け渡す弾性リングを1本のみとする事もできる。或いは、各ブッシュ素子同士の分離防止を図れれば、弾性リング以外のものを採用したり、この弾性リングを省略する事もできる。
 前述した第2実施形態とその変形例においても、嵌合保持部分の係合凹溝と係合する鍔部の軸方向位置は、実施の形態の各例の構造に限られない。即ち、軸方向外端部に限らず、軸方向中間部乃至軸方向内端部に設ける事もできる。接合部に就いても、形状を適宜変更できるだけでなく、軸方向中間部乃至軸方向外端部に設けたり、軸方向複数箇所に設ける事もできる。即ち、嵌合筒部のうち、不連続部を挟む位置に存在する周方向端面のうちの一方の端部に凸部(係止ピン)を設け、この凸部を、他方の端部に設けた凹部(保持孔)に圧入する構造とする構造とする事もできる。但し、前述した第2実施形態の第3変形例の様に、互いに対向するブッシュ素子の周方向端面に1対の傾斜面部を設ける構造の場合には、嵌合筒部の軸方向片端部のうち、各ブッシュ素子の周方向端面の間に接合部を掛け渡す状態で設け、同じく軸方向他端部のうち、外周面に鍔部を設けると共に、各ブッシュ素子の周方向端面に傾斜面部を設ける。接合部は、ガイドブッシュを構成する複数のブッシュ素子を、嵌合保持部分への組み付け以前に分離する事を防止する為のから、各ブッシュ素子の個数をnとした場合に、周方向のn箇所に存在する不連続部のうちの少なくともn-1箇所の不連続部を挟む位置に設ける。
 上述の様なガイドブッシュを、前述の図16~19に示す様なラックアンドピニオン式ステアリング装置に組み込む場合、ハウジングを構成する第一収容体の軸方向両端部のうち、ラック軸の軸方向に関してこのラック軸に設けたラック歯と、ピニオン軸に設けたピニオン歯との噛合部から遠い側の端部(図17の右端部)にのみ設ける様に構成する事もできる。
  本発明は、2013年6月5日出願の日本特許出願2013-118624号、2013年7月5日出願の日本特許出願2013-141567号、および2014年4月22日出願の日本特許出願2014-088500に基づき、その内容は参照としてここに取り込まれる。 
  1  ステアリングホイール
  2  ステアリングシャフト
  3  自在継手
  4  中間シャフト
  5  ステアリングギヤユニット
  6  ピニオン軸
  7  ラック軸
  8  タイロッド
  9、9a、9b ハウジング
 10  押圧手段
 11、11a、11b 第一収容体
 12  第二収容体
 13  第三収容体
 14  ピニオン歯
 15  転がり軸受
 16  転がり軸受
 17  ラック歯
 18、18a~18k ガイドブッシュ
 19  係合凹部
 20  ガイド凸部
 21  係合凸部
 22  押圧部材
 23  ばね
 24  ボールジョイント
 25、25a 嵌合筒部
 26、26a 弾性リング
 27、27a~27c 鍔部
 28、29  スリット
 30a、30b 通気用凹溝
 31、31a 係止凹溝
 32  係止凹溝
 33  弾性リング
 34  係合凹溝
 35  内向鍔部
 36  嵌合保持部分
 37  小径部
 38、38a~38i ブッシュ素子
 39  隙間
 39a~39e 不連続部
 40、40a 接合部
 41  傾斜面部
 42  切り欠き部

Claims (14)

  1.  全体として円筒状を構成するように組み合わされた複数のブッシュ素子を備え、当該複数のブッシュ素子は、
     円筒状の内周面を有するハウジングの嵌合保持部分に内嵌するように構成された嵌合筒部であって、当該嵌合筒部の内側に挿通した変位軸の外周面を軸方向の変位を可能に案内するように構成された内周面を有する嵌合筒部を備え、
     前記複数のブッシュ素子の周方向端面同士を当接させた状態に於ける前記複数のブッシュ素子の外接円の直径が、前記嵌合保持部分の内径以下であり、
     前記嵌合筒部を前記嵌合保持部分に内嵌し、前記変位軸を嵌合筒部の内側に挿通した状態で、前記複数のブッシュ素子の周方向端面の間に隙間が設けられる、ガイドブッシュ。
  2.  前記複数のブッシュ素子は、前記嵌合筒部の軸方向一部の外周面から径方向外方に突出した状態で設けられ、前記嵌合保持部分の内周面に形成された係合凹溝と係合するように構成された鍔部、をさらに備え、
     前記複数のブッシュ素子の周方向端面同士を当接させた状態に於ける前記鍔部の外接円の直径が、前記嵌合保持部分の内径以下である、請求項1に記載したガイドブッシュ。
  3.  前記複数のブッシュ素子の個数をnとし、前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通した状態での前記鍔部の外接円の直径をDとし、前記嵌合保持部分の内径をdとした場合に、前記隙間の周方向に関する幅Lが(D-d)sin(π/n)以上である、請求項2に記載したガイドブッシュ。
  4.  前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する前の状態で前記複数のブッシュ素子同士を連結し、前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する事に伴って周方向に破断若しくは伸張するように構成された接合部をさらに備え、
     前記接合部は、前記複数のブッシュの周方向端面の間に掛け渡された状態で設けられ、当該周方向端面の少なくとも軸方向一部を互いに連結する、請求項2に記載したガイドブッシュ。
  5.  前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する前の状態で、前記鍔部の外接円の直径が、前記嵌合保持部分の内径以下である、請求項2~4の何れか1項に記載したガイドブッシュ。
  6.  前記接合部は、前記嵌合筒部の軸方向片端部に設けられ、
     前記鍔部は、前記嵌合筒部の軸方向他端部に設けられ、
     前記複数のブッシュ素子の周方向端面は、前記嵌合筒部の軸方向他端部において、周方向に関して互いに対向し、前記嵌合筒部の軸方向外側に向かう程互いに離隔する方向に傾斜した1対の傾斜面部を有し、
     前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する前の状態で、且つ、前記1対の傾斜面部を当接乃至近接対向させた状態で、前記鍔部の外接円の直径が前記嵌合保持部分の内径以下である、請求項4に記載したガイドブッシュ。
  7.  円筒状の内周面を有するハウジングの嵌合保持部分に内嵌するように構成された嵌合筒部であって、当該嵌合筒部の内側に挿通した変位軸の外周面を軸方向の変位を可能に案内するように構成された内周面と、周方向少なくとも1箇所に不連続部とを有する嵌合筒部と、
     前記不連続部を挟む周方向端面の間に掛け渡す状態で設けられ、当該周方向端面の少なくとも軸方向一部を互いに連結する接合部と、を備え、
     前記接合部は、前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する事に伴って円周方向に破断若しくは伸張するように構成され、
     前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する事により、前記不連続部の円周方向に関する幅が拡がる、ガイドブッシュ。
  8.  前記嵌合筒部の軸方向一部の外周面から径方向外方に突出した状態で設けられ、前記嵌合保持部分の内周面に形成された係合凹溝と係合するように構成された鍔部をさらに備える、請求項7に記載したガイドブッシュ。
  9.  前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する前の状態で、前記鍔部の外接円の直径が、前記嵌合保持部分の内径以下である、請求項8に記載したガイドブッシュ。
  10.  前記不連続部は、周方向複数箇所に設けられ、
     前記ガイドブッシュは、複数の部分円筒状のブッシュ素子同士を、前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する前の状態で前記接合部により連結する事で構成されている、請求項8または9に記載したガイドブッシュ。
  11.  前記接合部は、前記嵌合筒部の軸方向片端部において前記複数のブッシュ素子の周方向端面の間に掛け渡された状態で設けられ、
     前記鍔部は、前記嵌合筒部の軸方向他端部に設けられ、
     前記複数のブッシュ素子の周方向端面は、前記嵌合筒部の軸方向他端部において、周方向に関して互いに対向し、前記嵌合筒部の軸方向外側に向かう程互いに離隔する方向に傾斜した1対の傾斜面部を有し、
     前記嵌合筒部の内側に前記変位軸を挿通する前の状態で、且つ、前記1対の傾斜面部を当接乃至近接対向させた状態で、前記鍔部の外接円の直径が前記嵌合保持部分の内径以下である、請求項10に記載したガイドブッシュ。
  12.  前記不連続部は、周方向1箇所のみに設けられている、請求項7~9の何れか1項に記載したガイドブッシュ。
  13.  弾性リングをさらに備え、
     前記嵌合筒部の外周面は、係止凹溝を有し、
     前記弾性リングは、前記係止凹溝に掛け渡されている、請求項1~12の何れか1項に記載したガイドブッシュ。
  14.  嵌合保持部分を有し、車体に固定されるように構成されたハウジングと、
     前記嵌合保持部分に固定された、請求項1~13の何れか1項に記載のガイドブッシュと、
     軸方向一部分にラック歯が形成された前面を有し、前記ガイドブッシュの内側に挿通された状態で前記ハウジングの内側に支持されたラック軸と、
     軸方向一部分にピニオン歯が形成された外周面を有し、当該ピニオン歯を前記ラック歯に噛合させた状態で前記ハウジングの内側に回転可能に支持されたピニオン軸と、
     押圧部材を有し、前記ラック軸を挟んで前記ピニオン軸と反対側の前記ラック軸の背面の部分を前記押圧部材が弾性的に押圧した状態で、前記ハウジングの内側に設けられている押圧手段と、を備え、
     前記ラック軸の軸方向に関して、前記嵌合保持部分は、ハウジングの少なくとも一方の端部に設けられ、当該一方の端部はハウジングの他方の端部よりも前記ピニオン軸から遠く、
     前記ラック軸の外周面は、前記ガイドブッシュの内周面により軸方向の変位を可能に案内された状態で、前記ハウジングの内側に支持されている、
    ラックピニオン式ステアリングギヤユニット。
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