JP2002276670A - 冠形保持器、冠形保持器を組み込んだ転がり玉軸受 - Google Patents

冠形保持器、冠形保持器を組み込んだ転がり玉軸受

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JP2002276670A
JP2002276670A JP2001074087A JP2001074087A JP2002276670A JP 2002276670 A JP2002276670 A JP 2002276670A JP 2001074087 A JP2001074087 A JP 2001074087A JP 2001074087 A JP2001074087 A JP 2001074087A JP 2002276670 A JP2002276670 A JP 2002276670A
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cage
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guide projection
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Hiroya Achinami
博也 阿知波
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組み立て時の安全性向上と共に、案内部を有す
る冠形保持器における洗浄性向上を図ることである。 【解決手段】保持器内径面4bにて径方向に突設する案
内突起部6を周設し、該案内突起部6を介して内輪外径
面2aに案内される軌道輪案内型の冠形保持器で、前記
案内突起部6と保持器内径面4bとを円弧状の繋ぎ部8
をもって連続した形状で成形した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種回転機械の回
転部分を回転自在に支持する、転がり軸受の軌道輪案内
型の冠形保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】各種回転機械の回転部分を支持するには
転がり軸受が多く用いられ、その軸受の転動体を保持す
る保持器には、射出成形により大量生産可能で安価な冠
形保持器100が多く用いられている(図9)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この冠形保持器も、ア
ンギュラ玉軸受に良く用いられる、もみ抜き保持器と同
様に、保持器回転を軌道輪で案内する、軌道輪案内型の
ものがある(図10・図11、本図は内輪案内型を示
す)。この種の保持器200の案内突起部300は、保
持器内径面201あるいは保持器外径面202から突出
した形態を持っている(図11)。
【0004】軸受を組み立てる際、冠形保持器200
は、保持器開口部側から内外輪軌道輪間に等配に設置さ
れた転動体に向かって押圧して挿入される。このとき、
保持器の内径面201あるいは外径面202に設けられ
ている案内突起部300は、外輪内径部あるいは内輪外
径部との隙間が小さいために、接触しながら挿入される
場合がある。接触した場合、案内突起部300が欠損し
たり、案内突起部300が削られて摩耗粉が発生して軸
受内部に入ったり、削り取られないまでも、バリ状(切
り粉状)に保持器に付着したりすることもある。
【0005】このように案内突起部300が欠損すれ
ば、保持器200の案内が正常に行えなくなり、又保持
器が変形するため、玉の等配保持性が悪化し異音(保持
器音)が発生したりするという不都合が生じる。また、
摩耗して、摩耗粉が軸受内部に入った場合、あるいは、
バリ状に保持器に付着したものが遊離して軸受内部に入
った場合には、回転中の異音(ゴミ音)の発生要因とな
る。さらに、保持器200を軸受に組み込んだ後には一
般的に、軸受内部の洗浄を行い、軸受組立時に混入した
異物を除去する工程があり、殆どの異物を除去すること
が可能であるが、図10、図11に示したような案内突
起部300が形成されている保持器200の場合、案内
突起部300と保持器内径面201若しくは保持器外径
面202との角部400に異物が堆積・残留しやすく、
案内突起部300が無い形式の保持器(図9)100に
比べて、洗浄しずらい(洗浄時間の延長、ゴミ音不良率
の増加)という問題点があった。
【0006】本発明は、従来技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、
組み立て時の安全性向上と共に、案内突起部を有する冠
形保持器における洗浄性向上を図ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に本発明がなした技術的手段は、外径面若しくは内径面
に突設する案内突起部を有し、内輪あるいは外輪に案内
される軌道輪案内型の冠形保持器であって、前記案内突
起部と外径面若しくは内径面とを連続した形状で成形し
たことである。
【0008】案内突起部と外径面若しくは内径面の繋ぎ
部部分が、円弧面またはテーパ面をもって連続成形され
たことである。
【0009】外輪と、内輪と、外輪と内輪間に複数個組
み込まれる転動体と、該転動体を保持する保持器とによ
り構成される転がり軸受であって、該保持器として、上
述した冠形保持器を用いたことである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図に
基づいて説明する。図1は、本発明の冠形保持器を組み
込んだ本発明転がり玉軸受の一例を示し、図2は本発明
冠形保持器の一例を示す。
【0011】図は、外輪1と、内輪2と、外輪1と内輪
2の間に複数個組み込まれる玉(転動体)3と、該複数
個の玉3を等配して案内する冠形保持器4と、密封板
(シール又はシールド)9とによって構成され、潤滑剤
(グリースなど)を軸受内に充填している転がり玉軸受
の一実施形態を示す。なお、外輪1、内輪2、玉(転動
体)3、密封板(シール又はシールド)9にあっては、
特に図示した構成に何等限定解釈されるものではなく、
本発明の範囲内で任意に設計変更可能である。
【0012】冠形保持器4は、軌道輪案内型(内輪案内
型,外輪案内型)で、複数個の玉を等配案内可能なよう
に円環本体4aの周方向に、複数個のポケット5を等間
隔で設けると共に、保持器内径面4b若しくは保持器外
径面4cに、案内突起部6若しくは7(図5,7参照)
を設けている。
【0013】ポケット5は、軸方向に向く開口部5aを
有し、該ポケット5の径は、玉3の径よりも僅かに大径
状とする。ポケット面5bは、保持器4の半径方向に対
して円筒状になっているタイプや、球面形状を有するタ
イプなど任意である。
【0014】案内突起部6,7は、内輪案内型のタイプ
(図2乃至図4及び図6)にあっては、内輪外径面2a
と摺接する案内突起部6を保持器内径面4bに突設し、
外輪案内型のタイプ(図5及び図7)にあっては、外輪
内径面1aと摺接する案内突起部7を保持器外径面4c
に突設する。
【0015】案内突起部6と保持器内径面4b、若しく
は案内突起部7と保持器外径面4cとの夫々の繋ぎ部8
は、連続した形状で成形されている。繋ぎ部8の連続形
状は、円弧状やテーパ状をもって構成されている。円弧
形状(R)やテーパ角度(θ)は特に限定解釈されず任
意である。
【0016】図示例はあくまでも一実施形態にすぎず、
案内突起部6,7の突出長さは任意で、また、これら案
内突起部6,7は、保持器周方向の全周にわたって設け
られている形態でも、部分的(分割)に形成されている
形態でもよい。保持器全体の円環径・材質、あるいはポ
ケット径・ポケット数量など特に限定解釈されるもので
はなく本発明の範囲内で任意に設計変更可能である。
【0017】ここで、本発明の具体的実施の一例につい
て説明する。 「第一実施例」(図4,5参照) 本実施例は、案内突起部6と保持器内径面4b、若しく
は案内突起部7と保持器外径面4cとの夫々の繋ぎ部8
が、円弧(R)で連続的に形成されており、この部分に
異物が堆積・残留しにくくなっている。図4は、内輪案
内型の保持器4を一部省略した拡大断面図、図5は、外
輪案内型の保持器4を一部省略した拡大断面図を夫々示
す。
【0018】繋ぎ部8の円弧(R)形状は、保持器サイ
ズによって任意に設定できるが、案内突起高さHの30
%以上が好ましい。ここで、案内突起高さHとは、「内
輪案内型保持器」の場合には、(保持器内径d−保持器
案内突起部内径d1)/2、そして、「外輪案内型保持
器」の場合には、(保持器案内突起部外径D1−保持器
外径D)/2となる。また、出来るだけ図4のA部、図
5のB部が平面と成らないように設定するのが好まし
い。案内突起部6,7は、全周であっても、周方向に分
割されて配置されている形態でも、本実施例の範囲内で
ある。また、繋ぎ部8の円弧(R)の曲率半径は、保持
器内径面4b、もしくは保持器外径面4cの円周方向に
沿って均一ではないものとすることも可能である。
【0019】「第二実施例」(図6,7参照) 本実施例は、案内突起部6と保持器内径面4b、若しく
は案内突起部7と保持器外径面4cとの夫々の繋ぎ部8
が、テーパ状で連続的に形成されており、この部分に異
物が堆積・残留しにくくなっている。図6は、内輪案内
型の保持器4を一部省略した拡大断面図、図7は、外輪
案内型の保持器4を一部省略した拡大断面図を夫々示
す。
【0020】繋ぎ部8のテーパ角度(θ)は、保持器サ
イズによって任意に設定できるが、15°以上が好まし
く、保持器案内面6a若しくは7aから直接に繋ぎ部8
のテーパが形成され、平面部はできるだけ形成されない
ことが望ましい。また、本実施形態では、繋ぎ部8と保
持器内径面4bおよび案内面6aの連絡箇所8aを、そ
して繋ぎ部8と保持器外径面4cおよび案内面7aの連
絡箇所8aを、夫々エッジをもって構成しているが、こ
れに何等限定解釈されるものではなく、連絡箇所8aを
円弧状に構成するものであってもよい。案内突起部6,
7は、全周であっても、分割されている形態でも、本実
施例の範囲内である。また、繋ぎ部8のテーパ角度
(θ)は、保持器内径面4b、もしくは保持器外径面4
cの円周方向に沿って均一ではないものとすることも可
能である。
【0021】「第三実施例」(図8参照) 第一、二実施例共に、案内突起部7は軸方向一方の端面
から立ち上がる形状とされていたが、本実施例では突起
部7が端面から若干オフセットされて設けられている。
これに伴い、端面側においても繋ぎ部8が連続的(テー
パ状)に形成されている。
【0022】従って、第一実施例、第二実施例および第
三実施例共に、案内突起部6と保持器内径面4b若しく
は案内突起部7と保持器外径面4cとの夫々の繋ぎ部8
が、連続的(円弧あるいはテーパ状)に形成されている
ため、前述のように、軸受に保持器4を挿入する際、保
持器4の内径面4bあるいは外径面4cに設けられてい
る案内突起部6,7が、外輪内径面1aあるいは内輪外
径面2aと接触しても、上記繋ぎ部8の連続形状がガイ
ドの役目も担うため、挿入性も改善される。また、接触
して挿入される場合において、保持器4の案内突起部6
と保持器内径面4b若しくは案内突起部7と保持器外径
面4cとの夫々の繋ぎ部8に作用する応力も緩和される
ため、保持器組み込み時における欠損等の不具合の発生
を解消できる。
【0023】また、上述した各実施例では、円弧とテー
パのいずれか一方をもって繋ぎ部8を連続形成している
が、夫々を任意に組合わせて構成することも可能であ
る。
【0024】
【発明の効果】本発明の転がり軸受用冠形保持器は、以
上に述べた通り構成され作用するので、保持器案内突起
部と保持器内径面あるいは保持器外径面との繋ぎ部に異
物が堆積・残留しにくくなり、軸受に保持器を挿入する
際に軸受内部に発生あるいは外部から混入する異物を洗
浄によって除去し易くなる。また、繋ぎ部形状が保持器
挿入のガイドの役目と、挿入時に保持器繋ぎ部に作用す
る応力を緩和するため、組立性の向上および、保持器の
欠損等の不具合の解消も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明転がり玉軸受の一実施形態を示す断面
図。
【図2】本発明冠形保持器の一実施形態を示す斜視図。
【図3】図2の冠形保持器の断面図。
【図4】内輪案内型の保持器における案内突起部と保持
器内径面との繋ぎ部を拡大して示す断面図。
【図5】外輪案内型の保持器における案内突起部と保持
器外径面との繋ぎ部を拡大して示す断面図。
【図6】他の内輪案内型の保持器における案内突起部と
保持器内径面との繋ぎ部を拡大して示す断面図。
【図7】他の外輪案内型の保持器における案内突起部と
保持器外径面との繋ぎ部を拡大して示す断面図。
【図8】他の外輪案内型の保持器における案内突起部と
保持器外径面との繋ぎ部を拡大して示す断面図。
【図9】案内突起部無しの冠形保持器の斜視図。
【図10】従来の内輪案内型の冠形保持器の斜視図。
【図11】図9の断面図。
【符号の説明】
1:外輪 2:内輪 3:転動体 4:冠形保持器 4b:保持器内径面 4c:保持器外径面 6:案内突起部(内径側) 7:案内突起部(外径
側) 8:繋ぎ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外径面若しくは内径面に突設する案内突起
    部を有し、内輪あるいは外輪に案内される軌道輪案内型
    の冠形保持器であって、前記案内突起部と外径面若しく
    は内径面とを連続した形状で成形したことを特徴とする
    冠形保持器。
  2. 【請求項2】案内突起部と外径面若しくは内径面が、円
    弧面をもって連続成形されたことを特徴とする請求項1
    に記載の冠形保持器。
  3. 【請求項3】案内突起部と外径面若しくは内径面が、テ
    ーパ面をもって連続成形されたことを特徴とする請求項
    1に記載の冠形保持器。
  4. 【請求項4】外輪と、内輪と、外輪と内輪間に複数個組
    み込まれる転動体と、該転動体を保持する保持器とによ
    り構成される軸受であって、該保持器が請求項1乃至3
    のいずれかに記載の冠形保持器としたことを特徴とする
    転がり玉軸受。
JP2001074087A 2001-03-15 2001-03-15 冠形保持器、冠形保持器を組み込んだ転がり玉軸受 Pending JP2002276670A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007327516A (ja) * 2006-06-06 2007-12-20 Nsk Ltd 深溝玉軸受
JP2012112535A (ja) * 2012-03-22 2012-06-14 Nsk Ltd 玉軸受
JP2019074214A (ja) * 2014-03-28 2019-05-16 日本精工株式会社 アンギュラ玉軸受及びその製造方法
JP2021063530A (ja) * 2019-10-11 2021-04-22 株式会社ジェイテクト 転がり軸受

Cited By (5)

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