JPH10153217A - 円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器 - Google Patents

円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器

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JPH10153217A
JPH10153217A JP31171796A JP31171796A JPH10153217A JP H10153217 A JPH10153217 A JP H10153217A JP 31171796 A JP31171796 A JP 31171796A JP 31171796 A JP31171796 A JP 31171796A JP H10153217 A JPH10153217 A JP H10153217A
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JP
Japan
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pocket
cylindrical roller
synthetic resin
projections
roller bearing
Prior art date
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Pending
Application number
JP31171796A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Harima
正吉 張間
Toshikazu Kawakami
俊員 川上
Shigetaka Ashida
重孝 芦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸受組み込み時のころ倒れを小さくし、且つ
運転時の昇温も小さくして性能も改善した円筒ころ軸受
用合成樹脂製保持器を提供する。 【解決手段】 軸方向に一定間隔で配置した環状部材
2,2と、これらの環状部材の間を周方向一定間隔に連
結した柱部3,3,・・とを連結して一体に成形し、こ
れら柱部3と柱部3との間に円筒ころを配置するための
ポケット4の環状部材の内壁2aに、ころ倒れを小さく
するための少し厚みのある凸起部7,7を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、円筒ころ軸受に
組み込まれる合成樹脂製保持器、特に軸受組立時にころ
倒れを少なくするとともに運転時の性能も改善した円筒
ころ軸受用合成樹脂製保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒ころ軸受用の合成樹脂製保持器10
は、図5に示すように、軸方向に一定間隔に配置した2
つの環状部材2の間の周方向一定間隔に、柱部3,3,
・・を一体に連結成形し、これら柱部3と柱部3の間に
円筒ころ5を配置するためのポケット4が設けてある。
この場合、円筒ころ5はポケット4の内径側から入れ、
柱部3に設けた弾性突出部3a,3aで外側へ飛び出さ
ないようにしてあるが、ポケット4の外径側もしくは内
径側から嵌め込むようにしたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記円筒ころ軸受用合
成樹脂製保持器10は、運転時の性能を考慮してポケッ
ト4に円筒ころ5を配置したとき軸方向すきまが大きく
なるように設定してある。即ち、軸受を組み込む際には
保持器のポケットに円筒ころを嵌め入れてから内輪を組
み入れるが、保持器10のポケットすきまを大きくする
と、図6に示すように、軸受を縦に組み込む際円筒ころ
5のころ倒れが大きくなり、内輪11の側面と接触し組
み込みができない、というトラブルが生じやすくなる。
【0004】また、円筒ころ軸受の組み込みの際、ころ
倒れを小さくするためには軸方向のポケットすきまを小
さくすればよいが、ポケットすきまを小さくすると円筒
ころとポケット内壁との摩擦が大きくなり、これが保持
器の昇温の原因となり運転時の所定の性能が確保できな
くなる、という問題がある。
【0005】この発明は上記する課題に対処するために
なされたものであって、軸受組み込み時のころ倒れを小
さくし、且つ運転時の昇温も小さくして性能も改善した
円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明は上記す
る課題を解決するために、軸方向に一定間隔で配置した
環状部材とこれらの環状部材の間を周方向一定間隔で配
置した柱部で一体に連結成形するとともにこれら柱部と
柱部との間に円筒ころを配置するためのポケットを形成
して成る円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器において、前
記ポケットの環状部材の内壁に、(少し厚みのある)凸
起部を形成したことを特徴とする。
【0007】また、前記凸起部は2箇所に形成され、そ
れぞれが径方向のポケット中心線から等間隔左右に離間
したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の具体的実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1はこの円
筒ころ軸受用合成樹脂製保持器の一部斜視図、図2はこ
の発明の円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器の軸方向の一
部断面図、図3は図2のA−A矢視断面図である。この
円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器1は、軸方向に一定間
隔で配置した環状部材2,2と、これらの環状部材2,
2の間を周方向一定間隔で配置した柱部3,3,・・と
を一体に連結成形し、これら柱部3と柱部3との間に円
筒ころ5を配置するためのポケット4を形成してある。
また、前記柱部3の外径側には、組み込み時円筒ころ5
が径方向一定位置になるよう押さえるための弾性突出部
3a,3aが形成してある。
【0009】次に、この円筒ころ軸受用合成樹脂製保持
器1のポケット4の環状部材2の内壁2aには、少し厚
みのある凸起部7,7が形成してある。また、これらの
凸起部7は、ポケット4内の環状部材2の内壁2aに、
径方向のポケット中心線Y−Yに対して等間隔d,dを
設けて2個形成する方が円筒ころ5の安定にとっては好
ましい。しかしこの凸起部7は内壁に1個だけ設けても
よい。或いはまた、この凸起部7,7は、ポケット4内
の両側の内壁に設けるのがよいが片側のみに設けてもよ
い。
【0010】上記するように、この円筒ころ軸受用合成
樹脂製保持器1のポケット4の内壁2aに凸起部7,7
を形成すれば、軸受として組み込む際、ポケット4に嵌
め入れた円筒ころ5の端面が少し傾斜して凸起部7に当
たるためころ倒れが小さくなる。このため軸受の組み込
みに際し内輪の側面と接触しなくなり組み込み易くな
る。また、環状部材2,2の内壁に設けた凸起部7と凸
起部7との間の凹部6及び回りの凹部8は潤滑剤(グリ
−ス等)を保持する役目をすることになる。したがって
凸起部7を設けることにより、該凸起部7と円筒ころ5
の端面とのすきまが小さくなっても運転時の潤滑不足が
生じることはなくなる。
【0011】図4はポケット4内の環状部材2の内壁2
aに設ける前記凸起部7の一部平面図である。即ち、該
凸起部7の形状は長方形に限らず、図4(A)に示すよ
うに、その表面が上から見て円弧状であってもよいし、
図4(B)に示すように、その表面が上から見て台形状
であってもよい。
【0012】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の円筒こ
ろ軸受用合成樹脂製保持器によれば、軸受組立に際して
縦、横いずれの方向に向けて組み込んでも内輪側面と接
触することはなく問題なく対応することができる。ま
た、この保持器はポケット内の凸起部の周囲に凹部が形
成されるため、該凹部が潤滑剤保持の役目をするように
なり、運転時の昇温を押さえ性能が向上する。特に、グ
リ−ス潤滑時の効果が大となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器の
一部斜視図である。
【図2】この発明の円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器の
軸方向の一部断面図である。
【図3】図2のA−A矢視断面図である。
【図4】この発明の円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器の
変形実施の形態であって、図4(A)はポケット内の環
状部材の内壁に設ける前記凸起部をその断面が上から見
て円弧状である場合、図4(B)は台形状である場合を
示す図である。
【図5】従来の円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器の軸方
向に対して直角方向の一部断面図である。
【図6】従来の円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器を横に
した状態の軸方向の一部断面図であって、軸受を組み立
てる際の説明図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂製保持器 2 環状部材 2a 環状部材の内壁 3 柱部 4 ポケット 5 円筒ころ 6,8 凹部 7 凸起部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に一定間隔で配置した環状部材と
    これらの環状部材の間を周方向一定間隔で配置した柱部
    で一体に連結成形するとともにこれら柱部と柱部との間
    に円筒ころを配置するためのポケットを形成して成る円
    筒ころ軸受用合成樹脂製保持器において、 前記ポケットの環状部材の内壁に、凸起部を形成したこ
    とを特徴とする円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器。
  2. 【請求項2】 凸起部は2箇所に形成され、それぞれが
    径方向のポケット中心線から等間隔左右に離間したこと
    を特徴とする請求項1に記載の円筒ころ軸受用合成樹脂
    製保持器。
JP31171796A 1996-11-22 1996-11-22 円筒ころ軸受用合成樹脂製保持器 Pending JPH10153217A (ja)

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