JP4752616B2 - 玉軸受 - Google Patents

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Description

本発明は、玉軸受に関し、特に、総玉型深溝玉軸受に関する。
総玉型深溝玉軸受には、通常玉組込用の玉入れ溝が存在する。この玉入れ溝は内外輪にまたがり、この玉入れ溝の開口形状は、略円形状である。上記玉入れ溝は、玉が円滑に回転し易くかつ玉抜けが起きないように、玉の寸法に対して僅かに小さな寸法に設計され、玉に対して僅かに締め代を持つような寸法に設計されている。
このような総玉深溝玉軸受における玉の組込方法としては、玉入れ溝の近傍に置いた玉を直接軸受内に押し込む方法と、玉入れ溝および玉入れ溝近辺の内輪と外輪との間に治具(くさび)を押し込んで内外輪間の間隔を広げて、締め代が殆どない状態で玉を軸受内部に入れ込む方法のいずれかが使用されている。
しかしながら、玉入れ溝の近傍に置いた玉を直接軸受内に押し込む方法では、軌道輪の剛性が高い場合、強い押し込み力が必要となって、玉および軌道輪の玉入れ溝の周辺部に傷が付き易いと共に、玉の押し込み時に玉入れ溝の周辺部が変形し易いという問題がある。他方、玉入れ溝および玉入れ溝近辺の内輪と外輪との間にくさびを押し込んで締め代が殆どない状態で玉を軸受内部に入れ込む方法は、内輪の外周面の外径と外輪の内周面の内径との間隔が極端に狭い場合に、内外輪の間にくさびを押し込むことができず、使用することができないという問題がある。
特開平11−325085号公報
そこで、本発明の課題は、玉の組込時に玉および軌道輪に傷が付きにくく、内輪の外周面の外径と外輪の内周面の内径との間隔が極端に狭い場合においても、玉を軸受内に容易に入れ込むことができる玉軸受を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の玉軸受は、
第1軌道溝と、
この第1軌道溝の軸方向の一方の側に形成された一方の側の肩部と
を有し、
上記一方の側の肩部が、
上記一方の側の肩部に径方向の外方側に窪んで形成され、上記第1軌道溝から軸方向の一方の側の第1端面まで軸方向に延在する第1玉入れ溝と、
上記一方の側の肩部に径方向の外方側に窪んで形成され、上記第1玉入れ溝の周方向の両側において上記第1玉入れ溝から上記周方向に所定寸法延在すると共に、上記第1軌道溝から上記第1端面まで上記軸方向に延在し、かつ、上記第1玉入れ溝の最大内径よりも小さい最大内径を有する治具を入れ込むための周方向延在溝と、
上記第1玉入れ溝と上記周方向延在溝とを有さない周方向部分と
を有する外輪と、
第2軌道溝と、この第2軌道溝から上記軸方向の上記一方の側の第2端面まで上記軸方向に延在する第2玉入れ溝とを有する内輪と、
上記外輪の上記第1軌道溝と、上記内輪の上記第2軌道溝との間に配置された玉と
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、外輪が、その第1玉入れ溝の周方向の両側に、上記第1玉入れ溝から上記周方向に所定寸法延在すると共に、上記第1軌道溝から上記第1端面まで上記軸方向に延在し、かつ、上記第1玉入れ溝の最大内径よりも小さい最大内径を有する周方向延在溝を有するから、外輪の第1玉入れ溝周辺の剛性を局所的に下げることができる。また、玉を押し込む際に軌道輪に発生する歪みを玉入れ溝および周方向延在溝の全体で受けることができるから、歪みを大局的に緩和できて、外輪の第1玉入れ溝周辺の可撓性を大きくすることができる。したがって、玉を軸受内に容易に入れ込むことができ、かつ、玉を入れ込む際に玉および軌道輪の玉入れ溝周辺に傷が付くことを抑制できると共に、玉を入れ込む際に軌道輪の玉入れ溝周辺が塑性変形することを抑制できる。
また、本発明によれば、外輪が、その第1玉入れ溝の周方向の両側に、周方向延在溝を有するから、周方向延在溝が存在しない個所における内輪の外周面の外径と外輪の内周面の内径との間隔が極端に狭い場合であっても、上記周方向延在溝に治具(くさび)を入れ込むことができるから、治具を使用する玉の入れ込み方法を使用できる。
また、本発明の玉軸受は、
第1軌道溝と、この第1軌道溝から軸方向の一方の側の第1端面まで軸方向に延在する第1玉入れ溝とを有する外輪と、
第2軌道溝と、
この第2軌道溝の軸方向の一方の側に形成された一方の側の肩部と
を有し、
上記一方の側の肩部が、
上記一方の側の肩部に径方向の内方側に窪んで形成され、上記第2軌道溝から上記軸方向の上記一方の側の第2端面まで上記軸方向に延在する第2玉入れ溝と、
上記一方の側の肩部に径方向の内方側に窪んで形成され、上記第2玉入れ溝の周方向の両側において上記第2玉入れ溝から上記周方向に所定寸法延在すると共に、上記第2軌道溝から上記第2端面まで上記軸方向に延在し、かつ、上記第2玉入れ溝の最小外径よりも大きい最小外径を有する治具を入れ込むための周方向延在溝と、
上記第2玉入れ溝と上記周方向延在溝とを有さない周方向部分と
を有する内輪と、
上記外輪の上記第1軌道溝と、上記内輪の上記第2軌道溝との間に配置された玉と
を備えることを特徴としている。
本発明によれば、内輪が、その第2玉入れ溝の周方向の両側に、上記第2玉入れ溝から上記周方向に所定寸法延在すると共に、上記第2軌道溝から上記第2端面まで上記軸方向に延在し、かつ、上記第2玉入れ溝の最小外径よりも大きい最小外径を有する周方向延在溝を有するから、内輪の第2玉入れ溝周辺の剛性を局所的に低くできる。また、玉を押し込む際に軌道輪に発生する歪みを玉入れ溝および周方向延在溝の全体で受けることができるから、歪みを大局的に緩和できて、内輪の第2玉入れ溝周辺の可撓性を大きくすることができる。したがって、玉を軸受内に容易に入れ込むことができ、かつ、玉を入れ込む際に玉および軌道輪の玉入れ溝周辺に傷が付くことを抑制できると共に、玉を入れ込む際に軌道輪の玉入れ溝周辺が塑性変形することを抑制できる。
また、本発明によれば、内輪が、その第2玉入れ溝の周方向の両側に、周方向延在溝を有するから、周方向延在溝が存在しない個所における内輪の外周面の外径と外輪の内周面の内径との間隔が極端に狭い場合であっても、上記周方向延在溝に治具(くさび)を入れ込むことができるから、治具を使用する玉の入れ込み方法を使用できる。
また、一実施形態の玉軸受は、上記外輪の上記第1軌道溝の上記軸方向の他方の側の肩部と、上記内輪の上記第2軌道溝の上記軸方向の上記他方の側の肩部との最小の距離は、上記玉の直径の1/4以下である。
上記実施形態によれば、上記外輪の上記第1軌道溝の上記軸方向の他方の側の肩部と、上記内輪の上記第2軌道溝の上記軸方向の上記他方の側の肩部との最小の距離が、上記玉の直径の1/4以下であって、記外輪の上記第1軌道溝の上記軸方向の他方の側の肩部と、上記内輪の上記第2軌道溝の上記軸方向の上記他方の側の肩部との距離が、従来よりも格段に小さくなっているから、従来よりも強度を低下させる恐れがある周方向延在溝が玉軸受に形成されているにも拘わらず、玉軸受の強度が低下することがなく、玉軸受の強度を所定の強度に維持できる。
本発明の玉軸受によれば、軌道輪の少なくとも一方が、玉入れ溝の両側に、玉入れ溝から周方向に所定寸法延在すると共に、上記軌道輪の少なくとも一方の軌道溝から上記軌道輪の少なくとも一方の軸方向の一方の側の端面まで上記軸方向に延在する周方向延在溝を有するから、上記軌道輪の少なくとも一方の玉入れ溝周辺の剛性を局所的に低くできる。また、玉を押し込む際に軌道輪に発生する歪みを玉入れ溝および周方向延在溝の全体で受けることができるから、歪みを大局的に緩和できて、上記軌道輪の少なくとも一方の玉入れ溝周辺の可撓性を大きくすることができる。したがって、玉を軸受内に容易に入れ込むことができると共に、玉を入れ込む際に玉および軌道輪の玉入れ溝周辺に傷が付くことを抑制できると共に、玉を入れ込む際に軌道輪の玉入れ溝周辺が塑性変形することを抑制できる。
また、本発明の玉軸受によれば、玉入れ溝の周方向の両側に周方向延在溝を有するから、周方向延在溝が存在しない個所における内輪の外周面の外径と外輪の内周面の内径との間隔が極端に狭い場合であっても、上記周方向延在溝に治具を入れ込むことができるから、治具を使用する玉の入れ込み方法を使用できる。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の玉軸受の一実施形態である総玉型深溝玉軸受を軸方向の一方の側から見たときの正面図である。
この総玉型深溝玉軸受は、ターボ分子ポンプ(図示せず)のタッチダウン軸受として使用されている。すなわち、この総玉型深溝玉軸受は、ターボ分子ポンプの磁気軸受(図示せず)が制御不能となったときに、ターボ分子ポンプの回転軸(図示せず)に機械的に接触して、この回転軸を、ターボ分子ポンプのハウジングに対して回転自在に支持するようになっている。
この総玉型深溝玉軸受は、外輪1と、内輪2と、玉(図1には図示せず)とを備える。上記外輪1は固定輪であり、上記ターボ分子ポンプのハウジングの内周面に内嵌されている一方、内輪2は、回転輪であり、上記ターボ分子ポンプの回転軸の径方向の外方に設置されている。内輪2の内周面は、磁気軸受の制御不能時に上記回転軸に接触するようになっている。上記外輪1および内輪2は、軸受鋼、ステンレス鋼または工具鋼等の鋼材からなっている一方、上記玉は、窒化ケイ素(Si)等のセラミック材料からなっている。上記外輪1は、略半円形状の開口形状を有する第1玉入れ溝4を有すると共に、この第1玉入れ溝4の周方向の両側に、第1玉入れ溝4から周方向に所定寸法延在する周方向延在溝5,6を有している。
一方、上記内輪2は、その外周面の第1玉入れ溝4に径方向に対向する位置に、略半円形状の開口形状を有する第2玉入れ溝8を有している。上記第1玉入れ溝4の開口と、第2玉入れ溝8の開口とは、相俟って略円形状の開口を構成している。この略円形状は、上記玉の大円(玉の中心を通る断面において玉の縁が描く円)よりも僅かに小さく設定されており、一度軸受内に入れ込まれた上記玉が、軸受外部に抜け出ないようになっている。上記周方向延在溝5,6は、回転輪である内輪2に形成されずに、静止輪である外輪1に形成されている。このように、周方向延在溝5,6を静止輪に形成すると、周方向延在溝を回転輪に形成した場合に発生する問題、すなわち、回転輪の周方向の肉厚の差異が大きくなることに起因して発生する回転輪の回転における不均一性が発生することがないので好ましい。
上記外輪1における第1玉入れ溝4も周方向延在溝5,6も有さない周方向部分の肉厚d1は、外輪1の周方向延在溝5,6を有する周方向部分の径方向の肉厚d2よりも大きくなっている。また、外輪1の周方向延在溝5,6を有する周方向部分の径方向の肉厚d2は、外輪1の第1玉入れ溝4を有する周方向部分の径方向の肉厚d3よりも大きくなっている。
図2は、図1における周方向延在溝5,6の部分拡大図である。
上記第1玉入れ溝4は、外径が最大になる底21を有している。また、上記第1玉入れ溝4は、外輪1の中心軸と底21を通る平面Pに対して面対称になっている。上記周方向延在溝5,6の夫々は、第1玉入れ溝4から周方向に所定距離延在している。図1に示すように、上記周方向延在溝5,6の夫々は、径方向の外方に略同一かつ最大の外径を有する円筒面部23,24を有している。上記円筒面部23,24の夫々は、周方向に延在している。上記底21の外径は、円筒面部23,24の外径よりも大きくなっている。
図3は、上記実施形態の総玉型深溝玉軸受の第1および第2玉入れ溝4,8を通過する軸方向の断面図である。
図3に示すように、外輪1は、内周面に軌道溝31を有する一方、内輪2は、外周面に軌道溝32を有している。上記玉33は、外輪1の軌道溝31と内輪2の軌道溝32との間に複数配置されている。全ての玉33を周方向に隙間なく当接させた状態で、外輪1の軌道溝31と内輪2の軌道溝32との間には、玉33一個分程度もしくはそれ以上の周方向のスペースが存在している。
図3に示すように、上記第1玉入れ溝4は、外輪1の軸方向の一方の側の第1端面37から外輪1の軌道溝31まで軸方向に延在している。上記第1玉入れ溝4は、外輪1の軌道溝31に連通している。また、上記第2玉入れ溝8は、内輪2の軸方向の上記一方の側の第2端面38から内輪2の軌道溝32まで軸方向に延在している。上記第2玉入れ溝8は、内輪2の軌道溝32に連通している。
一方、上記周方向延在溝5,6は、第1軌道溝31から外輪1の軸方向の上記一方の側の第1端面37まで上記軸方向に延在すると共に、第1軌道溝31から外輪1の軸方向の他方の端面39まで延在している。
上記外輪1の第1軌道溝31の軸方向の上記一方の側の肩部と、内輪2の第2軌道溝32の上記軸方向の上記一方の側の肩部との最小の距離d4は、玉33の直径の1/4以下かつ0.4〜0.5mmに設定されている。また、上記外輪1の第1軌道溝31の軸方向の上記他方の側の肩部と、内輪2の第2軌道溝32の上記軸方向の上記他方の側の肩部との最小の距離d5も、玉33の直径の1/4以下かつ0.4〜0.5mmに設定されている。すなわち、外輪1と内輪2の軌道溝31,32に隣接する肩部間の最小の距離は、玉33の直径の1/4以下かつ0.4〜0.5mmに設定されている。
図4は、玉33の組み込みを行っている最中の図である。
この総玉型深溝玉軸受に玉33を入れ込む際には、挿入を予定している玉33の総数の半分程度の個数の玉33を外輪1または内輪2の軌道溝に収容した後に、半分の個数の玉33を覆うように、玉33が軌道溝に収容されていない方の内輪2または外輪1を、玉33が軌道溝に収容されている外輪1または内輪2にかぶせるようにする。その後、内外輪および半分の個数の玉33からなるアッセンブリを所定の場所に組み付ける。最後に、図4に示すように、第1、第2玉入れ溝4,8近傍に置いた玉33を直接押圧して一つずつ軸受内に入れ込むようにする。
または、内外輪1,2および半分の玉33からなるアッセンブリを所定の場所に組み付けた後、図示しないが、くさび等の治具(図示せず)を第1、第2玉入れ溝4,8および周方向延在溝5,6に入れ込むことによって、内外輪1,2を撓ませて第1、第2玉入れ溝4,8を径方向に押し広げる。このようにして、第1、第2玉入れ溝4,8を拡径して、この拡径された第1、第2玉入れ溝4,8を通じて残りの半分の玉を一つずつ軸受内に入れ込むようにする。
上記実施形態の玉軸受によれば、外輪1が、第1玉入れ溝4の周方向の両側に、第1玉入れ溝4から周方向に所定寸法延在すると共に、第1軌道溝31から外輪1の軸方向の一方の側の第1端面37まで軸方向に延在し、かつ、第1玉入れ溝4の最大内径よりも小さい最大内径を有する周方向延在溝5,6を有するから、外輪1の第1玉入れ溝4周辺の剛性を局所的に下げることができる。また、玉33を押し込む際に軌道輪1,2に発生する歪みを玉入れ溝4,8および周方向延在溝5,6の全体で受けることができるから、歪みを大局的に緩和できて、外輪1の第1玉入れ溝4周辺の可撓性を大きくすることができる。したがって、玉33を、軸受内に容易に入れ込むことができ、かつ、玉33を入れ込む際に玉33および軌道輪1,2の玉入れ溝4,8周辺に傷が付くことを抑制できると共に、玉33を入れ込む際に、軌道輪1,2の玉入れ溝4,8周辺が塑性変形することを抑制できる。
また、上記実施形態の玉軸受によれば、外輪1が、その第1玉入れ溝4の周方向の両側に、周方向延在溝5,6を有するから、本実施形態のように周方向延在溝5,6が存在しない個所における外輪1の内周面の内径と内輪2の外周面の外径との間隔が極端に狭い場合であっても、周方向延在溝5,6に治具(くさび)を入れ込むことができて、治具を使用する玉の入れ込み方法を使用できる。
また、上記実施形態の玉軸受によれば、外輪1の第1軌道溝31の軸方向の他方の側の肩部と、内輪2の第2軌道溝32の軸方向の他方の側の肩部との最小の距離が、玉33の直径の1/4以下であって、外輪1の第1軌道溝31の軸方向の他方の側の肩部と、内輪2の第2軌道溝32の軸方向の他方の側の肩部との距離が、従来よりも格段に小さくなっているから、従来よりも強度を低下させる恐れがある周方向延在溝5,6が玉軸受に形成されているにも拘わらず、玉軸受の強度が低下することがなくて、玉軸受の強度を所定の強度に維持できる。
尚、上記実施形態では、外輪1が静止輪であると共に、内輪2が回転輪であったが、この発明は、外輪が回転輪であると共に、内輪が静止輪であっても良い。
また、上記実施形態では、第1、第2玉入れ溝4,8の開口の形状が略半円形状であったが、この発明では、第1、第2玉入れ溝の開口の形状は、楕円におけるその短軸または長軸を境にした半分の形状や、放物線の凸部の周辺の形状等、閉曲線の一部の形状であっても良い。
また、上記実施形態の総玉型深溝玉軸受は、ターボ分子ポンプのタッチダウン軸受として使用されていたが、この発明の玉軸受を、ターボ分子ポンプのタッチダウン軸受以外の用途に使用しても良い。
また、上記実施形態の総玉型深溝玉軸受では、周方向延在溝を外輪に形成したが、この発明では、周方向延在溝を内輪に形成しても良く、特に、外輪が回転輪であると共に内輪が静止輪である場合に、周方向延在溝を内輪に形成すると好ましい。ここで、周方向延在溝を内輪に形成する場合、周方向延在溝を、内輪の第2玉入れ溝から周方向に所定寸法延在すると共に、内輪の第2軌道溝から内輪の第2端面まで軸方向に延在し、かつ、内輪の第2玉入れ溝の最小外径よりも大きい最小外径を有するように、内輪の第2玉入れ溝の周方向の両側に形成する。このように、内輪に周方向延在溝を形成すると、上記実施形態と同様の作用効果を獲得することができる。
更には、外輪および内輪の両方に周方向延在溝を形成しても良い。例えば、外輪に上記実施形態で説明したような周方向延在溝を形成すると共に、内輪に上記外輪の周方向延在溝に径方向に対向するように周方向延在溝を形成しても良く、この場合、軌道輪の可撓性を更に大きくすることができる。
本発明の玉軸受の一実施形態である総玉型深溝玉軸受を軸方向の一方の側から見たときの正面図である。 図1における周方向延在溝の部分拡大図である。 上記実施形態の総玉型深溝玉軸受の第1および第2玉入れ溝を通過する軸方向の断面図である。 玉の組み込みを行っている最中の上記実施形態の総玉型深溝玉軸受の製造途中の図である。
1 外輪
2 内輪
4 第1玉入れ溝
5,6 周方向延在溝
8 第2玉入れ溝
33 玉

Claims (3)

  1. 第1軌道溝と、
    この第1軌道溝の軸方向の一方の側に形成された一方の側の肩部と
    を有し、
    上記一方の側の肩部が、
    上記一方の側の肩部に径方向の外方側に窪んで形成され、上記第1軌道溝から軸方向の一方の側の第1端面まで軸方向に延在する第1玉入れ溝と、
    上記一方の側の肩部に径方向の外方側に窪んで形成され、上記第1玉入れ溝の周方向の両側において上記第1玉入れ溝から上記周方向に所定寸法延在すると共に、上記第1軌道溝から上記第1端面まで上記軸方向に延在し、かつ、上記第1玉入れ溝の最大内径よりも小さい最大内径を有する治具を入れ込むための周方向延在溝と、
    上記第1玉入れ溝と上記周方向延在溝とを有さない周方向部分と
    を有する外輪と、
    第2軌道溝と、この第2軌道溝から上記軸方向の上記一方の側の第2端面まで上記軸方向に延在する第2玉入れ溝とを有する内輪と、
    上記外輪の上記第1軌道溝と、上記内輪の上記第2軌道溝との間に配置された玉と
    を備えることを特徴とする玉軸受。
  2. 第1軌道溝と、この第1軌道溝から軸方向の一方の側の第1端面まで軸方向に延在する第1玉入れ溝とを有する外輪と、
    第2軌道溝と、
    この第2軌道溝の軸方向の一方の側に形成された一方の側の肩部と
    を有し、
    上記一方の側の肩部が、
    上記一方の側の肩部に径方向の内方側に窪んで形成され、上記第2軌道溝から上記軸方向の上記一方の側の第2端面まで上記軸方向に延在する第2玉入れ溝と、
    上記一方の側の肩部に径方向の内方側に窪んで形成され、上記第2玉入れ溝の周方向の両側において上記第2玉入れ溝から上記周方向に所定寸法延在すると共に、上記第2軌道溝から上記第2端面まで上記軸方向に延在し、かつ、上記第2玉入れ溝の最小外径よりも大きい最小外径を有する治具を入れ込むための周方向延在溝と、
    上記第2玉入れ溝と上記周方向延在溝とを有さない周方向部分と
    を有する内輪と、
    上記外輪の上記第1軌道溝と、上記内輪の上記第2軌道溝との間に配置された玉と
    を備えることを特徴とする玉軸受。
  3. 請求項1または2に記載の玉軸受において、
    上記外輪の上記第1軌道溝の上記軸方向の他方の側の肩部と、上記内輪の上記第2軌道溝の上記軸方向の上記他方の側の肩部との最小の距離は、上記玉の直径の1/4以下であることを特徴とする玉軸受。
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