JP2006022867A - 密封板付転がり軸受 - Google Patents

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信明 井澤
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Abstract

【課題】 転がり軸受のアキシアル内部隙間の存在に基づき、使用時に内輪5cと外輪3とが軸方向に相対変位し、更には転がり軸受1cの外部の圧力が内部空間の圧力よりも大きくなった場合でも、密封板8bを構成するシールリップ12bの先端縁とシール摺接面との間に隙間が生じる事を防止できる構造を実現する。
【解決手段】 上記内輪5cの外周面の端部に円筒面部16を形成し、この円筒面部16をシール摺接面とする。上記内輪5cの外周面のうち、この円筒面部16の軸方向内側に隣接する部分に段差面17を形成し、この段差面17に上記シールリップ12bを軸方向に近接対向させる。この様な構成を採用する事により、上記課題を解決する。
【選択図】 図4

Description

この発明に係る密封板付転がり軸受は、各種機械装置の回転支持部に組み込み、回転軸をハウジングに対して回転自在に支持する為に利用する。
各種機械装置の回転支持部分を構成する為に従来から、密封板付転がり軸受が使用されている。図5は、この様な密封板付転がり軸受の従来構造の1例として、特許文献1、2等に記載されたものを示している。この密封板付転がり軸受は、転がり軸受1と、1対の密封板8、8とから成る。このうちの転がり軸受1は、内周面に深溝型の外輪軌道2を有する外輪3と、外周面に深溝型の内輪軌道4を有する内輪5と、これら外輪軌道2と内輪軌道4との間に保持器7により保持された状態で転動自在に設けられた、それぞれが転動体である複数個の玉6とを備える。又、上記1対の密封板8、8は、上記外輪3の内周面両端部と上記内輪5の外周面両端部との間に設けられて、これら外輪3の内周面と内輪5の外周面との間に存在する、上記各玉6を設置した環状の内部空間の軸方向両端開口部を塞いでいる。この内部空間には、潤滑用のグリースを封入している。
上記各密封板8、8は何れも、鋼板等の金属板を円輪状に形成して成る芯金9と、この芯金9を包み込む様にして設けられ、この芯金9により補強された、ゴムの如きエラストマー等の弾性材10とから成る。この弾性材10の内外両周縁部は、上記芯金9の内外両周縁部よりも径方向に突出している。この様な密封板8、8は何れも、上記弾性材10の径方向外端部を、上記外輪3の内周面両端部に形成した係止溝11に係止している。これと共に、上記弾性材10の径方向内端部に設けたシールリップ12の先端縁を、上記内輪5の外周面の両端寄り部分に形成した、軸方向外側に向くシール摺接面である段差面13に、全周に亙り摺接させている。尚、これら各段差面13、13は、上記内輪5の中心軸と直交する仮想平面に対して所定角度(5〜10度程度)だけ傾いた、円すい状凸面としている。
上述の様な密封板付転がり軸受により、例えば小型の汎用モータ等の回転軸を支持する場合には、このモータを構成する固定のハウジングに上記外輪3を内嵌固定すると共に、上記内輪5を回転軸に外嵌固定する。そして、上記各玉6の転動に基づき、上記ハウジングと回転軸との相対回転を許容する。又、上記各密封板8、8は、上記内部空間に封入したグリースが外部に漏洩する事を防止すると共に、外部に浮遊する粉塵や水等の異物が上記内部空間に進入する事を防止する。
上述の様に構成し作用する密封板付転がり軸受の場合、転がり軸受のアキシアル内部隙間の存在に基づき、使用時に上記外輪3と上記内輪5とが軸方向に相対変位した結果、上記各密封板8、8を構成するシールリップ12、12の先端縁と上記各段差面13、13との間に隙間が生じた場合には、この隙間を通じて、上記内部空間に封入したグリースが外部に漏洩したり、或は外部に浮遊する塵芥や水等の異物が上記内部空間に進入する可能性がある為、好ましくない。従って、この様な不都合の発生を防止できる構造を実現する事が望まれる。
特開2002−286044号公報 特開2003−139149号公報
本発明の密封板付転がり軸受は、上述の様な事情に鑑み、転がり軸受のアキシアル内部隙間の存在に基づき、使用時に外輪と内輪とが軸方向に相対変位した場合でも、密封板を構成するシールリップの先端縁とシール摺接面との間に隙間が生じる事を防止できる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の密封板付転がり軸受は、転がり軸受と、密封板とを備える。
このうちの転がり軸受は、外周面の軸方向中間部に内輪軌道を有する内輪と、内周面の軸方向中間部に外輪軌道を有する外輪と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを有する。
又、上記密封板は、一方の周縁部を、上記内輪の外周面と上記外輪の内周面とのうちの一方の周面の端部に係止すると共に、他方の周縁部に設けたシールリップの先端縁を、上記内輪の外周面と上記外輪の内周面とのうちの他方の周面の一部に設けたシール摺接面に全周に亙って摺接させている。
更に、少なくとも請求項1、3に記載した密封板付転がり軸受は、上記転がり軸受のアキシアル内部隙間の存在に基づき、上記内輪と上記外輪とが軸方向に相対変位する状態で使用される。
特に、請求項1に記載した密封板付転がり軸受に於いては、上記他方の周面の端部寄り部分に軸方向外側に向く段差面を形成して、この段差面を上記シール摺接面としている。且つ、上記内輪軌道の軸方向中央部と上記外輪軌道の軸方向中央部とを軸方向に関して互いに一致させた状態で、上記段差面に対する上記シールリップの先端縁の軸方向の締め代を、上記アキシアル内部隙間の1/2以上としている。
又、請求項3に記載した密封板付転がり軸受に於いては、上記シールリップは、径方向に関して上記他方の周面側に向かう程軸方向に関して内側に向かう方向に傾斜した基端側傾斜部と、この基端側傾斜部の先端縁(径方向に関する上記他方の周面側の端縁)にその基端縁(径方向に関する上記一方の周面側の端縁)を連結させると共に径方向に関して上記他方の周面側に向かう程軸方向に関して外側に向かう方向に傾斜した先端側傾斜部とを備えたものである。そして、上記シールリップの先端縁であるこの先端側傾斜部の先端縁(径方向に関する上記他方の周面側の端縁)を、上記密封板のうちこのシールリップ以外の部分(径方向に関してこのシールリップよりも上記一方の周面側の部分)よりも軸方向外側に位置させている。且つ、上記他方の周面の端部に円筒面部を設けて、この円筒面部を上記シール摺接面としている。
又、請求項4に記載した密封板付転がり軸受に於いては、上記他方の周面の端部に円筒面部を設けて、この円筒面部を上記シール摺接面としている。これと共に、上記他方の周面のうち、この円筒面部の軸方向内側に隣接する部分に、軸方向外側に向く段差面を形成している。そして、この段差面に上記シールリップを軸方向に近接対向させている。更に、上記密封板は、この段差面に軸方向に近接対向させたシールリップ以外のシールリップを有していない。
上述の様に構成する本発明の密封板付転がり軸受のうち、請求項1に記載した密封板付転がり軸受の場合には、転がり軸受のアキシアル内部隙間の存在に基づき、使用時に内輪と外輪とが軸方向に相対変位した場合でも、シールリップの先端縁がシール摺接面(段差面)に追従する限り、このシール摺接面に対するシールリップの先端縁の軸方向の締め代が喪失する事はない。この為、これらシールリップの先端縁とシール摺接面との間に隙間が生じる事を防止できる。
又、請求項3に記載した密封板付転がり軸受の場合には、転がり軸受のアキシアル内部隙間の存在に基づき、使用時に内輪と外輪とが軸方向に相対変位した場合でも、シール摺接面(円筒面部)に対するシールリップの先端縁の径方向の締め代が喪失する事はない。この為、これらシールリップの先端縁とシール摺接面との間に隙間が生じる事を防止できる。又、請求項3に記載した密封板付転がり軸受の場合、上記シールリップは、互いに傾斜方向が異なる基端側傾斜部と先端側傾斜部との径方向端縁同士を、互いに連結する事により構成している。この為、転がり軸受のラジアル内部隙間の存在に基づき、使用時に内輪と外輪とが径方向に相対変位した場合でも、上記シール摺接面に対する上記シールリップの先端縁(上記先端側傾斜部の先端縁)の追従性を良好にできる。従って、上記シール摺接面に対する上記シールリップの先端縁の径方向の締め代を適切な大きさ(例えば、上記ラジアル内部隙間の1/2以上)にしておけば、上述の様に内輪と外輪とが径方向に相対変位した場合でも、上記シールリップの先端縁と上記シール摺接面との間に隙間が生じる事を防止できる。更に、請求項3に記載した密封板付転がり軸受の場合、上記シールリップを構成する先端側傾斜部の先端縁を、密封板のうちこのシールリップ以外の部分よりも軸方向外側に位置させている。この為、転がり軸受の外部の圧力が内部空間の圧力より高くなった場合でも、上記先端側傾斜部がこの内部空間側に押し込まれにくくできる。従って、上述の様に転がり軸受の外部の圧力が内部空間の圧力より高くなった場合でも、上記先端側傾斜部の先端縁と上記シール摺接部との間に隙間を生じにくくできる。
又、請求項4に記載した密封板付転がり軸受の場合には、上述した請求項3に記載した密封板付転がり軸受の場合と同様、転がり軸受のアキシアル内部隙間の存在に基づき、使用時に内輪と外輪とが軸方向に相対変位した場合でも、シール摺接面(円筒面部)対するシールリップの先端縁の径方向の締め代が喪失する事はない。この為、これらシールリップの先端縁とシール摺接面との間に隙間が生じる事を防止できる。又、請求項4に記載した密封板付転がり軸受の場合には、転がり軸受の外部の圧力が内部空間の圧力よりも高くなり、上記シールリップが外部の圧力により内部空間側に押された場合でも、このシールリップを段差面により抑える事ができる。従って、このシールリップが内部空間に押し込まれる事を防止でき、このシールリップの先端縁と上記シール摺接部との間に隙間が生じる事を防止できる。更に、請求項4に記載した密封板付転がり軸受の場合、密封板は、上記段差面に軸方向に近接対向させたシールリップ以外のシールリップを有していない為、転がり軸受の回転抵抗を抑える事ができる。
請求項1に記載した発明を実施する場合に、好ましくは、請求項2に記載した様に、シール摺接面である段差面を、内輪と外輪とのうち、このシール摺接面を形成した軌道輪の中心軸に対して直交する平面とする。
即ち、前述の図5に示した従来構造の様に、上記段差面を円すい状凸面とすると、転がり軸受のラジアル内部隙間の存在に基づき、使用時に内輪と外輪とが径方向に相対変位した場合に、上記段差面に対するシールリップの先端縁の軸方向の締め代が、円周方向の一部で減少する。これに対し、上述の請求項2に記載した構成を採用すれば、使用時に内輪と外輪とが径方向に相対変位した場合でも、上記段差面に対するシールリップの先端縁の軸方向の締め代を、全周に亙り一定の大きさに保持できる。この為、前述の図5に示した従来構造の場合に比べて、上記段差面と上記シールリップの先端縁との間に隙間を、より生じにくくできる。
又、請求項4に記載した発明を実施する場合に、好ましくは、請求項5に記載した様に、シールリップとして、径方向に関して他方の周面側に向かう程軸方向に関して内側に向かう方向に傾斜した基端側傾斜部と、この基端側傾斜部の先端縁にその基端縁を連結させると共に、径方向に関して上記他方の周面側に向かう程軸方向に関して外側に向かう方向に傾斜した先端側傾斜部とを備えたものを採用する。
この様な構成を採用すれば、請求項3に記載した発明の場合と同様、転がり軸受のラジアル内部隙間の存在に基づき、使用時に内輪と外輪とが径方向に相対変位した場合でも、シール摺接面(円筒面部)に対する上記シールリップの先端縁(上記先端側傾斜部の先端縁)の追従性を良好にできる。従って、上記シール摺接面に対する上記シールリップの先端縁の径方向の締め代を適切な大きさ(例えば、上記ラジアル内部隙間の1/2以上)にしておけば、上述の様に内輪と外輪とが径方向に相対変位した場合でも、上記シールリップの先端縁と上記シール摺接面との間に隙間が生じる事を防止できる。
図1〜2は、請求項1〜2に対応する、本発明の実施例1を示している。尚、本実施例の特徴は、内輪5aの外周面の両端寄り部分に形成した、それぞれがシール摺接面である段差面13a、13aの形状、並びに、これら各段差面13a、13aに対する、1対の密封板8、8を構成するシールリップ12、12の先端縁の軸方向の締め代の大きさを工夫した点にある。その他の部分の構造及び作用は、前述の図5に示した従来構造の場合と同様である為、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本実施例の特徴部分を中心に説明する。
尚、本実施例を示す図1〜2、及び後述する実施例2〜3を示す図3〜4では、それぞれシール摺接面に摺接させるシールリップを自由状態(弾性変形していない状態)で示している。
本実施例の場合、上記各段差面13a、13aをそれぞれ、内輪5aの中心軸に対して直交する平面(円輪面)としている。又、上記内輪5aの外周面に形成した内輪軌道4の軸方向中央部と、外輪3の内周面に形成した外輪軌道2の軸方向中央部とを、軸方向に関して互いに一致させた状態で、上記各段差面13a、13aに対する上記各シールリップ12、12の先端縁の軸方向の締め代Ta を、転がり軸受1aのアキシアル内部隙間Δaの1/2以上(Ta ≧Δa/2)としている。具体的には、上記各段差面13a、13aと上記各シールリップ12、12との摺接部に作用する摩擦力が過大にならない様にする為、上記締め代Ta を、上記アキシアル内部隙間Δaの1/2よりも少しだけ大きく(Ta >Δa/2)している。
上述の様に構成する本実施例の密封板付転がり軸受の場合には、転がり軸受1aのアキシアル内部隙間Δaの存在に基づき、使用時に内輪5aと外輪3とが軸方向に相対変位した場合でも、各シールリップ12、12の先端縁が各段差面13a、13aに追従する限り、これら各段差面13a、13aに対する上記各シールリップ12、12の先端縁の軸方向の締め代Ta が喪失する事はない。この為、これら各シールリップ12、12の先端縁と上記各段差面13a、13aとの間に隙間が生じる事を防止できる。
又、本実施例の場合には、上記各段差面13a、13aを、上記内輪5aの中心軸に対して直交する平面としている。この為、上記転がり軸受1aのラジアル内部隙間Δrの存在に基づき、使用時に上記内輪5aと上記外輪3とが径方向に相対変位した場合でも、上記各段差面13a、13aに対する上記各シールリップ12、12の先端縁の軸方向の締め代Ta を、全周に亙り一定の大きさに保持できる。この為、上記各段差面13a、13aと上記各シールリップ12、12との間に隙間を、より生じにくくできる。
次に、図3は、請求項3に対応する、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合、密封板8aを構成するシールリップ12aは、断面形状が記号の「<」形であり、全体を円環状に構成している。即ち、このシールリップ12aは、径方向内方に向かう程軸方向内側(図3の左側)に向かう方向に傾斜した基端側傾斜部14と、この基端側傾斜部14の先端縁(径方向内端縁)にその基端縁(径方向外端縁)を結合すると共に、径方向内方に向かう程軸方向外側(図3の右側)に向かう方向に傾斜した先端側傾斜部15とから成る。そして、この先端側傾斜部15の先端縁(径方向内端縁)を、上記密封板8aのうち、上記シールリップ12a以外の部分(このシールリップ12aよりも径方向外側の部分)よりも、寸法δだけ軸方向外側に位置させている。
又、本実施例の場合、シール摺接面は、内輪5bの外周面の両端部に設けた円筒面部16としている。即ち、この円筒面部16に、上記シールリップ12aの先端縁(上記先端側傾斜部15の先端縁)を、全周に亙り摺接させている。又、本実施例の場合には、上記内輪5bと外輪3とを互いに同心に配置した状態で、上記円筒面部16に対する上記シールリップ12aの先端縁の径方向の締め代Tr を、転がり軸受1bのラジアル内部隙間Δrの1/2以上(Tr ≧Δr/2)としている。具体的には、上記円筒面部16と上記シールリップ12aの先端縁との摺接部に作用する摩擦力が過大にならない様にする為、上記締め代Tr を、上記ラジアル内部隙間Δrの1/2よりも少しだけ大きく(Tr >Δr/2)している。尚、本実施例の場合には、上記転がり軸受1bのアキシアル内部隙間Δaの存在に基づき、使用時に上記内輪5bと上記外輪3とが軸方向に相対変位した場合でも、上記シールリップ12aの先端縁が上記円筒面部16から軸方向に脱落しない様に、各部の寸法を規制している。
上述の様に構成する本実施例の密封板付転がり軸受の場合には、転がり軸受1bのアキシアル内部隙間Δaの存在に基づき、使用時に内輪5bと外輪3とが軸方向に相対変位した場合でも、円筒面部16に対するシールリップ12aの先端縁の径方向の締め代が喪失する事はない。この為、これら円筒面部16とシールリップ12aの先端縁との間に隙間が生じる事を防止できる。又、本実施例の場合、このシールリップ12aは、互いに傾斜方向が異なる基端側傾斜部14と先端側傾斜部15との径方向端縁同士を、互いに連結する事により構成している。この様に構成するシールリップ12aは、上記転がり軸受1bのラジアル内部隙間Δrの存在に基づき、使用時に上記内輪5bと上記外輪3とが径方向に相対変位した場合に、上記円筒面部16に対する上記シールリップ12aの先端縁の追従性が良好となる。これと共に、本実施例の場合には、上記円筒面部16に対する上記シールリップ12aの先端縁の径方向の締め代Tr を、上記ラジアル内部隙間Δrの1/2以上(Tr ≧Δr/2)としている。従って、上述の様に内輪5bと外輪3とが径方向に相対変位した場合でも、上記円筒面16と上記シールリップ12aの先端縁との間に隙間が生じる事を防止できる。
更に、本実施例の場合、上記シールリップ12aを構成する先端側傾斜部15の先端縁を、密封板8aのうち、このシールリップ12a以外の部分よりも、寸法δだけ軸方向外側に位置させている。この為、上記転がり軸受1bの外部の圧力が内部空間の圧力より高くなった場合でも、上記先端側傾斜部15がこの内部空間側に押し込まれにくくなる。従って、上述の様に転がり軸受1bの外部の圧力が内部空間の圧力より高くなった場合でも、上記先端側傾斜部15の径方向内端縁と上記円筒面部16との間に隙間を生じにくくできる。
次に、図4は、請求項4〜5に対応する、本発明の実施例3を示している。本実施例の場合も、密封板8bを構成するシールリップ12bは、上述した実施例2の場合とほぼ同様の構造を有する。そして、このシールリップ12bの先端縁(先端側傾斜部15aの先端縁)を、内輪5cの両端部外周面に設けた円筒面部16に摺接させている。但し、本実施例の場合には、上記シールリップ12bを構成する先端側傾斜部15aの先端縁を、上記密封板8bの径方向中間部の外側面(図4の右側面)よりも軸方向外側には突出させず、この径方向中間部の外側面とほぼ同一平面上に配置している。その代わりに、本実施例の場合には、上記内輪5cの外周面のうち、上記円筒面部16の軸方向内側(図4の左側)に隣接する部分に、軸方向外側に向く段差面17を形成し、この段差面17に上記シールリップ12bを軸方向に近接対向させている
上述の様に構成する本実施例の密封板付転がり軸受の場合、転がり軸受1cの外部の圧力が内部空間の圧力よりも高くなり、シールリップ12bが外部の圧力により内部空間側に押された場合には、このシールリップ12bを、段差面17により抑える事ができる。従って、このシールリップ12bが内部空間に押し込まれる事を防止でき、このシールリップ12bの先端縁と円筒面部16との間に隙間が生じる事を防止できる。尚、本実施例の場合も、上述した実施例1〜2の場合と同様、密封板8bは、シール摺接面に対して摺接させるシールリップ12bを1個しか設けていない為、転がり軸受の回転抵抗を抑える事ができる。その他の部分の構成及び作用は、上述した実施例2の場合と同様である。
尚、本発明の密封板付転がり軸受を実施する場合には、シール部に関する径方向の構成を、上述した実施例1〜3の場合とは逆にする事もできる。即ち、密封板を係止する為の係止溝を内輪の外周面の端部に形成すると共に、シールリップを摺接させるシール摺接面、及び段差面を、外輪の内周面の端部に形成する事もできる。
本発明の実施例1を示す半部断面図。 図1のA部拡大図。 本発明の実施例2を示す、図2と同様の図。 同実施例3を示す、図2と同様の図。 従来構造の1例を示す半部断面図。
符号の説明
1、1a、1b、1c 転がり軸受
2 外輪軌道
3 外輪
4 内輪軌道
5、5a、5b、5c 内輪
6 玉
7 保持器
8、8a、8b 密封板
9 芯金
10 弾性材
11 係止溝
12、12a、12b シールリップ
13、13a 段差面
14 基端側傾斜部
15、15a 先端側傾斜部
16 円筒面部
17 段差面

Claims (5)

  1. 外周面の軸方向中間部に内輪軌道を有する内輪と、内周面の軸方向中間部に外輪軌道を有する外輪と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを有する転がり軸受と、一方の周縁部を上記内輪の外周面と上記外輪の内周面とのうちの一方の周面の端部に係止すると共に、他方の周縁部に設けたシールリップの先端縁を上記内輪の外周面と上記外輪の内周面とのうちの他方の周面の一部に設けたシール摺接面に全周に亙って摺接させた密封板とを備え、上記転がり軸受のアキシアル内部隙間の存在に基づき、上記内輪と上記外輪とが軸方向に相対変位する状態で使用される密封板付転がり軸受に於いて、上記他方の周面の端部寄り部分に軸方向外側に向く段差面を形成して、この段差面を上記シール摺接面とし、且つ、上記内輪軌道の軸方向中央部と上記外輪軌道の軸方向中央部とを軸方向に関して互いに一致させた状態で、上記段差面に対する上記シールリップの先端縁の軸方向の締め代を、上記アキシアル内部隙間の1/2以上とした事を特徴とする密封板付転がり軸受。
  2. シール摺接面である段差面が、内輪と外輪とのうち、このシール摺接面を形成した軌道輪の中心軸に対して直交する平面である、請求項1に記載した密封板付転がり軸受。
  3. 外周面の軸方向中間部に内輪軌道を有する内輪と、内周面の軸方向中間部に外輪軌道を有する外輪と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを有する転がり軸受と、一方の周縁部を上記内輪の外周面と上記外輪の内周面とのうちの一方の周面の端部に係止すると共に、他方の周縁部に設けたシールリップの先端縁を上記内輪の外周面と上記外輪の内周面とのうちの他方の周面の一部に設けたシール摺接面に全周に亙って摺接させた密封板とを備え、上記転がり軸受のアキシアル内部隙間の存在に基づき、上記内輪と上記外輪とが軸方向に相対変位する状態で使用される密封板付転がり軸受に於いて、上記シールリップは、径方向に関して上記他方の周面側に向かう程軸方向に関して内側に向かう方向に傾斜した基端側傾斜部と、この基端側傾斜部の先端縁にその基端縁を連結させると共に径方向に関して上記他方の周面側に向かう程軸方向に関して外側に向かう方向に傾斜した先端側傾斜部とを備えたもので、上記シールリップの先端縁であるこの先端側傾斜部の先端縁を、上記密封板のうちこのシールリップ以外の部分よりも軸方向外側に位置させており、且つ、上記他方の周面の端部に円筒面部を設けて、この円筒面部を上記シール摺接面としている事を特徴とする密封板付転がり軸受。
  4. 外周面の軸方向中間部に内輪軌道を有する内輪と、内周面の軸方向中間部に外輪軌道を有する外輪と、これら内輪軌道と外輪軌道との間に転動自在に設けられた複数個の転動体とを有する転がり軸受と、一方の周縁部を上記内輪の外周面と上記外輪の内周面とのうちの一方の周面の端部に係止すると共に、他方の周縁部に設けたシールリップの先端縁を上記内輪の外周面と上記外輪の内周面とのうちの他方の周面の一部に設けたシール摺接面に全周に亙って摺接させた密封板とを備えた密封板付転がり軸受に於いて、上記他方の周面の端部に円筒面部を設けて、この円筒面部を上記シール摺接面とすると共に、上記他方の周面のうちこの円筒面部の軸方向内側に隣接する部分に軸方向外側に向く段差面を形成し、この段差面に上記シールリップを軸方向に近接対向させており、且つ、上記密封板は、この段差面に軸方向に近接対向させたシールリップ以外のシールリップを有していない事を特徴とする密封板付転がり軸受。
  5. シールリップは、径方向に関して他方の周面側に向かう程軸方向に関して内側に向かう方向に傾斜した基端側傾斜部と、この基端側傾斜部の先端縁にその基端縁を連結させると共に径方向に関して上記他方の周面側に向かう程軸方向に関して外側に向かう方向に傾斜した先端側傾斜部とを備えたものである、請求項4に記載した密封板付転がり軸受。
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JP2008267543A (ja) * 2007-04-24 2008-11-06 Nsk Ltd 転がり軸受
CN102116349A (zh) * 2011-03-07 2011-07-06 田建军 刹车轴承及其增加摩擦力的方法
CN104196877A (zh) * 2014-07-28 2014-12-10 洛阳维斯格轴承有限公司 一种等截面超薄壁轴承密封结构
JP2015014303A (ja) * 2013-07-03 2015-01-22 Nok株式会社 密封装置

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