JP2002129640A - 雨水貯留・浸透槽 - Google Patents

雨水貯留・浸透槽

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JP2002129640A
JP2002129640A JP2000326722A JP2000326722A JP2002129640A JP 2002129640 A JP2002129640 A JP 2002129640A JP 2000326722 A JP2000326722 A JP 2000326722A JP 2000326722 A JP2000326722 A JP 2000326722A JP 2002129640 A JP2002129640 A JP 2002129640A
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tank
space
rainwater
water
rainwater storage
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Shinichiro Hayashi
慎一郎 林
Kazushiro Hayashi
和志郎 林
Kozaburo Hayashi
宏三郎 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】雨水を貯留する槽内に堆積した土砂などの除去
手段の提供と、槽空間の一部を配管、配線用の空間とし
て利用する手段の提供にある。 【解決手段】地下空間にプラスチック成形体を積み上げ
充填した雨水貯留・浸透槽において、その槽底部を傾斜
面とし、傾斜面の最下部に溝を設けた雨水貯留・浸透
槽、および槽内部に積み上げたプラスチック成形体の一
部を除去し、空間を形成し、空間内に配管、配線を配設
する雨水貯留・浸透槽。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】雨水を貯留/浸透させる槽に
属する。
【0002】
【従来の技術】従来雨水はその大部分が地下に浸透し、
地下水になったりして地中全体でさまざまな形態で保存
され、樹木の生育に必要な水分として利用され、あるい
は徐々に流出することにより河川の水量の調節がなされ
ていた。
【0003】ところが近年の急速な土地開発、道路舗装
化の進展によって、土が露出した土地が減少し、雨水は
地中に浸透することなしに排水路を通じて下水路や河川
に放流されるようになった。都市部においては、雨水は
道路に沿って設けられたU字溝を経て下水路や河川に流
れていく。
【0004】しかし、排水路の排水容量以上の雨量とな
る豪雨時には、U字溝が溢れ、時として床下浸水などの
被害をもたらすようになっている。U字溝で排水しきれ
ない雨水を、歩道の下などに設けた雨水の一次貯留槽に
受け入れ、徐々に地下に浸透させることなど提案されて
いる。あるいは徐々に放流することで排出させる。
【0005】その一例として、プラスチック成形体を地
下に埋設し、貯留槽あるいは浸透槽用の空間を確保し、
道路上に降った雨水を一次貯留する方法がある。このよ
うな場合、雨水に含まれてくる道路上の土砂などろ過あ
るいは沈降させた後に貯留することができない場合もあ
り、槽内に土砂が堆積し、雨水の一次貯留機能を損なう
こととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、槽内に堆積
した土砂などの除去手段の提供と、槽空間の一部を配
管、配線用の空間として利用する手段を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)地下空
間にプラスチック成形体を積み上げ充填した雨水貯留・
浸透槽において、その槽底部を傾斜面とし、傾斜面の最
下部に溝を設けた雨水貯留・浸透槽および(2)地下空
間にプラスチック成形体を積み上げ充填した地下に埋設
した雨水貯留・浸透槽において、槽内部に、空間を形成
するようにプラスチック成形体を積み上げ、前記空間内
に配管、配線を配設する雨水貯留・浸透槽である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明を図により詳細に説明
する。本発明は、図1に示すように、歩道などの下部に
設けられた貯水あるいは浸透槽1において、プラスチッ
ク成形体2を積み上げた貯水空間の底面にスロープ3を
設けている。図1Aは貯水槽の真中がスロープの最下部
に位置し、図1Bでは貯水槽の両端に位置している。
【0009】貯水槽は道路の歩道下あるいは中央分離帯
下に道路に沿って設けられる。またプラスチック成形体
の材質、形状を適切に選択することにより貯水槽上部に
予想される荷重に耐えることができる。また必要に応じ
て、鋼製の柱、梁等を併用することも可能である。
【0010】図1に示したように、貯水槽の上記スロー
プの最下部が位置する底面部分に溝4がきられている。
豪雨時のように道路に設けたU字溝では処理しきれない
雨水が歩道下に設けられた貯水槽中に流れ込んでくる。
流入舛など設置が困難なため雨水が路上の土砂と共に貯
水槽内に流れ込む場合がある。流れ込んだ土砂は槽底部
のスロープに沿って最下部の溝に流れ込む。溝中の土砂
は、溝から外部につながる放出管により別途排出され
る。
【0011】スロープの形成は使用するプラスチック成
型体の形状によっては可能ではない場合がある。図3Aに
示すプラスチック成形体を使用した場合、第一段目を敷
き設した時点でモルタルを引きスロープを形成させる。
スロープを形成した後、残りのプラスチック成形体を必
要な段数積み上げることによって、貯水槽が形成され
る。
【0012】図2はプラスチック成形体を多数段積み上
げた貯水・浸透槽1である。槽内すべてをプラスチック
成型体で充填するのではなく、空隙5を形成するように
プラスチック成型体を結合する。
【0013】得られた空隙5は遮水性シートで覆い、空
隙に水が入らないようにする。このような構成とするこ
とで上記空隙には水道、ガス、電気あるいは光ファイバ
ー用の敷き設通路とすることが可能となる。
【0014】プラスチック成形体の相互接続は、既存の
適切な継ぎ手を用いることで簡単に実施できる。そのた
め、共同溝の敷き設が極めて容易に実施できる。
【0015】雨水の浸透あるいは貯水槽は、プラスチッ
ク成形体を縦横に組み合わせた構造体を地下に埋設した
ものである。その構造体の下部を遮水シートで覆えば、
その部分は水が溜まる貯留槽となり、そのままであるい
は透水性シートで覆えば、その部分は水の一次貯留部分
となり、一次貯留された水は、徐々に地下に浸透してい
く。
【0016】槽1を構成する成形体は、水中において安
定に存在し得るものならその材質を問わない。例えばポ
リオレフィン、ポリスチレン、発泡ポリスチレンなど必
要な強度を得られる材料が使用できる。また成形体の形
状は、箱型中空体、かご型中空体、枠体、パイプあるい
は板などを単独あるいは組み合わせて空間を区画/構成
できるものであればその形状を問わない。
【0017】成形体の形状の例を図3に示す。図3A,
図3bはいずれもその面に適宜透かし孔を有する容器状
成形体であり、図3AA,図3BBは、これらを連結した成
形体である、しかし、これらの例に制限されるものでは
ない。連続する孔が縦横に存在する発泡ポリスチレン、
発泡ポリオレフィンの立方体あるいは直方体も使用可能
であり、その他これらの発泡体を適宜組み合わせること
で立方体、直方体となる形状のものでも差し支えない。
その積み上げ方も互いに融着、嵌め合わせあるいは継ぎ
手を用いて連結/接合させるものであってもよい。
【0018】槽は道路に沿って設けられるのが一般的で
ある。その場合、長い距離にわたり、且つ道路に傾斜が
ある場合には、槽内に流入した雨水が一度に流れないよ
うに図4に示すように、適宜堰7を設けるのが望まし
い。あるいは小さな槽を多数連結する。
【発明の効果】本発明は、雨水の貯水槽の底部に傾斜を
つけ、傾斜の最下部に溝を設けたため、流れ込んだ土砂
が傾斜に沿って溝に集まり、外部に排出することができ
る。また、貯水槽を形成するプラスチック成形体の充填
部の一部を空洞としているため、電気、水道、下水道、
光ケーブル等の敷き設が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念図を示す。
【図2】本発明の他の概念図を示す。
【図3】成形体の例を示す。
【図4】槽内に設ける堰の例を示す。
【符号の説明】
1 槽 2 成形体 3 スロープ 4 溝 5 空隙 6 歩道 7 堰

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地下空間にプラスチック成形体を積み上げ
    充填した雨水貯留・浸透槽において、その槽底部を傾斜
    面とし、傾斜面の最下部に溝を設けたことを特徴とする
    雨水貯留・浸透槽。
  2. 【請求項2】地下空間にプラスチック成形体を積み上げ
    充填した地下に埋設した雨水貯留・浸透槽において、槽
    内部に、空間を形成するようにプラスチック成形体を積
    み上げ、前記空間内に配管、配線を配設するすることを
    特徴とする雨水貯留・浸透槽。
JP2000326722A 2000-10-26 2000-10-26 雨水貯留・浸透槽 Pending JP2002129640A (ja)

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