JPH0649890A - 地下貯留浸透施設の構造 - Google Patents

地下貯留浸透施設の構造

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JPH0649890A
JPH0649890A JP20237292A JP20237292A JPH0649890A JP H0649890 A JPH0649890 A JP H0649890A JP 20237292 A JP20237292 A JP 20237292A JP 20237292 A JP20237292 A JP 20237292A JP H0649890 A JPH0649890 A JP H0649890A
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恵一 長谷川
Hiroyuki Yai
裕幸 屋井
Takeshi Namatame
毅 生天目
Yoshinobu Tsuji
芳伸 辻
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Yokohama Rubber Co Ltd
Tokyu Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 雨水の貯留容量が大きく、しかも浸透池の上
面を有効に利用することが出来、更に土工費も安く出来
る地下貯留浸透施設の構造を提供する。 【構成】 貯留部4の壁面4aの土砂が崩壊しない程度
の深さで、階段状に掘削した段切り部8を形成し、段切
り部8には、セメントモルタルを吹き付けて側壁の崩壊
を防止している。段切り部8の底面及び壁面には、透水
性または遮水性のシート10を敷設してある。そして、
貯留部4の底部のシート10上に、透水性の良い砕石や
砂等の充填材11を敷設して平坦にした後、その上に、
プラスチック製のハニカムブロック12を、段切り部8
の壁面形状に対応させて複数積層させ、このハニカムブ
ロック上に、砕石等の埋設材料13を介して集水管5と
接続する複数本のポリ塩化ビニル製の有孔集水管5aを
設置する。そして、その上部を透水性シート14で被覆
し、その上から土砂等の埋め戻し材料15により埋め戻
して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、地下貯留浸透施設の
構造に係わり、更に詳しくは雨水の貯留容量が大きく,
しかも貯留浸透施設上を有効に活用出来る地下貯留浸透
施設の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市開発が進み、自然地盤の表面
が締固められ、また道路や建物等で表面が覆われてくる
と、降雨時に地中に浸透する雨水の量は非常に少なくな
って、大部分は短時間に河川に流出するようになり、河
川の氾濫による浸水災害が多発して来ているのが現状で
ある。このような問題の対処として、河川改修,遊水
池,調整池方式の他、地盤の持つ自然浸透能力を有効に
利用して降雨時に雨水を貯留あるいは一時的に貯留させ
る浸透池等を形成し、貯留した雨水を積極的に地下浸透
処理する方法が多数実施され、雨水流出抑制に利用され
ている。
【0003】例えば、図2に示すような従来の浸透池1
は、地盤2に掘削した掘削孔3に貯水部4を形成し、こ
の貯水部4に集水管5より雨水Wを流入させて貯留し、
この貯留した雨水Wを貯水部4の底面6から地中7に浸
透させる構造になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】然しながら、上記の
ような浸透池1は、貯水部4が地表に露出しているた
め、浸透池1の上面を有効に利用することができず、ま
た人が誤って転落しないように侵入防止柵を設けるな
ど、安全施設が必要であった。また、浸透池1に砕石を
投入した構造の貯留浸透施設では、浸透池1の上面を有
効に利用することは出来るが、砕石の空隙率が40%程
度と小いので、貯留効率が極めて悪く、浸透池1の貯留
量と同量の貯留量を確保するためには、新たに地盤2を
掘削して掘削平面或いは掘削深さを大きくする必要があ
り、この場合には、余分な土地が必要で、かつ施工費用
も高くなると言う問題があった。
【0005】この発明は、かかる従来の課題に着目して
案出されたもので、雨水の貯留容量が大きく,しかも浸
透池の上面を有効に利用することが出来、更に土地購入
費や土工費も安く出来る地下貯留浸透施設の構造を提供
することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するため、雨水の貯留部の壁面に、破壊を生じない深
さで階段状に掘削した段切り部を形成し、この段切り部
の底面及び壁面に複数のプラスチック製のハニカムブロ
ックを、前記段切り部の壁面形状に対応させて積層さ
せ、埋設材料を介して雨水集水管または雨水集水管及び
排水管を設置し、その上部を埋め戻し材料により埋め戻
したことを要旨とするものである。
【0007】
【発明の作用】この発明は上記のように構成され、貯留
部の壁面に形成した階段状の段切り部に空隙率の大きい
プラスチック製のハニカムブロックを少なくとも一層以
上積層させ、埋設材料を介して雨水集水管または雨水集
水管及び排水管を設置し、更にその上部を埋め戻し部材
により埋め戻して施工するので、貯留容量も大きくする
ことが出来、また埋め戻した浸透池の上面も有効に利用
することが出来、更に新たな土地購入費や土工費も少な
いので安価に施工でき、従来の砕石充填に比べて施工作
業を簡単に行うことが出来るものである。
【0008】
【発明の実施例】以下、添付図面に基づき、この発明の
実施例を説明する。なお、従来例と同一構成要素は、同
一符号を付して説明は省略する。図1は、この発明を実
施した地下貯留浸透施設の断面図を示し、1aは、雨水
Wの浸透貯留池を示し、この浸透貯留池1aは、地盤2
に掘削した掘削孔3に断面凹状の貯水部4を形成し、こ
の貯水部4には集水管5より雨水Wを流入させて貯留さ
せるように構成されている。
【0009】前記貯留部4の壁面4aには、破壊を生じ
ない深さ、即ち、貯留部4の壁面4aの土砂が崩壊しな
い程度の深さで、階段状に掘削した段切り部8が形成し
てあり、そしてこの段切り部8には、図示しないセメン
トモルタルを吹き付けて側壁の崩壊を防止している。こ
の段切り部8の底面及び壁面には、透水性または遮水性
のシート10を敷設してある。即ち、雨水Wを貯留する
場合には遮水性のシート10を敷設し、地中6に浸透さ
せる場合には透水性のシート10を張り付けて敷設する
ものである。
【0010】なお、雨水Wを地中6に浸透させる場合に
は、前記段切り部8の底面にシート10を必ずしも敷設
する必要はない。そして、貯留部4の底部のシート10
上に、透水性の良い砕石や砂等の充填材11を敷設して
平坦にした後、その上に、プラスチック製のハニカムブ
ロック12を、前記段切り部8の壁面形状に対応させて
複数積層させ、このハニカムブロック12上に、砕石等
の埋設材料13を介して前記集水管5と接続する複数本
のポリ塩化ビニル製の有孔集水管5aを設置する。そし
て、その上部を透水性シート14で被覆し、その上から
土砂等の埋め戻し材料15により埋め戻して構成するも
のである。
【0011】なお、前記貯留部4の底部のシート10上
には、充填材11を敷設せずにハニカムブロック12を
直接積層させても良く、また貯留部4を雨水Wを貯留す
る施設とする場合には、段切り部8の底面及び壁面に遮
水性のシート10を敷設し、貯留した雨水Wは、排水管
16を介して雨水処理手段(例えば、下水道)により排
水処理される。
【0012】また、上記の透水性のシート10として
は、ポリエステル,ナイロン,テトロン等を素材として
織布,不織布で構成したものを使用し、また遮水性おシ
ートとしては、ゴム,塩化ビニル,ポリエチレン等を素
材としてシート状の物を使用するものである。上記の雨
水浸透施設の場合は、貯留部4に貯留した雨水Wは、貯
水部4の底面6から地中7に順次浸透し、また雨水貯留
施設とした場合には、上述したように貯留した雨水W
を、排水管16を介して雨水処理手段(例えば、下水
道)により排水処理されるように構成するものである。
【0013】以上のように、この発明の実施例によれ
ば、貯留部4の壁面4aに形成した階段状の段切り部8
に空隙率の大きいプラスチック製のハニカムブロック1
2を少なくとも一層以上積層させ、埋設材料13を介し
て有孔集水管5aまたは有孔集水管5a及び排水管16
を設置し、更にその上部を埋め戻し部材15により埋め
戻して施工するので、従来の砕石の空隙率が40%程度
であるのに対してハニカムブロック12の場合の空隙率
は95%であって、空隙率が倍以上となるので、同一の
貯留部4とした場合には、倍以上の貯留容量を確保で
き、また埋め戻した浸透池1の上面も有効に利用するこ
とが出来、更に新たな土地購入費や土工費も少ないので
安価に施工でき、従来の砕石充填に比べて施工作業を簡
単に行うことが出来るものである。
【0014】
【発明の効果】この発明は、上記のように雨水の貯留部
の壁面に、破壊を生じない深さで階段状に掘削した段切
り部を形成し、この段切り部の底面及び壁面に複数のプ
ラスチック製のハニカムブロックを、前記段切り部の壁
面形状に対応させて積層させ、埋設材料を介して雨水集
水管または雨水集水管及び排水管を設置し、その上部を
埋め戻し材料により埋め戻して構成したので、以下のよ
うな優れた効果を奏するものである。 (a).従来の砕石に比べてハニカムブロックは、空隙率が
倍以上と大きいため、同一の貯留部とした場合には、倍
以上の貯留容量を確保できる。 (b).垂直方向の荷重に対する剛性があるので、浸透池の
上面を有効に利用することが出来、貯留容量を増やすた
めの更に土地購入費や土工費も安く出来る。 (c).貯留部の壁面に、安定勾配となる深さで段切り部を
形成するので、ハニカムブロックに作用する水平土圧を
軽減でき、ハニカムコアが破壊することがなく、安全に
しかも施工作業も簡単であり、従来の砕石充填に比べて
施工作業を容易に行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を実施した地下貯留浸透施設の断面図
である。
【図2】従来の地下貯留浸透施設の断面図である。
【符号の説明】
1a 浸透貯留池 2 地盤 3 掘削孔 4 貯水部 4a 貯留部の壁面 5 集水管 5a 有孔集水管 6 底面 8 段切り部 10 透水性または
遮水性のシート 11 充填材 12 ハニカムブ
ロック 13 埋設材料 14 透水性シー
ト 15 埋め戻し材料 16 排水管 W 雨水
フロントページの続き (72)発明者 生天目 毅 神奈川県相模原市渕野辺本町2−29−2 (72)発明者 辻 芳伸 埼玉県春日部市緑町4−11−42 春日部緑 町ダイヤモンドマンション502

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雨水の貯留部の壁面に、破壊を生じない
    深さで階段状に掘削した段切り部を形成し、この段切り
    部の底面及び壁面に複数のプラスチック製のハニカムブ
    ロックを、前記段切り部の壁面形状に対応させて積層さ
    せ、埋設材料を介して雨水集水管または雨水集水管及び
    排水管を設置し、その上部を埋め戻し材料により埋め戻
    したことを特徴とする地下貯留浸透施設の構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002129640A (ja) * 2000-10-26 2002-05-09 Shinichiro Hayashi 雨水貯留・浸透槽
JP2002235362A (ja) * 2001-02-08 2002-08-23 Shinichiro Hayashi 浮力対策を施した槽
KR100799733B1 (ko) * 2006-12-20 2008-02-01 (주) 디아이엔바이로 우수 저류 장치
CN113186954A (zh) * 2021-05-10 2021-07-30 四川省生态环境科学研究院 一种弱渗透性介质堆体渗滤液收集系统及其施工方法

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