JP3886127B2 - 雨水用浸透ポットの施工方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は雨水用浸透ポットの施工方法に関し、特に2m以上の水頭長を有すると共に、雨水を地下に戻すのに適し、特に集中豪雨による急速な増水時に有効な、雨水用浸透ポットの施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の都市化の進行と共に、地下に浸透する雨水が減少し、下水管を通して河川に雨水が移送される構造が構築されたことに伴い、集中豪雨時にマンホールから下水が噴出する等、都市型洪水が頻発するに至った。このような都市型洪水を防止する為に、地下に巨大なタンクを設けることが構想されているが、その為の費用もさることながら、どの程度有効であるかは全く検証されていない。更に、地下構造物が巨大である為に、都市部では使用せざるを得ない道路下を利用する場合には、占有面積や位置の制約がある上、その占有面積が大きければ道路占有料も巨額となるという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで更に確実でより安価に都市型洪水を防止することの出来るシステムについて検討した結果、目詰まりし難い上水頭長を大きく(高く)とることが出来、地下への浸透効率に優れた縦長で大型の浸透ポットを、多数下水道施設に組み入れることにより良好な結果を得ることが出来ることが判明した。
しかしながら、このような大型の浸透ポットの施工は容易ではなく、安価に且つ目詰まりを起こさない施工方法の開発が求められていた。
従って本発明の目的は、一時的増水時に雨水を取水し、取水した雨水を効率良く地下に浸透させることの出来る、目詰まりし難い雨水用浸透ポットの施工方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記の目的は、複数の縦長スリットを有する雨水浸透ポットの施工方法であって、該方法が、1)ケーシングによって所望の穴を掘削する工程、2)必要に応じて土壁に接して配置される袋状のネット又は布を穴の内部に投入した後、礫を30〜50cmの厚さとなるに平らに投入し、又は投入しながら礫表面近傍迄ケーシングを引き上げた後、3)穴中央部に前記雨水用浸透ポットを設置し、4)該雨水用浸透ポット外表面と前記ネットとの間に、礫を詰めて10kg〜60kgとなったネット袋又は土納袋を投入しつつ、前記ケーシングを引き上げることを特徴とする、雨水用浸透ポットの施工方法によって達成された。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の雨水用浸透ポットは、コンクリート製又はプラスチック製であって、地中に縦方向に埋設する筒体である。この筒体は、縦長なので水頭長を2m以上とすることが容易であり、これにより、後述する如く、浸透効率を高めることが出来る。側壁には縦方向に細長いスリットを多数有しており、このスリットから、内部に流入してきた雨水を放出する。尚、このスリットは、目詰まりを防止する為に、筒体内部から外部に向ってテーパ状に間隔が広がっている。また、コンクリートの種類は特に限定されるものではないが、特にレジンコンクリートを使用することが強度的に有利となるので好ましい。
【0006】
筒体の断面形状は特に限定されるものではないが、強度的な観点から通常は円形である。更に、短い筒体単位を重ね合わせて所望の長さとするように設計することも出来る。本発明の雨水用浸透ポットは底板を有していても有していなくても良い。底板を設ける場合には、該底板にも側壁と同様のスリットを設けることが好ましい。底板からも雨水が排出される場合には、底板から地下に浸透する水を浄化することが出来るように、底板直下には十分な厚みの砂層及び礫層を設ける必要がある。この場合にも、砂や礫を、土納袋やネット袋に収納して使用することが好ましい。又、スリットは、水圧の低い上部からも雨水が有効に放出されるように、水圧の高くなる筒体底部に近付くほど、スリットのスリット幅を狭くしたり、スリット長を短くし、或いはスリットの数を減らすことが好ましい。
【0007】
本発明の雨水用浸透ポットの埋設方法においては、先ず、揺動圧入式立坑構築機を使用し、専用のケーシング(例えば鋼製円筒呼び径が1500mmのもの)を地中に揺動させながら圧入し、これによって土留されたケーシング内を所望の深さまで掘削する。必要に応じて浸透ポット設置のための土台を構築した後、ケーシングを取り除いた後の土壁の崩壊や流出を防ぐ為に土壁の保護に寄与し得る袋状のネット又は布をケーシング内に配設することが好ましい。次いで、掘削した穴の底部に礫を投入する。投入された礫は、浸透ポットから流出した水が地下に浸透するときのろ材としての役割を有する他、それ自身が土台としても機能する。
礫の大きさは特に限定されるものではないが、最大径が40〜60mmであることが好ましく、また、投入厚みは30〜50cmとする。礫は天然礫であっても砕石であっても良い。礫投入後は、ケーシングを礫上面近傍迄引き上げた後、穴の中央部に浸透ポットを設置する。次いで、該ポットの側面周囲に適宜礫層や砂層を設け、放出された水の浄化が不充分となって地下水を汚染することがないように、放出された雨水を十分浄化出来るようにする。
浸透ポットの外側面の周囲に礫層を設けるに際しては、予めネット袋又は土納袋に、内部で礫が移動できる余裕を持たせて礫を10kg〜60kg収納し、このネット袋又は土納袋を、ケーシングを徐々に引き上げながら土壁又は前記ネット若しくは布と浸透ポットとの間に投入することが好ましい。これによって、礫を密に充填することが出来る。このようにして設けた礫層の間に、必要に応じて適宜砂を投入する。
【0008】
このようにして設置した雨水用浸透ポットは、道路や遊休地等の適宜の場所に埋設し、平常時の流量を超える流量となった場合に、その増水分の一部を道路側溝や下水道管からオーバーフローさせ、その分の雨水を受け入れて地下に浸透させることが出来る。本発明で使用する雨水用浸透ポットは縦長であるので、狭い土地面積に大量の雨水を貯留浸透させることが出来る。従って、その埋設個数を増やせば、従来の遊水池と同様に機能させることも出来るので、急激な増水の為に行き場がなくなって生ずる都市型洪水の防止に有効である。但し、浸透ポット底面は地下7mより浅いことが好ましく、また、地下水位が10m以上である箇所に設置することが好ましい。
以下、本発明を実施例によって更に詳述するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
【0009】
図1は、本発明で使用する雨水用浸透ポット単位の概念図であり、(a)図はA−A断面図、(b)図は正面図である。図中の符号1は筒体、2は、該筒体側壁に設けられたスリットである。このスリットは、(a)図から明らかな如く目詰まりし難いように、外壁に向って広がっている。この単位を複数積み重ねて本発明の雨水用浸透ポットとする。
【0010】
図2は、図1の単位を4段積み重ねた本発明の雨水用浸透ポットの使用状態を示す図である。図中の符号1は筒体(浸透ポット本体)、2はスリット、3は床板、3’は底板、4は雨水の受け口、5は増水時に側溝や下水道からあふれた雨水を浸透ポットに導く下水道用支管、6は変換継手、7は根巻コンクリート、8は床板コンクリート、9はインターロッキングブロック、10は密閉式内蓋、11は汚水鉄蓋、12は礫、13は土壁に接するように土壁に沿って設けられた袋状のネット又は布、20は雨水用浸透ポットである。
図3及び図4は、本発明の施工方法の説明図である。図中の符号30は揺動圧入式立坑構築機、40はケーシングである。
【0011】
局地的豪雨等で下水道中の排水が平常量より増加し、増水量が一定量を超えた時、溢れた水が下水道用支管を通って雨水用浸透ポットに流入し、スリットから外部に放出される。放出された水は、雨水用浸透ポットの周囲に設けられた礫や砂等によって浄化されながら地下水となる。この場合、図2から明らかなように、雨水用浸透ポットは縦型である為設計水頭Hを高く(大きく)取ることが出来るので、浅く広い面積を使用する雨水浸透施設の場合より面積当たりの浸透効率が高くなる。
【0012】
本発明の雨水浸透ポットの施工方法においては、ケーシング式のPIT工法によって立抗掘削を行った後(図3)、土壁に沿うように袋状のネット又は布13を配し、その中に浸透ポットを、底板(3’)、筒体1、床板の順に、専用吊り具を用いて設置する。次に浸透ポット外壁と上記袋の間にネット袋又は土納袋に収納された濾過用砕石を投入しながら、徐々にケーシングを引き抜く(図4)。このようにすれば、ケーシング内部に突起等があって前記袋13を破損することがあっても、投入した礫が破損した袋から出て、土壁の柔らかい部分に移動するということがない。
【0013】
【発明の効果】
本発明の雨水用浸透ポットの施工方法は、揺動圧入式立坑構築機を使用するので簡易であり施工費も安価である。また、礫が土壁の柔らかい部分に移動しないので、目詰まりが起こり難いという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の雨水用浸透ポットの本体部である筒体の図である。(a)図はA−A断面図、(b)図は正面図である。
【図2】本発明の雨水用浸透ポットの使用状態を説明する図である。
【図3】ケーシングによって穴を掘削する工程の説明図である。
【図4】穴の中に浸透ポットを設置し、礫層を形成させながらケーシングを引き抜く工程の説明図である。
【符号の説明】
1.筒体
2.スリット
3.床板
3’底板
4.受け口
5.下水道用支管
6.変換継手
7.根巻コンクリート
8.床板コンクリート
9.インターロッキングブロック
10.密閉式内蓋
11.汚水鉄蓋
12.礫
13.袋状のネット又は布
20.雨水用浸透ポット
30.揺動圧入式立坑構築機
40.ケーシング

Claims (3)

  1. 複数の縦長スリットを有する雨水浸透ポットの施工方法であって、該方法が、1)ケーシングによって所望の穴を掘削する工程、2)必要に応じて土壁に接して配置される袋状のネット又は布を穴の内部に投入した後、礫を30〜50cmの厚さとなるに平らに投入し、又は投入しながら礫表面近傍迄ケーシングを引き上げた後、3)穴中央部に前記雨水用浸透ポットを設置し、4)該雨水用浸透ポット外表面と前記ネットとの間に、礫を詰めて10kg〜60kgとなったネット袋又は土納袋を投入しつつ、前記ケーシングを引き上げることを特徴とする、雨水用浸透ポットの施工方法。
  2. 前記礫として、最大径が40〜60mmの礫を使用する、請求項1に記載された雨水用浸透ポットの施工方法。
  3. 前記ネット袋又は土納袋中で礫が動ける程度に、ネット袋又は土納袋の容量に比して少量の礫が収納されたネット袋又は土納袋を使用する、請求項1又は2に記載された雨水用浸透ポットの施工方法。
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