JP2617129B2 - 地下浸透装置の施工方法 - Google Patents

地下浸透装置の施工方法

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    • E03FSEWERS; CESSPOOLS
    • E03F1/00Methods, systems, or installations for draining-off sewage or storm water
    • E03F1/002Methods, systems, or installations for draining-off sewage or storm water with disposal into the ground, e.g. via dry wells

Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は降雨水を下水管に直接導かず、地中に浸透さ
せて地区外への雨水流出を最少限に抑えるための地下浸
透装置に関するものである。
<従来の技術> 降雨水は、本来地中にしみ込んでいたが、都市化が進
み、地表がコンクリートやアスファルト等で覆われるこ
とにより、雨水が地中に浸透する量が減ってきた。
その結果、下水道への雨水流出量が増加したり、降雨
直後に短時間で河川等に水が流れたり、地下水量が減り
地盤沈下の原因となるなどの問題が生じている。
そこでこれらに対処するために、地下浸透工法が実施
されている。
この工法においては、第5図に示すような装置が使用
されている。
即ち、地中に筒状のシリンダーaを埋設し、地上の降
雨水を取り込む塩ビ管bをシリンダーa内に導入し、水
を浸透部cに浸透させる構造の装置である。
<本発明が解決しようとする問題点> 前記した従来の地下浸透装置には、次のような問題点
が存在する。
<イ>従来の地下浸透装置は、シリンダーaを地中に埋
設する際に、ベントナイトや土留を使用して地盤の掘削
を行っている。
しかし、ベントナイトを使用すると、周囲地山の浸透
層の間隙にベントナイトが流入し、浸透面が目詰まりを
起こして水の浸透量を低下させ、洗浄しても浸透量が完
全に回復することが困難となる。
また、土留を使用した場合は、周囲地山の浸透面の土
の団粒構造が破壊され、同じく水の浸透量が低下してし
まう。
<ロ>地上の集水升から直接塩ビ管bにより浸透部cへ
導水する構造であるため、水の濾過が不十分である。
そのため、浸透面の目詰まりの原因となる。
<本発明の目的> 本発明は上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、地山の浸透面の目詰りや破壊を防止し、水を
効率よく浸透させることができる地下浸透装置の施工方
法を提供することを目的とする。
<本発明の構成> 以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について
説明する。
<イ>沈澱槽(第1図) 沈澱槽1は、床板11上面に筒状の直壁12を固定し、さ
らに直壁12の上端に、上部に向かって次第に径を小さく
形成した斜壁13を固定する。
床板11、直壁12、斜壁13はコンクリート等で形成し、
周囲地山に漏水しない構造とする。
そして、斜壁13の上端には、開閉自在の蓋14を取り付
ける。
また、沈澱槽1には、地上部の集水升と沈澱槽1内を
連通する集水管15を取り付ける。
<ロ>浸透槽(第1図) 浸透槽2は、ライナープレート21を筒状に組み立て、
上部開放端を沈澱槽1の床板11の下面に取り付け、下部
開放端には上層部に砕石27、下層部に粗めの砂28を敷設
したものである。
<ハ>ライナープレート(第1、3図) ライナープレート21は、第3図に示すように、排水板
22とコルゲート板23を張り合わせた合板を、コルゲート
板23側に所定の径の円弧状に曲げたものである。
排水板22は、浸透槽2の外周側に位置するもので、材
質には透水性を有するものを使用する。
例えば、発泡ポリエチレンの発泡粒子を特殊接着材で
固めた公知のスチロドレン(製造元三菱油化バーディッ
シェ株式会社)を使用する。
このスチロドレンは、軽量で取り扱いが簡単で、しか
も透水係数が小砂利と同程度(k=2.7〜3.5cm/秒)で
あり、圧縮にも強い。
さらに、このスチロドレンの一方の面から浸透した水
は、他方の面から排出される時には、広く分散してかつ
均等に排出される特性を有する。
次に、コルゲート板23は、排水板22を補強するための
ものであり、鋼板等を波形に加工したものを使用する。
このコルゲート板23には排水孔24を開設し、その周縁
部には連結孔25を有する連結枠26を取り付ける。
ライナープレート21同士を筒状に連結する場合には、
連結孔25にボルト29を挿入してナットで締結するとよ
い。
<ニ>濾過パイプ(第1図) 濾過パイプ3は、透水性を有する有孔管体である。
この濾過パイプ3は、沈澱槽1の床板11に、固定バン
ド31等で着脱自在に鉛直方向に取り付け、沈澱槽1内と
浸透槽2内を連通させる。
取り付ける場合には、濾過パイプ3の上端を床板11か
ら約60cm立ち上げて取り付けることが望ましい。
また、濾過パイプ3の下端部は閉塞し、上端部は開放
してあり、パイプ内面には濾布32を貼付ける。
このとき、濾過パイプ3の床板11上の立ち上げ部分に
は、パイプ外面にも濾布32を貼付けて、折返し部33とす
る。
なお、この濾布32に目詰り物質が付着し、水の浸透率
が低下した場合には、固定バンド31を外して濾過パイプ
3を抜き取り、濾布32を貼り換えればよい。
<施工方法>(第2図) 次に、上記地下浸透装置の逆巻き施工方法について説
明する。
先ず、地山をライナープレート21の1リング分だけ掘
削する。
掘削にあたっては、自然の地山状態をできるだけ保護
するよう注意する。
次に、地山の浸透側面に透水シート(図示せず)を張
り、細粒物の流入を防止する。
次に、ライナープレート21を地山の浸透面に設置し、
左右方向のライナープレート21同士を連結して1リング
を組み立てる。
次に、上記リングの下方にさらに1リング分だけ地山
を掘削し、ライナープレート21を同じ様にリング状に組
み立て、上下のリング間を連結する。
このとき、上部リングは地山との摩擦により落下しな
いため、下部リングを組み立てることができる。
同様の方法によって、所定の深さまでライナープレー
ト21を組み立て、浸透槽2を構築した後、浸透槽2の下
端部の地山の床面上に、下層に砂28、上層に砕石27を敷
設する。
このとき、地山の床面は足で踏み固めないように、掘
削完了後には直ちに砂28等を敷き、その上を歩くように
する。
最上部のリング上端には、濾過パイプ3及び集水管15
を取り付けた沈澱槽1が予め接合されており、沈澱槽1
上部の蓋14のみは地上に露出させる。
また、集水管15の地上部の端部は、集水升等に連結す
る。
なお、以上は1リング単位に地山を掘削した場合であ
るが、地山の掘削はライナープレート単位に掘削しても
よい。
<本発明の作用> 次に本発明の作用について説明する。
<イ>地上で集水升に集められて降雨水は、集水管15を
介して沈澱槽1内に流入する。
沈澱槽1内の水は、濾過パイプ3の上端より水位が低
い場合には、濾過パイプ3の側面よりパイプ内に流入す
る。
このとき、濾過パイプ3の外側面には、濾布32の折返
し部33が貼付けてあるため、水中の目詰り物質は濾過さ
れて、折返し部33に付着残留する。
また、大きめの目詰り物質は、沈澱槽1内に沈澱残留
する。
さらに、降雨水量が多くなった場合には、濾過パイプ
3の側面からの流入だけでは、沈澱槽1内から水が溢れ
て地上に流出してしまうため、ある程度水位が高くなっ
たら、濾過パイプ3の上部開放端から流入するよう構成
されている。
しかしこのように上部開放端から流入した水も、濾過
パイプ3の内面に貼付けた濾布32によって濾過されるた
め、最終的には浸透槽2内には目詰り物質が除去された
水のみが流入することになる。
<ロ>浸透槽2の排水板22は、スチロドレンによって形
成してある。
そのため、浸透槽2内の水は、地山に排出される際
に、広く分散してかつ均等に排出される。
従って、地山の浸透面が破壊されるのを防止すること
ができる。
<本発明の効果> 本発明は以上説明したようになるので、次のような効
果を期待することができる。
<イ>従来の地下浸透装置は、シリンダーを地中に埋設
する際に、ベントナイトや土留を使用して地盤の掘削を
行っているため、浸透面の目詰まりや破壊が発生し、水
の浸透量を低下させてしまう。
それに対して本発明は、逆巻き工法によって、浸透槽
の構築をすることができる。
従って、構築の際に、ベントナイトや土留が不要とな
り、浸透面の目詰まりや破壊を防止でき、水の浸透を効
率よく行うことができる。
<ロ>従来の地下浸透装置は、地上の集水升から直接塩
ビ管により浸透部へ導水する構造であるため、水の濾過
が不十分であり、浸透面の目詰まりの原因となる。
しかし本発明には、濾過パイプが設けてあり、地上の
降雨水を十分に濾過した後に、浸透面に排水することが
できる。
そのため、浸透面の目詰りを確実に防止し、効率よく
水を浸透させることができる。
<ハ>本発明のライナープレートの排水板には、例えば
スチロドレンのような透水性及び均等排水性を有する材
質のものを使用する。
そのため、浸透槽内の水は、地山に排出される際に、
広く分散してかつ均等に排出される。
従って、地山の浸透面が破壊されるのを防止すること
ができる。
<ニ>濾過パイプの濾布が目詰りしたときには、濾過パ
イプを取り外して、容易に交換することができる。
そのため、常に水を十分に濾過することができる。
<ホ>ライナープレートの内周面側には、コルゲート板
が張り合わせてある。
そのため、ライナープレートの強度が向上し、地山圧
力に十分耐え得る浸透槽を構築することができる。
<ヘ>排水板にスチロドレンを使用することによって、
軽量で取り扱いが簡単であり、また圧縮にもつよいライ
ナープレートを得ることができる。
さらに、緩衝材の役目も果たすものである。
<ト>沈澱槽と浸透槽は上下に位置する構造であるた
め、装置全体の占有面積が少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の装置の一実施例の説明図 第2図:逆巻き施工方法の説明図 第3図:ライナープレートの説明図 第4図:作用を示す説明図 第5図:従来技術の説明図

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中に埋設して地上の水を地中に浸透させ
    る地下浸透装置の施工方法において、 地盤を掘削し、その掘削孔内に、 外周部を有孔排水板で形成し、内周部を有孔コルゲート
    板で形成した円弧状のライナープレートを組み立ててリ
    ング体を構成し、 地盤の掘削とリング体の組み立てを交互に行って、所定
    の深さまで筒状の浸透槽を構築した後、 この浸透槽の上端部に、地上の水を取り込む集水管を取
    り付けた透水性を有さない沈澱槽と、 この沈澱槽内と浸透槽内を連通し、下端部を閉塞して濾
    布を貼付けた透水性を有する管体を設けたことを特徴と
    する、 地下浸透装置の施工方法。
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