JPH0529272Y2 - - Google Patents

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JPH0529272Y2
JPH0529272Y2 JP2064189U JP2064189U JPH0529272Y2 JP H0529272 Y2 JPH0529272 Y2 JP H0529272Y2 JP 2064189 U JP2064189 U JP 2064189U JP 2064189 U JP2064189 U JP 2064189U JP H0529272 Y2 JPH0529272 Y2 JP H0529272Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は降雨水を下水管に直接導かず、地中に
浸透させて地区外への雨水流出を最少限に抑える
ための地下浸透装置等に用いる透水性ライナープ
レートに関するものである。
<従来の技術> 降雨水は、本来地中にしみ込んでいたが、都市
化が進み、地表がコンクリートやアスフアルト等
で覆われることにより、雨水が地中に浸透する量
が減つてきた。
その結果、下水道への雨水流出量が増加した
り、降雨直後に短時間で河川等に水が流れたり、
地下水量が減り地盤沈下の原因となるなどの問題
が生じている。
そこでこれらに対処するために、地下浸透工法
が実施されている。
この工法においては、第6図に示すような装置
が使用されている。
即ち、地中に筒状のシリンダーaを埋設し、地
上の降雨水を取り込む塩ビ管bをシリンダーa内
に導入し、水を浸透部cに浸透させる構造の装置
である。
<本考案が解決しようとする問題点> 前記した従来の地下浸透装置には、次のような
問題点が存在する。
<イ> 従来の地下浸透装置は、シリンダーaを
地中に埋設する際に、ベントナイトや土留を使
用して地盤の掘削を行つている。
しかし、ベントナイトを使用すると、周囲地
山の浸透層の間隙にベントナイトが流入し、浸
透面が目詰まりを起こして水の浸透量を低下さ
せ、洗浄しても浸透量が完全に回復することが
困難となる。
また、土留を使用した場合は、周囲地山の浸
透面の土の団粒構造が破壊され、同じく水の浸
透量が低下してしまう。
<ロ> 地上の集水升から直接塩ビ管bにより浸
透部cへ導水する構造であるため、水の濾過が
不十分である。
そのため、浸透面の目詰まりの原因となる。
<本考案の目的> 本考案は上記のような問題点を解決するために
なされたもので、地山の浸透面の目詰りや破壊を
防止し、水を効率よく浸透させることができる地
下浸透装置を形成するための透水性ライナープレ
ートを提供することを目的とする。
<本考案の構成> 以下、図面を参照しながら本考案の一実施例に
ついて説明する。
なお、本実施例では、ライナープレートを地下
浸透装置に用いた場合である。
<イ> 沈澱槽(第3図) 沈澱槽1は、床板11上面に筒状の直壁12を
固定し、さらに直壁12の上端に、上部に向かつ
て次第に径を小さく形成した斜壁13を固定す
る。
床板11、直壁12、斜壁13はコンクリート
等で形成し、周囲地山に漏水しない構造とする。
そして、斜壁13の上端には、開閉自在の蓋1
4を取り付ける。
また、沈澱槽1には、地上部の集水升と沈澱槽
1内を連通する集水管15を取り付ける。
<ロ> 浸透槽(第3図) 浸透槽2は、ライナープレート21を筒状に組
み立て、上部開放端を沈澱槽1の床板11の下面
に取り付け、下部開放端には上層部に砕石27、
下層部に粗めの砂28を敷設したものである。
<ハ> ライナープレート(第1,2図) ライナープレート21は、第2図に示すよう
に、排水板22とコルゲート板23を張り合わせ
た合板を、コルゲート板23側に所定の径の円弧
状に曲げたものである。
排水板22は、浸透槽2の外周側に位置するも
ので、材質には透水性を有するものを使用する。
例えば、発泡ポリエチレンの発泡粒子を特殊接
着材で固めた公知のスチロドレン(製造元三菱油
化バーデイツシエ株式会社)を使用する。
このスチロドレンは、軽量で取り扱いが簡単
で、しかも透水係数が小砂利と同程度(k=2.7
〜3.5cm/秒)であり、圧縮にも強い。
さらに、このスチロドレンの一方の面から浸透
した水は、他方の面から排出される時には、広く
分散してかつ均等に排出される特性を有する。
次に、コルゲート板23は、排水板22を補強
するためのものであり、鋼板等を波形に加工した
ものを使用する。
このコルゲート板23には排水孔24を開設
し、その周縁部には連結孔25を有する連結枠2
6を取り付ける。
ライナープレート2同士を筒状に連結する場合
には、連結孔25にボルト29を挿入してナツト
で締結するとよい。
<ニ> 濾過パイプ(第3図) 濾過パイプ3は、透水性を有する有孔管体であ
る。
この濾過パイプ3は、沈澱槽1の床板11に、
固定バンド31等で着脱自在に鉛直方向に取り付
け、沈澱槽1内と浸透槽2内を連通させる。
取り付ける場合には、濾過パイプ3の上端を床
板11から約60cm立ち上げて取り付けることが望
ましい。
また、濾過パイプ3の下端部は閉塞し、上端部
は開放してあり、パイプ内面には濾布32を貼付
ける。
このとき、濾過パイプ3の床板11上の立ち上
げ部分には、パイプ外面にも濾布32を貼付け
て、折返し部33とする。
なお、この濾布32に目詰り物質が付着し、水
の浸透率が低下した場合には、固定バンド31を
外して濾過パイプ3を抜き取り、濾布32を貼り
換えればよい。
<施工方法> 次に、上記地下浸透装置の施工方法について説
明する。
施工方法には、次の2つの方法を採用できる。
<イ> 逆巻き施工方法(第4図) 先ず、地山をライナープレート21の1リング
分だけ掘削する。
掘削にあたつては、自然の地山状態をできるだ
け保護するよう注意する。
次に、地山の浸透側面に透水シート(図示せ
ず)を張り、細粒物の流入を防止する。
次に、ライナープレート21を地山の浸透面に
設置し、左右方向のライナープレート21同士を
連結して1リングを組み立てる。
次に、上記リングの下方にさらに1リング分だ
け地山を掘削し、ライナープレート21を同じ様
にリング状に組み立て、上下のリング間を連結す
る。
このとき、上部リングは地山との摩擦により落
下しないため、下部リングを組み立てることがで
きる。
同様の方法によつて、所定の深さまでライナー
プレート21を組み立て、浸透槽2を構築した
後、浸透槽2の下端部の地山の床面上に、下層に
砂28、上層に砕石27を敷設する。
このとき、地山の床面は足で踏み固めないよう
に、掘削完了後には直ちに砂28等を敷き、その
上を歩くようにする。
最上部のリング上端には、濾過パイプ3及び集
水管15を取り付けた沈澱槽1が予め接合されて
おり、沈澱槽1上部の蓋14のみは地上に露出さ
せる。
また、集水管15の地上部の端部は、集水升等
に連結する。
なお、以上は1リング単位に地山を掘削した場
合であるが、地山の掘削はライナープレート単位
に掘削してもよい。
<ロ> 沈下施工方法(第5図) 沈下工法を採用する場合には、先ず、ライナー
プレート21のリングの下端部に刃先4を取り付
ける。
そして、リングを上方に連結しながらリング内
の下端付近の地盤を掘削することによつて、リン
グの自重により沈下させる。
しかし、ライナープレート21は軽量であるた
め、自重では沈下が困難であるから、リングに荷
重載荷したり、振動を与える等して沈下しやすい
ようにする。
沈下の際には、種々の公知のケーソン沈下工法
を採用できる。
所定の深さまで沈下して浸透槽2を構築した後
は、上記逆巻き工法と同様に、砂28と砕石27
を敷設し、集水管15の地上部の端部を集水升等
に連結する。
<本考案の作用> 次に本考案の作用について説明する。
<イ> 地上で集水升に集められて降雨水は、集
水管15を介して沈澱槽1内に流入する。
沈澱槽1内の水は、濾過パイプ3の上端より
水位が低い場合には、濾過パイプ3の側面より
パイプ内に流入する。
このとき、濾過パイプ3の外側面には、濾布
32の折返し部33が貼付けてあるため、水中
の目詰り物質は濾過されて、折返し部33に付
着残留する。
また、大きめの目詰り物質は、沈澱槽1内に
沈澱残留する。
さらに、降雨水量が多くなつた場合には、濾
過パイプ3の側面からの流入だけでは、沈澱槽
1内から水が溢れて地上に流出してしまうた
め、ある程度水位が高くなつたら、濾過パイプ
3の上部開放端から流入するよう構成されてい
る。
しかしこのように上部開放端から流入した水
も、濾過パイプ3の内面に貼付けた濾布32に
よつて濾過されるため、最終的には浸透槽2内
には目詰り物質が除去された水のみが流入する
ことになる。
<ロ> 浸透槽2の排水板2は、スチロドレンに
よつて形成してある。
そのため、浸透槽2内の水は、地山に排出さ
れる際に、広く分散してかつ均等に排出され
る。
従つて、地山の浸透面が破壊されるのを防止
することができる。
<本考案の効果> 本考案は以上説明したようになるので、次のよ
うな効果を期待することができる。
<イ> 従来の地下浸透装置は、シリンダーを地
中に埋設する際に、ベントナイトや土留を使用
して地盤の掘削を行つているため、浸透面の目
詰まりや破壊が発生し、水の浸透量を低下させ
てしまう。
それに対して本考案の装置は、沈下工法や逆
巻き工法によつて、浸透槽の構築をすることが
できる。
従つて、構築の際に、ベントナイトや土留が
不要となり、浸透面の目詰まりや破壊を防止で
き、水の浸透を効率よく行うことができる。
<ロ> 従来の地下浸透装置は、地上の集水升か
ら直接塩ビ管により浸透部へ導水する構造であ
るため、水の濾過が不十分であり、浸透面の目
詰まりの原因となる。
しかし本考案の装置は、濾過パイプが設けて
あり、地上の降雨水を十分に濾過した後に、浸
透面に排水することができる。
そのため、浸透面の目詰りを確実に防止し、
効率よく水を浸透させることができる。
<ハ> 本考案のライナープレートの排水板に
は、例えばスチロドレンのような透水性及び均
等排水性を有する材質のものを使用する。
そのため、浸透槽内の水は、地山に排出され
る際に、広く分散してかつ均等に排出される。
従つて、地山の浸透面が破壊されるのを防止
することができる。
<ニ> 濾過パイプの濾布が目詰りしたときに
は、濾過パイプを取り外して、容易に交換する
ことができる。
そのため、常に水を十分に濾過することがで
きる。
<ホ> ライナープレートの内周面側には、コル
ゲート板が張り合わせてある。
そのため、ライナープレートの強度が向上
し、地山圧力に十分耐え得る浸透槽を構築する
ことができる。
<ヘ> 排水板にスチロドレンを使用することに
よつて、軽量で取り扱いが簡単であり、また圧
縮にもつよいライナープレートを得ることがで
きる。
さらに、緩衝材の役目も果たすものである。
<ト> 沈澱槽と浸透槽は上下に位置する構造で
あるため、装置全体の占有面積が少なくて済
む。
【図面の簡単な説明】
第1図:ライナープレートの説明図、第2図:
作用を示す説明図、第3図:地下浸透槽の全体
図、第4,5図:施工方法の説明図、第6図:従
来技術の説明図。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 有孔排水板と有孔コルゲート板を張り合わせた
    合板を、 コルゲート板側がへこむように曲折させて円弧
    状に形成したことを特徴とする、 透水性ライナープレート。
JP2064189U 1989-02-23 1989-02-23 Expired - Lifetime JPH0529272Y2 (ja)

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JP5361980B2 (ja) * 2011-12-13 2013-12-04 株式会社オーイケ 浸透システム
JP2013147931A (ja) * 2013-05-02 2013-08-01 Ooike Co Ltd 浸透システムのメンテナンスを行う方法

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