JP2009179945A - 道路用井戸暗渠及びその施行方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】下層の地中より地下水が出てくるところにも道路敷設に資する道路用井戸暗渠及びその施行方法を提供する。さらに、動力を使うことなく下層の地中より地下水を排水する道路用井戸暗渠を提供することを目的とする。
【解決手段】道路よりも地下水の上流側で、地中に埋設した複数の縦排水管10xと、横排水管20xとを備えた道路用井戸暗渠であって、前記複数の縦排水管10xは前記横排水管20より下方で地中に埋設され、かつ前記横排水管に連結されており、前記横排水管20は縦排水管10xより湧き出た水分を取り入れて排水溝40に排水することを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】道路よりも地下水の上流側で、地中に埋設した複数の縦排水管10xと、横排水管20xとを備えた道路用井戸暗渠であって、前記複数の縦排水管10xは前記横排水管20より下方で地中に埋設され、かつ前記横排水管に連結されており、前記横排水管20は縦排水管10xより湧き出た水分を取り入れて排水溝40に排水することを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、道路用井戸暗渠及びその施行方法に関し、より詳しくは湧き水などの多い湿地帯に敷設する道路に適する道路用井戸暗渠及びその施行方法を提供する。
自動車などの交通機関が発達した文明社会では、道路は生活にとっても市場経済にとっても不可欠である。
一方、道路は、地下水が地上に排出し、地盤が軟弱となる場所にも長い間使用可能なものを敷設しなければならないことが多い。
この点を解決するため、従来は、セメント系硬化剤を軟弱地盤に散布して、原地盤の土と混合・攪拌・転圧を行い版状の固結体をつくる表層改良工法や、軟弱地盤の土にセメントミルク(セメント系固化材と水を混ぜたもの)を注入攪拌して、地中に柱状の改良杭を作る柱状改良工法(ジオコラム工法)が採られてきた。
また、脱水工法としては、ウエルポイント工法、ディープウエル工法が採られてきた。ここで、ウエルポイント工法は、井戸を築造し、真空ポンプなどで排水して地下水位を低下させると同時に、大気圧が載荷重として働き、地盤を閉め固める工法であり、ストレーナ位置まで水が下がった場合でも、集水性能を有するものなどが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ディープウエル工法は、通水部が形成された井戸ケーシング管を地盤に挿入し、井戸ケーシング管の内部に集水した地下水を井戸ケーシング管の内部に設置した揚水手段で排水して、地下水位を低下させる工法であり、地下水位の影響を受けない減圧手段を備えた地下水位低下装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−27170号公報
特開2007−100401号公報
しかし、表層改良工法や、柱状改良工法で固めたコンクリートや、柱を埋め込んだ地層よりさらに下層の地中より地下水が出てきた場合には、地下水が地表にまで滲みだしてきて、地盤が軟弱になり道路が陥没するなどの問題があった。特に、山に囲まれた間を通る道路では問題であった。この際、ウエルポイント工法、ディープウエル工法等の脱水工法を用いることもできるが、いずれも動力を要するので長期間機能を保つことができず、長期間動作させればエネルギーを消費し、地球温暖化の防止を世界的に推進している趣旨に反するという問題があった。
本発明は、これらの問題を解決し、下層の地中より地下水が出てくるところにも道路敷設に資する道路用井戸暗渠及びその施行方法を提供することを目的とする。さらに、本発明は、動力を使うことなく下層の地中より地下水を排水する道路用井戸暗渠を提供することを目的とする。
本発明者らは、地下水の上流側で複数の縦排水管と横排水管を適切に組み合わせた道路用井戸暗渠を敷設することの有用性を見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 地中に埋設した複数の縦排水管と、横排水管とを備えた道路用井戸暗渠であって、道路よりも地下水の上流側で、前記複数の縦排水管は前記横排水管より下方で地中に埋設され、かつ前記横排水管に連結されており、前記横排水管は縦排水管より湧き出た水分を取り入れて排水溝に排水することを特徴とする道路用井戸暗渠。
(1)に記載の発明の道路用井戸暗渠は、道路よりも地下水の上流側で、地中に埋設した複数の縦排水管と、横排水管とを備える。複数の縦排水管は横排水管より下方で地中に埋設されている。また、複数の縦排水管は横排水管に連結されている。横排水管は縦排水管より湧き出た水分を取り入れて排水溝に排水する。
このように構成されることにより、地下で湧き出した水は縦排水管で吸収され、連結された横排水管を通過して排水溝に排水される。このようにして、横排水管より上部には湧き出した水が浸食しないので、地表が乾燥して硬くなる。また、地下水の水位が下がるので、地下水の下流側での地下水の滲み出しが少なくなる。その結果、道路の路肩が硬くなり地下水が地上に排出し、地盤が軟弱となる場所にも長い間使用可能な道路を敷設することができる。
ここで、縦排水管は有孔コルゲート管によることが望ましく、横排水管はビニール管によることが望ましい。縦排水管は、地下水脈に接触したり、多量に水分が含まれた地質に埋め込まれて、その中の水分を吸収する必要があるからである。また、縦排水管はポリプロピレンを芯材として、周囲をポリエチレンで被覆した繊維を素材とした管を使用することもできる。なお、横排水管は金属管でもよいし、プラスチック管でもよい。
(2) 前記縦排水管は、前記横排水管より地上側では水分の上昇が遮断されたことを特徴とする(1)に記載の道路用井戸暗渠。
(2)に記載の発明の道路用井戸暗渠において、縦排水管は横排水管より地上側では水分の上昇が遮断されたことを特徴とする。このような構成をすることによって、縦排水管で吸収された水分は横排水管より地表側に行くことがないので、より早く地表が乾燥して硬くなる。その結果、道路の路肩が硬くなり地下水が地上に排出し、地盤が軟弱となる場所にも長い間使用可能な道路を敷設することができる。
(3) 前記縦排水管には、水分を内部に取り入れる複数の穴を側壁に備えたことを特徴とする(1)又は(2)に記載の道路用井戸暗渠。
(3)に記載の発明の道路用井戸暗渠は、縦排水管には、水分を内部に取り入れる複数の穴を側壁に備えているので、縦排水管の外部から管内に水分を取り入れることができる。特に砂・れきで構成された地下での水の通り道である圧力帯水層では、縦排水管の外部から管内に水分を取り入れることにより、圧力帯水層での圧力が下がる。この結果、地下水流の下流側で地表に滲みだす水量が少なくなり、道路の路肩の地表が固くなる。
(4) 道路よりも地下水の上流側で、土地に複数の縦排水管を設置する工程と、前記複数の縦排水管の上に、縦排水管より湧き出た水分を取り入れて排水溝に排水する横排水管を設置する工程と、前記複数の縦排水管と前記横排水管とを連結する工程と、を有する道路用井戸暗渠の施工方法。
(4)に記載の発明は、(1)に記載の発明の道路用井戸暗渠の施工方法に関するものである。(4)に記載の順序で道路用井戸暗渠の施工を行うことにより、合理的に(1)に記載の道路用井戸暗渠の施工を行うことができる。
(5) 道路用井戸暗渠用の縦排水管を掘削する掘削装置であって、パイプと、前記パイプの外周に設けられた掘削歯と、前記パイプの先端に設けられ、高圧の液体を噴射する噴射部と、を備える掘削装置。
(5)に記載の発明の掘削装置は、道路用井戸暗渠用の縦排水管を掘削する装置であり、パイプと、前記パイプの外周に設けられた掘削歯と、前記パイプの先端に設けられ、高圧の液体を噴射する噴射部と、を備える。軟弱な地盤に於いては、道路用井戸暗渠用の縦排水管が埋め込まれる井戸を掘削する場合に、櫓を設けてその中心でオーガにより掘削するか、杭打ち機により杭を打つことが行われていた。しかし、軟弱な地盤においては、櫓を設けるとしても地盤が軟弱であるため作業が著しく困難であった。
本発明の掘削装置の動作は、軟弱な地盤で縦排水管を設けたい部分にパイプの外周に設けられた掘削歯を立てる。軟弱な地盤の外側の固い地盤の上にポンプを儲け、ホースでパイプに高圧の液体を注入する。注入された液体がパイプの先端に設けられた噴射部から、高圧の液体を地中に噴射する。地盤が軟らかいので、高圧の液体により地盤の中に穴が掘られる。穴が掘られると掘削装置の位置が自重により又は力を加えることにより穴の下部に下がる。その結果、噴射部が下がりさらに深い穴を掘ることができる。一方、泥と砂利等は液体とともに掘削歯の間を通過して地表に上がってくる。ここで、液体は水であることが望ましいが、他の液体であってもよい。
(6) 前記噴射部の外周に設けられた先端掘削歯をさらに備える(5)に記載の掘削装置。
(6)に記載の発明は、さらに噴射部の外周に設けられた先端掘削歯をさらに備えるので、掘削中に岩盤などに当たった時も、噴射圧によって押し返されることもない。また、先端の歯部で岩盤を突き崩すこともできる。
(7) 土地に縦排水管を設置する施工方法であって、掘削装置を前記土地に打ち込む工程と、前記掘削装置に高圧の液体を注入して、前記土地の内部で液体を噴射させる工程と、所定の深さまで掘削された穴に縦排水管を挿入する工程と、を有する縦排水管の施工方法。
(7)に記載の発明に縦排水管の施工方法は、(5)又は(6)に記載の掘削装置を用いた施行方法であり、軟弱な地盤においても作業がやり易くコストの安い縦排水管を設置することができる。なお、縦排水管は外側に網を巻いて設置することが望ましい。縦排水管の動きを防止することができるからである。
本発明によれば、地下で湧き出した水は縦排水管で吸収され、連結された横排水管を通過して排水溝に排水される。このようにして、横排水管より上部には湧き出した水が浸食しないので、地表が乾燥して硬くなる。また、地下水の水位が下がるので、地下水の下流側での地下水の滲み出しが少なくなる。その結果、道路の路肩が硬くなり地下水が地上に排出し、地盤が軟弱となる場所にも長い間使用可能な道路を敷設することができる。
また、注入された液体がパイプの先端に設けられた噴射部から、高圧の液体を地中に噴射する。軟弱な地盤は、地盤が軟らかいので、高圧の液体により地盤の中に穴が掘られる。穴が掘られると掘削装置の位置が自重により又は力を加えることにより、穴の下部に下がる。その結果、噴射部が下がりさらに深い穴を掘ることができる。一方、泥と砂利等は液体とともに掘削歯の間を通過して地表に上がってくる。その結果、軟弱な地盤においても作業がやり易くコストの安い縦排水管を設置することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
<第1の実施例>
図1は本発明に係る道路用井戸暗渠の断面図であり、図2は、本発明に係る道路用井戸暗渠を設置した図である。図3は、本発明の道路用井戸暗渠の施工方法のブロック図である。
図1は本発明に係る道路用井戸暗渠の断面図であり、図2は、本発明に係る道路用井戸暗渠を設置した図である。図3は、本発明の道路用井戸暗渠の施工方法のブロック図である。
本発明に係る道路用井戸暗渠1は、図1(a)に示すように、地中に埋設した複数の縦排水管10a、10b、10xと、横排水管20と、を備える。複数の縦排水管10a、10b、10xは横排水管20より下方で地中に埋設され、かつ横排水管20に連結されている。また、縦排水管10a、10b、10xは、横排水管20より地上側では水分の上昇が遮断されている。さらに、縦排水管には、外部に例えば、図1(b)に示すようなポリプロピレン等の網14a、14b、14xが巻き付けられている。網の目は、道路用井戸暗渠が設置される地質に対応して、適切な粗さの網を選択するのが望ましい。
横排水管20は、縦排水管10a、10b、10xより湧き出た水分を取り入れて排水溝40に排水するように連結されている。縦排水管10a、10b、10xは有孔コルゲート管によることが望ましく、横排水管20はビニール管によることが望ましい。コルゲート管は、例えば、大日本プラスチック株式会社製のW型又はS型のものを用いることができる。また、縦排水管10a、10b、10xは、日本ポリ・プロダクツ株式会社のCPドレーンを用いてもよい。一方、横排水管20はプラスチック製の管、例えば、JIS6741 398021にビニール管により実現することができる。ビニール管は内径65mmに通常はよるが、水量の多いところでは内径100mmのものを使用してもよい。
このように構成されることにより、地下で湧き出した水は縦排水管10a、10b、10xで吸収され、連結された横排水管20を通過して排水溝40に排水される。特に、地下水脈55がある場合は、その深さまで縦排水管10a、10b、10xを埋設することが望ましい。深さは、その土地によって2m程度の場合もあれば、11m以上の場合もある。
位置関係については、図2に示すように湧き出す水量に対応して、道路の路肩近傍で適切な間隔で設置することができる。通常は、100mに対して、縦排水管を3本から4本設置するが、水量によっては10本設置する。
本発明の道路用井戸暗渠は、図2に示すように山70と72に囲まれた湿地帯に適用されるとその効果が著しい。このような湿地帯では、表土35の下にシルト層50があり、その下に砂層52があり、粘土層54があって、れき層55があり、その下に岩盤60などの層があることが多い。砂層52と、れき層55は地下水の通路となっている。図2のような山の近くの湿地帯では傾斜していて、山から地下水が砂層52とかれき層55に流れ圧力帯水層を形成していることが多い。
図1、図2に示すように水は横排水管20を通って排水溝40に排水され、排水された水は、川80に流れ込む。実験例によれば、100m当たり10本の縦排水溝を設置した場合に、従来の道路用井戸暗渠では、毎分2リットルの排水量であったものが、毎分200リットルと大幅に排水量が改善された。
このようにして排水されると圧力帯水層中の水圧が減圧される。その結果、横排水管20より上部には湧き出した水が浸食しないので、地表30が乾燥して硬くなる。また、本発明の道路用井戸暗渠を設置した下流側では、圧力帯水層中の水圧が減圧されるので、地表に水を滲み出させる圧力が下がるので、滲みだす水の量が少なくなる。その結果、道路の路肩が硬くなり地下水が地上に排出し、地盤が軟弱となる場所にも長い間使用可能な道路を敷設することができる。また、従来のように、動力を使わないので、長時間使用することができる。また、エネルギーを使用しないので、地球温暖化の防止を世界的に推進している趣旨にもかなう。
この道路用井戸暗渠の施工方法については、図3に示すように、縦排水管に網を巻付ける(S105)、土地に複数の縦排水管10a、10b、10xを設置する(S110)。複数の縦排水管10a、10b、10xの上に、当該縦排水管より湧き出た水分を取り入れて排水溝40に排水する横排水管20を設置する(S120)。複数の縦排水管10a、10b、10xと横排水管20とを連結する(S130)。
<第2の実施例>
第2の実施例は、地表が軟弱な地盤等で道路用井戸暗渠の施工に適する掘削装置に関する発明である。図4は、本願発明の掘削装置の外観図であり、図5は、本願発明の掘削装置の掘削歯と噴射部の細部を示す図である。図6は、掘削装置を用いて、縦排水管用の穴を掘削する図である。図7は、縦排水管の施工方法を示す概略ブロック図である。
第2の実施例は、地表が軟弱な地盤等で道路用井戸暗渠の施工に適する掘削装置に関する発明である。図4は、本願発明の掘削装置の外観図であり、図5は、本願発明の掘削装置の掘削歯と噴射部の細部を示す図である。図6は、掘削装置を用いて、縦排水管用の穴を掘削する図である。図7は、縦排水管の施工方法を示す概略ブロック図である。
本発明の道路用井戸暗渠用の縦排水管の穴を掘削する掘削装置100は、図4、図5に示すように、パイプ110と、パイプの外周に設けられた掘削筒120と、掘削歯122a、122b、122c、122d、122eと、パイプ110の先端に設けられ高圧の液体を噴射する噴射部130と、を有する。
掘削歯122a、122b、122c、122d、122eは、噴射部130よりも歯部が先端に出ているのは、掘削時に岩盤などに当たった場合に噴射部130より噴射した圧力により持ち上がるのを防ぐためである。また、先端が尖っているので食い込むことができる。
また、掘削筒120は、筒状に作られており、先端の掘削歯122a、122b、122c、122d、122eを回転させることにより周りの土をくずし、掘削した土砂を地表に噴き上げる通路を確保するのに役立つ。
掘削装置100の使用方法について図6に示す。掘削装置100は、ホース310に接続され、硬い地表400上に設置したポンプ300に接続される。ポンプは、標準吐出量毎分1.45m3のもの使用することができる。ポンプ300はホース320に接続され、貯水槽500に貯められた水を吸い出す。図8に示すように、軟弱な地盤に掘削装置100を突き刺し、ポンプを始動させると、高圧の水が掘削装置100の噴射部130より噴射され、土が噴射された水により掘削され、掘削筒120の間を通過して地表に噴出される。
本発明の施工方法は、図7に示すように、掘削装置100を土地に打ち込む(S210)、掘削装置100に高圧の液体を注入する(S220)。縦排水管に網を巻付ける(S230)。必要な深さまで穴が開いた場合に、その穴に縦排水管を挿入する(S240)。
軟弱な地盤は、地盤が軟らかいので、高圧の液体により地盤の中に穴が掘られる。穴が掘られると掘削装置の位置が自重により、または、上から力を加えることにより穴の下部に下がる。その結果、噴射部が下がりさらに深い穴を掘ることができる。一方、泥と砂利等は液体とともに掘削歯の間を通過して地表に上がってくる。その結果、軟弱な地盤においても作業がやり易くコストの安い縦排水管を設置することができる。
<第3の実施例>
第3の実施例は、地質が固い岩盤を含む場合に有利な掘削装置200に関するものである。掘削装置200は噴射部230の外周に設けられた先端掘削歯240a、240b、240c、240dをさらに備えるので、固い岩盤があっても掘り進むことができる。
第3の実施例は、地質が固い岩盤を含む場合に有利な掘削装置200に関するものである。掘削装置200は噴射部230の外周に設けられた先端掘削歯240a、240b、240c、240dをさらに備えるので、固い岩盤があっても掘り進むことができる。
本発明の道路用井戸暗渠用の縦排水管穴を掘削する掘削装置200は、図8、図9に示すように、パイプ210と、パイプの外周に設けられた掘削歯220a、220b、220c、220d、パイプ210の先端に設けられ高圧の液体を噴射する噴射部230と、噴射部230の外周に設けられた先端掘削歯240a、240b、240c、240d、を有する。
先端掘削歯240a、240b、240c、240dは、噴射部230よりも歯部が先端に出ているのは、掘削時に岩盤などに当たった場合に噴射部230より噴射した圧力により持ち上がるのを防ぐためである。また、先端が尖っているので食い込むことができる。
また、掘削歯220a、220b、220c、220dは、先端掘削歯240a、240b、240c、240dより幅広く作られており、回転させることにより周りの土をくずし、掘削した土砂を地表に噴き上げる通路を確保するのに役立つ。
以上、本発明の実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることができる。そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。例えば、液体は水で説明したが泥水であってもよい。
10a、10b、10x 縦排水管
20 横排水管
30 地表
40 排水溝
100 掘削装置
110 パイプ
120a、120b、120c、120d 掘削歯
130 噴射部
200 掘削装置
210 パイプ
220a、220b、220c、220d 掘削歯
230 噴射部
240a、240b、240c、240d 先端掘削歯
300 ポンプ
20 横排水管
30 地表
40 排水溝
100 掘削装置
110 パイプ
120a、120b、120c、120d 掘削歯
130 噴射部
200 掘削装置
210 パイプ
220a、220b、220c、220d 掘削歯
230 噴射部
240a、240b、240c、240d 先端掘削歯
300 ポンプ
Claims (7)
- 地中に埋設した複数の縦排水管と、横排水管とを備えた道路用井戸暗渠であって、
道路よりも地下水の上流側で、前記複数の縦排水管は前記横排水管より下方で地中に埋設され、かつ前記横排水管に連結されており、
前記横排水管は縦排水管より湧き出た水分を取り入れて排水溝に排水することを特徴とする道路用井戸暗渠。 - 前記縦排水管は、前記横排水管より地上側では水分の上昇が遮断されたことを特徴とする請求項1に記載の道路用井戸暗渠。
- 前記縦排水管には、水分を内部に取り入れる複数の穴を側壁に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の道路用井戸暗渠。
- 道路よりも地下水の上流側で、土地に複数の縦排水管を設置する工程と、
前記複数の縦排水管の上に、縦排水管より湧き出た水分を取り入れて排水溝に排水する横排水管を設置する工程と、
前記複数の縦排水管と前記横排水管とを連結する工程と、
を有する道路用井戸暗渠の施工方法。 - 道路用井戸暗渠用の縦排水管穴を掘削する掘削装置であって、
パイプと、
前記パイプの外周に設けられた掘削歯と、
前記パイプの先端に設けられ、高圧の液体を噴射する噴射部と、
を備える掘削装置。 - 前記噴射部の外周に設けられた先端掘削歯をさらに備える請求項5に記載の掘削装置。
- 土地に縦排水管を設置する施工方法であって、
掘削装置を前記土地に打ち込む工程と、
前記掘削装置に高圧の液体を注入して、前記土地の内部で液体を噴射させる工程と、
所定の深さまで掘削された穴に縦排水管を挿入する工程と、
を有する縦排水管の施工方法。
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