JPH11158861A - 地下水排除工法 - Google Patents

地下水排除工法

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JPH11158861A
JPH11158861A JP32653697A JP32653697A JPH11158861A JP H11158861 A JPH11158861 A JP H11158861A JP 32653697 A JP32653697 A JP 32653697A JP 32653697 A JP32653697 A JP 32653697A JP H11158861 A JPH11158861 A JP H11158861A
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JP
Japan
Prior art keywords
water
pipe
groundwater
slope
water collecting
Prior art date
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Pending
Application number
JP32653697A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Yamamoto
山本  彰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 経済的に排水を行うこと。 【解決手段】 地下水排除工法では、斜面10にほぼ垂
直方向を指向してボーリング孔12が掘削される。ボー
リング孔12の掘削が終了すると、その内部に集水管1
6と貯水部18とが設けられる。集水管16は、多数の
集水孔が貫通形成された管体と、管体の外周に設置され
た透水性のフィルター層24とから構成されている。貯
水部18は、集水管16の下端に一体に設けられてい
て、不透水性の容器から構成されている。集水枡26と
貯水部18との間が、地下水で満たされた排水管28で
接続されている。排水管28は、一端側が貯水部18の
水面下に埋没するように設置され、集水管16の内部を
挿通して、斜面10に沿って下方に延び、他端側は、集
水枡26の水面下に埋没するように設置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地下水排除工法
に関し、特に、地滑りなどが起こり易い斜面の地下水排
除工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】我が国は、急峻な山地が多く、また、地
質が複雑なため、地滑りを起こし易い地盤が多数存在し
ている。地滑りを起こし易い斜面の安定対策工法として
は、地表面水や地下水を排除する抑制工法と、杭や土留
めアンカーを埋設する抑止工法とがある。
【0003】抑制工法の一種である地下水排除工法は、
従来、主に、横ボーリング工ないしは集水井工が用いら
れていた。横ボーリング工は、地表面から斜面に水平か
らやや上向き(5度以上の傾斜角度)のボーリング孔を
掘削し、掘削されたボーリング孔から地下水を排除する
方法である。
【0004】また、集水井工は、地表面から斜面に鉛直
方向の立坑(集水井戸)(直径が1.5〜3.0m程
度)を掘削し、掘削された集水井戸内からポンプアップ
や、坑内から水平方向に設置された排水孔などにより、
地下水を排除する方法である。
【0005】しかしながら、このような従来の地下水の
排除工法には、以下に説明する技術的な問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、水平方向に
ボーリング孔を掘削する横ボーリング工では、例えば、
斜面の傾斜が緩い場合には、ボーリング孔の掘削長が非
常に長くなり、1本のボーリング孔が100m程度にな
ることもあり、非常に多くの費用がかかる。
【0007】一方、集水井工では、人力や機械掘削によ
り直径1.5m以上の立坑を鉛直方向に掘削するので、
同様に費用がかかるという問題があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、経済的に排水が行える地下水
排除工法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、斜面を安定させるために、その背面側の
地下水を排除する工法において、前記斜面に垂直ないし
は斜め方向にボーリング孔を掘削し、掘削された前記ボ
ーリング孔内に、下端に貯水部が設けられた集水管を設
置し、前記貯水部と前記斜面の下部側に設けられた集水
枡との間を地下水が満たされた排水管で接続するように
した。このように構成した地下水排除工法によれば、集
水管の下端に設けられた貯水部に集められた地下水は、
貯水部と斜面の下部側に設けられた集水枡との間が、地
下水が満たされた排水管で接続されているので、貯水部
と集水枡との間の水頭圧差により自動的に集水枡側に排
出することができる。前記集水管は、集水孔が貫通形成
された管体と、この管体の外周に設置されたフィルター
層とで構成することができる。この構成によれば、管体
の外周に設けられたフィルター層により、集水孔の目詰
まりが防止されるので、長期間地下水を排水することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1か
ら図4は、本発明にかかる地下水排除工法の一実施例を
示している。
【0011】同図に示した地下水排除工法は、地滑りを
起こし易い斜面10を安定化させるために、斜面10の
背面側の地下水を排除するために行われるものである。
【0012】地下水排除工法では、まず、斜面10にほ
ぼ垂直方向を指向してボーリング孔12が掘削される。
このボーリング孔12は、直径が5.0〜10cm程度
であって、斜面10の中間よりも上方側において、地下
水位および滑り面14よりも深く掘削される。
【0013】なお、このボーリング孔12の掘削方向
は、ほぼ垂直方向だけでなく、斜め方向に傾斜して掘削
することもできる。
【0014】ボーリング孔12の掘削が終了すると、そ
の内部に集水管16と貯水部18とが設けられる。集水
管16は、図2にその詳細構造を示すように、多数の集
水孔20が貫通形成された管体22と、この管体22の
外周に設置された透水性のフィルター層24とから構成
されている。
【0015】フィイルター層24は、不織布や砕石,粗
砂などを用いることができる。貯水部18は、図3にそ
の詳細構造を示すように、集水管16の下端に一体に設
けられていて、不透水性の容器から構成されている。
【0016】一方、斜面10の下部側には、U字溝など
で構成された集水枡26が設けられている。そして、こ
の集水枡26と貯水部18との間が、地下水で満たされ
た排水管28で接続されている。
【0017】排水管28は、一端側が貯水部18の水面
下に埋没するように設置され、集水管16の内部を挿通
して、斜面10に沿って下方に延び、他端側は、図4に
示すように、集水枡26の水面下に埋没するように設置
されている。
【0018】以上のように構成された地下水排除工法に
よれば、集水管16の下端に設けられた貯水部18に集
められた地下水は、貯水部18と斜面10の下部側に設
けられた集水枡26との間が、地下水が満たされた排水
管28で接続されている。
【0019】従って、貯水部18の地下水水位が高くな
ると、集水枡26との間に水頭圧に差が生じ、サイフォ
ンの原理により、貯水部18と集水枡26との水位が一
致するまで、地下水が貯水枡26側に流れ、自動的に集
水枡26側に排出することができる。
【0020】また、本実施例の場合には、集水管16
は、集水孔20が貫通形成された管体22と、この管体
22の外周に設置されたフィルター層24とで構成して
いるので、管体22の外周に設けられたフィルター層2
4により、集水孔20の目詰まりが防止されるので、長
期間地下水を排水することができる。
【0021】さらに、本発明の集水管16と貯水部18
は、ボーリング孔12の直径が5.0〜10cmなの
で、これよりも小径の、例えば、塩化ビニル管などで一
体に形成することができる。
【0022】すなわち、塩化ビニル管の上部側に貫通孔
を設けて集水管16とし、その下端を閉塞すると貯水部
18とすることができる。このような構成の管体は、非
常に安価になるので、1個所の地滑り面に対して、多数
設けることができる。
【0023】地滑り地などにおける地下水は、地盤内に
存在するある特定の水みちに沿って流れ(浸透)ている
ものと考えられるが、この水みち上に地下水を排除する
排水管を設けると、効率良く水を排除できる。
【0024】ところが、この水みちの存在している個所
を的確に予測することは非常に難しいが、本発明のよう
に小口径のボーリング孔12を掘削して、集水管16を
設置する工法では、安価なので、多数設置することがで
き、従来の集水井のように2〜3本程度の大口径の立坑
を掘削する場合よりも、水みちに当たる確立が非常に高
くなる。
【0025】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかる地下水排除工法によれば、自動的に斜面
の背面側の地下水を排水することができるので、極めて
経済的に排水が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる地下水排除工法の一実施例を示
す全体説明図である。
【図2】図1の集水管の中間部を示す拡大断面図であ
る。
【図3】図1の集水管の下端部を示す拡大断面図であ
る。
【図4】図1の集水枡の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 斜面 12 ボーリング孔 14 地滑り面 16 集水管 18 貯水部 20 集水孔 22 管体 24 フィルター層 26 集水枡 28 排水管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 斜面を安定させるために、その背面側の
    地下水を排除する工法において、 前記斜面に垂直ないしは斜め方向にボーリング孔を掘削
    し、 掘削された前記ボーリング孔内に、下端に貯水部が設け
    られた集水管を設置し、 前記貯水部と前記斜面の下部側に設けられた集水枡との
    間を地下水が満たされた排水管で接続することを特徴と
    する地下水排除工法。
  2. 【請求項2】 前記集水管は、集水孔が貫通形成された
    管体と、この管体の外周に設置されたフィルター層とか
    らなることを特徴とする請求項1記載の地下水排除工
    法。
JP32653697A 1997-11-27 1997-11-27 地下水排除工法 Pending JPH11158861A (ja)

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