JPH0376371B2 - - Google Patents

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JPH0376371B2
JPH0376371B2 JP61205035A JP20503586A JPH0376371B2 JP H0376371 B2 JPH0376371 B2 JP H0376371B2 JP 61205035 A JP61205035 A JP 61205035A JP 20503586 A JP20503586 A JP 20503586A JP H0376371 B2 JPH0376371 B2 JP H0376371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disposal site
waste
water
soil
excavated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP61205035A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6363824A (ja
Inventor
Katsumi Kotani
Kazuo Toge
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
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Publication of JPS6363824A publication Critical patent/JPS6363824A/ja
Publication of JPH0376371B2 publication Critical patent/JPH0376371B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Revetment (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 ≪産業上の利用分野≫ この発明は、廃棄物処分場の造成方法に関し、
特に、河川の隣接地などの地下水位が高く、かつ
不透水性地盤の深度が深い個所に廃棄物の処分場
を造成する方法に関する。
≪従来の技術≫ 周知のように、廃棄物の最終処分は、海洋投棄
や埋立処分が採用されており、海洋投棄は海水の
汚染問題があるので近時においては埋立処分が主
流となつている。
埋立処分場の造成には、種々の法規制が制定さ
れており、例えば、廃棄物の保有水および埋立地
内に降つた廃棄物で汚染された雨水(保有水等)
などの浸出を防止できる遮水シートの敷設が義務
づけられている。また、埋立地に溜つた保有水に
ついては、排水基準に適合させることのできる浸
出液処理設備の設置が義務づけられている。
このため、従来の埋立処分場の造成では、一般
的に以下のような方法で施工していた。
まず、処分地の造成予定個所の地表面を凹状に
開削して、底面に所定の傾斜を設けた掘削地盤上
に、シート破断防止用のマツトを敷設し、このマ
ツト上に遮水シートを敷設したのちに、保有水等
を処分場外に排出するために集水管を設置し、集
水管を取り巻くように礫等を配置したフイルタ層
を設けていた。
そして、廃棄物は適宜遮水シート上に投入した
後に、ブルドーザなどで締め固められ、適宜中間
覆土を介在させ、上面を最終覆土で覆つて、例え
ば公園や運動場として利用される。また、廃棄物
の保有水および埋立地内への降雨水については、
上記集水管にて集排水され、浸出液処理設備へ送
水し処理した後に放流される。この作業は保有水
等が排水基準を完全に越えなくなり処分場が閉鎖
されるまで続けられる。
ところで、我国は国土が狭く処分場として利用
できる土地は限られいるので、例えば、河川に隣
接した場所にもその造成が計画されているが、こ
の様な場所に従来の方法で施工する場合に以下の
ような問題があつた。
≪発明が解決しようとする問題点≫ すなわち、河川の隣接地では処分場に廃棄物を
順次投入する方法では、最終覆土が完了しないう
ちに、洪水などによつて冠水し、廃棄物が流出す
る恐れがある。また、埋立地内に滞水した流入水
(湛水)については、浸出液処理設備で処理して
排水する必要が生じる。浸出液の処理能力は一般
に、1日当りの平均降雨量の1〜3倍であり、冠
水等による外水の流入量については対処できな
い。場合によつては湛水により何ケ月も処分場が
使用できない。
また、河川の隣接地は一般的に地下水が高く、
従来のように廃棄物を適宜投入する方法では、遮
水シートに揚圧力が作用して、シートの浮上がり
が生ずる。
しかも、揚圧力が河川の水位変化に従つて変動
するので、定常時にはそれ程大きくなくても、洪
水などによつて増水したときには、遮水シートを
破壊する恐れがある。
この様な冠水と揚圧力の問題を解消する方法と
して、処分場と河川との間に完全な堤防としての
堰堤と止水壁とを設けることが考えられるが、特
にこの種の地盤では、一般的に不透水性地盤まで
の深度が深いので、止水壁の造成は極めてコスト
高となる。また、未整備の河川で十分な堤防の整
備がなされていない個所では堤防の設置も必要で
用地利用上、経済上、処分場としての利用が困難
となる。
この発明はこの様な従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであつて、この目的とするところは河川
の隣接地などの地下水位が高く、かつ不透水性地
盤の深度が深い個所あるいは洪水の影響を受ける
ことが予想される個所に、比較的低いコストで、
しかも遮水シートの浮き上がりを防止できる廃棄
物の処分場を造成する方法を提供することにあ
る。
≪問題点を解決するための手段≫ 上記目的を達成するために、この発明は、河川
の隣接地などの地下水位が高く、かつ不透水性地
盤の深度が深い個所に廃棄物の処分場を造成する
方法において、前記処分場の構築予定地に凹状掘
削部を形成し、前記掘削部内に遮水シートを敷設
した後に、前記掘削部を形成した時の掘削土砂を
前記シート上に埋め戻して仮覆土とし、前記廃棄
物を処分する際に、前記仮覆土を部分的に掘削し
てその廃棄物を投入した後にこれに部分的な最終
覆土を施すことを特徴とする。
≪作用≫ 上記構成の廃棄物処分場の造成方法によれば、
遮水シートの上部には、常時処分場内に廃棄物を
投入し最終覆土を施した状態に相当するように、
仮覆土と部分的な最終覆土とが載加されており、
地下水位が河川の水位変化に伴なつて変動して、
遮水シートに加わる揚圧力が大きくなつても、そ
の浮上がりが防止される。
また、河川の水位が増大し、処分場が冠水して
も、廃棄物は、部分的に最終覆土で覆われている
ので、その流出が防止されるし、埋立地内には、
廃棄物あるいは土砂(仮覆土、最終覆土)の空隙
以外に滞水される恐れはない。
≪実施例≫ 以下、この発明の好適な実施例について添付図
面を参照にして詳細に説明する。
第1図ないし第3図は、この発明にかかる廃棄
物処分場の造成方法の一実施例を示している。
同図に示す廃棄物処分場10の造成方法は、河
川12に隣接した河川敷に処分場を造成する場合
の施工順序を例示している。
廃棄物処分場10の造成に当たつては、まず、
処分場10の構築予定地に凹状掘削部14が形成
される。
この場合掘削された土砂は、処分場10の隣接
地に仮置きする。
処分場10の掘削部14が形成されると、ま
ず、その上面に遮水シートの破断防止用のマツト
16が法面を含んで敷設される。
次いで、マツト16上に合成ゴムないしは合成
樹脂の遮水シート18が敷設される。
遮水シート18上には、シート18の破断を防
止するために砂床20が、所定の厚みをもつて設
けられ、掘削部14の底部には、砂床20内に埋
没するようにして浸出液集水管22が配置され、
集水管22で集められた浸出液等は、ポンプによ
つて処分場10に付設された図示しない浸出液処
理設備に送られる。
以上のようにして処分場10が造成されると、
処分場10には隣接地に仮置きした掘削土砂を、
遮水シート18上に埋め戻して仮覆土24とす
る。
ここで、廃棄物26が運搬されてくると、その
量に見合つただけの仮覆土24が図示しないバツ
クホーなどの掘削機を使用して部分的に掘り起こ
され、掘り起こされた部分に廃棄物26を投入し
た後に、掘り起こした仮覆土24を使用して部分
的な最終覆土28とする。
そして、廃棄物26が運びこまれるたびに仮覆
土24を順次掘り起こして部分的な最終覆土28
を施していくことにより、処分場10の全面を常
に最終覆土28で覆うことができる。
さて、以上のような方法で廃棄物処分場10を
造成すると、遮水シート18上には、常時処分場
10の全面を最終覆土28で覆つた場合にほぼ対
応する仮覆土24と部分的な最終覆土28とによ
る荷重が載加されているので、河川12の増水な
どによつてその水位が変動して、遮水シート18
に加わる揚圧力が大きくなつても、止水壁を設け
ることなくその浮き上がりを防止できる。
また、仮に処分場10の全面を最終覆土28で
完全に覆う前に河川12が増水して処分場10が
冠水したとしても、廃棄物26は部分的な最終覆
土40によつて覆われているので、冠水によつて
外部に流出することが回避されるとともに、処分
場10に湛水することもない。
≪発明の効果≫ 以上実施例で詳細に説明したように、この発明
にかかる廃棄物処分場の造成方法では、処分場の
構築予定地に凹状掘削部を形成し、前記掘削部内
に遮水シートを敷設した後に、前記掘削部を形成
した時の掘削土砂を前記シート上に埋め戻して仮
覆土とし、前記廃棄物を処分する際に、前記仮覆
土を部分的に掘削してその廃棄物を投入した後に
これに部分的な最終覆土を施すので、河川の隣接
地などの地下水位が高く、かつ不透水性地盤の深
度が深い個所に廃棄物の処分場を造成する場合
に、不透水性地盤に達する止水壁を構築すること
なく、遮水シートの浮き上がりと冠水による廃棄
物の流出が低いコストで防止できかつ、浸出液処
理設備の能力を冠水による湛水の対策を考慮しな
い小規模なもので対処できる。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図はこの発明方法の一実施例を
工程順に示す断面説明図である。 10……処分場、12……河川、14……掘削
部、16……掘削土砂、18……遮水シート、2
4……仮覆土、28……最終覆土。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 河川の隣接地などの地下水位が高く、かつ不
    透水性地盤の深度が深い個所に廃棄物の処分場を
    造成する方法において、前記処分場の構築予定地
    に凹状掘削部を形成し、前記掘削部内に遮水シー
    トを敷設した後に、前記掘削部を形成した時の掘
    削土砂を前記シート上に埋め戻して仮覆土とし、
    前記廃棄物を処分する際に、前記仮覆土を部分的
    に掘削してその廃棄物を投入した後にこれに部分
    的な最終覆土を施すことを特徴とする廃棄物処分
    場の造成方法。
JP61205035A 1986-09-02 1986-09-02 廃棄物処分場の造成方法 Granted JPS6363824A (ja)

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JP61205035A JPS6363824A (ja) 1986-09-02 1986-09-02 廃棄物処分場の造成方法

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JP61205035A JPS6363824A (ja) 1986-09-02 1986-09-02 廃棄物処分場の造成方法

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JPS6363824A JPS6363824A (ja) 1988-03-22
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JPH05261355A (ja) * 1992-03-23 1993-10-12 Sanko Kigyo:Kk 廃棄物の埋め立て方法
JP4583703B2 (ja) * 2002-10-30 2010-11-17 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体記憶装置
JP2011252359A (ja) * 2010-06-04 2011-12-15 Hayashi Bussan Co Ltd 河川敷上に設けた人工地盤

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