JP2022011215A - 貯留システム - Google Patents
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Abstract
Description
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、雨水を貯留するため貯留システムに関する。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、実施の形態1に係る貯留システムについて説明する。この実施の形態1は、第1貯留槽及び第2貯留槽を備える形態である。
最初に、実施の形態1に係る貯留システム30が設置される設置場所の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る設置場所及び貯留システム30の概要を示す平面図である。ここで、図1のX方向を設置場所の地盤1の左右方向(-X方向を地盤1の左方向、+X方向を地盤1の右方向)、図1のY方向を地盤1の前後方向(+Y方向を地盤1の前方向、-Y方向を地盤1の後方向)、後述する図2のZ方向を地盤1の上下方向(+Z方向を地盤1の上方向、-Z方向を地盤1の下方向)と称する。
排水領域2は、排水設備10が設置される領域である。この排水領域2は、地盤1における構造物(具体的には、道路、駐車場等)の近傍において少なくとも1つ以上設けられており、具体的には、図1に示すように、平面方向から見て地盤1の左側部分及び上側部分において複数配置されている。
第1貯留領域3は、構造物(具体的には、道路、駐車場等)周辺の雨水を貯留するための貯留設備20が設置される領域である。この第1貯留領域3は、地盤1における構造物に対応する部分に少なくとも1つ以上設けられており、具体的には、図1に示すように、平面方向から見て地盤1の略中央部分に複数配置されている。
第2貯留領域4は、排水領域2と第1貯留領域3との間の地表に溜まった雨水を貯留するための貯留システム30が設置される領域である。この第2貯留領域4は、地盤1における緑地帯に対応する部分に少なくとも1つ以上設けられており、具体的には、図1に示すように、平面方向から見て地盤1における排水領域2と第1貯留領域3との間の部分に配置されている。
次に、実施の形態1に係る貯留システム30の構成について説明する。図2は、図1のA-A矢視断面図である(一部図示省略)。
支持部40は、第1貯留槽50及び第2貯留槽60を支持するための支持手段であり、図2に示すように、第1貯留槽50及び第2貯留槽60よりも下方に埋設されており、支持層41及び不陸調整部42を備えている。
支持層41は、支持部40の基本構造体であり、例えば公知の支持材料(一例として、砕石等)を用いて構成されており、図2に示すように、凹部4aの底部分全体にわたって敷設されている。
不陸調整部42は、支持層41の不陸を調整するための不陸調整手段であり、例えば公知の不陸支持手段(一例として、砂等からなる不陸支持手段)を用いて構成されており、図2に示すように、支持層41の上面全体にわたって敷設されている。
第1貯留槽50は、貯留システム30の基本構造体の一部であって、雨水を貯留するための貯留槽である。この第1貯留槽50は、地中に埋設されており、具体的には、図2に示すように、凹部4a内において支持部40よりも上方に埋設されている。
ここで、「第1貯留部51」とは、第1貯留槽50の基本構造体であり、実施の形態1では、複数の樹脂ブロック体52(例えば、比較的高い耐久性(具体的には、耐圧性)と後述する第2貯留部61よりも高い貯留性とを有し、且つ相互に接続可能な略籠状の樹脂ブロック体52)を水平方向に並設してなる貯留部である。具体的には、図2に示すように、樹脂ブロック体52を左右方向及び前後方向においてそれぞれ複数並設することにより、形成されている。ただし、これに限らず、例えば、非樹脂製のブロック体(一例として、コンクリート製、金属製、石製等のブロック体)を水平方向に複数並設することにより、形成されてもよい。
また、第1貯留槽50の設置方法については任意であるが、実施の形態1では、図2に示すように、第1貯留槽50の表面全体を透水シート53(例えば、樹脂製の透水シート53等)で覆うように設置することにより、雨水に含まれる図示しない不要物(例えば、砂、泥、木片等)が少なくとも一部の第1貯留部51に入り込むことによって第1貯留槽50の浸透性が低下することを抑制できる。ただし、これに限らず、例えば、上記透水シート53を省略して、設置してもよい。
第2貯留槽60は、貯留システム30の基本構造体の他の一部であって、雨水を貯留するための貯留槽である。この第2貯留槽60は、第2貯留領域4の地表面と第1貯留槽50との相互間に設けられており、具体的には、図2に示すように、凹部4a内において、第2貯留槽60の上面が外部に露出するように、第1貯留槽50よりも上方に設けられている。
ここで、「第2貯留部61」とは、第2貯留槽60の基本構造体であり、実施の形態1では、砂、砂利、礫、砕石、又は土壌からなる貯留部であり、具体的には、図2に示すように、下部層62、中間層63、及び上部層64を備えている。
下部層62は、第2貯留部61の基本構造体の一部であり、例えば所定の径を有する砂利、礫、又はぐり石等を用いて構成されており、図2に示すように、第1貯留部51の上面全体にわたって敷設されている。
中間層63は、第2貯留部61の基本構造体の他の一部であり、例えば下部層62の砂利等の径よりも大きい径を有する砂、砂利、礫、又は土壌を用いて構成されており、図2に示すように、下部層62の上面全体にわたって敷設されている。
上部層64は、第2貯留部61の基本構造体の他の一部であり、例えば中間層63の砂等の径よりも大きい径を有する土壌であって、植物Pが植栽可能な土壌(一例として、礫等を含む自然土壌等)又は砂利を用いて構成されており、図2に示すように、中間層63の上面全体にわたって敷設されている。
次に、このように構成された貯留システム30の作用について説明する。
続いて、貯留システム30の施工方法について説明する。実施の形態1に係る貯留システム30の施工方法は、形成工程、第1設置工程、第2設置工程、第3設置工程、及び植栽工程を含んでいる。
まず、形成工程について説明する。形成工程は、第2貯留領域4に凹部4aを形成する工程である。
次に、第1設置工程について説明する。第1設置工程は、形成工程の後に、形成工程にて形成された凹部4a内に支持部40を設置する工程である。
次に、第2設置工程について説明する。第2設置工程は、第1設置工程の後に、形成工程にて形成された凹部4a内に第1貯留槽50を設置する工程である。
次に、第3設置工程について説明する。第3設置工程は、第2設置工程の後に、形成工程にて形成された凹部4a内に第2貯留槽60を設置する工程である。
続いて、植栽工程について説明する。植栽工程は、第3設置工程の後に、植物Pを植栽する工程である。
このように実施の形態1によれば、地中に埋設された第1貯留槽50と、地表面と第1貯留槽50との相互間に設けられた第2貯留槽60であって、第1貯留槽50の浸透性よりも低い浸透性を有する第2貯留槽60と、を備えるので、第2貯留槽60の浸透性が第1貯留槽50の浸透性と同一又はそれよりも高い場合に比べて、第2貯留槽60において水を通すのに時間を掛けることができる。よって、貯留システム30が設けられている領域において豪雨時等のピークカットの効果期間を持続でき、貯留システム30の貯留性を維持しやすくなる。
次に、実施の形態2に係る貯留システムについて説明する。この実施の形態2は、第1貯留槽、第2貯留槽、及び第3貯留槽を備える形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態2に係る設置場所の構成について説明する。実施の形態2に係る設置場所の地盤1は、実施の形態1に係る地盤1と同一に構成されている。また、実施の形態2に係る地盤1の領域は、実施の形態1に係る地盤1と同一に区分されている。
次に、実施の形態2に係る貯留システム100の構成について説明する。図3は、実施の形態2に係る貯留システム100の概要を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。
実施の形態2に係る支持部40は、実施の形態1に係る支持部40と略同一に構成されている。
実施の形態2に係る第1貯留槽50は、実施の形態1に係る第1貯留槽50と略同様に、第1貯留部51を鉛直方向(上下方向)に少なくとも1つ以上積層することにより形成されている。
実施の形態2に係る第2貯留槽60は、第2貯留領域4の地表面と第1貯留槽50との相互間に設けられており、具体的には、図3に示すように、凹部4a内において、第2貯留槽60の上面が外部に露出するように、第1貯留槽50よりも上方に間隔を隔てて設けられている。
第3貯留槽110は、貯留システム100の基本構造体の他の一部であって、雨水を貯留するための貯留槽である。この第3貯留槽110は、第1貯留槽50と第2貯留槽60との相互間に設けられており、具体的には、図3に示すように、凹部4a内において、第1貯留槽50の上端から第2貯留槽60の下端に至るように埋設されている。
ここで、「第3貯留部111」とは、第3貯留槽110の基本構造体であり、実施の形態2では、複数の樹脂ブロック体112(例えば、第1貯留部51の樹脂ブロック体52の構成と略同一の樹脂ブロック体)を水平方向に並設してなり、且つ砂113が充填された貯留部である。
次に、このように構成された貯留システム100の作用について説明する。
続いて、貯留システム100の施工方法について説明する。実施の形態2に係る貯留システム100の施工方法は、形成工程、第1設置工程、第2設置工程、第3設置工程、第4設置工程、及び植栽工程を含んでいる。なお、実施の形態2に係る形成工程、第1設置工程、第2設置工程、及び植栽工程は、実施の形態1に係る形成工程、第1設置工程、第2設置工程、及び植栽工程と略同一に行われるので、以下ではその説明を省略する。
次に、第3設置工程について説明する。第3設置工程は、第2設置工程の後に、形成工程にて形成された凹部4a内に第3貯留槽110を設置する工程である。
次に、第4設置工程について説明する。第4設置工程は、第3設置工程の後に、形成工程にて形成された凹部4a内に第2貯留槽60を設置する工程である。
このように実施の形態2によれば、第1貯留槽50と第2貯留槽60との相互間に設けられた第3貯留槽110であって、第1貯留槽50及び第2貯留槽60とは異なる構成であり、且つ第2貯留槽60の浸透性と略同一の浸透性を有する第3貯留槽110を備えるので、第3貯留槽110を設けない場合に比べて、貯留システム100が設けられている領域において豪雨時等のピークカットの効果期間を持続でき、貯留システム100の機能を一層維持しやすくなる。
次に、実施の形態3に係る貯留システムについて説明する。この実施の形態3は、遮水シート及び汲み上げ手段を備える形態である。ただし、この実施の形態3の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態2の構成と略同一であり、実施の形態2の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態2で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態3に係る設置場所の構成について説明する。実施の形態3に係る設置場所の地盤1は、実施の形態2に係る地盤1と同一に構成されている。また、実施の形態2に係る地盤1の領域は、実施の形態2に係る地盤1と同一に区分されている。
次に、実施の形態3に係る貯留システム200の構成について説明する。図4は、実施の形態3に係る貯留システム200の概要を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。
実施の形態3に係る支持部40は、実施の形態2に係る支持部40と略同一に構成されている。
実施の形態3に係る第1貯留槽50は、実施の形態2に係る第1貯留槽50と略同様に、第1貯留部51を鉛直方向(上下方向)に少なくとも1つ以上積層することにより形成されている。
実施の形態3に係る第2貯留槽60は、実施の形態2に係る第2貯留槽60と略同様に、第2貯留領域4の地表面と第1貯留槽50との相互間に設けられている。
実施の形態3に係る第3貯留槽110は、実施の形態2に係る第3貯留槽110と略同様に、第1貯留槽50と第2貯留槽60との相互間に設けられており、具体的には、図4に示すように、凹部4a内において、第1貯留槽50の上端から第2貯留槽60の下端に至るように埋設されている。
ここで、「第3貯留部111」とは、実施の形態3では、砂113からなる貯留部である。ただし、これに限らず、例えば、砂113以外の材質(一例として、砂利、礫、土壌等)からなる貯留部であってもよい。
遮水シート210は、第1貯留槽50に貯留された雨水が外部に流出することを防止するためのシートである。この遮水シート210は、第1貯留槽50の周囲を略覆うように設けられており、具体的には、図4に示すように、第1貯留槽50の側面(具体的には、貯留槽50の左面、右面、前面、後面)及び下面を略覆うように配置されている。
汲み上げ部220は、少なくとも第1貯留槽50に貯留された雨水を所定位置まで汲み上げる汲み上げ手段である。この汲み上げ部220は、例えば公知の汲み上げ手段(一例として、汲み上げポンプ221と、汲み上げポンプ221にて汲み上げられた雨水を雨水利用設備230(一例として、地上に設けられた蛇口又は噴水設備等)まで送るための汲み上げ配管222等)を用いて構成されており、第1貯留槽50、第2貯留槽60、及び第3貯留槽110にわたって埋設されている。具体的には、図4に示すように、汲み上げポンプ221が第1貯留槽50に埋設されていると共に、汲み上げ配管222が第1貯留槽50、第2貯留槽60、及び第3貯留槽110にわたって埋設されている。
次に、このように構成された貯留システム200の作用について説明する。
続いて、貯留システム200の施工方法について説明する。実施の形態3に係る貯留システム200の施工方法は、実施の形態2に係る貯留システム100の施工方法と略同様に行われる。ただし、第2設置工程、第3設置工程、及び第4設置工程については、以下の工夫が施されている。
次に、第2設置工程について説明する。第2設置工程においては、具体的には、凹部4aの側壁部分及び支持部40の不陸調整部42の上面にわたって遮水シート210を設置し、不陸調整部42の上面に汲み上げ部220を設け、その後この不陸調整部42の上面全体にわたって複数の第1貯留部51を鉛直方向に積層して敷設することにより(より具体的には、汲み上げポンプ221が第1貯留槽50内に位置するように敷設することにより)、設置する。
次に、第3設置工程について説明する。第3設置工程においては、具体的には、形成工程にて形成された凹部4a内において、汲み上げ配管222の下側部分が第2貯留槽60内に位置するように、第3貯留槽110を設置する工程である。
次に、第4設置工程について説明する。第4設置工程においては、具体的には、形成工程にて形成された凹部4a内において、汲み上げ配管222の上側部分が第3貯留槽110内に位置するように、第2貯留槽60を設置する工程である。なお、実施の形態3では、第4設置工程の後に、汲み上げ配管222と雨水利用設備230とが固定具等によって接続される。
このように実施の形態3によれば、第1貯留槽50の周囲を覆うように設けられた遮水シート210と、少なくとも第1貯留槽50に貯留された雨水を所定位置まで汲み上げる汲み上げ手段と、を備えるので、少なくとも第1貯留槽50に貯留された雨水を所定位置まで汲み上げることができ、所定位置において当該雨水の利用を図ることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態1から3では、設置場所の地盤1の領域に、排水領域2及び第1貯留領域3が含まれていると説明したが、これに限らず、例えば、排水領域2又は第1貯留領域3の少なくともいずれか一方を省略してもよい。
上記実施の形態1から3では、貯留システムが、支持部40を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、第2貯留領域4の透水層4cが所望の支持力を有している場合には、支持部40を省略してもよい。この場合には、上記実施の形態1から3に係る貯留システムの施工方法において、第1設置工程を省略できる。
上記実施の形態1から3では、支持部40が、支持層41及び不陸調整部42を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、支持層41又は不陸調整部42のいずれか1つを省略してもよい。
上記実施の形態1から3では、第1貯留槽50の第1貯留部51が、第2貯留部61よりも高い貯留性を有し、且つ相互に接続可能な略籠状の樹脂ブロック体52を水平方向に並設してなる貯留部であると説明したが、これに限らない。例えば、第2貯留部61よりも低い又は略同一の貯留性を有する籠状の樹脂ブロック体52を水平方向に並設してなる貯留部であってもよい。あるいは、相互に接続不能な略籠状の樹脂ブロック体52又は非籠状の樹脂ブロック体52を水平方向に並設してなる貯留部であってもよい。
上記実施の形態1から3では、第2貯留槽60の第2貯留部61が、下部層62、中間層63、及び上部層64を備えていると説明したが、これに限らず、例えば、下部層62、中間層63、又は上部層64のいずれか1つ、又はいずれか2つを省略してもよい。あるいは、下部層62、中間層63、及び上部層64に加えて、保持部を備えてもよい。
上記実施の形態2では、第3貯留槽110の第3貯留部111が、複数の樹脂ブロック体52を水平方向に並設してなり、且つ砂113が充填された貯留部であると説明したが、これに限らない。図6は、実施の形態2に係る貯留システム100の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。例えば、図6に示すように、複数の樹脂ブロック体52を省略して、砂113のみからなる貯留部であってもよい。
上記実施の形態3では、汲み上げポンプ221が、第1貯留槽50に埋設されていると説明したが、これに限らない。例えば、第2貯留槽60又は第3貯留槽110に埋設されてもよい。この場合には、汲み上げポンプ221は、第2貯留槽60のみ、又は、第2貯留槽60及び第3貯留槽110にわたって埋設される。あるいは、第1貯留槽50及び第2貯留槽60(又は第3貯留槽110)の各々に埋設されてもよく、又は第1貯留槽50、第2貯留槽60、及び第3貯留槽110の各々に埋設されてもよい。
付記1の貯留システムは、雨水を貯留するための貯留システムであって、地中に埋設された第1貯留槽と、地表面と前記第1貯留槽との相互間に設けられた第2貯留槽であって、前記第1貯留槽の浸透性よりも低い浸透性を有する第2貯留槽と、を備える。
付記1に記載の貯留システムによれば、地中に埋設された第1貯留槽と、地表面と第1貯留槽との相互間に設けられた第2貯留槽であって、第1貯留槽の浸透性よりも低い浸透性を有する第2貯留槽と、を備えるので、第2貯留槽の浸透性が第1貯留槽の浸透性と同一又はそれよりも高い場合に比べて、第2貯留槽において水を通すのに時間を掛けることができる。よって、貯留システムが設けられている領域において豪雨時等のピークカットの効果期間を持続でき、貯留システムの貯留性を維持しやすくなる。
2 排水領域
3 第1貯留領域
4 第2貯留領域
4a 凹部
4b 難透水層
4c 透水層
10 排水設備
11 排水路
12 排水桝
20 貯留設備
30 貯留システム
40 支持部
41 支持層
42 不陸調整部
50 第1貯留槽
51 第1貯留部
52 樹脂ブロック体
53 透水シート
60 第2貯留槽
61 第2貯留部
62 下部層
63 中間層
64 上部層
100 貯留システム
110 第3貯留槽
111 第3貯留部
112 樹脂ブロック体
113 砂
120 溝部
200 貯留システム
210 遮水シート
211 遮水層
212 保護層
220 汲み上げ部
221 汲み上げポンプ
222 汲み上げ配管
230 雨水利用設備
P 植物
Claims (6)
- 雨水を貯留するための貯留システムであって、
地中に埋設された第1貯留槽と、
地表面と前記第1貯留槽との相互間に設けられた第2貯留槽であって、前記第1貯留槽の浸透性よりも低い浸透性を有する第2貯留槽と、
を備える貯留システム。 - 前記第1貯留槽は、複数の樹脂ブロック体を水平方向に並設してなる第1貯留部を鉛直方向に少なくとも1つ以上積層することにより形成されている、
請求項1に記載の貯留システム。 - 前記第2貯留槽は、砂、砂利、礫、砕石、又は土壌からなる第2貯留部を鉛直方向に少なくとも1つ以上積層することにより形成されている、
請求項1又は2に記載の貯留システム。 - 前記第1貯留槽と前記第2貯留槽との相互間に設けられた第3貯留槽であって、前記第1貯留槽及び前記第2貯留槽とは異なる構成であり、且つ前記第2貯留槽の浸透性と略同一の浸透性を有する第3貯留槽を備える、
請求項1から3のいずれか一項に記載の貯留システム。 - 前記第3貯留槽は、複数の樹脂ブロック体を水平方向に並設してなり、且つ砂が充填された第3貯留部を鉛直方向に少なくとも1つ以上積層することにより形成されている、
請求項4に記載の貯留システム。 - 前記第1貯留槽の周囲を覆うように設けられた遮水シートと、
少なくとも前記第1貯留槽に貯留された雨水を所定位置まで汲み上げる汲み上げ手段と、
を備える請求項1から5のいずれか一項に記載の貯留システム。
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