JP7170475B2 - 貯水システム - Google Patents
貯水システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP7170475B2 JP7170475B2 JP2018172463A JP2018172463A JP7170475B2 JP 7170475 B2 JP7170475 B2 JP 7170475B2 JP 2018172463 A JP2018172463 A JP 2018172463A JP 2018172463 A JP2018172463 A JP 2018172463A JP 7170475 B2 JP7170475 B2 JP 7170475B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water storage
- water
- storage means
- rainwater
- holding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/108—Rainwater harvesting
Landscapes
- Sewage (AREA)
Description
また、複数の貯水手段の各々が、貯水機能を有する貯水手段本体と、貯水手段本体の周囲の少なくとも一部を覆うように設けられた保持手段であって、透水性を有し、且つ貯水手段本体の状態を保持することが可能な保持手段と、を備えるので、例えば、貯水手段の施工中において保持手段を貯水手段本体よりも先行して設置することにより、保持手段にて土圧を支持でき、周辺地盤の変位を抑止できる。よって、貯水手段本体の設置スペースを確保しやすくなることから、貯水手段周辺での山留の設置を省略できると共に、貯水手段において所望の貯水量を確保しやすくなる。また、貯水手段の施工後においても保持手段による土圧の支持を維持でき、貯水手段本体の状態を保持できることから、貯水手段の耐久性を向上できる。
まず、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、雨水を一時的に貯水するための貯水システムに関する。ここで、「雨水」とは、降雨、雪、みぞれ等の自然現象によって発生した水を意味する。また、「貯水」とは、水を貯めることを意味し、貯める期間や量は限定されない。また、貯水システムの適用対象については任意であるが、例えば、各種の施設(一例として、住宅地、商業施設、工場施設、公共施設(道路、調整池等))の近傍に設けられる緑地帯や休耕地等を含む概念であるが、実施の形態では、道路(例えば、車道、歩道等)の近傍に設けられる緑地帯として説明する。
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
まず、実施の形態1に係る貯水システムについて説明する。この実施の形態1は、後述する保持部を金属製のメッシュ材で形成した形態である。
最初に、実施の形態1に係る貯水システムが設置される設置場所の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る貯水システムを示す概要図である(一部断面図で示す)。ここで、図1のX方向を貯水システムの左右方向又は幅方向(-X方向を貯水システムの左方向、+X方向を貯水システムの右方向)、図1のY方向を貯水システムの前後方向(+Y方向を貯水システムの前方向、-Y方向を貯水システムの後方向)、図1のZ方向を貯水システムの上下方向(+Z方向を貯水システムの上方向、-Z方向を貯水システムの下方向)と称する。
第1道路領域11及び第2道路領域12は、道路11a(具体的には、道路11aの舗装部)が設置される領域であり、図1に示すように、相互に間隔を隔てて左右方向に沿って並設して位置している。
貯水領域13は、貯水システム1が設置される領域である。この貯水領域13は、図1に示すように、前後方向に長尺な領域であり、第1道路領域11と第2道路領域12との相互間に位置している。また、この貯水領域13は、第1貯水領域13a、第2貯水領域13b、第3貯水領域13c、及び第4貯水領域13dにさらに区分されており、これら第1貯水領域13a、第2貯水領域13b、第3貯水領域13c、及び第4貯水領域13dは、後方から前方に向けて第1貯水領域13aから第4貯水領域13dの順に並設して位置している。
次に、実施の形態1に係る貯水システム1の構成について説明する。図2は、図1のA-A矢視断面図である(一部図示省略)。図3は、図1のB-B矢視断面図である(一部図示省略)。貯水システム1は、地盤10の地表にある雨水Rを一時的に貯水するためのシステムであり、図1、図2に示すように、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、第4貯水部20d、遮水部30、及び縁石部40を備えている。なお、第1貯水部20aから第4貯水部20dを特に区別する必要のないときは、単に「貯水部20」と総称する。
図1に戻り、まず、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dについて説明する。第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dは、地盤10の地表(又は地中)に溜まった雨水Rを貯水するための貯水手段である。これら第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dは、貯水領域13の地中に埋設されていると共に、当該第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの各々が他の貯水部に対して異なる高さ位置に配置されている。具体的には、図1、図2に示すように、第1貯水部20aは第1貯水領域13aに埋設され、第2貯水部20bは第2貯水領域13bに埋設され、第3貯水部20cは第3貯水領域13cに埋設され、第4貯水部20dは第4貯水領域13dに埋設されている。
図2に戻り、貯水部本体21は、貯水機能を有する貯水手段本体である。この貯水部本体21は、第1貯水領域13aに埋設されており、具体的には、図2、図3に示すように、第1貯水領域13aを掘削して形成された凹部14の内部に収容されている。ここで、凹部14の具体的な形状及び大きさについては、実施の形態1では以下の通りに設定している。すなわち、凹部14のX-Z平面に沿った断面形状については、矩形状に設定している。また、凹部14の左右方向の長さについては、第1貯水領域13aの左右方向の長さと略同一に設定しており、凹部14の前後方向の長さについては、第1貯水領域13aの前後方向の長さと略同一に設定しており、凹部14の上下方向の長さについては、第1貯水領域13aの難透水層10aの上下方向の長さと略同一に設定している。なお、「難透水層10a」とは、粘性土や固結岩盤等によって形成され、透水層10bに比べて透水性が劣る地層を意味する。また、「透水層10b」とは、難透水層10aよりも下方に位置しており、地下水によって飽和している地層を意味する。
下部層21aは、貯水部本体21を構成する土粒子層のうち最下方に位置する土粒子層である。この下部層21aは、所定の径を有する砂利、礫、又はぐり石等を用いて構成されており、図2、図3に示すように、凹部14の内部の下方側に敷設されている。
中間層21bは、貯水部本体21を構成する土粒子層のうち下部層21aよりも上方に位置する土粒子層である。この中間層21bは、例えば下部層21aの砂利等の径よりも大きい径を有する砂、砂利、又は浄化土壌を用いて構成されており、凹部14の内部において下部層21aよりも上方に敷設されている。具体的には、図2、図3に示すように、砂からなる砂層21b1が下部層21aの上方に敷設されていると共に、砂、砂利、及び浄化土壌を混合した混合層21b2が砂層21b1の上方に敷設されている。ここで、「浄化土壌」とは、水に含まれる不純物や汚濁物質を取り除くことが可能な土壌あるいは多孔質物質であり、例えば、汚濁物質を分解できる微生物を含む土壌や吸着性に優れた多孔質な担体等が該当する。
上部層21cは、貯水部本体21を構成する土粒子層のうち最上方に位置する土粒子層であると共に、第1貯水領域13aの地表にある水に含まれる汚濁(例えば、植物やゴミ等)を中間層21bに流入することを抑制するための土粒子層である。この上部層21cは、例えば中間層21bの砂等の径よりも大きい径を有する土壌であって、植物Pが植栽可能な土壌(一例として、礫等を含む自然土壌等)又は砂利を用いて構成されており、図2、図3に示すように、凹部14の内部において中間層21bよりも上方に敷設されている(具体的には、上部層21cの上面が第1道路領域11(又は第2道路領域12)の地表よりも下方に位置するように敷設されている)。
植物保護材21dは、上部層21cに植栽された植物Pを保護するための保護手段である。この植物保護材21dは、例えば、公知の植物保護材(一例として、メッシュ状の植物保護材)等を用いて構成されており、図2、図3に示すように、上部層21cの上面に敷設されている。
図4は、保持部22を示す斜視図である。図2に戻り、保持部22は、透水性を有し、且つ貯水部本体21の状態を保持することが可能な保持手段であり、図2、図4に示すように、保持部本体22a及び補強部22bを備えている。
保持部本体22aは、保持部22の基本構造体である。この保持部本体22aは、図2、図4に示すように、上面及び前面が開放された箱状体(具体的には、平面形状が長方形状である箱状体)にて形成されており、貯水部本体21の周囲の少なくとも一部を覆うように設けられている(具体的には、貯水部本体21の上面及び前面以外の側面を覆うように設けられている)。
補強部22bは、保持部本体22aを補強するための補強手段である。この補強部22bは、例えば複数の鋼線が組み合わせて構成された長尺な梁材であり、図2、図4に示すように、保持部本体22aの内部において、補強部22bの長手方向が左右方向に沿うように設けられていると共に、相互に間隔を隔てて前後方向に沿って複数並設されており(具体的には、2つ並設されており)、保持部本体22aに対して固定具又は溶接等によって接続されている。
図1に戻り、次に、遮水部30について説明する。遮水部30は、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの少なくとも一部に貯められた雨水Rを遮水することにより、当該第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの少なくとも一部の上方において貯水を可能とする遮水手段である。この遮水部30は、例えば樹脂製の板状体(一例として、ポリプロピレン製の矩形状の板状体)にて形成されており、図1、図2に示すように、貯水領域13において相互に間隔を隔てて前後方向に沿って複数並設されている。具体的には、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの各々の前面を略覆うように設けられており、隣接する貯水部20によって挟持されることで固定され、又は固定具等によって貯水部20(具体的には、保持部22)に対して固定されている。なお、以下では、必要に応じて、遮水部30のうち、第1貯水部20aの前面を覆う遮水部31を「第1遮水部31」と称し、第2貯水部20bの前面を覆う遮水部32を「第2遮水部32」と称し、第3貯水部20cの前面を覆う遮水部33を「第3遮水部33」と称し、第4貯水部20dの前面を覆う遮水部34を「第4遮水部34」と称する。
図1に戻り、次に、縁石部40について説明する。縁石部40は、人や車が貯水領域13に転落することを防止するためのものである。この縁石部40は、例えば公知の縁石(一例として、コンクリート製の直方体状の縁石)を用いて構成されており、図1に示すように、貯水領域13における第1道路領域11側の端部及び第2道路領域12側の端部において、前後方向に沿って複数並設されており、具体的には、各種の貯水部20よりも上方に突出するように設けられている。また、この縁石部40には、図示しない流入孔が設けられている。流入孔は、第1道路領域11又は第2道路領域12の地表に溜まった雨水Rを貯水領域13に流入させるための貫通孔であり、縁石部40の部分のうち、第1道路領域11(又は第2道路領域12)の地表よりも上方部分に少なくとも1つ以上形成されている。
図2に戻り、次に、貯水システム1の貯水構造について説明する。貯水システム1において、地盤10の地表面にある雨水Rを一時的に貯水するための貯水構造の特徴については、実施の形態1では、以下に示す通りとなる。
まず、貯水システム1の第1の特徴については、第1遮水部31、第2遮水部32、第3遮水部33、及び第4遮水部34の各々にて遮水される水量(以下、「遮水量」と称する)が所定量未満である場合には、当該遮水部30によって遮水された雨水Rを当該遮水部30よりも下方に位置する貯水部20に向けて流出させず、遮水量が所定量以上に達した場合には、当該遮水部30によって遮水された雨水Rを当該遮水部30よりも下方に位置する貯水部20に向けて流出させるように、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20d、並びに第1遮水部31、第2遮水部32、第3遮水部33、及び第4遮水部34が構成されている。ここで、「流出させる」とは、実施の形態1では、少なくとも遮水部30の上端部を越えて流れることを意味する。
図2に戻り、次に、貯水システム1の第2の特徴については、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの少なくとも一部にて貯められた雨水Rを地中に透過させることができるように、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dが構成されている。
図2に戻り、次に、このように構成された貯水システム1の作用について説明する。
続いて、貯水システム1の施工方法について説明する。実施の形態1に係る貯水システム1の施工方法は、形成工程、第1設置工程、第1敷設工程、第2設置工程、第2敷設工程、及び植栽工程を含んでいる。
まず、形成工程について説明する。形成工程は、第1貯水領域13a、第2貯水領域13b、第3貯水領域13c、及び第4貯水領域13dの各々に凹部14を形成する工程である。具体的には、公知の掘削器具等を用いて、第1貯水領域13a、第2貯水領域13b、第3貯水領域13c、及び第4貯水領域13dの各々を掘削することにより、形成する。
次に、第1設置工程について説明する。第1設置工程は、形成工程の後に、形成工程にて形成された各凹部14(すなわち、第1貯水領域13a、第2貯水領域13b、第3貯水領域13c、及び第4貯水領域13dの各々の凹部14)に、保持部22及び遮水部30を設置する工程である。具体的には、上記各凹部14の底部分と保持部22の下面とが当接するように、保持部22を設置する。また、上記各凹部14において、保持部22の前面が遮水部30によって覆われるように、遮水部30を設置する。
次に、第1敷設工程について説明する。第1敷設工程は、第1設置工程の後に、上記各凹部14に、貯水部本体21の下部層21a及び中間層21bを敷設する工程である。具体的には、まず、所定量の砂利等を上記各凹部14に投入し、その後公知のならし器具を用いて当該投入した砂利等をならした後に転圧することにより、下部層21aを敷設する。次に、所定量の砂や植栽基盤としての土壌等を上記各凹部14にさらに投入し、次いで転圧器具を用いて当該投入した砂等を締め固め、その後公知のならし器具を用いて当該締め固めた砂等の表面をならすことにより、中間層21bを敷設する。
次いで、第2設置工程について説明する。第2設置工程は、第1敷設工程の後に、縁石部40を設置する工程である。具体的には、上記各凹部14において、第1敷設工程にて敷設された中間層21bの上面の左端部及び右端部に縁石部40をそれぞれ載置することにより、設置する。
次に、第2敷設工程について説明する。第2敷設工程は、第2設置工程の後に、貯水部本体21の上部層21c及び植物保護材21dを敷設する工程である。具体的には、まず、上記各凹部14において、第1敷設工程にて敷設された中間層21bの上面の縁石部40に対応しない部分に所定量の土壌等を投入することにより、上部層21cを敷設する。次に、上記各凹部14において、上記敷設された上部層21cの上面全体が植物保護材21dによって覆われるように、植物保護材21dを敷設する。
続いて、植栽工程について説明する。植栽工程は、第2敷設工程の後に、植物Pを植栽する工程である。具体的には、上記各凹部14において、第2敷設工程にて敷設された上部層21cに植物Pを植栽する。これにて、貯水システム1の施工が終了する。
このように実施の形態1によれば、地中に埋設された複数の貯水部20であって、当該複数の貯水部20の少なくとも一部が他の貯水部20に対して異なる高さ位置に配置された複数の貯水部20と、複数の貯水部20の少なくとも一部に貯められた雨水Rを遮水することにより、当該複数の貯水部20の少なくとも一部の上方において貯水を可能とする遮水部30と、を備え、遮水量が所定量未満である場合には、遮水部30によって遮水された雨水Rを当該遮水部30よりも下方に位置する貯水部20に向けて流出させず、遮水量が所定量以上に達した場合には、遮水部30によって遮水された雨水Rを当該遮水部30よりも下方に位置する貯水部20に向けて流出させるように、複数の貯水部20及び遮水部30を構成したので、複数の貯水部20によって雨水Rを貯めることができることに加えて、遮水部30によって遮水された雨水Rも貯めることができ、従来技術(浸透水浄化地盤を単に複数設けた技術)に比べて、貯水システム1の貯水量を増大させることが可能となる。また、遮水部30によって遮水された雨水Rの一部を外部から視認でき、貯水システム1の貯水状況を把握しやすくなる。
次に、実施の形態2に係る貯水システムについて説明する。この実施の形態2は、保持部をコンクリート材料で形成した形態である。ただし、この実施の形態2の構成は、特記する場合を除いて、実施の形態1の構成と略同一であり、実施の形態1の構成と略同一の構成についてはこの実施の形態1で用いたものと同一の符号及び/又は名称を必要に応じて付して、その説明を省略する。
最初に、実施の形態2に係る貯水システム100が設置される設置場所の構成について説明する。実施の形態2に係る貯水システム100が設置される地盤10は、実施の形態1に係る地盤10と同一に構成されている。また、実施の形態2に係る地盤10の領域は、実施の形態1に係る地盤10と同一に区分されている。
次に、実施の形態2に係る貯水システム100の構成について説明する。実施の形態2に係る貯水システム100は、実施の形態1に係る貯水システム1と同様に、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、第4貯水部20d、及び遮水部30を備えている。なお、この遮水部30は、実施の形態1に係る遮水部30と略同一に構成されているので、その詳細な説明を省略する。
図5は、実施の形態2に係る貯水システム100を示す図であって、図3に対応する領域を示す図である(一部図示省略)。第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dについて説明する。これら第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの各々は、図5に示すように、貯水部本体21及び保持部22を備えている。なお、これら第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの構成はそれぞれ略同一であるので、以下では、第1貯水部20aの貯水部本体21及び保持部22の構成のみについて説明する。
貯水部本体21は、第1貯水領域13aに埋設されており、具体的には、図5に示すように、第1貯水領域13aを掘削して形成された凹部14の内部に収容されている。また、この貯水部本体21は、下部層21a及び上部層21cを備えている。このうち、下部層21aは、実施の形態1に係る下部層21aと略同一に構成されており、図5に示すように、凹部14の内部の下方側に敷設されている。また、上部層21cは、例えば下部層21aの砂利等の径よりも小さい径を有する砂、砂利、又は土壌(一例として、礫等を含む自然土壌等)を用いて構成されており、図5に示すように、凹部14の内部において下部層21aよりも上方に敷設されている。
保持部22は、X-Z平面に沿った断面形状が逆T字状となる長尺状体にて形成されている。具体的には、保持部本体22aの左右方向の長さについては、貯水部本体21の左右方向の長さよりも短く設定しており、保持部本体22aの前後方向の長さについては、貯水部本体21の前後方向の長さと略同一に設定しており、保持部本体22aの上下方向の長さについては、貯水部本体21の上下方向の長さと略同一(又は若干長く)設定している。
このように実施の形態2によれば、保持部22をコンクリート材料で形成したので、保持部22を比較的強固に形成でき、貯水部20の耐久性を向上できる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。
実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
上記実施の形態1では、貯水システム1が設置される地盤10が、傾斜地盤であると説明したが、これに限らない。図6は、実施の形態1に係る貯水システム1の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。例えば、図6に示すように、複数の段差面を有する地盤であってもよい(なお、実施の形態2に係る地盤10についても同様とする)。
上記実施の形態1、2では、貯水部20の設置数が4つであると説明したが、これに限らず、例えば、5つ以上であってもよく、あるいは、2つのみ又は3つのみであってもよい。この場合には、例えば、貯水部20の設置数に応じて遮水部30の設置数を設定してもよい。
上記実施の形態1では、貯水部本体21が、植物Pを植栽できるように構成されていると説明したが、これに限らず、例えば、植物Pを植栽できないよう構成されてもよい。一例として、砕石又は土嚢等を用いて構成された土層部と、土層部の上面を覆うように設けられたカバー部であって、不織布又は人工芝等を用いて構成されたカバー部とを備えてもよい。この場合には、施工方法において、植栽工程を省略できる。
上記実施の形態1では、保持部22が、上面が開放された箱状体にて形成されていると説明したが、これに限らない。例えば、歩行者が貯水領域13を歩行することを許容する場合には、上面が閉鎖された箱状体にて形成されてもよい。
上記実施の形態1、2では、遮水部30の設置数が4つであると説明したが、これに限らず、例えば、1つのみ、2つのみ、又は、3つのみであってもよい。
上記実施の形態1では、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの少なくとも一部にて貯められた雨水Rを地中に透過させることができるように、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dが構成されていると説明したが、これに限らない。図10は、実施の形態1に係る貯水システム1の変形例を示す図であって、図2に対応する領域を示す図である。例えば、図10に示すように、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの少なくとも一部にて貯められた雨水Rを地中に透過させることができないように、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dが構成されてもよい。一例として、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの各々の下面には遮水シート24が設けられ、これら下面と貯水領域13の透水層10bとが遮水シート24を介して当接するように、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dは配置されてもよい。また、この場合には、図10に示すように、貯水システム1が、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの少なくとも一部に設けられた送水管25であって、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの少なくとも一部に貯められた雨水Rを所定領域(一例として、雨水貯留槽等の雨水利用設備)に送るための送水管25(一例として、公知のメッシュ状の送水管)を備える。このような構成により、第1貯水部20a、第2貯水部20b、第3貯水部20c、及び第4貯水部20dの少なくとも一部に貯められた雨水Rを送水管25を介して所定領域に効率的に送ることができ、例えば所定領域において雨水Rの利用を図ることができる。
付記1の貯水システムは、雨水を一時的に貯水するための貯水システムであって、地中に埋設された複数の貯水手段であって、当該複数の貯水手段の少なくとも一部が他の貯水手段に対して異なる高さ位置に配置された複数の貯水手段と、前記複数の貯水手段の少なくとも一部に貯められた前記雨水を遮水することにより、当該複数の貯水手段の少なくとも一部の上方において貯水を可能とする遮水手段と、を備え、前記遮水手段にて遮水される水量である遮水量が所定量未満である場合には、前記遮水手段によって遮水された前記雨水を当該遮水手段よりも下方に位置する前記貯水手段に向けて流出させず、前記遮水量が所定量以上に達した場合には、前記遮水手段によって遮水された前記雨水を当該遮水手段よりも下方に位置する前記貯水手段に向けて流出させるように、前記複数の貯水手段及び前記遮水手段を構成した。
付記1に記載の貯水システムによれば、地中に埋設された複数の貯水手段であって、当該複数の貯水手段の少なくとも一部が他の貯水手段に対して異なる高さ位置に配置された複数の貯水手段と、複数の貯水手段の少なくとも一部に貯められた雨水を遮水することにより、当該複数の貯水手段の少なくとも一部の上方において貯水を可能とする遮水手段と、を備え、遮水量が所定量未満である場合には、遮水手段によって遮水された雨水を当該遮水手段よりも下方に位置する貯水手段に向けて流出させず、遮水量が所定量以上に達した場合には、遮水手段によって遮水された雨水を当該遮水手段よりも下方に位置する貯水手段に向けて流出させるように、複数の貯水手段及び遮水手段を構成したので、複数の貯水手段によって雨水を貯めることができることに加えて、遮水手段によって遮水された雨水も貯めることができ、従来技術(透水浄化地盤を単に複数設けた技術)に比べて、貯水システムの貯水量を増大させることが可能となる。また、遮水手段によって遮水された雨水の一部を外部から視認でき、貯水システムの貯水状況を把握しやすくなる。
10 地盤
10a 難透水層
10b 透水層
11 第1道路領域
11a 道路
12 第2道路領域
13 貯水領域
13a 第1貯水領域
13b 第2貯水領域
13c 第3貯水領域
13d 第4貯水領域
14 凹部
20 貯水部
20a 第1貯水部
20b 第2貯水部
20c 第3貯水部
20d 第4貯水部
21 貯水部本体
21a 下部層
21b 中間層
21b1 砂層
21b2 混合層
21c 上部層
21d 植物保護材
22 保持部
22a 保持部本体
22b 補強部
22c 貫通孔
23 貯水空間部
24 遮水シート
25 送水管
30 遮水部
31 第1遮水部
32 第2遮水部
33 第3遮水部
34 第4遮水部
40 縁石部
100 貯水システム
L 縁石部の上端部
P 植物
R 雨水
Claims (7)
- 雨水を一時的に貯水するための貯水システムであって、
地中に埋設された複数の貯水手段であって、当該複数の貯水手段の少なくとも一部が他の貯水手段に対して異なる高さ位置に配置された複数の貯水手段と、
前記複数の貯水手段の少なくとも一部に貯められた前記雨水を遮水することにより、当該複数の貯水手段の少なくとも一部の上方において貯水を可能とする遮水手段と、を備え、
前記複数の貯水手段の各々は、
貯水機能を有する貯水手段本体であって、当該貯水手段本体に貯められた前記雨水を浄化することが可能であり、且つ上下方向に積層された複数の土粒子層を備える貯水手段本体と、
前記貯水手段本体の周囲の少なくとも一部を覆うように設けられた保持手段であって、透水性を有し、且つ前記貯水手段本体の状態を保持することが可能な保持手段と、を備え、
前記複数の土粒子層は、最下方に位置する土粒子層である下部層と、前記下部層よりも上方に位置する土粒子層である中間層と、最上方に位置する土粒子層である上部層と、を含み、
前記中間層は、砂からなる砂層と、前記砂層よりも上方に位置する混合層であり、前記貯水手段本体に貯められた前記雨水に含まれる不純物又は/及び汚濁物質を取り除くことが可能な浄化土壌を含む混合層と、を含み、
前記混合層の上下方向の長さを、前記複数の土粒子層のうち前記混合層以外の他の土粒子層の上下方向の長さよりも長くし、
前記遮水手段にて遮水される水量である遮水量が所定量未満である場合には、前記遮水手段によって遮水された前記雨水を当該遮水手段よりも下方に位置する前記貯水手段に向けて流出させず、前記遮水量が所定量以上に達した場合には、前記遮水手段によって遮水された前記雨水を当該遮水手段よりも下方に位置する前記貯水手段に向けて流出させるように、前記複数の貯水手段及び前記遮水手段を構成した、
貯水システム。 - 前記複数の貯水手段の各々は、
前記地中に形成され、且つ当該貯水手段が収容される凹部の底部分と前記貯水手段本体との相互に設けられた貯水空間部であって、前記雨水を貯水するための貯水空間部を備える、
請求項1に記載の貯水システム。 - 前記保持手段を、金属製のメッシュ材で形成し、
前記保持手段の網目の大きさを、前記下部層を構成する土粒子の径よりも小さくした、
請求項2に記載の貯水システム。 - 前記保持手段を、コンクリート材料で形成した、
請求項2に記載の貯水システム。 - 前記保持手段を、外部に露出しないように構成した、
請求項2から4のいずれか一項に記載の貯水システム。 - 前記複数の貯水手段の少なくとも一部にて貯められた前記雨水を地中に透過させることができるように、前記複数の貯水手段を構成した、
請求項1から5のいずれか一項に記載の貯水システム。 - 前記複数の貯水手段の少なくとも一部にて貯められた前記雨水を地中に透過させることができないように、前記複数の貯水手段を構成し、
前記複数の貯水手段の少なくとも一部に設けられた送水管であって、当該複数の貯水手段の少なくとも一部に貯められた前記雨水を所定領域に送るための送水管を備えた、
請求項1から5のいずれか一項に記載の貯水システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018172463A JP7170475B2 (ja) | 2018-09-14 | 2018-09-14 | 貯水システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018172463A JP7170475B2 (ja) | 2018-09-14 | 2018-09-14 | 貯水システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020045622A JP2020045622A (ja) | 2020-03-26 |
JP7170475B2 true JP7170475B2 (ja) | 2022-11-14 |
Family
ID=69900906
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018172463A Active JP7170475B2 (ja) | 2018-09-14 | 2018-09-14 | 貯水システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7170475B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN115142308A (zh) * | 2022-06-23 | 2022-10-04 | 扬州市建筑设计研究院有限公司 | 一种绿化生根复壮的扩容式道路结构及其施工方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000038747A (ja) | 1998-07-23 | 2000-02-08 | Ohbayashi Corp | 地下貯水施設 |
JP2004036310A (ja) | 2002-07-05 | 2004-02-05 | Ito Yogyo Co Ltd | 雨水処理システム |
US20110188933A1 (en) | 2007-11-09 | 2011-08-04 | Luxin (Green Planet) Ag | Water-storage and water-purification system |
CN102251459A (zh) | 2011-05-05 | 2011-11-23 | 西安理工大学 | 一种路面雨水集蓄净化利用系统 |
JP2013213311A (ja) | 2012-03-30 | 2013-10-17 | Association For Rainwater Storage & Infiltration Technology | 構造体ユニットとそれに用いられる構造体及び連結金具 |
CN103603320A (zh) | 2013-11-11 | 2014-02-26 | 厦门理工学院 | 一种lid型雨水沟渠及其设计计算方法 |
US20140124424A1 (en) | 2012-11-06 | 2014-05-08 | Chongqing University | Integrated system for treating and recycling rainwater |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3143652B2 (ja) * | 1991-11-08 | 2001-03-07 | 昭石化工株式会社 | 雨水等の一時貯溜槽 |
JP3974214B2 (ja) * | 1997-03-03 | 2007-09-12 | マテラス青梅工業株式会社 | ボックス配置型貯留浸透槽 |
-
2018
- 2018-09-14 JP JP2018172463A patent/JP7170475B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000038747A (ja) | 1998-07-23 | 2000-02-08 | Ohbayashi Corp | 地下貯水施設 |
JP2004036310A (ja) | 2002-07-05 | 2004-02-05 | Ito Yogyo Co Ltd | 雨水処理システム |
US20110188933A1 (en) | 2007-11-09 | 2011-08-04 | Luxin (Green Planet) Ag | Water-storage and water-purification system |
CN102251459A (zh) | 2011-05-05 | 2011-11-23 | 西安理工大学 | 一种路面雨水集蓄净化利用系统 |
JP2013213311A (ja) | 2012-03-30 | 2013-10-17 | Association For Rainwater Storage & Infiltration Technology | 構造体ユニットとそれに用いられる構造体及び連結金具 |
US20140124424A1 (en) | 2012-11-06 | 2014-05-08 | Chongqing University | Integrated system for treating and recycling rainwater |
CN103603320A (zh) | 2013-11-11 | 2014-02-26 | 厦门理工学院 | 一种lid型雨水沟渠及其设计计算方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020045622A (ja) | 2020-03-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7686540B2 (en) | Transport corridor infiltration system | |
US20120117739A1 (en) | Ecologically-Sound Waterway Culvert Restoration | |
JP2002522667A (ja) | タイヤ基礎構造 | |
US10799814B2 (en) | Water storage in subsurface storm water basins | |
JP4772662B2 (ja) | 浸透システムおよびその施工方法 | |
KR101008421B1 (ko) | 독립된 배수관 및 배수구를 이용한 비점오염원 제어용 배수시설 | |
KR100879402B1 (ko) | 비점오염 저감을 위한 생태 확장형 주차장 포장구조 | |
KR101510615B1 (ko) | 침투식 빗물저류조 및 그의 시공방법 | |
WO2011037002A1 (ja) | 樹脂製積層構造物を備える地中構造物 | |
JP7170475B2 (ja) | 貯水システム | |
CN210066391U (zh) | 减震环保路基结构 | |
KR101197024B1 (ko) | 빗물 저류 및 침투 시스템 시공방법 | |
JP2013083144A (ja) | 液状化防止構造 | |
JP7429922B2 (ja) | 貯留システム | |
US11585079B2 (en) | Method to enhance solids and liquids flow through a stormwater containment volume | |
KR100966473B1 (ko) | 비노출 배수로의 기층구조 및 유공관을 포함하는 비노출 배수로의 시공방법 | |
JP2001059257A (ja) | 雨水貯留浸透槽及びその構築方法 | |
CN110004784B (zh) | 一种紧邻高速公路桥墩的路基结构 | |
KR101194052B1 (ko) | 우기시의 도로 오염수 정화용 보강토옹벽구조물 | |
CN217027358U (zh) | 一种雨水滞留装置 | |
KR102362469B1 (ko) | 불투수성 포장 도로의 빗물 침투 저류형 길어깨 구조 및 이의 시공방법 | |
JP4157650B2 (ja) | 歩道部舗装構造 | |
CN115506200B (zh) | 一种高速路路基及快速排水结构施工方法 | |
KR20180025059A (ko) | 지면 변형을 이용한 침투저류조 구조 및 이의 시공방법 | |
KR102219577B1 (ko) | 유출수 저감 보도구조 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210318 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220112 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220118 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20220628 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20220816 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20221011 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20221101 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7170475 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |