JP2002522667A - タイヤ基礎構造 - Google Patents

タイヤ基礎構造

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JP2002522667A
JP2002522667A JP2000563881A JP2000563881A JP2002522667A JP 2002522667 A JP2002522667 A JP 2002522667A JP 2000563881 A JP2000563881 A JP 2000563881A JP 2000563881 A JP2000563881 A JP 2000563881A JP 2002522667 A JP2002522667 A JP 2002522667A
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キャリナン、ギャリー・ケヴィン
チャップマン、ピーター
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エコフレックス・オーストラリア・プロプライエタリー・リミテッド
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    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y10S52/09Structure including reclaimed component, e.g. trash

Abstract

(57)【要約】 本発明は、タイヤの1つまたは複数の層または沈床基礎(12および14)、および沈床基礎(12および14)のそれぞれのタイヤ内および/またはタイヤ間に設けられた充填材料とを含む基礎に関する。充填材料(16)は比較的粗い骨材であることが好ましく、比較的高い排水能力を有する多孔性床を提供する。最下層の沈床基礎(14)は通常、防止しなければ基礎の劣化につながり得る、比較的より細かい物質の充填材料内への浸入を防止しながら、最下層の沈床基礎(14)全体にわたる水の通過を許容するように設計されている、ジオファブリック布などの多孔性シートで包まれている。タイヤの少なくとも幾つかは通常、上部側壁が取り外されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、タイヤの1つまたは複数の層から形成された基礎に関する。本明細
書中において「基礎」という語を用いるときには、道路、建物の基礎、鉄道軌道
の基礎などのあらゆる耐荷重表面や、配水管床、水渠、排水ピットの基礎、貯水
池、細流フィルタの基礎、土手の道路(水遮断壁内の波形マット基礎の土手を含
む)などのあらゆる舗道を含む。「基礎」という語が擁壁などを含むことは意図
していないが(これは、本願の出願人の同時係属中の国際出願公開第98/49
400号において扱われている)、様々な擁壁を本明細書において開示している
【0002】
【背景技術】
擁壁および土留め斜面におけるタイヤ(特に、中古タイヤ)の使用が知られて
いる。オーストラリア特許出願第10006/95号は、排水路、トンネル、送
水管、通気坑などを形成するために、並列の位置にタイヤを収容するように形成
された溝を設けることによる、古いタイヤの使用を示唆している。
【0003】 フランス特許第2643400号は、タイヤを直線に並べて、正方形の各角に
1つずつが来るように正方形を形成したタイヤから構成された表面安定手段を開
示している。代替的に、これらのタイヤは、隣接するタイヤとジグザグの列にな
らべて三角形を形成するように設けることもできる。これらのタイヤは、天然繊
維または合成繊維を用いて一体に結束して、岩の破片で満たして、敷設した後に
、植物などを受け入れるために石または岩および土の層で覆うことができる。し
かし、フランス特許第264300号は、1列のタイヤを開示しているだけであ
って、高荷重または高浸食性の環境における用途に適するであろう構造物を何ら
開示していない。
【0004】 同様に、ロシア特許第2060610号は、中古タイヤをジグザグ配列で用い
た段丘形成構造を開示している(同特許の図2)。やはり、この文書において開
示された構造も、高荷重または高浸食性の環境における使用に適したものではな
く、土地の浸食が発生することを防止する単純なマット基礎構造を提供すること
に関するものである。
【0005】 オランダ特許第7706564号は、水中構造物を強化する沈床基礎を開示し
ている。プラスチック構築物は、それに固定されたタイヤを有しており、荷重材
料(粗い岩)がこれらのタイヤ上に置かれている。かかる構造においては、粗い
材料は、細かい物質の浸入の影響を非常に受け易く、そのため崩壊し易い。また
、これらのタイヤは、プラスチック構築物を定位置に保持するように、荷重材料
を載せるために提供されているに過ぎない。この構造は、耐荷重の用途に関する
ものではない。
【0006】 ロシア特許第1312130号は、古い自動車タイヤから形成された斜面の覆
いを開示している。この構造は、中古タイヤで強化された保護土層を含み、この
保護土層の上には、やはりタイヤで強化された石材料強化層が置かれている。タ
イヤの層の間には、これら2つのタイヤの層を一体に接合するために接合要素が
設けられている。また、この構造から土層が濾されることを防止する重合体スク
リーンが設けられているが、やはり、何らかの実質的な耐浸食性性能や耐荷重能
力を示唆するものは何もない。
【0007】 ロシア特許第2043455号は、縦方向に固定されたマット基礎またはタイ
ヤを形成することを含む、道路床の構築方法を開示している。これらのタイヤは
、接地面で接続され、次に土、泥炭または砂で覆われて、それから地盤用シート
層 (geotextile layer)で覆われている。しかし、この構築方法は、細かい物質の
マット基礎内への浸入を防止せず、そのため時間が経つと劣化することになる。
【0008】
【発明の概要】 第1の態様において、本発明は、地表に隣接して設けられた最下層を含むタイ
ヤの1つまたは複数の層と、これらの層それぞれのタイヤ内に設けられた充填材
料とからなり、少なくとも最下層は、最下層内への充填材料よりも細かいグレー
ドの物質の浸入を防止しながら、最下層を横断する水の通過を許容するように適
合された多孔性のシートをその下に有する基礎を提供する。
【0009】 多孔性シートは、より細かい周囲の物質の浸入による層内の充填材料の劣化を
防止するために設けられる。この構造は、水力技術構造から土層が濾されたり洗
い流されたりすることを防止することに関する構造を開示しているロシア特許第
1312130号およびロシア特許第2043455号に示されたものとは明ら
かに相違する。
【0010】 第2の態様において、本発明は、ジオファブリック材料(geo-fabric materia
l)で地表に隣接して設けられた最下層を含むタイヤの1つまたは複数の層を含
む基礎において、最下層のタイヤは、上部側壁が取り外されていて、内部に充填
材料を設けられている基礎であって、 最下層は、ジオファブリック材料内に囲い込まれており、基礎を画成するため
に、更に充填材料および/またはタイヤの1つまたは複数の層が、囲い込まれた
最下部の上に乗る。少なくとも幾つかのタイヤの側壁を取り除くことにより、そ
こに導入された充填材料を圧縮することができ、それによって、かかるタイヤは
、それらが使用されるあらゆる構造において、固定機能を構成することができる
【0011】 第3の態様において、本発明は、第1および第2の態様において定められた基
礎の地表上における構築方法であって、 ・最下層を含むタイヤの1つまたは複数の層を形成するステップと、 ・最下層内への充填材料よりも細かいグレードの物質の浸入を防止しながら、最
下層を横断する水の通過を許容するように適合された多孔性シートを、地表上で
配置するステップと、 ・最下層を地表に隣接した多孔性シート上に設けるステップと、 ・層のそれぞれのタイヤ内を充填材料で満たすステップとを含む方法を提供する
【0012】 本発明に従って構築される基礎は、道路や、砂地および湿地などの地表基礎ま
たは補助基層や、排水路、排水経路および排水溝や、鉄道軌道の基礎や、坑道や
、湖、河川、クリークおよび海洋に隣接した傾斜路および斜面や、波分散壁およ
び防波堤壁や、廃棄物セル・ピット(waste cell pits)や、備蓄基地や、舗道
や、シルト・トラップ(silt traps)などに適切に採用することができる。かか
る総ての環境は、水の含有状態および採用された以前の障壁を介して、浸食や劣
化を受け易い。
【0013】 基礎およびその構築方法においては、層のそれぞれの中のタイヤは、ほぼ水平
に設けられ、固定された配列で互いに隣接して設けられることが好ましく、層の
それぞれは、充填材料と共にタイヤ沈床基礎(tyre mattress)を形成する。か
かる「沈床基礎」構造は、非常に安定した基礎を提供するものであり、浸食に抵
抗し、高耐荷重能力を提供する傾向にある。
【0014】 基礎またはその構築方法においては、少なくとも2つのタイヤの層を設けるこ
とができ、充填材料を中に受け入れるために、使用の際にタイヤがほぼ上方に開
放されるように配向することができるように、各層内の各タイヤは、側壁が取り
外されていることが好ましい。各タイヤが開放されると(その最上部側壁を取り
外されると)、充填材料は、各タイヤにおいて容易に圧縮することができ、非常
に安定した強い基礎を構築することができる。
【0015】 基礎およびその構築方法においては、充填材料は、通常、比較的粗いグレード
の岩骨材または丸石である。かかる充填材料は、より細かい物質(砂など)が基
礎構造内に浸入した場合に、使用の際に位置変えや移動をし易くすることができ
る。これは、より細かい物質は、岩を「潤滑」し、骨材片間の重なり合いを削減
するためである。このように、本発明に従った基礎が提供される。
【0016】 基礎に用いられる層の数は、通常、(たとえば、下層の道路、地表基礎または
補助基層として用いられるとき)基礎の予想荷重および要求される安定性に左右
される。
【0017】 通常、最下層は、最少の土工事や路盤掘削だけで地表上に敷設される。好適に
は、基礎は、比較的低い路盤の安定性を必要とするだけであり、そのため低湿地
または湿地および他の湿潤地域において適している。タイヤまたはタイヤ沈床基
礎の層は、下層の地表または補助基層の安定性(耐圧能力)要件を低くしながら
、隣接するタイヤ間の負荷の分散を提供するために、隣接する層に対して段を作
ることもできる(たとえば、1つの層の1つのタイヤは、隣接する下部の最大4
個のタイヤ上に置くことができる)。
【0018】 充填材料は、比較的粗いグレードの岩骨材または丸石であることが好ましい。
一例においては、岩骨材充填材料は、公称75mmの直径である。比較的粗い充
填材料は、高い排水能力を有する多孔性層を提供する。比較的粗い充填材料は、
道路または配水管床の劣化を最小化するために、タイヤと結合させることもでき
る。
【0019】 粗いグレードの充填材料の性能は、細かい物質が基礎内に浸入した場合に損な
われることがあり、そのため多孔性シートを採用する。岩骨材の位置変えや移動
は、砂利道などの窪みにつながることがあり得る。従って、通常、最下部または
タイヤ沈床基礎は、多孔性シートで包む。一例において、多孔性シートは、難燃
剤としても役立つジオファブリック布などの多孔性布である。
【0020】 基礎が道路またそれと類似のものにおいて用いられるときには、さらに、少な
くともタイヤの層の最上層の対向する側面に設けるように構成された縁部支持構
造を含むことができ、この支持構造は、タイヤの移動や基礎の劣化を抑制するよ
うに働く。縁部支持構造の一実施形態において、支持構造は、たとえばタイヤの
最上層などの少なくとも一側に沿って設けられると共に連結構造を介してそれに
接続された一列の支持タイヤを含む。
【0021】 通常、連結構造は、それぞれが支持タイヤの1つを最上部の隣接するタイヤに
連結する一連の横方向の繋ぎ要素と、繋ぎ要素を相互接続する縦方向の連結要素
とを含む。一例において、横方向の繋ぎ要素および縦方向の連結要素とは、端と
端とを繋いだタイヤ接地面から構成され、あるいは代替的にコンベア・ベルト材
料から構成されている。しかし、他の代替物も可能である(詳細は下記)。
【0022】 基礎は、タイヤの最下層の下に掘削された溝内に互いに隣接して設けられた一
連の排水路タイヤをも含むこともでき、排水路充填材料は、排水路タイヤ内また
は排水路タイヤの間に設けることができる。道路または排水路床から水を排水す
るために、1つまたは複数の排水路管を溝から延伸させることができる。
【0023】 通常、基礎構造要素として採用されるタイヤは、完全な接地面部分を有する(
すなわち、上部側壁が取り外される場合があることを除いて、通常はタイヤ全体
が使用される)。しかし、排水路管、シルト・トラップ内などの幾つかの用途に
おいては、タイヤの部分を用いてもよい。たとえば、やはり上部側壁を取り外し
た半タイヤを用いることができるし、他の様々な種類の部分を用いることもでき
る。
【0024】 また、基礎内のタイヤは、その内部にタイヤの部分を付加的な強化材として配
置することにより、更に強化することができる。たとえば、充填材料に加えて、
上部側壁が取り外されたタイヤは、その内部に配置された1つまたは複数のコイ
ル巻きタイヤ接地面、またはその内部に配置されたタイヤ側壁のスタック、また
はこれらの組み合わせなどを有することができる。
【0025】 本発明によるシルト・トラップ基礎は、単一の縦列のタイヤを配置して、一体
化された携帯ユニットを形成するために、その列を長いタイヤ接地面またはコン
ベア・ベルトで包むことにより形成することができる。かかるユニットは、端と
端とを接して配置された3個のタイヤを有していることが好ましく、それぞれの
タイヤが上部側壁を取り外されており、長いタイヤ接地面はタイヤの周囲に延伸
してタイヤに結合している。
【0026】 本発明の性質をよりよい理解を促すために、ここで、本発明による異なった基
礎構造の幾つかの好適な実施形態を、その構築方法と共に、例を挙げることによ
ってのみ、添付図面を参照して説明する。
【0027】
【発明の実施態様】
図1および2に示したように、道路10の形式の基礎は、互いに重なり合った
タイヤまたはタイヤ沈床基礎の2つの層を含む。各沈床基礎12、14は、12
A〜12Eおよび14A〜14Dなどのタイヤの配列を含む。上部および下部沈
床基礎12および14のタイヤは、水平方向に敷設されるタイヤのそれぞれで荷
重を分散するように、通常は互いに対してずらして置かれている。採用可能な様
々のオフセット配置が、たとえば図7、8および10を検討することにより理解
できる。そのため、1つの沈床基礎の1つのタイヤは、隣接する下部沈床基礎の
最大4個のタイヤによって支持することができる。これは、以前の配置に比べて
荷重の分散を大幅に改善するものである。
【0028】 上部および下部のタイヤ沈床基礎12および14は、符号16で示した充填材
料で満たされる。充填材料16は、公称75mmの直径を有する岩骨材または丸
石であることが好ましい。そのため、比較的粗い充填材料16が、通常は共に1
2A〜12Eおよび14A〜14Dなどの隣接するタイヤ内およびそれらの間に
ある多孔性床を形成し、それによって高い排水能力を備えているが高い負荷能力
をも備えている岩骨材床を提供する。更に、比較的粗い充填材料16は、強く安
定した構造を提供するためにタイヤ沈床構造12、14と結合し、それによって
道路10の劣化を最小化する。
【0029】 少なくとも1つの層における少なくとも幾つかのタイヤは、側壁が取り外され
ている(または、側壁を取り外すのと類似した均等な構造を有する(たとえば、
図28〜図30のタイヤ構造を参照))。(図9により分かり易く示されている
ように)通常、殆どまたは総てのタイヤの側壁が取り外されており、タイヤは、
残りの側壁が下方を向くように道路に置かれている。タイヤ側壁を取り外すこと
(または、均等な構造を提供すること)により、充填材料は、タイヤ内に圧縮す
ることができる(両方の側壁を完全な形で有しているタイヤは充填することがで
きず、同程度に圧縮することは全くできない)。そのため、かかる各タイヤは、
それが配置された基礎内で錨のように機能し、これは、強度や安定性を大幅に強
化し、時間の経過に伴う基礎の劣化を最小化する。
【0030】 通常、少なくとも下部のタイヤ沈床基礎14は、ジオファブリック布(geofab
ric cloth)などの多孔性シート18で包まれている。ジオファブリック布18は 、下部沈床基礎14の砂利床への比較的細かい物質の浸入を防止しながら、下部 の沈床基礎14を横断する水の通過を許容するように設計され選択される。細か い物質が砂利床16を「汚染する」のであれば、従来の砂利道での窪み形成によ って証明されているように、道路10の劣化を加速する。道路構築におけるジオ ファブリック布18は、難燃剤の役割を果たすこともできる。この実施形態にお ける上部のタイヤ沈床基礎12は、ジオファブリック布で覆われてはいない。通 常、この布は、沈床基礎の周りに完全に巻かれ、巻いた後にその自由端は、上方 を向いた沈床基礎の表面上で折り畳まれる。そして、沈床基礎の周りに布を固定 するために、次の沈床基礎がこれらの折り畳まれた端部上に重ねられる(必要に 応じてこれが繰り返される)。
【0031】 道路10は、縁部支持構造20も含み、これは充填されたタイヤで構築される
。縁部支持構造は、上部および下部のタイヤ沈床構造12および14の対向する
側に設けられる。図1および図2の道路は、地表レベルGの下に少なくとも部分
的に埋められたタイヤ22をそれぞれ用いた支持構造20の2つの変形を組み込
んでいる。しかし、縁部支持タイヤ22は、道路10に沿って掘削された溝内に
設けられてもよい。図1の支持構造20は、傾斜平面方向に向けられた縁部支持
タイヤ22を含み、一方、図2の支持構造20´は、道路10の最も外側の境界
を形成する垂直に向けられた一連のタイヤ22を含む。
【0032】 図3、図4および図37〜42は、上記の構造とは別の縁部支持構造26の形
態を示している。これらの代替的支持構造26は、それぞれが上部および/また
は下部のタイヤ沈床基礎12または14の側に沿って置かれ、それに対して境界
を形成する一列の支持タイヤ28を含むことができる。包括的に参照符号30で
示された連結構造は、縦方向連結要素34または固定構造35に接続された一端
部を有する1つまたは一連の横方向繋ぎ要素32を含み(図37〜図39)、こ
れら縦方向連結要素34と固定構造35の両方は、繋ぎ要素をタイヤ列28に接
続する。繋ぎ要素32は、上部または下部のタイヤ沈床基礎12または14を連
結構造30に連結するために、タイヤ沈床基礎12または14を(それらの下に
設けおよび/またはそれらに固定することにより)係合することができる。支持
構造26は、状況によっては砂利床16や道路10の劣化につながる場合がある
タイヤ沈床基礎12および14の移動を抑制する際に有効である。
【0033】 図3および図4に示した支持構造の構成においては、横方向繋ぎ要素32は、
それぞれ、タイヤ沈床基礎12または14および支持タイヤ28の境界タイヤの
両方の下に設けられ、図3および図4の矢印によって大まかに示された8の字形
配列で、これらの当接タイヤの周囲に巻かれた長いタイヤ接地面またはコンベア
・ベルトからなる。縦方向結合要素34は、長い別のタイヤ接地面またはコンベ
ア・ベルトからなり、これは、横方向繋ぎ要素32を当接タイヤの周囲に巻く前
に、横方向繋ぎ要素32の1つが通過する隙間を共に画成する一対の対向する縦
方向の切り込み39(図41に示したような)を有する。長いタイヤ接地面は、
端と端とを連結された1つまたは一連のタイヤ接地面あるいは、コンベア・ベル
トから形成されている。タイヤ接地面は、両方の側壁を切り取られたリサイクル
のタイヤから形成することができ、一方、通常は、コンベア・ベルトは、手を加
えてない廃棄ベルトである。支持タイヤ28内の充填材料、最も一般的には岩骨
材は、上部および/または下部の沈床基礎12または14に隣接した支持構造を
しっかりと固定するために、繋ぎ要素32をそれ自体に固定する役割を果たすこ
とが理解されるであろう。図4の連結構造30は、長いベルトまたは接地面に変
えて、リサイクルのコンクリート梁38´を更に(または代替的に)含むことが
できる。
【0034】 図37〜42を参照するに、代替的連結構造26が示されている。
【0035】 図37において、固定構造35は、タイヤまたはベルト繋ぎ要素32を列28
の各タイヤに取り付けるための、一対の固定ピン36を含む。通常、タイヤ下部
側壁に固定されており、たとえば、ボルト、リベット、繋ぎ材などとすることが
できる。
【0036】 図38は、繋ぎ要素32をタイヤ28に取り付けるための代替的機構を示して
いる。この場合に、要素32とタイヤ下部側壁との周囲に(図示したように)ク
ランプ37が固定される。繋ぎ要素は、タイヤの下部開口を通って上方に弧を描
いて折り返すことができ、次にクランプは、繋ぎ要素のその弧を描いて曲げられ
た端部周囲を挟んで固定し、それらの間のタイヤ下部側壁を挟む。通常、クラン
プは、やはり通常は耐食性防腐剤である変形可能な金属材料から予め形成されて
いる。
【0037】 図39は、図38と類似の構造を示しているが、この場合には、繋ぎ要素はタ
イヤの下部開口を通って上方に弧を描き、タイヤの下部側壁上に戻り、次にその
接地面に予め形成された適切な隙間を通ってタイヤから出る。次に、繋ぎ要素の
自由端は、ボルトまたはピン固定具38を介して繋ぎ要素上に任意選択で固定さ
れる。
【0038】 図40は、図3および図4に示した構造と幾分か類似した構造を示しているが
、この場合に、繋ぎ要素32の自由端部は、タイヤを上方および右方に通過する
。要素32の自由端部には、一対の縦方向の隙間39が形成され、それを通って
ロッド34(たとえば、耐食性の金属ロッド、コンクリート・ピラーなど)が挿
入されている。使用に際しては、充填材料の重量は、ロッドを定位置に保持する
【0039】 図41は、図40に類似の構造を示しているが、この場合に、ロッド34は、
長いタイヤまたはベルト接地面34´によって置き換えられている。
【0040】 図42において、各繋ぎ要素は、道路全体にわたって、沈床基礎12および沈
床基礎14の何れかまたは両方の下に延伸できることが分かる。このことは、道
路の構造的安定性や一体性を更に強化する。
【0041】 図1は、道路10と共に使用することができる、包括的に参照符号40で示し
た排水路システムも示している。排水路システム40は、下部タイヤ沈床基礎1
4の下に予め掘削された溝42や、溝42内で互いに隣接して設けられた一連の
排水路タイヤ44を含む。溝42およびタイヤ44は、75mm岩骨材などの充
填材料で満たされている。代替的に、溝42は、排水路タイヤに依存せずに、岩
骨材充填材料のみを含んでもよい。溝42内の水を道路10から排水するために
、道路10に沿って長手方向に間隔を開けた多数の排水路管46は、溝42から
離れて延伸する。道路10は、通常、排水を更に支援するために、1%の反りま
たは横断逓減(transverse run-off)を含む。
【0042】 本発明の更に別の実施形態においては、基礎は、図5〜図7において包括的に
参照符号50で示した排水路床の形態で提供することができる。排水路床50は
、構造が上記の道路10に類似であり、2層タイヤ沈床基礎52、54として形
成されている。しかし、沈床基礎52は、排水路床が設けられている溝または水
路56の側壁の幾分か上方に続くことができる(たとえば、その中を流れる余分
な液体の流れに関する十分な処理を提供する)。そのため、溝または水路56内
に設けられたときに、排水路床50は、溝または水路の境界壁で支持され、その
結果、排水路床は、上記の道路10に組み込まれたような縁部支持構造を必要と
しない。それ以外の点では、排水路床50は、ジオファブリック布58などの多
孔性層に包まれた下部沈床基礎54を有するその基礎構造において、道路10に
類似している。上部および下部のタイヤ沈床基礎52および54は、共に、好ま
しくは比較的粗いグレードの岩骨材である充填材料60で満たされている。
【0043】 排水路床50は、主として排水用に設計されているが、道路として機能するこ
とができるように構築することもできる。排水路床と道路の二重機能を果たすと
きには、排水路床は、予想される車両荷重を適切に処理するために、必要数の層
のタイヤまたはタイヤ沈床基礎を備えて設計される。これは、本来備わった地表
の安定性によっても影響を受け、低湿地または湿地あるいは排水流量が多い地域
において見られるような不安定または水を多く含んだ土地では、追加のタイヤ沈
床基礎を使用してもよい。
【0044】 図5〜7は、溝または水路の形状に応じて構成される2形態の排水路床50お
よび50´を示している。両方の例において、上部および下部の沈床基礎52お
よび54内のタイヤは、上部沈床基礎から下部沈床基礎に最も効果的に荷重を分
散するために、互いに対してずらすかジグザグに配置してある(図7参照)。図
6に幾分か詳細に示したように、下部沈床基礎54の最も外側のタイヤ54´は
、溝または水路の既存の土手56の下を切り取っている。このことは、必要であ
れば、上部および下部の沈床基礎に付加的な縁部支持を提供する。
【0045】 ここで図8および図9を参照すると、構造が道路10に類似したタイヤ強化舗
装70が示されている(同様の参照番号が類似または同様の部分を示すために用
いられている)。舗装70を形成する際には、舗装を地表に設ける代わりに、地
表を掘削して溝72を形成して、そこに舗装を敷設する。
【0046】 通常、かなり平坦な溝基礎を提供できるようにし、更に細かい粒子の溝への浸
入を最少にするために、掘削後に砂74の75mmの床が溝の基礎に堆積される
。次に、ジオファブリック布76(または他の多孔性シート)が砂床の上に敷設
されて、そして、タイヤ沈床基礎14がジオファブリック布に敷設、充填され包
み込まれる。次に、沈床基礎12は、包み込まれた沈床基礎14上に敷設され、
そして、仕上げ舗装を生成するために、通常は40〜75mmの粒子サイズの砕
石16または丸石で満たされる。各充填ステップ中に、充填材料は、安定性を強
化するために圧縮されることが好ましく、タイヤは、上端部で開いていて、強化
された圧縮を可能にする。
【0047】 図9は(78で)、骨材が各タイヤを完全に満たしてその中で圧縮されること
を可能にするために、各タイヤの上部側壁がどのように取り外されたかも示して
いる。実際には、タイヤは、骨材内で強化材として働き、各沈床基礎の全体的な
寸法の安定性をも強化する。
【0048】 図10および図11は、図8および図9に類似の構造を示しているが、この場
合に、舗装70は、備蓄舗装80(たとえば、コンクリートまたは多孔性層から
形成されている)用の補助基層を形成している。同様の参照数字は、図8および
図9に示したものと類似または同様の部分を示すために用いている。
【0049】 備蓄舗装は、通常、より重く密度の高い材料(たとえば、300mmスラブ)
で形成されており、重い荷重を支えるので、溝72の基礎には粗い砂の層82(
通常は、75mmよりも厚い)が設けられる。更に、備蓄舗装の下に浸透したあ
らゆる閉じ込められた水を排水するために、一対の農業排水路(通常、100m
mの直径で隙間がある)が設けられる。
【0050】 更に、舗装が一旦敷設されると、通常はその上に備蓄舗装が敷設されるので、
上部タイヤ沈床基礎12を覆うためにジオファブリック布76も設けることがで
き、それによってコンクリートの舗装充填材料内への浸入を防止する。
【0051】 ここで図12〜14を参照すると、水渠(図5〜図7の排水路床に類似)が示
されている。同様の番号は、類似または同様の部分を示すために用いている。
【0052】 図12は、2層のタイヤ沈床基礎52、54から形成され、地層基礎58上に
敷設された水渠90を示している。側部タイヤ92は、水路の傾斜した土手の途
中まで延びており、水渠自体は、その中心へと1/20の傾斜を有することも分
かる。これは、たとえば、より優れた排水を促すために、沈床基礎内またはその
下の中央に農業排水路を配置することを可能にしている。
【0053】 図13および14において、水渠90には、1つまたは複数の中間堰100を
設けることができる。各堰は、タイヤ上部沈床基礎層102とタイヤ中間沈床基
礎層104とを含む。更に、上部沈床基礎層102、104と下部沈床基礎層5
2、54との間には、シルト障壁(silt barrier)106を設けることができる
【0054】 上部沈床基礎層102および104は、シルト層と共に堰の形成を提供するた
めに、水渠の幅にわたって、下部沈床基礎層52、54の上を横断して延伸する
。水路を通る流れの制御を支援をするためおよび/または障壁を設けて水路を通
って流れる液体で運び去られた個体を捕らえるために、水渠内または排水路床な
どで、堰構成を有することが通常は好ましい。
【0055】 シルト障壁は、水路を通って流れる液体内で運搬されるあらゆる粉鉱が堆積さ
れて下部層52、54内に浸入する(それによって、最終的には浸食につながる
)ことを防止するように機能できる。堰構成は、(たとえば、濾過タイプの機能
を提供するために)堰を横断する水の低速の浸出を許容することもできる。通常
、シルト障壁は、砂利または砕石から形成される。
【0056】 排水路管108も堰100内に設けることができる。捕捉された多量のシルト
内の液体が堰を通過することを依然として許容する低液流管として機能すること
もできる。管108は、隙間を開けた農業タイプの排水路の形態でも提供するこ
とができ、これは、上部層102、104およびシルト障壁106を通って浸出
する液体が堰から排水されることを可能にする。説明した構造は、水渠および排
水路床用の非常に安定した耐食性の構造を提供する。
【0057】 ここで図15〜図17を参照すると、土手の浸食や池、湖、防波堤などでの洗
掘を防止するための、3つの異なったタイプの波マット基礎構成が示されている
【0058】 図15を参照すると、たとえば農業用池122で用いる波マット基礎構造12
0が示されている。波マット基礎は、土手Bを浸食や池での水のうねりから生ず
る洗掘に対して保護する。図から分かるように、路肩の各土手には、(たとえば
、国際特許出願公開第98/49400号に開示された出願人の擁壁構築技術に
従って)その各側にタイヤから形成された擁壁構造が設けられている。
【0059】 波マット基礎は、土手に沿って段階的に敷設された列に形成されると共に土手
下方に延伸する複数のタイヤを含む。通常、各タイヤは、側壁が取り外されてお
り、圧縮された骨材材料16をその中に有する。通常、隣接する列のタイヤは、
(たとえば、図31〜図36に関して説明しているように)タイヤまたは他の機
構を介して互いに接合されている。
【0060】 ジオファブリック布層126は、路肩の各側で波マット基礎の下にあり、幾つ
かの用途においては、骨材基礎128の波マット基礎および路肩を形成すること
が賢明な場合もある。図から分かるように、ジオファブリック布層は、両波マッ
ト基礎の下に延伸し、また、路肩内に延伸してそれを貫通している。このことは
、波マット基礎構造の全体的安定性を強化している。この層は、より細かい物質
の波マット基礎内への浸入をも防止する(防止しなければ、時間が経つとその劣
化を引き起こす)。
【0061】 図15は、養殖池は、正常水位NWLと氾濫水位FWLとを有することも示し
ている。換言すれば、養殖池の使用中に、水位は変化してうねりとなる。路肩の
何れかの側の波マット基礎は、土手と路肩自体を浸食および洗掘から保護する。
波マット基礎は、うねる水の衝撃をも吸収し、この吸収能力は、波マット基礎内
の弾性タイヤの存在によって高められる。
【0062】 図16は、海や湖の防波堤用の擁壁および波マット基礎を示しており、ここで
は、水力は、農業用池の水力よりも遥かに大きくなる可能性が高い。農業用池と
同様に、波マット基礎130は、列に形成されて骨材材料16を充填された複数
のタイヤから形成されている。波マット基礎の安定性および耐食性を強化するた
めに、岩層132(たとえば、厚さ250mm)が波マット基礎上に置かれて、
犠牲摩耗抵抗 (sacrificial wear resistance)を提供し、波マット基礎は、衝撃抵抗を提供
して波吸収能力を強化する。層132には、その一体性と強さを高めるために、
スプレイ・コンクリート(spray concrete)を噴霧することができる。
【0063】 波マット基礎は、タイヤ擁壁134(たとえば、国際特許出願第AU98/0
0302号に開示された出願人の技術に従って形成されたもの)と共に使用する
ことができる。その擁壁は、粗い充填材料の基礎135上で、その基礎と波マッ
ト基礎との間に設けられ、砂利充填層136が提供される。
【0064】 擁壁は、ジャクロックカバー(jacroc cover)137、砂利充填裏張り層13
8、および圧縮埋め戻し複合材料層139を含む。擁壁の上には、(歩道、車道
などを提供できる)コンクリートの覆い140が配置される。波マット基礎の下
端部には、タイヤの多数のスタック142が設けられ、これらは通常、(固定機
能を提供するために)より密度の高い圧縮充填材料またはコンクリートの何れか
で満たされている。タイヤ・スタック142の後ろには、砂利埋め戻し層143
が設けられている。やはり、全体的構造の安定性を強化し、比較的より細かい材
料の、タイヤ内またはタイヤ間に用いられた多様な充填材料内への浸入を防止す
るために、ジオファブリック布層144が波マット基礎130およびタイヤ・ス
タック142の下に敷設されることが好ましい。
【0065】 図16の波マット基礎構造は、海の擁壁に加えられるより大きく更に一定した
/頻繁な波の力に対処するために、図15に示した構成よりも更に複雑で更に強
化されている。
【0066】 図17を参照すると、図16に示したものと類似の波マット基礎構造が示され
ており、類似または同様の部分を示すために同様の参照数字が用いられる。図1
7の波マット基礎においては、(範囲150で)その上部のみが充填されたタイ
ヤから形成されている。通常、その範囲のタイヤは、150〜250mmの岩骨
材152で包み込まれている(かつ、通常は次に、上部2列が、モルタルまたは
コンクリート・タイプのグラウチングで交互に固められる)。岩層154は、次
に、(たとえば、40mmの岩から形成され、通常は厚さ100mm)波マット
基礎上に置かれる。波マット基礎の残りの部分は、波マット基礎部150とタイ
ヤ・スタック142との間に置かれた岩保護部156によって定められる。この
部分は、その何れかの側でタイヤ・スタックおよびタイヤ波マット基礎を設ける
ことによって安定化され、その結果、やはり非常に安定した構造が得られる。
【0067】 図18〜図21を参照すると、石炭などの備蓄用の細流フィルタ構造物160
の形態での基礎が示されている。液体でのスプレーを必要とする備蓄(たとえば
、石炭の備蓄など)については、この構造物は、ダムDのダム壁DWの物陰側に
設けることができる。図19および図20は、細流フィルタ構造物が、複数の積
み重ねられたタイヤの列162、164から形成された対向する側壁をどのよう
に有しているかを示している。各タイヤは、砂またはチッター充填材料(chitte
r fill material)166(チッターは石炭の副産物)で満たされている。そし
て、通常、同じ充填材料168がタイヤの列の間に堆積される。タイヤの列は、
上に乗るコンデック分配容器(condeck distributor)170(または、他の折
り畳まれた金属容器)を支持し、この容器は、備蓄物用の安定したプラットフォ
ームを提供する。
【0068】 特に図20を参照すると、細流フィルタ構造物は、砂床基礎層172を含んで
いる。重合体ライナ174(たとえば、より細かい物質の浸入を防止する地層材
料)が、次に砂床上に置かれる。しかし、ライナがそれを横断する液体流に対し
て不浸透性であれば、通常は非多孔性層(たとえば、高密度ポリエチレン)から
形成される。次に、砂利基礎176が層174の上に置かれる。積み重ねられた
タイヤ列のそれぞれの底部タイヤも砂利で満たされる。砂床、ライナおよび砂利
基礎は、総て、細流フィルタ構造物160が設けられている溝178内に配置さ
れる。次に、フィルタ布180(通常は、タイヤ側壁の上記最下層へのより細か
い物質の浸入を防止するためのジオファブリック布材料)が、砂利基礎の上に置
かれる。ジオファブリック布層は、タイヤ側壁内へのより細かい物質の浸入を防
止するために、各底部タイヤ177と基礎176との間に(かつ、任意選択でそ
の周囲に巻いて)置くこともできる。次に、細流フィルタ構造物を形成するため
に、タイヤおよび充填材料166、168が段階的に構築される。最後に、コン
デック分配機がこの構造物の上に置かれる。
【0069】 図21および図22は、図19および図20に類似の細流フィルタ構造物を示
しているが、この場合に、充填材料範囲168は、更に積み重ねられたタイヤの
列182、184で満たされている。細流フィルタ構造物は、総ての点で図18
〜20に示して説明した構造物と同一である。しかし、図21および図22の構
造は、内部の積み重ねられたタイヤの列のためにより安定している。
【0070】 上記のようなタイヤや細流フィルタ構造物の充填材料の使用は、安定している
が液体多孔性の構造を提供し、これは、地下水や雨水の流れに入ることを防止す
るために、備蓄物の粉鉱を除去することもできる。この構造の高排水性能は、備
蓄物の基礎が雨水の中に分散してしまうことを更に防止し易くしている。この構
造は、フィルタを通過する場合がある非常に細かい物質を捕らえる既知の「フロ
ック・ブロック (floc blocks)」と共に用いることもできる。
【0071】 ここで図23〜図27を参照すると、基礎が、廃棄物処理浸出水の再循環およ
び再分散システムにおいて使用する廃棄物処理セル基礎の形態で示されている。
【0072】 図23は、かかる廃棄物処理システムにおける1つのセル200の略平面図を
示している。セルは、正方形のセルを定める側壁202と、セル内で所定のパタ
ーンで配置された複数のタイヤ206によって画成された分散システム204(
図24)とを含む。タイヤは、望ましい濾過特性を提供するために選択された石
または丸石材料で満たされている。通常、充填材料は、タイヤも囲み、セル内の
残りの空間を満たす。
【0073】 図25から分かるように、セルは、密封被覆層208を含んでおり、この密封
被覆層は、タイヤ206を囲んでおり、また、濾過される浸出水をセルに分散で
き且つガスGを抽出することができる開口210を有する。
【0074】 浸出水は、通常、セルの上にあるゴミ/廃物の堆積を通った液体(水を含む)
である。
【0075】 図から分かるように、(タイヤ206によって画成されている)タイヤ分散路
212は、それ自体が柱状のタイヤによって画成された(図24)分散柱214
から出ていると共に、下方に傾斜している。図から分かるように、分散路は、約
2%で外方および下方に傾斜している。
【0076】 セルの基礎は、より細かい物質のセル内への浸入を防止する(通常、非多孔性
重合体ライナまたはジオファブリック布ライナなどの水多孔性ライナを使用でき
る場合がある)ライナ216によって画成さている。砂および砂利の排水路基礎
218は、ライナ216上に置かれている。通常、砂および砂利の基礎は、やは
りタイヤの最下層の周囲に巻くことができるジオファブリック布層219によっ
て覆われている。層219は、より細かい物質のセル内への浸入を防止しながら
、浸出水の基礎218内への流入を許容するように選択されている。そのため、
排水路基礎は、分散路を通過した(たとえば、層219によって適切に濾過され
た)液体を受けて、(更に処理および/または廃棄/解放するために)これを浸
出水暗渠220へと分散する。時間が経つと、廃物222の層がセル内に蓄積す
るので、したがってセルは、(たとえば、排水路220に導入された加圧液体を
介して)定期的に洗い流される。分散路を下る浸出水の流れは、(流れの矢印F
で)図26および図27に概略を示した。
【0077】 ここで図28および図29を参照すると、上部側壁19が取り外されている(
たとえば、タイヤ側壁カッターを用いて切り取られている)が、下部側壁19´
は、完全に残しているタイヤ12が示されている。かかるタイヤは、上記の様々
な基礎に用いられる最も好適なタイヤである。
【0078】 図30は、接地面部分の周りをほぼ完全に切られているが、中心線21を残す
ようにしたタイヤ12を示している。この中心線は、切った結果の半タイヤを互
いに接合しており、骨材の充填をその中に受け入れるなどのために、各半タイヤ
の解放上部を提供している。この構造は、上記基礎の何れにおいても用いること
ができる。もちろん、半タイヤは、分離することができ、個々に使用することが
できるが、中心線21で接合したままにすることによって、より強い構造を得る
ことができる。かかる構造は、上記の様々な基礎に用いられたときに、図28お
よび図29のタイヤに相当する機能を提供することができる。
【0079】 ここで図31〜図36を参照すると、上記の様々な基礎に用いることができる
様々なタイヤマット基礎配置230が示されている。要素240を接続すること
により、複数のタイヤ12(および/またはタイヤ14)が共に接合されている
。接続要素は、合成繊維または天然繊維の繋ぎロープ、あるいは金属クリップ、
ワイヤ、バンドなどから形成することができる。
【0080】 図34において、コイル巻きの長いタイヤ接地面またはコンベア・ベルト25
0を、要素240をぴんと張るように隣接するタイヤ間に置くことができ、それ
によって隣接するタイヤ間の接着が強化されることが分かる。
【0081】 図35において、適切な固定ピン254(たとえば、ボルト、リベット、クラ
ンプまたは他の同様の構造)を用いて、固定穴252を通して上部タイヤ12を
どのように下部タイヤ14に固定することができるかが分かる。やはり、このこ
とは、この方法で構成された沈床基礎を用いる基礎の安定性を更に高める。
【0082】 図36は、長いタイヤ接地面またはコンベア・ベルト260を介して(たとえ
ば、ボルト、リベット、接着、綱などを介して)(通常、少なくともその一側で
)互いに接合されたタイヤ12の列を示している。やはり、かかる構成は、上記
の基礎の何れにおいても用いることができる。
【0083】 ここで図43〜図45を参照すると、舗道300は、舗装302、岩充填タイ
ヤ層304、および砂充填タイヤ層306を含んでいる。舗道は、矢印Fの方向
への水の流れに対する障壁を提供する。
【0084】 層302は、コンクリート(たとえば、繊維強化コンクリート、厚さ300m
m)、粗い道路岩などで形成することができる。図44および図45から分かる
ように、層304は、3層の岩充填タイヤ310から形成され、層306は、2
層の砂充填タイヤ312から形成されている。通常、層304に用いる岩は、大
きさが40〜70mmであり、通常、層304は、厚さ750mmである。通常
、砂充填層306は、厚さ500mmである。
【0085】 端部壁308は、積み重ねられた10列の岩充填タイヤ314によって画成さ
ている。通常、端部壁タイヤに用いられる岩は、最大排水用に100〜20mm
の大きさである。また、比較的細かい物質のタイヤ314の岩への浸入を防止す
るために、ジオファブリック布316が外側のタイヤ層の周囲に巻かれている。
層316は、最下層のタイヤの周囲または層306の周囲に巻くこともできる。
【0086】 壁308の内部318は、通常、(たとえば、コンクリート、岩などから形成
されている)犠牲層であり、(たとえば、矢印Fの方向に)舗道を通って流れる
液体の多量のエネルギーを吸収する。
【0087】 図45で分かるように、舗道下排水路320が設けられており、個別のコンク
リート要素322(たとえば、繊維強化コンクリート)で支持されている。排水
路は、層306に設けられ、舗道を通って延伸し、舗道を通り抜けるあらゆる水
を運び去り、それによって舗道の構造的完全性を維持する。
【0088】 通常、舗道300に用いられる総てのタイヤの上部側壁が取り外してあり、内
部の充填材料の密封を可能にしている。
【0089】 ここで図46〜図47Aを参照すると、下方に傾斜する道路332および水平
な道路334のために道路交差点330が設けられている。各道路は、本発明に
よって形成された2層のタイヤ336、337から構築されている。この点に関
して、通常、各タイヤは、その上部側壁を取り外されており、岩または丸石材料
で満たされている。また、通常、タイヤの下層337は、より細かい物質の浸入
を防止するために、ジオファブリック布層338で包まれている。
【0090】 2つの道路の交差点で、タイヤの上層336は、コンクリート・スラブ340
(通常、厚さ200mm)で置き換えられており、通常、スチール・メッシュ3
42(たとえば、F82メッシュ)で強化されている。スラブは、交差点を安定
させ、交差点を横断して流れる(たとえば、道路332を下る)液体流による衝
撃の浸食を防止する。
【0091】 道路332の下側には、道路を横断して延伸する第1の部分344と道路の側
縁に沿って延伸する第2の部分とを有する排水路が設けられている。排水路部分
344は、道路332の下方に傾斜した部分における層336のタイヤの第1列
の下に設けられている。この列は、コンクリート・スラブを流れ出た水を受ける
ための最初の列であり、したがって、道路332を通って排出される水の大きな
部分を、排水路部分344で捕らえることができる。
【0092】 第2の排水路部分346は、部分344からの液体を受けて、道路の側部に設
けられたポンプ・アウト集水孔(pump out sump)348で終端をなす。集水孔
には、道路から水をポンプで除去するために適切なポンプを備えることができる
。通常、各排水路部分は、農業用管から形成されている。
【0093】 図47からよく分かるように、各排水路部分は、排水路帯350によって囲ま
れており、通常、自由排水埋め戻し材料(たとえば、ブルーメタル、岩、丸石な
ど)で構成されている。図示したように、浸入すると排水路の遮断を引き起こす
、やはりより細かい道路劣化物質の浸入を防止するために、ジオファブリック布
層が排水路帯350の周囲に延伸している。
【0094】 ここで図48および図49を参照すると、上部側壁が取り外されたタイヤに充
填する代替的手段が示されている。タイヤ360は、その下部側壁362を完全
に有しているが、図示したようにその上部側壁は取り外されている。図示したよ
うに、2つの長いタイヤ接地面(またはコンベア・ベルト)363および364
が、タイヤ内に配置されている。長いタイヤの間には、図示したように(通常、
タイヤ接地面の小さい部分から形成されている)スペーサ要素366が置かれて
いて、ピン367によってそれに接合されている。スペーサ要素は、隣接する長
いタイヤ間およびタイヤ内壁間の空間を維持する。
【0095】 次に、図示したように、長いタイヤ接地面の周囲に充填材料368(たとえば
、砂、細かい岩など)が散布され、それによって、長いタイヤ接地面は、タイヤ
内の充填材料に対して付加的な強化機能を提供する。このように、充填材料は、
(上部側壁の取り外しにより)タイヤ内で圧縮できるだけでなく、その内部を強
化することもでき、それによって、用いられるあらゆる基礎のタイヤの構造的完
全性を更に強化する。
【0096】 図49は、包括的に参照符号370で示された基礎構造に設けられたときの図
38のタイヤを断面図で示している。被覆層372(たとえば、道路または舗道
の上部層、コンクリート・スラブ、舗装など)が、タイヤの上に設けられている
。任意選択で、長い内部タイヤ接地面364に対する支持を提供するため、切り
取られたタイヤ側壁374(たとえば、タイヤの上部側壁)を、タイヤの下部開
口に置くことができる。
【0097】 ここで図50および図52を参照すると、強化タイヤ360を用いて形成され
た道路380が示されている。前述のように、道路は、1層のみから形成しても
よく、あるいは、(点線で輪郭を示した)1つまたは複数の付加的な位置をずら
した上部層382を設けることもできる。
【0098】 図51を参照すると、(たとえば、砂路盤基礎386からの、またはそれを介
しての)より細かい物質のタイヤ内への浸入を防止するために、通常は、下部タ
イヤ層の周囲にジオファブリック布層384が設けられている。
【0099】 図52を参照すると、図51に類似であるが周囲の地表G内により深く落ち込
んだ構造が示されている。地表および道路を安定させるために、道路の両側に縁
石390を設けることができる。通常、縁石390は、一対の折り畳まれたタイ
ヤ壁392(または任意選択で一つの折り畳まれたタイヤ接地面、またはタイヤ
壁と接地面との多様な組み合わせ)から形成される。折り畳まれたタイヤ壁はピ
ン394(たとえば、亜鉛メッキしたスチール・ピン)によって接合できる。そ
のため、縁石および側溝タイプの構成を道路に設けることができる。
【0100】 図50〜図52の道路380は、その他の総ての点に関して、本明細書におい
て更に詳細に説明している他の道路に構造が類似している。
【0101】 ここで図53および図54を参照すると、代替的な土手保護基礎400が示さ
れている。土手保護基礎は、内部強化タイヤ406から形成された上部帯404
を有する土手保護マット基礎402(たとえば、波マット基礎)を含む。マット
基礎は、タイヤ側壁409および長いタイヤ接地面(または長いコンベア・ベル
ト)410から形成された下部帯408も含む。
【0102】 タイヤ406は、タイヤ360(図48および図49の)と幾分か同様に内部
的に強化されている。しかし、タイヤ406では、タイヤ側壁のスタック412
は、各タイヤの上部開口(すなわち、タイヤ上部側壁の取り外しにより生ずる開
口)とほぼ同じ高さになるように、各タイヤ内に配置されている。また、長いタ
イヤ接地面(または長いコンベア・ベルト)の渦巻きコイル414が、側壁スタ
ック412内に配置されている。
【0103】 好適な一実施形態においては、長いタイヤ接地面410は、最上部(水平)タ
イヤ406´から、マット基礎402をまっすぐに貫通して最下部タイヤ側壁4
09´に延伸することができる。長いタイヤ接地面410は、渦巻きコイル41
4のための(図48および図49の切り取りタイヤ側壁374に類似の)支持部
も提供する。長いタイヤ接地面は、マット基礎402の一体的構造も大幅に強化
する。
【0104】 図53からよく分かるように、タイヤ接地面(またはコンベア・ベルト)の渦
巻きコイル416は、図示したように4個の隣接するタイヤ間の空間に設けるこ
ともできる。渦巻きコイル416は、ほぐれて、それによって隣接するタイヤに
圧力をかける傾向にある。このことは、マット基礎構造全体を緊張させる効果が
あり、それによってその一体の構成を強化する。渦巻きコイルは、隣接するタイ
ヤが衝撃を受けたときに、あらゆる波の力の吸収も強化する。
【0105】 最上部のタイヤ406´は、コンクリート縁部(たとえば、歩道)418に隣
接して設けられており、上部固定ピン420によってそれに対して固定されてい
る。同様に、最下部のタイヤ406´´は、下部固定ピン421によって定位置
に固定されている。
【0106】 通常、タイヤ406は、岩または丸石材料で満たされており、水がマット基礎
を通過することを防止し、下部帯408内に流出する(それによって、隣接する
水本体に戻る)ことを可能にするために、上部帯404の下にプラスチック膜4
22(たとえば、PVCシート)が配置されている。下部帯408の更に開かれ
た構成は、(たとえば、上部帯から流れ出た)水がそれを通って流出することも
可能にしている。
【0107】 やはり、より細かい物質のマット基礎構造内への浸入を防止するために、プラ
スチック膜の下にジオファブリック布層424が設けられている。これは、マッ
ト基礎全体の周囲に巻いて、(たとえば、固定ピン、クランプなどによって)そ
れに固定してもよい。
【0108】 通常、マット基礎402内のタイヤは、(たとえば、亜鉛メッキしたピンまた
はクランプ、ナットおよびボルトなどを用いて)総て一緒にピンで固定されてお
り、長いタイヤ接地面410および渦巻きコイル416も、通常は、タイヤ40
6およびタイヤ側壁409にピンで固定されている。
【0109】 ここで図55および図58を参照すると、シルト・トラップ・ユニット(silt
trap unit)430の形態での基礎が示されている。図58においては、排水路
管432の末端に露出した形態のシルト・トラップ・ユニット430が示されて
おり、シルト・トラップ・ユニットは、下水溝434への排水路管の終点に設け
られている。使用に際しては、このユニットは、通常、砂、岩または類似の材料
などの充填/排水路材料によって覆われており(埋設されており)、(細かい物
質の浸入を防止するため)任意選択で多孔性のジオファブリック布層で包まれて
いる。
【0110】 図55〜図57において、より大きい排水路管または舗道436の終点に、6
個のシルト・トラップ・ユニットが配置されており、排水溝438(たとえば、
コンクリート・ピット)で終端をなしている。
【0111】 各シルト・トラップ・ユニット430は、(上部側壁が取り外されている)3
個のタイヤ440を含み、一緒に接合されている。このユニットは、図示したよ
うに、3個のタイヤの周囲を包んで、長いタイヤ接地面(または長いコンベア・
ベルト)442に固定することにより更に一体化される。
【0112】 シルト・トラップ排水溝の構築においては、排水溝に隣接する地表Gが掘削さ
れて、シルト・トラップ・ユニットがその中に敷設される。通常、掘削された場
所に敷設して充填するまえに、シルト・トラップは、ジオファブリック布層44
4にも敷設される(そして、それによって包まれる)。次に、シルト・トラップ
は、充填材料(たとえば、砂、細かいグレードまたは粗いグレードの岩、ブルー
メタルまたは丸石など)で満たされ、そして、シルト・トラップの一部分は、(
図55および図56に分かり易く示されているように)地表Gによって埋め戻す
ことができ、トラップ内への傾斜を設けることができる。
【0113】 シルト・トラップは、自然の排水能力を有するように、周囲の地表よりも排水
の力を有するように充填され、そのため、排水路管または舗道を通ってシルト・
トラップ上を流れる水の中のあらゆる液体を含んだ固体(シルト)を堆積させる
ことができ、それによってシルト・トラップに捕らえることができる。このこと
は、シルトで排水溝が遮断されることを少なくするか全くなくすことを補助する
。シルト・トラップは、必要であれば定期的に洗浄することができる。
【0114】 ここで図59を参照すると、排水溝454へのV字形の排水路452の終点に
配置された代替的なシルト・トラップ・ユニット450の形態での基礎が示され
ている。このユニットは、長いタイヤ接地面(またはコンベア・ベルト)456
によって囲まれており、やはり、通常は、多孔性層(ジオファブリック布など)
で包まれている。しかし、(それぞれが上部側壁を取り外されている)全タイヤ
だけを用いるのではなく、ユニットは、(両方とも上部側壁を取り外されている
)全タイヤ440と半タイヤ458との両方を含む。
【0115】 各半タイヤは、個々のシルト捕獲帯を画成しており、半タイヤの曲面が、排水
溝452を下って接近してくる液体に対向している。そのため、ユニット450
によって、(ユニット430上の)強化された(二重)トラッピング機能が提供
される。
【0116】 他の総ての点において、ユニット450は、図55〜図58のユニット430
のように、構成して定位置に配置することができる。
【0117】 ここで、たとえば、道路または排水路床の構築に関係する一般的工程を、例示
を目的として概略説明する。 1.補助基層の安定性および、縁部支持を提供する際の溝掘削の必要性に応じて
、(もし必要であれば)最小の土地掘削を行う。 2.道路または排水路床の場所に、ジオファブリック布または他の適切な多孔性
シートを敷設し、少なくともタイヤの下部沈床基礎の周囲にジオファブリック布
を巻くことを可能にするために、余分なジオファブリック布を道路または排水路
床の両側に設ける。 3.(通常は既に上部側壁を取り外されている)タイヤの下部沈床基礎をジオフ
ァブリック布上に設け、好適には比較的粗い骨材である適切な充填材料を、下部
沈床基礎のタイヤ間にそれらを通して拡散してから、通常は圧縮する。 4.余分なジオファブリック布を下部沈床基礎の上部表面上に巻き付けて、それ
によって岩骨材の床と共に下部沈床基礎のタイヤを包む。 5.(やはり、上部側壁を取り外されている)タイヤの上部層を、タイヤの下部
沈床基礎上に、それに対して位置をずらして設ける。上部層は、ジオファブリッ
ク布または多孔性シート上に設けることもでき、任意選択で、余分なジオファブ
リック布を上部層を包むために提供する。 6.タイヤの上部沈床基礎は、比較的粗い骨材材料で満たされた後、通常は圧縮
される。通常、タイヤの上部沈床基礎の上に骨材の層を形成するために、余分な
骨材を提供する。
【0118】 出願人は、上記の工程に従って構築された道路および類似の基礎で試験を行っ
た。暫定的な試験は、説明したものと類似の単一または2層のタイヤ沈床基礎の
両方を、約21トンの荷物を積んだトラックを横断させることで行なった。基礎
は、比較的高い水含有レベルを有する調製を行っていない補助基層上に構築した
。基礎は、試験中に劣化または何らかのそれに関連する問題の兆候を示さなかっ
た。
【0119】 以上で本発明の幾つかの好適な実施形態を幾分か詳細に説明してきたが、説明
した基礎およびそれに関連する構築方法は少なくとも次の利点を有することが、
当業者には明らかになるであろう。 1.基礎は、限定的な補助基層の調製で構築することができ、比較的重い地なら
し機械の必要性を省略することができる。 2.基礎は、適切な充填材料と共に1層または複数層のタイヤを有し、それによ
って、比較的不安定で水分を多量に含んだ地表上での構築に適している。 3.最下層の下に、水を通すがより細かいグレードの物質は通さない層を配置す
ることで基礎の寿命を延ばし、(比較的より細かい物質の浸入による)充填材料
の劣化を少なくする。 4.基礎は、ごく僅かの補修を必要とするだけで、比較的安価であり構築が簡単
である。 5.基礎は、廃棄タイヤおよび中古タイヤ、コンベア・ベルトおよび他の廃棄物
(ここで使用しなければ環境上の危険物になる)を処理して、効率的に利用する
【0120】 当業者は、本明細書において説明した発明には、特定的に説明した以外に変更
や修正を加え易いことを理解するであろう。たとえば、基礎は、地表の安定性や
荷重要件に大きく依存して、1つまたは複数のタイヤ層から形成してもよい。充
填材料は、充填材料床のシルト詰まりを回避するために、それのみで十分な排水
能力を提供できる。
【0121】 様々な基礎構造の構築は、本発明の範囲内に留めながら、特に細かい部分で変
えることができる。たとえば、タイヤの最下層または沈床基礎は、地表/補助基
層またはジオファブリック布上に直接ではなく、タイヤ側壁の床上に設けてもよ
く、この床は、それがなければ比較的不安定で水分を多量に含んでいる補助基層
に付加的な安定性を提供することができる。これらの側壁は、(上記の技術と同
様に)一緒に繋いでもよい。排水路床、防波堤などは、堤防に延伸する単一層ま
たは多層のタイヤ沈床基礎を含むように拡張してもよい。排水路床に沿って流れ
込むシルトを除去するために、貫通管と共に排水路床を横断して延伸する1つま
たは複数のタイヤ層から形成されたシルト障壁を設けてもよい。シルト障壁は、
排水路床上に設けられた石の床上にシルト障壁タイヤを設けた状態で、それに貫
通管を通して、「路肩」と同じ方法で機能できる。
【0122】 もちろん、自動車、トラック、トラクタ、四輪駆動車など、あらゆる型式の車
両のタイヤを、本発明に従って多様な基礎に用いることができる。
【0123】 総てのかかる変更および修正は、本発明の範囲内に入るものと考えられ、これ
らは他の多くの形態で実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による道路の断面図である。
【図2】 本発明の道路の別の実施形態の略断面図である。
【図3】 図1の道路と共に用いる縁部支持構造の平面図および略断面図で
ある。
【図4】 代替的縁部支持構造の平面図および略断面図である。
【図5】 本発明の排水路床の一実施形態の断面図である。
【図6】 本発明の排水路床の別の実施形態の断面図および略断面図である
【図7】 図6の排水路床の部分の平面図である。
【図8】 二重層タイヤ強化舗装の平面図である。
【図9】 二重層タイヤ強化舗装の側部断面図(図8の線9−9で切ったも
の)である。
【図10】 図8と類似であるが、二重層が備蓄舗装の補助基層を形成する
平面図である。
【図11】 図9と類似であるが、二重奏が備蓄舗装の補助基層を形成する
側部断面図である。
【図12】 図5および図6に示した排水路床に類似の、水渠の断面図であ
る。
【図13】 堰およびシルト障壁を組み込んだ水渠の端部断面図である。
【図14】 図13の線分14−14で切った側部断面図である。
【図15】 養殖池構成である代替的土手保護基礎(波マット基礎)を示す
側面図である。
【図16】 擁壁(防波堤など)での波マット基礎である代替的土手保護基
礎(波マット基礎)を示す側面図である。
【図17】 擁壁と共に用いる代替的波マット基礎構造の断面図である。
【図18】 材料などの備蓄用の細流フィルタ基礎の側面図である。
【図19】 図18の線分19−19で切った部分平面図である。
【図20】 材料などの備蓄用の細流フィルタ基礎の側部断面図である。
【図21】 図18と類似であるが、異なった種類の構造を有する側面図で
ある。
【図22】 図19と類似であるが、異なった種類の構造を有する部分平面
図である。
【図23】 本発明による廃棄物処理基礎の1つのセルの平面図である。
【図24】 本発明による廃棄物処理基礎の、内部にタイヤの配置を示した
セルの詳細な略平面図である。
【図25】 図23のセルの側部断面図である。
【図26】 図24に示した分配管の部分の側面図である。
【図27】 図26の線分27−27で切った側部断面図である。
【図28】 側壁が取り外されたタイヤの平面図である。
【図29】 タイヤ側壁の取り外しを概略的に示す側面斜視図である。
【図30】 タイヤの側壁を「取り外す」(接地面を通って水平方向にタイ
ヤを分割することによる)代替的手段の平面図である。
【図31】 本発明による基礎内の沈床基礎の形成における、タイヤの配列
および結束の方法の平面図である。
【図32】 本発明による基礎内の沈床基礎の形成における、タイヤの配列
および結束の方法の平面図である。
【図33】 本発明による基礎内の沈床基礎の形成における、タイヤの配列
および結束の方法の平面図である。
【図34】 本発明による基礎内の沈床基礎の形成における、タイヤの配列
および結束の方法の平面図である。
【図35】 本発明による基礎内の沈床基礎の形成における、タイヤの配列
および結束の方法の平面図である。
【図36】 本発明による基礎内の沈床基礎の形成における、タイヤの配列
および結束の方法の平面図である。
【図37】 図3および図4に示した構造の代替的構造である、道路または
他の基礎と共に使用する代替的縁部支持構造を示す図である。
【図38】 図3および図4に示した構造の代替的構造である、道路または
他の基礎と共に使用する代替的縁部支持構造を示す図である。
【図39】 図3および図4に示した構造の代替的構造である、道路または
他の基礎と共に使用する代替的縁部支持構造を示す図である。
【図40】 図3および図4に示した構造の代替的構造である、道路または
他の基礎と共に使用する代替的縁部支持構造を示す図である。
【図41】 図3および図4に示した構造の代替的構造である、道路または
他の基礎と共に使用する代替的縁部支持構造を示す図である。
【図42】 図3および図4に示した構造の代替的構造である、道路または
他の基礎と共に使用する代替的縁部支持構造を示す図である。
【図43】 舗道構造基礎の側面図である。
【図44】 舗道構造基礎の側部断面図である。
【図45】 排水路構成を示す、舗道の部分の断面図である。
【図46】 代替的道路および排水路基礎好悪図の側面図である。
【図47】 図46の構造の詳細を示す側面図である。
【図47A】 図46の構造の平面図である。
【図48】 基礎に用いられる、本発明により内部的に強化されたタイヤの
平面図である。
【図49】 図48のタイヤの、線分49−49で切った断面図である。
【図50】 図48によるタイヤを用いて構築された道路の平面図である。
【図51】 代替的な道路の実施形態について、道路の断面図である。
【図52】 代替的な道路の実施形態について、道路の断面図である。
【図53】 図48によるタイヤを組み込んだ代替的土手保護基礎を示す図
である。
【図54】 図53の土手保護基礎の側部断面図である。
【図55】 本発明による排水路舗道に配置された、シルト障壁ユニットの
形式の基礎の平面図である。
【図56】 図55の構造の端部断面図である。
【図57】 図55の構造の側部断面図である。
【図58】 排水路に関連づけて示された、個々のシルト障壁ユニット基礎
の斜視図である。
【図59】 V字形構成で設けられたときの、図58のシルト障壁基礎の代
替的シルト障壁基礎を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 PQ 0454 (32)優先日 平成11年4月28日(1999.4.28) (33)優先権主張国 オーストラリア(AU) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,G D,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN ,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC, LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,M K,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO ,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,Y U,ZA,ZW (71)出願人 41−45 Newcomen Stree t, Newcastle,NSW 2300, Australia (72)発明者 チャップマン、ピーター オーストラリア国、4068 クイーンズラン ド、インドロピリー、タリンガ・パレード 105 Fターム(参考) 2D018 DA00 2D044 DB00 2D051 AD07 AG03 CA10 2D056 AA03 4D004 AA11 BA02 BB03

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地表に隣接して設けられた最下層を含むタイヤの1つまたは
    複数の層と、該層のそれぞれのタイヤ内に設けられた充填材料とを含む基礎であ
    って、少なくとも前記最下層は、前記充填材料よりも細かいグレードの物質の前
    記最下層内への浸入を防止しながら、前記最下層全体にわたる水の通過を許容す
    るように適合された多孔性シートを下側に有する基礎。
  2. 【請求項2】 前記最下層は、少なくとも部分的に前記多孔性シートによっ
    て包まれている、請求項1に記載の基礎。
  3. 【請求項3】 前記タイヤの少なくとも幾つかは、側壁を取り外されている
    、請求項1または請求項2に記載の基礎。
  4. 【請求項4】 総てのタイヤは、使用に際して上部側壁を取り外されており
    、使用に際して、前記タイヤ内に導入された充填材料は、各層および各タイヤに
    おいて圧縮されている、請求項3に記載の基礎。
  5. 【請求項5】 前記層のそれぞれの中の前記タイヤは、ほぼ水平に敷設され
    ると共に、固定された配列で互いに隣接して設けられており、前記タイヤ層のそ
    れぞれは、前記充填材料と共にタイヤ沈床基礎を形成している、請求項1乃至請
    求項4の何れか一項に記載の基礎。
  6. 【請求項6】 少なくとも2つの層のタイヤが設けられており、各層の各タ
    イヤは、前記充填材料をその中に受け入れるために、使用に際して該タイヤをほ
    ぼ上向きに開くような向きにできるように、側壁を取り外されている、請求項5
    に記載の基礎。
  7. 【請求項7】 前記層のタイヤまたはタイヤ沈床基礎は、隣接するタイヤ間
    の荷重の分散を提供するために、隣接する層に対して位置がずらされている、請
    求項5または請求項6に記載の基礎。
  8. 【請求項8】 1つの層内の1つのタイヤは、その下の隣接層内の最大4個
    のタイヤの上に載る、請求項7に記載の基礎。
  9. 【請求項9】 前記多孔性シートは、前記充填材料よりも細かいグレードの
    物質の前記最下層内への浸入を防止しながら、前記最下層全体にわたる水の通過
    を許容するジオファブリック布層である、請求項1乃至請求項8の何れか一項に
    記載の基礎。
  10. 【請求項10】 前記充填材料は、比較的粗いグレードの岩骨材または丸石
    である、請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の基礎。
  11. 【請求項11】 さらに、前記タイヤの層の少なくとも最上層の両側に設け
    られた縁部支持構造であって、前記タイヤの横方向の移動を妨げるように適合さ
    れた支持構造を含む、請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載の基礎。
  12. 【請求項12】 前記縁部支持構造は、連結構造に沿って設けられ且つそれ
    を介して前記タイヤの最上層の少なくとも一側に連結されている一列の支持タイ
    ヤを含む、請求項11に記載の基礎。
  13. 【請求項13】 前記連結構造は、それぞれが前記支持タイヤの1つを前記
    最上層の隣接するタイヤに連結する一連の横方向繋ぎ要素と、該繋ぎ要素を相互
    接続する縦方向連結要素とを含む、請求項12に記載の基礎。
  14. 【請求項14】 前記横方向繋ぎ要素および縦方向連結要素は、端と端とを
    接続されたタイヤ接地面で構成されているか、コンベア・ベルト材料で構成され
    ている、請求項13に記載の基礎。
  15. 【請求項15】 さらに、前記タイヤの最下層の下に掘削された溝内で互い
    に隣接して設けられた一連の排水路タイヤを含み、前記排水路タイヤ内またはそ
    れらの間には排水路充填材料が設けられている、請求項1乃至請求項14の何れ
    か一項に記載の基礎。
  16. 【請求項16】 前記溝から水を排出するために、前記溝から1つまたは複
    数の排水路管が延伸している、請求項15に記載の基礎。
  17. 【請求項17】 該基礎内の前記タイヤの少なくとも幾つかは、付加的強化
    材としてその内部にタイヤの部分を配置されている、請求項1乃至請求項16の
    何れか一項に記載の基礎。
  18. 【請求項18】 充填材料に加えて、上部側壁を取り外された各タイヤは、
    その内部に1つまたは複数の巻かれたタイヤ接地面、または側壁、あるいはそれ
    らの組み合わせを配置されている、請求項17に記載の基礎。
  19. 【請求項19】 用いられる各タイヤは、完全な接地面部分を有する、請求
    項1乃至請求項18の何れか一項に記載の基礎。
  20. 【請求項20】 該基礎が排水路、排水路管、シルト・トラップなどに用い
    られるときに、部分タイヤも用いられるか任意選択で用いられる、請求項19に
    記載の基礎。
  21. 【請求項21】 各部分タイヤは、半タイヤであるが、やはり上部側壁を取
    り外されている、請求項20に記載の基礎。
  22. 【請求項22】 タイヤを単一の縦列に配列し、一体の携帯ユニットを形成
    するために、前記列を長いタイヤ接地面またはコンベア・ベルトで包むことによ
    り形成される、請求項20または請求項21に記載の基礎。
  23. 【請求項23】 各ユニットは、端と端とを接して配置された3個のタイヤ
    を有し、それぞれが上部側壁を取り外されており、長いタイヤ接地面またはコン
    ベア・ベルトは、前記タイヤの周囲全体に延伸するか、前記タイヤに連結されて
    いる、請求項22に記載の基礎。
  24. 【請求項24】 道路;砂地および湿地における地表基礎または補助基層;
    排水路の道、層または管;鉄道軌道の基礎;坑道またはトンネル;湖、河川、ク
    リーク、海洋に隣接した傾斜路基礎、斜面基礎またはマット基礎;波分散壁また
    は防波堤壁;廃物セル・ピット;備蓄基礎または舗装;シルト・トラップの中に
    設けられた、請求項1乃至請求項19の何れか一項に記載の基礎。
  25. 【請求項25】 ジオファブリック布材料上で地表に隣接して設けられた最
    下層を含むタイヤの1つまたは複数の層を含み、前記最下層のタイヤは上部側壁
    を取り外されており、その内部に充填材料を設けられている基礎であって、 前記最下層は、前記ジオファブリック布材料内に囲い込まれており、基礎を定
    めるために、更に充填材料および/またはタイヤの1つまたは複数の層が前記囲
    い込まれた最下層の上に置かれている基礎。
  26. 【請求項26】 請求項1乃至請求項25の何れか一項において定義された
    基礎を、地表上に構築する方法であって、 最下層を含むタイヤの1つまたは複数の層を形成するステップと、 前記充填材料よりも細かいグレードの物質の前記最下層内への浸入を防止しな
    がら、前記最下層全体にわたる水の通過を許容するように適合された多孔性シー
    トを地表上に配置するステップと、 前記最下層を地表に隣接した前記多孔性シート上に設けるステップと、 前記層のそれぞれのタイヤ内を前記充填材料で満たすステップとを含む方法。
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