JP2013213311A - 構造体ユニットとそれに用いられる構造体及び連結金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】連結金具を介して連結される複数の壁部材からなる構造体が水平方向だけでなく上下方向にもずれ難く、かつ、高強度で耐腐食性に優れるとともに、設置作業や保守作業を容易を行うことが可能な構造体ユニットを提供する。
【解決手段】本発明の構造体ユニットは、平面視矩形状に配置されて周壁を形成する複数枚の外枠部材1と、周壁の内側に平面視十字状に配置されて仕切り壁を形成する複数枚の内枠部材2と、周壁と仕切り壁の間に跨設される連結部材3,4と、周壁や仕切り壁を連結する角部連結金具5及び中間部連結金具8によって構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の構造体ユニットは、平面視矩形状に配置されて周壁を形成する複数枚の外枠部材1と、周壁の内側に平面視十字状に配置されて仕切り壁を形成する複数枚の内枠部材2と、周壁と仕切り壁の間に跨設される連結部材3,4と、周壁や仕切り壁を連結する角部連結金具5及び中間部連結金具8によって構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、雨水の貯留槽や護岸工事の際の根固めや土留めに用いられる構造体ユニットとそれに用いられる構造体及び連結金具に係り、特に、分解や組立が容易な周壁と仕切り壁を備えた構造体ユニットとそれに用いられる構造体及び連結金具に関する。
近年、気候変動等に起因して全国的に局地的な集中豪雨が頻発している。集中豪雨により発生した大量の雨水が河川に流入すると、河川が氾濫して洪水になるおそれがある。そのため、都市の河川流域においては雨水貯留浸透施設等による治水対策が進められている。これは地下に簡便な雨水貯留浸透槽を構築するというものであり、従来、いろいろな種類の雨水貯留槽について研究がなされている。そして、それに関し、既に幾つかの発明や考案が開示されている。
例えば、特許文献1には、「雨水の地下貯留浸透施設」という名称で、河川への雨水の流入量を制御するとともに、目詰まりを防ぐために夾雑物を確実に捕捉することが可能な発明が開示されている。
特許文献1に開示された発明は、夾雑物を除去するためのスクリーンが設けられた雨水流入路上に沈殿分離槽が設置され、地面を掘り下げて形成された空間部に分水槽と貯留タンクが造成されるとともに、分水槽及び貯留タンクに雨水排出路が接続されたことを特徴とする。また、分水槽は沈殿分離槽の下流に設置され、貯留タンクは分水槽の下流に設置されている。
そして、明細書には、発明の実施の形態の一例として、基板の下面に中空の管状脚体が複数列設されて成形される複数のプラスチック製の枠体ユニットと、多段に積み上げられた枠体ユニットの周囲を覆う遮水シート又は透水シートからなる貯留タンクが記載されている。
このような構造によれば、雨水流入路への流入量が少ないときは、雨水が分水槽を経て地中や雨水排出路へ排出され、雨水流入路への流入量が多いときは、その一部が貯留タンクに貯留される。また、スクリーンにより貯留タンクへの夾雑物の流入が阻止される。これにより、集中豪雨が発生した場合でも河川等へ短時間に多量の雨水が流入することを防止できる。また、貯留タンクや雨水排出路の目詰まりを防ぐことができる。
特許文献1に開示された発明は、夾雑物を除去するためのスクリーンが設けられた雨水流入路上に沈殿分離槽が設置され、地面を掘り下げて形成された空間部に分水槽と貯留タンクが造成されるとともに、分水槽及び貯留タンクに雨水排出路が接続されたことを特徴とする。また、分水槽は沈殿分離槽の下流に設置され、貯留タンクは分水槽の下流に設置されている。
そして、明細書には、発明の実施の形態の一例として、基板の下面に中空の管状脚体が複数列設されて成形される複数のプラスチック製の枠体ユニットと、多段に積み上げられた枠体ユニットの周囲を覆う遮水シート又は透水シートからなる貯留タンクが記載されている。
このような構造によれば、雨水流入路への流入量が少ないときは、雨水が分水槽を経て地中や雨水排出路へ排出され、雨水流入路への流入量が多いときは、その一部が貯留タンクに貯留される。また、スクリーンにより貯留タンクへの夾雑物の流入が阻止される。これにより、集中豪雨が発生した場合でも河川等へ短時間に多量の雨水が流入することを防止できる。また、貯留タンクや雨水排出路の目詰まりを防ぐことができる。
また、特許文献2には、「護岸等用カゴ枠」という名称で、法面の保護や根固め等の土留め、あるいは漁礁として用いられる鋳鉄製のカゴ枠に関する発明が開示されている。
特許文献2に開示された発明である護岸等用カゴ枠は、内部に砕石等充填空間が形成された中空枠体であって、連結部が一体的に鋳造されるとともに、この連結部同士が連結片を介して互いに連結された複数の平面枠からなることを特徴とする。そして、連結部は、先端が平面枠の外周を向くように平面枠の両側に平行に配置され、基端が平面枠の両面にそれぞれ立設される一対の伸延部と、この伸延部と協働して鉤状の連結片挿入空間を形成するように上下方向へ平行に平面枠の両側にそれぞれ設置される一対の段部形成板を備えている。
このような構造の中空枠体においては、平面枠が鋳鉄によって形成されるため、強度が高く、砕石等が充填される際や洪水等が発生した際に大きな力を受けた場合でも変形し難い。また、鋳鉄は内部に含まれる炭素が他の含有金属成分と反応して防食皮膜を形成することから、平面枠は水中においても十分な耐腐食性を有する。従って、中空枠体を長期間使用することができる。
特許文献2に開示された発明である護岸等用カゴ枠は、内部に砕石等充填空間が形成された中空枠体であって、連結部が一体的に鋳造されるとともに、この連結部同士が連結片を介して互いに連結された複数の平面枠からなることを特徴とする。そして、連結部は、先端が平面枠の外周を向くように平面枠の両側に平行に配置され、基端が平面枠の両面にそれぞれ立設される一対の伸延部と、この伸延部と協働して鉤状の連結片挿入空間を形成するように上下方向へ平行に平面枠の両側にそれぞれ設置される一対の段部形成板を備えている。
このような構造の中空枠体においては、平面枠が鋳鉄によって形成されるため、強度が高く、砕石等が充填される際や洪水等が発生した際に大きな力を受けた場合でも変形し難い。また、鋳鉄は内部に含まれる炭素が他の含有金属成分と反応して防食皮膜を形成することから、平面枠は水中においても十分な耐腐食性を有する。従って、中空枠体を長期間使用することができる。
さらに、特許文献3には、「護岸用カゴ枠に組み立てる格子状の枠体と、この連結具その連結構造」という名称で、簡単な構造で容易に連結が可能な格子状の枠体の連結部分と、堅牢な構造の連結具に関する発明が開示されている。
特許文献3に開示された発明である護岸用カゴ枠は、複数本の水平帯と垂直帯により格子状に形成された鋳鉄製の枠体が連結具を介して互いに連結された構造となっている。また、垂直帯の表裏両面には、垂直帯と平行な係止突起と、係止突起と直交するストッパー突起が設けられ、連結具には、枠体の外周を構成する垂直帯の一部及び係止突起に挿入可能な略T字凹溝が複数設けられている。
このような構造の枠体においては、枠体同士が両側から連結具で挟まれるようにして固定されるため、枠体の連結強度が高いという作用を有する。そして、中子が不要なため、枠体の製造が簡単である。
特許文献3に開示された発明である護岸用カゴ枠は、複数本の水平帯と垂直帯により格子状に形成された鋳鉄製の枠体が連結具を介して互いに連結された構造となっている。また、垂直帯の表裏両面には、垂直帯と平行な係止突起と、係止突起と直交するストッパー突起が設けられ、連結具には、枠体の外周を構成する垂直帯の一部及び係止突起に挿入可能な略T字凹溝が複数設けられている。
このような構造の枠体においては、枠体同士が両側から連結具で挟まれるようにして固定されるため、枠体の連結強度が高いという作用を有する。そして、中子が不要なため、枠体の製造が簡単である。
しかしながら、上述の従来技術である特許文献1に開示された発明においては、貯留タンクがプラスチック製の枠体ユニットによって形成されているため、クリープによる変形や破損が生じるおそれがあり、長期的な耐久性に劣るという課題があった。また、プラスチック製の枠体ユニットでは強度を確保する必要があるため、管状脚体の間隔を広くとることができない。従って、貯留タンク内に堆積する土砂を定期的に除去するなどの保守作業を容易に行うことができないという課題があった。
また、特許文献2に開示された発明では、複数の平面枠がそれらの連結部によって形成される連結片挿入空間に対し、連結片を上方からくさびのように打ち込むことで連結される。従って、各平面枠は水平方向の移動が拘束されるものの、上下方向の移動については拘束されないため、互いに上下方向へずれ易いという課題があった。また、段部形成板に連結片を係止させるだけでは連結強度が不足するため、平面枠の両側に連結片を取り付けなければならず、連結片の取り付けや取り外しをする場合に、平面枠の両側から作業を行う必要があり、効率が悪いという課題があった。
特許文献3に開示された発明においては、枠体同士を直線状、直角状及び十字状に連結する場合に、それぞれ異なる形状の連結片を用意しなければならないため、作業性が悪い。加えて、連結片の製造コストが高くなるという課題があった。なお、4つの略T字凹溝が十字をなすように設けられた連結片であれば、上述のすべての場合に使用することができる。しかし、略T字凹溝のうちのいくつかが破損した場合、その連結編は用途が限定されてしまうため、使い勝手が悪くなる。さらに、連結片は枠体に対して水平方向の移動を拘束するが、上下方向の移動については拘束しないため、各枠体が互いに上下方向へずれ易いという課題があった。
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、連結金具を介して連結される複数の壁部材からなる構造体が水平方向だけでなく上下方向にもずれ難く、かつ、高強度で耐腐食性に優れるとともに、設置作業や保守作業を容易を行うことが可能な構造体ユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、壁部材の少なくとも片面に形成された連結部に取り付けられる連結金具であって、ズレ止め具と抜け止め具を備え、連結部は、先端を外側へ向けて壁部材に立設される側面視L字状をなす爪部からなり、ズレ止め具は、爪部の幅よりも長く形成されるとともに、先端が鉤状に曲折された一対の鉤状係止部と、この一対の鉤状係止部が先端を内側に向けて立設される接続部と、からなり、抜け止め具は、対向するように配置される一対の爪部が壁部材と協働して形成する係止部挿入孔へ挿入可能に形成される柱状係止部と、この柱状係止部の側面に設けられて先端が側方へ突出するように形成される爪状係止部と、からなり、ズレ止め具は、鉤状に曲折された先端が係止部挿入孔を閉塞することなく、一対の鉤状係止部の間に一対の爪部を挿入可能に形成され、抜け止め具は、柱状係止部が係止部挿入孔に挿入された状態で、壁部材との間にズレ止め具の鉤状係止部を挿入可能に爪状係止部が形成されたことを特徴とするものである。
このような構造の連結金具においては、壁部材の連結部に外挿されたズレ止め具が一対の爪部を外側から抱え込むようにして、その上下方向及び水平方向への移動を拘束するという作用を有する。
また、抜け止め具の爪状係止部と壁部材との間にズレ止め具の鉤状係止部が配置されるように抜け止め具の柱状係止部を係止部挿入孔に挿入した場合、抜け止め具の爪状係止部が鉤状係止部に係止して、ズレ止め具が連結部から外れないように固定するという作用を有する。
さらに、ズレ止め具及び抜け止め具は、対向配置された一対の爪部及び壁部材に係止することで、壁部材が近接する端部を軸として互いに揺動しないように拘束するという作用を有する。
また、抜け止め具の爪状係止部と壁部材との間にズレ止め具の鉤状係止部が配置されるように抜け止め具の柱状係止部を係止部挿入孔に挿入した場合、抜け止め具の爪状係止部が鉤状係止部に係止して、ズレ止め具が連結部から外れないように固定するという作用を有する。
さらに、ズレ止め具及び抜け止め具は、対向配置された一対の爪部及び壁部材に係止することで、壁部材が近接する端部を軸として互いに揺動しないように拘束するという作用を有する。
また、請求項2記載の発明は、請求項1に記載の連結金具において、2枚の壁部材を平面視直交するように連結するものであって、抜け止め具は、先端が逆向きにそれぞれ側方へ突出するように一対の爪状係止部が柱状係止部の側面に設けられ、この一対の爪状係止部と壁部材との間にズレ止め具の一対の鉤状係止部を挿入可能に形成されたことを特徴とするものである。
このような構造の連結金具においては、請求項1記載の発明の作用に加えて、抜け止め具の一対の爪状係止部と壁部材との間にズレ止め具の一対の鉤状係止部が配置されるように抜け止め具の柱状係止部を係止部挿入孔に挿入した場合、抜け止め具の一対の爪状係止部が一対の鉤状係止部に係止して、ズレ止め具が壁部材の連結部から外れないように固定するという作用を有する。
また、対向されるように配置される一対の爪部及び壁部材にズレ止め具と抜け止め具が係止することで、2枚の壁部材は、近接する端部を軸とする揺動が抑制され、直交状態が維持されるという作用を有する。
また、対向されるように配置される一対の爪部及び壁部材にズレ止め具と抜け止め具が係止することで、2枚の壁部材は、近接する端部を軸とする揺動が抑制され、直交状態が維持されるという作用を有する。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の連結金具において、2枚の壁部材を平面視直線的に連結する連結金具であって、ズレ止め具は一対の鉤状係止部が接続部に対して平面視直線的に設置されたことを特徴とするものである。
このような構造の連結金具においては、請求項1記載の発明の作用に加えて、抜け止め具の爪状係止部と壁部材との間にズレ止め具の鉤状係止部が配置されるように抜け止め具の柱状係止部を係止部挿入孔に挿入した場合、抜け止め具の爪状係止部が鉤状係止部に係止して、ズレ止め具が壁部材の連結部から外れないように固定するという作用を有する。
また、対向配置された一対の爪部及び壁部材にズレ止め具と抜け止め具が係止することで、2枚の壁部材は、近接する端部を軸とする揺動が抑制され、直線的に配置された状態が維持されるという作用を有する。
このような構造の連結金具においては、請求項1記載の発明の作用に加えて、抜け止め具の爪状係止部と壁部材との間にズレ止め具の鉤状係止部が配置されるように抜け止め具の柱状係止部を係止部挿入孔に挿入した場合、抜け止め具の爪状係止部が鉤状係止部に係止して、ズレ止め具が壁部材の連結部から外れないように固定するという作用を有する。
また、対向配置された一対の爪部及び壁部材にズレ止め具と抜け止め具が係止することで、2枚の壁部材は、近接する端部を軸とする揺動が抑制され、直線的に配置された状態が維持されるという作用を有する。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の連結金具において、抜け止め具は、柱状係止部の壁部材に相対する側面に柱状突起部が設けられ、ズレ止め具は、この柱状突起部を挟んで2枚の壁部材が配置された状態で、一対の鉤状係止部の間に一対の爪部を挿入可能に形成されたことを特徴とする。
このような構造の連結金具においては、柱状突起部が楔のように差し込まれることで、直線的に配置された2枚の壁部材の間のガタツキが少なくなるという作用を有する。その結果、各壁部材にそれぞれ設けられた爪部をズレ止め具と抜け止め具が協働して保持し、壁部材の揺動を防ぐという請求項3に記載の発明の作用がより一層発揮される。
このような構造の連結金具においては、柱状突起部が楔のように差し込まれることで、直線的に配置された2枚の壁部材の間のガタツキが少なくなるという作用を有する。その結果、各壁部材にそれぞれ設けられた爪部をズレ止め具と抜け止め具が協働して保持し、壁部材の揺動を防ぐという請求項3に記載の発明の作用がより一層発揮される。
請求項5記載の発明である構造体は、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の連結金具と、この連結金具によって互いに連結される複数枚の前記壁部材と、備えたことを特徴とするものである。
このような構造によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明の作用を有する構造体が得られる。また、壁部材が鋳鉄製である場合には、プラスチック等に比べて強度が高く、また、耐食性に優れるという作用を有する。さらに、簡単な構造でありながら、壁部材同士が強固に連結されるという作用を有する。
このような構造によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明の作用を有する構造体が得られる。また、壁部材が鋳鉄製である場合には、プラスチック等に比べて強度が高く、また、耐食性に優れるという作用を有する。さらに、簡単な構造でありながら、壁部材同士が強固に連結されるという作用を有する。
請求項6記載の発明である構造体ユニットは、請求項5に記載の構造体の壁部材が平面視矩形状の周壁をなすように設置されたことを特徴とするものである。
このような構造体ユニットにおいては、構造体を構成する壁部材の枚数や横幅に応じた閉空間が周壁によって形成されるという作用を有する。
このような構造体ユニットにおいては、構造体を構成する壁部材の枚数や横幅に応じた閉空間が周壁によって形成されるという作用を有する。
請求項7記載の発明は、請求項6に記載の構造体ユニットにおいて、構造体の壁部材は、爪部が先端を外側に向けて立設される矩形枠と、この矩形枠に格子状に架設される複数の桟部材と、からなることを特徴とするものである。
このような構造体ユニットにおいては、請求項6記載の発明の作用に加えて、周壁を形成する構造体が軽量化されるという作用を有する。
このような構造体ユニットにおいては、請求項6記載の発明の作用に加えて、周壁を形成する構造体が軽量化されるという作用を有する。
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の連結金具によれば、壁部材の片面に設置するだけで十分な連結強度を得ることができる。従って、連結金具を壁部材の片面にのみ設置し、作業性を高めることができる。この場合、連結金具を壁部材の両面に設置する場合に比べて、作業者の人数を少なくするとともに、作業に要する時間を短縮することが可能である。
また、本発明の連結金具は、連結部として設けられた一対の爪部にズレ止め具を外挿した後、係止部挿入孔に抜け止め具を挿入するという手順で壁部材へ簡単に取り付けることができる。さらに、本発明の連結金具によれば、係止部挿入孔から抜け止め具を抜き取るだけで、ズレ止め具が容易に外れる状態になるため、壁部材から簡単に取り外すことができる。
また、本発明の連結金具は、連結部として設けられた一対の爪部にズレ止め具を外挿した後、係止部挿入孔に抜け止め具を挿入するという手順で壁部材へ簡単に取り付けることができる。さらに、本発明の連結金具によれば、係止部挿入孔から抜け止め具を抜き取るだけで、ズレ止め具が容易に外れる状態になるため、壁部材から簡単に取り外すことができる。
本発明の請求項2に記載の連結金具によれば、請求項1記載の発明の効果を奏することに加えて、2枚の壁部材を平面視直交した状態で強固に連結できるという効果を奏する。また、本発明の連結金具によれば、2枚の壁部材を平面視直交した状態で連結する場合だけでなく、3枚の壁部材を平面視T字状に連結する場合及び4枚の壁部材を平面視十字状に連結する場合にも共通して使用することができる。従って、壁部材を連結する際に作業性が良い。
本発明の請求項3に記載の連結金具によれば、請求項1記載の発明の効果を奏することに加えて、平面視直線的に配置された2枚の壁部材を強固に連結できるという効果を奏する。
本発明の請求項4に記載の連結金具によれば、平面視直線的に配置された2枚の壁部材を強固に連結できるという請求項3記載の発明の効果がより一層発揮される。
本発明の請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の発明の効果を有する構造体が得られる。また、壁部材が鋳鉄製あれば、耐食性に優れるため、長期間使用することが可能である。
本発明の請求項6に記載の構造体ユニットによれば、請求項5記載の発明の効果に加えて、周壁に囲まれる閉空間の広さを現場の状況に応じて柔軟に変更できるという効果を奏する。特に、本発明の構造体ユニットは、高強度の壁部材からなる構造体が水平方向だけでなく上下方向に対してもずれないように強固に連結された構造であるため、上記閉空間が広くなるように周壁を設置することができる。この場合、上記閉空間に土砂が堆積したとしても容易に除去できるため、保守作業が容易である。従って、本発明の構造体ユニットは、例えば、遮水シートと組み合わせることで雨水貯留層として使用することも可能である。
本発明の請求項7に記載の構造体ユニットによれば、請求項6記載の発明の効果に加えて、運搬や設置作業を容易に行うことができるという効果を奏する。
以下、雨水貯留槽に適用する場合を想定し、本発明の実施の形態に係る構造体ユニットとそれに用いられる構造体及び連結金具の実施例について説明する。なお、前述のとおり、雨水貯留槽には構造体ユニットの他に遮水シート等が必要であるが、便宜上、構造体ユニット以外の構成要素については説明を省略する。
本実施例の構造体ユニットとそれに用いられる構造体及び連結金具の構造について図1乃至図14を用いて説明する。
図1(a)は本実施例の構造体ユニットを模式的に示した斜視図であり、図1(b)及び図1(c)は図1(a)の構造体ユニットにおいて角部連結金具及び中間部連結金具が取り付けられた個所をそれぞれ部分的に拡大した斜視図である。また、図2(a)及び図2(b)はそれぞれ外枠部材の正面図及び平面図であり、図2(c)及び図2(d)はそれぞれ内枠部材の正面図及び平面図である。さらに、図3(a)は連結部材の斜視図であり、図3(b)は図1(a)の部分拡大図である。
図1(a)は本実施例の構造体ユニットを模式的に示した斜視図であり、図1(b)及び図1(c)は図1(a)の構造体ユニットにおいて角部連結金具及び中間部連結金具が取り付けられた個所をそれぞれ部分的に拡大した斜視図である。また、図2(a)及び図2(b)はそれぞれ外枠部材の正面図及び平面図であり、図2(c)及び図2(d)はそれぞれ内枠部材の正面図及び平面図である。さらに、図3(a)は連結部材の斜視図であり、図3(b)は図1(a)の部分拡大図である。
なお、本願明細書において周壁の中間部とは周壁の幅方向の中央部ではなく、角部以外で連結部が設けられている個所をいうものとする。従って、図1(a)では、平面視直線的に配置された2枚の外枠部材が接続される個所を周壁の中間部Dとし、この中間部Dに内枠部材が接続される場合を特に周壁と仕切り壁の接続部Cとしているが、これに限らず、1枚の外枠部材において両端以外の個所に連結部が設けられている場合も周壁の中間部Dとなり、この中間部Dに内枠部材が接続される場合も周壁と仕切り壁の接続部Cとなる。
また、図1(a)に示した構造体ユニットの場合、周壁の中間部は8個所存在するが、図が煩雑になるのを避けるため、そのうちの1個所のみを周壁の中間部Dとして示す。さらに、連結部材についても図示を省略する。そして、角部連結金具及び中間部連結金具は、構造体ユニットの周壁や仕切り壁の上下2個所にそれぞれ設置されるが、そのうち上部に設置された場合のみを図1(b)及び図1(c)に示す。
また、図1(a)に示した構造体ユニットの場合、周壁の中間部は8個所存在するが、図が煩雑になるのを避けるため、そのうちの1個所のみを周壁の中間部Dとして示す。さらに、連結部材についても図示を省略する。そして、角部連結金具及び中間部連結金具は、構造体ユニットの周壁や仕切り壁の上下2個所にそれぞれ設置されるが、そのうち上部に設置された場合のみを図1(b)及び図1(c)に示す。
図1(a)乃至図1(c)に示すように、本実施例の構造体ユニットは、ダクタイル鋳鉄(FCD)を用いて鋳造され、角部連結金具5及び中間部連結金具8からなる連結金具と、この連結金具によって互いに連結される壁部材からなる構造体が、周壁や仕切り壁をなすように設置された構造となっている。
壁部材は、平面視矩形状に配置されて周壁を形成する複数枚の外枠部材1と、周壁の内側に平面視十字状に配置されて仕切り壁を形成する複数枚の内枠部材2と、からなり、周壁と仕切り壁の間には連結部材3,4(図3(b)参照)が跨設されている。
角部連結金具5はズレ止め具6と抜け止め具7からなり、周壁の角部A、仕切り壁の交差部B及び周壁と仕切り壁の接続部Cに設置される。また、中間部連結金具8はズレ止め具9と抜け止め具10からなり、平面視直線的に配置された2枚の外枠部材1,1の接続個所である周壁の中間部Dに設置される。
壁部材は、平面視矩形状に配置されて周壁を形成する複数枚の外枠部材1と、周壁の内側に平面視十字状に配置されて仕切り壁を形成する複数枚の内枠部材2と、からなり、周壁と仕切り壁の間には連結部材3,4(図3(b)参照)が跨設されている。
角部連結金具5はズレ止め具6と抜け止め具7からなり、周壁の角部A、仕切り壁の交差部B及び周壁と仕切り壁の接続部Cに設置される。また、中間部連結金具8はズレ止め具9と抜け止め具10からなり、平面視直線的に配置された2枚の外枠部材1,1の接続個所である周壁の中間部Dに設置される。
図2(a)及び図2(b)に示すように、外枠部材1は矩形枠1aに架設される複数の縦桟部材1bと横桟部材1cによって矩形状の複数の開口1dが形成された構造となっている。また、矩形枠1aには四隅にそれぞれ連結部11が一体的に鋳造されるとともに、連結部材3,4の端部を上方から嵌入可能に嵌入孔12が上辺の中央に設けられている。
そして、連結部11は、先端が外側を向くように矩形枠1aに立設され、側面視L字状に形成された爪部11aと、矩形枠1aの側辺に対して平行に配置される段部形成板11bからなり、爪部11aと段部形成板11bは協働して角部連結金具5や中間部連結金具8を挿入するための鉤状の空間11cを形成する。
そして、連結部11は、先端が外側を向くように矩形枠1aに立設され、側面視L字状に形成された爪部11aと、矩形枠1aの側辺に対して平行に配置される段部形成板11bからなり、爪部11aと段部形成板11bは協働して角部連結金具5や中間部連結金具8を挿入するための鉤状の空間11cを形成する。
図2(c)及び図2(d)に示すように、内枠部材2は門形枠2aに架設される2本の傾斜部材2bによって三角形状の開口2c,2cが形成された構造となっている。また、門形枠2aの両面の四隅には、それぞれ連結部11が一体的に鋳造されるとともに、連結部材3,4の端部を上方から嵌入可能に嵌入孔12が上辺の中央に設けられている。
すなわち、側面視L字状に形成された爪部11aは、先端が外側を向くように基端が門形枠2aに立設されており、爪部11aと協働して鉤状の連結金具挿入空間11cを形成する段部形成板11bは、門形枠2aの側辺に対して平行に配置されている。
すなわち、側面視L字状に形成された爪部11aは、先端が外側を向くように基端が門形枠2aに立設されており、爪部11aと協働して鉤状の連結金具挿入空間11cを形成する段部形成板11bは、門形枠2aの側辺に対して平行に配置されている。
図3(a)に示すように、連結部材3,4は略棒状をなし、両端には外枠部材1や内枠部材2の嵌入孔12に対して嵌入可能に突起部3a及び突起部4aがそれぞれ設けられている。また、連結部材4は長さ方向の中央部に、連結部材3を嵌合するための凹溝4bが長手方向へ直交するように形成されている。
そして、図3(b)に示すように、連結部材3,4は十字状に組み合わされた状態で、突起部3a,3a及び突起部4a,4aを外枠部材1の嵌入孔12と内枠部材2の嵌入孔12にそれぞれ嵌入させるようにして外枠部材1と内枠部材2の間に跨設される。
そして、図3(b)に示すように、連結部材3,4は十字状に組み合わされた状態で、突起部3a,3a及び突起部4a,4aを外枠部材1の嵌入孔12と内枠部材2の嵌入孔12にそれぞれ嵌入させるようにして外枠部材1と内枠部材2の間に跨設される。
このような構造体においては、鋳鉄製であるため、プラスチック等に比べて強度が高い。また、鋳鉄は耐食性に優れるため、長期間の使用に耐え得る。
さらに、上記構造体ユニットにおいては、構造体の壁部材が外枠部材1及び内枠部材2によって構成され、周壁や仕切り壁が軽量化されるため、運搬や設置作業を容易に行うことができる。
さらに、上記構造体ユニットにおいては、構造体の壁部材が外枠部材1及び内枠部材2によって構成され、周壁や仕切り壁が軽量化されるため、運搬や設置作業を容易に行うことができる。
また、上記構造体ユニットにおいては、壁部材の枚数や横幅に応じた閉空間が周壁によって形成されるという作用を有する。この場合、周壁に囲まれる閉空間の広さを現場の状況に応じて柔軟に変更することができる。
そして、内枠部材2は仕切り壁として、外枠部材1に対して垂直に加わる力を受け止めて、周壁の変形やズレを抑制するという作用を有する。また、仕切り壁は周壁に囲まれているため、周壁とは異なり、面に垂直な方向に大きな力が加わることがない。従って、内枠部材2では開口2c,2cを外枠部材1の開口1dよりも大きく形成することが可能である。
さらに、連結部材3,4は外枠部材1の矩形枠1aや内枠部材2の門形枠2aに対して垂直な方向に加わる力を受け止めて、周壁や仕切り壁の変形や破損を防止するという作用を有する。これにより、構造体ユニットの耐久性が向上する。
そして、内枠部材2は仕切り壁として、外枠部材1に対して垂直に加わる力を受け止めて、周壁の変形やズレを抑制するという作用を有する。また、仕切り壁は周壁に囲まれているため、周壁とは異なり、面に垂直な方向に大きな力が加わることがない。従って、内枠部材2では開口2c,2cを外枠部材1の開口1dよりも大きく形成することが可能である。
さらに、連結部材3,4は外枠部材1の矩形枠1aや内枠部材2の門形枠2aに対して垂直な方向に加わる力を受け止めて、周壁や仕切り壁の変形や破損を防止するという作用を有する。これにより、構造体ユニットの耐久性が向上する。
次に、角部連結金具5の構造について図4及び図5を用いて説明する。
図4(a)及び図4(b)はそれぞれ角部連結金具5を構成するズレ止め具6の斜視図及び平面図であり、図5(a)及び図5(b)はそれぞれ角部連結金具5を構成する抜け止め具7の斜視図及び平面図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、角部連結金具5のズレ止め具6は、先端13aが鉤状に曲折された鉤状係止部13,13と、直交する2つの側面14a,14aによって形成される角部14bに、外枠部材1や内枠部材2の段部形成板11b(図2(b)又は図2(d)参照)に対して係止可能に切り欠き14cが設けられた略L字状の接続部14とからなる。そして、鉤状係止部13,13は、先端が角部14b側を向いた状態で、かつ、平面視して側面13b,13bが側面14a,14aに一致するように接続部14の両端にそれぞれ立設されている。
図4(a)及び図4(b)はそれぞれ角部連結金具5を構成するズレ止め具6の斜視図及び平面図であり、図5(a)及び図5(b)はそれぞれ角部連結金具5を構成する抜け止め具7の斜視図及び平面図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、角部連結金具5のズレ止め具6は、先端13aが鉤状に曲折された鉤状係止部13,13と、直交する2つの側面14a,14aによって形成される角部14bに、外枠部材1や内枠部材2の段部形成板11b(図2(b)又は図2(d)参照)に対して係止可能に切り欠き14cが設けられた略L字状の接続部14とからなる。そして、鉤状係止部13,13は、先端が角部14b側を向いた状態で、かつ、平面視して側面13b,13bが側面14a,14aに一致するように接続部14の両端にそれぞれ立設されている。
図5(a)及び図5(b)に示すように、角部連結金具5の抜け止め具7は、直交する2つの側面16a,16aによって形成される角部16bに、外枠部材1や内枠部材2の段部形成板11b(図2(b)又は図2(d)参照)に対して係止可能に切り欠き16cが設けられ平面視略L字状をなす柱状係止部16と、柱状係止部16の側面16d,16dに設けられて、先端15,15が側方へ突出するように形成される爪状係止部17と、からなる。
なお、抜け止め具7の爪状係止部17は、柱状係止部16が後述の係止部挿入孔18aに挿入された状態で、先端15,15と壁部材の間にズレ止め具6の鉤状係止部13,13を挿入可能に形成されている。
なお、抜け止め具7の爪状係止部17は、柱状係止部16が後述の係止部挿入孔18aに挿入された状態で、先端15,15と壁部材の間にズレ止め具6の鉤状係止部13,13を挿入可能に形成されている。
上記構造の角部連結金具5を構造体ユニットの周壁の角部A(図1(a)参照)に取り付ける方法について、図6及び図7を用いて説明する。
図6(a)は外枠部材1,1に角部連結金具5のズレ止め具6が取り付けられる様子を示した斜視図であり、図6(b)は外枠部材1,1に角部連結金具5のズレ止め具6が取り付けられた状態を示す平面図である。また、図7(a)及び図7(b)は図6(b)において角部連結金具5の抜け止め具7が取り付けられる様子を示した斜視図である。
なお、図には示していないが、周壁の角部Aの下方に設けられた連結部11に対しても同様の方法によって角部連結金具5を取り付けることができる。
図6(a)は外枠部材1,1に角部連結金具5のズレ止め具6が取り付けられる様子を示した斜視図であり、図6(b)は外枠部材1,1に角部連結金具5のズレ止め具6が取り付けられた状態を示す平面図である。また、図7(a)及び図7(b)は図6(b)において角部連結金具5の抜け止め具7が取り付けられる様子を示した斜視図である。
なお、図には示していないが、周壁の角部Aの下方に設けられた連結部11に対しても同様の方法によって角部連結金具5を取り付けることができる。
図6(a)に矢印Eで示すように、外枠部材1,1の各連結部11にそれぞれ設けられた爪部11a,11aに角部連結金具5のズレ止め具6を水平に外挿し、図6(b)に示すように、接続部14の切り欠き14cを段部形成板11bに当接させる。
このとき、ズレ止め具6は、連結部11,11の爪部11a,11aを外側から抱え込むように保持することで、外枠部材1,1が上下方向へ移動しないように、かつ、矩形枠1aの側辺を軸として互いに揺動しないように拘束するという作用を有する。
このとき、ズレ止め具6は、連結部11,11の爪部11a,11aを外側から抱え込むように保持することで、外枠部材1,1が上下方向へ移動しないように、かつ、矩形枠1aの側辺を軸として互いに揺動しないように拘束するという作用を有する。
図2(b)を用いて既に説明した連結部11の空間11cは、周壁の角部Aにおいては、2つの空間11c,11cが平面視直交するように配置されるため、図6(b)にハッチングで示すような係止部挿入孔18aを形成する。なお、係止部挿入孔18aの底面には接続部14が配置されている。
この係止部挿入孔18aに対し、図7(a)及び図7(b)に矢印Fで示すように、角部連結金具5を構成する抜け止め具7の柱状係止部16を上方から挿入し、爪状係止部17を爪部11a,11aに当接させる(図1(b)参照)。
この係止部挿入孔18aに対し、図7(a)及び図7(b)に矢印Fで示すように、角部連結金具5を構成する抜け止め具7の柱状係止部16を上方から挿入し、爪状係止部17を爪部11a,11aに当接させる(図1(b)参照)。
このとき、ズレ止め具6は、外枠部材1,1の矩形枠1a,1aとともに鉤状係止部13,13を両側から挟むように配置される抜け止め具7の爪状係止部17の先端15,15によって、外枠部材1から離れる方向へ移動しないように拘束される。すなわち、抜け止め具7はズレ止め具6が爪部11a,11aから外れないように固定するという作用を有する。
また、抜け止め具7は、係止部挿入孔18aに挿入された柱状係止部16が連結部11,11の爪部11a,11a及び矩形枠1a,1aに係止することで、矩形枠1aの側辺を軸として外枠部材1,1が互いに揺動しないように拘束するという作用を有する。
なお、抜け止め具7は爪状係止部17が爪部11a,11aに当接するとともに、係止部挿入孔18aの底面にズレ止め具6の接続部14が配置されるため、自重により柱状係止部16が勝手に係止部挿入孔18aから抜け落ちてしまうことはない。
また、抜け止め具7は、係止部挿入孔18aに挿入された柱状係止部16が連結部11,11の爪部11a,11a及び矩形枠1a,1aに係止することで、矩形枠1aの側辺を軸として外枠部材1,1が互いに揺動しないように拘束するという作用を有する。
なお、抜け止め具7は爪状係止部17が爪部11a,11aに当接するとともに、係止部挿入孔18aの底面にズレ止め具6の接続部14が配置されるため、自重により柱状係止部16が勝手に係止部挿入孔18aから抜け落ちてしまうことはない。
角部連結金具5を構造体ユニットの仕切り壁の交差部B(図1(a)参照)及び周壁と仕切り壁の接続部C(図1(a)参照)に取り付ける方法について、図8及び図9を用いて説明する。
図8(a)は外枠部材1,1と内枠部材2の連結部11を示す平面図であり、図8(b)は4枚の内枠部材2の交差部を示す平面図である。また、図9(a)及び図9(b)はそれぞれ図8(a)及び図8(b)において角部連結金具5のズレ止め具6と抜け止め具7が取り付けられた状態を示す平面図である。
なお、図には示していないが、仕切り壁の交差部B及び周壁と仕切り壁の接続部Cにおいて下方に設けられた連結部11に対しても同様の方法により角部連結金具5を取り付けることができる。
図8(a)は外枠部材1,1と内枠部材2の連結部11を示す平面図であり、図8(b)は4枚の内枠部材2の交差部を示す平面図である。また、図9(a)及び図9(b)はそれぞれ図8(a)及び図8(b)において角部連結金具5のズレ止め具6と抜け止め具7が取り付けられた状態を示す平面図である。
なお、図には示していないが、仕切り壁の交差部B及び周壁と仕切り壁の接続部Cにおいて下方に設けられた連結部11に対しても同様の方法により角部連結金具5を取り付けることができる。
周壁と仕切り壁の接続部Cでは2枚の外枠部材1,1に対して1枚の内枠部材2が平面視T字状に配置される。従って、図8(a)に示すように、2枚の外枠部材1,1の端部の片面と、1枚の内枠部材2の端部の両面にそれぞれ設けられた連結部11の空間11c(図2(b)及び図2(d)参照)により、2つの係止部挿入孔18aが形成される。
また、図8(b)に示すように、仕切り壁の交差部Bでは4枚の内枠部材2が平面視十字状に配置されている。この場合、4枚の内枠部材2の端部の両面にそれぞれ設けられた連結部11の空間11c(図2(b)及び図2(d)参照)により、4つの係止部挿入孔18aが形成される。
また、図8(b)に示すように、仕切り壁の交差部Bでは4枚の内枠部材2が平面視十字状に配置されている。この場合、4枚の内枠部材2の端部の両面にそれぞれ設けられた連結部11の空間11c(図2(b)及び図2(d)参照)により、4つの係止部挿入孔18aが形成される。
これら周壁と仕切り壁の接続部C及び仕切り壁の交差部Bに対し、図6を用いて説明した手順に従って角部連結金具5のズレ止め具6をそれぞれ取り付けた後、図7を用いて説明した手順に従って各係止部挿入孔18aへ柱状係止部16を上方から挿入するようにして抜け止め具7を取り付ける。これにより、図9(a)及び図9(b)に示すように、周壁と仕切り壁の接続部C及び仕切り壁の交差部Bは角部連結金具5によって強固に連結される。
中間部連結金具8の構造について図10及び図11を用いて説明する。
図10(a)及び図10(b)は中間部連結金具8のズレ止め具9の斜視図であり、図11(a)及び図11(b)は中間部連結金具8の抜け止め具10の斜視図である。
図10(a)及び図10(b)に示すように、中間部連結金具8のズレ止め具9は側面視略「コ」の字状をなし、先端19aが鉤状に曲折された鉤状係止部19,19と、外枠部材1の段部形成板11b(図2(b)又は図2(d)参照)に対して係止可能に側面20aから上面20bにかけて切り欠き20c,20cが設けられた接続部20とからなる。なお、鉤状係止部19,19は、先端19a,19aが互いに向かい合い、かつ、平行をなすように接続部20の両端にそれぞれ立設されている。
図10(a)及び図10(b)は中間部連結金具8のズレ止め具9の斜視図であり、図11(a)及び図11(b)は中間部連結金具8の抜け止め具10の斜視図である。
図10(a)及び図10(b)に示すように、中間部連結金具8のズレ止め具9は側面視略「コ」の字状をなし、先端19aが鉤状に曲折された鉤状係止部19,19と、外枠部材1の段部形成板11b(図2(b)又は図2(d)参照)に対して係止可能に側面20aから上面20bにかけて切り欠き20c,20cが設けられた接続部20とからなる。なお、鉤状係止部19,19は、先端19a,19aが互いに向かい合い、かつ、平行をなすように接続部20の両端にそれぞれ立設されている。
図11(a)及び図11(b)に示すように、中間部連結金具8の抜け止め具10は、後述する係止部挿入孔18b(図12(b)参照)に挿入可能に形成される柱状係止部21と、この柱状係止部21において対向する二つの側面21a,21b上にそれぞれ設けられる爪状係止部22a,22a及び爪状係止部22bと柱状突起部23a,23a及び柱状突起部23bとからなる。
詳細に説明すると、まず、爪状係止部22a,22aは柱状係止部21の側面21aの上端の両隅において、先端が互いに逆方向へ突出するように形成され、爪状係止部22bは柱状係止部21の側面21aの下端において、下方へ突出するように形成されている。また、柱状突起部23a,23aは柱状係止部21の側面21bの両側端に沿って互いに平行をなすように形成され、柱状突起部23bは柱状突起部23a,23aに対して平行に、かつ、柱状突起部23a,23aとの間に連結部11の段部形成板11bを配置可能に形成されている。
詳細に説明すると、まず、爪状係止部22a,22aは柱状係止部21の側面21aの上端の両隅において、先端が互いに逆方向へ突出するように形成され、爪状係止部22bは柱状係止部21の側面21aの下端において、下方へ突出するように形成されている。また、柱状突起部23a,23aは柱状係止部21の側面21bの両側端に沿って互いに平行をなすように形成され、柱状突起部23bは柱状突起部23a,23aに対して平行に、かつ、柱状突起部23a,23aとの間に連結部11の段部形成板11bを配置可能に形成されている。
上記構造の中間部連結金具8を2枚の外枠部材1,1の中間部D(図1(a)参照)に取り付ける方法について、図12及び図13を用いて説明する。
図12(a)は外枠部材1,1に中間部連結金具8のズレ止め具9が取り付けられる様子を示した斜視図であり、図12(b)は外枠部材1,1に中間部連結金具8のズレ止め具9が取り付けられた状態を示す平面図である。また、図13(a)は図12(b)において中間部連結金具8の抜け止め具10が取り付けられる様子を示した斜視図であり、図13(b)は外枠部材1,1に中間部連結金具8のズレ止め具9と抜け止め具10が取り付けられた状態を示す平面図である。
なお、図には示していないが、2枚の外枠部材1,1の中間部Dにおいて下方に設けられた連結部11に対しても同様の方法により中間部連結金具8が取り付けることができる。また、中間部連結金具8は外枠部材1,1に限らず、内枠部材2,2を平面視直線的に連結する場合にも同様に使用できる。
図12(a)は外枠部材1,1に中間部連結金具8のズレ止め具9が取り付けられる様子を示した斜視図であり、図12(b)は外枠部材1,1に中間部連結金具8のズレ止め具9が取り付けられた状態を示す平面図である。また、図13(a)は図12(b)において中間部連結金具8の抜け止め具10が取り付けられる様子を示した斜視図であり、図13(b)は外枠部材1,1に中間部連結金具8のズレ止め具9と抜け止め具10が取り付けられた状態を示す平面図である。
なお、図には示していないが、2枚の外枠部材1,1の中間部Dにおいて下方に設けられた連結部11に対しても同様の方法により中間部連結金具8が取り付けることができる。また、中間部連結金具8は外枠部材1,1に限らず、内枠部材2,2を平面視直線的に連結する場合にも同様に使用できる。
図12(a)に矢印Gで示すように、外枠部材1,1の各連結部11にそれぞれ設けられた爪部11a,11aに中間部連結金具8のズレ止め具9を水平に外挿し、図12(b)に示すように、接続部20に設けられた切り欠き20c,20cを段部形成板11b,11bの下端に当接させる。
このとき、ズレ止め具9は、連結部11,11の爪部11a,11aを外側から抱え込むように保持することで、外枠部材1,1が上下方向及び横方向へ移動しないように拘束するという作用を有する。
このとき、ズレ止め具9は、連結部11,11の爪部11a,11aを外側から抱え込むように保持することで、外枠部材1,1が上下方向及び横方向へ移動しないように拘束するという作用を有する。
図2(b)を用いて既に説明した連結部11の空間11cは、外枠部材1,1の中間部Dにおいては、2つの空間11c,11cが平面視直線的に配置されるため、図12(b)にハッチングで示すような係止部挿入孔18bを形成する。なお、係止部挿入孔18bの底面にズレ止め具9の接続部20が配置されている。
この係止部挿入孔18bに対し、図13(a)に矢印Hで示すように、中間部連結金具8を構成する抜け止め具10の柱状係止部21を上方から挿入し、爪状係止部22a,22aを爪部11a,11aに当接させる(図1(c)参照)。
この係止部挿入孔18bに対し、図13(a)に矢印Hで示すように、中間部連結金具8を構成する抜け止め具10の柱状係止部21を上方から挿入し、爪状係止部22a,22aを爪部11a,11aに当接させる(図1(c)参照)。
このとき、図13(b)に示すように、ズレ止め具9は、外枠部材1,1の矩形枠1a,1aとともに鉤状係止部19の先端19a,19aを両側から挟むように配置される抜け止め具10の爪状係止部22a,22aと、外枠部材1,1の矩形枠1a,1aとともに接続部20を両側から挟むように配置される爪状係止部22bによって、外枠部材1,1から離れる方向へ移動しないように拘束される。すなわち、抜け止め具10はズレ止め具9が爪部11a,11aから外れないように固定するという作用を有する。
また、抜け止め具10は、直線的に配置される2枚の外枠部材1,1の間に柱状突起部23bが楔のように差し込まれることで、外枠部材1,1の間のガタツキを少なくして、矩形枠1aの側辺を軸として互いに揺動しないように、外枠部材1,1をズレ止め具9と協働して確実に保持し、中間部連結金具8による外枠部材1,1の連結強度を高めるという作用を有する。
また、抜け止め具10は、柱状突起部23a,23aが連結部11,11の段部形成板11b,11bにそれぞれ係止することで、外枠部材1,1が横方向へ移動しないように拘束するという作用を有する。加えて、外枠部材1,1に対して平行に取り付けられるズレ止め具9及び抜け止め具10は、矩形枠1aの側辺を軸として外枠部材1,1がそれぞれ揺動しないように拘束するという作用を有する。
なお、抜け止め具10は爪状係止部22a,22aが爪部11a,11aに当接するとともに、係止部挿入孔18bの底面にズレ止め具9の接続部20が配置されるため、自重により柱状係止部21が勝手に係止部挿入孔18bから抜け落ちてしまうことはない。
なお、抜け止め具10は爪状係止部22a,22aが爪部11a,11aに当接するとともに、係止部挿入孔18bの底面にズレ止め具9の接続部20が配置されるため、自重により柱状係止部21が勝手に係止部挿入孔18bから抜け落ちてしまうことはない。
以上説明したように、本発明の構造体ユニットにおいては、角部連結金具5及び中間部連結金具8により外枠部材1,1や内枠部材2,2あるいは外枠部材1と内枠部材2を平面視直交した状態や平面視直線的に連結することができる。
また、角部連結金具5のズレ止め具6と抜け止め具7は、外枠部材1や内枠部材2を直角状、T字状及び十字状のいずれの形に連結する場合にも共通して使用できる。従って、壁部材を連結する際に作業性が良い。
また、角部連結金具5のズレ止め具6と抜け止め具7は、外枠部材1や内枠部材2を直角状、T字状及び十字状のいずれの形に連結する場合にも共通して使用できる。従って、壁部材を連結する際に作業性が良い。
角部連結金具5は、連結部11,11に対して水平に外挿されたズレ止め具6が、連結部11,11の空間11c,11cによって形成される係止部挿入孔18aに挿入された抜け止め具7によって固定されるため、取り付け作業が容易である。そして、抜け止め具7を係止部挿入孔18aから抜き取るだけでズレ止め具6を連結部11,11から容易に取り外すことができる。
また、中間部連結金具8は、連結部11,11に対して水平に外挿されたズレ止め具9が、連結部11,11の空間11c,11cによって形成される係止部挿入孔18bに挿入された抜け止め具10によって固定されるため、取り付け作業が容易である。そして、抜け止め具10を係止部挿入孔18bから抜き取ることによりズレ止め具9を連結部11,11から容易に取り外すことができる。
従って、本発明の構造体ユニットによれば、設置作業や撤去作業を効率よく行うことができる。
また、中間部連結金具8は、連結部11,11に対して水平に外挿されたズレ止め具9が、連結部11,11の空間11c,11cによって形成される係止部挿入孔18bに挿入された抜け止め具10によって固定されるため、取り付け作業が容易である。そして、抜け止め具10を係止部挿入孔18bから抜き取ることによりズレ止め具9を連結部11,11から容易に取り外すことができる。
従って、本発明の構造体ユニットによれば、設置作業や撤去作業を効率よく行うことができる。
そして、本発明の構造体ユニットにおいては、角部連結金具5や中間部連結金具8を外枠部材1や内枠部材2の片側のみに設置するだけで、外枠部材1,1が水平方向及び上下方向に移動しないように、かつ、外枠部材1や内枠部材2が矩形枠1aや門形枠2aの側辺を軸として揺動しないように、連結部11,11がズレ止め具6と抜け止め具7によって二重に拘束されるため、十分な連結強度が発揮される。
従って、角部連結金具5や中間部連結金具8を壁部材の片面にのみ設置し、作業性を高めることができる。この場合、連結金具を壁部材の両面に設置する場合に比べて、作業者の人数を少なくするとともに、作業に要する時間を短縮することが可能である。
従って、角部連結金具5や中間部連結金具8を壁部材の片面にのみ設置し、作業性を高めることができる。この場合、連結金具を壁部材の両面に設置する場合に比べて、作業者の人数を少なくするとともに、作業に要する時間を短縮することが可能である。
そして、本発明の構造体ユニットによれば、簡単な構造でありながら、高強度の壁部材からなる構造体が水平方向だけでなく上下方向に対してもずれないように強固に連結されるため、内側の閉空間が広くなるように、周壁を設置することができる。この場合、周壁に囲まれた閉空間に土砂が堆積したとしても容易に除去することができるため、保守作業が容易である。従って、本発明の構造体ユニットは、例えば、遮水シートと組み合わせることで雨水貯留層として使用することができる。
なお、本発明の構造体ユニットは本実施例に示した構造に限定されるものではない。例えば、図14(a)及び図14(b)に示すように、中間部連結金具8の抜け止め具10において柱状突起部23bを省略した抜け止め具24を使用することもできる。なお、この抜け止め具24は、図14(c)に示すように、外枠部材1,1が互いの側端面を当接するように配置され、連結部11,11の段部形成板11b,11bが平面視して直線的に連続した状態で配置される場合に使用される。ただし、柱状突起部23a,23aは平面視直線的に連続して配置された連結部11,11に対して係止可能にその間隔を設定されているものとする。
このような構造によれば、図14(d)に示すように、互いの側端面が当接するように配置された状態であっても外枠部材1,1を中間部連結金具8によって強固に連結することができる。
このような構造によれば、図14(d)に示すように、互いの側端面が当接するように配置された状態であっても外枠部材1,1を中間部連結金具8によって強固に連結することができる。
また、構造体ユニットは、ダクタイル鋳鉄(FCD)に限らず、例えば、オーステンパーダクタイル鋳鉄(ADI)を用いて鋳造されたものであっても良い。なお、角部連結金具5と中間部連結金具8及び周壁と仕切り壁をステンレス、アルミニウム、亜鉛メッキされた鉄などの鋳鉄以外の金属、あるいはABSなどのプラスチック(繊維強化プラスチックも含む。)で形成しても良い。また、周壁と仕切り壁のみを鋳鉄製とすることもできる。
さらに、本実施例の構造体ユニットでは、仕切り壁が周壁の内側に平面視十字状をなすように配置されているが、このような構造に限定されるものではなく、例えば、仕切り壁は周壁に囲まれた空間を平面視直線的に仕切るように配置された構造とすることもできる。そして、内枠部材2の数は1枚であっても良いし、周壁に囲まれた空間が狭い場合には仕切り壁を省略しても良い。
そして、壁部材を外枠部材1や内枠部材2とする代わりに、開口部を有しない板材によって形成することもできる。
さらに、本実施例の構造体ユニットでは、仕切り壁が周壁の内側に平面視十字状をなすように配置されているが、このような構造に限定されるものではなく、例えば、仕切り壁は周壁に囲まれた空間を平面視直線的に仕切るように配置された構造とすることもできる。そして、内枠部材2の数は1枚であっても良いし、周壁に囲まれた空間が狭い場合には仕切り壁を省略しても良い。
そして、壁部材を外枠部材1や内枠部材2とする代わりに、開口部を有しない板材によって形成することもできる。
加えて、中間部連結金具8の抜け止め具10において、爪状突起部22a,22aの一方を省略することもできる。また、爪状突起部22bを省略しても良い。
さらに、外枠部材1や内枠部材2は連結部11の段部形成板11bが省略された構造であっても良い。この場合でも、角部連結金具5や中間部連結金具8は同様に連結部11に取り付けることが可能である。
さらに、外枠部材1や内枠部材2は連結部11の段部形成板11bが省略された構造であっても良い。この場合でも、角部連結金具5や中間部連結金具8は同様に連結部11に取り付けることが可能である。
請求項1乃至請求項7に記載された発明は、雨水貯留槽に限らず、護岸工事の際の根固めや土留めを行う場合などにも使用することができる。
1…外枠部材 1a…矩形枠 1b…縦桟部材 1c…横桟部材 1d…開口 2…内枠部材 2a…門形枠 2b…傾斜部材 2c…開口 3…連結部材 3a…突起部 4…連結部材 4a…突起部 4b…凹溝 5…角部連結金具 6…ズレ止め具 7…抜け止め具 8…中間部連結金具 9…ズレ止め具 10…抜け止め具 11…連結部 11a…爪部 11b…段部形成板 11c…空間 12…嵌入孔 13…鉤状係止部 13a…先端 13b…側面 14…接続部 14a…側面 14b…角部 14c…切り欠き 15…先端 16…柱状係止部 16a…側面 16b…角部 16c…切り欠き 16d…側面 17…爪状係止部 18a,18b…係止部挿入孔 19…鉤状係止部 19a…先端 20…接続部 20a…側面 20b…上面 20c…切り欠き 21…柱状係止部 21a,21b…側面 22a,22b…爪状係止部 23a,23b…柱状突起部 24…抜け止め具 A…角部 B…交差部 C…接続部 D…中間部 E〜H…矢印
Claims (7)
- 壁部材の少なくとも片面に形成された連結部に取り付けられる連結金具であって、
ズレ止め具と抜け止め具を備え、
前記連結部は、先端を外側へ向けて前記壁部材に立設される側面視L字状をなす爪部からなり、
前記ズレ止め具は、
前記爪部の幅よりも長く形成されるとともに、先端が鉤状に曲折された一対の鉤状係止部と、
この一対の鉤状係止部が前記先端を内側に向けて立設される接続部と、からなり、
前記抜け止め具は、
対向するように配置される一対の前記爪部が前記壁部材と協働して形成する係止部挿入孔へ挿入可能に形成される柱状係止部と、
この柱状係止部の側面に設けられて先端が側方へ突出するように形成される爪状係止部と、からなり、
前記ズレ止め具は、鉤状に曲折された前記先端が前記係止部挿入孔を閉塞することなく、前記一対の鉤状係止部の間に前記一対の爪部を挿入可能に形成され、
前記抜け止め具は、前記柱状係止部が前記係止部挿入孔に挿入された状態で、前記壁部材との間に前記ズレ止め具の鉤状係止部を挿入可能に前記爪状係止部が形成されたことを特徴とする連結金具。 - 2枚の前記壁部材を平面視直交するように連結する連結金具であって、
前記抜け止め具は、
前記先端が逆向きにそれぞれ側方へ突出するように一対の前記爪状係止部が前記柱状係止部の側面に設けられ、
この一対の爪状係止部と前記壁部材との間に前記ズレ止め具の前記一対の鉤状係止部を挿入可能に形成されたことを特徴とする請求項1記載の連結金具。 - 2枚の前記壁部材を平面視直線的に連結する連結金具であって、
前記ズレ止め具は前記一対の鉤状係止部が前記接続部に対して平面視直線的に設置されたことを特徴とする請求項1記載の連結金具。 - 前記抜け止め具は、
前記柱状係止部の前記壁部材に相対する側面に柱状突起部が設けられ、前記ズレ止め具は、
この柱状突起部を挟んで前記2枚の壁部材が配置された状態で、前記一対の鉤状係止部の間に一対の前記爪部を挿入可能に形成されたことを特徴とする請求項3記載の連結金具。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の連結金具と、この連結金具によって互いに連結される複数枚の前記壁部材と、を備えたことを特徴とする構造体。
- 請求項5に記載の構造体の前記壁部材が平面視矩形状の周壁をなすように設置されたことを特徴とする構造体ユニット。
- 前記構造体の前記壁部材は、
前記爪部が前記先端を外側に向けて立設される矩形枠と、
この矩形枠に格子状に架設される複数の桟部材と、
からなることを特徴とする請求項6記載の構造体ユニット。
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JP2012082742A JP2013213311A (ja) | 2012-03-30 | 2012-03-30 | 構造体ユニットとそれに用いられる構造体及び連結金具 |
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- 2012-03-30 JP JP2012082742A patent/JP2013213311A/ja active Pending
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