JP4060301B2 - 土石詰め用枠装置 - Google Patents

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Description

本発明は、河川の法面,河床あるいは道路の法面等に構築され土石を囲繞して収容する土石詰め用枠装置に関する。
従来、この種の土石詰め用枠装置としては、例えば、特許文献1(特開2001−11835号公報)記載の技術が知られている。
この土石詰め用枠装置は、図11乃至図13に示すように、鋳鉄の鋳物で格子状に形成された複数の枠単体Faを、その側端下部においてジョイント部材Jaを介して連結して構築され、土石を囲繞して収容するものである。
図13に示すように、枠単体Faの両側端縁には、この側端縁に沿い先端が45°に鋭角に形成された膨出部1が形成されている。ジョイント部材Jaは、図12及び図13に示すように、設置面に設置されるベース2と、ベース2に立設され枠単体Faの側端縁部が上から差し込まれて押えられる1対の押え板3からなる保持部4とを備えている。ジョイント部材としては、図13(a)に示すように、保持部4をジョイント部材Jaの中心軸を中心として順次90°角度位相が異なる位置に4つ備えた十字タイプのもの、図13(b)に示すように、保持部4をジョイント部材Jaの中心軸を中心として順次90°角度位相が異なる位置に3つ備えたT字タイプのものが用いられる。ジョイント部材Jaの保持部4が、枠単体Faの側端縁部を保持した状態では、枠単体Faの隣接する膨出部1の先端面同士が接合される。
そして、この土石詰め用枠装置を構築するときは、図11及び図12に示すように、河川などの法面としての設置面に、ネット体5を敷設し、このネット体5の所要箇所に十字タイプあるいはT字タイプのジョイント部材Jaを適宜選択してそのベース2においてワイヤ6などで固定して設置する。この状態で、枠単体Faの側端縁部をジョイント部材Jaの保持部4に差込み、枠単体Faを直線状,十字状,T字状,L字状のいずれかに連結していく。この場合、ジョイント部材Jaに保持された枠単体Faの端部においては、膨出部1の先端面同士が接合して動きが拘束され、枠単体Faが安定した状態で保持される。その後、枠単体Faによって区画された空間Eに土石を投入して土石を囲繞して収容する。
また従来においては、土石詰め用枠装置としては、例えば、特許文献2(特許第3493163号公報)記載の技術も知られている。
この土石詰め用枠装置は、図14に示すように、枠単体Fbとして、その両側端縁に、軸部7または/及び軸部7が軸支される軸受け部8を形成したものを、例えば6種類用意し、これらの枠単体Fbを適宜に選択して軸部7及び軸受け部8を順次連結し、枠単体を直線状,十字状,T字状,L字状のいずれかに連結していく。
特開2001−11835号公報 特許第3493163号公報
ところで、上記前者の従来の土石詰め用枠装置においては、ジョイント部材Jaに保持された枠単体Faの側端縁部においては、膨出部1の先端面同士が接合して動きが拘束されるので、接続の角度関係に自由度が少なく、そのため、図15に示すように、河川Rや道路が湾曲して法面Nが凹状あるいは凸状に湾曲しているような条件のところでは、連続した構築ができにくいという問題があった。
一方、後者の従来の土石詰め用枠装置においては、枠単体Fb同士を軸部7及び軸受け部8で軸支して連結するので、接続の角度関係にある程度の自由度があり、図15に示すように、河川Rや道路が湾曲して法面Nが凹状あるいは凸状に湾曲しているような条件のところでも、ある程度連続した構築に対応できるが、反面、枠単体Fbを直線状,十字状,T字状,L字状に連結させるために、軸部7及び軸受け部8の取り付け位置や形状の異なる構造の枠単体を複数種類用いなければならないので、枠単体Fbの種類が極めて多くなり、そのため、製造が煩雑で、種類管理も煩雑になり、また、枠単体Fbは比較的重いことから構築の際、適切な枠単体Fbを選択して構築する作業も煩雑になり、製造,管理及び構築作業効率が極めて悪いという問題があった。
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたもので、枠単体を一種類にして構築できるようにして製造,管理及び構築作業効率を向上させるとともに、河川や道路が湾曲して法面が凹状あるいは凸状に湾曲しているような条件のところでも連続した構築を容易に行なうことができるようにした土石詰め用枠装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するための本発明の技術的手段は、格子状に形成された複数の枠単体をその側端縁をジョイント部材を介して連結して構築され、土石を囲繞して収容する土石詰め用枠装置において、上記枠単体の両側端縁に該側端縁に沿う方向の軸線を有し横断面の外周が円弧状に形成された軸状部を形成し、上記ジョイント部材を、上記軸状部の軸線方向と同方向の軸線を有し横断面の内周が円弧状に形成されるとともに該軸状部が回動可能に挿入されて包持される凹状部を少なくとも2つ備えて構成している。
これにより、枠単体は鋳物などで一体成形でき、また、枠単体は一種類で良く、種々のものを作成しなくてもよいので、製造が煩雑になることがなく、製造効率が向上させられる。保管などの管理も枠単体は一種類なので、管理が容易になり、管理効率が極めて良いものになる。また、ジョイント部材としては、凹状部を少なくとも2つ備えたものを製造し、必要に応じて、3以上のものを適宜製造しておく。凹状部の角度関係は、適宜に定めてよい。
次に、この土石詰め用枠装置を構築するときは、河川の法面などの設置面に、枠単体を、例えば、直線状,L字状,T字状あるいは十字状等に接合し、これらの接合部に、対応するタイプのジョイント部材を差し込む。この場合、枠単体は一種類なので、逐一、種類の異なるものを選択して組み合わせなくても良く、そのため、組付けが容易になり、構築作業効率が極めて良いものになる。
このジョイント部材による連結においては、軸状部は凹状部により回動可能に包持されるので、無理なくジョイント部材の凹状部を軸状部に挿入することができ、組付けが容易になる。また、軸状部は凹状部により回動可能に包持されるので、河川や道路が湾曲して法面が凹状あるいは凸状に湾曲しているような条件のところでも、枠単体の軸状部は、凹状部に対して回動可能なので、接続の角度関係に自由度があり、そのため、枠単体を法面の湾曲に追従させて設置してジョイント部材により接続することができ、連続した構築への対応を行なうことができるようになる。
そして、必要に応じ、上記軸状部の上記凹状部に対する最大回動角度2θを、20°≦2θ≦40°に設定した構成としている。回動範囲を比較的大きく確保でき、確実に枠単体を法面の湾曲に追従させて連続した構築に対応を行なうことができるようになる。
また、必要に応じ、軸状部の直径Daと凹状部の直径Dbとの関係を、Da<Dbにし、軸状部と凹状部との間に隙間を設けることが望ましい。直径差e(Db−Da)は、例えば、e=1〜3mmに設定すると良い。軸状部と凹状部との間に隙間が設けられるので、凹状部に対する軸状部の位置が僅かに移動でき、そのため、接続の角度関係により一層の自由度が生じ、枠単体を法面の湾曲に追従させて確実に設置でき、連続した構築への対応をより一層確実に行なうことができるようになる。
また、必要に応じ、上記ジョイント部材に上記凹状部の一端を塞ぐ天板部を設け、該ジョイント部材をその凹状部の他端から上記枠単体の軸状部の端部に差し込んで該軸状部に挿入し、上記ジョイント部材の天板部を上記軸状部の端部に当接させて装着可能にした構成としている。
これにより、ジョイント部材の組付けの際には、ジョイント部材をその凹状部の他端から枠単体の軸状部の端部に差し込んでこの軸状部に挿入していく。そのため、ジョイント部材を差し込むだけで装着ができるので、差込み作業を容易に行なうことができ、作業効率が向上させられる。
この場合、必要に応じ、上記ジョイント部材を上記枠単体の軸状部の上端部側に装着した際、該ジョイント部材の天板部の外端面が上記枠単体の上縁と面一になるように、上記枠単体の軸状部の上端部を、該枠単体の上縁よりも下方に位置させた構成としている。
また、必要に応じ、上記ジョイント部材を上記枠単体の軸状部の下端部側に装着した際、該ジョイント部材の天板部の外端面が上記枠単体の下縁と面一になるように、上記枠単体の軸状部の下端部を、該枠単体の下縁よりも上方に位置させた構成としている。
これにより、ジョイント部材を組み付けた状態では、ジョイント部材の天板部の外端面が枠単体の上縁あるいは下縁と面一になるので、外観品質が極めてよいものになる。また、ジョイント部材の天板部の外端面が枠単体の上縁あるいは下縁と面一になるので、出っ張る部材がなく、そのため、枠単体を下方の枠単体に積み重ねて設ける場合に、確実に積み重ねを行なうことができる。
また、必要に応じ、上記枠単体の下縁に、下方に隣接する枠単体の上縁に係合して該枠単体に連結可能な係合部を設けた構成としている。これにより、枠単体を下方の枠単体に連結して高さを高くすることができる。この際には、枠単体の下縁に設けた係合部を下方に隣接する枠単体の上縁に係合する。係合により連結されるので、連結強度が高くなり、安定性が向上させられる。この場合、下方の枠単体と上方の枠単体との位相をずらして構築できる。また、3段以上に連結して、高さを高くすることもでき、汎用性が極めて良くなる。また、上方に連結できることは、枠単体自身を小さく形成できることを意味し、持ち運びを容易にでき、それだけ、構築作業性を向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記枠単体は、金属の鋳物で形成された構成としている。枠単体を鋳型で一体成形でき、製造がより一層容易になり、製造効率が向上させられる。
更にまた、必要に応じ、上記ジョイント部材として、上記凹状部を該ジョイント部材の中心軸を中心として順次90°角度位相が異なる位置に4つ備え上記枠単体を十字状に連結可能な十字タイプ,上記凹状部を該ジョイント部材の中心軸を中心として180°角度位相が異なる位置に2つ備え上記枠単体を直線状に連結可能なストレートタイプ,上記凹状部を該ジョイント部材の中心軸を中心として順次90°角度位相が異なる位置に3つ備え上記枠単体をT字状に連結可能なT字タイプ,上記凹状部を該ジョイント部材の中心軸を中心として90°角度位相が異なる位置に2つ備え上記枠単体をL字状に連結可能なL字タイプを必要に応じて選択可能に備えた構成としている。枠単体により、矩形の区画空間を確実に構築できるようにすることができる。
本発明の土石詰め用枠装置によれば、枠単体は鋳物などで一体成形でき、また、枠単体は一種類で良く、種々のものを作成しなくてもよいので、製造が煩雑になることがなく、製造効率を大幅に向上させることができる。また、枠単体は一種類なので、管理が容易になり、管理効率も大幅に向上させることができる。
そして、この土石詰め用枠装置を構築するときは、枠単体は一種類なので、逐一、種類の異なるものを選択して組み合わせなくても良く、そのため、組付けが容易になり、構築作業効率を向上させることができる。
また、ジョイント部材による連結においては、軸状部は凹状部により回動可能に包持されるので、無理なくジョイント部材の凹状部を軸状部に挿入することができ、この点でも、組付けが容易になり、構築作業効率を向上させることができる。更に、河川や道路が湾曲して法面が凹状あるいは凸状に湾曲しているような条件のところでも、枠単体の軸状部は、凹状部に対して回動可能なので、接続の角度関係に自由度があり、そのため、枠単体を法面の湾曲に追従させて設置してジョイント部材により接続することができ、連続した構築に対応を行なうことができるようになる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態に係る土石詰め用枠装置について詳細に説明する。
図1乃至図8に示すように、本発明の実施の形態に係る土石詰め用枠装置は、格子状に形成された複数の枠単体Fをその側端縁10においてジョイント部材Jを介して連結して構築され、土石を囲繞して収容するものである。
枠単体Fは、図2に示すように、鋳鉄金属の鋳物で板状に一体形成されており、矩形枠状の外側フレーム11,外側フレーム11に架設される縦杆12及び横杆13を備えて格子状に形成されている。図1乃至図4に示すように、枠単体Fの両側端縁10には、この側端縁10に沿う方向の軸線を有し横断面の外周が円弧状に形成された軸状部14が形成されている。軸状部14の上端部14a及び下端部14bは所定長さ切り欠かれている。即ち、ジョイント部材Jを枠単体Fの軸状部14の上端部14a側に装着した際、ジョイント部材Jの後述の天板部22の外端面23が枠単体Fの上縁15と面一になるように、枠単体Fの軸状部14の上端部14aを、枠単体Fの上縁15よりも寸法Hだけ下方に位置させている。また、ジョイント部材Jを枠単体Fの軸状部14の下端部14b側に装着した際、ジョイント部材Jの後述の天板部22の外端面23が枠単体Fの下縁16と面一になるように、枠単体Fの軸状部14の下端部14bを、枠単体Fの下縁16よりも寸法Hだけ上方に位置させている。
また、枠単体F同士は、上下に連結可能になっている。そして、枠単体Fの下縁16には、下方に隣接する枠単体Fの上縁15に係合して枠単体Fに連結可能な係合部17が設けられている。係合部17は、外側フレーム11の下部の表面及び裏面に所定間隔で交互に垂設された複数(実施の形態では4つ)の垂設板18で構成され、表面の垂設板18と裏面の垂設板18とで下方に隣接する枠単体Fの外側フレーム11の上部を挾持するように構成されている。
ジョイント部材Jは、図1,図3乃至図8に示すように、枠単体Fの軸状部14の上端部14a側及び/または下端部14bに装着(実施の形態では、上端部14a側及び下端部14bに装着)されるもので、鋳鉄金属の鋳物で一体形成されており、中央に軸状部14の軸線方向と同方向の軸線を有した孔20が形成され、長さLが、例えば、L=30〜100mmに形成されている。このジョイント部材Jは、軸状部14の軸線方向と同方向の軸線を有し横断面の内周が円弧状に形成されるとともに、軸状部14が回動可能に挿入されて包持される凹状部21を少なくとも2つ備えて構成されている。軸状部14は、凹状部21に対して軸線方向にのみ挿入可能であり、凹状部21の開口21aに対しては出入りが規制されている。即ち、軸線方向に直交する方向には抜けない。
また、図3に示すように、軸状部14は、凹状部21の断面における中心線Pに対して、左右対称角度θの範囲で回動可能になるように、枠単体Fの側端縁10に突設され、かつ、枠単体Fの側端縁10の角部が切欠き形成されて傾斜面19に形成されている。そして、軸状部14の凹状部21に対する最大回動角度2θは、20°≦2θ≦40°に設定されている。実施の形態では、θ=15°に設定されている。
更に、軸状部14の直径Daと凹状部21の直径Dbとの関係は、Da<Dbになっており、軸状部14と凹状部21との間にクリアランスが設けられている。直径差e(Db−Da)は、e=1〜3mmに設定されている。実施の形態では、Da=10mm,Db=12mmに設定されている。
更に、ジョイント部材Jには、凹状部21の一端を塞ぐ天板部22が設けられている。ジョイント部材Jの天板部22は、ジョイント部材Jをその凹状部21の他端から枠単体Fの軸状部14の上端部14aもしくは下端部14bに差し込んでこの軸状部14に挿入した際、軸状部14の上端部14aもしくは下端部14bに当接させられて装着される。
また、上述もしたように、ジョイント部材Jを枠単体Fの軸状部14の上端部14a側に装着した際、ジョイント部材Jの天板部22の外端面23が枠単体Fの上縁15と面一になるように、枠単体Fの軸状部14の上端部14aは、枠単体Fの上縁15よりも寸法Hだけ下方に位置させられ、ジョイント部材Jを枠単体Fの軸状部14の下端部14b側に装着した際、ジョイント部材Jの天板部22の外端面23が枠単体Fの下縁16と面一になるように、枠単体Fの軸状部14の下端部14bは、枠単体Fの下縁16よりも寸法Hだけ上方に位置させられており、これにより、ジョイント部材Jの天板部22の厚さTは、T=Hに設定されている。
また、ジョイント部材Jとしては、図1,図3乃至図5,図7に示すように、枠単体Fを十字状に連結可能な十字タイプJ(A)、図6(a)及び図7に示すように、枠単体Fを直線状に連結可能なストレートタイプJ(B)、図6(b)及び図7に示すように、枠単体FをT字状に連結可能なT字タイプJ(C)、図6(c)及び図7に示すように、枠単体FをL字状に連結可能なL字タイプJ(D)の4種類のタイプのものが用意され、必要に応じて選択可能にしている。
詳しくは、図1,図3乃至図5に示すように、十字タイプJ(A)は、凹状部21をジョイント部材Jの中心軸を中心として順次90°角度位相が異なる位置に4つ備えている。
図6(a)に示すように、ストレートタイプJ(B)は、凹状部21をジョイント部材Jの中心軸を中心として180°角度位相が異なる位置に2つ備えている。
図6(b)に示すように、T字タイプJ(C)は、凹状部21をジョイント部材Jの中心軸を中心として順次90°角度位相が異なる位置に3つ備えている。
図6(c)に示すように、L字タイプJ(D)は、凹状部21をジョイント部材Jの中心軸を中心として順次90°角度位相が異なる位置に2つ備えている。
従って、この実施の形態に係る土石詰め用枠装置を製造するときは、枠単体F及びジョイント部材Jを砂型などで一体成形する。この場合、枠単体Fは一種類で良く、種々のものを作成しなくてもよいので、製造が煩雑になることがなく、製造効率が極めて良いものになる。また、ジョイント部材Jとしては、4種類あるが枠単体Fに比較して小型の部品なので、このジョイント部材Jにおいても製造が煩雑になることがなく、製造効率が極めて良いものになる。
また、保管などの管理も枠単体Fは一種類なので、管理が容易になり、管理効率が極めて良いものになる。ジョイント部材Jにおいても、4種類あるが枠単体Fに比較して小型の部品なので、保管などの管理も煩雑になることがなく、管理効率が極めて良いものになる。
次に、この実施の形態に係る土石詰め用枠装置を構築するときは、以下のように行なう。図7及び図8に示すように、河川の法面などの設置面に、枠単体Fを、適宜、直線状,L字状,T字状あるいは十字状に配置し、これらの接合部に、対応するタイプのジョイント部材Jを差し込む。この場合、枠単体Fは一種類なので、逐一、種類の異なるものを選択して組み合わせなくても良く、そのため、組付けが容易になり、構築作業効率が極めて良いものになる。
また、ジョイント部材Jの組付けの際には、ジョイント部材Jを枠単体Fの軸状部14の上端部14a側と、下端部14b側とに装着する。この際には、ジョイント部材Jをその凹状部21の他端から枠単体Fの軸状部14の上端部14a,下端部14bに差し込んでこの軸状部14に挿入していく。そのため、ジョイント部材Jを差し込むだけで装着できるので、差込み作業が容易に行なわれる。ジョイント部材Jが装着された状態では、ジョイント部材Jの天板部22が、軸状部14の上端部14a,下端部14bに当接する。この場合、ジョイント部材Jの天板部22の外端面33が枠単体Fの上縁15,下縁16と面一になるので、外観品質が極めてよいものになる。
このジョイント部材Jの装着においては、軸状部14と凹状部21との間にはクリアランスが設けられているので、無理なくジョイント部材Jの凹状部21が軸状部14に挿入されていく。また、この場合、図14に示すように、河川Rや道路が湾曲して法面Nが凹状あるいは凸状に湾曲しているような条件のところでも、枠単体Fの軸状部14は、凹状部21に対して回動可能であり、しかも、最大回動角度2θが、20°≦2θ≦40°に設定されているので、接続の角度関係に自由度があり、加えて、軸状部14と凹状部21との間にはクリアランスeが設けられているので、凹状部21に対する軸状部14の位置が僅かに移動でき、そのため、接続の角度関係により一層の自由度が生じ、枠単体Fを法面の湾曲に追従させて確実に設置でき、連続した構築への対応をより一層確実に行なうことができるようになる。
更に、図8に示すように、枠単体Fを下方の枠単体Fに連結して高さを高くすることができる。この際には、枠単体Fの下縁に設けた係合部17を下方に隣接する枠単体Fの上縁15に係合する。係合部17は、複数の垂設板18で構成され、表面の垂設板18と裏面の垂設板18とで下方に隣接する枠単体Fの外側フレーム11の上部を挾持するので、係合が確実に行なわれる。係合により連結されるので、連結強度が高くなり、安定性が向上させられる。また、この場合、ジョイント部材Jの天板部22の外端面23が枠単体Fの上縁15,下縁16と面一になるので、上下に出っ張る部材がなく、そのため、容易に枠単体Fを下方の枠単体Fに連結することができる。この場合、下方の枠単体Fと上方の枠単体Fとの位相をずらして構築できる。また、3段以上に連結して、高さを高くすることもでき、汎用性が極めて良くなる。また、上方に連結できることは、枠単体F自身を小さく形成できることを意味し、持ち運びを容易にでき、それだけ、構築作業性を向上させることができる。
その後、図7に示すように、枠単体Fによって区画された空間Eに土石を投入して土石を囲繞して収容する。
尚、上記実施の形態において、ジョイント部材Jの長さLは、上記の例に限定されるものではなく、例えば、図9に示すように、側端縁10の全長に対応した長さにし、軸状部14の上からのみ差し込んで連結に供するようにしても良く、適宜変更して差支えない。この場合、ジョイント部材Jは、その長さが長くなるので、ジョイント部材Jを枠単体Fの軸状部14の上端部14a側に装着するだけで、十分な連結強度を確保できる。
また、上記実施の形態において、ジョイント部材Jの凹状部21の角度関係は、90°あるいは180°にしたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、図10に示すように、120°に設定して、例えば、枠単体Fを六角形状に連結するようにしても良く、適宜変更して差支えない。
尚また、互いに対向し合う枠単体間に、棒状の押え部材を架設すれば、土石詰め時の枠単体の外側への膨出が防止される。
本発明の実施の形態に係る土石詰め用枠装置の枠単体の要部及びジョイント部材を示す分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る土石詰め用枠装置の枠単体を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図である。 本発明の実施の形態に係る土石詰め用枠装置において、枠単体とジョイント部材との接続状態を示す要部平面断面図である。 本発明の実施の形態に係る土石詰め用枠装置において、枠単体とジョイント部材との接続状態を示す要部正面図である。 本発明の実施の形態に係る土石詰め用枠装置において、ジョイント部材の十字タイプを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る土石詰め用枠装置においてジョイント部材の別の種類を示し、(a)はストレートタイプを示す斜視図、(b)はT字タイプを示す斜視図、(c)はL字タイプを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る土石詰め用枠装置の組付け状態の一例を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る土石詰め用枠装置の組付け状態の一例を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係り、ジョイント部材の別の長さの例を用いた土石詰め用枠装置の組付け状態の一例を示す正面図である。 本発明の実施の形態に係る土石詰め用枠装置において、別のタイプのジョイント部材を示す平面図である。 従来の土石詰め用枠装置の一例を示す斜視図である。 従来の土石詰め用枠装置の一例において、ジョイント部材の構成を示す斜視図である。 従来の土石詰め用枠装置の一例において、ジョイント部材の構成をその装着状態で示す図であり、(a)は十字タイプを示す平面断面図、(b)はT字タイプを示す平面断面図である。 従来の土石詰め用枠装置の別の例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る土石詰め用枠装置が適用される河川の例を示す斜視図である。
符号の説明
F 枠単体
J ジョイント部材
J(A) 十字タイプ
J(B) ストレートタイプ
J(C) T字タイプ
J(D) L字タイプ
10 側端縁
11 外側フレーム
12 縦杆
13 横杆
14 軸状部
14a 上端部
14b 下端部
15 上縁
16 下縁
17 係合部
18 垂設板
19 傾斜面
20 孔
21 凹状部
21a 開口
22 天板部
23 外端面

Claims (4)

  1. 格子状に形成された複数の枠単体をその側端縁をジョイント部材を介して連結して構築され、土石を囲繞して収容する土石詰め用枠装置において、
    上記枠単体の両側端縁に該側端縁に沿う方向の軸線を有し横断面の外周が円弧状に形成された軸状部を形成し、上記ジョイント部材を、上記軸状部の軸線方向と同方向の軸線を有し横断面の内周が円弧状に形成されるとともに該軸状部が回動可能に挿入されて包持される凹状部を少なくとも2つ備えて構成し、
    上記軸状部の上記凹状部に対する最大回動角度2θを、20°≦2θ≦40°に設定し、
    上記ジョイント部材に上記凹状部の一端を塞ぐ天板部を設け、該ジョイント部材をその凹状部の他端から上記枠単体の軸状部の端部に差し込んで該軸状部に挿入し、上記ジョイント部材の天板部を上記軸状部の端部に当接させて装着可能にし、
    上記ジョイント部材を上記枠単体の軸状部の上端部側に装着した際、該ジョイント部材の天板部の外端面が上記枠単体の上縁と面一になるように、上記枠単体の軸状部の上端部を、該枠単体の上縁よりも下方に位置させ、
    上記ジョイント部材を上記枠単体の軸状部の下端部側に装着した際、該ジョイント部材の天板部の外端面が上記枠単体の下縁と面一になるように、上記枠単体の軸状部の下端部を、該枠単体の下縁よりも上方に位置させたことを特徴とする土石詰め用枠装置。
  2. 上記枠単体の下縁に、下方に隣接する枠単体の上縁に係合して該枠単体に連結可能な係合部を設けたことを特徴とする請求項1記載の土石詰め用枠装置。
  3. 上記枠単体は、金属の鋳物で形成されたことを特徴とする請求項1または2記載の土石詰め用枠装置。
  4. 上記ジョイント部材として、上記凹状部を該ジョイント部材の中心軸を中心として順次90°角度位相が異なる位置に4つ備え上記枠単体を十字状に連結可能な十字タイプ,上記凹状部を該ジョイント部材の中心軸を中心として180°角度位相が異なる位置に2つ備え上記枠単体を直線状に連結可能なストレートタイプ,上記凹状部を該ジョイント部材の中心軸を中心として順次90°角度位相が異なる位置に3つ備え上記枠単体をT字状に連結可能なT字タイプ,上記凹状部を該ジョイント部材の中心軸を中心として90°角度位相が異なる位置に2つ備え上記枠単体をL字状に連結可能なL字タイプを必要に応じて選択可能に備えたことを特徴とする請求項1,2または3記載の土石詰め用枠装置。
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