JP2000336842A - 基礎用l型鉄筋及びそれを用いた基礎用組立鉄筋 - Google Patents

基礎用l型鉄筋及びそれを用いた基礎用組立鉄筋

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JP2000336842A
JP2000336842A JP11147858A JP14785899A JP2000336842A JP 2000336842 A JP2000336842 A JP 2000336842A JP 11147858 A JP11147858 A JP 11147858A JP 14785899 A JP14785899 A JP 14785899A JP 2000336842 A JP2000336842 A JP 2000336842A
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Harukazu Obara
晴和 小原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基礎の配筋施工を能率よく行い、又補強強度
に優れた基礎を構築する。 【解決手段】 略L字状に折曲形成したL型鉄筋1を所
要間隔を置いて並置すると共に、それらの垂直部5,5
・・・を腹筋32で連結一体化する。L型鉄筋1の夫々
は、その垂直部5の下端に、下主筋6を挿通させるため
のC字状の挿通折曲部10が連設され、その端部で水平
部11が突設されている。又垂直部5の上端に、上主筋
12を挿通させるための挿通折曲部16が連設されてい
る。下主筋6と上主筋12の夫々の中心は、垂直部5の
軸線の略延長線上に存在している。又並置状態にあるL
型鉄筋の水平部11は、組立鉄筋30が安定的に自立で
きるように、逆向きに突設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物の基礎を構
築するために用いる基礎用L型鉄筋に関するものであ
り、又該基礎用L型鉄筋を用いた基礎用組立鉄筋に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば木造住宅の基礎を構築するに際し
ては、例えば図20に示すように、ベース部aを構築す
るためのベース筋(図示せず)を配筋した後、立上り部
bを構築するための組立鉄筋cを前記ベース筋の配筋部
に立設状態としていた。そして、前記組立鉄筋の構成に
用いる鉄筋の一つとしては、従来、図21や図22に示
すようなL型鉄筋dが用いられていた。
【0003】図21に示すL型鉄筋dは、垂直部eの下
端で水平部fが直角に折曲形成されたL字状を呈し、又
図22に示すL型鉄筋dは、垂直部eの下端で水平部f
が直角に折曲形成されると共に、該垂直部eの上端に、
下方に向けてU字状に屈曲するU字折返し部gが連設さ
れていた。
【0004】そして、前記基礎の立上り部を構成するた
めの配筋は、図23や図24、図20に示すように、前
記L型鉄筋dを、基礎の長さ方向に所要間隔を置いて立
設状態に並置すると共に、前記垂直部eと水平部fとの
連設部hにおいて、下主筋jを前記水平部fに載せると
共に、前記垂直部eの上端寄り部位には、前記下主筋j
が存する側において上主筋kを配設し、且つ前記垂直部
eの中間部位において、腹筋mを、上主筋k、下主筋j
と同一側で配設し、該下主筋jと上主筋kと腹筋mを前
記垂直部eや水平部fに鉄線で結束することにより行っ
ていた。その結束状態は、前記垂直部eと上主筋kとの
結束nに代表させて図25に示されており、図23、図
24では、便宜上、その図示が省略されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のL型鉄筋を用いる配筋施工には次のような問題点が
あった。
【0006】(1) 図21や図22に示すL型鉄筋dは、
共に、前記のように、垂直部eの下端で水平部fを直角
に折曲した構成であったため、並置状態のL型鉄筋d,
d,dを下主筋jと上主筋kと腹筋mで連結して構成し
た組立鉄筋cは、ベース筋の配筋部上で安定的に自立さ
せることができなかった。そのため、該組立鉄筋cが転
倒しないように、これを保持するための特別の工夫が必
要となって、施工に熟練を要したばかりか、施工に面倒
さが伴って施工能率が悪く、しかも精度の良い配筋施工
を行ない難い問題があった。
【0007】(2) ところで、前記L型鉄筋dの並置によ
って構成した組立鉄筋の安定した自立を図るためだけで
あるならば、L型鉄筋を次のように並置することによっ
て目的を達成することは可能であった。
【0008】図26〜27はその一例を示すものであ
り、L型鉄筋dの水平部fの突出向きを、例えば交互に
逆向きに設定した場合を示すものであり、所要間隔を置
いて並置されたL型鉄筋dの垂直部eが、並置方向に一
直線上で並んでいる。そして並置状態にある垂直部e,
e,e・・・の全体が、垂直部の一方側で、下主筋j、
上主筋k及び腹筋mで連結されて組立鉄筋cが構成され
ているため、該組立鉄筋cが自立できるのである。
【0009】しかしながら、かかる構成の組立鉄筋cに
あっては、前記L型鉄筋dが、垂直部eの下端で水平部
fが直角に折曲形成されていたために、下主筋jを、全
てのL型鉄筋の水平部fに載せることはできず、同一方
向に突出する(図26〜27に示す右方向に突出する)
水平部f1に載せ得るに過ぎないのであり、逆方向(左
方向)に突出する水平部f2には載せることができな
い。従って、並置されたL型鉄筋dを上主筋k、下主筋
j及び腹筋mで連結して構成した組立鉄筋cを埋入して
構築した基礎にあっては、前記下主筋jのアンカー作用
によって確保される組立鉄筋下端部分qの定着が不完全
となって、下主筋のアンカー効果が十分に発揮されない
問題が生ずる。これでは、組立鉄筋の自立は確保できて
も、その補強効果が劣るために、該組立鉄筋は実用化で
きないものとなる。
【0010】そこで図28〜29に示すように、隣り合
う垂直部e,eが腹筋mを左右から挟む状態となるよう
に隣り合う水平部f,fを逆向きにしてL型鉄筋dを配
置し、下主筋jの全てをL型鉄筋の水平部fに載せるこ
とも考えられないではない。しかしながらこのように構
成するときは、隣り合う垂直部e,eが腹筋mを左右か
ら挟む状態となるために、腹筋mの取り付けが面倒とな
って鉄筋組立てに多くの手間を要する問題が生ずるばか
りでなく、並置状態にある垂直部が平面視で千鳥配置に
なるため、基礎の立上り部の左右のかぶりが不均一とな
って、基礎強度の低下を招く問題も生ずる。従って、組
立鉄筋をこのようにして構成する場合も、組立鉄筋の自
立は確保できても、施工手間が増大し又鉄筋による補強
強度が不十分となるために、かかる組立鉄筋も実用化で
きないものとなる。
【0011】それ故、前記L型鉄筋dを用いて組立鉄筋
を構成する場合は、下主筋jによるアンカー作用を有効
に発揮させて組立鉄筋としての本来の補強効果を有効に
確保する観点から、図23に示すように、水平部fを同
一側に突出させてL型鉄筋dを並置させざるを得なかっ
たのであり、その結果、組立鉄筋を安定的に自立させ得
ず、前記問題点を招来したのであった。
【0012】又、垂直部の下端を直角に折曲して水平部
を形成していたため、垂直部eの軸線と下主筋j、上主
筋kの中心が位置ずれすることになる。そのため、垂直
部の軸線を立上り部の軸線に略合致させて組立鉄筋を埋
入状態としたときに、組立鉄筋による補強効果を十分に
発揮させ難い問題もあった。
【0013】(3) 図22に示すL型鉄筋dは、立上り部
を構成する組立鉄筋の引張強度を有効に発揮させるため
に、垂直部eの上端にU字折り返し部gを連設した構成
のものであるが、かかるL型鉄筋dを用いて図24に示
すように組立鉄筋cを構成した場合は、前記のように、
安定した自立ができない問題点があったことに加え、更
に次のような問題点があった。
【0014】即ち、かかるL型鉄筋dを用いて構成した
組立鉄筋cの垂直部e及び上主筋k、下主筋jによる補
強強度の確保を重視して、図30に示すように、該垂直
部eの軸線及び上主筋k、下主筋jの中心を基礎の立上
り部bの軸線に略合致させた場合は、垂直部の上端にU
字折返し部gが連設されているために、該U字折返し部
gにおける左右のかぶりが大きく異なったものとなっ
て、該立上り部bの強度が却って低下することになる。
そのため図20に示すように、前記左右のかぶりが略均
等となるように組立鉄筋を基礎に埋入するのが通常であ
ったが、このように埋入するときは、垂直部の軸線と上
主筋、下主筋の中心が立上り部の軸線からずれた状態に
なるために、組立鉄筋による補強強度が有効に発揮され
ない問題があったのである。
【0015】かかることから明らかなように、L型鉄筋
の補強強度の向上を目的として垂直部の上端にU字折返
し部gを連設したことが、基礎の立上り部の強度向上に
つながり難く、却って基礎強度を不安定化させる事態を
招来したのであった。
【0016】このように従来のL型鉄筋を用いる配筋施
工には、施工能率や鉄筋による補強強度の面等において
回避し難い問題があったのである。本発明は、かかる従
来のL型鉄筋の問題点に鑑みて開発されたものであり、
基礎を構築するための配筋施工を簡易能率的に、しかも
確実に行うことを可能とし、更に進んで、鉄筋による補
強強度に優れた基礎を構築可能とする基礎用L型鉄筋の
提供を目的とするものである。又、該基礎用L型鉄筋を
用いた基礎用組立鉄筋の提供を目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
基礎用L型鉄筋の第1の態様は、一本の鉄筋を折曲して
全体が略L字状に形成されており、垂直部の下端に、下
主筋をその中心が前記垂直部の軸線の略延長線上に存在
する如くに挿通させるための挿通部を具えた下の挿通折
曲部が、前記垂直部の左側或いは右側に張り出し且つ逆
側に開放するように連設され、且つ該挿通折曲部の端部
で水平部が突設されてなることを特徴とするものであ
る。
【0018】本発明に係る基礎用L型鉄筋の第2の態様
は、前記基礎用L型鉄筋において、前記垂直部の上端
に、上主筋をその中心が前記垂直部の軸線の略延長線上
に存在する如くに挿通させるための挿通部を具えた上の
挿通折曲部を、前記垂直部の左側及び右側に略同程度に
張り出す状態で下方に折り返し形成したものである。
【0019】又本発明に係る基礎用L型鉄筋の第3の態
様は、一本の鉄筋を折曲して全体が略L字状に形成され
ており、垂直部の下端に、下主筋をその中心が前記垂直
部の軸線の略延長線上に存在する如くに挿通させるため
の挿通部を具えた下の挿通折曲部が、前記垂直部の左側
或いは右側に張り出し且つ逆側に開放するようにC字状
に連設され、且つ該下の挿通折曲部の端部で水平部が突
設されてなり、又、前記垂直部の上端には、上主筋をそ
の中心が前記垂直部の軸線の略延長線上に存在する如く
に挿通させるための挿通部を具えた上の挿通折曲部が、
前記垂直部の左側及び右側に略同程度に張り出す状態で
下方にU字状に折り返されてなり、該上の挿通折曲部の
U字の下端開放部を通して連結用鉄筋を、該上の挿通折
曲部の挿通部内に挿通可能としたことを特徴とするもの
である。
【0020】又本発明に係る基礎用組立鉄筋は、前記第
1の態様に係るL型鉄筋を所要間隔を置いて並置し、夫
々のL型鉄筋の垂直部が並置方向で略重なるようにな
し、又、該並置状態にあるL型鉄筋の一部のものの水平
部の突出方向と、残りのL型鉄筋の水平部の突出方向と
は逆向きで、前記各下の挿通折曲部の挿通部に下主筋
が、その中心が前記垂直部の軸線の略延長線上に存在す
る如くに挿通可能となされており、且つ前記並置状態に
ある垂直部が腹筋で連結一体化されていることを特徴す
るものである。
【0021】本発明に係る基礎用組立鉄筋の他の態様
は、前記第1の態様に係るL型鉄筋を所要間隔を置いて
並置し、夫々のL型鉄筋の垂直部が並置方向で略重なる
ようになし、又、該並置状態にあるL型鉄筋の一部のも
のの水平部の突出方向と、残りのL型鉄筋の水平部の突
出方向とは逆向きで、前記各下の挿通折曲部の挿通部に
下主筋が、その中心が前記垂直部の軸線の略延長線上に
存在する如くに挿通せしめられてなり、且つ前記並置状
態にある垂直部が腹筋で連結一体化されていることを特
徴するものである。
【0022】本発明に係る基礎用組立鉄筋の他の態様
は、前記第2の態様に係るL型鉄筋を所要間隔を置いて
並置し、夫々のL型鉄筋の垂直部が並置方向で重なるよ
うになし、又、該並置状態にあるL型鉄筋の一部のもの
の水平部の突出方向と、残りのL型鉄筋の水平部の突出
方向とは逆向きで、前記各下の挿通折曲部の挿通部に下
主筋が、その中心が前記垂直部の軸線の略延長線上に存
在する如くに挿通可能となされており、又、前記各上の
挿通折曲部の挿通部に上主筋が、その中心が前記垂直部
の軸線の略延長線上に存在する如くに挿通可能となさ
れ、且つ前記並置状態にある垂直部が腹筋で連結一体化
されていることを特徴するものである。
【0023】又本発明に係る基礎用組立鉄筋のその他の
態様は、前記第2の態様に係るL型鉄筋を所要間隔を置
いて並置し、夫々のL型鉄筋の垂直部が並置方向で重な
るようになし、又、該並置状態にあるL型鉄筋の一部の
ものの水平部の突出方向と、残りのL型鉄筋の水平部の
突出方向とは逆向きで、前記各下の挿通折曲部の挿通部
に下主筋が、その中心が前記垂直部の軸線の略延長線上
に存在する如くに挿通せしめられてなり、又、前記各上
の挿通折曲部の挿通部に上主筋が、その中心が前記垂直
部の軸線の略延長線上に存在する如くに挿通せしめられ
てなり、且つ、前記並置状態にある垂直部が腹筋で連結
一体化されていることを特徴するものである。
【0024】又本発明に係る基礎用組立鉄筋のその他の
態様は、前記第3の態様に係るL型鉄筋を所要間隔を置
いて並置し、夫々のL型鉄筋の垂直部が並置方向で重な
るようになし、又、該並置状態にあるL型鉄筋の一部の
ものの水平部の突出方向と、残りのL型鉄筋の水平部の
突出方向とは逆向きで、前記各下の挿通折曲部の挿通部
に下主筋が、その中心が前記垂直部の軸線の略延長線上
に存在する如くに挿通可能となされており、且つ前記各
上の挿通折曲部の挿通部に上主筋が、その中心が前記垂
直部の軸線の略延長線上に存在する如くに挿通可能とな
され、且つ前記並置状態にある垂直部が腹筋で連結一体
化されていることを特徴するものである。
【0025】又本発明に係る基礎用組立鉄筋のその他の
態様は、前記第3の態様に係るL型鉄筋を所要間隔を置
いて並置し、夫々のL型鉄筋の垂直部が並置方向で重な
るようになし、又、該並置状態にあるL型鉄筋の一部の
ものの水平部の突出方向と、残りのL型鉄筋の水平部の
突出方向とは逆向きで、前記各下の挿通折曲部の挿通部
に下主筋が、その中心が前記垂直部の軸線の略延長線上
に存在する如くに挿通せしめられており、且つ前記各上
の挿通折曲部の挿通部に上主筋が、その中心が前記垂直
部の軸線の略延長線上に存在する如くに挿通せしめられ
てなり、且つ前記並置状態にある垂直部が腹筋で連結一
体化されていることを特徴するものである。
【0026】本発明に係る基礎用組立鉄筋が上の挿通折
曲部を具える場合、並置されたL型鉄筋の端部側に位置
する複数のL型鉄筋は、その上の挿通折曲部が同じ向き
に折曲されたものとして構成するのがよい。
【0027】前記下の挿通折曲部の挿通部に下主筋を挿
通させる場合、該下主筋を、前記L型鉄筋の並置方向で
移動可能に構成するのがよい。
【0028】又、前記下の挿通折曲部の挿通部に下主筋
を挿通させると共に前記上の挿通折曲部の挿通部に上主
筋を挿通させる場合、該下主筋及び上主筋を、前記L型
鉄筋の並置方向で移動可能に構成するのがよい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において本発明に係る基礎用
L型鉄筋(以下L型鉄筋という)1は、例えば図7に示
すように、木造住宅の基礎2の立上り部3を構築するた
めに用いられるものであり、一本の鉄筋を折曲して全体
が略L字状に形成されている。そして図1、図4に示す
ように、垂直部5の下端に、下主筋6をその中心7が前
記垂直部5の軸線Lの略延長線上に存在する如くに挿通
させるための挿通部9を具えた下の挿通折曲部10が、
前記垂直部5の左側或いは右側(図1においては左側)
に突出し且つ逆側に開放(右側に開放)するようにC字
状に連設され、且つ該挿通折曲部10の端部で、水平部
11が突設されている。
【0030】又前記垂直部5の上端には、鉄筋の補強強
度を向上させるために、図1、図5に示すように、上主
筋12をその中心13が前記垂直部5の軸線Lの略延長
線上に存在する如くに挿通させるための挿通部15を具
えた上の挿通折曲部16が、前記垂直部5の左側及び右
側に略同程度に稍張り出す状態で下方にU字状に折り返
されてなる。このU字状の折り返し形態は、より具体的
には、前記垂直部5の上端に、左側に向けて斜め上方に
延びる傾斜部17が設けられると共にその上端で半円弧
状に屈曲され、該屈曲部19の下端で垂下部20が下方
に延長されている。そして前記半円弧状屈曲部19の円
弧の中心18が、前記垂直部5の軸線Lの略延長線上に
存する如くに設定され、前記上の挿通折曲部16が、前
記軸線の延長線に対して左側及び右側に略同程度に突出
しているのである。又、前記上の挿通折曲部16のU字
の下端開放部21を通して、後述する組立鉄筋30,3
0相互をL字状に連結する際に用いられる連結用鉄筋5
6(図14)の一方の片59を、前記上の挿通折曲部1
6の挿通部15内に挿入可能となされている。又前記上
の挿通折曲部16は、図10〜図11に示すように、重
なり合った二本の上主筋端部分25,25を余裕をもっ
て挿通させ得る大きさに設定されると共に、下の挿通折
曲部10の挿通部9の大きさも、図10に示すように、
重なり合った二本の下主筋端部分26,26を余裕をも
って挿通させ得る大きさに設定されている。
【0031】かかる構成を有するL型鉄筋1は、例えば
図2、図6に示す組立鉄筋30を構成するために用いら
れる。該組立鉄筋の一つ(以下第1の組立鉄筋という)
30Aは、図2に全体構成を示し、又その前側を図3に
拡大して示すように、前記L型鉄筋1が所要間隔(例え
ば200〜300mm程度の間隔)で並置されてなり、
この並置は、L型鉄筋1の夫々の垂直部5が並置方向で
略重なるように行われている。そして、並置方向で見て
前の端部側における二本のL型鉄筋1a,1bに関して
は、その水平部11a,11bの突出方向が同一方向と
され、従って、前記上の挿通折曲部16,16のU字の
下端開放部21a,21bが同一側に存する。そして、
それに続く三番目のL型鉄筋1cは、水平部11cの突
出方向が水平部11a,11bとは逆向きとされ、四番
目以降のL型鉄筋1d,1e,1f・・・は、水平部1
1d,11e,11fの突出方向が交互に逆向きとされ
ている。そして該並置状態にある垂直部5,5,5・・
・が、例えば上下の腹筋32,32で例えばスポット溶
接により連結一体化されて前記第1の組立鉄筋30Aが
構成されている。なお該腹筋32の前端33は、前端に
位置する垂直部5aから若干前方に突出した状態にあ
り、腹筋32の後端35は、後端に位置する垂直部5b
から、重ね連結用定着長さ分36だけ後方に突出してい
る。
【0032】そして、並置状態にある上の挿通折曲部1
6,16,16・・・と下の挿通折曲部10,10,1
0・・・は、夫々、平面視で一直線上に並んだ状態にあ
り、この並んだ上の挿通折曲部16,16,16・・・
が形成する並置方向の上の挿通孔部37、及び下の挿通
折曲部10,10,10・・・が形成する下の挿通孔部
39に、夫々、上主筋12と下主筋6が挿通されている
図5は、前記上の挿通孔部37における上主筋12の
挿通状態を示すものであり、該上主筋12が左右の傾斜
部17,17で下方から支持され、上主筋12の中心1
3が前記垂直部5の軸線の略延長線L上に存在してい
る。又図4は、前記下の挿通孔部39内における下主筋
6の挿通状態を示すものであり、左右のC字状をなす下
の挿通折曲部10,10の下端部分で下方から支持さ
れ、該下主筋6の中心7は、前記垂直部5の軸線Lの略
延長線上に存在している。又前記上主筋12及び下主筋
6は、前記上下の挿通孔部37,39内で固定されては
おらず、該挿通孔部37,39の長さ方向に移動でき
る。
【0033】かかる構成の組立鉄筋30Aを出荷する際
には、上主筋12及び下主筋6が、図2に示すように、
上下の挿通孔部37,39内に挿通状態にあり、その前
端42,43が、前記腹筋32の前端33に揃えてあ
り、その後端45,46は、前記腹筋32の後端35と
揃えられている。これにより、上主筋12と下主筋6と
腹筋32は、後端に位置するL型鉄筋1から、重ね連結
用定着長さ分36だけ突出している。
【0034】図6は、図2に示した前記組立鉄筋30A
の後端側49に連結される第2の組立鉄筋30Bを示す
ものであり、前記組立鉄筋30Aと異なるのは、腹筋3
2及び上主筋12の後端35,45が、後端に位置する
垂直部5bから若干後方に突出するように構成した点で
ある。なお下主筋6は、後端に位置する垂直部5bか
ら、ベース筋の配筋部(図示せず)への定着用に、定着
長さ分44だけ突出している。
【0035】そして、このような構成を有する組立鉄筋
30の長さは、配筋施工を施工する部位に応じて、二間
長さや一間半長さ、一間長さ、九尺長さ等、所要に設定
される。
【0036】長さの異なる前記構成の組立鉄筋30を用
い、これらを一直線状やL字状、T字状等に連結して、
図7に示すような、木造住宅の基礎(ベタ基礎又は布基
礎)2の立上り部3を構築するための配筋施工を行う。
この連結の際、L型鉄筋の垂直部5を、図7に示すよう
に、基礎2の立上り部3の厚さ方向の略中央に位置させ
る。
【0037】図8〜10は、前記第1の組立鉄筋30A
(図2)の後端と第2の組立鉄筋30B(図6)の前端
とを直線状に連結する場合の連結施工要領を示す工程図
である。この施工では、先ず図8に示すように、第1の
組立鉄筋30Aの上主筋12と下主筋6を、前端のL型
鉄筋1aの前方に引き出し(引き出された部分を図8に
符号12a,6aで示す)、上主筋の後端45と下主筋
の後端46が、後端の垂直部5bから外れた状態にす
る。その後、図9に示す第2の組立鉄筋30Bの前端の
L型鉄筋1aを前記第1の組立鉄筋30の後端のL型鉄
筋1gに近接させ、上下の腹筋32,32の前記定着長
さ部36,36を、第2の組立鉄筋30Bの、上下の腹
筋32,32の前端部分32a,32aに上下重ねた状
態で、直線状に配置する。これらの組立鉄筋30A,3
0Bは、前記のように水平部11が逆向きに配置されて
いるために、ベース筋の配筋部(図示せず)上で自立で
きる。
【0038】その後図10に示すように、前記第1の組
立鉄筋30Aの上主筋12と下主筋6を後方向に移動さ
せて当初の状態に戻し、これにより、該上主筋12と下
主筋6の前記定着長さ分36,36を、前記第2の組立
鉄筋30Bが有する上下の挿通孔部の前側部分37a,
39aに挿通させる。この挿通した定着長さ分36,3
6が上主筋12と下主筋6の前側部分12a,6aに上
下重なることになる。その後図11に示すように、上下
重なる上主筋12,12の中心13,13が前記垂直部
5の軸線Lの略延長線上に存在するようにして、上下の
上主筋12,12を前記上の挿通折曲部16に、図12
に例示するように鉄線55で結束する。又図10に示す
上下重なる下主筋6,6も同様にして、下の挿通折曲部
10に結束する。
【0039】図13は、前記第1の組立鉄筋30Aと前
記第2の組立鉄筋30Bを、前者の後端51と後者の前
端52が近接する状態で直角に連結する場合を示すもの
であり、両組立鉄筋30A,30Bは、ベース筋の配筋
部(図示せず)上で自立できる。この状態で、第1の組
立鉄筋30Aの後端51と第2の組立鉄筋30Bの前端
52とを、直角に折曲した図14に示す連結用鉄筋56
で連結するのであるが、その際、該連結用鉄筋56の一
片57を、前記第1の組立鉄筋30Aの上の挿通孔部の
後側部分(後端に位置する二つの上の挿通折曲部16
a,16bが形成する挿通孔部)37aに挿通状態とす
る。この一片57の挿通により、連結用鉄筋56の他片
59は、該一片57が回動軸となって上下方向で回動で
きる。該他片59を図13に矢印で示すように下から上
に向けて回動させることにより、該他片57を、前記第
2の組立鉄筋30Bの前端側に位置する同一向きの上の
挿通部15,15内に、前記U字の下端開放部21,2
1を通して挿通状態とする。この状態で、連結用鉄筋5
6の両片57,59を、図12に示すと同様にして、上
主筋12と共に上の挿通折曲部16に結束する。又隣り
合う腹筋32,32の端部分相互も、図13に示すよう
に、前記と同様構成の連結用鉄筋56で連結する。
【0040】又図15は、第1の組立鉄筋30Aと第2
の組立鉄筋30BとをT字状に連結する場合を示すもの
であり、例えば、前記第1の組立鉄筋30Aの中間部6
0に前記第2の組立鉄筋30Bの前端52が当接するよ
うに、これらの組立鉄筋30A,30Bをベース筋の配
筋部(図示せず)上で自立状態に立設させる。その後、
前記と同様構成の、直角に屈曲した連結用鉄筋56の一
片57を、第2の組立鉄筋30Bの、上の挿通孔部の前
側部分37bに挿通する。この状態で、連結用鉄筋の他
片59は、挿通された前記一片57が回動軸となって上
下方向で回動できる。このT型連結の場合は、垂直部5
の上端に上の挿通折曲部16が側方に張り出し状態に形
成されている関係上、前記他片59を、傾斜状態にして
組立鉄筋の腹筋32に重ね合わせ、この状態で、連結用
鉄筋56の両片57,59を、上の挿通折曲部16や腹
筋32に結束する。
【0041】〔その他の実施の形態〕 (1) 図16は、本発明に係るL型鉄筋1の他の態様を示
すものであり、前記L型鉄筋の前記上の挿通折曲部16
を省略した構成を有しており、1本の鉄筋を折曲して全
体が略L字状に形成されている。そして垂直部5の下端
に、下主筋6をその中心7が該垂直部5の軸線Lの略延
長線上に存在する如くに挿通させるための下の挿通折曲
部10が、前記垂直部5の左側に張り出し或いは右側に
張り出し、且つ逆側に開放するように連設されると共
に、該挿通折曲部10の端部で水平部11が突設された
構成を有している。図17は、かかる構成のL型鉄筋1
を用いて構成した組立鉄筋30を示すものである。そし
て、該L型鉄筋1を用いて構成した組立鉄筋30も、水
平部11が逆向きに並設されているために、自立でき
る。
【0042】(2) L型鉄筋1の前記下の挿通折曲部10
は、下主筋6をその中心7が前記垂直部5の軸線Lの略
延長線上に存在する如くに挿通させ得る挿通部9を具え
るように前記垂直部5の下端に連設されるものであるな
らば、その折曲形態は、前記実施の形態で示したものに
は特定されない。
【0043】(3) 又前記上の挿通折曲部16も、上主筋
12をその中心13が前記垂直部5の軸線Lの略延長線
上に存在する如くに挿通させ得る挿通部15を具えるよ
うに前記垂直部5の上端に連設されるものであるなら
ば、その折曲形態は、前記実施の形態で示したものに特
定されない。例えば、前記実施の形態で示したように、
水平部11が存する側で折曲形成されたものには限られ
ず、図18に示すように、水平部11の逆側で上の挿通
折曲部16が折曲形成されてもよい。又図19に示すよ
うに、閉じたリング状に構成されてもよく、このリング
状の形態は、円形状でも楕円形状等でもよい。
【0044】(4) 本発明に係る組立鉄筋は、並置された
水平部の向きが逆方向であって該組立鉄筋が自立できる
ものでありさえすれば、例えば両端や中間にある一部の
L型鉄筋の水平部が、残りのL型鉄筋の水平部と逆向き
に突出されていてもよい。又、何本か置きに水平部が逆
向きに突設されていてもよい。
【0045】(5) 組立鉄筋の端部に位置する複数のL型
鉄筋に関して、その上の挿通折曲部を同じ向きに折曲さ
せる場合、その個数は、前記実施の形態で示した2個に
は限らない。
【0046】(6) 本発明に係る組立鉄筋30は、上主筋
12と下主筋6が、工場での製造段階で上の挿通折曲部
16や下の挿通折曲部10に挿通されることの他、施工
現場で挿通されることもある。
【0047】(7) 本発明に係る組立鉄筋において、並置
された垂直部を連結する腹筋の本数は、垂直部の高さや
L型鉄筋の並置間隔等によって、1本乃至複数本の適当
な本数に設定される。
【0048】
【発明の効果】本発明は以下の如き優れた効果を奏す
る。 (1) 本発明に係るL型鉄筋は、1本の鉄筋を折曲して全
体が略L字状に形成されており、垂直部の下端に、下主
筋をその中心が前記垂直部の軸線の略延長線上に存在す
る如くに挿通させるための挿通部を具えた下の挿通折曲
部が、前記垂直部の左側或いは右側に張り出し且つ逆側
に開放するように連設され且つ該挿通折曲部の端部で水
平部が突設された構成を有している。そのため、かかる
構成のL型鉄筋を所要間隔を置いて並置し、夫々のL型
鉄筋の垂直部が並置方向で略重なるようになし、又、該
並置状態にあるL型鉄筋の一部のものの水平部の突出方
向と残りのL型鉄筋の水平部の突出方向を逆向きとし
て、並置状態にある垂直部を腹筋で連結一体化すること
によって構成した組立鉄筋は、前記逆向きの水平部が台
座となって、安定的に自立できる。
【0049】従って、かかる構成のL型鉄筋を用いて基
礎の配筋施工を行う場合に、図23〜24に示すような
従来のL型鉄筋を用いた組立鉄筋におけるように、組立
鉄筋が倒れないように支えながら配筋施工を行わなけれ
ばならないといった不都合がなく、能率的にしかも精度
良く配筋施工を行うことができる。その上、下主筋を全
てのL型鉄筋の下の挿通折曲部において下方から支持で
きるため、従来のL型鉄筋を用いた場合の問題点を指摘
する図26に示す場合のように、一部の水平部でしか下
主筋を支持できずに、下主筋によるアンカー効果を有効
に発揮させ難いといった問題がなく、下主筋による組立
鉄筋下端部分の定着が良好に行われて優れたアンカー効
果が確保され、基礎強度を向上させることができる。
【0050】要するに本発明によるときは、下主筋によ
るアンカー効果を有効に発揮させて組立鉄筋下端部分の
定着を良好に行わせ、引張り荷重に対する十分な抵抗力
を確保できながら、組立鉄筋の自立が可能となるのであ
り、この自立によって、配筋施工を容易且つ正確に行う
ことができると共に、直線性を確保して見栄え良く配筋
仕上げできることとなるのである。
【0051】(2) 本発明に係るL型鉄筋は、下主筋を全
てのL型鉄筋の下の挿通折曲部において下方から支持可
能とする構成として、垂直部の下端に、下の挿通折曲部
を介して水平部を連設している。従って、前記従来のL
型鉄筋を用いて、並置された全ての水平部で下主筋を支
持させながら組立鉄筋の自立を図らんとする図28に示
す場合のように、腹筋が垂直部によって両側から挟まれ
た状態になって組立てが面倒となる不都合を解消できる
ことになる。
【0052】(3) 本発明に係る組立鉄筋は、水平部が逆
向き突出であることによって、同方向に水平部を突出さ
せる場合に比し、荷重分散が図られる利点がある。特
に、並置された水平部を、交互に突出方向を変える等、
左右方向に略均等に配置することにより、左右方向で広
範囲に荷重を分散させ得ることとなり、それだけ基礎強
度を向上させることができる。
【0053】(4) 又下の挿通折曲部を、下主筋をその中
心が前記垂直部の軸線の略延長線上に存在する如くに挿
通させ得るように構成しているため、垂直部と下主筋に
関し、左右のかぶりを略均等にでき、それだけ基礎強度
を向上させることができる。
【0054】(5) 又、引張り荷重に対する抵抗力を向上
させるために、下方に折り返された上の挿通折曲部を垂
直部の上端に設ける場合、該挿通折曲部を、その挿通部
に、上主筋をその中心が前記垂直部の軸線の略延長線上
に存在する如くに挿通させ得るように設け、且つ該垂直
部の左側及び右側に略同程度に張り出す状態で設けてい
るため、挿通した上主筋と垂直部の左右両側におけるか
ぶりを略均等になし得、且つ上の挿通折曲部の左右両側
におけるかぶりも略均等になし得る。従って、垂直部の
上端を単純にU字状に屈曲させた図22に示す従来のL
型鉄筋とは異なり、基礎の強度向上を達成できることに
なる。
【0055】(6) 本発明に係る組立鉄筋を、並置された
L型鉄筋の端部側に位置する複数本のL型鉄筋に関し
て、その上の挿通折曲部が同じ向きに折曲されるように
なし、且つ該上の挿通折曲部が、U字状に折り返され該
U字の下端開放部を通して連結用鉄筋を挿通折曲部内に
挿入可能に構成したときは、かかる構成の組立鉄筋を、
本発明に係る他の構成の組立鉄筋に対してL字状に又は
T字状に連結する場合、L字状に屈曲した連結鉄筋の他
片を、例えば図13に示すように、下から上に向けて回
動させることにより、該他片を、前記下端開放部を通し
て夫々の上の挿通折曲部内に挿通状態となし得ることか
ら、前記L字状の組立鉄筋の連結施工を容易且つ確実に
行うことができることになる。
【0056】(7) 本発明に係る組立鉄筋を、上主筋と下
主筋を上下の挿通折曲部に挿通状態にして出荷すること
とし、組立鉄筋の長さを、2間、1間半、一間、9尺等
の基準寸法に設定しておくことにより、施工現場におい
ては、上主筋及び下主筋をその長さ方向に適宜移動させ
る操作を行うことによって、これらの組立鉄筋を適宜に
組み合わせて所望強度の配筋施工を能率良く行い得るこ
ととなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るL型鉄筋を示す斜視図である。
【図2】そのL型鉄筋を用いて構成した組立鉄筋を示す
斜視図である。
【図3】その前側部分の拡大図である。
【図4】組立鉄筋の下の挿通孔部における下主筋の挿通
状態を示す正面図である。
【図5】組立鉄筋の上の挿通孔部における上主筋の挿通
状態を示す正面図である。
【図6】組立鉄筋の他の態様を示す斜視図である。
【図7】組立鉄筋を用いて構築された基礎を示す断面図
である。
【図8】組立鉄筋の直線状連結のために上主筋と下主筋
を引き出した状態を示す中間省略の組立鉄筋を示す斜視
図である。
【図9】組立鉄筋を直線状に連結する工程を説明する斜
視図である。
【図10】組立鉄筋を直線状に連結した連結部分を示す
斜視図である。
【図11】その直線状連結部分における上の挿通孔部内
での2本の上主筋の配置状態を示す正面図である。
【図12】組立鉄筋を直線状に連結した後に鉄筋を結束
した状態を示す斜視図である。
【図13】組立鉄筋相互を直角に連結した状態を示す斜
視図である。
【図14】連結用鉄筋を示す斜視図である。
【図15】組立鉄筋相互をT字状に連結した状態を示す
斜視図である。
【図16】本発明に係るL型鉄筋の他の態様を示す正面
図である。
【図17】図16に示すL型鉄筋を用いて構成した組立
鉄筋を示す斜視図である。
【図18】本発明に係るL型鉄筋のその他の態様を示す
正面図である。
【図19】本発明に係るL型鉄筋のその他の態様を示す
正面図である。
【図20】L型鉄筋を用いて構築した従来の基礎を示す
断面図である。
【図21】従来のL型鉄筋を示す斜視図である。
【図22】従来のL型鉄筋の他の態様を示す斜視図であ
る。
【図23】従来のL型鉄筋を用いて構成した組立鉄筋を
示す部分斜視図である。
【図24】従来のL型鉄筋を用いて構成した組立鉄筋を
示す部分斜視図である。
【図25】鉄筋相互の結束状態を示す斜視図である。
【図26】従来のL型鉄筋を用いて構成した組立鉄筋の
問題点を説明する斜視図である。
【図27】その正面図である。
【図28】従来のL型鉄筋を用いて構成した組立鉄筋の
問題点を説明する斜視図である。
【図29】その正面図である。
【図30】従来のL型鉄筋を用いて構成した組立鉄筋の
問題点を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 L型鉄筋 2 基礎 3 立上り部 5 垂直部 6 下主筋 9 挿通部 10 下の挿通折曲部 11 水平部 12 上主筋 15 挿通部 16 上の挿通折曲部 21 下端開放部 30 組立鉄筋 32 腹筋 56 連結用鉄筋

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一本の鉄筋を折曲して全体が略L字状に
    形成されており、垂直部の下端に、下主筋をその中心が
    前記垂直部の軸線の略延長線上に存在する如くに挿通さ
    せるための挿通部を具えた下の挿通折曲部が、前記垂直
    部の左側或いは右側に張り出し且つ逆側に開放するよう
    に連設され、且つ該挿通折曲部の端部で水平部が突設さ
    れてなることを特徴とする基礎用L型鉄筋。
  2. 【請求項2】 前記垂直部の上端には、上主筋をその中
    心が前記垂直部の軸線の略延長線上に存在する如くに挿
    通させるための挿通部を具えた上の挿通折曲部が、前記
    垂直部の左側及び右側に略同程度に張り出す状態で下方
    に折り返されてなることを特徴とする請求項1記載の基
    礎用L型鉄筋。
  3. 【請求項3】 一本の鉄筋を折曲して全体が略L字状に
    形成されており、垂直部の下端に、下主筋をその中心が
    前記垂直部の軸線の略延長線上に存在する如くに挿通さ
    せるための挿通部を具えた下の挿通折曲部が、前記垂直
    部の左側或いは右側に張り出し且つ逆側に開放するよう
    にC字状に連設され、且つ該下の挿通折曲部の端部で水
    平部が突設されてなり、又、前記垂直部の上端には、上
    主筋をその中心が前記垂直部の軸線の略延長線上に存在
    する如くに挿通させるための挿通部を具えた上の挿通折
    曲部が、前記垂直部の左側及び右側に略同程度に張り出
    す状態で下方にU字状に折り返されてなり、該上の挿通
    折曲部のU字の下端開放部を通して連結用鉄筋を、該上
    の挿通折曲部の挿通部内に挿通可能としたことを特徴と
    する基礎用L型鉄筋。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のL型鉄筋を所要間隔を置
    いて並置し、夫々のL型鉄筋の垂直部が並置方向で略重
    なるようになし、又、該並置状態にあるL型鉄筋の一部
    のものの水平部の突出方向と、残りのL型鉄筋の水平部
    の突出方向とは逆向きで、前記各下の挿通折曲部の挿通
    部に下主筋が、その中心が前記垂直部の軸線の略延長線
    上に存在する如くに挿通可能となされており、且つ前記
    並置状態にある垂直部が腹筋で連結一体化されているこ
    とを特徴する基礎用組立鉄筋。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のL型鉄筋を所要間隔を置
    いて並置し、夫々のL型鉄筋の垂直部が並置方向で略重
    なるようになし、又、該並置状態にあるL型鉄筋の一部
    のものの水平部の突出方向と、残りのL型鉄筋の水平部
    の突出方向とは逆向きで、前記各下の挿通折曲部の挿通
    部に下主筋が、その中心が前記垂直部の軸線の略延長線
    上に存在する如くに挿通せしめられてなり、且つ前記並
    置状態にある垂直部が腹筋で連結一体化されていること
    を特徴する基礎用組立鉄筋。
  6. 【請求項6】 請求項2記載のL型鉄筋を所要間隔を置
    いて並置し、夫々のL型鉄筋の垂直部が並置方向で重な
    るようになし、又、該並置状態にあるL型鉄筋の一部の
    ものの水平部の突出方向と、残りのL型鉄筋の水平部の
    突出方向とは逆向きで、前記各下の挿通折曲部の挿通部
    に下主筋が、その中心が前記垂直部の軸線の略延長線上
    に存在する如くに挿通可能となされており、又、前記各
    上の挿通折曲部の挿通部に上主筋が、その中心が前記垂
    直部の軸線の略延長線上に存在する如くに挿通可能とな
    され、且つ前記並置状態にある垂直部が腹筋で連結一体
    化されていることを特徴する基礎用組立鉄筋。
  7. 【請求項7】 請求項2記載のL型鉄筋を所要間隔を置
    いて並置し、夫々のL型鉄筋の垂直部が並置方向で重な
    るようになし、又、該並置状態にあるL型鉄筋の一部の
    ものの水平部の突出方向と、残りのL型鉄筋の水平部の
    突出方向とは逆向きで、前記各下の挿通折曲部の挿通部
    に下主筋が、その中心が前記垂直部の軸線の略延長線上
    に存在する如くに挿通せしめられてなり、又、前記各上
    の挿通折曲部の挿通部に上主筋が、その中心が前記垂直
    部の軸線の略延長線上に存在する如くに挿通せしめられ
    てなり、且つ、前記並置状態にある垂直部が腹筋で連結
    一体化されていることを特徴する基礎用組立鉄筋。
  8. 【請求項8】 請求項3記載のL型鉄筋を所要間隔を置
    いて並置し、夫々のL型鉄筋の垂直部が並置方向で重な
    るようになし、又、該並置状態にあるL型鉄筋の一部の
    ものの水平部の突出方向と、残りのL型鉄筋の水平部の
    突出方向とは逆向きで、前記各下の挿通折曲部の挿通部
    に下主筋が、その中心が前記垂直部の軸線の略延長線上
    に存在する如くに挿通可能となされており、且つ前記各
    上の挿通折曲部の挿通部に上主筋が、その中心が前記垂
    直部の軸線の略延長線上に存在する如くに挿通可能とな
    され、且つ前記並置状態にある垂直部が腹筋で連結一体
    化されていることを特徴する基礎用組立鉄筋。
  9. 【請求項9】 請求項3記載のL型鉄筋を所要間隔を置
    いて並置し、夫々のL型鉄筋の垂直部が並置方向で重な
    るようになし、又、該並置状態にあるL型鉄筋の一部の
    ものの水平部の突出方向と、残りのL型鉄筋の水平部の
    突出方向とは逆向きで、前記各下の挿通折曲部の挿通部
    に下主筋が、その中心が前記垂直部の軸線の略延長線上
    に存在する如くに挿通せしめられており、且つ前記各上
    の挿通折曲部の挿通部に上主筋が、その中心が前記垂直
    部の軸線の略延長線上に存在する如くに挿通せしめられ
    てなり、且つ前記並置状態にある垂直部が腹筋で連結一
    体化されていることを特徴する基礎用組立鉄筋。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9記載の基礎用組立鉄筋
    において、並置されたL型鉄筋の端部側に位置する複数
    のL型鉄筋は、その上の挿通折曲部が同じ向きに折曲さ
    れていることを特徴する基礎用組立鉄筋。
  11. 【請求項11】 前記下の挿通折曲部の挿通部に挿通せ
    しめられている下主筋は、前記L型鉄筋の並置方向で移
    動可能となされていることを特徴とする請求項4又は5
    のいずれかに記載の基礎用組立鉄筋。
  12. 【請求項12】 前記下の挿通折曲部の挿通部に挿通せ
    しめられている下主筋及び、前記上の挿通折曲部の挿通
    部に挿通せしめられている上主筋は、前記L型鉄筋の並
    置方向で移動可能となされていることを特徴とする請求
    項6〜10のいずれかに記載の基礎用組立鉄筋。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2166173A1 (de) * 2008-09-22 2010-03-24 RUWA Drahtschweisswerk AG Bewehrungseinheit für Fundamentkonstruktionen
KR101531626B1 (ko) * 2013-12-09 2015-06-24 주식회사 네비엔 피씨(Precast concrete) 합성슬래브용 전단 보강 부재
JP2019044506A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 薄井 介 鉄筋構造とその施工方法

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