JPH0748881Y2 - 木造住宅基礎構築用鉄筋枠 - Google Patents

木造住宅基礎構築用鉄筋枠

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JPH0748881Y2
JPH0748881Y2 JP1992056348U JP5634892U JPH0748881Y2 JP H0748881 Y2 JPH0748881 Y2 JP H0748881Y2 JP 1992056348 U JP1992056348 U JP 1992056348U JP 5634892 U JP5634892 U JP 5634892U JP H0748881 Y2 JPH0748881 Y2 JP H0748881Y2
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寿市 星野
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三栄商事株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は木造住宅基礎構築用鉄筋
枠に関し、その継ぎ手部分の配筋を適切に行うことの可
能となった木造住宅基礎構築用鉄筋枠に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、木造住宅基礎構築用鉄筋枠は現場
施工によって組み立てられている。すなわち、10mm
あるいは13mmの異径鉄筋を適宜寸法に切断し、これ
らを縦横に組み合わせて断面が逆T状の鉄筋枠を組み上
げ、それらの交点を針金等によって結束している。しか
し、これでは現場作業が大変でり、また必要な鉄筋量の
拾いだしにも時間が掛かる。
【0003】このような欠点を解消するために、予め工
場施工により、ユニット化された鉄筋枠を製造し、これ
を現場において簡単に設置できるようにした鉄筋枠が提
案されている。
【0004】図8には、この形式の鉄筋枠を示してあ
る。この図に示すように、鉄筋枠1は、ベース部2と立
ち上がり部3から基本的に構成されている。ベース部2
は、一対の平行に延びる両側筋21、22を、一定の間
隔毎にこれらに直交する方向に配置した横筋23
(1)、23(2)、23(3)・・・によって溶接し
た構成となっている。一方、立ち上がり部3は、その下
端、中間および上端にそれぞれ平行に延びる軸筋31、
中間筋32および上端筋33を、一定の間隔毎にこれら
に直交する方向に配置した横筋34(1)、34
(2)、34(3)・・・によって溶接した構成となっ
ている。
【0005】ここに、ベース部2の横筋23(1)、2
3(2)、23(3)・・・は中央部分が上方および下
方に向けてへの字状に湾曲した形状をしており、これら
が交互に配置されている。そして、上方に湾曲している
横筋23(1)、23(3)は、それらの両端が、両側
筋21、22の下側に溶接され、下方に湾曲している横
筋23(2)は、その両端が、両側筋21、22の上側
に溶接されている。この結果、横筋の中央部分に立ち上
がり部3の軸筋31を通すことが可能となっており、こ
こに軸筋31がその軸心を中心として回転可能に挿通さ
れている。
【0006】この構成の鉄筋枠1においては、立ち上が
り部3をその軸筋31を中心として図の実線で示す起立
状態から矢印で示す方向に倒して、ベース部2の側に折
り畳むことができる。したがって、工場生産された鉄筋
枠1は折り畳んだ状態で現場に搬入され、現場に設置さ
れた後に、その立ち上がり部2を図の実線で示す状態に
起立させればよい。よって、現場施工が極めて容易とな
る。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかし、このような鉄
筋枠を設置する場合、基礎のコーナー部分、T型あるい
は十字型の継ぎ手部分においては、接続される双方の鉄
筋枠が相互に重ね合わさった状態で接続されることにな
る。また、このような接続部分においては、添え筋によ
って双方の鉄筋枠を結束する必要があるので、重なり合
った相互の鉄筋枠に対して更に結束用の添え筋が配筋さ
れる。したがって、鉄筋枠の接続部分においては、多数
本の鉄筋が配置され、それらが複雑に重なり合う状態と
なってします。
【0008】このため、このような接続部分の施工が困
難であるという問題点がある。また、コンクリートのか
ぶり厚さが適正に取れないなどの弊害がある。
【0009】本考案の課題は、これらの点に鑑みて、基
礎のコーナー部分、T字型部分、または十字型部分を構
成する際に、鉄筋枠同士の継手部分における接続および
配筋を適正に行なうことの可能な木造住宅基礎用鉄筋枠
を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案では、端部を鉄筋枠相互の継手部分として
鉄筋枠同士がほぼ直角に配置される木造住宅基礎構築用
鉄筋枠において、まず、平行に延びる複数本の縦筋が所
定の間隔毎に複数本の横筋によって接合された構成の鉄
筋枠のベース部と、平行に延びる複数本の縦筋が所定の
間隔毎に複数本の横筋によって接合された構成の鉄筋枠
の立ち上がり部とから構成し、この立ち上がり部が前記
ベース部の側に折り畳まれた状態からほぼ垂直に起立し
た状態となるように、この立ち上がり部の下端を前記ベ
ース部のほぼ中央部に対して回転可能に支持し、さら
に、この鉄筋枠の長手方向の両端部のうち、少なくとも
継手部分とされる側の端部は、前記立ち上がり部の縦筋
に対して、前記ベース部の縦筋が当該ベース部の幅のほ
ぼ1/2の長さだけ突出させるようにしてある。
【0011】本考案において、鉄筋枠の長手方向の両端
部のうちの一方の端部を、前記ベース部の縦筋に対し
て、前記立ち上がり部の縦筋が当該ベース部の幅のほぼ
1/2の長さだけ突出させ、他方の端部は、前記立ち上
がり部の縦筋に対して、前記ベース部の縦筋が当該ベー
ス部の幅のほぼ1/2の長さだけ突出させることが好ま
しい。
【0012】本考案において、前記ベース部の縦筋は一
対の平行に延びる両側筋であり、これら両側筋が一定の
間隔毎に複数本の横筋によって溶接されており、前記立
ち上がり部の縦筋は、前記両側筋のほぼ中央部において
軸心を中心に回転可能な状態で横筋によって支持された
軸筋と、この軸筋と平行に延びる中間筋および上端筋で
あり、これらの軸筋、中間筋および上端筋が一定の間隔
で横筋によって溶接されており、前記鉄筋枠の長手方向
における両端部のうち、少なくとも前記継手部分とされ
る側の端部は、前記立ち上がり部の軸筋、中間筋および
上端筋に対して、前記ベース部の両側筋が、当該ベース
部の幅のほぼ1/2の長さだけ突出させることが好まし
い。
【0013】本考案において、前記ベース部の縦筋は一
対の平行に延びる両側筋であり、これら両側筋が一定の
間隔毎に複数本の横筋によって溶接されており、前記立
ち上がり部の縦筋は、前記両側筋のほぼ中央部において
軸心を中心に回転可能な状態で横筋によって支持された
軸筋と、この軸筋と平行に延びる中間筋および上端筋で
あり、これらの軸筋、中間筋および上端筋が一定の間隔
で横筋によって溶接されており、前記鉄筋枠の長手方向
における両端部のうち、少なくとも前記継手部分とされ
る側の端部は、前記立ち上がり部の軸筋、中間筋および
上端筋が前記立ち上がり部の横筋に対して該横筋のほぼ
1間隔分だけ突出し、該立ち上がり部の軸筋、中間筋お
よび上端筋に対して、前記ベース部の両側筋が、当該ベ
ース部の幅のほぼ1/2の長さだけ突出していることが
好ましい。
【0014】一方、本考案においては、さらに、鉄筋枠
の立ち上がり部を構成している横筋の上端を、前記上端
筋から所定の長さだけ突出させた構成を採用している。
【0015】
【作用】本考案に係る木造住宅基礎構築用鉄筋枠では、
立ち上がり部をベース部の側に折り畳まれた状態からほ
ぼ垂直に起立した状態となるように構成して、木造住宅
基礎構築用鉄筋枠を取り扱いやすくしてあることに加え
て、鉄筋枠を構成しているベース部および立ち上がり部
の長手方向に延びる鉄筋を端部においてベース部の側の
鉄筋と立ち上がり部の側との鉄筋とでは、それらの突出
量をベース部の幅の1/2の長さだけ異なるようにして
ある。したがって、本考案の鉄筋枠を組み合わせて木造
住宅基礎のコーナー部分、T型部分、あるいは十字型部
分を構成する際に、鉄筋枠相互の継手部分において双方
の鉄筋が相互に干渉してしまうこと、あるいは不必要に
重なり合ってしまうことを回避できる。
【0016】さらに、鉄筋の立ち上がり部を構成してい
る横筋の上端を、立ち上がり部の上端筋から突出させて
ある場合には、この突出部分を利用して上端筋の上に沿
って添え筋を簡単に配筋することができる。
【0017】
【実施例】以下に、図面を参照して本考案の実施例を説
明する。
【0018】図1および図2には、本考案を適用した木
造住宅用基礎鉄筋枠ユニットを示してある。これらのユ
ニットの基本的構成は、図8に示す鉄筋枠1と同様であ
るので、双方の対応する部位には同一の番号を付してあ
る。しかし、図1および図2に示す鉄筋枠ユニット1
1、12においては、そのベース部2を構成している横
筋は、一つ置きに上方に湾曲した形状の横筋23
(1)、23(3)、23(5)を使用しているが、こ
れらの湾曲した横筋の間に配置されている横筋は湾曲し
ていない直線状の横筋23’(2)、23’(4)、2
3’(5)を使用している。
【0019】先ず、図1の鉄筋枠ユニット11において
は、その長手方向の一方の端11Aにおいて、ベース部
2の両側筋21、22の先端部には、立ち上がり部3の
筋31、32、33よりも、横筋の1間隔分Lだけ突出
した突出部21A、22Aが形成されている。また、長
手方向の他方の端11Bにおいては、立ち上がり部3の
筋31、32、33の先端部には横筋の1間隔分Lだけ
突出した突出部31B、32B、33Bが形成されてい
ると共に、ベース部2の両側筋21、22の先端部に
は、それよりも更に、ベース部2の幅Wの半分の長さだ
け突出した突出部21B、22Bが形成されている。
【0020】一方、図2の鉄筋枠ユニット12において
は、その長手方向の一方の端12Cにおいて、ベース部
2の両側筋21、22の先端部には、立ち上がり部3の
筋31、32、33よりも、幅Wの半分だけ突出した突
出部21C、22Cが形成されている。また、長手方向
の他方の端12Dにおいては、立ち上がり部3の筋3
1、32、33の先端部には、ベース部2の両側筋2
1、22よりも長さLだけ突出した突出部31D、32
D、33Dが形成されている。
【0021】図3には、上記の鉄筋枠ユニット11、1
2のコーナー部分の継ぎ手を示してある。このコーナー
部分の継ぎ手においては、鉄筋枠ユニット11の端11
Bと鉄筋枠ユニット12の端12Cとを直交する状態に
接続してある。
【0022】これらのユニット11、12のベース部2
の状態を説明する。図に示すように、鉄筋枠ユニット1
2の側筋22の突出部22Bの先端と鉄筋枠ユニット1
1の側筋22の突出部22Cの先端とを直交する状態に
合わせると、鉄筋枠ユニット11の側筋21の突出部2
1Bの先端が鉄筋枠ユニット12の側筋22の内側に当
接した状態となる。同様に、鉄筋枠ユニット12の側筋
21の突出部21Cの先端が、鉄筋枠ユニット11の側
筋22の内側に当接した状態になる。
【0023】一方、これらのユニット11、12の立ち
上がり部3の状態は次のようになる。図に示すように、
鉄筋枠ユニット12の立ち上がり部3の横筋34(1)
の側面に対して、それぞれ、鉄筋枠ユニット11の軸筋
31、中間筋32および上端筋33の突出部31B、3
2B、33Bがそれぞれ当接した状態になる。
【0024】 このような取り合い状態は、鉄筋枠ユニ
ット12の端12Cにおいて、それぞれ、両側筋21、
22をベース部2の幅Wの半分だけ突出させてあり、ま
た、鉄筋枠ユニット11の端11Bの側においては、横
筋34(6)から両側筋21、22および筋31、3
2、33を長さLだけ延ばした後に、両側筋21、22
のみを更に長さW/2だけ延ばしてあるために、形成す
ることができる。
【0025】このように組み合わせされた相互の鉄筋枠
ユニット11、12の直交する軸筋31、中間筋32お
よび上端筋33は、それらに対して結束筋7によって結
束された直角に折り曲げた添え筋8、9、10によっ
て、相互に結合されている。ここに、添え筋8、9は、
上端筋33、中間筋32の下側に配筋され、添え筋10
は軸筋31の上側に配筋されている。
【0026】このように、本例の鉄筋枠ユニット11、
12を用いれば、双方の鉄筋同志が互いに干渉すること
がないので、コーナー部分の継ぎ手を簡単に構成するこ
とができる。また、必要以上に鉄筋が重なり合ってしま
うことも回避でき、添え筋の配筋が容易である。
【0027】次に、図4には鉄筋枠ユニット12の中間
部分に対して鉄筋枠ユニット11をT字状に接合した継
ぎ手部分を示してある。この場合においては、ベース部
2の側において、その両側筋21、22の先端突出部2
1B、22Bの先端が鉄筋枠ユニット11の側筋22の
内側に当接した状態になっている。また、立ち上がり部
3においては、軸筋31、中間筋32および上端筋33
の突出部31B、32B、33Bの先端が、鉄筋枠ユニ
ット12の横筋34の側面に当接した状態になってい
る。さらに、直角に折り曲げた添え筋41、42、43
によって、双方のユニットの軸筋31、中間筋32およ
び上端筋33が相互に結合されている。本例の場合にお
いても、双方の鉄筋同志が互いに干渉することがないの
で、コーナー部分の継ぎ手を簡単に構成することができ
る。また、必要以上に鉄筋が重なり合ってしまうことも
回避でき、添え筋の配筋が容易である。
【0028】次に、図5には、図1および図2に示した
鉄筋枠ユニット11、12の変形例を用いて構成したコ
ーナー部分の継ぎ手を示してある。この図に示す鉄筋枠
ユニット11’、12’は、基本的には前述した鉄筋枠
ユニット11、12と同様である。しかし、これらのユ
ニット11’、12’においては、その立ち上がり部3
における横筋34の上端には、上端筋33を越えて突出
している突出部34Aが形成されている。このような突
出部34Aを形成しておけば、図に示すように、これら
の突出部34Aに沿って上端筋33の上側に添え筋8を
配筋することができるという利点がある。
【0029】なお、上述した鉄筋枠ユニット11、1
2、11’12’を用いて十字型の継ぎ手も同様にして
構成することができる。
【0030】また、上記の実施例では、同一の鉄筋枠ユ
ニット11の一方の側に両側筋が長さLだけ延びた端部
11Aを形成し、他方の端に両側筋が長さW/2だけ延
びた端部11Bを形成している。また、他方の鉄筋枠ユ
ニット12の一方の側に両側筋21、22がW/2だけ
延びた端部12Cを形成し、他方の端に筋31、32、
33がLだけ延びた端部12Dを形成している。しか
し、同一の鉄筋枠ユニットの両端に同一の端部を形成し
てもよい。あるいは、同一の鉄筋枠ユニットの両端に形
成される端部が、11Aと12Cの組み合わせでもよ
い。または、11Aと12Dの組み合わせ、11Bと1
2Cの組み合わせ、11Bと12Dの組み合わせでもよ
い。
【0031】さらに、本考案は、ベース部と立ち上がり
部から構成される鉄筋枠ユニットならば、上記の実施例
とは異なる構造の鉄筋枠ユニットに対しても適用するこ
とができる。
【0032】次に、図6には本考案の別の実施例である
鉄筋枠ユニットを示してある。本例の鉄筋枠ユニット1
3においては、その長手方向の一方の端13Eにおい
て、立ち上がり部3の筋31、32、33の先端部に
は、ベース部2の両側筋21、22よりもベース幅Wの
1/2だけ突出した突出部31E、32E、33Eが形
成されている。他方の長手方向の端13Fにおいても、
立ち上がり部3の筋31、32、33の先端部には、ベ
ース部2の両側筋21、22よりもベース幅Wの1/2
だけ突出した突出部31F、32F、33Fが形成され
ている。これらの先端は、横筋34(1)が接合されて
いる。
【0033】図7には、上記の鉄筋枠ユニット13を用
いて構成したコーナー部分の継ぎ手を示してある。この
コーナー部分の継ぎ手においては、一方の鉄筋枠ユニッ
ト13の端13Eと他方の鉄筋枠ユニット13の端13
Fとを直交する状態に接続することによって構成され
る。
【0034】この場合には、双方のベース部2の側筋2
1の先端同志が直交した状態で相互の先端が当接した状
態に合わせる。このようにすると、両端13E、13F
では立ち上がり部3の筋31、32、33がW/2だけ
突出しているので、これらの先端もそれぞれ直交した状
態で先端が丁度当たった状態になる。
【0035】このように先端が丁度当たった状態の側筋
21はL形の添筋17によって結束される。同様に、筋
31、32、33もL形の添筋8、9、10によって相
互に結束される。さらに、外側に側筋22の間も、L形
状の添筋18によって結束される。
【0036】本例の鉄筋枠ユニット13を用いても、双
方の鉄筋同志が互いに干渉することがないので、コーナ
ー部分の継ぎ手を簡単に構成することができる。また、
必要以上に鉄筋が重なり合ってしまうことも回避でき、
添え筋の配筋が容易であるという利点がある。
【0037】これに加えて、本例の鉄筋枠ユニット13
を用いた場合には、図1あるいは図2の鉄筋枠ユニット
11、12を用いた場合とは異なり、内側の側筋21が
他方の鉄筋枠ユニットの側筋21の上に乗り上げて、双
方の鉄筋枠の上端が合わなくなるという事態を回避でき
る。
【0038】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の木造住宅
基礎構築用鉄筋枠においては、立ち上がり部をベース部
の側に折り畳まれた状態からほぼ垂直に起立した状態と
なるように構成して、木造住宅基礎構築用鉄筋枠を取り
扱いやすくしてあることに加えて、鉄筋枠を構成してい
るベース部および立ち上がり部の長手方向に延びる縦筋
を端部においてベース部の側の縦筋の方を立ち上がり部
の縦筋に対してベース部の幅の1/2の長さだけ突出す
るようにしてある。したがって、本考案の鉄筋枠を組み
合わせて使用することにより、その端部によってコーナ
ー部分、T型部分、あるいは十字型部分を構成した場合
には、鉄筋枠相互の継手部分において双方の鉄筋が相互
に干渉してしまうこと、あるいは不必要に重なり合って
しまうことを回避できる。
【0039】また、本考案においては鉄筋枠の立ち上が
り部の横筋の上端を上端筋よりも突出させるようにして
いるので、この部分に沿って、上端筋の上側に継ぎ手用
の添え筋を簡単に配筋することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を適用した鉄筋枠ユニットを示す斜視図
である。
【図2】本考案を適用した別の鉄筋枠ユニットを示す斜
視図である。
【図3】図1および図2に示す鉄筋枠を用いてコーナー
部分の継ぎ手を形成した状態を示す斜視図である。
【図4】図1および図2に示す鉄筋枠を用いてT字型の
継ぎ手を構成した状態を示す斜視図である。
【図5】図1および図2に示す鉄筋枠の変形例を用いて
コーナー部分の継ぎ手を形成した状態を示す斜視図であ
る。
【図6】本考案を適用した更に別の鉄筋枠ユニットを示
す斜視図である。
【図7】図6の鉄筋枠ユニットを用いてコーナー部分の
継手を形成した状態を示す斜視図である。
【図8】本考案を適用可能な鉄筋枠を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
2・・・ベース部 3・・・立ち上がり部 11、12、13・・・鉄筋枠ユニット 11A、11B、12C、12D・・・端部 21、22・・・両側筋 21A、22A、21B、22B・・・突出部 31B、32B、33B、31D、32D、33D、3
1E、32E、33E、31F、32F、33F・・・
突出部 23(1)、23(2)、23(3)、23(4)、2
3(5)、23(6)・・・横筋 31・・・軸筋 32・・・中間筋 33・・・上端筋 34(1)、34(2)、34(3)、34(4)、3
4(5)、34(6)・・・横筋 34A・・・突出部 4、5、6・・・添え筋 7・・・結束筋 8、9、10、17、18・・・添え筋 41、42、43・・・添え筋

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に延びる複数本の縦筋が所定の間隔
    毎に複数本の横筋によって接合された構成の鉄筋枠のベ
    ース部と、平行に延びる複数本の縦筋が所定の間隔毎に
    複数本の横筋によって接合された構成の鉄筋枠の立ち上
    がり部とから構成され、この立ち上がり部が前記ベース
    部の側に折り畳まれた状態からほぼ垂直に起立した状態
    となるように、この立ち上がり部の下端が前記ベース部
    のほぼ中央部に対して回転可能に支持され、端部を鉄筋
    枠相互の継手部分として鉄筋枠同士がほぼ直角に配置さ
    れる木造住宅基礎構築用鉄筋枠において、 この鉄筋枠の長手方向の両端部のうち、少なくとも前記
    継手部分とされる側の端部は、前記立ち上がり部の縦筋
    に対して、前記ベース部の縦筋が当該ベース部の幅のほ
    ぼ1/2の長さだけ突出している ことを特徴とする木造
    住宅基礎構築用鉄筋枠。
  2. 【請求項2】 請求項1において、鉄筋枠の長手方向の
    両端部のうちの一方の端部は、前記ベース部の縦筋に対
    して、前記立ち上がり部の縦筋が当該ベース部の幅のほ
    ぼ1/2の長さだけ突出しており、他方の端部は、前記
    立ち上がり部の縦筋に対して、前記ベース部の縦筋が当
    該ベース部の幅のほぼ1/2の長さだけ突出している
    とを特徴とする木造住宅基礎構築用鉄筋枠。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記ベース部の縦筋
    は一対の平行に延びる両側筋であり、これら両側筋が一
    定の間隔毎に複数本の横筋によって溶接されており、前
    記立ち上がり部の縦筋は、前記両側筋のほぼ中央部にお
    いて軸心を中心に回転可能な状態で横筋によって支持さ
    れた軸筋と、この軸筋と平行に延びる中間筋および上端
    筋であり、これらの軸筋、中間筋および上端筋が一定の
    間隔で横筋によって溶接されており、 前記鉄筋枠の長手方向における両端部のうち、少なくと
    も前記継手部分とされる側の端部は、前記立ち上がり部
    の軸筋、中間筋および上端筋に対して、前記ベース部の
    両側筋が、当該ベース部の幅のほぼ1/2の長さだけ突
    出している ことを特徴とする木造住宅基礎構築用鉄筋
    枠。
  4. 【請求項4】 請求項1において、前記ベース部の縦筋
    は一対の平行に延びる両側筋であり、これら両側筋が一
    定の間隔毎に複数本の横筋によって溶 接されており、前
    記立ち上がり部の縦筋は、前記両側筋のほぼ中央部にお
    いて軸心を中心に回転可能な状態で横筋によって支持さ
    れた軸筋と、この軸筋と平行に延びる中間筋および上端
    筋であり、これらの軸筋、中間筋および上端筋が一定の
    間隔で横筋によって溶接されており、 前記鉄筋枠の長手方向における両端部のうち、少なくと
    も前記継手部分とされる側の端部は、前記立ち上がり部
    の軸筋、中間筋および上端筋が当該立ち上がり部の横筋
    に対して当該横筋のほぼ1間隔分だけ突出し、該立ち上
    がり部の軸筋、中間筋および上端筋に対して、前記ベー
    ス部の両側筋が、当該ベース部の幅のほぼ1/2の長さ
    だけ突出している ことを特徴とする木造住宅基礎構築用
    鉄筋枠。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかの項におい
    て、前記立ち上がり部を構成している横筋の上端は、当
    該立ち上がり部の上端に位置する縦筋から所定の長さだ
    け突出していることを特徴とする木造住宅基礎構築用鉄
    筋枠。
JP1992056348U 1992-07-18 1992-07-18 木造住宅基礎構築用鉄筋枠 Expired - Lifetime JPH0748881Y2 (ja)

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