JPH11141036A - 建物の床構成材ユニット及びそれを用いた床構造 - Google Patents
建物の床構成材ユニット及びそれを用いた床構造Info
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- JPH11141036A JPH11141036A JP31245897A JP31245897A JPH11141036A JP H11141036 A JPH11141036 A JP H11141036A JP 31245897 A JP31245897 A JP 31245897A JP 31245897 A JP31245897 A JP 31245897A JP H11141036 A JPH11141036 A JP H11141036A
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- E04—BUILDING
- E04B—GENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
- E04B5/00—Floors; Floor construction with regard to insulation; Connections specially adapted therefor
- E04B5/16—Load-carrying floor structures wholly or partly cast or similarly formed in situ
- E04B5/32—Floor structures wholly cast in situ with or without form units or reinforcements
- E04B5/326—Floor structures wholly cast in situ with or without form units or reinforcements with hollow filling elements
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- Civil Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 工場で生産する床構成材ユニットの構造を簡
略化して製造コストを低下させ、また床構造に使用する
コンクリートの量を減少させる。 【解決手段】 床構成材ユニットは、細長い長方形のデ
ッキプレート１０と、互いに平行に配置され下側がデッ
キプレート上に長手方向に沿って固着されて立ち上がる
複数の単一トラス１５と、この各単一トラスの間に挿入
されて位置決め支持された複数の非強度素材よりなるパ
イプ１３により構成される。各単一トラスは、上下に間
隔をおいて互いに平行に配置した主筋１６を、ジグザグ
状に配置した多数のトラス筋１７により連結したもので
ある。この床構成材ユニットを複数個並べてその両端部
を床支持梁に支持させ、その上側に多数の補強筋２１を
設け、これら各単一トラス、パイプ及び補強筋を埋設す
るようにデッキプレート上コンクリートを流し込み硬化
させて床構造とする。
略化して製造コストを低下させ、また床構造に使用する
コンクリートの量を減少させる。 【解決手段】 床構成材ユニットは、細長い長方形のデ
ッキプレート１０と、互いに平行に配置され下側がデッ
キプレート上に長手方向に沿って固着されて立ち上がる
複数の単一トラス１５と、この各単一トラスの間に挿入
されて位置決め支持された複数の非強度素材よりなるパ
イプ１３により構成される。各単一トラスは、上下に間
隔をおいて互いに平行に配置した主筋１６を、ジグザグ
状に配置した多数のトラス筋１７により連結したもので
ある。この床構成材ユニットを複数個並べてその両端部
を床支持梁に支持させ、その上側に多数の補強筋２１を
設け、これら各単一トラス、パイプ及び補強筋を埋設す
るようにデッキプレート上コンクリートを流し込み硬化
させて床構造とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋コンクリート
製の建物等に使用する床構成材ユニット及びそれを用い
た床構造に関する。
製の建物等に使用する床構成材ユニット及びそれを用い
た床構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】鉄筋コンクリート製建物の床構造として
は、建物の外部骨格ができたところで各階の床の骨格と
なる鉄筋を工事現場で組み立て、型枠で囲ってコンクリ
ートを流し込んで硬化させた構造のものが多い。この構
造のものは、工事現場で鉄筋を組み立てているので工期
が長くなるのに加え熟練作業を必要とするので製造コス
トが増大するという問題がある。更に、現場工事では鉄
筋のスパンを長くすると工事中に中間部が垂れ下がるの
で中間支柱の数が多くしなければないという問題もあ
る。これに対し、現場工事の骨格として金属パイプと鉄
筋を使用する中空スラブ方式があり、これによれば中間
支柱の数を減らすことができ、また補強用の小梁が省略
できるので骨格組立の手間を減らして製造コストをある
程度下げることができる。しかし現場工事であるので、
工期を短縮することはできない。
は、建物の外部骨格ができたところで各階の床の骨格と
なる鉄筋を工事現場で組み立て、型枠で囲ってコンクリ
ートを流し込んで硬化させた構造のものが多い。この構
造のものは、工事現場で鉄筋を組み立てているので工期
が長くなるのに加え熟練作業を必要とするので製造コス
トが増大するという問題がある。更に、現場工事では鉄
筋のスパンを長くすると工事中に中間部が垂れ下がるの
で中間支柱の数が多くしなければないという問題もあ
る。これに対し、現場工事の骨格として金属パイプと鉄
筋を使用する中空スラブ方式があり、これによれば中間
支柱の数を減らすことができ、また補強用の小梁が省略
できるので骨格組立の手間を減らして製造コストをある
程度下げることができる。しかし現場工事であるので、
工期を短縮することはできない。
【０００３】工事現場で床構造の鉄筋を組み立てる上記
各従来技術に対し、鉄筋を組み合わせたトラス構造で下
側にデッキプレートを設けた細長い床構成材ユニットを
工場でまとめて生産し、工事現場に搬入した複数の床構
成材ユニットの両端を建物の骨格の床支持梁に支持させ
て並べ、トラス構造を埋設するようにデッキプレート上
にコンクリートを流し込んで硬化させた床構造もある。
これによれば、床の骨格となる鉄筋を工事現場で組み立
てる必要がないので工期を短縮することができ、規格化
された床構成材ユニットを工場で生産するので製造コス
トを低減させることができる。
各従来技術に対し、鉄筋を組み合わせたトラス構造で下
側にデッキプレートを設けた細長い床構成材ユニットを
工場でまとめて生産し、工事現場に搬入した複数の床構
成材ユニットの両端を建物の骨格の床支持梁に支持させ
て並べ、トラス構造を埋設するようにデッキプレート上
にコンクリートを流し込んで硬化させた床構造もある。
これによれば、床の骨格となる鉄筋を工事現場で組み立
てる必要がないので工期を短縮することができ、規格化
された床構成材ユニットを工場で生産するので製造コス
トを低減させることができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た最後の従来技術では、床構成材ユニットは複雑な立体
的トラス構造となっており、製造に相当な手間がかかる
ので製造コストの低減にも限度がある。また床強度に貢
献することが少ない床構造の厚さ方向中間部にもコンク
リートを充填するので必要以上のコンクリートを使用
し、素材の消費量及び重量が増加するという問題があ
る。本発明は床構成材ユニットの構造に工夫を加えて、
このような各問題を解決することを目的とする。
た最後の従来技術では、床構成材ユニットは複雑な立体
的トラス構造となっており、製造に相当な手間がかかる
ので製造コストの低減にも限度がある。また床強度に貢
献することが少ない床構造の厚さ方向中間部にもコンク
リートを充填するので必要以上のコンクリートを使用
し、素材の消費量及び重量が増加するという問題があ
る。本発明は床構成材ユニットの構造に工夫を加えて、
このような各問題を解決することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明による床構成材ユ
ニットは、次の各構成要素の組合せよりなる細長い床構
成材ユニットである：細長い長方形のデッキプレート、
それぞれが、上下に間隔をおいて互いに平行に配置した
少なくとも１対の細長い棒状の主筋と、ジグザグ状に配
置され各両端部が上下の主筋に固着された多数のトラス
筋よりなる全体として細長い平板状であり、互いに平行
に配置されて下側となる主筋がデッキプレート上にその
長手方向に沿って固着されて同デッキプレートから立ち
上がる複数の単一トラス、及び非強度素材よりなり両端
が閉じられた筒状で、各単一トラスの間に挿入されて位
置決め支持された複数のパイプ。
ニットは、次の各構成要素の組合せよりなる細長い床構
成材ユニットである：細長い長方形のデッキプレート、
それぞれが、上下に間隔をおいて互いに平行に配置した
少なくとも１対の細長い棒状の主筋と、ジグザグ状に配
置され各両端部が上下の主筋に固着された多数のトラス
筋よりなる全体として細長い平板状であり、互いに平行
に配置されて下側となる主筋がデッキプレート上にその
長手方向に沿って固着されて同デッキプレートから立ち
上がる複数の単一トラス、及び非強度素材よりなり両端
が閉じられた筒状で、各単一トラスの間に挿入されて位
置決め支持された複数のパイプ。
【０００６】上記した床構成材ユニットのトラス筋は上
下の端部を折曲したコ字状とし、主筋は上下に配置され
た２対を何れも上下の端部に固着したものとすることが
好ましい。
下の端部を折曲したコ字状とし、主筋は上下に配置され
た２対を何れも上下の端部に固着したものとすることが
好ましい。
【０００７】また本発明による床構造は、次の各構成要
素の組合せよりなる上述の床構成材ユニットを用いた床
構造である：水平方向に間隔をおいて互いに平行に設け
られた１対の床支持梁、デッキプレートの側縁を重ねる
ことにより隙間を生じないように並べて両端部を床支持
梁上に支持した複数の請求項１または請求項２に記載の
床構成材ユニット、複数の床構成材ユニットの少なくと
も互いに接合する境界部分の上側に設けられて、床構成
材ユニットの長手方向と交差する水平方向に延びる多数
の補強筋、及び各単一トラス、パイプ及び補強筋を埋設
するように各デッキプレート上に流し込まれて硬化され
たコンクリート。
素の組合せよりなる上述の床構成材ユニットを用いた床
構造である：水平方向に間隔をおいて互いに平行に設け
られた１対の床支持梁、デッキプレートの側縁を重ねる
ことにより隙間を生じないように並べて両端部を床支持
梁上に支持した複数の請求項１または請求項２に記載の
床構成材ユニット、複数の床構成材ユニットの少なくと
も互いに接合する境界部分の上側に設けられて、床構成
材ユニットの長手方向と交差する水平方向に延びる多数
の補強筋、及び各単一トラス、パイプ及び補強筋を埋設
するように各デッキプレート上に流し込まれて硬化され
たコンクリート。
【０００８】補強筋は、複数の床構成材ユニットにわた
り連続して設けることが好ましい。
り連続して設けることが好ましい。
【０００９】
【発明の実施の形態】先ず図１〜図３により、床構成材
ユニットＡの説明をする。この床構成材ユニットＡは、
デッキプレート１０、４個の単一トラス１５及び３個の
パイプ１３により構成されている。
ユニットＡの説明をする。この床構成材ユニットＡは、
デッキプレート１０、４個の単一トラス１５及び３個の
パイプ１３により構成されている。
【００１０】図１及び図３に示すように、デッキプレー
ト１０は細長い長方形の薄鋼鈑の長手方向に沿って断面
形状がキーストン形（倒立台形）の多数の溝１０ａを折
曲形成して補強したものであり、その寸法は、例えば厚
さが０．６mm、幅が７３２mm、長さが６１８０mmであ
る。図に示す実施の形態では、デッキプレート１０の両
側縁は溝１０ａにより形成されている。デッキプレート
１０上には、棒綱を方形波状に屈曲した複数の支持脚１
１が、デッキプレート１０の長手方向と直交する方向に
起立溶接されている。支持脚１１は、素材の太さが例え
ば５mmで、取付ピッチは２００mmである。
ト１０は細長い長方形の薄鋼鈑の長手方向に沿って断面
形状がキーストン形（倒立台形）の多数の溝１０ａを折
曲形成して補強したものであり、その寸法は、例えば厚
さが０．６mm、幅が７３２mm、長さが６１８０mmであ
る。図に示す実施の形態では、デッキプレート１０の両
側縁は溝１０ａにより形成されている。デッキプレート
１０上には、棒綱を方形波状に屈曲した複数の支持脚１
１が、デッキプレート１０の長手方向と直交する方向に
起立溶接されている。支持脚１１は、素材の太さが例え
ば５mmで、取付ピッチは２００mmである。
【００１１】各単一トラス１５は、上下に間隔をおいて
互いに平行に配置した２対の細長い棒状の主筋１６を多
数のトラス筋１７により連結して、全体として細長い平
板状としたものである。各トラス筋１７は上下の端部１
７ａを直角に折曲した浅いコ字状であり、図２及び図３
に示すように、水平方向とした各端部１７ａが順次接す
るようにしてジグザグ状に配置し、上下の各端部１７ａ
の内側に各２本の上下の主筋１６を狭い間隔で溶接固着
したものである。主筋１６とトラス筋１７の径は、例え
ば１３mm及び１６mmであり、上下の主筋１６の間のピッ
チは例えば１５０mmであり、主筋１６の長さはデッキプ
レート１０の長さと同じである。４個の単一トラス１５
はデッキプレート１０の長手方向に沿って互いに平行に
配置され、下側となる主筋１６がデッキプレート１０に
溶接された支持脚１１上に載せられ、それから立ち上が
るように溶接固着される。４個の単一トラス１５のうち
両側の各２個は、トラス筋１７の両端部１７ａが内向き
となるように配置される。
互いに平行に配置した２対の細長い棒状の主筋１６を多
数のトラス筋１７により連結して、全体として細長い平
板状としたものである。各トラス筋１７は上下の端部１
７ａを直角に折曲した浅いコ字状であり、図２及び図３
に示すように、水平方向とした各端部１７ａが順次接す
るようにしてジグザグ状に配置し、上下の各端部１７ａ
の内側に各２本の上下の主筋１６を狭い間隔で溶接固着
したものである。主筋１６とトラス筋１７の径は、例え
ば１３mm及び１６mmであり、上下の主筋１６の間のピッ
チは例えば１５０mmであり、主筋１６の長さはデッキプ
レート１０の長さと同じである。４個の単一トラス１５
はデッキプレート１０の長手方向に沿って互いに平行に
配置され、下側となる主筋１６がデッキプレート１０に
溶接された支持脚１１上に載せられ、それから立ち上が
るように溶接固着される。４個の単一トラス１５のうち
両側の各２個は、トラス筋１７の両端部１７ａが内向き
となるように配置される。
【００１２】パイプ１３は、ボール紙や安価な合成樹脂
のような非強度素材よりなる薄い肉厚の円筒で、その長
さは単一トラス１５とほゞ同じ長さで、太さは例えば１
５０mmであり、両端は蓋部材１３ａにより閉じられてい
る。各パイプ１３は上側から各単一トラス１５の間に挿
入され、横方向に貫通して設けた複数の支持ロッド１４
をトラス筋１７に溶接することにより、上下の主筋１６
の間に位置決め支持される。このパイプ１３は上下の主
筋１６の間の容積の半分程度を占めている。
のような非強度素材よりなる薄い肉厚の円筒で、その長
さは単一トラス１５とほゞ同じ長さで、太さは例えば１
５０mmであり、両端は蓋部材１３ａにより閉じられてい
る。各パイプ１３は上側から各単一トラス１５の間に挿
入され、横方向に貫通して設けた複数の支持ロッド１４
をトラス筋１７に溶接することにより、上下の主筋１６
の間に位置決め支持される。このパイプ１３は上下の主
筋１６の間の容積の半分程度を占めている。
【００１３】以上に述べた実施の形態の床構成材ユニッ
トＡは、全体として平板状となるように予め一体的に固
着した主筋１６とトラス筋１７よりなる単一トラス１５
を複数個互いに平行に配置し、下側の主筋１６を支持脚
１１を介してデッキプレート１０上に溶接固着して立ち
上がらせたので、製造はきわめて容易である。またパイ
プ１３も、互いに平行に配置した単一トラス１５の間に
上側から挿入して支持すればよいの取り付けはきわめて
簡単である。
トＡは、全体として平板状となるように予め一体的に固
着した主筋１６とトラス筋１７よりなる単一トラス１５
を複数個互いに平行に配置し、下側の主筋１６を支持脚
１１を介してデッキプレート１０上に溶接固着して立ち
上がらせたので、製造はきわめて容易である。またパイ
プ１３も、互いに平行に配置した単一トラス１５の間に
上側から挿入して支持すればよいの取り付けはきわめて
簡単である。
【００１４】上記実施の形態では、各単一トラス１５は
支持脚１１を介してデッキプレート１０に溶接固着した
が、支持脚１１を省略し、トラス筋１７の下側の端部１
７ａをデッキプレート１０上に直接溶接固着するように
してもよい。また上記実施の形態では、トラス筋１７の
両端部１７ａを折曲してコ字状とし、上下各２本の主筋
１６を各端部１７ａに溶接したので、各主筋１６の上下
方向間隔を何れも最大限にとることができ、床構成材ユ
ニットＡの曲げ強度を充分大きくすることができる。し
かし本発明は、トラス筋１７を単純な直線状とし、ジグ
ザグ状に配置した多数のトラス筋１７の接合端部付近に
上下各１本あるいは各複数の主筋１６を溶接固着するよ
うにしてもよい。
支持脚１１を介してデッキプレート１０に溶接固着した
が、支持脚１１を省略し、トラス筋１７の下側の端部１
７ａをデッキプレート１０上に直接溶接固着するように
してもよい。また上記実施の形態では、トラス筋１７の
両端部１７ａを折曲してコ字状とし、上下各２本の主筋
１６を各端部１７ａに溶接したので、各主筋１６の上下
方向間隔を何れも最大限にとることができ、床構成材ユ
ニットＡの曲げ強度を充分大きくすることができる。し
かし本発明は、トラス筋１７を単純な直線状とし、ジグ
ザグ状に配置した多数のトラス筋１７の接合端部付近に
上下各１本あるいは各複数の主筋１６を溶接固着するよ
うにしてもよい。
【００１５】次にこの床構成材ユニットＡを用いた床構
造及びその製造方法を、主として図４により説明する。
なおこの図４では、各床構成材ユニットＡは全体を二点
鎖線で示し、その構造は一部のみを単純化して示してい
る。
造及びその製造方法を、主として図４により説明する。
なおこの図４では、各床構成材ユニットＡは全体を二点
鎖線で示し、その構造は一部のみを単純化して示してい
る。
【００１６】鉄筋コンクリート製の建物の外部骨格の一
部には、水平方向に間隔をおいて互いに平行に１対の床
支持梁２０が形成されている。先ず１個の床構成材ユニ
ットＡのデッキプレート１０の両端部を床支持梁２０上
に支持し、次の床構成材ユニットＡはそのデッキプレー
ト１０一側縁の溝１０ａを最初の床構成材ユニットＡの
デッキプレート１０一側縁の溝１０ａに重ねて両端部を
床支持梁２０上に支持し、これを繰り返して複数の床構
成材ユニットＡを両側縁の間に隙間を生じないように並
べて床支持梁２０上に支持する。次いで全ての床構成材
ユニットＡの上側に、床構成材ユニットＡの長手方向と
直交する水平方向に延びる多数の補強筋２１を載せ、必
要に応じて針金などにより主筋１６に結びつける。補強
筋２１の太さは例えば１０mmで、ピッチは２００mmとす
る。そしてコンクリート２２（図１及び図２参照）を、
各単一トラス１５、パイプ１３、支持脚１１及び補強筋
２１を埋設する高さにまで各デッキプレート１０上に流
し込んで硬化させれば、床構成材ユニットＡを骨格とし
て用いた床構造は完成する。なお必要な場合には、コン
クリート２２を流し込む前に、並べて支持させた複数の
床構成材ユニットＡの水平方向四周にコンクリート２２
を区画する型枠を設けてもよい。
部には、水平方向に間隔をおいて互いに平行に１対の床
支持梁２０が形成されている。先ず１個の床構成材ユニ
ットＡのデッキプレート１０の両端部を床支持梁２０上
に支持し、次の床構成材ユニットＡはそのデッキプレー
ト１０一側縁の溝１０ａを最初の床構成材ユニットＡの
デッキプレート１０一側縁の溝１０ａに重ねて両端部を
床支持梁２０上に支持し、これを繰り返して複数の床構
成材ユニットＡを両側縁の間に隙間を生じないように並
べて床支持梁２０上に支持する。次いで全ての床構成材
ユニットＡの上側に、床構成材ユニットＡの長手方向と
直交する水平方向に延びる多数の補強筋２１を載せ、必
要に応じて針金などにより主筋１６に結びつける。補強
筋２１の太さは例えば１０mmで、ピッチは２００mmとす
る。そしてコンクリート２２（図１及び図２参照）を、
各単一トラス１５、パイプ１３、支持脚１１及び補強筋
２１を埋設する高さにまで各デッキプレート１０上に流
し込んで硬化させれば、床構成材ユニットＡを骨格とし
て用いた床構造は完成する。なお必要な場合には、コン
クリート２２を流し込む前に、並べて支持させた複数の
床構成材ユニットＡの水平方向四周にコンクリート２２
を区画する型枠を設けてもよい。
【００１７】このようにして得られた床構造は、床強度
に貢献することが少ない床構造の厚さ方向中間部にはパ
イプ１３によりコンクリートは充填されないので、床強
度を弱めることなくコンクリートの消費量が少なくな
り、床構造の重量も減少する。また、補強筋２１により
各床構成材ユニットの間のコンクリートの割れもなくな
る。
に貢献することが少ない床構造の厚さ方向中間部にはパ
イプ１３によりコンクリートは充填されないので、床強
度を弱めることなくコンクリートの消費量が少なくな
り、床構造の重量も減少する。また、補強筋２１により
各床構成材ユニットの間のコンクリートの割れもなくな
る。
【００１８】上記実施の形態では、補強筋２１は全ての
床構成材ユニットＡの上に連続して設けたが、短い長さ
のものを部分的に重なるように千鳥に配置して設けても
よい。あるいは各床構成材ユニットＡの間のコンクリー
ト２２の割れを防ぐだけならば、各床構成材ユニットＡ
が接合する境界部分だけにごく短い補強筋２１を設ける
だけでも充分である。
床構成材ユニットＡの上に連続して設けたが、短い長さ
のものを部分的に重なるように千鳥に配置して設けても
よい。あるいは各床構成材ユニットＡの間のコンクリー
ト２２の割れを防ぐだけならば、各床構成材ユニットＡ
が接合する境界部分だけにごく短い補強筋２１を設ける
だけでも充分である。
【００１９】なお厚さの異なる床構造のためには、単一
トラス１５の高さを異ならせる必要があるが、同一寸法
のトラス筋１７をジグザグの角度を変えることにより配
置することによりこれに対応することができる。従って
トラス筋１７の種類は床構造の厚さの種類よりも少なく
て足りる。
トラス１５の高さを異ならせる必要があるが、同一寸法
のトラス筋１７をジグザグの角度を変えることにより配
置することによりこれに対応することができる。従って
トラス筋１７の種類は床構造の厚さの種類よりも少なく
て足りる。
【００２０】
【発明の効果】本発明の床構成材ユニットは、全体とし
て平板状となるように予め一体的に固着した主筋とトラ
ス筋よりなる複数の単一トラスを互いに平行に配置し、
下側の主筋をデッキプレート上に固着して立ち上がら
せ、各パイプは互いに平行に配置した単一トラスの間に
上側から挿入して支持すればよいので、製造はきわめて
容易であり、製造コストを低下させることができる。
て平板状となるように予め一体的に固着した主筋とトラ
ス筋よりなる複数の単一トラスを互いに平行に配置し、
下側の主筋をデッキプレート上に固着して立ち上がら
せ、各パイプは互いに平行に配置した単一トラスの間に
上側から挿入して支持すればよいので、製造はきわめて
容易であり、製造コストを低下させることができる。
【００２１】上下に配置した２対の主筋をコ字状に折曲
したトラス筋の上下の端部に固着したものによれば、２
対の主筋の上下方向間隔を何れも最大限にとることがで
きるので、床構成材ユニットの曲げ強度を充分大きくす
ることができる。
したトラス筋の上下の端部に固着したものによれば、２
対の主筋の上下方向間隔を何れも最大限にとることがで
きるので、床構成材ユニットの曲げ強度を充分大きくす
ることができる。
【００２２】また本発明の床構造によれば、前述した床
構成材ユニットの効果に加えて、床強度に貢献すること
が少ない床構造の厚さ方向中間部にはパイプによりコン
クリートは充填されないので、床強度を弱めることなく
コンクリートの消費量を減少させて材料費を減少させ、
床構造の重量を低下させることができる。また、補強筋
により各床構成材ユニットの間のコンクリートの割れを
防ぐことができる。
構成材ユニットの効果に加えて、床強度に貢献すること
が少ない床構造の厚さ方向中間部にはパイプによりコン
クリートは充填されないので、床強度を弱めることなく
コンクリートの消費量を減少させて材料費を減少させ、
床構造の重量を低下させることができる。また、補強筋
により各床構成材ユニットの間のコンクリートの割れを
防ぐことができる。
【００２３】補強筋を複数の床構成材ユニットにわたり
連続して設けたものによれば、床構造の強度を一層増加
させることができる。
連続して設けたものによれば、床構造の強度を一層増加
させることができる。
【図１】 本発明による床構成材ユニットの一実施形態
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図２】 図１に示す床構成材ユニットの実施形態の一
部分の正面図である。
部分の正面図である。
【図３】 図１に示す床構成材ユニットの実施形態の一
部分の斜視図である。
部分の斜視図である。
【図４】 図１に示す床構成材ユニットを用いた床構造
の中間部分を省略した斜視図である。
の中間部分を省略した斜視図である。
１０…デッキプレート、１３…パイプ、１５…単一トラ
ス、１６…主筋、１７…トラス筋、１７ａ…端部、２０
…床支持梁、２１…補強筋、２２…コンクリート、Ａ…
床構成材ユニット。
ス、１６…主筋、１７…トラス筋、１７ａ…端部、２０
…床支持梁、２１…補強筋、２２…コンクリート、Ａ…
床構成材ユニット。
Claims (4)
- 【請求項１】 次の各構成要素の組合せよりなる細長い
床構成材ユニット：細長い長方形のデッキプレート、 それぞれが、上下に間隔をおいて互いに平行に配置した
少なくとも１対の細長い棒状の主筋と、ジグザグ状に配
置され各両端部が前記上下の主筋に固着された多数のト
ラス筋よりなる全体として細長い平板状であり、互いに
平行に配置されて下側となる前記主筋が前記デッキプレ
ート上にその長手方向に沿って固着されて同デッキプレ
ートから立ち上がる複数の単一トラス、及び非強度素材
よりなり両端が閉じられた筒状で、前記各単一トラスの
間に挿入されて位置決め支持された複数のパイプ。 - 【請求項２】 前記トラス筋は上下の端部を折曲したコ
字状とし、前記主筋は上下に配置された２対を何れも前
記上下の端部に固着してなる請求項１に記載の床構成材
ユニット。 - 【請求項３】 次の各構成要素の組合せよりなる請求項
１または請求項２に記載の床構成材ユニットを用いた床
構造：水平方向に間隔をおいて互いに平行に設けられた
１対の床支持梁、 前記デッキプレートの側縁を重ねることにより隙間を生
じないように並べて両端部を前記床支持梁上に支持した
複数の請求項１または請求項２に記載の床構成材ユニッ
ト、 前記複数の床構成材ユニットの少なくとも互いに接合す
る境界部分の上側に設けられて、前記床構成材ユニット
の長手方向と交差する水平方向に延びる多数の補強筋、
及び前記各単一トラス、パイプ及び補強筋を埋設するよ
うに前記各デッキプレート上に流し込まれて硬化された
コンクリート。 - 【請求項４】 前記補強筋は、複数の前記床構成材ユニ
ットにわたり連続して設けてなる請求項３に記載の床構
造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31245897A JPH11141036A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 建物の床構成材ユニット及びそれを用いた床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31245897A JPH11141036A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 建物の床構成材ユニット及びそれを用いた床構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11141036A true JPH11141036A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18029446
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31245897A Pending JPH11141036A (ja) | 1997-11-13 | 1997-11-13 | 建物の床構成材ユニット及びそれを用いた床構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11141036A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100991017B1 (ko) | 2009-08-19 | 2010-10-29 | 공정두 | 데크 플레이트 |
| KR100998954B1 (ko) * | 2010-03-30 | 2010-12-09 | 주식회사 티브이에스포럼 | 모듈화된 플로어구조 |
| CN104695604A (zh) * | 2015-02-16 | 2015-06-10 | 中建城市建设发展有限公司 | 空心楼板高强薄壁空心管抗浮限位装置及其制备工具 |
| CN105649249A (zh) * | 2015-12-31 | 2016-06-08 | 扬州大学 | 内置空心圆钢管的压型钢板混凝土双向组合楼板 |
| JP2016151160A (ja) * | 2015-02-19 | 2016-08-22 | 新日鐵住金株式会社 | デッキ合成床構造 |
| WO2020051633A1 (en) * | 2018-09-10 | 2020-03-19 | Hcsl Pty Ltd | Building panel |
-
1997
- 1997-11-13 JP JP31245897A patent/JPH11141036A/ja active Pending
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|---|---|---|---|---|
| KR100991017B1 (ko) | 2009-08-19 | 2010-10-29 | 공정두 | 데크 플레이트 |
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