JP2504658B2 - 中高層建築物における基礎構造 - Google Patents
中高層建築物における基礎構造Info
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- JP2504658B2 JP2504658B2 JP35783491A JP35783491A JP2504658B2 JP 2504658 B2 JP2504658 B2 JP 2504658B2 JP 35783491 A JP35783491 A JP 35783491A JP 35783491 A JP35783491 A JP 35783491A JP 2504658 B2 JP2504658 B2 JP 2504658B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の1階に、1階の
住戸を構成する住戸ユニットを前後左右に複数列配設
し、各住戸ユニットの上に建物の各階を構成する住戸ユ
ニットを積み重ねて前後左右上下に隣接する各住戸ユニ
ットを相互に一体化してなる中高層建築物における基礎
構造に関するものである。
住戸を構成する住戸ユニットを前後左右に複数列配設
し、各住戸ユニットの上に建物の各階を構成する住戸ユ
ニットを積み重ねて前後左右上下に隣接する各住戸ユニ
ットを相互に一体化してなる中高層建築物における基礎
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、大都市の用地不足と、要請される
住宅戸数の消化のために、市街地集合住宅等において
は、中層から例えば10〜15階の高層の集合住宅が建
築されるようになってきた。
住宅戸数の消化のために、市街地集合住宅等において
は、中層から例えば10〜15階の高層の集合住宅が建
築されるようになってきた。
【0003】これらは、一般に、柱をH形鋼を主材とす
るSRC造とし、けた行は鉄骨梁と壁の部分を一体とし
た大型PC板、戸境壁ははりブレース入りPC板、床は
現場打ちとし、基本的に従来のオフィスビルの工法技術
を適用したものであった。
るSRC造とし、けた行は鉄骨梁と壁の部分を一体とし
た大型PC板、戸境壁ははりブレース入りPC板、床は
現場打ちとし、基本的に従来のオフィスビルの工法技術
を適用したものであった。
【0004】ところで、この種の集合住宅においても、
時間、資材、労力の冗費を削減し、品質の良い住宅を得
るために、戸建て住宅のようなプレハブ化が要求される
ようになってきた。
時間、資材、労力の冗費を削減し、品質の良い住宅を得
るために、戸建て住宅のようなプレハブ化が要求される
ようになってきた。
【0005】発明者は、上記要求に応えるものとして、
特願平3ー288105号公報に示す中高層建築物にお
ける基礎構造を、先に提案した。
特願平3ー288105号公報に示す中高層建築物にお
ける基礎構造を、先に提案した。
【0006】この中構造建築物における基礎構造は、建
物の一階に、一階の住戸を構成する住戸ユニットを前後
左右に複数配設し、各住戸ユニットの上に建物の各階を
構成する住戸ユニットを積み重ねて前後左右上下に隣接
する各住戸ユニットを相互に一体化して構築される中高
層建築物における基礎構造であって、住戸ユニットの大
きさに対応して形成されかつこの住戸ユニットを載置す
る複数の基礎柱と、これら基礎柱間に、相互に平行に配
置され、かつ住戸ユニットを支持する大梁部とを具備し
た構造とされている。しかも、基礎柱には、各階の他の
住戸ユニットの水平方向の荷重を受け持たせるための剛
性が強化された強化住戸ユニットが、上下方向に連続し
て積み重ねられた構造とされている。
物の一階に、一階の住戸を構成する住戸ユニットを前後
左右に複数配設し、各住戸ユニットの上に建物の各階を
構成する住戸ユニットを積み重ねて前後左右上下に隣接
する各住戸ユニットを相互に一体化して構築される中高
層建築物における基礎構造であって、住戸ユニットの大
きさに対応して形成されかつこの住戸ユニットを載置す
る複数の基礎柱と、これら基礎柱間に、相互に平行に配
置され、かつ住戸ユニットを支持する大梁部とを具備し
た構造とされている。しかも、基礎柱には、各階の他の
住戸ユニットの水平方向の荷重を受け持たせるための剛
性が強化された強化住戸ユニットが、上下方向に連続し
て積み重ねられた構造とされている。
【0007】これにより、住戸ユニットの大きさに対応
して形成された複数の基礎柱上に住戸ユニットが載置さ
れ、これら基礎柱間に相互に平行に配置された大梁部上
に住戸ユニットが載置され、これら最下階の住戸ユニッ
トを確実に支持するとともに、剛性が強化された強化住
戸ユニットが、基礎柱の直上にそれぞれ積み重ねられて
柱状の剛性の大きな柱が構築され、水平力に対して建築
物の剛性を増した骨組み構造とすることができるため、
建築物にかかる水平力が他の住戸ユニットに構造設計上
大きな負担となることがなく、住戸ユニットを構成する
部材に要求される強度が小さくて済み、したがって構造
全体として安価な建築物を構築することができる。
して形成された複数の基礎柱上に住戸ユニットが載置さ
れ、これら基礎柱間に相互に平行に配置された大梁部上
に住戸ユニットが載置され、これら最下階の住戸ユニッ
トを確実に支持するとともに、剛性が強化された強化住
戸ユニットが、基礎柱の直上にそれぞれ積み重ねられて
柱状の剛性の大きな柱が構築され、水平力に対して建築
物の剛性を増した骨組み構造とすることができるため、
建築物にかかる水平力が他の住戸ユニットに構造設計上
大きな負担となることがなく、住戸ユニットを構成する
部材に要求される強度が小さくて済み、したがって構造
全体として安価な建築物を構築することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、特願平3ー
288105号公報に示した提案は、現場における基礎
構築作業、すなわち型枠の設置、型枠内部への鉄筋の配
設、コンクリートの打設、さらには型枠の除去等を行わ
なければならず、現場の施工作業に多大な負担がかかり
過ぎ、作業能率が悪いという問題があった。
288105号公報に示した提案は、現場における基礎
構築作業、すなわち型枠の設置、型枠内部への鉄筋の配
設、コンクリートの打設、さらには型枠の除去等を行わ
なければならず、現場の施工作業に多大な負担がかかり
過ぎ、作業能率が悪いという問題があった。
【0009】本発明は前記事情に鑑みて提案されたもの
で、その目的とするところは、予め工場等で製造された
基礎構成部材を使用して基礎構築を行うことにより、現
場における施工作業の能率を向上させることが可能な中
高層建築物における基礎構造を提供することにある。
で、その目的とするところは、予め工場等で製造された
基礎構成部材を使用して基礎構築を行うことにより、現
場における施工作業の能率を向上させることが可能な中
高層建築物における基礎構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の中高層建築物に
おける基礎構造は、建物の1階に、1階の住戸を構成す
る直方体形状の住戸ユニットを前後左右に複数列配設
し、各住戸ユニットの上に建物の各階を構成する住戸ユ
ニットを積み重ねて前後左右上下に隣接する各住戸ユニ
ットを相互に一体化して構築される中高層建築物におけ
る基礎構造であって、全体的に格子状に形成され、住戸
ユニットを載置しかつ該住戸ユニットの大きさの枡目を
画成する基礎壁は、予め工場等で製造された住戸ユニッ
トの床梁の長手方向の長さに対応する第1の基礎ユニッ
トと、この第1の基礎ユニットと直交して配設されて該
住戸ユニットの床梁の幅方向の長さに対応する第2の基
礎ユニットとが構成部材として使用され、第1の基礎ユ
ニット及び第2の基礎ユニットは、平行に離間配置され
た一対のコンクリート版と、これらコンクリート版間に
配筋された鉄筋とで構成され、かつ現場打ちによりコン
クリート版間にコンクリートが打設されることを特徴と
するものである。
おける基礎構造は、建物の1階に、1階の住戸を構成す
る直方体形状の住戸ユニットを前後左右に複数列配設
し、各住戸ユニットの上に建物の各階を構成する住戸ユ
ニットを積み重ねて前後左右上下に隣接する各住戸ユニ
ットを相互に一体化して構築される中高層建築物におけ
る基礎構造であって、全体的に格子状に形成され、住戸
ユニットを載置しかつ該住戸ユニットの大きさの枡目を
画成する基礎壁は、予め工場等で製造された住戸ユニッ
トの床梁の長手方向の長さに対応する第1の基礎ユニッ
トと、この第1の基礎ユニットと直交して配設されて該
住戸ユニットの床梁の幅方向の長さに対応する第2の基
礎ユニットとが構成部材として使用され、第1の基礎ユ
ニット及び第2の基礎ユニットは、平行に離間配置され
た一対のコンクリート版と、これらコンクリート版間に
配筋された鉄筋とで構成され、かつ現場打ちによりコン
クリート版間にコンクリートが打設されることを特徴と
するものである。
【0011】
【作用】本発明の中高層建築物における基礎構造によれ
ば、全体的に格子状に形成され、住戸ユニットを載置し
かつ該住戸ユニットの大きさの枡目を画成している基礎
壁が、予め工場等で製造された住戸ユニットの床梁の長
手方向の長さに対応する第1の基礎ユニットと、この第
1の基礎ユニットと直交して配設されて該住戸ユニット
の床梁の幅方向の長さに対応する第2の基礎ユニットと
が構成部材として使用され、所定の基礎壁位置に第1の
基礎ユニット及び第2の基礎ユニットが設置された後に
コンクリート版間にコンクリートが打設されるのため、
従来の基礎構造と比較して、現場における施工作業の省
力化が図られる。また、現場へ搬入される第1の基礎ユ
ニット及び第2の基礎ユニットは重量の軽減化が図られ
ているので、運搬性能がきわめて良好になる。
ば、全体的に格子状に形成され、住戸ユニットを載置し
かつ該住戸ユニットの大きさの枡目を画成している基礎
壁が、予め工場等で製造された住戸ユニットの床梁の長
手方向の長さに対応する第1の基礎ユニットと、この第
1の基礎ユニットと直交して配設されて該住戸ユニット
の床梁の幅方向の長さに対応する第2の基礎ユニットと
が構成部材として使用され、所定の基礎壁位置に第1の
基礎ユニット及び第2の基礎ユニットが設置された後に
コンクリート版間にコンクリートが打設されるのため、
従来の基礎構造と比較して、現場における施工作業の省
力化が図られる。また、現場へ搬入される第1の基礎ユ
ニット及び第2の基礎ユニットは重量の軽減化が図られ
ているので、運搬性能がきわめて良好になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の中高層建築物における基礎構
造の一実施例を、図1ないし図4を参照して説明する。
造の一実施例を、図1ないし図4を参照して説明する。
【0013】本実施例の基礎構造は、図1に示すよう
に、前後左右に隣接配置された複数の住戸ユニットを載
置する基礎部1が、平面視において格子状となるように
設けられている。そして、立設する基礎壁により形成さ
れた枡目2は、平面視による住戸ユニットの大きさより
僅かに小さい長方形状となるように画成されている。こ
こで、基礎壁は、予め工場等で製造された、基礎部1の
長手方向(図1において矢印A方向)に延びて配設され
た複数の第1の基礎ユニット3と、基礎部1の幅方向
(図1において矢印B方向)に延びて配設された複数の
第2の基礎ユニット4とが基礎構成部材として使用され
ている。そして、第1の基礎ユニット3と、第2の基礎
ユニット4とが十文字状に直交する部分(基礎ユニット
同士の接合部分)5に、継ぎ筋処理及びコンクリートの
打設作業が行われることにより枡目2を画成した基礎壁
1が形成されるようになっている。
に、前後左右に隣接配置された複数の住戸ユニットを載
置する基礎部1が、平面視において格子状となるように
設けられている。そして、立設する基礎壁により形成さ
れた枡目2は、平面視による住戸ユニットの大きさより
僅かに小さい長方形状となるように画成されている。こ
こで、基礎壁は、予め工場等で製造された、基礎部1の
長手方向(図1において矢印A方向)に延びて配設され
た複数の第1の基礎ユニット3と、基礎部1の幅方向
(図1において矢印B方向)に延びて配設された複数の
第2の基礎ユニット4とが基礎構成部材として使用され
ている。そして、第1の基礎ユニット3と、第2の基礎
ユニット4とが十文字状に直交する部分(基礎ユニット
同士の接合部分)5に、継ぎ筋処理及びコンクリートの
打設作業が行われることにより枡目2を画成した基礎壁
1が形成されるようになっている。
【0014】前記第1の基礎ユニット3は、載置される
住戸ユニット12(図3参照)の長手方向の床梁の長さ
Mと略同一の長さに設定されており、図2に示すよう
に、間隔をあけて平行配置された長方形状のコンクリー
ト版6、7と、これらコンクリート版6、7間に配筋さ
れた鉄筋8とで構成されている。そして、鉄筋8は、コ
ンクリート版6、7の長手方向に延びる複数の横鉄筋9
と、これら横鉄筋9を囲み、かつコンクリート版6、7
内部の高さ方向に埋め込まれたフープ10筋とで構成さ
れている。そして、現場に搬送されてきた第1の基礎ユ
ニット3のコンクリート版6、7間には、まだコンクリ
ートが打設されておらず、基礎部1位置に設置された後
に、コンクリート版6、7間にコンクリートが打設され
るようになっている。
住戸ユニット12(図3参照)の長手方向の床梁の長さ
Mと略同一の長さに設定されており、図2に示すよう
に、間隔をあけて平行配置された長方形状のコンクリー
ト版6、7と、これらコンクリート版6、7間に配筋さ
れた鉄筋8とで構成されている。そして、鉄筋8は、コ
ンクリート版6、7の長手方向に延びる複数の横鉄筋9
と、これら横鉄筋9を囲み、かつコンクリート版6、7
内部の高さ方向に埋め込まれたフープ10筋とで構成さ
れている。そして、現場に搬送されてきた第1の基礎ユ
ニット3のコンクリート版6、7間には、まだコンクリ
ートが打設されておらず、基礎部1位置に設置された後
に、コンクリート版6、7間にコンクリートが打設され
るようになっている。
【0015】また、前記第2の基礎ユニット4は、載置
される住戸ユニット12(図3参照)の幅方向の床梁の
長さNと略同一の長さに設定されており、第1の基礎ユ
ニット3の構造と同様に(図2に示す構造)、所定間隔
をあけて平行配置された長方形状のコンクリート版6、
7と、これらコンクリート版6、7間に、複数の横筋9
と、フープ筋10とが配筋された構造とされている。そ
して、現場に搬送されてきた第2の基礎ユニット4も、
コンクリート版6、7間にコンクリートが打設されてお
らず、基礎部1の所定位置に設置された後に、コンクリ
ート版6、7間にコンクリートが打設されるようになっ
ている。
される住戸ユニット12(図3参照)の幅方向の床梁の
長さNと略同一の長さに設定されており、第1の基礎ユ
ニット3の構造と同様に(図2に示す構造)、所定間隔
をあけて平行配置された長方形状のコンクリート版6、
7と、これらコンクリート版6、7間に、複数の横筋9
と、フープ筋10とが配筋された構造とされている。そ
して、現場に搬送されてきた第2の基礎ユニット4も、
コンクリート版6、7間にコンクリートが打設されてお
らず、基礎部1の所定位置に設置された後に、コンクリ
ート版6、7間にコンクリートが打設されるようになっ
ている。
【0016】また、基礎ユニット同士の接合部分5は、
図4に示すように、第1の基礎ユニット3及び第2の基
礎ユニット4のコンクリート版6、7の端部同士が付き
合わされて、接合部分内部が囲まれた状態とされてい
る。また、対向している第1の基礎ユニット3、3の横
筋9、9同士若しくは対向している第2の基礎ユニット
4、4の横筋9、9同士は、継ぎ筋11により溶接等で
連結されている。そして、接合部分5内部にコンクリー
ト14が打設されるとともに、第1の基礎ユニット3及
び第2の基礎ユニット4のコンクリート版6、7間にコ
ンクリート15が打設されることにより、平面視におい
て格子状の基礎部1が形成される。
図4に示すように、第1の基礎ユニット3及び第2の基
礎ユニット4のコンクリート版6、7の端部同士が付き
合わされて、接合部分内部が囲まれた状態とされてい
る。また、対向している第1の基礎ユニット3、3の横
筋9、9同士若しくは対向している第2の基礎ユニット
4、4の横筋9、9同士は、継ぎ筋11により溶接等で
連結されている。そして、接合部分5内部にコンクリー
ト14が打設されるとともに、第1の基礎ユニット3及
び第2の基礎ユニット4のコンクリート版6、7間にコ
ンクリート15が打設されることにより、平面視におい
て格子状の基礎部1が形成される。
【0017】そして、形成された基礎部1上には、図2
に示すように、前後左右上下に隣接する複数の住戸ユニ
ット12が相互に一体化されて中高層住宅が形成されて
いる。この際、住戸ユニットは、本発明者が先に提案し
た特願平3ー288105号公報に記載されている剛性
が強化された強化住戸ユニットと、この強化住戸ユニッ
トより剛性が強化されていない住戸ユニットとの2種類
の住戸ユニットが、枡目状に形成された基礎壁の上部
に、その下部周縁部が載置された状態で確実に支持され
る。そして、さらにこれら住戸ユニットの上に連続して
他の住戸ユニット12を積み重ねることにより、中高層
建築物が構築される。
に示すように、前後左右上下に隣接する複数の住戸ユニ
ット12が相互に一体化されて中高層住宅が形成されて
いる。この際、住戸ユニットは、本発明者が先に提案し
た特願平3ー288105号公報に記載されている剛性
が強化された強化住戸ユニットと、この強化住戸ユニッ
トより剛性が強化されていない住戸ユニットとの2種類
の住戸ユニットが、枡目状に形成された基礎壁の上部
に、その下部周縁部が載置された状態で確実に支持され
る。そして、さらにこれら住戸ユニットの上に連続して
他の住戸ユニット12を積み重ねることにより、中高層
建築物が構築される。
【0018】次に、上記構成の基礎構造の施工手順につ
いて説明する。まず、工場において、内部にコンクリー
トを充填せずに第1の基礎ユニット3及び第2の基礎ユ
ニット4を製造する。そして、これら第1及び第2の基
礎ユニット3、4は、トラックによって現場に運搬され
るが、基礎ユニット3、4の重量の低減化が図られてい
るので、現場への運搬性をきわめて良好にすることがで
きる。
いて説明する。まず、工場において、内部にコンクリー
トを充填せずに第1の基礎ユニット3及び第2の基礎ユ
ニット4を製造する。そして、これら第1及び第2の基
礎ユニット3、4は、トラックによって現場に運搬され
るが、基礎ユニット3、4の重量の低減化が図られてい
るので、現場への運搬性をきわめて良好にすることがで
きる。
【0019】そして、現場において、基礎部1を構築す
べき地面の基盤施工を行う。次に、基礎部1の長手方向
A及び幅方向Bに、第1の基礎ユニット3と第2の基礎
ユニット4とを配設していき、複数の枡目を画成してい
く。この際、基礎ユニット3、4同士の接合部分5は、
基礎ユニット3、4のコンクリート版6、7の端部同士
を付き合わせて配設する。そして、対向している第1の
基礎ユニット3、3横筋9同士若しくは対向している第
2の基礎ユニット4、4の横筋9同士を、継ぎ筋11で
溶接等により連結していく。
べき地面の基盤施工を行う。次に、基礎部1の長手方向
A及び幅方向Bに、第1の基礎ユニット3と第2の基礎
ユニット4とを配設していき、複数の枡目を画成してい
く。この際、基礎ユニット3、4同士の接合部分5は、
基礎ユニット3、4のコンクリート版6、7の端部同士
を付き合わせて配設する。そして、対向している第1の
基礎ユニット3、3横筋9同士若しくは対向している第
2の基礎ユニット4、4の横筋9同士を、継ぎ筋11で
溶接等により連結していく。
【0020】次に、第1及び第2の基礎ユニット3、4
のコンクリート版6、7間にコンクリート15を打設す
るとともに、接合部分5にも、コンクリート14を打設
することにより、平面視において格子状の基礎部1を形
成する。従って、施工された中高層建築物の基礎構造
は、全体的に格子状に形成され、かつ住戸ユニット12
の大きさの枡目2を画成している基礎壁が、予め工場等
で製造され、住戸ユニット12の床梁の長手方向の長さ
Mに対応する第1の基礎ユニット3と、この第1の基礎
ユニット3と直交して配設されて該住戸ユニット12の
床梁の幅方向の長さNに対応する第2の基礎ユニット4
とを構成部材としており、現場においては、これら第1
の基礎ユニット3と第2の基礎ユニット4内部のコンク
リート版6、7間へのコンクリート15の打設作業と、
接合部分5の継ぎ筋11処理と接合部分5へのコンクリ
ート14の打設作業を行うだけで基礎部1を形成するこ
とができるので、現場の施工作業の省力化が図られ、作
業能率を大幅に向上させることができる。
のコンクリート版6、7間にコンクリート15を打設す
るとともに、接合部分5にも、コンクリート14を打設
することにより、平面視において格子状の基礎部1を形
成する。従って、施工された中高層建築物の基礎構造
は、全体的に格子状に形成され、かつ住戸ユニット12
の大きさの枡目2を画成している基礎壁が、予め工場等
で製造され、住戸ユニット12の床梁の長手方向の長さ
Mに対応する第1の基礎ユニット3と、この第1の基礎
ユニット3と直交して配設されて該住戸ユニット12の
床梁の幅方向の長さNに対応する第2の基礎ユニット4
とを構成部材としており、現場においては、これら第1
の基礎ユニット3と第2の基礎ユニット4内部のコンク
リート版6、7間へのコンクリート15の打設作業と、
接合部分5の継ぎ筋11処理と接合部分5へのコンクリ
ート14の打設作業を行うだけで基礎部1を形成するこ
とができるので、現場の施工作業の省力化が図られ、作
業能率を大幅に向上させることができる。
【0021】また、基礎ユニット重量の低減化が図られ
た内部にコンクリートが充填されていない第1の基礎ユ
ニット3及び第2の基礎ユニット4がトラック等によっ
て現場に運搬されるので、現場への運搬性をきわめて良
好にすることができる。
た内部にコンクリートが充填されていない第1の基礎ユ
ニット3及び第2の基礎ユニット4がトラック等によっ
て現場に運搬されるので、現場への運搬性をきわめて良
好にすることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の中高層建
築物における基礎構造は、全体的に格子状に形成され、
住戸ユニットを載置しかつ該住戸ユニットの大きさの枡
目を画成している基礎壁が、予め工場等で製造された住
戸ユニットの床梁の長手方向の長さに対応する第1の基
礎ユニットと、この第1の基礎ユニットと直交して配設
されて該住戸ユニットの床梁の幅方向の長さに対応する
第2の基礎ユニットとが構成部材として使用され、所定
の基礎壁位置に第1の基礎ユニット及び第2の基礎ユニ
ットが設置された後にコンクリート版間にコンクリート
が打設されるため、従来の基礎構造と比較して、現場に
おける施工作業の省力化を図ることができ、作業能率を
大幅に向上させることができる。
築物における基礎構造は、全体的に格子状に形成され、
住戸ユニットを載置しかつ該住戸ユニットの大きさの枡
目を画成している基礎壁が、予め工場等で製造された住
戸ユニットの床梁の長手方向の長さに対応する第1の基
礎ユニットと、この第1の基礎ユニットと直交して配設
されて該住戸ユニットの床梁の幅方向の長さに対応する
第2の基礎ユニットとが構成部材として使用され、所定
の基礎壁位置に第1の基礎ユニット及び第2の基礎ユニ
ットが設置された後にコンクリート版間にコンクリート
が打設されるため、従来の基礎構造と比較して、現場に
おける施工作業の省力化を図ることができ、作業能率を
大幅に向上させることができる。
【0023】また、第1の基礎ユニット及び第2の基礎
ユニットは、平行に離間配置された一対のコンクリート
版と、これらコンクリート版間に配筋された鉄筋とから
構成され、かつ内部にコンクリートが充填されず、現場
へ搬入される際の重量の軽減化が図られているため、運
搬性能をきわめて良好にすることができる。
ユニットは、平行に離間配置された一対のコンクリート
版と、これらコンクリート版間に配筋された鉄筋とから
構成され、かつ内部にコンクリートが充填されず、現場
へ搬入される際の重量の軽減化が図られているため、運
搬性能をきわめて良好にすることができる。
【図1】本発明の中高層建築物における基礎構造を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本発明に使用される第1の基礎ユニット及び第
2の基礎ユニットを示す要部拡大斜視図である。
2の基礎ユニットを示す要部拡大斜視図である。
【図3】本発明における住戸ユニットが載置された基礎
構造を示す斜視図である。
構造を示す斜視図である。
【図4】本発明における第1の基礎ユニと第2の基礎ユ
ニットとが十文字状に接合する部分を示す平面図であ
る。
ニットとが十文字状に接合する部分を示す平面図であ
る。
1 基礎部 2 枡目 3 第1の基礎ユニット 4 第2の基礎ユニット 5 第1の基礎ユニットと第2の基礎ユニットとの接合
部分 6、7 コンクリート版 9 横筋(鉄筋) 10 フープ筋(鉄筋) 11 継ぎ筋 12 住戸ユニット 14 接合部分へ打設されるコンクリート 15 第1の基礎ユニット及び第2の基礎ユニット内部
へ打設されるコンクリート
部分 6、7 コンクリート版 9 横筋(鉄筋) 10 フープ筋(鉄筋) 11 継ぎ筋 12 住戸ユニット 14 接合部分へ打設されるコンクリート 15 第1の基礎ユニット及び第2の基礎ユニット内部
へ打設されるコンクリート
Claims (1)
- 【請求項1】 建物の1階に、1階の住戸を構成する直
方体形状の住戸ユニットを前後左右に複数列配設し、各
住戸ユニットの上に建物の各階を構成する住戸ユニット
を積み重ねて前後左右上下に隣接する各住戸ユニットを
相互に一体化して構築される中高層建築物における基礎
構造であって、 全体的に格子状に形成され、住戸ユニットを載置しかつ
該住戸ユニットの大きさの枡目を画成している基礎壁
は、予め工場等で製造された住戸ユニットの床梁の長手
方向の長さに対応する第1の基礎ユニットと、この第1
の基礎ユニットと直交して配設されて該住戸ユニットの
床梁の幅方向の長さに対応する第2の基礎ユニットとが
構成部材として使用され、第1の基礎ユニット及び第2
の基礎ユニットは、平行に離間配置された一対のコンク
リート版と、これらコンクリート版間に配筋された鉄筋
とで構成され、さらに、所定の基礎壁位置に第1の基礎
ユニット及び第2の基礎ユニットが設置された後に、前
記コンクリート版間にコンクリートが打設されることを
特徴とする中高層建築物における基礎構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35783491A JP2504658B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 中高層建築物における基礎構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35783491A JP2504658B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 中高層建築物における基礎構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05179659A JPH05179659A (ja) | 1993-07-20 |
JP2504658B2 true JP2504658B2 (ja) | 1996-06-05 |
Family
ID=18456170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35783491A Expired - Lifetime JP2504658B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 中高層建築物における基礎構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2504658B2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP35783491A patent/JP2504658B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH05179659A (ja) | 1993-07-20 |
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