JPH11269824A - 橋梁用の鉄筋付型枠並びに床版の施工方法 - Google Patents

橋梁用の鉄筋付型枠並びに床版の施工方法

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JPH11269824A
JPH11269824A JP11584298A JP11584298A JPH11269824A JP H11269824 A JPH11269824 A JP H11269824A JP 11584298 A JP11584298 A JP 11584298A JP 11584298 A JP11584298 A JP 11584298A JP H11269824 A JPH11269824 A JP H11269824A
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formwork
reinforcing bar
reinforcing bars
shear
fixed
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Tsutomu Nakamura
中村  勉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持桁上での作業を簡素化し、作業効率を向
上させ、工期を短縮させ、型枠の解体作業をなくし、コ
ンクリートを全体に行きわたらせ、強度を高めた橋梁用
の鉄筋付型枠との施工方法を提供する。 【解決手段】 脚部3の上方に切欠部4と孔5が貫通し
たシャーグリップ7を固定し、その上下の鉄筋把持部6
により上下二本の第一鉄筋8を把持し、連結棒10を平
行位置にあるシャーグリップ7の孔5どうしに差し込
み、全体としてフープ形をし両端に折返部12が形成さ
れた上下二本の第二鉄筋11を第一鉄筋8に直交して組
み入れ、以上の鉄筋部分が型枠2に固定された鉄筋付型
枠13を製作し、これを支持桁14の上に並べて隣接す
る折返部12により連結用のループ15を複数形成し複
数の連結鉄筋16を通して固定し、コンクリートを流し
込み硬化させて床版を形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋梁用の鉄筋付型
枠と、この鉄筋付型枠を支持桁上に並べて連結すること
で床版のベースを構成しコンクリートを流し込んで床版
を形成する床版の施工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の型枠や鉄筋並びに床版の施工方法
は、橋台および橋脚の上に支持桁を渡し、その上に合板
により型枠を組み立て、型枠の上に鉄筋を格子状に組み
合わせ、そこにコンクリートを流し込んで床版を形成
し、コンクリート硬化後に型枠を外すという作業をして
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の型枠や鉄筋
並びに床版の施工方法には、以下に述べるような問題点
があった。
【0004】天候の影響を受けやすい現場で、型枠組立
作業、鉄筋を組み合わせ固定する作業、型枠解体作業な
どをおこなうため、風雨等天候が荒れれば作業能率が低
下し、工期が延びるようなことになってしまっていた。
【0005】高所である支持桁上における作業がほとん
どなため、作業時間も長くかかっていた。
【0006】鉄筋を組み合わせ決められた空間に第一鉄
筋および第二鉄筋を規則正しく配置して固定する作業
は、非常に手間がかかる重労働であった。特に、基準の
面から一定寸法浮かせた状態で、鉄筋どうしを平行に配
置し、格子状に維持して固定する点が難しい作業であっ
た。
【0007】鉄筋を組む際に、二本の鉄筋を上下に揃
え、上下の鉄筋を平行に保持することは難しい作業であ
った。
【0008】コンクリートを型枠に流し込む際、鉄筋の
組み方や連結手段などにより、コンクリートが遮られて
全体に行きわたりにくい場合がある。
【0009】型枠解体作業は特に危険な作業であり、資
機材落下事故の危険があった。
【0010】上下の二本の鉄筋の固定は針金や溶接によ
っており、車の走行荷重に対する疲労強度に問題があっ
た。
【0011】床版どうしの連結部は、隣接する鉄筋どう
しを固定させただけのもので、強度上弱いとされる部分
であった。
【0012】本発明は上記した従来の課題を解決し、支
持桁上での作業を簡素化し、作業効率を向上させ、工期
を短縮させ、型枠の解体作業をなくし、コンクリートを
全体に行きわたらせ、走行荷重に対する疲労強度を向上
させる、橋梁用の鉄筋付型枠並びに床版の施工方法を提
供することを目的としたものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、橋梁用の型枠
を有し、該型枠内側の上面に固定された脚部を有し、該
脚部の上方に固定されており切欠部と少なくとも一つ以
上の孔がそれぞれ貫通しており一定の長さの幅と一定の
長さの縦をした四角形であり上下両端部が鉄筋把持部で
あるシャーグリップを有し、所要数の該シャーグリップ
の上下の鉄筋把持部によってそれぞれ平行に把持された
上下二本の第一鉄筋を有し、上記上下二本の第一鉄筋と
これを把持している所要数のシャーグリップと脚部とか
ら成る複数の列状体が平行して前記型枠の上面に並設固
定されており、平行位置にある前記孔どうしに差し込ん
で対向したシャーグリップどうしを連結し各シャーグリ
ップの立状態を保持する連結棒を有し、前記並設された
列状体の前記上下二本の第一鉄筋に直交して組み入れら
れてそれぞれ固定された上下二本の第二鉄筋を有し、前
記第一鉄筋又は第二鉄筋の少なくとも一方の鉄筋の両端
に折返部が形成され上下二本の鉄筋が連続して鉄筋の全
体がフープ形であることを特徴とする橋梁用の鉄筋付型
枠に関するものである。
【0014】また、本発明は、上記した橋梁用の鉄筋付
型枠において、両端に折返部が形成された鉄筋の両端の
うち少なくとも一方の端を型枠の端より外側に突出させ
たことを特徴とする橋梁用の鉄筋付型枠に関するもので
ある。
【0015】また、本発明は、橋梁用の型枠を有し、該
型枠内側の上面に固定された脚部を有し、該脚部の上方
に固定されており切欠部と少なくとも一つ以上の孔がそ
れぞれ貫通しており一定の長さの幅と一定の長さの縦を
した四角形であり上下両端部が鉄筋把持部であるシャー
グリップを有し、所要数の該シャーグリップの上下の鉄
筋把持部によってそれぞれ平行に把持された上下二本の
第一鉄筋を有し、上記上下二本の第一鉄筋とこれを把持
している所要数のシャーグリップと脚部とから成る複数
の列状体が平行して前記型枠の上面に並設固定されてお
り、平行位置にある前記孔どうしに差し込んで対向した
シャーグリップどうしを連結し各シャーグリップの立状
態を保持する連結棒を有し、前記並設された列状体の前
記上下二本の第一鉄筋に直交して組み入れられてそれぞ
れ固定された上下二本の第二鉄筋を有し、前記第一鉄筋
又は第二鉄筋の少なくとも一方の鉄筋の両端に折返部が
形成され上下二本の鉄筋が連続して鉄筋の全体がフープ
形であり、両端に折返部が形成された鉄筋の両端のうち
少なくとも一方の端を型枠の端より外側に突出させたと
ころの、鉄筋付型枠を製作し、前記鉄筋付型枠を同じ向
きに支持桁の上に並べ、隣接する鉄筋付型枠の折返部が
形成された鉄筋の両端どうしを相互に入れ込ませること
により連結用のループを複数形成させ、これらのループ
の内側に複数の連結鉄筋を通して固定させることにより
鉄筋付型枠を連結して床版のベースを構成し、前記ベー
スの鉄筋付型枠内にコンクリートを流し込み硬化させて
床版を形成する工程を有することを特徴とする床版の施
工方法に関するものである。
【0016】上記した橋梁用の鉄筋付型枠並びに床版の
施工方法によれば、工場など、現場とは別の場所で鉄筋
付型枠を製作することができる。その間は、天候等の影
響を受けずに作業ができる。
【0017】現場である高所における作業は、鉄筋付型
枠を同じ向きに支持桁の上に並べ、隣接する鉄筋付型枠
の折返部を形成した鉄筋の両端どうしを相互に入れ込ま
せることにより連結用のループを複数形成させ、これら
のループの内側に複数の連結鉄筋を通して固定させ、コ
ンクリートを流し込むだけでよく、簡素化されており、
作業時間も大幅に短縮される。
【0018】型枠、脚部、シャーグリップ、第一鉄筋、
連結棒、第二鉄筋から構成された、本発明の鉄筋付型枠
によれば、容易に第一鉄筋と第二鉄筋を格子状に組み合
わせ、鉄筋どうしを平行に配置し、基準の面から一定寸
法浮かせた状態で型枠に固定することができる。
【0019】シャーグリップにより二本の上下の鉄筋を
平行に固定でき、しかも連結棒により平行位置にあるシ
ャーグリップの孔どうしに差し込んで対向したシャーグ
リップどうしを連結し各シャーグリップの立状態を保持
することができる。
【0020】鉄筋付型枠にコンクリートを流し込むと、
交差する第一鉄筋と第二鉄筋の間、シャーグリップで把
持された上下二本の第一鉄筋の間、第一鉄筋に直交して
組み入れられてそれぞれ固定された上下二本の第二鉄筋
の間、脚部で固定された鉄筋と型枠の間をそれぞれ通っ
て全体に行きわたる。コンクリートは、切欠部を通して
シャーグリップの両側にもムラなく行きわたる。
【0021】型枠の解体作業は不要であり、型枠はその
まま床版の一部となって完成するため、床版の強度を向
上させることができる。
【0022】上下二本の第一鉄筋はシャーグリップによ
って把持されており、シャーグリップが床版のせん断補
強筋として働くため、車の走行荷重に対する疲労強度が
高まる。
【0023】両端に折返部が形成された上下二本の鉄筋
が連続して鉄筋の全体がフープ形であるため鉄筋の強度
が高く、隣接する鉄筋付型枠の折返部が形成された鉄筋
の両端どうしを相互に入れ込ませることによりループを
形成して鉄筋密度が倍増し、ループの内側に複数の連結
鉄筋を通して固定させるため、連結部の強度が強い。
【0024】上記したように、本発明の橋梁用の鉄筋付
型枠並びに床版の施工方法によれば、支持桁上での作業
を簡素化し、作業効率を向上させ、工期を短縮させ、型
枠の解体作業をなくし、コンクリートを全体に行きわた
らせ、強度を高めることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を実施例にも
とづき図面を参照して説明するが、下記実施の形態にの
み限定されるものでないことはいうまでもない。
【0026】符号13は鉄筋付型枠である。
【0027】図7は、鉄筋付型枠13を用いて構築した
橋梁の一部を示したものである。19は橋脚であり、橋
脚19の上に橋台20が固定され、隣接する橋台20間
には多数の支持桁14が平行して架け渡されている。
【0028】17は床版であり、床版17は、鉄筋付型
枠13を支持桁14上で縦横に多数連結した後、コンク
リート18を流し込み硬化させて構築したものである。
【0029】床版17の上面の車道部分にはアスファル
ト層21を設け、床版17の端寄り部分には歩道22が
設けられている。
【0030】鉄筋付型枠13は、鋼製の型枠2の部分
と、該型枠2内側に組み込まれ固定された鉄筋の部分と
から成る。
【0031】型枠2は、何枚かの鋼板を接合して形成さ
れる。基本的には、床版17の幅方向における中間に位
置する中間プレート22と、その両脇に位置する斜めに
なった脇プレート23とから構成されており、脇プレー
ト23の床版17の端をなす部分には側壁24が一体的
に形成されている。
【0032】前記した鉄筋の部分は、左右方向(車両進
行方向と直交する方向)へ延びている第一鉄筋8と、こ
の第一鉄筋8を把持したシャーグリップ7と、第一鉄筋
8に直交する前後方向へ延びている第二鉄筋11と、平
行して対向位置にあるシャーグリップ7に差し込んで前
後方向へ延びている連結棒10と、シャーグリップ7と
上記した型枠2内側の上面とを固定する脚部3とから構
成される。上下二本の第一鉄筋8とこれを把持している
所要数のシャーグリップ7と脚部3とから成る列状体9
が、型枠2の上面に前後方向へ略一定の間隔で平行して
並設固定されている。
【0033】脚部3は、その下部は型枠2内側の上面に
固定され、その上方部はシャーグリップ7に固定され
る。脚部3の長さは、型枠2からシャーグリップ7まで
の距離に応じて形成されている。
【0034】シャーグリップ7は、立状態の一定の長さ
の幅と一定の長さの縦をした四角形の鉄板で、上下に鉄
筋把持部6を有し、中央に切欠部4が形成されている。
鉄筋把持部6は、図2に示すように、巻き付けるように
して上下二本の第一鉄筋8を把持する。上下二本の第一
鉄筋8は、平行した状態で把持される。切欠部4は、鉄
筋付型枠13内にコンクリート18を流し込むとき、シ
ャーグリップ7の両側にコンクリート18がムラなく行
きわたるために設けらたものである。
【0035】また、シャーグリップ7の切欠部4の上下
には、孔5を有する。孔5は、連結棒10を平行位置に
あるシャーグリップ7の孔5どうしに差し込んで対向し
たシャーグリップ7どうしを連結し各シャーグリップ7
の立状態を保持するものである。孔5の数は一個以上い
くつでもよいが、本実施形態では、上下二個形成してお
り、連結棒10も上下二本である。シャーグリップ7と
連結棒10は、溶接により固定されている。
【0036】第一鉄筋8は、所要数のシャーグリップ7
の上下の鉄筋把持部6によって上下の二本がそれぞれ平
行に把持されている。
【0037】第二鉄筋11は、並設された列状体9の上
下二本の第一鉄筋8の間に直交して組み入れられてそれ
ぞれ固定されている。第一鉄筋8と第二鉄筋11は、針
金25で固定される。
【0038】前記第一鉄筋8又は第二鉄筋11の少なく
とも一方の鉄筋の両端に折返部12が形成され上下二本
の鉄筋が連続して鉄筋の全体がフープ形となる。本実施
形態においては第二鉄筋11のみがフープ形である。
【0039】第二鉄筋11は、その前端が型枠2の前端
と揃うように配置され、その後端は型枠2の後端より外
側にある程度突出している。第二鉄筋11は、前後の鉄
筋付型枠13を連結する際に交互に入れ込むように、隣
接する鉄筋付型枠13ごとに相互に半ピッチずらして配
されている。
【0040】鉄板付型枠13は以上のように構成されて
おり、この鉄板付型枠13は、現場以外の場所、たとえ
ば工場など、適宜な場所で製作され、完成された状態で
現場に持ち込まれる。
【0041】つぎに、上記のように構成された鉄筋付型
枠13を用いた橋梁1の施工方法を説明する。
【0042】支持桁14の上に前記鉄筋付型枠13を同
じ向きに並べる。その際、連結用のループ15が複数形
成されるように、隣接する鉄筋付型枠13の折返部12
が形成された鉄筋の両端どうしを相互に入れ込ませる。
後方に並べられた鉄筋付型枠13の第二鉄筋11の前端
の間に、前方に並べられた鉄筋付型枠13の第二鉄筋1
1の後端が交互に入れ込む形となる。つぎに、これらの
ループ15の内側に複数の連結鉄筋16を通して固定さ
せる。以上の工程により、鉄筋付型枠13を連結して床
版17のベースが構成される。
【0043】本実施形態では、ループ15は略矩形であ
り、連結部26ごとに、他の鉄筋より細い四本の連結鉄
筋16をループ15に通し、第二鉄筋11が形成したル
ープ15の4つの辺の各中間部に針金25で固定されて
いる。
【0044】このようにして、多数の鉄筋付型枠13を
連結することにより、橋梁1としての幅と長さを有した
容器状の床版17のベースが構成される。このベースの
鉄筋付型枠17内にコンクリート18を流し込み硬化さ
せることにより、鉄筋部分を骨とする鉄筋コンクリート
製の床版17が形成される。コンクリート18は、シャ
ーグリップ7に切欠部4が形成されているため、ムラな
く全体に行きわたることができる。
【0045】このように構成された床版17にあって
は、上下二本の第二鉄筋11が折返部12を形成するこ
とにより全体がフープ形となるので強度が高く、その
上、鉄筋付型枠13どうしの隣接する第二鉄筋11どう
しが交互に入れ込んで鉄筋密度が倍増するので連結部2
6の強度も高い。
【0046】以上、本発明の実施の形態について詳述し
たが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変
更などがあっても本発明に含まれる。
【0047】例えば、第一鉄筋にも折返部を形成して横
方向の連結をすることも考えられる。
【0048】例えば、折返部を形成した鉄筋は、一部が
途切れたフープ形であってもよく、両端部だけにループ
がある形にすることも考えられる。
【0049】例えば、折返部を形成した鉄筋の両端部を
型枠から突出させるようにすることも考えられる。
【0050】例えば、第一鉄筋を車両進行方向と平行な
前後方向に設ける形式にすることも考えられる。
【0051】
【発明の効果】上述した本発明に係る橋梁用の鉄筋付型
枠並びに床版の施工方法によれば、以下に述べるような
効果を奏する。
【0052】工場など、現場とは別の場所で鉄筋付型枠
を製作することができる。その間は、天候等の影響を受
けずに作業ができる。
【0053】現場である高所における作業は、鉄筋付型
枠を同じ向きに支持桁の上に並べ、隣接する鉄筋付型枠
の折返部を形成した鉄筋の両端どうしを相互に入れ込ま
せることにより連結用のループを複数形成させ、これら
のループの内側に複数の連結鉄筋を通して固定させ、コ
ンクリートを流し込むだけでよく、簡素化されており、
作業時間も大幅に短縮される。
【0054】型枠、脚部、シャーグリップ、第一鉄筋、
連結棒、第二鉄筋から構成された、本発明の鉄筋付型枠
によれば、容易に第一鉄筋と第二鉄筋を格子状に組み合
わせ、鉄筋どうしを平行に配置し、基準の面から一定寸
法浮かせた状態で型枠に固定することができる。
【0055】シャーグリップにより二本の上下の鉄筋を
平行に固定でき、しかも連結棒により平行位置にあるシ
ャーグリップの孔どうしに差し込んで対向したシャーグ
リップどうしを連結し各シャーグリップの立状態を保持
することができる。
【0056】鉄筋付型枠にコンクリートを流し込むと、
交差する第一鉄筋と第二鉄筋の間、シャーグリップで把
持された上下二本の第一鉄筋の間、第一鉄筋に直交して
組み入れられてそれぞれ固定された上下二本の第二鉄筋
の間、脚部で固定された鉄筋と型枠の間をそれぞれ通っ
て全体に行きわたる。コンクリートは、切欠部を通して
シャーグリップの両側にもムラなく行きわたる。
【0057】型枠の解体作業は不要であり、型枠はその
まま床版の一部となって完成するため、床版の強度を向
上させることができる。
【0058】上下二本の第一鉄筋はシャーグリップによ
って把持されており、シャーグリップが床版のせん断補
強筋として働くため、車の走行荷重に対する疲労強度が
高まる。
【0059】両端に折返部が形成された上下二本の鉄筋
が連続して鉄筋の全体がフープ形であるため鉄筋の強度
が高く、隣接する鉄筋付型枠の折返部が形成された鉄筋
の両端どうしを相互に入れ込ませることによりループを
形成して鉄筋密度が倍増し、ループの内側に複数の連結
鉄筋を通して固定させるため、連結部の強度が強い。
【0060】以上のように、支持桁上での作業を簡素化
し、作業効率を向上させ、工期を短縮させ、型枠の解体
作業をなくし、コンクリートを全体に行きわたらせ、強
度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る橋梁用の鉄筋付型枠をあらわす斜
視図である。
【図2】本発明に係る橋梁用の鉄筋付型枠の列状体をあ
らわす側面図である。
【図3】本発明に係る橋梁用の鉄筋付型枠の列状体をあ
らわす正面図である。
【図4】図1に示す鉄筋付型枠が連結された状態におけ
る連結部のみをあらわした斜視図である。
【図5】鉄筋付型枠どうしを連結した状態における図1
のA−A線に沿って切断した要部をあらわした断面図で
ある。
【図6】図5のB−B線に沿って切断した要部の断面図
である。
【図7】図1にあらわした鉄筋付型枠を用いた橋梁の一
部をあらわす斜視図である。
【符号の説明】
1 橋梁 2 型枠 3 脚部 4 切欠部 5 孔 6 鉄筋把持部 7 シャーグリップ 8 第一鉄筋 9 列状体 10 連結棒 11 第二鉄筋 12 折返部 13 鉄筋付型枠 14 支持桁 15 ループ 16 連結鉄筋 17 床版 18 コンクリート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】橋梁用の型枠を有し、該型枠内側の上面に
    固定された脚部を有し、該脚部の上方に固定されており
    切欠部と少なくとも一つ以上の孔がそれぞれ貫通してお
    り一定の長さの幅と一定の長さの縦をした四角形であり
    上下両端部が鉄筋把持部であるシャーグリップを有し、
    所要数の該シャーグリップの上下の鉄筋把持部によって
    それぞれ平行に把持された上下二本の第一鉄筋を有し、
    上記上下二本の第一鉄筋とこれを把持している所要数の
    シャーグリップと脚部とから成る複数の列状体が平行し
    て前記型枠の上面に並設固定されており、平行位置にあ
    る前記孔どうしに差し込んで対向したシャーグリップど
    うしを連結し各シャーグリップの立状態を保持する連結
    棒を有し、前記並設された列状体の前記上下二本の第一
    鉄筋に直交して組み入れられてそれぞれ固定された上下
    二本の第二鉄筋を有し、前記第一鉄筋又は第二鉄筋の少
    なくとも一方の鉄筋の両端に折返部が形成され上下二本
    の鉄筋が連続して鉄筋の全体がフープ形であることを特
    徴とする橋梁用の鉄筋付型枠。
  2. 【請求項2】両端に折返部が形成された鉄筋の両端のう
    ち少なくとも一方の端を型枠の端より外側に突出させた
    ことを特徴とする請求項1記載の橋梁用の鉄筋付型枠。
  3. 【請求項3】橋梁用の型枠を有し、該型枠内側の上面に
    固定された脚部を有し、該脚部の上方に固定されており
    切欠部と少なくとも一つ以上の孔がそれぞれ貫通してお
    り一定の長さの幅と一定の長さの縦をした四角形であり
    上下両端部が鉄筋把持部であるシャーグリップを有し、
    所要数の該シャーグリップの上下の鉄筋把持部によって
    それぞれ平行に把持された上下二本の第一鉄筋を有し、
    上記上下二本の第一鉄筋とこれを把持している所要数の
    シャーグリップと脚部とから成る複数の列状体が平行し
    て前記型枠の上面に並設固定されており、平行位置にあ
    る前記孔どうしに差し込んで対向したシャーグリップど
    うしを連結し各シャーグリップの立状態を保持する連結
    棒を有し、前記並設された列状体の前記上下二本の第一
    鉄筋に直交して組み入れられてそれぞれ固定された上下
    二本の第二鉄筋を有し、前記第一鉄筋又は第二鉄筋の少
    なくとも一方の鉄筋の両端に折返部が形成され上下二本
    の鉄筋が連続して鉄筋の全体がフープ形であり、両端に
    折返部が形成された鉄筋の両端のうち少なくとも一方の
    端を型枠の端より外側に突出させたところの、鉄筋付型
    枠を製作し、前記鉄筋付型枠を同じ向きに支持桁の上に
    並べ、隣接する鉄筋付型枠の折返部が形成された鉄筋の
    両端どうしを相互に入れ込ませることにより連結用のル
    ープを複数形成させ、これらのループの内側に複数の連
    結鉄筋を通して固定させることにより鉄筋付型枠を連結
    して床版のベースを構成し、前記ベースの鉄筋付型枠内
    にコンクリートを流し込み硬化させて床版を形成する工
    程を有することを特徴とする床版の施工方法。
JP11584298A 1998-03-24 1998-03-24 橋梁用の鉄筋付型枠並びに床版の施工方法 Pending JPH11269824A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100920202B1 (ko) 2007-11-05 2009-10-06 (주)디엠엔지니어링 슬래브 일체형 거더의 연결구조와 연결공법 및 슬래브일체형 거더의 수평 이동공법
KR100937678B1 (ko) * 2007-11-27 2010-01-19 주식회사 제일테크노스 벽 거푸집 유닛 및 벽 거푸집 구조체
KR100970458B1 (ko) * 2009-07-31 2010-07-16 주식회사 제일테크노스 벽 거푸집 유닛

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100920202B1 (ko) 2007-11-05 2009-10-06 (주)디엠엔지니어링 슬래브 일체형 거더의 연결구조와 연결공법 및 슬래브일체형 거더의 수평 이동공법
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