JP3007640U - コンクリート基礎の鉄筋構造 - Google Patents
コンクリート基礎の鉄筋構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 鉄筋構造の垂直部を製作する手間を減らす。
【構成】 左右に並列した複数本の前後方向鉄筋12と
前後に並列した複数本の左右方向鉄筋13,15を固定
した水平部11の上に、上下に並列した複数本の前後方
向鉄筋17と前後に並列した複数本の上下方向鉄筋18
を固定した垂直部16を連結したコンクリート基礎の鉄
筋構造において、垂直部16は、上下方向鉄筋18に係
合部19を形成し、上下方向鉄筋の係合部19を前後方
向鉄筋17に係合して上下方向鉄筋18を前後方向鉄筋
18の所定位置に保持した。
前後に並列した複数本の左右方向鉄筋13,15を固定
した水平部11の上に、上下に並列した複数本の前後方
向鉄筋17と前後に並列した複数本の上下方向鉄筋18
を固定した垂直部16を連結したコンクリート基礎の鉄
筋構造において、垂直部16は、上下方向鉄筋18に係
合部19を形成し、上下方向鉄筋の係合部19を前後方
向鉄筋17に係合して上下方向鉄筋18を前後方向鉄筋
18の所定位置に保持した。
Description
【0001】
本考案は、鉄筋コンクリート製の布基礎のようなコンクリート基礎の鉄筋構造 に関する。
【0002】
鉄筋コンクリート製布基礎Fの鉄筋構造は、図7と図8に示すように、縦断面 が逆T字形状の長い構造であり、帯板状の水平部11の上に帯板状の垂直部16 を配置し、水平部11の中央位置に垂直部16の下端を連結している。
【0003】 水平部11は、図8に示すように、左右に並列した2本の長い前後方向鉄筋1 2の下側に、前後に並列した多数の短い左右方向鉄筋13,15の両端をそれぞ れ溶接している。左右方向鉄筋13,15は、中央位置で二つ折にした低い山形 状の鉄筋13と、直線状の鉄筋15を1本ずつ交互に配置している。
【0004】 垂直部16は、図8に示すように、上下に並列した3本の長い前後方向鉄筋1 7の一側に、前後に並列した多数の短い上下方向鉄筋18の両端と中央部をそれ ぞれ溶接している。垂直部16の下端の前後方向鉄筋17は、水平部11の低い 山形状の左右方向鉄筋13の折曲中央位置下側に挿通すると共に、水平部11の 直線状の左右方向鉄筋15の中央位置上側に挿通し、低い山形状の左右方向鉄筋 13と直線状の左右方向鉄筋15の間で回転可能である。
【0005】 このような鉄筋構造を製作する場合、丸棒の鉄筋を切断機で所定の長さに切断 し、所定の長さの鉄筋を物差しを使用して所定の位置に配置し、鉄筋の所定の交 差個所を点溶接機で溶接する。
【0006】
ところが、上記のような鉄筋構造は、垂直部を製作する場合、直線状丸棒の上 下方向鉄筋を直線状丸棒の前後方向鉄筋に固定する際、一人の作業者が上下方向 鉄筋を前後方向鉄筋の所定位置に保持し、その間に、他の作業者が上下方向鉄筋 を前後方向鉄筋の所定位置に溶接する、または、針金で結束する。
【0007】 従って、垂直部を製作する場合、一人の作業者では製作し難く、二人の作業者 を必要とし、多くの手間がかかる。
【0008】 本考案の目的は、上記のような従来の課題を解決することである。
【0009】
本考案は、左右に並列した複数本の前後方向鉄筋と前後に並列した複数本の左 右方向鉄筋を固定した水平部の上に、上下に並列した複数本の前後方向鉄筋と前 後に並列した複数本の上下方向鉄筋を固定した垂直部を連結したコンクリート基 礎の鉄筋構造において、 垂直部は、上下方向鉄筋に係合部を形成し、上下方向鉄筋の係合部を前後方向 鉄筋に係合して上下方向鉄筋を前後方向鉄筋の所定位置に保持したことを特徴と する鉄筋構造である。
【0010】 また、本考案は、上下方向鉄筋の係合部が上下方向鉄筋の上端をフック形状に 折曲したものであることを特徴とする上記の鉄筋構造である。
【0011】
本考案の鉄筋構造を組み立てる場合、垂直部を製作する際、上下方向鉄筋の係 合部を前後方向鉄筋に係合して上下方向鉄筋を前後方向鉄筋の所定位置に保持し 、その保持された上下方向鉄筋を前後方向鉄筋の所定位置に溶接や結束などによ って固定する。
【0012】 上下方向鉄筋の係合部は、上下方向鉄筋の上端をフック形状に折曲して製作す ることができる。
【0013】
本考案の鉄筋構造は、垂直部を製作する際、上下方向鉄筋がそれに形成してあ る係合部で前後方向鉄筋の所定位置に保持されるので、上下方向鉄筋を前後方向 鉄筋の所定位置に保持する作業者が不要になり、多くの手間がかからない。
【0014】 また、上下方向鉄筋の係合部は、上下方向鉄筋の上端をフック形状に折曲して 製作すると、製作に多くの手間がかからない。
【0015】
<第1実施例(図1〜図5参照)> 本例の鉄筋構造は、図1に一部を示すように、鉄筋コンクリート製布基礎用で あって縦断面が逆T字形状の長い構造であり、帯板状の水平部11の上に帯板状 の垂直部16を配置して、水平部11の中央位置に垂直部16の下端を連結して いる。
【0016】 この鉄筋構造を組み立てる場合に使用する位置決め台1は、図2に示すように 、鋼の丸棒を曲げ加工して製作したものであり、半円弧形状に折曲した3個の凹 状部2を中央と左右の両端に形成した左右方向の載架部3を形成し、載架部3の 両端にそれぞれ同一長さの前後方向の結束部4の後端を連結し、両結束部4の前 端にそれぞれ脚部の同一長さの上下方向部5の上端を連結し、両脚部の上下方向 部5の下端にそれぞれ脚部の同一長さの前後方向部6の前端を連結している。
【0017】 本例の鉄筋構造を組み立てる場合、先ず、鉄筋構造の水平部11を製作するた め、位置決め台1を床上に所定の間隔に前後に並列し、図3に示すように、各位 置決め台1の載架部3の各凹状部2にそれぞれ長い前後方向鉄筋12,17を挿 入し、前後方向鉄筋12,17をその左右間隔を決めて床から離して水平に配置 する。また、各位置決め台1の左右の結束部4と左右の前後方向鉄筋12は、そ れぞれ、図3に示すように、針金等で結束し、前後方向鉄筋12同士の相対位置 を固定する。
【0018】 両前後方向鉄筋12の下側には、図3に示すように、多数の短い鉄筋13,1 5を前後に並列して左右方向に配列し、各左右方向鉄筋13,15の両端をそれ ぞれ両前後方向鉄筋12に溶接して固定する。左右方向鉄筋13,15は、前後 方向鉄筋17が挿通する逆U字形状の折曲部14を形成した鉄筋13と、折曲部 のない直線状の鉄筋15を1本ずつ交互に配置する。
【0019】 鉄筋構造の垂直部16を製作する場合に使用する位置決め棒7は、図4に示す ように、鋼の丸棒を曲げ加工して製作したものであり、縦棒の上部に、右側に横 U字形状に折曲した2個の係合部8を上下の所定位置に形成し、縦棒の下部9を 、左側にL字形状に折曲した固定部にしている。
【0020】 次に、鉄筋構造の垂直部16を製作するため、図4に示すように、各位置決め 台1の載架部3の中央凹状部2左側位置にそれぞれ位置決め棒7の固定部9を針 金等で結束して固定し、鉄筋構造の水平部11に対して固定された各位置決め棒 7の両係合部8を、それぞれ、各位置決め台1の載架部3の中央凹状部2真上位 置に配置する。
【0021】 各位置決め棒7の両係合部8には、図5に示すように、それぞれ、長い前後方 向鉄筋17を挿入し、位置決め棒7の係合部8を挿通した2本の前後方向鉄筋1 7と、位置決め台1の載架部3の中央凹状部2を挿通した1本の前後方向鉄筋1 7をその上下間隔を決めて垂直面内に水平に配置する。
【0022】 前後方向鉄筋17に固定する上下方向鉄筋18は、図1に示すように、上端を フック形状に折曲して係合部19を形成している。
【0023】 3本の前後方向鉄筋17の左側には、図1に示すように、多数の短い上下方向 鉄筋18を前後に並列して上下方向に配列し、各上下方向鉄筋18の上端に形成 したフック形状の係合部19を上段の前後方向鉄筋17に嵌合して係合し、各上 下方向鉄筋18を前後方向鉄筋17の所定位置に保持し、その保持された各上下 方向鉄筋18の両端と中央部をそれぞれ3本の前後方向鉄筋17に溶接して固定 する。
【0024】 このようにして組み立てた位置決め台1付きの鉄筋構造11,16は、保管や 運搬する際には、各位置決め棒7を取り外し、垂直部16を右側に転倒して水平 部11に重合する。
【0025】 <第2実施例(図6参照)> 本例においては、位置決め棒7は、図6に示すように、縦棒の下部9を、後側 にL字形状に折曲した固定部にしている。その他の点は、前例の位置決め棒7と 同様である。
【0026】 この位置決め棒7を鉄筋構造の水平部11に対して固定する場合、図6に示す ように、位置決め棒7の固定部9を、鉄筋構造の水平部11と同一面内に配置さ れた回転可能な前後方向鉄筋17に針金等で結束して固定する。
【0027】 本例の鉄筋構造の垂直部16を製作する場合、位置決め棒7を固定した前後方 向鉄筋17を回転し、位置決め棒7を右側に転倒して水平部11に重合し、位置 決め棒7を水平状態にして行なう。即ち、位置決め棒7の上向きに開口した両係 合部8にはそれぞれ前後方向鉄筋17を挿入し、3本の前後方向鉄筋17の上側 に多数の短い上下方向鉄筋18を前後に並列して左右方向に配列し、各上下方向 鉄筋18の右端(上端)に形成したフック形状の係合部19を右側(上段)の前 後方向鉄筋17に嵌合して係合し、各上下方向鉄筋18を前後方向鉄筋17の所 定位置に保持し、その保持された各上下方向鉄筋18の両端と中央部をそれぞれ 3本の前後方向鉄筋17に溶接して固定する。
【0028】 鉄筋構造の垂直部16を水平状態にして製作するので、製作し易い。位置決め 台を使用しなくても、位置決め棒7を使用することができる。各位置決め棒7を 取り外さなくても、垂直部16を右側に転倒して水平部11に重合することがで きる。
【0029】 その他の点は、前例におけるのと同様である。
【0030】 <変形例> 1)実施例においては、上下方向鉄筋18に形成した係合部19の位置は、上 下方向鉄筋18の上端であって上段の前後方向鉄筋17に係合する位置であった が、上下方向鉄筋18の中央部であって中段の前後方向鉄筋17に係合する位置 、または、上下方向鉄筋18の下端であって下段の前後方向鉄筋17に係合する 位置にする。
【0031】 2)実施例においては、上下方向鉄筋18に形成した係合部19の形状は、半 円弧状のフック形状であったが、前後方向鉄筋17を挟む二又形状、または、そ の他の形状にする。
【図1】本考案の第1実施例の鉄筋構造の部分斜視図で
ある。
ある。
【図2】同例の鉄筋構造を組み立てる場合に使用する位
置決め台の斜視図である。
置決め台の斜視図である。
【図3】同例の鉄筋構造の水平部を製作した状態の部分
斜視図である。
斜視図である。
【図4】同例の鉄筋構造の水平部に対して位置決め棒を
固定した状態の部分斜視図である。
固定した状態の部分斜視図である。
【図5】同例の鉄筋構造の垂直部の前後方向鉄筋を配列
した状態の部分斜視図である。
した状態の部分斜視図である。
【図6】本考案の第2実施例の鉄筋構造の部分斜視図で
ある。
ある。
【図7】従来例の鉄筋コンクリート製布基礎の鉄筋構造
の正面図である。
の正面図である。
【図8】同例の鉄筋コンクリート製布基礎の鉄筋構造の
部分斜視図である。
部分斜視図である。
11 水平部 12 前後方向鉄筋 13,15 左右方向鉄筋 16 垂直部 17 前後方向鉄筋 18 上下方向鉄筋 19 係合部
Claims (2)
- 【請求項1】 左右に並列した複数本の前後方向鉄筋と
前後に並列した複数本の左右方向鉄筋を固定した水平部
の上に、上下に並列した複数本の前後方向鉄筋と前後に
並列した複数本の上下方向鉄筋を固定した垂直部を連結
したコンクリート基礎の鉄筋構造において、 垂直部は、上下方向鉄筋に係合部を形成し、上下方向鉄
筋の係合部を前後方向鉄筋に係合して上下方向鉄筋を前
後方向鉄筋の所定位置に保持したことを特徴とする鉄筋
構造。 - 【請求項2】 上下方向鉄筋の係合部が上下方向鉄筋の
上端をフック形状に折曲したものであることを特徴とす
る請求項1に記載の鉄筋構造。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009793U JP3007640U (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | コンクリート基礎の鉄筋構造 |
TW84100430A TW266244B (en) | 1994-01-28 | 1995-01-17 | Steel skeleton for concrete base |
CN 95101607 CN1109941A (zh) | 1994-01-28 | 1995-01-28 | 混凝土基体用钢架 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994009793U JP3007640U (ja) | 1994-08-09 | 1994-08-09 | コンクリート基礎の鉄筋構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3007640U true JP3007640U (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=43143484
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994009793U Expired - Lifetime JP3007640U (ja) | 1994-01-28 | 1994-08-09 | コンクリート基礎の鉄筋構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3007640U (ja) |
-
1994
- 1994-08-09 JP JP1994009793U patent/JP3007640U/ja not_active Expired - Lifetime
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