JP2020143454A - 鉄筋結束具 - Google Patents

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Hideaki Takahashi
秀明 高橋
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Abstract

【課題】鉄筋の位置決めを容易に行うことができ、作業者の作業習熟度に依存せず、容易かつ短時間に鉄筋の交差部を固定することができる鉄筋結束具を提供する。【解決手段】細長く伸びる連結部14と、連結部14の側面に、連結部14の長さ方向に沿って設けられた複数の第1鉄筋係止部16と、連結部14の第1鉄筋係止部16と反対側の側面に、連結部14の長さ方向に沿って設けられた複数の第2鉄筋係止部18を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、鉄筋コンクリート構造における鉄筋の交差部に用いて、交差する鉄筋を結束して固定する鉄筋結束具に関するものである。
S造やSRC造等の建築構造物における床スラブのような鉄筋コンクリートの構造物においては、コンクリートの引っ張り強度を補強するために、コンクリートの内部に複数の鉄筋が縦横方向に格子状に配置されていた。そして、それら複数の鉄筋は、打設されたコンクリートが硬化するまでの間にその位置が移動しないように、縦横方向の鉄筋が交差する箇所において、鉄筋結束具(例えば特許文献1の図2参照)を用いて、交差する鉄筋を結束することにより固定されていた。
図8及び図9は、従来の鉄筋結束具2について説明するために参照する図である。
鉄筋コンクリート構造の床スラブ1は、図8に示すように、波板状に形成されたデッキプレート4と、デッキプレート4の上面より上方に所定の間隔をおいて配置された格子状の鉄筋6と、デッキプレート4の上側に、鉄筋6が内部に配置されるように打設されたコンクリート8を備えていた。
床スラブ1の鉄筋6は、水平方向に細長く伸びる複数の丸棒状の縦配筋6aと、縦配筋6aに対して略直角に設けられた、水平方向に細長く伸びる複数の丸棒状の横配筋6bを備え、デッキプレート4の上面より上方に、複数の縦配筋6aが互いに所定の間隔をおいて略平行に並んで配置されると共に、これらの縦配筋6aの上に載置されるように、複数の横配筋6bが互いに所定の間隔をおいて略平行に並んで配置されていた。
そして、これら複数の縦配筋6aと複数の横配筋6bは、それぞれの縦配筋6aと横配筋6が交差する箇所で、鉄筋結束具2を用いて、交差する縦配筋6aと横配筋6bを結束することにより固定されていた。
従来の鉄筋結束具2は、図9(a)に示すように、細長い針金状の部材をその長さ中央部で折り曲げたような形状に形成されており、その折り曲げた部分にループ状の屈曲部2aが形成され、屈曲部2aの両端部から伸びる両側部2bを備えていた。
このような鉄筋結束具2を鉄筋6の交差部に巻き付けて、ハッカーと呼ばれる工具を用いて締め付けることにより、交差する鉄筋6を結束して固定していた。
従来の鉄筋結束具2を用いて鉄筋6の交差部を結束して固定する手順は、まず、略平行に並んで配置された複数の縦配筋6aの上に横配筋6bを載置し、その位置(縦配筋6aに対する角度や隣の横配筋6bとの間隔)を計測して、横配筋6bの位置決めを行う。
そして、図9(a)に示すように、鉄筋結束具2の両側部2bを、縦配筋6aと横配筋6bの交差部の下側を通して交差部に巻き付けるように配置し、鉄筋結束具2の屈曲部2aにハッカー10のフック状の先端部10aを差し入れる。
そして、ハッカー10の先端部10aを、鉄筋結束具2の屈曲部2aに差し入れたまま、鉄筋結束具2の両側部2bに引っ掛けるように移動させ(図9(a)参照)、その状態からハッカー10を回転させて、鉄筋結束具2の屈曲部2aと両側部2bを一緒にねじり合わせる(図9(b)参照)。
そして、鉄筋結束具2の屈曲部2aと両側部2bが十分にねじり合わされて、縦配筋6aと横配筋6bの交差部がきつく締め付けたら、ハッカー10の先端部10aを鉄筋結束具2の屈曲部2aから引き抜く。
同じようにして、横配筋6bと複数の縦配筋6aの他の交差部(図示せず)についても、鉄筋結束具2を用いて、交差する縦配筋6aと横配筋6bを結束して固定していき、全ての交差部が結束されたら、次の横配筋6bを縦配筋6aの上に載置して位置決めを行い、同じようにして、交差する縦配筋6aと横配筋6bを結束して固定していく。
このようにして、鉄筋結束具2を用いて、複数の縦配筋6aと複数の横配筋6bの全ての交差部について、交差する縦配筋6aと横配筋6bを結束することにより、縦配筋6aと横配筋6bが移動しないように固定されていた。
登録実用新案第3038347号公報
しかしながら、上述したような従来の鉄筋結束具2では、鉄筋の位置決め作業が煩雑であり、作業効率の低下を招くという問題があった。
すなわち、従来の鉄筋結束具2を用いた鉄筋の結束作業は、縦配筋6aと横配筋6bの交差部を結束する前に、縦配筋6aの上に載置した横配筋6bの、縦配筋6aに対する角度や隣の横配筋6bとの間隔を計測して、横配筋6bの位置決めを行う必要があり、その度に計測のための器具を用意しなければならず、また、場合によっては横配筋6bを動かすこともあるため、鉄筋の位置決め作業は非常に煩雑なものとなっていた。
そして、鉄筋コンクリート構造の規模が大きくなるに従って、結束する鉄筋の数が増加したり、鉄筋自体の長さや径が大きくなって重量が増加したりするため、鉄筋の位置決め作業は一層煩雑なものとなり、作業効率の低下を招いていた。
また、上述したような従来の鉄筋結束具2では、鉄筋を結束する速度や結束部の作業品質が、作業を行う者の作業習熟度に依存するため、作業の合理化がしにくいというという問題があった。
すなわち、従来の鉄筋結束具2を用いた鉄筋の結束作業は、ハッカーという特別な工具を用いて、一か所ずつ手作業で行うものであるため、鉄筋の全ての交差部について、常に一定の締め付け強度で素早く結束するには、相当な熟練を要していた。
そのため、不慣れな者が結束作業を行うと、結束作業に時間がかかってしまい、全体の作業の遅れを招くおそれがあり、またその一方で、作業に慣れた者が結束作業を行うと、結束作業の時間は短縮されるが、そのような高度な技能を有する職人が結束作業に長時間拘束されるため、全体の作業の効率向上の妨げとなるおそれがあった。
また、上述したような従来の鉄筋結束具2では、鉄筋の結束作業を行う者の身体に対する負担大きく、作業効率の低下を招くというという問題があった。
すなわち、従来の鉄筋結束具2を用いた鉄筋の結束作業は、多くの場合は中腰の姿勢で行われ、また、鉄筋コンクリート構造の規模が大きくなるに従って、鉄筋の交差部の数も莫大なものになるため、作業者の身体に対する負担は大きかった。
そして、そのような長時間の作業により作業者が疲労して、作業速度の低下や作業失敗によるやり直しが発生し、作業効率が低下するおそれがあった。
その一方で、鉄筋の結束作業を自動で素早く行う電動の鉄筋結束機も存在するが、そのような鉄筋結束機は、多くの場合はバッテリーを内蔵しているため機器自体の重量が大きく、そのような鉄筋結束機を持ち運びながら作業を行うことになるため、同じように、作業者の身体に対する負担は大きく、作業効率が低下するおそれがあった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、鉄筋の位置決めを容易に行うことができ、作業者の作業習熟度に依存せず、容易かつ短時間に鉄筋の交差部を固定することができる鉄筋結束具を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の鉄筋結束具は、
細長く伸びる連結部と、
前記連結部の側面に、前記連結部の長さ方向に沿って設けられた複数の第1鉄筋係止部と、
前記連結部の前記第1鉄筋係止部と反対側の側面に、前記連結部の長さ方向に沿って設けられた複数の第2鉄筋係止部を備えた
ことを特徴とするものである。
また、本発明の鉄筋結束具は、
前記第1鉄筋係止部及び前記第2鉄筋係止部は、
所定の長さを有する丸棒状の部材を略C字形に曲げたような形状に形成され、
それぞれの略C字形の開口部の間隔は、それぞれの略C字形の中心孔の直径より小さく形成され、
前記開口部と反対側の部分の外周部が前記連結部の側面にそれぞれ接合された
ことを特徴とするものである。
また、本発明の鉄筋結束具は、
前記第1鉄筋係止部は、前記第1鉄筋係止部の前記中心孔の軸線が、前記連結部の長さ方向に対して略平行になるように配置され、
前記第2鉄筋係止部は、前記第2鉄筋係止部の前記中心孔の軸線が、前記第1鉄筋係止部の前記中心孔の軸線に対して略直角になるように配置された
ことを特徴とするものである。
また、本発明の鉄筋結束具は、
前記連結部は可撓性を有し、ロール状に丸めることができるように形成された
ことを特徴とするものである。
このような本発明の鉄筋結束具によれば、
細長く伸びる連結部と、
前記連結部の側面に、前記連結部の長さ方向に沿って設けられた複数の第1鉄筋係止部と、
前記連結部の前記第1鉄筋係止部と反対側の側面に、前記連結部の長さ方向に沿って設けられた複数の第2鉄筋係止部を備えたことにより、
鉄筋の位置決めを容易に行うことができ、作業者の作業習熟度に依存せず、容易かつ短時間に鉄筋の交差部を固定することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る鉄筋結束具12の斜視図である。 図1に示す鉄筋結束具12を示す図であって、図1(a)はその正面図であり、図1(b)は図1(a)のA−A線矢視断面図である。 鉄筋結束具12をロール状に丸めた状態を示す概略正面図である。 鉄筋結束具12を用いて鉄筋6の交差部を固定する手順を説明するための概略斜視図である。 鉄筋結束具12を用いて異なる方法で鉄筋6の交差部を固定する手順を説明するための概略斜視図である。 本発明の第2の実施の形態に係る鉄筋結束具22の斜視図である。 図1に示す鉄筋結束具12の異なる形態を示す図であり、図7(a)はその正面図であり、図7(b)及び(c)は図1(a)のA−A線矢視断面図である。 床スラブ1の構造を示す概略斜視図である。 従来の鉄筋結束具2を用いて、鉄筋6の交差部を結束して固定する手順を説明するための概略斜視図である。
以下、本発明に係る鉄筋結束具を実施するための形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図5は、本発明の第1の実施の形態に係る鉄筋結束具12について説明するために参照する図である。なお、図8及び図9に示した従来の鉄筋結束具2と同様の部分には、一部を除き同じ符号を付して説明するものとする。
本実施の形態に係る鉄筋結束具12は、図1に示すように、細長く伸びる連結部14と、連結部14の側面に沿って設けられた複数の第1鉄筋係止部16と、連結部14の第1鉄筋係止部16と反対側の側面に沿って設けられた複数の第2鉄筋係止部18を備えている。
鉄筋結束具12の連結部14は、断面形状が略円形(図2(b)参照)に形成され、図2(a)中左右方向に連続して細長く伸びるように形成されている。
鉄筋結束具12の第1鉄筋係止部16は、図2(b)に示すように、所定の長さを有する丸棒状の部材を図中上側に開口する略C字形に曲げたような形状に形成され、第1鉄筋係止部16の略C字形の開口部16bの間隔は、第1鉄筋係止部16の略C字形の中心孔16aの直径より小さく形成されている。
そして、複数の第1鉄筋係止部16が、図2(a)に示すように、連結部14の図中上側の側面に、連結部14の長さ方向(図中左右方向)に沿って所定の間隔をおいて並ぶように設けられている。
このとき、それぞれの第1鉄筋係止部16は、中心孔16aの軸線が連結部14の長さ方向に対して略平行になるように配置され、第1鉄筋係止部16の略C字形の開口部16bと反対側の部分の外周部が連結部14の側面に接合されている。
鉄筋結束具12の第2鉄筋係止部18は、図2(a)に示すように、第1鉄筋係止部16と同じように、所定の長さを有する丸棒状の部材を図中下側に開口する略C字形に曲げたような形状に形成され、第2鉄筋係止部18の略C字形の開口部18bの間隔は、第2鉄筋係止部18の略C字形の中心孔18aの直径より小さく形成されている。
そして、複数の第2鉄筋係止部18が、図2(a)に示すように、連結部14の図中下側の側面に、連結部14の長さ方向(図中左右方向)に沿って所定の間隔をおいて並ぶように設けられている。
このとき、それぞれの第2鉄筋係止部18は、中心孔18aの軸線が第1鉄筋係止部16の中心孔16aの軸線に対して略直角になるように配置され、第2鉄筋係止部18の略C字形の開口部18bと反対側の部分の外周部が連結部14の側面に接合されている。
このような鉄筋結束具12は、その連結部14が、例えば、合成樹脂や金属のような可撓性を有する材料により形成されており、それにより、連結部14をその長さ方向に垂直な方向に向かって撓ませるように変形させることができるようになっている。
そのため、鉄筋結束具12は、十分な長さの鉄筋結束具12を予め形成し、その連結部14を、図3に示すように、ロール状に丸めた状態で保管及び輸送することができるようになっている。
また、鉄筋結束具12の第1鉄筋係止部16や第2鉄筋係止部18は、例えば、合成樹脂や金属のような弾性材料により形成されており、それにより、第1鉄筋係止部16や第2鉄筋係止部18の開口部16b,18bを、その間隔が大きく広がるように弾性変形させることができるようになっている。
そのため、第1鉄筋係止部16や第2鉄筋係止部18の中心孔16a,18aの直径と略同一の直径の丸棒状の鉄筋を、第1鉄筋係止部16や第2鉄筋係止部18の開口部16b,18bから中心孔16a,18aの内部へと押し込むことにより、第1鉄筋係止部16や第2鉄筋係止部18を丸棒状の鉄筋に係止させることができるようになっている。
次に、このような本実施の形態に係る鉄筋結束具12を用いて鉄筋6の交差部を結束して固定する手順について説明する。
まず、図4(a)に示すように、略平行に並んで配置された複数の縦配筋6aの上に、複数の鉄筋結束具12を、それぞれの鉄筋結束具12が縦配筋6aの長さ方向に対して略直角方向に伸び、複数の鉄筋結束具12が縦配筋6aの長さ方向に所定の間隔をおいて略平行に並ぶように配置する。
そして、それぞれの鉄筋結束具12の連結部14の側面の長さ方向に沿って設けられた複数の第2鉄筋係止部18を、略平行に並んで配置された複数の縦配筋6aのそれぞれに係止させる。
そして、図4(b)に示すように、複数の横配筋6bを、それぞれの鉄筋結束具12の長さ方向に沿うように配置し、それぞれの横配筋6bを、それぞれの鉄筋結束具12の連結部14の側面の長さ方向に沿って設けられた複数の第1鉄筋係止部16に係止させる。
このようにして、複数の鉄筋結束具12を用いて、複数の縦配筋6aと複数の横配筋6bの交差部を固定することができる。
このとき、図4(a)に示すように、鉄筋結束具12は、その連結部14の側面の長さ方向に沿って設けられた、隣り合う第2鉄筋係止部18の間の距離D1が、略平行に並んで配置された複数の縦配筋6aの間隔に一致するように形成されている。
そして、縦配筋6aの長さ方向に所定の間隔をおいて略平行に並ぶように配置された、隣り合う鉄筋結束具12の間の距離D2が、縦配筋6aの上に載置される複数の横配筋6bの間隔に一致するようになっている。
また、本実施の形態に係る鉄筋結束具12は、鉄筋結束具12を図2(a)に示す状態から上下逆さまにして用いることにより、異なる方法で鉄筋6の交差部を結束して固定することができるようになっている。
その場合は、まず、図5(a)に示すように、略平行に並んで配置された複数の縦配筋6aの上に、複数の鉄筋結束具12を、それぞれの縦配筋6aの長さ方向に沿うように配置し、それぞれの鉄筋結束具12の連結部14の側面の長さ方向に沿って設けられた複数の第1鉄筋係止部16を、それぞれの縦配筋6aに係止させる。
そして、図5(b)に示すように、複数の横配筋6bを、それぞれの横配筋6bが縦配筋6aの長さ方向に対して略直角方向に伸び、複数の横配筋6bが縦配筋6aの長さ方向に所定の間隔をおいて略平行に並ぶように配置する。
そして、それぞれの鉄筋結束具12の連結部14の側面の長さ方向に沿って設けられた複数の第2鉄筋係止部18に、複数の横配筋6bをそれぞれ係止させる。
このようにして、複数の鉄筋結束具12を用いて、複数の縦配筋6aと複数の横配筋6bの交差部を異なる方法で固定することができる。
このとき、図5(a)に示すように、鉄筋結束具12は、その連結部14の側面の長さ方向に沿って設けられた、隣り合う第2鉄筋係止部18の間の距離D1が、縦配筋6aの上に載置される複数の横配筋6bの間隔に一致するように形成されている。
このような本実施の形態に係る鉄筋結束具12を用いることにより、交差する鉄筋の位置決めを容易に行うことができる。
すなわち、鉄筋結束具12を用いて、図4に示すような方法で鉄筋6の交差部を固定する場合は、縦配筋6a対して略直角に取り付けられた鉄筋結束具12に沿って横配筋6bを配置すればよく、また、図5に示すような方法で鉄筋6の交差部を固定する場合は、縦配筋6aに沿って取り付けられた鉄筋結束具12の第2鉄筋係止部18の位置に横配筋6bを配置すればよく、いずれの場合も、鉄筋結束具12を縦配筋6aの適切な位置に取り付けることにより、横配筋6bの位置決めが行われるようになっている。
これにより、鉄筋6の交差部を固定する一連の作業の一部として横配筋6bの位置決めを行うことができ、また、位置決めの際に横配筋6bを動かす必要がないため、交差する鉄筋の位置決めを容易に行うことができる。
また、本実施の形態に係る鉄筋結束具12は、鉄筋6を第1鉄筋係止部16や第2鉄筋係止部16の中心孔16a,18aに押し込んで係止させることにより、鉄筋6が固定されるようになっているため、その作業には特別な工具や技能は必要なく、不慣れな者であっても、容易かつ短時間に交差する鉄筋を固定できる。
また、本実施の形態に係る鉄筋結束具12は、上記のように、位置決めの際に鉄筋を動かす必要がなく、また、容易かつ短時間に鉄筋を固定できるため、作業者の身体に対する負担を小さくすることができる。
また、本実施の形態に係る鉄筋結束具12は、上記のように、その連結部14をロール状に丸めることができるため、鉄筋6の縦配筋6aや横配筋6b長さに応じて、上記ロールから必要な長さの鉄筋結束具12を鉄筋結束具12から引き出して、切り取って使用することができるようになっている。
このように、本実施の形態に係る鉄筋結束具12によれば、鉄筋の位置決めを容易に行うことができ、作業者の作業習熟度に依存せず、容易かつ短時間に鉄筋の交差部を固定することができる。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る鉄筋結束具22について説明するために参照する図である。なお、前記第1の実施の形態に係る鉄筋結束具12と同様の部分には、一部を除き同じ符号を付して説明するものとする。
本実施の形態に係る鉄筋結束具22は、前記第1の実施の形態に係る鉄筋結束具12における連結部14(図1参照)の代わりに、図6に示すような所定の幅を有する帯状に形成された連結部24を備えている点において、前記第1の実施の形態に係る鉄筋結束具12とはその構成が異なるものである。
そして、図6に示すように、連結部24の長さ方向に沿って所定の間隔をおいて並ぶように設けられた複数の第1鉄筋係止部16と第2鉄筋係止部16が、連結部24の幅方向に所定の間隔をおいて略平行に並ぶように複数列(図6(a)においては2列、図6(b)においては4列)設けられている。
その他の構成は、前記第1の実施の形態に係る鉄筋結束具12と同様であるため、このような本発明の第2の実施の形態に係る鉄筋結束具22を用いることによっても、鉄筋の位置決めを容易に行うことができ、作業者の作業習熟度に依存せず、容易かつ短時間に鉄筋の交差部を固定することができる。
そして、このような連結部24を備えた、本実施の形態に係る鉄筋結束具22においては、1つの鉄筋結束具22を取り付けることにより、複数の縦配筋6aや横配筋6bを同時に係止することができるため、鉄筋6の交差部の固定をさらに効率よく行うことができる。
なお、本発明は、前記実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を達成することができる範囲内であれば、種々の変更が可能である。
例えば、前記第1の実施の形態に係る鉄筋結束具12においては、連結部14の断面形状は略円形に形成されていたが、連結部14の断面形状は円形以外の他のどのような形状に形成されていてもよい。
また、前記第1の実施の形態に係る鉄筋結束具12においては、上述したように、連結部14は可撓性を有する材料により形成されているが、それに加えて、連結部14を形成するために用いられる材料が弾性を有することにより、鉄筋結束具12が連結部14の長さ方向に伸縮するように形成されていてもよい。
また、前記第1の実施の形態に係る鉄筋結束具12においては、第1鉄筋係止部16と第2鉄筋係止部1は、連結部14の長さ方向の略同一の位置に設けられているが、第1鉄筋係止部16の位置は、第2鉄筋係止部18の位置に一致して設けられている必要はなく、例えば、図7(a)に示すように、第1鉄筋係止部16が、2つの第2鉄筋係止部18の略中間に設けられていてもよいし、また、複数の第1鉄筋係止部16が一定の間隔で設けられていなくてもよい。
また、前記第1の実施の形態に係る鉄筋結束具12においては、第1鉄筋係止部16や第2鉄筋係止部18は、丸棒状の部材を略C字形に曲げたような形状に形成されていたが、第1鉄筋係止部16や第2鉄筋係止部18の形状は鉄筋6を係止して固定することができればどのような形状であってもよい。
例えば、図7(b)に示すような、開口部26bの先端部が外側に向けて広がるような導入部26cが形成された第1鉄筋係止部26が設けられていてもよいし、図7(c)に示すような、開口部36bの間隔が中心孔36aの直径と略同一の略U字形に形成され、その開口部36bの長さ途中部に内側に向けて係止突起36cが形成された第1鉄筋係止部36が設けられていてもよい。
また、単に紐状に形成された第1鉄筋係止部16が設けられており、そのような紐状の第1鉄筋係止部16を、縦配筋6aや横配筋6bに縛り付けるようになっていてもよい。
そして、第2鉄筋係止部18も、上記第1鉄筋係止部26,36や紐状の第1鉄筋係止部16を同じような形状に形成されていてもよい。
また、前記第1の実施の形態に係る鉄筋結束具12においては、第1鉄筋係止部16や第2鉄筋係止部18が、連結部14と一体成型されてもよいし、それぞれ個別に形成された第1鉄筋係止部16や第2鉄筋係止部18が、接着や溶接により、後から連結部14に接合されていてもよい。
また、前記第1及び第2の実施の形態に係る鉄筋結束具12,22においては、図8に示すような床スラブ1を形成する鉄筋6に用いられるだけでなく、例えば壁材や柱材のような、他の鉄筋コンクリートの構造物を形成するために用いてもよい。
1 床スラブ
2 鉄筋結束具
2a 屈曲部
2b 両側部
4 デッキプレート
6 鉄筋
6a 縦配筋
6b 横配筋
8 コンクリート
10 ハッカー
10a 先端部
12 鉄筋結束具
14 連結部
16 第1鉄筋係止部
16a 中心孔
16b 開口部
18 第2鉄筋係止部
18a 中心孔
18b 開口部
22 鉄筋結束具
24 連結部
26 第1鉄筋係止部
26a 中心孔
26b 開口部
26c 導入部
36 第1鉄筋係止部
36a 中心孔
36b 開口部
36c 係止突起
D1,D2 距離

Claims (4)

  1. 細長く伸びる連結部と、
    前記連結部の側面に、前記連結部の長さ方向に沿って設けられた複数の第1鉄筋係止部と、
    前記連結部の前記第1鉄筋係止部と反対側の側面に、前記連結部の長さ方向に沿って設けられた複数の第2鉄筋係止部を備えた
    ことを特徴とする鉄筋結束具。
  2. 前記第1鉄筋係止部及び前記第2鉄筋係止部は、
    所定の長さを有する丸棒状の部材を略C字形に曲げたような形状に形成され、
    それぞれの略C字形の開口部の間隔は、それぞれの略C字形の中心孔の直径より小さく形成され、
    前記開口部と反対側の部分の外周部が前記連結部の側面にそれぞれ接合された
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄筋結束具。
  3. 前記第1鉄筋係止部は、前記第1鉄筋係止部の前記中心孔の軸線が、前記連結部の長さ方向に対して略平行になるように配置され、
    前記第2鉄筋係止部は、前記第2鉄筋係止部の前記中心孔の軸線が、前記第1鉄筋係止部の前記中心孔の軸線に対して略直角になるように配置された
    ことを特徴とする請求項2に記載の鉄筋結束具。
  4. 前記連結部は可撓性を有し、ロール状に丸めることができるように形成された
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鉄筋結束具。
JP2019039072A 2019-03-04 2019-03-04 鉄筋結束具 Pending JP2020143454A (ja)

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